JP2010253406A - 炭素材料用分散剤およびこれを含む組成物並びに分散液 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は炭素材料を有機溶媒中に分散させる分散剤およびこの分散剤を含む炭素材料組成物並びにこの組成物を含有する炭素材料分散液に関する。
炭素材料は古くから黒色の粉体として知られ、中でもカーボンブラック(以下、CBと略す)はインキ、塗料、樹脂・フィルムの着色剤や導電性フィラーとして、ディスプレイ部材や磁気記録部材といった電子部品において広く使用されている。
また、近年、カーボンナノチューブ(以下、CNTと略す)やカーボンナノファイバー(以下、CNFと略す)が新たな炭素材料として注目を集めており、CBなどよりも比重が低く、強度が高く、熱伝導性や導電性に優れている為、その特性を活かして多くの用途開発が進められている。
これらの炭素材料は、必要に応じて溶媒を用いて分散液を調製して用いられることがある。しかし、特にCNTやCNFなどの炭素材料は本質的には炭素のみからなるグラフェン構造を有しているため、他の分子との親和性が悪く、水や有機溶媒、高分子材料に分散しにくいことが知られている。その為、有用な特性が有るにもかかわらず、各分野への用途に対する大きな障壁となっている。
炭素材料を溶媒に分散させる方法としては、分散剤を使用したり、炭素材料を改質して分散能を高めたりすることが行われている。CNTやCNFなどの炭素材料を溶媒中に分散させる方法として、アルキルベンゼンスルホン酸塩やアルキルエーテルスルホン酸塩といったアニオン性活性剤を用いて、CNTを水に分散させる方法が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、溶媒が水であるため、炭素材料分散液をポリマーに混練した場合に、ポリマー物性に悪影響を与えるおそれがある。さらに、いずれもアルカリ金属塩であるため、電子部品での用途が限られてしまうおそれがあった。
一方、炭素材料の改質については、CBを例に挙げると、カルボキシル基や、アルデヒド基などの表面官能基が残る方法でCBを合成するか、あるいはCB合成後に意図的に酸化して、表面にグラフェンシート構造以外の官能基を作製し、CBと他の化学物質との親和性を上げることで、CB同士の凝集力を防ぎ、分散媒中に分散する方法が用いられる(特許文献2および特許文献3)。
しかしながら、表面改質したCBの分散性は十分とは言えず、またCBの特性を損なうおそれがある。さらに、化学修飾するという工程が必要な為、作業が煩雑になってしまう。特に、CNTは酸化反応などにより化学修飾しようとすると筒状のグラフェンシートでない部分ができるため、単層CNTでは筒状の構造を維持できなくなる。また、単層以外のCNTでも表面の筒状のグラフェンシートが完全でなくなり、CNT本来の特性が失われるため、化学修飾は極限られた範囲でしかできない事が知られている。
一方、有機溶媒に対する分散剤として、フッ素化ポリエーテルを分散剤として、フッ素系炭化水素にCBを分散させる方法が開示されている(特許文献4)。しかしながら、この方法では、溶媒及び分散剤共にフッ素系に限定されてしまう。
また、没食子酸メチルエステル誘導体等の両親媒性化合物を用いて、有機溶媒中のCNTの分散を行っている(特許文献5)が、十分に満足のいくものではなかった。
本発明は、炭素材料を有機溶媒中で均一かつ安定に分散することができる炭素材料用分散剤を提供することを目的とする。さらに、有機溶媒への分散性に優れた炭素材料組成物および、有機溶媒中の炭素材料の分散安定性に優れた炭素材料分散液を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明者らは、特定の重合体を用いることによって、有機溶媒中であっても均一かつ安定に炭素材料を分散できることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明の炭素材料用分散剤は、式(1)の単量体から得られる重量平均分子量1,000〜1,000,000の重合体からなる。
〔式(1)中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数16〜24の飽和アルキル基を表す。〕
本発明の炭素材料組成物は前記重合体と炭素材料とを含有する。
本発明の炭素材料組成物は前記重合体と炭素材料とを含有する。
本発明の炭素材料分散液は前記重合体と炭素材料と有機溶媒とを含有する。
本発明の炭素材料用分散剤によれば、炭素材料を凝集させることなく、均一かつ安定に有機溶媒中に分散させることができる。また、本発明の炭素材料組成物は、有機溶媒中に容易に分散することができる。さらに、本発明の炭素材料分散液は炭素材料の分散安定性に優れる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の炭素材料用分散剤は、式(1)で表される単量体から得られる重量平均分子量1,000〜1,000,000の重合体(A)からなる。
式(1)中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数16〜24の飽和アルキル基であり、具体的にはパルミチル基、ステアリル基、アラキジル基、ベヘニル基、テトラエイコシル基などが挙げられる。
R2の炭素数が16未満の場合、十分に分散性が得られないおそれがある。本発明のR2は、分散能が高く、安定な分散液が得られることから、炭素数18〜22の飽和アルキル基をR2全体の70質量%以上含むものが好ましく、より好ましくは90質量%以上である。
式(1)の単量体は1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、式(1)の単量体は常法により得ることができ、例えば、(メタ)アクリル酸と相当する炭素数のアルコールとをエステル化することにより得られる。
重合体(A)は、式(1)の単量体を通常の重合法により製造することができ、例えば、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などにより得ることができる。本発明では、均一系で重合反応ができることから、溶液重合が好ましい。溶液重合は常法で行われ、原料モノマー、開始剤、溶媒を所定量仕込み、例えば、溶媒濃度が40〜95質量%程度で、重合温度が室温から100℃の間でラジカル重合を行う。開始剤としてはラジカル重合において通常用いられるものであればよく、原料モノマー仕込み合計量に対し、0.01〜10質量%の割合で用いられる。開始剤としては、重合温度に適した半減期温度を有するパーオキサイドやアゾ化合物などのラジカル開始剤を用いる。溶媒としては、脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素などの炭化水素が挙げられる。
重合体(A)は1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
重合体(A)は、本発明の効果に影響を与えない範囲で、式(1)の単量体と共重合可能なその他の単量体と共重合したものを用いることができる。
重合体(A)の重量平均分子量は1,000〜1,000,000であり、好ましくは、5,000〜250,000、より好ましくは、10,000〜100,000である。重量平均分子量が1,000未満の場合、分散性が十分に得られず、1,000,000を超える場合、取り扱いが困難になる。尚、重合体(A)の重量平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)にて、ポリスチレン換算で算出される値である。
重合体(A)は、本発明の効果に影響を与えない範囲で、式(1)の単量体と共重合可能なその他の単量体と共重合したものを用いることができる。
また、本発明の炭素材料組成物は重合体(A)と炭素材料(B)とを含有する。本発明の炭素材料組成物は有機溶媒における分散性に優れる。
炭素材料(B)はグラフェンシート構造を有するものであれば特に制限はないが、改質の程度が低い表面官能基の少ないグラフェンシート構造を有するものが好ましい。
グラフェンシート構造を有する炭素材料としては、例えば、CNT、CNF、CB、フラーレン、炭素繊維、グラファイトなどが挙げられ、表面官能基の少ないグラフェンシート構造を有するものとして、中性CB、非修飾CNTや非修飾CNFなどが挙げられる。
炭素材料(B)の粒子形状や大きさについては特に限定されないが、導電性フィラーとしての効果の高さや分散安定性から、平均粒径が1μm以下のものが好適に用いられる。
重合体(A)と炭素材料(B)の量比は特に限定されないが、炭素材料(B)1質量部に対して、重合体(A)を0.01〜10質量部含有させるのが好適である。
本発明の炭素材料組成物は、重合体(A)を必要に応じて適当な溶媒で希釈し、炭素材料(B)を処理した後、溶媒を除去することにより得られるが、重合体(A)と炭素材料(B)と有機溶媒を含む分散液を調製した後に有機溶媒を除去する方法が、重合体(A)を炭素材料(B)に均一に含有させた組成物を簡便に得ることができるため好ましい。
また、本発明の炭素材料分散液は、重合体(A)に炭素材料(B)と有機溶媒(C)を含有する。本発明の炭素材料分散液は、炭素材料の分散安定性に優れる。
有機溶媒(C)は、重合体(A)を溶解もしくは分散し得る有機溶媒であれば特に限定されるものではない。有機溶媒(C)としては、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、などの芳香族炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルイソブチルケトンなどのケトン類、n−ヘキサン、n−オクタン、n−デカン、石油エーテル、などの脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、塩化エチル、などのハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、テルピネオールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピル、テトラヒドロフラン、などのエーテル類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、グリセリンなどの多価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどのアルキレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のアルキレングリコールジアルキルエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールアセテートなどのアルキレングリコールアセテート類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、γ−ブチロラクトン、ε−プロピロラクトン、バレロラクトン、カプリロラクトン、ラルロラクトン、パルミトラクトン、ステアラクトン等のエステル類、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトンエチレンカーボネート等のカーボネート類、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、アセトニトリル、プロピオニトリルなどが挙げられる。
本発明の炭素材料分散液における重合体(A)と炭素材料(B)と有機溶媒(C)の量比は特に限定されないが、炭素材料(B)1質量部に対して、重合体(A)を0.01〜10質量部、有機溶媒(C)を3〜1000質量部含有することが好ましい。
本発明の炭素材料分散液を得る方法は、有機溶媒(C)に重合体(A)と炭素材料(B)を常法により溶解もしくは分散させることにより得られる。重合体(A)を必要に応じて加熱・攪拌して、有機溶媒(C)に溶解または分散させた後、炭素材料(B)を分散させても良く、また、重合体(A)と炭素材料(B)を含有する炭素材料組成物を有機溶媒(C)に分散させても良い。
炭素材料(B)を分散させる場合は、粉体を液体に分散させる際に用いる公知の分散方法を用いることができ、例えば、ビーズミル、ボールミル、ロールミル、ホモジナイザー、超音波照射機や高圧乳化機による分散方法などが挙げられる。また、これら分散技術を組み合わせた方法で分散を行ってもよい。
これらの中で、グラフェンシート構造を有する粒径1μm以下の粉体を分散させる場合には、効率良く、均一な分散液が得られることから、超音波照射や高圧乳化機を使用する方法が好ましい。超音波照射を行う場合、分散液の温度上昇に伴う分散液の不安定化を抑制するために、必要に応じて冷却を行って、液温が0〜50℃で行うのが好ましい。
本発明の炭素材料分散液は、そのまま使用してもよいし、また分散しきれずに凝集した炭素材料が残存する場合、遠心操作やデカンテーション等により除去して使用しても良い。
本発明の炭素材料分散液は、例えば電子部品の素材に着色剤や導電性フィラーとして好適に使用することができる。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して具体的に説明するが、本発明はこの実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
(重合体の合成)
本実施例に係るポリステアリルメタクリレートの合成方法について述べる。
(重合体の合成)
本実施例に係るポリステアリルメタクリレートの合成方法について述べる。
1Lフラスコにトルエン70gを秤量した。300mlビーカーにトルエン50gを秤量し、同ビーカーにステアリルメタクリレート(製品名:ブレンマーSMA、日油株式会社製、以下C18MAと略す)を100g秤量した。次に、100mlビーカーにトルエン20gを秤量し、そこに開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−エチル−ヘキサノエート(製品名:パーブチルO、日油株式会社製、10時間半減期温度72℃)4.0g(対モノマー質量比:4%)を加えた。
C18MAのトルエン溶液は200ml滴下漏斗に入れ、パーブチルOのトルエン溶液は50ml滴下漏斗に入れ、前記1Lフラスコにセットし、さらにこのフラスコに冷却管をセットした。そして、1Lフラスコ中の空気を窒素(流量500ml/min)で30分間置換し94℃に加温後、C18MAのトルエン溶液とパーブチルOのトルエン溶液の滴下を開始した。C18MAのトルエン溶液とパーブチルOのトルエン溶液は共に2時間で滴下し終わった。さらに94℃で4時間熟成させた。熟成終了後、室温まで放置冷却し、ポリステアリルメタクリレート(以下pC18MAと略す)のトルエン溶液を得た。
反応終了後、トルエンを減圧留去し、pC18MA(重合体A)を得た。得られたpC18MAの重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにて、ポリスチレン換算で測定した。測定された重合体の重量平均分子量を表1に示した。
C18MAをベヘニルメタクリレート(日油株式会社製 ブレンマーVMA)、またはステアリルアクリレート(日油株式会社製 ブレンマーSA)に変更した以外は、pC18MAを作製したのと同様の方法で重合体B、重合体Cを作製した。さらに、これらの重合体のpC18MAと同様の測定で得られた重量平均分子量を表1に示した。
[実施例1−1]
(使用したCBの特性)
実施例1−1に係るCBは、カーボンブラック#40(三菱化学株式会社製)を使用した(実施例1−2〜1−5、比較例1−1〜1−6についても同様)。カーボンブラック#40の物理化学的特性を以下に示した。
(使用したCBの特性)
実施例1−1に係るCBは、カーボンブラック#40(三菱化学株式会社製)を使用した(実施例1−2〜1−5、比較例1−1〜1−6についても同様)。カーボンブラック#40の物理化学的特性を以下に示した。
平均粒子径:24nm、DBP吸収量:110cm3/100g、比表面積:115m3/g、pH:7.5
(CB分散液の固形分濃度測定法)
乾燥させた重合体Aを980mg及びカーボンブラック#40を4.9g秤量し、100mlのトールビーカーに入れた。次に、この粉体混合物に分散媒として、トルエンを加えて、スパーテルにてかき混ぜ、ビーカーを傾け流動した時点でフロー値を測定し、その値が2.3±0.1cmになる時点を流動点とした。ここでフロー値とは、粉体に液体を加え混和した流動体を、筒状の容器に入れ、容器を引き上げた時の円状に広がった流動体の直径を指す。なお、フロー値の測定は以下の様に行った。先ず、内径12mm、容量5mlのディスポシリンジの外筒を、先端から2cm程度のところで切断し、その切断面を紙やすりで研磨した。次に、このシリンジの切断開口部を上にしてカーボンブラック#40を含む流動体2mlを入れ、ピストンを動かして、流動体の水位がシリンジの切断部分に来るようにした。引き続き、この開口部を10cm×10cmのガラス板で気体が入らないように塞ぎ、ガラス板が下になるように上下反転させ、机上に置いた。次に、シリンジのピストン部分を固定し、外筒を一気に引き上げ、ガラス板上に広がった円状の流動体の直径(フロー値)を測定した。固形分濃度は流動点における分散媒の量などから以下の式で求めた。
(CB分散液の固形分濃度測定法)
乾燥させた重合体Aを980mg及びカーボンブラック#40を4.9g秤量し、100mlのトールビーカーに入れた。次に、この粉体混合物に分散媒として、トルエンを加えて、スパーテルにてかき混ぜ、ビーカーを傾け流動した時点でフロー値を測定し、その値が2.3±0.1cmになる時点を流動点とした。ここでフロー値とは、粉体に液体を加え混和した流動体を、筒状の容器に入れ、容器を引き上げた時の円状に広がった流動体の直径を指す。なお、フロー値の測定は以下の様に行った。先ず、内径12mm、容量5mlのディスポシリンジの外筒を、先端から2cm程度のところで切断し、その切断面を紙やすりで研磨した。次に、このシリンジの切断開口部を上にしてカーボンブラック#40を含む流動体2mlを入れ、ピストンを動かして、流動体の水位がシリンジの切断部分に来るようにした。引き続き、この開口部を10cm×10cmのガラス板で気体が入らないように塞ぎ、ガラス板が下になるように上下反転させ、机上に置いた。次に、シリンジのピストン部分を固定し、外筒を一気に引き上げ、ガラス板上に広がった円状の流動体の直径(フロー値)を測定した。固形分濃度は流動点における分散媒の量などから以下の式で求めた。
固形分濃度(%)=CB重量(g)÷{CB重量(g)+重合体重量(g)+分散媒重量(g)}
(CB分散液の評価法)
上記のように調製したCB分散液に使用した分散媒量の10倍の分散媒を、CB分散液に添加し、軽く撹拌後、これをろ紙(東洋濾紙株式会社製 5A)にてろ過する。ろ液の状態を観察し、ろ液が黒色の場合◎、薄い黒色の場合○、ろ液の初期が黒色から次第に透明になった場合△、透明な場合×として、分散液希釈液のろ液の色により、分散性を評価した。その結果を表2に示した。
(CB分散液の評価法)
上記のように調製したCB分散液に使用した分散媒量の10倍の分散媒を、CB分散液に添加し、軽く撹拌後、これをろ紙(東洋濾紙株式会社製 5A)にてろ過する。ろ液の状態を観察し、ろ液が黒色の場合◎、薄い黒色の場合○、ろ液の初期が黒色から次第に透明になった場合△、透明な場合×として、分散液希釈液のろ液の色により、分散性を評価した。その結果を表2に示した。
[実施例1−2〜1−5、比較例1−1〜1−6]
表2に示された実施例1−2〜1−5、比較例1−1〜1−6に係る重合体及び分散媒にて、当該実施例、比較例に係るCB分散液を調製した。当該実施例、比較例の固形濃度及び分散性の評価結果を表2に示した。CB分散液の調製法及び固形濃度の算出方法並びに分散液の評価法は実施例1−1に準じた。
表2に示された実施例1−2〜1−5、比較例1−1〜1−6に係る重合体及び分散媒にて、当該実施例、比較例に係るCB分散液を調製した。当該実施例、比較例の固形濃度及び分散性の評価結果を表2に示した。CB分散液の調製法及び固形濃度の算出方法並びに分散液の評価法は実施例1−1に準じた。
[実施例1−6、比較例1−7]
実施例1−1、比較例1−3で用いたCB分散液10gを、それぞれ、真空乾燥機で85℃、1時間乾燥し、室温まで放冷して実施例1−6、比較例1−7に係るCB組成物を得た。そして、この実施例1−6、比較例1−7に係る炭素材料組成物1gをトルエン50gに添加して軽く攪拌して分散液を調整し、これをろ紙(東洋濾紙株式会社製 5A)にてろ過した。ろ過の状態を観察し、実施例1−1に準じて分散状態の評価をおこなった。その結果を表3に示した。
実施例1−1、比較例1−3で用いたCB分散液10gを、それぞれ、真空乾燥機で85℃、1時間乾燥し、室温まで放冷して実施例1−6、比較例1−7に係るCB組成物を得た。そして、この実施例1−6、比較例1−7に係る炭素材料組成物1gをトルエン50gに添加して軽く攪拌して分散液を調整し、これをろ紙(東洋濾紙株式会社製 5A)にてろ過した。ろ過の状態を観察し、実施例1−1に準じて分散状態の評価をおこなった。その結果を表3に示した。
次に、CNFの分散性評価に基づく実施例及び比較例を以下に示した。
[実施例2−1]
(CNF分散液の調製)
トルエン100gに対し、重合体Aを1g添加して、攪拌し、溶液を調製した。次に、溶液100gにCNF(VGCF−S、昭和電工株式会社製、平均直径100nm)0.2gを添加、攪拌し、CNF混合液を調製した。そして、この混合液を超音波照射器(Ultrasonic Generator Model US−150 株式会社日本精機製作所製)を用いて、150W、120μAの出力で、約1時間超音波照射を行い、本実施例に係るCNF分散液を得た。超音波照射による混合液の発熱を抑える為、適宜に氷水などで冷却することにより、液温を40℃以下に保持した。
(CNF分散液の調製)
トルエン100gに対し、重合体Aを1g添加して、攪拌し、溶液を調製した。次に、溶液100gにCNF(VGCF−S、昭和電工株式会社製、平均直径100nm)0.2gを添加、攪拌し、CNF混合液を調製した。そして、この混合液を超音波照射器(Ultrasonic Generator Model US−150 株式会社日本精機製作所製)を用いて、150W、120μAの出力で、約1時間超音波照射を行い、本実施例に係るCNF分散液を得た。超音波照射による混合液の発熱を抑える為、適宜に氷水などで冷却することにより、液温を40℃以下に保持した。
(CNF分散液の分散性評価)
CNF分散液の分散性を評価する為、当該分散液を遠心操作し、得られた前記分散液の分散性を評価した。具体的には、遠心分離器(himac CF 15D2 日立工機株式会社製)を用いて、5000rpm(最大遠心力2400g)、1時間遠心を行った。遠心終了後、得られた分散液の上層部を目視にて評価後、デカンテーションで静かに採取した。こうして得られた上層液の500nmの吸光度を光路長2mmの石英セルで測定した。CNFの入っていない溶液をブランクとした。結果を表4に示した。尚、実施例1−1の評価法に準じた分散性評価の結果も表4に示した。
CNF分散液の分散性を評価する為、当該分散液を遠心操作し、得られた前記分散液の分散性を評価した。具体的には、遠心分離器(himac CF 15D2 日立工機株式会社製)を用いて、5000rpm(最大遠心力2400g)、1時間遠心を行った。遠心終了後、得られた分散液の上層部を目視にて評価後、デカンテーションで静かに採取した。こうして得られた上層液の500nmの吸光度を光路長2mmの石英セルで測定した。CNFの入っていない溶液をブランクとした。結果を表4に示した。尚、実施例1−1の評価法に準じた分散性評価の結果も表4に示した。
[実施例2−2〜2−5]
表4に示した重合体及び分散媒にて、実施例2−2〜2−5に係るCNF分散液を調製し、実施例2−1と同様の評価を行った。結果を表4に示した。
表4に示した重合体及び分散媒にて、実施例2−2〜2−5に係るCNF分散液を調製し、実施例2−1と同様の評価を行った。結果を表4に示した。
[比較例2−1〜2−3]
表4に示した重合体(又は界面活性剤)及び分散媒にて、比較例2−1〜2−3に係るCNF分散液を調製し、実施例2−1と同様の評価を行った。結果を表4に示した。
表4に示した重合体(又は界面活性剤)及び分散媒にて、比較例2−1〜2−3に係るCNF分散液を調製し、実施例2−1と同様の評価を行った。結果を表4に示した。
次に、CNTの分散性評価に基づく実施例及び比較例を以下に示した。
[実施例3−1]
トルエン100gに対し、重合体Aを1g添加して、攪拌し、溶液を調製した。溶液100gに対し、CNT(製品名:Ctube100、CNT Co.Ltd.(韓国)製、直径10〜50nm、平均直径25nm)を0.2g添加し、攪拌したこと以外は、実施例2−1と同様の調製法によって本実施例に係るCNT分散液を得た。そして、このCNT分散液を回転速度10000rpm(最大遠心力9600g)で遠心操作を行った以外は、実施例2−1と同様の評価法によって本実施例に係るCNT分散液の分散性を評価した。但し、上層液の500nmの吸光度は光路長10mmの石英セルで測定し、CNTの入っていない溶液をブランクとした。結果を表5に示した。尚、実施例1−1の評価法に準じた分散性評価の結果も表5に示した。
トルエン100gに対し、重合体Aを1g添加して、攪拌し、溶液を調製した。溶液100gに対し、CNT(製品名:Ctube100、CNT Co.Ltd.(韓国)製、直径10〜50nm、平均直径25nm)を0.2g添加し、攪拌したこと以外は、実施例2−1と同様の調製法によって本実施例に係るCNT分散液を得た。そして、このCNT分散液を回転速度10000rpm(最大遠心力9600g)で遠心操作を行った以外は、実施例2−1と同様の評価法によって本実施例に係るCNT分散液の分散性を評価した。但し、上層液の500nmの吸光度は光路長10mmの石英セルで測定し、CNTの入っていない溶液をブランクとした。結果を表5に示した。尚、実施例1−1の評価法に準じた分散性評価の結果も表5に示した。
[実施例3−2〜3−3]
表5に示した重合体及び分散媒にて、実施例3−2〜3−3に係るCNT分散液を調製し、実施例3−1と同様の評価を行った。結果を表5に示した。
表5に示した重合体及び分散媒にて、実施例3−2〜3−3に係るCNT分散液を調製し、実施例3−1と同様の評価を行った。結果を表5に示した。
[比較例3−1〜3−2]
表5に示した重合体及び分散媒にて、比較例3−1〜3−2に係るCNT分散液を調製し、実施例3−1と同様の評価を行った。結果を表5に示した。
表5に示した重合体及び分散媒にて、比較例3−1〜3−2に係るCNT分散液を調製し、実施例3−1と同様の評価を行った。結果を表5に示した。
[実施例4−1、比較例4−1]
実施例3−1、比較例3−2で得られたCNT分散液を、それぞれ、卓上ディップコータDT−0303(株式会社S.D.I社製)を用いて、浸漬速度10mm/s、保持時間10sで、幅2cmのガラス基板表面に長さ3cmでディップコートした。次に、室温で1時間放置した後、真空乾燥機で85℃、1時間乾燥し、室温まで放冷した。こうして得られた実施例4−1、比較例4−1に係るコート層を蛍光灯にかざして光の漏れの有無を目視で観察し、光の漏れが見られない場合を○、光の漏れる部分が所々見られる場合を×として、コート層の均一性を評価した。その結果を表6に示した。
実施例3−1、比較例3−2で得られたCNT分散液を、それぞれ、卓上ディップコータDT−0303(株式会社S.D.I社製)を用いて、浸漬速度10mm/s、保持時間10sで、幅2cmのガラス基板表面に長さ3cmでディップコートした。次に、室温で1時間放置した後、真空乾燥機で85℃、1時間乾燥し、室温まで放冷した。こうして得られた実施例4−1、比較例4−1に係るコート層を蛍光灯にかざして光の漏れの有無を目視で観察し、光の漏れが見られない場合を○、光の漏れる部分が所々見られる場合を×として、コート層の均一性を評価した。その結果を表6に示した。
表2〜表6に示された評価結果から明らかなように、本発明の実施例に係る重合体A〜Cのいずれかからなる炭素材料用分散剤及びこれを含有する炭素材料組成物並びに分散液によれば有機溶媒において炭素材料を良好に分散させることが示された。そして、良好な分散性を維持させることができることが示された。
一方、比較例1−1,1−2,2−1,3−1のように本発明に係る重合体を含有していない場合では炭素材料を分散できないことが示された。また、比較例1−3〜1−7,2−2〜2−5,3−2,4−1のように分散剤が本発明の特定事項範囲外のエステル類またはエーテル類である場合では、炭素材料を分散できないかまたは炭素材料の分散性を安定させることができないことが示された。
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