JP2010247283A - パイプ保持具およびパイプ用切断機 - Google Patents

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治郎 東
Hironori Hayata
浩昇 早田
Yoshimasa Shimizu
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Abstract

【課題】切断作業の労力を軽減すると共に、装着可能なパイプの口径範囲が広くパイプを容易に保持することが可能であり、小型軽量で作業現場において使用可能で取扱いが容易なパイプ保持具およびそれを用いたパイプ用切断機を提供する。
【解決手段】本発明のパイプ保持具は、被切断パイプ50を保持するパイプ保持具11であって、着脱自在に電動丸鋸40を取付け可能な架台12と、回転軸が電動丸鋸40の円盤鋸刃に対して直角になるよう架台12の底部に設けられ、被切断パイプ50をパイプ軸線が円盤鋸刃に対して直角になるように支持する複数の受けローラ16a、16bと、両端部が架台12の両側部に固定され被切断パイプ50を囲繞し、被切断パイプ50を架台12に押圧保持するチェーン19と、チェーン19を引張する引張機構20と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はパイプを切断する際にパイプを保持するパイプ保持具およびそれを用いたパイプ用切断機に関する。さらに詳しくは、本発明は作業現場において樹脂または金属から成るパイプを切断する際にパイプを保持するパイプ保持具およびそれを用いたパイプ用切断機に関する。
樹脂または金属から成るパイプを切断する場合に、従来はクランプやバイスを用いてパイプを固定し、鋸やハンドディスクカッタ等を使用して切断していた。しかしながら、鋸等を使用して切断した場合、切断面をパイプに対して直角に切断することが困難であり、切断面が斜めになり易い。切断面が斜めのままではパイプを接合することができないので、再度切り直す必要があり作業性が低下する。一方、樹脂製のパイプはその口径が大きくなるにつれて厚肉に形成されるので、切断するのに多くの労力が必要である。労力を軽減するために、例えば電動丸鋸を使用してパイプを切断することがある。しかしながら、電動丸鋸をパイプに対して固定することなく切断すると、切断時の振動等により電動丸鋸がぶれるので切断面を直角にすることは依然困難であった。
そのため、種々のパイプ用切断機が考案されており、例えば、特許文献1に示すパイプ用切断機は、基台上に設けられた被切断パイプを支持するVブロックと、Vブロック上に載置された被切断パイプを押圧固定するチェーンバイスにより被切断パイプを固定して、基台と連結した電動の円盤鋸刃によってパイプを切断する。電動の円盤鋸刃によって被切断パイプを切断するので、鋸等を用いて人力により切断する場合と比較して労力が軽減されると共に、被切断パイプをチェーンバイスにより保持しつつ、基台と連結した円盤鋸刃により切断するので、切断面を被切断パイプに対して直角にすることが容易になった。
特開平11−347835号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているパイプ用切断機は、床または地面に据え付けて被切断パイプを切断する装置であり、被切断パイプをパイプ用切断機まで運搬する必要があった。そのため、被切断パイプの口径が大型化(例えば、Φ200mm〜Φ300mm)すると被切断パイプ自体の重量も増加し、被切断パイプの運搬作業が重労働になるという課題があった。また、作業現場においては被切断パイプの一部が埋設されている場合があり、パイプ用切断機まで運搬することができず、従来と同様に鋸等を用いて被切断パイプを切断する必要があった。
一方、比較的口径の大きい被切断パイプを切断するには、被切断パイプの口径に合わせて固定するバイスや基台を大型化する必要がある。そのため、パイプ用切断機自体の重量が増加し、パイプ用切断機の運搬や移動が困難になり取扱いが不便になるという課題があった。また、作業現場においては種々の口径のパイプが使用されており、種々の口径のパ被切断パイプを保持できると共にできるだけ簡便な手法により保持するのが望ましい。
そこで、本発明は上記の課題を鑑み、切断作業の労力を軽減すると共に、装着可能なパイプの口径範囲が広くパイプを容易に保持することが可能であり、小型軽量で作業現場において使用可能で取扱い易いパイプ保持具およびそれを用いたパイプ用切断機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被切断パイプを保持するパイプ保持具であって、着脱自在に電動丸鋸を取付け可能な架台と、回転軸が前記電動丸鋸の円盤鋸刃に対して直角になるよう前記架台の底部に設けられ、前記被切断パイプをパイプ軸線が前記円盤鋸刃に対して直角になるように支持する複数の受けローラと、両端部が前記架台の両側部に固定され前記被切断パイプを囲繞し、前記被切断パイプを前記架台に押圧保持するチェーンと、前記チェーンを引張する引張機構と、を備えたことを特徴とするパイプ保持具を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパイプ保持具において、前記チェーンは、チェーンローラの外径より大きい外径のプラスチックローラを有する、パイプ保持具を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のパイプ保持具において、前記架台は、前記チェーンの前記プラスチックローラを受ける受け部を前記架台の一方の側部に有し、前記チェーンは、複数の前記プラスチックローラを有しており、前記チェーンは複数の前記プラスチックローラのうち何れか一つを前記架台の受け部に引っ掛けることにより前記架台に固定される、パイプ保持具を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記載したパイプ保持具の前記架台に電動丸鋸を取付けた、パイプ用切断機を提供する。
本発明のパイプ保持具によれば、上記の構成により、小型軽量で取扱い易いパイプ保持具が得られる。また、本発明のパイプ保持具は電動丸鋸を着脱自在に取付け可能であり、市販の電動丸鋸を架台に取付ければ、高価な専用カッタを用いることなく、安価にパイプ用切断機を得ることができる。
本発明のパイプ保持具によれば、電動丸鋸を取付けた架台の両側部にチェーンを固定して、被切断パイプを架台に押圧保持する。そのため、被切断パイプの口径が大型化してもチェーンの長さのみ変更することにより被切断パイプを押圧保持することが可能である。被切断パイプの口径が変化してもパイプ保持具およびそれを用いたパイプ用切断機は大型化することなく軽量であるので、運搬が容易になり取扱い易くなる。そのため、パイプ保持具およびパイプ用切断機を作業現場に運搬して被切断パイプの切断作業を行うことができるようになり作業効率を高めることができる。
また、架台の底部に、電動丸鋸の円盤鋸刃に対して直角になるように設けられ、被切断パイプのパイプ軸線が円盤鋸刃に対して直角になるように支持する複数の受けローラを備えれば、被切断パイプを切断する際、電動丸鋸の円盤鋸刃を被切断パイプの軸に対して直角に案内することができる。そのため、被切断パイプのパイプ軸線に対して切断面を直角にすることができ、切断作業のやり直しが少なくなり作業効率を高めることができる。
本発明のパイプ保持具によれば、チェーンが、チェーンローラの外径より大きい外径を有するプラスチックローラを有することにより、チェーンが直接的に被切断パイプに接触せず、プラスチックローラが接触する。そのため、チェーンにより被切断パイプが傷付くことを防止することができる。
本発明のパイプ保持具によれば、チェーンのプラスチックローラを架台の受け部に引っ掛けて被切断パイプを保持するので、従来のバイスやクランプ等を用いて被切断パイプを用いた場合と比較して、被切断パイプを容易に保持することができる。また、複数のプラスチックローラのうち何れか一つを引っ掛けることにより、被切断パイプを保持するチェーンの長さを変更することができるので、パイプ保持具は種々の口径の被切断パイプに対応して保持することが可能である。
本発明に基づくパイプ保持具およびパイプ用切断機を示した斜視図である。 図1に示すパイプ用切断機の正面図である。 図1に示すパイプ用切断機を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明に基づくパイプ保持具の架台および受けローラを示した図で、(a)は平面図であり、(b)は下方から見た平面図である。 本発明に基づくパイプ保持具の引張機構を示した斜視図である。 図5に示す引張機構を示す図で、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は図6(b)のA−A線に沿って示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図1から図6に基づいて説明する。図1から図3に示すように、本実施形態に係るパイプ用切断機10は、被切断パイプ50を切断する電動丸鋸40と、被切断パイプ50を保持するパイプ保持具11とから構成されている。
電動丸鋸40は、一般に市販されている電動の丸鋸であり、パイプ保持具11を着脱自在に取付け可能になっている。電動丸鋸40は一般的なものであるので、その詳細な説明は省略するが、円盤鋸刃41(図2参照)、円盤鋸刃41を駆動する電動モータ(図示しない)、電動丸鋸40を把持するための取手42および円盤鋸刃41の上部を覆うカバー43から構成されている。
パイプ保持具11は、電動丸鋸40を着脱自在に取付け可能な架台12、架台12の底部に配設され、被切断パイプ50を下方から受ける複数の受けローラ16a、16b、架台12の両側部に固定され被切断パイプ50を押圧保持する保持機構17から構成されている。
架台12は、電動丸鋸40を着脱自在に取付けることが可能な板状の部材である。架台12は、図4(a)および図4(b)に示すように、電動丸鋸40の円盤鋸刃41を、架台12よりも下方に突出させるための開口部15が形成されている。また、所定箇所に固定用のボルト孔が形成されており、ボルト等を用いて電動丸鋸40を所定の位置に固定することが可能になっている。架台12の一方の側部12aには、後述する保持機構17の引張機構20を固定する固定部13が設けられている。架台12の他方の側部12bには後述する保持機構17の引掛部18を受ける受け部14が設けられている。
固定部13の先端付近には止め孔13aが形成されており、後述する引張機構20の軸部21を挿入可能になっている。固定部13は、軸部21を止め孔13aに挿入して、後述する引張機構20の係止部24を係止することにより、引張機構20を固定、すなわち保持機構17の一方の端部を固定する。
一方、受け部14の先端付近にはスリット14aと窪み14bとが形成されている。スリット14aは、後述する保持機構17のチェーン駒19aの幅より若干広く形成されている。また、窪み14bは後述する保持機構17のプラスチックローラ19cの外径に合わせて形成されている。スリット14aに保持機構17のチェーン駒19aを挿入して、窪み14bによって保持機構17の引掛部18でもあるプラスチックローラ19cを受けて固定する。それによって、受け部14は保持機構17の端部を固定することが可能になっている。
架台12の底部には、被切断パイプ50を受ける二本の受けローラ16a、16bが回転自在に設けられている。受けローラ16a、16bの回転軸は、電動丸鋸40の円盤鋸刃41に対して略直角になるように設けられており、受けローラ16a、16bは、被切断パイプ50をパイプ軸線が円盤鋸刃41に対して略直角になるように支持する。そのため、電動丸鋸40が取付けられたパイプ保持具11が被切断パイプ50を保持した場合、電動丸鋸40の円盤鋸刃41を被切断パイプ50に対して略直角に位置させることができる。また、受けローラ16a、16bは被切断パイプ50の軸に対して円盤鋸刃41を略直角に案内するよう回転する。そのため、被切断パイプを切断する際、受けローラ16a、16bの回転に従って電動丸鋸40を被切断パイプ50の外周に沿って動かすことにより、切断面を被切断パイプ50の軸に対して略直角にすることができる。
次に、保持機構17について説明する。保持機構17は、図1から図3に示すように、チェーン19と、チェーン19の端部にチェーン19を引張する引張機構20とから成る部材である。保持機構17は、一方の端部に備えた引張機構20を架台12の固定部13に固定し、チェーン19により被切断パイプ50を下方から囲繞して保持機構17の他方の端部を架台12の受け部14に引っ掛けて固定することにより、被切断パイプ50を架台12に押圧保持する。
チェーン19は金属製の複数のチェーン駒19aとチェーンローラ19bとをピンにより接続して形成されているので被切断パイプ50を押圧保持した場合、チェーン19は被切断パイプ50の外形に合わせて変形可能になっている。また、チェーン19には、チェーンローラ19bの外側に延ばしたピンを軸とするプラスチックローラ19cが取付けられている。本実施形態のチェーン19のプラスチックローラ19cは、図1から図3に示すように、チェーンローラ19bに対して一つおきに取付けられている。また、プラスチックローラ19cの外径はチェーンローラ19bの外径より大きい。そのため、被切断パイプ50を保持する際、プラスチックローラ19cが被切断パイプ50の外周に転接し、チェーン駒19aやチェーンローラ19bが直接的に被切断パイプ50の表面に接触することがない。その結果として、被切断パイプ50がチェーン19により傷付くことを防止できる。
また、プラスチックローラ19cは、チェーンローラ19bの両端に設けられており、架台12の受け部14に引っ掛けて固定することが可能になっている。具体的には、受け部14のスリット14aにチェーン駒19aを挿入し、プラスチックローラ19cを受け部14の窪み14bに引っ掛けることにより、保持機構17の端部を固定することができる。すなわち、チェーン19のプラスチックローラ19cは、保持機構17の端部を架台12に引っ掛けて固定する引掛部18の役目を果たす。引掛部18でもあるプラスチックローラ19cは、図1から図3に示すように、チェーン19に複数設けられている。そのため、被切断パイプ50の口径の大きさに応じて、適当な位置にあるプラスチックローラ19cを受け部14に引っ掛けることにより、チェーン19の長さを調整して被切断パイプ50を保持することが可能になっている。
従来は、被切断パイプ50をクランプを用いて例えば両側から挟み込むことにより固定していた。しかしながら、クランプを用いて挟み込んだ場合、被切断パイプ50とクランプとの接触部分に強い力が集中的に加わり、被切断パイプ50が歪むまたは傷付くおそれがあった。本実施形態のパイプ保持具11は、チェーン19に設けられた複数のプラスチックローラ19cにより、被切断パイプ50と複数箇所において転接して保持している。そのため、被切断パイプ50を回転可能に保持できると共に、被切断パイプ50の或る一部分に力が集中的に加わることがないので、被切断パイプ50が歪むまたは傷付くことを防止することができる。
次に、引張機構20について図1から図3(b)、図5から図6(c)を用いて説明する。引張機構20は、図1から図3(b)に示すように、保持機構17の一方の端部に設けられた部材であり、チェーン19の端部に連結すると共に架台12の固定部13に固定されている。引張機構20は、図5から図6(c)に示すように、先端部においてチェーン19の端部に連結する軸部21、軸部21の後方部において一体化して連動する軸管26、軸管26を支持する係止部24から構成されている。引張機構20は、固定部13に形成された止め孔13aに軸部21を通した後、チェーン19の端部にあるチェーン駒19aと軸部21の先端部に形成された連結孔22とにピンを通してチェーン19に連結する。
一方、図6(c)に示すように、軸部21の後方部は軸管26に一体的に固定されており、軸部21と軸管26とは連動するようになっている。また、軸管26の内部には中空29が形成されており、スプリング28が中空29に軸部21に沿って設けられている。さらに、軸管26の中空29には係止部24が嵌め込まれており、スプリング28は係止部24と軸管26とを付勢している。軸管26がスプリング28に付勢されることにより、張機構20は軸部21を介してチェーン19を上方向(図6(c)のA方向)に弾性的に引張力を掛けることができる。
なお、二つの突起部25が係止部24の側面に設けられており、また、突起部25のそれぞれに対応する二つの長孔27が軸管26の側面に軸方向に沿って形成されている。突起部25を軸管26の長孔27に挿入することにより、軸管26は、軸方向(図6(c)のA方向またはB方向)に沿って摺動することができる。また、突起部25が長孔27の端部に係止されることにより、軸管26の摺動範囲が制限される。そのため、引張機構20は、チェーン19が軸管26の摺動範囲を越えて被切断パイプの保持することを防止している。また、突起部25によって軸管26の周方向の回転が防止されるので、軸部21に連結したチェーン19はねじれることなく被切断パイプ50を保持することができる。
次に、被切断パイプ50を支持する支持台30について説明する。被切断パイプ50は、図1から図3に示すように複数の支持台30上に載置されることにより、接地面に対して回転可能に支持されている。各支持台30の台板32上には、被切断パイプ50を支持する二つの支持ローラ34が、その回転軸が被切断パイプ50に対して平行になるよう取付けられている。そのため、支持台30の支持ローラ34上に載置された被切断パイプ50は、被切断パイプ50の軸を中心にして回転可能になっている。すなわち、被切断パイプ50は支持ローラ34により支持されているので、被切断パイプ50を回転切断する際には、接地面に対してスムーズに動き、抵抗なく切断することができる。具体的には、本実施形態のパイプ用切断機10を用いて被切断パイプ50を切断する際、ある程度切断作業が進行した後に被切断パイプ50を周方向に回転させることにより姿勢を戻して、引き続き切断することができる。また、図では二つの支持台30により被切断パイプ50を支持しているが、支持台30の台数やその配置間隔を変更することにより、種々の長さを有する被切断パイプ50を安定して支持することが可能である。
次に、本実施形態のパイプ用切断機10を用いた動作について説明する。まず、支持ローラ34を上方に向けた支持台30上に被切断パイプ50を載置し、続いてパイプ用切断機10を被切断パイプ50上に載置する。このとき、保持機構17の引張機構20は、固定部13に固定されているが、保持機構17の引掛部18は受け部14から外された状態である。また、電動丸鋸40の円盤鋸刃41は、架台12の開口部15より上方に持ち上げられた状態になっており、円盤鋸刃41の刃先は被切断パイプ50に接触することはない。
パイプ用切断機10を被切断パイプ50上に載置した後、チェーン19を被切断パイプの下方へ外周に沿って回し、チェーン19により被切断パイプ50を囲繞して、プラスチックローラ19cの一つを引掛部18として受け部14に引っ掛けて固定する。このとき、チェーン19の複数のプラスチックローラ19cから、被切断パイプの口径に対して適当な長さになるものを選択し、選択したプラスチックローラ19cの下方にあるチェーン駒19aを受け部14のスリット14aに通して、プラスチックローラ19cを受け部14の窪み14bに引っ掛けて固定する。チェーン19の他方の端部には引張機構20が接続されているので、弾性的にチェーン19が引っ張られて、チェーン19と架台12との間に被切断パイプ50が安定的に保持されるようになる。また、複数のプラスチックローラ19cと受けローラ16とが被切断パイプ50の表面に転接することにより被切断パイプ50を保持しているので、被切断パイプ50を周方向に回転させることができる。このように、本実施形態のパイプ用切断機10はパイプ保持具11を用いて被切断パイプ50を保持することができる。
被切断パイプ50を切断する際、作業者は電動丸鋸40のモータに電源を入れ、円盤鋸刃41を回転駆動させて、取手42を把持して円盤鋸刃41を手前方向(図2のC方向)に下降させる。作業者は円盤鋸刃41を被切断パイプ50に食い込ませることにより、被切断パイプ50の上部を切断する。そして、パイプ用切断機10が被切断パイプ50の外周を周回するように、取手42を前方に押す。パイプ用切断機10は受けローラ16に案内されて、被切断パイプ50を切断しながら外周を周回する。ある程度切断が進行した後、被切断パイプ50を周方向に回転させて姿勢を戻し、引き続き切断作業を行う。最終的には被切断パイプ50を全周に亙って切断する。
被切断パイプ50からパイプ用切断機10を取り外す場合は、引張機構20の軸管26を押し下げて、チェーン19を弛ませて、引掛部18を受け部14から取り外し、保持機構17による被切断パイプ50の保持を解放する。
切断する位置を変更する場合は、一旦、チェーン19を受け部14から解放してパイプ用切断機10を被切断パイプ50の長手方向に移動させる。パイプ用切断機10を移動させて円盤鋸刃41が所望の位置にセットされた後に、再度、引掛部18を受け部14に引っ掛けて被切断パイプ50を保持する。また、引掛部18を受け部14に引っ掛けた状態で、引張機構20の軸管26を押下げることにより、チェーン19を弛ませて保持機構17の保持力を弱め、パイプ用切断機10を移動させてもよい。
被切断パイプ50の口径が変化した場合は、引掛部18となるプラスチックローラ19cを変更して、被切断パイプ50に転接するチェーン19長さを調整する。また、チェーン19の端部に連結された引張機構20が弾性的に摺動可能であるので、被切断パイプ50の口径の変化に対して微調整することができる。
本実施形態のパイプ保持具11は、チェーン19を有する保持機構17により、被切断パイプ50を保持して切断する。被切断パイプ50の口径が大型化しても、チェーン19の長さのみを変更することにより対応することができるので、パイプ保持具11およびそれを用いたパイプ用切断機10が大型化しない。そのため、パイプ用切断機10は軽量で運搬が容易になり取扱い易い。従って、例えば被切断パイプ50の保管場所や、一部が埋設されているような作業現場にて、被切断パイプ50の切断作業を行うことができる。
従来のパイプ用切断機は、クランプのネジを回すことにより被切断パイプを固定していた。本実施形態のパイプ保持具11は、チェーン19に設けられた引掛部18でもある複数のプラスチックローラ19cから適当なものを選択して、架台12の受け部14に引っ掛けて固定するだけで、パイプ用切断機10を被切断パイプ50に取付けることができる。そのため、簡単で迅速に被切断パイプ50を保持することができ作業効率を高めることができる。
また、本実施形態のパイプ保持具11は、複数のプラスチックローラ19cを被切断パイプ50の表面に転接させて被切断パイプ50を保持している。そのため、被切断パイプ50の一部に力が集中して被切断パイプ50が歪むまたは傷付くことを防止することができる。
また、パイプ専用の切断機を用いた場合、パイプの口径が異なると共通のカッタを使用することができず、作業現場において個別の専用カッタを準備する必要がある。また専用の装置は高価であるので各作業現場において準備するのは非経済である。本実施形態のパイプ用切断機10の電動丸鋸40は、市販されているものを用いることができるので、高価な専用の装置を用いることなく安価にパイプ用切断機10を準備することができる。
また、従来のように被切断パイプ50を鋸を用いて切断した場合、上方から下方へ押し切るので切断面の下方にバリが発生し易い。本実施形態のパイプ用切断機10を用いて被切断パイプ50を切断すれば、被切断パイプ50を回転させながら周方向に切断するので、切断面にバリが発生し難い。
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明した。なお、本実施形態において、樹脂製のパイプを切断する場合について述べたが、樹脂製以外のパイプ、例えば金属パイプを切断する場合は、円盤鋸刃41を金属用に取り替えることにより切断することができる。また、支持台30に支持ローラ34を設けて被切断パイプ50を支持していたが、被切断パイプ50を例えばV字型の断面を有する台を用いて支持しても構わない。被切断パイプ50の一部が埋設されている場合は支持台30を用いることなく、チェーン19により被切断パイプ50を抱持して、パイプ用切断機10により切断することができる。本実施形態のパイプ保持具11は、プラスチックローラ19cを受け部14に引っ掛けて被切断パイプ50を保持しているが、チェーン19の端部に別途複数のフックを設けて架台12の側部にフックを引っ掛けて被切断パイプ50を保持しても構わない。
10 パイプ用切断機
11 パイプ保持具
12 架台
13 固定部
14 受け部
16 受けローラ
17 保持機構
18 引掛部
19 チェーン
20 引張機構
21 軸部
24 係止部
26 軸管
30 支持台
40 電動丸鋸
41 円盤鋸刃
50 被切断パイプ

Claims (4)

  1. 被切断パイプを保持するパイプ保持具であって、
    着脱自在に電動丸鋸を取付け可能な架台と、
    回転軸が前記電動丸鋸の円盤鋸刃に対して直角になるよう前記架台の底部に設けられ、前記被切断パイプをパイプ軸線が前記円盤鋸刃に対して直角になるように支持する複数の受けローラと、
    両端部が前記架台の両側部に固定され前記被切断パイプを囲繞し、前記被切断パイプを前記架台に押圧保持するチェーンと、
    前記チェーンを引張する引張機構と、
    を備えたことを特徴とするパイプ保持具。
  2. 前記チェーンは、チェーンローラの外径より大きい外径のプラスチックローラを有する、請求項1に記載のパイプ保持具。
  3. 前記架台は、前記チェーンの前記プラスチックローラを受ける受け部を前記架台の一方の側部に有し、
    前記チェーンは、複数の前記プラスチックローラを有しており、前記チェーンは複数の前記プラスチックローラのうち何れか一つを前記架台の受け部に引っ掛けることにより前記架台に固定される、請求項2に記載のパイプ保持具。
  4. 請求項1から3の何れかに記載したパイプ保持具の前記架台に電動丸鋸を取付けた、パイプ用切断機。
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