JP2010242632A - 内燃機関用の排気用ポペットバルブ - Google Patents

内燃機関用の排気用ポペットバルブ Download PDF

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Abstract

【課題】バルブ軸部のバルブガイド内周面に臨む領域全体をテーパ形状に構成し、バルブ軸部とバルブガイドが干渉しない排気用ポペットバルブの提供。
【解決手段】
バルブ軸部22にスカート状遷移領域28を介してバルブ傘部27が一体的に形成された排気バルブ20で、軸部22の円筒形状ガイド30との摺動領域全体を傘部27側に向け細いテーパ形状にした。傘部27側のバルブ・ガイド間の隙間S1は、軸部22が均一径の場合に比べて大きい分、排気ガスの熱で隙間S1が狭められても軸部22とガイド30は干渉しない。外側凸の変曲点(テーパ部の起点)がガイド30内になく、バルブ20摺動時、変曲点がガイド内周面と干渉せず、バルブ20がスムーズに摺動し、振動や騒音もなく、バルブ20も折損しない。相対摺動部で金属粉が発生せず、エンジンオイルが汚れたり、排気通路3が狭まることもない。
【選択図】図2

Description

本発明は、円筒形状のバルブガイドによって軸方向摺動可能に支持される部位であるバルブ軸部と、その外周縁に排気ポート側のバルブシートに対応する円錐形状のシート当接面が形成され、該排気ポートを開閉する部位であるバルブ傘部とが、スカート状遷移領域を介して一体的に形成された内燃機関の排気用ポペットバルブに係り、特に、バルブ軸部における、バルブ傘部側のバルブガイド開口端部内周面に臨む領域が、バルブ傘部側に向けて細くなるテーパ形状に構成された排気用ポペットバルブに関する。
自動車等の内燃機関用動弁機構を構成する排気用ポペットバルブは、円筒形状のバルブガイドによって摺動可能に案内される部位であるバルブ軸部と、排気ポートを開閉するべく作用する部位であるバルブ傘部とが、スカート状遷移領域を介して一体的に形成されている。そして、ポペットバルブは、図1に示すように、バルブ軸部がシリンダヘッドに固定されたバルブガイド内を貫通して、バルブ傘部側が排気通路を横切るように配設されており、カムシャフト(カム)の回転に同期して、バルブ(軸部)がバルブガイド内を軸方向に摺動動作することで、バルブ傘部外周の円錐形状のシート当接面が排気ポート周縁部のバルブシートに圧接して排気ポートを閉じる閉弁状態から、バルブ傘部(のシート当接面)がバルブシートから離間して排気ポートを開く開弁状態まで変化するように構成されている。
そして、動弁機構の構成上、バルブの軸方向の摺動動作には僅かな揺動を伴うことから、バルブが僅かに揺動してもバルブガイドに沿ってスムーズに摺動動作できるように、均一な外径のバルブ軸部と均一な内径のバルブガイド間には、所定のクリアランスが設けられ、クリアランスにはエンジンオイルが浸透している。
そして、バルブおよびバルブガイドは、いずれも高温度の排気ガスの熱の影響を受けて膨張するが、バルブガイドは、シリンダヘッドを介して放熱されるのに対し、バルブは、バルブガイドとの間にクリアランスがある分、バルブガイドやシリンダヘッドに放熱され難いため、バルブの方がバルブガイドよりも半径方向の熱膨張量が大きい。このため、特に、バルブ傘部が延出する側(排気ポートに近い側)のバルブガイド開口部におけるバルブ・ガイド間クリアランスが狭められることとなって、バルブが摺動動作する際に、バルブ軸部とバルブガイド開口端部内周面とが干渉して、バルブのスムーズな摺動動作が妨げられたり、干渉領域が磨耗して、バルブ・ガイド間クリアランスが拡大されて、振動や騒音が発生したり、バルブの折損に至るおそれもある。また、干渉により削られた金属粉は、エンジンオイルの寿命を低下させたり、排気通路内に焼結付着して排気通路を狭めるなどの不具合も考えられる。
そこで、下記特許文献1では、図6に示すように、バルブbの軸部b1におけるバルブガイドcの開口端部(バルブ傘部b2が延出している側のバルブガイドcの開口端部)に臨む領域にテーパ部b3を設けて、バルブガイドcの開口端部におけるバルブ・ガイド間のクリアランスsを予め拡大しておくことで、排気ガスの熱の影響によってバルブ・ガイド間クリアランスsが狭められたとしても、バルブ軸部b1とバルブガイドc開口端部との干渉が回避されて、上記問題が解消されるという構造が提案されている。
米国特許第5592913号
前記特許文献1では、バルブbの軸部b1にテーパ部b3を設けることで、バルブ軸部b1とバルブガイドc開口端部の干渉は、確かに回避される。しかし、バルブ軸部b1の外径が均一な領域からテーパ部b3に移行する、外側に凸の変曲点(テーパ部の起点)b4がバルブガイドcとの摺動領域内にあるため、バルブbが摺動動作する際に、外側に凸の変曲点(テーパ部の起点)b4がバルブガイドcの内周面と干渉する。
このため、バルブのスムーズな摺動動作が妨げられたり、バルブ・ガイド間の干渉領域が磨耗して、バルブ・ガイド間クリアランスが拡大され、振動や騒音が発生したり、バルブの折損に至るおそれがあるとか、干渉領域で削られた金属粉が、エンジンオイルの寿命を低下させたり、排気通路内に焼結付着して排気通路を狭めるといった、前記した従来の種々の問題点は、実質的に改善されていない。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、バルブ軸部におけるバルブガイドとの摺動領域全体をテーパ形状に構成することで、バルブの摺動動作時にバルブ軸部とバルブガイドが確実に干渉しない内燃機関用の排気用ポペットバルブを提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る内燃機関用の排気用ポペットバルブにおいては、円筒形状のバルブガイドによって軸方向に摺動可能に支持される部位であるバルブ軸部と、その外周縁に排気ポート側のバルブシートに対応する円錐形状のシート当接面が形成され、該排気ポートを開閉する部位であるバルブ傘部とが、スカート状遷移領域を介して一体的に形成された内燃機関用の排気用ポペットバルブにおいて、
前記バルブ軸部における少なくとも前記バルブガイドとの摺動領域をバルブ傘部側に向けて細くなるテーパ形状に構成した。
(作用)バルブ軸部におけるバルブガイドとの摺動領域全体がバルブ傘部側に向けて細くなる(小径となる)テーパ形状に構成されているので、以下の作用が奏される。
第1には、バルブガイドの開口端部(バルブ傘部が延出している側のバルブガイド開口端部)内周面とバルブ軸部間のクリアランスは、バルブ軸部をテーパ形状に構成していない構造(バルブ軸部全長を均一径に構成している従来構造)よりも拡大されているので、排気ガスの熱の影響によってバルブ・ガイド間クリアランスが狭められたとしても、バルブ軸部とバルブガイド開口端部内周面との干渉が回避される。
第2には、バルブ軸部における均一な外径の領域からテーパ部に移行する外側に凸の変曲点(テーパ部の起点)がバルブガイドとの摺動領域外にある(変曲点がバルブガイドとの摺動領域内に無い)ので、バルブが摺動動作する際に、特許文献1のように、外側に凸の変曲点(テーパ部の起点)がバルブガイド内周面と干渉することは、あり得ない。
請求項2においては、請求項1に記載の内燃機関用の排気用ポペットバルブにおいて、前記バルブ軸部のテーパ部のテ―パ角θを、前記バルブ軸部の前記バルブガイドとの摺動領域(以下、摺動テーパ部という)の長さをL、摺動テーパ部の最小半径をr、バルブガイドの内半径をR、バルブ軸部の線膨張係数をα、バルブガイドの線膨張係数をβ、摺動テーパ部の最小半径位置の温度をt、摺動テーパ部の最小半径位置に対応するバルブガイドの温度をTとして、r(αt+1)<R(βT+1)かつL・tanθ<R−rという条件式を満足するように構成した。
(作用)動弁機構の駆動中におけるバルブおよびバルブガイドは、排気ポート(に近い)側では高温度の排気ガスの熱の影響を受けて熱膨張するが、その反対側では、排気ガスの熱の影響が少ないため、熱膨張を無視できる。このため、動弁機構が駆動していない状態で、バルブ・ガイド間クリアランスがバルブ軸方向に一定に構成されていると、動弁機構の駆動中のバルブ・ガイド間クリアランスは、排気ガスの熱の影響を受けて傘部延出側で狭められることになるが、請求項2では、バルブ軸部のバルブガイドとの摺動領域(テーパ部)のテーパ角θがr(αt+1)<R(βt+1)かつL・tanθ<R−rという条件式を満足するように構成されて、バルブ駆動時(排気ガスの熱の影響を受けてバルブおよびバルブガイドが熱膨張した状態)のバルブ・ガイド間クリアランスが長手方向に略一定となって、バルブは軸方向にスムーズに摺動できる。
請求項3においては、請求項1または2に記載の内燃機関用の排気用ポペットバルブにおいて、前記バルブを、耐熱性および靭性に優れた第1の素材で構成したバルブ軸部材と、前記第1の素材よりもさらに耐熱性に優れた第2の素材で構成した、前記スカート状遷移領域を含むバルブ傘部材とを接合一体化するように構成した。
(作用)バルブ全体を、ニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼等の靭性に優れた素材で構成した場合は、スカート状遷移領域を含むバルブ傘部における高温クリープ強度を高めるための後処理が必要となる。
一方、バルブ全体を、ニッケル基耐熱合金(例えば、NCF80A,NCF751)等の特に耐熱性(高温クリープ強度)に優れた素材で構成した場合は、熱間鍛造によるバルブ処理温度が高い分、製造工程が面倒である。また、鍛造終了後に、バルブ軸部における靭性を高めるための後処理が必要である。
然るに、請求項3では、閉弁方向に作用する復帰スプリングのばね力(軸方向引張力)やトルクの変動が作用し、軸方向引張応力や曲げ応力に対する強度が要求されるバルブ軸部は、ニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼等の靭性に優れた素材でバルブ軸部が構成されているので、耐久性(耐摩耗性)に優れる。一方、常に高温の排気ガスにさらされるスカート状遷移領域を含むバルブ傘部は、特に耐熱クリープ強度が要求される部位であるが、例えばニッケル基耐熱合金等の特に耐熱性(高温クリープ強度)に優れた素材で構成されているので、耐熱性に優れる。
請求項4においては、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関用の排気用ポペットバルブにおいて、前記バルブ傘部が延出している側のバルブガイド開口端部内側に、バルブガイドの内周面を半径方向外側に拡大する拡径部を周設するように構成した。
(作用)バルブ傘部が延出している側のバルブガイド開口端部内側に設けられた拡径部(具体的な拡径部としては、段差部,テーパ面,円弧面等が考えられる。)が、バルブガイドの開口端部(バルブ傘部が延出している側のバルブガイド開口端部)近傍のバルブ・ガイド間クリアランスを拡大するので、バルブ軸部のテーパ部のテーパ角を小さくできる。
以上の説明から明らかなように請求項1によれば、排気ガスの熱の影響によってバルブ・ガイド間クリアランスが狭められたとしても、バルブ(バルブ軸部)がバルブガイド内周面に沿って摺動動作する際に、バルブ軸部とバルブガイド開口端部内周面との干渉は勿論、バルブ軸部とバルブガイド内周面全長域との干渉が確実に回避されるので、以下の効果が奏される。
第1には、排気バルブのスムーズな摺動動作が確保されて、排気ポートの正確な開閉動作が長期間にわたり保証される。
第2には、排気バルブの摺動動作時に、振動や騒音が発生したり、排気バルブが折損するおそれがない。
第3には、排気バルブとバルブガイド間の相対摺動部において金属粉が発生しないので、エンジンオイルの寿命が延びるとともに、排気通路が狭まる等の不具合がない。
請求項2によれば、バルブ・ガイド間クリアランスが長手方向に略一定となって、排気バルブのスムーズな摺動動作がいっそう確保されて、排気ポートの正確な開閉動作がより長期間にわたり保証される。
また、バルブ軸部のバルブガイドとの摺動領域(摺動テーパ部)の望ましいテーパ角を、摺動テーパ部の長さL、摺動テーパ部の最小半径r、バルブガイドの内半径R、バルブ軸部の線膨張係数α、バルブガイドの線膨張係数β、摺動テーパ部の最小半径位置の温度t、テーパ部の最小半径位置に対応するバルブガイドの温度Tから簡単に求めることができるので、バルブ軸部に形成するテーパ部の寸法設計が簡単となる。
請求項3によれば、スカート状遷移領域を含むバルブ傘部における耐熱性(高温クリープ強度)およびバルブ軸部における靭性の双方に優れた排気用ポペットバルブを提供できる。
請求項4によれば、バルブ軸部に設けるテーパ部のテーパ角を小さくできるので、それだけバルブ軸部のテーパ加工が容易である。
自動車用内燃機関の排気ポートを開閉させる動弁機構の断面図である。 本発明に係る排気用ポペットバルブの第1実施例を示す断面図である。 バルブ軸部に設けたテーパ部の詳細を説明する説明図である。 本発明に係る排気用ポペットバルブの第2実施例を示す断面図である。 本発明に係る排気用ポペットバルブの第3実施例を示す断面図である。 特許文献1の要部断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、内燃機関の排気ポートを開閉させる動弁機構の断面図、図2は、本発明に係る排気用ポペットバルブの第1実施例を示す断面図、図3は、バルブ軸部に設けたテーパ部の詳細を説明する説明図である。
図1において、自動車用エンジンの排気ポート4側の動弁機構1は、燃焼室6に開口する排気通路3の排気ポート4を開閉させる機構として構成されており、エンジンの回転に同期して回転駆動するカムシャフト10に固定されたカム12と、シリンダヘッド2に設けた排気通路3を横切るように上下方向に配設されて、排気ポート4を閉弁する方向にばね付勢された排気用ポペットバルブ(以下、排気バルブという)20と、カム12と排気バルブ20の軸端部との間に揺動自在に配置されたロッカアーム16と、ロッカアーム16の支点となる位置に配置された油圧式ラッシュアジャスタ18を備えて構成されている。
符号30は、バルブ20のバルブ軸部22を摺動可能に支持する円筒形状のバルブガイドで、排気通路3と交差するようにシリンダヘッド2に設けた上下貫通孔2aに嵌合固定されている。符号34は、バルブ20の軸端部に固定した円盤形状のリテーナで、このリテーナ34と上下貫通孔2a周りの座面2b間に、排気バルブ20を上方向(閉弁方向)に付勢する圧縮コイルばね36が介装されている。符号5は、排気ポート4の周縁部に設けられた円錐形状のバルブシートで、排気バルブ20側のシート当接面27aがバルブシート5に圧接した状態で排気ポート4が閉口し、排気バルブ20側のシート当接面27aがバルブシート5から離間した状態で排気ポート4が開口するように構成されている。
そして、エンジンの駆動に伴う駆動力によりカムシャフト10(カム12)が回転するが、カム12の回転に応じてロッカアーム16が油圧式ラッシュアジャスタ18を支点として上下に揺動し、カム12のロッカアーム16を押すタイミングに合わせて(カム12の回転に同期して)排気バルブ20が上下に摺動して、排気ポート4を開閉動作させるようになっている。
次に、排気バルブ20の構造を図2に基づいて詳細に説明する。
排気バルブ20は、円筒形状のバルブガイド30によって軸方向に摺動可能に支持される部位であるバルブ軸部22と、排気ポート4側のバルブシート5に対応する円錐形状のシート当接面27aがその外周縁に形成されて、該排気ポート4を開閉させる部位であるバルブ傘部27とが、スカート状遷移領域28を介して一体的に形成された構造で、全体が耐熱性および靭性に優れたニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼で構成されている。一方、バルブガイド30は、グラファイトを含む潤滑性に優れた焼結材で構成されている。
また、バルブガイド30は、その内径が軸方向に一定の円筒形状に構成されているのに対し、バルブ軸部22(バルブの傘部27からスカート状遷移領域28までの領域を除く領域)のバルブガイド30との摺動領域(長さLで示す)を含む長さL1で示す領域が、傘部27側に向けて細くなるテーパ形状に構成されている。以下、この長さL1で示すテーパ形状の領域22cをテーパ部という。
そして、バルブ軸部22のテーパ部22cのテーパ角θがr(αt+1)<R(βt+1)かつL・tanθ<R−rという条件式を満足する所定値に構成されて、バルブ駆動時(排気ガスの熱の影響を受けてバルブ20およびバルブガイド30が熱膨張した状態)のバルブ・ガイド間クリアランスSがバルブガイド30の軸方向にほぼ一定となって、バルブ20が軸方向にスムーズに摺動できるように構成されている。
以下、排気バルブ20のテーパ部22c(のテーパ角θ)を、図3に基づいて詳しく説明する。
動弁機構の駆動中におけるバルブ20およびバルブガイド30は、排気ポート4側では高温度の排気ガスの熱の影響を受けて熱膨張するが、排気ポート4側と反対側では、排気ガスの熱の影響が少ないため、熱膨張を無視できる。このため、動弁機構が駆動している状態(排気ガスの熱の影響を受けて狭められた状態)の排気ポート4側におけるバルブ・ガイド間クリアランスS1が0より大きく、排気ガスの熱の影響を無視できる排気ポート4側と反対側におけるバルブ・ガイド間クリアランスS2も0より大きければ、バルブ・ガイド間クリアランスSはバルブ軸方向にほぼ一定となって、バルブ20は軸方向にスムーズに摺動できると考えられる。
このためには、バルブ軸部22をテーパ形状(テーパ角θ)に形成した場合に、排気ガスの熱の影響を受けて狭められた排気ポート4側におけるバルブ・ガイド間クリアランスS1、および排気ガスの熱の影響を無視できる排気ポート4側と反対側におけるバルブ・ガイド間クリアランスS2がそれぞれ正となる(0より大きくなる)テーパ角θを求めればよい。
すなわち、テーパ部22cのうち、バルブガイド30との摺動領域(摺動テーパ部24)の長さをL、摺動テーパ部23のテーパ角をθ、摺動テーパ部24の最小半径をr、バルブガイド30の内半径をR、排気バルブ20(バルブ軸部22)の線膨張係数をα、バルブガイド30の線膨張係数をβする。そして、排気ガスの熱によって排気バルブ20,バルブガイド30の温度がそれぞれ上昇するが、摺動テーパ部23の最小半径位置P1の上昇温度をt、バルブガイド30における、テーパ部22c(摺動テーパ部24)の最小半径位置P1に対応する位置P2の上昇温度をT(<t)とすると、バルブ20の駆動時には、熱膨張によりP1→P1’、P2→P2’となる。即ち、摺動テーパ部24の最小半径位置P1における半径rは、排気ガスの熱によって、P1’位置における半径r’=r(1+αt)となる。また、バルブガイド30における摺動テーパ部23の最小半径位置P1に対応する位置P2の内半径Rは、排気ガスの熱によって、P2’位置の内半径R’=R(1+βT)となる。したがって、摺動テーパ部24の最小半径位置P1におけるクリアランスS1は、
S1=R’−r’=R(1+βT)−r(1+αt) ・・・(1)である。
一方、排気ポート4側と反対側(摺動テーパ部24の最大半径位置P3およびバルブガイド30のP3に対応する位置P4)におけるクリアランスS2への熱の影響は無視できるので、摺動テーパ部23の最大半径位置P3におけるクリアランスS2は、
S2=R−(r+L・tanθ) ・・・(2)である。
そして、S1,S2がいずれも正である(0より大きい)ためには、r(αt+1)<R(βT+1)かつL・tanθ<R−rなる条件式(3)を満足することである。
また、バルブ軸部22とバルブ傘部領域23とは、所定長さの連続する円柱形状のストレート部22a,23aを介して一体的に形成されている。
バルブ軸部22は、リテーナ34固定用の溝34aが形成された端部側のストレート部22d、バルブ傘部領域23に向けて細くなるテーパの形成されたテーパ部22c、テーパ部22cとストレート部22a間に形成された逆テーパ部22bで構成されている。
このように、本実施例では、バルブ軸部22の少なくともバルブガイド30との摺動領域(符号24で示す摺動領域)がバルブ傘部27側に向けて細くなる前記条件式(3)式を満足するテーパ形状(テーパ角θ)に構成されているので、以下の作用・効果が奏される。
第1には、バルブ傘部27が延出している側のバルブ・ガイド間クリアランスS1は、バルブ軸部22を均一径に構成している従来構造の場合のクリアランスと比べて大きいので、排気ガスの熱の影響によってバルブ・ガイド間クリアランスS1が狭められたとしても、バルブ軸部22とバルブガイド30開口端部内周面との干渉が回避され、排気バルブ20のスムーズな摺動動作が確保されて、排気ポート4の正確な開閉動作が長期間にわたり保証される。
第2には、バルブ軸部22における均一な外径の領域からテーパ部24に移行する外側に凸の変曲点(テーパ部の起点)がバルブガイド30との摺動領域外にある(変曲点がバルブガイド30との摺動領域内に無い)ので、排気バルブ20が摺動動作する際に、特許文献1のように、外側に凸の変曲点(テーパ部の起点)がバルブガイド30内周面と干渉することがなく、排気バルブ20の動作時に振動や騒音が発生したり、排気バルブ20が折損するおそれがない。また、排気バルブ20とバルブガイド30間の相対摺動部において金属粉が発生しないので、エンジンオイルの寿命が延びるとともに、排気通路3が狭まる等の不具合もない。
図4は、本発明に係る排気用ポペットバルブの第2実施例を示す断面図である。
前記第1の実施例では、排気バルブ20が単一の素材(ニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼)で構成されていたが、この第2の実施例では、排気バルブ20Aが、耐熱性および靭性に優れたニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼(線膨張係数α)からなるバルブ軸部材22Aと、耐熱性(耐高温クリープ強度)に特に優れたニッケル基耐熱合金(線膨張係数α1)からなる、スカート状遷移領域28とバルブ傘部27とを含む傘部領域構成部材23Aとが、軸方向に接合一体化されて構成されている。符号Xは、バルブ軸部材22Aと傘部領域構成部材23Aとの接合位置を示す。
即ち、閉弁方向に作用する復帰スプリング36のばね力(軸方向引張力)やトルクの変動が作用し、軸方向引張応力や曲げ応力に対する強度が要求されるバルブ軸部22Aは、ニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼等の靭性に優れた素材(線膨張係数α)で構成されているので、耐久性(耐摩耗性)に優れる。一方、常に高温の排気ガスにさらされるスカート状遷移領域28を含むバルブ傘部領域23Aは、特に耐熱クリープ強度が要求される部位であるが、例えばニッケル基耐熱合金等の特に耐熱性(高温クリープ強度)に優れた素材(線膨張係数α)で構成されているので、耐熱性に優れる。
そして、第1の実施例のように、バルブ20全体が、ニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼等の靭性に優れた素材で構成されている場合は、スカート状遷移領域28を含むバルブ傘部27における高温クリープ強度を高めるための後処理が必要となるが、この第2の実施例では、バルブ軸部22Aおよびバルブ傘部領域23Aは、いずれもそれぞれの機能に対し望ましい特性をもつ金属で構成されているので、第1の実施例のように、バルブ傘部領域23Aにおける高温クリープ強度を高めるための後処理が不要である。
また、前記第1の実施例と同様、バルブ軸部(バルブ軸部材)22Aのテーパ部22c(摺動テーパ部24)のテーパ角θが、r(αt+1)<R(βT+1)かつL・tanθ<R−rなる条件式を満足する所定値に構成されており、バルブ軸部22とバルブガイド30開口端部内周面との干渉が回避されて、排気バルブ20Aのスムーズな摺動動作が確保されている。
また、この第2の実施例では、バルブ傘部27が延出している側のバルブガイド30の開口端部30a内側に、バルブガイド30の内周面を半径方向外側に拡大する拡径部である段差部32が周設されている。
このため、バルブガイド開口端部30a内側に設けられた段差部32は、段差部32を設けない構造に比べて、バルブ・ガイド間のクリアランスs1をいっそう拡大するので、排気ガスの熱の影響によってバルブ・ガイド間クリアランスS1が狭められたとしても、第1の実施例よりも、バルブ軸部22とバルブガイド開口端部30a内周面との干渉がいっそう回避される。
また、バルブガイド開口端部30aの内側に設けられた段差部32がバルブ・ガイド間クリアランスS1を拡大する分、バルブ軸部22Aに設けるテーパ部24のテーパ角θを小さくできるので、それだけバルブ軸部22Aのテーパ加工が容易となる。
また、バルブガイド30の内周面を半径方向外側に拡大する拡径部としては、段差部32に代えて、開口側ほど内径が大きいテーパ部や縦断面円弧部(内側に凸または内側に凹の環状円弧面)であってもよい。
その他は、前記した第1の実施例と同一であるので、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
図5は、本発明に係る排気用ポペットバルブの第3実施例を示す断面図である。
前記した第1,第2の実施例では、排気バルブ20,20Aがいずれも中実体で構成されているが、第3実施例では、排気バルブ20Bが中空体で構成されている点に特徴がある。
即ち、下方に開口する中空体で構成した、耐熱性および靭性に優れたニッケルを含むオーステナイト系耐熱鋼等の素材(線膨張係数α)からなるバルブ軸部材22Bと、同じく上方に開口する中空体で構成した、耐熱性(耐高温クリープ強度)に特に優れたニッケル基耐熱合金等の素材(線膨張係数α)からなる、バルブ軸部の一部を含むバルブ傘部領域構成部材23Bとが、符号Xで示す位置で軸方向に接合一体化されて構成されている。バルブ20Bの中空部内には、必要に応じてナトリウム等の冷媒が収容されている。
そして、バルブ軸部22のテーパ部22c(摺動テーパ部24)のテーパ角θが、r(αt+1)<R(βT+1)かつL・tanθ<R−rなる条件式を満足する所定値に構成されており、バルブ軸部22とバルブガイド30開口端部内周面との干渉が回避されて、排気バルブ20Bのスムーズな摺動動作が確保されている。
その他は、前記した第1の実施例と同一であるので、同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略する。
なお、前記した第1〜第3の実施例では、いずれもバルブ軸部22のほぼ全長がテーパ形状に構成されているが、バルブ軸部22の少なくともバルブガイド30と摺動する領域をテーパ形状に構成すればよい。
また、前記の実施例では、カム12と排気バルブ20の軸端部とがロッカアーム16を介して連結されているが、カム12と排気バルブ20の軸端部との間に直動型ラッシュアジャスタを介在させた構造であってもよい。
1 動弁機構
2 シリンダヘッド
3 排気通路
4 排気ポート
5 バルブシート
6 燃焼室
10 カムシャフト
12 カム
16 ロッカアーム
18 油圧式ラッシュアジャスタ
20,20A,20B 排気用ポペットバルブ(排気バルブ)
22 バルブ軸部
22A,22B バルブ軸部材
22c テーパ部
23 バルブ傘部領域
23A,23B バルブ傘部領域構成部材
24 摺動テーパ部
27 バルブ傘部
27a シート当接面
28 スカート状遷移領域
30 バルブガイド
36 圧縮コイルばね
r 摺動テーパ部最小半径
L 摺動テーパ部の長さ
θ 摺動テーパ部のテーパ角
R バルブガイドの内半径

Claims (4)

  1. 円筒形状のバルブガイドによって軸方向に摺動可能に支持される部位であるバルブ軸部と、その外周縁に排気ポート側のバルブシートに対応する円錐形状のシート当接面が形成され、該排気ポートを開閉する部位であるバルブ傘部とが、スカート状遷移領域を介して一体的に形成された内燃機関用の排気用ポペットバルブにおいて、
    前記バルブ軸部における少なくとも前記バルブガイドとの摺動領域がバルブ傘部側に向けて細くなるテーパ形状に構成されたことを特徴とする内燃機関用の排気用ポペットバルブ。
  2. 前記バルブのテーパ形状のテ―パ角θが、前記バルブ軸部の前記バルブガイドとの摺動領域(以下、摺動テーパ部という)の長さをL、摺動テーパ部の最小半径をr、バルブガイドの内半径をR、バルブ軸部の線膨張係数をα、バルブガイドの線膨張係数をβ、摺動テーパ部の最小半径位置の温度をt、摺動テーパ部の最小半径位置に対応するバルブガイドの温度をTとして、r(αt+1)<R(βT+1)かつL・tanθ<R−rという条件式を満足するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の排気用ポペットバルブ。
  3. 前記バルブは、耐熱性および靭性に優れた第1の素材で構成されたバルブ軸部材と、前記第1の素材よりもさらに耐熱性に優れた第2の素材で構成された、前記スカート状遷移領域を含むバルブ傘部材とが接合一体化されたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用の排気用ポペットバルブ。
  4. 前記バルブ傘部が延出している側のバルブガイド開口端部内側には、バルブガイドの内周面を半径方向外側に拡大する拡径部が周設されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関用の排気用ポペットバルブ。
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