JP2010247290A - クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークのクランプ力を強め且つクランプ状態を安定させることのできるクランプ装置を提供する。
【解決手段】略方形のシート状のワークを加工する加工装置に併設され、ワークの少なくとも2辺をクランプしてワークを保持するクランプ装置2であって、ワークを受ける受けクランプアーム25と、ワークを、受けクランプアーム25との間に挟み込んで押圧する押圧クランプアーム26と、出力端部41が受けクランプアーム25の延在方向に進退自在に構成され、押圧クランプアーム26に押圧力を付与するための動力源と、出力端部41と押圧クランプアーム26の基部との間に介設され、出力端部41の進退動を、押圧クランプアーム26の押圧力に変換して伝達する動力伝達機構29と、を備えた。
【選択図】図2

Description

略方形のシート状のワークをクランプして保持するクランプ装置に関する。
従来、軸受部を中心に回動するようにボディーに取り付けられ、ワークをクランプするアームと、復動可能なエアーシリンダー部のロッド部材に連なるナックルジョイント部の直進運動を、アームの回転運動に変換するトグルリンク機構と、アームがワークをクランプしていない(アンクランプ)状態における初期位置を保持するロック機構と、を備えたクランプ装置が知られている(特許文献1参照)。
このクランプ装置におけるロック機構は、ばね部材により、屈曲したロックプレートが常にナックルジョイント部側に押圧されており、アンクランプ状態において、ロックプレートが、ナックルジョイント部に設けられた山型の係合部に係合してアームの初期位置を保持するようになっている。
特開2001−341039号公報
しかし、上記のようなクランプ装置では、アンクランプ状態におけるアームの初期位置を保持することはできるが、ワークのクランプ状態を保持するには、エアーシリンダー部を駆動し続ける必要がある。この場合、エアーシリンダー部に対する圧縮エアーの圧力にむらがあると、クランプ力が不安定となり、クランプ状態を一定に保つことができないという問題があった。
本発明は、ワークのクランプ力を強め且つクランプ状態を安定させることのできるクランプ装置を提供することを課題とする。
本発明のクランプ装置は、略方形のシート状のワークを加工する加工装置に併設され、ワークの少なくとも2辺をクランプしてワークを保持するクランプ装置であって、ワークを受ける受けクランプアームと、ワークを、受けクランプアームとの間に挟み込んで押圧する押圧クランプアームと、出力端が受けクランプアームの延在方向に進退自在に構成され、押圧クランプアームに押圧力を付与するための動力源と、出力端と押圧クランプアームの基部との間に介設され、出力端の進退動を、押圧クランプアームの押圧力に変換して伝達する動力伝達機構と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、押圧クランプアーム自身が持つワークに対する押圧力に加えて、動力伝達機構により、押圧クランプアームは、受けクランプアーム側に向かって押圧される。したがって、受けクランプアームと押圧クランプアームとの間に挟み込まれたワークに対する押圧力が増し、ワークのクランプ状態を安定させることができる。これにより、併設された加工装置において、クランプされた状態のワークを加工する際に、ワークが所定位置からずれる等の問題が生じることがない。なお、ワークは、そのクランプ状態の安定性を考慮して、3辺をクランプすることが好ましい。また、ワークを2辺でクランプする場合は、一組の対辺をクランプすることが好ましい。
さらに、例えば、受けクランプアームが水平方向に延在している場合、動力源の出力端が水平方向に進退するように動力源が設けられることとなるため、クランプ装置自体を低重心化することがでる。これにより、ワークをクランプした状態でのクランプ装置の移動時や、上記の加工時におけるクランプ装置の姿勢安定性を向上させることができる。
この場合、動力伝達機構は、斜面カムと斜面カムに係合するカムフォロアーとを備えたカム機構で、構成されていることが好ましい。
また、この場合、カム機構は、動力源の出力端に取り付けた斜面カムと、押圧クランプアームの基部に取り付けたローラーカムフォロアーと、で構成されていることが好ましい。
これらの構成によれば、動力源の出力端の進退動(直線運動)を、簡単な構成で、押圧方向の力に変換することができる。これにより、クランプ装置自体を単純化・小型化することができる。また、カム機構では、連結部分を少なくすることができ、且つ、力が作用する部材のたわみの影響を少なくすることができる。これにより、動力源の動力を効率良く押圧クランプアームの押圧力に変換することができる。
また、ローラーカムフォロアーとすることで、斜面カムとの接触抵抗が軽減されるため、カム機構の磨耗を防止することができる。
この場合、動力源が、エアーシリンダーで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、動力源の構造を単純化することができる。なお、このエアーシリンダーは復動式であることが好ましい。
また、この場合、押圧クランプアームを、ワークをクランプするクランプ位置と、クランプ位置から退避しワークを除給材するための除給材位置との間で、回動させるアーム回動機構を、更に備えたことが好ましい。
この構成によれば、ワークの除給材を簡単に且つ効率よく行うことができる。なお、アーム回動機構をロータリーアクチュエーター等で構成し、動力源と共にワークにクランプ力を付与することが好ましい。
マザープレート(a)およびノズルプレート(b)の平面図、ノズル孔の拡大断面図(c)である。 本実施形態に係るクランプ装置の平面図(a)および側面図(b)である。 本実施形態に係るクランプ装置の側方断面図(a)および斜面カムの拡大断面図(b)である。 本実施形態に係るクランプ装置によるマザープレートのクランプ手順について示した説明図である。 クランプ状態のマザープレートに対する加工装置による加工工程について示した説明図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るクランプ装置について説明する。このクランプ装置は、インクジェットヘッドの液滴吐出面側に貼着されるノズルプレートが複数枚、打ち抜かれる大判のマザープレートをクランプし、このマザープレートの所定位置に複数のノズル孔を形成するべく、マザープレートを加工装置の加工位置に臨ませるものである。そこで、先ずワークとなるマザープレートおよびマザープレートから複数枚取りされるノズルプレートについて簡単に説明する。
図1に示すように、マザープレート1(ワーク)は、ノズルプレート11が複数枚取りできる大判の薄手の板状(シート状)に形成されている。マザープレート1は、機能液(インク)を吐出するインクジェットヘッドの吐出ノズルとなる多数のノズル孔12が形成される複数のノズルプレート形成部13を有している。各ノズルプレート形成部13は、マザープレート1上に整列配置され(図1(a)参照)、各ノズルプレート形成部13には、機能液(インク)を吐出するインクジェットヘッドの吐出ノズルとなる多数のノズル孔12が形成されている(図1(b)参照)。なお、多数のノズル孔12は、後述するクランプ装置2によりクランプされたマザープレート1が、パンチ3aとダイ3bとを有する加工装置3(図5参照)の加工位置に導入され、この加工装置3により複数回プレスされて形成される。そして、マザープレート1は、多数のノズル孔12の検査を経た後、図外のプレス装置により打ち抜かれてノズルプレート11の複数枚取りが行われる。
各ノズルプレート形成部13には、2列のノズル列14が平行に3組形成されており、各ノズル列14は、等ピッチで並べた90個のノズル孔12で構成されている(図1(b)参照)。各ノズル孔12の表面(上面)側開口部分は、テーパ状を為しており、各ノズル孔12は、マザープレート1の表面(または裏面)に対して直角に貫通形成されている(図1(c)参照)。
次に、図2および図3を参照して、クランプ装置2について説明する。クランプ装置2は、水平面内をX・Y軸方向に移動可能に設けられたXYテーブル20と、XYテーブル20上に搭載されたフレーム部21と、フレーム部21により支持され、マザープレート1を鉛直方向上下から挟み込んで固定するクランプ部22と、を備え、上記の加工装置3に隣接して配設されている(図2(a)および図5参照)。なお、以降の説明では、クランプ装置2が、加工装置3に対して離接する方向をX軸方向と規定し、加工装置3に対して平行な方向をY軸方向と規定している。また、加工装置3側を前方と規定して説明する。
XYテーブル20は、Y軸方向に延在するように機台(図示省略)上に配設された一対のY軸リニアモーター20a(ステーターおよびスライダー)と、一対のY軸リニアモーター20aによりY軸方向にスライド自在に移動するY軸テーブル20bと、X軸方向に延在するようにY軸テーブル20b上に配設された一対のX軸リニアモーター20c(ステーターおよびスライダー)と、一対のX軸リニアモーター20cによりX軸方向にスライド自在に移動するX軸テーブル20dと、を有している。そして、X軸テーブル20d上には、フレーム部21が搭載されており、このXYテーブル20を駆動することで、フレーム部21およびクランプ部22を水平面内で自由に移動させることができるようになっている。
フレーム部21は、X軸テーブル20d上に搭載され、水平面内(X・Y)を移動可能にクランプ部22全体を支持する板状のメインフレーム23と、メインフレーム23上に間隙を存して平行に設けられた板状のサブフレーム24と、で2層構造を為している。メインフレーム23は、クランプ部22の後方に位置し、クランプ部22全体を支持している。また、サブフレーム24は、メインフレーム23上に配設されたエアーシリンダー機構28(後述)の上側に位置し、ロータリーアクチュエーター33(後述)を支持している。
クランプ部22は、マザープレート1の3辺を受ける受けクランプアーム25と、受けクランプアーム25上のマザープレート1の3辺を鉛直方向上側から押圧する押圧クランプアーム26と、押圧クランプアーム26の基端部に接続され、押圧クランプアーム26を回動させるアーム回動機構27と、受けクランプアーム25の延在方向に出力端部41を進退自在に構成したエアーシリンダー機構28(動力源)と、エアーシリンダー機構28の出力端部41の進退動を押圧力に変換して、その押圧力を押圧クランプアーム26に伝える動力伝達機構29と、を備えている。
受けクランプアーム25は、メインフレーム23の前端に連なり、Y軸方向に沿って延在する受けアーム基端部25aと、受けアーム基端部25aのY軸方向両端部分から前方に延在する一対の受けアーム部25bと、を備え、平面視、前方を開放したU字状を為している。また、受けクランプアーム25は、自重およびクランプ力で撓まない程度の剛性を有している。
マザープレート1の両側辺(一組の対辺)は、一対の受けアーム部25bに載置され、また、マザープレート1の後方の1辺は、受けアーム基端部25aに載置される。すなわち、受けクランプアーム25は、マザープレート1の前方の1辺を除く、3辺を受けるようになっている。また、受けアーム基端部25aのY軸方向両端部分には、受けクランプアーム25上でのマザープレート1の後方端を位置決めするための一対の位置決めピンPが突設されている(図4(a)参照)。なお、本実施形態では、マザープレート1の3辺を受けるようにしているが、マザープレート1の両側辺(一組の対辺)を受けるようにしてもよい。
押圧クランプアーム26は、受けクランプアーム25とほぼ同様な形状を持つものであり、メインフレーム23の前方において、Y軸方向に沿って設けられた押圧アーム基端部26aと、押圧アーム基端部26aのY軸方向両端部分から前方に延在する一対の押圧アーム部26bと、を備え、平面視、前方を開放したU字状を為している。そして、押圧クランプアーム26は、受けクランプアーム25に対し鉛直方向上側から重なるように臨んで、マザープレート1をクランプする。また、押圧クランプアーム26も、受けクランプアーム25と同様に、自重およびクランプ力で撓まない程度の剛性を有しているが、受けクランプアーム25よりも薄く形成されている。
押圧クランプアーム26は、受けクランプアーム25上に載置されたマザープレート1の前方の1辺を除く、3辺を鉛直方向上側から押圧する。すなわち、マザープレート1は、上記の3辺を受けクランプアーム25と押圧クランプアーム26との間に挟み込まれて固定される(クランプ状態)。また、押圧アーム基端部26aのY軸方向両端部分には、上記した一対の位置決めピンPが係合する一対の係合孔(図示省略)が形成されている。なお、上記したように、マザープレート1の両側辺(一組の対辺)を受けクランプアーム25(一対の受けアーム部25b)で受けた場合には、押圧クランプアーム26により、両側辺(2辺)を押圧する。
なお、本実施形態では、押圧クランプアーム26(各押圧アーム部26b)は、受けクランプアーム25と平行に重ねられて設けられているが、押圧クランプアーム26(各押圧アーム部26b)を、基端部から前方端部へと山形に僅かに湾曲するように形成してもよい。また、押圧クランプアーム26(各押圧アーム部26b)を、基端部から前方端部へ直線的に下方に向かって緩やかな傾斜を持つように形成してもよい。このようにすることで、マザープレート1を、X軸方向においてより均一に押圧することができる。
このようにクランプされたマザープレート1は、上記した加工装置3の加工位置に導入される。つまり、加工装置3のパンチ3aとダイ3bとに、受けクランプアーム25および押圧クランプアーム26の前方の開口部分が臨むようになっている(図5参照)。
次に、アーム回動機構27は、押圧クランプアーム26の押圧アーム基端部26aのY軸方向両端部分に接続され、押圧クランプアーム26を回動させるための一対の回動アーム31と、一対の回動アーム31の後方端部が軸着され、押圧クランプアーム26の回動中心となるアーム回転軸32と、アーム回転軸32を介して、一対の回動アーム31を回動させる動力源たるロータリーアクチュエーター33(エアーアクチュエーター)と、を備えている。
一対の回動アーム31の前方端部は、押圧アーム基端部26aの両端部の上側に連結されており、各回動アーム31は、メインフレーム23をY軸方向外側から迂回するように後方に延在している。そして、メインフレーム23のX軸方向中央よりやや前方の位置において、各回動アーム31は、メインフレーム23のY軸方向中央に向かって直角に屈曲し、それぞれ、メインフレーム23とサブフレーム24との間において、Y軸方向に沿って転動自在に支持されたアーム回転軸32に軸着されている。
ロータリーアクチュエーター33は、メインフレーム23の前方に、その出力軸34をY軸方向に向けて、サブフレーム24上に配設されている。ロータリーアクチュエーター33の出力軸34には、駆動プーリー35が設けられている。この駆動プーリー35と上記のアーム回転軸32に設けられた従動プーリー36との間には、サブフレーム24のベルト開口Hを貫通して、タイミングベルト37が掛け渡されている。したがって、ロータリーアクチュエーター33の回動力(駆動力)は、タイミングベルト37を介してアーム回転軸32に伝達され、アーム回転軸32を回転中心として、一対の回動アーム31および押圧クランプアーム26が回動する。
この回動動作は、押圧クランプアーム26が、受けクランプアーム25上のマザープレート1を挟み込むクランプ位置A1と、クランプ位置A1から上方に回動され、マザープレート1を除給材するための除給材位置A2と、の間で行われる(図2(b)参照)。そして、好ましくは、クランプ位置A1において、ロータリーアクチュエーター33の駆動を続行し、マザープレート1にクランプ力を付与する。
エアーシリンダー機構28は、いわゆる復動可能なエアーシリンダーであり、上記したロータリーアクチュエーター33(サブフレーム24)の下側において、メインフレーム23のY軸方向略中央で、且つ上記のアーム回転軸32の前方に配設されている(図3(a)参照)。そして、各エアーシリンダー機構28のピストンロッドの出力端部41は、上記した押圧クランプアーム26とアーム回動機構27との接続部分付近において、前後方向(X軸方向)に往復直線運動(進退動)ができるようになっている。この出力端部41は、Y軸方向に延在するブロック状の部材であり、出力端部41の端面には、後述する斜面カム42が接続されている(図2(a)参照)。そして、詳細は後述するが、この出力端部41の進退動は、押圧クランプアーム26を受けクランプアーム25(マザープレート1)へと押し付ける押圧力に変換されるようになっている。
また、エアーシリンダー機構28は、水平方向に寝かせて設けられているため、加工装置3に干渉することが無く、且つクランプ装置2自体の重心を低くすることができる。これにより、XYテーブル20によるクランプ装置2の移動時や、上記した加工装置3でのマザープレート1の加工時等における、クランプ装置2の姿勢安定性を向上させることができる。
図3に示すように、動力伝達機構29は、いわゆるカム機構であり、エアーシリンダー機構28の出力端部41の前後方向の進退動を、鉛直方向下向きの押圧力に変換するための係合斜面Sを有する斜面カム42と、各斜面カム42に係合して押圧力を生じさせるための一対のローラーカムフォロアー43(図2(a)参照)と、を備えている。
斜面カム42は、一対の回動アーム31の内側で、Y軸方向に延在するブロック状の部材である(図2(a)参照)。また、斜面カム42は、上記した各エアーシリンダー機構28の出力端部41の端面に接続された板状の背面部42aと、背面部42aの上端から前方に突出するように形成された斜面部42bと、を備え、側面視、略L字状を為している(図3(b)参照)。斜面部42bの下面には、前方斜め上に向かって係合斜面Sが形成されており、斜面部42bは、側面視、前方に向かって先細るような台形を為している。
各ローラーカムフォロアー43は、上記した押圧クランプアーム26とアーム回動機構27との接続部分である、一対の回動アーム31の前方端部分に互いに内向きの片持ち状態で、且つ回転自在に配設されている。そして、エアーシリンダー機構28により前方に押し出された各斜面カム42は、各ローラーカムフォロアー43に転接し、斜面カム42とローラーカムフォロアー43との間のカム作用により、一対の回動アーム31を介して、押圧クランプアーム26を下方に押圧する。なお、本実施形態では、ローラーカムフォロアー43を用いたが、ローラー以外のカムフォロアー(回転しないもの)であってもよい。また、エアーシリンダー機構28にローラーカムフォロアー43を設け、一対の回動アーム31に斜面カム42を設ける構造であってもよい。
続いて、図4を参照して、本実施形態のクランプ装置2(の図外の制御装置)によるマザープレート1のクランプの手順について説明する。マザープレート1をクランプ状態とするには、先ず、押圧クランプアーム26を除給材位置A2にした状態で、受けクランプアーム25上にマザープレート1を載置する(図4(a)参照)。この際、マザープレート1は、一対の位置決めピンPに当接させて位置決めされる。その後、アーム回動機構27を駆動し、押圧クランプアーム26をクランプ位置A1に回動させる(図4(b)参照)。
次に、各エアーシリンダー機構28を駆動し、各斜面カム42を前方に押し出し、各斜面カム42と各ローラーカムフォロアー43とを係合させる(図4(c)参照)。すると、各ローラーカムフォロアー43は、アーム回転軸32を中心に下動する(実際には円運動となる)。このため、押圧クランプアーム26(および各回動アーム31)には、マザープレート1に対する押圧力が作用する。
このとき、マザープレート1には、アーム回動機構27による押圧力に加えて、動力伝達機構29による押圧力が作用している。したがって、受けクランプアーム25と押圧クランプアーム26との間に挟み込まれたマザープレート1に対する押圧力が増し、マザープレート1のクランプ状態を安定させることができる。なお、実験結果から、係合斜面Sの傾斜角度は、18°が好ましい(図3(b)参照)。この場合、各エアーシリンダー機構28の前方への力が80Nのとき、押圧力は246.2Nとなる。
ここで、動力伝達機構29により作用させる押圧力が、押圧クランプアーム26およびアーム回動機構27の回転中心の近傍である場合、押圧クランプアーム26の前方端部の押圧力が弱くなり、マザープレート1を確実にクランプできないという問題がある。
しかし、本実施形態では、押圧クランプアーム26およびアーム回動機構27の回転中心は、一対の回動アーム31の後方端部が接続されたアーム回転軸32であるのに対し、動力伝達機構29は、押圧クランプアーム26とアーム回動機構27との接続部分に設けられている。すなわち、図2(b)において、押圧クランプアーム26と各回動アーム31とを接続したものを一つの部材と考えることができ、動力伝達機構29による押圧力は、この一つの部材のX軸方向略中央付近に作用させるようになっている。このため、押圧クランプアーム26全体と各回動アーム31全体とに対し、均一な押圧力を作用させることができる。これにより、押圧クランプアーム26に押圧されるマザープレート1は、適正にクランプされる。
このように、動力伝達機構29は、カム機構という簡単な構成で、各エアーシリンダー機構28による前方への水平方向の力を、鉛直方向下向きの押圧力に効率良く変換することができる。これにより、クランプ装置2自体を単純化・小型化することができる。また、カム機構は、リンク機構等に比べ、連結部分が少なく、且つ、力が作用する部材の剛性を確保しやすいことから、たわみの影響を少なくすることができる。さらに、ローラーカムフォロアー43とすることで、斜面カム42との接触抵抗が軽減されるため、カム機構の磨耗を防止することができる。これらにより、クランプ装置2の故障等の不具合を低減することができる。なお、動力伝達機構29を、トグルリンク機構等で構成してもよい。
次に、図5を参照して、加工装置3における加工工程について簡単に説明する。先ず、クランプ装置2にマザープレート1をクランプ状態(図5(a)参照)で、XYテーブル20を駆動し、加工装置3のダイ3bの上にマザープレート1を臨ませる(図5(b)参照)。なお、ダイ3bとマザープレート1との間には、僅かな間隙が設けられている。すると、マザープレート1の上にはダイ3bに対応するパンチ3aが必然的に臨むこととなる。そして、加工装置3を駆動して、パンチ3aをマザープレート1に対して打ち込むことで、各ノズル孔12が形成される。この後、再びXYテーブル20を駆動し、マザープレート1を加工装置3から退避させ、次なる工程(説明省略)が行われる。
以上の構成によれば、併設された加工装置3において、クランプ状態のマザープレート1を加工する際に、マザープレート1が所定位置からずれる等の問題が生じることがない。これにより、マザープレート1に対して、正確な加工を施すことができる。
1:マザープレート、2:クランプ装置、3:加工装置、25:受けクランプアーム、26:押圧クランプアーム、27:アーム回動機構、28:エアーシリンダー機構、29:動力伝達機構、42:斜面カム、43:ローラーカムフォロアー

Claims (5)

  1. 略方形のシート状のワークを加工する加工装置に併設され、前記ワークの少なくとも2辺をクランプして前記ワークを保持するクランプ装置であって、
    前記ワークを受ける受けクランプアームと、
    前記ワークを、前記受けクランプアームとの間に挟み込んで押圧する押圧クランプアームと、
    出力端が前記受けクランプアームの延在方向に進退自在に構成され、前記押圧クランプアームに押圧力を付与するための動力源と、
    前記出力端と前記押圧クランプアームの基部との間に介設され、前記出力端の進退動を、前記押圧クランプアームの押圧力に変換して伝達する動力伝達機構と、を備えたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記動力伝達機構は、斜面カムと前記斜面カムに係合するカムフォロアーとを備えたカム機構で、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記カム機構は、前記動力源の前記出力端に取り付けた前記斜面カムと、
    前記押圧クランプアームの基部に取り付けたローラーカムフォロアーと、で構成されていることを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。
  4. 前記動力源が、エアーシリンダーで構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のクランプ装置。
  5. 前記押圧クランプアームを、前記ワークをクランプするクランプ位置と、前記クランプ位置から退避し前記ワークを除給材するための除給材位置との間で、回動させるアーム回動機構を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のクランプ装置。
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