JP2010235533A - 骨粗鬆症の予防又は治療用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性の優れている骨粗鬆剤の提供
【解決手段】マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
【選択図】 図1
【解決手段】マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
【選択図】 図1
Description
本発明は、骨粗鬆症の予防又は治療用剤に関する。
閉経後の更年期障害は、老化や閉経後の女性ホルモンの低下によるホルモンバランスの不均衡が原因である。更年期障害の中で高齢化社会に伴って患者数の増加が著しい骨粗鬆症は、QOLの低下が著しくその予防が重要である。
骨粗鬆症対策は、エストロゲン製剤などのホルモン剤や植物由来の剤が提案されている。エストロゲン製剤などは、副作用がある恐れがあり、安全性が懸念されている。安全性の高い骨粗鬆対症剤が探索されている。
骨粗鬆症対策は、エストロゲン製剤などのホルモン剤や植物由来の剤が提案されている。エストロゲン製剤などは、副作用がある恐れがあり、安全性が懸念されている。安全性の高い骨粗鬆対症剤が探索されている。
例えば、特許文献1(特開2003−313137号公報)には、Jatropha macranthaエキス、Lepidium meyenii Walpエキス、並びに、Epimedim koreanumエキスを含有する骨粗鬆症治療用医薬組成物が開示されている。特許文献2(特開2000−53576号公報)には、セリ科ペトロセリヌム(Petroselinum)属、キク科カーサムス(Carthamus)属、バラ科ルブス(Rubus)属、バラ科アグリモニア(Arimonia)属、クマツヅラ科ヴァーベナ(Verbena)属、およびシソ科メリッサ(Melissa)属のハーブ植物の抽出物を有効成分とする骨粗鬆症剤が開示されている。
本発明は、新たな骨粗鬆症予防又は治療剤を提供することを課題とする。特に、安全性の優れている骨粗鬆剤の提供を目的とする。
本発明者は、骨粗鬆症の予防作用を有する物質を見出す目的で、200種類の植物エキスについて、細胞生存率及びTRPA活性を指標にスクリーニングを行った結果、マカの葉に強い破骨細胞への分化抑制作用があることを見出した。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
(2)抽出物が、エタノール抽出物であることを特徴とする(1)記載の骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
(3)(1)又は(2)に記載された骨粗鬆症の予防又は治療用剤を含有する経口薬。
(4)(3)に記載された経口薬を含有する錠剤又はカプセル。
(5)(1)又は(2)に記載された骨粗鬆症の予防又は治療用剤を含有するペットフード。
(6)マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制剤。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
(2)抽出物が、エタノール抽出物であることを特徴とする(1)記載の骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
(3)(1)又は(2)に記載された骨粗鬆症の予防又は治療用剤を含有する経口薬。
(4)(3)に記載された経口薬を含有する錠剤又はカプセル。
(5)(1)又は(2)に記載された骨粗鬆症の予防又は治療用剤を含有するペットフード。
(6)マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制剤。
マカの葉から抽出されたエキスを用いることにより安全性の高い骨粗鬆予防、治療剤を提供することができる。特に、破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制作用を示し、細胞毒性が低く安全性の高い骨粗鬆予防及び治療剤である。
本発明は、植物由来の骨粗鬆対症剤を探索して得られたものである。探索手法として、破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制作用を指標とした骨吸収抑制物質の探索を行った。
破骨細胞は、造血幹細胞を起源とし、数個の細胞が融合し形成される高度に分化した多核巨細胞であり、細胞質に強い酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(tertrate-resistant acid phosphatase ; TRAP)活性を示す。骨芽細胞から破骨細胞前駆細胞への分化誘導シグナルであるRANKL(receptor activator of NF-κB ligand)はTNFファミリーに属し、破骨細胞前駆細胞膜上の受容体(RANK)に結合し、破骨細胞分化を誘導する。
今回の実験では、破骨細胞前駆細胞RAW264.7細胞に天然物成分を添加し、分化に伴う骨吸収マーカーのTRAP活性の抑制能を指標として骨吸収抑制作用物質をスクリーニングした。約200種の植物を対象にして、スクリーニングした結果、破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制作用が高い植物であって、細胞毒性が低い植物材料として、マカの葉を見出すことができた。
破骨細胞は、造血幹細胞を起源とし、数個の細胞が融合し形成される高度に分化した多核巨細胞であり、細胞質に強い酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(tertrate-resistant acid phosphatase ; TRAP)活性を示す。骨芽細胞から破骨細胞前駆細胞への分化誘導シグナルであるRANKL(receptor activator of NF-κB ligand)はTNFファミリーに属し、破骨細胞前駆細胞膜上の受容体(RANK)に結合し、破骨細胞分化を誘導する。
今回の実験では、破骨細胞前駆細胞RAW264.7細胞に天然物成分を添加し、分化に伴う骨吸収マーカーのTRAP活性の抑制能を指標として骨吸収抑制作用物質をスクリーニングした。約200種の植物を対象にして、スクリーニングした結果、破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制作用が高い植物であって、細胞毒性が低い植物材料として、マカの葉を見出すことができた。
マカ(Lepidiummee yenii)は、アブラナ科に属しアンデスの高地アニン県で栽培される植物である。マカには豊富なビタミン、ミネラル、アミノ酸が含有され、疲労回復、若返り、精力増強に効果を発揮するとされている。マカの植物体の内、通常利用されている部分は根茎である。本発明では、マカの葉に骨粗鬆症予防、改善機能があることを見出した。通常用いられている根茎は、骨粗鬆症を改善する作用機序を発揮しないことを確認した。
[抽出手段]
本発明は、マカの葉を原料として用い、植物原料を乾燥した粉末状でも用いることは可能であるが、抽出したエキスが好ましい。抽出物は、上記植物体等の原料から、有効成分を効果的に抽出し得る溶媒を用いて抽出するか、これらを部分精製することにより得られる。
抽出溶媒は、有効成分を効果的に抽出し得る溶媒であれば特に限定されるものではないが、例えば、エタノール、メタノール、アセトン、プロパノール等の低級アルコールのように水と混和する有機溶媒、またはそれらの混液、酢酸エチル等の低級エステル、水等を用いることができる。原料をそのままこれらの溶媒で抽出することもできるが、好ましくは、抽出効率を高めるために、これらの原料を細かく裁断してから溶媒で抽出することが望ましい。更に、抽出を2〜4回繰り返して抽出効率を高めることも可能である。
好ましい抽出方法としては、細かく裁断した原料1gに対して5〜100ml、特に10〜20ml程度の溶媒を用いる方法が挙げられる。抽出溶媒として有機溶媒を用いる場合は、1日から1カ月間、好ましくは2〜5日間、室温で行うことが望ましい。また、抽出溶媒として水を用いる場合は、抽出効率を高めるため、加温することが望ましい。更に、抽出物中の有効成分の濃度を高めるために、所望により、得られた抽出物を更に、濃縮、液液分配、吸着クロマトグラフィー、順相もしくは逆相クロマトグラフィー等の手段に付すことも可能である。
本発明は、マカの葉を原料として用い、植物原料を乾燥した粉末状でも用いることは可能であるが、抽出したエキスが好ましい。抽出物は、上記植物体等の原料から、有効成分を効果的に抽出し得る溶媒を用いて抽出するか、これらを部分精製することにより得られる。
抽出溶媒は、有効成分を効果的に抽出し得る溶媒であれば特に限定されるものではないが、例えば、エタノール、メタノール、アセトン、プロパノール等の低級アルコールのように水と混和する有機溶媒、またはそれらの混液、酢酸エチル等の低級エステル、水等を用いることができる。原料をそのままこれらの溶媒で抽出することもできるが、好ましくは、抽出効率を高めるために、これらの原料を細かく裁断してから溶媒で抽出することが望ましい。更に、抽出を2〜4回繰り返して抽出効率を高めることも可能である。
好ましい抽出方法としては、細かく裁断した原料1gに対して5〜100ml、特に10〜20ml程度の溶媒を用いる方法が挙げられる。抽出溶媒として有機溶媒を用いる場合は、1日から1カ月間、好ましくは2〜5日間、室温で行うことが望ましい。また、抽出溶媒として水を用いる場合は、抽出効率を高めるため、加温することが望ましい。更に、抽出物中の有効成分の濃度を高めるために、所望により、得られた抽出物を更に、濃縮、液液分配、吸着クロマトグラフィー、順相もしくは逆相クロマトグラフィー等の手段に付すことも可能である。
[剤型]
本発明は、骨粗鬆症に対する予防剤、治療剤として用いることができる。
植物抽出物を有効成分とし、常法に従って公知の医薬品用担体と組合わせて製剤化することができる。剤型は、経口投与剤としては、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ剤、ドライシロップ剤等が例示でき、非経口投与剤としては、注射剤の他、坐薬、膣坐薬等の坐剤、噴霧剤等の経鼻投与剤、軟膏、経皮吸収性テープ等の経皮吸収剤が例示できる。
ペットには、犬、猫、ハムスター、リス等の哺乳類の高齢ペットを対象として、骨粗鬆の予防や治療用として投与できる。投与は、剤そのものの他飼料に添加することができる。本発明のペットフードの形態は特に限定されるものではなく、例えばドライタイプ、ウェットタイプ、セミモイストタイプ、ビスケットタイプ、ソーセージタイプ、ジャーキータイプ、粉末、顆粒、カプセルなどが挙げられる。
発明の吸収性骨疾患の予防・治療剤は、原料乾物換算として、通常成人1日当たり1〜100g、好ましくは3〜30gを1〜3回に分けて経口または非経口で投与できる投与単位とすれば良い。これらの投与量は、年齢、症状等により適宜増減することが可能である。
本発明で用いる原材料のマカは、細胞毒性試験においても細胞生存率が高く、安全性を確認している。また、すでに生薬等として用いられている植物から得られるものであるので、安全性において特に問題になる点はないものである。
本発明は、骨粗鬆症に対する予防剤、治療剤として用いることができる。
植物抽出物を有効成分とし、常法に従って公知の医薬品用担体と組合わせて製剤化することができる。剤型は、経口投与剤としては、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ剤、ドライシロップ剤等が例示でき、非経口投与剤としては、注射剤の他、坐薬、膣坐薬等の坐剤、噴霧剤等の経鼻投与剤、軟膏、経皮吸収性テープ等の経皮吸収剤が例示できる。
ペットには、犬、猫、ハムスター、リス等の哺乳類の高齢ペットを対象として、骨粗鬆の予防や治療用として投与できる。投与は、剤そのものの他飼料に添加することができる。本発明のペットフードの形態は特に限定されるものではなく、例えばドライタイプ、ウェットタイプ、セミモイストタイプ、ビスケットタイプ、ソーセージタイプ、ジャーキータイプ、粉末、顆粒、カプセルなどが挙げられる。
発明の吸収性骨疾患の予防・治療剤は、原料乾物換算として、通常成人1日当たり1〜100g、好ましくは3〜30gを1〜3回に分けて経口または非経口で投与できる投与単位とすれば良い。これらの投与量は、年齢、症状等により適宜増減することが可能である。
本発明で用いる原材料のマカは、細胞毒性試験においても細胞生存率が高く、安全性を確認している。また、すでに生薬等として用いられている植物から得られるものであるので、安全性において特に問題になる点はないものである。
〔破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制作用を指標とした骨吸収抑制物質の探索〕
破骨細胞は、造血幹細胞を起源とし、数個の細胞が融合し形成される高度に分化した多核巨細胞であり、細胞質に強い酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(tertrate-resistant acid phosphatase ; TRAP)活性を示す。骨芽細胞から破骨細胞前駆細胞への分化誘導シグナルであるRANKL(receptor activator of NF-κB ligand)はTNFファミリーに属し、破骨細胞前駆細胞膜上の受容体(RANK)に結合し、破骨細胞分化を誘導する。
今回の実験では、マウス由来単球白血病細胞株である破骨細胞前駆細胞RAW264.7(ATCCTIB-71)細胞に天然物成分を添加し、分化に伴う骨吸収マーカーのTRAP活性の抑制能を指標として骨吸収抑制作用物質をスクリーニングした。
このTRAP活性は骨芽細胞を破骨細胞に分化させる指標となり、TRAP活性が抑制されると骨破壊が抑制され、その結果骨粗鬆症が抑制される。
破骨細胞は、造血幹細胞を起源とし、数個の細胞が融合し形成される高度に分化した多核巨細胞であり、細胞質に強い酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(tertrate-resistant acid phosphatase ; TRAP)活性を示す。骨芽細胞から破骨細胞前駆細胞への分化誘導シグナルであるRANKL(receptor activator of NF-κB ligand)はTNFファミリーに属し、破骨細胞前駆細胞膜上の受容体(RANK)に結合し、破骨細胞分化を誘導する。
今回の実験では、マウス由来単球白血病細胞株である破骨細胞前駆細胞RAW264.7(ATCCTIB-71)細胞に天然物成分を添加し、分化に伴う骨吸収マーカーのTRAP活性の抑制能を指標として骨吸収抑制作用物質をスクリーニングした。
このTRAP活性は骨芽細胞を破骨細胞に分化させる指標となり、TRAP活性が抑制されると骨破壊が抑制され、その結果骨粗鬆症が抑制される。
<実験材料および方法>
1. 使用細胞
M-CSF非存在下、RANKLのみで破骨細胞様細胞に誘導される細胞である破骨細胞前駆細胞RAW264.7細胞を用いた。以下の方法に従い、TRAP(tartrate-resistant acid phosphatase)活性を測定した。
破骨細胞前駆細胞RAW264.7細胞は96穴プレートを用いDulbecco’s Modified Eagle Medium(DMEM培地)中、RANKL(100ng/ml)とマカ葉抽出液(10-100μg/ml)存在下3日間培養後、細胞(96well-プレート)を5分間遠心し、上清を取り除いた。10%ホルマリン溶液100μl/wellを加え、10分間固定させた。上清を取り除き、90%エタノール5μl/wellを加え、1分間乾燥させた。
クエン酸バッファー100μl/wellを加え、30分間、37℃インキュベーターで反応後、0.1N NaOH 100μl/wellを添加して反応を止め、プレートリーダーを用いて、415nmで吸光度を測定した。
1. 使用細胞
M-CSF非存在下、RANKLのみで破骨細胞様細胞に誘導される細胞である破骨細胞前駆細胞RAW264.7細胞を用いた。以下の方法に従い、TRAP(tartrate-resistant acid phosphatase)活性を測定した。
破骨細胞前駆細胞RAW264.7細胞は96穴プレートを用いDulbecco’s Modified Eagle Medium(DMEM培地)中、RANKL(100ng/ml)とマカ葉抽出液(10-100μg/ml)存在下3日間培養後、細胞(96well-プレート)を5分間遠心し、上清を取り除いた。10%ホルマリン溶液100μl/wellを加え、10分間固定させた。上清を取り除き、90%エタノール5μl/wellを加え、1分間乾燥させた。
クエン酸バッファー100μl/wellを加え、30分間、37℃インキュベーターで反応後、0.1N NaOH 100μl/wellを添加して反応を止め、プレートリーダーを用いて、415nmで吸光度を測定した。
細胞生存率の測定
細胞生存率は、Cell titer 96 AQuseous One Solution(Promega)法またはMTT法にて測定した。
細胞生存率は、Cell titer 96 AQuseous One Solution(Promega)法またはMTT法にて測定した。
Cell titer法
1)96-well プレートに細胞(1×103個/ml)播種し3日間培養した。
2)細胞を播種した96-wellプレートにcell titer 96 AQuseous One Solutionを10μl/well加え、15分間培養した。
3)プレートリーダーを用いて、490nmで吸光度を測定した。
1)96-well プレートに細胞(1×103個/ml)播種し3日間培養した。
2)細胞を播種した96-wellプレートにcell titer 96 AQuseous One Solutionを10μl/well加え、15分間培養した。
3)プレートリーダーを用いて、490nmで吸光度を測定した。
MTT Assay
MTT試薬:5mg/ml PBS(−)
1)96-well プレートに細胞(1×104個/ml)播種し3日間培養した。
2)細胞を播種した96-wellプレートにMTT試薬を10μg/mlずつ分注し
軽くshakerで振とう後、CO2incubator(37℃、5%CO2)にて4時間反応させた。
3)plateを2000rpm,10-15min 遠心後、
4)上清を捨てて、isopropanol-0.04NHCLを100μg/ずつ分注した。
5)shakerで振とうし3%SDSを10μg/mlずつ分注した。
6)shakerで振とうし Plate Readerで測定した。(OD595-655)
MTT試薬:5mg/ml PBS(−)
1)96-well プレートに細胞(1×104個/ml)播種し3日間培養した。
2)細胞を播種した96-wellプレートにMTT試薬を10μg/mlずつ分注し
軽くshakerで振とう後、CO2incubator(37℃、5%CO2)にて4時間反応させた。
3)plateを2000rpm,10-15min 遠心後、
4)上清を捨てて、isopropanol-0.04NHCLを100μg/ずつ分注した。
5)shakerで振とうし3%SDSを10μg/mlずつ分注した。
6)shakerで振とうし Plate Readerで測定した。(OD595-655)
[マカ葉のエタノール抽出物のマウス由来単球白血病細胞株RAW264.7細胞(ATCCTIB-71)における細胞毒性]
マカのエタノール抽出物がRAW264.7細胞に対し、細胞毒性があるかを確認するためにCell proliferation assay を行なった。100%エタノールを試料と同濃度に添加した細胞をコントロールとした。
マカのエタノール抽出物がRAW264.7細胞に対し、細胞毒性があるかを確認するためにCell proliferation assay を行なった。100%エタノールを試料と同濃度に添加した細胞をコントロールとした。
その結果、マカ葉のエタノール抽出物に細胞毒性は認められなかった。
[細胞毒性試験結果]
さらにMTT assayを用いた細胞毒性について計測した。その結果を表1に示す。
さらにMTT assayを用いた細胞毒性について計測した。その結果を表1に示す。
マカの葉のエタノール抽出物は100μg/ml濃度でコントロールと大差ない細胞生存率を示した。
[マカ葉抽出物の濃度依存TRAP活性抑制試験]
次にマカの葉抽出物の濃度依存性に関するTRAP活性抑制試験を行った。
マカ葉抽出物(エタノール抽出)についての試験結果を図1に示す。この結果、RANKL(+)について見ると、コントロールに比較して10μg/mlでも約半減しており、更に濃度に依存して低下しているので、TRAP活性抑制が高いことが分かる。特に、30μg/ml以上では、20%以下に抑制する。
次にマカの葉抽出物の濃度依存性に関するTRAP活性抑制試験を行った。
マカ葉抽出物(エタノール抽出)についての試験結果を図1に示す。この結果、RANKL(+)について見ると、コントロールに比較して10μg/mlでも約半減しており、更に濃度に依存して低下しているので、TRAP活性抑制が高いことが分かる。特に、30μg/ml以上では、20%以下に抑制する。
〔比較例〕
[マカ根茎抽出物のTRAP活性抑制試験]
マカ根茎について、マカ葉と同様の方法で抽出(エタノール抽出液)した抽出液について、TRAP活性抑制試験を行った。
試験方法はマカ葉抽出液に準じ、抽出濃度は100μg/mlで行った。試験結果を表2に示す。
[マカ根茎抽出物のTRAP活性抑制試験]
マカ根茎について、マカ葉と同様の方法で抽出(エタノール抽出液)した抽出液について、TRAP活性抑制試験を行った。
試験方法はマカ葉抽出液に準じ、抽出濃度は100μg/mlで行った。試験結果を表2に示す。
(結果)
今回の試験結果では、マカの葉抽出物に、細胞毒性による安全性の確認ができ、且つTRAP活性抑制を濃度依存的に示した。したがって、マカ葉抽出物は、破骨細胞の生成を抑制し骨粗鬆症予防又は治療する効果を有する。また、通常経口(食用)として使用される部位であるマカの根茎には同様の作用を見出すことが出来なかったことから、マカの葉特有の効果であることを見出すことができた。
今回の試験結果では、マカの葉抽出物に、細胞毒性による安全性の確認ができ、且つTRAP活性抑制を濃度依存的に示した。したがって、マカ葉抽出物は、破骨細胞の生成を抑制し骨粗鬆症予防又は治療する効果を有する。また、通常経口(食用)として使用される部位であるマカの根茎には同様の作用を見出すことが出来なかったことから、マカの葉特有の効果であることを見出すことができた。
Claims (6)
- マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
- 抽出物が、エタノール抽出物であることを特徴とする請求項1記載の骨粗鬆症の予防又は治療用剤。
- 請求項1又は2に記載された骨粗鬆症の予防又は治療用剤を含有する経口薬。
- 請求項3に記載された経口薬を含有する錠剤又はカプセル。
- 請求項1又は2に記載された骨粗鬆症の予防又は治療用剤を含有するペットフード。
- マカの葉から得られる抽出物を有効成分とする破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への分化抑制剤。
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JP2009086796A JP2010235533A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 骨粗鬆症の予防又は治療用剤 |
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Cited By (2)
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WO2012085226A1 (fr) * | 2010-12-22 | 2012-06-28 | Laboratoires Expanscience | Extrait de parties aeriennes de maca riche en polyphenols et composition le comprenant |
KR101620079B1 (ko) | 2013-09-10 | 2016-05-13 | 이지원 | 토복령 추출물 또는 토복령 추출물 및 마카 추출물의 혼합물을 포함하는 남성 갱년기 증후군의 예방, 치료 또는 개선용 조성물 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012085226A1 (fr) * | 2010-12-22 | 2012-06-28 | Laboratoires Expanscience | Extrait de parties aeriennes de maca riche en polyphenols et composition le comprenant |
FR2969495A1 (fr) * | 2010-12-22 | 2012-06-29 | Expanscience Lab | Extrait de parties aeriennes de maca riche en polyphenols et composition le comprenant |
KR101620079B1 (ko) | 2013-09-10 | 2016-05-13 | 이지원 | 토복령 추출물 또는 토복령 추출물 및 마카 추출물의 혼합물을 포함하는 남성 갱년기 증후군의 예방, 치료 또는 개선용 조성물 |
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Legal Events
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