JP2010233199A - 地上デジタルテレビジョン放送における緊急情報の送信装置及び受信装置、並びに伝送システム - Google Patents

地上デジタルテレビジョン放送における緊急情報の送信装置及び受信装置、並びに伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】地上デジタルテレビジョン放送波のAC信号を用いて緊急情報を送信する緊急情報送信装置及び受信装置を提供する。
【解決手段】本発明の緊急情報送信装置1は、伝送する緊急情報を、同期信号、起動信号、情報内容更新フラグ、及び緊急情報データを含む所定の電文フォーマットの緊急情報に変換する緊急情報データ変換部11と、変換した緊急情報に対して誤り訂正符号のパリティビットを演算して付加する誤り訂正符号演算部12と、パリティビットを付加した変換後の緊急情報をAC信号で伝送するためにトランスポートストリームに多重する放送TS再多重部13と、生成した放送トランスポートストリームを地上デジタルテレビジョン放送波の変調波に変調するOFDM変調部14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、地上デジタルテレビジョン放送における緊急情報の送信装置及び受信装置、並びに伝送システムに関する。
現在、地上デジタルテレビジョン放送の伝送システムとして、例えば、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial、ARIB規格STD‐B31)方式が実用化されている。
そこでは、受信装置の復調動作に関わる情報を伝送するために設けられている、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control: 伝送制御)信号と呼ばれる信号がある。
このTMCC信号には、緊急警報放送用起動信号と呼ばれる、緊急警報放送に基づき津波警報などの情報を送っていることを知らせるためのビットが記述されている。このため、受信装置は、このTMCC信号内の緊急警報放送用起動信号を検出して、その値が1である場合、緊急警報放送が伝送されていることを知ることができる。
一方、TMCC信号から緊急警報放送用起動信号を検出することが可能な受信装置は、緊急警報放送用起動信号が1のときに、この受信装置のOFDM信号を復調及び復号するために電源を投入し、緊急警報放送の視聴を促す技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、気象庁は、平成19年10月1日から緊急地震速報(例えば、非特許文献1参照)の一般への提供を開始した。これに伴い、テレビジョン並びにラジオの放送局の一部で緊急地震速報が発表される際には、チャイム音とともにテレビジョン画面に表示または音声で伝えるなどの放送を実施することを開始した。
特開2006−319771号公報
"緊急地震速報の概要や処理手法に関する技術的参考資料"、気象庁地震火山部、[平成20年1月31日検索]、インターネット〈URL:http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/Whats_EEW/reference.pdf〉
図10には、地上デジタルテレビジョン放送の従来の典型的な受信装置の構成が示されている。この受信装置102は、TMCC信号から緊急起動信号を検出することが可能な装置であり、受信アンテナ121と、RF受信部122と、OFDM復調部123と、TMCC信号復調部124と、映像・音声復号部125と、提示用信号処理部(CPU)126と、表示装置127と、スピーカー128とを備える。尚、受信アンテナ121、RF受信部122、OFDM復調部123、TMCC信号復調部124、映像・音声復号部125、提示用信号処理部(CPU)126、表示装置127、及びスピーカー128は、通常の放送波受信用に機能するものである。
RF受信部122は、受信アンテナ121を介して地上デジタルテレビジョン方式におけるOFDMの伝送信号(RF信号)を受信して中間周波信号(IF信号)に変換し、OFDMのIF信号をOFDM復調部123及びTMCC信号復調部124に供給する。
OFDM復調部123は、少なくともTMCC信号復調部124から緊急起動信号を受け付けた場合に、緊急情報を受信可能な所定のチャンネルによってOFDMのIF信号を復調し、緊急情報に対応するトランスポートストリーム(TS)信号を抽出して映像・音声復号部125に送出する。これは、例えば、少なくともTMCC信号復調部124から緊急起動信号を受け付けた場合に、受信装置102がスタンバイの電源供給状態であっても通常の電源供給状態へと移行させることを意味する。
TMCC信号復調部124は、受信したIF信号から検出したTMCC信号内の緊急警報放送用起動信号が1、即ち緊急情報がある旨を示す場合に、OFDM復調部123の起動を促す緊急起動信号をOFDM復調部123に供給する。
映像・音声復号部125は、OFDM復調部123からの緊急情報に対応するTS(トランスポートストリーム)信号を映像信号及び/又は音声信号(総じて、映像・音声信号と称する)に復号し、提示用信号処理部(CPU)126に供給する。
提示用信号処理部(CPU)126は、図示しない記憶部に格納可能な所定のアプリケーションソフトウェアを実行して、映像・音声復号部125から供給される映像・音声信号に基づいて表示装置127にて緊急情報を表示したり、或いはスピーカー128にて緊急情報を発したりすることができる。
しかしながら、このような従来の受信装置102は、緊急警報放送用起動信号をTMCC信号復調部124によって常に監視することになるから、一旦緊急警報放送用起動信号が1であると認識すると(即ち、緊急警報放送があると認識すると)、緊急情報の内容が変化していないにも関わらず緊急警報放送の受信動作を継続し、緊急警報放送用起動信号が1でなくなるまで少なくとも提示用信号処理部(CPU)126の機能を専用化もしくは優先的に使用してしまう。
例えば、図11(a)に示すように、地上デジタルテレビジョン方式におけるOFDMの伝送信号において、緊急警報放送用起動信号が“なし”、“あり”、“なし”となる場合を考える。これに対応する緊急警報放送などの緊急情報データは、それぞれ“緊急情報なし”、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、“緊急情報♯4”、“緊急情報なし”が対応する。尚、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、及び“緊急情報♯4”は、それぞれ異なる内容、或いは同一内容で緊急情報を送信可能な単位情報である。
この場合、従来の受信装置102は、図11(b)に示すように、緊急警報放送用起動信号が“あり”を継続し続ける限り、提示用信号処理部(CPU)126が、“緊急情報なし”、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、“緊急情報♯4”、“緊急情報なし”の表示等のために、当該所定のアプリケーションソフトウェアの実行を専用化する。
しかしながら、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、及び“緊急情報♯4”が全く同一の情報であるにも関わらず緊急情報の受信動作のために提示用信号処理部(CPU)126が専用化されることは、消費電力の無駄な消費及び他のアプリケーションソフトウェアの実行の妨げとなる観点から、好ましくない。
そこで、本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、緊急情報の受信動作をより効率化させる地上デジタルテレビジョン放送における緊急情報の送信装置及び受信装置、並びに伝送システムを提供することにある。
地上デジタルテレビジョン放送のAC(Auxiliary Channel)を利用して緊急地震速報などの緊急情報を伝送する伝送方式において、伝送される緊急情報の内容が更新されるたびに、値が更新される情報内容更新フラグを使用することで、緊急情報を受信している受信装置の内部処理量を効率的に削減する。
例えば、緊急情報をAC信号で伝送するようにし、且つAC信号を復調して得られる情報内容更新フラグを、提示用信号処理部(CPU)に対して割り込み処理をかけるように機能させる。
即ち、本発明による緊急情報の送信装置は、地上デジタルテレビジョン放送波のAC信号を用いて緊急情報を送信する緊急情報送信装置であって、伝送する緊急情報を、AC信号の同期確立に用いる同期信号と、緊急情報データの有無を表すための起動信号(緊急情報データの送出の開始と終了を示すための開始/終了フラグ)と、緊急情報データの更新の有無を識別するための情報内容更新フラグと、緊急情報データとを含む所定の電文フォーマットの緊急情報に変換する緊急情報データ変換部と、変換した緊急情報に対して誤り訂正符号のパリティビットを演算して付加する誤り訂正符号演算部と、前記パリティビットを付加した変換後の緊急情報をAC信号で伝送するためにトランスポートストリームに多重する放送TS再多重部と、前記放送TS再多重部で生成した放送トランスポートストリームを地上デジタルテレビジョン放送波の変調波に変調する変調部とを備えることを特徴とする。
また、本発明による緊急情報の送信装置において、前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、前記電文フォーマット内で隣接配置して形成されていることを特徴とする。
また、本発明による緊急情報の送信装置において、前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、互いに冗長性を有して前記電文フォーマット内で隣接配置されていることを特徴とする。
また、本発明による緊急情報の送信装置において、前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、緊急情報データが有りを示す起動信号の直後にのみ互いに冗長性を有する値で前記電文フォーマット内に隣接配置されていることを特徴とする。
また、本発明による緊急情報の送信装置において、当該伝送する緊急情報が、緊急警報放送、緊急地震速報、ニュース速報に関連する情報のいずれかであることを特徴とする。
なお、緊急地震速報は、地震動警報とも称される。
更に、本発明による受信装置は、地上デジタルテレビジョン放送波を受信する受信装置であって、伝送される緊急情報が、AC信号の同期確立に用いる同期信号と、緊急情報データの有無を表すための起動信号(緊急情報データの送出の開始と終了を示すための開始/終了フラグ)と、緊急情報データの更新の有無を識別するための情報内容更新フラグと、緊急情報データとを含む電文フォーマットの緊急情報としてAC信号にて伝送可能に構成されており、受信した無線周波信号を中間周波信号に変換するRF受信部と、変換した中間周波信号からAC信号を復調するAC信号復調部と、AC信号内に多重された緊急情報データの信号系統とは別系統で、検出した情報内容更新フラグ値を受信する提示用信号処理部とを備え、前記提示用信号処理部は、前記起動信号が緊急情報がある旨を示す場合でも、この直後の緊急情報データの受信以降は、緊急情報データの内容の更新がある旨を示す前記情報内容更新フラグ値を受信する場合にのみ、当該緊急情報データの受信動作を許容することを特徴とする。
また、本発明による受信装置において、前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、前記電文フォーマット内で隣接配置して形成されていることを特徴とする。
また、本発明による受信装置において、前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、緊急情報データがある旨を示す起動信号の直後にのみ互いに冗長性を有する値で前記電文フォーマット内に隣接配置されていることを特徴とする。
また、本発明による受信装置において、前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、互いに冗長性を有して前記電文フォーマット内で隣接配置されていることを特徴とする。
また、本発明による受信装置において、前記提示用信号処理部は、当該互いに冗長性を有して隣接配置されている前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々の値について、多数決判定して緊急情報の有無を判断することを特徴とする。
また、本発明による受信装置において、当該伝送する緊急情報が、緊急警報放送、緊急地震速報、ニュース速報に関連する情報のいずれかであることを特徴とする。
また、本発明の伝送システムは、地上デジタルテレビジョン放送の伝送システムであって、地上デジタルテレビジョン放送波のAC信号を用いて緊急情報を送信する緊急情報の送信装置と、地上デジタルテレビジョン放送波を受信する受信装置とを備え、前記送信装置は、伝送する緊急情報を、AC信号の同期確立に用いる同期信号と、緊急情報データの有無を表すための起動信号(緊急情報データの送出の開始と終了を示すための開始/終了フラグ)と、緊急情報データの更新の有無を識別するための情報内容更新フラグと、緊急情報データとを含む所定の電文フォーマットの緊急情報に変換する緊急情報データ変換部と、変換した緊急情報に対して誤り訂正符号のパリティビットを演算して付加する誤り訂正符号演算部と、前記パリティビットを付加した変換後の緊急情報をAC信号で伝送するためにトランスポートストリームに多重する放送TS再多重部と、前記放送TS再多重部で生成した放送トランスポートストリームを地上デジタルテレビジョン放送波の変調波に変調する変調部とを備え、前記受信装置は、受信した無線周波信号を中間周波信号に変換するRF受信部と、変換した中間周波信号からAC信号を復調するAC信号復調部と、AC信号内に多重された緊急情報データの信号系統とは別系統で、検出した情報内容更新フラグ値を受信する提示用信号処理部とを備え、前記提示用信号処理部は、前記起動信号が緊急情報がある旨を示す場合でも、この直後の緊急情報データの受信以降は、緊急情報データの内容の更新がある旨を示す前記情報内容更新フラグ値を受信する場合にのみ、当該緊急情報データの受信動作を許容することを特徴とする。
本発明によれば、消費電力の無駄な消費を抑制し、且つ他のアプリケーションソフトウェアの実行の妨げをも防止することができる。
本発明に係る一実施例の緊急情報送信装置の概略図である。 本発明に係る一実施例の緊急情報の電文フォーマット例を示す図である。 本発明に係るISDB−T方式の地上デジタルテレビジョン放送波におけるAC信号の構成を示す図である。 本発明による一実施例の受信装置のブロック図である。 本発明による一実施例の受信装置におけるAC信号復調部の機能ブロック図である。 本発明による一実施例の受信装置の動作フロー図である。 (a)は本発明に係る一実施例の緊急警報放送用起動信号と緊急情報の関係を示す図であり、(b)は本発明に係る一実施例の提示用信号処理部(CPU)の動作を説明する図である。 本発明による一実施例の受信装置の動作フロー図である。 (a)は本発明に係る一実施例の緊急警報放送用起動信号と緊急情報の関係を示す図であり、(b)は本発明に係る一実施例の提示用信号処理部(CPU)の動作を説明する図である。 従来の典型的な受信装置のブロック図である。 (a)は従来の緊急警報放送用起動信号と緊急情報の関係を示す図であり、(b)は従来の提示用信号処理部(CPU)の動作を説明する図である。 本発明に係る一実施例の緊急情報の電文フォーマットの別の例を示す図である。 (a)は、電文フォーマットの別の例における本発明に係る一実施例の緊急警報放送用起動信号と緊急情報の関係を示す図であり、(b)は、電文フォーマットの別の例における本発明に係る一実施例の提示用信号処理部(CPU)の動作を説明する図である。 (a)は、電文フォーマットの別の例における本発明に係る一実施例の緊急警報放送用起動信号と緊急情報の関係を示す図であり、(b)は、電文フォーマットの別の例における本発明に係る一実施例の提示用信号処理部(CPU)の動作を説明する図である。
本発明に係る実施例1の伝送システムにおける緊急情報送信装置及び受信装置について説明する。
本発明に係る実施例1の伝送システムは、例えばISDB−T方式の地上デジタルテレビジョン放送に用いられ、実施例1の緊急情報送信装置は、AC(Auxiliary Channel)信号を用いて、緊急情報(以下、緊急警報放送及び緊急地震速報などを含む情報を総括して、緊急情報と称する)を伝送する機能を有する。また、実施例1の受信装置は、AC信号によって緊急情報を受信する機能を有する。
例えば放送事業者は、気象庁から緊急地震速報を受信した場合、本実施例の送信装置1によって、緊急情報を格納する電文情報(例えば緊急地震速報の情報)を、例えばモード3の場合に、4か所のTMCCキャリアが運ぶTMCC情報のリザーブ、及び/又は8箇所のACキャリアが運ぶAC情報に格納して、受信装置に向けて送信する。尚、本発明は、ISDB−T方式のモード3に限定するものではないし、複数ある全てのTMCCキャリア又はACキャリアを用いて伝送しなければならないものではなく、特定のキャリア番号で異なる緊急情報の情報を伝送するように構成することができるものである。
ここで、伝送する緊急情報が例えば緊急地震速報の場合、気象庁から新たな緊急地震速報の電文が受信されるたびに情報内容更新フラグが更新されるようにする。
図1に、本発明に係る実施例1の緊急情報送信装置の概略図を示す。実施例1の緊急情報送信装置1は、緊急情報データ変換部11と、誤り訂正符号演算部12と、放送TS再多重部13と、OFDM変調部14とを備える。伝送する緊急情報データは、緊急情報データ変換部2に入力される。
緊急情報データ変換部11は、AC信号を用いて伝送するための緊急情報を所定の電文フォーマットに変換する。具体的には、緊急情報データ変換部11は、伝送する緊急情報を、AC信号の同期確立に用いる同期信号と、緊急情報データの有無を表すための起動信号(緊急情報データの送出の開始と終了を示すための開始/終了フラグ)と、緊急情報データの更新の有無を識別するための情報内容更新フラグと、緊急情報データとを含む電文フォーマットの緊急情報に変換する。
例えば、図2に例示する緊急情報の電文フォーマットは、差動復調の基準[1bit]、同期信号[16bit]、起動信号(開始/終了フラグ)[2bit]、情報内容更新フラグ[1bit]、緊急情報データ[102bit]、誤り訂正用パリティビット[82bit]の電文フォーマットからなる。緊急情報の電文フォーマットについては、詳細に後述する。
誤り訂正符号演算部12は、起動信号[2bit]、情報内容更新フラグ[1bit]、及び緊急情報データ[102bit]のデータ列に対して、誤り訂正符号化を行う。一例として差集合巡回符号(273,191)の短縮符号で誤り訂正符号化を行うとすると、誤り訂正用のパリティビットは、82ビットを付加することとなる。これ以外の誤り訂正符号を使用する場合は、当然パリティビット数も変わる。尚、本実施例では、緊急警報放送用起動信号が“11”で緊急情報がある旨を示し、“00”で緊急情報がない旨を示す場合について説明する。
放送TS再多重部13は、誤り訂正符号演算部4から出力されるデータ列を入力する。この放送TS再多重部13では、入力されたデータ列にパケットヘッダを追加したデータ列を所定のトランスポートストリーム(TS)に記述する。例えば、TMCC信号のリザーブの場合は、IIP情報のmodulation_control_configuration_informationに、TMCC_reserved_future_useというシンタックスに記述する。
AC信号の多重方法については、TSパケットのダミーバイト部分へ多重する方法と、無効階層TSパケットとして多重する方法などがある。AC信号への多重方法の詳細については、社団法人電波産業会の「地上デジタルテレビジョンの伝送方式 標準規格」ARIB STD−B31の付属「運用ガイドライン」の第5章及び第6章を参照されたい。以上のようにして、放送TS再多重部5で生成した放送TSは、OFDM変調部14に入力される。
OFDM変調部14は、多重フレーム構造を有する、地上デジタルテレビジョンの伝送信号を出力する。
AC信号は、1フレーム204シンボルで構成される。例えば、ISDB−T方式の地上デジタルテレビジョン放送波の部分受信セグメント(セグメント番号#0)のモード3の同期変調部の場合、AC信号は、432本あるキャリアのうち、キャリア番号#7、#89、#206、#209、#226、#244、#377及び#407の8箇所にあるACキャリアによって運ばれる信号である(図2及び図3参照)。本発明の理解を容易にするために、図2の例では、AC信号を用いて緊急情報を伝送する場合には、TMCC信号と同一フレーム長であることから、TMCC信号と同様のDBPSK変調における「差動復調の基準[1]」(図2及び3では、「基準」として図示)、TMCC信号と同様の「同期信号[16]」、緊急情報の「起動信号[2]」、情報内容更新フラグ[1bit]及び緊急情報の「緊急情報データ[102]」、及び「誤り訂正用パリティビット[82]」とを設けた電文情報のフォーマットで、緊急情報を伝送する。例えば、「起動フラグ」を、2ビットで構成した場合、‘00’が「地震動警報有り」を示し、‘11’が「地震動警報無し」を示す。従って、起動フラグは、緊急速報(例えば、地震動の警報情報)の伝送の開始/終了を示すフラグ(開始/終了フラグ)として機能する。
この緊急情報データの有無を表すための起動信号は、受信装置2の電源をスタンバイ状態から電源オン状態にするのに用いることができ、例示的に2ビットとして説明する。また、情報内容更新フラグは、1ビットとして説明するが、複数ビットで構成することができる。
例えば、情報内容更新フラグを2ビットとした例をそれぞれ図12及び図13に示している。図12に例示する緊急情報の電文フォーマットは、差動復調の基準[1bit]、同期信号[16bit]、起動信号[2bit]、情報内容更新フラグ[2bit]、緊急情報データ[101bit]、誤り訂正用パリティビット[82bit]の電文フォーマットからなる。また、図13(a)に示すように、地上デジタルテレビジョン方式におけるOFDMの伝送信号において、緊急警報放送用起動信号が“なし”、“あり”、“なし”となる場合を考える。これに対応する緊急警報放送などの緊急情報データは、それぞれ“緊急情報なし”、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、“緊急情報♯4”、“緊急情報なし”が対応する。尚、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、“緊急情報♯4”及び“緊急情報♯5”は、それぞれ異なる内容、或いは同一内容で緊急情報を送信可能な単位情報である。
この場合、本実施例の受信装置2は、図13(b)に示すように、緊急警報放送用起動信号が“あり”を継続していても、緊急情報データの内容の更新がある旨を示す情報内容更新フラグの値でないかぎり、提示用信号処理部(CPU)26が、“緊急情報なし”、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、“緊急情報♯4”、“緊急情報♯5”、“緊急情報なし”の表示等のために、当該所定のアプリケーションソフトウェアの実行を専用化することがなくなる。情報内容更新フラグの値は、極性反転方式か、又はパルス方式により検出することができる。
情報内容更新データを1ビットとする場合にも緊急情報の更新の識別が可能である。しかし、受信エラーや移動受信によるパケットロスなどで情報内容が更新されたことを検知しないまま、更に情報内容が更新された場合は、1ビットの場合はもとの情報と同じであると認識されてしまうが、2ビットとすることでこのような場合でも情報内容が更新されたことを検知することができるので、緊急情報の更新の幅を広げることになる。即ち、情報内容更新データを設けること自体が有効であり、より多くのビット数とすれば更に緊急情報の更新の幅を広げることができるが、伝送すべき地震速報に関する警報情報又は詳細情報のビット数が減少するため、2ビット程度とするのが好適である。
従って、実施例1の緊急情報送信装置1が伝送する緊急情報の情報内容を変更する際、情報内容更新フラグを、例えば1ビットであれば0から1へ、或いは1から0へ変更することで、受信装置2は、受信する緊急情報の情報内容が更新されたか否かを識別することができるようになる。
また、図2に例示する緊急情報の電文情報のフォーマットは、任意の態様で構成することができ、その一例としてのみ説明するものである。例えば、「緊急情報データ」は、緊急警報放送、緊急地震速報(地震動警報)、ニュース速報のいずれかの情報を識別する「緊急情報識別信号」と、複数種類の態様で伝送される情報を識別する「各種識別信号」、及び各情報内容の詳細(例えば、緊急地震速報であれば、震源地や震度)を記述した「詳細情報」を含むことができる。更に、緊急情報の電文情報のフォーマットにおけるビット割当は、任意の態様で選定できる。
ここで、伝送する緊急情報が例えば緊急地震速報の場合、気象庁から新たな緊急地震速報の電文が受信されるたびに情報内容更新フラグが更新されるようにする。緊急地震速報の電文の具体例として、例えば、同時発報されている地震情報の総数を表す「地震情報総数」、電文を複数フレームで伝送する場合に現在のフレームが何番目の地震情報を示しているかを表す「地震情報番号」、地震の程度を識別する「地震識別番号」、複数の緊急地震速報がある場合に個々を識別する「緊急地震速報番号」、地震発生時刻、震源の緯度、震源の経度、震源の深さ、マグニチュード、最大予測震度などの「震源の情報」、電文を複数フレームで伝送する場合に各フレームをページで区別する「ページ種別」等の予め規定された詳細情報のうちのいずれかの情報に変化があった場合に、情報内容更新フラグが更新される。
図5に、本発明による実施例1の受信装置のブロック図を示す。図6に、本発明による一実施例の受信装置の動作フロー図である。図7に、本発明による実施例1の受信装置の動作フローを示す。実施例1の受信装置は、例えばISDB−T方式の地上デジタルテレビジョン放送信号(実施例1の緊急情報送信装置1からの伝送信号を含む)を受信して復調し、得られる緊急情報の映像・音声信号、及びAC信号に含まれる緊急情報データを処理して表示等を行う装置である。尚、本実施例では、緊急警報放送用起動信号が“11”で緊急情報がある旨を示し、“00”で緊急情報がない旨を示す場合について説明する。
実施例1の受信装置2は、受信アンテナ21と、RF受信部22と、OFDM復調部23と、AC信号復調部24と、映像・音声復号部25と、提示用信号処理部(CPU)26と、表示装置27と、スピーカー28とを備える。
尚、本実施例の受信装置2における受信アンテナ21、RF受信部22、OFDM復調部23、映像・音声復号部25、提示用信号処理部(CPU)26、表示装置27、及びスピーカー28は、図10を用いて前述した従来の受信装置102における受信アンテナ121、RF受信部122、OFDM復調部123、映像・音声復号部125、提示用信号処理部(CPU)126、表示装置127、及びスピーカー128に対応する。しかしながら、本実施例の受信装置2は、TMCC信号復調部124の代わりに、AC信号復調部24を備える点と、提示用信号処理部(CPU)26が従来の受信装置102のものとは異なる機能を有する点で相違する。このため、AC信号復調部24及び提示用信号処理部(CPU)26について詳細に説明する。
AC信号復調部24は、RF受信部22から出力されるIF信号を入力して、このIF信号からAC信号内の差動復調の基準及び同期信号を用いてAC信号を復調し、AC情報を解析するAC情報解析部241を有する。AC信号は、FFT処理を使用して復調することができる。
特に、AC情報解析部241は、例えば差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(184,102)の復号処理を施してAC情報の誤りを訂正し、起動信号、情報内容更新フラグ、及び緊急情報データを抽出する誤り訂正機能241aと、起動信号を監視するための起動信号監視機能241bと、情報内容更新フラグの値を監視する情報内容更新フラグ監視機能241cとを有する。
例えば、図6を参照するに、AC信号復調部24は、AC信号を復調する(ステップS11)。続いて、AC信号復調部24は、この復調して検出したAC信号内の緊急警報放送用起動信号を監視し(ステップS12)、緊急警報放送用起動信号が1、即ち緊急情報がある旨を示す場合に(ステップS13)、情報内容更新フラグの値と緊急情報データを抽出して提示用信号処理部(CPU)26に送出する(ステップS14)。
続いて、提示用信号処理部(CPU)26は、情報内容更新フラグの値を監視し(ステップS15)、情報内容更新フラグの値が変化した場合に緊急情報の更新があったと判断した場合(ステップS16)、所定のアプリケーションソフトウェアを実行して緊急情報データの表示等を行う(ステップS17)。一方、情報内容更新フラグの値が変化した場合に緊急情報の更新がないと判断した場合(ステップS16)、当該所定のアプリケーションソフトウェアの使用を解放する(ステップS18)。尚、ステップS16において、起動信号“あり”で初めて緊急情報データを抽出した際にも、緊急情報が“更新あり”と同様と判断し、ステップS17に進む。
例えば、図7(a)に示すように、地上デジタルテレビジョン方式におけるOFDMの伝送信号において、緊急警報放送用起動信号が“なし”、“あり”、“なし”となる場合を考える。これに対応する緊急警報放送などの緊急情報データは、それぞれ“緊急情報なし”、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、“緊急情報♯4”、“緊急情報なし”が対応する。尚、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、及び“緊急情報♯4”は、それぞれ異なる内容、或いは同一内容で緊急情報を送信可能な単位情報である。
この場合、本実施例の受信装置2は、図7(b)に示すように、緊急警報放送用起動信号が“あり”を継続していても、緊急情報データの内容の更新がある旨を示す情報内容更新フラグの値でないかぎり、提示用信号処理部(CPU)26が、“緊急情報なし”、“緊急情報♯1”、“緊急情報♯2”、“緊急情報♯3”、 “緊急情報♯4”、“緊急情報なし”の表示等のために、当該所定のアプリケーションソフトウェアの実行を専用化することがなくなる。情報内容更新フラグの値は、極性反転方式か、又はパルス方式により検出することができる。
このように、本実施例の受信装置2では、情報内容更新フラグが更新された場合(例えば1ビットであれば、0から1へ、或いは又1から0への変更を検知した場合、又は、例えば2ビットであれば、11、01、10、11等への変更を検知した場合)、映像・音声などの本線信号やAC信号内に多重された緊急情報データの送出系統とは別系統で、検出した情報内容更新フラグ値を優先的に提示用信号処理部(CPU)26に送出する。従って、提示用信号処理部(CPU)26は、起動信号が緊急情報がある旨を示す場合でも、この直後の緊急情報データの受信以降は、緊急情報データの内容の更新がある旨を示す前記情報内容更新フラグ値を受信する場合にのみ、当該緊急情報データの受信動作を許容し、AC信号復調部24から供給される当該緊急情報に係る映像・音声信号やAC信号内に多重された緊急情報データを表示装置27に表示したり、或いはスピーカー28にて情報提供したりするように制御することができるようになる。また、図7及び図13に示すように、情報内容更新フラグを1ビットとする場合にも緊急情報の更新の識別が可能であり、2ビットとすることで更に緊急情報の更新の幅を広げることになる。例えば、情報内容更フラグが1ビットの場合、内容が更新されるごとに1‐0‐1‐0の交番となるが、移動受信などで電波の状態が悪く一連のデータをとりこぼした場合、例えば、更新フラグの状態が0‐1‐0と更新される前の状態に戻ると、受信機では情報内容が更新されたことが判別できない状態となる。そこで、情報内容更新フラグを2ビットにすることで、このような情報内容の更新を判別出来ない状態を回避できるようになる。
従って、本発明による実施例1の緊急情報送信装置及び受信装置によれば、消費電力の無駄な消費を抑制し、且つ他のアプリケーションソフトウェアの実行の妨げをも防止することができる。また、緊急情報の表示が効率よく速やかに行うことができる。
次に、本発明に係る実施例2の伝送システムにおける緊急情報送信装置及び受信装置について説明する。
本発明に係る実施例2の伝送システムは、実施例1の緊急情報送信装置及び受信装置と同一の構成要素を有し、実施例1の全ての利点を包含する。
一方、実施例2の緊急情報送信装置では、実施例1の構成と比較して、起動信号と情報内容更新フラグの値が冗長性をもって伝送される点と、尚、本実施例では、緊急警報放送用起動信号が“00”で緊急情報がある旨を示し、“11”で緊急情報がない旨を示す点で相違する。
即ち、実施例1の緊急情報送信装置及び受信装置では、消費電力の無駄な消費を抑制し、且つ他のアプリケーションソフトウェアの実行の妨げをも防止することができるが、起動信号が“00”となったと判断された直後には少なくとも緊急情報データがあると判断して動作するように機能するため、起動信号の値をいち早く確かめることができる仕組みを設けることが好ましい。このように、2ビットの起動信号を“00”又は“11”で識別する理由は、冗長性を持たせるためである。
例えば、図8を参照するに、AC信号復調部24は、AC信号を復調する(ステップS21)。続いて、AC信号復調部24は、この復調して検出したAC信号内の緊急警報放送用起動信号と情報内容更新フラグを監視し(ステップS22)、緊急警報放送用起動信号が“00”、即ち緊急情報がある旨を示すとともに、冗長性を持たせた情報内容更新フラグが“0”を示す場合に(ステップS23)、情報内容更新フラグの値と緊急情報データを抽出して提示用信号処理部(CPU)26に送出する(ステップS24)。
続いて、提示用信号処理部(CPU)26は、情報内容更新フラグの値を監視し(ステップS25)、情報内容更新フラグの値が変化した場合に緊急情報の更新があったと判断した場合(ステップS26)、所定のアプリケーションソフトウェアを実行して緊急情報データの表示等を行う(ステップS27)。一方、情報内容更新フラグの値が変化した場合に緊急情報の更新がないと判断した場合(ステップS26)、当該所定のアプリケーションソフトウェアの使用を解放する(ステップS28)。尚、ステップS26において、冗長性をもたせた起動信号“あり”で初めて緊急情報データを抽出した際にも、緊急情報が“更新あり”と同様と判断し、ステップS27に進む。
このように、実施例2の緊急情報送信装置は、起動信号と情報内容更新フラグの値とを冗長性を持たせて伝送する。具体的には、図9に示すように、起動信号が“00”となった直後の情報内容更新フラグの値を必ず“0”を挿入するようにする。従って、受信装置側の信号値としては、起動信号2ビットと情報内容更新フラグ値(1ビット)が冗長性をもって“000”を示すときに、緊急情報が伝送されたと判断する。
これにより、実施例2の緊急情報送信装置及び受信装置によれば、緊急情報が伝送されたことをより確実に判断することができるようになる。つまり、緊急情報が伝送されていないときは“111”となり、緊急情報が初めて伝送されたときは“000”となる。受信装置は、“111”であるか、又は“000”であるかを区別すればよく、最初に緊急情報が送出された際、高い信頼性で緊急情報を検出することができる。起動信号のみで検出する際には、“11”であるか、又は“00”であるかを区別することになるが、“11”と送っていたにも係わらず“00”と検出する場合があり、この場合は、1フレーム分のACデータを全て受信し、誤り訂正して改めて起動信号をチェックすると“11”となるため、誤検出したことが分かる。従って、3ビットで検出した場合は、この誤検出の確率が低くなり、更なる消費電力の無駄な消費の抑制と、他のアプリケーションソフトウェアの実行の妨げの防止効果を得ることができるようになる。
また、提示用信号処理部(CPU)26は、当該互いに冗長性を有して隣接配置されている起動信号及び情報内容更新フラグの各々の値について、多数決判定して緊急情報の有無を判断する機能を有することもできる。具体的には、受信装置が起動信号と情報内容更新フラグの値とを用いて、緊急情報が初めて伝送されたか否かを“111”であるか、又は“000”であるかを区別して判断する際、この3ビットを多数決判定して判断することもできる。即ち、3ビットのうち任意の2ビットが1の場合には、緊急情報なしと判断し、3ビットのうち任意の2ビットが0の場合には緊急情報ありと判断する。これにより、更に誤検出の確率を低くすることができる。
尚、情報内容更新フラグを1ビットとする場合にも緊急情報の更新の有無だけでなく、緊急情報の有無の冗長性が得られ、2ビットとすることで更に緊急情報の更新及び緊急情報の有無の冗長性の幅を広げることになる。
図14に示す例では、緊急情報が伝送されていないときは“1111”となり、緊急情報が初めて伝送されたときは“0000”となる。受信装置は、“1111”であるか、又は“0000”であるかを区別すればよく、最初に緊急情報が送出された際、高い信頼性で緊急情報を検出することができる。起動信号のみで検出する際には、“11”であるか、又は“00”であるかを区別することになるが、“11”と送っていたにも係わらず“00”と検出する場合があり、この場合は、1フレーム分のACデータを全て受信し、誤り訂正して改めて起動信号をチェックすると“11”となるため、誤検出したことが分かる。従って、4ビットで検出した場合は、この誤検出の確率が低くなり、更なる消費電力の無駄な消費の抑制と、他のアプリケーションソフトウェアの実行の妨げの防止効果を得ることができるようになる。
この場合、提示用信号処理部(CPU)26は、当該互いに冗長性を有して隣接配置されている起動信号及び情報内容更新フラグの各々の値について、多数決判定して緊急情報の有無を判断する機能を有することもできる。具体的には、受信装置が起動信号と情報内容更新フラグの値とを用いて、緊急情報が初めて伝送されたか否かを“1111”であるか、又は“0000”であるかを区別して判断する際、この4ビットを多数決判定して判断することもできる。例えば、4ビットのうち任意の2ビット以上が1の場合には、緊急情報なしと判断し、4ビットのうち任意の2ビット以上が0の場合には緊急情報ありと判断する。これにより、更に誤検出の確率を低くすることができる。
上述の実施例については特定の符号化方式を代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変形及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、本発明に係る受信装置は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、腕時計、置時計、パーソナルコンピュータ又は家電製品など、あらゆる機器に具備させることができるものである。また、起動信号及び情報内容更新フラグのビット数及び論理値は、上述の実施例に限定されるものではない。なお、本実施例にて、緊急速報の情報は、ISDB−T方式の地上デジタルテレビジョン放送波の部分受信セグメント(セグメント番号#0)内のAC信号により送出される。携帯電話など移動・携帯端末の多くでは、この部分受信セグメント(セグメント番号#0)を受信して番組を視聴する(ワンセグサービス)。よって、携帯電話などに具備される本実施例の受信装置は、緊急速報の情報を伝送するAC信号を受信できる。一方、他のセグメントを受信する固定受信向けのデジタルテレビなどに具備される本実施例の受信装置においても、AC信号については部分受信セグメント内のものを受信することにより、緊急速報の情報を受信できる。従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明による送信装置及び受信装置は、消費電力の無駄な消費の抑制と、他のアプリケーションソフトウェアの実行の妨げの防止効果を得るので、所定のAC信号を用いる伝送方式の用途に有用である。
1 緊急情報送信装置
11 緊急情報データ変換部
12 誤り訂正符号演算部
13 放送TS再多重部
14 OFDM変調部
21 受信アンテナ
22 RF受信部
23 OFDM復調部
24 AC信号復調部
25 映像・音声復号部
26 提示用信号処理部(CPU)
27 表示装置
28 スピーカー
102 受信装置
121 受信アンテナ
122 RF受信部
123 OFDM復調部
124 TMCC信号復調部
125 映像・音声復号部
126 提示用信号処理部(CPU)
127 表示装置
128 スピーカー
241 AC情報解析部
241a 誤り訂正機能
241b 起動信号監視機能
241c 情報内容更新フラグ監視機能

Claims (12)

  1. 地上デジタルテレビジョン放送波のAC信号を用いて緊急情報を送信する緊急情報の送信装置であって、
    伝送する緊急情報を、AC信号の同期確立に用いる同期信号と、緊急情報データの有無を表すための起動信号と、緊急情報データの更新の有無を識別するための情報内容更新フラグと、緊急情報データとを含む所定の電文フォーマットの緊急情報に変換する緊急情報データ変換部と、
    変換した緊急情報に対して誤り訂正符号のパリティビットを演算して付加する誤り訂正符号演算部と、
    前記パリティビットを付加した変換後の緊急情報をAC信号で伝送するためにトランスポートストリームに多重する放送TS再多重部と、
    前記放送TS再多重部で生成した放送トランスポートストリームを地上デジタルテレビジョン放送波の変調波に変調する変調部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、前記電文フォーマット内で隣接配置して形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、互いに冗長性を有して前記電文フォーマット内で隣接配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、緊急情報データがある旨を示す起動信号の直後にのみ互いに冗長性を有する値で前記電文フォーマット内に隣接配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の送信装置。
  5. 当該伝送する緊急情報が、緊急警報放送、緊急地震速報、ニュース速報に関連する情報のいずれかであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の送信装置。
  6. 地上デジタルテレビジョン放送波を受信する受信装置であって、
    伝送される緊急情報が、AC信号の同期確立に用いる同期信号と、緊急情報データの有無を表すための起動信号と、緊急情報データの更新の有無を識別するための情報内容更新フラグと、緊急情報データとを含む電文フォーマットの緊急情報としてAC信号にて伝送可能に構成されており、
    受信した無線周波信号を中間周波信号に変換するRF受信部と、
    変換した中間周波信号からAC信号を復調するAC信号復調部と、
    AC信号内に多重された緊急情報データの信号系統とは別系統で、検出した情報内容更新フラグ値を受信する提示用信号処理部とを備え、
    前記提示用信号処理部は、前記起動信号が緊急情報がある旨を示す場合でも、この直後の緊急情報データの受信以降は、緊急情報データの内容の更新がある旨を示す前記情報内容更新フラグ値を受信する場合にのみ、当該緊急情報データの受信動作を許容することを特徴とする受信装置。
  7. 前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、前記電文フォーマット内で隣接配置して形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の受信装置。
  8. 前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、緊急情報データがある旨を示す起動信号の直後にのみ互いに冗長性を有する値で前記電文フォーマット内に隣接配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の受信装置。
  9. 前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々は、互いに冗長性を有して前記電文フォーマット内で隣接配置されていることを特徴とする、請求項8に記載の受信装置。
  10. 前記提示用信号処理部は、当該互いに冗長性を有して隣接配置されている前記起動信号及び前記情報内容更新フラグの各々の値について、多数決判定して緊急情報の有無を判断することを特徴とする、請求項9に記載の受信装置。
  11. 当該伝送する緊急情報が、緊急警報放送、緊急地震速報、ニュース速報に関連する情報のいずれかであることを特徴とする、請求項9又は10に記載の受信装置。
  12. 地上デジタルテレビジョン放送の伝送システムであって、
    地上デジタルテレビジョン放送波のAC信号を用いて緊急情報を送信する緊急情報の送信装置と、
    地上デジタルテレビジョン放送波を受信する受信装置とを備え、
    前記送信装置は、
    伝送する緊急情報を、AC信号の同期確立に用いる同期信号と、緊急情報データの有無を表すための起動信号と、緊急情報データの更新の有無を識別するための情報内容更新フラグと、緊急情報データとを含む所定の電文フォーマットの緊急情報に変換する緊急情報データ変換部と、
    変換した緊急情報に対して誤り訂正符号のパリティビットを演算して付加する誤り訂正符号演算部と、
    前記パリティビットを付加した変換後の緊急情報をAC信号で伝送するためにトランスポートストリームに多重する放送TS再多重部と、
    前記放送TS再多重部で生成した放送トランスポートストリームを地上デジタルテレビジョン放送波の変調波に変調する変調部とを備え、
    前記受信装置は、
    受信した無線周波信号を中間周波信号に変換するRF受信部と、
    変換した中間周波信号からAC信号を復調するAC信号復調部と、
    AC信号内に多重された緊急情報データの信号系統とは別系統で、検出した情報内容更新フラグ値を受信する提示用信号処理部とを備え、
    前記提示用信号処理部は、前記起動信号が緊急情報がある旨を示す場合でも、この直後の緊急情報データの受信以降は、緊急情報データの内容の更新がある旨を示す前記情報内容更新フラグ値を受信する場合にのみ、当該緊急情報データの受信動作を許容することを特徴とする、地上デジタルテレビジョン放送の伝送システム。
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