JP2010249553A - 粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラム - Google Patents

粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010249553A
JP2010249553A JP2009096661A JP2009096661A JP2010249553A JP 2010249553 A JP2010249553 A JP 2010249553A JP 2009096661 A JP2009096661 A JP 2009096661A JP 2009096661 A JP2009096661 A JP 2009096661A JP 2010249553 A JP2010249553 A JP 2010249553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular material
particle size
index
sample
granular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009096661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5234649B2 (ja
Inventor
Izuru Kuronuma
出 黒沼
Katsutoshi Fujisaki
勝利 藤崎
Michitaka Okamoto
道孝 岡本
Takayuki Kanbe
隆幸 神戸
Etsuhisa Takada
悦久 高田
Hiroaki Kobayashi
弘明 小林
Satoshi Suzuki
聰 鈴木
Akira Takei
昭 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2009096661A priority Critical patent/JP5234649B2/ja
Publication of JP2010249553A publication Critical patent/JP2010249553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5234649B2 publication Critical patent/JP5234649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】粒状材料の画像から各粒状材の全体に対する含有率を把握して粒度を管理できるシステム及びプログラムの提供。
【解決手段】所定採取場1で採取して継続的に供給される粒状材料Aの粒度品質を管理するためコンピュータ10を、粒状材料Aの撒き出し画像Gを入力する入力手段11、撒き出し画像G中の粒状材の輪郭を検出する検出手段12、各粒状材の輪郭からその粒状材の面積eを求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の面積割合(=Σei/E)を粒度インデクスIiとして算出する算出手段20、粒状材料Aの最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniを記憶する記憶手段19、並びに継続的に供給される粒状材料Aの粒度インデクスIiと最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniとを比較して供給材料Aの粒度品質を判定する判定手段30として機能させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラムに関し、とくに所定採取場で採取され又は所定破砕装置で破砕されて継続的に供給される粒状材料の粒度品質を管理するシステム及びプログラムに関する。
ダム・堤防・路体・路盤・路床・コンクリート・舗装・植栽基盤等の土木構造物を構築する場合に、粒度が調整された骨材ではなく、現場付近の地山等の採取場で調達された地盤材料、原石を破砕装置等で砕いた岩砕材料その他の粒状材料(異なる粒径の粒状材が混在する土木材料)を用いる工法を採用する場合がある(例えば非特許文献1のCSG(Cemented Sand and Gravel)工法等)。このような工法では、材料合理化の観点から、調達した粒状材料(母材)に水及びセメントを混合してそのまま構造物の材料(CSG材)とするので、構造物の品質(とくに強度)を確保するために粒状材料の粒度が規定範囲内にあるか否かを確認することが必要となる。
図12は、CSG工法によって構築する土木構造物の強度管理方法の一例を示す(ひし形理論、非特許文献1参照)。先ず、粒状材料の粒度について数多くの粒度試験を行い、粒度が最も粗い試料(大径粒状材の含有率が最も多い試料。以下、最粗粒試料ということがある)と粒度が最も細かい試料(小径粒状材の含有率が最も多い試料。以下、最細粒試料ということがある)とを選定する。次いで、最粗粒試料及び最細粒試料の範囲内の粒状材料を用いたCSG材について単位水量を変えながら強度試験を行い、強度不足となる下限値と施工に不向きな上限値を検出する。そのうえでCSG材の製造時ないし打設時に、CSG材の粒度及び単位水量を、最粗粒試料の粒度−強度曲線(図中の点線)と最細粒試料の粒度−強度曲線(図中の実線)と2本の許容単位水量範囲を示す縦線とで囲まれた「ひし形」(斜線部分)の規定範囲内となるように管理する。図示例のひし形の規定範囲内で最も低い強度はCSG強度と呼ばれ、その範囲内にあるCSG材を用いることで構造物にCSG強度以上の強度を確保することができる。
一般に粒状材料の粒度は、混在している各粒状材の粒径Diを横軸(対数軸)とし、その粒径Di以下の粒状材の通過質量百分率P(i)(=粒径Diの粒状材より小径の粒状材の総質量/粒状材全体の総質量×100)を縦軸(線形軸)とした片対数グラフ、すなわち粒径加積曲線によって表される(図11参照)。従って、図11に示すように粒状材料の最粗粒試料Bxの粒径加積曲線と最細粒試料Bnの粒径加積曲線とを予め求めておき、継続的に供給される粒状材料Aの粒径加積曲線(図中の点線グラフ)を適宜求めて粒径加積曲線Bxと粒径加積曲線Bnとで囲まれた範囲(規定範囲)内にあるか否かを確認すれば、図12のひし形理論に基づく土木構造物の品質管理が実現できる。
ただし、様々な粒径の粒状材が混在している粒状材料の粒径加積曲線を作成するには、例えばダム等の土木工事においては1回当たり数百kgにもなる大量の粒状材料を何度も篩分けする作業と、篩い分け毎(篩目のサイズ毎)に通過質量を求める作業とが必要であり、しかもそれらを全て人力で行う必要があるため多大な労力と時間を要する問題点がある。CSG工法の品質管理では(とくに施工開始当初において)使用する粒状材料の粒度をできるだけ頻繁に確認することが求められているが(非特許文献1参照)、多大な労力と時間を要する粒径加積曲線の作成作業を頻繁に繰り返すことは工事の進捗上難しい場合が多く、必要最小限の頻度(例えば1回/日程度)でしか粒状材料の粒度を確認できていないのが現実である。
これに対し、特許文献1及び2が開示するように、画像解析技術を用いて粒状材料の粒度を求める方法が提案されている。例えば特許文献1は、岩砕材料の全体又は一部の画像を画像処理することで材料中の各粒状材の輪郭を特定し、その輪郭と同一面積の等価径で各粒状材を単純立体(球又は立方体)にモデル化し、その単純立体モデルの体積に岩砕材料(原石)の比重を乗じて質量を算出して粒度分布曲線を作成する方法を提案している。また特許文献2は、砂礫が堆積している観測域を複数の異なる方向の照明で照射しながら陰影位置の異なる複数の画像を撮影し、陰影位置の異なる画像を合成することにより観測域内の個々の礫を分離識別すると共に、各礫の粒度(半径)を計測してその分布を分析する方法を提案している。特許文献1及び2のような画像解析技術を用いて粒状材料の粒度を管理できれば、従来の篩い分け方法に比して土木構造物の品質管理の簡単化及び精度向上を図ることができる。
特開2003−010726公報 特開2006−078234広報 特開2000−304511公報 特開2003−035527公報
柳川城二「ダム事業における新技術−台形CSGダム−」建設工業調査会出版、ベース設計資料、No.136土木編、2008年3月20日発行、インターネット(URL:http://www.kenkocho.co.jp/html/136/sa_136.html)
しかし特許文献1及び2の方法は、粒状材料の画像から輪郭が検出できる各粒状材の粒度分布を求めるのみであり、輪郭が検出された各粒状材の粒状材料全体に対する割合を求めることができない問題点がある。図11を参照して上述したように、CSG工法等で用いる粒状材料の粒度を管理するためには、粒状材料中の各粒状材の全体に対する含有率(通過質量百分率)を粒径加積曲線Bx、Bnで囲まれた規定範囲と比較して粒度品質を確認しなければならないが、特許文献1及び2の画像解析方法では輪郭が検出できる粒状材の粒径に限界があり、輪郭が検出できない粒状材を考慮して輪郭が検出された粒状材の含有率を把握することは困難である。粒状材料の粒度管理に画像解析方法を適用するためには、粒状材料の画像から各粒状材の全体に対する含有率を把握して最粗粒試料及び最細粒試料と比較できる技術が必要である。
そこで本発明の目的は、粒状材料の画像から各粒状材の全体に対する含有率を把握して粒度を管理できるシステム及びプログラムを提供することにある。
本発明者は、粒状材料中の所定粒径以下の粒状材の全体に対する含有率(通過質量百分率)が、その粒状材料の画像における所定粒径以上の粒状材の全体に対する面積割合(又は、体積割合若しくは質量割合)と線形関係にあることに注目した。例えば図8(A)に示すような粒状材料の画像から、所定粒径(例えば20mm)以下の全ての粒状材を検出することは困難であるが、所定粒径(例えば20mm)以上の全ての粒状材は比較的簡単に検出することができ、それらの粒状材の面積の総和の画像全体に対する割合を算出することができる。図9(A)は、所定採取場で選定された粒径20mm以下の粒状材含有率が52%の最粗粒試料Bx及び72%の最細粒試料粒Bnの粒径加積曲線を示しており、同図(B)はその試料Bx、Bnの画像から算出した粒径20mm以上の粒状材の全体に対する面積割合が38%及び24%であることを示している。同図(B)のグラフは、粒径20mm以下の粒状材の含有率を縦軸とし、画像から算出した粒径20mm以上の粒状材の面積割合を横軸として平面上にデータをプロットしたものである。
また図9(B)のグラフには、同図(A)に示すように粒径20mm以下の粒状材の含有率が試料Bx、Bnの粒径加積曲線の間の規定範囲内にある粒状材料A(例えば、粒径20mm以下の粒状材の含有率が62%の粒状材料)について、画像から算出した粒径20mm以上の粒状材の面積割合を併せてプロットしている。同図(B)のグラフから、同じ採取場で採取された最粗粒試料Bx、最粗粒試料Bn、及び粒状材料Aについて、粒径20mm以下の粒状材の含有率と粒径20mm以上の粒状材の面積割合とがほぼ線形関係にあることが分かる。本発明者は更なる実験により、粒径20mmの粒状材だけでなく、粒状材料A中の他の粒径の粒状材についても同様の線形関係があることを見出した。図9(B)のような線形関係に基づけば、粒状材料Aの画像から各粒状材の粒径以上の面積割合を求めてその粒状材の粒径以下の含有率(通過質量百分率)を推定することが可能であり、その面積割合又は含有率を最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnと比較して粒度品質を確認することができる。また、その面積割合又は含有率の経時的な変化を判定することで粒状材料Aの粒度の経時的な変動を検出することができる。本発明は、この知見に基づく研究開発の結果、完成に至ったものである。
図1のブロック図を参照するに、本発明による粒状材料の粒度品質管理システムは、所定採取場1で採取し又は所定装置2で破砕して継続的に供給される粒状材料Aの撒き出し画像G(図8(A)参照)を撮影する撮像装置5、撒き出し画像G中の各粒状材の輪郭を検出する検出手段12、各粒状材の輪郭からその粒状材の面積eを求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の面積割合(=Σei/E)を粒度インデクスIiとして算出する算出手段20、粒状材料Aの最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Ini(図9(B)参照)を記憶する記憶手段19、並びに継続的に供給される粒状材料Aの粒度インデクスIiと試料Bx、Bnの粒度インデクスIxi、Iniとを比較して供給材料Aの粒度品質を判定する判定手段30を備えてなるものである。
また、図1のブロック図及び図2の流れ図を参照するに、本発明による粒状材料の粒度品質管理プログラムは、所定採取場1で採取し又は所定装置2で破砕して継続的に供給される粒状材料Aの粒度品質を管理するためコンピュータ10を、粒状材料Aの撒き出し画像G(図8(A)参照)を入力する入力手段11、撒き出し画像G中の粒状材の輪郭を検出する検出手段12、各粒状材の輪郭からその粒状材の面積eを求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の面積割合(=Σei/E)を粒度インデクスIiとして算出する算出手段20、粒状材料Aの最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Ini(図9(B)参照)を記憶する記憶手段19、並びに継続的に供給される粒状材料Aの粒度インデクスIiと最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniとを比較して供給材料Aの粒度品質を判定する判定手段30として機能させるものである。
好ましくは、算出手段20により粒径Di、Djの異なる複数の粒状材の粒度インデクスIi、Ijを算出し、記憶手段19に最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの複数の粒状材の粒度インデクス(Ixi、Ini)、(Ixj、Inj)を記憶し、判定手段30により供給材料Aの複数の粒状材の粒度インデクスIi、Ijをそれぞれ最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの対応する粒状材の粒度インデクス(Ixi、Ini)、(Ixj、Inj)と比較して供給材料Aの粒度品質を判定する。
或いは、最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniに代えて、継続的に供給される粒状材料Aの粒度インデクスIiを記憶手段19に経時的に累積記憶し、判定手段30において今回供給材料Aの粒度インデクス(Ii)と前回供給材料At−1の粒度インデクス(Ii)t−1とを比較して供給材料Aの粒度変動を判定する。この場合も、算出手段20により粒径Di、Djの異なる複数の粒状材の粒度インデクスIi、Ijを算出し、判定手段30により今回供給材料Aの複数の粒状材の粒度インデクス(Ii)、(Ij)をそれぞれ前回粒度インデクス(Ii)t−1、(Ij)t−1と比較して供給材料Aの粒度変動を判定することが好ましい。また、記憶手段19に粒状材料Aの粒度インデクスIiを経時的に累積記憶すると共に最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniを記憶し、判定手段30により今回供給材料Aの粒度インデクス(Ii)の前回粒度インデックス(Ii)t−1からの変化量ΔIi(=(Ii)−(Ii)t−1)と最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniの差(Ixi−Ini)とを比較して供給材料Aの粒度品質を判定することも可能である。
望ましくは、粒状材料Aの全体積Vを測定する測定装置6を設け、算出手段20により各粒状材の輪郭からその粒状材の体積vを求め且つ粒状材料Aの全体積Vに対する所定粒径Di以上の粒状材の体積割合(=Σvi/V)を粒度インデクスIiとして算出する。或いは、その測定装置6により粒状材料Aの全体積Vに代えて全質量Mを測定し、記憶手段19に粒状材料Aの比重ρを記憶し、算出手段20により各粒状材の体積vと比重ρとからその粒状材の質量mを求め且つ粒状材料Aの全質量Mに対する所定粒径Di以上の粒状材の質量割合(=Σmi/M)を粒度インデクスIiとして算出してもよい。
本発明による粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラムは、粒状材料Aの撒き出し画像Gから検出手段12によって各粒状材の輪郭を検出し、各粒状材の輪郭から算出手段20によって各粒状材の面積eを求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の面積割合(=Σei/E)を粒度インデクスIiとして算出し、記憶手段19に記憶した最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniと粒状材料Aの粒度インデクスIiとを判定手段30によって比較して供給材料Aの粒度品質を判定するので、次の有利な効果を奏する。
(イ)粒状材料Aの画像から所定粒径Di以上の面積割合である粒度インデクスIiを算出することにより、その粒度インデクスIiと線形関係にある粒状材料A中の所定粒径Di以下の粒状材の含有率(通過質量百分率)を短時間で簡単に把握することができる。
(ロ)また、粒状材料Aの粒度インデクスIiを最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniと比較することにより、粒状材料Aの粒度が両試料Bx、Bnの間の規定範囲内にあるか否かも短時間で簡単に確認することができる。
(ハ)粒径Di、Djの異なる複数の粒状材の粒度インデクスIi、Ijを算出することにより、広い粒径幅で粒状材料Aの粒度を把握及び確認することができ、粒状材料Aの粒度管理の高精度化を図ることができる。
(ニ)また、継続的に供給される粒状材料Aの粒度インデクスIiを累積記憶しておけば、粒度の経時的変動を迅速に把握することができる。
(ホ)粒状材料Aの粒度管理の頻度を大幅に増やすことを可能とし、粒状材料を用いて構築する土木構造物の品質管理の精度向上に貢献できる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態及び実施例を説明する。
本発明の粒度品質管理システムの一実施例のブロック図である。 本発明の粒度品質管理プログラムの流れ図の一例である。 本発明の粒度品質管理プログラムの流れ図の他の一例である。 図2及び図3の流れ図における粒度インデックス対比処理の一例である。 粒状材料の体積測定装置の一例の説明図である。 粒状材の輪郭から体積を算出する方法の一例の説明図である。 粒状材料の体積測定装置の他の一例の説明図である。 粒状材の輪郭を検出する検出手段の一例の説明図である。 本発明で用いる粒状材料の粒度インデックスの一例の説明図である。 本発明で用いる粒状材料の粒度インデックスの他の一例の説明図である。 従来のCSG材の粒度管理方法の一例の説明図である。 従来のCSG材の強度管理方法の一例の説明図である。
図1は、本発明の粒度品質管理システムのブロック図を示す。図示例のシステムは、粒状材料Aの体積又は質量を測定する測定装置6と、その粒状材料Aの撒き出し画像Gを撮影する撮像装置5と、測定装置6の測定値及び撮像装置5の画像Gを入力して粒状材料Aの粒度品質を判定するコンピュータ10とを有する。例えば所定採取場(地山や地層)1で採取し又は所定破砕装置2で破砕して継続的に供給される粒状材料を用いて土木構造物を構築する場合に、ダンプトラック等の運搬機械3で工事現場へ供給される粒状材料の全体又は一部を品質管理対象の粒状材料Aとし、運搬単位毎に粒状材料Aの粒度品質を管理する。運搬機械3で搬送する材料が均質とみなせる場合は、運搬機械3上の一部を管理対象の粒状材料Aとすれば足りる。
粒状材料Aの体積(容積)を測定する測定装置6は、例えば特許文献3及び4に開示されたステレオ画像技術を用い、図5に示すように一対のステレオ式撮像機(CCDカメラ等)42R、42Lを含むステレオ式撮像装置40と、撮像機42R、42Lの二次元画像からステレオ画像法に基づき三次元座標を算出する体積測定手段14(コンピュータ10の内蔵プログラム)とで構成することができる。図5に示すように、既知三次元形状の運搬機械3に積載された粒状材料Aをステレオ式撮像装置40で撮像し、そのステレオ画像を体積測定手段14に入力して運搬機械3の上端縁3a及び積載面3bの三次元座標と材料Aの表面の三次元座標とを求め、粒状材料Aの表面の三次元座標と運搬機械3の形状の三次元座標とから材料Aの体積Vを算出する。粒状材料Aの質量を測定する測定装置6は、従来の粒状材料Aの質量測定で使用される装置とすることができる。ただし、後述するように本発明では撒き出し画像Gのみから粒状材料Aの粒度品質を管理することが可能であり、粒状材料Aの体積又は質量を測定する測定装置6は省略可能である。
図示例の撮像装置5は、例えば地表に敷設したシート上に粒状材料Aを薄く撒き出した撒き出し画像G(図8(A)参照)を撮像する。後述する検出手段12によって撒き出し画像G中の所定粒径Di以上の粒状材の輪郭を全て検出可能とするため、粒状材料Aは所定粒径Di以下の厚さに撒き出して撮影することが望ましい。また、後述する算出手段20によって算出される粒度インデクスIの値が撒き出しの厚さや広さ(面積)によって変動しうるため、粒状材料Aは常に同じ方法(厚さや広さ)で撒き出すことが望ましい。粒状材料Aをシート上に撒き出す方法に代えて、例えば図7(A)のようなベルトコンベア等の移動式運搬機械3上に粒状材料Aを薄く載置して画像Gを撮影してもよい。好ましくは、撮像装置5に粒状材料Aを異なる方向から照射する照明装置(図示せず)を含め、照明方向を変えながら定点撮影した粒状材料Aの複数の撒き出し画像Gをコンピュータ10に入力する。照明方向を変えて陰影を異ならせた複数の撒き出し画像Gを用いることで、画像Gからの粒状材の輪郭検出精度を高めることができる(特許文献2参照)。
なお、図7(A)のように移動式運搬機械3に粒状材料Aを薄く載置して撒き出し画像Gを撮影する場合は、その運搬機3の上方に設けたレーザースキャン装置45をコンピュータ10に接続して粒状材料Aの体積を測定する測量装置6とすることも可能である。図7の実施例では、既知断面形状の運搬機械3に粒状材料Aを薄く載置して所定速度Δtで移動させ、その運搬機械3の所定断面をレーザースキャン装置45で走査して運搬機械3の上端縁3a及び積載面3bの形状と粒状材料Aの表面形状とを計測し、その形状(レーザー走査信号)から粒状材料Aの断面積Sを求め、その断面積Sと運搬機械3の移動速度Δtとから粒状材料Aの体積Vを測定している(同図(B)参照)。
図示例のコンピュータ10は、ディスプレイ等の出力装置9と一次又は二次記憶装置等の記憶手段19とを有し、粒状材料Aの最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Ini(図9(B)参照)を記憶手段19に記憶している。また内蔵プログラムとして、測定装置6及び撮像装置5から測定値及び画像Gを入力する入力手段11と、入力画像Gから各粒状材の輪郭を検出する検出手段12と、各粒状材の輪郭から粒状材料Aの粒度インデクスIiを算出する算出手段20と、算出した粒度インデックスIiを記憶手段19に記憶した粒度インデクスIxi、Iniと比較して粒度品質を判定する判定手段30とを有している。
図2は、図1のシステムを用いて粒状材料Aの粒度品質を管理する方法の流れ図を示す。以下、図2の流れ図を参照して図1のシステムを説明する。図2のステップS101〜S104は、粒度品質を管理するための初期処理を示す。先ずステップS101において、粒状材料Aの最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの全体積V又は全質量Mを測定装置6で測定し、その試料Bx、Bnの撒き出し画像Gを撮像装置5で撮影し、体積V又は質量Mの測定値と撒き出し画像Gとをコンピュータ10に入力する。上述したように最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnは粒状材料Aの数多くの粒度試験によって選定されるものであるが、選定した試料Bx、Bnが入手可能であれば、その試料Bx、Bnを用いて撒き出し画像Gを撮影すればよい。選定した試料Bx、Bnが入手できない場合は、図11に示すような粒径加積曲線Bx、Bnと一致するように様々な粒径の粒状材を調合し、調合した試料Bx、Bnの用いて撒き出し画像Gを撮影する。
ステップS102において、撒き出し画像Gをコンピュータ10の検出手段12に入力し、図8(B)に示すように画像G中の個々の粒状材の輪郭を検出する。例えば画像Gを画素の明暗に基づいて二値化処理し、その二値化画像からラベリングやパターンマッチング等の手法を用いて各粒子の輪郭を抽出する。好ましくは撮像装置5で定置撮影した陰影の異なる複数の撒き出し画像Gを入力し、その複数の画像Gを検出手段12で合成して粒状材の輪郭を強調した合成画像を作成し、その合成画像から各粒子の輪郭を抽出する。画像G中の全ての粒状材の輪郭を検出することは困難であるが、望ましくは検出できる限界の微小粒径Dmin(例えば5mm)以上の粒状材の輪郭を全て検出し、少なくとも後述する所定粒径Di(≧微小粒径Dmin)以上の粒状材の輪郭を全て検出する。
ステップS103において、検出手段12で検出した各粒状材の輪郭を算出手段20の面積インデクス算出手段21に入力し、面積インデクス算出手段21により各粒状材の輪郭からその粒状材の面積eを求め、撒き出し画像Gの撮影領域全体の面積Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の面積割合(=Σei/E)、すなわち図9(B)に示す最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniを算出する。例えば図6(B)に示すように、各粒状材の輪郭に楕円形を(例えば最小二乗近似により)フィッティングさせて長径b・短径aを求め、その短径aを粒状材の粒径Di(篩い径)とし、近似した楕円形の面積を粒状材の面積eとする。楕円近似に代えて各粒状材の輪郭に外接する最小矩形を求め、その最小矩形の短径aを粒径Diとし、その最小矩形の面積を粒状材の面積eとしてもよい。或いは各粒状材の輪郭内部の画素数を面積に換算して各粒状材の面積eを算出することも可能である。
撒き出し画像G中の各粒状材の粒径Di及び面積eを算出したのち、所定粒径Di(例えば20mm)以上の粒状材の面積の総和Σeを求め、画像Gの撮影領域全体の面積Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の面積の総和Σeの割合を算出して粒度インデクスIxi、Iniとする。撮影領域全体の面積Eに代えて、撒き出し画像G中の輪郭検出限界の微小粒径Dmin(例えば5mm)以上の全粒状材の面積の総和E(画像G内の輪郭が検出できない粒状材を含まない面積)を求め、その全粒状材の面積合計Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の面積の総和Σeを粒度インデクスIxi、Iniとしてもよい。ステップS104において、算出した各試料Bx、Bnの粒度インデクスIxi、Iniを記憶手段19に記憶する。
好ましくは、ステップS103において、最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bn中の異なる複数の粒径Di、Dj(例えば10mm、20mm、40mm等)の粒度インデクス(Ixi、Ini)、(Ixj、Inj)を算出手段20で算出して記憶手段19に記憶する。図9(A)から分かるように、同じ採取場で採取され又は同じ破砕装置で破砕された粒状材料の粒径加積曲線の形状は概ね近似していることが多く、単独の粒径Diの粒度インデクスIxi、Iniによって粒状材料の粒度品質が規定範囲内であるか否かを確認することも可能であるが、複数の粒径Di、Djの粒度インデクス(Ixi、Ini)、(Ixj、Inj)を求めておけば、広い粒径幅で粒状材料の粒度品質が規定範囲内であるか否かを確認することができ、粒状材料の粒度品質の管理精度を高めることができる。粒度インデックスIxi、Iniを求める粒状材の粒径Diは、上述した微小粒径Dmin以上の範囲内において、例えば最大粒径(例えば図9(A)では80mm)の1/2、1/4、1/8等の粒径とすることができるが、最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒径加積曲線が接近している粒径(粒状材料の粒度変動幅に余裕がない粒径)を選択してもよい。
ステップS103において、上述した面積インデクス算出手段21に代えて、算出手段20の体積インデクス算出手段22によって撒き出し画像G中の各粒状材の面積eから図8(C)に示すように各粒状材の体積vを求め、測定装置6で測定した最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの全体積Vに対する所定粒径Di以上の粒状材の体積割合(=Σvi/V)を粒度インデクスIiとして算出してもよい。体積インデクス算出手段22は、例えば図6(A)のように粒状材が球体とみなせる場合は、粒状材の面積eから面積等価径dを求め、その面積等価径dから各粒状材の体積vを算出する。また同図(B)のように楕円体とみなせる粒状材については、例えば粒状材の長径b・短径aから体積vを算出し、更に粒状材の扁平率hに基づき粒状材の体積vを調節することができる(同図(C)参照)。このような扁平率hは、ステップS101に先立って試料Bx、Bn中の粒状材から検出して記憶手段19に記憶しておくことができる。画像G中の各粒状材の体積vを算出したのち、所定粒径Di以上の粒状材の体積の総和Σvを求め、試料Bx、Bnの全体積Vに対する体積の総和Σvの割合を粒度インデクスIxi、Iniとして算出する。試料Bx、Bnの全体積Vに代えて、画像G中の輪郭検出限界の微小粒径Dmin(例えば5mm)以上の全粒状材の体積の総和E(画像G内の輪郭が検出できない粒状材を含まない体積)を求め、その全粒状材の体積合計Eに対する所定粒径Di以上の粒状材の体積の総和Σvを粒度インデクスIxi、Iniとしてもよい。
またステップS103において、算出手段20の質量インデクス算出手段23により画像G中の各粒状材の体積vから各粒状材の質量mを求め、測定装置6で測定した試料Bx、Bnの全質量Mに対する所定粒径Di以上の粒状材の質量割合(=Σmi/M)を粒度インデクスIiとして算出することも可能である。この場合は、ステップS101に先立って試料Bx、Bnの粒状材の比重(絶乾比重及び/又は表乾比重)ρを求めて記憶手段19に記憶しておき、各粒状材の体積vと比重ρとからその粒状材の質量m(=v・ρ)を求める。そのうえで、所定粒径Di以上の粒状材の質量の総和Σmを求め、測定装置6で測定した試料Bx、Bnの全質量M(又は画像G中の輪郭検出限界の微小粒径Dmin以上の全粒状材の質量の総和M)に対する質量の総和Σmの割合を粒度インデクスIxi、Iniとして算出する。
図2のステップS105〜S112は、ステップS101〜S104で算出した最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniに基づき、採取場1又は破砕装置2から継続的に供給される粒状材料aの粒度品質を判定する処理を示す。先ずステップS105〜S107において、上述したステップS101〜S103と同様に、粒状材料aの全体積V又は全質量Mを測定装置6で測定すると共に撒き出し画像Gを撮像装置5で撮影し、コンピュータ10の検出手段12により撒き出し画像G中の個々の粒状材の輪郭を検出し、算出手段20によって粒状材料aの粒度インデクスIiを算出する。ステップS108〜S109において、コンピュータ10の判定手段30により、粒状材料Aの粒度インデクスIiと最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniとを比較して供給材料Aの粒度インデクスIiが粒度インデクスIxi、Iniの間の規定範囲内にあるか否かを判定する。
図4の流れ図は、ステップS108〜S109の判定手段30による粒度インデクスIiの判定方法の一例を示す。この流れ図では、算出手段20(ステップS107)において粒状材料Aの撒き出し画像Gから異なる複数の粒径Di(10mm、20mm、40mm)の粒度インデクスIiをそれぞれ算出し、判定手段30において複数の粒径Diの粒度インデクスIiをそれぞれ最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの対応する粒状材の粒度インデクスIxi、Iniと比較している。先ずステップS301で求めた粒状材料Aの粒径40mmの粒度インデクスI40を、ステップS302において試料Bx、Bnの対応する粒径40mmの粒度インデクスIx40、In40と比較し、ステップS303において粒度インデクスI40が粒度インデクスIx40、In40の範囲内であるか否か(In40<I40<Ix40であるか否か)を判定する。図9(B)を参照して上述したように、粒径Diの粒度インデクスIと粒径Di以下の粒状材の含有率(通過質量百分率)とは線形関係にあるので、粒度インデクスI40が粒度インデクスIx40、In40の範囲内にあれば、粒状材料A中の粒径40mm以下の粒状材の含有率が粒径加積曲線Bx、Bnで囲まれた規定範囲であることを確認することができる。
また、図4のステップS401〜S403において粒状材料Aの粒径20mmの粒度インデクスI20が最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒径20mmの粒度インデクスIx20、In20の範囲内(In20<I20<Ix20)であるか否かを判定し、ステップS501〜S503において粒状材料Aの粒径10mmの粒度インデクスI10が試料Bx、Bnの粒径10mmの粒度インデクスIx10、In10の範囲内(In10<I10<Ix10)であるか否かを判定し、粒状材料A中の粒径20mm及び10mmの粒状材の含有率が何れも規定範囲内であるか否かを判定する。図9(A)に示す粒径加積曲線の性質を考慮すれば、複数の粒径Di(10mm、20mm、40mm)において粒状材の含有率が規定範囲内であることを確認することにより、その粒径幅(10〜40mm)において粒状材の含有率が規定範囲内にあると考えることができる。
図2及び図4のステップS110は、ステップS109で粒状材料Aの粒度インデクスIiが粒度インデクスIxi、Iniの規定範囲外であると判定された場合に、必要に応じて粒状材料Aの粒度を調整する処理を示す。粒度の調整方法は、粒度インデクスIxi、Iniの何れの側に粒度インデクスIiが外れているかによって相違するが、図4のように複数の粒径Diで粒度インデクスIiを判定している場合は、各粒径Diの判定結果を総合的に考慮して粒状材料Aの粒度を調整することができる。粒度調整後にステップS105へ戻り、上述したステップS105〜S109の判定処理をやり直す。ただし、粒状材料Aの粒度調整は本発明に必須の処理ではなく、ステップS110において図12のひし形の規定範囲内となるように粒状材料Aに混合する単位水量を調整することも可能であり、規定範囲外であると判定された粒状材料Aを土木工事に使用しない場合はステップS110を省略できる。
ステップS109で粒状材料Aの粒度インデクスIiが規定範囲内であると判定された場合は、ステップS111へ進んで粒状材料aの粒度インデクスIiを今回粒度インデクス(Ii)として記憶手段19に累積記憶したのち、ステップS112において粒状材料Aの粒度品質管理を継続するか否かを判断する。継続する場合はステップS105へ戻り、次回の粒状材料aについて上述したステップS105〜S109を繰り返す。ステップS111において粒状材料Aの粒度インデクスIiを記憶手段19に累積記憶しておくことにより、次回以降のステップS108の判定処理において、後述するように今回粒度インデクス(Ii)と前回粒度インデクス(Ii)t−1とを比較して粒状材料Aの粒度の経時的変化(粒度変動)を迅速に把握することが可能となる。
本発明によれば、粒状材料Aの画像から所定粒径Di以上の面積割合である粒度インデクスIiを算出することにより、その粒度インデクスIiと線形関係にある粒状材料A中の所定粒径Di以下の粒状材の含有率(通過質量百分率)を短時間で簡単に把握することができる。また、粒状材料Aの粒度インデクスIiを最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniと比較することにより、粒状材料Aの粒度が最粗粒試料Bxと最細粒試料Bnとで囲まれた規定範囲内にあるか否かの粒度品質も短時間で簡単に確認することができる。従って、粒状材料Aの粒度管理が必要とされる土木工事に本発明を適用することにより、従来方法に比して粒状材料Aの粒度管理の頻度を大幅に増やすことができ、粒状材料を用いて構築する土木構造物の品質管理の精度の向上を図ることができる。
こうして本発明の目的である「粒状材料の画像から各粒状材の全体に対する含有率を把握して粒度を管理できるシステム及びプログラム」の提供を達成できる。
以上、粒状材料Aの粒度インデクスIiを最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniと比較して粒度品質を管理する手法について説明したが、図2のステップS111において継続的に供給される粒状材料Aの粒度インデクスIiを記憶手段19に累積記憶しておけば、粒度インデクスIiを最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnと比較する方法に代えて、判定手段30(ステップS108)において今回供給材料Aの粒度インデクス(Ii)と前回供給材料At−1の粒度インデクス(Ii)t−1とを比較して供給材料Aの粒度変動を判定し、粒度品質を管理することも可能である。例えば、粒状材料Aの最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒径加積曲線が接近している場合(粒状材料の粒度変動幅が少ない場合)は、流動材料Aの粒度変動を早期に確認して土木構造物の品質に与える影響を最小限に抑えることが求められる。しかし従来は、多大な労力と時間をかけて粒状材料Aの粒径加積曲線を作成しなければ粒度変動を把握することができず、粒度変動の確認に時間がかかることが構造物の品質管理上の問題となっていた。粒径Di以下の粒状材の含有率と線形関係にある粒度インデクスIiの変動を判定する手法によれば、粒径Di以下の粒状材の含有率の変動を迅速に把握することができる。
粒度インデクスIiの経時的な変動を判定して粒度品質を管理する場合は、図1の記憶手段19に最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniを記憶しておく必要はなく、図2のステップS101〜S104は省略可能である。継続的に供給される粒状材料Aに対してステップS105〜S112のみを繰り返し、判定手段30(ステップS108)において今回供給材料Aの粒度インデクス(Ii)と前回供給材料At−1の粒度インデクス(Ii)t−1とを比較して供給材料Aの粒度変動を判定する。例えば、粒径Di以下の粒状材の含有率について許容変動幅を定めると共に、その含有率の許容変動幅に対応する粒度インデクスIiの変動幅を予め算出手段20で求めて記憶手段19に記憶しておき、判定手段20において今回粒度インデクス(Ii)と前回粒度インデックス(Ii)t−1との変化量ΔIi(=(Ii)−(Ii)t−1)を算出し、その変化量ΔIiを粒度インデクスIiの許容変動幅と比較して許容範囲内であるか否かを判定する。好ましくは、粒径の異なる複数の粒状材の含有率について許容変動幅を定めておき、その複数の粒状材の今回粒度インデクス(Ii)、(Ij)をそれぞれ前回粒度インデクス(Ii)t−1、(Ij)t−1と比較して変化量ΔIiが許容範囲内であるか否かを判定することにより、供給材料Aの粒度変動を判定する。
また、記憶手段19に粒状材料Aの粒度インデクスIiを経時的に累積記憶すると共に最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniを記憶しておき、判定手段30により今回粒度インデクス(Ii)と前回粒度インデックス(Ii)t−1との変化量ΔIiを最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniの差(Ixi−Ini)と比較して供給材料Aの粒度品質を判定することも可能である。例えば粒状材料Aの扁平率hが大きい場合は、検出手段12(図2のステップS102及びS106)において撒き出し画像Gから検出する各粒状材の輪郭に誤差が生じやすく、同一粒度の粒状材料Aであっても算出手段20(ステップS103及びS107)において算出される粒度インデクスIiに大きな変動が生じる可能性がある。このような粒状材料Aについては、上述したように判定手段30(ステップS108)において粒状材料Aの粒度インデクスIiを最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniと比較する方法に代えて、粒状材料Aの粒度インデックスIiの経時的変動量に基づいて粒度品質を管理する方法が適している。
具体的には、図2のステップS108(判定手段30)において、今回粒度インデクス(Ii)と前回粒度インデックス(Ii)t−1との変化量ΔIiを算出し、その変化量ΔIiと最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnの粒度インデクスIxi、Iniの差(Ixi−Ini)とを比較して供給材料Aの粒度品質を判定する。例えば図9(B)において、最粗粒試料Bxの粒度インデクスIxiは約24%であり、最細粒試料Bnの粒度インデクスIniは約38%であるから、その差(Ixi−Ini)は14%である。判定手段30によって算出された粒度インデクスの変化量ΔIiが14%以上であれば、粒状材料Aの粒度に変動が生じた可能性があると判断してステップS110に進むか又は粒状材料Aの使用を止める。なお、判定手段30において算出する粒度インデクスの変化量ΔIiは、前回粒度インデックス(Ii)t−1のみならず、前々回と前回の粒度インデックスIiの平均値、あるいは過去数回の粒度インデックスIiの平均値を用いて算出することも可能である。
図3は、検出手段12で輪郭を検出することが困難な微小粒径Dmin(例えば5mm)未満の微小粒状材(シルト・粘土等)が多量に含まれている粒状材料Aの粒度品質を管理する方法の流れ図を示す。粒状材料A中に微小粒状材が多量に含まれている場合は、所定粒径Di以上の粒状材が微小粒状材に埋もれてしまい、撒き出し画像Gから検出手段12によって粒状材の輪郭を検出することが困難となりうる。また、微小粒状材が団子状に固まることや、より大径の粒子にこびり付くことによって、検出手段12が粒状材を大きな粒径と誤認識し、算出手段20で算出される粒度インデクスIiに誤差を生じるおそれがある。従って、このような粒状材料Aの粒度品質を本発明のシステム又はプログラムで管理する場合は、図1に示すように粒状材料Aから微小粒径Dmin未満の粒状材を分離する分離装置7を設け、微小粒径Dmin未満の粒状材を分離した後の粒状材料Aを対象として粒度インデクスIiを算出することが望ましい。使用する分離装置7は粒状材料A中の微小粒状材の状態に応じて異なりうるが、例えば微小粒状材が乾燥している場合は篩い分け装置とし、微小粒状材が湿潤して他の粒状材にこびり付いている場合は水洗い装置とすることができる。分離装置7で微小粒状材を分離した後の粒状材料Aのみを対象として図1の流れ図により粒度インデクスIiを算出して粒度品質を管理することも可能であるが、図3の流れ図では分離した後の粒状材料Aと分離された微小粒状材との両者の粒度インデックスに基づき粒度品質を管理している。
図3の流れ図のステップS201〜S204は、図2のステップS101〜S104と同様の初期処理を示す。先ずステップS201において、微小粒径Dmin未満の微小粒状材を分離する前の最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnを対象として全体積V又は全質量Mを測定装置6で測定したのち、分離装置7によって試料Bx、Bnから微小粒状材を分離し、微小粒状材と分離した試料Bx、Bnの撒き出し画像Gを撮像装置5で撮影する。また、図1に示すように分離装置7で分離した微小粒径Dmin未満の微小粒状材の全体積Vm又は全質量Mmを測定する測定装置8を設け、分離した微小粒状材の全体積Vm又は全質量Mmを測定装置8で測定する。微小粒状材の測定装置8も、上述した測定装置6と同様のステレオ画像技術を用いた体積測定装置又は質量測定装置とすることができる。測定装置6及び8の測定値と撒き出し画像Gとをコンピュータ10に入力する。
なお、図10(A)は微小粒径Dmin(例えば5mm)未満の微小粒状材が多量に含まれる粒状材料Aの最粗粒試料Bx及び最細粒試料粒Bnの粒径加積曲線を示し、同図(B)は微小粒径Dmin未満の微小粒状材を分離した後の最粗粒試料Bx’及び最細粒試料粒Bn’の粒径加積曲線を示す。粒度試験で選定された試料Bx、Bnが入手可能であれば、その試料Bx、Bnから分離装置7で微小粒状材を分離したうえで撒き出し画像Gを撮影すればよい。選定した試料Bx、Bnが入手できない場合は、同図(B)に示すような粒径加積曲線Bx’、Bn’と一致するように様々な粒径の粒状材を調合し、調合した試料Bx’、Bn’の用いて撒き出し画像Gを撮影する。本発明者は、同図(B)のように微小粒状材を分離した粒状材料についても、図9の場合と同様に、所定粒径以下の粒状材の全体に対する含有率(通過質量百分率)がその粒状材料の画像における所定粒径以上の粒状材の全体に対する面積割合と線形関係にあり、微小粒状材を分離した粒状材料の画像から各粒状材の粒径以上の面積割合を求めてその粒状材の粒径以下の含有率(通過質量百分率)を推定することが可能であることを確認した。
図3のステップS202においてコンピュータ10の検出手段12により撒き出し画像G中の個々の粒状材の輪郭を検出し、ステップS203において算出手段20により各粒状材の輪郭から最粗粒試料Bx’及び最細粒試料Bn’の粒度インデクスIxi、Iniを算出する。またステップS203において、算出手段20により、分離前の試料Bx、Bnの全体積V又は全質量M(測定装置6の測定値)に対する微小粒状材の全体積Vm又は全質量Mm(測定装置8の測定値)の体積割合(=Vm/V)又は質量割合(=Mm/M)を微小粒度インデクスIxm、Inmとして算出する。微小粒度インデクスIxm、Inmは微小粒径Dmin未満の微小粒状材の全体に対する含有率(通過質量百分率)を表しており、粒度インデクスIx、Inと共に粒状材料の粒度を判定するパラメタとして利用することができる。ステップS204において、算出した各試料Bx’、Bn’の粒度インデクスIxi、Ini及び微小粒度インデクスIxm、Inmを記憶手段19に記憶する。
なお、ステップS203では、湿潤状態の微小粒状材の体積Vm又は質量Mmを用いた微小粒度インデクスIxm、Inmと、乾燥状態の微小粒状材の体積Vm又は質量Mmを用いた微小粒度インデクスIxm、Inmとを算出して記憶手段19に記憶しておくことが望ましい。予め湿潤状態の微小粒径インデックスIxm、Inmと乾燥状態の微小粒径インデックスIxm、Inmを求めておけば、両者の関係から湿潤状態(又は乾燥状態)の微小粒径インデックスIxm、Inmから乾燥状態(湿潤状態)の微小粒径インデックスIxm、Inmを推定することが可能となり、品質管理対象の粒状材料aが湿潤状態又は乾燥状態の何れの場合であっても、その推定式に基づいて粒状材料aの粒度品質を判定することが可能となる。また、粒度品質の判定に際して、粒状材料aの乾燥に要する時間等を削減することができる。
図3のステップS205〜S212は、図2のステップS105〜S112と同様に、継続的に供給される粒状材料aの粒度品質を判定する処理を示す。ステップS205において、上述したステップS201と同様に、微小粒径Dmin未満の微小粒状材を分離する前の粒状材料aを対象として全体積V又は全質量Mを測定装置6で測定したのち、分離装置7によって粒状材料aから微小粒状材を分離し、微小粒状材と分離した粒状材料a’の撒き出し画像Gを撮像装置5で撮影する。また、分離装置7で分離した微小粒径Dmin未満の微小粒状材の全体積Vm又は全質量Vmを測定装置8で測定し、測定装置6及び8の測定値と撒き出し画像Gとをコンピュータ10に入力する。ステップS206において検出手段12により撒き出し画像G中の個々の粒状材の輪郭を検出する。またステップS207において、算出手段20により、各粒状材の輪郭から粒状材料a’の粒度インデクスIiを算出すると共に、分離前の粒状材料aの全体積V又は全質量Mに対する微小粒状材の全体積Vm又は全質量Vmの体積割合(=Vm/V)又は質量割合(=Mm/M)を微小粒度インデクスImとして算出する。
図3のステップS208〜S209において、判定手段30により、粒状材料a’の粒度インデクスIi及び微小粒度インデクスImと最粗粒試料Bx’及び最細粒試料Bn’の粒度インデクスIxi、Ini及び微小粒度インデクスIxm、Inmとを比較し、粒状材料a’の粒度インデクスIi及び微小粒度インデクスImが何れも粒度インデクスIxi、Ini及び微小粒度インデクスIxm、Inmの間の規定範囲内にあるか否かを判定する。例えば図4の流れ図に示すように、算出手段20(ステップS207)において粒状材料a’の異なる複数の粒径Di(10mm、20mm、40mm)の粒度インデクスIiと微小粒径Dmin(例えば5mm)の微小粒度インデクスImとをそれぞれ算出し、判定手段30において粒度インデクスIiが粒度インデクスIxi、Iniの範囲内であるか否か(Ini<Ii<Ixiであるか否か)を判定すると共に、微小粒度インデクスImが微小粒度インデクスIxm、Inmの範囲内であるか否か(Inm<Im<Ixmであるか否か)を判定する(ステップS604〜S603参照)。
ステップS209において粒状材料A’の粒度インデクスIi又は微小粒度インデクスImが規定範囲外であると判定された場合は、必要に応じて粒状材料A’の粒度を調整することができる(ステップS210)。また、ステップS209で粒状材料A’の粒度インデクスIi又は微小粒度インデクスImが規定範囲内であると判定された場合は、ステップS211へ進んで粒状材料A’の粒度インデクスIi又は微小粒度インデクスImを記憶手段19に累積記憶する。ステップS212において粒度品質管理を継続するか否かを判断し、継続する場合はステップS205へ戻って次回の粒状材料a’について上述したステップS205〜S209を繰り返す。
図3の流れ図においても、ステップS211において粒状材料A’の粒度インデクスIi及び微小粒度インデクスImを記憶手段19に累積記憶しておけば、上述した粒状材料A’の粒度インデクスIi又は微小粒度インデクスImを最粗粒試料Bx及び最細粒試料Bnと比較する方法に代えて、判定手段30(ステップS208)において今回供給材料Aの粒度インデクス(Ii)及び微小粒度インデクス(Im)と前回供給材料At−1の粒度インデクス(Ii)t−1及び微小粒度インデクス(Im)t−1とを比較して供給材料Aの粒度変動を判定し、粒度品質を管理することができる。この場合は、図3のステップS201〜S204は省略可能であり、継続的に供給される粒状材料Aに対してステップS205〜S212のみを繰り返して供給材料Aの粒度変動を判定すればよい。例えば、粒径Di以下の粒状材の含有率及び微小粒径Dmin未満の微小粒状材の含有率についてそれぞれ許容変動幅に対応する粒度インデクスIi及び微小粒度インデクスImを予め算出手段20で求めて記憶手段19に記憶しておき、判定手段20において粒度インデクスIi及び微小粒度インデクスImについてそれぞれ今回と前回との変化量ΔIi、ΔImを算出し、その変化量ΔIi、ΔImを粒度インデクスIi及び微小粒度インデクスImの許容変動幅と比較して許容範囲内であるか否かを判定する。
1…地山 2…破砕装置
3…運搬機械 5…撮像装置
6…体積(又は質量)測定装置 7…分離装置
8…微細粒状材の体積(又は質量)測定装置
9…出力装置 10…コンピュータ
11…入力手段 12…検出手段
14…体積測定手段 16…体積測定手段
19…記憶手段
20…算出手段 21…面積インデクス算出手段
22…体積インデクス算出手段 23…質量インデクス算出手段
24…微小粒度インデクス算出手段
40…ステレオ式撮像装置 41…投光器
42R、42L…撮像機 43…メッシュ光制御回路
44…映像入力ボード 45…レーザースキャン装置
46…ステレオ式撮像装置
A…粒状材料 B…粒状材料試料
Bn…最細粒試料 Bx…最粗粒試料
Di…粒径 E…面積
G…撒き出し画像
I…粒度インデクス Im…微小粒度インデクス
In…最細粒試料の粒度インデクス Ix…最粗粒試料の粒度インデクス
Inm…最細粒試料の微小粒度インデクス
Ixm…最粗粒試料の微小粒度インデクス
V…体積 M…質量

Claims (16)

  1. 所定採取場で採取し又は所定装置で破砕して継続的に供給される粒状材料の撒き出し画像を撮影する撮像装置、前記撒き出し画像中の各粒状材の輪郭を検出する検出手段、前記各粒状材の輪郭から当該粒状材の面積を求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積に対する所定粒径以上の粒状材の面積割合を粒度インデクスとして算出する算出手段、前記粒状材料の最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスを記憶する記憶手段、並びに前記継続的に供給される粒状材料の粒度インデクスと最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度品質を判定する判定手段を備えてなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  2. 請求項1のシステムにおいて、前記算出手段により粒径の異なる複数の粒状材の粒度インデクスを算出し、前記記憶手段に最粗粒試料及び最細粒試料の複数の粒状材の粒度インデクスを記憶し、前記判定手段により供給材料の複数の粒状材の粒度インデクスをそれぞれ最粗粒試料及び最細粒試料の対応する粒状材の粒度インデクスと比較して供給材料の粒度品質を判定してなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  3. 所定採取場で採取し又は所定装置で破砕して継続的に供給される粒状材料の撒き出し画像を撮影する撮像装置、前記撒き出し画像中の各粒状材の輪郭を検出する検出手段、前記各粒状材の輪郭から当該粒状材の面積を求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積に対する所定粒径以上の粒状材の面積割合を粒度インデクスとして算出する算出手段、前記継続的に供給される粒状材料の粒度インデクスを累積記憶する記憶手段、並びに今回供給材料の粒度インデクスと前回供給材料の粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度変動を判定する判定手段を備えてなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  4. 請求項3のシステムにおいて、前記記憶手段に粒状材料の最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスを記憶し、前記判定手段により今回供給材料の粒度インデクスの前回からの変化量と最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスの差とを比較して供給材料の粒度品質を判定してなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  5. 請求項1から4の何れかのシステムにおいて、前記粒状材料の全体積を測定する測定装置を設け、前記算出手段により各粒状材の輪郭から当該粒状材の体積を求め且つ粒状材料の全体積に対する所定粒径以上の粒状材の体積割合を粒度インデクスとして算出してなる粒状材料の粒度計測システム。
  6. 請求項5のシステムにおいて、前記測定装置により粒状材料の全体積に代えて全質量を測定し、前記記憶手段に粒状材料の比重を記憶し、前記算出手段により各粒状材の体積と比重とから当該粒状材の質量を求め且つ粒状材料の全質量に対する所定粒径以上の粒状材の質量割合を粒度インデクスとして算出してなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  7. 請求項1から6の何れかのシステムにおいて、前記粒状材料から所定微小粒径未満の粒状材を分離する分離装置を設け、前記検出手段及び算出手段により所定微小粒径未満の粒状材分離後の粒状材料を対象として粒度インデクスを算出してなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  8. 請求項5又は6に従属する請求項7のシステムにおいて、前記分離装置で分離した所定微小粒径未満の粒状材の全体積又は全質量を測定する測定装置を設け、前記算出手段により粒状材料の全体積又は全質量に対する所定微小粒径未満の粒状材の体積割合又は質量割合を微小粒度インデクスとして算出し、前記記憶手段に最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスを記憶し又は前記継続的に供給される粒状材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスを累積記憶し、前記判定手段により供給材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスと最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度品質を判定し又は今回供給材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスと前回供給材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度変動を判定してなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  9. 所定採取場で採取し又は所定装置で破砕して継続的に供給される粒状材料の粒度品質を管理するためコンピュータを、前記粒状材料の撒き出し画像を入力する入力手段、前記撒き出し画像中の粒状材の輪郭を検出する検出手段、前記各粒状材の輪郭から当該粒状材の面積を求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積に対する所定粒径以上の粒状材の面積割合を粒度インデクスとして算出する算出手段、前記粒状材料の最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスを記憶する記憶手段、並びに前記継続的に供給される粒状材料の粒度インデクスと最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度品質を判定する判定手段として機能させる粒状材料の粒度品質管理プログラム。
  10. 請求項9のプログラムにおいて、前記算出手段により粒径の異なる複数の粒状材の粒度インデクスを算出し、前記記憶手段に最粗粒試料及び最細粒試料の複数の粒状材の粒度インデクスを記憶し、前記判定手段により供給材料の複数の粒状材の粒度インデクスをそれぞれ最粗粒試料及び最細粒試料の対応する粒状材の粒度インデクスと比較して供給材料の粒度品質を判定してなる粒状材料の粒度品質管理プログラム。
  11. 所定採取場で採取し又は所定装置で破砕して継続的に供給される粒状材料の粒度品質を管理するためコンピュータを、前記粒状材料の撒き出し画像を入力する入力手段、前記撒き出し画像中の粒状材の輪郭を検出する検出手段、前記各粒状材の輪郭から当該粒状材の面積を求め且つ撒き出し画像の対象材料全体の面積に対する所定粒径以上の粒状材の面積割合を粒度インデクスとして算出する算出手段、前記継続的に供給される粒状材料の粒度インデクスを累積記憶する記憶手段、並びに今回供給材料の粒度インデクスと前回供給材料の粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度変動を判定する判定手段として機能させる粒状材料の粒度品質管理プログラム。
  12. 請求項11のプログラムにおいて、前記記憶手段に粒状材料の最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスを記憶し、前記判定手段により今回供給材料の粒度インデクスの前回からの変化量と最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクスの差とを比較して供給材料の粒度品質を判定してなる粒状材料の粒度品質管理プログラム。
  13. 請求項9又は12の何れかプログラムにおいて、前記入力手段により粒状材料の全体積を入力し、前記算出手段により各粒状材の輪郭から当該粒状材の体積を求め且つ粒状材料の全体積に対する所定粒径以上の粒状材の体積割合を粒度インデクスとして算出してなる粒状材料の粒度計測プログラム。
  14. 請求項13のプログラムにおいて、前記入力手段により粒状材料の全体積に代えて全質量を入力し、前記記憶手段に粒状材料の比重を記憶し、前記算出手段により各粒状材の体積と比重とから当該粒状材の質量を求め且つ粒状材料の全質量に対する所定粒径以上の粒状材の質量割合を粒度インデクスとして算出してなる粒状材料の粒度品質管理プログラム。
  15. 請求項8から14の何れかのプログラムにおいて、前記撒き出し画像を所定微小粒径未満の粒状材分離後の粒状材料を対象とした画像としてなる粒状材料の粒度品質管理システム。
  16. 請求項13又は14に従属する請求項15のプログラムにおいて、前記入力手段により粒状材料中の所定微小粒径以下の粒状材の全体積又は全質量を入力し、前記算出手段により粒状材料の全体積又は全質量に対する所定微小粒径未満の粒状材の体積割合又は質量割合を微小粒度インデクスとして算出し、前記記憶手段に最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスを記憶し又は前記継続的に供給される粒状材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスを累積記憶し、前記判定手段により供給材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスと最粗粒試料及び最細粒試料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度品質を判定し又は今回供給材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスと前回供給材料の粒度インデクス及び微小粒度インデクスとを比較して供給材料の粒度変動を判定してなる粒状材料の粒度品質管理プログラム。
JP2009096661A 2009-04-13 2009-04-13 粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラム Active JP5234649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009096661A JP5234649B2 (ja) 2009-04-13 2009-04-13 粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009096661A JP5234649B2 (ja) 2009-04-13 2009-04-13 粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010249553A true JP2010249553A (ja) 2010-11-04
JP5234649B2 JP5234649B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=43312068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009096661A Active JP5234649B2 (ja) 2009-04-13 2009-04-13 粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5234649B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012242099A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Kajima Corp 粒状材料の分割式粒度計測方法及びシステム
JP2013257188A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Kajima Corp 粒状材料の粒度分布計測方法及びシステム
JP2014095644A (ja) * 2012-11-11 2014-05-22 Kajima Corp 堆積粒状材の粒径計測方法及びシステム並びにプログラム
ITPG20130004A1 (it) * 2013-02-07 2014-08-08 Fin Cave S P A Sistema per il controllo degli inerti in uscita da una cava su un mezzo di trasporto e relativo metodo di controllo
JP2020180835A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 鹿島建設株式会社 地盤材料の粒度判定方法及びシステム
JP2020194240A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 独立行政法人水資源機構 品質管理システム
JP7337456B2 (ja) 2019-12-02 2023-09-04 光洋機械産業株式会社 骨材受入システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000304511A (ja) * 1999-04-23 2000-11-02 Kajima Corp 土量計測方法及び装置
JP2002033278A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Nec Corp 薄膜トランジスタ、半導体膜とその製造方法及びその評価方法
JP2003010726A (ja) * 2001-07-03 2003-01-14 Osaka Saiseki Kogyosho Co Ltd 砕砂の製造方法及び製造装置
JP2003035527A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Kajima Corp 積載物の体積計測方法及び装置
JP2004286725A (ja) * 2003-01-29 2004-10-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 粒状物質の篩い分け法及びそれを利用した評価法
JP2006078234A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Kyoto Univ 砂礫測定装置及び測定方法
JP2008268051A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Zenkoku Nama Concrete Kogyo Kumiai Rengokai 生コンクリート骨材粒度測定方法および生コンクリート骨材粒度測定システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000304511A (ja) * 1999-04-23 2000-11-02 Kajima Corp 土量計測方法及び装置
JP2002033278A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Nec Corp 薄膜トランジスタ、半導体膜とその製造方法及びその評価方法
JP2003010726A (ja) * 2001-07-03 2003-01-14 Osaka Saiseki Kogyosho Co Ltd 砕砂の製造方法及び製造装置
JP2003035527A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Kajima Corp 積載物の体積計測方法及び装置
JP2004286725A (ja) * 2003-01-29 2004-10-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 粒状物質の篩い分け法及びそれを利用した評価法
JP2006078234A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Kyoto Univ 砂礫測定装置及び測定方法
JP2008268051A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Zenkoku Nama Concrete Kogyo Kumiai Rengokai 生コンクリート骨材粒度測定方法および生コンクリート骨材粒度測定システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012242099A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Kajima Corp 粒状材料の分割式粒度計測方法及びシステム
JP2013257188A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Kajima Corp 粒状材料の粒度分布計測方法及びシステム
JP2014095644A (ja) * 2012-11-11 2014-05-22 Kajima Corp 堆積粒状材の粒径計測方法及びシステム並びにプログラム
ITPG20130004A1 (it) * 2013-02-07 2014-08-08 Fin Cave S P A Sistema per il controllo degli inerti in uscita da una cava su un mezzo di trasporto e relativo metodo di controllo
JP2020180835A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 鹿島建設株式会社 地盤材料の粒度判定方法及びシステム
JP7207842B2 (ja) 2019-04-24 2023-01-18 鹿島建設株式会社 地盤材料の粒度判定方法及びシステム
JP2020194240A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 独立行政法人水資源機構 品質管理システム
JP7305431B2 (ja) 2019-05-24 2023-07-10 独立行政法人水資源機構 品質管理システム
JP7337456B2 (ja) 2019-12-02 2023-09-04 光洋機械産業株式会社 骨材受入システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5234649B2 (ja) 2013-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5234649B2 (ja) 粒状材料の粒度品質管理システム及びプログラム
JP5582806B2 (ja) 粒状材料の粒度計測システム及びプログラム
JP4883799B2 (ja) 地盤材料の粒度計測システム及びプログラム
JP5896465B2 (ja) 粒状材料の粒度分布計測方法及びシステム
JP6062217B2 (ja) 堆積粒状材の粒径計測方法及びシステム並びにプログラム
Moaveni et al. Evaluation of aggregate size and shape by means of segmentation techniques and aggregate image processing algorithms
Paixão et al. Photogrammetry for digital reconstruction of railway ballast particles–A cost-efficient method
Al-Thyabat et al. Estimation of the size distribution of particles moving on a conveyor belt
JP5658613B2 (ja) 粒状材料の分割式粒度計測方法及びシステム
KR101926641B1 (ko) 건설폐기물 중의 유기 이물질과 무기 이물질의 선별을 위한 분석시스템과 이를 이용한 순환골재 생산방법
JP2010066127A (ja) 粒状体の粒度分布の測定システムおよび測定方法
JP6651945B2 (ja) 土質区分装置及び土質区分方法
JP2016200518A (ja) 地盤材料の粒度分布測定方法及びシステム
JP5307695B2 (ja) 粒状材料の粒度特定方法および粒度特定システム
JP2003083868A (ja) 粒度分布測定方法
JP6696290B2 (ja) ロックフィルダムにおけるロックゾーンの品質管理方法
Koh et al. Improving particle size measurement using multi-flash imaging
CN107024416A (zh) 结合相似性和不连续性的准圆形颗粒平均尺寸检测方法
JP6319791B2 (ja) 地盤材料の粒度測定方法及びシステム
Santamarina et al. Development and testing of a zooming technique for fragmentation measurement
JP6156852B2 (ja) 粒状材料の粒度分布計測方法及びシステム
CN113177949B (zh) 一种大尺寸岩石颗粒特征识别方法及装置
JP6764755B2 (ja) 土質判定方法及びシステム
CN216870297U (zh) 基于摄像机组三维重建的堆石粒径识别与监控装置
JP4894833B2 (ja) 土壌状態判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5234649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250