JP2010238459A - 開閉器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース内に三相の遮断部を並べて収容して、三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ絶縁バリヤを配置した開閉器において、ケース内の圧力を開放する際にバリヤが放圧の妨げとなってケース内の圧力が上昇するのを防ぎ、安全性を向上させる。
【解決手段】ケース本体11とケース本体の開口部を閉塞するカバー12とを備えたケース10内に三相の遮断部が収容され、三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ絶縁バリヤ40が配置されている。各バリヤ40は、その幅方向の両端の上部と、幅方向の一端の下部とが支持部材41を介してケース10に支持されている。各バリヤの下部は幅方向の一端でのみケース本体に対して支持されているため、ケース内の圧力が上昇した際には、各バリヤが容易に変形してケース内に局部的な圧力上昇が生じるのを防ぎ、放圧動作を円滑に行わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、配電系統等の電路の途中に挿入されて電路の開閉を行う開閉器に関するものである。
配電系統においては、高圧配電線の途中に開閉器を挿入して、事故時や配電線の保守点検時などに開閉器を開路させるようにしている。この種の開閉器は、装柱される金属製のケースを備えていて、該ケース内に固定電極と可動電極とを有する遮断部を三相分収容している。この種の開閉器は電柱に装着されるため、できるだけ小形に構成することが好ましいが、小形化を図ろうとすると、三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部とケース間(対地間)の距離が短くなって絶縁距離が不足する。
そこで特許文献1に示される開閉器では、固定電極と可動電極とからなる遮断部を覆う形状の絶縁バリヤを各相の遮断部毎に設けて、これらの絶縁バリヤにより、三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部とケースとの間の絶縁を強化している。特許文献1に示された開閉器では、隣り合う絶縁バリヤが相対移動するのを防ぐために、各絶縁バリヤを係止する係止手段を設けている。
またこの種の開閉器では、ケース内で地絡事故や短絡事故が生じた際にケース内の圧力が上昇するため、ケース内の圧力を開放するための手段が講じられている。特許文献2に示された開閉器においては、遮断部を収容するケースを、下端が開口したケース本体と、ケース本体の開口部をパッキンを介して気密の閉じるカバーとにより構成し、ケース本体の開口部及びカバーにそれぞれ変形が可能な舌片状の連結部を形成して、これらの連結部を相互に連結することによりカバーとケース本体とを結合している。
この開閉器においては、ケース内の圧力が上昇した際に、ケース本体とカバーとを連結している連結部を塑性変形させることにより、カバーを下方に変位させてケース本体の開口部とカバーとの間に放圧用の隙間を形成し、この隙間を通してケース内の圧力を開放するようにしている。
特開2002−84607号公報 特開平8−31275号公報
特許文献2に示されたように構成すれば、比較的簡単な構成で、ケース内の圧力が上昇した際に放圧動作を行わせることができる。ところが、特許文献2に示される開閉器に特許文献1に示されたような絶縁バリヤを設けると、U,V,W三相の内の1相の遮断部で地絡が生じた場合や、2相間で短絡が生じた場合に、事故が生じた遮断部を覆っている絶縁バリヤ内で局部的に異常な圧力上昇が生じるおそれがある。ケース内で局部的に異常な圧力上昇が生じると、その近傍の部品が破損するだけでなく、ケース本体とカバーとを連結している連結部のうち、圧力上昇が生じた箇所の近傍にある連結部に無理な力が加わるため、その連結部が破損してケース本体の開口部とカバーとの間の隙間が拡大されるおそれがあり、最悪な場合にはカバーが外れるおそれがある。このような事態が生じると、ケース内で破損した部品の破片がケース外に飛散するおそれがあり、危険である。
従って、特許文献2に示されたような放圧手段を備えた開閉器に絶縁バリヤを設ける場合には、ケース内で局部的な異常圧力上昇が発生させないように配慮する必要がある。
本発明の目的は、事故時にケース内で局部的な異常圧力上昇を生じさせることなく、遮断部相互間及び対地間の絶縁を強化することができるようにした開閉器を提供することにある。
本発明は、下端が開口したケース本体とケース本体の開口部を気密に閉じるように設けられて連結部によりケース本体に連結されたカバーとを有するケースと、一方向に並べた状態でケース内に収容された三相の遮断部とを備え、ケース内が高圧になったときに連結部を変形させることによりケース本体の開口部とカバーとの間に隙間を生じさせてケース内の圧力を開放させるように構成された開閉器に関わるものである。
本願に開示される第1の発明においては、ケース内に収納された三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ板状の絶縁バリヤが配置される。各絶縁バリヤは、その幅方向を複数の遮断部が並ぶ方向に対して直角な方向に向けて配置されて、幅方向の両端の上部と、幅方向の一端の下部とが支持部材を介してケース本体に支持されている。
上記のように、三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ板状の絶縁バリヤを配置して、各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部と、幅方向の一端の下部とをケースに対して支持する構造にすると、各絶縁バリヤの幅方向の他端の下部は拘束されていないため、遮断部で事故が生じてその周囲の圧力が上昇した際に、各絶縁バリヤの幅方向の他端の下部を変位させて圧力を側方に逃がすことができる。そのため、事故時にケース内で局部的な異常圧力上昇が生じるのを防ぐことができ、局部的な異常圧力上昇により、ケース本体とカバーとの連結部に無理な力が加わってケース本体とカバーとの間の隙間が拡大されたり、カバーが外れたりするのを防ぐことができる。
本願においてはまた第2の発明が開示される。第2の発明においても、ケース内に収納された三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ板状の絶縁バリヤが配置され。各絶縁バリヤは、その幅方向を複数の遮断部が並ぶ方向に対して直角な方向に向けて配置されるが、第2の発明においては、各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部のみが支持部材を介してケース本体に支持される。
上記のように、各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部のみを支持部材を介してケースに支持する構造にすると、各絶縁バリヤの幅方向の両端の下部が拘束されないため、遮断部で事故が生じて遮断部近傍の圧力が上昇した際に各絶縁バリヤの幅方向の両端の下部を共に変位させて圧力を速やかに逃がすことができ、第1の発明による場合よりも更に確実にケース内で局部的な異常圧力上昇が生じるのを防ぐことができる。
上記各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部は、支持部材を介してケース本体の側壁に支持されていてもよく、支持部材を介してケース本体の天井部側に支持されていてもよい。
第1の発明によれば、三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ板状の絶縁バリヤを配置し、各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部と、幅方向の一端の下部とをケースに対して支持する構造にして、各絶縁バリヤの幅方向の他端の下部を拘束しないようにしたので、ケース内の遮断部の箇所で事故が生じてその近傍の圧力が上昇した際に、各絶縁バリヤの幅方向の他端の下部を変位させて圧力を側方に逃がすことができる。そのため、事故時にケース内で局部的な異常圧力上昇が生じるのを防いで、局部的な異常圧力上昇により、ケース本体とカバーとの連結部が破損してケース本体とカバーとの間の隙間が拡大されたり、カバーが外れたりするのを防ぐことができ、安全性を高めることができる。
第2の発明によれば、各絶縁バリヤの支持をその上部だけで行って、絶縁バリヤの幅方向の両端の下部を共に拘束しないようにしたので、第1の発明による場合よりも更に確実に局部的な圧力上昇を防ぐことができ、安全性を高めることができる。
(A)は本発明の一実施形態に係る開閉器の縦断面図であり、(B)は(A)のII−II線断面矢視図である。 (A)は本実施形態に係る開閉器の構成部品の一部を省略して要部のみを示した縦断面図であり、(B)は(A)のIII−III線断面矢視図である。 (A)は本実施形態に係る開閉器の放圧時の要部の状態を示す縦断面図であり、(B)は(A)のIV−IV線断面矢視図である。 (A)は本実施形態に係わる開閉器の正常時の要部の状態を示した正面図であり、(B)は放圧動作時の要部の状態を示した正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1〜図4において、10は開閉器のケースである。ケース10は、全体がほぼ直方体状をなすように形成されて下端が開口したケース本体11と、ケース本体11の下端の開口部を閉じるカバー12とからなっている。本明細書においては、ケース10の長さが長い方向(図1Bの上下方向)をケースの長手方向とし、ケースの長手方向及び高さ方向の双方に対して直角な方向をケースの幅方向とする。本実施形態では、ケース本体11と、その下端の開口部を閉じるカバー12との結合構造を工夫することにより、ケース10内の圧力が上昇したときにケース本体11の下端の開口部とカバー12との間に隙間を生じさせて放圧動作を行わせるようにしている。カバー本体11とカバー12との結合構造の詳細については後述する。
13及び14はケース本体11を貫通して取り付けられた電源側及び負荷側のブッシングである。本実施形態では、U,V,W三相の電源側ブッシング13とU,V,W三相の負荷側ブッシング14との合計6本のブッシングが設けられている。本実施形態では、図1(B)において、下から上に向かって順に配置された3個のブッシング13,14をそれぞれU,V,W三相のブッシングとしている。
図1に示されたように、電源側ブッシング13の内端部には電源側リード導体13Aの一端がボルトにより接続されており、同じく負荷側ブッシング14の内端部には負荷側リード導体14Aの一端がボルトにより接続されている。
ケース本体11内の上部には、取付金具20が固定されており、取付金具20には、軸線を垂直方向(ケースの高さ方向)に向けた三相の第1の支持碍子21および三相の第2の支持碍子22の上端がそれぞれボルトにより固定されている。各相の支持碍子21,22は対応する相のブッシング13,14の間に配置されている。
第1の支持碍子21の下端部には固定電極23が図示しないボルトにより接続され、また固定電極23を覆うように消弧室24が固定されている。さらに、固定電極23には対応する相のブッシング13に一端が接続された電源側リード導体13Aの他端が図示しないボルトにより接続されている。
第2の支持碍子22の下端部には可動電極支持導体25がボルトにより接続され、可動電極支持部材25にはほぼレの字形に形成された可動電極26の基端部が軸27を介して回動可能に接続されている。可動電極26は後記する操作機構により操作されて、その先端が消弧室24内を通して固定電極23に接触した状態になる閉路位置と、図1に示したように、先端が消弧室24から離脱して固定電極23との間に所定の絶縁距離を隔てた状態になる開路位置との間を回動させられる。可動電極支持導体25には対応する相のブッシング14に一端が接続された負荷側リード導体14Aの他端がボルトにより接続されている。
28は開閉器ケース10の長手方向に伸びるように設けられてケース10に対して回転自在に支持された駆動軸である。この駆動軸28の一端は、ケース10の外部に取り付けられている図示しない操作ハンドルにより操作される図示しない駆動機構部Kに連結されている。駆動機構部Kはトグル機構などの速動機構を備えていて、図示しない操作ハンドルが操作されたときに駆動軸28を開路方向及び閉路方向に一気に回転駆動する。駆動軸28には駆動レバー29の後端部が固定され、駆動レバー29の先端部には絶縁材からなる駆動リンク30の一端が回動可能に連結されている。駆動リンク30の他端は可動電極26に回動可能に連結され、駆動軸26の回転変位が駆動レバー29と駆動リンク30とを介して可動電極26に伝達されることにより、可動電極26が前記開路位置と閉路位置とに回動させられるようになっている。
各第1の支持碍子21に支持された固定電極及び消弧室と、第2の支持碍子22に支持された可動電極とにより遮断部が構成され、U,V,W三相の遮断部がケース10の長手方向に並べて配置されている。
なお図2においては、絶縁バリヤ40の構成を明確に示すために、図1(A),(B)に示されたブッシング13,14の一部、電源側リード導体13A、負荷側リード導体14A、取付金具20、第1の支持碍子21、第2の支持碍子22、固定電極23、消弧室24、可動電極支持部材25、可動電極26、軸27、駆動軸28、駆動レバー29及び駆動リンク30の図示を省略している。
次にケース10の内圧が上昇した際に放圧動作を行わせるためのケース本体11とカバー12との結合構造について説明する。図示のケース本体11は、ほぼ直方体状に形成されて下端が開口した箱状部分11Aと、該箱状部分11Aの下端から水平方向に張り出したパッキン当接部11Bと、パッキン当接部11Bの外端部から下方に直角に折れ曲がったスカート部11Cとを一体に有している。
スカート部11Cは、上部ケース11の下端開口部の周縁部の全体に亘るように設けられていて、その横断面が上部ケース11の箱状部分11Aの横断面と相似な長方形状を呈するように形成され、スカート部11Cの相対する長辺部11C1,11C2のそれぞれの長手方向の両端部から下方に突出させた状態で、合計4個の舌片状のケース本体側連結部11Dが設けられている。
パッキン当接部11Bにはゴムなどからなるパッキン15が当接されている。
ケース本体11の箱状部分11Aの天井部11A1は雨水の流下を容易にするように切妻形に形成されている。
ケース本体11の箱状部分11Aの長辺側の側壁(箱状部分の横断面の長辺に沿う側壁)11A2,11A3にはそれぞれブッシングの取り付け孔が3個ずつ横方向(水平方向)に並べた状態で設けられ、これらのブッシング取り付け孔を気密に貫通させた状態で三相分のブッシング13および14が取り付けられている。
カバー12は、長方形状の底壁部12Aと、該底壁部12Aの周縁部から垂直上方に起立した起立壁部12Bと、起立壁部12Bの上端から外側に水平に張り出したパッキン当接部12Cと、パッキン当接部12Cの周縁部から下方に折り返された折り返し部12Dとを一体に有しており、起立壁部12Bとパッキン当接部12Cと折り返し部12Dとにより、カバー12の外枠部12Eが形成されている。
カバー12の起立壁部12B、張り出し部12C及び折り返し部12Dからなる外枠部12Eは、底壁部12Aの周縁部の全体に亘るように設けられていて、折り返し部12Dの相対する長辺部のそれぞれの長手方向の両端には、上部ケース撓み部11Dに対応する位置からそれぞれ下方に突出した合計4個の舌片状のカバー側連結部12Fが設けられている。
カバー側連結部12Fは、ケース本体側連結部11Dと同形状に形成されていて、カバー12の折り返し部12Dがケース本体11のスカート部11Cの内側に嵌合されてパッキン当接部12Cがパッキン15を介してケース本体のパッキン当接部11Bに当接されると共に、ケース本体側連結部11D及びカバー側連結部12Fの対応するもの同士が相互に重合された状態で配置されてケース10が形成される。
ケース本体側連結部11Dおよびカバー側連結部12Fをそれぞれ貫通させた状態で、互いに整合し得るボルト嵌合孔が設けられ、これらのボルト嵌合孔に嵌合させたボルト16と、該ボルト16に螺合されたナット17とにより、重合された連結部11D,12Fが締結されている。
ケース本体側連結部11Dおよびカバー側連結部12Fは、ケース10の内圧が上昇したときに撓み得る形状(本実施形態では舌片状)に形成されていて、ケース10内の圧力が許容値を超えたときに両連結部が塑性変形してカバー12とケース本体11の下端の開口部との間に放圧用の隙間が形成されるように各連結部の強度が設定されている。
ケース本体側連結部11Dとカバー側連結部12Fとボルト16およびナット17とにより、放圧装置が構成されている。
図2に示されているように、三相の遮断部相互間、及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ位置させて、絶縁材料からなる合計4枚の矩形板状の絶縁バリヤ40Aないし40Dが配置されている。4枚の絶縁バリヤ40Aないし40Dは、それぞれの板面を三相の遮断部の並設方向(ケース10の長手方向)に向け、幅方向を三相の遮断部の並設方向に対して直角な方向(ケース10の幅方向)に向けた状態で配置されている。絶縁バリヤ40Aないし40Dのそれぞれの上端の一部には、駆動軸28を通過させるための矩形状の切り込みAが設けられている。
絶縁バリヤ40Aないし40Dは、それぞれの幅方向の両端の上部が支持部材41を介してケース本体11の側壁の上部に支持されるとともに、それぞれの幅方向の一端の下部が支持部材41を介してケース本体の側壁の下部に支持されることにより、ケース本体11に対して支持されている。各絶縁バリヤ40の幅方向の他端の下部は拘束されていないため、圧力を受けると自由に変位し得る状態にある。
絶縁バリヤ40の各部を支持する方法は任意であるが、図示の例では、隣り合う2枚の絶縁バリヤ40A及び40Bの被支持部が共通の支持部材41によりケース本体の側壁に支持され、隣り合う他の2枚の絶縁バリヤ40C及び40Dの被支持部が共通の支持部材41によりケース本体の側壁に支持されている。
図示の例で用いている支持部材41は、ケース本体の長手方向に向くように配置されてケース本体の側壁に溶接された帯板状の基部41Aとこの基部の長手方向の両端から対応する絶縁バリヤ側に起立した一対の腕部41B,41Cとを一体に有するコの字形の金具からなっていて、その両端の腕部41B,41Cに対応する絶縁バリヤを1本または複数本の締結具(ネジやリベット等)で固定することにより、対応する絶縁バリヤを支持している。
図示の例では、可動電極26が開路位置まで変位したときにケース10と可動電極26との間の絶縁を確保するために、断面L字型の対地間バリヤ50(図2A参照)が設けられている。この対地間バリヤは、支持具51を介してカバー12に固定されている。対地間バリヤ50は底壁部12Aの内側および起立壁部12Bの内側と上部ケース側壁11A3の内側の一部を覆うように配置されており、その奥行き方向(図1(A)の紙面手前から奥に向かう方向)の寸法は、三相分の遮断部をカバーする寸法となっている。
本実施形態の開閉器において、事故の発生がない定常時には、図1、図2及び図4(A)に示したように、舌片状の連結部11Dおよび12Fがほぼ垂直方向に向いた状態にあって、パッキン15によりケース10内の気密が保持されている。
ケース10内で地絡事故または短絡事故が生じた場合には、アークの発生によりケース10内の圧力が異常上昇するため、図3および図4(B)に示したようにカバー12が下方に押されるとともに、連結部11Dおよび12Fが外側に開くように塑性変形して、カバー12の外枠部12Eと上部ケース11の下端との間にガス放出用の隙間D(図4B参照)が形成される。
従ってケース10内のガスは図3および図4(B)に矢印で示したように隙間Dを通して外部に流出し、ケース10の爆発が防止される。
本実施形態では、各絶縁バリヤ40の幅方向の他端(図2(A)及び図3(A)において右下に位置する端部)が拘束されておらず、自由に動くことができる。そのため、仮に例えばV相で地絡事故が生じた場合には、図3に示されているようにバリヤ40Aないし40Dの拘束されていない端部が変形し、図に矢印で示したように、各相間のガスの放圧が行われる。
上記のようにバリヤ40Aないし40Dが変形することで、各遮断部近傍のガスがケース本体11の下端とカバー12との間に形成される隙間D側にスムーズに流れるため、ケース内に局部的に異常に圧力が高い高圧部が生じるおそれが無くなり、部材が破損したり、カバー12に衝撃が加わったりするのを抑えることができる。従って、カバーが外れて飛んだり、ケース内の部品が飛散したいするのを防ぐことができ、安全性を高めることができる。
本実施形態のように、断面L字型の対地間バリヤ50が設けられている場合には、ケース内の圧力が上昇して放圧動作が行われた際に、対地間バリヤ50がケース本体11の下端とカバー12との間に形成される隙間Dの一部を塞ぐため、絶縁バリヤ40Aないし40Dの四隅が拘束されている場合には、各遮断部近傍の圧力の開放がスムーズに行われないおそれがあるが、本発明においては、絶縁バリヤ40Aないし40Dの幅方向の一端の下部を拘束しない状態にしておくため、対地間バリヤがケース本体11の下端とカバー12との間に形成される隙間Dの一部を塞ぐ状態にある場合でも放圧動作をスムーズに行わせることができる。
上記の実施形態では、各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部をケース本体11の側壁の上部に支持しているが、各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部をケース本体11の天井部側に支持するようにしてもよい。
上記の実施形態では、各絶縁バリヤ40の幅方向の両端の上部と幅方向の一端の下部とを支持部材41を介してケース本体11に対して支持する構造としたが、上記の実施形態において、各絶縁バリヤ40の幅方向の一端の下部を支持している支持部材41を省略して、各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部のみを支持部材41を介してケース本体11に対して支持するようにしてもよい。
このように構成すると、各絶縁バリヤ40の幅方向の両端の下部が共に拘束されない状態に置かれるので、各相の遮断部で事故が発生した際の放圧動作を更に円滑に行わせることができ、ケース内に局部的に異常な高圧部が生じるのを防ぐ効果を高めることができる。
上記の実施形態では、支持部材41をコの字形に形成しているが、支持部材41は各絶縁バリヤを支持する機能を有していればよく、その構造は任意である。
上記の例では、ケース内に三相の遮断部を収容するようにしたが、ケース内に単相の(2個の)遮断部を収容する場合にも本発明を適用することができるのはもちろんである。
11 ケース本体
12 カバー
15 パッキン
23 固定電極
26 可動電極
40 絶縁バリヤ
41 支持部材

Claims (4)

  1. 下端が開口したケース本体と前記ケース本体の開口部を気密に閉じるように設けられて連結部により前記ケース本体に連結されたカバーとを有するケースと、一方向に並べた状態で前記ケース内に収容された三相の遮断部とを備え、前記ケース内が高圧になったときに前記連結部を変形させることにより前記ケース本体の開口部と前記カバーとの間に隙間を生じさせて前記ケース内の圧力を開放させるように構成された開閉器において、
    前記ケース内に収納された三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ板状の絶縁バリヤが配置され、
    各絶縁バリヤは、その幅方向を前記遮断部が並ぶ方向に対して直角な方向に向けて配置されて、幅方向の両端の上部と、幅方向の一端の下部とが支持部材を介して前記ケース本体に支持されていること、
    を特徴とする開閉器。
  2. 下端が開口したケース本体と前記ケース本体の開口部を気密に閉じるように設けられて連結部により前記ケース本体に連結されたカバーとを有するケースと、一方向に並べた状態で前記ケース内に収容された三相の遮断部とを備え、前記ケース内が高圧になったときに前記連結部を変形させることにより前記ケース本体の開口部と前記カバーとの間に隙間を生じさせて前記ケース内の圧力を開放させるように構成された開閉器において、
    前記ケース内に収納された三相の遮断部相互間及び両端相の遮断部の外側にそれぞれ板状の絶縁バリヤが配置され、
    各絶縁バリヤは、その幅方向を前記遮断部が並ぶ方向に対して直角な方向に向けて配置されて、幅方向の両端の上部のみが支持部材を介して前記ケース本体に支持されていること、
    を特徴とする開閉器。
  3. 前記各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部は、前記支持部材を介して前記ケース本体の側壁に支持されている請求項1または2に記載の開閉器。
  4. 前記各絶縁バリヤの幅方向の両端の上部は、前記支持部材を介して前記ケース本体の天井部側に支持されている請求項1または2に記載の開閉器。
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