JP2010222897A - 既設マンホールの耐震化方法 - Google Patents

既設マンホールの耐震化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】側壁切削前に、既設マンホール外側の地盤改良を行う必要がない、既設マンホールの耐震化方法の提供。
【解決手段】耐震化マンホール構造Aは、既設マンホール構造に対し、第1横孔15および第2横孔の側壁11の内壁側から、切削水wを孔内へ注水して切削ビット23を冷し(熱溶解が防止できる)、切削用機械8の筒状回転軸82を接合部方向へ前進させて鋼製管2(管内周に止水用の可撓ゴム21を配設、管先端に切削ビット23を配設)を進めて下水本管3の外周側の側壁11を環状に切削して貫通させて耐震化する。なお、第1横孔15および第2横孔16から注水した切削水wは、切削ビット23を冷した後に、縦孔14から下水本管3内へ排水される。
【選択図】図6

Description

本発明は、下水本管とマンホールとが可撓継手で接合されていない、古いタイプの既設マンホールの耐震化方法に関する。
現在、下水道を新設する際には、耐震機能を有する可撓継手で、下水本管とマンホールとを接合している。
しかし、特許文献1の様な、古いタイプの既設マンホールでは、下水本管とマンホールとが剛接合されている。
このため、地震が発生すると、接合部分が破壊されて下水排水機能が損なわれる不具合が発生し、大きな社会問題になっている。
このため、図21に示す様な、下水本管とマンホールとが可撓継手で接合されていない既設マンホールに耐震化工事を速やかに行う必要がある。
特開平11−241356号公報
既設の管路を開削工事により耐震化する工法では、費用が高く付き、工事期間が長期化するので、騒音や通行止め等により住民生活に支障が出る。
また、下水本管の外周に沿って、削孔機でマンホール側壁を輪状に切削する方法では、既設マンホールの周囲の地下水位が高い場合、削孔機の切削ビットがマンホール側壁を突き破った時点で、地下水や土砂がマンホール内へ流入する。このため、可撓継手の取り付けができないだけでなく、道路が陥没してしまう。
側壁切削前に、既設マンホール外側の、下水本管とマンホール側壁との接合部分近傍の地盤を改良(薬液注入等)しておけば、上記不具合は防げるが、工事費や工事期間の増大を招く。
また、管内周や管外周に可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管で切削していくと、切削ビットの先端部位21が、他の部位より先に地山に達するが、切削ビット23が切削孔20の奥深くに達し、残った斜線部分24を切削する際に、切削水wがビット23に届き難くなるのでビット23が熱溶解する虞がある(図20参照)。
本発明の第1の目的は、切削ビットを熱溶解させることなく、既設マンホールを耐震化することができる、既設マンホールの耐震化方法の提供にある。
本発明の第2の目的は、既設マンホールの周囲の地下水位が高い場合でも、既設マンホール外側の地盤改良を行う必要がないとともに、切削ビットの熱溶解を防ぐことができる、既設マンホールの耐震化方法の提供にある。
(請求項1について)
既設マンホールの耐震化方法を採用した、既設マンホールの耐震化工事は、以下の手順で行う。
既設マンホールは、下水本管(円筒状で、塩ビや鋼やコンクリート製)の端部が、側壁を貫いてマンホール本体(コンクリート製で筒状)へ一体的に連結されている。
なお、以下の工事を行う前に、下水本管の上流側で汚水を塞き止めておき、マンホール底のインバートを壊して撤去しておく。
既設マンホール内から接合部内へハンマードリルを挿入して、下水本管内から側壁内部に達する縦孔を側壁の外壁近傍に開ける(縦孔穿孔工程)。
側壁内壁から縦孔の末端に達する注水用の第1横孔を既設マンホール内からハンマードリルで開ける(第1横孔穿孔工程)。
側壁内壁から縦孔に達するビット冷却用の第2横孔を既設マンホール内からハンマードリルで開ける(第2横孔穿孔工程)。
管内周に止水用の可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、第1横孔および第2横孔の側壁内壁側から、切削ビット冷却用の切削水を孔内へ注水し、縦孔から切削水の排水を行い、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる(側壁切削工程)。
切削用機械の筒状回転軸を鋼製管から外し、下水本管外周と切削孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填する(シール材充填工程)。なお、第1横孔および縦孔もシール材で塞ぐ。
既設マンホールの耐震化方法は、以下の利点を有する。
管内周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管を切削用機械の回転体に取り付け、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、マンホール側壁を切削ビットが突き破った際に、地下水や土砂が可撓ゴムにより阻止され、マンホール内への流入を防止できる。このため、側壁切削前に、既設マンホール外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホールを耐震化することができる。
地下水が比較的少なく、地下水圧が低く、経済性を重視する場合に好適である。
第1横孔および第2横孔の側壁内壁側から、切削ビット冷却用の切削水を孔内へ注水して切削ビットを冷し、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて鋼製管(管内周に止水用の可撓ゴムを配設、管先端に切削ビットを配設)で下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、切削ビットの熱溶解が防止できる。なお、第1横孔および第2横孔から注水した切削水は、切削ビットを冷した後に、縦孔から下水本管内へ排水される。
(請求項2について)
既設マンホールの耐震化方法を採用した、既設マンホールの耐震化工事は、以下の手順で行う。
既設マンホールは、下水本管(円筒状で、塩ビや鋼やコンクリート製)の端部が、側壁を貫いてマンホール本体(コンクリート製で筒状)へ一体的に連結されている。
なお、以下の工事を行う前に、下水本管の上流側で汚水を塞き止めておき、マンホール底のインバートを壊して撤去しておく。
円筒状の下水本管の端部を、側壁を貫いてコンクリート製で筒状のマンホール本体へ一体的に連結した既設マンホールの側壁内壁からビット冷却用の横孔をハンマードリルで側壁外壁近傍まで開ける(横孔穿孔工程)。
横孔奥に孔先端が接続する注水用の注水孔を既設マンホールの側壁内壁からハンマードリルで開ける(注水孔穿孔工程)。
横孔奥に孔先端が接続する排水用の排水孔を既設マンホールの側壁内壁からハンマードリルで開ける(排水孔穿孔工程)。
管内周に止水用の可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、横孔および注水孔の側壁内壁側から切削水を注水し、排水孔から切削水の排水を行い、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる(側壁切削工程)。
切削用機械の筒状回転軸を鋼製管から外し、下水本管外周と切削孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填する(シール材充填工程)。なお、注水孔および排水孔もシール材で塞ぐ。
既設マンホールの耐震化方法は、以下の利点を有する。
管内周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管を切削用機械の回転体に取り付け、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、マンホール側壁を切削ビットが突き破った際に、地下水や土砂が可撓ゴムにより阻止され、マンホール内への流入を防止できる。このため、側壁切削前に、既設マンホール外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホールを耐震化することができる。
地下水が比較的少なく、地下水圧が低く、経済性を重視する場合に好適である。
注水孔および横孔の側壁内壁側から、切削ビット冷却用の切削水を孔内へ注水して切削ビットを冷し、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて鋼製管(管内周に止水用の可撓ゴムを配設、管先端に切削ビットを配設)で下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、切削ビットの熱溶解が防止できる。なお、注水孔および横孔から注水した切削水は、切削ビットを冷した後に、排水孔からマンホール内へ排水される。
請求項2の既設マンホールの耐震化方法は、下水本管の内径が小さく、ハンマードリルを接続部内へ挿入できない場合に有効である。なお、注水孔や排水孔の孔数は、複数でも良い。
(請求項3について)
既設マンホールの耐震化方法を採用した、既設マンホールの耐震化工事は、以下の手順で行う。
既設マンホールは、下水本管(円筒状で、塩ビや鋼やコンクリート製)の端部が、側壁を貫いてマンホール本体(コンクリート製で筒状)へ一体的に連結されている。
なお、以下の工事を行う前に、下水本管の上流側で汚水を塞き止めておき、マンホール底のインバートを壊して撤去しておく。
既設マンホール内から接合部内へハンマードリルを挿入して、下水本管内から側壁内部に達する縦孔を側壁の外壁近傍に開ける(縦孔穿孔工程)。
側壁内壁から縦孔の末端に達する注水用の第1横孔を既設マンホール内からハンマードリルで開ける(第1横孔穿孔工程)。
側壁内壁から縦孔に達するビット冷却用の第2横孔を既設マンホール内からハンマードリルで開ける(第2横孔穿孔工程)。
管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、第1横孔および第2横孔の側壁内壁側から切削水を注水し、縦孔から切削水の排水を行い、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる(側壁切削工程)。
切削用機械の筒状回転軸を鋼製管から外し、下水本管外周と切削孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填する(シール材充填工程)。なお、第1横孔および縦孔もシール材で塞ぐ。
既設マンホールの耐震化方法は、以下の利点を有する。
管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管を切削用機械の回転体に取り付け、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、マンホール側壁を切削ビットが突き破った際に、地下水や土砂が可撓ゴムにより阻止され、マンホール内への流入を防止できる。このため、側壁切削前に、既設マンホール外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホールを耐震化することができる。
請求項1に比べて若干、コスト高になるが、可撓性能が向上するので、地下水量が多く、地下水圧が高い条件下で高い止水性が必要な場合に好適である。
第1横孔および第2横孔の側壁内壁側から、切削ビット冷却用の切削水を孔内へ注水して切削ビットを冷し、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて、鋼製管(管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを配設、管先端に切削ビットを配設)で下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、切削ビットの熱溶解が防止できる。なお、第1横孔および第2横孔から注水した切削水は、切削ビットを冷した後に、縦孔から下水本管内へ排水される。
(請求項4について)
既設マンホールの耐震化方法を採用した、既設マンホールの耐震化工事は、以下の手順で行う。
既設マンホールは、下水本管(円筒状で、塩ビや鋼やコンクリート製)の端部が、側壁を貫いてマンホール本体(コンクリート製で筒状)へ一体的に連結されている。
なお、以下の工事を行う前に、下水本管の上流側で汚水を塞き止めておき、マンホール底のインバートを壊して撤去しておく。
円筒状の下水本管の端部を、側壁を貫いてコンクリート製で筒状のマンホール本体へ一体的に連結した既設マンホールの側壁内壁からビット冷却用の横孔をハンマードリルで側壁外壁近傍まで開ける(横孔穿孔工程)。
横孔奥に孔先端が接続する注水用の注水孔を既設マンホールの側壁内壁からハンマードリルで開ける(注水孔穿孔工程)。
横孔奥に孔先端が接続する排水用の排水孔を既設マンホールの側壁内壁からハンマードリルで開ける(排水孔穿孔工程)。
管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付ける。
そして、側壁内壁から切削水を注水し、排水孔から切削水の排水を行い、鋼製管を取り付けた回転体を回転させながら、切削用機械を前進させて、下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる(側壁切削工程)。
切削用機械の筒状回転軸を鋼製管から外し、下水本管外周と切削孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填する(シール材充填工程)。なお、注水孔および排水孔もシール材で塞ぐ。
既設マンホールの耐震化方法は、以下の利点を有する。
管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管を切削用機械の回転体に取り付け、回転体と取り付けた鋼製管を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、マンホール側壁を切削ビットが突き破った際に、地下水や土砂が可撓ゴムにより阻止され、マンホール内への流入を防止できる。このため、側壁切削前に、既設マンホール外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホールを耐震化することができる。
請求項2に比べて若干、コスト高になるが、可撓性能が向上するので、地下水量が多く、地下水圧が高い条件下で高い止水性が必要な場合に好適である。
管内周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、側壁内壁側から第1横孔および第2横孔内へ切削水を注水し、排水孔から切削水の排水を行い、鋼製管を取り付けた回転体を回転させながら、切削用機械を前進させて、下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、切削ビットの熱溶解が防止できる。なお、注水した切削水は、切削ビットを冷した後に、排水孔からマンホール内に排水される。
請求項4の既設マンホールの耐震化方法は、下水本管の内径が小さく、ハンマードリルを接続部内へ挿入できない場合に有効である。なお、注水孔や排水孔の孔数は、複数でも良い。
(請求項5について)
既設マンホールの耐震化方法を採用した、既設マンホールの耐震化工事は、以下の手順で行う。
既設マンホールは、側壁を貫いて下水本管(円筒状で、塩ビや鋼やコンクリート製)の端部がマンホール本体(コンクリート製で筒状)へ一体的に連結されている。
なお、以下の工事を行う前に、下水本管の上流側で汚水を塞き止めておき、マンホール底のインバートを壊して撤去しておく。
既設マンホールの底へ進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に、内径が下水本管外径より径大で管先端に切削ビットを配設した円筒状の鋼製管を取り付け、回転体を回転させながら切削用機械を前進させて下水道管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる(側壁切削工程)。
切削用機械を後進させて切削用鋼製管を回転体から外し、内径が下水本管外径より径大で、管内周と管外周の両方または何れか一方に止水用の可撓ゴムを周設した円筒状の鋼製管を回転体に取り付け、切削用機械を前進させて切削孔へ圧入する(鋼製管挿入工程)。
下水本管外周と環状孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填する(シール材充填工程)。
既設マンホールの耐震化方法は、以下の利点を有する。
請求項5の既設マンホールの耐震化方法は、既設マンホールの周囲の地下水位が低く、地下水や土砂がマンホール内へ流入しない場合の耐震化工事に適用することができる。
この耐震化方法は、管先端に切削ビットを配設した切削用鋼製管を回収して再利用できるので、コストを低減できる。
実施例1に係る、既設マンホールを耐震化したマンホールの説明図である。 (a)、(b)は下水本管内から側壁内部に達する縦孔をハンマードリルで開けるところを示す説明図である。 縦孔の末端に達する第1横孔および縦孔に達する第2横孔を既設マンホール内からハンマードリルで開けるところを示す説明図である。 管内周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管の説明図である。 (a)は切削用機械を既設マンホール底に据え付けた状態を示す説明図であり、(b)はその切削用機械の回転体に鋼製管を取り付けた状態を示す説明図である。 第1、第2横孔内へ切削水を注水し縦孔から排水しながら、切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削していく状態を示す説明図である。 (a)は下水本管外周側の側壁を切削ビットが貫通した状態を示す説明図であり、(b)は下水本管外周と切削孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填した状態を示す説明図である。 実施例2の既設マンホールの耐震化方法であって、管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管の説明図である。 実施例2の既設マンホールの耐震化方法であって、鋼製管を筒状回転軸に取り付けた状態を示す説明図である。 実施例2の既設マンホールの耐震化方法であって、第1、第2横孔内へ切削水を注水し縦孔から排水しながら下水本管外周側の側壁を切削ビットで環状に切削していく状態を示す説明図である。 実施例2の既設マンホールの耐震化方法であって、下水本管外周側の側壁を切削ビットを貫通させた後に、下水本管外周と切削孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填した状態を示す説明図である。 実施例3の既設マンホールの耐震化方法であって、切削用鋼製管を筒状回転軸に取り付けた状態を示す説明図である。 実施例3の既設マンホールの耐震化方法であって、切削用鋼製管を切削孔から抜いた状態を示す説明図である。 実施例3の既設マンホールの耐震化方法であって、管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを配設した鋼製管を切削孔内へ圧入した状態を示す説明図である。 実施例3の既設マンホールの耐震化方法であって、 変形例1において、マンホール本体の側壁を切削ビットが貫通した状態を示す説明図である。 (a)および(b)は、変形例2に係るマンホールの耐震化方法の説明図である。 変形例3に係るマンホールの耐震化方法の説明図である。 変形例4に係るマンホールの耐震化方法の説明図である。 注水が必要な理由を示す説明図である。 既設マンホールの説明図である。 変形例7に係るマンホールの耐震化方法の説明図である。
円筒状の下水本管(コンクリート製、塩ビ、鋼管)の端部を、側壁を貫いて円筒状のマンホール本体(コンクリート製)でへ一体的に連結した既設マンホール内から接合部内へハンマードリルを挿入して、下水本管内から側壁内部に達する縦孔を側壁の外壁近傍に開け(縦孔穿孔工程)、側壁内壁から縦孔の末端に達する注水用の第1横孔を既設マンホール内からハンマードリルで開け(第1横孔穿孔工程)、側壁内壁から縦孔に達するビット冷却用の第2横孔を既設マンホール内からハンマードリルで開け(第2横孔穿孔工程)、管内周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、第1横孔および第2横孔の側壁内壁側から切削水を注水し、縦孔から排水しながら、切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させ(側壁切削工程)、切削用機械の筒状回転軸を鋼製管から外し、下水本管外周と切削孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填する(シール材充填工程)ことにより、既設マンホールを耐震化する。
管内周に止水用の可撓ゴムを配設し、管先端に切削ビットを配設した鋼製管を切削用機械の回転体に取り付け、回転体を回転させながら切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、マンホール側壁を切削ビットが突き破った際に、地下水や土砂が可撓ゴムにより阻止され、マンホール内への流入を防止できる。このため、側壁切削前に、既設マンホール外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホールを耐震化することができる。
なお、第1横孔および第2横孔の側壁内壁側から、切削ビット冷却用の切削水を孔内へ注水して切削ビットを冷やしているので、切削ビットの熱溶解を防止できる。
本発明の実施例1(請求項1に対応)を図1〜図7に基づいて説明する。
耐震化マンホール構造Aは、側壁11を有する円筒状のマンホール1(コンクリート製)と、管内周に可撓ゴム21を配設し、切削孔20に嵌め込まれる鋼製管2と、端部31をマンホール内壁面10に臨ませた円筒状の下水本管3(コンクリート製のヒューム管)と、下水本管3の外周と切削孔20の内壁との空隙に充填されるシール材4と、第1横孔15および縦孔14を塞ぐシール材5とを備える。
この耐震化マンホール構造Aは、図21に示す既設マンホール構造Bに耐震化工事を施したものである。
図21に示す既設マンホール構造Bは、側壁11および底版12を有し、内底にインバート13を打設した円筒状のマンホール1と、側壁11を貫いてマンホール1に端部31、61を一体的に接合した上流側および下流側の下水本管3、6とを備える。
既設マンホールの耐震化工事は、以下の手順で行う。
(1)前準備
下水本管3の上流側で汚水を塞き止める。その後、既設マンホール構造Bの内底のインバート13を壊して撤去する。
(2)縦孔穿孔工程
既設マンホール構造Bの内側から接合部内へハンマードリル7を入れ、下水本管3内から、下水本管3を貫通して側壁11の内部に達する縦孔14を側壁11の外壁近傍に開ける(図2参照)。なお、間隔dは数mm〜数十mmである。
(3)第1横孔穿孔工程、第2横孔穿孔工程
マンホール内壁面10から縦孔14の末端に達する注水用の第1横孔15を既設マンホール構造B内からハンマードリル7で開ける。
マンホール内壁面10から縦孔14に達するビット冷却用の第2横孔16を既設マンホール構造B内からハンマードリル7で開ける(図3参照)。
(4)側壁切削工程
インバート13を撤去した既設マンホール構造Bの底に台座17を設置する。
駆動モータを内蔵した本体81と、筒状回転軸82とを有する切削用機械8を進退可能に台座17へ据え付ける{図5の(a)参照}。
管内周に変形防止用のストッパー22と止水用の可撓ゴム21とを全周に配設し、管先端に切削ビット23を配設し、下水本管3の外径より内径が僅かに径大な円筒状の鋼製管2を切削用機械8の筒状回転軸82に取り付ける{図5の(b)参照}。
注水ポンプから吐出した切削水wを、第1横孔15および第2横孔16の側壁11の内壁側から注水し、縦孔14から排水しながら、筒状回転軸82を回転させながら切削用機械8を前進させて、下水本管3の外周側の側壁11を環状に切削していく(図6参照)。最終的には、側壁11を鋼製管2の切削ビット23が貫通する状態まで切削する。
可撓ゴム21がマンホール1内にある間は、切削水wが第1横孔15および第2横孔16から孔内へ入り、切削ビット23を前後から冷却して縦孔14から排水される。
可撓ゴム21が側壁11の切削孔20内に入る(図6状態)と、切削水wが第1横孔15から孔内へ入り、切削ビット23を前側から冷却して縦孔14から排水される。
なお、切削ビット23が側壁11を貫通した時点で、第1横孔15および縦孔14をシール材5で塞ぐ。
(5)シール材充填工程
鋼製管2を位置決めした後に、切削用機械8の筒状回転軸82を鋼製管2から外し、下水本管3の外周と切削孔20の内壁との空隙にシール材4をマンホール1内から充填する{図7の(b)参照}。
本実施例の、既設マンホールの耐震化方法により耐震化した耐震化マンホール構造Aは、以下の利点を有する。
マンホール1の側壁11を鋼製管2の切削ビット23が突き破った際に、第1横孔15および縦孔14をシール材5で塞ぎ、切削孔20が可撓ゴム21で塞がっているので、地下水や土砂が可撓ゴム21およびシール材5で阻止されるため、マンホール1内への流入が防止できる。
このため、側壁11の切削前に、既設マンホール構造Bの外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホール構造Bを耐震化することができる。
可撓ゴム21が片側だけであるので、地下水が比較的少なく、地下水圧が低く、経済性を重視する場合に好適である。
可撓ゴム21がマンホール1内にある間は、切削水wを第1横孔15および第2横孔16から孔内へ入れて切削ビット23を前後から冷却し、可撓ゴム21が側壁11の切削孔20内に入ると、切削水wを第1横孔15から孔内へ入れて切削ビット23を前側から冷却している。そして、切削ビット23が側壁11を貫通した時点で、第1横孔15および縦孔14をシール材5で塞いでいる。このため、切削ビット23の熱溶解を防止することができる。
切削ビット23を置き去りにするものの、管内周に変形防止用のストッパー22と止水用の可撓ゴム21とを全周に配設した鋼製管2により、既設マンホール構造Bを耐震化することができる。
管内周に配設したストッパー22により可撓ゴム21の変形を抑えているので、切削水wを孔内へ注水しながら、側壁11を環状に切削して貫通させる際や、耐震化工事の終了後において、可撓ゴム21の変形を防止することができ止水性が損なわれない。
本発明の実施例2(請求項3に対応)を図8〜図11に基づいて説明する。
実施例2は、下記の点が実施例1と異なる。
切削用機械の筒状回転軸に取り付ける鋼製管2は、管内周および管外周に止水用の可撓ゴム21、21を配設し、管先端に切削ビット23、23を配設している。
可撓ゴム21、21は、鋼製管2の中央やや前寄り位置において、管内周および管外周の全周に配設され、管内周および管外周に配設したストッパー22、22により変形が抑制される(図8参照)。
既設マンホール構造Bの耐震化工事は、以下の手順で行う。
(1)前準備
下水本管3の上流側で汚水を塞き止める。その後、既設マンホールの内底のインバートを壊して撤去する。
(2)縦孔穿孔工程
既設マンホール構造Bの内側から接合部内へ、ハンマードリル(図示せず)を入れ、下水本管3内から、下水本管3を貫通して側壁11の内部に達する縦孔14を側壁11の外壁近傍に開ける。なお、間隔dは数mm〜数十mmである。
(3)第1横孔穿孔工程、第2横孔穿孔工程
マンホール内壁面10から縦孔14の末端に達する注水用の第1横孔15を既設マンホール内からハンマードリルで開ける。
マンホール内壁面10から縦孔14に達するビット冷却用の第2横孔16を既設マンホール内からハンマードリルで開ける。
(4)側壁切削工程
インバートを撤去した既設マンホールの底に台座17を設置する。
駆動モータを内蔵した本体81と、筒状回転軸82とを有する切削用機械を進退可能に台座17へ据え付ける。
管内外周にストッパー22、22と止水用の可撓ゴム21、21とを全周に配設し、管先端に切削ビット23、23を配設し、下水本管3の外径より内径が僅かに径大な円筒状の鋼製管2を切削用機械8の筒状回転軸82に取り付ける(図9参照)。なお、第2横孔16の孔内径eは、ビット径vよりも小さくする。
注水ポンプから吐出した切削水wを、第1横孔15および第2横孔16の側壁11の内壁側から孔内へ注水し、縦孔14から排水しながら、切削用機械を前進させて、下水本管3の外周側の側壁11を環状に切削していく(図10参照)。最終的には、側壁11を切削ビット23、23が貫通する状態まで切削する。
可撓ゴム21、21がマンホール1内にある間は、切削水が第1横孔15および第2横孔16から孔内へ入り、切削ビット23、23を前後から冷却して縦孔14から排水される。
可撓ゴム21、21が側壁11の切削孔20内に入る(図10状態)と、切削水wが第1横孔15から孔内へ入り、切削ビット23、23を前側から冷却して縦孔14から排水される。
なお、切削ビット23、23が側壁11を貫通した時点で、第1横孔15および縦孔14をシール材5で塞ぐ。
(5)シール材充填工程
鋼製管2を位置決めした後に、切削用機械8の筒状回転軸82を鋼製管2から外し、下水本管3の外周と切削孔20の内壁との空隙にシール材4をマンホール1内から充填する(図11参照)。
本実施例の、図21に示す既設マンホール構造Bを耐震化した耐震化マンホール構造は、以下の利点を有する。
管内周および管外周に止水用の可撓ゴム21、21を配設し、管先端に切削ビット23、23を配設した鋼製管2を切削用機械の筒状回転軸82に取り付け、切削用機械を前進させて下水本管3の外周側の側壁を環状に切削して貫通させる方法であるので、マンホール1の側壁11を切削ビット23、23が突き破った際に、地下水や土砂が可撓ゴム21、21により阻止され、マンホール1内への流入を防止できる。
このため、側壁切削前に、既設マンホール構造Bの外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホールを耐震化することができる。
請求項1に比べて若干、コスト高になるが、可撓性能が向上するので、地下水量が多く、地下水圧が高い条件下で高い止水性が必要な場合に好適である。
第1横孔15および第2横孔16の側壁内壁側から、切削ビット冷却用の切削水wを孔内へ注水して切削ビット23、23を冷し、切削用機械の筒状回転軸82を接合部方向へ前進させて鋼製管2を進めて下水本管3の外周側の側壁11を環状に切削して貫通させる方法であるので、切削ビット23、23の熱溶解が防止できる。なお、第1横孔15および第2横孔16から注水した切削水wは、切削ビット23、23を冷した後に、縦孔14から下水本管3内へ排水される。
マンホール1の側壁11を鋼製管2の切削ビット23、23が突き破った際に、第1横孔15および縦孔14をシール材5で塞ぎ、切削孔20が可撓ゴム21、21で塞がっているので、地下水や土砂が可撓ゴム21、21およびシール材5で阻止されるため、マンホール1内への流入が防止できる。
このため、側壁11の切削前に、既設マンホール構造Bの外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホール構造Bを耐震化することができる。
管内周および管外周に可撓ゴム21があるので、地下水が多く、地下水圧が高い場合でも高い止水性が得られる。
可撓ゴム21、21がマンホール1内にある間は、切削水wを第1横孔15および第2横孔から孔内へ入れて切削ビット23、23を前後から冷却し、可撓ゴム21、21が側壁11の切削孔20内に入ると、切削水wを第1横孔15から孔内へ入れて切削ビット23、23を前側から冷却している。そして、切削ビット23、23が側壁11を貫通した時点で、第1横孔15および縦孔14をシール材5で塞いでいる。このため、切削ビット23、23の熱溶解を防止することができる。
切削ビット23、23を置き去りにするものの、管内外周に変形防止用のストッパー22、22と止水用の可撓ゴム21、22とを全周に配設した鋼製管2により、既設マンホール構造Bを耐震化することができる。
管内外周に配設したストッパー22、22により可撓ゴム21、21の変形を抑えているので、切削水wを孔内へ注水しながら、側壁11を環状に切削して貫通させる際や、耐震化工事の終了後において、可撓ゴム21、21の変形を防止することができ止水性が損なわれない。
本発明の実施例3(請求項5に対応)を図12〜図15に基づいて説明する。
図21の既設マンホール構造Bの耐震化工事は、以下の手順で行う。
(1)前準備
下水本管3の上流側で汚水を塞き止める。その後、既設マンホール構造Bの内底のインバート(図示せず)を壊して撤去する。
(2)側壁切削工程
インバートを撤去した既設マンホール構造Bの底に台座を設置する。
駆動モータを内蔵した本体81と、筒状回転軸82とを有する切削用機械を進退可能に台座へ据え付ける。
管先端に切削ビット91を配設し、下水本管3の外径より内径が僅かに径大な円筒状の切削用鋼製管90を切削用機械の筒状回転軸82に取り付ける。
筒状回転軸82を回転させながら切削用機械8を前進させて、下水本管3の外周側の側壁11を環状に切削していく(図12参照)。最終的には、側壁11を切削用鋼製管90の切削ビット91が貫通する状態まで切削する。
(3)鋼製管挿入工程
切削用機械を後進させて切削用鋼製管90を切削用機械8の筒状回転軸82から外し、内径が下水本管外径より径大で、管内周と管外周の両方に止水用の可撓ゴム93、93を周設した円筒状の鋼製管9を筒状回転軸82に取り付け、切削用機械を前進させて切削孔20へ圧入する(図14参照;鋼製管挿入工程)。
(4)シール材充填工程
下水本管外周と環状孔内壁との空隙にシール材4をマンホール本体内から充填する。
実施例3の既設マンホールの耐震化方法は、以下の利点を有する。
この既設マンホールの耐震化方法は、耐震化工事を行う時点で、既設マンホールBの周囲の地下水位が低く、地下水や土砂がマンホール内へ流入しない場合に好適である。
実施例3の耐震化方法は、管先端に切削ビット91を配設した切削用鋼製管90を回収して再利用できるので、コストを低減できる。
[変形例1]
切削用機械の筒状回転軸82に取り付ける鋼製管2は、図16に示す様に、管外周に止水用の可撓ゴム21を配設し、管先端に切削ビット23を配設する構成であっても良い。 可撓ゴム21は、鋼製管2の中央やや前寄り位置において、管外周の全周に配設され、管外周に配設したストッパー22により変形が抑制される。
この鋼製管2を用いた耐震化マンホール構造は、地下水や土砂が可撓ゴム21およびシール材5で阻止されるため、マンホール1内への流入が防止でき、側壁11の切削前に、既設マンホール構造Bの外側の接合部分周囲の地盤を改良(薬液注入等)する必要がないので、耐震化の工事費が安価で済み、且つ、短い期間の工事で既設マンホール構造Bを耐震化することができる。
実施例1と同様、可撓ゴム21が片側だけであるので、地下水が比較的少なく、地下水圧が低く、経済性を重視する場合に好適である。
耐震化マンホール構造は、地盤改良を行うことなく、既設マンホールを地震に強い耐震化マンホール構造にすることができる。
[変形例2;請求項2、4、6に対応]
実施例1、2、3および変形例1において、縦孔14を開けずに、孔末端が横孔17(第2横孔16相当)の孔奥に接続する、注水孔18および排水孔19を、マンホール1内から開けても良い{図17の(a)、(b)参照}。
[変形例3:図18参照]
コックpや流量調整弁を縦孔14の孔出口に設けて排水量を調整しても良い。また、切削水wは、水槽71に連結した注水ポンプ72を使用して水圧を加え、注水チューブ73で供給するのが好適である。
[変形例4:図19参照]
実施例1、2、3において、第1横孔15、第2横孔16、縦孔14を、複数組、設けても良い。
[変形例5]
ストッパー22は、可撓ゴム21の前方に配設しても良く、また、可撓ゴム21の前方および後方に配設しても良い。
[変形例6]
可撓ゴム21は、水膨張ゴムであっても良い。
[変形例7]
鋼製管2の先端に配設した切削ビット23の内壁径は、切削時にマンホール1の側壁11の一部11a(寸法c)を残す構成でも良い(図22参照)。
この構成であると、切削ビット23が側壁11を貫通すると、切削ビット内壁−下水本管外周間に寸法cの空隙が生じ、切削時に下水本管3が前後左右に動いても鋼製管2と干渉せず、下水本管3の破損を防止できる。
A 耐震化マンホール構造
B 既設マンホール構造(既設マンホール)
w 切削水
1 マンホール
2 鋼製管
3 下水本管
4 シール材
7 ハンマードリル
8 切削用機械
11 側壁
14 縦孔
15 第1横孔
16 第2横孔
21 可撓ゴム
23 切削ビット
31 端部
82 筒状回転軸(回転体)

Claims (5)

  1. 円筒状の下水本管の端部を、側壁を貫いてコンクリート製で筒状のマンホール本体へ一体的に連結した既設マンホール内から接合部内へハンマードリルを挿入して、下水本管内から側壁内部に達する縦孔を前記側壁の外壁近傍に開ける縦孔穿孔工程と、
    側壁内壁から前記縦孔の末端に達する注水用の第1横孔を既設マンホール内から前記ハンマードリルで開ける第1横孔穿孔工程と、
    側壁内壁から前記縦孔に達するビット冷却用の第2横孔を既設マンホール内から前記ハンマードリルで開ける第2横孔穿孔工程と、
    管内周に止水用の可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、前記第1横孔および前記第2横孔の側壁内壁側から切削水を注水し、前記縦孔から排水を行い、前記回転体を回転させながら前記切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる側壁切削工程と、
    前記切削用機械の前記筒状回転軸を前記鋼製管から外し、下水本管外周と環状孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填するシール材充填工程とからなる、既設マンホールの耐震化方法。
  2. 円筒状の下水本管の端部を、側壁を貫いてコンクリート製で筒状のマンホール本体へ一体的に連結した既設マンホールの側壁内壁からビット冷却用の横孔をハンマードリルで側壁外壁近傍まで開ける横孔穿孔工程と、
    横孔奥に接続する注水用の注水孔を前記既設マンホールの側壁内壁から前記ハンマードリルで開ける注水孔穿孔工程と、
    横孔奥に接続する排水用の排水孔を前記既設マンホールの側壁内壁から前記ハンマードリルで開ける排水孔穿孔工程と、
    管内周に止水用の可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、前記横孔および前記注水孔の側壁内壁側から切削水を注水し、前記排水孔から排水を行い、前記回転体を回転させながら前記切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる側壁切削工程と、
    前記切削用機械の前記筒状回転軸を前記鋼製管から外し、下水本管外周と環状孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填するシール材充填工程とからなる、既設マンホールの耐震化方法。
  3. 円筒状の下水本管の端部を、側壁を貫いてコンクリート製で筒状のマンホール本体へ一体的に連結した既設マンホール内から接合部内へハンマードリルを挿入して、下水本管内から側壁内部に達する縦孔を前記側壁の外壁近傍に開ける縦孔穿孔工程と、
    側壁内壁から前記縦孔の末端に達する注水用の第1横孔を既設マンホール内から前記ハンマードリルで開ける第1横孔穿孔工程と、
    側壁内壁から前記縦孔に達するビット冷却用の第2横孔を既設マンホール内から前記ハンマードリルで開ける第2横孔穿孔工程と、
    管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、前記第1横孔および前記第2横孔の側壁内壁側から切削水を注水し、前記縦孔から排水を行い、前記回転体を回転させながら前記切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる側壁切削工程と、
    前記切削用機械の前記筒状回転軸を前記鋼製管から外し、下水本管外周と環状孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填するシール材充填工程とからなる、既設マンホールの耐震化方法。
  4. 円筒状の下水本管の端部を、側壁を貫いてコンクリート製で筒状のマンホール本体へ一体的に連結した既設マンホールの側壁内壁からビット冷却用の横孔をハンマードリルで側壁外壁近傍まで開ける横孔穿孔工程と、
    横孔奥に接続する注水用の注水孔を前記既設マンホールの側壁内壁から前記ハンマードリルで開ける注水孔穿孔工程と、
    横孔奥に接続する排水用の排水孔を前記既設マンホールの側壁内壁から前記ハンマードリルで開ける排水孔穿孔工程と、
    管内周および管外周に止水用の可撓ゴムを周設し、管先端に切削ビットを配設し、内径が下水本管外径より径大な円筒状の鋼製管を、既設マンホール底に進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に取り付け、前記横孔および前記注水孔の側壁内壁側から切削水を注水し、前記排水孔から排水を行い、前記回転体を回転させながら前記切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる側壁切削工程と、
    前記切削用機械の前記筒状回転軸を前記鋼製管から外し、下水本管外周と環状孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填するシール材充填工程とからなる、既設マンホールの耐震化方法。
  5. コンクリート製で筒状のマンホール本体へ円筒状の下水本管の端部を側壁を貫いて一体的に連結した既設マンホールの底へ進退可能に据え付けた切削用機械の回転体に、内径が下水本管外径より径大で管先端に切削ビットを配設した円筒状の鋼製管を取り付け、前記回転体を回転させながら前記切削用機械を前進させて下水本管外周側の側壁を環状に切削して貫通させる側壁切削工程と、
    前記切削用機械を後退させて前記切削用鋼製管を前記回転体から外し、内径が下水本管外径より径大で、管内周と管外周の両方または何れか一方に止水用の可撓ゴムを周設した円筒状の鋼製管を前記回転体に取り付け、前記切削用機械を前進させて前記切削孔へ圧入する鋼製管挿入工程と、
    下水本管外周と環状孔内壁との空隙にシール材をマンホール本体内から充填するシール材充填工程とからなる、既設マンホールの耐震化方法。
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