JP2010234509A - ウェブ加工ラインおよびウェブ加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚さの均一性の低いウェブからでも直角度の高いシートが得られるウェブ加工ラインおよびウェブ加工方法の提供。
【解決手段】ウェブ巻出し装置と、前記ウェブ巻出し装置で巻き出されたウェブを所定の巾に裁断する裁断装置と、前記裁断装置で裁断されたウェブを所定の長さに切断してシートとする切断装置と、前記裁断装置と前記切断装置との間に位置するとともに、前記裁断装置で裁断されたウェブの1対の側縁の一方と他方とで長さが異なる場合に、長い方の側縁の搬送経路長を短いほうの側縁の搬送経路長よりも長くし、前記裁断されたウェブが前記切断装置に向かって互いに平行に搬送されるようにウェブの搬送経路を修正するウェブ搬送経路修正手段と、を備えるウェブ加工ライン。
【選択図】図4

Description

本発明は、ウェブ加工ラインおよびウェブ加工方法にかかり、特に、ウェブを所定巾に裁断した後、所定長さに切断してシートとするウェブ加工ラインにおいて、厚さの均一性の低いウェブからでも直角度の高いシートが得られるウェブ加工ラインおよびウェブ加工方法に関する。
平版印刷版は、アルミニウムまたはその合金のウェブの片側または両側の面を粗面化した支持体ウェブの粗面化面に感光性、感熱性、または光重合性の製版層を設けた平版印刷版原反ウェブを所定巾に裁断した後、所定長さに切断して製造される(特許文献1)。
平版印刷版原反ウェブは、コイル状に巻き取られたウェブを巻き戻しながら連続的に粗面化し、粗面化面に連続的に製版層を形成することによって製造される。平版印刷版原反ウェブは通常はコイル状に巻き取られた状態で保管され、平版印刷版に加工する際には、コイル状に巻き取られた平版印刷版原反ウェブを巻き戻しつつ、裁断及び切断を行う。
ウェブは、スラブ(圧延用鋳塊)を圧延機で圧延して製造されるが、ウェブは通常は所定の張力を付与した状態でコイル状に巻き取られた状態で出荷される。ここで、スラブを圧延するときは、図11の(A)に示すように幅方向の厚み分布を中央部が厚く側縁部が薄いクラウン状とするのが一般的である。
このような断面形状を有するウェブを巻き取ると、図11の(B)に示すようにコイルの中央部が太鼓状に膨らむから、ウェブの中央部に強い張力が加わり、図12の(A)に示すようにその部分が局所的に伸び、中歪み(中伸び)という状態になる。
金属のウェブや平版印刷版原反ウェブを裁断及び切断して所定寸法のシートまたは平版印刷版とするための装置として、図13に示すように、ウェブロールから巻き出されたウェブを所定幅に裁断するスリッタ装置26、ウェブの搬送方向Fに沿ってスリッタ装置26の下流側に位置し、ウェブの送り長をカウントする測長装置30、および測長装置30の下流側に位置し、測長装置30が予め設定されたカウント値をカウントすると、それに同期して搬送方向Fに対して直交するように配設された切断カッタ32によってウェブを切断する切断装置31と、を備える加工ラインが一般的に使用される。
しかしながら、上述のように中歪みの生じたウェブは、中央部の方が側縁部よりも長いから、前記加工ラインにおいてスリッタ装置26によってウェブの中央部を裁断して2条のウェブにすると、図13に示すように、隣り合った2条のウェブはお互いに離れる方向に搬送される。このようなウェブを層間カッタ32で切断すると、平行四辺形状のシートまたは平版印刷版となる。
平版印刷版は、シート辺を基準に製版機や印刷機に装着されるので、平版印刷版の直角度が悪いと、カラー印刷を行ったときに色ずれが生じ、印刷品質が低下したり、平版印刷版の装着位置を調節して色ずれを解消させるときの調整時間が長くかかったり、不良印刷紙が大量に発生したりするという問題がある。
ウェブを裁断及び切断して得られるシートの直角度を調節する方法として、剪断直前の鋼帯の剪断機に対する直角度を検出し、検出した直角度に基き、千鳥配置した搬送ロール列の内少なくとも1つの搬送ロールの水平度を調節するか、または少なくとも1対のピンチロールの左右圧下量のバランスを調節する方法がある(特許文献2)
特開2001−322024号公報 特開平5−116021号公報
しかしながら、特許文献2に記載の方法は、高速加工によるウェブの搬送不安定化に対する対応策であって、ウェブの中歪みによるシートの形状歪みには対応できない。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、ウェブを所定巾に裁断した後、所定長さに切断してシートとするウェブ加工ラインにおいて、中歪みの生じたウェブのように厚さの均一性の低いウェブからでも直角度の高いシートが得られるウェブ加工ラインおよびウェブ加工方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ロール状に巻回されたウェブを一定の方向に巻き出すウェブ巻出し装置と、前記ウェブ巻出し装置で巻き出されたウェブを所定の巾に裁断する裁断装置と、前記裁断装置で裁断されたウェブを所定の長さに切断してシートとする切断装置と、前記裁断装置と前記切断装置との間に位置するとともに、前記裁断装置で裁断された複数のウェブのうちの少なくとも1つにおける1対の側縁の一方と他方とで長さが異なる場合に、長い方の側縁の搬送経路長を短いほうの側縁の搬送経路長よりも長くし、前記裁断されたウェブが前記切断装置に向かって互いに平行に搬送されるようにウェブの搬送経路を修正するウェブ搬送経路修正手段と、を備え、前記ウェブ搬送経路修正手段は、裁断された後のウェブよりも巾が狭く、裁断されたウェブの1対の側縁のうち、長さの長いほうを前記ウェブの搬送方向に対して交差する方向に押圧する歪み修正ローラを有するウェブ加工ラインに関する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のウェブ加工ラインにおいて、前記ウェブ搬送経路修正手段が、裁断及び切断されるウェブの幅方向に沿って複数設けられているものに関する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のウェブ加工ラインにおいて、前記ウェブ搬送経路修正手段が裁断されたウェブの側縁毎に設けられている歪み修正ローラであるものに関する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のウェブ加工ラインにおいて、前記歪み修正ローラが、ウェブの裁断位置変更に対応してウェブの幅方向に沿って位置変更可能とされているものに関する。
請求項5に記載の発明は、ロール状に巻回されたウェブを一定の方向に巻き出しつつ、所定の巾に裁断し、ついで所定の長さに切断してシートとするシート加工方法であって、裁断後のウェブの一方の側縁と他方の側縁とが長さが異なる場合、長い方の側縁をウェブの搬送方向と交差する方向に沿って押圧してウェブが互いに平行に搬送されるようにウェブの搬送経路を修正してから前記ウェブを切断するシート加工方法に関する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のシート加工方法において、前記ウェブの中央部の歪み量の前記ウェブ長さ方向の分布のプロファイルに基いて前記押圧量を算出し、裁断後のウェブの長い方の側縁をウェブの搬送方向と交差する方向に沿って押圧する際に、押圧量の算出値に基いて裁断後のウェブの押圧量を制御するものに関する。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のシート加工方法は、裁断後のウェブの側縁の進行方向または先端部の直角度をセンサ手段でリアルタイムに検出し、前記センサ手段における検出結果に基いて裁断後のウェブの押圧量を制御するものに関する。
請求項1の発明によれば、断装置で裁断されたウェブの1対の側縁の一方と他方とで長さが異なる場合には、ウェブ搬送経路修正手段の有する歪み修正ローラによって、長い方の側縁の搬送経路長を短いほうの側縁の搬送経路長よりも長くし、前記裁断されたウェブが前記切断装置に向かって互いに平行に搬送されるようにウェブの搬送経路を修正するから、厚さの均一性の低いウェブからでも直角度の高いシートが得られるウェブ加工ラインが提供される。
請求項2の発明によれば、ウェブを3列以上に裁断する場合においても直角度の高いシートが得られるウェブ加工ラインが提供される。
請求項3の発明においては、歪み修正ローラは、裁断されたウェブの側縁毎に設けられているから、裁断後のウェブの搬送方向を個々に調節できるシート加工ラインが提供される。
請求項4の発明においては、歪み修正ローラは、ウェブの裁断位置変更に対応してウェブの幅方向に沿って位置変更可能とされているから、ウェブの裁断位置の変更にも対応できるシート加工ラインが提供される。
請求項5の発明によれば、裁断装置で裁断されたウェブの1対の側縁の一方と他方とで長さが異なる場合には、ウェブ搬送経路修正手段によって、長い方の側縁の搬送経路長を短いほうの側縁の搬送経路長よりも長くし、前記裁断されたウェブが前記切断装置に向かって互いに平行に搬送されるようにウェブの搬送経路を修正する。したがって、厚さの均一性の低いウェブからでも直角度の高いシートが得られるウェブ加工方法が提供される。
また、ウェブが中央部の厚いクラウン状の断面を有する場合、このウェブをコイル状に巻回すると、コイルの中央部が歪む中歪みが生じるが、当然のことながら、ウェブの中歪みの大きさは、コイルの巻き始めの部分と巻き終りの部分とで異なる。しかしながら、請求項6のシート加工方法においては、前記ウェブの中央部の歪み量の前記ウェブ長さ方向の分布のプロファイルに基いて前記押圧量を制御しているから、このようなウェブからでも直角度の高いシートが得られる。
請求項7のシート加工方法においては、裁断後のウェブの側縁の進行方向または先端部の直角度をセンサ手段でリアルタイムに検出し、前記センサ手段における検出結果に基いて裁断後のウェブの押圧量を制御しているから、裁断後のウェブの進行方向等の予期しない変動にも追従できる。
図1は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインにつき、上流側の部分の構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインにつき、下流側の部分の構成を示す側面図である。 図3は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインの切断装置と歪み修正ローラ、およびこれらの近傍の部分の構成を示す平面図である。 図4は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインの切断装置と歪み修正ローラ、およびこれらの近傍の部分の構成を示す側面図である。 図5は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインの切断装置と歪み修正ローラの部分の構成を示す拡大側面図である。 図6は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインの別の例について切断装置と歪み修正ローラの部分の構成を示す拡大側面図である。 図7は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインに使用される歪み修正ローラの構成を示す拡大図である。 図8は、実施形態1に係る平版印刷版加工ラインの更に別の例について切断装置と歪み修正ローラの部分の構成を示す平面図である。 図9は、図6に示す形態の平版印刷版加工ラインを用い、歪み修正ローラによる修正を行った場合と行わなかった場合とについて平板印刷版原反ウェブのコイルの送り長と得られた平版印刷版の直角度との関係を示すグラフである。 図10は、図3に示す形態の平版印刷版加工ラインを用い、修正ローラの押込み量を変化させたときの平版印刷版の直角度の変化を示すグラフである。 図11は、ウェブをコイル状に巻回したときに中歪みが生じる機序を示す説明図である。 図12は、中歪みの生じたウェブを葉が手方向に裁断したときの状態を示す説明図である。 図13は、従来の平版印刷版加工ラインの切断装置と歪み修正ローラ、およびこれらの近傍の部分の構成を示す平面図である。
1.実施形態1
以下、本発明のウェブ加工ラインの一例である平版印刷版原反ウェブの加工ラインについて説明する。加工ラインの構成の概略を図1および図2に示す。
平版印刷版加工ライン10は、平版印刷版の加工ラインであり、図1に示すように、上流側(図1の右上側)には、平版印刷版の素材であって連続する帯状に形成された平版印刷版原反ウェブ12がロール状に巻き取られた原反ウェブロール13が着脱可能に装填されたウェブ巻出し装置としての原反ウェブ送出機14が配設されている。
原反ウェブロール13は原反ウェブ送出機14によって巻き戻され、平版印刷版原反ウェブ12が下流側に連続的に送り出される。
原反ウェブ送出機14から送り出された平版印刷版原反ウェブ12は、レベラ16においてカールが矯正された後、圧着ローラ18に至る。
圧着ローラ18により、平版印刷版原反ウェブ12の上面(画像形成面)に、合紙送出機20から送られて来た帯状の合紙22が圧着される。合紙送出機20から送出された合紙22は、帯電装置(図示せず。)により帯電されて平版印刷版原反ウェブ12に静電接着される。
圧着ローラ18の下流側にはノッチャー24が配置されている。ノッチャー24は、平版印刷版原反ウェブ12のスリット幅を変更する際に、平版印刷版原反ウェブ12における幅方向に沿った中央部及び両側端部をそれぞれ打抜いて所定形状の切欠部(ノッチ)を形成する機能を有する。前記ノッチを平版印刷版原反ウェブ12の中央部及び両側端部に形成することにより、裁断装置としてのスリッタ装置26の剪断刃が前記切欠部内で軸方向へ移動可能となる。これにより、平版印刷版原反ウェブ12と合紙22とを同時に連続裁断しつつ、平版印刷版原反ウェブ12の幅変更が可能になる。
スリッタ装置26により所定のスリット幅に裁断された平版印刷版原反ウェブ12は、測長装置30によって送り長がカウントされる。測長装置30が予め設定されたカウント値をカウントすると、それに同期して切断装置31の備える切断カッタ32が平版印刷版原反ウェブ12を切断する。これにより、予め設定されたサイズの平版印刷版46が製造される。平版印刷版原反ウェブ12から切断された平版印刷版46は、図2に示されるように、搬送コンベア34と、幅方向に沿って平版印刷版46を分離しつつ、矢印Fの方向に搬送するシート分離コンベア42とによって構成された搬送路37上を搬送され、シート集積装置50に投入される。
以下、切断装置31について詳説する。
図3〜図5に示すように、切断装置31は、測長ローラ30の近傍であって平版印刷版原反ウェブ12の搬送方向Fに対して下流側に設けられたメインフィードローラ31Aと、メインフィードローラ31Aと切断カッタ32との間に設けられたサブフィードローラ31Bと、メインフィードローラ31Aとサブフィードローラ31Bとの間に設けられ、平版印刷版原反ウェブ12がスリッタ装置28で裁断されて形成されたスリット及びその近傍を搬送方向Fに対して直交する方向である下方に押圧する歪み修正ローラ33とを備える。図5における矢印aは、歪み修正ローラ33で平版印刷版原反ウェブ12を押圧する方向を示す。なお切断カッタ32は、搬送方向Fに直交する方向、言い換えれば平版印刷版加工ライン10の機械芯に直交する方向に配設されている。
サブフィードローラ31Bは、平版印刷版原反ウェブ12を一定の張力で切断カッタ32に送り込む機能を有し、メインフィードローラ31Aからパウダークラッチ31Cを介して駆動力が伝達される。
切断装置31においては、サブフィードローラ31Bを設ける代わりに、図6に示すようにメインフィードローラ31Aと切断カッタ32との間における平版印刷版原反ウェブ12の搬送経路の下方にカッタ前コンベア31Dを配設し、メインフィードローラ31Aとカッタ前コンベア31Dとの間に歪み修正ローラ33を設けてもよい。
歪み修正ローラ33は、図7に示すように、表面がテーパークラウン状に形成され、平版印刷版原反ウェブ12の表面を傷つけないようにゴム材で被覆されている。歪み修正ローラ33は、図7において(A)に示すように単一のローラであって軸33Aの両端が腕状部材33Bで支持されていてもよく、また、同図の(B)に示すように2つに分割されたローラであって、夫々のローラの軸33Aが腕状部材33Bに片持ち状に支持されていてもよい。何れの形態の歪み修正ローラ33においても、腕状部材33Bはたとえばボール螺子機構(図示せず。)によって平版印刷版原反ウェブ12の搬送経路に対して上下可能とされていることが好ましい。
歪み修正ローラ33は、スリッタ装置28で裁断された平版印刷版原反ウェブ12の側縁の一方およびその近傍を下方に押圧して搬送経路長を長くし、前記側縁の他方の搬送経路長を変更しないようにするため、ローラの巾が裁断後の平版印刷版原反ウェブ12の巾よりも狭くされている。また、裁断位置に応じて押圧位置をウェブWの幅方向に沿って変更可能とされている。
図3〜図6に示す平版印刷版原反ウェブ12を2条に裁断する形態の平版印刷版加工ライン10においては、歪み修正ローラ33として図7の(A)に示す形態および同図の(B)に示す形態の何れも使用できるが、同図の(B)に示すローラが2つに分割された形態のものを用い、ローラとローラとの間隙が平版印刷版原反ウェブ12のスリットの上方に位置するように配設すれば、スリッタ装置28で2条に裁断されたウェブの搬送方向を個々に調節できるから好ましい。また、ローラが2つに分割された形態においては、隣り合う歪み修正ローラ同士の干渉を避けるため、図7の(B)に示すように片持ちの軸受を用いることが好ましい。
更に、裁断された平版印刷版原反ウェブ12が切断装置31に向かって互いに平行に搬送されたかどうかを、CCDセンサやラインセンサ(図示せず)のようなセンサ手段で、裁断された平版印刷版原反ウェブ12の側縁の進行方向をリアルタイムに読み取り、歪み修正ローラ33の押し下げ量Hにリアルタイムでフィードバックを掛けることも可能である。この場合、センサの位置は、スリッタ装置28と切断カッタ32の間で、できるだけ切断カッタ32に近いところがよい。また、それとは別に、切断装置通過後のウェブ先端部を検出する方法をとる場合は、前記センサ手段で、裁断された平版印刷版原反ウェブ12の先端部の走行方向または直角度をリアルタイムに読み取り、歪み修正ローラ33の押し下げ量Hにリアルタイムにフィードバックをかけることが可能である。平版印刷版原反ウェブ12の先端部を検出する場合は、切断済みの平版印刷版46の部分を検出すると、平版印刷版46が傾いて搬送されることがあり、検出誤差が生じることがあるので、切断装置31通過後であっても切断カッタ32によって切り離される前の平版印刷版原反ウェブ12の先端部を検出できるように、切断装置31からの切断タイミング信号を基に測定タイミングを制御する。これらのセンサ手段は、両者を併用することがより好ましい。更に、前記平版印刷版原反ウェブ12の長さ方向の分布プロファイルのデータベースと併用し、前記分布プロファイルを歪み修正ローラ33の押し下げ量Hの基本的な制御地とし、何れかまたは双方のセンサによるフィードバック信号をリアルタイムの変動追従用の制御地として制御することが最も好ましい。
平版印刷版原反ウェブ12を3条に裁断する形態の平版印刷版加工ライン10においては、図8に示すように平版印刷版原反ウェブ12の幅方向に沿って歪み修正ローラ33を2個設け、平版印刷版原反ウェブ12のスリッタ装置28で裁断された2条のスリットおよびその近傍を搬送方向Fに対して直交する方向である下方に押圧するようにしてもよい。この場合、歪み修正ローラ33としては図7の(B)に示すようにローラが2つに分割されたものを用い、ローラとローラとの間隙が平版印刷版原反ウェブ12のスリットの上方に位置するように配設すれば、スリッタ装置28で3条に裁断されたウェブの搬送方向を個々に調節できるから好ましい。
図5に示すように、平版印刷版原反ウェブ12のメインフィードローラ31Aによるニップ位置からサブフィードローラ31Bによるニップ位置までの距離をL、平版印刷版原反ウェブ12のメインフィードローラ31Aによるニップ位置からサブフィードローラ31Bによるニップ位置までの実際の搬送経路長をLe、歪み修正ローラ33による押圧が無いときの平版印刷版原反ウェブ12の搬送経路に沿った平版印刷版原反ウェブ12のメインフィードローラ31Aによるニップ位置から歪み修正ローラ33による押圧位置までの距離をLbとし、前記押圧位置からブフィードローラ31Bによるニップ位置までの距離をLfとしたとき、歪み修正ローラ33で平版印刷版原反ウェブ12を押圧する深さである押し下げ量Hは、以下の式:
Le=√(Lb+H)+√(Lf+H
L=Lb+Lf
に基いて設定される。この式を用いて、直角度を補正するのに必要な押し下げ量Hを算出して制御することができる。
平版印刷版加工ライン10において平版印刷版原反ウェブ12をスリッタ装置28で裁断すると、裁断前の平版印刷版原反ウェブ12の中央部にスリットが形成され、平版印刷版原反ウェブ12は2つに裁断されるが、平版印刷版原反ウェブ12に中歪みがあると、裁断後の平版印刷版原反ウェブ12においては、スリッタ装置28でスリットが形成された側の側縁が裁断前の平版印刷版原反ウェブ12において外側に位置していた側の側縁に比較して長くなる。
しかしながら、平版印刷版加工ライン10においては、裁断後の平版印刷版原反ウェブ12のスリッタ装置28でスリットが形成された側の側縁およびその近傍を、歪み修正ローラで下方に押圧し、裁断前の平版印刷版原反ウェブ12において外側に位置していた側の側縁よりも搬送経路長を長くし、2条のウェブが機械芯に対して平行に搬送されるようにしているから、2条のウェブは、切断カッタ32に対して直角に導入される。したがって、裁断後の平版印刷版原反ウェブ12が切断カッタ32で切断されて得られる平版印刷版46は各頂点における直角度が高い。
図11の(B)のように、圧延後にコイル状に巻回されたウェブは中央部が伸びると共に、ウェブの中央部を伸ばそうとする力はウェブがコイル状に巻回されていくに従って強まるため、圧延後のコイルの外周側ほど中歪みが強く発生することが判っている。このコイルを製版層形成液などを塗布するために一旦巻き解してから再度巻き取りを行った場合には、中歪みの強い部分はコイルの巻心側に移動する。図9において◇および□で示すように歪み修正ローラ33による押し下げを行わなかった場合のデータには、5000mコイルの中歪みの量が平版印刷版の直角度として表されている。5000mコイルの最初の方では平版印刷版の直角度が保たれているが、最後の1000mでは直角度が規格値を大きく外れ、その値が逓増していることがわかる。これは、スリッタ装置28への巻き解しの際に、最後の巻心側の4000m〜5000m付近で直角度が規格を大きく外れることを示している。そこで、このようなコイルの中歪み量の平版印刷版原反ウェブ12の長さ方向の分布プロファイルをデータベースとして所持しておき、歪み修正ローラの折下げ量Hを平版印刷版原反ウェブ12の送り長に応じて制御することが好ましい。
1.実施例1
図6に示す形態の平版印刷版加工ライン10を用い、平版印刷版原反ウェブ12に搬送方向に沿って加えられるウェブ張力を5Nに設定し、平版印刷版原反ウェブ12を400mmの巾に裁断し、1100mmの長さに切断して平版印刷版46を製造し、得られた平版印刷版46の直角度を測定した。結果を図9に示す。なお、図9における◆、■は、夫々歪み修正ローラ33の押込み量Hを3.5mmに設定したときの直角度の最大値および最小値を示し、◇、□は、夫々歪み修正ローラ33による押圧を行わなかったときの直角度の最大値および最小値を示す。なお、平版印刷版46の直角度は、平版印刷版46を定盤上に載置し、短辺を基準ブロックに押し当てたときの、短辺に直交する直線からの長辺のずれの大きさを求め、mm/1.1mで表した。
平版印刷版原反ウェブ12は、一旦製造された後、コイル状に巻回されるから、コイルの最内周の部分の中歪みが最も大きくなる。図9に示すように、歪み修正ローラ33による修正を行わなかった場合は、コイル送り長、即ち巻出し長さが5000mのときの直角度は+1.23mm/1.1m〜−1.18mm/1.1mと、許容値である0.8mm/1.1mを大きく超えていたが、歪み修正ローラ33による修正を行なった場合は、コイル送り長が5000mのときにおいても、直角度は+0.51mm/1.1m〜−0.46mm/1.1mと、大きく改善され、許容値である0.8mm/1.1m以下に十分に収まっていた。
ここで、平版印刷版原反ウェブ12の送り長が4000mを越えたところで歪み修正ローラ33による押圧を開始したところ、図9において一点鎖線で示すように、直角度は平版印刷版原反ウェブ12の全長に亘って規格値である0.8mm/1.1mを下回っていた。また、歪み修正ローラ33による押圧を行わなかった場合の平版印刷版原反ウェブ12の送り長と直角度との関係を予め測定し、得られた直角度データを基にした長さ方向の分布プロファイルのデータベースを用い、歪み修正ローラ33の押し下げ量を、送り出し量とともに変化するように制御したところ、図9において実線で示すように直角度は規格値よりもはるかに内側の目標値に近い値となった。
2.実施例2
図3に示す形態の平版印刷版加工ライン10を用い、平版印刷版原反ウェブ12に搬送方向に沿って加えられるウェブ張力を100Nに設定し、歪み修正ローラ33の押込み量Hを0mmから9mmまで変化させて平版印刷版原反ウェブ12を400mmの巾に裁断し、1100mmの長さに切断して平版印刷版46を製造し、得られた平版印刷版46の直角度を測定した。結果を図10に示す
図10に示すように押込み量が0〜3mmのときは、直角度は0.63mm/1.1m程度であったが、押込み量が3mmを超えると直角度は改善され、押込み量が9mmのときは、0.15mm/1.1mまで改善されていた。
図10の直角度の測定を切断直後の平版印刷版原版ウェブ12の先端部をCCDセンサで検出することにより行うことができ、所定の押し込み量で押されている歪み修正ローラ33の押し込み量を、測定値に基いて目標の直角度に近付くように加減することで、得られる平版印刷版46の直角度を一定に保つことができる。
本願発明は、平版印刷版原反ウェブのほか、塗装鋼鈑、アルミニウム板、ステンレス板などの各種金属のウェブや、合成樹脂シートや紙などを切断及び裁断してシートとするシート加工装置に適用できる。また、歪み修正ローラでウェブの側縁を押し下げる場合のほか、押し上げる場合も包含する。
10 平版印刷版加工ライン
12 平版印刷版原反ウェブ
14 原反ウェブ送出機
20 合紙送出機
31 切断装置
32 切断カッタ
33 歪み修正ローラ
34 搬送コンベア
42 シート分離コンベア
50 シート集積装置

Claims (7)

  1. ロール状に巻回されたウェブを一定の方向に巻き出すウェブ巻出し装置と、
    前記ウェブ巻出し装置で巻き出されたウェブを所定の巾に裁断する裁断装置と、
    前記裁断装置で裁断されたウェブを所定の長さに切断してシートとする切断装置と、
    前記裁断装置と前記切断装置との間に位置するとともに、前記裁断装置で裁断された複数のウェブのうちの少なくとも1つにおける1対の側縁の一方と他方とで長さが異なる場合に、長い方の側縁の搬送経路長を短いほうの側縁の搬送経路長よりも長くし、前記裁断されたウェブが前記切断装置に向かって互いに平行に搬送されるようにウェブの搬送経路を修正するウェブ搬送経路修正手段と、
    を備え、
    前記ウェブ搬送経路修正手段は、裁断された後のウェブよりも巾が狭く、裁断されたウェブの1対の側縁のうち、長さの長いほうを前記ウェブの搬送方向に対して交差する方向に押圧する歪み修正ローラを有する
    るウェブ加工ライン。
  2. 前記ウェブ搬送経路修正手段は、裁断及び切断されるウェブの幅方向に沿って複数設けられている請求項1に記載のウェブ加工ライン。
  3. 前記ウェブ搬送経路修正手段は、裁断されたウェブの側縁毎に設けられている歪み修正ローラである請求項2に記載のウェブ加工ライン。
  4. 前記歪み修正ローラは、ウェブの裁断位置変更に対応してウェブの幅方向に沿って位置変更可能とされている請求項3に記載のウェブ加工ライン。
  5. ロール状に巻回されたウェブを一定の方向に巻き出しつつ、所定の巾に裁断し、ついで所定の長さに切断してシートとするシート加工方法であって、
    裁断後のウェブの一方の側縁と他方の側縁とが長さが異なる場合、長い方の側縁をウェブの搬送方向と交差する方向に沿って押圧してウェブが互いに平行に搬送されるようにウェブの搬送経路を修正してから前記ウェブを切断するシート加工方法。
  6. 前記ウェブの中央部の歪み量の前記ウェブ長さ方向の分布のプロファイルに基いて前記押圧量を算出し、裁断後のウェブの長い方の側縁をウェブの搬送方向と交差する方向に沿って押圧する際に、押圧量の算出値に基いて裁断後のウェブの押圧量を制御する請求項5に記載のシート加工方法。
  7. 裁断後のウェブの側縁の進行方向または先端部の直角度をセンサ手段でリアルタイムに検出し、前記センサ手段における検出結果に基いて裁断後のウェブの押圧量を制御する請求項5に記載のシート加工方法。
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