JP2010233891A - 体内観察システムおよび体内観察システムの制御方法 - Google Patents

体内観察システムおよび体内観察システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数個のカプセル型内視鏡があったとしても、所望のカプセル型内視鏡10のみに対して起動/停止の制御ができる体内観察システム1を提供する。
【解決手段】磁界発生装置20が、識別情報Aを入力する入力部21と、カプセル型内視鏡10を制御する磁界信号を発生する磁界発生部23とを有し、カプセル型内視鏡10が、体内情報取得部13と、電池15と、磁界受信部11と、識別情報Bを記憶する記憶部16と、制御部12と、を有し、カプセル型内視鏡10が、識別情報Aと識別情報Bとを比較し両者の異同を判定する比較部14を有し、比較部14の判定が両者が同じとの判定の場合に、制御部12が電池15から体内情報取得部13への電力を供給または遮断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検体の内部に導入する体内観察装置と体内観察装置の外部に配置する体内観察装置を操作する外部信号発生装置とを具備する体内観察システムおよび体内観察システムの制御方法に関する。
近年、内視鏡の分野においては、飲み込み型のカプセル型内視鏡が登場している。カプセル型内視鏡は被検体の口から飲み込まれることで体内に導入され、自然排出されるまでの間、体腔内たとえば胃および小腸などの臓器の内部を蠕動運動に従って移動し、順次撮像する機能を有する。
体腔内を移動する間、カプセル型内視鏡によって体内で撮像された画像データは、無線通信により外部に送信され、外部の受信機内に設けられたメモリに蓄積される。患者は、この無線通信機能およびメモリ機能を備えた受信機を携帯することにより、カプセル型内視鏡を飲み込んだあと、排出されるまでの間、自由に行動できる。
カプセル型内視鏡は筐体に内蔵した電池等から駆動電力を得るが、内部回路等も筐体内に密閉された構造のため筐体外面に配設したスイッチ等を使用者が操作して駆動をオン/オフ操作することができない。このため筐体内部に外部磁界によってオン/オフするリードスイッチを備えたカプセル型内視鏡が提案されている。
たとえば、図1に示す特開2005−237460号公報に出願人が開示した体内観察システム101のカプセル型内視鏡110では、外部の磁界発生装置120の電流ドライバ146、147により駆動されたコイル144、145が発生する直流磁界により、複数の回路に対して、それぞれ最適なタイミングで電力を分配する。
すなわち、図2に示すように、カプセル型内視鏡110のリードスイッチ126aに外部の磁界発生装置120から磁界を複数回加えることで、メインスイッチであるFET126dと、RFスイッチであるFET126eを順次オン/オフ動作させて、LED120の駆動を行うLED駆動回路121、CCD122の駆動を行うCCD駆動回路123およびRF送信ユニット124にそれぞれ最適なタイミングで電力を分配することが可能である。なお、図2においてフリップフロップ126b、126cは、トグル動作のためのラッチ回路を構成している。
カプセル型内視鏡110は、リードスイッチ126aがコイル144、145の発生する磁界によりオン/オフすることにより、FET126dが電池129からの電力供給をトグル動作で制御する。
ここで、複数の被検者に対して、それぞれカプセル型内視鏡を投与する場合には、それぞれの被検者のための同種または異種の複数個のカプセル型内視鏡が準備される。そして、それぞれのカプセル型内視鏡に対して、適宜、起動/停止を制御する必要がある。しかし近接した場所に複数のカプセル型内視鏡が存在した場合には、誤動作が発生するおそれがあった。
また、被検者がカプセル型内視鏡を飲み込んだあとに、そのカプセル型内視鏡の異常が判明した場合には、新たに同種のカプセル型内視鏡が準備され被検者に投与される。すると、被検者の体内には2個の同種のカプセル型内視鏡が存在することになる。この場合、体外からカプセル型内視鏡を操作するために磁界を印加すると2個のカプセル型内視鏡が同時に起動/停止してしまうおそれがある。
さらには、一人の被検者に対して異なる部位を観察するために、観察部位に適した種類の異なるカプセル型内視鏡を投与する場合もある。この場合にも体外からカプセル型内視鏡を操作するための磁界を印加すると複数のカプセル型内視鏡が同時に起動/停止してしまうおそれがある。
特開2005−237460号公報
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、複数個の体内観察装置があったとしても、所望の体内観察装置のみに対して起動/停止の制御ができる体内観察システムおよび体内観察システムの駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の一形態によれば、被検体の内部に導入する体内観察装置と、前記体内観察装置の外部に配置され、所定の前記体内観察装置を制御する磁界信号を発生する磁界発生装置と、を具備する体内観察システムであって、前記磁界発生装置が、制御する前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第1の識別情報を入力する入力部と、前記所定の体内観察装置を制御する磁界信号を発生する磁界発生部と、を有し、前記所定の体内観察装置が、被検体の内部の情報を取得する体内情報取得部と、前記体内情報取得部の駆動に用いる電力を供給する電力供給源と、前記外部信号発生装置からの磁界信号を受信する磁界信号受信部と、前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第2の識別情報を記憶する記憶部と、前記電力供給源から前記体内情報取得部への電力供給を制御できる電力供給制御部と、を有し、前記磁界発生装置または前記所定の体内観察装置の少なくともいずれかが、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを比較し両者の異同を判定する、第1の比較部または第2の比較部を有し、前記第1の比較部または前記第2の比較部の少なくともいずれかの判定が前記両者が同じとの判定の場合に、前記電力供給制御部が前記電力供給源から前記体内情報取得部への電力を供給または遮断することを特徴とする体内観察システムを提供することができる。
また、本発明の別の形態によれば、被検体の内部に導入する体内観察装置と、前記体内観察装置の外部に配置され所定の前記体内観察装置を制御する磁界信号を発生する磁界発生装置と、を具備する体内観察システムの制御方法であって、前記磁界発生装置の入力部から制御する前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第1の識別情報を入力する第1の識別情報入力ステップと、前記磁界発生装置の磁界発生部から前記体内観察装置に対する命令信号の磁界信号と前記第1の識別情報の磁界信号とを発生する磁界発生ステップと、前記体内観察装置の磁界信号受信部が前記外部信号発生装置からの磁界信号を受信する磁界信号受信ステップと、前記体内観察装置の比較部が、前記体内観察装置の記憶部に記憶されている前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第2の識別情報と、前記外部信号発生装置から受信した前記第1の識別情報とを比較し、両者の異同を判定する比較ステップと、前記比較部の判定が前記両者が同じとの判定の場合に、電力供給制御部が電力供給源から体内情報取得部への電力を供給または遮断する制御を行う電力供給制御ステップと、を具備することを特徴とする体内観察システムの制御方法を提供することができる。
本発明によれば、複数個の体内観察装置があったとしても、所望の体内観察装置のみに対して起動/停止の制御ができる体内観察システムおよび体内観察システムの駆動方法を提供することができる。
公知の体内観察システムを説明するための模式図である。 公知の体内観察システムのカプセル型内視鏡の構成を示した構成図である。 第1の実施の形態の体内観察システムの構成を示した構成図である。 第1の実施の形態の体内観察システムの構成を模式的に示した模式図である。 第1の実施の形態のカプセル型内視鏡の構成を示した構成図である。 第1の実施の形態の磁界発生装置の構成を示した構成図である。 第1の実施の形態の体内観察システムの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態の体内観察システムの構成を示した構成図である。 第2の実施の形態の体内観察システムの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第3の実施の形態の体内観察システムの構成を示した構成図である。 第3の実施の形態の体内観察システムの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第4の実施の形態の体内観察システムの構成を示した構成図である。 第5の実施の形態の体内観察システムの構成を示した構成図である。
<第1の実施の形態>
以下、図3〜図6を用いて、本発明の第1の実施の形態の体内観察システム1について説明する。図3および図4に示すように本実施の形態の体内観察システム1は、被検体の内部に導入する体内観察装置であるカプセル型内視鏡10と、カプセル型内視鏡10の外部に配置され、所定のカプセル型内視鏡10を制御する交流磁界信号(以下、単に「磁界」または「磁界信号」ともいう。)を発生する磁界発生装置20と、を具備する。
磁界発生装置20は、入力部21と、信号生成部22と、磁界発生部23とを有する。使用者は、入力部21を用いて、磁界発生装置20が制御を行う起動または停止させたい対象である所定のカプセル型内視鏡10を他のカプセル型内視鏡と区別可能な第1の識別情報である識別情報Aを入力する。信号生成部22は識別情報Aをもとに磁界発生部23が発生する交流磁界の周波数、位相または磁界強度等に関する信号を生成する。磁界発生部23は磁界発生部23が発生する信号にもとづいて交流磁界信号を発生する。
カプセル型内視鏡10は、主機能部である体内情報取得部13と、磁界受信部11と、比較部14と、記憶部16と、電池15と、制御部12とを有する。磁界受信部11は磁界発生装置20からの交流磁界を受信する磁界信号受信部である。記憶部16は他の体内観察装置とカプセル型内視鏡10とを区別可能な情報、すなわちカプセル型内視鏡10の固有の第2の識別情報である識別情報Bを記憶する。第2の比較部である比較部14は磁界受信部11が受信する識別情報Aと識別情報Bとを比較し、両者が同じか異なるか、言い換えれば両者の異同を判定する識別情報比較部である。電池15は体内情報取得部13の駆動に用いる電力を供給する電力供給源である。制御部12は磁界受信部11が受信する磁界信号および比較部14の判定結果に応じて電池15から体内情報取得部13への電力を制御する電力供給制御部であり、カプセル型内視鏡10の全体の制御も行う。
なお、図4に示すように、体内観察システム1においては磁界発生装置20が発生した交流磁界Fが、カプセル型内視鏡10の長手方向に平行に印加されることが好ましい。磁界受信部11の磁界検出方法である磁路がカプセル型内視鏡10の長手方向と平行のためである。
次に図5を用いてカプセル型内視鏡10の構成についてさらに説明する。図5に示すように体内情報取得部13は、体内の情報を観察し観察した情報を無線により送信するカプセル型内視鏡10の主機能部である。体内情報取得部13は、照明部32と、撮像部33と、無線送信部31とを有する。照明部32は体内臓器の壁面を照らす、たとえばLEDを有する。撮像部33は体内臓器の壁面を撮像するCCDまたはCMOSイメージセンサなどの固体撮像素子を有する。無線送信部31は撮像部33によって得られた映像情報を無線により体外へ送信する送信回路と送信アンテナとを有する映像情報無線送信部である。なお、無線送信部31が送信した映像情報は、外部の受信機内に設けられたメモリに蓄積される。
すでに説明したように、記憶部16には、識別情報B、すなわち、それぞれのカプセル型内視鏡を他のカプセル型内視鏡と区別可能な固有の情報、言い換えればカプセル型内視鏡を特定可能な情報、が記憶されている。識別情報Bは、具体的には、型式、製造番号、使用者の情報、もしくは使用する施設名など、または、これらの組み合わせである。識別情報Bを記憶部16に記憶させる時期は、たとえば、製造時、または医師もしくは看護師などの使用者が使用するときである。
磁界受信部11は、詳細は図示しないが、たとえば交流磁界を受電する受信アンテナと、受信アンテナで受電した交流信号を整流するダイオードと、これを平滑する平滑用コンデンサと、平滑用コンデンサに充電された電荷を放電する抵抗とを有する。すなわち、磁界受信部11は受電した交流磁界信号を直流電流信号に変換する。受信アンテナは、二次側コイルと二次側コンデンサとを有する共振回路であり、磁界発生装置20からの交流磁界の周波数に共振するように調整されている。このため、カプセル型内視鏡10は誤起動または誤停止がない安定した制御が可能である。つまり、磁界発生装置20から印加される交流磁界に対しては検知感度が向上してカプセル型内視鏡10の起動および停止が容易に制御可能である。これに対し、意図しない外乱磁界は周波数が共振周波数ではないため検知感度が低く、外乱磁界によりカプセル型内視鏡10が起動または停止することがない。
電源供給スイッチ18は、電池15から体内情報取得部13への電力供給をON/OFF制御するPチャネル型FETからなる電力スイッチである。すなわち、電源供給スイッチ18の、ドレインが電池15に、ゲートが制御部12の出力に、ソースが体内情報取得部13の各回路に接続されている。そして、制御部12は磁界受信部11から受信した交流磁界信号の情報と、比較部14の判定とにもとづいて電源供給スイッチ18を制御する。なお、電源供給スイッチ18はトグル動作することが好ましい
次に図6を用いて磁界発生装置20の構成についてさらに説明する。なお本実施の形態の磁界発生装置20は、図1に示したような大型の磁界発生装置120とは異なり、たとえば、嚥下前のカプセル型内視鏡10の起動用磁界発生装置であり、手のひら程度の大きさの小型の電源スターターである。しかし、磁界発生装置20は交流磁界を磁界信号として用いるため、図1に示したような直流磁界を用いる磁界発生装置120とは異なり、それほど強い磁界を発生する必要はない。このため磁界発生装置20は、体外のカプセル型内視鏡10の起動および停止だけでなく、体内のカプセル型内視鏡10の起動および停止の制御も可能である。
図6に示すように、磁界発生部23は共振回路26を構成する一次側コイル26Aおよび一次側コンデンサ26Bとドライバ25とを有し、交流磁界信号を発生する。ドライバ25は信号生成部22の発生した信号にもとづいて、送信アンテナである一次側コイル26Aを駆動する電流を発生する。
電源29は、交流磁界の発生に必要な電力の供給が可能であれば、安定化電源、一次電池、二次電池、太陽電池または燃料電池などを用いることができる。他の外部装置たとえばワークステーションなどと接続される磁界発生装置20の場合には、外部装置から電力を供給しても良い。入力部21は識別情報Aを入力する、たとえばキーパッドである。送信する識別情報Aは、たとえばカプセル型内視鏡10が保管されているケースにあらかじめ表示されており、ケースに表示された識別情報Aを使用者が入力部21を用いて入力する。スイッチ24は使用者が交流磁界の発生を指示するスイッチである。
なお、磁界発生部23の送信コイルおよび磁界受信部11の受信コイルはソレノイド型コイルでも平面コイルでも良く、その形状に制限を与えるものではない。
なお、説明を容易にするために、それぞれの構成要素を独立した構成要素として説明しているが、物理的には他の構成要素の一部であってもよい。たとえば、記憶部16または比較部14は、制御部12と同一のCPUで構成していてもよい。
次に、図7を用いて本実施の形態の体内観察システム1の処理の流れを説明する。以下、図7のフローチャートに従い説明する。なお、図7において右側はカプセル型内視鏡10の処理を、左側は磁界発生装置20の処理を示している。
<ステップS10> 識別情報A入力
スタート時には、カプセル型内視鏡10の体内情報取得部13は停止または動作状態にある。使用者は磁界発生装置20の入力部21を用いて制御する所定のカプセル型内視鏡10を他の体内観察装置と区別可能な第1の識別情報である識別情報Aを入力する。
<ステップS11> 送信信号生成
信号生成部22は入力された識別情報Aをもとにドライバ25に送信する信号を生成する。
<ステップS12> 交流磁界信号発生
使用者が磁界発生装置20のスイッチ24を操作すると、磁界発生部23は、カプセル型内視鏡10の体内情報取得部13を起動または停止させる命令信号および識別情報Aからなる交流磁界信号Fを発生する。なお、本実施の形態の体内観察システム1においては、起動命令信号と停止命令信号とは、同一の信号である。
また、送信する識別情報Aは、起動命令信号または停止命令信号に重畳して送信されても良いし、シリーズに、すなわち時系列的に分離して送信されても良い。
信号を重畳して送信すると短時間に送信が完了するため送信時間を短縮できる。時系列的に分離して送信すると送受信処理が簡単となる。
<ステップS13> 交流磁界信号受信
カプセル型内視鏡10の磁界受信部11は磁界発生装置20からの交流磁界Fを受信する。すなわち磁界受信部11は、受信した交流磁界Fを直流電流に変換すると同時に、交流磁界Fに含まれている識別情報Aを取得する。
<ステップS14> 識別情報比較判定
制御部12が記憶部16に記憶されている識別情報Bを読み出し、比較部14が受信した交流磁界Fに含まれていた識別情報Aと読み出した識別情報Bとを比較し両者の異同を判定する。カプセル型内視鏡10は、両者が同じとの判定結果の場合には(Yes)、ステップS15の処理、異なるとの判定結果の場合には(No)、ステップS16の処理を行う。
<ステップS15> トグル動作
制御部12は電源供給スイッチ18のゲートの電位を変更し、ハイインピーダンスの状態と導通状態とを反転させる。つまり、電源供給スイッチ18の状態がハイインピーダンスだったときは制御部12は導通状態に変更するため、体内情報取得部13は動作状態となる。一方、電源供給スイッチ18が導通状態だったときはハイインピーダンスの状態に変更となり、体内情報取得部13は停止状態となる。すなわち、電源供給スイッチ18はトグル動作を行う。
<ステップS16> 状態維持
制御部12は電源供給スイッチ18のゲートの電位を変更しないため、体内情報取得部13の状態、すなわち動作状態または停止状態、が維持される。
<ステップS17> 処理継続
使用者からの終了指示があるまで、体内観察システム1はステップS10からの処理を繰り返し実行する。
以上の説明のように、本実施の形態の体内観察システム1または体内観察システムの駆動方法によれば、体内または体外に位置する複数個のカプセル型内視鏡があったとしても、所定のカプセル型内視鏡10、すなわち起動制御または停止制御する対象のカプセル型内視鏡10の主機能部である体内情報取得部13のみに対して非接触で起動/停止の制御ができる。
なお、磁界発生装置20にカプセル型内視鏡10を収納可能な収納部を設け識別情報Bの受信が終わるまでカプセル型内視鏡10を取り出せないようにカバーで覆っても良い。この場合には、カプセル型内視鏡10が確実に識別情報B受信できるので体内観察システム1の信頼性が向上する。
また、同一の機能を有する型式が同じ複数のカプセル型内視鏡が近接する状態で使用されることが想定されない場合には、識別情報Aおよび識別情報Bはたとえば型式だけとしても良い。この場合には、比較部14が比較する識別情報の桁数、すなわち情報量が少なくなり比較部14の回路を小型化できる。
また、磁界発生装置20が送信する識別情報Aを、たとえばカプセル型内視鏡10を梱包している外装等にあらかじめ文字列、バーコード、または2次元コードなどで表示しておいてもよい。そして磁界発生装置20には、カプセル型内視鏡10を梱包している外装に表示された識別情報Aを読み取るための識別情報読み取り部を設けておく。使用者は磁界発生装置20の入力部である識別情報読み取り部を用いて、外装に表示された識別情報Aを読み取り入力できる。この場合には、識別情報Aの誤入力によるカプセル型内視鏡10の誤起動または誤停止が防止できる。
さらに、カプセル型内視鏡10を保管するケースにあらかじめ識別情報Aを記憶させたIDタグを取り付けておいてもよい。そして磁界発生装置20にはIDタグ内の識別情報Aを読み取るための入力部であるIDタグ読み取り部を設けておく。使用者はIDタグ内の識別情報Aを読み取り入力する。この場合にも、識別情報Aの誤入力によるカプセル型内視鏡10の誤起動または誤停止が防止できる。
また、磁界発生装置20にワークステーションなどの外部装置との通信機能を備えそれらを介して識別情報Aを入力しても良い。すなわち外部装置が入力部21として機能する。この場合には、磁界発生装置20にキーパッドなどの入力部21が不要となり部品点数を削減できるために、磁界発生装置20の小型化およびコスト低減が実現できる。
<第1の実施の形態の変形例>
次に、本発明の第1の実施の形態の変形例の体内観察システム1A(図3参照)について説明する。なお本変形例の体内観察システム1Aは、第1の実施の形態の体内観察システム1と類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
第1の実施の形態の体内観察システム1では、カプセル型内視鏡10の体内情報取得部13を動作状態にするための起動命令信号と停止状態にするための停止命令信号とが、同一の信号であった。これに対して、本変形例の体内観察システム1Aでは、磁界発生装置20A(図3参照)が発生する、カプセル型内視鏡10A(図3参照)の体内情報取得部13を動作状態にするための起動命令信号と停止状態にするための停止命令信号とが異なる命令信号である。
体内観察システム1Aでは起動命令信号と停止命令信号とを異なる命令信号にすることで、動作状態または停止状態にするための指示を明確にでき、カプセル型内視鏡10Aの誤起動/誤停止の防止になる。
特に、停止命令信号を複雑なビットパターンを持つ信号にすることで意図しない交流磁界を受信したときにカプセル型内視鏡10Aが停止するおそれがない。このため体内観察システム1では検査中に誤ってカプセル型内視鏡10Aが停止するおそれがないため、誤動作に起因する再検査を防ぐことができる。
また、起動命令信号を複雑なビットパターンを持つ信号にすることで、意図しない交流磁界を受信したときにカプセル型内視鏡10Aが動作を開始するおそれがなく輸送中などに誤って動作を開始し電力を消費することを防ぐことができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態の体内観察システム1Bについて説明する。なお本実施の形態の体内観察システム1Bは、第1の実施の形態の体内観察システム1と類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図8は第2の実施の形態の体内観察システム1Bの構成を示す構成図である。図8に示すように、体内観察システム1Bでは、カプセル型内視鏡10Bと磁界発生装置20Bとは、交流磁界信号Fに加えて無線信号Sを用いて識別情報のやりとりを行う。
すなわち、カプセル型内視鏡10Bは、無線信号Sを送信する第2の無線送信部である無線送信部17を有している。なおカプセル型内視鏡10Bはカプセル型内視鏡10が有していた比較部14を有していない。無線送信部17は識別情報Bを無線で送信する識別情報無線送信部であり、不図示の送信アンテナと送信回路とを有する。
一方、磁界発生装置20Bは第1の無線受信部である無線受信部27と第1の比較部である比較部28とを有している。無線受信部27は、たとえば信号生成部22の内部にある不図示の受信アンテナと受信回路とを有する識別情報無線受信部であり、カプセル型内視鏡10Bの無線送信部17から送信された識別情報Bを受信する。比較部28は、たとえば、信号生成部22の内部にある識別情報比較部である。比較部28は、無線受信部27が受信した識別情報Bと入力部21から入力された識別情報Aとを比較し、両者の異同を判定する。
次に、図9を用いて本実施の形態の体内観察システム1Bの処理の流れを説明する。以下、図9のフローチャートに従い説明する。なお、図9において右側はカプセル型内視鏡10Bの処理を、左側は磁界発生装置20Bの処理を示している。
<ステップS20> 識別情報A入力
スタート時には、カプセル型内視鏡10Bの体内情報取得部13は停止または動作状態にある。使用者は、磁界発生装置20Bの入力部21を用いて、識別情報Aを入力する。
<ステップS21> 送信信号生成
信号生成部22は入力された識別情報Aをもとにドライバ25に送信する信号を生成する。
<ステップS22> 交流磁界信号発生
使用者は、磁界発生装置20Bのスイッチ24を操作し、磁界発生部23よりカプセル型内視鏡10Bの体内情報取得部13を起動する起動命令信号または停止させる停止命令信号のいずれかの信号と、識別情報Aとからなる交流磁界信号Fを発生する。
<ステップS23> 交流磁界信号受信
カプセル型内視鏡10Bの磁界受信部11は磁界発生装置20Bからの交流磁界Fを受信する。すなわち磁界受信部11は、受信した交流磁界Fを直流電流に変換すると同時に、交流磁界Fに含まれている識別情報Aを取得する。
<ステップS24> 識別情報B送信
カプセル型内視鏡10Bの制御部12は記憶部16に記憶されている識別情報Bを読み出し、無線送信部17により識別情報Bを無線信号で送信する。
<ステップS25> 識別情報B受信
磁界発生装置20Bの無線受信部27はカプセル型内視鏡10Bからの無線信号Sを受信する。
<ステップS26> 識別情報比較判定
比較部28は、受信した識別情報Bと入力部21から入力した識別情報Aとを比較し両者の異同を判定する。磁界発生装置20Bは、比較部28の判定の結果、両者が同じ場合(Yes)にはS27の処理、異なる場合(No)にはS29の処理を行う。
<ステップS27> 交流磁界発生X
磁界発生装置20Bは、カプセル型内視鏡10B電源供給スイッチ18のゲートの電位を変更する命令信号からなる交流磁界Xを発生させる。
<ステップS28> 状態変更(トグル動作)
カプセル型内視鏡10Bの制御部12は磁界発生装置20Bから電源供給スイッチ18のゲートの電位を変更する命令信号を受信すると、電源供給スイッチ18のゲートの電位を変更し、ハイインピーダンスの状態と導通状態とを反転させる。つまり、電源供給スイッチ18の状態がハイインピーダンスだったときは制御部12は導通状態に変更するため、カプセル型内視鏡10Bの体内情報取得部13は動作状態となる。一方、電源供給スイッチ18が導通状態だったときはハイインピーダンスの状態に変更となり、カプセル型内視鏡10Bの体内情報取得部13は停止状態となる。すなわち、電源供給スイッチ18はトグル動作を行う。
<ステップS29> 交流磁界発生Y
磁界発生装置20Bは、カプセル型内視鏡10B電源供給スイッチ18のゲートの電位を維持する維持命令信号からなる交流磁界Yを発生させる
<ステップS30> 状態維持
カプセル型内視鏡10Bの制御部12は磁界発生装置20Bから電源供給スイッチ18のゲートの電位を維持する維持命令信号を受信すると、電源供給スイッチ18のゲートの電位を変更しない。このためカプセル型内視鏡10Bの体内情報取得部13の状態、すなわち動作状態または停止状態は維持される。
<ステップS31> 処理継続
使用者からの終了指示があるまで、体内観察システム1BはステップS20からの処理を繰り返し実行する。
以上の説明のように、本実施の形態の体内観察システム1Bは第1の実施の形態の体内観察システム1が有する効果を有する。さらに、体内観察システム1Bは制御対象である所定のカプセル型内視鏡10Bから識別情報Bが送信されるので、カプセル型内視鏡10Bが交流磁界を受信できたかを確認することができる。このため、体内観察システム1Bは体内観察システム1(1A)よりも確実な制御が可能となる。さらに、カプセル型内視鏡10Bは比較部14を有していないのでカプセル型内視鏡10(10A)よりも小型で省電力である。
なお、体内観察システム1Bにおいて、比較部28の判定結果が異なるとの判定結果場合、磁界発生部23は維持命令信号を送信しない、すなわち交流磁界を発生しない仕様でもよい。この仕様の場合にはカプセル型内視鏡10Bは最初に交流磁界信号を受信したあとの一定期間のうちに、命令信号からなる交流磁界が受信できない場合は状態を維持する。ここで、一定期間とは比較部28の判定結果が同じとの場合に磁界発生部23が交流磁界信号を発生するために必要な期間を超える期間であればよい。前記体内観察システムは命令信号の種類が少なくなるので、処理が容易になる。
なお無線送信部17は体内情報取得部13の映像情報無線送信部である無線送信部31との兼用でもよい。さらには識別情報Bを取得した体内情報に付加または重畳して送信してもよい。前記構成の無線送信部17は、部品点数の削減となり、カプセル型内視鏡10Bの小型化、低コスト化を実現できる。
さらに、無線送信部17から送信された識別情報Bは、カプセル型内視鏡10Bが撮影した画像を受信するためのメモリ機能を有する受信機で受信して、その表示部(不図示)に表示しても良い。表示される画像の有無から、使用者はカプセル型内視鏡10Bの動作状態も同時に分かるので、より確実にカプセル型内視鏡10Bの起動/停止の判断ができる。
また、磁界発生装置20Bが、受信した識別情報Bを、カプセル型内視鏡10が撮影した画像を表示するワークステーションから有線もしくは無線による通信、または可搬記憶媒体を介してアクセスし、取得情報と識別情報Bの関係を管理してもよい。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態の体内観察システム1Cについて説明する。なお本実施の形態の体内観察システム1Cは、第2の実施の形態の体内観察システム1Bと類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図10は第3の実施の形態の体内観察システム1Cの構成を示す構成図である。図10に示すように、体内観察システム1Cでは、カプセル型内視鏡10Cと磁界発生装置20Cとは、交流磁界信号Fに加えて無線信号Sを用いて識別情報のやりとり、特に互いに受信した識別情報を比較し判定するハンドシェイク処理を行う。
カプセル型内視鏡10Cは無線送信部17と比較部14とを有している。一方、磁界発生装置20Cは、無線受信部27と比較部28とを有している。すなわち、カプセル型内視鏡10Cと磁界発生装置20Cとが、それぞれ比較部を有している。
次に、図11を用いて本実施の形態の体内観察システム1Cの処理の流れを説明する。以下、図11のフローチャートに従い説明する。なお、図11において右側はカプセル型内視鏡10Cの処理を、左側は磁界発生装置20Cの処理を示している。
以下、第2の実施の形態の体内観察システム1Bと異なる、ステップS23Aについてのみ説明する。
<ステップS23A> 識別情報比較判定
カプセル型内視鏡10Cの比較部14Cは受信した識別情報Aと、記憶部16に記憶した識別情報Bが等しいか、比較し判定する。カプセル型内視鏡10Cは、比較部14Cの判定の結果、両者が同じ場合には(Yes)S24の処理、異なる場合には(No)S31の処理を行う。
すなわち、体内観察システム1Cでは識別情報をカプセル型内視鏡10Cの比較部14と、磁界発生装置20Cの比較部28との両方で比較し判定する。このため、体内観察システム1Cは第1の実施の形態の体内観察システム1が有する効果を有し、さらに誤動作が発生しにくい。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態の体内観察システム1Dについて説明する。なお本実施の形態の体内観察システム1Dは、第3の実施の形態の体内観察システム1Cと類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図12は第4の実施の形態の体内観察システム1Dの構成を示す構成図である。図12に示すように、体内観察システム1Dでは、カプセル型内視鏡10Dと磁界発生装置20Dとは、それぞれが第2の無線送信部である無線送信部17または第1の無線送信部である無線送信部27Aと、第2の無線受信部である無線受信部17Aまたは第1の無線受信部である無線受信部27とを有する。
無線送信部17は識別情報Bを送信し、無線受信部17Aは識別情報Aを受信する。一方、無線送信部27Aは識別情報Aを送信し、無線受信部27は識別情報Bを受信する。
体内観察システム1Dにおいては磁界発生装置20Dは識別情報Aを磁界信号ではなく無線送信部27Aが無線で送信し、カプセル型内視鏡10Dは識別情報Aを無線受信部17Aで受信する。
体内観察システム1Dは体内観察システム1Cが有する効果を有し、かつ、識別情報Aを無線で送信するために発生する交流磁界を単純な信号とすることができる。また、体内観察システム1Dは識別情報Aとして複雑な信号を容易に送信できるため誤動作が発生しにくい。
<第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態の体内観察システム1Eについて説明する。なお本実施の形態の体内観察システム1Eは、第4の実施の形態の体内観察システム1Dと類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図13は第5の実施の形態の体内観察システム1Eの構成を示す構成図である。図13に示すように、体内観察システム1Eでは、カプセル型内視鏡10Eと磁界発生装置20Eとは、それぞれが第2の無線送受信部である無線送受信部27Bまたは第1の無線送受信部である無線送受信部27Bを有する。
無線送受信部17Bは識別情報Bを送信し、識別情報Aを受信する。一方、無線送受信部27Bは識別情報Aを送信し識別情報Bを受信する。
カプセル型内視鏡10Eの無線送受信部17Bは体内情報取得部13の映像情報無線送受信部(不図示)等と兼用であってもよいし、磁界発生装置20Eの無線送受信部27Bはカプセル型内視鏡10Cの映像情報無線送受信部と信号を送受信するための受信機(不図示)の映像情報無線送受信部(不図示)等と兼用であってもよい。
本実施の形態の体内観察システム1Eは、第4の実施の形態の体内観察システム1Dと同様の効果を奏し、かつ無線送受信部が無線送信部および無線受信部の機能を有するため構成要素が少ない。
なお、以上の説明では識別情報として制御する特定のカプセル型内視鏡の固有の情報を用いたが、識別情報として被検体の情報、例えば、被検体の顔の特徴情報等を用いても良い。この場合には、あらかじめ被検体の顔写真を撮影しておき、適宜、公知の特徴抽出技術を用いて、その特徴データをカプセル型内視鏡の記憶部に記憶しておく。カプセル型内視鏡をパッケージから取り出して、起動状態とし、カプセル型内視鏡の撮像部により被検体の顔を撮影する。すなわち被検体の体内の画像を撮影する前に被検体の顔を撮影する。磁界発生装置の入力部は、カプセル型内視鏡が撮影した被検体の顔の画像を受信した受信装置から画像を取得し、公知の特徴抽出技術を用いて特徴データを得る。そして、磁界発生装置の比較部は、カプセル型内視鏡の記憶部に記憶されていた被検体の特徴データと、カプセル型内視鏡の撮影した被検体の特徴データとを比較し、一致するか判定する。
また上記説明は、体内観察装置としてカプセル型内視鏡を例に説明したが、本発明の体内観察システムは、消化器液採取用カプセル型医療装置、嚥下型のカプセル型pHセンサ、またはカプセル型温度センサのような各種カプセル型体内観察装置に適用できる。
最後に、交流磁界により制御されて主機能部への電力の供給の開始/停止を制御するカプセル型内視鏡を用いた診断または観察について簡単に説明する。
まず、使用者は収納ケースに収納されたカプセル型内視鏡をケースから取り出す。
使用者はケースから取り出したカプセル型内視鏡に交流磁界を印加してカプセル型内視鏡の主機能部を起動させ、動作確認を行う。そして、被検者にカプセル型内視鏡を投与し、飲み込んでもらい、観察または診断を開始する。なお、使用者は収納ケースにカプセル型内視鏡が収納された状態で交流磁界を印加してカプセル型内視鏡を起動した後に収納ケースから取り出して被検者に投与しても良い。
観察または診断を開始したら、使用者はカプセル型内視鏡をそのまま起動させておいても良いし、または外部からの交流磁界の印加によりカプセル型内視鏡の起動/停止の制御を自由に行っても良い。たとえば、使用者は観察不要の部位をカプセル型内視鏡が通過している期間はカプセル型内視鏡の動作を停止し、所望の部位に達したときに外部からの交流磁界の印加によりカプセル型内視鏡を起動させて観察または診断しても良い。
このように、使用者は観察不要な部位を通る期間にはカプセル型内視鏡の動作を停止させておき、所望の部位に達したときにカプセル型内視鏡を起動させることにより、電池の消耗を防ぎ、所望の部位の観察または診断を確実に行えることができ、診断性の向上が期待できる。
すなわち、本実施の形態によれば、カプセル型内視鏡の起動および停止の制御を容易かつ自由に行えるため、電池の消耗を防ぎ、診断性の向上が期待できる。
なお、本実施の形態において、外部磁界として直流磁界を用いることも不可能ではない。しかし直流磁界を検出するのに広く使用されているリードスイッチはチャタリング対策が必要なことが多く、このため情報の伝送レートを下げる必要がある。伝送レートが下がると、情報伝送に時間がかかり、その間にカプセル型内視鏡の位置/向きが体内で変化し、リードスイッチの接点のオン/オフの制御にエラーが生じるおそれがある。また情報を送信するときにリードスイッチは接点のオン/オフで復調するので2値の情報しか送れない。さらにリードスイッチは磁界検出感度が低いためにカプセル型内視鏡を嚥下した状態で体外から起動/停止の指示を送るのには、強い磁界を発生する必要があるため大きな磁界発生装置と大きな電力とが必要である。このため、外部磁界として直流磁界を用いる場合には、磁界検出素子としてリードスイッチよりも高感度で、かつ2値以上の情報を復調可能なMR素子、GMR素子、MI素子、またはFG素子等を用いることが好ましい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等ができる。
1、1A〜1E…体内観察システム、10、10A〜10E…カプセル型内視鏡、11…磁界受信部、12…制御部、13…体内情報取得部、14、14C…比較部、15…電池、16…記憶部、17…無線送信部、17A…無線受信部、17B…無線送受信部、18…電源供給スイッチ、20、20A〜20E…磁界発生装置、21…入力部、22…信号生成部、23…磁界発生部、24…スイッチ、25…ドライバ、26…共振回路、27…無線受信部、27A…無線送信部、27B…無線送受信部、28…比較部、29…電源、31…無線送信部、32…照明部、33…撮像部、101…体内観察システム、110…カプセル型内視鏡、120…磁界発生装置、121…LED駆動回路、123…CCD駆動回路、124…送信ユニット、126a…リードスイッチ、126b…フリップフロップ、129…電池、144…コイル、146…電流ドライバ

Claims (19)

  1. 被検体の内部に導入する体内観察装置と、前記体内観察装置の外部に配置され、所定の前記体内観察装置を制御する磁界信号を発生する磁界発生装置と、を具備する体内観察システムであって、
    前記磁界発生装置が、
    制御する前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第1の識別情報を入力する入力部と、
    前記所定の体内観察装置を制御する磁界信号を発生する磁界発生部と、を有し、
    前記所定の体内観察装置が、
    被検体の内部の情報を取得する体内情報取得部と、
    前記体内情報取得部の駆動に用いる電力を供給する電力供給源と、
    前記外部信号発生装置からの磁界信号を受信する磁界信号受信部と、
    前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第2の識別情報を記憶する記憶部と、
    前記電力供給源から前記体内情報取得部への電力供給を制御できる電力供給制御部と、を有し、
    前記磁界発生装置または前記所定の体内観察装置の少なくともいずれかが、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを比較し両者の異同を判定する、第1の比較部または第2の比較部を有し、
    前記第1の比較部または前記第2の比較部の少なくともいずれかの判定が前記両者が同じとの判定の場合に、前記電力供給制御部が前記電力供給源から前記体内情報取得部への電力を供給または遮断することを特徴とする体内観察システム。
  2. 前記体内観察装置が前記第2の比較部を有し、
    前記第2の比較部が、前記記憶部に記憶される第2の識別情報と前記体内観察装置から受信した第1の識別情報とを比較し両者の異同を判定し、
    前記第2の比較部の判定が前記両者が同じとの判定の場合に、前記電力供給制御部が前記電力供給を制御することを特徴とする請求項1に記載の体内観察システム。
  3. 前記磁界発生装置が、前記第1の比較部とを有し、
    前記第1の比較部が、前記入力部から入力される第1の識別情報と、前記体内観察装置から受信する前記第2の識別情報とを比較し両者の異同を判定し、
    前記第1の比較部の判定が前記両者が同じとの判定の場合に、前記磁界発生部が前記電力供給制御部に対する命令信号の磁界信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の体内観察システム。
  4. 前記体内観察装置が、前記第2の比較部を有し、
    前記第2の比較部が、前記記憶部に記憶される第2の識別情報と前記体内観察装置から受信した第1の識別情報とを比較し両者の異同を判定し、
    前記第2の比較部の判定が前記両者が同じとの判定の場合に、前記第2の識別情報を送信し、
    前記磁界発生装置が、前記第1の比較部を有し、
    前記第1の比較部が前記入力部から入力される第1の識別情報と、前記体内観察装置から受信する前記第2の識別情報とを比較し両者の異同を判定し、
    前記第1の比較部の判定が前記両者が同じとの判定の場合に、前記磁界発生部が前記電力供給制御部に対する命令信号の磁界信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の体内観察システム。
  5. 前記磁界発生装置が、前記第2の識別情報を無線で受信する第1の無線受信部を有し、
    前記体内観察装置が、前記第2の識別情報を無線で送信する第2の無線送信部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の体内観察システム。
  6. 前記磁界発生装置が、前記第1の識別情報を無線で送信する第1の無線送信部と、前記第2の識別情報を無線で受信する第1の無線受信部とを有し、
    前記体内観察装置が、前記第2の識別情報を無線で送信する第2の無線送信部と、前記第1の識別情報を無線で受信する第2の無線受信部とを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の体内観察システム。
  7. 前記磁界発生装置が、前記第1の識別情報を無線で送信し、前記第2の識別情報を無線で受信する第1の無線送受信部を有し、
    前記体内観察装置が、前記第2の識別情報を無線で送信し、前記第1の識別情報を無線で受信する第2の無線送受信部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の体内観察システム。
  8. 前記磁界発生部が、前記電力供給制御部に対する命令信号の磁界信号と前記第1の識別情報の磁界信号とを発生することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の体内観察システム。
  9. 前記磁界信号発生部が、前記命令信号の磁界信号と前記第1の識別情報の磁界信号とを時系列的に発生することを特徴とする請求項8に記載の体内観察システム。
  10. 前記磁界信号発生部が、前記命令信号と前記第1の識別情報とを重畳した磁界信号を発生することを特徴とする請求項8に記載の体内観察システム。
  11. 前記命令信号が、前記電力供給制御部が前記電力供給源から前記体内情報取得部への前記電力を供給する制御を行う起動命令信号、前記電力供給源から前記体内情報取得部への前記電力を遮断する制御を行う停止命令信号、または前記電力供給源から前記体内情報取得部への前記電力の制御を維持する維持命令信号のいずれかであることを特徴とする請求項3から請求項10のいずれか1項に記載の体内観察システム。
  12. 前記磁界信号発生部が発生する磁界信号が、交流磁界信号であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の体内観察システム。
  13. 前記体内観察装置は、カプセル型内視鏡であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の体内観察システム。
  14. 被検体の内部に導入する体内観察装置と、前記体内観察装置の外部に配置され所定の前記体内観察装置を制御する磁界信号を発生する磁界発生装置と、を具備する体内観察システムの制御方法であって、
    前記磁界発生装置の入力部から制御する前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第1の識別情報を入力する第1の識別情報入力ステップと、
    前記磁界発生装置の磁界発生部から前記体内観察装置に対する命令信号の磁界信号と前記第1の識別情報の磁界信号とを発生する磁界発生ステップと、
    前記体内観察装置の磁界信号受信部が前記外部信号発生装置からの磁界信号を受信する磁界信号受信ステップと、
    前記体内観察装置の比較部が、前記体内観察装置の記憶部に記憶されている前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第2の識別情報と、前記外部信号発生装置から受信した前記第1の識別情報とを比較し、両者の異同を判定する比較ステップと、
    前記比較部の判定が前記両者が同じとの判定の場合に、電力供給制御部が電力供給源から体内情報取得部への電力を供給または遮断する制御を行う電力供給制御ステップと、を具備することを特徴とする体内観察システムの制御方法。
  15. 被検体の内部に導入する体内観察装置と、前記体内観察装置の外部に配置され所定の前記体内観察装置を制御する磁界信号を発生する磁界発生装置と、を具備する体内観察システムの制御方法であって、
    前記磁界発生装置の入力部から制御する前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第1の識別情報を入力する第1の識別情報入力ステップと、
    前記磁界発生装置の磁界発生部から前記第1の識別情報の磁界信号を発生する識別情報磁界発生ステップと、
    前記体内観察装置の磁界信号受信部が前記外部信号発生装置からの前記第1の識別情報の磁界信号を受信する磁界信号受信ステップと、
    前記体内観察装置の無線送信部が前記体内観察装置の記憶部に記憶されている前記所定の体内観察装置を他の体内観察装置と区別可能な第2の識別情報を無線送信する第2の識別情報送信ステップと、
    前記磁界発生装置の無線受信部が前記体内観察装置からの第2の識別情報を受信する第2の識別情報受信ステップと、
    前記磁界発生装置の比較部が、前記第1の識別情報入力ステップで入力する前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報受信ステップで受信する第2の識別情報とを比較し、両者の異同を判定する比較ステップと、
    前記比較部の判定にもとづき、前記磁界発生部から前記体内観察装置に対する命令信号の磁界信号を送信する命令磁界信号送信ステップと、
    前記体内観察装置の磁界信号受信部が前記外部信号発生装置からの前記命令信号の磁界信号を受信する磁界信号受信ステップと、
    電力供給制御部が、前記前記命令信号にもとづき、電力供給源から体内情報取得部への電力を供給または遮断する制御を行う電力供給制御ステップと、を具備することを特徴とする体内観察システムの制御方法。
  16. 前記体内観察装置の第2の比較部が、前記外部信号発生装置から受信した前記第1の識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2の識別情報と、とを比較し、両者の異同を判定する第2の比較ステップをさらに具備し
    第2の識別情報送信ステップが、前記第2の比較部の判定が前記両者が同じとの判定の場合に、前記体内観察装置の無線送信部が第2の識別情報を無線送信することを特徴とする請求項15に記載の体内観察システムの制御方法。
  17. 前記命令信号が、前記電力供給制御部が前記電力供給源から前記体内情報取得部への前記電力を供給する制御を行う起動命令信号、前記電力供給源から前記体内情報取得部への前記電力を遮断する制御を行う停止命令信号、または前記電力供給源から前記体内情報取得部への前記電力の制御を維持する維持命令信号のいずれかであることを特徴とする請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の体内観察システムの制御方法。
  18. 前記磁界信号発生部が発生する磁界信号が、交流磁界信号であることを特徴とする請求項14から請求項17のいずれか1項に記載の体内観察システムの制御方法。
  19. 前記体内観察装置は、カプセル型内視鏡であることを特徴とする請求項14から請求項18のいずれか1項に記載の体内観察システムの制御方法。
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