JP2010245135A - 気相成長装置 - Google Patents

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裕之 安藤
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英和 坂上
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Abstract

【課題】
冷媒中間室のヒータからの加熱による劣化や破損を防止し、かつ、作製が容易で、かつシャワープレートの冷却を均一に行い、ガスのシャワープレートでの反応によるシャワープレートにおけるガス吐出孔の目詰まりを回避し得る冷媒中間室を備える気相成長装置を提供する。
【解決手段】
シャワープレート上に、ガスを充満させるガス中間室と、前記ガスを冷却する冷媒を充満させる冷媒中間室とが、該冷媒中間室を前記シャワープレート側にして順に積層され、
前記冷媒中間室には、前記ガス中間室から前記シャワープレートの複数のガス吐出孔に連通する複数のガス供給管が貫通させるためのガス供給管貫通孔が設けられ、
前記冷媒中間室がシャワープレート、ガス中間室との境界板、ガス供給貫通孔との仕切り部で構成されており、
前記シャワープレートと前記ガス供給貫通孔との仕切り部が一体となった構造となっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば縦型シャワーヘッド型MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition) 等の気相成長装置に関するものである。
従来、発光ダイオード及び半導体レーザの製造においては、トリメチルガリウム(TMG)又はトリメチルアルミニウム(TMA)等の有機金属ガスと、アンモニア(NH)、ホスフィン(PH)又はアルシン(AsH)等の水素化合物ガスとを成膜に寄与する原料ガスとして成長室に導入して化合物半導体結晶を成長させるMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition) 法が用いられている。
MOCVD法は、上記の原料ガスを水素等のキャリアガスと共に成長室内に導入して加熱し、所定の基板上で気相反応させることにより、その基板上に化合物半導体結晶を成長させる方法である。MOCVD法を用いた化合物半導体結晶の製造においては、成長する化合物半導体結晶の品質を向上させながら、コストを抑えて、歩留まりと生産能力とをどのように最大限確保するかということが常に高く要求されている。
図11に、MOCVD法に用いられる従来の縦型シャワーヘッド型MOCVD装置の一例の模式的な構成を示す。
このMOCVD装置においては、ガス供給源102から反応炉101の内部の成長室111に反応ガス及び不活性ガスを導入するためのガス配管103が接続されており、反応炉101における内部の成長室111の上部には該成長室111に反応ガス及び不活性ガスを導入するための複数のガス吐出孔を有するシャワープレート110がガス導入部として設置されている。
また、反応炉101の成長室111の下部中央には図示しないアクチュエータによって回転自在の回転軸112が設置され、この回転軸112の先端にはシャワープレート110と対向するようにしてサセプタ108が取り付けられている。上記サセプタ108の下部には該サセプタ108を加熱するためのヒータ109が取り付けられている。
さらに、反応炉101の下部には、該反応炉101における内部の成長室111内のガスを外部に排気するためのガス排気部104が設置されている。このガス排気部104は、パージライン105を介して、排気されたガスを無害化するための排ガス処理装置106に接続されている。
上記構成の縦型シャワーヘッド型MOCVD装置において、化合物半導体結晶を成長させる場合には、まず、サセプタ108に基板107を設置し、回転軸112の回転によりサセプタ108を回転させ、ヒータ109の加熱によりサセプタ108を介して基板107を所定の温度に加熱する。その後、シャワープレート110に形成されている複数のガス吐出孔から反応炉101の内部の成長室111に反応ガス及び不活性ガスを導入する。
複数の反応ガスを供給して基板107上で反応せしめ薄膜を形成する方法として、従来は、シャワーヘッドの中で複数のガスを混合し、シャワープレート110に多数設けられているガス吐出口から基板107に反応ガスを吹き出させる方法が採られていた。
しかし、この方法では、ヒータ109からの輻射熱により、シャワープレート110の表面が加熱されてしまうため、反応ガスが基板107上に到達し、反応することによって薄膜を形成する前に、シャワープレート110の表面で一部の化学反応が進行する。これにより、シャワープレート110の表面で生成物が形成されてしまい、シャワープレート110のガス吐出孔が生成物により詰まりを起こしてしまい、原料ガス及び不活性ガスが均一に基板107の表面に到達できなくなってしまい、均一な薄膜を形成することができなかった。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1に開示された気相成長装置200では、図12に示すように、ガス通路部を除くシャワープレート201の内部に冷媒を導入し、シャワープレート201の内部におけるガス通路部の上下及び側面から冷却を行い輻射熱によるシャワープレート201の温度上昇を抑制している。また、側壁202には冷媒ジャケット203を配置し、その内部にも冷媒を導入し、合わせてシャワープレート201の温度上昇及び原料ガスの温度上昇を抑制している。
また、近年では、複数の供給ガスそれぞれに、中間室を設け、この中間室からそれぞれの反応ガスをシャワープレートのガス吐出孔を通して、分離した状態で成長室へ供給する方法が一般的によく用いられる。これは、シャワーヘッド内で気相反応が生ずるのを避けるためである。この場合、III 族系ガス吐出孔とV族系ガス吐出孔とは交互に近接配置されるため、例えば、図13に示す特許文献2に開示された反応容器300のように、III 族系ガスの中間室301とV族系ガスの中間室302とを2層上下に配置し、それぞれのガスが成長室303以外で混合しないように、ガス流路が分離された積層構造がよく用いられている。
この特許文献2に開示された反応容器300においても、シャワープレート304の上面に冷却チャンバ305を設け、ギャラリー306を介して冷媒を導入し、シャワープレート304の冷却を行い、シャワープレート304の温度上昇及び原料ガスの温度上昇を抑制している。
特開2006−216830号公報(2006年8月17日公開) 特開平8−91989号公報(1996年4月9日公開)
ところで、シャワープレート上に、ガスを充満させるガス中間室と、ガスを冷却する冷媒を充満させる冷媒中間室とが、冷媒中間室をシャワープレート側にして順に積層され、冷媒中間室には、ガス中間室からシャワープレートの複数のガス吐出孔に連通する複数のガス供給管が貫通して設けられる場合、冷媒中間室には、ガス供給管を貫通させるためのガス供給管貫通孔が設けられており、冷媒中間室はシャワープレート、ガス中間室との境界板、ガス供給管を貫通させるための仕切り部で構成される。
一般的に、このような構成の冷媒中間室は、シャワープレート、仕切り部およびガス供給管貫通孔となる中空パイプ、ガス中間室との境界板を溶接などによって接続することによって作製される。
しかし、このような方法で作製された場合、ヒータが冷媒中間室の下側に設置されているため、冷媒中間室の下側、つまりシャワープレートが加熱され、シャワープレートと仕切り部を溶接した部位が熱によって歪が生じ、早く劣化することによって破損し、冷媒漏れなどのトラブルが起こることが問題であった。そのため、シャワープレートが高温下にさらされることになり、装置を安定して繰り返し稼動ができないという問題があった。
また、このような方法で作製する場合、大型化になるにつれ、作製のための手間が大きくなるとともに、加工精度が落ちるため、作製が困難という課題もあった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ヒータからの加熱によって破損することなく、かつ、装置が大型化しても容易に作製することのでき、かつシャワープレートの冷却を均一に行い、ガスのシャワープレートでの反応によるシャワープレートにおけるガス吐出孔の目詰まりを回避し得る冷却能力を有する冷媒中間室を備えた気相成長装置を提供することにある。
本発明の気相成長装置は、上記課題を解決するために、ガスを吐出する複数のガス吐出孔を配設したシャワープレートを通して、被成膜基板を収容する成長室内に該ガスを供給して、前記被成膜基板に成膜する気相成長装置において、前記シャワープレート上に、前記ガスを充満させるガス中間室と、前記ガスを冷却する冷媒を充満させる冷媒中間室とが、該冷媒中間室をシャワープレート側にして順に積層され、前記冷媒中間室には、前記ガス中間室から前記シャワープレートの複数のガス吐出孔に連通する複数のガス供給管が貫通させるためのガス供給管貫通孔が設けられ、前記冷媒中間室が前記シャワープレート、前記ガス中間室との境界板、前記ガス供給貫通孔との仕切り部で構成されており、前記シャワープレートと前記ガス供給貫通孔との仕切り部が一体形成されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、ヒータから冷媒中間室の下側が加熱されても、シャワープレートとガス供給貫通孔との仕切り部との間で分離や破損が起きない。すなわち、これまでのようにシャワープレートと仕切り部が溶接などで接合されていないため、分離や破損が起こるところがない。
したがって、高温に加熱しても安定操業が可能となる気相成長装置を提供することができる。
また、本発明の気相装置では、被成膜基板に向かって前記第1のガスが流れるガス流路が形成されており、
上記境界板から突出して前記ガス流路の内部に挿入されて前記被処理基板に向かって前記第2のガスを流すガス導管を有していることを特徴としている。
このような構造にすることで、反応ガスの混合性が向上し、被処理基板面上のガス濃度分布を均一化することができ、被処理基板表面反応の制御性を向上させ、つまり、成膜厚や組成比を向上させると共に、原料利用効率を向上させることができる。また、被処理基板に到達する前に附加化合物が発生するのを防ぐことができる。
本発明の気相装置では、前記冷媒中間室には、冷媒流路が前記複数の仕切り部の規制によって配列され、かつ、冷媒流路は直線状に交差していることが好ましい。
このような構造にすることで装置を大型化しても冷媒中間室の作製が容易となる。
本発明の気相装置では、前記冷媒流路が直交する2方向の直線状であることが好ましい。
このような構造にすることで装置を大型化しても冷媒中間室の作製がさらに容易となる。かつ、シャワープレート全体を均一に冷却する能力を有する。
本発明の気相装置では、前記冷媒中間室には冷媒導入口と冷媒排出口が対向して設けられており、前記冷媒流路が前記冷媒導入口と前記冷媒排出口をつなぐ直線からそれぞれ±45度傾いた2方向の直線状であることが好ましい。
このような構造にすることで、装置を大型化しても冷媒中間室の作製が容易となるとともに、冷媒が流れやすくなり、冷却能力が向上する。
すなわち、冷媒が冷媒導入口から冷媒排出口に向かって流れる際に、流れの方向を妨げない構造になっているため、冷媒が流れやすくなる。
本発明の気相装置では、前記仕切り部の少なくとも1角を曲線構造とすることが好ましい。
このような構造にすることで、冷媒が流れやすくなり、冷却能力が向上する。
冷媒の流れは流路が交差する付近で滞りやすいが、流路が交差する場所である仕切り部の角を曲線構造とすることで、冷媒が流れやすくなる。
本発明の気相装置では、前記仕切り部の少なくとも1角の角を落した構造とすることが好ましい。
このような構造にすることで、冷媒が流れやすくなり、冷却能力が向上する。
冷媒の流れは流路が交差する付近で滞りやすいが、流路が交差する場所である仕切り部の角を落とした構造とすることによって、冷媒が流れやすくなる。
本発明の気相成長装置は、以上のように、ヒータによって冷媒中間室の下側が加熱されても破損などが起こることがなく、高温でも安定して操業でき、かつ作製が容易で、かつシャワープレートの冷却を均一に行い、ガスのシャワープレートでの反応によるシャワープレートにおけるガス吐出孔の目詰まりを回避し得る冷媒中間室を備えた気相成長装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明における気相成長装置の全体構成を示す概略図である。 上記気相成長装置におけるシャワーヘッドの構成を示す断面図である。 本発明における他の気相成長装置におけるシャワーヘッドの構成を示す断面図である。 シャワーヘッドの構成を示す組み立て分解斜視図である。 シャワーヘッドの構成を示す組み立て分解斜視図である。 本発明における実施形態の1つで、(a)は冷媒中間室に仕切り部の配列によって設けられた流路の1部分を拡大して示す平面図である。(b)はシャワーヘッドの冷媒供給部における冷媒の流れを示す平面図である。 本発明における実施形態の1つで、冷媒中間室に仕切り部の配列によって設けられた流路の1部分を拡大して示す平面図である。 本発明における実施形態の1つで、(a)は冷媒中間室に仕切り部の配列によって設けられた流路の1部分を拡大して示す平面図である。(b)はシャワーヘッドの冷媒供給部における冷媒の流れを示す平面図である。 本発明における実施形態の1つで、(a)は冷媒中間室に仕切り部の配列によって設けられた流路の1部分を拡大して示す平面図である。(b)はシャワーヘッドの冷媒供給部における冷媒の流れを示す平面図である。 本発明における実施形態の1つで、(a)は冷媒中間室に仕切り部の配列によって設けられた流路の1部分を拡大して示す平面図である。(b)はシャワーヘッドの冷媒供給部における冷媒の流れを示す平面図である。 従来の縦型シャワーヘッド型の気相成長装置の構成を示す断面図である。 従来の他の縦型シャワーヘッド型の気相成長装置の構成を示す断面図である。 従来のさらに他の縦型シャワーヘッド型の気相成長装置の構成を示す断面図である。
本発明の一実施形態について図1ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分又は相当部分を表わすものとする。
(実施の形態1)
図1に、本発明の気相成長装置としてのMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :有機金属気相堆積)装置の一例である縦型シャワーヘッド型のMOCVD装置10の模式的な構成の一例を示す。
本実施の形態のMOCVD装置10は、図1に示すように、中空部である成長室1を有する反応炉2と、被成膜基板3を載置するサセプタ4と、上記サセプタ4に対向しかつ底面にシャワープレート21を持つガス供給手段としてのシャワーヘッド20とを含んでいる。
上記サセプタ4の下側には被成膜基板3を加熱するヒータ5及び支持台6が設けられており、支持台6に取り付けた回転軸7が図示しないアクチュエータ等によって回転することにより、上記サセプタ4及びヒータ5が、サセプタ4の上面(シャワープレート21側の面)が対向するシャワープレート21と平行な状態を保ちながら回転するようになっている。上記サセプタ4、ヒータ5、支持台6及び回転軸7の周囲には、ヒータカバーである被覆板8が、これらサセプタ4、ヒータ5、支持台6及び回転軸7を取り囲むように設けられている。
また、MOCVD装置10は、成長室1の内部のガスを周辺のガス排出口を通して外部に排出するためのガス排出部11と、このガス排出部11に接続されたパージライン12と、このパージライン12に接続された排ガス処理装置13とを有している。これにより、成長室1の内部に導入されたガスはガス排出部11を通して成長室1の外部に排出され、排出されたガスはパージライン12を通って排ガス処理装置13に導入され、排ガス処理装置13において無害化される。
さらに、MOCVD装置10は、III 族元素を含む原料ガスとしてのIII 族系ガスの供給源となるIII 族系ガス供給源31と、このIII 族系ガス供給源31から供給されたIII 族系ガスをシャワーヘッド20に供給するためのIII 族系ガス配管32と、III 族系ガス供給源31から供給されるIII 族系ガスの供給量を調節することができるIII 族系ガス供給量調節部であるマスフローコントローラ33とを有している。上記III 族系ガス供給源31は、III 族系ガス配管32によって、マスフローコントローラ33を介して、シャワーヘッド20のIII 族系ガス供給部23に接続されている。
なお、本実施の形態において、III 族元素としては、例えば、Ga(ガリウム)、Al(アルミニウム)又はIn(インジウム)等があり、III 族元素を含むIII 族系ガスとしては、例えば、トリメチルガリウム(TMG)又はトリメチルアルミニウム(TMA)等の有機金属ガスの1種類以上を用いることができる。
また、このMOCVD装置10は、V族元素を含む原料ガスとしてのV族系ガスの供給源となるV族系ガス供給源34と、V族系ガス供給源34から供給されたV族系ガスをシャワーヘッド20に供給するためのV族系ガス配管35と、V族系ガス供給源34から供給されるV族系ガスの供給量を調節することができるV族系ガス供給量調節部であるマスフローコントローラ36とを有している。上記V族系ガス供給源34は、V族系ガス配管35によって、マスフローコントローラ36を介してシャワーヘッド20のV族系ガス供給部24に接続されている。
なお、本実施の形態において、V族元素としては、例えば、N(窒素)、P(リン)又はAs(ヒ素)等があり、V族元素を含むV族系ガスとしては、例えば、アンモニア(NH)、ホスフィン(PH)又はアルシン(AsH)等の水素化合物ガスの1種類以上を用いることができる。
上記マスフローコントローラ33・36は図示しない制御部にて制御されるようになっている。
また、本実施の形態では、III 族系ガス供給部23とシャワープレート21との間に冷媒供給部22が設けられており、この冷媒供給部22には、シャワープレート21を冷却するために、冷媒装置37から冷媒供給配管38を通して冷媒が供給されるようになっている。この冷媒は、シャワープレート21の冷却を行った後、冷媒排出配管39を通して図示しない排出ユーティリティへ排出されるようになっている。
なお、冷媒は、例えば、一般的な水を用いることができるが、必ずしも水に限らず、他の液体及び気体による冷媒を用いることが可能である。
次に、図2を用いてシャワーヘッド20の構成を説明する。
シャワーヘッド20は、図2に示すように、下から順番に、シャワープレート21、冷媒供給部22、III 族系ガス供給部23、及びV族系ガス供給部24が積層されて構成されている。
上記シャワープレート21、冷媒供給部22、III 族系ガス供給部23、及びV族系ガス供給部24は積層配置であるため、本実施の形態では、V族系ガス供給部24におけるガス個別中間室としてのV族系ガス中間室24bのV族系ガスは、ガス個別中間室としてのIII 族系ガス中間室23b、および冷媒中間室22bを貫通して設けられたガス供給管及び個別ガス供給管としてのV族系ガス供給管24cを通してシャワープレート21のガス吐出孔としてのV族系ガス吐出孔H4から成長室1に吐出される。
また、III 族系ガス供給部23におけるIII 族系中間室23bのIII 族系ガスは、冷媒中間室22bを貫通して設けられたガス供給管及び個別ガス供給管としてのIII 族系ガス供給管23cを通してシャワープレート21のガス吐出孔としてのIII 族系ガス吐出孔H3から成長室1に吐出される。
以下、それぞれについて、詳細に説明する。
図2に示すように、シャワープレート21には、前記成長室1にIII 族系ガスを供給するためのガス吐出孔としてのIII 族系ガス吐出孔H3、及びV族系ガスを供給するためのガス吐出孔としてのV族系ガス吐出孔H4がそれぞれ複数形成されている。そして、シャワープレート21の面内(前記サセプタ4に向かい合っている表面内)において、III 族系ガス吐出孔H3とV族系ガス吐出孔H4とが交互に配列されている。図5に示す例においては、III 族系ガス吐出孔H3及びV族系ガス吐出孔H4の配列方向は、水平方向及び垂直方向となっている。つまり、格子状となっている。ただし、この格子は正方格子に限らず、菱形の格子等でもよい。また、図1に示す構成のシャワープレート21における、III 族系ガス吐出孔H3の開口部の面積と、V族系ガス吐出孔H4の開口部の面積とは同一となっている。
次に、各ガス供給部について説明する。
図2に示すように、III 族系ガス供給部23は、シャワーヘッド20の例えば周辺部から供給されたIII 族系ガスを均一にIII 族系ガス吐出孔H3に導くため、III 族系ガス外環流路23aと、III 族系ガス中間室23bと、このIII 族系ガス中間室23bから成長室1に連通するIII 族系ガス供給管23cとにより構成されている。なお、III 族系ガス供給管23cの断面は、必ずしも円形に限ることはなく、角管、楕円管又はその他の断面でもよい。
一方、同様に、V族系ガス供給部24は、シャワーヘッド20の周辺部より供給された反応ガスを均一にV族系ガス吐出孔H4に導くため、冷媒外環室としてのV族系ガス外環流路24aと、V族系ガス中間室24bと、V族系ガス供給管24cとにより構成されている。なお、V族系ガス供給管24cの断面についても、必ずしも円形に限ることはなく、角管、楕円管又はその他の断面でもよい。
III 族系ガス中間室23b内には、V族系ガス供給管24cが、それぞれのガスが混合しないよう分離されて配置されている。つまり、III 族系ガス中間室23bの平面においては、III 族系ガス吐出孔H3の位置には、III 族系ガス中間室23bからIII 族系ガス吐出孔H3へ連通されるIII 族系ガス供給管23cが配置されていると共に、V族系ガス吐出孔H4の位置には、V族系ガス中間室24bからV族系ガス吐出孔H4に連通されるV族系ガス供給管24cが柱のように林立していることになる。
次に、他のシャワーヘッド20の例を図3に示す。 シャワープレート21には、図示しない被処理基板に向かって第1ガス(III 族系ガス供給部23)が流れる複数個のガス流路が、所定の間隔を空けて配置されて形成されている。上部シャワープレート31は、図示しない被処理基板に向かって第2ガス(V族系ガス供給部24)を流すために設けられてシャワープレート31から突出して各ガス流路の内部に挿入された複数のガス導管を有している。ガス導管には、第2ガスが流れるガス流路24cが形成されている。
シャワープレート21には、第1ガスと第2ガスとが混合される混合室が、ガス導管の先端の前方においてガス流路の内壁により形成されている。 第1ガス、及び第2ガスが分離され、各ガスを独立に吐出するシャワープレート形状の複数のガス流路によって構成され、個々の第1ガス流路23c内に第2ガス流路24cが(同芯状に)内包されて配設され、第1ガス流路出口H3は、反応炉壁面に形成され、第2ガス流路出口H4は、第1ガス流路出口H3よりも、ガス供給源側、(つまり、被処理基板より遠い側)に構成され、配置されることにより、個々の第1ガスと第2ガスとの混合室を構成し、第1ガス流路23cと反応炉壁面との間に、第1ガス流路23cを温度調整する冷媒流路が構成される。
第1ガス流路の境界板26aと第1ガス流路のシャワープレート21とは、多数の貫通穴が形成され、距離Aを保って配設されており、ガス流路23cとなるガス導管が、気密を保つよう形成されている。ここで、シャワープレート21と仕切り部28は一体的に形成されているが、仕切り部28と境界板26aは、気密を保つよう、真空ロウ付や電子ビーム溶接、TIG溶接、拡散接合等によって接合されている。
上記のように構成することで、図2に示した本発明の構造に比べ、反応ガスの混合性が向上し、被処理基板面上のガス濃度分布を均一化することができ、被処理基板表面反応の制御性を向上させ、つまり、成膜厚や組成比を向上させると共に、原料利用効率を向上させることができる。
また、被処理基板に到達する前に附加化合物が発生するのを防ぐことができる。
さらに、境界板26aと境界板26bにそれぞれガス供給管23c、24cが設けられているため、シャワーヘッド20から独立して取り外し可能に設けられる。この場合、メンテナンス性が向上し、特に、シャワープレート内部に附加化合物が発生した場合や、異物混入があった場合においても、洗浄性が飛躍的に向上し、内部汚染を完全に除去できる(従来の構造によると、ロウ付等により接合しているため、内部の完全な洗浄は不可能である。穴が小さく(φ0.6mm)、洗浄液が十分に流れ難く、よどみができるため、異物がたまる可能性が高い。)。
次に、冷媒供給部22について、図4に基づいて説明する。
上記冷媒供給部22は、図1に示すシャワープレート21を一定の温度以下に冷却することによって、シャワープレート21への反応生成物の付着を抑制し、III 族系ガス吐出孔H3及びV族系ガス吐出孔H4の目詰まりを防止する。
シャワーヘッド20は、外側枠を構成する環状のフランジ25と、このフランジ25の最底面部に取り付けられるシャワープレート21と、前記冷媒中間室22b、III 族系ガス中間室23b及びV族系ガス中間室24bをそれぞれ上下方向で区画するために上記シャワープレート21と平行に配される境界板26a・26b及び天板26cとを備えている。
そして、上記シャワープレート21と境界板26aとの間には、冷媒を前記冷媒中間室22bに流入させる冷媒外環室27を、フランジ25の内側側面に形成するためのリング状壁としての冷媒用リング状壁22dが設けられている。また、上記境界板26aと境界板26bとの間には、III 族系ガスを前記III 族系ガス中間室23bに流入させるIII 族系ガス外環流路23aをフランジ25の内側側面に形成するためのIII 族系ガス開口付きリング23dが設けられている。さらに、上記境界板26bと天板26cとの間には、V族系ガスを前記V族系ガス中間室24bに流入させるV族系ガス外環流路24aをフランジ25の内側側面に形成するためのV族系ガス開口付きリング24dが設けられている。
これにより、冷媒中間室22b、III 族系ガス中間室23b及びV族系ガス中間室24bがそれぞれ独立した部屋となっている。
上記冷媒外環室26には、フランジ25の一端に設けられた冷媒供給配管38からの冷媒導入口38aから冷媒が供給されると共に、この冷媒外環室26の冷媒は、このフランジ25における冷媒供給配管38とは180度対向する位置に設けられた冷媒排出配管39への冷媒排出口39a(図5参照)から排出されるようになっている。
ここで、本実施の形態では、図2に示すように冷媒中間室22bのシャワープレートとガス供給管を貫通させるための仕切り部は一体構造となっている。
つまり、シャワープレートと仕切り部は溶接などによって接合されているのではなく、1つの部材で構成されている。
作製方法としては、シャワープレートに研削や機械加工によって流路となる溝を作っていく。この場合、流路の構造、仕切り部の形状は特に限定されず、図5のような円形の仕切り部などがある。このような加工方法をとることによって、装置が大型化しても、直線状に複数の溝を作るだけで流路を容易に作成することができる。また、ヒータからの熱により最も熱応力がかかる部分が一体化されているため、破損することなく、冷媒漏れなどのトラブルも発生することなく、メンテナンスが容易になる。
また、本実施の形態では、さらに、冷媒中間室22bにおいて、冷媒流路が前記複数の仕切り部の規制によって配列され、かつ、冷媒流路は直線状に交差している。
このような冷媒中間室を作製する方法として、たとえば、以下の方法が考えられる。
まず、シャワープレートに、ある一定方向にダイシングを行い、複数の溝を作る。次に境界板を所望の角度に回転させた後、ふたたび一定方向にダイシングを行う。必要であれば、この作業を繰り返す。このような作業で容易に交差する直線状の流路が形成される。この流路が形成されたシャワープレートにガス中間室との境界板を溶接やロウ付けといった方法で取り付けることによって冷媒中間室を作製することができる。この方法では、シャワープレートをダイシングする際に、作業板から取り外すことなく、交差する直線状の流路を作製することができるため、加工精度が高く、かつ作業時間が短い。また、大型化された場合でも加工しやすいという大きな利点をもつ。
交差する直線状の流路は特に限定されないが、たとえば図6に示すような構造であっても良い。
上記実施の形態で説明した構成、すなわち図7(a)に示す構成を基に、冷媒中間室22bにおいて、仕切り部によって設けられた冷媒流路が直交する2方向の直線状とした場合の、冷媒の流れについてシミュレーションを実施した。
上記構成の冷媒中間室22bにおける冷媒の流通経路について、図7(b)に基づいて説明する。図7(b)は、冷媒外環室27における冷媒外環導入室27aを通して、冷媒中間室22b及び冷媒外環排出室27bへ冷媒を流した状態のシミュレーションを実施した結果を示す。
シミュレーション条件は、冷媒供給配管38から3m/sの流速にて冷媒を導入する条件にて実施した。本条件は、冷媒中間室22b内を貫通するIII 族系ガス供給管23c及びV族系ガス供給管24cの表面積、及び個数から算出されるコンダクタンスから設定した値である。
また、冷媒外環導入室27a及び冷媒外環排出室27bの寸法は、内径Φ176mm、外径Φ230mm、及び高さ5mmとしている。
さらに、冷媒外環導入室27aの側壁である冷媒用リング状壁22dから冷媒を流入する冷媒用開口としての冷媒流入開口Hin、及び冷媒外環排出室27bの冷媒用開口としての冷媒流出開口Houtの直径及び配置については、冷媒供給配管38と冷媒排出配管39とを結ぶ中心軸の垂直方向に線対称となるように配置している。すなわち、冷媒流入開口Hin及び冷媒流出開口Houtは、冷媒外環室隔壁28において、180度対向する位置に設けられている。
この結果、冷媒の流れに関し、図7(b)に示すように、冷媒が冷媒中間室22bの内部に充分に供給されることがわかり、シャワープレートを均一に冷却することができることがわかった。
実施例1で示した流路について異なる実施例を示す。すなわち、実施例1では、直線状の流路を冷媒中間室に設けられた冷媒導入口と冷媒排出口を結ぶ直線と平行及び垂直になるような構成であったが、この流路を傾斜させた場合について図8を基に説明を行なう。図8(a)のようにこの直線状の流路を冷媒中間室に設けられた冷媒導入口と冷媒排出口を結ぶ直線から±45度傾ける構造としても良い。この流路を±45度傾斜させた構成についてのシミュレーション結果を図8(b)に示す。なお、シミュレーション条件は、上記実施例と同様である。このような構造にすることで、冷媒が流れやすくなり、冷却能力が向上することがわかった。
上記実施例2に対し、さらに冷媒が流れやすく、冷却能力が向上する構造について説明を行なう。
その構造を図9(a)に示す。この構造は、実施例1、実施例2に対して、仕切り部の少なくとも1角を曲線構造としている。このシミュレーション結果を、図9(b)に示す。なお、シミュレーション条件は、上記実施例と同様である。これは仕切り部の4角すべての角を曲線構造としたものであり、計算結果から、実施例1、実施例2の曲線構造としない場合と比べ、さらに冷媒が流れやすくなり、冷却能力が大幅に向上することが明らかになった。
このような構造を作製する方法としては、ダイシングで直線状の流路を形成させた後に、仕切り部の角をエンドミル等で加工することが考えられる。曲線構造の角Rとしては特に制限はなく、適宜加工のしやすさや仕切り部の大きさによって変えればよい。
上記実施例2に対し、さらに冷媒が流れやすく、冷却能力が向上する構造について説明を行なう。
その構造を図9(a)に示す。この構造は、実施例1、実施例2に対して、仕切り部の少なくとも1角の角を落した構造としている。このシミュレーション結果を、図10(b)に示す。なお、シミュレーション条件は、上記実施例と同様である。このシミュレーション結果は仕切り部の4角すべての角を落したものであり、計算結果から、実施例1、実施例2の曲線構造としない場合と比べ、冷媒が流れやすくなり、冷却能力が大幅に向上することが明らかになった。
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態について、上記本発明のMOCVD装置10を用い、III −V族化合物半導体結晶をMOCVD法により成長させてIII −V族化合物半導体を製造する方法を、図1に基づいて説明する。
すなわち、図1に示す構成の本実施の形態のMOCVD装置10を用いて、III −V族化合物半導体結晶をMOCVD法により成長させる際には、まず、サセプタ4上に下地となる被成膜基板3が設置される。その後、回転軸7の回転により、サセプタ4の上面に設置された被成膜基板3の表面がシャワープレート21と平行な状態を保ちながら回転し、ヒータ5の加熱により、サセプタ4を介して被成膜基板3が所定の温度に加熱される。そして、シャワープレート21に形成されているIII 族系ガス吐出孔H3からIII 族系ガスが成長室1に、被成膜基板3の表面に対して垂直方向に導入されると共に、シャワープレート21に形成されているV族系ガス吐出孔H4からV族系ガスが成長室1に、被成膜基板3の表面に対して垂直方向に導入される。
これにより、被成膜基板3の表面上にIII −V族化合物半導体結晶が成長することになる。なお、ここでは、III 族系ガスの供給量及びV族系ガスの供給量は、図示しない制御部によってマスフローコントローラ33・36にて制御され、III 族系ガス及びV族系ガスのそれぞれが成長室1に供給されることになる。
III 族系ガス及びV族系ガスは、シャワープレート21に交互に配列されたIII 族系ガス吐出孔H3及びV族系ガス吐出孔H4からそれぞれ供給されていることから、被成膜基板3の表面上方におけるIII 族系ガス吐出孔H3とV族系ガス吐出孔H4との分布の偏りを低減することができる。
III 族系ガスとV族系ガスとが混合し濃度分布が均一となり、ヒータ5による被成膜基板3の加熱と相俟ってIII 族系ガスとV族系ガスとの気相反応が被成膜基板3の表面近傍において進行する。
冷媒中間室22bの内部を貫通するIII 族系ガス供給管23cのIII 族系ガス及びV族系ガス供給管24cのV族系ガスは、冷媒中間室22bを流れる冷媒によって、充分に冷却されるので、シャワープレート21のIII 族系ガス吐出孔H3及びV族系ガス吐出孔H4でガスが反応して析出し、III 族系ガス吐出孔H3及びV族系ガス吐出孔H4が詰まるということがない。
すなわち、シャワープレート21全面の温度及び反応ガスの温度を均一にすることにより、シャワープレート21の冷却を均一に行い、シャワープレート21の表面、及びガス投入口での生成物付着によるIII 族系ガス吐出孔H3及びV族系ガス吐出孔H4の詰り起因による流れの乱れをなくすことができる。また、反応ガスの温度均一化を図ることにより生成膜厚や組成比を向上させることができる。
なお、上記においては、III 族系ガス、V族系ガスを導入する場合について説明したが、本発明においては、III 族系ガス及びV族系ガスと共に、不活性ガスやドーパント源となるガス等を成長室1に供給してもよい。
また、上記においては、III 族系ガス吐出孔H3、及びV族系ガス吐出孔H4がそれぞれ円形である場合について説明したが、本発明においては、III 族系ガス吐出孔H3及びV族系ガス吐出孔H4の形状は特に限定されず、例えば、多角形又は楕円形等の形状にすることができる。
また、上記においては、被成膜基板3を1枚設置した場合について説明したが、本発明においては、被成膜基板3は1枚だけでなく複数枚設置してもよい。
さらに、本発明においては、MOCVD装置10を構成する反応炉2、シャワープレート21及びその他の部材の形状が、図1に示す形状に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記の説明では、冷媒中間室22bの上には、III 族系ガス中間室23bとV族系ガス中間室24bとが異なる2層として積層されていたが、必ずしもこれに限らない。
また、本発明においては、原料ガスの種類として、III 族系ガス及びV族系ガスに限ることはない。
本発明は、シャワープレート上部の空間に周辺部よりガスを導入し、シャワープレートの複数のガス吐出孔から基板表面に反応ガスを供給するシャワープレートを用いた縦型のMOCVD装置等の気相成長装置に利用できる。
1 成長室
2 反応炉
3 被成膜基板
4 サセプタ
5 ヒータ
6 支持台
7 回転軸
8 被覆板
10 MOCVD装置(気相成長装置)
11 ガス排出部
12 パージライン
20 シャワーヘッド
21 シャワープレート
22 冷媒供給部
22b 冷媒中間室
22d 冷媒用開口付きリング
23 III 族系ガス供給部
23a III 族系ガス冷媒外環流路
23b III 族系ガス中間室
23c III 族系ガス供給管
24 V族系ガス供給部
24a V族系ガス冷媒外環流路
24b V族系ガス中間室
24c V族系ガス供給管
24d V族系ガス開口付きリング
26a 境界板
26b 境界板
26c 天板
27 冷媒外環室
27a 冷媒外環導入室
27b 冷媒外環排出室
28 仕切り部
38 冷媒供給配管
38a 冷媒導入口
39 冷媒排出配管
39a 冷媒排出口
H 開口
H3 III 族系ガス吐出孔(ガス吐出孔)
H4 V族系ガス吐出孔(ガス吐出孔)
Hin 冷媒流入開口(冷媒用開口)
Hout 冷媒流出開口(冷媒用開口)

Claims (7)

  1. ガスを吐出する複数のガス吐出孔を配設したシャワープレートを通して、被成膜基板を収容する成長室内に該ガスを供給して、前記被成膜基板に成膜する気相成長装置において、
    前記シャワープレート上に、前記ガスを充満させるガス中間室と、前記ガスを冷却する冷媒を充満させる冷媒中間室とが、該冷媒中間室をシャワープレート側にして順に積層され、
    前記冷媒中間室には、前記ガス中間室から前記シャワープレートの複数のガス吐出孔に連通する複数のガス供給管が貫通させるためのガス供給管貫通孔が設けられ、
    前記冷媒中間室が前記シャワープレート、前記ガス中間室との境界板、前記ガス供給貫通孔との仕切り部で構成されており、
    前記シャワープレートと前記ガス供給貫通孔との仕切り部が一体形成されていることを特徴とする気相成長装置。
  2. 上記被成膜基板に向かって第1のガスが流れるガス流路が形成されており、
    上記境界板から突出して前記ガス流路の内部に挿入されて前記被処理基板に向かって第2のガスを流すガス導管を有していることを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
  3. 前記冷媒中間室には、冷媒流路が前記複数の仕切り部の規制によって配列され、かつ、冷媒流路は直線状に交差していることを特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記載の気相成長装置。
  4. 前記冷媒流路が直交する2方向の直線状であることを特徴とする請求項3記載の気相成長装置。
  5. 前記冷媒中間室には冷媒導入口と冷媒排出口が対向して設けられており、
    前記冷媒流路が前記冷媒導入口と前記冷媒排出口をつなぐ直線からそれぞれ±45度傾いた2方向の直線状であることを特徴とする請求項4記載の気相成長装置。
  6. 前記仕切り部の少なくとも1角を曲線構造とすることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の気相成長装置
  7. 前記仕切り部の少なくとも1角の角を落した構造とすることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の気相成長装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103255392A (zh) * 2013-05-30 2013-08-21 光垒光电科技(上海)有限公司 喷淋头以及气相沉积设备
JP2016164994A (ja) * 2011-03-18 2016-09-08 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 多レベルシャワーヘッド設計
CN111304630A (zh) * 2019-12-06 2020-06-19 深圳市纳设智能装备有限公司 一种预热型喷淋组件
CN115652288A (zh) * 2022-12-28 2023-01-31 拓荆科技(上海)有限公司 一种半导体工艺设备的喷淋板及半导体工艺设备

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