JP2010239746A - 遠隔装置、電源制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部の電源に接続されてから所定の時間経過後に自動的に通電させることができるようにする。
【解決手段】電源制御回路11の内部にはARB(Auto Reset Breaker)が設けられる。遠隔装置1が電柱上に設置され、商用電源に接続されたとき、電圧の変化、または電流の変化がARBにより検出され、所定の時間経過後に自動的に電源がオンになる。電力線から供給された交流電源に基づいて電源制御回路11において直流電源が生成され、生成された直流電源が信号処理回路12に供給される。信号処理回路12の動作が開始し、宅内装置により行われる通信の中継が信号処理回路12において行われる。本発明は、FTTR方式の通信システムで用いられる遠隔装置に適用することができる。
【選択図】図3
【解決手段】電源制御回路11の内部にはARB(Auto Reset Breaker)が設けられる。遠隔装置1が電柱上に設置され、商用電源に接続されたとき、電圧の変化、または電流の変化がARBにより検出され、所定の時間経過後に自動的に電源がオンになる。電力線から供給された交流電源に基づいて電源制御回路11において直流電源が生成され、生成された直流電源が信号処理回路12に供給される。信号処理回路12の動作が開始し、宅内装置により行われる通信の中継が信号処理回路12において行われる。本発明は、FTTR方式の通信システムで用いられる遠隔装置に適用することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、遠隔装置、電源制御方法に関し、特に、外部の電源に接続されてから所定の時間経過後に自動的に通電させることができるようにした遠隔装置、電源制御方法に関する。
近年、ブロードバンドサービスを行うための伝送技術としてFTTR(Fiber to the remote)が注目されている。
図1は、FTTRを用いた通信システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、FTTRは、電話会社の局舎から、通信サービスの加入者宅の近くのき線点までの通信を光ファイバ回線を使って行い、き線点から加入者宅までの通信を既存のメタリック回線を使って行う、いわゆるラストワンマイルをカバーするものである。
き線点としての電柱上には、光ファイバ回線の回線終端装置であるONU(Optical Network Unit)と、遠隔装置(RT(Remote Terminal))が設置される。ONUと遠隔装置はLAN(Local Area Network)ケーブルなどを介して接続される。
ONUは、局舎内の装置から光ファイバ回線を介して送信されてきた光信号を電気信号に変換し、遠隔装置に出力するとともに、遠隔装置から供給されてきた電気信号を光信号に変換し、局舎内の装置に送信する。
図1の例においては、GE-PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)のOLT(Optical Line Terminal)が局舎内の装置として設けられている。GE-PONは、局舎と外部の拠点間の通信を、Ethernet(商標)のフレームをそのまま送受信することによって行う技術である。OLTは、複数のOUNとの間でGE-PON方式の通信を光ファイバ回線を介して行う装置である。
遠隔装置は、端子函などを経由して加入者宅まで延びるメタリック回線(電話回線)にも接続される。遠隔装置は、VDSL(Very high-bit-rate Digital Subscriber Line)方式などの所定の通信方式に従って、加入者の宅内に設置されているモデムなどの宅内装置との間でメタリック回線を介して通信を行う。
FTTR方式の通信によって、局舎と加入者宅の間の通信を、その間に敷かれたメタリック回線だけを使って行う従来のADSL方式などの通信と較べて高速な通信が可能になる。ADSL方式の通信の場合、メタリック回線を流れる信号が減衰してしまうために、局舎と加入者宅間の距離が長くなるにつれて通信速度が遅くなってしまうが、加入者宅の近くまで光ファイバ回線を使うことによって、信号が減衰してしまう区間を短くすることが可能になる。
ところで、電柱上に設置された遠隔装置の電源は、電柱に架けられている電力線から供給される。
FTTR方式を使った通信サービスの提供を開始するための一連の手順を示すと図2に示すようなものになる。
はじめに、図2において作業#1として示すように、電柱上に、または電柱間に布設したメッセンジャワイヤに遠隔装置を取り付ける作業が行われる。
また、作業#2として示すように、遠隔装置をメタリック回線の相互接続点に接続する作業が作業#1と同日に行われる。
遠隔装置をメタリック回線の相互接続点に接続させた後、作業#3として示すように、ONUと遠隔装置を接続することによって、遠隔装置を光ファイバ回線に接続する作業が行われる。
光ファイバ回線に接続した後、作業#4として示すように、遠隔装置の筐体から出ている電源線を電力線に接続するなどして、商用電源を遠隔装置に接続する作業が行われる。この時点では遠隔装置の電源はまだオフの状態である。スイッチが操作されるなどして電源がオンになるまで遠隔装置は起動しない。遠隔装置には、電源のオン/オフを切り替えるときに操作されるスイッチが設けられている。
商用電源に接続した後、作業#5として示すように、遠隔装置のスイッチを操作することによって電源をオンとし、遠隔装置を起動させる作業が行われる。
これにより、遠隔装置がカバーする地域にFTTR方式の通信サービスを提供することが可能になる。地域内の住宅に住む人などから通信サービス利用の申し込みがあった場合、作業#6として示すように、端子函と相互接続点の間のメタリック回線の接続工事が行われ、利用を申し込んだ人に対して通信サービスが提供される。
このように、FTTR方式の通信サービスの提供を開始するための手順は基本的に6つの作業からなる。
作業#1,#2は、FTTR方式の通信サービスを提供しようとする通信事業者が管轄する作業であるから、図2の例においては、その通信事業者が手配した作業者である作業者1により行われるものとされている。
作業#3は、光ファイバ回線やメタリック回線を管理する電話会社が手配した作業者である作業者2により行われ、作業#4は、電源に関する作業であるから、電力会社の作業者である作業者3により行われるものとされている。
作業#5は、作業#1,#2を行った作業者と同じ作業者1によって行われるものとされている。遠隔装置は通信事業者が用意したものであるから、電源をオンにする作業#5を、商用電源を接続する作業#4を行ったついでに電力会社の作業者である作業者3が行うといったようなことはない。
作業#6は、作業#3を行った作業者と同じ作業者2によって行われるものとされている。
すなわち、作業#1,#2と作業#5を行う作業者1は、作業#1,#2を行い、日を改めるなどして、作業者3が商用電源を接続した後に設置場所に再度赴き、電源をオンにする作業#5を行う必要がある。
電柱等に設置された遠隔装置を対象にした作業には高所作業のための装備を施した特殊車両が必要であり、また、高所作業のための資格を有する作業者が必要になる。FTTRを使った通信サービスを提供するには数千、数万単位の遠隔装置が必要になるため、合理的、かつ経済的に設置作業を進める必要がある。
仮に、商用電源が接続された後、遠隔装置の電源が自動的にオンになるとすれば、作業#5を省くことができ、好ましい。
また、通信を行うための各種の設定が必要な場合、電源がオンになった後、その設定が遠隔装置により自動的に行われるとすれば、設定作業をも省くことができ、好ましい。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、外部の電源に接続されてから所定の時間経過後に自動的に通電させることができるようにするものである。
本発明の遠隔装置は、第1の回線に接続されるとともに、屋内装置が接続される第2の回線に接続され、前記第1と第2の回線を介して行われる前記屋内装置による通信を中継する遠隔装置において、前記第1と第2の回線を介して行われる通信を制御する信号処理手段と、外部の電源に接続されたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出する検出手段と、電圧の変化、または電流の変化が前記検出手段により検出されてから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する、前記外部の電源に基づいて得られた電源の供給を開始する電源制御手段とを備える。
前記検出手段と前記電源制御手段は、前記遠隔装置内に設けられるオートリセットブレーカが有する手段であるようにすることができる。この場合、前記検出手段には、前記外部の電源としての交流電源に接続されたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出させ、前記電源制御手段には、電圧の変化、または電流の変化が前記検出手段により検出されてから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する電源の供給に用いられる経路上のスイッチをオフからオンに切り替えさせることができる。また、前記電源手段によりスイッチがオンに切り替えられたときに供給される前記交流電源を直流電源に変換し、前記信号処理手段に供給する変換手段をさらに設けることができる。
前記外部の電源としての交流電源を直流電源に変換する変換手段をさらに設けることができる。この場合、前記検出手段には、前記変換手段により前記直流電源が得られたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出させ、前記電源制御手段には、電圧の変化、または電流の変化が前記検出手段により検出されてから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する前記直流電源の供給に用いられる経路上のスイッチをオフからオンに切り替えることによって、前記信号処理手段に対する電源の供給を開始させることができる。
前記第1の回線は光ファイバ回線であり、前記第2の回線はDSL回線であり、遠隔装置は、電柱上に設置される装置であるようにすることができる。
本発明の電源制御方法は、第1の回線に接続されるとともに、屋内装置が接続される第2の回線に接続され、前記第1と第2の回線を介して行われる前記屋内装置による通信を中継する、前記第1と第2の回線を介して行われる通信を制御する信号処理手段を備える遠隔装置の電源制御方法において、外部の電源に接続されたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出し、電圧の変化、または電流の変化を検出してから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する、前記外部の電源に基づいて得られた電源の供給を開始するステップを含む。
本発明においては、外部の電源に接続されたときに生じる電圧の変化、または電流の変化が検出され、電圧の変化、または電流の変化が検出されてから所定の時間経過後に、信号処理手段に対する、外部の電源に基づいて得られた電源の供給が開始される。
本発明によれば、外部の電源に接続されてから所定の時間経過後に自動的に通電させることができる。
図3は、本発明の一実施形態に係る遠隔装置1の構成例を示すブロック図である。
図1を参照して説明したように、遠隔装置1は電柱上などに設置される装置であり、ONUを介して光ファイバ回線に接続されるとともに、メタリック回線に接続される。ONUとの間はLANケーブルなどによって接続される。遠隔装置1は、例えば、通信サービスの加入者宅内に設置されているモデムなどの宅内装置(屋内装置)とメタリック回線を介してVDSL方式で通信を行うVDSL装置である。
図3に示すように、遠隔装置1は、電源制御回路11と信号処理回路12から構成される。
電源制御回路11には、一端が遠隔装置1の外部に延びる電源線1Aが接続される。電源制御回路11と信号処理回路12は電源線1Bによって接続される。図2の作業#4が行われることによって、電源線1Aは電柱に架けられている電力線などに接続される。
電源制御回路11は、電源線1Aから供給された交流電源を直流電源に変換し、直流電源を信号処理回路12に供給する。また、電源制御回路11は、内部に設けられるスイッチを切り替えることによって電源のオン/オフを制御する。
信号処理回路12は、電源制御回路11により生成された直流電源によって動作する。信号処理回路12は、ONUから送信されてきたデータをメタリック回線を介して宅内装置に送信し、宅内装置から送信されてきたデータをONUに出力して光ファイバ回線を介して外部の装置に送信させる。
以下、適宜、ONUにより行われる、光ファイバ回線を介した通信を遠隔装置1が行うものとして説明する。光ファイバ回線を介して送信されてきたデータを遠隔装置1が受信することは実際にはONUを介して行われる。また、光ファイバ回線を介して遠隔装置1がデータを送信することは実際にはONUを介して行われる。
このような構成を有する遠隔装置1は、商用電源に接続されてから所定の時間経過後に、作業者の操作によらずに自動的に電源をオンにして起動する機能を有する。
これにより、図2を参照して説明したような、電源をオンにするための作業である作業#5を省くことが可能になる。
また、遠隔装置1は、電源をオンにして起動した後、通信を行うために必要な各種の設定を自動的に行う機能を有する。光ファイバ回線を介して通信を行う場合、遠隔装置1には例えばグローバルIPアドレスが設定されている必要があるが、この設定が自動的に行われることになる。
これにより、FTTR方式の通信サービスを提供しようとする事業者は、遠隔装置1を電柱上に設置する図2の作業#1の前に、管理用のパーソナルコンピュータにケーブルなどを使って遠隔装置1を繋ぎ、パーソナルコンピュータからグローバルIPアドレスを設定するなどの作業を行わないで済む。
<電源の自動投入機能について>
[ARB(Auto Reset Breaker)を用いた例]
図4は、図3の電源制御回路11の構成例を示す回路図である。
[ARB(Auto Reset Breaker)を用いた例]
図4は、図3の電源制御回路11の構成例を示す回路図である。
図4に示すように、電源制御回路11は、ARB21、保護回路(SPD(Surge Protect Device))22、およびAC/DC変換回路23から構成される。
ARB21には電源線1Aが接続される。図2の作業#4が行われることによって遠隔装置1が商用電源に接続されたとき、ARB21には交流電源が供給される。ARB21と保護回路22は電源線11Aによって接続され、保護回路22とAC/DC変換回路23は電源線11Bによって接続される。AC/DC変換回路23には、信号処理回路12に電源を供給するラインである電源線1Bが接続される。
ARB21は、入力回路31、操作回路32、制御回路33、電源回路34、およびスイッチ35から構成される。
入力回路31は、交流電源が供給されることによって生じる電圧の変化、または電流の変化を検出する。入力回路31は、電圧の変化、または電流の変化を検出した場合、そのことを表す信号を操作回路32に出力する。
操作回路32は、電圧の変化、または電流の変化が検出されてから、あらかじめ設定された30秒などの所定の時間が経過した場合、スイッチ35をオンにする操作を行うよう制御回路33に信号を出力する。
制御回路33は、操作回路32から信号が供給されることに応じて図示せぬモータを駆動させ、オフの状態になっているスイッチ35をオンにする。
すなわち、電柱上に設置する作業である図2の作業#1、メタリック回線に接続する作業である作業#2、光ファイバ回線に接続する作業である作業#3、商用電源に接続する作業である作業#4が行われている間、常に、遠隔装置1のスイッチ35はオフになっている。スイッチ35がオンになることにより、ARB21と保護回路22を介して交流電源がAC/DC変換回路23に供給される。
電源回路34は、スイッチ35と電源線11Aの間の位置に接続される。電源回路34は、スイッチ35がオンになった後、オフになる動作をスイッチ35が繰り返すかどうかを監視する。
スイッチ35は一般的な漏電ブレーカであるから、漏電が発生し、過負荷になった場合、オフになる。そのようにしてオフになった場合であってもARB21の機能によって所定の時間経過後にスイッチ35は再度オンになるから、実際に漏電が発生しているときにはスイッチ35はオン、オフを繰り返すことになる。
電源回路34は、オフになる動作をスイッチ35が繰り返していることを検出した場合、それ以上オンにさせないように、スイッチ35をオンにする動作を制御回路33に停止させる。
保護回路22は、後段にある信号処理回路12などを落雷等による異常電流から保護する。
AC/DC変換回路23はトランス41と整流回路42から構成される。トランス41は、スイッチ35がオンになっているときに電源線11Bを介して供給される交流電源を直流電源に変換する。
整流回路42は、トランス41から供給される電流を整流し、整流後の電流を出力することによって信号処理回路12に直流電源を供給する。遠隔装置1が交流電源に接続され、電圧の変化、または電流の変化が検出されてから所定の時間経過後に、信号処理回路12は動作可能になることになる。
このように、図4の電源制御回路11においては、ARB21を用いることによって電源の自動投入機能が実現される。
通常、ARBは、無人の無線通信中継局等において商用電力の引き込み口のブレーカが異常電流によってトリップした場合にそれを再投入するために用いられるものであるが、遠隔装置1においては、商用電源の接続後に、いわば、電源を遅延して投入するために用いられる。
交流電源の供給が開始されてから所定の時間経過後に自動的に電源がオンになり、信号処理回路12も動作可能になるから、遠隔装置1の電源をオンにするための作業である図2の作業#5を省くことが可能になる。
[電源供給回路を用いた例]
図5は、電源制御回路11の他の構成例を示す回路図である。
図5は、電源制御回路11の他の構成例を示す回路図である。
図5の電源制御回路11は、保護回路51と電源供給回路52から構成される。
保護回路51には電源線1Aが接続される。図2の作業#4が行われることによって遠隔装置1が商用電源に接続されたとき、電源供給回路52には、保護回路51を介して交流電源が供給される。保護回路51と電源供給回路52は電源線11aによって接続される。電源供給回路52には、信号処理回路12に電源を供給するラインである電源線1Bが接続される。
保護回路51は、後段にある電源供給回路52や信号処理回路12を落雷等による異常電流から保護する。また、保護回路51は、遠隔装置1の漏電などによって、電力会社の機器側に負荷がかからないようにする機能も有する。保護回路51内のFuseによってこの機能が実現される。
電源供給回路52は、トランス61、整流回路62、コントローラユニット63、およびスイッチ64から構成される。コントローラユニット63は電源回路71と制御回路72から構成される。
トランス61は、外部から供給される交流電源を直流電源に変換する。
整流回路62は、トランス61から供給される電流を整流し、整流後の電流を出力することによって直流電源を後段の回路に供給する。
コントローラユニット63の電源回路71は、整流回路62とスイッチ64の間の位置に接続され、整流回路62により生成された直流電源によって内部のマイクロコンピュータが起動する。起動したマイクロコンピュータは制御回路72を制御する。
電源回路71内のマイクロコンピュータは、起動してから、あらかじめ設定されている時間が経過した場合、スイッチ64をオンにする操作を行うよう制御回路72に信号を出力する。
制御回路72は、電源回路71内のマイクロコンピュータから信号が供給されることに応じて図示せぬモータを駆動させ、オフの状態になっているスイッチ64をオンにする。
電圧の変化、または電流の変化が検出されてから30秒などの所定の時間経過後に、直流電源がスイッチ64を介して信号処理回路12に供給されることになる。
図6A,Bは、図5の電源制御回路11内の各位置における直流電源の例を示す図である。図6A,Bの縦軸は例えば電圧を表し、横軸は時間を表す。
図6Aは、図5において点線で囲んで示す、整流回路62とスイッチ64の間の位置である位置P1における電圧値を表す。商用電源に接続され、交流電源の供給が開始された時刻を時刻0とすると、位置P1における電圧値は時刻0からほぼ一定の値になる。
図6Bは、図5において点線で囲んで示す、電源供給回路52と信号処理回路12の間の位置である位置P2における電圧値を表す。商用電源に接続され、交流電源の供給が開始された時刻を時刻0とすると、位置P2における電圧値は、時刻0から時刻tまでは0になり、時刻t以降はほぼ一定の値になる。時刻0から時刻tまでの時間が、あらかじめ設定された30秒や1分などの時間に相当する。
このように、図5の電源制御回路11においては、直流電源を生成する回路と、その回路により生成された直流電源の供給を制御する回路を内部に有する電源供給回路52を用いることによって電源の自動投入機能が実現される。
これによっても、遠隔装置1の電源をオンにするための作業である図2の作業#5を省くことが可能になる。
<通信のための自動設定機能について>
[遠隔装置がコマンドを実行して設定ファイルを取得する例]
以上のようにして電源がオンになった後、遠隔装置1においては、外部の装置と通信を行うための、グローバルIPアドレスなどの設定が自動的に行われる。
[遠隔装置がコマンドを実行して設定ファイルを取得する例]
以上のようにして電源がオンになった後、遠隔装置1においては、外部の装置と通信を行うための、グローバルIPアドレスなどの設定が自動的に行われる。
図7は、遠隔装置1の自動設定機能を実現する通信システムの構成例を示す図である。
図7に示すように、この通信システムは、遠隔装置1が、光ファイバ回線101を介してインターネットなどよりなるネットワーク102に接続されることによって構成される。ネットワーク102には、認証サーバ103とファイル管理サーバ104もそれぞれ接続されている。認証サーバ103とファイル管理サーバ104は、例えば、FTTR方式の通信サービスを提供する通信事業者により管理されるサーバである。
上述したように、実際には、遠隔装置1にはONUが接続され、このONUが、局舎内の装置であり、ネットワーク102に接続されるOLTと光ファイバ回線101を介して接続される。遠隔装置1がネットワーク102上の装置との間で行う通信は、ONU、光ファイバ回線101、OLT、およびネットワーク102を介して行われることになる。図7の例においては、1本の回線である光ファイバ回線101だけが示されているが、ネットワーク102には複数の光ファイバ回線が接続される。
全体の流れについては後述するが、遠隔装置1は、電源がオンになった後、グローバルIPアドレスを認証サーバ103から取得し、取得したグローバルIPアドレスを自身のIPアドレスとして設定する。グローバルIPアドレスは、パケットのヘッダに格納するなどして、ネットワーク102上の装置とデータの送受信を行うために用いられる。
グローバルIPアドレスを認証サーバ103から取得することは、遠隔装置1が接続されるONUの認証が認証サーバ103により行われ、認証が成功したときに行われる。認証が成功したとき、認証サーバ103から送信されたグローバルIPアドレスは、ネットワーク102、OLT、光ファイバ回線101、ONUを介して遠隔装置1に転送され、取得される。
また、遠隔装置1は、グローバルIPアドレスを設定した後、あらかじめ用意されたコマンドを実行することによってファイル管理サーバ104にアクセスし、FTP(File Transfer Protocol)やTFTP(Trivial File Transfer Protocol)などのプロトコルに従って、遠隔装置1用のものとして用意された設定ファイルをファイル管理サーバ104から取得する。
遠隔装置1の内部のメモリにはコマンドのリストが遠隔装置1の製造時などに格納されている。グローバルIPアドレスの設定が完了した後、遠隔装置1はそのリストをメモリから読み出し、読み出したリストに記述されているコマンドを順に実行する。
図8は、設定ファイルの内容の例を示す図である。
図8に示すように、設定ファイルには、遠隔装置1のグローバルIPアドレス、遠隔装置1の設置位置から、光ファイバ回線101を介して接続される局舎までの距離の情報、遠隔装置1の配下にある宅内装置に割り当てるグローバルIPアドレスを記述したテーブルが記述されている。設定ファイルには、その他、サービス提供に必要な各種の設定に関する情報が記述される。
遠隔装置1には複数の宅内装置がメタリック回線を介して接続される。遠隔装置1は、それぞれの宅内装置にグローバルIPアドレスを割り当て、グローバルIPアドレスによってそれぞれの宅内装置を識別する。
このような情報が記述される遠隔装置1用の設定ファイルのファイル名には、図8に示すように、遠隔装置1のグローバルIPアドレスと同じ文字列(数字、ドット(「.」)の列)が含まれている。ファイル名により、遠隔装置1用の設定ファイルがどのファイルであるのかがファイル管理サーバ104により特定される。
図8の例においては、遠隔装置1のグローバルIPアドレスは「192.168.XXX.XXX」であり、これと同じ文字列を含む「192.168.XXX.XXX」が、遠隔装置1用の設定ファイルのファイル名として設定されている。
図7の説明に戻り、認証サーバ103は、遠隔装置1が接続されるONUの認証を、例えばONUの識別情報であるONU-IDに基づいて行う。認証サーバ103は、認証が成功した場合、遠隔装置1に割り当てるものとしてあらかじめ登録されているグローバルIPアドレスを遠隔装置1に送信する。
遠隔装置1を設置して光ファイバ回線101に接続することが決まった段階で、遠隔装置1に割り当てるグローバルIPアドレスが通信事業者により決定されている。認証サーバ103には、そのようにして決定されたグローバルIPアドレスが、遠隔装置1が接続される予定のONUの識別情報であるONU-IDと対応付けて通信事業者によって登録されている。
例えば、認証サーバ103は、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)のプロトコルに従ってONUの認証を行うRADIUSサーバである。RADIUSは、ネットワーク資源の利用を許可するか否かの判断(認証)と、ネットワーク資源を利用したことのログを取ることを一元化してサーバ上で行うためのプロトコルである。
ファイル管理サーバ104は、遠隔装置1からの要求に応じて、遠隔装置1用の設定ファイルを特定し、特定した設定ファイルを遠隔装置1に送信する。ファイル管理サーバ104には、図8に示すような設定ファイルが通信事業者によりあらかじめ登録されている。
ここで、図9のフローチャートを参照して、図7の通信システムの各装置の処理について説明する。図9においては、遠隔装置1が接続されるONUの処理についても遠隔装置1の処理として示している。
遠隔装置1の電源がオンになった後、ステップS1において、遠隔装置1が接続されるONUは、自身のONU-IDを認証サーバ103に送信し、認証サーバ103との間で認証を行う。
ステップS11において、認証サーバ103は、認証が成功した場合、そのことをONUに通知する。
ステップS2において、遠隔装置1が接続されるONUは、グローバルIPアドレスの送信を認証サーバ103に要求する。
ステップS12において、認証サーバ103は、遠隔装置1が接続されるONUからの要求を受信し、遠隔装置1が接続されるONUのONU-IDに対応付けて登録されているグローバルIPアドレスをあらかじめ登録されているグローバルIPアドレスの中から特定する。
ステップS13において、認証サーバ103は、特定したグローバルIPアドレスを送信する。認証サーバ103から送信されたグローバルIPアドレスは、ネットワーク102、OLT、光ファイバ回線101、ONUを介して遠隔装置1に転送される。
ステップS3において、遠隔装置1はグローバルIPアドレスを取得し、自分自身のIPアドレスとして設定する。
ステップS4において、遠隔装置1は、コマンドのリストをメモリから読み出し、リストに登録されている第1のコマンドを実行することによって、自身のグローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルの送信をファイル管理サーバ104に要求する。ここで実行されるコマンドには、アクセス先となるファイル管理サーバ104のグローバルIPアドレスなどの情報も含まれている。
ステップS21において、ファイル管理サーバ104は、遠隔装置1からの要求を受信し、遠隔装置1のグローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルを、あらかじめ登録されている設定ファイルの中から特定する。
ステップS22において、ファイル管理サーバ104は、特定した設定ファイルを送信する。ファイル管理サーバ104から送信された設定ファイルは、ネットワーク102、OLT、光ファイバ回線101、ONUを介して遠隔装置1に転送される。
ステップS5において、遠隔装置1は設定ファイルを取得する。
ステップS6において、遠隔装置1は、コマンドのリストに登録されている第2のコマンドを実行することによって、取得した設定ファイルをスタートアップ設定のフォルダ内にコピーし、再起動する。再起動した後、スタートアップ設定のフォルダ内に格納された設定ファイルの内容に従って、配下の宅内装置にグローバルIPアドレスを割り当てるなどの各種の処理が行われる。
第1のコマンドを実行してファイル管理サーバ104から設定ファイルをダウンロードすることと、第2のコマンドを実行して設定ファイルをスタートアップ設定のフォルダ内にコピーして再起動することは、あらかじめ設定された間隔で、または、毎日の12時といったようにあらかじめ設定された時刻に、繰り返し行われる。
コマンドの実行が繰り返し行われることにより、配下の宅内装置の数が増えたことなどによって設定ファイルの内容を更新させる必要が生じた場合であっても、内容を更新した設定ファイルをファイル管理サーバ104に用意しておくことによって、設定ファイルの内容を更新させることが可能になる。遠隔装置1においては、例えば、更新した設定ファイルをダウンロードしたとき、それまでの設定ファイルに上書きして設定ファイルが記憶される。
このように、遠隔装置1においては、電源がオンになった後、通信を行うための各種の設定が自動的に行われる。この例においては、グローバルIPアドレスを設定することと、設定ファイルをスタートアップ設定のフォルダ内にコピーすることが、通信を行うための設定となる。サーバから取得した情報に基づいて設定可能なものであれば、他の設定が自動的に行われるようにしてもよい。
このような設定が自動的に行われないとした場合、メーカから購入し、倉庫に保管しておいた遠隔装置を特定の作業場に持ち運び、梱包から取り出し、管理用のパーソナルコンピュータに接続させて、グローバルIPアドレスなどの設定をパーソナルコンピュータから行うといった作業を通信事業者の作業者が行う必要があるが、そのような手間を省くことが可能になる。
すなわち、人的なリソースを増やすことなく、また、コストを増加させることなく、遠隔装置の設定が可能になる。遠隔装置を設置する前に各種の設定を行っておく必要がないから、倉庫に保管しておいた遠隔装置を倉庫から設置場所に直接運び、電柱などに設置する作業である図2の作業#1を行うことが可能になる。
[各装置の構成]
図10は、以上のような自動設定機能を実現する信号処理回路12の機能構成例を示すブロック図である。
図10は、以上のような自動設定機能を実現する信号処理回路12の機能構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、信号処理回路12は、通信制御部111と制御部112から構成される。制御部112は、IPアドレス取得部121、設定ファイル取得部122、およびコマンド実行部123から構成される。電源制御回路11から電源が供給されたとき、図10に示すような構成が信号処理回路12において実現される。
通信制御部111は、ONUと通信を行うとともに、メタリック回線を介して宅内装置とも通信を行う。通信制御部111は、ONUから送信されてきたデータを受信して宅内装置に送信し、宅内装置から送信されてきたデータを受信してONUに送信する。
通信制御部111は、認証サーバ103から送信され、ONU等を介して転送されてきたグローバルIPアドレスを受信し、制御部112に出力する。また、通信制御部111は、制御部112による制御に従って、設定ファイルの送信をファイル管理サーバ104に要求したり、要求に応じてファイル管理サーバ104から送信され、ONU等を介して転送されてきた設定ファイルを受信し、制御部112に出力したりする。
制御部112のIPアドレス取得部121は、通信制御部111から供給されたグローバルIPアドレスを取得し、自身の識別情報として設定する。
設定ファイル取得部122は、通信制御部111を制御し、設定ファイルの送信をファイル管理サーバ104に要求する。設定ファイル取得部122からの要求には、IPアドレス取得部121により設定されたグローバルIPアドレスも含まれている。
また、設定ファイル取得部122は、通信制御部111から供給された設定ファイルを取得し、スタートアップ設定のフォルダ内に格納して管理する。通信制御部111がグローバルIPアドレスを宅内装置に割り当てるときなどに、設定ファイル取得部122により管理されている設定ファイルの内容が参照される。
コマンド実行部123は、図示せぬメモリからコマンドのリストを読み出し、読み出したリストに記述されているコマンドを実行する。設定ファイル取得部122による設定ファイルの送信の要求や、設定ファイルのスタートアップ設定へのコピー等は、コマンド実行部123によりコマンドが実行されることによって行われる。
図11は、認証サーバ103のハードウエア構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)132、RAM(Random Access Memory)133は、バス134により相互に接続されている。
バス134には、さらに、入出力インタフェース135が接続されている。入出力インタフェース135には、キーボード、マウスなどよりなり、グローバルIPアドレスやONU-IDの入力などに通信事業者の作業者により用いられる入力部136、ディスプレイなどよりなる出力部137が接続される。
また、バス134には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部138、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部139、リムーバブルメディア141を駆動するドライブ140が接続される。記憶部138には、設置することが決定された遠隔装置に割り当てるグローバルIPアドレスと、その遠隔装置が接続される予定のONUのONU-IDが対応付けて記憶される。
このような構成を有する認証サーバ103においては、CPU131が、例えば、記憶部138に記憶されているプログラムを入出力インタフェース135及びバス134を介してRAM133にロードして実行することにより上述した一連の処理が行われる。
このようなコンピュータによって認証サーバ103は構成される。また、ファイル管理サーバ104や、後述する制御サーバ105も同様に図11に示すようなハードウエア構成を有する。以下、適宜、図11に示す構成を、ファイル管理サーバ104、制御サーバ105の構成として引用して説明する。
図12は、認証サーバ103の機能構成例を示すブロック図である。
図12に示す構成は、認証サーバ103のCPU131により所定のプログラムが実行されることによって実現される。図12に示すように、認証サーバ103においては認証部151と送信制御部152が実現される。
認証部151は、通信部139を制御して、遠隔装置1が接続されるONUと通信を行い、ONUの認証を行う。例えば、認証の対象になるONUからは、そのONUにあらかじめ設定されているONU-IDが送信されてくる。認証部151は、記憶部138に記憶されているONU-IDを参照するなどして、ONU-IDを送信してきたONUが不正に設置されたものでないか否かを確認し、確認結果を表す信号を送信制御部152に出力する。
送信制御部152は、認証が成功したことを表す信号が認証部151から供給された場合、認証の対象になっているONUのONU-IDと対応付けて記憶部138に記憶されているグローバルIPアドレスを読み出す。送信制御部152は、通信部139を制御し、記憶部138から読み出したグローバルIPアドレスを認証が成功したONUに送信し、遠隔装置1に転送させる。
図13は、ファイル管理サーバ104の機能構成例を示すブロック図である。
図13に示す構成は、ファイル管理サーバ104のCPU131(図11)により所定のプログラムが実行されることによって実現される。図13に示すように、ファイル管理サーバ104においてはファイル検索部161と送信制御部162が実現される。
ファイル検索部161は、通信部139を制御して遠隔装置1と通信を行い、設定ファイルの送信が遠隔装置1から要求された場合、グローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルを記憶部138に記憶されている設定ファイルを対象として検索する。
ファイル管理サーバ104の記憶部138には、各遠隔装置用の設定ファイルが記憶されている。それぞれの設定ファイルのファイル名には、各遠隔装置のグローバルIPアドレスと同じ文字列が含まれている。ファイル検索部161は、検索によって取得した設定ファイルを送信制御部162に出力する。
送信制御部162は、ファイル検索部161から設定ファイルが供給された場合、通信部139を制御し、供給された設定ファイルを、設定ファイルの送信を要求した遠隔装置1に送信する。
以上のような構成を有する各装置により図9を参照して説明した処理が行われる。
[遠隔装置に対する設定ファイルの提供が制御サーバにより行われる例]
図14は、遠隔装置1の自動設定機能を実現する他の通信システムの構成例を示す図である。
図14は、遠隔装置1の自動設定機能を実現する他の通信システムの構成例を示す図である。
図14において、図7に示す構成と同じ構成には同じ符号を付してある。図14の通信システムは、ネットワーク102に接続されるサーバとして、制御サーバ105が追加して設けられている点で図7の構成と異なる。制御サーバ105も、例えば、FTTR方式の通信サービスを提供する通信事業者により管理されるサーバである。
図7の例においては、設定ファイルを取得することが、あらかじめ用意されているコマンドが遠隔装置1により実行されることによって行われるものとしたが、この例においては、制御サーバ105による制御に従って行われるようになされている。
制御サーバ105には、設置することが決定された遠隔装置に割り当てるグローバルIPアドレスのリストが登録されている。
制御サーバ105は、リストに登録されているグローバルIPアドレスの疎通の確認、すなわち、設置することが決定された遠隔装置が通信可能な状態でネットワーク102に接続されているか否かを定期的に確認する。
遠隔装置1が設置され、電源がオンとなり、上述したような処理によってグローバルIPアドレスを認証サーバ103から取得して設定した場合、遠隔装置1は通信可能な状態になる。
遠隔装置1が通信可能な状態であることを確認した場合、制御サーバ105は、遠隔装置1のグローバルIPアドレスを、ネットワーク102を介してファイル管理サーバ104に送信する。
また、制御サーバ105は、送信したグローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルを、そのグローバルIPアドレスが設定されている装置である遠隔装置1を送信先として送信させる。ファイル管理サーバ104から送信された設定ファイルは、ネットワーク102、OLT、光ファイバ回線101、ONUを介して遠隔装置1に転送され、取得される。
このように、遠隔装置1が主体となって設定ファイルを取得するのではなく、制御サーバ105による制御に従って、サーバ側が主体となって設定ファイルの提供が行われるようにしてもよい。
ここで、図15のフローチャートを参照して、図14の通信システムの各装置の処理について説明する。図15においても、遠隔装置1が接続されるONUの処理については遠隔装置1の処理として示している。図15の処理のうち、グローバルIPアドレスの設定に関する処理は図9を参照して説明した処理と同様の処理である。
ステップS31において、遠隔装置1が接続されるONUは認証サーバ103との間で認証を行う。
認証が成功した場合、ステップS41において、認証サーバ103はそのことをONUに通知する。
ステップS32において、遠隔装置1が接続されるONUは、グローバルIPアドレスの送信を認証サーバ103に要求する。
ステップS42において、認証サーバ103は、遠隔装置1が接続されるONUからの要求を受信し、ステップS43においてグローバルIPアドレスを送信する
ステップS33において、遠隔装置1はグローバルIPアドレスを取得し、自身のIPアドレスとして設定する。
一方、ステップS61において、制御サーバ105は、リストに登録されているグローバルIPアドレスに基づいて、通信可能な状態にある遠隔装置の探索を定期的に行っている。遠隔装置1においてステップS33の処理が行われ、グローバルIPアドレスが設定された場合、制御サーバ105による探索によって、遠隔装置1が通信可能な状態にあることが確認される。
ステップS62において、制御サーバ105は、遠隔装置1のグローバルIPアドレスをファイル管理サーバ104に送信し、送信したグローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルを、そのグローバルIPアドレスが設定された遠隔装置1を送信先として送信することを要求する。
ステップS51において、ファイル管理サーバ104は、制御サーバ105からの要求を受信し、遠隔装置1のグローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルを、あらかじめ登録されている設定ファイルの中から特定する。
ステップS52において、ファイル管理サーバ104は、特定した設定ファイルを送信する。
ステップS34において、遠隔装置1は設定ファイルを取得する。
ステップS35において、遠隔装置1は、取得した設定ファイルをスタートアップ設定のフォルダ内にコピーし、再起動する。
以上の処理によっても、電源がオンになった後、通信を行うための各種の設定を遠隔装置1に行わせることが可能になる。
[各装置の構成]
図15の処理を行う遠隔装置1の信号処理回路12は、基本的に、図10に示す構成と同じ構成を有する。また、認証サーバ103、ファイル管理サーバ104も、基本的に、それぞれ、図12、図13に示す構成と同じ構成を有する。重複する説明については適宜省略する。
図15の処理を行う遠隔装置1の信号処理回路12は、基本的に、図10に示す構成と同じ構成を有する。また、認証サーバ103、ファイル管理サーバ104も、基本的に、それぞれ、図12、図13に示す構成と同じ構成を有する。重複する説明については適宜省略する。
信号処理回路12の設定ファイル取得部122(図10)は、制御サーバ105による要求に応じてファイル管理サーバ104から送信されてきた設定ファイルを取得する。コマンド実行部123はコマンドを実行し、取得した設定ファイルのスタートアップ設定へのコピー等を設定ファイル取得部122に行わせる。
ファイル管理サーバ104のファイル検索部161(図13)は、要求とともに制御サーバ105から送信されてきたグローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルを記憶部138に記憶されている設定ファイルの中から取得する。通信可能な状態にある遠隔装置1が制御サーバ105において検出された場合、その遠隔装置1のグローバルIPアドレスとともに、設定ファイルを送信することの要求が制御サーバ105から送信されてくる。
図16は、制御サーバ105の機能構成例を示すブロック図である。
図16に示す構成は、制御サーバ105のCPU131(図11)により所定のプログラムが実行されることによって実現される。図16に示すように、制御サーバ105においては疎通検出部171と送信制御部172が実現される。
疎通検出部171は、記憶部138に記憶されているグローバルIPアドレスを参照し、設置することが決定された遠隔装置が通信可能な状態にあるか否かを定期的に確認する。通信可能な状態であるか否かの確認は、例えば、それぞれのグローバルIPアドレスに対してPINGを送信することによって行われる。
制御サーバ105の記憶部138には、設置することが決定された遠隔装置のグローバルIPアドレスのリストが記憶されている。疎通検出部171は、通信可能な状態である遠隔装置を検出した場合、検出した遠隔装置のグローバルIPアドレスを送信制御部172に出力する。
送信制御部172は、疎通検出部171からグローバルIPアドレスが供給された場合、供給されたグローバルIPアドレスと同じ文字列を含むファイル名が設定された設定ファイルを、そのグローバルIPアドレスが設定されている遠隔装置を送信先として送信することをファイル管理サーバ104に要求する。
以上のような構成を有する各装置により図15を参照して説明した処理が行われる。
図7においては認証サーバ103とファイル管理サーバ104が、図14においては認証サーバ103とファイル管理サーバ104と制御サーバ105が、それぞれ異なるサーバであるものとしたが、1つのサーバによって実現することも可能である。
また、以上においては、遠隔装置とONUが別の装置であるものとしたが、一体の装置とすることも可能である。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 遠隔装置, 11 電源制御回路, 12 信号処理回路, 21 ARB, 23 AC/DC変換回路, 52 電源供給回路, 101 光ファイバ回線, 102 ネットワーク, 103 認証サーバ, 104 ファイル管理サーバ, 105 制御サーバ
Claims (5)
- 第1の回線に接続されるとともに、屋内装置が接続される第2の回線に接続され、前記第1と第2の回線を介して行われる前記屋内装置による通信を中継する遠隔装置において、
前記第1と第2の回線を介して行われる通信を制御する信号処理手段と、
外部の電源に接続されたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出する検出手段と、
電圧の変化、または電流の変化が前記検出手段により検出されてから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する、前記外部の電源に基づいて得られた電源の供給を開始する電源制御手段と
を備える遠隔装置。 - 前記検出手段と前記電源制御手段は、前記遠隔装置内に設けられるオートリセットブレーカが有する手段であり、
前記検出手段は、前記外部の電源としての交流電源に接続されたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出し、
前記電源制御手段は、電圧の変化、または電流の変化が前記検出手段により検出されてから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する電源の供給に用いられる経路上のスイッチをオフからオンに切り替え、
前記電源手段によりスイッチがオンに切り替えられたときに供給される前記交流電源を直流電源に変換し、前記信号処理手段に供給する変換手段をさらに備える
請求項1に記載の遠隔装置。 - 前記外部の電源としての交流電源を直流電源に変換する変換手段をさらに備え、
前記検出手段は、前記変換手段により前記直流電源が得られたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出し、
前記電源制御手段は、電圧の変化、または電流の変化が前記検出手段により検出されてから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する前記直流電源の供給に用いられる経路上のスイッチをオフからオンに切り替えることによって、前記信号処理手段に対する電源の供給を開始する
請求項1に記載の遠隔装置。 - 前記第1の回線は光ファイバ回線であり、
前記第2の回線はDSL回線であり、
遠隔装置は、電柱上に設置される装置である
請求項1に記載の遠隔装置。 - 第1の回線に接続されるとともに、屋内装置が接続される第2の回線に接続され、前記第1と第2の回線を介して行われる前記屋内装置による通信を中継する、前記第1と第2の回線を介して行われる通信を制御する信号処理手段を備える遠隔装置の電源制御方法において、
外部の電源に接続されたときに生じる電圧の変化、または電流の変化を検出し、
電圧の変化、または電流の変化を検出してから所定の時間経過後に、前記信号処理手段に対する、前記外部の電源に基づいて得られた電源の供給を開始する
ステップを含む電源制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009084364A JP2010239746A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 遠隔装置、電源制御方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014027809A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Kyuhen Co Ltd | 自動電圧調整器用子局 |
CN107181654A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-09-19 | 珠海格力电器股份有限公司 | 控制局域网络can通讯方法和系统及空调系统 |
CN115665084A (zh) * | 2022-12-27 | 2023-01-31 | 武汉长光科技有限公司 | 一种投屏方法及装置 |
-
2009
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