JP2010243168A - 電気化学素子の製造方法 - Google Patents

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貴之 藤田
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Abstract

【課題】 特に、従来に比べて、適切且つ容易に、測定感度を向上させることができる電気化学素子の製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】 レーザを用いたことで、所定部位にだけクリーニング処理を行うことが出来る。したがって、物理的研磨法を用いた従来のように、絶縁物除去後に、参照電極4の金属インクの塗布及び熱処理を行わなくても、インクの塗布及び熱処理を施して、作用極2、対極3及び参照電極4の形成を全て終了させた後、個別に作用極2に対して絶縁物除去のためのレーザ照射を行うことが出来る。またレーザ照射により、粗面化させて表面積を増加させることが出来る。以上により、従来に比べて、適切且つ容易に、測定感度を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、従来に比べて、適切且つ容易に、測定感度を向上させることができる電気化学素子の製造方法に関する。
水溶液中に含まれる成分濃度等を測定するための電気化学素子には、作用極、対極及び参照電極の3電極系の構成が一般的に知られている。
ところで作用極の表面に酸化物等の絶縁物が形成されると、図5に示すサイクリックボルタモグラム(CV曲線)に示すように、酸化電流ピーク及び還元電流ピークがブロードな状態になってしまうことがわかった。
そこで、物理的研磨により絶縁物の除去を行うことができるが、参照電極の先端表面は金属膜で形成されており、物理的研磨により金属膜まで除去されてしまうため、物理的研磨を行った後、参照電極の先端の金属インクを印刷し、溶剤を飛ばして焼成固化させるための熱処理を施していた。
特開2005−37406号公報 特開平6−67137号公報 特開平7−183503号公報
しかしながら、上記した従来の製造方法では、物理的研磨後に行う熱処理により、再び作用極表面に絶縁物が形成されてしまい、測定感度を十分に向上させることができなかった。
特許文献1に示すバイオセンサに関する発明では、レーザを用いてパターニングを行う(レーザ融除(laser ablation))ことが開示され、特許文献2,3には、レーザを用いてクリーニングを行うことが開示されているが、これら特許文献では、いずれも、上記した従来課題についての認識はなく、電気化学素子の電極表面に形成される絶縁物を除去するためにレーザを用いたものではない。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、従来に比べて、適切且つ容易に、測定感度を向上させることができる電気化学素子の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、作用極、対極及び参照電極を備える電気化学素子の製造方法において、
(a) 絶縁基板上に、インクを前記作用極、前記対極及び前記参照電極の各パターンにて塗布し、熱処理を施す工程、
(b) 前記作用極の表面に対して、レーザ照射を施してクリーニングする工程、
を有することを特徴とするものである。
本発明では、レーザ照射によるクリーニング処理を用いることで、物理的研磨法を用いた従来のように、絶縁物除去後に、参照電極の金属インクの塗布及び熱処理を行わなくても、(a)工程で、インクの塗布及び熱処理を施して、作用極、対極及び参照電極の形成を全て終了させた後、個別に作用極に対してレーザ照射によりクリーニングすることが出来る。またレーザ照射により、粗面化させて表面積を増加させることが出来る。以上により、本発明では従来に比べて、適切且つ容易に、測定感度を向上させることができる。
本発明では、前記(b)工程で、前記作用極及び前記対極の表面に対して、レーザ照射を施すことも出来る。
また本発明では、前記(a)工程では、前記絶縁基板上に、前記作用極、前記対極及び前記参照電極のパターンにカーボンインクを印刷して熱処理を施し、さらに前記参照電極の先端表面に金属インクを印刷して熱処理を施すこともできる。
本発明によれば、(a)工程で、インクの塗布及び熱処理を施して、作用極、対極及び参照電極の形成を全て終了させた後、個別に作用極に対してレーザ照射によりクリーニングすることが出来る。またレーザ照射により、粗面化させて表面積を増加させることが出来る。以上により、本発明では従来に比べて、適切且つ容易に、測定感度を向上させることができる。
本実施形態の電気化学素子の製造方法を示す工程図(部分平面図)、 本実施形態の作用極の表面を示す部分拡大断面図、 熱処理後にレーザ照射を施した実施例、レーザ照射後に熱処理を施した比較例、バフ研磨による従来例の各試料のサイクリックボルタモグラム(CV曲線)、 電気化学素子の作用極の表面をバフ研磨した場合の部分拡大断面図、 作用極の表面をクリーニングしない場合のサイクリックボルタモグラム(CV曲線)の模式図、
図1は本実施形態の電気化学素子の製造方法を示す工程図(部分平面図)である。
電気化学素子は、絶縁基板5上に作用極2、対極3及び参照電極4を備えて構成される。
作用極2は、電極/溶液(電解液)界面で反応が起きる電極、対極3は、電流が流される電極、参照電極4は電位の基準となる電極である。
作用極2の電位(参照電極基準)と、そのときの作用極2上での酸化還元反応で発生する電流値を検出し(サイクリックボルタンメトリー測定を行い)、サイクリックボルタモグラム(CV曲線)を得ることが出来る。
作用極2、対極3及び参照電極4はいずれも所定の電極面積で形成される。なお、作用極2は対極3より電極面積が小さく形成されることが好ましく、これにより、電極反応に伴う分極を主として作用極2上で起こすことが出来る。
図1を用いて本実施形態の電気化学素子の製造方法を説明する。
図1(a)の工程では、絶縁基板(例えばガラスエポキシ基板)5の表面に、カーボンインクを用いて、作用極2、対極3及び参照電極4の各パターンをスクリーン印刷する。次に熱処理を施して、カーボンインクに含まれる溶剤を除去すると共にバインダー樹脂を硬化させる。
続いて図1(b)に示す工程では、参照電極4の先端4aに金属インク、例えば銀インクをスクリーン印刷し、その後、熱処理を施して、銀インクに含まれる溶剤を除去すると共にバインダー樹脂を硬化させる。これにより、参照電極4の先端4aに銀塗膜を形成できる。
また作用極2、対極3及び参照電極4の電極として機能する先端を除く後端の表面を絶縁材料の保護膜で覆うことも出来る。
また上記した作用極2、対極3及び参照電極4の形成方法は一例であり、上記に限定されるものでない。例えば作用極2と対極3とを別々の材料で形成することもできるし、参照電極4の全体を銀塗膜で形成することもできる。ただし、上記のように、作用極2、対極3及び参照電極4のパターンを炭素塗膜で形成し、参照電極4の先端4aだけに銀塗膜を形成することで、簡単に各電極をパターン形成でき、また低コスト化を図ることが出来る。
一例として、上記したカーボンインクの乾燥塗膜中に、グラファイト(粒径が5〜10μm)を25体積%、カーボンブラック(粒径が30〜50μm)を5体積%、フェノール樹脂を70体積%含む。
次に図1(c)の工程では、作用極2の表面に個別にレーザLを照射し、作用極2の表面2aに形成された酸化物等の絶縁物を除去する(クリーニング処理)。なお本実施形態では、対極3の表面3aに対してもレーザ照射によるクリーニング処理を施して表面3aの絶縁物除去を行うことが可能である。その後、電子化学素子を密閉化することが望ましい。
ここで作用極2の表面2aに形成された全ての絶縁物を除去することが最適であるが、多少、絶縁物が残ったとしても(全絶縁物に対して20体積%以下)従来に比べて測定感度の向上を図れる。
また図2の作用極2の部分拡大縦断面図に示すように、レーザ照射により、表面2aの粗面化が促進される。すなわち図2のように作用極2の表面2aを高低差が大きい凹凸面に形成でき、表面2aの表面粗さを大きくすることができる。よって、表面2aの表面積を効果的に大きくすることができる。
本実施形態では、レーザ照射によるクリーニング処理を用いることで、物理的研磨法を用いた従来のように、絶縁物除去後に、参照電極4の金属インクの塗布及び熱処理を行わなくても、図1(a)〜図1(b)に示すように、インクの塗布及び熱処理を施して、作用極2、対極3及び参照電極4の形成を全て終了させた後、個別に作用極2に対してレーザ照射によりクリーニング処理を行うことが出来る。
以上により本実施形態の電子化学素子の製造方法によれば、絶縁物除去と粗面化を適切に促進させることができるから、後述の実験結果に示すように、CV曲線の酸化電流ピーク及び還元電流ピークをシャープにでき、しかも酸化電流ピーク及び還元電流ピークを大きくできる。したがって、測定感度を従来に比べて効果的に向上させることが可能になる。
実験では、インクの塗布及び熱処理を施して、作用極、対極、及び参照電極の形成を全て終了させた後、作用極の表面をレーザ照射によりクリーニングした試料(実施例)、レーザ照射によりクリーニングした後に熱処理を施した試料(比較例)、作用極の表面をバフ研磨した試料(従来例)を夫々、作製した。なおバフ研磨した試料は、バフ研磨後に熱処理を施した。
実験では、いずれの試料に対しても、使用したカーボンインクの乾燥塗膜は、グラファイト(粒径が5〜10μm)を25体積%、カーボンブラック(粒径が30〜50μm)を5体積%、フェノール樹脂を70体積%含む構成である。
また実施例でのレーザ照射には、ミヤチテクノス(株)のファイバレーザ加工機(ML−7320AU(FAYaレーザーマーカ:20W)を用いた。このとき、レーザパワーは60%、スピードは5000mm/sであった。
また熱処理条件は、240℃で10分とした。
そして上記した各試料の電気化学素子を水溶液(電解液)中に浸して、サイクリックボルタンメトリー測定を行った。電解液としては硫酸ナトリウム 1M、フェリシアン化カリウム0.2mMの混合水溶液を使用した。
図3に各試料のサイクリックボルタモグラム(CV曲線)を示す。図3に示すように、熱処理後にレーザ照射を行った実施例では、レーザ照射後に熱処理を行った比較例に比べて、酸化電流ピーク及び還元電流ピークを大きくできることがわかった。また、バフ研磨を施すと、作用極の表面が図4のように平滑面に近づき電極表面積が小さくなるが、本実施例では、作用極の表面を粗面化でき、図3に示すように、バフ研磨を施した従来例に比べて、酸化電流ピーク及び還元電流ピークを効果的に大きくできることがわかった。またΔE(酸化電位ピークと還元電位ピークの差)を小さくできることがわかった。電流ピークが高くΔEが小さいほど反応が速く、良品である。
実施例、比較例及び従来例のΔE、酸化電流ピーク、及び還元電流ピークを下記の表1に示す。
Figure 2010243168
実施例でのΔEは、比較例のΔEに対して約12%小さくでき、また、実施例での酸化電流ピークは比較例の酸化電流ピークに対して約19%向上し、また実施例での還元電流ピークは比較例の還元電流ピークに対して約12%向上することがわかった。
2 作用極
2a (作用極の)表面
3 対極
4 参照電極
4a 参照電極の先端(銀インク印刷部分)
5 絶縁基板
L レーザ

Claims (3)

  1. 作用極、対極及び参照電極を備える電気化学素子の製造方法において、
    (a) 絶縁基板上に、インクを前記作用極、前記対極及び前記参照電極の各パターンにて塗布し、熱処理を施す工程、
    (b) 前記作用極の表面に対して、レーザ照射を施してクリーニングする工程、
    を有することを特徴とする電気化学素子の製造方法。
  2. 前記(b)工程で、前記作用極及び前記対極の表面に対して、レーザ照射を施す請求項1記載の電気化学素子の製造方法。
  3. 前記(a)工程では、前記絶縁基板上に、前記作用極、前記対極及び前記参照電極のパターンにカーボンインクを印刷して熱処理を施し、さらに前記参照電極の先端表面に金属インクを印刷して熱処理を施す請求項1又は2に記載の電気化学素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015127249A (ja) * 2015-04-03 2015-07-09 株式会社吉野工業所 合成樹脂製丸形壜体

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