JP2010220690A - 血圧値測定装置及び血圧値測定方法 - Google Patents

血圧値測定装置及び血圧値測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】血圧値測定装置に可搬性を持たせ、いつ何時でも気軽に血圧値を測定することが出来る様にする。
【解決手段】第1脈波検出部101A1は、人体の耳朶eに取り付けられ、耳朶eにおける人体の脈波を赤外線を用いて検出する。第1脈波間隔算出部102B1は、図4−1に示す様に、周期的に変動する脈波の最大点を算出する。また、隣り合う二つの特徴点Aから脈波の一拍分の周期、すなわち脈波間隔を算出する。脈波一次微分算出部103は、第1脈波間隔算出部102B1が出力した脈波の元波形を一次微分して一次微分波形を算出する。特徴点算出部104は、周期的に変動する脈波の一次微分波形の最大点(特徴点B)及び最小点(特徴点C)を算出する。特徴点B及び特徴点Aの時間差が伝搬時間Δtである。血圧値推定部109は、脈波の伝播時間Δt[msec]として、伝播時間Δtと血圧値x[mmHg]との回帰的相関関係に基づき血圧値を推定する。
【選択図】図1

Description

開示の技術は、血圧値測定装置及び血圧値測定方法に関する。
従来から、血圧値測定手法は、コロトコフ法(聴診法)とオシロメトリック法とがある。いずれも、腕に巻いたカフに空気を注入して動脈を圧迫し、血液の流れを止めた後、空気を抜く作業までは同一である。その後、血管に血液がぶつかる音を聴いて測定するのがコロトコフ法であり、センサで動脈壁の振動を測定する方法がオシロメトリック法である。
しかし、カフを用いる血圧値測定手法による血圧値測定装置は、カフによる身体の締め付けによる苦痛を伴うのみならず、カフを正確に腕に巻き付ける作業の煩雑さがあり、カフ自体がかさ張って可搬性が低いという欠点があった。
そこで、第一の従来技術として、人体の血液循環により生じる脈波を検出し、検出した脈波信号に基づき血圧値に関連した特徴量を演算し、演算した特徴量に基づき血圧値を演算する技術が開示されている。この従来技術では、人体に装着するセンサは脈波センサのみでよく、血圧値測定の際の操作の煩雑さがなく、可搬性に優れる。
なお、第一の従来技術には、脈波と心電波との伝播速度差とが140〜170[ms]間で血圧値と相関関係があることが開示されている。具体的には、血圧値が降下すれば伝播速度差が大きくなり、逆に血圧値が上昇すれば伝播速度差が小さくなる。
また、他の従来技術では、血圧値を推定するため、脈波伝播速度又は脈波の伝播時間Δを用いる技術が開示されている。心電波形の特定波を検出するとともに、指先などに装着された光電センサによって指先容積脈波の立ち上がり点を検出し、心電波形の特定波と指先容積脈波の立ち上がり点との時間差、すなわち脈波の伝播時間Δを算出する。脈波の伝播時間Δと血圧値とが負の相関を持つことから血圧値を推定するものである。
特開平10−295657号公報 特開2004−173872号公報
しかしながら、上記従来技術では、人体の異なる部位に脈波を検出する複数の脈波検出部を取り付けなければならなかった。具体的には、両上腕部の最上部付近の二箇所及び指尖部の一箇所に脈波検出部を取り付けなければならなかった。または、体幹に心電波波形を検出する心電波形検出部、及び、指尖部に脈波検出部を取り付けなければならなかった。このため、カフを用いることはないものの、血圧値測定装置に可搬性がなく、いつ何時でも気軽に血圧値を測定することが出来なかった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、可搬性があり、いつ何時でも気軽に血圧値を測定することが可能な血圧値測定装置及び血圧値測定方法を提供することを目的とする。
開示の技術の血圧値測定装置は、一つの態様において、人体へ光を照射する発光素子と、光の受光量を検出する受光素子とを含み、発光素子から放射され、人体を透過した、又は、人体により反射した光の変化量から人体の脈波を検出し、脈波を電気信号へ変換する脈波検出部と、脈波検出部によって変換された電気信号の波形に基づき脈波の特徴点を算出する特徴点算出部と、特徴点算出部によって算出された特徴点の周期を算出する特徴点周期算出部と、特徴点周期算出部によって算出された周期に基づき脈波の伝播時間を算出する伝播時間算出部と、伝播時間算出部によって算出された伝播時間に基づき人体の血圧値を推定する血圧値推定部とを備えたことを要件とする。
また、開示の技術の血圧値測定方法は、一つの態様において、人体へ光を照射する発光素子と、光の受光量を検出する受光素子とを含み、発光素子から放射され、人体を透過した、又は、人体により反射した光の変化量から人体の脈波を検出し、脈波を電気信号へ変換する脈波検出ステップと、脈波検出ステップによって変換された電気信号の波形に基づき脈波の特徴点を算出する特徴点算出ステップと、特徴点算出ステップによって算出された特徴点の周期を算出する特徴点周期算出ステップと、特徴点周期算出ステップによって算出された周期に基づき脈波の伝播時間を算出する伝播時間算出ステップと、伝播時間算出ステップによって算出された伝播時間に基づき人体の血圧値を推定する血圧値推定ステップとを含んだことを要件とする。
本願の開示する血圧値測定装置及び血圧値測定方法の一つの態様によれば、血圧値測定装置が持ち運び容易になり、時と場所を選ばず、いつ何時でも気軽により正確な血圧値を測定することが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る血圧値算出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例1に係る第1脈波検出部の構成を説明するための図である。 図3は、LED及びPD搭載基板の構成を示す図である。 図4−1は、脈波の伝播時間の算出の概要を示す図である。 図4−2は、実施例1に係る特徴点算出の概要を説明するための図である。 図5は、脈波の伝播時間と最高血圧値との関係の一例を示す図である。 図6−1は、脈波の伝播時間と収縮時血圧値との関係を示す図である。 図6−2は、呼吸により意図的に血圧を変化させた際の脈拍数の変動を示す図である。 図7は、安静時の心拍数変動と脈波の伝播時間との関係を示す図である。 図8は、年齢と最高血圧値との関係の一例を示す図である。 図9は、実施例1に係る血圧値算出処理手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例2に係る血圧値算出装置の構成を示すブロック図である。 図11は、実施例2に係る第2脈波検出部の構成を示す図である。 図12−1は、身長と脈波の伝播速度との関係の一例を示す図である。 図12−2は、身長と脈波の伝播時間との関係の一例を示す図(その1)である。 図13は、実施例2に係る血圧値算出処理手順を示すフローチャートである。 図14は、実施例に係る血圧値算出装置の使用例を示す図である。 図15は、実施例に係る血圧値算出装置の適用例(その1)を示す図である。 図16は、実施例に係る血圧値算出装置の適用例(その2)を示す図である。
以下に、開示の技術に係る血圧値測定装置及び血圧値測定方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により開示の技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る血圧値算出装置の構成を示すブロック図である。実施例1に係る血圧値算出装置100aは、第1脈波間隔算出部102B1と、脈波一次微分算出部103と、特徴点算出部104と、特徴点周期算出部105と、特徴点データ記憶部106と、血圧値補正データ記憶部107と、血圧値判定部108と、血圧値推定部109と、応答判定部110と、カフ測定血圧値入力部112とを有する。また、血圧値算出装置100aは、入力装置として第1脈波検出部101A1と、出力装置として出力部111とが所定の接続インターフェースを介して接続される。
第1脈波検出部101A1は、例えば、人体の耳朶e部分に取り付けられ、耳朶eにおける人体の脈波を近赤外線を用いて検出する。脈波は、心臓から押し出された血液により生じた拍動をいう。第1脈波検出部101A1は、検出した脈波の波形を電気信号へ変換し、変換した血圧値算出装置100aの第1脈波間隔算出部102B1へ出力する。
第1脈波検出部101A1は、例えば、図2に示す様に構成される。第1脈波検出部101A1は、カバーケース101dにLED(Light Emitting Diode)及びPD搭載基板101cが収蔵される。その上に可視光カットフィルタ101bがLED及びPD(Photo Diode)搭載基板101cを可視光線から遮断する様にカバーケース101dに収蔵される。LEDは、760nm付近で発光するものを用いる。
そして、開口制御ラバー101aが開閉可能な蓋としてクリップ状に可動する様にカバーケース101dに取り付けられる。すなわち、カバーケース101dと、可視光カットフィルタ101bとがクリップ状に、可視光カットフィルタ101bと開口制御ラバー101aを接触部として耳朶eを挟む構造である。
なお、図3に示す様に、LED及びPD搭載基板101cは、LED等の発光素子101eとPD等の受光素子101fとを同一平面上に配置する。発光素子101e及び受光素子101fの上方にガラス、PC(Poly-Carbonate)又はABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂などで形成された開口制御ラバー101aが取り付けられる。同図に示す様に、発光素子101eから放射された近赤外線は、耳朶eによって反射し、受光素子101fによって受光される。
第1脈波間隔算出部102B1は、図4−1に示す様に、周期的に変動する脈波の最大点(以後、特徴点Aと呼ぶ)を算出する。また、隣り合う二つの特徴点Aから脈波の一拍分の周期、すなわち脈波間隔を算出する。このとき、連続する所定周期(例えば、5周期)分の特徴点Aを算出する。第1脈波間隔算出部102B1は、算出した脈波間隔を脈波の元波形とともに脈波一次微分算出部103へ出力する。
なお、図4−1に示す様に、脈波振幅が最大値となる最大点である特徴点Aと、直後に脈波の変化量が最大になる変化量最大点である後述の特徴点Bとの時間差Δtが脈波の伝播時間である。
脈波一次微分算出部103は、第1脈波間隔算出部102B1が出力した脈波の元波形を一次微分して一次微分波形を算出する。脈波の元波形と、元波形を一次微分した波形の関係の概要は、図4−2に示す様になる。脈波一次微分算出部103は、算出した一次微分波形を特徴点算出部104へ出力する。
特徴点算出部104は、周期的に変動する脈波の一次微分波形の最大点(以後、特徴点Bと呼ぶ)及び最小点(以後、特徴点Cと呼ぶ)を算出する。特徴点A、特徴点B及び特徴点Cは、図4−2に示す様な関係になる。すなわち、一次微分波形が最大値である特徴点Cの後に脈波は特徴点Aが出現する。また、特徴点Aの後に一次微分波形が最小値である特徴点Bが出現する。そして、特徴点B及び特徴点Aの時間差がΔtである。
なお、前述と同様に、特徴点算出部104は、連続する所定周期(例えば、5周期)分の特徴点A及び特徴点Cを算出する。特徴点算出部104は、連続する所定周期分の特徴点Aとともに特徴点B及び特徴点Cを特徴点周期算出部105へ出力する。
なお、連続する所定周期分の同一周期内の特徴点を算出する理由は、特異点を極力排除して特徴点を算出するためである。従って、連続する所定周期の数が多ければ多いほど特異点を排除した安定した特徴点を算出することが出来る。
特徴点周期算出部105は、前述の連続する所定周期分の同一周期内の特徴点Aと特徴点Bとの位相差(以後、特徴点周期Aと呼ぶ)、特徴点Aと特徴点Cとの位相差(以後、特徴点周期Bと呼ぶ)、及び、特徴点Bと特徴点Cとの位相差(以後、特徴点周期Cと呼ぶ)を算出する。
ここで、脈波の位相は時刻であるので、位相差は同一周期内の時間差となる。この時間差を特徴点周期と呼ぶ。特徴点周期算出部105は、算出した特徴点周期を特徴点データ記憶部106に順次記憶させる。
実施例1では、脈波一次微分算出部103が算出した脈波の一次微分波形及び二次微分波形の脈派の特徴点を算出し、算出した各特徴点に基づいて脈派伝搬時間及び脈派特徴点周期を算出する。しかし、これに限定されず、脈波の元波形をn次微分(nは3以上の自然数)したn次微分波形の特徴点を算出し、算出した各特徴点に基づいて脈派伝搬時間及び脈派特徴点周期を算出することとしてもよい。この場合、脈派伝搬時間及び脈派特徴点周期をより精密に算出することが可能になる場合がある。
そして、特徴点周期算出部105は、特徴点データ記憶部106から前述の連続する所定周期分の特徴点周期を読み出し、例えば、これら特徴点周期の平均、若しくは、この平均から例えば5%〜10%以上乖離する特徴点周期を排除して算出した平均を特徴点周期として血圧値推定部109へ出力するとしてもよい。
血圧値推定部109は、特徴点周期算出部105によって算出された特徴点周期Aを脈波の伝播時間Δt[msec]として、伝播時間Δtと血圧値x[mmHg]との回帰的相関関係に基づき血圧値を推定する。回帰的相関関係は、統計的に算出され、次式の様に一般的に表現すことが出来る。
Figure 2010220690
ここで、Δt及び関数fに現れるパラメータ“a”及び“g”は、それぞれ年齢及び性別を表す。パラメータ“a”及び“g”は、予め血圧値推定部109にセットされている。上記(1)式をxについて解くと、血圧値xが推定される。なお、上記(1)式を最高血圧値(収縮時血圧値)及び最低血圧値(拡張期血圧値)それぞれについて予め定式化しておくことによって、血圧値算出装置100aは、最高血圧値及び最低血圧値を推定することができる。
伝播時間Δtと血圧値xとの回帰的相関関係を算出する手法の一例として、最小二乗法による統計的線形回帰がある。例えば、血圧値[mmHg]を横軸、伝播速度Δt[msec]を縦軸とする座標平面上に、例えば30歳男性及び40歳男性の最高血圧値及びΔtの測定値のサンプルを一定数以上プロットする。30歳男性及び40歳男性それぞれについて、最小二乗法により血圧値及びΔtの一次相関を算出する。例えば、30歳男性の場合、上記(1)式は、a=30、g=男性として次式の様に具体化される。
Figure 2010220690
上記(2)式において、α(30,男性)は一次関数の傾き、β(30,男性)は切片をあらわす所定定数である。この一次の相関関数を用いると、30歳男性の脈波の伝播時間Δt[msec]の計測値から血圧値x[mmHg]が推定できる。例えば、Δt=2[msec]の場合、α(30,男性)及びβ(30,男性)の数値例は、それぞれ約0.0173、約0.0631であることからx=約111.95[mmHg]と求まる。
なお、上記(1)式を用いて脈波の伝播時間Δtから血圧値xが推定できるのは、次の理由による。すなわち、図6−1に示す様に、サンプリング時間[sec]を横軸、血圧値[mmHg]を左縦軸、脈波の伝播時間[msec]を右縦軸とする座標平面において、血圧値及び脈波の伝播時間は左脳リング時間の経過とともに同様に変化する。すなわち、伝搬時間が上昇すれば血圧値も上昇し、伝搬時間が下降すれば血圧値も下降し、伝搬時間に変化がなければ血圧値変化がないことが概ね成り立つことによる。
そして、上記関係は、図6−2に示す様に、サンプリング時間[sec]を横軸、脈拍数を左縦軸、血圧値(収縮時血圧値及び拡張期血圧値)[mmHg]を右縦軸とする座標平面において、呼吸により意図的に脈拍数を変化させた場合、脈拍数と血圧値(収縮時血圧値及び拡張期血圧値)との間には相関が無いことがわかる。このことから、脈拍数及び脈派の伝播時間Δt[msec]の間に相関関係が無いことがわかる。このため、統計的に算出された伝播時間Δtと血圧値xとの回帰的相関関係に基づき、伝播時間Δtのみから血圧値(収縮時血圧値及び拡張期血圧値)を算出することが可能である。
また、図7は、安静時の心拍数新拍数変動と脈派の伝搬時間との関係を示す図である。上記した様に、心拍数は刻々と変化しているが脈派の伝播時間Δt[msec]とは相関関係が無い。そして、脈派の伝搬時間の変化は、呼吸による血圧変動であるため、伝搬時間変動の周期性を見つけ出すことによって、血圧値と同時に呼吸数も計測することが可能である。
図7を参照すると、呼吸1回分に相当する脈派の一周期の中で、脈拍の変動(すなわち、呼吸の変動)と相関して脈派の伝搬時間がある一定周期(例えば、4[msec]程度)の変動を繰り返している。このことから、呼吸のサイクルを脈派の伝搬時間の変動から推測し、呼吸が安定して数拍続いたところで血圧値を推測することで、より安定した精度が高い血圧値を算出することが可能である。
なお、上記の様に、伝播時間Δtから血圧値を推定する際、年齢及び性別を予め設定データとして例えば血圧値推定部109にセットしておかなければならないのは、次の理由による。すなわち、図8に示す様に、例えば最高血圧値(収縮時血圧値値)のサンプルを年齢及び性別を区別して統計処理して多項式(図8では三次多項式)に回帰分析した場合、最高血圧値は年齢及び性別で異なるためである。上記の様にして血圧値を推定した血圧値推定部109は、推定結果を血圧値判定部108へ出力する。
なお、上記(2)式におけるα(a,g)及びβ(a,g)は、次の様にして算出してもよい。血圧値算出装置100aを使用する人体の脈派の伝播時間Δt[msec]を算出する際に、カフを使用してα(a,g)及びβ(a,g)を同時にサンプリングにより算出しておく。すなわち、個々人で異なるα(a,g)及びβ(a,g)を個人毎に血圧値推定以前にサンプリングにより予め算出しておき、血圧値推定部109にセットしておく。
この様にして算出されたα(a,g)及びβ(a,g)を用いて血圧値を推定すると、より正確な血圧値をいつ何時でも推定することが出来る。また、カフ測定血圧値入力部112及び血圧値補正データ記憶部107の構成を省略することが出来る。また、血圧値算出装置100aをより正確に個々人の血圧値を推定できる様にカスタマイズすることが出来る。
カフ測定血圧値入力部112は、血圧値測定者毎の年齢及び性別のデータとともにカフを備える血圧値測定装置を用いて測定された血圧値測定者毎の血圧値の入力を血圧値推定以前に予め受け付ける。そして、カフ測定血圧値入力部112は、血圧値算出装置100aで同時に求めた脈派の伝播時間Δt[msec]とカフ測定血圧値[mmHg]との対応を計算し、上記(2)式を補正する次式を算出する。
Figure 2010220690
ただし、上記(3)式のA及びBは、血圧値測定者毎の推定血圧値を補正する定数である。そして、カフ測定血圧値入力部112は、上記(3)式を用い、脈派の伝播速度Δt[msec]とカフ測定血圧値[mmHg]との対応を一定回数計算した結果の平均、又は、例えば平均から5%〜10%程度乖離する異常値を排除して取ったA及びBそれぞれの平均を血圧値補正データ記憶部107に記憶させる。なお、この場合の推定血圧値は、最高血圧値(収縮時血圧値)及び最低血圧値(拡張期血圧値)の双方を含んでもよい。
また、カフ測定血圧値入力部112は、血圧値補正データ記憶部107に記憶させたA及びBそれぞれの平均に対応するカフ測定血圧値の平均を同様に血圧値補正データ記憶部107に記憶させる。この様にすると、血圧値算出装置100aをより正確に個々人の血圧値を推定できる様にカスタマイズすることが出来る。
なお、上記(3)式を最高血圧値(収縮時血圧値)及び最低血圧値(拡張期血圧値)それぞれについて予め定式化しておくことによって、血圧値算出装置100aは、推定された最高血圧値及び最低血圧値を補正することができる。
血圧値判定部108は、血圧値推定部109によって推定された血圧値が血圧値補正データ記憶部107に記憶されるカフ測定血圧値の平均から例えば5%〜10%程度以上乖離する場合、血圧値補正データ記憶部107に記憶される血圧値補正定数であるA及びBそれぞれの平均を上記(3)式に適用して、推定された血圧値を補正する。血圧値判定部108は、補正した血圧値(補正が必要でなかった場合、推定された血圧値)を応答判定部110へ出力する。応答判定部110は、血圧値判定部108から出力された補正した血圧値(補正が必要でなかった場合、推定された血圧値)を出力部111に表示する様に表示制御する。
図9は、実施例1に係る血圧値算出処理手順を示すフローチャートである。先ず、ステップS101では、第1脈波検出部101A1は、血圧値を測定する測定者の人体の脈波を検出する。この際、第1脈波検出部101A1は、測定者の耳朶eをクリップ状に挟み、耳朶eの皮膚に放射した近赤外線の反射波を検出することによって耳朶eにおける脈波を検出する。第1脈波検出部101A1は、検出した脈波を第1脈波間隔算出部102B1へ出力する。
ステップS102では、周期的に変動する脈波の特徴点Aを算出する。また、隣り合う二つの特徴点Aから脈波の一拍分の周期、すなわち脈波間隔を算出する。このとき、連続する例えば5周期分の特徴点Aを算出する。第1脈波間隔算出部102B1は、算出した脈波間隔を脈波の元波形とともに脈波一次微分算出部103へ出力する。
ステップS103では、第1脈波間隔算出部102B1が出力した脈波の元波形を一次微分して一次微分波形を算出する。脈波一次微分算出部103は、算出した一次微分波形を特徴点算出部104へ出力する。
ステップS104では、周期的に変動する脈波の一次微分波形の特徴点B及び特徴点Cを算出する。特徴点算出部104は、連続する例えば5周期分の特徴点Aとともに特徴点B及び特徴点Cを特徴点周期算出部105へ出力する。
ステップS105では、連続する例えば5周期分の同一周期内の特徴点Aと特徴点Bとの特徴点周期A、特徴点周期B、及び、特徴点周期Cを算出する。なお、特徴点周期Aは、脈波の伝播時間Δt[msec]である。特徴点周期算出部105は、算出した5周期分の特徴点周期を特徴点データ記憶部106に順次記憶させる。
ステップS106では、血圧値推定部109は、上記(2)式を用い、脈波の伝播時間Δt[msec]から血圧値を推定する。なお、上記(2)式は、収縮時血圧値(最高血圧値)を算出するための数式であるが、拡張時血圧値(最低血圧値)を算出するための数式も同様にして導出可能なことから、拡張時血圧値も同様に推定できる。血圧値推定部109は、推定結果を血圧値判定部108へ出力する。
なお、ステップS106において、血圧値判定部108は、血圧値推定部109が出力した推定血圧値が血圧値補正データ記憶部107に記憶されるカフ測定血圧値の平均から例えば5%〜10%程度以上乖離する場合、血圧値補正データ記憶部107に記憶される血圧値補正定数であるA及びBそれぞれの平均を上記(3)式に適用して、推定された血圧値を補正してもよい。血圧値判定部108は、補正した血圧値(補正が必要でなかった場合、推定された血圧値)を応答判定部110へ出力する。
ステップS107では、応答判定部110は、血圧値判定部108から出力された補正した血圧値(補正が必要でなかった場合、推定された血圧値)を出力部111に表示する様に表示制御する。
上述してきたように、本実施例1では、人体の耳朶e一点から検出される脈波に基づき血圧値を測定することができ、カフを用いることなくモバイル性に優れ、より高い精度で血圧値を測定可能な血圧値測定装置を提供することができる。
図10は、実施例2に係る血圧値算出装置の構成を示す図である。実施例2に係る血圧値算出装置100bは、実施例1に係る血圧値算出装置100aの第1脈波検出部101A1及び第1脈波間隔算出部102B1に加え、血圧値算出装置100bに第2脈波検出部101A2及び第2脈波間隔算出部102B2が備えられる。
第2脈波検出部101A2は、LED及びPD搭載基板101cが血圧値算出装置100bの筐体内部の表層部分に配置されたものである。図11に構成を示す様に、例えばガラス、PC又はABS樹脂などで表面を覆われた状態で発光素子101eが放射する近赤外線が指尖fに反射して受光素子101fに受光される。
第1脈波間隔算出部102B1及び第2脈波間隔算出部102B2は、第1脈波検出部101A1及び第2脈波検出部101A2によってそれぞれ検出された耳朶eにおける脈波及び指尖fにおける脈波のそれぞれの特徴点A及び脈波間隔を算出する。第1脈波間隔算出部102B1及び第2脈波間隔算出部102B2によって算出された耳朶eにおける脈波及び指尖fにおける脈波のそれぞれの特徴点A及び脈波間隔は、脈波一次微分算出部103へと出力される。
脈波一次微分算出部103、特徴点算出部104、特徴点周期算出部105は、実施例1に係る血圧値算出装置100aの脈波一次微分算出部103、特徴点算出部104、特徴点周期算出部105と同様の処理機能を備える。異なる点は、処理対象が第1脈波検出部101A1及び第2脈波検出部101A2によってそれぞれ検出された耳朶eにおける脈波及び指尖fにおける脈波に基づく情報である点である。
すなわち、第1脈波検出部101A1によって検出された耳朶eにおける脈波、及び、第2脈波検出部101A2によって検出された指尖fにおける脈波の双方について処理を行う点である。なお、二つの脈波の処理は、順次処理であっても、並列処理であってもいずれでもよい。
呼吸数判定部113は、実施例1での図7の説明の通り、脈派の伝搬時間の変化が呼吸による血圧変動であることから、伝搬時間変動の周期性を見つけ出すことによって呼吸数を計測する。
血圧値推定部109、血圧値判定部108、カフ測定血圧値入力部112、血圧値補正データ記憶部107、応答判定部110は、実施例1に係る血圧値算出装置100aの血圧値推定部109、血圧値判定部108、カフ測定血圧値入力部112、血圧値補正データ記憶部107、応答判定部110と同様の処理機能を備える。
異なる点は、処理対象が第1脈波検出部101A1及び第2脈波検出部101A2によってそれぞれ検出された耳朶eにおける脈波及び指尖fにおける脈波に基づく情報である点である。特に、応答判定部110は、血圧値とともに呼吸数を出力部111へ表示する様表示制御する。
実施例2に係る血圧値算出装置100bが第1脈波検出部101A1及び第2脈波検出部101A2の二つの脈波検出部を備える理由は次の通りである。なお、血圧値算出装置100bの血圧値推定部に血圧値測定者の身長、性別、年齢が予めセットされているものとする。第1脈波検出部101A1は耳朶eにおける脈波を検出し、第2脈波検出部101A2は指尖fにおける脈波を検出する。すなわち、人体の部位のうちある程度離れた二箇所における脈波を検出する。
第1脈波検出部101A1及び第2脈波検出部101A2において検出した脈波に基づいてそれぞれの伝播時間Δt[msec]を算出する。また、伝播距離[cm]は身長に比例する。伝播速度[cm/sec]は伝播距離を伝播時間Δt[sec]で除して求められる。よって、図12−1に示す様に、伝播速度[cm/sec]は、身長に比例することが分かる。
このことから、例えば身長が150cmの人と、180cmの人とでは脈波の伝播速度Δv[cm/sec]が異なる。よって、身長と、耳朶eにおける脈波及び指尖fにおける脈波とから、更に精度が高い血圧値を推定することができる。具体的には、図12−2に示す様な統計的に求められた身長と伝播時間Δtとの血圧値毎の関係を補正データ(身長)として血圧値補正データ記憶部107に記憶させ、血圧値推定部109による推定血圧値の補正の際に補正データ(身長)を用いて推定血圧値を用いて補正する。この補正によりより精度が高い血圧値を推定することができる。
例えば、血圧値推定部109による推定血圧値と、年齢及び性別に応じて身長と伝搬時間Δtから求まる血圧値とが例えば5%〜10%程度以上乖離する場合、血圧値の乖離量に、身長と伝搬速度Δvから求まる血圧値を推定血圧値で除した値を乗じて、補正乖離量としてもよい。具体的には、身長165[cm]の30歳男性のΔt=1.6[msec]での推定血圧値が145[mmHg]であった場合、図12−2から読み取れる血圧値は約120[mmHg]である。
よって、血圧値の乖離量は、145−120=25[mmHg]であり、年齢及び性別に応じて身長と伝搬時間Δtから求まる血圧値を基準とした場合、両者は明らかに5%〜10%程度以上乖離する。この場合、25×(120/145)=約20.6990[mmHg]を補正乖離量としてもよい。この補正乖離量によって補正された血圧値は、(年齢及び性別に応じて身長と伝搬速度Δvから求まる血圧値+補正乖離量)とし、120+20.6990=140.6990[mmHg]とすることができる。
図13は、実施例2に係る血圧値算出処理手順を示すフローチャートである。先ず、ステップS101では、第1脈波検出部101A1は、血圧値を測定する測定者の人体の耳朶eの脈波を第1脈波として検出する。この際、第1脈波検出部101A1は、測定者の耳朶eをクリップ状に挟み、耳朶eの皮膚に放射した近赤外線の反射波を検出することによって耳朶eにおける脈波を検出する。第1脈波検出部101A1は、検出した脈波を第1脈波間隔算出部102A2へ出力する。
ステップS101aでは、第1脈波検出部101A1は、血圧値を測定する測定者の人体の指尖fの脈波を第2脈波として検出する。この際、第1脈波検出部101A1は、LED及びPD搭載基板101cに接近している測定者の指尖fの皮膚に放射した近赤外線の反射波を検出することによって指尖fにおける脈波を検出する。第1脈波検出部101A2は、検出した脈波を第2脈波間隔算出部102B2へ出力する。
ステップS102では、第1脈波間隔算出部101B1は、周期的に変動する第1脈波の特徴点Aを算出する。また、隣り合う二つの特徴点Aから第1脈波の一拍分の周期、すなわち第1脈波間隔を算出する。このとき、連続する例えば5周期分の第1脈波の特徴点Aを算出する。第1脈波間隔算出部102B1は、算出した第1脈波間隔を脈波の元波形とともに脈波一次微分算出部103へ出力する。
ステップS102aでは、第2脈波間隔算出部101B2は、周期的に変動する第2脈波の特徴点Aを算出する。また、隣り合う二つの特徴点Aから第2脈波の一拍分の周期、すなわち第2脈波間隔を算出する。このとき、連続する例えば5周期分の第2脈波の特徴点Aを算出する。第2脈波間隔算出部102B2は、算出した第2脈波間隔を脈波の元波形とともに脈波一次微分算出部103へ出力する。
ステップS103では、脈波間隔算出部102が出力した第1脈波及び第2脈波の元波形をそれぞれ一次微分して各一次微分波形を算出する。脈波一次微分算出部103は、算出した各一次微分波形を特徴点算出部104へ出力する。
ステップS104では、周期的に変動する第1脈波及び第2脈波の一次微分波形の特徴点B及び特徴点Cをそれぞれ算出する。特徴点算出部104は、連続する例えば5周期分の第1脈波及び第2脈波の特徴点Aとともに第1脈波及び第2脈波の各特徴点B及び各特徴点Cを特徴点周期算出部105へ出力する。
ステップS105及びステップS105aでは、特徴点周期算出部105は、連続する例えば5周期分の同一周期内の第1脈波及び第1脈波それぞれの特徴点Aと特徴点Bとの特徴点周期A、特徴点周期B、及び、特徴点周期Cを算出する。なお、特徴点周期Aは、脈波の伝播時間Δt[msec]である。特徴点周期算出部105は、算出した第1脈波及び第2脈波の5周期分の各特徴点周期を特徴点データ記憶部106に順次記憶させる。
ステップS106では、血圧値推定部109は、上記(2)式を用い、第1脈波検出部101A1及び第2脈波検出部101A2によってそれぞれ検出された脈波の伝播時間Δt[msec]から、両者の血圧値を推定する。そして、例えば二つの推定血圧値の平均を取り、この結果を推定血圧値としてもよい。
なお、上記(2)式は、収縮時血圧値(最高血圧値)を算出するための数式であるが、拡張時血圧値(最低血圧値)を算出するための数式も同様にして導出可能なことから、拡張時血圧値も同様に推定できる。血圧値推定部109は、推定結果を血圧値判定部108へ出力する。
なお、ステップS106において、血圧値判定部108は、血圧値推定部109が出力した推定血圧値が血圧値補正データ記憶部107に記憶されるカフ測定血圧値の平均から例えば5%〜10%程度以上乖離する場合、血圧値補正データ記憶部107に記憶される血圧値補正定数であるA及びBそれぞれの平均を上記(3)式に適用して、推定された血圧値を補正してもよい。
また、ステップS106において、血圧値判定部108は、血圧値推定部109による推定血圧値と、年齢及び性別に応じて身長と伝搬速度Δvから求まる血圧値とが例えば5%〜10%程度以上乖離する場合、血圧値の乖離量に、身長と伝搬速度Δvから求まる血圧値を推定血圧値で除した値を乗じて、補正乖離量とする。そして、(年齢及び性別に応じて身長と伝搬時間Δtから求まる血圧値+補正乖離量)によって、推定された血圧値を補正してもよい。血圧値判定部108は、補正した血圧値(補正が必要でなかった場合、推定された血圧値)を応答判定部110へ出力する。
ステップS107では、応答判定部110は、血圧値判定部108から出力された補正した血圧値(補正が必要でなかった場合、推定された血圧値)を出力部111に表示する様に表示制御する。
上述してきたように、本実施例2では、身長が異なると脈波の伝播速度Δv[cm/sec]が異なることから、身長と、耳朶eにおける脈波及び指尖fにおける脈波とから、身長、年齢、性別に応じて統計的に求められた血圧値を基準に推定血圧値を補正するので、更に精度が高い血圧値を推定することができる。
図14は、実施例に係る血圧値算出装置の使用例を示す図である。血圧値算出装置100a及び血圧値算出装置100bは、携帯電話端末装置130に搭載されてもよい。例えば、脈波検出部101及び第1脈波検出部101A1は人体の耳朶に取り付けられケーブルで携帯電話端末装置130に接続される。また、血圧値算出装置100bの場合、第1脈波検出部101A1は人体の耳朶に取り付けられ、第2脈波検出部101A2は、携帯電話端末装置130の本体に内蔵されてもよい。また、第1脈波検出部101A1又は第2脈波検出部101A2のいずれか一方を用いることとしてもよい。
図15は、実施例に係る血圧値算出装置の使用例(その1)を示す図である。図15は、携帯電話端末装置130の外部の脈波検出部(脈波検出部101及び第1脈波検出部101A1)から脈波の波形を取得する適用例である。
携帯電話端末装置130は、CPU(Central Processing Unit)131、記憶部132、スピーカ・マイク133、接続バス134、通信部135、入力部136、表示部137が備えられる。さらに携帯電話端末装置130には脈波検出部インターフェース部138が備えられ、脈波検出部インターフェース部138を介して脈波検出部(脈波検出部101及び第1脈波検出部101A1)から脈波の波形を取得する。
CPU131、記憶部132、スピーカ・マイク133、接続バス134、通信部135、入力部136、表示部137は、携帯電話端末装置130の通常機能を実現するための各種処理機能部である。実施例の血圧値算出装置100a及び血圧値算出装置100bは、接続バス134を介してCPU131に血圧値算出プログラムを実行させることによって処理機能が実現される。また、この場合、記憶部132は、特徴点データ記憶部106及び血圧値補正データ記憶部107として用いられる。
なお、図16は、実施例の血圧値算出装置が第1脈波検出部101A12を内蔵し、第1脈波検出部101A12が直接接続バス134に接続される場合を示す。実施例2に係る血圧値算出装置100bは、図15の構成及び図16の構成を組み合わせたものである。
実施例1及び実施例2に係る血圧値算出装置100a及び血圧値算出装置100bは、適用対象が携帯電話端末装置130に限られるものではなく、CPU等の処理装置及び記憶部を備えた各種モバイル機器、例えば携帯音楽プレーヤ等に適用可能である。また、実施例1及び実施例2に係る血圧値算出装置100a及び血圧値算出装置100bは、適用対象を持たず、CPU等の処理装置及び記憶装置を備えて単独の血圧値測定装置としても実現可能である。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)人体へ光を照射する発光素子と、光の受光量を検出する受光素子とを含み、前記発光素子から放射され、人体を透過した、又は、人体により反射した光の変化量から前記人体の脈波を検出し、前記脈波を電気信号へ変換する脈波検出部と、
前記脈波検出部によって変換された電気信号の波形に基づき脈波の特徴点を算出する特徴点算出部と、
前記特徴点算出部によって算出された前記特徴点の周期を算出する特徴点周期算出部と、
前記特徴点周期算出部によって算出された前記周期に基づき前記脈波の伝播時間を算出する伝播時間算出部と、
前記伝播時間算出部によって算出された前記伝播時間に基づき前記人体の血圧値を推定する血圧値推定部と
を備えたことを特徴とする血圧値測定装置。
(付記2)前記特徴点算出部は、前記脈波をn次微分(nは自然数)したn次微分波形に基づき前記特徴点を算出することを特徴とする付記1記載の血圧値測定装置。
(付記3)前記伝播時間算出部は、前記脈波の連続する複数周期の各前記特徴点の時間差分に基づいて前記伝播時間を算出することを特徴とする付記1又は2記載の血圧値測定装置。
(付記4)前記特徴点算出部は、前記人体の一つ又は複数の脈波測定点から検出した脈波に基づいて各前記特徴点を算出することを特徴とする付記1、2又は3記載の血圧値測定装置。
(付記5)前記血圧値推定部は、前記複数の脈波測定点から検出された脈派の各前記特徴点に基づきそれぞれ推定された前記人体の複数の血圧値が所定値以上の乖離を示す場合、血圧値推定エラーとし、前記人体の複数の血圧値が所定値以上の乖離を示さなかった場合、前記複数の血圧値の平均値を前記人体の血圧値の推定値とすることを特徴とする付記4記載の血圧値測定装置。
(付記6)前記脈波検出部は、前記脈波の脈拍数を計数する脈拍数計数部を含み、
前記血圧値推定部は、前記脈拍数計数部によって計数された脈拍数によって前記脈波の伝搬時間を補正して血圧値を推定することを特徴とする付記1〜5のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
(付記7)前記脈波検出部によって検出された脈波のゆらぎに基づき前記人体の呼吸数を計測する呼吸数計測部を備え、
前記血圧値推定部は、前記呼吸数計測部によって計測された前記人体の呼吸数によって前記脈波の伝搬時間を補正して血圧値を推定することを特徴とする付記1〜5のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
(付記8)カフを用いて測定した前記人体のカフ測定血圧値を血圧値の参考値として記憶する参考値記憶部と、
前記参考値記憶部に記憶される前記血圧値の参考値と前記血圧値推定部によって推定された血圧値とを比較し、前記血圧値の参考値と、前記推定された血圧値との乖離が所定値以上である場合、前記乖離が前記所定値未満となるよう前記血圧値推定部によって推定された血圧値を補正する血圧値補正部と
を備えたことを特徴とする付記1〜7のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
(付記9)前記人体の異なる部位に装着する複数の前記脈波検出部を備え、
前記特徴点算出部、前記特徴点周期算出部、前記伝播時間算出部、及び、前記血圧値推定部は、複数の前記脈波検出部によって検出された脈波毎に前記脈波の特徴点、前記特徴点の周期、前記脈波の伝播時間、及び、前記人体の血圧値をそれぞれ算出又は推定することを特徴とする付記1〜8のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
(付記10)前記血圧値推定部は、血圧値を推定する際に、身長、年齢、性別の少なくとも1つのパラメータを補正値として用いることを特徴とする付記1〜9のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
(付記11)血圧値測定装置が行う血圧値測定方法であって、
人体へ光を照射する発光素子と、光の受光量を検出する受光素子とを含み、前記発光素子から放射され、人体を透過した、又は、人体により反射した光の変化量から前記人体の脈波を検出し、前記脈波を電気信号へ変換する脈波検出ステップと、
前記脈波検出ステップによって変換された電気信号の波形に基づき脈波の特徴点を算出する特徴点算出ステップと、
前記特徴点算出ステップによって算出された前記特徴点の周期を算出する特徴点周期算出ステップと、
前記特徴点周期算出ステップによって算出された前記周期に基づき前記脈波の伝播時間を算出する伝播時間算出ステップと、
前記伝播時間算出ステップによって算出された前記伝播時間に基づき前記人体の血圧値を推定する血圧値推定ステップと
を含んだことを特徴とする血圧値測定方法。
(付記12)前記特徴点算出ステップは、前記脈波をn次微分(nは自然数)したn次微分波形に基づき前記特徴点を算出することを特徴とする付記11記載の血圧値測定方法。
(付記13)前記伝播時間算出ステップは、前記脈波の連続する複数周期の各前記特徴点の時間差分に基づいて前記伝播時間を算出することを特徴とする付記11又は12記載の血圧値測定方法。
(付記14)前記特徴点算出ステップは、前記人体の一つ又は複数の脈波測定点から検出した脈波に基づいて各前記特徴点を算出することを特徴とする付記11、12又は13記載の血圧値測定方法。
(付記15)前記血圧値推定ステップは、前記複数の脈波測定点から検出された脈派の各前記特徴点に基づきそれぞれ推定された前記人体の複数の血圧値が所定値以上の乖離を示す場合、血圧値推定エラーとし、前記人体の複数の血圧値が所定値以上の乖離を示さなかった場合、前記複数の血圧値の平均値を前記人体の血圧値の推定値とすることを特徴とする付記14記載の血圧値測定方法。
(付記16)前記脈波検出ステップは、前記脈波の脈拍数を計数する脈拍数計数ステップを含み、
前記血圧値推定ステップは、前記脈拍数によって前記脈波の伝搬時間を補正して血圧値を推定することを特徴とする付記11〜15のいずれか一項記載の血圧値測定方法。
(付記17)前記脈波検出ステップによって検出された脈波のゆらぎに基づき前記人体の呼吸数を計測する呼吸数計測ステップを含み、
前記血圧値推定ステップは、前記呼吸数計測ステップによって計測された前記人体の呼吸数によって前記脈波の伝搬時間を補正して血圧値を推定することを特徴とする付記11〜15のいずれか一項記載の血圧値測定方法。
(付記18)カフを用いて測定した前記人体のカフ測定血圧値を血圧値の参考値として参考値記憶部に記憶する参考値記憶ステップと、
前記参考値記憶ステップによって前記参考値記憶部に記憶された前記血圧値の参考値と前記血圧値推定ステップによって推定された血圧値とを比較し、前記血圧値の参考値と、前記推定された血圧値との乖離が所定値以上である場合、前記乖離が前記所定値未満となるよう前記血圧値推定ステップによって推定された血圧値を補正する血圧値補正ステップと
を含んだことを特徴とする付記11〜17のいずれか一項記載の血圧値測定方法。
(付記19)前記人体の異なる部位に装着する複数の脈波検出部から前記脈派検出ステップによって検出された各脈派に基づき、前記特徴点算出ステップ、前記特徴点周期算出ステップ、前記伝播時間算出ステップ、及び、前記血圧値推定ステップは、前記複数の脈波検出部によって検出された脈波毎に前記脈波の特徴点、前記特徴点の周期、前記脈波の伝播時間、及び、前記人体の血圧値をそれぞれ算出又は推定することを特徴とする付記11〜18のいずれか一項記載の血圧値測定方法。
(付記20)前記血圧値推定ステップは、血圧値を推定する際に、身長、年齢、性別の少なくとも1つのパラメータを補正値として用いることを特徴とする付記11〜19のいずれか一項記載の血圧値測定方法。
100a、100b 血圧値算出装置
101a 開口制御ラバー
101b 可視光カットフィルタ
101c LED及びPD搭載基板
101d カバーケース
101e 発光素子
101f 受光素子
101A1 第1脈波検出部
101A2 第2脈波検出部
102 脈波間隔算出部
102B1 第1脈波間隔算出部
102B2 第2脈波間隔算出部
103 脈波一次微分算出部
104 特徴点算出部
105 特徴点周期算出部
106 特徴点データ記憶部
107 血圧値補正データ記憶部
108 血圧値判定部
109 血圧値推定部
110 応答判定部
111 出力部
112 カフ測定血圧値入力部
113 呼吸数判定部
130 携帯電話端末装置
131 CPU
132 記憶部
133 スピーカ・マイク
134 接続バス
135 通信部
136 入力部
137 表示部
138 脈波検出部インターフェース部

Claims (8)

  1. 人体へ光を照射する発光素子と、光の受光量を検出する受光素子とを含み、前記発光素子から放射され、人体を透過した、又は、人体により反射した光の変化量から前記人体の脈波を検出し、前記脈波を電気信号へ変換する脈波検出部と、
    前記脈波検出部によって変換された電気信号の波形に基づき脈波の特徴点を算出する特徴点算出部と、
    前記特徴点算出部によって算出された前記特徴点の周期を算出する特徴点周期算出部と、
    前記特徴点周期算出部によって算出された前記周期に基づき前記脈波の伝播時間を算出する伝播時間算出部と、
    前記伝播時間算出部によって算出された前記伝播時間に基づき前記人体の血圧値を推定する血圧値推定部と
    を備えたことを特徴とする血圧値測定装置。
  2. 前記特徴点算出部は、前記脈波をn次微分(nは自然数)したn次微分波形に基づき前記特徴点を算出することを特徴とする請求項1記載の血圧値測定装置。
  3. 前記特徴点算出部は、前記人体の一つの脈波測定点から検出した脈波に基づいて各前記特徴点を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の血圧値測定装置。
  4. 前記脈波検出部は、前記脈波の脈拍数を計数する脈拍数計数部を含み、
    前記血圧値推定部は、前記脈拍数計数部によって計数された脈拍数によって前記脈波の伝搬時間を補正して血圧値を推定することを特徴とする請求項1、2又は3記載の血圧値測定装置。
  5. 前記脈波検出部によって検出された脈波のゆらぎに基づき前記人体の呼吸数を計測する呼吸数計測部を備え、
    前記血圧値推定部は、前記呼吸数計測部によって計測された前記人体の呼吸数によって前記脈波の伝搬時間を補正して血圧値を推定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
  6. カフを用いて測定した前記人体のカフ測定血圧値を血圧値の参考値として記憶する参考値記憶部と、
    前記参考値記憶部に記憶される前記血圧値の参考値と前記血圧値推定部によって推定された血圧値とを比較し、前記血圧値の参考値と、前記推定された血圧値との乖離が所定値以上である場合、前記乖離が前記所定値未満となるよう前記血圧値推定部によって推定された血圧値を補正する血圧値補正部と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
  7. 前記人体の異なる部位に装着する複数の前記脈波検出部を備え、
    前記特徴点算出部、前記特徴点周期算出部、前記伝播時間算出部、及び、前記血圧値推定部は、複数の前記脈波検出部によって検出された脈波毎に前記脈波の特徴点、前記特徴点の周期、前記脈波の伝播時間、及び、前記人体の血圧値をそれぞれ算出又は推定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の血圧値測定装置。
  8. 血圧値測定装置が行う血圧値測定方法であって、
    人体へ光を照射する発光素子と、光の受光量を検出する受光素子とを含み、前記発光素子から放射され、人体を透過した、又は、人体により反射した光の変化量から前記人体の脈波を検出し、前記脈波を電気信号へ変換する脈波検出ステップと、
    前記脈波検出ステップによって変換された電気信号の波形に基づき脈波の特徴点を算出する特徴点算出ステップと、
    前記特徴点算出ステップによって算出された前記特徴点の周期を算出する特徴点周期算出ステップと、
    前記特徴点周期算出ステップによって算出された前記周期に基づき前記脈波の伝播時間を算出する伝播時間算出ステップと、
    前記伝播時間算出ステップによって算出された前記伝播時間に基づき前記人体の血圧値を推定する血圧値推定ステップと
    を含んだことを特徴とする血圧値測定方法。
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