JP2010248938A - エンジン排気ガス還流装置 - Google Patents

エンジン排気ガス還流装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010248938A
JP2010248938A JP2009096748A JP2009096748A JP2010248938A JP 2010248938 A JP2010248938 A JP 2010248938A JP 2009096748 A JP2009096748 A JP 2009096748A JP 2009096748 A JP2009096748 A JP 2009096748A JP 2010248938 A JP2010248938 A JP 2010248938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
egr
exhaust gas
passage
engine
egr passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009096748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5365787B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Nishimura
博幸 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2009096748A priority Critical patent/JP5365787B2/ja
Publication of JP2010248938A publication Critical patent/JP2010248938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5365787B2 publication Critical patent/JP5365787B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

【課題】EGRクーラーを設けた第1EGR通路とEGRクーラーをバイパスする第2EGR通路とを備えるエンジン排気ガス還流装置において、HC,CO及びNOxの低減能力をさらに向上させたエンジン排気ガス還流装置を提供する。
【解決手段】EGRクーラー13を有する第1EGR通路11と、第2EGR通路12とを備えたエンジン排気ガス還流装置1において、EGRクーラー13の冷却効率を取得する冷却効率取得手段と、エンジン2の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、排気ガスの還流通路を第1EGR通路11と第2EGR通路12のいずれか一方に選択的に切替制御する切替制御手段とを備え、切替制御手段は、冷却水温度Twが所定切替温度Tws以上になると還流通路を第2EGR通路12から第1EGR通路11に切替え、切替制御手段は、冷却効率ηが低いほど切替温度Twsを低温度に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明はエンジン排気ガス還流装置に関し、特にEGRクーラーを設けた第1EGR通路と、このEGRクーラーをバイパスする第2EGR通路とを備えたエンジン排気ガス還流装置に関する。
従来、排気ガス還流通路にEGRクーラーを設けてクールドEGRを実行するエンジン排気ガス還流装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたような排気ガス還流装置では、一般に、クールドEGRを実行することにより、排気ガス中のNOxを低減することができるが、エンジンが暖まっていない低冷却水温度のときにクールドEGRを実行すると、排気ガス中のCO,HCが増大してしまうという問題があった。
一方、EGRクーラーを設けた排気ガス還流通路(第1EGR通路)とこのEGRクーラーをバイパスするバイパス通路(第2EGR通路)とを備えた排気ガス還流装置が知られている。このような排気ガス還流装置では、エンジンが暖まるまでは第2EGR通路を介して排気ガスを還流させるホットEGRが実行され、エンジンが暖まると第2EGR通路から第1EGR通路に切替えられてクールドEGRが実行される。
すなわち、エンジンが暖まっていない低冷却水温度のときにNOx低減のためにクールドEGRを実行すると、排気ガス中のCO,HCが増大してしまうので、低冷却水温度のときには、第2EGR通路を介して排気ガスを還流させるホットEGRが実行される。これにより、少しでもNOx低減効果を得ながら早くエンジンが暖まるようにしている。そして、エンジンが暖まるとHC,COの発生は問題とならないため、NOx低減効果を上げるために、クールドEGRが実行される。
このように、第1及び第2EGR通路を備えた排気ガス還流装置では、エンジン始動時においてHC,COの低減を図りつつ、NOxも低減することが可能である。
特開平2000−130266号公報
しかしながら、上述の第1及び第2EGR通路を備えた排気ガス還流装置においては、エンジンが暖まるまではクールドEGRが用いられずにホットEGRが用いられるため、さらにNOxの低減能力を向上させるための改良が望まれていた。
さらに、上述のような排気ガス還流装置では、使用に伴い排気ガス中に含まれる煤等がEGRクーラーの通路部分の壁面に堆積し、この結果、EGRクーラーの冷却効率が徐々に劣化していく。このため、EGRクーラーの冷却効率の劣化をも考慮した改良の余地があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、EGRクーラーを設けた第1EGR通路とEGRクーラーをバイパスする第2EGR通路とを備えるエンジン排気ガス還流装置において、HC,CO及びNOxの低減能力をさらに向上させたエンジン排気ガス還流装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、エンジンから排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流させる第1EGR通路と、この第1EGR通路に設けられ、還流する排気ガスを冷却するEGRクーラーと、このEGRクーラーをバイパスして排気ガスの一部を吸気通路に還流させる第2EGR通路と、を備えたエンジン排気ガス還流装置において、EGRクーラーの冷却効率を取得する冷却効率取得手段と、エンジンの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、排気ガスの還流通路を第1EGR通路と第2EGR通路のいずれか一方に選択的に切替制御する切替制御手段と、を備え、切替制御手段は、冷却水温度が所定切替温度以上になると還流通路を第2EGR通路から第1EGR通路に切替え、切替制御手段は、冷却効率が低いほど切替温度を低温度に設定することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、エンジンの冷却水温度が切替温度よりも低い間は、第2EGR通路が選択されホットEGRが実施される。これにより、NOx低減効果を得つつ、早期にエンジンを暖めてHC,COの発生量が増大することを抑制することができる。そして、エンジンの冷却水温度が切替温度よりも高くなると、HC,COが問題とならなくなるので、第1EGR通路が選択されクールドEGRが実施される。これにより、NOx低減効果を得ることができる。
さらに、本発明では、EGRクーラーの冷却効率の低下に伴い切替温度を低く設定し、ホットEGRからクールドEGRへの切替えを早めることで、EGRクーラーの冷却効率に関係なく、NOxとCO,HCの双方の増大を総合的に抑制することができる。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、エンジンから排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流させる第1EGR通路と、この第1EGR通路に設けられ、還流する排気ガスを冷却するEGRクーラーと、このEGRクーラーをバイパスして排気ガスの一部を前記吸気通路に還流させる第2EGR通路と、を備えたエンジン排気ガス還流装置において、EGRクーラーの冷却効率を取得する冷却効率取得手段と、エンジンの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、冷却水温度に基づいて、第1EGR通路による排気ガスの還流量と第2EGR通路による排気ガスの還流量の割合を調整制御する調整制御手段と、を備え、調整制御手段は、冷却水温度が同じであっても冷却効率が低いときには高いときと比べて第1EGR通路による還流量の割合を多くするように調整制御することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、エンジンの冷却水温度に基づいて、第1EGR通路による排気ガスの還流量と第2EGR通路による排気ガスの還流量の割合を調整することで、冷却水温度が低い間は第2EGR通路を選択してホットEGRを実行し、冷却水温度が高い間は第1EGR通路を選択してクールドEGRを実行し、冷却水温度がこれらの中間値である間は第1及び第2EGR通路の双方を使用してこれらの還流量の割合を調整することで、NOx低減効果とHC,CO低減効果を両立させることができる。
さらに、本発明では、EGRクーラーの冷却効率の低下に伴い第1EGR通路の還流量の割合を高めることで、EGRクーラーの冷却効率に関係なく、NOxとCO,HCの双方の増大を総合的に抑制することができる。
また、本発明において好ましくは、冷却効率取得手段は、エンジンが搭載された車両の走行距離に関連するパラメータ値に基づいて冷却効率を算出する。このように構成された本発明においては、EGRクーラーの冷却効率を特別なセンサを用いることなく簡単に取得できるので、装置の製造コストを抑制することが可能となる。
本発明によれば、EGRクーラーを設けた第1EGR通路とEGRクーラーが設けられていない第2EGR通路とを備えるエンジン排気ガス還流装置において、HC,CO及びNOxの低減能力をさらに向上させることができる。
本発明の第1実施形態におけるエンジン排気ガス還流装置の全体図である。 本発明の第1実施形態における排気ガス還流処理フローである。 本発明の第1実施形態における走行距離と冷却効率の関係を表すグラフである。 本発明の第1実施形態における冷却効率と切替温度の関係を表すグラフである。 本発明の第2実施形態における排気ガス還流処理フローである。 本発明の第2実施形態における冷却効率と冷却水温度設定値との関係を表すグラフである。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態によるエンジン排気ガス還流装置を説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態によるエンジン排気ガス還流装置1は、エンジン2の排気ガスの一部を排気通路3bから吸気通路3aへ還流させるための排気ガス還流通路10と、この排気ガス還流通路10の流路を制御する制御部20とを備えている。
エンジン2の吸気通路3aには、上流側からエアクリーナ4,吸気絞り弁5,吸気量センサ6,吸気温度センサ7,吸気圧力センサ8が順に配置されている。吸気量センサ6,吸気温度センサ7,吸気圧力センサ8は、検出信号を制御部20に出力する。吸気絞り弁5は、エンジン2の吸気側へ流入する吸入空気量を調整する。
排気ガス還流通路10は、排気通路3bと吸気通路3aとの間を連通する第1EGR通路11と、第1EGR通路11と同様に排気通路3bと吸気通路3aとの間を連通する第2EGR通路12と、第1EGR通路11に取り付けられたEGRクーラー13と、還流通路に取り付けられたEGR弁14と、制御弁15とを備えている。
本実施形態では、第2EGR通路12は、第1EGR通路11に設けられたEGRクーラー13をバイパスするように、途中で分岐した構成となっている。
EGRクーラー13は、例えば、水冷式の冷却装置であり、EGRクーラーを通過する冷却媒体と第1EGR通路11を還流する排気ガスとの間の熱交換により還流排気ガスを冷却する。
EGR弁14は、第1EGR通路11と第2EGR通路12の合流箇所よりも吸気通路3a側に設けられており、制御部20からの制御信号に基づいて、排気ガス還流通路10を介して還流される排気ガスの還流量を調整する。すなわち、EGR弁14は、その開度に応じて、エンジン2の排気ガスの還流量を調整することができる。
制御弁15は、第1EGR通路11と第2EGR通路12の合流箇所に取り付けられており、制御部20からの制御信号に基づいて、第1EGR通路11及び第2EGR通路12を通ってくる排気量の割合を調整可能に構成されている。なお、本実施形態では、制御弁15は、制御信号に基づいて、第1EGR通路11又は第2EGR通路12のいずれか一方を吸気通路3a側に選択的に連通させるように機能する。
より具体的には、制御弁15は、エンジン始動時には、第2EGR通路12を吸気通路3aに連通させる。これにより、エンジン始動時はホットEGRが実行される。また、制御弁15は、エンジン2が所定温度以上に暖まった後は、第2EGR通路12から第1EGR通路11に通路を切替える。これにより、通常運転時はクールドEGRが実行される。
制御部20は、車両に設けられたECUであり、各種センサから信号を受け取り、これらに基づいて、EGR弁14及び制御弁15の切替制御を行う。
制御部20は、この切替制御を行うために、エンジン2の冷却水温度センサ21(冷却水温度検出手段),エンジン回転速度センサ22,アクセル開度センサ23,車両の車輪回転数センサ24等から各種信号を受け取る。制御部20は、これらの信号に基づいて、エンジン2の運転状態を検知する。
冷却水温度センサ21は、エンジン2の冷却水温度Twを表す冷却水温度信号を制御部20に出力する。
エンジン回転速度センサ22は、エンジン回転速度Neを表すエンジン回転速度信号を制御部20に出力する。
アクセル開度センサ23は、アクセル開度θaを表すアクセル開度信号を制御部20に出力する。
車輪回転数センサ24は、車輪回転数Nwを表す車輪回転数信号を制御部20に出力する。
上述のように、EGRクーラー13は、使用と共に煤等が内面に付着していき、徐々に熱交換効率が低下する。このため、冷却効率が徐々に低下していく。本実施形態では、以下に説明するように、このような冷却効率の低下に応じて第2EGR通路12から第1EGR通路11への切替時期を制御することで、良好なNOx低減効果を得ることが可能に構成されている。
すなわち、NOx低減効果のみを考慮すればエンジン始動開始からクールドEGRを実行すればよいが、エンジン始動開始直後にクールドEGRを実施するとHC,COの発生が問題となる。ここで、EGRクーラー13の冷却効率が低下していくということは、第1EGR通路11で還流させてクールドEGRを実行しても、還流させる排気ガスの温度が低下しにくくなっていくということを意味する。つまり、ある程度使用期間が経過すると、使用開始時と比べて、クールドEGRによって還流排気ガスの温度が下がりにくくなり、始動早期にホットEGRからクールドEGRに切替えても、HC,COの発生は問題となりにくくなる。
したがって、本実施形態では、エンジン冷却水温度が固定の切替温度値に達したときに、EGR通路を切替えるのではなく、EGR冷却効率の低下に伴い、切替温度値を低下させて切替時期を早めることで、NOx低減効果を向上させている。
次に、図2の排気ガス還流処理フローに基づいて、本発明の第1実施形態によるエンジン排気ガス還流装置1の作用を説明する。制御部20は、図2に示す処理を所定時間毎に繰り返し行っている。
まず、制御部20は、各センサから受け取ったエンジン回転速度Ne,アクセル開度θa,冷却水温度Tw,車輪回転数Nwを表す信号を読み込む(ステップSA1)。
制御部20は、読み込んだ車輪回転数Nw及び車両構造仕様に基づいて、車両走行距離Dを算出する(ステップSA2)。この車両走行距離Dは、EGRクーラー13が車両に搭載された状態で走行した距離である。
冷却効率取得手段としての制御部20は、図3に示す車両走行距離DとEGRクーラー13の冷却効率ηの関係を表すデータを内部メモリに記憶しており、このデータと車両走行距離Dから現在の冷却効率ηを算出する(ステップSA3)。
すなわち、本実施形態では、車両走行距離Dから、EGRクーラー13の冷却効率ηを推定するように構成されている。しかしながら、これに限らず、EGRクーラー13が設けられている第1EGR通路11の使用履歴(例えば、第1EGR通路11がEGR通路として使用された累積時間)から、冷却効率ηを見積もるように構成してもよい。また、EGRクーラー13の上下流にそれぞれ温度センサを設け、これら温度センサが検出した排気還流ガスの温度に基づいて、冷却効率ηを算出し、内部メモリに更新記憶するように構成してもよい。
また、制御部20は、図4に示す冷却効率ηと切替温度設定値Twsとの関係を表すデータを内部メモリに記憶しており、このデータと算出した冷却効率ηから切替温度設定値Twsを算出する(ステップSA4)。
切替温度設定値Twsは、EGR通路の切替温度である。設定値Twsは、エンジン2の冷却水温度Twがこの設定値Tws以上となった場合には、クールドEGRを実行しても安定な燃焼を確保することができ、HC,COの発生が問題とならないような値に設定されている。
図4に示すように、冷却効率ηが高いと設定値Twsも高く、エンジン始動後にホットEGRを実行する期間が長くなるが、冷却効率ηが低下してくると、これに伴って設定値Twsも低くなり、ホットEGRの実施期間が徐々に短くなっていく。
また、制御部20は、読み込んだエンジン回転速度Ne,アクセル開度θaに基づいて、要求エンジントルクTeを算出する(ステップSA5)。
次いで、制御部20は、読み込んだ現在の冷却水温度Twが冷却水温度設定値Tws以上であるか否かを判定する(ステップSA6)。
冷却水温度Twが冷却水温度設定値Tws以上でない場合(ステップSA6;No)、エンジン2は始動開始直後で十分に暖まっておらず、この状態でクールドEGRを実行するとHC,COの発生が問題となりうるので、切替制御手段としての制御部20は、第2EGR通路12を通って排気ガスが還流(ホットEGR)されるように、制御弁15による流路方向を制御する(ステップSA8)。
一方、冷却水温度Twが冷却水温度設定値Tws以上である場合(ステップSA6;Yes)、エンジン2は十分に暖まっており、この状態でクールドEGRを実行してもHC,COの発生は問題とならないので、切替制御手段としての制御部20は、第1EGR通路11を通って排気ガスが還流(クールドEGR)されるように、制御弁15による流路方向を制御する(ステップSA7)。このように、エンジン2の始動開始直後の所定期間のみ、ホットEGRが実行され、一旦クールドEGRに切替わった後は、クールドEGRが通常状態として維持される。
そして、制御部20は、エンジン回転速度Ne及び算出した要求エンジントルクTeに基づいて、EGR弁14の弁開度を調節して、還流量を制御する(ステップSA9)。
以上のように、本実施形態では、エンジン始動後に、エンジン2の温度又は冷却水温度Twが所定の切替温度設定値Twsとなったときに、ホットEGRからクールドEGRに切替えるため、制御弁15によってEGR通路が第2EGR通路12から第1EGR通路11に選択的に切替えられる。
このとき、EGRクーラー13の冷却効率ηの劣化と共に、切替温度設定値Twsを低めに設定することで、切替時期が早められるように構成されている。冷却効率ηの低下分を考慮して、クールドEGRへの切替時期を早めることで、HC,COを悪化させることなく、NOx低減効果を早期に得ることが可能となる。
次に、図5に基づいて、本発明の第2実施形態によるエンジン排気ガス還流装置1の排気ガス還流処理フローを説明する。
第1実施形態では、制御部20は、ホットEGRとクールドEGRとを選択的に切替えるように、すなわちEGR通路を第1EGR通路11と第2EGR通路12との間で選択的に切替えるように、制御弁15を制御していた。これに対して、第2実施形態では、制御部20は、ホットEGRからクールドEGRへの切替え制御において、第1EGR通路11と第2EGR通路12を通るそれぞれの還流量の割合を冷却水温度Twに応じて変化させるように、制御弁15を制御する。
図5の処理において、ステップSB1乃至SB3は、図2のステップSA1乃至SA3と同じ処理であるので説明を省略する。
制御部20は、図6に示す冷却効率ηと冷却水温度設定値Tw1,Tw2との関係を表すデータを内部メモリに記憶しており、このデータと算出した冷却効率ηから第1温度設定値Tw1,第2温度設定値Tw2をそれぞれ算出し、現在の冷却水温度Twにおける第2EGR通路12による還流量の割合を設定する(ステップSB4)。
第1温度設定値Tw1は、ホットEGRからクールドEGRへの切替開始温度であり、第2温度設定値Tw2は、切替終了温度である(Tw1<Tw2)。すなわち、ある冷却効率ηにおいて、エンジン始動時に、冷却水温度Twが第1温度設定値Tw1に達するまでは、第2EGR通路12による還流量が100%で第1EGR通路11による還流量が0%に設定される。
そして、冷却水温度Twが第1温度設定値Tw1と第2温度設定値Tw2の間にある場合には、冷却水温度Twが第2温度設定値Tw2に近づくにつれて、第2EGR通路12による還流量が減少し、第1EGR通路11による還流量が増加するように、制御部20は、制御弁15を制御する。冷却水温度Twが第2温度設定値Tw2に達すると、第2EGR通路12による還流量が0%となり、第1EGR通路11による還流量が100%となる。
したがって、図6に示すデータによって冷却水温度設定値Tw1,Tw2を設定することにより、冷却水温度Twが同じであっても冷却効率ηが低いときには高いときと比べて第1EGR通路11による還流量の割合が多くなり、第2EGR通路12による還流量の割合が少なくなる。
本実施形態では、制御部20は、第1温度設定値Tw1で第2EGR通路12の還流量の割合が100%(第1EGR通路11の還流量の割合は0%)、第2温度設定値Tw2で第2EGR通路12の還流量の割合が0%(第1EGR通路11の還流量の割合は100%)として、現在の冷却水温度Twを第1温度設定値Tw1と第2温度設定値Tw2で比例配分することにより、第2EGR通路12の還流量の割合(及び第1EGR通路11の還流量の割合)を決定することができる。したがって、ステップSB4の処理では、制御部20は、冷却水温度Twが高くなるにつれて、第1EGR通路11からの還流量の割合を0%から100%に向けて徐々に増加させる。
また、制御部20は、読み込んだエンジン回転速度Ne,アクセル開度θaに基づいて、要求エンジントルクTeを算出する(ステップSB5)。
次いで、制御部20は、読み込んだ現在の冷却水温度Twが第1温度設定値Tw1以下であるか否かを判定する(ステップSB6)。
冷却水温度Twが第1温度設定値Tw1以下である場合(ステップSB6;Yes)、エンジン2は始動開始直後で十分に暖まっておらず、この状態でクールドEGRを実行するとHC,COの発生が問題となるので、調整制御手段としての制御部20は、第2EGR通路12を通って排気ガスが還流(ホットEGR)されるように、制御弁15を制御する(ステップSB7)。
一方、冷却水温度Twが第1温度設定値Tw1以下でない場合(ステップSB6;No)、制御部20は、現在の冷却水温度Twが第2温度設定値Tw2以上であるか否かを判定する(ステップSB8)。
冷却水温度Twが第2温度設定値Tw2以上でない場合(ステップSB8;No)、冷却水温度Twは第1温度設定値Tw1より大きく、第2温度設定値Tw2未満(Tw1<Tw<Tw2)であり、エンジン2は十分ではないがある程度は暖まった状態であり、それほどHC,COを悪化させることなく、できるだけ早期にNOx低減効果を得るため、調整制御手段としての制御部20は、制御弁15を制御して、ステップSB4の処理で設定したEGR通路割合となるように、冷却水温度Twに応じて第2EGR通路12からの還流量の割合を0%と100%の間で変化させる(ステップSB10)。
一方、冷却水温度Twが第2温度設定値Tw2以上である場合(ステップSB8;Yes)、エンジン2は十分に暖まっており、この状態で完全にクールドEGRを実行してもHC,COの発生は問題とならないので、調整制御手段としての制御部20は、第1EGR通路11による還流量の割合が100%となるように、制御弁15を制御する(ステップSB9)。
そして、制御部20は、流路割合を設定した後、エンジン回転速度Ne及び算出した要求エンジントルクTeに基づいて、EGR弁14の弁開度を調節して、還流量を制御する(ステップSB11)。
以上のように、本実施形態では、エンジン始動後に、エンジン2の温度又は冷却水温度Twが所定の第1温度設定値Tw1となったときに、ホットEGRからクールドEGRへの切替えが開始され、第2温度設定値Tw2になったときに、完全にクールドEGRに移行するように、制御弁15を切替える。
このとき、EGRクーラー13の冷却効率ηの劣化と共に、第1温度設定値Tw1,第2温度設定値Tw2を低めに設定することで、切替時期が早められるように構成されている。冷却効率ηの低下分を考慮して、クールドEGRへの切替時期を早めることで、NOx低減効果をより早期に得ることが可能となる。
1 エンジン排気ガス還流装置
2 エンジン
3a 吸気通路
3b 排気通路
4 エアクリーナ
5 吸気絞り弁
6 吸気量センサ
7 吸気温度センサ
8 吸気圧力センサ
10 排気ガス還流通路
11 第1EGR通路
12 第2EGR通路
13 EGRクーラー
14 EGR弁
15 制御弁
20 制御部
21 冷却水温度センサ
22 エンジン回転速度センサ
23 アクセル開度センサ
24 車輪回転数センサ

Claims (3)

  1. エンジンから排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流させる第1EGR通路と、この第1EGR通路に設けられ、還流する排気ガスを冷却するEGRクーラーと、このEGRクーラーをバイパスして排気ガスの一部を前記吸気通路に還流させる第2EGR通路と、を備えたエンジン排気ガス還流装置において、
    前記EGRクーラーの冷却効率を取得する冷却効率取得手段と、
    前記エンジンの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    排気ガスの還流通路を前記第1EGR通路と前記第2EGR通路のいずれか一方に選択的に切替制御する切替制御手段と、を備え、
    前記切替制御手段は、前記冷却水温度が所定切替温度以上になると還流通路を前記第2EGR通路から前記第1EGR通路に切替え、
    前記切替制御手段は、前記冷却効率が低いほど前記切替温度を低温度に設定することを特徴とするエンジン排気ガス還流装置。
  2. エンジンから排出される排気ガスの一部を吸気通路に還流させる第1EGR通路と、この第1EGR通路に設けられ、還流する排気ガスを冷却するEGRクーラーと、このEGRクーラーをバイパスして排気ガスの一部を前記吸気通路に還流させる第2EGR通路と、を備えたエンジン排気ガス還流装置において、
    前記EGRクーラーの冷却効率を取得する冷却効率取得手段と、
    前記エンジンの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記冷却水温度に基づいて、前記第1EGR通路による排気ガスの還流量と前記第2EGR通路による排気ガスの還流量の割合を調整制御する調整制御手段と、を備え、
    前記調整制御手段は、前記冷却水温度が同じであっても前記冷却効率が低いときには高いときと比べて前記第1EGR通路による還流量の割合を多くするように調整制御することを特徴とするエンジン排気ガス還流装置。
  3. 前記冷却効率取得手段は、エンジンが搭載された車両の走行距離に関連するパラメータ値に基づいて冷却効率を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン排気ガス還流装置。
JP2009096748A 2009-04-13 2009-04-13 エンジン排気ガス還流装置 Expired - Fee Related JP5365787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009096748A JP5365787B2 (ja) 2009-04-13 2009-04-13 エンジン排気ガス還流装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009096748A JP5365787B2 (ja) 2009-04-13 2009-04-13 エンジン排気ガス還流装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010248938A true JP2010248938A (ja) 2010-11-04
JP5365787B2 JP5365787B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=43311547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009096748A Expired - Fee Related JP5365787B2 (ja) 2009-04-13 2009-04-13 エンジン排気ガス還流装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5365787B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130266A (ja) * 1998-10-28 2000-05-09 Mitsubishi Motors Corp エンジンの排気ガス還流装置
JP2002129996A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2006152891A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Denso Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2006300026A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Isuzu Motors Ltd Egr装置
JP2008280867A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Toyota Motor Corp 車両用内燃機関の排気再循環装置
JP2009046982A (ja) * 2007-08-13 2009-03-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2009046993A (ja) * 2007-08-13 2009-03-05 Toyota Motor Corp Egrクーラの劣化検出装置
JP2009103089A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気還流装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000130266A (ja) * 1998-10-28 2000-05-09 Mitsubishi Motors Corp エンジンの排気ガス還流装置
JP2002129996A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2006152891A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Denso Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2006300026A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Isuzu Motors Ltd Egr装置
JP2008280867A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Toyota Motor Corp 車両用内燃機関の排気再循環装置
JP2009046982A (ja) * 2007-08-13 2009-03-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2009046993A (ja) * 2007-08-13 2009-03-05 Toyota Motor Corp Egrクーラの劣化検出装置
JP2009103089A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気還流装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5365787B2 (ja) 2013-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101804081B1 (ko) 인터쿨러 내 흡기 가스의 응축을 방지하는 내연기관용 제어 장치
JP6417315B2 (ja) 車両用内燃機関の冷却装置
JP5382213B2 (ja) 内燃機関及び内燃機関の制御装置
JP5993759B2 (ja) エンジンの吸気冷却装置
JP6213322B2 (ja) 内燃機関
JPWO2010026662A1 (ja) 車両の制御装置
US20180038267A1 (en) Cooling Device of Internal Combustion Engine for Vehicle and Control Method Thereof
JP2009257106A (ja) エンジンの冷却装置
JP4802992B2 (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP2009243340A (ja) 内燃機関の排気還流制御装置
JP2008267285A (ja) バタフライ型排気絞り弁の冷却制御装置
JP6414194B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5316651B2 (ja) 触媒温度制御装置
JP5365787B2 (ja) エンジン排気ガス還流装置
JP2011001893A (ja) 排気浄化システム
JP5625716B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2010203291A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2009121393A (ja) 内燃機関の排気再循環装置
US10066557B2 (en) Control device for internal combustion engine
JP2012082723A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2009156133A (ja) 排気温度制御装置
JP5382188B2 (ja) 車両の制御装置
JP2006037967A (ja) エンジンの2次空気制御装置
JP5589953B2 (ja) Egr装置
JP6769415B2 (ja) 排気処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5365787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees