JP2010252971A - 湯たんぽ - Google Patents

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Abstract

【課題】手や足などの人体部位に安全、且つ、優れた着用感で着用することができ、長時間に亘り、暖め効果、或いは、冷却効果を持続することができる湯たんぽを提供する。
【解決手段】液体を貯溜する貯液部を内部に有した湯たんぽ本体11を、防水性及び柔軟性を有する柔軟性シート体12で形成し、上記湯たんぽ本体11に、手、又は、足の挿入を許容する人体挿入許容部13を構成し、上記貯液部を、上記人体挿入許容部13の外側に設けた湯たんぽ10。
【選択図】図1

Description

この発明は、湯たんぽ本体内部に高温或いは低温の液体を封入し、暖め効果、或いは、冷却効果を得ることのできる湯たんぽに関し、詳しくは、例えば、手袋や靴下のように手や足に着用して暖め効果、或いは、冷却効果を得ることのできる湯たんぽに関する。
従来より、手や足に着用して暖め効果を得ることのできる人体保温具、或いは、冷却効果を得ることのできる人体保冷具は、多数提案されている。
例えば、下記特許文献1の「蓄熱式加熱装置」もその1つである。
上記「蓄熱式加熱装置」は、手に着用して暖め効果を得ることのできる手袋型をした加熱装置であり、布等で形成した手袋の内部に、蓄熱材と該蓄熱材を加熱するための電気発熱体と、蓄熱した熱が手袋の外側へ熱が放熱しないよう断熱する断熱体とを備えている。
電気発熱体は、「蓄熱式加熱装置」とは別に備えた電源に電気コードを介して接続可能に構成している。また、蓄熱材は、電気発熱体により加熱され、その熱を蓄熱可能な例えばポリエチレングリコールなどの物質で形成している。
上記「蓄熱式加熱装置」は、蓄熱材を電気発熱体により加熱して、該蓄熱材に熱を蓄わえておき、蓄熱材が蓄熱した熱で手袋に挿入した手を暖めることができる。よって、「蓄熱式加熱装置」は、使用に際して電気発熱体で発熱しながら用いるのではなく電気コードを外した状態で用いることができる。
しかし、上記「蓄熱式加熱装置」は、電気発熱体を内蔵した構成であるため、降雨時に着用するなどして内部に水が浸入するなどして電気発熱体が濡れるおそれがあり、この場合、蓄熱材を電気発熱体で改めて加熱する際、漏電するおそれがあり危険である。
或いは、このような事態にならないよう十分な防水対策を施した構成で構成する必要があり、大掛かりな構成になることや高価になるといった難点を有する。
さらに、蓄熱材は、冷却するに連れ徐々に固体化する特性を有するため、手袋内部における蓄熱材の設置箇所によっては、固体化した蓄熱材により手の動きが制限されるおそれがある。よって、着用感に悪影響を及ぼすことや十分に手を暖めることができないといった難点も有する。
特開昭63−45783号公報
そこで本発明では、手や足などの人体部位に安全、且つ、優れた着用感で着用することができ、長時間に亘り、暖め効果、或いは、冷却効果を持続することができる湯たんぽの提供を目的とする。
本発明は、液体を貯溜する貯液部を内部に有した湯たんぽ本体を、防水性及び柔軟性を有する柔軟性シート体で形成し、上記湯たんぽ本体に、手、又は、足の挿入を許容する人体挿入許容部を構成し、上記貯液部を、上記人体挿入許容部の外側に設けた湯たんぽであることを特徴とする。
上記構成により、液体の優れた比熱を利用して温め効果や冷却効果を得ることができるため、外出先でも快適に用いることができる。さらに、電気による加熱装置、或いは、冷却装置を使用しないため、漏電のおそれがなく安全に着用することができ、省エネルギ化を図ることができるとともに、経済的である。
また、湯たんぽ本体を柔軟性シート体で形成しているため、人体挿入許容部に挿入した人体部分の形状に応じて該人体挿入許容部が柔軟に変形する。このため、挿入した人体部分が人体挿入許容部に接触しても痛くなく人体部分に適度にフィットするため、快適に着用することができる。
使用後は、貯液部に貯溜した液体を排出することにより、軽量、且つ、コンパクトにすることができ、容易に持ち運ぶことができる。
上記柔軟性シート体は、例えば、ネオプレーンゴム、クロロプレーンゴムなどのウェットスーツやドライスーツの素材となる合成ゴムで形成することができる。上記柔軟性シート体は、上記合成ゴムに限らず、止水性、柔軟性を有していれば他の柔軟性部材であってもよく、表面にナイロンなどの生地で被覆したものも含む。
この発明の態様として上記人体挿入許容部を、手を挿入可能な手挿入許容部で構成し、上記手挿入許容部に、挿入した手で握持する握持部を備えることができる。
上記構成により、手挿入許容部に挿入した手で、握持部を握持することにより、湯たんぽが手から不測に抜け落ちることを確実に防ぐことができる。また、握持部から手を離せば、手挿入許容部から手をスムーズに抜き出すことができる。
またこの発明の態様として上記握持部を、上記手挿入許容部の内側空間に閉ループ状に配した閉ループ状握持部で形成することができる。
上記構成により、閉ループ状握持部は、閉ループ状に配しているため手挿入許容部に挿入した手でしっかりと握持ことができるとともに、例えば、手首部分を傾けたりすることなく、吊革を握持するように楽な姿勢で、且つ、しっかりと握持することができる。
またこの発明の態様として上記握持部を、上記手挿入許容部の底部から内側空間へ棒状に突出した棒状握持部で形成することができる。
上記棒状握持部は、棒状に突出しているため、掌全体で握持し易く、しっかりと握ることができる。
例えば、ゴルフクラブをスイングをする前に手を手挿入許容部に挿入して棒状握持部を握持することで、同じ棒状で形成したゴルフクラブのグリップを握持する前に手を温めるとともに該グリップを握持するグリップ感を確認することができる。その他にも釣りやテニスをする場合も、テニスのラケットや釣竿も握持部分が棒状であるため、ゴルフの場合と同様の効果を得ることができる。
またこの発明の態様として上記湯たんぽ本体に、上記貯液部に連通する開口部を形成するとともに、該開口部を閉塞する蓋を備え、上記湯たんぽ本体を保持する湯たんぽ保持用治具を備えることができる。
上記構成により、上記湯たんぽ本体を例えば、接置面に接置したとき、柔軟性シート体で形成した湯たんぽ本体が撓み変形しないよう、該湯たんぽ本体を湯たんぽ本体保持用治具により保持することができる。
これにより、上記開口部を通じて上記貯液部に液体を注ぎ込む際、上記貯液部に貯溜した液体が開口部を通じて溢れ出すことを防ぐことができ、また、貯液部に十分な量の液体を注ぎ込むことができる。
またこの発明の態様として上記開口部の縁部、上記蓋のうち少なくとも一方の側に、閉塞した上記開口部を通じての液漏れを防止する止液構造と、該止水構造の止液性を補強する補強用止液構造とを備えることができる。
上記構成により、外出時に例えば、携帯したり、手袋のように着用した際に湯たんぽ本体に負荷が加わっても、上記開口部を通じて液漏れするおそれがないため、外出先でも安心して用いることができる。
またこの発明の態様として上記湯たんぽ本体に、該湯たんぽ本体を取り付ける取付け対象箇所に着脱可能に取付ける取付け手段を備えることができる。
例えば、取付け手段を衣服に取り付ければ、湯たんぽを手で把持して持ち運ぶ必要がないため、携帯し易くなる。さらに、必要に応じてポケットに手を挿入するような感覚で手挿入許容部に手を挿入して手軽に温める、或いは、冷やすことができる。
上記取付け対象箇所は、腰部など人体の所定部分に限らず、壁などに係止可能な係止部材であってもよい。
本発明では、手や足などの人体部位に安全、且つ、優れた着用感で着用することができ、長時間に亘り、暖め効果、或いは、冷却効果を持続することができる湯たんぽを提供することができる。
第1実施形態の湯たんぽの外観図。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 第2実施形態の湯たんぽを断面で示した構成説明図。 他の握持部を備えた実施形態に係る湯たんぽの一部を断面で示した構成説明図。 第3実施形態の湯たんぽの使用状態を説明する説明図。 第3実施形態の他の湯たんぽの使用状態を説明する説明図。 第4実施形態の湯たんぽの使用状態を説明する説明図。 第4実施形態の湯たんぽを断面で示した構成説明図。 第5実施形態の湯たんぽを断面で示した構成説明図。 第6実施形態の湯たんぽを断面で示した構成説明図。 第7実施形態の他の湯たんぽを断面で示した構成説明図。 第8実施形態の湯たんぽの構成説明図。 第9実施形態の湯たんぽの構成説明図。 第10実施形態の他の湯たんぽの構成説明図。 第11実施形態の湯たんぽを断面で示した構成説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態における湯たんぽ10は、図1から図3に示すように構成している。
なお、図1は、第1実施形態における湯たんぽ10の外観図であり、図2は、図1のA−A線矢視縦断面図であり、図3は、図1のB−B線矢視縦断面図である。
湯たんぽ10は、平面視楕円形状の有底円筒状に形成した湯たんぽ本体11と止水栓構造28とで構成している。
上記湯たんぽ本体11は、防水性、熱伝導性、及び、柔軟性を有する柔軟性シート体12で形成している。上記湯たんぽ本体11には、手の挿入を許容する空間として手挿入許容部13を構成し、該湯たんぽ本体11の内部であって、上記手挿入許容部13の外側には、液体を貯溜する貯水部14を設けている。
柔軟性シート体12は、合成ゴムと、該合成ゴムの少なくとも一面側にナイロンシートをラミネートしたウエットスーツ素材で形成し、湯たんぽ本体11の外側に配する有底円筒状の外側有底円筒状シート体15oと、湯たんぽ本体11の内側に配する有底円筒状の内側有底円筒状シート体15iと、図2中、湯たんぽ本体11の上面に配する環状の環状シート体15aとを備えている。
上記湯たんぽ本体11は、外側有底円筒状シート体15oと、内側有底略円筒状シート体15iとを、上記湯たんぽ本体11の外側と内側のそれぞれに配し、外側有底円筒状シート体15oと内側有底円筒状シート体15iとの各上端部間を環状シート体15aで覆うように配している。
さらに、それぞれの境界部分を縫着することにより止水性を確保して一体に形成している。
有底円筒状の湯たんぽ本体11の外側底面部分27の中心部分には、開口部16を形成し、該開口部16の周縁部(開口縁部16A)に、上記止水栓構造28を構成している。
上記止水栓構造28は、開口縁部16Aに固着され、耐熱性樹脂で円筒状に形成した蓋取付け部材18と該蓋取付け部材18に着脱可能な蓋17とで構成している。
蓋取付け部材18の内部空間は、貯水部14と外側とを開口部16を通じて連通している。
蓋取付け部材18は、長さ方向の一方の端部側へ形成したフランジ部18aを開口縁部16Aに固着することにより、湯たんぽ本体11に対して外側へ突出した形状で取り付いている。蓋取付け部材18の外周部には、蓋17と螺合可能な本体側螺子部21を形成している。
蓋17は、内底面にパッキン15が取り付けられた蓋本体部22と、蓋取付け部材18側に取り付け可能な円筒状の円筒状取付け部23とで形成している。円筒状取付け部23の内周部には、本体側螺子部21と螺合可能な蓋側螺子部26を形成し、蓋17を、蓋取付け部材18に対して螺合可能に形成している。
また、湯たんぽ10には、湯たんぽ本体11の内側底面部分24、換言すると、手挿入許容部13の最深部分に握持部として閉ループ状に配した閉ループ状握持部19を備えている。
閉ループ状握持部19は、柔軟な紐状体により形成し、該紐状体の長さ方向の両側部分を湯たんぽ本体11の内側底面部分24に固着することにより形成している。
上述した第1実施形態の湯たんぽ10は、以下のような様々な作用、効果を奏することができる。
上記湯たんぽ10は、手挿入許容部13の上方を除く外周全体に貯水部14を備えた構成であるため、手を手挿入許容部13に挿入すれば、手の挿入部分を、外周全体から効率的に暖めることができる。
なお、手を手挿入許容部13に挿入したとき、腕の手首から肘の間部分まで挿入することができる。
さらに、湯たんぽ10は、例えば、従来の湯たんぽのように一方の手で把持し、暖めたい部分に押し当てて暖める必要がなく、手を手挿入許容部13に挿入するだけでよいため、外出先でも手軽に用いることができる。
また、湯たんぽ10は、湯を熱源として用い、ヒータなど電気により加熱する加熱装置を有しない構成であるため、漏電のおそれがなく外出先でも安全に着用することができる。湯(水)は、一般に優れた比熱(4.2 kJ/kg・K)を有するため、一度、暖めると冷め難く、長時間に亘って持続することができ、省エネルギ化を図ることができるとともに、経済的である。
また、湯たんぽ10は、湯たんぽ本体11を柔軟性シート体12で形成しているため、該湯たんぽ本体11は、挿入した手の形状に応じて柔軟に変形する。よって、手を手挿入許容部13に対してスムーズに抜き差しすることができる。さらに、手を手挿入許容部13に挿入した状態において、湯たんぽ本体11は、手に適度にフィットするため、湯たんぽ本体11と手の間に隙間が生じ難くなる。
よって、貯水部14からの熱を効果的に手に伝えることができるとともに、外気が手挿入許容部13に入り込まないため、優れた暖め効果を得ることができる。
湯たんぽ10の使用後は、蓋17を取り外し、開口部16を通じて貯水部14に貯溜した湯を排出することにより、軽量化することができる。さらに、湯たんぽ本体11は、柔軟であるため、貯水部14の湯を開口部16を通じて排出することで、有底円筒状の湯たんぽ本体11を収縮変形させて、コンパクトにすることができ、外出先においても容易に持ち運ぶことができる。
また、手挿入許容部13に挿入した手で、閉ループ状握持部19を握持することにより、湯たんぽ10が手から不測に抜け落ちることを確実に防ぐことができる。このため、歩行時に腕を前後に振るなどしても抜け落ちることがないため、手を暖めながら歩行することもできる。
閉ループ状握持部19は、閉ループ状に配しているため、例えば、手挿入許容部13に挿入した手首部分を傾けたりすることなく、吊革を握持するように楽な姿勢で、且つ、しっかりと握持することができる。
以下では、他の実施形態における湯たんぽ20,30,30A,40,50,60,60A,70について説明する。
但し、以下で説明する湯たんぽ20,30,30A,40,50,60,60A,70の構成のうち、上述した第1実施形態における湯たんぽ10と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態における湯たんぽ20は、図4に示すように握持部を、閉ループ状握持部19ではなく、上記湯たんぽ本体11の内側底面部分24に、手挿入許容部13へ棒状に突出した棒状握持部29で形成している。
詳しくは、棒状握持部29は、手挿入許容部13に挿入した手で握持可能に円柱状の棒体で構成している。該棒状握持部29の長手方向の一端側には、鍔状のフランジ部29aを形成し、該フランジ部29aを湯たんぽ本体11の内側底面の中央部分に固着することにより手挿入許容部13の奥行き方向に真直ぐに突出するよう一体に形成している。
上記構成の湯たんぽ20は、上述した棒状握持部29を備えることにより、以下のような作用、効果を得ることができる。
棒状握持部29は、棒状に突出しているため、手挿入許容部13に挿入した手の掌全体で握持することができるため、しっかりと握ることができる。
さらに、棒状握持部29の長手方向のいずれの部分を把持するかによって、手を手挿入許容部13に挿入する深さを調節することができる。
例えば、棒状握持部29の長手方向の先端部分を把持すれば、手を挿入する深さが浅い状態に保つことができ、腕の部分を除いた手の部分のみを暖めることができる。このように、腕全体を暖める場合に限らず、周囲の気温や、用途によって暖める度合いを任意に調節することができる。
さらにまた、図示しないが湯たんぽ20に変更を加えた一実施例として、棒状握持部29をゴルフクラブのグリップ部と同様の太さ、材質、形状で構成してもよい。
この構成の場合、ゴルフをする際、ゴルフクラブのグリップを握持する前に手を手挿入許容部13に挿入して棒状握持部29を握持することで、手を暖めるとともにゴルフクラブを握るグリップ感を確認することができる。
その他にも棒状握持部29を、テニスのラケットのグリップを握持したときと同じグリップ感が得られるよう構成することもできる。
この構成の場合、テニスをする際、テニスクラブのグリップを握持する前に手を手挿入許容部13に挿入して棒状握持部29を握持することで、手を暖めるとともにテニスクラブを握るグリップ感を確認することができる。
さらに、図示しないが、湯たんぽは、ゴルフクラブやテニスクラブのグリップ部を外側底面部分27から挿入可能に、貯水部14の内側底面部分24と外側底面部分27の間を連通する連通孔を形成してもよい。
なお、上記構成の場合、湯たんぽの内側底面部分24には、握持部を備えず、また、開口部16は、外側底面部分27ではなく、例えば、湯たんぽ本体11の外周面に形成している。
上記構成によれば、ゴルフクラブやテニスクラブのグリップ部を連通孔に外側から挿入し、ゴルフクラブやテニスクラブのグリップ部が内側底面部分24から手挿入許容部13に突出するようにしてゴルフクラブやテニスクラブを取り付けることができる。
これにより、手を手挿入許容部13に差込んだ状態でゴルフクラブやテニスクラブのグリップ部を握持し、スイングすることができる。
さらに例えば、釣りをする際には、釣竿のグリップ部を連通孔に挿入して取り付ければ、手を手挿入許容部13に差込んだ状態で釣竿のグリップ部を握持できるため、手を暖めながら釣りをすることができる。
このように、湯たんぽ10は、ゴルフやテニスに限らず、その他にも様々なスポーツ、趣味、娯楽で用いることができる。
また、上記握持部は、上述した形態に限らず、様々な形態で構成することができる。
例えば、握持部29Aは、図5(a)に示すように、長さ方向の両端部にフランジ部を形成した円柱体を手挿入許容部13を横架するよう配するとともに、上記フランジ部32を湯たんぽ本体11の内周面に固着した形態で構成することができる。
上記構成の握持部29Aは、剛体である円柱体を手挿入許容部13を横架するよう配しているため、握持し易く、しっかりと握持することができる。
さらに、貯水部14に水を入れた状態で、手挿入許容部13に挿入した手で握持部29Aを握持し、湯たんぽ本体11を持ち上げるなどすれば、湯たんぽをダンベルのように運動器具として用いることができる。
また、図5(b)に示すように、握持部29Bは、図5(a)に示した握持部29Aと同様に、手挿入許容部13を横架するよう配するとともに、該握持部29Bには、貯水部14と連通する内部空間を有した形態で形成している。
上記構成により、握持部29Bの内部にも湯が充填されているため、握持部29Bを握持することにより、該握持部29Bを握持した掌部分もしっかりと暖めることができる。
さらにまた、図5(c)に示すように、握持部29Cは、手挿入許容部13に挿入した手で握持可能な円環状紐部材33と、該円環状紐部材33と湯たんぽ本体11の内側底面部分24とを連結する連結紐34とで構成した円環状握持部33として構成してもよい。
連結紐34は、円環状紐部材33の周方向の一端側と湯たんぽ本体11の内側底面部分24の中心部とを連結し、円環状紐部材33が湯たんぽ本体11の中心軸回りを回動自在に構成している(図5(c)の矢印参照)。
このように、握持部29Cは、握持部分となる円環状紐部材33が回動自在であるため、手挿入許容部13に挿入した手の向きに関らず、容易に円環状紐部材33を握持することができる。
その他にも、握持部は、図示しないが連結紐34のかわりにユニバーサルジョイントやヒンジ等を用いて円環状握持部33など握持部分の向きを可変可能に構成してもよい。また、握持部は、円環状握持部33を備えずに、単に紐などの長尺状部材の長さ方向の一方の端部を湯たんぽ本体11の内側底面部分24に取り付け、該長尺状部材自体を握持する構成であってもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態における湯たんぽ30は、図6に示すように、湯たんぽ本体11の貯水部14に開口部16を通じて湯を注ぎ込む際に、該湯たんぽ本体11を保持するための湯たんぽ保持用治具として湯たんぽ係止治具35を、第1実施形態の湯たんぽ10に備えた構成である。
なお、湯たんぽは、第2実施形態の湯たんぽ20など他の湯たんぽに湯たんぽ係止治具35を備えた構成であってもよい。
上記湯たんぽ係止治具35は、係止部36と把持部37とで構成している。係止部36は、一対の係止片36a,36aを備え、該一対の係止片36a,36aのそれぞれは、蓋取付け部材18の外径よりも一回り大きな間隔を有して係止部36の基端部36bから突出している。
湯たんぽ本体11の貯水部14に開口部16を通じて湯を注ぎ込む際には、蓋17を外して開口部16を開口させ、開口部16が上方を向くよう平坦な接置面に接置して行なう。
ところが、湯たんぽ本体11は、柔軟性シート体12で柔軟に形成しているため、通常であれば、湯たんぽ本体11の自重や注ぎ込んだ湯の重みにより湯たんぽ本体11が撓み変形し、貯水部14の内部空間が潰されるため注ぎ込んだ湯が溢れ出たり、注ぎ込み時に開口部16が不測に動き、適切に湯を注ぎ込むことができない。
そこで、湯たんぽ30は、上記湯たんぽ係止治具35を備えているため、湯たんぽ本体11の貯水部14に開口部16を通じて湯を注ぎ込む際には、図6に示すように、湯たんぽ本体11を上記湯たんぽ係止治具35で保持する。
詳しくは、蓋17を外した状態で該蓋取付け部材18の両側に一対の係止片36a,36aのそれぞれを配し、一対の係止片36a,36aを蓋取付け部材18の例えば、本体側螺子部21よりも下側部分に係止する。これにより、一対の係止片36a,36aにより蓋取付け部材18の両側から挟み込むようにして湯たんぽ本体11を保持することができる。
よって、湯たんぽ係止治具35を持ち上げることで、湯たんぽ本体11を湯たんぽ係止治具35に吊り下げた状態で保持することができる。
この状態であれば、湯たんぽ本体11が撓み変形しないよう、有底円筒状に保つことができるため、図6に示すように、開口部16を通じて貯水部14に湯を注ぎ込むことができる。
さらに、湯たんぽ係止治具35を用いて貯水部14に湯を注ぎ込むことにより万一にも湯が開口部16から零れても湯が手にかかることがないため、火傷のおそれがなく安全に、湯を注ぎ込むことができる。
湯を貯水部14に注ぎ込んだ後は、湯たんぽ係止治具35を蓋取付け部材18に係止した状態のまま、蓋17を取り付けて開口部16を閉塞することができる。
湯たんぽ係止治具35は、簡素でコンパクトな治具であるため、持ち運びが容易であり、屋内に限らず、屋外で湯を入れる際にも用いることができる。
なお、湯たんぽ係止治具35は、適宜、湯たんぽ本体11の外周面などに取り付け可能に構成してもよい。さらに、湯たんぽ保持用治具は、上述した湯たんぽ係止治具35に限らず、ピンセットのように蓋取付け部材18を挟み込んで係止可能なグリッパ型であってもよい。
さらにまた、湯たんぽ保持用治具は、他の実施形態で構成することができる。
例えば、図7に示すように、湯たんぽ30Aは、第1実施形態における湯たんぽ10に湯たんぽ保持用治具35Aを備えて構成してもよい。湯たんぽ保持用治具35Aは、手挿入許容部13に挿入して湯たんぽ30を装着可能な湯たんぽ装着部42と、接置面に接置可能な支持台43と、湯たんぽ装着部42と支持台43との間を連結する支柱44とで構成することができる。
この構成の湯たんぽ保持用治具35Aは、湯たんぽ30を、手挿入許容部13の開口方向を下方へ向けた状態で湯たんぽ装着部42に上方から被せるだけで湯たんぽ10の手挿入許容部13に湯たんぽ装着部42が挿入された状態となり、湯たんぽ10を装着することができる。
これにより、湯たんぽ本体11が撓み変形しないよう、有底円筒状に保形することができるため、図7に示すように、開口部16を通じて貯水部14に湯を注ぎ込むことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態における湯たんぽ40は、図8、図9に示すように、上記湯たんぽ本体11に、該湯たんぽ本体11を人体側に着脱可能に取付ける湯たんぽ取付け部材45を備えている。
なお、図8は、湯たんぽ40を腰部に装着した様子を示す外観図であり、図9は、湯たんぽ40と腰部の一部分を断面で模式的に示した説明図である。
湯たんぽ取付け部材45は、帯状布帛46と面ファスナ47で形成している。帯状布帛46は、腰に装着したベルトB周りに上下方向に折り返して配し、該ベルトBに係止可能な長さを有した長尺状、且つ、帯状の布帛で形成している。上記帯状布帛46の長さ方向の一端側を湯たんぽ本体11に固着している。
上記面ファスナ47は、互いに係脱可能なループ状面ファスナ47aと鍵状面ファスナ47bとの一対を備えて構成し、図9の一部拡大図に示すように、ループ状面ファスナ47aは、帯状布帛46の基端側に縫着し、鍵状面ファスナ47bは、帯状布帛46の先端側に縫着している。
ループ状面ファスナ47aは、帯状布帛46の先端側部分において所定長さを有して、鍵状面ファスナ47bを長さ方向の任意の位置で係止可能に縫着している。
上記構成により、湯たんぽ40を手挿入許容部13が上方へ開口した状態になるよう帯状布帛46をベルトBに係止し、ループ状面ファスナ47aと鍵状面ファスナ47bとを係合することで湯たんぽ取付け部材45により腰に取り付けることができる。
これにより、湯たんぽ40を手で把持して持ち運ぶ必要がないため、携帯し易くなる。さらに、必要に応じて手を手挿入許容部13に挿入すれば、図8に示すように、使用者は、ポケットに手を挿入するような感覚で手軽に手を暖めることができる。
ループ状面ファスナ47aは、所定長さを有して縫着しているため、鍵状面ファスナ47bをループ状面ファスナ47aの長さ方向のいずれの位置に係止するかに応じて、腰部に対する湯たんぽ40の位置を、手挿入許容部13に手を挿入し易い高さになるよう調節することができる。
さらにまた、ゴルフをする場合、ゴルフボールを手挿入許容部13に収納し、暖めておくことができる。一般に、ゴルフボールは、暖めることで弾性力が向上し、約30〜60℃程度が最も飛距離がでることが実証されている。
そこで、ゴルフをする場合、湯たんぽ40を用いてゴルフボールを暖めることで飛距離の向上を図ることができる。
なお、ラウンド前に人為的に暖められたボールをしようすることはルール上、違反にならず問題のない行為である。
湯たんぽは、上述したようなパッキン15、及び、蓋17の螺合による止水構造に加えて、該止水構造の止水性能を補強する様々な補強用止水構造を備えることができる。以下では、補強用止水構造を備えた実施形態5から9の湯たんぽについて説明する。
(第5実施形態)
第5実施形態における湯たんぽ50は、図10(a),(b),(c)に示すようにな補強用止水構造48を備えている。
なお、図10(a)は、補強用止水構造48の構成を一部破断断面で示した断面図を示し、図10(b)は、蓋17を取り付ける直前の状態の湯たんぽ50における補強用止水構造48を一部破断して示した断面図を示し、図10(c)は、図10(b)のA−A線断面図を示す。
上記湯たんぽ50は、蓋本体部22の下部に備えた円筒状パッキン52と、湯たんぽ本体11の貯水部14の内部に備えたパッキンガイド部53とで、開口部16の上下方向2箇所で止水する2重の止水構造を構成している。
円筒状パッキン52は、ゴムやシリコンなどの弾性体で形成し、蓋本体部22の内側底面に一体に嵌合され、蓋17の取り付けの際に開口部16に挿入可能な径を有した円筒状に形成している。
円筒状パッキン52は、円筒状の上端部に備えた上端止水部54と、円筒状の下端部に備えた下端止水部55とで形成している。上端止水部54は、止水構造として構成し、下端止水部55とパッキンガイド部53は、補強用止水構造48として構成している。
上端止水部54は、上述したパッキン15と同様に蓋取付け部材18と蓋17との間を止水可能に円筒状の上端部に鍔状に突出した形態で形成している。
下端止水部55は、円筒状の下端部に吸盤状に形成している。換言すると、下端外周部分を末広がり状に形成している。
上記パッキンガイド部53は、図10(c)に示したように、湯たんぽ本体11の貯水部14の内部の開口縁部16A付近に、開口部16を平面視4等分配するよう配設している。パッキンガイド部53は、開口縁部16Aとの間に僅かな間隙が構成されるよう該開口縁部16Aへ向けて突状に形成している。パッキンガイド部53は、保持用ブラケット56によって湯たんぽ本体11に一体に保持されている。
上記構成の湯たんぽ50は、以下のような作用、効果を得ることができる。
蓋17を蓋取付け部材18に取り付ける際には、図10(b)に示したように、円筒状パッキン52を下端止水部55ごと蓋取付け部材18の開口部16内に差込み、蓋17を回転させながら蓋取付け部材18に螺合により取り付ける。
やがて下端止水部55は、パッキンガイド部53に当接する。これにより、下端止水部55は、パッキンガイド部53から受ける反作用力により径外方向へ押し広げられるという楔効果により、貯水部14の開口縁部16Aに当接する。
これにより、蓋17を蓋取付け部材18に完全に取り付けた状態において、蓋取付け部材18の下部においても開口部16を、下端止水部55により止水することができる。さらに、蓋17と蓋取付け部材18との間についても、上端止水部54により上述したパッキン15と同様に止水することができる。
湯たんぽ50は、このように上端止水部54と下端止水部55(補強用止水構造48)との2重の止水構造を有するため、柔軟な湯たんぽ本体11に外力が加わるなどして圧縮するなどしても、水圧で下端止水部55が広がり、止水効果が高まるため、水漏れのおそれがなく安心して使用することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態における湯たんぽ60は、図11(a),(b),(c)に示すような補強用止水構造57を備えている。
上記補強用止水構造57は、蓋取付け部材18の内部に挿入された状態で、上下方向に可動する可動止水部材58(環状パッキン67)を備えている。
可動止水部材58は、下部に上面中央が滑らかな曲面状に突出した鍔状の鍔状パッキン62と、該鍔状パッキン62の上面中心部から上方へ棒状に突出するよう立設したパッキン保持杆63とで構成している。
パッキン保持杆63は、上部に蓋17と螺合可能な保持杆側螺子部68を形成するとともに、該保持杆側螺子部68の下側には、周方向の所定の両側部分から径外方向へ突出し、後述する保持片64により下側から支持される被保持片72を形成している。
被保持片72には、上下方向に貫通した貫通孔73を形成している。
貯水部14の内部における開口縁部16Aには、可動止水部材58の被保持片72を保持する保持片64を、開口部16に備えた可動止水部材58へ向けて該開口部16の径内方向へ突出して形成している。
上記保持片64には、被保持片72の貫通孔73に挿通され、可動止水部材58の回動を規制する回動規制突部74を上方へ突状に形成している。
さらに、貯水部14の内部における開口縁部16Aには、止水突起部65を下方へ突出して形成している。
蓋17は、蓋本体部22の円筒状取付け部23より内側に円筒状の内側円筒状取付け部38を形成し、該内側円筒状取付け部38の内周側には、パッキン保持杆63と螺合可能な第二蓋側螺子部66を形成している。また、蓋本体部22の内側底面の内側円筒状取付け部38と円筒状取付け部23との間には、止水構造としての環状パッキン67を嵌合している。
上記構成の湯たんぽ60は、以下のような作用、効果を得ることができる。
蓋17を取り付ける際に、本体側螺子部21と蓋側螺子部26とを螺合するとともに、第二本体側螺子部21と保持杆側螺子部68とを螺合する。
このとき、可動止水部材58は、回動規制突部74が被保持片72の貫通孔73の周縁部に係止されるため、回動規制され、蓋17を回動することによる共回りを防ぐことができる。
よって、保持杆側螺子部68と第二蓋側螺子部66とを螺合するにつれ、可動止水部材58は、上方へ移動し、やがて鍔状パッキン62が止水突起部65に当接する。
蓋17を蓋取付け部材18に完全に取り付けた状態において、蓋取付け部材18の内側下部においても開口部16は、鍔状パッキン62により止水することができる。さらに、蓋17と蓋取付け部材18との間についても、環状パッキン67により止水することができる。
湯たんぽ60は、このように止水構造としての環状パッキン67と補強用止水構造57としての鍔状パッキン62との2重の止水構造を有するため、柔軟な湯たんぽ本体11に外力が加わるなどして圧縮するなどしても、水圧で鍔状パッキン62が止水突起部65にしっかりと押し当たり止水効果が高まるため、水漏れのおそれがなく安心して使用することができる。
なお、湯たんぽ60は、図示しないが、保持片64と鍔状パッキン62との間には、バネなどの付勢手段を備えてもよい。
上記付勢手段により、鍔状パッキン62が下方へ付勢されるため、蓋を外す際に、止水突起部65から鍔状パッキン62を容易に分離することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態の湯たんぽ60Aは、図12に示すような補強用止水構造82,83を備えて構成することができる。湯たんぽ60Aに備えた蓋17は、蓋本体部22の円筒状取付け部23より内側に円筒状の内側円筒状取付け部39を形成し、該内側円筒状取付け部39の外周側には、蓋取付け部材18と螺合可能な第二蓋側螺子部82を形成している。また、蓋本体部22の内側底面の内側円筒状取付け部39と円筒状取付け部23との間には、環状パッキン67を嵌合している。
一方、蓋取付け部材18の内周側には、第二蓋側螺子部82と螺合可能な第二本体側螺子部83を形成している。
上記構成により、第二蓋側螺子部82と第二本体側螺子部83は、補強用止水構造として機能させることができる。すなわち、蓋17を蓋取付け部材18に取り付ける際には、本体側螺子部21と蓋側螺子部26とを螺合するとともに、第二本体側螺子部83と第二蓋側螺子部82とを螺合することにより、このような2箇所の螺子部により蓋17を蓋取付け部材18に対して、より強固に締結することができる。
従って、蓋17が緩み難くなり、また、優れた締結力により蓋17と蓋取付け部材18の上端部とで環状パッキン67を圧接することができるため、止水性を向上させることができる。
なお、図示しないが、蓋取付け部材18、円筒状取付け部23、及び、内側円筒状取付け部39のうちいずれかの対向面を傾斜面で構成し、楔効果によって螺合強度を向上させる構成であってもよい。
(第8実施形態)
第8実施形態の湯たんぽ100Aは、図13に示すような補強用止水構造101Aを備えて構成することができる。蓋17は、止水構造として環状パッキン67の他に、蓋本体部22の裏面の中央部分に固着した弾力性、変形性及び止水性の高いゴム製の補強用止水構造としての中栓部101Aで形成している。
なお、中栓部101Aは、蓋本体部22の裏面に対して逆円錐台をした突状に形成し、外周部をテーパ状に形成している。環状パッキン67は、蓋本体部22の裏面における中栓部101Aの外周側に備えている。
また、蓋17を蓋取付け部材18に取り付けることにより、中栓部33は開口部16に挿入され、図13(b)に示すように、蓋取付け部材18の内周面に沿って変形して密着し、蓋取付け部材18の開口部16を略密閉状態で封止する。これにより、湯たんぽ100Aの液漏れ防止性能を向上させ、湯たんぽ本体11に封入した液体の液漏れを確実に防止することができる。
従って、第8実施形態の湯たんぽ100は、環状パッキン67の底面との密着による液漏れ防止効果と、開口部16を略密閉状態で封止する中栓部101Aによる液漏れ防止効果との二重の液漏れ防止効果によって、互いに液漏れ防止機能を相互に補強し合い、湯たんぽ本体11に封入した液体の液漏れを確実に防止することができる。
なお、図示しないが、円筒状をした蓋取付け部材18の内周面を上方へ向けて縮径する傾斜面で構成し、該蓋取付け部材18に上端部から下方へ逆三角状の切り欠いた切り欠き部を備えてもよい。
この構成の場合、蓋17を蓋取付け部材18に取り付けることにより、傾斜面で構成した蓋取付け部材18の楔効果により、切り欠き部を有した蓋取付け部材18を径内方向へ倒れ込むよう変形させることができる。
これにより、蓋取付け部材18と開口部16に挿入された中栓部101Aとの密着性が向上し、湯たんぽ本体に封入した液体の液漏れをさらに確実に防止することができる。
(第9実施形態)
第9実施形態の湯たんぽ100Bは、図14に示すような補強用止水構造(101B)を備えて構成することができる。詳しくは、湯たんぽ100Bは、パッキン15の他に、蓋17の内側に、補強用止水構造として内キャップ101Bを備えて構成することができる。
内キャップ101Bは、弾力性及び止水性の高い樹脂製であり、蓋取付け部材18の上端部において開口部16を閉塞可能な平面視円形の円形上面103と、該円形上面103の底面から外周縁に沿って下向きに突出する平面視リング状のリング部104とで構成している。
蓋取付け部材18の上端部における外周部には、上記リング部52と係止可能に切り欠いた係止溝105を形成している。
このように構成した湯たんぽ100Bは、図14(b)、(c)に示すように、蓋取付け部材18の上端部に内キャップ101Bを覆い、内キャップ101Bのリング部104を蓋取付け部材18の係止溝45に係止することで装着することができる。さらに、内キャップ101Bの外側から被せるようにして蓋取付け部材18に対して蓋17を螺着することができる。
このように、湯たんぽ100Bは、蓋17と蓋取付け部材18との螺着による開口部16の封止と、蓋取付け部材18の上端部に嵌着させた内キャップ101Bによる開口部16の封止とによる二重の液漏れ防止効果を得ることができる。
(第10実施形態)
第10実施形態における湯たんぽ100Cは、図15に示すように、湯たんぽ本体11の上部に蓋取付け部材18の代わりに備えた逆円錐台開口90と、逆円錐台開口90に挿着する止水構造としての挿着栓80と、逆円錐台開口90の締め付けを補助する補強用止水構造としての補助バンド93とを備えて構成している。
逆円錐台開口90は、外周面90aに円周状の係止溝92を備えるとともに、切り欠き91を対向する2箇所に備えている。
切り欠き91は、上端部から下方へ逆三角形状に切り欠いて形成している。なお、逆円錐台開口90は切り欠き91により径内側に変形可能に構成している。
係止溝92は、逆円錐台開口90の外周面90aに沿って後述する補助バンド93の係止を許容する略半円断面の溝であり、逆円錐台開口90の高さ方向に略等間隔で3箇所備えている。
補助バンド93は、弾力性の高い平面視リング状に形成し、いずれかの係止溝92に係止可能に形成している。
なお、補助バンド93、及び、係止溝92は、止水構造としての挿着栓80を補強する補強用止水構造としてで構成している。
挿着栓80は、逆円錐台開口90に挿着可能に弾力性、変形性及び止水性の高いゴム製の封止栓である。
このように構成した湯たんぽ100Cは、図15(b)に示すように、逆円錐台開口90の上方から挿着栓80を挿着する。そして、この状態で、補助バンド93を係止溝92に係止させる。
上記構成により、挿着栓80の開口部16の封止に加え、この係止溝92への補助バンド93の係止により、逆円錐台開口90は、補助バンド93の弾力性により切り欠き91が閉じる方向に変形し、挿着栓80の外周面との密着性を向上させることができ、液漏れをより一層、防止することができる。
(第11実施形態)
第11実施形態における湯たんぽ70は、図16に示すような靴型の形状で構成している。
なお、図16は、上記湯たんぽ70の中央縦断面図である。
湯たんぽ70は、足の甲部の上側部分を足首部分から足先部分にかけて覆う柔軟シート体12で形成した貯水部75と、底部から踵部分、さらに足首分部にかけて覆う柔軟なクッションシート材76とを備え、全体を断熱シート77により被覆し、内部に足を挿入可能な足挿入許容部85を有した靴型形状で形成している。
湯たんぽ70の靴底部分の裏面には、ゴム製の靴底部材78を固着している。また、クッションシート材76は、足首部分全体を覆うように足首部分外周に配している。
貯水部75は、柔軟性シート体12により柔軟性、且つ、伸縮性を有して形成し、該貯水部75の上方部分に開口部16を形成し、蓋取付け部材18、及び、蓋17を備えている。
さらに、湯たんぽ70には、履いた状態において万が一にも脱げないように、甲部分に配して締結可能な締結ベルト79を備えている。
締結ベルト79は、該締結ベルト79に固着した一対の面ファスナ71a,71b同士の係合位置を変更することで締め付け具合を調節することができる。
上記構成の靴型の形状の湯たんぽ70を履くと柔軟な貯水部75が足の甲部分のラインに沿ってフィットし、足を効果的に暖めることができる。
さらに、湯たんぽ70を履いたとき、足首部分の外周側に配したクッションシート材76が足首部分にフィットするため、歩行時に足が足挿入許容部85から抜けることなくしっかりと保持することができる。さらにまた、足首部分にフィットすることで足挿入許容部85と外部との空気の流れを遮ることができるため、足挿入許容部85の保温効果を高めることができる。
加えて、湯たんぽ70は、柔軟性、且つ、伸縮性を有した貯水部75を有しているため、意図的に足挿入許容部85から足を挿脱する際には、締結ベルト79を解除して容易に挿脱することができる。
湯たんぽ70は、柔軟であるが靴底部材78により、歩行時に型崩れせず、優れた装着感を維持することができる。
さらに、湯たんぽ70を履いた状態で甲部分を締結ベルト79で締結することにより、貯水部75は、柔軟であるが、甲部分にしっかりとフィットさせることができ、該甲部分を効果的に温めることができる。さらに、柔軟な貯水部75が甲部分に配されていても、歩行時に湯たんぽ70が脱げることなくしっかりと履いた状態を維持することができる。
このように、湯たんぽ70には、締結ベルト79に限らず、他の構成の締結手段を備えてもよい。
湯たんぽ70は、貯水部75を甲部分に限らず、足の外周全体に備えてもよく、また、底面部分や踵部分など他の部分に備えてもよい。
また、このように、湯たんぽは、手に着用するものに限らず、足に着用することができ、さらに、首など他の人体部位に着用可能に構成してもよい。
上述した実施形態と、この発明の構成との対応において、
貯水部14,75は、貯液部に対応し、
手挿入許容部13、又は、足挿入許容部85は、人体挿入許容部に対応し、
は、湯たんぽ保持用治具に対応し、
上端止水部54、又は、環状パッキン67は、止液構造に対応し、
下端止水部55、又は、鍔状パッキン62は、補強用止液構造に対応するものとする。
10,20,30,30A,40,50,60,60A,70…湯たんぽ
11…湯たんぽ本体
12…柔軟性シート体
13…手挿入許容部
14,75…貯水部
16…開口部
17…蓋
19…閉ループ状握持部
29…棒状握持部
29A,29B,29C…握持部
35…湯たんぽ係止治具
35A…湯たんぽ保持用治具
45…湯たんぽ取付け部材
54…上端止水部
55…下端止水部
62…鍔状パッキン
67…環状パッキン
85…足挿入許容部

Claims (7)

  1. 液体を貯溜する貯液部を内部に有した湯たんぽ本体を、防水性及び柔軟性を有する柔軟性シート体で形成し、
    上記湯たんぽ本体に、手、又は、足の挿入を許容する人体挿入許容部を構成し、
    上記貯液部を、上記人体挿入許容部の外側に設けた
    湯たんぽ。
  2. 上記人体挿入許容部を、手を挿入可能な手挿入許容部で構成し、
    上記手挿入許容部に、挿入した手で握持する握持部を備えた
    請求項1に記載の湯たんぽ。
  3. 上記握持部を、上記手挿入許容部の内側空間に閉ループ状に配した閉ループ状握持部で形成した
    請求項2に記載の湯たんぽ。
  4. 上記握持部を、上記手挿入許容部の底部から内側空間へ棒状に突出した棒状握持部で形成した
    請求項2、又は、3に記載の湯たんぽ。
  5. 上記湯たんぽ本体に、上記貯液部に連通する開口部を形成するとともに、該開口部を閉塞する蓋を備え、
    上記湯たんぽ本体を保持する湯たんぽ保持用治具を備えた
    請求項1から4のいずれかに記載の湯たんぽ。
  6. 上記開口部の縁部、上記蓋のうち少なくとも一方の側に、閉塞した上記開口部を通じての液漏れを防止する止液構造と、該止水構造の止液性を補強する補強用止液構造とを備えた
    請求項5に記載の湯たんぽ。
  7. 上記湯たんぽ本体に、該湯たんぽ本体を取り付ける取付け対象箇所に着脱可能に取付ける取付け手段を備えた
    請求項1から6のいずれかに記載の湯たんぽ。
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