JP2010251201A - 導光板、面発光装置および表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光取り出し効率を改善しつつ、射出光を所望のプロファイルに成形することの可能な導光板ならびにそれを備えた面発光装置および表示装置を提供する。
【解決手段】導光板11は、樹脂フィルム14と、偏光分離層15とを有する。樹脂フィルム14は、光射出面14Bに複数の凸部14Dを有する。複数の凸部14Dは、光入射面14Aの延在方向と平行な方向(図中のX方向)に延在する帯状の形状となっており、その延在方向と直交する方向(図中のY方向)に互いに並列配置されている。偏光分離層15は、いわゆるワイヤーグリッド型の偏光子であり、複数のワイヤー部15Aを有している。複数のワイヤー部15Aは、凸部14Dの延在方向と平行な方向に延在する帯状の形状となっており、凸部14DのピッチP1よりも狭いピッチP2で互いに並列配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】導光板11は、樹脂フィルム14と、偏光分離層15とを有する。樹脂フィルム14は、光射出面14Bに複数の凸部14Dを有する。複数の凸部14Dは、光入射面14Aの延在方向と平行な方向(図中のX方向)に延在する帯状の形状となっており、その延在方向と直交する方向(図中のY方向)に互いに並列配置されている。偏光分離層15は、いわゆるワイヤーグリッド型の偏光子であり、複数のワイヤー部15Aを有している。複数のワイヤー部15Aは、凸部14Dの延在方向と平行な方向に延在する帯状の形状となっており、凸部14DのピッチP1よりも狭いピッチP2で互いに並列配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光射出面の構造が改良された導光板ならびにそれを備えた面発光装置および表示装置に関する。
近年、液晶表示装置は、低消費電力、省スペース等の利点や、低価格化等により、従来から表示装置の主流であったブラウン管(CRT;Cathode Ray Tube)に置き換わりつつある。その液晶表示装置においても、例えば画像を表示する際の照明方法で分類するといくつかのタイプが存在し、代表的なものとして、液晶パネルの背後に配置した光源を利用して画像表示を行う透過型の表示装置が挙げられる。
このような表示装置を備えたバッテリー駆動のモバイル製品では、表示装置の消費電力が極めて大きく、バッテリーの駆動時間を延ばす際の障害となっている。中でも、表示装置に使われているバックライトの消費電力の割合が極めて大きいので、この消費電力をできる限り低く抑えることによりバッテリーの駆動時間を延ばすことが可能となり、その結果モバイル製品の実用価値を高めることが可能となる。しかし、単純にバックライトの消費電力を抑えてしまうと、バックライトの輝度が大幅に低下し、表示装置の画面表示が見難くなるので好ましくない。そこで、バックライトの輝度を大幅に低下させることなく、バックライトの消費電力を抑えるのに有効な方策がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1では、板状の導光板上にワイヤーグリッドを設けることが開示されている。このワイヤーグリッドは、細い金属線を複数、並列配置したものであり、金属線の延在方向に振動する偏光成分を反射し、金属線の延在方向と直交する方向に振動する偏光成分を透過するものである。これにより、ワイヤーグリッドで反射された光は、導光板内で拡散・無偏光化されたのち、再び光射出面に達し、その光のうち金属線の延在方向と直交する方向に振動する偏光成分が透過する。このようなリサイクルが繰り返されることにより、光の有効利用が図られる。
ところで、特許文献1に記載のワイヤーグリッドを用い、光取り出し効率を改善することは、上述の問題に対する対策としては、確かに有効である。しかし、導光板上に単にワイヤーグリッドを設けただけでは、光の射出方向を制御することができず、用途に応じた所望のプロファイルに光を成形することができないという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、光取り出し効率を改善しつつ、射出光を所望のプロファイルに成形することの可能な導光板ならびにそれを備えた面発光装置および表示装置を提供することにある。
本発明の導光板は、第1方向に延在する帯状の光入射面と、光入射面から入射した光を外部に射出する光射出面と、光入射面から入射した光を光射出面側に反射する光反射面とを有する樹脂フィルムを備えたものである。この樹脂フィルムは、光射出面に、第1方向に延在すると共に第1ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1凸部を有している。この導光板は、さらに、光射出面に接して形成された第1偏光分離層を備えている。第1偏光分離層は、複数の帯状の第1金属層または誘電体と金属とからなる複数の帯状の第1複合層を有している。複数の第1金属層または複数の第1複合層は、複数の第1凸部の表面に接して形成されており、かつ第1方向に延在すると共に第1ピッチよりも狭く、可視光波長以下の第2ピッチで互いに並列配置されている。
本発明の面発光装置は、導光板と、導光板に隣接して配置された光源とを備えたものである。この面発光装置に搭載された導光板は、上述の導光板と同一の構成要素を有している。本発明の表示装置は、画像信号に基づいて駆動される表示パネルと、表示パネルに光を射出する面発光装置とを備えたものである。この表示装置に搭載された面発光装置は、上述の面発光装置と同一の構成要素を有している。
本発明の導光板、面発光装置および表示装置では、樹脂フィルムの光射出面に、第1方向に延在すると共に第1ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1凸部が形成されている。これにより、光射出面が平坦面となっている場合よりも、光入射面から入射した光が光射出面で反射される割合が低減される。また、第1凸部の形状を適宜、設定することにより、例えば、正面方向に光を集めて正面輝度を高くしたり、拡散させて視野角を広くしたりすることが可能となる。さらに、本発明では、複数の第1凸部の表面に、複数の帯状の第1金属層または複数の帯状の第1複合層が形成されており、複数の第1金属層または複数の第1複合層が、第1方向に延在すると共に第1ピッチよりも狭く、可視光波長以下の第2ピッチで互いに並列配置されている。これにより、複数の第1金属層または複数の第1複合層において、第1方向と平行な方向に振動する偏光成分が反射され、第1方向と直交する方向に振動する偏光成分が透過する。複数の第1金属層または複数の第1複合層において反射された偏光成分は、導光板内で拡散・無偏光化されたのち、再び光射出面に達し、その光のうち第1方向と直交する方向に振動する偏光成分が透過する。このようなリサイクルが繰り返されることにより、光の有効利用が図られる。
本発明の導光板、面発光装置および表示装置によれば、樹脂フィルムの光射出面に複数の帯状の第1凸部を形成し、さらに、第1凸部の表面に、複数の帯状の第1金属層または複数の帯状の第1複合層を形成するようにした。これにより、光取り出し効率を改善しつつ、射出光を所望のプロファイルに成形することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
○導光板上面に偏光分離層が設けられているケース(図1、図3)
2.変形例
○導光板側面にも偏光分離層が設けられているケース(図5、図6)
○導光板側面に偏光分離層が貼り合わされているケース(図7)
○光源としてLEDが用いられているケース(図8)
1.実施の形態
○導光板上面に偏光分離層が設けられているケース(図1、図3)
2.変形例
○導光板側面にも偏光分離層が設けられているケース(図5、図6)
○導光板側面に偏光分離層が貼り合わされているケース(図7)
○光源としてLEDが用いられているケース(図8)
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置1の展開斜視図である。この表示装置1は、液晶表示パネル20(表示パネル)と、この液晶表示パネル20の背後に配置されたバックライト10(面発光装置)と、液晶表示パネル10を駆動して映像を表示させるための駆動回路(図示せず)とを備えている。この表示装置1では、液晶表示パネル10の映像表示面(後述の偏光板21の表面)が観察者(図示せず)側に向けられる。
液晶表示パネル20は、例えば、映像信号に応じて各画素が駆動される透過型の表示パネルであり、液晶層を一対の透明基板で挟み込んだ構造となっている。液晶表示パネル20は、具体的には、観察側から順に、偏光板21(第2偏光板)、液晶セル22(光変調セル)および偏光板23(第1偏光板)を有している。
偏光板21,23は、光学シャッタの一種であり、ある一定の振動方向の光(偏光)のみを通過させるものである。偏光板21,23は、偏光軸が互いに90度異なるように配置されており、これによりバックライト10からの射出光が、液晶セル22を介して透過し、あるいは遮断されるようになっている。
偏光板23の偏光軸AX2の向きは、後述の凸部14Dやワイヤー部15Aの延在方向によって決定される。具体的には、偏光軸AX2と、凸部14Dやワイヤー部15Aの延在方向とが互いに直交するように、偏光板21の偏光軸AX2の向きが設定されている。ただし、何らかの理由により、偏光軸AX2と、凸部14Dやワイヤー部15Aの延在方向とを互いに直交させることが難しいときには、偏光軸AX2と、凸部14Dやワイヤー部15Aの延在方向とが、90°から若干ずれた角度で交差していてもよい。なお、図1には、偏光板23の偏光軸AX2が凸部14Dやワイヤー部15Aの延在方向と直交する方向を向いており、かつ偏光板21の偏光軸AX3が偏光軸AX2と直交する方向を向いている場合が例示されている。
液晶セル22は、観察側から順に、例えば、透明基板、カラーフィルタ、透明電極、配向膜、液晶層、配向膜、透明画素電極および透明基板を有している。ここで、透明基板は、一般に、可視光に対して透明な基板である。なお、バックライト10側の透明基板には、透明画素電極に電気的に接続された駆動素子としてのTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)および配線などを含むアクティブ型の駆動回路が形成されている。カラーフィルタは、バックライト10からの射出光を例えば、赤(R)、緑(G)および青(B)の三原色にそれぞれ色分離するためのカラーフィルタを配列して形成されている。透明電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムスズ)からなり、共通の対向電極として機能する。配向膜は、例えばポリイミドなどの高分子材料からなり、液晶に対して配向処理を行うものである。液晶層は、例えばVA(Virtical Alignment)モード、TN(Twisted Nematic)モード、またはSTN(Super TwistedNematic)モードの液晶からなり、図示しない駆動回路からの印加電圧により、バックライト10からの射出光を画素ごとに透過または遮断する機能を有している。透明画素電極は、例えばITOからなり、画素ごとの電極として機能する。
バックライト10は、例えば、導光板11、光源12および反射板13を有している。光源12は、例えば、熱陰極管(HCFL;Hot Cathode Fluorescent Lamp)または冷陰極管(CCFL;Cold Cathode Fluorescent Lamp)などの線状光源である。光源12は、例えば、図1に示したように、導光板11の一の側面と対向する位置に配置されている。なお、光源12が、導光板11の側面のうち互いに対向する一対の側面に1つずつ配置されていてもよい。反射板13は、光源12を間にして導光板11の側面と対向する位置に配置されており、光源12からの射出光の一部を、導光板11の方向へ反射するようになっている。これにより、光源12からの射出光を効率的に利用することができる。なお、導光板11の下面に反射シートなどの反射部材が別途、設けられていてもよい。
導光板11は、導光板11の側面に配置した光源12からの光を導光板11の上面に導くものである。導光板11は、例えば、図1に示したように、樹脂フィルム14と、偏光分離層15とを有している。樹脂フィルム14は、例えば、ポリカーボネート樹脂(PC)やアクリル樹脂(ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの透明熱可塑性樹脂を主に含んで構成されている。樹脂フィルム14は、導光板11の上面に配置される液晶表示パネル20に対応した形状、例えば、上面、下面および側面で囲まれた直方体状となっている。なお、以下では、樹脂フィルム14の側面のうち光源12からの光が入射する面を光入射面14Aと称し、導光板11の上面を光射出面14Bと称し、導光板11の下面を光反射面14Cと称する。
光入射面14Aは、光源12と対向する領域に形成されており、例えば、図1に示したように、光源12の延在方向と平行な方向(第1方向、図中のX方向)に延在する帯状の形状となっている。光入射面14Aは、例えば、平坦面となっている。
光射出面14Bは、例えば、図1に示したように、複数の凸部14D(第1凸部)を有している。複数の凸部14Dは、樹脂フィルム14の光入射面14Aの延在方向と平行な方向(図中のX方向)に延在する帯状の形状となっており、その延在方向と直交する方向(図中のY方向)に互いに並列配置されている。凸部14DのピッチP1(第1ピッチ)は、特に制限されるものではないが、例えば、μmオーダーとなっている。凸部14Dは、例えば、図1に示したように、断面が三角形となる棒状の形状(典型的にはプリズム形状)となっている。なお、凸部14Dは、上述したような光集光性を有する形状とは異なる形状となっていてもよく、例えば、トロイダルレンズ形状などの光拡散性を有する形状となっていてもよい。また、凸部14Dは、樹脂フィルム14のうち凸部14D以外の部分と一括に形成されたものであることが好ましいが、樹脂フィルム14のうち凸部14D以外の部分に貼り合わされたものであってもよい。
光反射面14Cは、例えば、所定のパターン化された形状を有しており、側面から入射した光を散乱し、均一化する機能を有している。光反射面14Cには、そのような機能を有するものとして、例えば、図2に示したようなドットパターン14E(立体構造)が複数、形成されている。ドットパターン14Eは、例えば、凹形状、凸形状、あるいは、凹形状と凸形状とが結合した形状となっている。複数のドットパターン14Eは、光入射面14A(光源12)から遠ざかるに従ってパターン密度が高くなるように配置されている。図2には、光源12が導光板11の一の側面と対向する位置に配置されている場合のドットパターン14Eの分布が例示されている。なお、光源12が、導光板11の側面のうち互いに対向する一対の側面に1つずつ配置されている場合には、複数のドットパターン14Eが、樹脂フィルム14の、Y軸方向の中央部分のパターン密度が最も高くなるように、配置されることが好ましい。また、光反射面14Cには、ドットパターン14E以外の立体構造が形成されていてもよく、例えば、皮革模様、木目、岩目、砂目、なし地などの、いわゆるシボ形状が形成されていてもよい。なお、光反射面14Cを、例えば、必要に応じて平坦面とすることも可能である。
偏光分離層15は、樹脂フィルム14の上面(光射出面14B)に接して形成されている。具体的には、偏光分離層15は、凸部14Dの上面に接して形成されている。偏光分離層15は、いわゆるワイヤーグリッド型の偏光子であり、例えば、図1、図3(図1の拡大図)に示したように、複数のワイヤー部15A(第1金属層、第1複合層)を有している。複数のワイヤー部15Aは、光入射面14Aの延在方向と平行な方向に延在する帯状の形状となっており、凸部14DのピッチP1よりも狭いピッチP2(第2ピッチ)で互いに並列配置されている。ピッチP2の大きさは、可視光波長以下となっており、好ましくは可視光波長の下限の半分以下となっている。ここで、可視光波長とは、例えば、400nm以上800nm以下の範囲の波長のことを指しており、このときの可視光波長の下限の半分とは200nmを指している。ワイヤー部15Aの幅と、ワイヤー部15A同士の間隙とが、互いに等しくなっていることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
ワイヤー部15Aは、例えば、銀、アルミニウム、ニッケル、クロム、銅などの金属からなるか、または、これらの金属と誘電体との複合材料からなる。なお、ワイヤー部15Aは、高反射率材料によって構成されていることが好ましく、例えば、上述した材料の中では、銀やアルミニウムなどによって構成されていることが好ましい。
偏光分離層15は、例えば、図4に示したように、ワイヤー部15Aの延在方向と平行な方向に振動する偏光成分Lxが反射され、ワイヤー部15Aの延在方向と直交する方向に振動する偏光成分Lyが透過するようになっている。偏光分離層15を透過した光の偏光軸AX1は、偏光板23の偏光軸AX2と平行となっている。従って、偏光分離層15は、偏光分離層15を透過した光(偏光分離層15の射出光)が偏光板23を透過して、液晶セル22に入射するようになっている。なお、偏光分離層15において反射された偏光成分Lxは、導光板11(樹脂フィルム14)内で拡散・無偏光化されたのち、再び光射出面14Bに達し、その光のうち、ワイヤー部15Aの延在方向と直交する方向に振動する偏光成分が透過する。このようなリサイクルが繰り返されることにより、光の有効利用が図られる。
次に、本実施の形態の導光板11の製造方法について説明する。まず、平坦な樹脂フィルムを用意する。次に、熱プレスなどの手法を用いて、この樹脂フィルムの一の面に、光射出面14Bの凹凸形状の反転パターンを有する型を押し当てて、樹脂フィルムの表面に、光射出面14Bの凹凸形状(複数の凸部14D)を転写する。次に、例えば、めっき、蒸着などの手法を用いて、表面全体に、金属層、もしくは金属と誘電体との複合材料からなる複合層を形成したのち、例えば、金属層もしくは複合層を選択的にエッチングすることにより、凸部14Dの表面にワイヤー部15Aを複数、形成する。このようにして、本実施の形態の導光板11が製造される。
次に、このようにして形成した導光板11等を内蔵する表示装置1において、画像表示をする際の基本動作について説明する。
まず、バックライト10において、光源12からの射出光の一部は直接導光板11に入射し、それ以外の光は反射板13に反射された後に導光板11に入射する。導光板11に入射した光は、導光板11の上面(偏光分離層15)において偏光分離され、偏光板23の偏光軸AX2と平行な偏光軸AX1を有する偏光成分が、導光板11の上面から選択的に射出される。偏光分離層15において反射された光は、導光板11内で拡散・無偏光化されたのち、再び偏光分離層15に達し、その光のうち、偏光板23の偏光軸AX2と平行な偏光軸AX1を有する偏光成分が導光板11の上面から選択的に射出される。
そして、バックライト10からの入射光が偏光板23を透過し、その透過光が、液晶セル22において、透明画素電極と対向電極との間に画素ごとに印加された電圧の大きさに応じて透過し、カラーフィルタによって色分離されて観察側に射出される。これにより、カラーの画像表示が行われる。
ところで、本実施の形態では、樹脂フィルム14の上面(光射出面14B)には、複数の凸部14Dが、樹脂フィルム14の光入射面14A(光源12)の延在方向と平行な方向に延在すると共に可視光波長以下のピッチP1で互いに並列配置されている。これにより、光射出面14Bが平坦面となっている場合よりも、光入射面14Aから入射した光が光射出面14Bで反射される割合が低減される。その結果、光射出面14Bに入射した光の多くが偏光分離層15に入射するようになるので、光取り出し効率が向上する。また、凸部14Dの形状を適宜、設定することにより、例えば、正面方向に光を集めて正面輝度を高くしたり、拡散させて視野角を広くしたりすることが可能となる。これにより、射出光を所望のプロファイルに成形することができる。従って、本実施の形態では、光取り出し効率を改善しつつ、射出光を所望のプロファイルに成形することができる。
[変形例]
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、樹脂フィルム14の光入射面14Aには何も設けられていなかったが、例えば、光入射面14Aに、偏光分離層16が設けられていてもよい。偏光分離層16は、樹脂フィルム14の光入射面14Aに直接に接して形成されている。偏光分離層16は、いわゆるワイヤーグリッド型の偏光子であり、例えば、図5、図6(図5の拡大図)に示したように、複数のワイヤー部16A(第2金属層、第2複合層)を有している。複数のワイヤー部16Aは、光入射面14Aの延在方向と平行な方向に延在する帯状の形状となっており、凸部14Dのピッチよりも狭いピッチP3(第3ピッチ)で互いに並列配置されている。ピッチP3の大きさは、可視光波長以下となっており、好ましくは可視光波長の下限の半分以下となっている。ワイヤー部16Aの幅と、ワイヤー部16A同士の間隙とが、互いに等しくなっていることが好ましいが、互いに異なっていてもよい。
ワイヤー部16Aは、例えば、銀、アルミニウム、ニッケル、クロム、銅などの金属からなるか、または、これらの金属と誘電体との複合材料からなる。なお、ワイヤー部16Aは、高反射率材料によって構成されていることが好ましく、例えば、上述した材料の中では、銀やアルミニウムなどによって構成されていることが好ましい。
偏光分離層16は、ワイヤー部16Aの延在方向と平行な方向に振動する偏光成分が反射され、ワイヤー部16Aの延在方向と直交する方向に振動する偏光成分が透過するようになっている。偏光分離層16を透過した光は、ワイヤー部16Aの延在方向と直交する方向(図中のZ方向)に偏光軸AX4を有している。この光は、樹脂フィルム14の光入射面14Aに入射し、樹脂フィルム14内を伝播したのち、その一部の光が樹脂フィルム14の光射出面14Bに直接入射したり、樹脂フィルム14の光反射面14Cで反射されたのち光射出面14Bに入射したりする。光射出面14Bに直接入射した光の偏光軸は、偏光分離層16の偏光軸AX1と平行となっており、光反射面14Cで反射されたのち光射出面14Bに入射した光の多くが、偏光分離層16の偏光軸AX1と平行な偏光軸を有している。従って、偏光分離層16は、偏光分離層16を透過した光(偏光分離層15の射出光)が偏光分離層16および偏光板23を透過して、液晶セル22に入射するようになっている。なお、偏光分離層16において反射された偏光成分は、光源12の背後にある反射板13で反射され、無偏光化されたのち、再び偏光分離層16に達し、その光のうち、ワイヤー部16Aの延在方向と直交する方向に振動する偏光成分が透過する。このようなリサイクルが繰り返されることにより、光の有効利用が図られる。このように、本変形例では、偏光分離層16によるリサイクル効果によって、光取り出し効率が向上する。
なお、上記の変形例において、偏光分離層16(ワイヤー部16A)は、樹脂フィルム14に直接に接して形成されていたが、例えば、図7に示したように、帯状の樹脂フィルム(帯状フィルム)上にワイヤー部16Aを形成したものを、樹脂フィルム14の光入射面14Aに貼り合わせることにより形成されたものであってもよい。
また、上記実施の形態および上記各変形例では、バックライト10において、光源12と、反射板13を用いていたが、例えば、図8に示したように、光源12および反射板13の代わりに、LEDなどの点状の光源17を用いてもよい。
また、上記実施の形態および上記各変形例では、導光板11と偏光板22との間に、特に何も設けられていなかったが、何らかの光学素子が設けられていてもよい。導光板11と偏光板22との間に設ける光学素子としては、例えば、レンズフィルム、拡散板、拡散シートなどが挙げられる。
また、上記実施の形態および上記各変形例では、導光板11光源12,17との間に、特に何も設けられていなかったが、何らかの樹脂が埋め込まれていてもよい。導光板11光源12,17との間に設ける樹脂としては、例えば、光源12,17の最表面の屈折率と、導光板11のうち光源12,17の光が入射する最表面の屈折率との間の屈折率の樹脂などが挙げられる。
1…表示装置、10…バックライト、11…導光板、12,17…光源、13…反射板、14…樹脂フィルム、14A…光入射面、14B…光射出面、14C…光反射面、14D…凸部、14E…ドットパターン、15,16…偏光分離層、15A,16A…ワイヤー部、20…液晶表示パネル、21,23…偏光板、22…液晶セル、AX1,AX2,AX3,AX4…偏光軸。
Claims (10)
- 第1方向に延在する帯状の光入射面と、前記光入射面から入射した光を外部に射出する光射出面と、前記光入射面から入射した光を前記光射出面側に反射する光反射面とを有する樹脂フィルムと、
前記光射出面に接して形成された第1偏光分離層と、
を備え、
前記光射出面は、前記第1方向に延在すると共に第1ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1凸部を有し、
前記第1偏光分離層は、前記複数の第1凸部の表面に接して形成され、かつ前記第1方向に延在すると共に前記第1ピッチよりも狭く、可視光波長以下の第2ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1金属層または誘電体と金属とからなる複数の帯状の第1複合層を有する
導光板。 - 前記第1凸部は、前記樹脂フィルムのうちそれ以外の部分と一括に形成されたものである
請求項1に記載の導光板。 - 前記光入射面に第2偏光分離層を備え、
前記第2偏光分離層は、前記第1方向に延在すると共に前記第1ピッチよりも狭く、可視光波長以下の第3ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第2金属層、または誘電体と金属とからなる複数の帯状の第2複合層を有する
請求項1または請求項2に記載の導光板。 - 前記第2金属層または前記第2複合層は、前記光入射面に直接に接して形成されたものである
請求項3に記載の導光板。 - 前記第2偏光分離層は、帯状フィルム上に前記第2金属層または前記第2複合層を形成したものを、前記光入射面に貼り合わせることにより形成されたものである
請求項3に記載の導光板。 - 前記光反射面は、前記光入射面から遠ざかるに従ってパターン密度が高くなる立体構造を有する
請求項1または請求項2に記載の導光板。 - 導光板と、
前記導光板に隣接して配置された光源と、
を備え、
前記導光板は、
第1方向に延在すると共に前記光源からの光が入射する位置に形成された帯状の光入射面と、前記光入射面から入射した光を外部に射出する光射出面と、前記光入射面から入射した光を前記光射出面側に反射する光反射面とを有する樹脂フィルムと、
前記光射出面に接して形成された第1偏光分離層と、
を有し、
前記光射出面は、前記第1方向に延在すると共に第1ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1凸部を有し、
前記第1偏光分離層は、前記複数の第1凸部の表面に接して形成され、かつ前記第1方向に延在すると共に前記第1ピッチよりも狭く、可視光波長以下の第2ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1金属層または誘電体と金属とからなる複数の帯状の第1複合層を有する
面発光装置。 - 前記光源と前記光入射面との間隙に、前記光源の最表面の屈折率と前記光入射面の屈折率との間の屈折率を有する埋め込み部材を備えた
請求項7に記載の面発光装置。 - 画像信号に基づいて駆動される表示パネルと、
前記表示パネルに光を射出する面発光装置と
を備え、
前記面発光装置は、
導光板と、
前記導光板に隣接して配置された光源と、
を有し、
前記導光板は、
第1方向に延在すると共に前記光源からの光が入射する位置に形成された帯状の光入射面と、前記光入射面から入射した光を外部に射出する光射出面と、前記光入射面から入射した光を前記光射出面側に反射する光反射面とを有する樹脂フィルムと、
前記光射出面に接して形成された第1偏光分離層と、
を有し、
前記光射出面は、前記第1方向に延在すると共に第1ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1凸部を有し、
前記第1偏光分離層は、前記複数の第1凸部の表面に接して形成され、かつ前記第1方向に延在すると共に前記第1ピッチよりも狭く、可視光波長以下の第2ピッチで互いに並列配置された複数の帯状の第1金属層または誘電体と金属とからなる複数の帯状の第1複合層を有する
表示装置。 - 前記表示パネルは、第1偏光板、光変調セルおよび第2偏光板を前記面発光装置側から順に有し、
前記第1偏光板の偏光軸が前記第1方向と交差する方向を向いている
請求項9に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009101192A JP2010251201A (ja) | 2009-04-17 | 2009-04-17 | 導光板、面発光装置および表示装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009101192A JP2010251201A (ja) | 2009-04-17 | 2009-04-17 | 導光板、面発光装置および表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010251201A true JP2010251201A (ja) | 2010-11-04 |
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ID=43313308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009101192A Pending JP2010251201A (ja) | 2009-04-17 | 2009-04-17 | 導光板、面発光装置および表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010251201A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015125241A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド | 液晶表示装置 |
US10393947B2 (en) | 2016-09-02 | 2019-08-27 | Samsung Display Co., Ltd. | Backlight unit, display device and method of fabricating the same |
-
2009
- 2009-04-17 JP JP2009101192A patent/JP2010251201A/ja active Pending
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JP2015125241A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド | 液晶表示装置 |
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