JP2010239805A - ギヤードモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】対となる検出部材の間隔のばらつきを低減させると共に、基板の取付を容易に行うことができるギヤードモータを提供する。
【解決手段】下ケース92内にモータ10と、モータ10の回転が伝達される出力部15と、出力部15の回転位置を検出する磁気検出素子16と、配線パターン22および磁気検出素子16が設けられた基板20とを備え、下ケース92の周面には、モータ10に給電する内部コネクタ部94が設けられると共に、下ケース92の内底面には、減速機構12を構成する固定歯車30が固定され、固定歯車30には、出力部15を位置決めする第一の位置決め部31と基板20を位置決めする第二の位置決め部31が形成され、基板20は、その一方側が固定歯車30に形成された第二の位置決め部32に当接して固定されると共に、他方側が下ケース92の上端縁より離間した状態で内部コネクタ部94の端子ピン941に半田固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ギヤードモータに関し、さらに詳しくは、減速機構を介してモータの回転が伝達される出力部と、この出力部の回転位置を検出するための検出部材が配設された基板とを有するギヤードモータに関するものである。
例えば、下記特許文献1に記載されるように、モータの回転動力を複数の歯車からなる減速機構(歯車輪列)を介して出力部に出力するギヤードモータが知られている。この種のギヤードモータは、例えば給湯器内部で水と湯の混合比を調節することにより、出湯温度を所定の温度にする温度調節用のバルブ駆動用として使用されている。
このような流量調整に用いられるバルブの駆動用として用いられるギヤードモータにおいて、モータの駆動源が出力される出力部は、駆動対象物、例えば流路を開閉するバルブの弁体と連結される出力部材を有する。そして、この種のギヤードモータには、バルブの開閉量を調節するため、出力部材の回転位置を検出するための構成が設けられている。
具体的には、特許文献1に記載のギヤードモータでは、出力部材(第2部材)に設けられたブラシが、上下二つのケースに挟持された基板上のセンサパターンと接触することで生ずる信号によって、出力部材の回転位置が検出される(接触式の検出方法)。また、出力部材に磁性体を設け、その磁性体と対向するように基板上に磁気検出素子を設けた構成とすることもできる。かかる構成では、磁気検出素子が磁性体を感知するときに生ずる信号によって、出力部材の回転位置を検出することができる(非接触式の検出方法)。
なお、ブラシや磁性体を基板側に設け、センサパターンや磁気検出素子を出力部材側に設けた構成とすることもできる。以下の説明において、ブラシや磁性体、またはセンサパターンや磁気検出素子といった、出力部材の回転位置を検出するために設けられた対となる部材を検出部材と総称する。
特開2008−43109号公報
しかしながら、このようなギヤードモータには、例えば給湯器のバルブ駆動用に用いた場合に、検出方法が接触式、非接触式であるかを問わず、製品毎に湯の温度が安定しなかったり、経時的に湯の温度が変化してしまう問題があった。
この問題に対して、本発明者らは種々の検討を行い、ギヤードモータの構成部品が収納される上下二つのケースの寸法が製品毎に違うことが要因であることを突き止めた。
具体的には、上下のケースによって挟持される基板の位置は、ケースの寸法によって定まるため、ケースの寸法のばらつきにより、対となる検出部材の間隔が製品毎にばらついてしまう。つまり、接触式であればブラシとセンサパターンとの接触位置、非接触式であれば磁性体と磁気検出センサの間隔が製品毎に異なり、出力部材の回転位置の検出精度が低下するとの知見を得た。また、上下二つのケースの間隔が小さくなると、挟持される基板に掛かる力が大きくなり、基板が取付時に変形したり、取付時には変形しなくともその力によって経時的に変形したりする。これにより、対となる検出部材の間隔が、基板取付時(組立時)にばらついてしまったり、経時的に変化してしまうとの知見を得た。
上記問題に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、出力部と基板のそれぞれに出力部の回転位置を検出する対となる検出部材が配設されたモータにおいて、対となる検出部材の間隔のばらつきを低減させると共に、一方の検出部材が配設される基板の取付を容易に行うことができるギヤードモータを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るギヤードモータは、下ケース内にモータと、該モータの回転が減速機構を介して伝達される出力部と、該出力部の回転位置を検出する検出部材と、前記モータと電気的に接続される配線パターンおよび前記検出部材が設けられた基板とを備え、前記下ケースの周面には、外部コネクタ部と対をなし前記基板の配線パターンを介して前記モータに電気を供給する内部コネクタ部が設けられると共に、前記下ケースの内底面には、前記減速機構を構成する固定歯車が固定され、該固定歯車には、前記出力部を位置決めする第一の位置決め部と前記基板を位置決めする第二の位置決め部が形成され、前記基板は、その一方側が前記固定歯車に形成された第二の位置決め部に当接して位置決めされ、他方側が前記下ケースの上端縁より離間した状態で前記内部コネクタ部の端子ピンに半田固定されていることを要旨とするものである。
本発明に係るギヤードモータでは、出力部は下ケースに固定された固定歯車に形成された第一の位置決め部によって位置決めされ、基板は同じく固定歯車に形成された第二の位置決め部によって位置決めされる。すなわち、出力部と基板は、共に固定歯車を基準として位置決めされるため、出力部と基板との相対的な位置関係を安定させることができる。したがって、例えば出力部に配設されるブラシや磁性体(一方の検出部材)が配設され、基板にセンサパターンや磁気検出素子(他方の検出部材)が配設される場合、出力部に配設される一方の検出部材と基板に配設される他方の検出部材との間隔の製品毎のばらつきが小さくなるため、検出部材による出力部の回転位置の検出精度が向上する。
また、基板は、一方側を固定歯車の第二の位置決め部に当接させ、他方側を下ケースに設けられた内部コネクタ部の端子ピンに半田付けすることにより、容易にかつ位置決め精度よく固定することができる。具体的には、基板は、下ケースに固定された端子ピンおよび固定歯車という二つの部材に跨って取り付けられるが、下ケースと基板とが離間した状態(半田で基板が吊り下げられたような状態)で端子ピンに半田固定されている。つまり、基板の一方側の面(下面)は、第二の位置決め部とのみ当接しているため、ケース等の部品寸法のばらつきにより、基板が変形してしまうことはなく、対となる検出部材の間隔の製品毎におけるばらつきを低減することができ、出力部の回転位置の検出精度がさらに向上する。
そしてこの場合、前記基板の一方側は、前記第二の位置決め部に当接して前記固定歯車に固定されていればよく、具体的には、前記固定歯車には、前記基板に形成された透孔に挿通される突起が前記第二の位置決め部から突出して形成され、前記基板の一方側は、前記突起が熱融着されることにより前記固定歯車に固定されていればよい。
このように、基板が第二の位置決め部から突出した突起を溶融することによって固定歯車に固定できるようにすれば、基板固定の作業性に優れる。また、溶融された突起と第二の位置決め部との間に挟持されるような状態で基板が固定されるため、基板の脱落等が防止される。さらに、基板の一方側を位置決め固定する構造を簡易な形状とすることができるため、固定歯車の形状が複雑なものとならず、成形しやすい。
そして、前記減速機構は、前記出力部と連繋される太陽歯車を有する遊星歯車機構を備え、該遊星歯車機構の太陽歯車と前記固定歯車とが噛合していればよい。
このように、固定歯車として、省スペースで減速比を大きくすることができる遊星歯車機構を構成する固定歯車を利用すれば、別途新たな部材を必要とすることなく基板や出力部の相対的な位置関係を安定させることができる。
本発明に係るギヤードモータによれば、出力部および基板は、それぞれ下ケースに固定された固定歯車に形成された第一の位置決め部および第二の位置決め部によって位置決めされるため、両者の相対的な位置関係が安定し、検出部材による出力部の回転位置検出精度が高まる。また、基板は、固定歯車の第二の位置決め部、および下ケースに設けられた内部コネクタ部の端子ピンという二つの部材に跨って取り付けられるが、下ケースとは離間した状態で取り付けられるため、ケースの寸法精度が基板の取付位置に影響を与えることはなく、同じく固定歯車によって位置決めされる出力部との相対的な位置関係のばらつきを小さく抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るギヤードモータの分解斜視図である。 図1に示したギヤードモータの断面図である。 図3(a)は、図2に示すA部を拡大した図であって、(a−1)は突起の熱融着前、(b−1)は突起の熱融着後を示したものである。また、図3(b)は、図2に示すB部を拡大した図である。 この実施形態のギヤードモータの外観斜視図(上ケースを取り外した状態)である。 図5(a)は、この実施形態のギヤードモータが備える固定歯車の外観斜視図であり、図5(b)は、その固定歯車の断面図である。 この実施形態のギヤードモータが備える出力部材の外観斜視図である。 この実施形態のギヤードモータが備える基板の配線パターンが形成された面の平面図である。 図8(a)は、この実施形態のギヤードモータが備える下ケースの外観斜視図であり、図7(b)は、下ケースを上から見た平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施形態に係るギヤードモータ1の分解斜視図、図2は、ギヤードモータ1をモータ10の回転軸および出力部15の回転軸を通る平面で切断した断面図であり、A部のみ固定部33を通る平面で切断した断面を示している。また、図3は、図2に示したA部およびB部を拡大した図であり、図4は、ギヤードモータ1の外観図(上ケース91を取り外した状態)、である。なお、以下の説明における上下方向とは、図2における上下方向というものとする。
本実施形態に係るギヤードモータ1は、おおまかには、駆動源であるモータ10と、減速機構(歯車輪列)12によって所定の減速比で減速されたモータ10の回転が出力される出力部15と、出力部15の回転位置を検出する検出部材(磁気検出素子16)が配設された基板20と、これらの構成部材が収納されるケース90とからなる。そして、ケース90を構成する下ケース92の周面には、ギヤードモータ1が搭載される装置(例えば給湯器等)が備える外部コネクタ部95(図1に点線で示す。)と対をなす内部コネクタ部94が設けられている。
モータ10は、公知のブラシ付きのDCモータであり、このモータ10の回転動力を出力するシャフト101を有している。ただし、モータ10は、このようなブラシ付きのDCモータに限定されるものではなく、例えばステッピングモータ等を用いることも可能である。シャフト101の先端には、第一の歯車121が圧入により固定されている。減速機構12は、このシャフト101に圧入された第一の歯車121と、第一の歯車121に噛合する第二の歯車(複合歯車)122と、第二の歯車122に噛合する第三の歯車(複合歯車)123と、第三の歯車(複合歯車)123に噛合する第四の歯車(複合歯車)124と、キャリア125に支持された複数の遊星歯車126と、下ケース92に固定された固定歯車30とを備える。第二の歯車122、第三の歯車123、および第四の歯車124は、ケース90を構成する下ケース92に設けられた軸922〜924にそれぞれ回転可能に支持されている。下ケース92の構成の詳細については後述する。
この減速機構12について具体的に説明すると、第一の歯車121は、第二の歯車122の大径歯車122aに噛合している。第二の歯車122の小径歯車122bは、第三の歯車123の大径歯123aに噛合している。第三の歯車123の小径歯車123bは、第四の歯車124の大径歯車124aと噛合している。また、第四の歯車124には、大径歯車124aと同軸上に太陽歯車124bが形成されており、遊星歯車126と噛合している。固定歯車30は、内歯車30aを有し、遊星歯車126と噛合している。そして、太陽歯車124b、キャリア125、遊星歯車126、および内歯車30aによって遊星歯車機構を構成している。
この遊星歯車機構を構成する固定歯車30の外観斜視図を図5(a)に、断面図を図5(b)に示す。固定歯車30は、モータ10の側面を支持する板状のモータ支持部301と、基板20を支持して基板20が撓むことを抑制する筒状の筒状部302と、モータ支持部301および筒状部302の土台となる土台部303とを有する樹脂製の部材である。筒状部302の内周面の下方には、遊星歯車126と噛合する上記内歯車30aが形成されている。この内歯車30aの上面が、出力部15の回転軸方向(図2に示すY軸方向)における出力部15の位置を位置決めする第一の位置決め部31となる。また、筒状部302の外周面のモータ支持部301側には、基板20を固定する固定部33が設けられている。固定部33は、基板20に形成された透孔23に挿通される突起331と、この突起331よりも相対的に大径の支持部332とからなる。そして、この支持部332の上面である当接面332aと、筒状部302の上面である支持面302aとが、Y軸方向における基板20の位置を位置決めする第二の位置決め部32となる。この第一の位置決め部31および第二の位置決め部32の具体的な作用の詳細については後述する。さらに、土台部303には、固定歯車30をケース90(下ケース92)に位置決め固定するための固定孔(303a,303b等)が形成されている。
出力部15は、上記減速機構12を介してモータ10の回転動力が伝達される部材であり、回転伝達部材13および出力部材14とからなる。回転伝達部材13は、図1および図2に示すように、本体部131と、第四の歯車124に形成された貫通孔124cおよびキャリア125に形成された貫通孔125aに挿通される本体部131から突出した軸132と、本体部131から軸132とは反対側に突出したセレーション軸133とを備える。また、本体部131の内周面には、内歯131bが形成されており、この内歯131bが遊星歯車126に噛合されることでモータ10の動力が回転伝達部材13に伝達される。
このように構成される回転伝達部材13には、出力部材14が係合されている。図6に出力部材14を拡大して示す。ここで、図6は、出力部材14を出力穴141b側から見た外観図である。なお、図6は、出力部材14に未だ磁性体18が固定されていない状態を示している。
出力部材14は、本体部141と本体部141より径方向に突出した鍔状の延設部142とを備える。本体部141には、回転伝達部材13のセレーション軸133が嵌合され、モータ10の駆動力が入力される入力穴(セレーション穴)141aと、ギヤードモータ1によって駆動される図示されない被駆動体が連結され、モータ10の駆動力が外部に出力される出力穴141bとが形成されている。
また、延設部142には、円周上略等間隔に四つの磁性体固定穴(本発明における凹部に相当する。)144が形成され、この磁性体固定穴144の少なくともいずれかに円柱形状の磁性体18が固定される。磁性体固定穴144は、出力穴141b側に向かって開口した開口部144a、および出力部材14の軸線に対して垂直な底面144bが形成された凹部である。磁性体18は、開口部144aから磁性体固定穴144に挿入され、底面144bに当接した状態で固定される。磁性体18の固定方法としては、開口部144aを熱融着によって封止する方法であれば確実かつ容易に磁性体18を磁性体固定穴144に封止することができるため好適である。磁性体18挿入後、溶融樹脂を流し込んで開口部144aを封止するといった方法等を採用してもよい。
なお、出力穴141bは、図6に示すような溝部143を利用して被駆動体に動力が伝達されるよう構成されているが、この構成は例示である。例えば、セレーションやDカット等によって動力が伝達されるような構成であってもよい。
出力部材14と回転伝達部材13の間には、基板20が配設されている。この基板20の平面図を図7に示す。基板20には、配線パターン22が形成され、その配線パターン22の素子載置部221には、出力部材14に固定された磁性体18を感知する磁気検出素子16が実装されている。この磁気検出素子16は、配線パターン22が構成する電気回路に組み込まれている。また、基板20の中央には、回転伝達部材13のセレーション軸133が挿通される貫通穴201が形成されている。そして、配線パターン22の端部には、ケース90に形成された内部コネクタ部94が有する端子ピン941と電気的に接続される複数の端子部202が形成されている。それぞれの端子部202の中央は、端子ピン941が挿通されるピン挿通孔202aが形成されている。また、端子部202が形成された反対側の端部には、所定の大きさの透孔23が形成されている。
このようなギヤードモータ1の構成部材は、上ケース91および下ケース92とからなるケース90に収納される。上ケース91は、図1に示すように、出力部材14の本体部141が挿入されて、出力部材14を回転可能に支持する軸受穴911と、出力部材14の延設部142の上面と接触する接触部912と、下ケース92を係止するための複数の爪913と、外部の装置に固定するための複数の穴914とを備える。
一方、図8にその詳細を示す下ケース92は、モータ10や磁気検出素子16を外部の制御手段等と電気的に接続するための内部コネクタ部94と、第一の歯車121が下ケース92に接触しないようにモータ10を支持する突起921と、第二の歯車122、第三の歯車123、第四の歯車124を回転可能に支持する軸922〜924と、上ケースに形成された爪913に係止される複数の係止片929と、外部の装置に固定するため、上記上ケース91と組み付けた際に穴914と連通する穴930とを備える。ここで、軸923は、第三の歯車123を支持する大径部923aと、相対的に小径の小径部923bとからなる。また、軸924の中央には、回転伝達部材13の軸132を回転可能に支持する軸受部924aが形成されている。
これに加えて、下ケース92には、固定歯車30を固定するための四つの固定歯車固定軸925〜928が設けられている。図5に示したように、固定歯車30の土台部303には、固定孔303a,303b等、五つの固定穴が形成されている。これらの固定穴に固定歯車固定軸925〜928と、第三の歯車が支持された軸923の小径部923bの五つの軸が挿着される(具体的には、軸925,926は圧入され、その他の軸は遊嵌される)ことによって、固定歯車30は、下ケース92に位置決め固定されている。
このように下ケース92を基準として固定された固定歯車30は、遊星歯車機構12aを構成する部材であると共に、Y軸方向における出力部15および基板20の取付位置を位置決めする部材としての役割を果たす部材でもある。以下、この点について具体的に説明する。
上述したように、固定歯車30のモータ支持部302の内側には、内歯車30aが形成されている。図2に示すように、下ケース92に形成された軸受部924aに回転可能に支持される回転伝達部材13は、その本体部131の下面131aが内歯車30aの上面である第一の位置決め部31と当接した状態に位置する(回転伝達部材13は、その本体部131の下面131aが、第一の位置決め部31上を摺動しながら姿勢を水平に保って回転する。)。したがって、回転伝達部材13、換言すると回転伝達部材13とこの回転伝達部材13に係合する出力部材14とからなる出力部15のY軸方向における取付位置は、固定歯車30を基準として決まることになる。
さらに、固定歯車30には、第一の位置決め部31と共に第二の位置決め部32が設けられている。上述したように、第二の位置決め部32は、筒状部302の上面である支持面302aと、筒状部302の外周面に設けられた固定部33の当接面332aとから構成される。第二の位置決め部32を構成する支持面302aと当接面332aは、Y軸方向において同じ位置にある(同一平面である)。
基板20は、次のように第二の位置決め部32に位置決めされ、固定部33に固定される。まず、図2および図2におけるA部を拡大した図3(a)の(a−1)に示すように、基板20は、突起331を透孔23に挿通させて第二の位置決め部32上に載置される。すなわち、支持面302aと当接面332aは、基板20の下面(配線パターン22が形成された面の反対側の面)と当接した状態で載置される。これにより、基板20のY軸方向における位置は、固定歯車30を基準として決定される。
そして、図2および図3(a)の(a−2)に示すように、突起331を基板20側に押しつぶしながら溶融(熱融着)させることで、基板20は溶融した突起331と、支持部332の当接面332aとの間に挟持されるように第二の位置決め部32に当接した状態で固定される。
このように、本実施形態は、基板20が載置される第二の位置決め部32として当接面332aに加え、筒状部302の上面である支持面302aを用いた構成である。これにより、Y方向を上下方向として基板20を第二の位置決め部32に載置する際、突起331が溶融されて基板20が固定歯車30に固定される前の状態でも、基板20を水平の姿勢を保った安定した状態で第二の位置決め部32に載置させることができるため、治具等を用いることにより基板20を水平姿勢に保つ必要がなく、熱融着による基板20の固定作業の作業性に優れる。
なお、例えば当接面332aの面積を大きくする等により、当接面332aのみによって熱融着前に基板20が倒れないように支持することができるのであれば、当接面332aのみを第二の位置決め部32とする構成としてもよい。また、当接面332aのみでは基板20を倒れないように支持することができない場合であっても、例えば治具等を用いて基板20を支持しながら熱融着作業を行うことができるのであれば、筒状部302の上面を利用せず、当接面332aのみを第二の位置決め部32とする構成としてもよい。
このように、一端が第二の位置決め部32に当接された状態で固定される基板20は、他端が下ケース92に設けられた内部コネクタ部94の端子ピン941に半田付けにより固定されている。具体的には、図3(b)に示すように、基板20の端子部202に形成されたピン挿通孔202aに端子ピン941が挿通され、基板20が下ケース92の上端縁(内部コネクタ部94)から離間した状態で端子部202が端子ピン941に半田固定されている。つまり、図2および図3(b)から分かるように、各端子部202に塗布される半田で基板20が吊り下げられたような状態で固定される。これにより、基板20の他端は、端子ピン941に機械的に接続される。
なお、この半田固定により、基板20の配線パターン22によってモータ10および磁気検出素子16が端子ピン941と電気的に接続される。つまり、モータ10や磁気検出素子16は、図示されない外部の制御手段等と、図示されない外部コネクタおよび内部コネクタ部94を介して電気的に接続される。
このようにして下ケース92には減速機構12を構成する各種歯車や、出力部15、基板20等の各種構成部材が取り付けられる。そして、下ケースに形成された係止片929が、上ケースに形成された爪914に係止されることで、これらの構成部材がケース90内に収容される。
このように構成されるギヤードモータ1は次のように動作する。モータ10に電力が供給されると、モータ10のシャフト101が回転する。シャフト101の回転は、シャフト101と一体的に回転する第一の歯車121から、第二の歯車122および第三の歯車123を介して減速されて第四の歯車124に伝達される。第四の歯車の回転は、太陽歯車124b、キャリア125、遊星歯車126、および内歯車30aによって構成される遊星歯車機構を介して減速されて回転伝達部材13に伝達される。回転伝達部材13が回転すると、そのセレーション軸133が嵌合されている入力穴141aに回転が伝達され、出力部材14が回転する。そして、出力部材14の回転は、その出力穴141bを介して係合している被駆動体に伝達される。このように、モータ10の回転が、減速機構12によって所定の減速比で減速されて、被駆動体に伝達される。
このようなギヤードモータ1の動作中、磁気検出素子16によって出力部材14に固定された磁性体18が感知される。モータ10と電気的に接続された図示されない制御手段は、磁気検出素子16が磁性体18を感知したことによって発生する信号に基づき、出力部材14を有する出力部15の回転位置を認識する。この出力部15の回転位置に基づき、被駆動体が所定位置に位置するように制御手段によってモータ10の回転が制御される。
以上、本実施形態に係るギヤードモータ1の構成ならびに動作について説明したが、この本実施形態に係るギヤードモータ1によれば、出力部15を構成する回転伝達部材13は、下ケース92に固定された固定歯車30に形成された第一の位置決め部31によって位置決めされ、基板20は同じく固定歯車30に形成された第二の位置決め部32(支持面302aおよび当接面332a)によって位置決めされる。すなわち、回転伝達部材13と基板20は、共に固定歯車30を基準として位置決めされるため、回転伝達部材13と共に出力部15を構成する出力部材14と、基板20との相対的な位置関係、特に図2のY軸方向における相対的な位置関係が、製品の寸法誤差等に左右されない安定したものとすることができる。したがって、出力部材14に配設される磁性体18と、この磁性体18を検出する基板20に配設される磁気検出素子16との間隔が、製品毎にばらついてしまうのを抑制することができ、磁気検出素子16による出力部材14の回転位置の検出精度が向上する。しかも、第二の位置決め部32へ基板20を載置するだけで水平状態に支持することができるため、治具を用いて基板20を位置保持させることなく熱融着のような固定作業を行うことが可能になる。ゆえに、作業性の点で優れている。
また、基板20は、一方側を固定歯車30の第二の位置決め部32に当接させ、他方側を下ケース92に設けられた内部コネクタ部94の端子ピン941に半田付けすることにより、容易に固定することができる。しかも、基板20は、下ケース92に固定された端子ピン941および固定歯車30という二つの部材に跨って固定された構成であるが、下ケース92と基板20とが離間した状態(半田で基板20が吊り下げられたような状態)で端子ピン941に半田固定されている。つまり、基板20の下面は、第二の位置決め部32とのみ当接しているため、下ケース92等の部品寸法のばらつきにより、基板20が変形してしまうことはなく、磁気検出素子16と磁性体18との間隔の製品毎のばらつきを低減することができ、出力部材14の回転位置の検出精度がさらに向上する。
また、前記基板20の一方側は、その透孔23に挿通される固定部33の突起331を溶融することによる熱融着によって、固定歯車30に固定される。このように、基板20が当接面332a、すなわち第二の位置決め部32から突出した突起331を溶融することによって固定されるようにすれば、基板固定の作業性に優れる。そして、基板20は、溶融された突起331と当接面332a(第二の位置決め部32)との間に挟持されるようにして支持されるため、基板20の脱落等が防止される。さらに、作業性や取り付けられた基板20の安定性に優れるだけでなく、固定部33が簡易な形状のため、固定歯車30の形状が複雑なものとならず、成形用の金型費が増加する等、製造コストが増加してしまうといったことはない。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態では、出力部15を位置決めする第一の位置決め部15を内歯車30aの上面に設け、基板20を位置決めする第二の位置決め部32を筒状部302および固定部33に設けた構成としたが、出力部15と基板20が共に固定歯車30を基準として位置決めされる構成であれば、位置決め部の構成は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、固定部33の突起331を溶融することによる熱融着によって、基板20が固定歯車30に固定される構成であることを説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、透孔23に突起331を圧入することによって基板20を固定歯車30に固定する構成や、ねじ等によって基板20を固定歯車30に固定する構成を採用してもよい。。
また、上記実施形態では、出力部材14に設けられた磁性体18を、基板20に設けられた磁気検出素子16が感知することにより、出力部材14の回転位置が検出されるという、いわゆる非接触式の検出方法を用いたものであることを説明したが、出力部材14の回転位置の検出方法はこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、出力部材14に設けられたブラシが、基板20に形成されたセンサパターンと接触することで生ずる信号により出力部材14の回転位置を検出するという、いわゆる接触式の検出方法であってもよい。
さらに、上記実施形態では、出力部材14に磁性体18が固定されていることを説明したが、その逆、すなわち、出力部材14に磁気検出素子16が固定され、これと対向する位置に磁性体18が設けられている構成であってもよい。
1 ギヤードモータ
10 モータ
12 減速機構
15 出力部
16 磁気検出素子
18 磁性体
20 基板
23 透孔
30 固定歯車
31 第一の位置決め部
32 第二の位置決め部
331 突起
90 ケース
91 上ケース
92 下ケース
94 内部コネクタ部
95 外部コネクタ部
941 端子ピン

Claims (4)

  1. 下ケース内にモータと、該モータの回転が減速機構を介して伝達される出力部と、該出力部の回転位置を検出する検出部材と、前記モータと電気的に接続される配線パターンおよび前記検出部材が設けられた基板とを備えたギヤードモータにおいて、前記下ケースの周面には、外部コネクタ部と対をなし前記基板の配線パターンを介して前記モータに電気を供給する内部コネクタ部が設けられると共に、前記下ケースの内底面には、前記減速機構を構成する固定歯車が固定され、該固定歯車には、前記出力部を位置決めする第一の位置決め部と前記基板を位置決めする第二の位置決め部が形成され、前記基板は、その一方側が前記固定歯車に形成された第二の位置決め部に当接して位置決めされ、他方側が前記下ケースの上端縁より離間した状態で前記内部コネクタ部の端子ピンに半田固定されていることを特徴とするギヤードモータ。
  2. 前記基板の一方側は、前記第二の位置決め部に当接して前記固定歯車に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
  3. 前記固定歯車には、前記基板に形成された透孔に挿通される突起が前記第二の位置決め部から突出して形成され、前記基板の一方側は、前記突起が熱融着されることにより前記固定歯車に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のギヤードモータ。
  4. 前記減速機構は、前記出力部と連繋される太陽歯車を有する遊星歯車機構を備え、該遊星歯車機構の太陽歯車と前記固定歯車とが噛合していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のギヤードモータ。
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