JP2010252259A - 画像処理装置、画像処理方法及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、画像に与える影響を極力抑制しつつ、差分絶対値和の演算量を低減することができる。
【解決手段】本発明の動きベクトル検出部1は、処理対象の原画像POと参照対象となる参照画像PRとから、処理対象となるカレントMBに対する第1の動きベクトルとしての動きベクトルMV1を検出する。このとき、動きベクトル検出部1は、当該動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する。動きベクトル検出部1は、影響パラメータに応じて原画縮小回路4及び参照画縮小回路5によって生成された縮小原画SO1及びSO2、並びに縮小参照画SR1及びSR2から、動きベクトルMV1の探索処理に使用する縮小原画SO及び縮小参照画SRを選択するようにする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の動きベクトル検出部1は、処理対象の原画像POと参照対象となる参照画像PRとから、処理対象となるカレントMBに対する第1の動きベクトルとしての動きベクトルMV1を検出する。このとき、動きベクトル検出部1は、当該動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する。動きベクトル検出部1は、影響パラメータに応じて原画縮小回路4及び参照画縮小回路5によって生成された縮小原画SO1及びSO2、並びに縮小参照画SR1及びSR2から、動きベクトルMV1の探索処理に使用する縮小原画SO及び縮小参照画SRを選択するようにする。
【選択図】図2
Description
本発明は画像処理装置、画像処理方法及び記録媒体に関し、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)やAVC(Advanced Video Coding)などの画像圧縮技術に適用して好適なものである。
従来、画像圧縮技術を用いて動画像データを符号化する画像処理装置として、フレーム画像間の動きベクトルを検出するものがある。この動きベクトルの検出方法としては、原画像の対象ブロックと、参照画像の参照ブロックとの差分絶対値和SAD(Sum of Absolute Difference)が最小となるブロック位置を特定するブロックマッチング法などが広く知られている。
画像処理装置の中には、フレーム画像を縮小した縮小画像を用いて検出された動きベクトルに基づきサーチ範囲を限定し、縮小前のオリジナル画像及び当該オリジナル画像の画素を補間した補間画像を用い、限定されたサーチ範囲において動きベクトルを高精度で検出するものがある。この画像処理装置は、縮小画像を用いること及びサーチ範囲を限定することにより差分絶対値和SADの演算量を低減することができる(例えば、特許文献1参照)。
ところでかかる構成の画像処理装置では、縮小画像のサイズを小さくする(縮小率を大きくする)ことにより、差分絶対値和SADの演算量をさらに低減することができると考えられる。しかしながら、画像処理装置は、縮小画像のサイズを小さくすると、動きベクトルの検出の精度を低下させてしまい、これに伴って画質を低下させてしまうなど、画像に影響を与えてしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、画像に与える影響を極力抑制しつつ、差分絶対値和の演算量を低減することができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムが記録された記録媒体を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の画像処理装置においては、処理対象の原画像と参照対象となる参照画像とから、処理対象となるカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する際、当該第1の動きベクトルの誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する影響パラメータ生成部と、影響パラメータ生成部によって生成された影響パラメータが低いと縮小率が大きくなり、当該影響パラメータが高いと縮小率が小さくなるよう原画像及び参照画像を縮小して縮小原画及び縮小参照画を生成する縮小画生成部と、縮小画生成部によって生成された縮小原画及び縮小参照画を用いてカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出部とを設けるようにした。
これにより、画像処理装置は、第1の動きベクトルの検出精度の低下による画像への影響が小さい場合のみ縮小原画及び縮小参照画の縮小率を大きくすることができる。
また、本発明の画像処理方法は、処理対象の原画像と参照対象となる参照画像とから、処理対象となるカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する際、当該第1の動きベクトルの誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する影響パラメータ生成ステップと、影響パラメータが低いと縮小率が大きくなり、当該影響パラメータが高いと縮小率が小さくなるよう原画像及び参照画像を縮小して縮小原画及び縮小参照画を生成する縮小画生成ステップと、縮小画生成ステップにおいて生成された縮小原画及び縮小参照画を用いてカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップとを設けるようにした。
これにより、画像処理方法は、第1の動きベクトルの検出精度の低下による画像への影響が小さい場合のみ縮小原画及び縮小参照画の縮小率を大きくすることができる。
さらに、本発明の記録媒体に記録された画像処理プログラムは、コンピュータに対して、処理対象の原画像と参照対象となる参照画像とから、処理対象となるカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する際、当該第1の動きベクトルの誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する影響パラメータ生成ステップと、影響パラメータが低いと縮小率が大きくなり、当該影響パラメータが高いと縮小率が小さくなるよう原画像及び参照画像を縮小して縮小原画及び縮小参照画を生成する縮小画生成ステップと、縮小画生成ステップにおいて生成された縮小原画及び縮小参照画を用いてカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップとを実行させるようにした。
これにより、画像処理プログラムは、第1の動きベクトルの検出精度の低下による画像への影響が小さい場合のみ縮小原画及び縮小参照画の縮小率を大きくすることができる。
本発明によれば、第1の動きベクトルの検出精度の低下による画像への影響が小さい場合のみ縮小原画及び縮小参照画の縮小率を大きくすることができる。かくして本発明は、画像に与える影響を極力抑制しつつ、差分絶対値和の演算量を低減することができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムが記録された記録媒体を実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(縮小率を変化させた動きベクトルの検出)
2.他の実施の形態
1.実施の形態(縮小率を変化させた動きベクトルの検出)
2.他の実施の形態
<1.実施の形態>
[1−1.エンコーダの構成]
図1に示す20は、全体としてエンコーダを示している。エンコーダ20は、AVC(Advanced Video Coding)方式に従って動画像データを符号化するようになされている。
[1−1.エンコーダの構成]
図1に示す20は、全体としてエンコーダを示している。エンコーダ20は、AVC(Advanced Video Coding)方式に従って動画像データを符号化するようになされている。
エンコーダ20は、動画像データでなる入力画像データが供給されると、当該入力画像データを画面内符号化部11に供給する。画面内符号化部11は、入力画像データをインター符号化モード(B又はPピクチャモード)で符号化する際、当該入力画像データをイントラ符号化し、その発生符号量を表すイントラ評価値ITを生成し、動きベクトル検出部1に供給する。イントラ評価値ITとしては、SAD(Sum of Absolute Difference)又はSATD(Sum of Absolute Transformed Difference)が用いられる。
画像処理装置としての動きベクトル検出部1には、画面内符号化部11から供給される処理対象となる原画像POと、IDCT部17から供給され、参照対象となる参照画像PRとが供給される。動きベクトル検出部1は、例えばブロックマッチング法により、参照画像PRに対する原画像POの動きベクトルMV3を検出し、これを動き補償部12に供給する。
動き補償部12は、参照画像PR及び動きベクトルMV3を用いて予測画像を生成し、当該予測画像と原画像POとの差分画像を生成すると、当該差分画像及び動きベクトルMV3をDCT部13へ供給する。
DCT部13は、差分画像に対してDCT処理を実行し、DCT係数を生成する。DCT部13は、DCT係数を動きベクトルMV3と共に量子化部14へ供給する。量子化部14は、入力画像データの符号量に応じて選択された量子化パラメータQPを用いてDCT係数を量子化し、生成された量子化係数を動きベクトルMV3と共にエントロピー符号化部15に供給する。また、量子化部14は、量子化係数を逆量子化部16に供給する。
エントロピー符号化部15は、量子化係数及び動きベクトルMV3をエントロピー符号化し、ビットストリームとして外部機器に出力する。
逆量子化部16は、量子化係数を逆量子化してDCT係数を再生し、IDCT部17に供給する。IDCT部17は、DCT係数をIDCT処理することにより、差分画像を再生してなるローカルデコード画像を生成し、動き補償部12に供給する。
動き補償部12は、ローカルデコード画像及び予測画像を加算することにより、参照画像PRを生成し、動きベクトル検出部1に供給するようになされている。
図2に示すように、動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV1〜3を探索する探索処理を3回に渡って実行することにより、階層的に動きベクトル検出処理を実行するようになされている。動きベクトル検出部1は、コントローラ2が3段の動きベクトル探索部6〜8(縮小動きベクトル探索部6、整数精度動きベクトル探索部7及び分数精度動きベクトル探索部8)を制御し、動きベクトル検出処理を実行する。
すなわち、バッファ3は、画面内符号化部11から順次供給される入力画像データ(原画像PO)及び動き補償部12から順次供給されるローカルデコード画像を一時記憶する。バッファ3は、入力画像データから選択された処理対象となる原画像POを原画縮小回路4へ供給する。バッファ3は、ローカルデコード画像から選択された参照対象となる参照縮小画像PRを参照画縮小回路5へ供給する。
原画縮小回路4は、原画像POの画素を間引くことにより、縮小原画SO(SO1及びSO2)を生成し、縮小動きベクトル探索部6に供給する。参照画縮小回路5は、縮小参照画SP(SP1及びSP2)を生成し、縮小動きベクトル探索部6に供給する。
縮小動きベクトル探索部6は、縮小原画SOに対して比較的大きなサーチ範囲を設定し、処理対象となるカレントマクロブロック(以下、カレントMBと略す)の縮小参照画PRからの動きを表す動きベクトルMV1を探索する探索処理を実行する。縮小動きベクトル探索部6は、動きベクトルMV1を整数精度動きベクトル探索部7に供給する。
このとき、縮小動きベクトル探索部6は、縮小画像を用いることにより、カレントMBにおける画素数を減少させることができる。このため、縮小動きベクトル探索部6は、原画像POに同一のサーチ範囲を設定した場合と比較して、カレントMB及びサーチ範囲内のマクロブロックの差分絶対値和SADの演算回数を減少させることができる。
整数精度動きベクトル探索部7は、縮小動きベクトル探索部6によって検出された動きベクトルMV1を中心に、参照画像PRに対して比較的小さなサーチ範囲を設定し、整数精度による動きベクトルMV2を探索する探索処理を実行する。整数精度動きベクトル探索部7は、動きベクトルMV2を分数精度動きベクトル探索部8に供給する。
このとき、整数精度動きベクトル探索部7は、動きベクトルMV2が動きベクトルMV1の近傍であると予測することができるため、サーチ範囲を小さく限定することができる。このため、整数精度動きベクトル探索部7は、カレントMB及びサーチ範囲内のマクロブロックの差分絶対値和SADの演算回数を減少させることができる。
分数精度動きベクトル探索部8は、参照画像PRにおける動きベクトルMV2が示す画素の周囲に画素を補間することにより、補間画像を生成する。分数精度動きベクトル探索部8は、補間画素単位で差分絶対値和SADを算出することにより、分数精度でなる動きベクトルMV3を探索する探索処理を実行し、動きベクトルMV3を図示しない外部機器に供給するようになされている。
ところで、上述したように、動きベクトル検出部1は、縮小動きベクトル探索部6によって使用される縮小原画SO及び縮小参照画SPの縮小率を上昇させることにより、差分絶対値和SADの演算回数をさらに減少させることができると考えられる。しかしながら、仮に動きベクトル検出部1は、縮小原画SO及び縮小参照画SPの縮小率を上昇させると、カレントMBの画素数が小さくなるため、動きベクトルMV1の信頼性を低下させてしまう。
動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV1が誤検出された場合、正しい動きベクトルの存在する位置から整数精度動きベクトル探索部7のサーチ範囲が外れてしまうため、結果として誤った動きベクトルMV3を検出してしまうことになる。エンコーダ20は、誤った動きベクトルMV3を検出すると、適切な予測画像を生成することができず、差分画像における符号量を増大させる場合がある。エンコーダ20は、動きベクトルMV3の誤検出を繰り返すと、差分画像の符号量の増大に伴って量子化パラメータQPを大きく設定しなければならず、結果として画質の劣化を引き起こす。
この画質の劣化は、画像に応じて視覚的に目立ち易かったり、目立ちにくかったりする。また、エンコーダ20は、誤った動きベクトルMV1を検出した場合でも、画像によっては差分画像における符号量をほとんど増大させない場合がある。
言い換えると、エンコーダ20は、誤った動きベクトルMV1を検出した場合において、画像によって当該画像に与える影響を相違させることになる。
そこで、動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータに応じて、縮小原画SO及び縮小参照画SPの縮小率を変化させるようになされている。
[1−2.影響パラメータに応じた縮小率の変化]
動きベクトル検出部1は、画面内符号化部11から供給される入力画像データをバッファ3だけでなく、画質情報生成部10にも供給する。
動きベクトル検出部1は、画面内符号化部11から供給される入力画像データをバッファ3だけでなく、画質情報生成部10にも供給する。
画質情報生成部10は、入力画像データを分析し、輝度分散値YDと、輝度平均値と、顔領域情報FAとを生成し、コントローラ2に供給する。画質情報生成部10は、カレントMBの輝度値の分散度合いを輝度分散値YDとして算出する。画質情報生成部10は、カレントMBの輝度値の平均値を輝度平均値YAとして算出する。画質情報生成部10は、例えば肌色か否か、目及び口との組み合わせなどにより入力画像データにおける顔領域を検出し、カレントMBが顔領域内に位置するか否かを表す顔領域情報FAを生成する。
予測ベクトル生成部9には、分数精度動きベクトル探索部8によって検出された動きベクトルMV3が供給される。一般的に、近接するブロックにおいて、動きベクトルMV3は類似する傾向にある。予測ベクトル生成部9は、図3に示すように、カレントMBの左隣、上隣及び右上の近傍ブロック(マクロブロック又はサブブロック、図中に斜線で示す)において検出された動きベクトルMV3の中央値を予測ベクトルPVとして生成し、コントローラ2に供給する。この予測ベクトルPVは、動きベクトルMV3を予測するものとなる。
コントローラ2は、インター符号化モードにおいて、まず、カレントMBをイントラ符号化するか、インター符号化するかを決定する。一般的なエンコーダは、イントラ符号化による発生符号量とインター符号化による発生符号量とを比較することにより、カレントMBをイントラ符号化するか、インター符号化するかを決定する。
本発明のコントローラ2は、インター符号化の発生符号量を考慮せず、イントラ符号化の発生符号量が小さくなる場合に、一律的にイントラ符号化を実行する。これにより、コントローラ2は、カレントMBをイントラ符号化するか、インター符号化するかを決定する処理を簡易化することができる。
コントローラ2は、画面内符号化部11から供給されるイントラMB評価値ITがイントラ閾値Thi未満である場合、カレントMBをイントラ符号化するべきであると判別する。
このとき、コントローラ2は、インター符号化モードにおいてイントラMBの数が増大すると符号量が増大するため、画面内のある一定領域(例えば所定数のマクロブロック)においてイントラMBの数を制限するようになされている。コントローラ2は、これまでにイントラMBにすべきと判別されたイントラMB数をカウントし、当該イントラMB数が制限数Thn未満である場合、イントラ符号化することを選択し、カレントMBに対して動き予測を実行しない。
コントローラ2は、イントラMB数が制限数Thnより大きい場合、一定領域において許容されるイントラMB数を超えているため、カレントMBをインター符号化することを決定する。なおコントローラ2は、当該一定領域ごとにイントラMB数をリセットする。
これに対して、コントローラ2は、イントラMB評価値ITがイントラ閾値Thi以上である場合には、イントラ符号化によって発生するカレントMBの発生符号量が大きくなるため、カレントMBをインター符号化するべきであることを決定する。
コントローラ2は、カレントMBをインター符号化すべきであると決定すると、予測ベクトルPVに基づいて、動きベクトル探索部6〜8による動きベクトル検出処理の省略の可否について判別する。
コントローラ2は、予測ベクトルPVが第1の予測閾値Thp1未満である場合、予測ベクトルPVがほぼ「0」であることから、カレントMBの動きベクトルMV3が「0」であると判別する。コントローラ2は、動きベクトル探索部6〜8による動きベクトル検出処理を実行せず、分数精度動きベクトル探索部8から動きベクトルMV3として「0」を出力させる。
コントローラ2は、予測ベクトルPVが第1の予測閾値Thp1以上である場合、動きベクトル検出処理を実行する。
コントローラ2は、予測ベクトルPVが第1の予測閾値Thp1よりも大きい値でなる第2の予測閾値Thp2未満である場合、整数精度動きベクトル探索部7における小さいサーチ範囲であっても、十分に動きベクトルMV2が探索可能であると判別する。コントローラ2は、縮小動きベクトル探索部6による動きベクトルMV1の探索処理を省略し、整数精度動きベクトル探索部7及び分数精度動きベクトル探索部8によって動きベクトルMV2及びMV3について2段の探索処理を実行する。
コントローラ2は、予測ベクトルPVが第2の予測閾値Thp2以上である場合、動きベクトル探索部6〜8によって動きベクトルMV1〜MV3について3段の探索処理を実行する。このとき、コントローラ2は、動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータに応じて、縮小動きベクトル探索部6を制御し、当該縮小動きベクトル探索部6が使用する縮小原画SO及び縮小参照画SPの縮小率を変化させるようになされている。
コントローラ2は、影響パラメータとして、第1〜第5の影響要素に着目する。
コントローラ2は、第1の影響要素として、ユーザの顔領域に対する注目度が高く、画質の劣化が視覚的に目立ち易いことに着目する。コントローラ2は、顔領域情報FAからカレントMBが顔領域であると判別した場合、画質の劣化が視覚的に目立ち易く、第1の影響要素に当て嵌まると認識する。このとき、コントローラ2は、影響パラメータが高レベル、すなわち、動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度が大きいと判別する。
コントローラ2は、第2の影響要素として、動きベクトルMV3が非常に大きい場合、画質の劣化が視覚的に目立ちにくいことに着目する。コントローラ2は、予測ベクトルPVが第2の予測閾値Thpよりも大きい値でなる第3の予測閾値Thp3より大きい場合、動きベクトルMV3が非常に大きいと予測されるため、第2の影響要素に当て嵌まると認識する。このとき、コントローラ2は、影響パラメータが低レベル、すなわち、動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度が小さいと判別する。
コントローラ2は、第3の影響要素として、カレントMB絵柄が複雑である場合、画質の劣化が視覚的に目立ちにくいことに着目する。コントローラ2は、カレントMBの輝度分散値YDが第1の分散閾値Thy1より大きい場合、カレントMBの絵柄が細かいため当該カレントMBの周囲の絵柄も同様に細かいと予想し、第3の影響要素に当て嵌まると認識する。このとき、コントローラ2は、影響パラメータが低レベルであると判別する。
コントローラ2は、第4の影響要素として、カレントMB及びその周囲の絵柄が平坦である場合、動きベクトルMV1を誤検出しても差分画像の符号量がさほど大きくならず、画質の劣化が生じにくいことに着目する。コントローラ2は、カレントMBの輝度分散値YDが第1の分散閾値Thy1よりも小さい値でなる第2の分散閾値Thy2より小さい場合、カレントMBの絵柄が平坦であるため当該カレントMBの周囲の絵柄も同様に平坦であると予想し、第4の影響要素に当て嵌まると認識する。このとき、コントローラ2は、影響パラメータが低レベルであると判別する。
コントローラ2は、第5の影響要素として、カレントMBの絵柄が暗い場合、画質の劣化が視覚的に目立ちにくいことに着目する。コントローラ2は、カレントMBの輝度平均値YAが平均閾値Thya未満である場合、カレントMBの絵柄が暗いため、第5の影響要素に当て嵌まると認識する。このとき、コントローラ2は、影響パラメータが低レベルであると判別する。
コントローラ2は、カレントMBが第1の影響要素に当て嵌まると判別した場合には、第2〜第5の影響要素に関係なく影響パラメータが高レベルであると判別する。コントローラ2は、カレントMBが第1の影響要素に当て嵌まらないと判別した場合において、カレントMBが第2〜第5の影響要素のいずれかに当て嵌まるとき、影響パラメータが低レベルであると判別する。
コントローラ2は、第1の影響要素に当て嵌まらないと判別した場合において、カレントMBが第2〜第5の影響要素のいずれにも当て嵌まらないとき、影響パラメータが高レベルであると判別する。
コントローラ2は、カレントMBの影響パラメータに応じて、縮小率の相違する2つの縮小原画SO1及びSO2から一の縮小原画SOを選択する。
すなわち、コントローラ2は、影響パラメータが高レベルである場合には、動きベクトルMV1の誤検出を防止するため、縮小率の小さい縮小原画SO1及び縮小参照画SR1を選択する。このとき、コントローラ2は、動きベクトルMV1を適切に検出して動きベクトルMV3を高精度で検出することができる。この結果、コントローラ2は、差分画像の符号量を抑制して量子化パラメータQPの値を小さく設定させ、量子化丸めを抑制して画質の劣化を低減することができる。
コントローラ2は、影響パラメータが低レベルである場合には、縮小率の大きい縮小原画SO2及び参照縮小画SR2を選択する。このとき、コントローラ2は、動きベクトルMV1の探索処理に伴う差分絶対値和SADの演算量を減少させることができると共に、縮小率が大きいことに起因して動きベクトルMV1を誤検出した場合であっても画像に与える影響を抑制することができる。
このように、エンコーダ20は、動きベクトルMV1を誤検出したときの画像への影響度に応じて縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を変更するようにした。これにより、エンコーダ20は、動きベクトルMV1の探索処理に伴う差分絶対値和SADの演算量を低減させると共に、これに伴って動きベクトルMV1を誤検出した場合の画像への影響度を最小限に抑制し得るようになされている。
なお、上述した一連の動きベクトル検出処理は、ハードウェアにより実行させることもでき、また、ソフトウェアにより実行させることも可能である。動きベクトル検出処理をソフトウェアによって実現する場合、CPU及びRAMに仮想的に動きベクトル検出部1が形成される。そして、ROMに格納された符号化プログラムをRAMに展開することにより、動きベクトル検出処理が実行される。
[1−3.処理手順]
次に、動きベクトル検出プログラムに従って実行される動きベクトル検出処理手順RT1について、図4〜図5に示すフローチャートを用いて説明する。
次に、動きベクトル検出プログラムに従って実行される動きベクトル検出処理手順RT1について、図4〜図5に示すフローチャートを用いて説明する。
動きベクトル検出部1のコントローラ2は、原画像PO及び参照画像PRが供給されると、動きベクトル検出処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において、コントローラ2は、イントラMB評価値IT及びイントラMB数を確認し、イントラMB評価値ITがイントラ閾値Thi未満であり、かつイントラMB数が制限数Thn未満であるか否かについて判別する。
ここで肯定結果が得られた場合、コントローラ2は、次のステップSP2へ移り、カレントMBをイントラ符号化することを選択すると、終了ステップへ移って動きベクトル検出処理手順RT1を終了する。
これに対して、ステップSP1において否定結果が得られた場合、このことはカレントMBをインター符号化すべきことを表しており、このとき、コントローラ2は、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において、コントローラ2は、予測ベクトルPVが第1の予測閾値未満であるか否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは予測ベクトルPVがほぼ「0」であることから、カレントMBの動きベクトルMV3もほぼ「0」であると予測されることを表している。このとき、コントローラ2は、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4において、コントローラ2は、動きベクトルMV3を「0」(すなわち0ベクトル)として出力すると、終了ステップへ移って動きベクトル検出処理手順RT1を終了する。
これに対してステップSP3において否定結果が得られた場合、このことは動きベクトルMV3が大きさを有していることを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において、コントローラ2は、予測ベクトルPVが第2の予測閾値Thp2未満であるか否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは動きベクトルMV3が非常に小さく、比較的小さいサーチ範囲が設定される動きベクトルMV2の探索処理において、カレントMBの存在する位置をサーチ範囲の中心に設定しても動きベクトルMV2が確実に検出されることを表している。このときコントローラ2は、ステップSP6へ移り、整数精度動きベクトル探索部7に対し、動きベクトルMV1として「0」を出力し、次のステップSP12へ移る。
これに対してステップSP5において否定結果が得られた場合、このことは動きベクトルMV3が比較的大きく、カレントMBの存在する位置を中心にサーチ範囲を設定すると動きベクトルMV2を検出できない可能性が高いことを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP8へ移る。
ステップSP8において、コントローラ2は、動きベクトルMV1を誤検出したときの画像への影響度を判別するサブルーチンSRT11へ移り、影響判別処理を実行すると、次のステップSP9へ移る。
ステップSP9において、コントローラ2は、カレントMBの影響パラメータが低レベルであるか否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは動きベクトルMV1を誤検出した場合であっても画像に与える影響が小さいことを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP10へ移る。
ステップSP10において、コントローラ2は、縮小率の大きい縮小原画SO2及び参照縮小画SR2を用いて第1の動きベクトルMV1の探索処理を実行すると、次のステップSP12へ移る。
これに対して、ステップSP9において否定結果が得られた場合、このことは動きベクトルMV1を誤検出した場合、画像に与える影響が大きいことを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP11へ移る。
ステップSP11において、コントローラ2は、縮小率の小さい縮小原画SO1及び参照縮小画SR1を用いて第1の動きベクトルMV1の探索処理を実行すると、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12において、コントローラ2は、第1の動きベクトルMV1の探索処理において検出された動きベクトルMV1を中心に比較的小さいサーチ範囲を設定し、第2の動きベクトルMV2の探索処理を実行すると、次のステップSP13へ移る。
ステップSP13において、コントローラ2は、第2の動きベクトルMV2の探索処理において検出された動きベクトルMV2を中心に補間画像を生成し、分数精度による第3の動きベクトルMV3の探索処理を実行すると、終了ステップへ移り、動きベクトル検出処理手順RT1を終了する。
動きベクトル検出処理手順RT1のステップSP8において、コントローラ2は、影響判別処理の手順を表すサブルーチンSRT11のステップSP21へ移る。
ステップSP21において、コントローラ2は、予測ベクトルPVが第3の予測閾値Thp3より大きいか否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは動きベクトルMV3が非常に大きく画質の劣化が視覚的に目立ちにくいため、動きベクトルMV1を誤検出して画質が劣化しても、画像に与える影響が小さいことを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP25へ移る。
これに対して、ステップSP21において、否定結果が得られた場合、このことは動きベクトルMV3がさほど大きくなく画質の劣化が視覚的に目立つ可能性があるため、動きベクトルMV1を誤検出した場合、画像に与える影響が大きい可能性があることを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP22へ移る。
ステップSP22において、コントローラ2は、カレントMBの輝度分散値が第1の分散閾値Thy1より大きいか否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは、カレントMBの絵柄が複雑であり、動きベクトルMV1を誤検出して画質が劣化しても、画質の劣化が視覚的に目立ちにくいことを表しており、このときコントローラ2は、次のステップSP25へ移る。
これに対して、ステップSP21において、否定結果が得られた場合、このことはカレントMBの絵柄がさほど複雑ではなく画質の劣化が視覚的に目立つ可能性があるため、動きベクトルMV1を誤検出して画質が劣化すると、画像に与える影響が大きい可能性があることを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP23へ移る。
ステップSP23において、コントローラ2は、カレントMBの輝度分散値YDが第2の分散閾値Thy2未満か否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは、カレントMBの絵柄が平坦であり、動きベクトルMV1を誤検出しても差分絶対値和SADの符号量がさほど増大しないため画質の劣化を生じさせず、画質に与える影響が小さいことを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP25へ移る。
ここで否定結果が得られた場合、動きベクトルMV1を誤検出すると画質が劣化するため、画像に与える影響が大きい可能性があることを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP24へ移る。
ステップSP24において、コントローラ2は、カレントMBの輝度平均値YAが平均閾値Thyaより大きいか否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは、カレントMBの絵柄が全体的に暗く、動きベクトルMV1を誤検出して画質が劣化しても、画質の劣化が視覚的に目立ちにくいことを表しており、このときコントローラ2は、次のステップSP25へ移る。
これに対して、ステップSP24において、否定結果が得られた場合、このことはカレントMBの絵柄が全体的に明るく画質の劣化が視覚的に目立つ可能性があるため、動きベクトルMV1を誤検出して画質が劣化すると、画像に与える影響が大きい可能性があることを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP26へ移る。
ステップSP25において、コントローラ2は、カレントMBが顔領域であるか否かについて判別する。ここで肯定結果が得られた場合、このことは、ステップSP21〜SP24において画像に与える影響が小さいと判別されているものの、カレントMBの注目度が高いため、結果として画質の劣化が視覚的に目立つことを表している。このときコントローラ2は、動きベクトルMV1を誤検出したときに画像に与える影響が大きいと判別し、次のステップSP26へ移る。
これに対してステップSP25において否定結果が得られた場合、このことは、ステップSP21〜SP24において画像に与える影響が小さいと判別されており、かつカレントMBの注目度がさほど高くないため、動きベクトルMV1を誤検出したときに画質に与える影響が小さいことを表している。このときコントローラ2は、次のステップSP27へ移る。
ステップSP26において、コントローラ2は、影響パラメータが高レベルであると判別し、動きベクトル検出処理手順RT1のステップSP8へ戻る。
ステップSP27において、コントローラ2は、影響パラメータが低レベルであると判別し、動きベクトル検出処理手順RT1のステップSP8へ戻る。
[1−4.動作及び効果]
以上の構成において、エンコーダ20における動きベクトル検出部1は、処理対象の原画像POと参照対象となる参照画像PRとから、処理対象となるカレントブロックであるカレントMBに対する第1の動きベクトルとしての動きベクトルMV1を検出する。このとき、動きベクトル検出部1は、当該動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する。
以上の構成において、エンコーダ20における動きベクトル検出部1は、処理対象の原画像POと参照対象となる参照画像PRとから、処理対象となるカレントブロックであるカレントMBに対する第1の動きベクトルとしての動きベクトルMV1を検出する。このとき、動きベクトル検出部1は、当該動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する。
動きベクトル検出部1は、影響パラメータに応じて、原画縮小回路4及び参照画縮小回路5によって生成された縮小原画SO1及びSO2、並びに縮小参照画SR1及びSR2から、動きベクトルMV1の探索処理に使用する縮小原画SO及び縮小参照画SRを選択する。これにより、動きベクトル検出部1は、影響パラメータが低いと縮小率が大きくなり、当該影響パラメータが高いと縮小率が小さくなるよう原画像PO及び参照画像PRを縮小して縮小原画SO及び縮小参照画SRを生成し、当該縮小原画SO及び縮小参照画SRを用いてカレントブロックに対する動きベクトルSV1を検出する。
この結果、動きベクトル検出部1は、影響パラメータが低い場合にのみ縮小率の大きい縮小原画SO2及び縮小参照画SR2を使用し、差分絶対値和SADの演算量を低減させつつ画像に対する影響を抑制することができる。
動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV1の誤検出による画質の劣化が目立ちにくい場合に、影響パラメータが低いと判別し、縮小原画SO2及び縮小参照画SR2を選択することにより、動きベクトルMV1の探索処理に用いられる縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を大きくする。これにより、動きベクトル検出部1は、画質の劣化を目立たせないことにより画像に対する影響を抑制することができる。
動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV1の誤検出による画質の劣化が生じにくい場合に、影響パラメータが低いと判別し、縮小原画SO2及び縮小参照画SR2を選択することにより、動きベクトルMV1の探索処理に用いられる縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を大きくする。これにより、動きベクトル検出部1は、画質の劣化を生じさせないことにより画像に対する影響を抑制することができる。
動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV1の誤検出による画質の劣化が目立ちにくい又は画質の劣化が生じにくい、若しくはその両方であっても、カレントMBに対する注目度が大きい場合には、影響パラメータが高いと判別する。動きベクトル検出部1は、縮小原画SO1及び縮小参照画SR1を選択することにより、動きベクトルMV1の探索処理に用いられる縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を小さくする。
これにより、動きベクトル検出部1は、ユーザの注目度が高く、目立たない画質の劣化をもユーザが認識し易い領域における画質を劣化させることがない。このため、動きベクトル検出部1は、動きベクトル検出処理によって生じた画質の劣化をユーザに極力気付かせないようにできる。
動きベクトル検出部1は、カレントMBに対する参照画像PRからの動きが予測されてなる予測ベクトルPVが大きい場合に、影響パラメータが低いと判別する。これにより、動きベクトル検出部1は、動きが大きく画質の劣化が目立たないカレントMBに対し、動きベクトルMV1の探索処理に用いられる縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を大きくし、差分絶対値和SADの演算量を低減できる。
動きベクトル検出部1は、カレントMBの近傍に存在する近傍ブロックの動きベクトルの中央値を予測ベクトルPVとする。動きベクトル検出部1は、カレントMBの近傍のブロックのうち、左、上及び右斜上に隣接するブロックから予測ベクトルPVを生成する。これにより、動きベクトル検出部1は、既に動きベクトルMV3が検出されたブロックのうち、カレントMBの周囲を取り囲むように上下右からバランス良く近傍ブロックを選択することができ、カレントMBの動きを的確に予測できる。
動きベクトル検出部1は、カレントMB、又は当該カレントMB及び当該カレントMbの近傍の絵柄が複雑な場合、画質の劣化が目立ちにくいと判別する。動きベクトル検出部1は、カレントMBの輝度分散値YDが第1の分散閾値Thy1より大きい場合に、カレントMBの絵柄が複雑であると判別する。これにより、動きベクトル検出部1は、輝度分散値YDを用いた簡易な処理により画質の劣化が目立ちにくいことを判別できる。
動きベクトル検出部1は、カレントMBの絵柄が暗い場合に、画質の劣化が目立ちにくいと判別する。カレントMBの輝度平均値YAが平均閾値Thyaより大きい場合に、カレントMBの絵柄が暗いと判別する。これにより、動きベクトル検出部1は、輝度平均値YAを用いた簡易な処理により画質の劣化が目立ちにくいことを判別できる。
動きベクトル検出部1は、カレントMB、又は当該カレントMB及び当該カレントMBの近傍の絵柄が平坦な場合、画質の劣化が生じにくいと判別する。動きベクトル検出部1は、カレントMBの輝度分散値YDが第2の分散閾値Thy2未満である場合に、カレントMBの絵柄が平坦であると判別する。これにより、動きベクトル検出部1は、輝度分散値YDを用いた簡易な処理により画質の劣化が生じにくいことを判別できる。
動きベクトル検出部1は、カレントMBが顔領域に位置する場合に、カレントMBに対する注目度が大きいと予測する。これにより、動きベクトル検出部1は、顔領域における画質の劣化を確実に防止することができ、本実施の形態による動きベクトル検出処理が画像に与える影響を抑制できる。
動きベクトル検出部1は、第1の動きベクトル検出部である縮小動きベクトル探索部6によって検出された動きベクトルMV1を中心にサーチ範囲を設定し、原画像PO及び参照画像PRを用いてカレントMBに対する第2の動きベクトルとしての動きベクトルMV2を検出する。
これにより、動きベクトル検出部1は、比較的小さなサーチ範囲を設定するだけで動きベクトルMV2を確実に検出でき、差分絶対値和SADの演算量を低減できる。
動きベクトル検出部1は、第2の動きベクトル検出部としての整数精度動きベクトル探索部7によって設定されるサーチ範囲内に動きベクトルMV2が存在すると予測される場合に、動きベクトルMV1がゼロであると仮定して整数精度動きベクトル探索部7にサーチ範囲を設定させる。
これにより、動きベクトル検出部1は、縮小動きベクトル探索部6による動きベクトルMV1の探索処理を省略することができるため、動きベクトル検出処理を簡易にすることができる。
動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV2に基づいて、第3の動きベクトル検出部としての分数精度動きベクトル探索部8によって分数精度でなる第3の動きベクトルとしての動きベクトルMV3を検出する。
これにより、動きベクトル検出部1は、分数精度でなる精度の高い動きベクトルMV3を検出することができる。
以上の構成によれば、エンコーダ20の動きベクトル検出部1は、縮小原画SO及び縮小参照画SRを用いて動きベクトルMV1を検出する際、動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響度を影響パラメータとして評価する。動きベクトル検出部1は、影響パラメータに応じて縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を変更する。これにより、動きベクトル検出部1は、動きベクトルMV1の誤検出が画像に与える影響が低い場合にのみ縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を大きくして差分絶対値和SADの演算量を低減することができる。かくして本発明は、画像に与える影響を極力抑制しつつ、差分絶対値和の演算量を低減することができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムが記録された記録媒体を実現できる。
<2.他の実施の形態>
なお上述した実施の形態においては、縮小率の異なる縮小原画SO1及びSO2、並びに縮小参照画SR1及びSR2をそれぞれ生成し、影響パラメータに応じて動きベクトルMV1の探索処理に用いる縮小原画SO及び縮小参照画SRを選択するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば影響パラメータを縮小回路に供給し、当該縮小回路によって影響パラメータに応じた縮小率の縮小原画SO及び縮小参照画SRを生成するようにしても良い。
なお上述した実施の形態においては、縮小率の異なる縮小原画SO1及びSO2、並びに縮小参照画SR1及びSR2をそれぞれ生成し、影響パラメータに応じて動きベクトルMV1の探索処理に用いる縮小原画SO及び縮小参照画SRを選択するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば影響パラメータを縮小回路に供給し、当該縮小回路によって影響パラメータに応じた縮小率の縮小原画SO及び縮小参照画SRを生成するようにしても良い。
また上述した実施の形態においては、影響パラメータが高レベル又は低レベルかに応じて2つの縮小率から動きベクトルMV1の探索処理に用いる縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を選択するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、3つ以上の縮小率から動きベクトルMV1の探索処理に用いる縮小原画SO及び縮小参照画SRの縮小率を選択するようにしても良い。この場合、本発明は、例えば第1の影響要素〜第5の影響要素の結果から、画像に対する影響度が低いと判別された数に応じて、縮小率を選択するようにする。
さらに上述した実施の形態においては、動きベクトルMV1の探索処理に用いるサーチ範囲が一定であるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、サーチ範囲を適宜変更するようにしても良い。本発明は、例えば、予測ベクトルPVが予測閾値Thp3よりも大きい予測閾値Thp4より大きい場合に、サーチ範囲を大きく設定することができる。これにより、本発明は、動きベクトルMV1の信頼性を向上させ得る。
さらに上述した実施の形態においては、16×16画素のカレントMBごとに動きベクトルMV1〜MV3を検出するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、カレントブロックのサイズに制限はなく、例えば8×8画素や4×4画素のサブブロックや32×32画素のブロックごとに動きベクトルMV1〜MV3を検出するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、動きベクトル検出部1が3段の探索処理によって最終的な動きベクトルMV3を検出するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば動きベクトルMV1又はMV2を用いてエンコードを実行するようにしても良い。このエンコードとしては、AVC以外にも、MPEG(Moving Picture Experts Group)などの各種符号化方式を適用することが可能である。また、検出された動きベクトルMV1〜MV3をエンコード以外の画像処理に使用することも可能である。
さらに上述した実施の形態においては、カレントMBが顔領域である場合には、第2〜第5の影響要素に拘らず影響パラメータが高レベルであると判別するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、他の影響要素との比較により判別しても良い。また、第4の影響要素に当て嵌まる場合については、画質そのものが劣化しにくいため、顔領域であっても影響パラメータを低レベルと判別するようにしても良い。これにより、影響パラメータが低レベルと判別される機会を増大させ、差分絶対値和SADの演算量を低減させ得る。
さらに上述した実施の形態においては、絵柄の複雑さ及び絵柄の暗さにより画質の劣化の目立ち易さを判別するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の指標により画質の劣化の目立ち易さを判別するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、絵柄が平坦な場合に画質の劣化が生じにくいと判別するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々のケースにおいて画質の劣化が生じにくいと判別するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、カレントMBが顔領域に位置する場合に注目度が高いと判別するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば赤色などの目立つ色に対して注目度が高いと判別するようにしても良い。また、顔領域の判別としては、顔検出以外にも、肌色検出など、種々の手法を用いることができる。
さらに上述した実施の形態においては、第3及び第4の影響要素における判別において、カレントMBの輝度分散値YDが分散閾値Thy1より大きいか否かにより絵柄の複雑さを判別するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、近傍ブロックの輝度分散値YDを影響パラメータの判別に使用しても良い。これにより、カレントMB及びカレントMB近傍の絵柄がノイズ画のように細かい絵柄の連続であるか否かを判別することができ、画質の低下の目立ちにくさをより的確に判別することが可能となる。例えば、コントローラ2は、カレントMB及び近傍ブロックの輝度分散値YDの平均値と第1の分散閾値Thy1及び第2の分散閾値Thy2とを比較する。また、近傍ブロックだけでなく、当該近傍ブロック周囲の輝度分散値YDを参照しても良い。この場合、コントローラ2は、カレントMBからの距離に応じてブロックごとの輝度分散値YDを重み付けしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、原画像PO及び参照画像PRを間引くことにより縮小原画SO及び縮小参照画SRを生成するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば2画素の平均値を画素値とするなど、種々の方法により原画像PO及び参照画像PRから縮小原画SO及び縮小参照画SRを生成することができる。
さらに上述した実施の形態においては、左、上及び右斜上隣のブロックの動きベクトルの中央値を予測ベクトルPVとするようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、カレントMBの近傍のブロックを用いることにより、種々の方法で予測ベクトルを生成できる。
さらに上述した実施の形態においては、動きベクトル検出処理手順RT1においてステップSP1〜SP5を有するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、これらのステップは必ずしも必要ではない。また、ステップSP12及びSP13についても同様である。
さらに、上述した実施の形態においては、動きベクトル検出プログラム等をROM又はハードディスクドライブなどに予め格納するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、メモリースティック(ソニー株式会社の登録商標)などの外部記憶媒体からフラッシュメモリなどにインストールするようにしても良い。また、動きベクトル検出プログラムなどをUSB(Universal Serial Bus)やEthernet(登録商標)(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/gなどの無線LAN(Local Area Network)を介して外部から取得し、さらに、は地上ディジタルテレビジョン放送やBSディジタルテレビジョン放送により配信されるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、影響パラメータ生成部としてのコントローラ2と、縮小画生成部としてのコントローラ2、原画縮小回路4及び参照画縮小回路5と、第1の動きベクトル検出部としての縮小動きベクトル探索部とによって画像処理装置としての動きベクトル検出装置を構成するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成による影響パラメータ生成部と、縮小画生成部と、第1の動きベクトル検出部とによって本発明の画像処理装置を構成するようにしても良い。
本発明の画像処理装置、画像処理方法及び記録媒体は、例えば動きベクトルを用いて種々の画像処理を実行する各種画像処理装置に利用することができる。
1……動きベクトル検出部、2……コントローラ、3……バッファ、4……原画縮小回路、5……参照画縮小回路、6……縮小動きベクトル探索部、7……整数精度動きベクトル探索部、8……分数精度動きベクトル探索部、9……予測ベクトル生成部、20……エンコーダ、PV……予測ベクトル、YD……輝度分散値、YA……輝度平均値、FA……顔領域情報。
Claims (20)
- 処理対象の原画像と参照対象となる参照画像とから、処理対象となるカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する際、当該第1の動きベクトルの誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する影響パラメータ生成部と、
上記影響パラメータ生成部によって生成された上記影響パラメータが低いと縮小率が大きくなり、当該影響パラメータが高いと縮小率が小さくなるよう上記原画像及び上記参照画像を縮小して縮小原画及び縮小参照画を生成する縮小画生成部と、
上記縮小画生成部によって生成された上記縮小原画及び上記縮小参照画を用いて上記カレントブロックに対する上記第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出部と
を有する画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記第1の動きベクトルの誤検出による画質の劣化が目立ちにくい場合に、上記影響パラメータが低いと判別し、
上記縮小画生成部は、
上記影響パラメータ選択部によって上記影響パラメータが低いと判別された場合には、上記縮小率を大きくする
請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記第1の動きベクトルの誤検出による画質の劣化が生じにくい場合に、上記影響パラメータが低いと判別する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記第1の動きベクトルの誤検出による上記画質の劣化が目立ちにくい又は画質の劣化が生じにくい、若しくはその両方であっても、上記カレントブロックに対する注目度が大きい場合には、上記影響パラメータが高いと判別し、
上記縮小画生成部は、
上記影響パラメータ生成部によって上記影響パラメータが高いと判別された場合に、上記縮小率を小さくする
請求項3に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロックに対する参照画像からの動きが予測されてなる予測ベクトルが大きい場合に、上記影響パラメータが低いと判別する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロックの近傍に存在する近傍ブロックの動きの中央値を上記予測ベクトルとする
請求項5に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロック、又は当該カレントブロック及び当該カレントブロックの近傍の絵柄が複雑な場合、上記画質の劣化が目立ちにくいと判別する
請求項6に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロックの輝度分散値が第1の分散閾値より大きい場合に、上記カレントブロックの絵柄が複雑であると判別する
請求項7に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロック及び上記カレントブロックの近傍に存在する近傍ブロックの輝度分散値が第1の分散閾値より大きい場合に、上記カレントブロック及び当該カレントブロックの近傍の絵柄が複雑であると判別する
請求項7に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロックの絵柄が暗い場合に、上記画質の劣化が目立ちにくいと判別する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロックの輝度平均値が平均閾値より大きい場合に、上記カレントブロックの絵柄が暗いと判別する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロック、又は当該カレントブロック及び当該カレントブロックの近傍の絵柄が平坦な場合、上記画質の劣化が生じにくいと判別する
請求項3に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロックの輝度分散値が第2の分散閾値未満である場合に、上記カレントブロックの絵柄が平坦であると判別する
請求項12に記載の画像処理装置。 - 上記影響パラメータ生成部は、
上記カレントブロックが顔領域に位置する場合に、上記カレントブロックに対する注目度が大きいと予測する
請求項4に記載の画像処理装置。 - 上記第1の動きベクトル検出部によって検出された動きベクトルを中心にサーチ範囲を設定し、上記原画像及び上記参照画像を用いて上記カレントブロックに対する第2の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出部をさらに有する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記第2の動きベクトル検出部によって設定される上記サーチ範囲内に上記第2の動きベクトルが存在すると予測される場合に、上記第1の動きベクトルがゼロであると仮定して上記第2の動きベクトル検出部に上記サーチ範囲を設定させる制御部をさらに有する
請求項15に記載の画像処理装置。 - 上記第2の動きベクトル検出部によって検出された上記第2の動きベクトルに基づいて、分数精度でなる第3の動きベクトルを検出する第3の動きベクトル検出部をさらに有する
請求項15に記載の画像処理装置。 - 上記制御部は、
上記カレントブロックに対する動きベクトルが予測されてなる予測ベクトルがほぼゼロである場合に、上記第3のベクトルをゼロと擬制する
請求項17に記載の画像処理装置。 - 処理対象の原画像と参照対象となる参照画像とから、処理対象となるカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する際、当該第1の動きベクトルの誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する影響パラメータ生成ステップと、
上記影響パラメータ生成ステップにおいて生成された上記影響パラメータが低いと縮小率が大きくなり、当該影響パラメータが高いと縮小率が小さくなるよう上記原画像及び上記参照画像を縮小して縮小原画及び縮小参照画を生成する縮小画生成ステップと、
上記縮小画生成ステップにおいて生成された縮小原画及び縮小参照画を用いて上記カレントブロックに対する上記第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップと
を有する画像処理方法。 - コンピュータに対して、
処理対象の原画像と参照対象となる参照画像とから、処理対象となるカレントブロックに対する第1の動きベクトルを検出する際、当該第1の動きベクトルの誤検出が画像に与える影響度を表す影響パラメータを生成する影響パラメータ生成ステップと、
上記影響パラメータ生成ステップにおいて生成された上記影響パラメータが低いと縮小率が大きくなり、当該影響パラメータが高いと縮小率が小さくなるよう上記原画像及び上記参照画像を縮小して縮小原画及び縮小参照画を生成する縮小画生成ステップと、
上記縮小画生成ステップにおいて生成された縮小原画及び縮小参照画を用いて上記カレントブロックに対する上記第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出ステップと
を実行させる画像処理プログラムが記録された記録媒体。
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JP2014183408A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Fujitsu Ltd | 動画処理装置、動画処理方法および動画処理プログラム |
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