JP2010237185A - カットオフ波長測定方法および光通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】曲げ参照法またはマルチモード参照法によるカットオフ波長測定が困難である光ファイバについても容易に高次モードのカットオフ波長を測定することができる方法を提供する。
【解決手段】マルチモード光ファイバ2,対象光ファイバ1,マルチモード光ファイバ3の順に光を伝搬させて、第1パワースペクトルS1を所定波長範囲で求める。マルチモード光ファイバ2,参照光ファイバ6,マルチモード光ファイバ3の順に光を伝搬させて、第2パワースペクトルS2を求める。参照光ファイバ6は、対象光ファイバ1の曲げ損失より大きい曲げ損失を有し、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより短いカットオフ波長を有する。第1パワースペクトルS1から第2パワースペクトルS2を減じて得られる差分スペクトルに基づいて対象光ファイバ1のカットオフ波長を求める。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ファイバの高次モードのカットオフ波長を測定する方法、および、この方法を利用した光通信システムに関するものである。
光通信システムにおいて光伝送路として用いられる光ファイバは、信号光波長において単一モードであることが重要であり、高次モードのカットオフ波長が信号光波長より短いことが重要である。光ファイバの高次モードのカットオフ波長を測定する方法として、非特許文献1において規格化された方法が知られている。この文献には、カットオフ波長測定方法として、曲げ参照法およびマルチモード参照法が記載されている。
IEC 60793-1-44 (JIS C 6825) 池田真挙、他、「接続損失を低減した低曲げ損失光ファイバ」、フジクラ技報、2003年10月、第105号、第6頁〜第10頁
しかしながら、曲げ参照法またはマルチモード参照法によるカットオフ波長測定は光ファイバによっては困難となる場合がある。例えば、非特許文献2に記載されているような高次モードの曲げ損失が小さい光ファイバ、複数の高次モードのカットオフ波長が互いに近い光ファイバ、および、カットオフ波長測定に際して補助的に用いられるマルチモード光ファイバのOH損失波長に近いカットオフ波長を有する光ファイバについては、曲げ参照法またはマルチモード参照法によるカットオフ波長測定は困難となる場合がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、曲げ参照法またはマルチモード参照法によるカットオフ波長測定が困難である光ファイバについても容易に高次モードのカットオフ波長を測定することができる方法を提供することを目的とする。
本発明に係るカットオフ波長測定方法は、光ファイバの高次モードのカットオフ波長を測定する方法であって、(1) 高次モードのカットオフ波長を測定すべき対象光ファイバの第1端にマルチモード光ファイバを接続し、マルチモード光ファイバから対象光ファイバへ光を伝搬させ、対象光ファイバを伝搬した後に対象光ファイバの第2端から出射される光の強度を測定して、この光強度測定結果に基づいて第1パワースペクトルを所定波長範囲で求める第1ステップと、(2)所定波長範囲において対象光ファイバの曲げ損失より大きい曲げ損失を有する参照光ファイバの第1端にマルチモード光ファイバを接続し、マルチモード光ファイバから参照光ファイバへ光を伝搬させ、参照光ファイバを伝搬した後に参照光ファイバの第2端から出射される光の強度を測定して、この光強度測定結果に基づいて第2パワースペクトルを所定波長範囲で求める第2ステップと、(3)第1パワースペクトルから第2パワースペクトルを減じて差分スペクトルを求める第3ステップと、(4) 差分スペクトルの形状に基づいて対象光ファイバの高次モードのカットオフ波長を求める第4ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明に係るカットオフ波長測定方法では、第4ステップは、(a) 所定波長範囲において差分スペクトルの最小値との差が0.1dB未満であって差分スペクトルの波長微分値が略0である特定範囲を求める第1サブステップと、(b) 特定範囲における差分スペクトルの平均値を求める第2サブステップと、(c) 差分スペクトルを表すグラフにおいて、平均値より0.1dBだけ大きい値となる直線を描き、差分スペクトルと直線との交点の波長を求め、交点の波長より短波長側の差分スペクトルの値が交点の波長より長波長側の差分スペクトルの値より大きい交点の波長を対象光ファイバの高次モードのカットオフ波長として求める第3サブステップと、を含むのが好適である。
本発明に係るカットオフ波長測定方法では、第2ステップにおいて、参照光ファイバのカットオフ波長より長波長側で第1パワースペクトルが第2パワースペクトルより大きくなるように、参照光ファイバの長さ、曲げ径または巻きつけ回数を設定するのが好適である。所定波長範囲において対象光ファイバおよび参照光ファイバそれぞれのモードフィールド径の差が0.5μm以下であるのが好適である。また、第1ステップにおいて、使用環境またはこれと等価な状態の下にある対象光ファイバについて第1パワースペクトルを求めるのが好適である。
本発明に係る光通信システムは、上記の本発明に係るカットオフ波長測定方法を用いて高次モードのカットオフ波長を測定した対象光ファイバが光伝送路として布設され、この測定されたカットオフ波長より長い波長の信号光を対象光ファイバにより伝送することを特徴とする。
本発明によれば、曲げ参照法またはマルチモード参照法によるカットオフ波長測定が困難である光ファイバについても容易に高次モードのカットオフ波長を測定することができる。
曲げ参照法によるカットオフ波長測定方法について説明する図である。 マルチモード参照法によるカットオフ波長測定方法について説明する図である。 本実施形態に係るカットオフ波長測定方法について説明する図である。 本実施形態に係るカットオフ波長測定方法について詳細に説明する図である。 3つの測定方法それぞれにより求められた第2パワースペクトルS2を示す図である。 3つの測定方法それぞれにより求められた差分スペクトルを示す図である。 3つの測定方法それぞれにより求められた対象光ファイバ1のカットオフ波長λcの測定結果を示す図表である。 曲げ参照法によるカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。 マルチモード参照法によるカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。 マルチモードによるカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。 本実施形態に係るカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、比較例として曲げ参照法およびマルチモード参照法について説明し、この比較例と対比しつつ本実施形態に係るカットオフ波長測定方法について説明する。
図1は、曲げ参照法によるカットオフ波長測定方法について説明する図である。曲げ参照法では、同図(a)に示されるように、高次モードのカットオフ波長λcを測定すべき対象光ファイバ1の第1端にマルチモード光ファイバ2を突き合わせて接続するとともに、その対象光ファイバ1の第2端にマルチモード光ファイバ3を突き合わせて接続する。そして、光源11から出力された光をマルチモード光ファイバ2,対象光ファイバ1およびマルチモード光ファイバ3の順に伝搬させ、マルチモード光ファイバ3から出射される光の強度を受光器12により測定して、この光強度測定結果に基づいて第1パワースペクトルS1を求める。
また、同図(b)に示されるように光ファイバ1の出射端側を小径に巻き(符号4の部分)測定波長範囲において高次モード光を通過させない状態にする。そして、光源11から出力された光をマルチモード光ファイバ2,対象光ファイバ1,符号4の部分およびマルチモード光ファイバ3の順に伝搬させ、マルチモード光ファイバ3から出射される光の強度を受光器12により測定して、この光強度測定結果に基づいて第2パワースペクトルS2を求める。
なお、対象光ファイバ1の典型的な使用形態を模擬するため、対象光ファイバ1の長さは2mとされ、その対象光ファイバは直径280mmφで巻回される。また、符号4の部分は、測定波長範囲において高次モード光を通過させないようにするため、直系60mmφ以下の小径で巻回される。
同図(c)に示されるように、第1パワースペクトルS1は、所定波長範囲において対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより短波長側では基底モードに加えて高次モードをも含むのでパワーが大きく、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより長波長側では基底モードのみであるのでパワーが小さい。一方、第2パワースペクトルS2は、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより短波長側でも基底モードのみであるのでパワーが小さい。
そこで、同図(d)に示されるように、第1パワースペクトルS1から第2パワースペクトルS2を減じて差分スペクトルを求め、その差分スペクトルの形状に基づいて対象光ファイバ1のカットオフ波長λcを求めることができる。
図2は、マルチモード参照法によるカットオフ波長測定方法について説明する図である。マルチモード参照法では、同図(a)に示されるように、高次モードのカットオフ波長λcを測定すべき対象光ファイバ1の第1端にマルチモード光ファイバ2を突き合わせて接続するとともに、その対象光ファイバ1の第2端にマルチモード光ファイバ3を突き合わせて接続する。そして、光源11から出力された光をマルチモード光ファイバ2,対象光ファイバ1およびマルチモード光ファイバ3の順に伝搬させ、マルチモード光ファイバ3から出射される光の強度を受光器12により測定して、この光強度測定結果に基づいて第1パワースペクトルS1を求める。
また、同図(b)に示されるように、対象光ファイバ1に替えてマルチモード光ファイバ5をマルチモード光ファイバ2とマルチモード光ファイバ3との間に挿入する。そして、光源11から出力された光をマルチモード光ファイバ2,マルチモード光ファイバ5およびマルチモード光ファイバ3の順に伝搬させ、マルチモード光ファイバ3から出射される光の強度を受光器12により測定して、この光強度測定結果に基づいて第2パワースペクトルS2を求める。
なお、このマルチモード参照法でも、対象光ファイバ1の典型的な使用形態を模擬するため、対象光ファイバ1の長さは2mとされ、その対象光ファイバは直径280mmφで巻回される。
同図(c)に示されるように、第1パワースペクトルS1は、所定波長範囲において対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより短波長側では基底モードに加えて高次モードをも含むのでパワーが大きく、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより長波長側では基底モードのみであるのでパワーが小さい。一方、第2パワースペクトルS2は、所定波長範囲において基底モードに加えて高次モードをも含むのでパワーが大きい。
そこで、同図(d)に示されるように、マルチモード参照法でも第1パワースペクトルS1から第2パワースペクトルS2を減じて差分スペクトルを求め、その差分スペクトルの形状に基づいて対象光ファイバ1のカットオフ波長λcを求めることができる。
図3は、本実施形態に係るカットオフ波長測定方法について説明する図である。本実施形態に係るカットオフ波長測定方法では、同図(a)に示されるように、第1ステップにおいて、高次モードのカットオフ波長λcを測定すべき対象光ファイバ1の第1端にマルチモード光ファイバ2を突き合わせて接続するとともに、その対象光ファイバ1の第2端にマルチモード光ファイバ3を突き合わせて接続する。そして、光源11から出力された光をマルチモード光ファイバ2,対象光ファイバ1およびマルチモード光ファイバ3の順に伝搬させ、マルチモード光ファイバ3から出射される光の強度を受光器12により測定して、この光強度測定結果に基づいて第1パワースペクトルS1を所定波長範囲で求める。
また、同図(b)に示されるように、第2ステップにおいて、対象光ファイバ1に替えて参照光ファイバ6を用い、参照光ファイバ6の第1端にマルチモード光ファイバ2を突き合わせて接続するとともに、その参照光ファイバ6の第2端にマルチモード光ファイバ3を突き合わせて接続する。そして、光源11から出力された光をマルチモード光ファイバ2,参照光ファイバ6およびマルチモード光ファイバ3の順に伝搬させ、マルチモード光ファイバ3から出射される光の強度を受光器12により測定して、この光強度測定結果に基づいて第2パワースペクトルS2を求める。
なお、本実施形態に係るカットオフ波長測定方法でも、対象光ファイバ1の典型的な使用形態を模擬するのが好適である。対象光ファイバ1は、長さ2mとされ、直径280mmφで巻回されていてもよい。また、対象光ファイバ1を光伝送路等の使用環境またはこれと等価な状態の下において、第1パワースペクトルS1を求めてもよい。
参照光ファイバ6は、所定波長範囲において対象光ファイバ1の曲げ損失より大きい曲げ損失を有し、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより短いカットオフ波長を有する。参照光ファイバ6のカットオフ波長より長波長側で第1パワースペクトルが第2パワースペクトルより大きくなるように、参照光ファイバ6の長さ、曲げ径または巻きつけ回数を設定するのが好適である。また、所定波長範囲において対象光ファイバ1および参照光ファイバ6それぞれのモードフィールド径の差が0.5μm以下であるのが好適である。
参照光ファイバ6は、ITU G652Dに準拠するOH損失が小さいものであるのが好適である。参照光ファイバ6の長さは任意であるが、伝送損失が0.01dBを超えない範囲で参照光ファイバ6を長くすることができ、例えば、長さ2m〜10mであるのが好ましい。また、参照光ファイバ6は、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcにおける曲げ損失が0.01dBを超えない範囲でマンドレルに巻かれていてもよく、例えば直径60mmφのマンドレルに巻かれているのが好適である。このようにすることにより、参照光ファイバ6のカットオフ波長を短くし、測定範囲を広げることができる。
同図(c)に示されるように、第1パワースペクトルS1は、所定波長範囲において対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより短波長側では基底モードに加えて高次モードをも含むのでパワーが大きく、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより長波長側では基底モードのみであるのでパワーが小さい。一方、第2パワースペクトルS2は、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcより短い参照光ファイバ6のカットオフ波長より短波長側では基底モードに加えて高次モードをも含むのでパワーが大きく、参照光ファイバ6のカットオフ波長より長波長側では基底モードのみであるのでパワーが小さい。
そこで、同図(d)に示されるように、第3ステップにおいて、第1パワースペクトルS1から第2パワースペクトルS2を減じて差分スペクトルを求める。続く第4ステップにおいて、差分スペクトルの形状に基づいて対象光ファイバの高次モードのカットオフ波長λcを求める。
ここで、第4ステップは、以下のサブステップを行うことにより、カットオフ波長をより正確に決定することが可能である。はじめに第1サブステップにおいて、所定波長範囲において差分スペクトルの最小値との差が0.1dB未満であって差分スペクトルの波長微分値が略0である特定範囲を求める。更に続く第2サブステップにおいて、特定範囲における差分スペクトルの平均値Aを求める。そして、第3サブステップにおいて、差分スペクトルを表すグラフにおいて、平均値Aより0.1dBだけ大きい値Bとなる直線を描き、差分スペクトルと直線との交点の波長を求め、交点の波長より短波長側の差分スペクトルの値が交点の波長より長波長側の差分スペクトルの値より大きい交点の波長を対象光ファイバ1の高次モードのカットオフ波長λcとして求める。
図4は、本実施形態に係るカットオフ波長測定方法について詳細に説明する図である。この図は、特に本実施形態に係るカットオフ波長測定方法の第3ステップ、第1〜第3のサブステップについて詳細に説明する。
本実施形態に係るカットオフ波長測定方法では、同図(a)に示されるように、第1ステップにおいて第1パワースペクトルS1が得られ、第2ステップにおいて第2パワースペクトルS2が得られる。同図(b)に示されるように、第3ステップにおいて、第1パワースペクトルS1から第2パワースペクトルS2を減じて差分スペクトル(実線)を求め、続く第1サブステップにおいて、所定波長範囲において差分スペクトルの最小値との差が0.1dB未満であって差分スペクトル(S1−S2)の波長微分値(点線)が略0である特定範囲を求める。
そして、同図(c)に示されるように、第2サブステップにおいて、特定範囲における差分スペクトルの平均値Aを求め、続く、第3サブステップにおいて、平均値Aより0.1dBだけ大きい値Bとなる直線を描き、差分スペクトルと直線との交点の波長を求め、交点の波長より短波長側の差分スペクトルの値が交点の波長より長波長側の差分スペクトルの値より大きい交点の波長を対象光ファイバ1の高次モードのカットオフ波長λcとして求める。
図5〜図7は、曲げ参照法によるカットオフ波長測定方法、マルチモード参照法によるカットオフ波長測定方法、および、本実施形態に係るカットオフ波長測定方法、の3つの測定方法それぞれによる対象光ファイバ1のカットオフ波長λcの測定結果の例を対比して説明するための図である。ここでは、共通の対象光ファイバ1についてカットオフ波長λcを測定した。図5は、3つの測定方法それぞれにより求められた第2パワースペクトルS2を示す図である。図6は、3つの測定方法それぞれにより求められた差分スペクトルを示す図である。また、図7は、3つの測定方法それぞれにより求められた対象光ファイバ1のカットオフ波長λcの測定結果を示す図表である。3つの測定方法それぞれにより得られた対象光ファイバ1のカットオフ波長λcの測定結果は、互いによく一致している。
図8〜図11も、曲げ参照法によるカットオフ波長測定方法、マルチモード参照法によるカットオフ波長測定方法、および、本実施形態に係るカットオフ波長測定方法、の3つの測定方法それぞれによる対象光ファイバ1のカットオフ波長λcの測定結果の例を対比して説明するための図である。ここでは、各々の場合で異なる対象光ファイバ1についてカットオフ波長λcを測定した。各図(a)は第1パワースペクトルS1および第2パワースペクトルS2それぞれを示す図である。各図(b)は差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。
図8は、曲げ参照法によるカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。この場合の対象光ファイバ1は、高次モードの曲げ損失が小さい光ファイバである。このとき、第1パワースペクトルS1と第2パワースペクトルS2との差が小さいので、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcを測定することが困難である。
図9は、マルチモード参照法によるカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。この場合の対象光ファイバ1は、複数の高次モードのカットオフ波長が互いに近い光ファイバである。このとき、差分スペクトル(S1−S2)において近接した複数のピークが存在するので、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcを測定することが困難である。
図10は、マルチモードによるカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。この場合の対象光ファイバ1は、マルチモード光ファイバ2,3のOH損失波長(図中で点線で囲った波長位置)に近いカットオフ波長λcを有する光ファイバである。このとき、マルチモード光ファイバ2,3のOH損失の影響が差分スペクトルに現れるので、対象光ファイバ1のカットオフ波長λcを測定することが困難である。
図11は、本実施形態に係るカットオフ波長測定方法により求められた第1パワースペクトルS1,第2パワースペクトルS2および差分スペクトル(S1−S2)を示す図である。本実施形態に係るカットオフ波長測定方法では、高次モードの曲げ損失が小さい光ファイバ、複数の高次モードのカットオフ波長が互いに近い光ファイバ、および、カットオフ波長測定に際して補助的に用いられるマルチモード光ファイバのOH損失波長に近いカットオフ波長を有する光ファイバの何れについても、容易にカットオフ波長λcを想定することができる。
本実施形態に係るカットオフ波長測定方法は、如何なる状態にある対象光ファイバ1に対しても高次モードのカットオフ波長λcを測定することができ、使用環境またはこれと等価な状態の下にある対象光ファイバ1について第1パワースペクトルを求めることもできる。したがって、光通信システムにおいて、本実施形態に係るカットオフ波長測定方法を用いて高次モードのカットオフ波長を測定した対象光ファイバ1が光伝送路として布設され、この測定されたカットオフ波長より長い波長の信号光を対象光ファイバ1により伝送することができる。
1…対象光ファイバ、2…マルチモード光ファイバ、3…マルチモード光ファイバ、4…対象光ファイバを小径に巻いた部分、5…マルチモード光ファイバ、6…参照光ファイバ、11…光源、12…受光器。

Claims (6)

  1. 光ファイバの高次モードのカットオフ波長を測定する方法であって、
    高次モードのカットオフ波長を測定すべき対象光ファイバの第1端にマルチモード光ファイバを接続し、前記マルチモード光ファイバから前記対象光ファイバへ光を伝搬させ、前記対象光ファイバを伝搬した後に前記対象光ファイバの第2端から出射される光の強度を測定して、この光強度測定結果に基づいて第1パワースペクトルを所定波長範囲で求める第1ステップと、
    前記所定波長範囲において前記対象光ファイバの曲げ損失より大きい曲げ損失を有する参照光ファイバの第1端に前記マルチモード光ファイバを接続し、前記マルチモード光ファイバから前記参照光ファイバへ光を伝搬させ、前記参照光ファイバを伝搬した後に前記参照光ファイバの第2端から出射される光の強度を測定して、この光強度測定結果に基づいて第2パワースペクトルを前記所定波長範囲で求める第2ステップと、
    前記第1パワースペクトルから前記第2パワースペクトルを減じて差分スペクトルを求める第3ステップと、
    前記差分スペクトルの形状に基づいて前記対象光ファイバの高次モードのカットオフ波長を求める第4ステップと、
    を備えることを特徴とするカットオフ波長測定方法。
  2. 前記第4ステップは、
    前記所定波長範囲において前記差分スペクトルの最小値との差が0.1dB未満であって前記差分スペクトルの波長微分値が略0である特定範囲を求める第1サブステップと、
    前記特定範囲における前記差分スペクトルの平均値を求める第2サブステップと、
    前記差分スペクトルを表すグラフにおいて、前記平均値より0.1dBだけ大きい値となる直線を描き、前記差分スペクトルと前記直線との交点の波長を求め、前記交点の波長より短波長側の前記差分スペクトルの値が前記交点の波長より長波長側の前記差分スペクトルの値より大きい前記交点の波長を前記対象光ファイバの高次モードのカットオフ波長として求める第3サブステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のカットオフ波長測定方法。
  3. 前記第2ステップにおいて、前記参照光ファイバのカットオフ波長より長波長側で前記第1パワースペクトルが前記第2パワースペクトルより大きくなるように、前記参照光ファイバの長さ、曲げ径または巻きつけ回数を設定する、ことを特徴とする請求項1に記載のカットオフ波長測定方法。
  4. 前記所定波長範囲において前記対象光ファイバおよび前記参照光ファイバそれぞれのモードフィールド径の差が0.5μm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載のカットオフ波長測定方法。
  5. 前記第1ステップにおいて、使用環境またはこれと等価な状態の下にある前記対象光ファイバについて前記第1パワースペクトルを求める、ことを特徴とする請求項1に記載のカットオフ波長測定方法。
  6. 請求項5に記載のカットオフ波長測定方法を用いて高次モードのカットオフ波長を測定した対象光ファイバが光伝送路として布設され、この測定されたカットオフ波長より長い波長の信号光を前記対象光ファイバにより伝送する、ことを特徴とする光通信システム。
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