JP2010228702A - 車両用手動運転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駐車操作の変速操作を簡略化し、更に、車両速度の制限機能や車両停止時のブレーキ操作などを組み合わせることで、駐車操作の運転者負担を軽減し、車両周辺の安全確認を行いやすくし、操作の統合化することにより効率的に駐車操作を行えるようにする。
【解決手段】シフト装置(10)のシフトゲート(11)の非走行レンジ(P,N)を介して連通している前後進ゲート(21)を有する車両(V)の前方および後方への操作指令を電気的に出力する前後進指令装置(20,22)により、アクセル操作、ブレーキ操作、シフト操作を1本のレバー操作で行うことができる。また、前記前後進ゲート(21)のを自動的に復帰する中立位置(210)では車両(V)を停止状態に保持する保持指令を電気的に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、駐車作業において、手だけを使って変速操作、アクセル操作およびブレーキ操作をすることができる車両用手動運転装置に関する。
通常の変速機操作装置は、変速機を制御するケーブルワイヤを手動用の操作レバーなどで直接作動させる。
また、特許文献1に記載されているように、駐車作業を支援する支援モードを有する自動変速機操作装置を備えた自動車が知られている。
特開2007−37926号公報
しかしながら、狭い駐車場内での車庫入れなど、所定の位置に車両を駐停車させるための車両操作は、通常の運転時と比べ、変速操作(前進・後退)、ブレーキ操作、アクセル操作、ハンドル操作、車外安全確認などを非常に頻繁に行う必要があり、運転者の不注意により変速機操作レバーを操作し忘れる等の恐れがある。
本発明は、駐車操作の変速操作を簡略化し、更に、車両速度の制限機能や車両停止時のブレーキ操作などを組み合わせることで、駐車操作の運転者負担を軽減し、車両周辺の安全確認を行いやすくし、操作を統合化することにより効率的に駐車操作を行えるようにするものである。
前記の課題を解決するために、第一の本発明に係る車両用手動運転装置は、運転者により操作される操作レバーと、少なくとも走行レンジ、及び、非走行レンジを有する変速機と、前記操作レバーにより前記変速機のいずれかのレンジを選択するシフトゲートを有したシフト装置と、前記変速機と前記シフト装置とを連結するワイヤケーブルと、前記操作レバーを案内する前後進ゲートを有し、車両の前方および後方への操作指令を電気的に出力する前後進指令装置と、を備え、前記シフトゲートと前記前後進ゲートとは、前記シフトゲートの非走行レンジを介して連通していることを特徴とする。
また、第二の本発明に係る車両用手動運転装置は、前記前後進ゲートは、運転者の操作がない場合に前記操作レバーが自動的に復帰される中立位置と、該中立位置から延び前進走行指令を電気的に出力するための第1経路と、前記中立位置から前記第1経路とは異なる方向に延び後進走行指令を電気的に出力するための第2経路と、を有し、前記前後進指令装置は、前記操作レバーの前記中立位置では車両を停止状態に保持する保持指令を電気的に出力することを特徴とする。
第一の本発明によれば、駐車作業におけるアクセル操作、ブレーキ操作、シフト操作を1本の操作レバーによるレバー操作で行うことができるため、駐車作業の煩雑さが解消され、また、駐車作業における前後進を直感的な操作により行うことができる。さらに、電子制御への切り替えは、非走行レンジを介して行うため、車両の不意な移動を機械的に防いだ後に、電子制御による前後進を行うことができる。
第二の本発明によれば、駐車作業時に運転者が操作レバーから手を放すだけで、操作レバーが車両を停止させる位置に自動復帰する為、従来よりも素早い車両停止操作が可能となる。また、車両を停止させるために、ブレーキペダルを踏み続ける必要がないため、無理な体勢をとることなく後方の安全確認をすることができる。
本実施形態に係る車両用手動運転装置を備える車両の全体構造図である。 本実施形態に係る車両用手動運転装置の操作レバー、シフト装置、および、前後進指令操作装置を示す一部断面を有する平面図である。 本実施形態に係る車両用手動運転装置の一部を透過してシフト装置を示した斜視図である。 図3の矢印X方向から見た本実施形態に係る車両用手動運転装置のシフト装置、および、前後進指令操作装置の側断面図である。 図3の矢印Y方向から見た本実施形態に係る車両用手動運転装置の前後進指令操作装置の側断面図である。 駐車ECUの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための実施形態について、適宜図を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。なお、本実施形態において、方向を説明するときは、車両Vの前後左右上下を基準とする。
始めに、本実施形態に係る車両用手動運転装置1を備える車両Vの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用手動運転装置1を備える車両Vの全体構造図である。
図2は、本実施形態に係る車両用手動運転装置の操作レバー、シフト装置、および、前後進指令操作装置を示す一部断面を有する平面図である。
図1に示すように、車両Vは、車両用手動運転装置1と、エンジン制御装置51と、ブレーキ制御装置52とを備えている。
車両用手動運転装置1は、操作レバー2と、自動変速機(AT)3と、ワイヤケーブル12と、シフト装置10と、前後進指令操作装置20とを備えている。
自動変速機3は、少なくとも走行レンジ(R,D)及び非走行レンジ(P,N)を備えている。
ワイヤケーブル12は、自動変速機3とシフト装置10を機械的に接続している。
図2に示すように、シフト装置10は、操作レバー2により、変速機3のいずれかのレンジを選択するシフトゲート11を備えている。
前後進指令操作装置20は、駐車作業時における車両Vの停止・前進・後退を操作する前後進ゲート21を備えている。また、前後進ゲート21は、車両Vの停止操作をする中立位置210と、車両Vの前進操作をする第1経路211と、車両Vの後退操作をする第2経路212とから構成される。
シフトゲート11と前後進ゲート21は、非走行レンジであるニュートラルレンジNと、中立位置210とを介して連通ゲート31を備えている。なお、操作レバー2は各ゲート11,21,31に沿って移動させることが可能である。
図1に示す駐車ECU22は、前後進指令操作装置20からの出力信号に従って、エンジン制御装置51、ブレーキ制御装置52および後述するワイヤケーブル操作用アクチュエータ27に制御信号を送信(操作指令を出力)する。
エンジン制御装置51は、駐車ECU22と通信可能に接続されており、駐車ECU22からの電気的な操作指令により、アクセル開度を制御することができる(ドライブ・バイ・ワイヤ)。ブレーキ制御装置52も、駐車ECU22と通信可能に接続されており、駐車ECU22からの電気的な指令により、車両Vの各所に設置されたブレーキを制御することができる(ブレーキ・バイ・ワイヤ)。
≪シフト装置10≫
シフト装置10は、ワイヤケーブル12を引っ張ったり押したりすることにより、自動変速機3のレンジを変更する装置である。
図3は、本実施形態に係る車両用手動運転装置1の一部を透過してシフト装置10を示した斜視図である。
図2,3に示すように、シフト装置10は、シフトゲート11と、ワイヤケーブル操作部材13と、係合部材14と、ガイド部材15と、ワイヤケーブル操作用アクチュエータ27とを備えている。
操作レバー2は、運転者によって操作されるレバーである。
図3に示すように、操作レバー2は、シフトゲート11、前後進ゲート21、連通ゲート31に沿って、前後方向、左右方向に回動可能になっている。操作レバー2の下端部は、球状となっており、車両Vに固定された図示しない凹状の球座に回動自在に嵌め込まれている。
ワイヤケーブル操作部材13は、自動変速機3に接続されたワイヤケーブル12を操作するための部材である。
図3に示すように、ワイヤケーブル操作部材13は、側面視長方形状を呈する板状部材であり、操作レバー2の左側(前後進ゲート21とは反対側)に位置している。
ワイヤケーブル操作部材13は、車体に対して前後方向にスライド可能に支持されている。例えば、本実施形態では、前後方向に沿って四角枠状のガイド部材15が設置されており、ワイヤケーブル操作部材13は、このガイド部材15にスライド可能に挟持されている。ワイヤ操作部材13の前端面には、ワイヤケーブル12の一端側が連結されている。また、ワイヤケーブル12の他端側は自動変速機3に連結されている。
ワイヤケーブル操作部材13は、その上端側に、係合部材14を備えている。ワイヤケーブル操作部材13は、この係合部材14を介して操作レバー2と係合される。
なお、係合部材14は、操作レバー2に対して、当該操作レバー2の軸方向にスライド可能になっている。また、係合部材14と操作レバー2との間には、多少の遊びが設けてある。これにより、ワイヤケーブル操作部材13は、操作レバー2の前後方向の回動に伴って、前後方向に移動するようになっている。
係合部材14は、操作レバー2とワイヤケーブル操作部材13とを着脱可能に係合させる部材である。図3に示すように、係合部材14は、操作レバー2の軸部を挟み込んでいる。また、係合部材14は、操作レバー2に対して着脱自在に構成されている。
より詳しく言えば、係合部材14は、操作レバー2の前後方向の移動に対しては、操作レバー2との係合状態を維持するが、ワイヤケーブル操作部材13から離れる方向(右方向)への操作レバー2の移動に対しては、操作レバー2との係合状態を解除する構造になっている。
また、ワイヤケーブル操作部材13は、ワイヤケーブル操作用アクチュエータ27によって、前後方向に移動させられるようになっている。本実施形態では、例えば、ワイヤケーブル操作部材13の下端面にギア28と噛み合うラック歯車(図示省略)が形成されており、ワイヤケーブル操作用アクチュエータ27によってギア28を回転させることにより、ワイヤケーブル操作部材13がガイド部材15に沿って前後に移動するようになっている。
≪通常モードから駐車モードへの切り替え≫
次に、シフト装置10により操作レバー2を操作することにより自動変速機3のレンジを変更する通常モードから、後述する電子制御を行う駐車モードへの切り替えについて説明する。
図4は、図3の矢印X方向から見た本実施形態に係る車両用手動運転装置1のシフト装置10、および、前後進指令操作装置20の側断面図である。
図3,4に示す駐車モードスイッチ23は、通常モードと駐車モードを切り替えるスイッチであり、操作レバー2が、運転者の手動操作によって前後進ゲート21に配置されたときに、操作レバー2の軸部により駐車モードスイッチ23が押圧される位置に設置されている。
操作レバー2をシフトゲート11に沿ってニュートラルレンジNに位置させる(図2参照)。ここで、シフトゲート11は、ニュートラルレンジNにおいて、連通ゲート31(図2参照)を介して、前後進ゲート21と連通している。なお、連通ゲート31は、ワイヤケーブル操作部材13から離れる方向に設けられている。
連通ゲート31に沿って(図2参照)、図4のように、操作レバー2を右側に倒すと、操作レバー2の軸部と係合部材13が離れる、すなわち、ケーブルワイヤ操作部材13と操作レバー2の機械的な接続が解除される。
また、操作レバー2を右に倒し、前後進ゲート21に配置すると、駐車モードスイッチ23が押圧され、その出力信号が駐車ECU22に送られる。
このような構成により、通常モードから、後述する電子制御を行う駐車モードへの切り替えは、非走行レンジ(ニュートラルレンジN)を介して行われるため、切り替え時の車両Vの不意な移動を確実に(機械的に)防ぐことができる。
また、車両Vに設けられた図示しないブレーキペダルを踏んだ状態、あるいは、図示しない車速センサで計測した車速が0の場合に、操作レバー2を右に倒すことが可能となる、すなわち、通常モードと駐車モードを切り替えることが可能となるとしてもよい。
このような構成により、走行中に運転者の操作レバー2の誤操作による通常モードから駐車モードへの変更を防止できる。
≪前後進指令操作装置20≫
前後進指令操作装置20は、操作レバー2を前後進ゲート21に沿って移動させることにより、車両Vの操作指令を駐車ECU22に電気的に出力する装置である。
図5は、図3の矢印Y方向から見た本実施形態に係る車両用手動運転装置の前後進指令操作装置の側断面図である。
図2,3,4,5に示すように、前後進指令操作装置20は、前後進ゲート21(図2参照)と、駐車モードスイッチ23(図3,4参照)と、ストロークセンサ24F,24Bと、復帰装置25F,25Bとを備えている。
駐車モードスイッチ23は、操作レバー2が前後進ゲート21内にあるときは押圧され(図3参照)、その信号を駐車ECU22に出力する。
ストロークセンサ24Fは、操作レバー2を中立位置210から前後進ガイド21に沿って第1経路211内を回動させた移動量を測定し、その信号を駐車ECU22に出力する。また、ストロークセンサ24Bは、操作レバー2を中立位置210から前後進ガイド21に沿って第2経路212内を回動させた移動量を測定し、その信号を駐車ECU22に出力する。
復帰装置25F,25Bは、前後進ゲート21内にある操作レバー2を、中立位置210(図2参照)に自動復帰させる装置である。
復帰装置25Fおよびストロークセンサ24Fは、操作レバー2を中立位置210から前後進ガイド21に沿って第1経路211(図2参照)内を回動させた時、操作レバー2の軸部により押圧される位置に設置されており、復帰装置25Bおよびストロークセンサ24Bは、操作レバー2を中立位置210から前後進ガイド21に沿って第2経路212(図2参照)内を回動させた時、操作レバー2の軸部により押圧される位置に設置されている。
図5(a)に示すように、通常モードから駐車モードに切り替えた時点では、操作レバー2は、中立位置210(図2参照)にいる。ストロークセンサ24F,24Bは、変化0を示す信号を駐車ECU22に出力する。
図5(b)に示すように、運転者が操作レバー2を中立位置210から前方向(F側)に回動すると、ストロークセンサ24Fで検知する。これにより、ストロークセンサ24Fは、操作レバー2の回動に比例する信号を駐車ECU22に出力する。一方、ストロークセンサ24Bは、変化0を示す信号を駐車ECU22に出力する。
また、操作レバー2の回動により復帰装置25Fの内部に設けられた復帰ばねが縮む。
なお、運転者がさらに力を加え前方向(F側)に回動すると、前後進ゲート21の淵に当たり、それ以上操作レバー2を回動することが物理的にできない構造になっている。
操作レバー2に係る力を緩めると復帰装置25Fは、内部に設けられた復帰ばねの反発力で操作レバー2を中立位置210まで戻し、図5(a)の状態に戻るため、ストロークセンサ24F,24Bは、変化0を示す信号を駐車ECU22に出力する。
操作レバー2を、中立位置210から後方向(B側)に回動した場合も、ストロークセンサ24Bが変化を感知し、復帰装置25Bで中央位置210に復帰する構造であり、説明を省略する。
このような構成により、運転者が、前後ゲート21内で操作レバー2から手を放すことにより、操作レバー2は中立位置210に自動的に復帰する。
≪駐車モードの動作説明≫
駐車モードは、駐車モードスイッチ23、ストロークセンサ24F,24Bからの出力信号を受けた駐車ECU22が、エンジン制御装置51、ブレーキ制御装置52、ワイヤケーブル操作用アクチュエータ27に制御信号を出力することにより、アクセル・ブレーキ・シフトの操作を行う状態である。
駐車モードスイッチ23,ストロークセンサ24F,24Bからの信号を受けた駐車ECU22の動作について説明する。
図6は、駐車ECU22の動作を示すフローチャートである。
まず、駐車ECU22は、駐車モードスイッチ23が押圧されているか判断する(ステップS601)。
駐車モードスイッチ23が押圧されていない場合には(S601→No)、操作レバー2は前後進ゲート21内にないと判断し、駐車モードを終了する。
駐車モードスイッチ23が押圧されている場合には(S601→Yes)、操作レバー2は前後進ゲート21内にあると判断し、次に、前方向のストロークセンサ24Fの値を判断する(ステップS602)。
前方向のストロークセンサ24Fが押圧されている場合には(S602→Yes)、操作レバー2は、第1経路211(図2参照)内あると判断する(ステップS604)。
前方向のストロークセンサ24Fが押圧されていない場合には(S602→No)、さらに、後方向のストロークセンサ24Bの値を判断する(ステップS603)。
後方向のストロークセンサ24Bが押圧されている場合には(S603→Yes)、操作レバー2は、第2経路212(図2参照)内あると判断する(ステップS605)。
後方向のストロークセンサ24Bも押圧されていない場合には(S603→No)、操作レバー2は、中立位置210(図2参照)にあると判断する(ステップS606)。
操作レバー2が第1経路211内にあると判断した場合には(ステップS604)、駐車ECU22は、シフトレンジがDとなるようにワイヤケーブル操作用アクチュエータ27を制御し、ストロークセンサ24Fの値が大きいほど(操作レバー2を前方向に回動するほど)、車両Vの車速が高くなるようにエンジン制御装置51とブレーキ制御装置52を制御する(ステップ607)。
操作レバー2が第2経路212内にあると判断した場合には(ステップS605)、駐車ECU22は、シフトレンジがRとなるようにワイヤケーブル操作用アクチュエータ27を制御し、ストロークセンサ24Bの値が大きいほど(操作レバー2を後方向に回動するほど)、車両Vの車速が高くなるようにエンジン制御装置51とブレーキ制御装置52を制御する。
操作レバー2が中立位置210内にあると判断した場合には(ステップS606)、駐車ECU22は、シフトレンジがNとなるようにワイヤケーブル操作用アクチュエータ27を制御する。また、車両Vを停止させるため、または、車両Vの停止状態維持するために、エンジン制御装置51にアクセル開度を最小にする指令を出力し、ブレーキ制御装置52に高いブレーキ圧をかける指令を出力する。
≪停止から少しずつ前進した場合≫
駐車モードにおいて、車両Vが停止状態から前進する場合について説明する。
停止時は、操作レバー2を中立位置210にあり、シフトレンジがNであり高いブレーキ圧により車両が停止している。
操作レバー2を中立位置210から前方向に回動すると、第1経路211内に進入し、シフトレンジがNからDに切り替わる。中立位置210では、車両Vには高いブレーキ圧により停止しているが、操作レバー2の前方向への回動(ストロークセンサ24Fの測定値の増加)にあわせて、駐車ECU22は、ブレーキ制御装置52にブレーキ圧を少しずつ弱くする指令を出力する。これにより車両Vはクリープにより少しずつ速度が増していく。また、車両Vにかかるブレーキ圧が0となった後は、駐車ECU22は、エンジン制御装置51に少しずつアクセル開度を大きくする指令を出力してもよい。ただし、操作レバー2をF方向に最大まで回動しても、駐車操作に必要な速度の範囲内であるよう制限が設けてある。
また、傾斜面のようにクリープだけでは前進できない場合には、ブレーキ制御装置52にブレーキ圧を少しずつ弱くする指令を出力するとともに、エンジン制御装置51に少しずつアクセル開度を大きくする指令を出力するようにしてもよい。
後退する場合も、シフトレンジがRに切り替わる以外は同様であり説明を省略する。
≪移動状態から急停止する場合≫
運転者が操作レバー2を放すことにより、操作レバー2は、復帰装置25F,25Bにより自動的に中立位置210に戻る。これをストロークセンサ24F,24Bで検知した駐車ECU22はブレーキ制御装置52に高いブレーキ圧をかける指令を出力するため、車両Vはすみやかに停止する。
このような構成により、駐車モードにおいては、運転者はステアリング操作と操作レバー2の操作のみで車両Vの駐車操作が可能となり、運転者の負担を軽減でき、効率的に駐車操作を行えるようになる。
また、前後進ゲート21内の操作レバー2を前方向に倒すと車両Vの前進操作ができ、後方向に倒すと車両Vの後退操作ができるため、運転者に直感的な車両操作が可能となる。
さらに、前後進ゲート21内の操作レバー2を放すことにより、車両Vはすみやかに停止するため、駐車作業における衝突回避能力を向上できる。
さらに、車両の後方確認をする場合、通常の自動車ではブレーキペダルを操作可能な姿勢で後方確認を行わなければならないが、本実施形態では運転者が操作レバー2を操作しなければ車両Vは停止しているので、後方確認が容易となる。
≪駐車モードから通常モードへの切り替え≫
駐車モードの中立位置210からニュートラルレンジNを介してパーキングレンジPに操作レバーを移動した後にイグニッションをOFFにすることにより、駐車作業は正常に完了する。
操作レバー2が中立位置210にいるときは、駐車ECU22は、シフトレンジがニュートラルNとなるようにワイヤケーブル操作用アクチュエータ27を制御している。
そのため、操作レバー2を中立位置210から左方向に起こすことにより、操作レバー2は連通ゲート31に沿って移動し、シフトゲート11のニュートラルレンジNでは、操作レバー2の軸部と係合部材14が係合する、すなわち、ケーブルワイヤ操作部材13と操作レバー2の機械的な接続がなされる。あわせて、駐車モードスイッチ23が操作レバー2の軸部との押圧が開放され、駐車モードは終了し通常モードへと切り替わる。
操作レバー2をシフトレンジ11に沿って、ニュートラルレンジNからパーキングレンジPに回動させることにより、操作レバー2は係合部材14およびワイヤケーブル操作部材13を介してケーブルワイヤ12と接続されているので、自動変速機3が正しく動作する。
このように、駐車モードから通常モードに切り替える際も、ニュートラルレンジNに戻る構造により、切り替え時の車両Vの不意な移動を確実に(機械的に)防ぐことができる。
また、車両Vに設けられた図示しないブレーキペダルを踏んだ状態、あるいは、図示しない車速センサで計測した車速が0の場合に、操作レバー2を右に倒すことが可能となる、すなわち、通常モードと駐車モードを切り替えることが可能となるとしてもよい。
≪イグニッションOFF作業≫
イグニッションOFFは、シフトレンジが非走行レンジ(N、P)で行われるのが望ましいが、駐車モードのままイグニッションOFFにした場合であっても、復帰装置25F,25Rにより中立位置210に戻るので、再始動後(イグニッションON直後)に突然走り出すおそれはない。
より安全性を高めるためには、シフトレンジが走行レンジ(R、D)では再起動できないのと同様に、操作レバー2が駐車モードにある場合にも再起動できないようにしてもよい。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
≪変形例≫
前記実施形態は、シフトレンジNに連通ゲート31が設けられ駐車モードに入る例を示したが、シフトレンジPに連通ゲート31が設けて駐車モードに入れるようにしてもよい。
また、第1経路211と第2経路212が一線上に存在する例を示したが、折れ線になるようにしても良い。
また、駐車モードにおいて、前方向に倒した場合に前進(Forward)し後方向に倒した場合に後退(Back)する例を示したが、前方向に倒した場合に後退(Back)し、後方向に倒した場合に前進(Forward)するようにしてもよい。
V 車両
1 車両用手動運転装置
2 操作レバー
3 自動変速機(変速機)
D,R 走行レンジ
N,P 非走行レンジ
10 シフト装置
11 シフトゲート
12 ワイヤケーブル
13 ワイヤケーブル操作部材
14 係合部材
15 ガイド部材
20 前後進指令操作装置(前後進指令装置)
21 前後進ゲート
210 中立位置
211 第1経路
212 第2経路
22 駐車ECU(前後進指令装置)
23 駐車モードスイッチ
24F,24B ストロークセンサ
25F,25B 復帰装置
27 ワイヤケーブル操作用アクチュエータ
28 ギア
31 連通ゲート
51 エンジン制御装置
52 ブレーキ制御装置

Claims (2)

  1. 運転者により操作される操作レバーと、
    少なくとも走行レンジ、及び、非走行レンジを有する変速機と、
    前記操作レバーにより前記変速機のいずれかのレンジを選択するシフトゲートを有したシフト装置と、
    前記変速機と前記シフト装置とを連結するワイヤケーブルと、
    前記操作レバーを案内する前後進ゲートを有し、車両の前方および後方への操作指令を電気的に出力する前後進指令装置と、
    を備え、
    前記シフトゲートと前記前後進ゲートとは、前記シフトゲートの非走行レンジを介して連通していることを特徴とする車両用手動運転装置。
  2. 前記前後進ゲートは、
    運転者の操作がない場合に前記操作レバーが自動的に復帰される中立位置と、
    該中立位置から延び前進走行指令を電気的に出力するための第1経路と、
    前記中立位置から前記第1経路とは異なる方向に延び後進走行指令を電気的に出力するための第2経路と、
    を有し、
    前記前後進指令装置は、
    前記操作レバーの前記中立位置では車両を停止状態に保持する保持指令を電気的に出力することを特徴とする請求項1に記載の車両用手動運転装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210515A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 マツダ株式会社 車両のシフト装置
JP2015213518A (ja) * 2015-07-29 2015-12-03 ヤンマー株式会社 田植機

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