JP2010236736A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸発器に発生した霜を除く除霜運転の除霜時間の短縮化を図ること。
【解決手段】通常サイクル運転中において、温度検出センサ30が蒸発器7の温度について、マイナス5℃以下を検出すると、除霜用電磁弁12は開き、圧縮機1の低圧側と高圧側との中間から冷媒を分岐路13を介して蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除く。この場合、初めにCPU41は圧縮機1の運転周波数を100Hz程度から85Hzとし、また第1電動膨張弁6を完全開成状態の450ステップとする。そして、5秒経過後に除霜用電磁弁12を開いて、圧縮機1の低圧側と高圧側との中間から冷媒を分岐路13を介して蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除く。従って、分岐路13を介する中圧の高温ガス冷媒により、また全開状態の第1電動膨張弁6を介する高圧の高温ガス冷媒により、比較的短時間で除霜がされることとなる。
【選択図】図1
【解決手段】通常サイクル運転中において、温度検出センサ30が蒸発器7の温度について、マイナス5℃以下を検出すると、除霜用電磁弁12は開き、圧縮機1の低圧側と高圧側との中間から冷媒を分岐路13を介して蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除く。この場合、初めにCPU41は圧縮機1の運転周波数を100Hz程度から85Hzとし、また第1電動膨張弁6を完全開成状態の450ステップとする。そして、5秒経過後に除霜用電磁弁12を開いて、圧縮機1の低圧側と高圧側との中間から冷媒を分岐路13を介して蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除く。従って、分岐路13を介する中圧の高温ガス冷媒により、また全開状態の第1電動膨張弁6を介する高圧の高温ガス冷媒により、比較的短時間で除霜がされることとなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、貯湯槽、循環ポンプ及び加熱用熱交換器を温水配管で環状に接続してなる貯湯回路と、前記貯湯槽内の湯を利用部へ供給する給湯回路と、2段圧縮式の圧縮機、前記加熱用熱交換器、冷却器、第1電動膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷媒回路とを備えたヒートポンプ式給湯機に関する。更には、前記加熱用熱交換器と前記冷却器との間の冷媒回路から分岐され、その途中に電磁開閉弁、第2電動膨張弁及び前記冷却器を有し、前記加熱用熱交換器から吐出した冷媒の一部を前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間に冷媒を戻す中間インジェクション回路とを備えたヒートポンプ式給湯機に関する。
この種のヒートポンプ式給湯機は、例えば特許文献1などに開示され、中間インジェクション回路に冷媒を流すか又は流さないかの切り替えの際の大きな圧力及び温度変化を抑え、信頼性や耐久性等の向上が図られている。
一方、冷凍サイクルの運転効率を高めるために、蒸発器に霜が発生すると除霜運転を行うが、第1電動膨張弁を緩めて蒸発器の温度を上げて行うだけでは、除霜時間が長く掛かるという問題がある。
そこで本発明は、蒸発器に発生した霜を除く除霜運転の除霜時間の短縮化を図ると共に、除霜時間を短縮しても冷媒対水熱交換器の冷媒側の出口温度が低くならないようにして除霜運転後の通常運転の立上がりを良好にすることができるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
このため第1の発明は、貯湯槽、循環ポンプ及び加熱用熱交換器を温水配管で環状に接続してなる貯湯回路と、前記貯湯槽内の湯を利用部へ供給する給湯回路と、2段圧縮式の圧縮機、前記加熱用熱交換器、冷却器、第1電動膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷媒回路とを備え、貯湯運転中において前記蒸発器が一定温度になると、前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間と前記蒸発器とを結ぶ冷媒配管中に設けられた除霜用電磁弁開いて、前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間から冷媒を前記蒸発器に流すことにより、蒸発器に発生付着した霜を除くようにしたヒートポンプ式給湯機であって、
除霜運転の際の前記圧縮機の圧縮工程での仕事の通常の貯湯運転の際の圧縮機の圧縮工程での仕事に対する割合と、前記圧縮機の一段目の第1の回転圧縮要素を構成するシリンダに対する二段目の第2の回転圧縮要素を構成するシリンダの容積比と、前記通常の貯湯運転の際の圧縮機の運転周波数とから求めた運転周波数で、除霜運転の際の前記圧縮機を運転させるように制御させる制御装置を設けたことを特徴とする。
除霜運転の際の前記圧縮機の圧縮工程での仕事の通常の貯湯運転の際の圧縮機の圧縮工程での仕事に対する割合と、前記圧縮機の一段目の第1の回転圧縮要素を構成するシリンダに対する二段目の第2の回転圧縮要素を構成するシリンダの容積比と、前記通常の貯湯運転の際の圧縮機の運転周波数とから求めた運転周波数で、除霜運転の際の前記圧縮機を運転させるように制御させる制御装置を設けたことを特徴とする。
第2の発明は、貯湯槽、循環ポンプ及び加熱用熱交換器を温水配管で環状に接続してなる貯湯回路と、前記貯湯槽内の湯を利用部へ供給する給湯回路と、2段圧縮式の圧縮機、前記加熱用熱交換器、冷却器、第1電動膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷媒回路と、前記加熱用熱交換器と前記冷却器との間の冷媒回路から分岐され、その途中に電磁開閉弁、第2電動膨張弁及び前記冷却器を有し、前記加熱用熱交換器から吐出した冷媒の一部を前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間に冷媒を戻す中間インジェクション回路とを備え、貯湯運転中において前記蒸発器が一定温度になると、前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間と前記冷却器とを結ぶ冷媒配管から分岐して前記蒸発器に戻る分岐路の途中に設けられた除霜用電磁弁開いて、前記中間インジェクション回路を流れる冷媒を前記蒸発器にも流すことにより、蒸発器に発生付着した霜を除くようにしたヒートポンプ式給湯機であって、
除霜運転の際の前記圧縮機の圧縮工程での仕事の通常の貯湯運転の際の圧縮機の圧縮工程での仕事に対する割合と、前記圧縮機の一段目の第1の回転圧縮要素を構成するシリンダに対する二段目の第2の回転圧縮要素を構成するシリンダの容積比と、前記通常の貯湯運転の際の圧縮機の運転周波数とから求めた運転周波数で、除霜運転の際の前記圧縮機を運転させるように制御させる制御装置を設けたことを特徴とする。
除霜運転の際の前記圧縮機の圧縮工程での仕事の通常の貯湯運転の際の圧縮機の圧縮工程での仕事に対する割合と、前記圧縮機の一段目の第1の回転圧縮要素を構成するシリンダに対する二段目の第2の回転圧縮要素を構成するシリンダの容積比と、前記通常の貯湯運転の際の圧縮機の運転周波数とから求めた運転周波数で、除霜運転の際の前記圧縮機を運転させるように制御させる制御装置を設けたことを特徴とする。
本発明は、蒸発器に発生した霜を除く除霜運転の除霜時間の短縮化を図ると共に、除霜時間を短縮しても冷媒対水熱交換器の冷媒側の出口温度が低くならないようにして除霜運転後の通常運転の立上がりを良好にすることができる。
本発明の実施の形態を図面を参照して、以下説明する。図1は本発明が適用されるヒートポンプ装置としてのヒートポンプ式給湯機の構成図で、このヒートポンプ式給湯機は後述するが、貯湯槽20、循環ポンプ28及び加熱用熱交換器である冷媒対水熱交換器(冷媒−水熱交換器)3を温水配管で環状に接続してなる貯湯回路1Kと、前記貯湯槽20内の湯を利用部へ供給する給湯回路2Kと、2段圧縮式の能力が調整可能な圧縮機1、前記冷媒対水熱交換器3、冷却器4、内部熱交換器5、第1電動膨張弁6及び蒸発器7を冷媒配管で環状に接続してなる冷媒回路Rと、前記冷媒対水熱交換器3と前記冷却器4との間の冷媒回路から分岐され、その途中に電磁開閉弁10、第2電動膨張弁11及び前記冷却器4を有し、前記冷媒対水熱交換器3から吐出した冷媒の一部を前記圧縮機1の低圧側と高圧側との中間に冷媒を戻す中間インジェクション回路Mとを主要構成としている。
以下詳述すると、先ず前記冷媒回路Rは高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置を構成し、2段圧縮式の能力が調整可能な圧縮機1、前記冷媒対水熱交換器3、冷却器4、内部熱交換器5、第1電動膨張弁6及び蒸発器7を冷媒配管RHで環状に接続される。1は二酸化炭素を冷媒として吸入圧縮し高温高圧にする能力調整が可能な内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサである圧縮機で、第1及び第2の回転圧縮要素1A、1Bを備えている。
2は前記圧縮機1の冷媒出口側に接続されて圧縮機1から吐出される冷媒の圧力脈動を減衰・軽減して騒音を低減するマフラ、3は冷媒流路3Aと水流路3Bとを備えて冷媒と水とを熱交換させる加熱用の冷媒対水熱交換器、4は一次流路4A及び二次流路4Bとを備えた冷却器、5は高圧側冷媒と低圧側冷媒とを熱交換させるもので一次流路5A及び二次流路5Bとを備えた内部熱交換器、6は内部熱交換器5の一次流路5Aの出口側に接続され冷媒を減圧する減圧手段としての第1電動膨張弁、7は前記第1電動膨張弁6で減圧された冷媒を蒸発させ外気と熱交換する蒸発器、8は内部熱交換器5の二次流路5Bの出口側と圧縮機1の吸入側との間に接続された気液分離器であるアキュムレータである。なお、前記蒸発器7で蒸発されなかった冷媒を内部熱交換器5の二次流路5Bに流すことにより、一次流路5Aに流れる冷媒と熱交換させてよりガス化させている。
前記中間インジェクション回路Mは、電磁開閉弁10と、第2電動膨張弁11、冷却器4の二次流路4Bとを備え、前記加熱用の冷媒対水熱交換器3と内部熱交換器5との間に配設されて前記電磁開閉弁10が開くと前記圧縮機1の高圧側と低圧側との中間に冷媒を戻す回路である。そして、二酸化炭素を冷媒として用いる際には、冷媒がガス化した状態、即ち超臨界域で用いることとなる。この超臨界域では、二酸化炭素は高圧となり、蒸気密度も高いため、内部高圧の圧縮機では密閉容器に負荷がかかるという問題があるので、内部中間圧とした内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサである圧縮機1を用いている。
12は除霜用電磁弁で、温度検出センサ30が前記蒸発器7の温度についてマイナス5℃以下を検出すると開いて前記蒸発器7に発生付着した霜を除き、同じく5℃以上を検出すると閉じるもので、前記中間インジェクション回路Mの冷却器4の二次流路4Bと前記圧縮機1の高圧側と低圧側との中間位置との間から分岐した前記蒸発器7に戻る分岐路13の中間位置に配設される。
また、前記貯湯回路1Kは、お湯を貯湯する貯湯槽20、貯湯槽20下部に連通する循環ポンプ28、加熱用の冷媒対水熱交換器3及び流量調整手段としての流量調整弁29を温水配管で環状に接続して構成される。
前記給湯回路2Kは前記貯湯槽20内の湯を利用部へ供給する回路であり、前記貯湯槽20下部に水道水を供給する逆止弁付き水道減圧弁21、前記貯湯槽20上部からお湯を取出す出湯管22、水道減圧弁21の出口側から出湯管22に接続された混合弁23に至るバイパス管24、前記出湯管22から分岐して浴槽30ヘ至るお湯張り管25、該お湯張り管25に接続された電磁弁26、混合弁23より上流側の出湯管22に接続される圧力逃がし弁27を備えている。
次に図2の制御ブロック図に基づいて説明する。マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という。)40は、本ヒートポンプ式給湯機における前記冷媒回路Rを備えた室外機としてのヒートポンプユニットの動作を含めた給湯に係る全動作を統括制御するCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)41、各種データを記憶する記憶装置としてのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)42、冷凍サイクル動作に係るプログラムを含めた給湯動作に係るプログラムを格納するROM(リ−ド・オンリー・メモリ)43から構成されている。そして、CPU41は前記RAM42に記憶されたデータに基づき、前記ROM43に格納されたプログラムに従い、本ヒートポンプ式給湯機の冷凍サイクル動作を含めた給湯に係る動作を統括制御する。
そして、前記貯湯槽20の容量が例えば370リットルであり、湯温検出センサTS1、TS2、TS3、TS4、TS5、TS6及びTS7が貯湯槽20の下部から上部まで上下間隔を存して設けられ、本給湯機がその沸き上げ前の温度が55℃までのため、前記各センサの検出湯温が55℃以上の場合には貯湯槽20内の上端からその位置までは貯湯されており残湯ありと判断する。このとき、検出センサTS1の配置箇所は残湯量が350リットル、TS2が同じく300リットル、TS3が250リットル、TS4が200リットル、TS5が150リットル、TS6が100リットル、TS7が50リットルの位置である。
そして、沸き増しを開始する最低貯湯量(例えば、150リットル)より少なくなり、検出センサTS5の検出温度が貯湯状態と判断する温度である55℃より低下すると、マイコン40は貯湯量が検出センサTS5の位置より少なくなったと判断し、ヒートポンプ給湯機に沸き増し運転を開始させ、常時最低貯湯量を維持するように制御する。
ここで、本ヒートポンプ式給湯機は給湯に加え、床暖房運転や浴室暖房等の暖房も可能であるが、説明の便宜上、この暖房運転は省略するものとする。先ず、外気温度検出センサ45による外気温度が所定温度、例えば5℃以上にあるものとして、以下貯湯運転について、説明する。
先ず、前記貯湯槽20に貯湯を行う場合、循環ポンプ28が運転し、貯湯槽20→循環ポンプ28→冷媒対水熱交換器3の水流路3B→流量調整弁29→貯湯槽20の順に貯湯用の温水が流れ、貯湯槽20に貯湯される。
冷媒回路Rでは、圧縮機1が運転すると共に、外気温度検出センサ45による外気温度が5℃以上の温度であるため、電磁開閉弁10及び除霜用電磁弁12は閉じている。従って、圧縮機1→マフラ2→冷媒対水熱交換器3の冷媒流路3A→冷却器4の一次流路4A→内部熱交換器5の一次流路5A→第1電動膨張弁6→蒸発器7→内部熱交換器5の二次流路5B→アキュムレータ8→圧縮機1の順に冷媒が流れる。
このとき、このような通常サイクル運転中では、圧縮機1が100Hz程度の運転周波数で運転し、第1電動膨張弁6は完全閉成状態から完全開成状態までを0ステップから500ステップとしたときの100ステップの状態で絞る状態となるように、CPU41がこの第1電動膨張弁6を制御し、また第2電動膨張弁11は完全閉成状態から完全開成状態までを0から500ステップとしたときの50ステップの状態で絞る状態となるように制御する。
なお、前記貯湯槽20に貯湯された高温水はバイパス管24を介する水道水と混合弁23にて適度な温度に調整され、出湯管22を介して台所やシャワーへの給湯や浴槽30へのお湯張り等に利用される。そして、給湯が行われると、給水管途中に配設された水道減圧弁21を介して貯湯槽20に給水が行われる。
ここで、このような通常サイクル運転中において、温度検出センサ30が蒸発器7の温度について、例えばマイナス5℃以下を検出すると、CPU41は除霜用電磁弁12を開くように制御し、除霜が開始される。即ち、前記圧縮機1の低圧側と高圧側との中間から冷媒を分岐路13を介して前記蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除くこととなる。
この場合、温度検出センサ30が蒸発器7の温度についてマイナス5℃以下を検出すると、初めにCPU41は室外機送風機(図示せず)を停止させると共に圧縮機1の運転周波数を100Hz程度から85Hzとし、また第1電動膨張弁6を完全開成状態の450ステップとする。そして、5秒経過後に除霜用電磁弁12を開いて、前記圧縮機1の低圧側と高圧側との中間から冷媒を分岐路13を介して前記蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除く。従って、分岐路13を介する中圧の高温ガス冷媒により、また完全開成状態(全開状態)の第1電動膨張弁6を介する高圧の高温ガス冷媒により、比較的短時間で除霜がされることとなる。また、除霜運転中でも、内部熱交換器5の冷媒の出口温度を下げることがなく、蒸発器7の除霜を効果的に行うことができ、冷媒対水熱交換器3の冷媒側の出口温度が低くならないようにして、除霜運転後の通常運転の立上がりを良好にすることができる。
なお、この除霜運転中においては、圧縮機1は運転周波数85Hzで運転を継続するので、中圧以降の第2の回転圧縮要素1Bによる圧縮工程も通常に動作し、冷媒対水熱交換器3、冷却器4及び内部熱交換器5に高圧冷媒を供給する。
また、温度検出センサ30が蒸発器7の温度について5℃以上を検出すると、CPU41は圧縮機1の運転周波数を85Hzから100Hzとし、また第1電動膨張弁6を100ステップに戻し、10秒後に除霜用電磁弁12を閉じるように制御し、除霜が終了する。
一方、上述したような貯湯運転中に、外気温度検出センサ45による外気温度が、例えば5℃を下回ったこと(5℃未満)を検出すると、加熱能力が低下することとなるので加熱能力を高めるべく、CPU41はその検出情報を受けて、圧縮機1を運転周波数が100Hz程度から55Hzに落として運転するように制御し、第1電動膨張弁6の開度を100ステップから450ステップの状態(開度を十分に開いた状態、即ち冷媒を絞らない状態)となるように、また第2電動膨張弁11の開度を50ステップからほとんど流れない20ステップ(なお、30ステップ程度で流れ始める。)の状態となるように制御し、その後閉じていた電磁開閉弁10を開くように制御する。
そして、この電磁開閉弁10が開いてから、所定時間後(例えば、数秒後)に前記第2電動膨張弁11の開度を20ステップ(ほとんど流れない)から50ステップの状態となるように、CPU41は第2電動膨張弁11を制御するので、30ステップ程度を超え始めると中間インジェクション回路Mにも冷媒が流れ始めて、前記圧縮機1の第1の回転圧縮要素1Aと第2の回転圧縮要素1Bとの間である高圧側と低圧側との中間にも戻される。即ち、圧縮機1→マフラ2→冷媒対水熱交換器3の冷媒流路3A→冷却器4の一次流路4A→内部熱交換器5の一次流路5A→第1電動膨張弁6→蒸発器7→内部熱交換器5の二次流路5B→アキュムレータ8→圧縮機1の順に冷媒が流れるのに加え、中間インジェクション回路Mにも冷媒が流れ、即ち冷媒対水熱交換器3の冷媒流路3Aを介する冷媒は電磁開閉弁10、第2電動膨張弁11、冷却器4の二次流路4B、前記圧縮機1の高圧側と低圧側との中間にも戻される。
その後、CPU41は圧縮機1が55Hzから100Hz程度の運転周波数で運転するように、第1電動膨張弁6を450ステップから80ステップの状態で絞る状態となるように制御し、また第2電動膨張弁11を例えば同じく80ステップの状態で絞る状態となるように制御して、中間インジェクション回路Mにも冷媒が流れるような運転(以下、「スプリットサイクル運転」という。)となるように制御する。
このようなスプリットサイクル運転中において、温度検出センサ30が蒸発器7の温度について、例えばマイナス5℃以下を検出すると、CPU41は除霜用電磁弁12を開くように制御し、冷媒を冷却器4を介して前記圧縮機1の低圧側と高圧側との中間へ戻らせると共に分岐路13を介して前記蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除くこととなる。
この場合、温度検出センサ30が蒸発器7の温度についてマイナス5℃以下を検出すると、初めにCPU41は室外機送風機(図示せず)を停止させると共に圧縮機1の運転周波数を100Hz程度から85Hzとし、また第1電動膨張弁6を完全開成状態の450ステップとする。そして、5秒経過後に除霜用電磁弁12を開いて、前記圧縮機1の低圧側と高圧側との中間から冷媒を分岐路13を介して前記蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除く。従って、分岐路13を介する中圧の高温ガス冷媒により、また完全開成状態(全開状態)の第1電動膨張弁6を介する高圧の高温ガス冷媒により、比較的短時間で除霜がされることとなる。また除霜運転中でも、内部熱交換器5の冷媒の出口温度を下げることがなく、蒸発器7の除霜を効果的に行うことができ、冷媒対水熱交換器3の冷媒側の出口温度が低くならないようにして、除霜運転後の通常運転の立上がりを良好にすることができる。
この除霜運転中においては、圧縮機1は運転周波数85Hzで運転を継続するので、中圧以降の第2の回転圧縮要素1Bによる圧縮工程も通常に動作し、冷媒対水熱交換器3、冷却器4及び内部熱交換器5に高圧冷媒を供給する。
また、温度検出センサ30が蒸発器7の温度について5℃以上を検出すると、CPU41は圧縮機1の運転周波数を85Hzから100Hzとし、また第1電動膨張弁6を80ステップに戻し、10秒後に除霜用電磁弁12を閉じるように制御し、除霜が終了する。
また、上述したような貯湯運転中に、以上のようなスプリットサイクル運転がなされている状態において、外気温度検出センサ45による外気温度が5℃以上になったことを検出すると、CPU41はスプリットサイクル運転から前述したような通常サイクル運転となるように制御する。即ち、CPU41は外気温度が5℃以上になったことの外気温度検出センサ45からの検出情報を受けて、圧縮機1を運転周波数が100Hz程度から55Hzに落として運転するように制御し、第1電動膨張弁6の開度を80ステップから450ステップの状態(開いた状態、即ち冷媒を絞らない状態)となるように、また第2電動膨張弁11の開度を80ステップからほとんど流れない20ステップ(なお、30ステップ程度で流れ始める。)の状態となるように制御し、その後電磁開閉弁10を閉じるように制御する。従って、このように電磁開閉弁10が閉じられるので、中間インジェクション回路Mには冷媒が流れなくなる。
これにより、第2電動膨張弁11を事実上閉じた状態として冷媒を流さない状態として、電磁開閉弁10を閉じる際の冷媒による大きな圧力及び温度変化がほとんど生じないから、本ヒートポンプ式給湯機の信頼性や耐久性等の向上が図れることとなる。
その後、CPU41は圧縮機1が55Hzから100Hz程度の運転周波数で運転するように、第1電動膨張弁6を450ステップから100ステップの状態で絞る状態となるように制御し、また第2電動膨張弁11を20ステップから50ステップの状態(待機状態)となるように制御するが、電磁開閉弁10は閉じているので、中間インジェクション回路Mには冷媒は流れず、圧縮機1→マフラ2→冷媒対水熱交換器3の冷媒流路3A→冷却器4の一次流路4A→内部熱交換器5の一次流路5A→第1電動膨張弁6→蒸発器7→内部熱交換器5の二次流路5B→アキュムレータ8→圧縮機1の順に冷媒が流れる通常サイクル運転がなされる。
なお、本実施形態においては、外気温度検出センサ45による外気温度が所定温度、例えば5℃未満にある場合にはスプリットサイクル運転として、5℃以上の場合には通常サイクル運転としたが、これに限らず、例えば5℃以下にある場合にはスプリットサイクル運転として、5℃を超える場合には通常サイクル運転としてもよい。
なお、前述したように、通常サイクル運転中においても、スプリットサイクル運転中においても、蒸発器7の温度がマイナス5℃以下となると、除霜用電磁弁12を開いて、冷媒を分岐路13を介して蒸発器7に流すことにより、蒸発器7に発生付着した霜を除くが、この場合、圧縮機1の運転周波数を100Hz程度から除霜運転の際の運転周波数を85Hz(目標値)としたのは、以下の理由による。
即ち、初めに除霜運転の際の圧縮機1の圧縮工程での仕事(消費電力)の通常運転(通常サイクル運転及びスプリットサイクル運転)の際の圧縮機1の圧縮工程での仕事(消費電力)に対する割合を求め、例えばこれを0.476とする。この0.476とすることによって、内部熱交換器5の冷媒の出口温度を一定温度以上として、希望の温水を得ることができる。そして、圧縮機1の一段目の第1の回転圧縮要素1Aを構成するシリンダに対する二段目の第2の回転圧縮要素1Bを構成するシリンダの容積比が計測して0.56であるとして、前記通常運転の際の圧縮機1の運転周波数が100Hzであり、これらから求める。
具体的には、(目標値/100(Hz))×0.56=0.476であるので、これから目標値である除霜運転の際の運転周波数は、85Hzとなる。これにより、除霜運転中でも、内部熱交換器5の冷媒の出口温度を下げることがなく、蒸発器7の除霜を効果的に行うことができ、冷媒対水熱交換器3の冷媒側の出口温度が低くならないようにして、除霜運転後の通常運転の立上がりを良好にすることができる。
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1 圧縮機
3 冷媒対水熱交換器
5 内部熱交換器
6 第1電動膨張弁
7 蒸発器
10 電磁開閉弁
11 第2電動膨張弁
12 除霜用電磁弁
20 貯湯槽
28 循環ポンプ
30 温度検出センサ
40 マイクロコンピュータ
41 CPU
M 中間インジェクション回路
3 冷媒対水熱交換器
5 内部熱交換器
6 第1電動膨張弁
7 蒸発器
10 電磁開閉弁
11 第2電動膨張弁
12 除霜用電磁弁
20 貯湯槽
28 循環ポンプ
30 温度検出センサ
40 マイクロコンピュータ
41 CPU
M 中間インジェクション回路
Claims (2)
- 貯湯槽、循環ポンプ及び加熱用熱交換器を温水配管で環状に接続してなる貯湯回路と、前記貯湯槽内の湯を利用部へ供給する給湯回路と、2段圧縮式の圧縮機、前記加熱用熱交換器、冷却器、第1電動膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷媒回路とを備え、貯湯運転中において前記蒸発器が一定温度になると、前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間と前記蒸発器とを結ぶ冷媒配管中に設けられた除霜用電磁弁開いて、前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間から冷媒を前記蒸発器に流すことにより、蒸発器に発生付着した霜を除くようにしたヒートポンプ式給湯機であって、
除霜運転の際の前記圧縮機の圧縮工程での仕事の通常の貯湯運転の際の圧縮機の圧縮工程での仕事に対する割合と、前記圧縮機の一段目の第1の回転圧縮要素を構成するシリンダに対する二段目の第2の回転圧縮要素を構成するシリンダの容積比と、前記通常の貯湯運転の際の圧縮機の運転周波数とから求めた運転周波数で、除霜運転の際の前記圧縮機を運転させるように制御させる制御装置を設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 貯湯槽、循環ポンプ及び加熱用熱交換器を温水配管で環状に接続してなる貯湯回路と、前記貯湯槽内の湯を利用部へ供給する給湯回路と、2段圧縮式の圧縮機、前記加熱用熱交換器、冷却器、第1電動膨張弁及び蒸発器を冷媒配管で環状に接続してなる冷媒回路と、前記加熱用熱交換器と前記冷却器との間の冷媒回路から分岐され、その途中に電磁開閉弁、第2電動膨張弁及び前記冷却器を有し、前記加熱用熱交換器から吐出した冷媒の一部を前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間に冷媒を戻す中間インジェクション回路とを備え、貯湯運転中において前記蒸発器が一定温度になると、前記圧縮機の低圧側と高圧側との中間と前記冷却器とを結ぶ冷媒配管から分岐して前記蒸発器に戻る分岐路の途中に設けられた除霜用電磁弁開いて、前記中間インジェクション回路を流れる冷媒を前記蒸発器にも流すことにより、蒸発器に発生付着した霜を除くようにしたヒートポンプ式給湯機であって、
除霜運転の際の前記圧縮機の圧縮工程での仕事の通常の貯湯運転の際の圧縮機の圧縮工程での仕事に対する割合と、前記圧縮機の一段目の第1の回転圧縮要素を構成するシリンダに対する二段目の第2の回転圧縮要素を構成するシリンダの容積比と、前記通常の貯湯運転の際の圧縮機の運転周波数とから求めた運転周波数で、除霜運転の際の前記圧縮機を運転させるように制御させる制御装置を設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009083840A JP2010236736A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | ヒートポンプ式給湯機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009083840A JP2010236736A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | ヒートポンプ式給湯機 |
Publications (1)
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JP2010236736A true JP2010236736A (ja) | 2010-10-21 |
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ID=43091223
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2010236736A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2020003590A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2021-07-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷凍サイクル装置およびそれを備えた液体加熱装置 |
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2009
- 2009-03-31 JP JP2009083840A patent/JP2010236736A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2020003590A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2021-07-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷凍サイクル装置およびそれを備えた液体加熱装置 |
JP7133817B2 (ja) | 2018-06-29 | 2022-09-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷凍サイクル装置およびそれを備えた液体加熱装置 |
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