JP2010241457A - 貯湯式給湯機の包装部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】包装部材をより簡素化するとともに、製品本体の一部分に過大荷重などのストレスを吸収する部位を設けて、貯湯式給湯機の外観を損なうことを抑制する包装部材を提供すること。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機の包装部材は、底板と、底板よりも一段高くなった配管接続板と、前板と、右側面および左側面を構成する側面板とを有する貯湯式給湯機を包装する包装部材であって、配管接続板のコーナー部を除いた周囲に沿って前板もしくは側面板と螺着する立設面を設けるとともに、配管接続板のコーナー部の下方に、コーナー支柱を設けたことにより、歪みのほとんどが吸収され、外観の損傷を抑制することができる。
【選択図】図6
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機の包装部材は、底板と、底板よりも一段高くなった配管接続板と、前板と、右側面および左側面を構成する側面板とを有する貯湯式給湯機を包装する包装部材であって、配管接続板のコーナー部を除いた周囲に沿って前板もしくは側面板と螺着する立設面を設けるとともに、配管接続板のコーナー部の下方に、コーナー支柱を設けたことにより、歪みのほとんどが吸収され、外観の損傷を抑制することができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、ヒートポンプ給湯機に代表される貯湯式給湯機の包装部材に関するものである。
従来のこの種の包装部材は、図7に示すものである(例えば、特許文献1参照)。図7に示す包装部材は、包装天カバー42と、包装天カバー42を支える包装支柱43と、製品44の側面を覆う包装側面カバー45と、包装固定台46とを備えている。そして、包装支柱43は断面がL字形で製品に角付けされ、上下方向からの荷重を支えるように補強され、倉庫で多段積みができるようになっている。
このような貯湯式給湯機の製品輸送の現場では、荷役作業を省力化する方向にある。そのため荷役作業の機械化によって、時として運搬用部材には過大ストレスがかけられる場合があるので、貯湯式給湯機の包装を行う包装部材については、物流時のトラブル(貯湯式給湯機の筐体の凹みの発生など)を避けるための強度UPが求められている。
また、図8には、ヒートポンプ式給湯機や電気温水器などの貯湯タンクを備えている貯湯式給湯機のタンクユニットの外観図を示す。図8に示すように、タンクユニットの筐体は、底部を構成する底板51と、底板51よりも一段高くなった配管接続板52を有しており、配管接続板52には給湯端末や風呂等からの配管を接続するための接続口が複数設けられている。そして、床面から配管接続板52までの空間は、設置時の配管作業スペースであり、貯湯式給湯機の配管内部の掃除など定期点検に関する作業スペースとなっている。
図9は、貯湯式給湯機の輸送時に貯湯式給湯機を一時的に載置する木製の台の斜視図である。一般的に貯湯式給湯機を輸送する際には、図9に示すような木製の台21に貯湯式給湯機を載置し、貯湯式給湯機の脚部と木製の台21とをネジで螺着している。そして、図9に示すA方向から、フォークリフト等の作業車の爪(フォーク)を差し込んで、運搬する。そのため木製の台21のA方向側には貫通穴が開いており、この貫通穴にフォークリフトの爪を差し込んで貯湯式給湯機をすくいあげ、貯湯式給湯機へのストレスが全く発生することなく、運搬することができる
しかしながら、製品輸送の現場における実態は、図9に示すB方向、つまり貫通穴が開いていない方向から、フォークリフト等の作業車の爪(フォーク)の先端を突き当てて、フォークリフトの機械動力により、貯湯式給湯機の整列作業を行われている場合がある。この場合、突き押して整列させられる貯湯式給湯機には、10000Nを超える大きな圧縮荷重が掛かる場合がある。
また、ヒートポンプ式給湯機のような貯湯式給湯機は、背丈が高いために縦に製品を積むことができず、製品を横にしてトラックなどの荷台に積んで輸送してしまうことがある。図10に示すように、包装部材で包装された貯湯式給湯機を横にして、木製の台をフォ
ークリフトでC方向から突いて貯湯式給湯機の整列をした場合、貯湯式給湯機の構造が、図8に示すように配管作業スペースを設けている構造であるので、図10のD部分に応力が集中してしまい、外装筐体が変形して外観不良に至ってしまうという課題を有していた。
ークリフトでC方向から突いて貯湯式給湯機の整列をした場合、貯湯式給湯機の構造が、図8に示すように配管作業スペースを設けている構造であるので、図10のD部分に応力が集中してしまい、外装筐体が変形して外観不良に至ってしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、包装部材をより簡素化するとともに、製品本体の一部分に過大荷重などのストレスを吸収する部位を設けて、貯湯式給湯機の外観を損なうことを抑制する包装部材を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯機の包装部材は、底板と、底板よりも一段高くなった配管接続板と、前板と、右側面および左側面を構成する側面板とを有する貯湯式給湯機を包装する包装部材であって、配管接続板のコーナー部を除いた周囲に沿って前板もしくは側面板と螺着する立設面を設けるとともに、配管接続板のコーナー部の下方に、コーナー支柱を設けたことにより、歪みのほとんどが吸収され、外観の損傷を抑制することができる。
本発明は、貯湯式給湯機の外観を損なうことを抑制する包装部材を提供することができる。
第1の発明の貯湯式給湯機の包装部材は、底板と、底板よりも一段高くなった配管接続板と、前板と、右側面および左側面を構成する側面板とを有する貯湯式給湯機を包装する包装部材であって、配管接続板のコーナー部を除いた周囲に沿って前板もしくは側面板と螺着する立設面を設けるとともに、配管接続板のコーナー部の下方に、コーナー支柱を設けたことにより、過大荷重が掛かったときには、コーナー支柱を介して配管接続板に伝えられ、コーナー部には立設面を設けていないので、コーナー部で歪みのほとんどが吸収され、側面板や前板の変形を防ぎ、外観を損なうことを抑制することができる。
第2の発明の貯湯式給湯機の包装部材は、特に第1の発明において、貯湯式給湯機の四隅を上下に亘って角付けされる包装支柱を備え、包装支柱に沿ってコーナー支柱を配設することにより、コーナー支柱を包装支柱に密着させて横方向の衝撃に対しての強度も確保され、所定位置からのズレがなくなり、非常に作業性を向上させることができる。
さらに貯湯式給湯機を起立させた状態で人力で運搬する際、荷役者は包装支柱をつかんで、左右交互に押し込みや引き摺りすることで運搬したり、引き倒して横積みしたりの作業を行うが、これにより包装支柱にストレスがかけられたとしてもコーナー支柱によって
、外装への歪みは吸収され、外観の損傷を抑制する。
、外装への歪みは吸収され、外観の損傷を抑制する。
第3の発明の貯湯式給湯機の包装部材は、コーナー支柱は紙製としたことにより、紙の坪量(密度)と厚みを適正量に設定すれば、機械による突き押し作業がされた場合に木製の台より10,000N超の圧縮荷重を受けた場合でも、外観の損傷の発生を抑制することができるとともに、包装材料の軽量化とリサイクル化を実現することができる。
さらに紙の坪量(密度)と厚みは、雨天時など水に濡れるようなことがあっても、著しく変形することがないため、貯湯式給湯機を開梱してアンカ−ボルトにて固定設置する際に、アンカ−ボルト固定台が水に濡れているようなことがあったとしてもコーナー支柱の支えによって転倒を防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の包装部材で包装済みのタンクユニットの前方斜視図、図2は、前板を外した状態の前方斜視図、図3は図2のXX横断面図、図4は要部斜視図である。図1および図2に示すように、貯湯式給湯機のタンクユニット1の筐体は、天部を構成する天板31、左側面を構成する側面板32、右側面を構成する側面板33、前面を構成する前板34、背部を構成する後板(図示せず)、底部を構成する底板35、底板35よりも上に高い位置に設けられている配管接続板36を有している。
図1は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の包装部材で包装済みのタンクユニットの前方斜視図、図2は、前板を外した状態の前方斜視図、図3は図2のXX横断面図、図4は要部斜視図である。図1および図2に示すように、貯湯式給湯機のタンクユニット1の筐体は、天部を構成する天板31、左側面を構成する側面板32、右側面を構成する側面板33、前面を構成する前板34、背部を構成する後板(図示せず)、底部を構成する底板35、底板35よりも上に高い位置に設けられている配管接続板36を有している。
また、床面から配管接続板36までの空間は、貯湯式給湯機を設置する場合の配管作業スペースとなり、貯湯タンク、機能部品の掃除、長期不使用時の排水など定期点検に関する作業スペースであり、必要不可欠である。
そして筐体の内部には、高温湯を貯える貯湯タンク5が設けられており、貯湯タンク5には複数の給湯配管や給水配管6が接続されており、その端部は配管接続板36に固定されている。これは設置時に給湯端末や浴槽からの配管を、配管接続板36に固定された給湯配管や給水配管6に接続するためである。また、配管接続板36は、コーナー部を除いた周囲に沿って立設面37を設けている。立設面37は配管接続板36と一体的に形成され、配管接続板36の周囲を折り曲げ加工することで立設面37を形成している。
また、底板35には、アンカーボルト固定用の穴9を有した脚部10を有しており、貯湯タンク5の荷重を床面上で支えている。
以上のように構成された貯湯式給湯機の側面板32および33は、底板35と配管接続板36とが上下にズレて配設されているので、略L字型形状になってしまい、外部から力が掛かった場合には、その略直角形状を成している部分に応力が集中し、変形しやすい。従来では配管接続板36から床面までの間の作業スペース全体に、発泡スチロ−ルブロックないし、箱型段ボ−ルを挿入し変形を防止する対応を取ってきたが、包装材料の省資源化の点では大きな課題であり、好ましくない。
そこで本発明では、貯湯式給湯機のタンクユニットの包装には、タンクユニットの4隅の角部を上下に渡って保護するための包装支柱11を配設しており、上下方向の荷重を支えるように補強されている。この包装支柱11は、断面がL字形で外装に角付けして密着し、ポリプロピレン製のバンドにより側方より製品に固定されている。
また、底部には木製の台7を設け、木製の台7に脚部10をアンカーボルト固定用の穴9を介して螺着して取り付けられている。さらに、上方向から天部を覆う包装天カバー70が被せられており、上方向からのダメージを軽減してタンクユニットの筐体を保護している。
そして、側面板32および33の略直角形状を成している部分に応力が集中しないように、コーナー支柱8を設けている。コーナー支柱8は、配管接続板36のコーナー部の下方に設けられ、配管接続板36を支えるように設けられる。コーナー支柱8は、紙管原紙を円筒状に積層し接着成型した紙製の管であり、剛性を有している。
図5、6は図3のY方向斜め上方より斜視した図である。図5、6に示すように、配管接続板36のコーナー部には立設面37を有しておらず、平板面を形成している。そして側面板33(32)および前板34と、立設面37とが螺着されて筐体が形成されている。
コーナー支柱8を設けていない場合には、側面板32および33に応力が集中してしまい、外観を損なうことになってしまっていたが、このように構成されることで、木製の台7に対して想定外の大きな荷重が掛かったとしても、コーナー支柱8に掛かった荷重が配管接続板36のコーナーに設けた平板面(立設面37が設けられていない箇所)に荷重が掛かって、配管接続板36の弾性により力が逃げるので、外観への影響が低減できるようになる。
以上のような包装部材を用いて貯湯式給湯機のタンクユニットを包装すると、包装完成状態の製品は、倉庫で多段積みされても段上の荷重をささえることができるし、荷役の際は作業者が包装支柱11をつかんで、左右交互に押し込みや引き摺りすることで運搬したり、引き倒して横積みしたりすることができる。
また、配管接続板36は、コーナー部に平板面を残した略長方形状の金属板で、コーナー支柱8は、コーナー部に残した平板面を支える位置で、かつ断面がL字形の包装支柱11の内角に角付け密着するように立てられているので、外周衝撃から守られ、強度も増強されて小型化が図れて、コーナー支柱8の断面積は小さくなり平板面を支える面積も小さくすることができ、ひいては、万一、平板面が変形しても配管接続板36の機能への影響がほとんどなく、配管接続の機能のためのスペ−スを最大限有効に使うことができる。
さらにコーナー支柱8の材料である紙の坪量(密度)と厚みは、雨天時など水に濡れるようなことがあっても、著しく変形することがないため、貯湯式給湯機を開梱してアンカ−ボルトにて固定設置する際に、アンカ−ボルト固定台が水に濡れているようなことがあったとしてもコーナー支柱8の支えによって転倒を防止できる。また、コーナー支柱8、包装支柱11の材質は紙以外の材料、すなわち樹脂など包装材料としてリサイクルできる材料にすると非常に環境に良い包装部材にすることができる。
以上のように、ヒートポンプ給湯機や電気温水器など貯湯タンクを有し、背高さのある貯湯式給湯機に利用することができる。
5 貯湯タンク
8 コーナー支柱
11 包装支柱
31 天板
32 側面板
33 側面板
34 前板
35 底板
36 配管接続板
37 立設面
8 コーナー支柱
11 包装支柱
31 天板
32 側面板
33 側面板
34 前板
35 底板
36 配管接続板
37 立設面
Claims (3)
- 底板と、前記底板よりも一段高くなった配管接続板と、前板と、右側面および左側面を構成する側面板とを有する貯湯式給湯機を包装する包装部材であって、前記配管接続板のコーナー部を除いた周囲に沿って前記前板もしくは前記側面板と螺着する立設面を設けるとともに、前記配管接続板のコーナー部の下方に、コーナー支柱を設けたことを特徴とする貯湯式給湯機の包装部材。
- 前記貯湯式給湯機の四隅を上下に亘って角付けされる包装支柱を備え、前記包装支柱に沿って前記コーナー支柱を配設することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機の包装部材。
- 前記コーナー支柱は紙製としたことを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯機の包装部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009091068A JP2010241457A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 貯湯式給湯機の包装部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009091068A JP2010241457A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 貯湯式給湯機の包装部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010241457A true JP2010241457A (ja) | 2010-10-28 |
Family
ID=43094958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009091068A Pending JP2010241457A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 貯湯式給湯機の包装部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010241457A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024052373A1 (de) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | Robert Bosch Gmbh | Kombination aus wärmepumpenkomponente und transportverpackung, sowie transportverpackung |
-
2009
- 2009-04-03 JP JP2009091068A patent/JP2010241457A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024052373A1 (de) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | Robert Bosch Gmbh | Kombination aus wärmepumpenkomponente und transportverpackung, sowie transportverpackung |
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