JP2010241302A - スペアタイヤの搭載構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペアタイヤ格納室を荷室として利用するときに、その荷室容積の低減を防止できるとともに、スペアタイヤ格納室におけるシール性を確保できるスペアタイヤの搭載構造の提供を課題とする。
【解決手段】スペアタイヤ格納室20を構成する車体12のフロア14上に固定された複数の取付部材16、18と、複数の取付部材16、18間に架設されるとともに、その複数の取付部材16、18にボルト締結されたスペアタイヤ保持部材30と、を有するスペアタイヤ50の搭載構造とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、スペアタイヤの搭載構造に関する。
スペアタイヤ格納室を構成するリアフロア上に、スペアタイヤを車体前方側上がり(車体後方側下がり)の傾斜状態で保持するスペアタイヤ固定ブラケットが、溶接接合によって固着された構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−201355号公報
しかしながら、スペアタイヤ固定ブラケットがリアフロア上に溶接接合されていると、スペアタイヤを取り出して、スペアタイヤ格納室を荷室として利用したいときに、そのスペアタイヤ固定ブラケットによって荷室容積が低減してしまう。
また、スペアタイヤ固定ブラケットをリアフロア上にボルト締結する構造とし、スペアタイヤ格納室を荷室として利用したいときに、そのスペアタイヤ固定ブラケットが取り外せるようにしても、スペアタイヤ固定ブラケットを取り外した際に、リアフロアにボルト締結用の孔部が形成されてしまうため、スペアタイヤ格納室におけるシール性を確保するのが困難になる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、スペアタイヤ格納室を荷室として利用するときに、その荷室容積の低減を防止できるとともに、スペアタイヤ格納室におけるシール性を確保できるスペアタイヤの搭載構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のスペアタイヤの搭載構造は、スペアタイヤ格納室を構成する車体のフロア上に固定された複数の取付部材と、前記複数の取付部材間に架設されるとともに、該複数の取付部材にボルト締結されたスペアタイヤ保持部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、スペアタイヤ格納室を構成する車体のフロア上に固定された取付部材に、スペアタイヤ保持部材がボルト締結されるので、スペアタイヤ格納室を荷室として利用するときには、そのスペアタイヤ保持部材を取り外すことができ、その荷室の容積が低減されるのを防止することができる。
また、スペアタイヤ保持部材は、車体のフロア上に固定された取付部材にボルト締結されるので、そのスペアタイヤ保持部材を取り外しても、車体のフロアにボルト締結用の孔部は形成されない。したがって、そのフロアによって構成されているスペアタイヤ格納室におけるシール性を確保することができる。
また、請求項2に記載のスペアタイヤの搭載構造は、請求項1に記載のスペアタイヤの搭載構造において、前記スペアタイヤ保持部材が、スペアタイヤを車体前方側上がりの傾斜状態に保持することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、スペアタイヤ格納室の車体前後方向における長さを低減することができる。したがって、車両のコンパクト化が図れる。
また、請求項3に記載のスペアタイヤの搭載構造は、請求項2に記載のスペアタイヤの搭載構造において、前記スペアタイヤ保持部材が、前記スペアタイヤが保持ボルトによって保持される頂壁部と、前記頂壁部の車体前方側端部に車体下方側へ向けて連設された前壁部と、前記頂壁部の車体後方側端部に車体下方側へ向けて連設された後壁部と、前記前壁部の車体下方側端部から車体前方側へ向けて連設され、前記取付部材にボルト締結される前フランジ部と、前記後壁部の車体下方側端部から車体後方側へ向けて連設され、前記取付部材にボルト締結される後フランジ部と、を有し、前記スペアタイヤを前記頂壁部に保持した状態の前記保持ボルトの仮想軸線と前記前フランジ部及び前記後フランジ部を含む仮想平面との交点からの距離が均等となる位置に、前記前フランジ部及び前記後フランジ部と前記各取付部材とをそれぞれボルト締結するボルト締結部が設けられ、車幅方向から見た側面視で、前記前壁部及び前記後壁部と前記スペアタイヤとでなす角度が、それぞれ鋭角とされていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、前フランジ部及び後フランジ部と各取付部材とをそれぞれボルト締結するボルト締結部に加わる荷重を均一化することができる。
また、請求項4に記載のスペアタイヤの搭載構造は、請求項3に記載のスペアタイヤの搭載構造において、前記後壁部に曲げ起点部が形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、車両の後突時等、車両に車体後方側から荷重が加えられたときには、スペアタイヤ保持部材の後壁部が折れ曲がる。したがって、そのスペアタイヤ保持部材により、スペアタイヤの挙動を制御することができる。
また、請求項5に記載のスペアタイヤの搭載構造は、請求項4に記載のスペアタイヤの搭載構造において、前記後フランジ部におけるボルト締結部が、車体前後方向に長い長孔を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、車両の後突時等、車両に車体後方側から荷重が加えられたときには、スペアタイヤ保持部材の後フランジ部が車体前方側へスライドする。したがって、そのスペアタイヤ保持部材により、スペアタイヤの挙動を制御することができる。
以上のように、本発明によれば、スペアタイヤ格納室を荷室として利用するときに、その荷室容積の低減を防止できるとともに、スペアタイヤ格納室におけるシール性を確保できるスペアタイヤの搭載構造を提供することができる。
スペアタイヤ格納室をスペアタイヤと共に示す概略斜視図 スペアタイヤ格納室を示す概略平面図 スペアタイヤ格納室をスペアタイヤと共に示す概略側断面図 スペアタイヤ保持部材を示す概略斜視図 スペアタイヤ保持部材を示す概略側断面図 スペアタイヤ保持部材が取り外されたスペアタイヤ格納室を示す概略側断面図 後突前のスペアタイヤ保持部材を示す概略側断面図 後突後のスペアタイヤ保持部材を示す概略側断面図 (A)後突前のボルト締結部を示す概略平面図、(B)後突後のボルト締結部を示す概略平面図 スペアタイヤ保持部材の変形例を示す概略斜視図 スペアタイヤ保持部材の変形例を示す概略斜視図 スペアタイヤ保持部材の変形例を示す概略斜視図
以下、本発明に係る実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車体前方向を示し、矢印UPは車体上方向を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示すものとする。
図1、図2で示すように、車両10の車体後方側には、スペアタイヤ50を格納するスペアタイヤ格納室20が設けられている。このスペアタイヤ格納室20は、車体12のリアフロア14等で構成されており、そのリアフロア14の底部14A上面には、車幅方向に延在する複数本(例えば2本)のリアフロア補強メンバ(以下、単に「補強メンバ」という)16、18が車体前後方向に所定間隔を隔てて固着されている。
すなわち、取付部材としての各補強メンバ16、18は、図3〜図6で示すように、車幅方向から見た断面視で下向きに開口するハット形状に形成されており、それぞれのフランジ部16C、18Cが、リアフロア14の底部14A上面に溶接接合されている。なお、リアフロア14の底部14A上面よりも車体前方側には、後述するスペアタイヤ50の車体前方側端部50Aを下方から支持する傾斜壁部14Bが形成されている。
また、図示の車体前方側の補強メンバ16は、車体後方側の補強メンバ18よりも短く形成されているが、車体後方側の補強メンバ18と略同じ長さに形成されていてもよい。更に、各補強メンバ16、18を車幅方向に延在し、各補強メンバ16、18が、車両10の左右両側で車体前後方向に延在する一対のリアサイドメンバ(図示省略)間を連結する(クロスメンバとなる)構成としてもよい。
また、各補強メンバ16、18間には、各補強メンバ16、18と共にスペアタイヤの搭載構造を構成するスペアタイヤ保持ブラケット(スペアタイヤ保持部材)30が架設されるようになっている。このスペアタイヤ保持ブラケット30は、図3〜図5で示すように、車体前後方向が長手方向とされた金属板を車幅方向から見た側面視で下向きに開口する略ハット形状に屈曲されて形成されている。
すなわち、このスペアタイヤ保持ブラケット30は、スペアタイヤ50が後述する保持ボルト26によって保持される頂壁部32と、頂壁部32の車体前方側端部に車体下方側へ向けて連設された前壁部33と、頂壁部32の車体後方側端部に車体下方側へ向けて連設された後壁部35と、前壁部33の車体下方側端部から車体前方側へ向けて連設され、補強メンバ16の車幅方向略中央部にボルト締結される前フランジ部34と、後壁部35の車体下方側端部から車体後方側へ向けて連設され、補強メンバ18の車幅方向略中央部にボルト締結される後フランジ部36と、を有している(図2参照)。
つまり、各補強メンバ16、18における頂壁部16A、18Aの車幅方向略中央部には、後述する固定ボルト22を挿通させるための締結孔16B、18Bが、それぞれ車幅方向に2個並んで穿設されており、各頂壁部16A、18Aの下面には、各締結孔16B、18Bと同軸的にウエルドナット24がそれぞれ設けられている。そして、スペアタイヤ保持ブラケット30の前フランジ部34及び後フランジ部36には、後述する固定ボルト22を挿通させるための孔部34A、36Aが、それぞれ車幅方向に2個並んで穿設されている。
したがって、各補強メンバ16、18の頂壁部16A、18Aの上面に、スペアタイヤ保持ブラケット30の前フランジ部34及び後フランジ部36をそれぞれ載置し、固定ボルト22を各孔部34A、36A及び各締結孔16B、18Bに、それぞれ挿通するとともに、ウエルドナット24に螺合することにより、スペアタイヤ保持ブラケット30が、各補強メンバ16、18間に取り付けられるようになっている。なお、後フランジ部36における孔部36Aは、車体前後方向に長い長孔形状とされている。
また、図3〜図5で示すように、このスペアタイヤ保持ブラケット30の頂壁部32は、車体前方側上がり(車体後方側下がり)の傾斜壁部とされている。そして、その頂壁部32の中央部には、スペアタイヤ50(ホイール52)を取り付けるための保持ボルト(フランジボルト)26を挿通させる締結孔32Aが穿設されており、その頂壁部32の下面には、締結孔32Aと同軸的にウエルドナット28が設けられている。
したがって、頂壁部32の上面にスペアタイヤ50を載置し、そのホイール52の中央部に穿設された貫通孔52Aと、頂壁部32に穿設された締結孔32Aとに保持ボルト26を挿通してウエルドナット28に螺合することで、スペアタイヤ50がスペアタイヤ保持ブラケット30の頂壁部32に取り付けられる(保持される)ようになっている。
なお、このとき、スペアタイヤ50の車体前方側端部50Aは、リアフロア14の傾斜壁部14Bに支持され、車体後方側端部50Bは、リアフロア14の車体後方側の底部14A上面に支持される(図3参照)。そして、そのスペアタイヤ50とリアフロア14とが接触する部位が接触部48とされている。また、図3、図6で示すように、このスペアタイヤ格納室20は、平板状の閉塞部材46によって閉塞されるようになっている。
また、図5で示すように、スペアタイヤ50を頂壁部32に保持した状態の保持ボルト26の仮想軸線Sと、前フランジ部34及び後フランジ部36(各補強メンバ16、18の頂壁部16A、18Aの上面)を含む仮想平面Fとの交点Pからの距離が均等となる位置に、前フランジ部34及び後フランジ部36と各補強メンバ16、18の頂壁部16A、18Aとをそれぞれボルト締結するボルト締結部が設けられている。
すなわち、上記位置に、前フランジ部34及び後フランジ部36と各補強メンバ16、18の頂壁部16A、18Aとをそれぞれボルト締結するための孔部34A、36A及び締結孔16B、18Bの中心(固定ボルト22の中心)が設けられている。そして、車幅方向から見た側面視で、前壁部33及び後壁部35とスペアタイヤ50(ホイール52)とでなす角度θ1、θ2が、それぞれ鋭角(0°<θ1<90°、0°<θ2<90°)とされている。
また、図3〜図5で示すように、スペアタイヤ保持ブラケット30の後壁部35の高さ方向略中央部には、その後壁部35が車体上下方向に折れ曲がり易いようにするための曲げ起点部40が形成されている。すなわち、この曲げ起点部40は、例えば折り曲げて形成した車幅方向に延在する溝部38とされており、車両10の後突時など、車両10に車体後方側から荷重が加えられたときに、その溝部38(曲げ起点部40)をきっかけとして、後壁部35が車体上下方向に折れ曲がるようになっている(図8参照)。
以上のような構成のスペアタイヤ50の搭載構造(スペアタイヤ保持ブラケット30)において、次にその作用について説明する。スペアタイヤ50は、車両10のスペアタイヤ格納室20に、スペアタイヤ保持ブラケット30によって車体前方側上がり(車体後方側下がり)の傾斜状態で収容保持されている。
したがって、スペアタイヤ格納室20の車体前後方向の長さを低減することができ、車両10の車体前後方向の長さを低減することができる。つまり、これによれば、車両10のコンパクト化を図ることができる。
また、このスペアタイヤ保持ブラケット30は、スペアタイヤ格納室20を構成するリアフロア14に溶接接合(固定)された各補強メンバ16、18間にボルト締結されることで架設されている。そのため、このスペアタイヤ保持ブラケット30は、各補強メンバ16、18に対して着脱可能である。
したがって、スペアタイヤ格納室20を荷室として利用したいときには、図6で示すように、そのスペアタイヤ保持ブラケット30を各補強メンバ16、18から取り外せばよく、これによって、スペアタイヤ格納室20内(荷室)の容積が低減するのを防止することができ、スペアタイヤ格納室20を荷室として使用することが良好にできる。
なお、スペアタイヤ保持ブラケット30は、各補強メンバ16、18に対して着脱されるため、リアフロア14にボルト締結用の孔部は形成されない。したがって、そのリアフロア14における(スペアタイヤ格納室20内における)シール性を確保することができる。
また、スペアタイヤ保持ブラケット30は、各補強メンバ16、18に対して着脱自在であることから、例えば車両10に使用されるタイヤのタイプに応じて、スペアタイヤ保持ブラケット30の種類を変更することも可能である。また、リアフロア14は、各補強メンバ16、18によって、その強度が向上されるようになっている。
また、スペアタイヤ50を頂壁部32に保持した状態の保持ボルト26の仮想軸線Sと、前フランジ部34及び後フランジ部36(各補強メンバ16、18の頂壁部16A、18Aの上面)を含む仮想平面Fとの交点Pからの距離が均等となる位置に、前フランジ部34及び後フランジ部36と各補強メンバ16、18の頂壁部16A、18Aとをそれぞれボルト締結するための孔部34A、36A及び締結孔16B、18Bの中心(固定ボルト22の中心:ボルト締結部)が設けられている。
そして、車幅方向から見た側面視で、スペアタイヤ保持ブラケット30の前壁部33及び後壁部35とスペアタイヤ50(ホイール52)とでなす角度θ1、θ2が、それぞれ鋭角(0°<θ1<90°、0°<θ2<90°)とされている。
したがって、各固定ボルト22によってボルト締結されたボルト締結部(ボルト締結点)に加わる荷重を均一化することができ(荷重の偏りを無くすことができ)、スペアタイヤ保持ブラケット30の耐久強度を向上させることができる。
すなわち、車両10の走行時において、スペアタイヤ保持ブラケット30には、保持ボルト26の軸方向上向きに荷重が作用する。なお、保持ボルト26の軸方向下向きの荷重や前後方向及び左右方向の荷重(並進力)は、スペアタイヤ50とリアフロア14との接触部48に作用する。
したがって、上記構成とすることにより、スペアタイヤ保持ブラケット30に作用する保持ボルト26の軸方向上向きの荷重を、各ボルト締結部に均等に分配することができる。そして、これにより、各ボルト締結部における荷重が最小となるため、スペアタイヤ保持ブラケット30の安定性を向上させることができ、車両10の走行時において、スペアタイヤ保持ブラケット30の疲労強度を向上させることができる。
また、図7、図8で示すように、車体前方側上がり(車体後方側下がり)の傾斜状態に保持されているスペアタイヤ50において、車両10の後突時など、車両10に車体後方側から荷重が加えられたときには、そのスペアタイヤ50の車体前方側端部50Aを車体上方向へ起こそうとする回転モーメントMが発生する。
ここで、スペアタイヤ保持ブラケット30の後壁部35の略中央部には、曲げ起点部40としての溝部38が車幅方向に渡って形成されている。したがって、車両10に車体後方側から荷重が加えられたときには、その溝部38をきっかけとして、後壁部35が車体上下方向に折れ曲がる。
よって、スペアタイヤ50は、スペアタイヤ保持ブラケット30に固定されたまま、その車体前方側端部50Aが車体上方向へ回転することができる。つまり、スペアタイヤ保持ブラケット30は、スペアタイヤ50を保持したまま、その動きに追従することができるため、スペアタイヤ50の挙動を制御することができ、スペアタイヤ50の車室側への進入を抑制又は防止することができる。
なお、このとき、スペアタイヤ保持ブラケット30の後フランジ部36に穿設されている孔部36Aは、車体前後方向に長い長孔形状とされ、通常時において、固定ボルト22は、長孔形状とされた孔部36Aの車体前方側寄りに締結されている(図9(A)参照)。したがって、スペアタイヤ保持ブラケット30の後壁部35に車体後方側から荷重が加えられると、その後壁部35の車体前方側への移動に伴い、後フランジ部36が、孔部36Aの範囲内において車体前方側へスライドする(図9(B)参照)。
これにより、スペアタイヤ保持ブラケット30は、スペアタイヤ50の動きに更に良好に追従することができるため、そのスペアタイヤ50の挙動を更に良好に制御することができる。したがって、スペアタイヤ50の車室側への進入を更に抑制又は防止することができる。
なお、曲げ起点部40の形状は、図示の溝部38に限定されるものではない。例えば図10で示すように、後壁部35に、車体上下方向に沿って外方側(車体後方側)へ凸となるビード部42を、車幅方向に所定間隔を隔てて複数本(図示のものは2本)形成するとともに、そのビード部42を途中で分割するような(途中にビード部42が形成されない部位を有する)形状にしてもよい。これによれば、ビード部42が形成されていない部位が曲げ起点部40となる。
また、例えば図11で示すように、後壁部35に、車体上下方向に沿って内方側(車体前方側)へ凸となるビード部44を、車幅方向に所定間隔を隔てて複数本(図示のものは2本)形成するとともに、そのビード部44を途中で分割するような(途中にビード部44が形成されない部位を有する)形状にしてもよい。このような形状にしても、ビード部44が形成されていない部位が曲げ起点部40となる。
更に、例えば図12で示すように、後壁部35に、車体上下方向に沿って外方側(車体後方側)へ凸となるビード部42を、車幅方向に所定間隔を隔てて複数本(図示のものは2本)形成するとともに、そのビード部42を途中で潰すような形状にしてもよい。これによれば、ビード部42を潰した部位が曲げ起点部40となる。
以上、本実施形態に係るスペアタイヤの搭載構造(スペアタイヤ保持ブラケット30)について説明したが、本実施形態に係るスペアタイヤの搭載構造(スペアタイヤ保持ブラケット30)は、図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
10 車両
12 車体
14 リアフロア(フロア)
16 補強メンバ(取付部材)
18 補強メンバ(取付部材)
20 スペアタイヤ格納室
22 固定ボルト
26 保持ボルト
30 スペアタイヤ保持ブラケット(スペアタイヤ保持部材)
32 頂壁部
33 前壁部
34 前フランジ部
35 後壁部
36 後フランジ部
38 溝部
40 曲げ起点部
42 ビード部
44 ビード部
50 スペアタイヤ
F 仮想平面
P 交点
S 仮想軸線

Claims (5)

  1. スペアタイヤ格納室を構成する車体のフロア上に固定された複数の取付部材と、
    前記複数の取付部材間に架設されるとともに、該複数の取付部材にボルト締結されたスペアタイヤ保持部材と、
    を有することを特徴とするスペアタイヤの搭載構造。
  2. 前記スペアタイヤ保持部材は、スペアタイヤを車体前方側上がりの傾斜状態に保持することを特徴とする請求項1に記載のスペアタイヤの搭載構造。
  3. 前記スペアタイヤ保持部材は、
    前記スペアタイヤが保持ボルトによって保持される頂壁部と、
    前記頂壁部の車体前方側端部に車体下方側へ向けて連設された前壁部と、
    前記頂壁部の車体後方側端部に車体下方側へ向けて連設された後壁部と、
    前記前壁部の車体下方側端部から車体前方側へ向けて連設され、前記取付部材にボルト締結される前フランジ部と、
    前記後壁部の車体下方側端部から車体後方側へ向けて連設され、前記取付部材にボルト締結される後フランジ部と、
    を有し、
    前記スペアタイヤを前記頂壁部に保持した状態の前記保持ボルトの仮想軸線と前記前フランジ部及び前記後フランジ部を含む仮想平面との交点からの距離が均等となる位置に、前記前フランジ部及び前記後フランジ部と前記各取付部材とをそれぞれボルト締結するボルト締結部が設けられ、
    車幅方向から見た側面視で、前記前壁部及び前記後壁部と前記スペアタイヤとでなす角度が、それぞれ鋭角とされていることを特徴とする請求項2に記載のスペアタイヤの搭載構造。
  4. 前記後壁部に曲げ起点部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のスペアタイヤの搭載構造。
  5. 前記後フランジ部におけるボルト締結部が、車体前後方向に長い長孔を有することを特徴とする請求項4に記載のスペアタイヤの搭載構造。
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