JP2010237834A - 医療連携システム - Google Patents
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Abstract
【課題】紹介元の医療施設の医療従事者が患者の診療情報をサーバに登録する負担及び登録漏れをなくすとともに、紹介先の医療施設が必要とするときに、その紹介先の医療施設に対し必要な情報のみを公開するセキュリティ性の高い医療連携システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る地域医療連携システム100によれば、紹介元の電子カルテ装置1Aにおいて、紹介対象の患者の患者情報及び紹介元情報が入力されると、入力された情報及び診療情報の権限付与情報を含む紹介状情報を生成し出力する。紹介先の電子カルテ装置1Bにおいて紹介状情報が取り込まれると、データ管理サーバ2に紹介状情報が送信され、診療情報の要求が行われる。紹介元の電子カルテ装置1Aは、データ管理サーバ2を介して受信した権限付与情報が正当な情報である場合、記憶部13から該当する診療情報を読み出してデータ管理サーバ2を介して紹介先の電子カルテ装置1Bに送信する。
【選択図】図7A
【解決手段】本発明に係る地域医療連携システム100によれば、紹介元の電子カルテ装置1Aにおいて、紹介対象の患者の患者情報及び紹介元情報が入力されると、入力された情報及び診療情報の権限付与情報を含む紹介状情報を生成し出力する。紹介先の電子カルテ装置1Bにおいて紹介状情報が取り込まれると、データ管理サーバ2に紹介状情報が送信され、診療情報の要求が行われる。紹介元の電子カルテ装置1Aは、データ管理サーバ2を介して受信した権限付与情報が正当な情報である場合、記憶部13から該当する診療情報を読み出してデータ管理サーバ2を介して紹介先の電子カルテ装置1Bに送信する。
【選択図】図7A
Description
本発明は、医療連携システムに関する。
近年、救急患者を受け持つ地域医療支援病院や高度先端医療が受けられる特定機能病院など、医療施設の棲み分けが進んでいる。その中で、患者の症状と医療施設の機能に合わせた転院と、患者の引継ぎが重要となっている。そこで、地域の医療施設間では、患者の診療情報を共有することによって、禁忌事項や薬剤の処方、検査等において、転院時の患者負担を減らし、医療施設間での患者の紹介/逆紹介をスムーズに行うようにすることが進められている。
例えば、特許文献1には、患者の紹介元の医療施設が地域医療連携サーバに患者情報を登録し、患者の紹介先の医療施設が地域医療連携サーバから患者情報を取得する技術が開示されている。
医療施設間で診療情報を共有するには、サーバに対して診療情報を登録しておく必要がある。しかしながら、紹介先で実際に参照される診療情報の内容がわからないため、紹介元においては全ての診療情報を登録している。
また、サーバへの診療情報の登録は、人手を介して行われている。そのため、患者の転院時に患者の全診療情報をサーバに登録する作業は、忙しい医療従事者の負担となっている。各診療科の診療情報が漏れなく情報公開できているのかの確認も難しい。
また、参照されるか分からない全ての情報を地域連携サーバに登録し続けることは、地域連携サーバの肥大化を招き、患者の立場からもいつでも全ての情報が病院外に置かれることには抵抗がある。
本発明の課題は、紹介元の医療施設の医療従事者が患者の診療情報をサーバに登録する負担及び登録漏れをなくすとともに、紹介先の医療施設が必要とするときに、その紹介先の医療施設に対し必要な情報のみを公開するセキュリティ性の高い医療連携システムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
患者の紹介元の医療施設に設置され、当該医療施設の患者の診療情報を記憶する記憶手段に接続された第1の電子カルテ装置と、紹介先の医療施設に設置された第2の電子カルテ装置と、データ管理サーバと、が通信ネットワークを介してデータ送受信可能に接続された医療連携システムであって、
前記第1の電子カルテ装置は、紹介対象の患者の患者情報及び紹介元情報の入力を受け付け、前記入力された患者情報及び紹介元情報と、前記記憶手段に記憶されている診療情報の参照権限を紹介先の医療施設に対して付与することを示す権限付与情報とを含む紹介状情報を生成して出力し、
前記第2の電子カルテ装置は、前記第1の電子カルテ装置から出力された紹介状情報を取り込んで前記データ管理サーバに送信し、前記データ管理サーバに対して前記紹介元の医療施設の診療情報を要求し、
前記データ管理サーバは、前記第2の電子カルテ装置から送信された紹介状情報を前記第1の電子カルテ装置に転送し、前記第1の電子カルテ装置に対して前記記憶手段に記憶されている診療情報の送信を要求し、
前記第1の電子カルテ装置は、前記データ管理サーバから転送された紹介状情報に正当な権限付与情報が含まれているか否かを判断し、正当な権限付与情報が含まれていると判断した場合に、前記記憶手段から前記紹介状情報に応じた患者の診療情報を読み出して前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記第1の電子カルテ装置から送信された診療情報を前記第2の電子カルテ装置に送信する。
患者の紹介元の医療施設に設置され、当該医療施設の患者の診療情報を記憶する記憶手段に接続された第1の電子カルテ装置と、紹介先の医療施設に設置された第2の電子カルテ装置と、データ管理サーバと、が通信ネットワークを介してデータ送受信可能に接続された医療連携システムであって、
前記第1の電子カルテ装置は、紹介対象の患者の患者情報及び紹介元情報の入力を受け付け、前記入力された患者情報及び紹介元情報と、前記記憶手段に記憶されている診療情報の参照権限を紹介先の医療施設に対して付与することを示す権限付与情報とを含む紹介状情報を生成して出力し、
前記第2の電子カルテ装置は、前記第1の電子カルテ装置から出力された紹介状情報を取り込んで前記データ管理サーバに送信し、前記データ管理サーバに対して前記紹介元の医療施設の診療情報を要求し、
前記データ管理サーバは、前記第2の電子カルテ装置から送信された紹介状情報を前記第1の電子カルテ装置に転送し、前記第1の電子カルテ装置に対して前記記憶手段に記憶されている診療情報の送信を要求し、
前記第1の電子カルテ装置は、前記データ管理サーバから転送された紹介状情報に正当な権限付与情報が含まれているか否かを判断し、正当な権限付与情報が含まれていると判断した場合に、前記記憶手段から前記紹介状情報に応じた患者の診療情報を読み出して前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記第1の電子カルテ装置から送信された診療情報を前記第2の電子カルテ装置に送信する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第2の電子カルテ装置は、前記データ管理サーバに診療情報を要求する際に、診療情報の条件を指定し、
前記データ管理サーバは、前記診療情報の条件を前記第1の電子カルテ装置に転送し、
前記第1の電子カルテ装置は、前記紹介状情報に応じた患者の前記条件に該当する診療情報を読み出して前記データ管理サーバに送信する。
前記第2の電子カルテ装置は、前記データ管理サーバに診療情報を要求する際に、診療情報の条件を指定し、
前記データ管理サーバは、前記診療情報の条件を前記第1の電子カルテ装置に転送し、
前記第1の電子カルテ装置は、前記紹介状情報に応じた患者の前記条件に該当する診療情報を読み出して前記データ管理サーバに送信する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記権限付与情報には、権限有効期限が含まれており、
前記第1の電子カルテ装置は、権限有効期限を経過している場合は前記データ管理サーバへの診療情報の送信は行わない。
前記権限付与情報には、権限有効期限が含まれており、
前記第1の電子カルテ装置は、権限有効期限を経過している場合は前記データ管理サーバへの診療情報の送信は行わない。
本発明によれば、紹介元の医療施設の医療従事者が患者の診療情報をサーバに登録する負担及び登録漏れをなくすことが可能となる。また、紹介先の医療施設が必要とするときに、その紹介先の医療施設に対し必要な情報のみを公開するセキュリティ性の高い医療連携システムを提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔地域医療連携システム100の構成〕
図1に、本実施の形態における地域医療連携システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、地域医療連携システム100は、複数の医療施設のそれぞれに設置された複数の電子カルテ装置1と、地域のデータセンタに設置されたデータ管理サーバ2と、がインターネット等の通信ネットワークNを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。
地域医療連携システム100は、地域の医療施設間で患者の診療情報を共有するためのシステムである。診療情報とは、診療の過程で取得された患者に関する情報を指し、例えば、医用画像、検体検査データ、読影レポート、病理診断レポート、診療記録等が含まれる。
図1に、本実施の形態における地域医療連携システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、地域医療連携システム100は、複数の医療施設のそれぞれに設置された複数の電子カルテ装置1と、地域のデータセンタに設置されたデータ管理サーバ2と、がインターネット等の通信ネットワークNを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。
地域医療連携システム100は、地域の医療施設間で患者の診療情報を共有するためのシステムである。診療情報とは、診療の過程で取得された患者に関する情報を指し、例えば、医用画像、検体検査データ、読影レポート、病理診断レポート、診療記録等が含まれる。
〔地域医療連携システム100の各装置の装置構成〕
以下、地域医療連携システム100を構成する各装置について説明する。
以下、地域医療連携システム100を構成する各装置について説明する。
〔電子カルテ装置1の構成〕
電子カルテ装置1は、医師が患者の医用画像や検体検査データ等の診療情報を表示して読影、診断を行うための装置である。
電子カルテ装置1は、医師が患者の医用画像や検体検査データ等の診療情報を表示して読影、診断を行うための装置である。
図2に、電子カルテ装置1の機能構成例を示す。
電子カルテ装置1は、図2に示すように、制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16、計時部17、メディアドライブ18等を備えて構成されており、各部はバス19により接続されている。
電子カルテ装置1は、図2に示すように、制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16、計時部17、メディアドライブ18等を備えて構成されており、各部はバス19により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部13に
記憶されている各種プログラムを読み出してRAM12に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
記憶されている各種プログラムを読み出してRAM12に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
RAM12は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部13から読み出された制御部11で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部13は、各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部13は、図7A〜図7Bに示す電子カルテ装置1Aの処理、電子カルテ装置1Bの処理を実行するためのプログラムを記憶する。
また、記憶部13は、検体検査DB131、画像DB132、紹介状DB133等を記憶する。
検体検査DB131には、患者に対して行われた検体検査の検査結果である検体検査データが格納される。
図3に、検体検査DB131に格納される検体検査データのデータ構成例を示す。図3示すように、検体検査データは、「患者情報」、「検査識別情報」、「検体識別情報」、「容器識別情報」、「検査結果情報」により構成されている。「患者情報」は、患者ID、患者名、生年月日、性別等の情報を含む。「検査識別情報」は、検査ID、検査目的、検査内容、取込日時等の情報を含む。「検体識別情報」は、検体ID、採取方法、採取量、採取日時、受領日時等の情報を含む。「容器識別情報」は、容器ID、容器容積、添加物、希釈率、温度等の情報を含む。「検査結果情報」は、検査項目、検査値、単位、基準値、実施者、分析日時、装置ID等の情報を含む。
図3に、検体検査DB131に格納される検体検査データのデータ構成例を示す。図3示すように、検体検査データは、「患者情報」、「検査識別情報」、「検体識別情報」、「容器識別情報」、「検査結果情報」により構成されている。「患者情報」は、患者ID、患者名、生年月日、性別等の情報を含む。「検査識別情報」は、検査ID、検査目的、検査内容、取込日時等の情報を含む。「検体識別情報」は、検体ID、採取方法、採取量、採取日時、受領日時等の情報を含む。「容器識別情報」は、容器ID、容器容積、添加物、希釈率、温度等の情報を含む。「検査結果情報」は、検査項目、検査値、単位、基準値、実施者、分析日時、装置ID等の情報を含む。
画像DB132には、図示しないモダリティ(例えば、CR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置等)において患者を撮影することにより生成された医用画像及びその医用画像に関する情報が格納される。
図4に、画像DB132に格納されるデータのデータ構成例を示す。図4に示すように、画像DB132には、各医用画像の「患者情報」、「検査情報」、「シリーズ情報」、「画像情報」、「診断レポート情報」が格納される。「検査情報」は、検査ID、検査目的、検査内容、取込日時等の情報を含む。「シリーズ情報」は、手技、部位、方向、実施技師等の情報を含む。「画像情報」は、画像数(1シリーズ全体の画像数)、画像番号、画像サイズ、ビットマップ(画像データ)の情報を含む。「診断レポート情報」は、読影医師、参照画像、観察所見、診断報告の情報を含む。
図4に、画像DB132に格納されるデータのデータ構成例を示す。図4に示すように、画像DB132には、各医用画像の「患者情報」、「検査情報」、「シリーズ情報」、「画像情報」、「診断レポート情報」が格納される。「検査情報」は、検査ID、検査目的、検査内容、取込日時等の情報を含む。「シリーズ情報」は、手技、部位、方向、実施技師等の情報を含む。「画像情報」は、画像数(1シリーズ全体の画像数)、画像番号、画像サイズ、ビットマップ(画像データ)の情報を含む。「診断レポート情報」は、読影医師、参照画像、観察所見、診断報告の情報を含む。
なお、記憶部13は、医用画像、検体検査データに限らず、病理診断レポート、電子カルテ情報等の他の診療情報を記憶することとしてもよい。
紹介状DB133には、図7Aに示す電子カルテ装置1Aの処理によって生成される紹介状情報が格納される。図5に、紹介状DB133に格納される紹介状情報のデータ構成例を示す。図5に示すように、紹介状情報は、「患者情報」、「紹介元情報」、「権限付与情報」により構成されている。「患者情報」は、他の医療施設への紹介対象となる患者に関する患者の患者ID、患者名、生年月日、性別、住所、電話番号等の情報を含む。「紹介元情報」は、紹介状番号、紹介時の日付及び時刻を示す紹介日時、紹介元の施設名、診療科、担当医師等の情報が含まれる。「権限付与情報」は、紹介元の施設名、診療科、担当医師、権限有効期間の情報を含む。
操作部14は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部11に出力する。
表示部15は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部16は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNを介して接続されたデータ管理サーバ2等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
計時部17は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在時刻及び現在日付を計時して制御部11に出力する。
メディアドライブ18は、CD−R(Compact Disk Recordable)やDVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、MO(Magnet Optical)ディスク等の可搬型の記録メディアMに対しデータの読み出し又は書き込みを行う装置である。
〔データ管理サーバ2の構成〕
データ管理サーバ2は、紹介先の医療施設からの要求に応じて紹介元の医療施設から診療情報を取得して送信する装置である。
データ管理サーバ2は、紹介先の医療施設からの要求に応じて紹介元の医療施設から診療情報を取得して送信する装置である。
図6に、データ管理サーバ2の機能構成例を示す。
データ管理サーバ2は、図6に示すように、制御部21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、計時部27等を備えて構成されており、各部はバス28により接続されている。
データ管理サーバ2は、図6に示すように、制御部21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、計時部27等を備えて構成されており、各部はバス28により接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部23に
記憶されているシステムプログラムをはじめと各種プログラムを読み出してRAM22に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
記憶されているシステムプログラムをはじめと各種プログラムを読み出してRAM22に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
RAM22は、制御部21により実行制御される各種処理において、記憶部23から読み出された制御部21で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成さ
れる。記憶部23は、各種プログラムを記憶している。例えば、記憶部23は、図7A〜図7Bに示すデータ管理サーバ2の処理を実行するためのプログラムを記憶している。
また、記憶部23は、通信ネットワークN上の各電子カルテ装置1のネットワークアドレス(IPアドレス等)をその電子カルテ装置1が設置されている医療施設の施設名、診療科、担当医師の情報等と対応付けて記憶する。
れる。記憶部23は、各種プログラムを記憶している。例えば、記憶部23は、図7A〜図7Bに示すデータ管理サーバ2の処理を実行するためのプログラムを記憶している。
また、記憶部23は、通信ネットワークN上の各電子カルテ装置1のネットワークアドレス(IPアドレス等)をその電子カルテ装置1が設置されている医療施設の施設名、診療科、担当医師の情報等と対応付けて記憶する。
また、記憶部23は、検体検査DB231、画像DB232等を記憶する。
検体検査DB231には、電子カルテ装置1等から送信された検体検査データが格納される。検体検査DB231に格納される検体検査データの構成は、図3で説明したものと同様であるので説明を省略する。
画像DB232には、電子カルテ装置1から送信された医用画像及びその医用画像に関する情報が格納される。画像DB232に格納される医用画像及びその医用画像に関する情報のデータ構成例は、図4で説明したものと同様であるので説明を省略する。
なお、記憶部23は、医用画像、検体検査データに限らず、病理診断レポート、電子カルテ情報等の他の診療情報を記憶することとしてもよい。
操作部24は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部21に出力する。
表示部25は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部26は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNを介して接続された電子カルテ装置1等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
計時部27は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在時刻及び現在日付を計時して制御部21に出力する。
〔地域医療連携システム100の動作〕
次に、地域医療連携システム100の動作について詳細に説明する。
図7に、地域医療連携システム100を構成する各装置間における処理の流れを示す。各装置における処理は、各装置の制御部と記憶部に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
図7の説明では、医療施設Aに設置された電子カルテ装置1(電子カルテ装置1Aとする)を患者の紹介元の医療施設に設置された電子カルテ装置(第1の電子カルテ装置)とし、医療施設Bに設置された電子カルテ装置1(電子カルテ装置1Bとする)を紹介先の医療施設に設置された電子カルテ装置(第2の電子カルテ装置)として説明するが各医療施設に設置される電子カルテ装置1は、紹介元、紹介先の双方の機能を実行可能である。
次に、地域医療連携システム100の動作について詳細に説明する。
図7に、地域医療連携システム100を構成する各装置間における処理の流れを示す。各装置における処理は、各装置の制御部と記憶部に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
図7の説明では、医療施設Aに設置された電子カルテ装置1(電子カルテ装置1Aとする)を患者の紹介元の医療施設に設置された電子カルテ装置(第1の電子カルテ装置)とし、医療施設Bに設置された電子カルテ装置1(電子カルテ装置1Bとする)を紹介先の医療施設に設置された電子カルテ装置(第2の電子カルテ装置)として説明するが各医療施設に設置される電子カルテ装置1は、紹介元、紹介先の双方の機能を実行可能である。
紹介元の医療施設Aの電子カルテ装置1Aにおいて、医師等による操作部14の操作により他の医療施設への紹介対象となる患者の患者情報及び紹介元情報(紹介元を示す情報。ここでは、紹介元の施設名、診療科、担当医師)が入力されると(ステップS1)、入力された患者情報、紹介元情報、権限付与情報を含む紹介状情報(図5参照)が生成され、紹介状DB133に格納される(ステップS2)。権限付与情報は、記憶部13に記憶されている診療情報の参照権限を紹介先の医療施設に対して付与することを示す情報である。具体的には、紹介元の施設名、診療科、担当医師及び権限有効期間(現在日付から所定期間)の情報を所定のアルゴリズムで暗号化したデータである。紹介状DB133には、暗号化前の紹介状情報が格納される。
次いで、生成された紹介状情報が出力される(ステップS3)。本実施の形態においては、紹介状情報は、メディアドライブ18により電子データで記録メディアMに書込まれることで出力が行われる。この記録メディアMは、患者に引き渡される。なお、紹介状情報の出力は、記録メディアMに書込む態様に限らない。例えば、プリンタにより紙媒体に印刷してもよいし、通信部16により紹介状情報を紹介先の医療施設の電子カルテ装置1Bに送信することとしてもよい。紹介状情報が紙媒体に印刷される場合、紹介状情報は二次元バーコードとして印刷され、患者に引き渡される。
紹介先の医療施設Bに紹介状情報が記録された記録メディアMを持参した患者が来院すると、医師等により電子カルテ装置1Bのメディアドライブ18に記録メディアMがセットされ、記録メディアMに記録されている紹介状情報がRAM12に取り込まれる(ステップS4)。紹介状情報が紙媒体に印刷されている場合は、図示しないバーコードリーダにより二次元コードが読み取られることにより紹介状情報がRAM12に取り込まれる。通信部16により紹介状情報が取得され、記憶部13に記憶されている場合は、操作部14による操作により記憶部13からRAM12に紹介状情報が取り込まれる。
紹介状情報が取り込まれると、紹介元の医療施設に要求する診療情報の条件を入力するための画面が表示部15に表示される。操作部14により要求する診療情報の条件が入力されると(ステップS5)、RAM12に取り込まれた紹介状情報及び要求する診療情報の条件が通信部16によりデータ管理サーバ2に送信され、データ管理サーバ2に対して紹介対象の患者の診療情報が要求される(ステップS6)。診療情報の条件とは、例えば、診療情報が作成された日付範囲(検体検査データや医用画像の取込日付範囲等)、データのカテゴリ(検体検査データ、医用画像、読影レポート、病理診断レポート等)等である。条件を指定することにより、必要な診療情報のみを取得することが可能となる。
データ管理サーバ2においては、電子カルテ装置1Bから送信された診療情報の要求が通信部26により受信されると、電子カルテ装置1Bから送信された紹介状情報に基づいて紹介元の電子カルテ端末1Aが特定され(ステップS7)、特定された電子カルテ装置1Aに対し、通信部26により電子カルテ装置1Bから送信された紹介状情報及び要求する診療情報の条件が転送され、該当する診療情報の送信が要求される(ステップS8)。
紹介元の電子カルテ装置1Aにおいては、通信部16によりデータ管理サーバ2から送信された紹介状情報、診療情報の条件及び診療情報の送信要求が受信されると、受信された紹介状情報に正当な権限付与情報が含まれているか否かが判断される(ステップS9)。正当な権限付与情報とは、電子カルテ装置1Aにおいて当該紹介状情報に対して以前発行された権限付与情報である。例えば、紹介状情報に含まれる権限付与情報が復号され、復号された権限付与情報に含まれる紹介状番号と紹介状番号が一致するレコードが紹介状DB133から検索される。検索されたレコードの内容と、受信された紹介状情報の内容が一致した場合は、正当な権限付与情報が含まれていると判断される。紹介状番号が一致するレコードが紹介状DB133から検索されない場合や、検索されたレコードと紹介状情報の内容が一致しない場合は、正当な権限付与情報が含まれていないと判断される。
受信された紹介状情報に正当な権限付与情報が含まれていないと判断されると(ステップS10;NO)、データ管理サーバ2にエラーが通知される(ステップS112)。この場合、診療情報の読み出し及びデータ管理サーバ2への送信は行われず、一連の処理は終了する。
受信された紹介状情報に正当な権限付与情報が含まれていると判断されると(ステップS10;YES)、計時部17から現在日時が取得され、この権限付与情報に含まれる権限有効期限を経過しているか否かが判断される(ステップS11)。権限有効期限を経過していると判断されると(ステップS11;NO)、データ管理サーバ2にエラーが通知される(ステップS112)。この場合、診療情報の読み出し及びデータ管理サーバ2への送信は行われず、一連の処理は終了する。
一方、権限付与情報に含まれる権限有効期限を経過していないと判断されると(ステップS11;YES)、紹介状情報に応じた患者の診療情報、即ち、紹介状情報の患者情報と患者情報が一致する診療情報であって、要求された条件に合致する診療情報が記憶部13の検体検査DB131や画像DB132等から読み出され、通信部16によりデータ管理サーバ2に送信される(ステップS12)。
一方、権限付与情報に含まれる権限有効期限を経過していないと判断されると(ステップS11;YES)、紹介状情報に応じた患者の診療情報、即ち、紹介状情報の患者情報と患者情報が一致する診療情報であって、要求された条件に合致する診療情報が記憶部13の検体検査DB131や画像DB132等から読み出され、通信部16によりデータ管理サーバ2に送信される(ステップS12)。
データ管理サーバ2においては、通信部26により電子カルテ装置1Aから診療情報が受信されると、受信された診療情報が記憶部23の検体検査DB231や画像DB232に保存される。また、通信部26により診療情報要求元の電子カルテ装置1Bに対し、電子カルテ装置1Aから受信された診療情報が送信される(ステップS13)。
電子カルテ装置1Bにおいては、通信部16によりデータ管理サーバ2から送信された診療情報が受信されると、受信された診療情報が表示部15に表示される(ステップS14)。紹介先の医師は、電子カルテ装置1Bに表示された診療情報を参照し、紹介された患者のこれまでの病状や経過を知ることが可能となる。
以上説明したように、地域医療連携システム100によれば、紹介元の電子カルテ装置1Aにおいて、操作部14により紹介対象の患者の患者情報及び紹介元情報が入力されると、入力された患者情報及び紹介元情報と、診療情報の参照権限を紹介先の医療施設に対して付与することを示す権限付与情報とを含む紹介状情報を生成してメディアドライブ18により記録メディアMに書込む。紹介先の電子カルテ装置1Bにおいて、記録メディアMに記録された紹介状情報が取り込まれると、データ管理サーバ2に紹介状情報が送信され、診療情報の要求が行われる。データ管理サーバ2は、診療情報が要求されると、紹介状情報を紹介元の電子カルテ装置1Aに送信し、紹介状情報に対応する患者の診療情報の送信を要求する。紹介元の電子カルテ装置1Aは、受信した紹介状情報に含まれる権限付与情報が正当な情報である場合に、記憶部13から該当する診療情報を読み出してデータ管理サーバ2に送信する。データ管理サーバ2は、受信した診療情報を紹介先の電子カルテ装置1Bに送信する。
従って、紹介先の電子カルテ装置1Bに紹介状情報が取り込まれた際に、紹介元の医療施設Aにある紹介対象の患者の診療情報がデータ管理サーバ2を介して電子カルテ装置1Bに送信されるので、紹介元の医療施設Aの医療従事者が診療情報をサーバに登録する負担や登録漏れによる情報の欠損をなくすことが可能となる。また、紹介先の医療施設が必要とするときに、その紹介先の医療施設に対して必要な情報のみを公開するので、患者の診療情報に対するセキュリティを向上させることができる。
また、紹介先の電子カルテ装置1Bにおいて、要求する診療情報の種類や日付範囲等の診療情報の条件が指定されると、条件に合致する診療情報のみが電子カルテ装置1Bに公開されるので、紹介先で必要としない余分な情報が公開されることを防止することが可能となる。
また、権限付与情報には権限有効期限が含まれているので、患者の個人情報である診療情報の共有を一時的な共有に止めることができ、患者の個人情報に対するセキュリティを向上させることが可能となる。
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、電子カルテ装置1の内部に患者の診療情報を記憶する記憶手段を備える構成としたが、記憶手段は、電子カルテ装置の外部にあってもよく、例えば、院内のLAN等により接続されたサーバ等としてもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、地域医療連携システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 地域医療連携システム
1 電子カルテ装置
11 制御部
12 RAM
13 記憶部
131 検体検査DB
132 画像DB
133 紹介状DB
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 計時部
18 メディアドライブ
19 バス
2 データ管理サーバ
21 制御部
22 RAM
23 記憶部
231 検体検査DB
232 画像DB
24 操作部
25 表示部
26 通信部
27 計時部
28 バス
N 通信ネットワーク
1 電子カルテ装置
11 制御部
12 RAM
13 記憶部
131 検体検査DB
132 画像DB
133 紹介状DB
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 計時部
18 メディアドライブ
19 バス
2 データ管理サーバ
21 制御部
22 RAM
23 記憶部
231 検体検査DB
232 画像DB
24 操作部
25 表示部
26 通信部
27 計時部
28 バス
N 通信ネットワーク
Claims (3)
- 患者の紹介元の医療施設に設置され、当該医療施設の患者の診療情報を記憶する記憶手段に接続された第1の電子カルテ装置と、紹介先の医療施設に設置された第2の電子カルテ装置と、データ管理サーバと、が通信ネットワークを介してデータ送受信可能に接続された医療連携システムであって、
前記第1の電子カルテ装置は、紹介対象の患者の患者情報及び紹介元情報の入力を受け付け、前記入力された患者情報及び紹介元情報と、前記記憶手段に記憶されている診療情報の参照権限を紹介先の医療施設に対して付与することを示す権限付与情報とを含む紹介状情報を生成して出力し、
前記第2の電子カルテ装置は、前記第1の電子カルテ装置から出力された紹介状情報を取り込んで前記データ管理サーバに送信し、前記データ管理サーバに対して前記紹介元の医療施設の診療情報を要求し、
前記データ管理サーバは、前記第2の電子カルテ装置から送信された紹介状情報を前記第1の電子カルテ装置に転送し、前記第1の電子カルテ装置に対して前記記憶手段に記憶されている診療情報の送信を要求し、
前記第1の電子カルテ装置は、前記データ管理サーバから転送された紹介状情報に正当な権限付与情報が含まれているか否かを判断し、正当な権限付与情報が含まれていると判断した場合に、前記記憶手段から前記紹介状情報に応じた患者の診療情報を読み出して前記データ管理サーバに送信し、
前記データ管理サーバは、前記第1の電子カルテ装置から送信された診療情報を前記第2の電子カルテ装置に送信する医療連携システム。 - 前記第2の電子カルテ装置は、前記データ管理サーバに診療情報を要求する際に、診療情報の条件を指定し、
前記データ管理サーバは、前記診療情報の条件を前記第1の電子カルテ装置に転送し、
前記第1の電子カルテ装置は、前記紹介状情報に応じた患者の前記条件に該当する診療情報を読み出して前記データ管理サーバに送信する請求項1に記載の医療連携システム。 - 前記権限付与情報には、権限有効期限が含まれており、
前記第1の電子カルテ装置は、権限有効期限を経過している場合は前記データ管理サーバへの診療情報の送信は行わない請求項1又は2に記載の医療連携システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009083116A JP2010237834A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 医療連携システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009083116A JP2010237834A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 医療連携システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010237834A true JP2010237834A (ja) | 2010-10-21 |
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ID=43092105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009083116A Pending JP2010237834A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 医療連携システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010237834A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-03-30 JP JP2009083116A patent/JP2010237834A/ja active Pending
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