JP2010219748A - 送信装置、通信システム、受信装置、送信方法、受信方法、送信制御プログラム及び受信制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通常のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境において、シンボル間干渉への耐性を大幅に向上させ、かつ、伝送効率をほとんど劣化させることなく信号を復元させることのできること。
【解決手段】デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調した送信信号を送信する送信装置において、第1のガードインターバルを有する第1のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させる。
【選択図】図1
【解決手段】デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調した送信信号を送信する送信装置において、第1のガードインターバルを有する第1のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、送信装置、通信システム、受信装置、送信方法、受信方法、送信制御プログラム及び受信制御プログラムに関する。
従来の通信システムは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)、MC−CDM(Multi Carrier−Code Division Multiplexing:マルチキャリア−符号分割多重)、SC−FDMA(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access)、DFT−S−OFDM(Discrete Fourier Transform−Spread−Orthogonal Frequency Division Multiplexing)などのマルチキャリア伝送では、送信装置においてガードインターバル(Guard Interval、GI)やサイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix、CP)を付加することによって、マルチパス干渉の影響を低減することができることが知られている。
しかしながら、従来の通信システムでは、マルチキャリア伝送において、ガードインターバルの長さ(区間)を超える遅延波が存在する場合、受信品質の劣化の要因となる。
図32は、従来技術におけるマルチパス環境を経て送信装置から受信装置に到達する信号の一例を示す図である。図32において、横軸は時間、縦軸は遅延波を示している。また、有効シンボルの前には、有効シンボル区間の後半部分をコピーしたガードインターバル(GI:Guard Interval)が付加されている。
この図は、先行波s1(最初に到来した波)と同期をとり、区間t4でFFT処理を行った場合を示す。この図は、遅延波s2の遅延時間t1がガードインターバル長以内であることを示し、遅延波s3、s4、それぞれの遅延時間t3、t4がガードインターバル長を超えていることを示す。なお、先行波、遅延波を到来波とも称する。
この図において、遅延波s3、s4における斜線で示した部分は、所望シンボルの前のシンボルが所望シンボルのFFT区間に入った部分を示し、この斜線部分がシンボル間干渉(ISI:Inter−Symbol Interference)となる。
図32は、従来技術におけるマルチパス環境を経て送信装置から受信装置に到達する信号の一例を示す図である。図32において、横軸は時間、縦軸は遅延波を示している。また、有効シンボルの前には、有効シンボル区間の後半部分をコピーしたガードインターバル(GI:Guard Interval)が付加されている。
この図は、先行波s1(最初に到来した波)と同期をとり、区間t4でFFT処理を行った場合を示す。この図は、遅延波s2の遅延時間t1がガードインターバル長以内であることを示し、遅延波s3、s4、それぞれの遅延時間t3、t4がガードインターバル長を超えていることを示す。なお、先行波、遅延波を到来波とも称する。
この図において、遅延波s3、s4における斜線で示した部分は、所望シンボルの前のシンボルが所望シンボルのFFT区間に入った部分を示し、この斜線部分がシンボル間干渉(ISI:Inter−Symbol Interference)となる。
また、従来の通信システムでは、マルチパスフェージングなどの伝搬路に起因して送信信号の振幅や位相が変動するため、受信装置において、その変動を補償することが必要となる。そのため、このような通信システムでは、送信装置と受信装置との間で既知の信号をパイロット信号として、送信信号の一部に挿入することで、伝搬路推定を行っている。また、その伝搬路推定は、高精度で行うことが望ましい。
特に、広帯域伝送や高速移動環境では、送信信号の振幅と位相の変動を周波数方向及び時間方向に追従できることが望ましい。その時間変動と周波数変動を推定する方法として、周波数方向及び時間方向に対して、伝播路推定に用いるパイロットシンボルをスキャッタード(Scattered、散乱、散在)に配置する方法がある。
図33は、従来技術におけるOFDMのパイロットシンボルの配置方法の一例を示す図である。この図において横軸は時間、縦軸は周波数を示す。図中のハッチングされていない丸印またはハッチングされた丸印は、シンボルを配置する要素(以下、「リソースエレメント」という)である。また、この図において、ハッチングされていない丸印は情報データシンボル、ハッチングされた丸印はパイロットシンボルを示す。
図33は、従来技術におけるOFDMのパイロットシンボルの配置方法の一例を示す図である。この図において横軸は時間、縦軸は周波数を示す。図中のハッチングされていない丸印またはハッチングされた丸印は、シンボルを配置する要素(以下、「リソースエレメント」という)である。また、この図において、ハッチングされていない丸印は情報データシンボル、ハッチングされた丸印はパイロットシンボルを示す。
図33は、8個のサブキャリア及び12個のOFDMシンボルにより構成される送信フレーム(以下、単にフレームとも称する)を示している。すなわち、96個のリソースエレメントから構成されるフレームである。この図は、このフレームにおいて、3個おきのサブキャリア及び1個おきのOFDMシンボルにパイロットシンボルを配置していることを示す。また、この図は、パイロットシンボルが含まれるOFDMシンボル毎に、そのパイロットシンボルは周波数方向にシフトしていることを示す。このように、フレーム内に散在して配置したパイロットシンボルをスキャッタードパイロットと呼ぶ。
これにより、この従来技術におけるパイロットシンボルの配置方法では、受信装置が、パイロットシンボルがマッピングされた送信フレームを受信し、受信したフレームに含まれるパイロットシンボルを用いた伝送路推定を行うことで、振幅と位相の時間変動と周波数変動に追従する推定を行うことができる。また、受信装置は、パイロットシンボルがマッピングされていないサブキャリアに対しては、周波数あるいは時間の近いサブキャリアの伝搬路推定の結果から補間して算出することにより、振幅と位相の時間変動と周波数変動に追従した推定をすることができる。このパイロットシンボルの配置方法は、例えば、非特許文献1に記載されている。
これにより、この従来技術におけるパイロットシンボルの配置方法では、受信装置が、パイロットシンボルがマッピングされた送信フレームを受信し、受信したフレームに含まれるパイロットシンボルを用いた伝送路推定を行うことで、振幅と位相の時間変動と周波数変動に追従する推定を行うことができる。また、受信装置は、パイロットシンボルがマッピングされていないサブキャリアに対しては、周波数あるいは時間の近いサブキャリアの伝搬路推定の結果から補間して算出することにより、振幅と位相の時間変動と周波数変動に追従した推定をすることができる。このパイロットシンボルの配置方法は、例えば、非特許文献1に記載されている。
しかしながら、このパイロットシンボルの配置方法でも、ガードインターバルを超える遅延波が到来した場合、シンボル間干渉の影響を受けて伝搬路推定の精度が低下し、大幅な伝送特性劣化となることがある。
このような問題を解決する技術として、非特許文献1には、送信フレームに含まれる各OFDMシンボルのガードインターバルを遅延波の遅延時間より長い区間を設定して、シンボル間干渉を抑圧する方法が記載されている。
このような問題を解決する技術として、非特許文献1には、送信フレームに含まれる各OFDMシンボルのガードインターバルを遅延波の遅延時間より長い区間を設定して、シンボル間干渉を抑圧する方法が記載されている。
「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 8)」3GPP TS 36.211 V8.3.0 (2008−05).
「3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Multiplexing and channel coding (Release 8)」3GPP TS 36.212 V8.5.0 (2008−12).
しかしながら、非特許文献1記載の従来の技術では、送信フレームごとにガードインターバル区間を設定しているため、パイロットシンボルがマッピングされるサブキャリアのみならず、全てのサブキャリアに対しても、ガードインターバル区間を長くする必要がある。また、そのスキャッタードパイロットシンボルが含まれる同じ送信フレームのスキャッタードパイロットシンボル以外の全てのシンボルに対しても、ガードインターバル区間を長くすることになる。そのため、ガードインターバルによる冗長区間が伝送帯域において増加することになり、伝送効率が劣化するという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、通常のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境において、シンボル間干渉への耐性を大幅に向上させ、かつ、伝送効率をほとんど劣化させることなく信号を復元させることのできる送信装置、通信システム、受信装置、送信方法、受信方法、送信制御プログラム及び受信制御プログラムを提供することにある。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調した送信信号を送信する送信装置において、第1のガードインターバルを有する第1のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させることを特徴とする送信装置である。
上記構成によると、前記送信装置は、第1のガードインターバルを有する第1のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを散在させるので、通常のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境において、シンボル間干渉への耐性を大幅に向上させることができる。
また、前記送信装置は、前記第1のOFDMシンボルと、前記第2のOFDMシンボルとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるので、伝送効率をほとんど劣化させることなく信号を復元させることができる。
上記構成によると、前記送信装置は、第1のガードインターバルを有する第1のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを散在させるので、通常のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境において、シンボル間干渉への耐性を大幅に向上させることができる。
また、前記送信装置は、前記第1のOFDMシンボルと、前記第2のOFDMシンボルとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるので、伝送効率をほとんど劣化させることなく信号を復元させることができる。
(2)また、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調した送信信号を送信する送信装置において、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1のマルチキャリアシンボル生成部と、第2のガードインターバルの長さを決定する送信パケット管理部と、前記前記送信パケット管理部が決定した長さの第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第2のマルチキャリアシンボル生成部と、前記第1のマルチキャリアシンボルと前記第2のマルチキャリアシンボルとを多重する多重部と、前記第1のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第2のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させるシンボル配置設定部と、を備えることを特徴とする送信装置である。
(3)また、本発明は、上記の送信装置において、前記第2のマルチキャリアシンボル生成部は、前記受信装置にて伝搬路推定に用いられる変調シンボルであるパイロットシンボルに、前記第2のガードインターバルを付加したシンボルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成することを特徴とする。
上記構成によると、前記送信装置は、パイロットシンボルに、前記第2のガードインターバルを付加するので、受信装置が第1のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境においても、到来波が区間を超えない第2のガードインターバルを付加したパイロットシンボル、つまり、受信品質が高いパイロットシンボルを抽出し、このパイロットシンボルを用いて伝搬路推定をすることができ、第1の変調シンボルの検出の精度を向上することができる。
上記構成によると、前記送信装置は、パイロットシンボルに、前記第2のガードインターバルを付加するので、受信装置が第1のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境においても、到来波が区間を超えない第2のガードインターバルを付加したパイロットシンボル、つまり、受信品質が高いパイロットシンボルを抽出し、このパイロットシンボルを用いて伝搬路推定をすることができ、第1の変調シンボルの検出の精度を向上することができる。
(4)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、自装置が送信した信号の送信パラメータに基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする。
(5)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、前記送信パラメータを自装置が送信する信号を再送信する再送回数とすることを特徴とする。
(6)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、自装置が送信した信号を再送信する再送回数が予め定めた再送回数以上である場合、前記第2のガードインターバルの長さを、前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする。
上記構成によると、前記送信装置は、再送回数に基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを、前記第1のガードインターバルより長い長さに決定するので、長い遅延波が存在する環境における再送回数の急激な増加の抑圧、所定再送回数内でのQos(Quality of Service)の制御が可能となり、伝送効率の劣化を抑えることができる。
上記構成によると、前記送信装置は、再送回数に基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを、前記第1のガードインターバルより長い長さに決定するので、長い遅延波が存在する環境における再送回数の急激な増加の抑圧、所定再送回数内でのQos(Quality of Service)の制御が可能となり、伝送効率の劣化を抑えることができる。
(7)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、自装置が送信する信号の送信パラメータにおける伝送レートが高い場合、前記第2のガードインターバルの長さを長い長さに決定することを特徴とする。
上記構成によると、前記送信装置は、自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、前記第2のガードインターバルの長さを長い長さに決定するので、信号の伝送率が高く受信品質が低下する信号であっても、長い第2のガードインターバルを有するシンボルの受信品質を高くすることができる。
例えば、パイロットシンボルに第2のガードインターバルを付加した場合、受信装置が受信品質が高いパイロットシンボルを抽出し、このパイロットシンボルを用いて伝搬路推定をすることができ、他のシンボルの検出の精度を向上することができる。
上記構成によると、前記送信装置は、自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、前記第2のガードインターバルの長さを長い長さに決定するので、信号の伝送率が高く受信品質が低下する信号であっても、長い第2のガードインターバルを有するシンボルの受信品質を高くすることができる。
例えば、パイロットシンボルに第2のガードインターバルを付加した場合、受信装置が受信品質が高いパイロットシンボルを抽出し、このパイロットシンボルを用いて伝搬路推定をすることができ、他のシンボルの検出の精度を向上することができる。
(8)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、変調方式に基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする。
(9)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、変数多値数又は符号化率に基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする。
(10)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、変数多値数又は符号化率が予め定めた値より大きい場合、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする。
(11)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信装置は、複数の送信アンテナを介して信号を送信し、前記送信パケット管理部は、前記送信パラメータとして空間多重する送信信号系列の数を示す情報に基づいて前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする。
(12)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、前記送信信号系列の数が予め定めた値より大きい場合、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする。
(13)また、本発明は、上記の送信装置において、前記送信パケット管理部は、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする。
上記構成によると、前記送信装置は、第1のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境であっても、第2のガードインターバル区間を超えない区間についてシンボル間干渉を防止することができ、シンボル間干渉への耐性を大幅に向上させることができる。
上記構成によると、前記送信装置は、第1のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境であっても、第2のガードインターバル区間を超えない区間についてシンボル間干渉を防止することができ、シンボル間干渉への耐性を大幅に向上させることができる。
(14)また、本発明は、前記送信パケット管理部は、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルと同じ長さ、又は、第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする。
(15)また、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置と、前記送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置と、を具備する通信システムにおいて、前記送信装置は、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1のマルチキャリアシンボル生成部と、第2のガードインターバルの長さを決定する送信パケット管理部と、前記送信パケット管理部が決定した長さの第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第2のマルチキャリアシンボル生成部と、前記第1のマルチキャリアシンボルと前記第2のマルチキャリアシンボルとを多重する多重部と前記第1のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第2のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させるシンボル配置設定部と、を備え、前記受信装置は、前記第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1のFFT区間抽出部と、前記第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2のFFT区間抽出部と、を備えることを特徴とする通信システムである。
(16)また、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置において、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1のFFT区間抽出部と、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2のFFT区間抽出部を備えることを特徴とする受信装置である。
(17)また、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置における送信方法において、前記送信装置が、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1の過程と、前記送信装置が、第2のガードインターバルの長さを決定する第2の過程と、前記送信装置が、前記第2の過程で決定したガードインターバル長の第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第3の過程と、前記送信装置が、前記第1の過程で生成したマルチキャリアシンボルと前記第3の過程で生成したマルチキャリアシンボルとを多重する第4の過程と前記送信装置が、前記第1の過程で生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第3の過程で生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させる第5の過程と、を有することを特徴とする送信方法である。
(18)また、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置における受信方法において前記受信装置が、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1の過程と、前記受信装置が、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2の過程と、を有すること特徴とする受信方法である。
(19)また、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置のコンピュータを、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1のマルチキャリアシンボル生成手段、第2のガードインターバルの長さを決定する送信パケット管理手段、ガードインターバル長決定手段で決定した長さの第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第2のマルチキャリアシンボル生成手段、前記第1のマルチキャリアシンボルと前記第2のマルチキャリアシンボルとを多重する多重手段、前記第1のマルチキャリアシンボル生成手段で生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第2のマルチキャリアシンボル生成手段で生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させるシンボル配置設定手段、として機能させる送信制御プログラムである。
(20)また、本発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置のコンピュータを、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1のFFT区間抽出手段、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2のFFT区間抽出手段、として機能させる受信制御プログラムである。
本発明によれば、ディジタル通信において、伝送効率をほとんど劣化させることなくシンボル間干渉への耐性を大幅に向上させ、シンボルの受信品質を向上させることができる。詳細には、送信信号の送信パラメータに基づいて、前記送信信号を構成する一部のサブキャリアに他のサブキャリアより長いガードインターバルを付加することにより、伝送効率をほとんど劣化させることなくシンボル間干渉への耐性を大幅に向上させることができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の通信システムは、マルチキャリア伝送として、OFDM方式で通信するパケット送信装置a1とパケット受信装置b1とを具備する。
ここで、パケット送信装置a1は、無線通信システムにおいて、下りリンクでの基地局装置、上りリンクでの移動局装置に具備される。また、中継局装置と移動局装置間の上りリンク及び下りリンクでの中継局装置に具備される。
また、パケット受信装置b1は、無線通信システムにおいて、下りリンクでの移動局装置、上りリンクでの基地局装置に具備される。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の通信システムは、マルチキャリア伝送として、OFDM方式で通信するパケット送信装置a1とパケット受信装置b1とを具備する。
ここで、パケット送信装置a1は、無線通信システムにおいて、下りリンクでの基地局装置、上りリンクでの移動局装置に具備される。また、中継局装置と移動局装置間の上りリンク及び下りリンクでの中継局装置に具備される。
また、パケット受信装置b1は、無線通信システムにおいて、下りリンクでの移動局装置、上りリンクでの基地局装置に具備される。
<パケット送信装置a1の構成について>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパケット送信装置a1の構成を示す概略ブロック図である。パケット送信装置a1は、復元部a101、送信パケット管理部a102、制御信号生成部a111、シンボル配置設定部a121、ノーマルGIシンボル生成部a13(第1のマルチキャリアシンボル生成部)、パイロットGIシンボル生成部a14(第2のマルチキャリアシンボル生成部)、多重部a15、及び送信部a16を含んで構成され、アンテナ部c1が接続されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパケット送信装置a1の構成を示す概略ブロック図である。パケット送信装置a1は、復元部a101、送信パケット管理部a102、制御信号生成部a111、シンボル配置設定部a121、ノーマルGIシンボル生成部a13(第1のマルチキャリアシンボル生成部)、パイロットGIシンボル生成部a14(第2のマルチキャリアシンボル生成部)、多重部a15、及び送信部a16を含んで構成され、アンテナ部c1が接続されている。
ノーマルGIシンボル生成部a13は、符号部a131、変調部a132、マッピング部a133、IFFT(逆高速フーリエ変換:Inverse Fast Fourier Transform)部a134、ノーマルGI挿入部a135を含んで構成される。パイロットGIシンボル生成部a14は、マッピング部a143、IFFT部a144、パイロットGI挿入部a145を含んで構成される。
アンテナ部c1は、後述するパケット受信装置b1から送信された応答信号を含む信号を受信する。また、アンテナ部c1は、パケット送信装置a1が生成した信号を送信する。
復元部a101は、アンテナ部c1を介して受信したパケット受信装置b1からの信号を復元処理可能な周波数帯へ変換する。また、復元部a101は、前記周波数帯へ変換した信号に対して帯域制限を行うフィルタリング処理し、アナログ信号からデジタル信号への変換(Analogue to Digital変換)を行う。
また、復元部a101は、変換したデジタル信号に対してデータ復調、誤り訂正復号などの復元処理を行い、パケット受信装置b1からの信号に含まれる応答信号を取り出す。ここで、復元部a101は、受信信号の伝送方式に基づいて受信信号を復元処理する公知の機能を有する。
また、復元部a101は、変換したデジタル信号に対してデータ復調、誤り訂正復号などの復元処理を行い、パケット受信装置b1からの信号に含まれる応答信号を取り出す。ここで、復元部a101は、受信信号の伝送方式に基づいて受信信号を復元処理する公知の機能を有する。
また、応答信号とは、伝送を確認する信号、再送要求するか否かの情報を含んだ信号であり、一例として、ACK(ACKnowledge)/NACK(Negative ACKnowledge))信号などがある。例えば、パケット送信装置a1が送信したパケットをパケット受信装置b1が正しく受信できなかった場合にパケット受信装置b1がパケット送信装置a1に送り返す信号がNACK信号であり、正しく受信できた場合に送り返す信号が、ACK信号である。また、正しく受信できた信号に対してパケット受信装置b1がパケット送信装置a1に送り返す信号として、Selective ACK信号もある。なお、パケット送信装置a1は、パケットを送信した後、所定の時間内に応答信号を受信できなかったときは、パケット受信装置b1がそのパケットを正しく受信できなかったと判断し、再送するようにしてもよい。なお、応答信号は、PHICH(Phisical HARQ Indication Channel)を含んでもよい。
送信パケット管理部a102は、復元部a101からの応答信号に基づき、次に送信するパケットの再送回数N(受信装置b1の受信品質を示す情報)をカウントし、その再送回数Nを制御信号生成部a111、シンボル配置設定部a121、ノーマルGIシンボル生成部a13、及びパイロットGIシンボル生成部a14に通知する。
具体的に、送信パケット管理部a102は、第n回目の再送パケットに対して、パケット受信装置b1からのACK信号が復元部a101から入力されると、再送回数N=0を出力し、次に送信するパケットが初送パケットであることを通知する。また、送信パケット管理部a102は、パケット受信装置b1からのNACK信号が復元部a101から入力されると、再送回数N=nをカウントアップし、再送回数N=n+1を出力し、次に送信するパケットが第n+1回目の再送パケットであることを通知する。
具体的に、送信パケット管理部a102は、第n回目の再送パケットに対して、パケット受信装置b1からのACK信号が復元部a101から入力されると、再送回数N=0を出力し、次に送信するパケットが初送パケットであることを通知する。また、送信パケット管理部a102は、パケット受信装置b1からのNACK信号が復元部a101から入力されると、再送回数N=nをカウントアップし、再送回数N=n+1を出力し、次に送信するパケットが第n+1回目の再送パケットであることを通知する。
なお、後述するように、この再送回数Nに基づき、シンボル配置設定部a121は情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボルの配置を決定し、パイロットGIシンボル生成部a14は、前記シンボル配置設定部a121が出力するシンボル配置情報に基づいて、パイロットシンボルに、異なる長さのパイロットGI(第2のガードインターバル)を付加する。
制御信号生成部a111は、送信パケット管理部a102から入力された再送回数Nに基づき、送信信号の再送回数Nをパケット受信装置b1に通知するための信号(制御信号という)を生成する。なお、前記制御信号にデータ変調方式、MIMOのランク数などの送信パラメータの通知、パイロット配置位置などの送信信号フォーマット情報を含んでもよい。また、制御信号は誤り訂正符号化、データ変調が施されていることが好ましい。
制御信号生成部a111は、前記制御信号に対し、誤り訂正符号化、データ変調を施した変調シンボル(制御シンボル)をマッピング部a133に出力する。
制御信号生成部a111は、前記制御信号に対し、誤り訂正符号化、データ変調を施した変調シンボル(制御シンボル)をマッピング部a133に出力する。
シンボル配置設定部a121は、後述する情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボルを配置するOFDMシンボル(マルチキャリアシンボル)、サブキャリアを示すシンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a13及びパイロットGIシンボル生成部a14に出力する。なお、以降では、ノーマルGIを付加したOFDMシンボルのシンボル長を持つOFDMシンボルを、単に、OFDMシンボルと呼称する。
なお、周波数領域に1サブキャリア、時間領域に1OFDMシンボルからなる要素をリソースエレメントとも呼ぶ。つまり、シンボル配置情報は、情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボルをリソースエレメントに配置する位置を示す情報である。
シンボル配置設定部a121が出力するシンボル配置情報は、後述するパイロットGI挿入部a145が再送回数Nによって長さの異なるガードインターバルを付加するため、再送回数Nによって異なる。シンボル配置情報は、パケット送信装置a1あるいはパケット送信装置b1が属するセルによって異なるシンボル配置情報であってもよい。また、シンボル配置情報は、パケット送信装置a1あるいはパケット送信装置b1で固有のシンボル配置情報であってもよい。
なお、周波数領域に1サブキャリア、時間領域に1OFDMシンボルからなる要素をリソースエレメントとも呼ぶ。つまり、シンボル配置情報は、情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボルをリソースエレメントに配置する位置を示す情報である。
シンボル配置設定部a121が出力するシンボル配置情報は、後述するパイロットGI挿入部a145が再送回数Nによって長さの異なるガードインターバルを付加するため、再送回数Nによって異なる。シンボル配置情報は、パケット送信装置a1あるいはパケット送信装置b1が属するセルによって異なるシンボル配置情報であってもよい。また、シンボル配置情報は、パケット送信装置a1あるいはパケット送信装置b1で固有のシンボル配置情報であってもよい。
ノーマルGIシンボル生成部a13の符号部a131は、入力された情報データ信号を、この情報データ信号を受信するパケット受信装置b1において誤り検出、誤り訂正ができるように、この情報データ信号に冗長ビットを付加する。
また、符号部a131は、送信パケット管理部a102からACK信号を受けた旨の通知(再送回数N=0、つまり初送パケットを送信の旨の通知)を受けたとき、又は、情報データ信号を受けたときは、冗長ビットを付加した符号化ビットを初送パケット用に出力する。また、符号部a131は、復元部a101からNACK信号を受けた旨の通知(再送回数N>0)を受けたときは、冗長ビットを付加した符号化ビットを、再送パケット用に出力する。
符号部a131の構成の詳細については、後述する。
また、符号部a131は、送信パケット管理部a102からACK信号を受けた旨の通知(再送回数N=0、つまり初送パケットを送信の旨の通知)を受けたとき、又は、情報データ信号を受けたときは、冗長ビットを付加した符号化ビットを初送パケット用に出力する。また、符号部a131は、復元部a101からNACK信号を受けた旨の通知(再送回数N>0)を受けたときは、冗長ビットを付加した符号化ビットを、再送パケット用に出力する。
符号部a131の構成の詳細については、後述する。
変調部a132は、符号部a131からの入力された符号化ビットに対して、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4相位相偏移変調)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation:16値直交振幅変調)などのデータ変調を行い、情報データ信号の変調シンボル(情報データシンボルという)を生成する。なお、初送パケットと再送パケットとのデータ変調の方式は異なってもよい。例えば、初送パケットを16QAMにて変調し、再送パケットをQPSKにて変調するようにしてもよい。
マッピング部a133は、シンボル配置設定部a121から入力されたシンボル配置情報、送信パケット管理部a102から入力されるGI長に関する情報に基づいて、変調部a132が変調した情報データシンボル及び制御信号生成部a111から入力される制御シンボルを、送信パケットを構成するリソースエレメントに配置する。また、マッピング部a133は、パイロットシンボルを配置するリソースエレメントにゼロ(ヌル、null)を配置する。なお、ノーマルGIシンボル生成部a13のマッピング部133でマッピングされるシンボル(ここでは、情報データシンボル及び制御シンボル)を第1のシンボルと呼ぶ。
IFFT部a134は、マッピング部a133が配置したシンボルを、同一OFDMシンボルで送信するシンボル毎にIFFT処理を行い、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。IFFT部a134は、変換した時間領域の信号をノーマルGI挿入部a135に出力する。
ノーマルGI挿入部a135は、IFFT部a134が変換した時間領域の信号に対して、予め定められた長さのGI(第1のガードインターバル。以下、ノーマルGIという)を挿入して生成したノーマルGI−OFDMシンボル(ノーマルGI−マルチキャリアシンボル、第1のマルチキャリアシンボル)を多重部a15に出力する。すなわち、ノーマルGIシンボル生成部a13は、図10において後述するノーマルGIを有するノーマルGI−OFDMシンボルを生成する。
パイロットGIシンボル生成部a14のマッピング部a143は、シンボル配置設定部a121から入力されたシンボル配置情報、送信パケット管理部a102から入力されるGI長に関する情報に基づいて、パイロットシンボルをリソースエレメントに配置する。また、マッピング部a143は、情報データシンボル又は制御シンボルを配置するリソースエレメントにゼロ(ヌル、null)を配置する。なお、パイロットGIシンボル生成部a14のマッピング部143でマッピングされるシンボル(ここでは、パイロットシンボル)を第2のシンボルと呼ぶ。
IFFT部a144は、マッピング部a143が配置した信号を、同一OFDMシンボルで送信する信号毎にIFFT処理を行い、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。IFFT部a144は、変換した時間領域の信号をパイロットGI挿入部a145に出力する。
パイロットGI挿入部a145は、IFFT部a144が変換した時間領域の信号に対して、送信パケット管理部a102から出力される再送回数Nに基づいて、ノーマルGIと同じ又はノーマルGIより長いGI(第2のガードインターバル。以下、ロングGIという)であるパイロットGIを付加し、このように生成したパイロットGI−OFDMシンボル(パイロットGI−マルチキャリアシンボル、第2のマルチキャリアシンボル)を多重部a15に出力する。
具体的に、ノーマルGI挿入部a135で付加するノーマルGI長をτ1=α、パイロットGI挿入部a145で付加するパイロットGI長をτ2、として説明をする。
パイロットGI挿入部a145は、送信パケット管理部a102から通知される再送回数Nが予め定められた再送回数N1未満(再送回数N<N1)である場合、パイロットGI挿入部a145はパイロットGI長τ2=β≧αとなるガードインターバルを付加する。
一方、パイロットGI挿入部a145は、送信パケット管理部a102から通知される再送回数Nが予め定めたN1以上(再送回数N≧N1)である場合、τ2=γ>βとなるように、つまり、再送回数NがN1未満である場合と比較して長いガードインターバルを付加する。
パイロットGI挿入部a145が付加するパイロットGIの一例については、シンボル配置情報とあわせて後述する。
パイロットGI挿入部a145は、送信パケット管理部a102から通知される再送回数Nが予め定められた再送回数N1未満(再送回数N<N1)である場合、パイロットGI挿入部a145はパイロットGI長τ2=β≧αとなるガードインターバルを付加する。
一方、パイロットGI挿入部a145は、送信パケット管理部a102から通知される再送回数Nが予め定めたN1以上(再送回数N≧N1)である場合、τ2=γ>βとなるように、つまり、再送回数NがN1未満である場合と比較して長いガードインターバルを付加する。
パイロットGI挿入部a145が付加するパイロットGIの一例については、シンボル配置情報とあわせて後述する。
多重部a15は、ノーマルGIシンボル生成部a13から入力されたノーマルGI−OFDMシンボルとパイロットGI−シンボル生成部a14から入力されたパイロットGI−OFDMシンボルとを加算(多重)する。すなわち、多重部a15は、ノーマルGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとパイロットGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとが周波数分割多重した信号を出力する。特に、OFDM方式においては、多重部a15は、ノーマルGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとパイロットGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとが直交周波数分割多重している信号を出力する。
送信部a16は、多重部a15からの出力信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、帯域制限を行うフィルタリング処理、さらに送信可能な周波数帯域に変換を行い、アンテナ部c1を介して送信する。
<符号部a131の構成について>
以下、符号部a131の構成の詳細について説明をする。
図2は、本実施形態に係る符号部a131の構成を示す概略ブロック図である。符号部a131は、誤り検出符号化部a1311、誤り訂正符号化部a1312、送信データ記憶部a1313、及びパンクチャ部a1314を含んで構成される。
以下、符号部a131の構成の詳細について説明をする。
図2は、本実施形態に係る符号部a131の構成を示す概略ブロック図である。符号部a131は、誤り検出符号化部a1311、誤り訂正符号化部a1312、送信データ記憶部a1313、及びパンクチャ部a1314を含んで構成される。
誤り検出符号化部a1311は、情報データを受信したパケット受信装置b1において誤りがあるか否かを検出できるように、情報データについてCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)などの誤り検出符号化を行い、誤り検出ビットを情報データに付加した誤り検出符号化ビットを誤り訂正符号化部a1312に出力する。
誤り訂正符号化部a1312は、誤り検出符号化部a1311から入力された誤り検出符号化ビットに対して、ターボ符号、畳み込み符号、LDPC(Low Density Parity Check:低密度パリティ検査)符号などの誤り訂正符号化を行う。誤り訂正符号化部a1312の構成の詳細については、後述する。
誤り訂正符号化部a1312は、誤り訂正符号化を行った符号化ビットを、パンクチャ部a1314及び送信データ記憶部a1313に出力する。
送信データ記憶部a1313は、誤り訂正符号化部a1312が生成した符号化ビットを記憶する。
誤り訂正符号化部a1312は、誤り訂正符号化を行った符号化ビットを、パンクチャ部a1314及び送信データ記憶部a1313に出力する。
送信データ記憶部a1313は、誤り訂正符号化部a1312が生成した符号化ビットを記憶する。
パンクチャ部a1314は、誤り訂正符号化部a1312から入力された符号化ビットのうち何れのビットを間引くかを示す情報であるパンクチャパターンであって、予め記憶する複数のパンクチャパターン(パンクチャパターン群という)から選択したパンクチャパターンに基づいてビットを間引く(パンクチャ処理という)。パンクチャ部a1314は、ビットを間引いて送信するデータ量を制御することで、符号化率を制御する。
また、パンクチャ部a1314は、送信パケット管理部a102からNACK信号が入力された場合には、送信データ記憶部a1313から読み出した符号化ビットについて、予め記憶するパンクチャパターン群に基づいて、パンクチャ処理を行う。
この、パンクチャ部a1314が予め記憶するパンクチャパターンの詳細については、後述する。
また、パンクチャ部a1314は、送信パケット管理部a102からNACK信号が入力された場合には、送信データ記憶部a1313から読み出した符号化ビットについて、予め記憶するパンクチャパターン群に基づいて、パンクチャ処理を行う。
この、パンクチャ部a1314が予め記憶するパンクチャパターンの詳細については、後述する。
なお、本実施形態では、パンクチャ部a1314に応答信号を入力してパンクチャ部a1314が送信データ記憶部a1313から符号化ビットを読み出す場合について説明したが、本発明はこれに限らず、応答信号が入力された場合に送信データ記憶部a1313から符号化ビットを読み出してパンクチャ部a1314に出力する構成としてもよい。
また、パンクチャ部a1314は、パンクチャ処理にビットパディング(ビット挿入)あるいはビットリピティション(ビット繰り返し)などを加えて、レートマッチングを行うようにしてもよい。
また、パンクチャ部a1314は、パンクチャ処理にビットパディング(ビット挿入)あるいはビットリピティション(ビット繰り返し)などを加えて、レートマッチングを行うようにしてもよい。
以下、図3及び図4を用いて、誤り訂正符号化部a1312が符号化率R=1/3でターボ符号化する場合において、パンクチャ部a1314が、符号化率R=1/2又はR=3/4にパンクチャ処理を行う場合について説明をする。
<誤り訂正符号化部の構成について>
図3は、本実施形態に係る誤り訂正符号化部a1312の構成の一例を示す概略図である。
誤り訂正符号化部a1312は、内部符号器3121、3122、内部インタリーバ3123を含んで構成される。
図3は、本実施形態に係る誤り訂正符号化部a1312の構成の一例を示す概略図である。
誤り訂正符号化部a1312は、内部符号器3121、3122、内部インタリーバ3123を含んで構成される。
誤り訂正符号化部a1312は、誤り検出符号化部a1311からの誤り検出符号化された誤り検出符号化ビット系列について、システマティックビットx、パリティビットz、パリティビットz’の3種類の情報ビット系列を出力する。
ここで、システマティックビットxは、誤り検出符号化部a1311から入力されたビット系列そのものである。パリティビットzは誤り検出符号化部a1311からのビット系列を内部符号器3121が符号化処理を行った出力結果である。パリティビットz’は誤り検出符号化部a1311からのビット系列をまず内部インタリーバ3123がインターリーブ処理し、このインターリーブ処理した結果を入力された内部符号器3122が符号化処理を行った出力結果である。
ここで、システマティックビットxは、誤り検出符号化部a1311から入力されたビット系列そのものである。パリティビットzは誤り検出符号化部a1311からのビット系列を内部符号器3121が符号化処理を行った出力結果である。パリティビットz’は誤り検出符号化部a1311からのビット系列をまず内部インタリーバ3123がインターリーブ処理し、このインターリーブ処理した結果を入力された内部符号器3122が符号化処理を行った出力結果である。
なお、内部符号器3121と内部符号器3122は同じ符号化方式の符号化を行う同様の符号器でもよいし、異なる符号器であっても良い。好ましくは、内部符号器3121、内部符号器3122ともに再帰的畳み込み符号器を用いる。
<パンクチャパターンについて>
図4は、本実施形態に係るパンクチャ部a1314が予め記憶するパンクチャパターン群の一例を示す図である。パンクチャパターン群は、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、パンクチャパターン、符号化率R=1/2、及び符号化率R=1/4の各項目の列を有している。
図4は、本実施形態に係るパンクチャ部a1314が予め記憶するパンクチャパターン群の一例を示す図である。パンクチャパターン群は、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、パンクチャパターン、符号化率R=1/2、及び符号化率R=1/4の各項目の列を有している。
図4において、xは、システマティックビットxに対するパンクチャ処理を表すビット列である。このビット列xにおいて、「1」は該当位置のビットを残し、「0」は該当位置のビットを間引くことを表す。
z、z’は、誤り訂正符号化部a1312がシステマティックビットから生成した冗長ビットZ(図3のパリティビットz、パリティビットz’)に対するパンクチャ処理を表すビット列である。ビット列z、z’の各ビットの値「1」、「0」は、ビット列xと同様に、それぞれ残すビットと間引くビットとを表す。
z、z’は、誤り訂正符号化部a1312がシステマティックビットから生成した冗長ビットZ(図3のパリティビットz、パリティビットz’)に対するパンクチャ処理を表すビット列である。ビット列z、z’の各ビットの値「1」、「0」は、ビット列xと同様に、それぞれ残すビットと間引くビットとを表す。
パンクチャ部a1314は、これらのビット列x、z、z’で表されるパンクチャ処理を、誤り訂正符号化部a1312あるいは送信データ記憶部a1313から読み出したシステマティックビットxとパリティビットz、z’とに対して行い、図4に示すパンクチャパターンにて「1」となっているビット位置のビットを出力する。
なお、図4のパンクチャパターン群は、一例であり、パンクチャパターン群のうち、一部のパターンのみシステマティックビットを残すパターンであるパターン群(HARQ typeIIに対応したパターン)や、全てのパターンが必ずシステマティックビットを残すパターンであるパターン群(HARQ typeIIIに対応したパターン)などであってもよい。また、非特許文献2のサーキュラバッファを用いたレートマッチングも適用可能である。
なお、図4のパンクチャパターン群は、一例であり、パンクチャパターン群のうち、一部のパターンのみシステマティックビットを残すパターンであるパターン群(HARQ typeIIに対応したパターン)や、全てのパターンが必ずシステマティックビットを残すパターンであるパターン群(HARQ typeIIIに対応したパターン)などであってもよい。また、非特許文献2のサーキュラバッファを用いたレートマッチングも適用可能である。
HARQにおける代表的な再送方法には、Chase合成CC(Chase Combining)と、増加冗長IR(Incremental Redundancy)とがある。
以下、HARQにおける再送方法として、Chase合成CCと増加冗長IRとを適用する場合について、それぞれ場合を分けて一例を説明する。
以下、HARQにおける再送方法として、Chase合成CCと増加冗長IRとを適用する場合について、それぞれ場合を分けて一例を説明する。
HARQにおける再送方法としてChase合成CCを適用する場合、パンクチャ部a1314は、初めて送るパケットの符号化ビット(初送パケットの符号化ビット)に対して、例えば、図4のR=3/4のパターン1にしたがってパンクチャ処理を行い、図4の「1」で示したビットのみを出力する。
パンクチャ部a1314がパターン1でパンクチャ処理した符号化ビットは、ノーマルGIシンボル生成部a13において情報データシンボルとして生成され、パイロットシンボル及び制御シンボルともに送信パケットとして、送信部a16からアンテナ部c1を介して送信される。そして、復元部a101からこの初送パケットに対する応答信号としてNACK信号が入力された場合(再送要求された場合)、パンクチャ部a1314は、送信データ記憶部a1313から初送パケットで送信した符号化ビットx、z、z’を読み出し、該初送パケットと同じパターン1でパンクチャ処理を行った符号化ビットx、z、z’を再送パケットとして出力する。
パンクチャ部a1314がパターン1でパンクチャ処理した符号化ビットは、ノーマルGIシンボル生成部a13において情報データシンボルとして生成され、パイロットシンボル及び制御シンボルともに送信パケットとして、送信部a16からアンテナ部c1を介して送信される。そして、復元部a101からこの初送パケットに対する応答信号としてNACK信号が入力された場合(再送要求された場合)、パンクチャ部a1314は、送信データ記憶部a1313から初送パケットで送信した符号化ビットx、z、z’を読み出し、該初送パケットと同じパターン1でパンクチャ処理を行った符号化ビットx、z、z’を再送パケットとして出力する。
このように、Chase合成CCでは、パンクチャ部a1314は、ACK信号が入力されるまで、初送パケットの符号化ビットと同じパターンでパンクチャした符号化ビットを出力し続ける。パンクチャ部a1314は、ACK信号が入力されると、初送パケットにて送信した情報データ信号とは異なる次の情報データ信号の符号化ビットに対してパターン1又はパターン2に基づいてパンクチャ処理を行う。
Chase合成CCでは、受信パケットに誤りが検出されると送信側は同一の符号化ビットで構成されるパケットを再送し、受信側はこれらの受信した複数のパケットを合成することにより、受信品質を高めることができる。
Chase合成CCでは、受信パケットに誤りが検出されると送信側は同一の符号化ビットで構成されるパケットを再送し、受信側はこれらの受信した複数のパケットを合成することにより、受信品質を高めることができる。
一方、HARQの再送方法として増加冗長IRを適用する場合、パンクチャ部a1314は、初めて送るパケットの符号化ビット(初送パケットの符号化ビット)に対して、例えば、図4のR=3/4のパターン1にしたがってパンクチャ処理を行い、図4の「1」で示したビットのみを出力する。
具体的に、パンクチャ部a1314は、システマティックビットxについて、図4のパターン1では「x=111111」なので、全てのビット、つまり、システマティックビットxと同じ符号化ビットを出力する。また、パンクチャ部a1314は、1種類目のパリティビットzについて、図4のパターン1では「z=100000」なので、6ビット毎に最初の1ビットを出力する。また、パンクチャ部a1314は、2種類目のパリティビットz’について、図4のパターン1では「z’=000100」なので、6ビット毎に4ビット目の1ビットを出力する。
具体的に、パンクチャ部a1314は、システマティックビットxについて、図4のパターン1では「x=111111」なので、全てのビット、つまり、システマティックビットxと同じ符号化ビットを出力する。また、パンクチャ部a1314は、1種類目のパリティビットzについて、図4のパターン1では「z=100000」なので、6ビット毎に最初の1ビットを出力する。また、パンクチャ部a1314は、2種類目のパリティビットz’について、図4のパターン1では「z’=000100」なので、6ビット毎に4ビット目の1ビットを出力する。
パンクチャ部a1314がパターン1でパンクチャ処理した符号化ビットは、ノーマルGIシンボル−OFDM生成部a13において情報データシンボルとして生成され、パイロットシンボル及び制御シンボルともに送信パケットとして、送信部a16からアンテナ部c1を介して送信される。そして、復元部a101からこの初送パケットに対する応答信号としてNACK信号が入力された場合(再送要求された場合)、パンクチャ部a1314は、送信データ記憶部a1313から該初送パケットで送信した符号化ビットx、z、z’を読み出し、図4のR=3/4のパターン2でパンクチャ処理を行った符号化ビットx、z、z’を再送パケットとして出力する。つまり、初送パケットで送信した符号化ビットx、z、z’とは異なるパンクチャパターンでパンクチャ処理を行う。
具体的に、パンクチャ部a1314は、システマティックビットxについて、図4のパターン2では「x=000000」なので、システマティックビットxを全て出力しない。また、パンクチャ部a1314は、1種類目のパリティビットについて、図4のパターン2では「z=011110」なので、6ビット毎に2ビット目から5ビット目までの4ビットを出力する。また、パンクチャ部a1314は、2種類目のパリティビットについて、図4のパターン2では「z’=110011」なので、6ビット毎に3ビット目と4ビット目とを除いた4ビットを出力する。
このように、図4の例ではパンクチャパターンが2つであるので、パンクチャ部a1314は、ACK信号が入力されるまで、パターン1でパンクチャ処理を行った符号化ビットと、パターン2でパンクチャ処理を行った符号化ビットとを交互に出力し続ける。パンクチャ部a1314は、ACK信号が入力されると、初送パケットにて送信した情報データ信号とは異なる次の情報データ信号の符号化ビットに対してパターン1に基づいてパンクチャ処理を行う。
また、パンクチャパターンが2つ以上ある場合は、例えば、パンクチャパターンを順に繰り返して用いる。具体的に、パターン1〜3がある場合、1、2、3又は2、1、3等を順にくり返す。
また、パンクチャパターンが2つ以上ある場合は、例えば、パンクチャパターンを順に繰り返して用いる。具体的に、パターン1〜3がある場合、1、2、3又は2、1、3等を順にくり返す。
なお、パンクチャ部a1314は、予めさだめた回数のNACK信号が入力されたら、それ以上、送信パケットを再送せず、異なる次の情報データ信号に対する符号化ビット出力するようにしてもよい。
増加冗長IRでは、冗長ビットを分割し、少しずつ順次再送するため、再送回数が増えるに従って符号化率を低下させることができ、誤り訂正能力を強くできる。
増加冗長IRでは、冗長ビットを分割し、少しずつ順次再送するため、再送回数が増えるに従って符号化率を低下させることができ、誤り訂正能力を強くできる。
<ガードインターバル長の切替について>
本実施形態では、送信する信号の送信パラメータに基づいて(送信する信号の受信品質を示す情報に基づいて)、送信パケットを構成する一部のリソースエレメントに配置した変調シンボルの有効シンボルに付加するガードインターバル長を可変する。具体的には、本実施形態では、送信パラメータを、HARQにおけるパケットの再送回数として、ガードインターバル長を可変する。また、本実施形態では、受信装置において伝搬路推定に用いたれるパイロットシンボルに付加するガードインターバル長を可変する。
以下、図5〜10を用いてガードインターバル長の切替について説明をする。
以下の例について、再送回数N1を基準にガードインターバル長を可変する場合であり、図6〜8は再送回数N<N1の場合のシンボルのマッピング例であり、図9、10は再送回数N≧N1の場合のシンボルのマッピング例である。なお、以下の例では、再送回数N<N1の場合、パイロットGI長τ2=α、つまり、ノーマルGI長と同じ長さのガードインターバルを付与する。
本実施形態では、送信する信号の送信パラメータに基づいて(送信する信号の受信品質を示す情報に基づいて)、送信パケットを構成する一部のリソースエレメントに配置した変調シンボルの有効シンボルに付加するガードインターバル長を可変する。具体的には、本実施形態では、送信パラメータを、HARQにおけるパケットの再送回数として、ガードインターバル長を可変する。また、本実施形態では、受信装置において伝搬路推定に用いたれるパイロットシンボルに付加するガードインターバル長を可変する。
以下、図5〜10を用いてガードインターバル長の切替について説明をする。
以下の例について、再送回数N1を基準にガードインターバル長を可変する場合であり、図6〜8は再送回数N<N1の場合のシンボルのマッピング例であり、図9、10は再送回数N≧N1の場合のシンボルのマッピング例である。なお、以下の例では、再送回数N<N1の場合、パイロットGI長τ2=α、つまり、ノーマルGI長と同じ長さのガードインターバルを付与する。
図5は、本実施形態に係るシンボル配置情報の一例を示す図である。この図は、送信パケットを、12個のサブキャリア及び14個のOFDMシンボルを用いて送信する場合を示す。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l(OFDMシンボルインデックス)、縦軸はサブキャリア番号k(サブキャリアインデックス)である。リソースエレメント(k,l)は、第kサブキャリアかつ第lOFDMシンボルのリソースエレメントを示す。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l(OFDMシンボルインデックス)、縦軸はサブキャリア番号k(サブキャリアインデックス)である。リソースエレメント(k,l)は、第kサブキャリアかつ第lOFDMシンボルのリソースエレメントを示す。
図の斜線で塗りつぶしたリソースエレメント(位置)はパイロットシンボルを割り当てる位置(パイロットシンボル配置位置)、白抜きのリソースエレメントは情報データシンボルを割り当てる位置(情報データシンボル配置位置)、格子状で塗りつぶしたリソースエレメントは制御シンボルを割り当てる位置(制御シンボル配置位置)である。
なお、データ配置情報は、ノーマルGIを付加するシンボルを割り当てるリソースエレメント及びロングGIを付加するシンボルを割り当てるリソースエレメントを示す情報であってもよい。
なお、データ配置情報は、ノーマルGIを付加するシンボルを割り当てるリソースエレメント及びロングGIを付加するシンボルを割り当てるリソースエレメントを示す情報であってもよい。
まず、再送回数N<N1の場合の例について説明をする。
図6は、送信パケット管理部a102が再送回数N<N1を通知し、シンボル配置設定部a121がマッピング部a133に図5のシンボル配置情報を入力した場合において、本実施形態に係るマッピング部a133が行うシンボルのマッピングの一例を示す図である。この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図6は、送信パケット管理部a102が再送回数N<N1を通知し、シンボル配置設定部a121がマッピング部a133に図5のシンボル配置情報を入力した場合において、本実施形態に係るマッピング部a133が行うシンボルのマッピングの一例を示す図である。この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図6は、マッピング部a133が、実線で示したリソースエレメントのうち、白抜きのリソースエレメントに情報データシンボルを配置し、格子状で塗りつぶしたリソースエレメントに制御シンボルを配置することを示す。また、この図は、マッピング部a133が、鎖線で示したリソースエレメントにはゼロを配置することを示し、図5において斜線で塗りつぶしたパイロットシンボル配置位置にゼロを配置することを示す。
図7は、送信パケット管理部a102が再送回数N<N1を通知し、シンボル配置設定部a121がマッピング部a143に図5のシンボル配置情報を入力した場合において、マッピング部a143が行うシンボルのマッピングの一例を示す図である。この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図7は、マッピング部a143が、実線で示され、斜線で塗りつぶしたリソースエレメントにパイロットシンボルを配置することを示す。また、この図は、マッピング部a143が、鎖線で示したリソースエレメントにはゼロを配置することを示し、図5において白抜きの情報データシンボル配置位置及び格子状で塗りつぶした制御シンボル配置位置にゼロを配置することを示す。なお、再送パケット管理部a102が再送回数N<N1を通知した場合において、図6をシンボル配置設定部a121がマッピング部a133に出力するシンボル配置情報とし、図7をシンボル配置設定部a121がマッピング部a143に出力するシンボル配置情報とすることも可能である。
送信パケット管理部a102が再送回数N<N1を通知し、マッピング部a133及びマッピング部a143が、それぞれ、図6、図7で示すように配置した場合おいて、多重部a15が出力する信号の周波数成分と時間成分を、図8に示す。
図8は、本実施形態に係る多重部a15が多重したシンボルの一例を示す概略図である。この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
図8は、本実施形態に係る多重部a15が多重したシンボルの一例を示す概略図である。この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
この図において、斜線による網掛けで示した部分がパイロットGIシンボル生成部14aが出力するパイロットGI−OFDMシンボルを示し、パイロットシンボルが配置された有効シンボルとノーマルGI長をもつパイロットGIで構成されている。白抜きの部分は、情報データシンボルまたは制御シンボルが配置された有効シンボルを示し、前記有効シンボルとノーマルGIとでノーマルGI−OFDMシンボルを構成している。縦線による網掛けで示した部分はガードインターバルを示している。
このように、パケット送信装置a1は、再送回数N<N1である場合、情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボルに同じ長さ(ノーマルGI長)のガードインターバルを付加する。
このように、パケット送信装置a1は、再送回数N<N1である場合、情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボルに同じ長さ(ノーマルGI長)のガードインターバルを付加する。
なお、変調シンボル(例えば、情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボル)に、ノーマルGI長のガードインターバルを付加したシンボルを、ノーマルGI−OFDMシンボルという。なお、τ1がノーマルGI長、τ2がパイロットGI長、TsymがノーマルGI−OFDMシンボル長、及び、Teffが有効シンボル長(IFFT部134またはIFFT部144が出力するIFFT処理後のシンボル長)である。
次に、再送回数N≧N1の場合の例について説明をする。
図9は、送信パケット管理部a102が再送回数N≧N1を通知し、シンボル配置設定部a121がマッピング部a133に図5のシンボル配置情報を入力した場合において、マッピング部a133が行うシンボルのマッピングの一例を示す。この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図9は、送信パケット管理部a102が再送回数N≧N1を通知し、シンボル配置設定部a121がマッピング部a133に図5のシンボル配置情報を入力した場合において、マッピング部a133が行うシンボルのマッピングの一例を示す。この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図9は、マッピング部a133が、実線で示したリソースエレメントのうち、白抜きのリソースエレメントに情報データシンボルを配置し、格子状で塗りつぶしたリソースエレメントに制御シンボルを配置することを示す。また、この図は、マッピング部a133が、鎖線で示したリソースエレメントにはゼロを配置することを示し、図5において斜線で塗りつぶしたパイロットシンボル配置位置にゼロを配置することを示す。
また、この図は、パイロットシンボルを配置するリソースエレメントに対して時間方向に一つ前のリソースエレメントにシンボルを配置しない(ゼロを配置する)ことを示し、この点が図6と異なる。
パイロットGI挿入部a145は、鎖線で示したこの情報データシンボル配置位置を利用して、パイロットシンボルが配置された有効シンボルにロングGIを付加する。
パイロットGI挿入部a145は、鎖線で示したこの情報データシンボル配置位置を利用して、パイロットシンボルが配置された有効シンボルにロングGIを付加する。
送信パケット管理部a102が再送回数N≧N1を通知し、シンボル配置設定部a121がマッピング部a143に図5のシンボル配置情報を入力した場合において、マッピング部a143が行うマッピング処理は、図7と同じであるので、説明は省略する。
なお、再送パケット管理部a102が再送回数N≧N1を通知した場合において、図9をシンボル配置設定部a121がマッピング部a133に出力するシンボル配置情報とし、図7をシンボル配置設定部a121がマッピング部a143に出力するシンボル配置情報とすることも可能である。
なお、再送パケット管理部a102が再送回数N≧N1を通知した場合において、図9をシンボル配置設定部a121がマッピング部a133に出力するシンボル配置情報とし、図7をシンボル配置設定部a121がマッピング部a143に出力するシンボル配置情報とすることも可能である。
送信パケット管理部a102が再送回数N≧N1を通知し、マッピング部a133及びマッピング部a143が、それぞれ、図9、図7で示すように配置した場合おいて、多重部a15が出力する信号の周波数成分と時間成分を、図10に示す。
この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
また、この図において、斜線による網掛けで示した部分がパイロットGIシンボル生成部14aが出力するパイロットGI−OFDMシンボルを示し、パイロットシンボルが配置された有効シンボルとロングGI長をもつパイロットGIで構成されている。白抜きの部分は、情報データシンボルまたは制御シンボルが配置された有効シンボルを示し、前記有効シンボルとノーマルGIとでノーマルGI−OFDMシンボルを構成している。縦線による網掛けで示した部分はガードインターバルを示している。
この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
また、この図において、斜線による網掛けで示した部分がパイロットGIシンボル生成部14aが出力するパイロットGI−OFDMシンボルを示し、パイロットシンボルが配置された有効シンボルとロングGI長をもつパイロットGIで構成されている。白抜きの部分は、情報データシンボルまたは制御シンボルが配置された有効シンボルを示し、前記有効シンボルとノーマルGIとでノーマルGI−OFDMシンボルを構成している。縦線による網掛けで示した部分はガードインターバルを示している。
この図は、パイロットシンボルを配置したサブキャリアにおいて、パイロットシンボルに付加するパイロットGIとして、ノーマルGI長より長いロングGIが付加されていることを示す。このように、パケット送信装置a1は、再送回数N≧N1である場合、情報データシンボル、制御シンボルにノーマルGIを付加し、パイロットシンボルにロングGIを付加する。
すなわち、送信パケット管理部a102は、自装置が送信した信号を再送信する再送回数Nが予め定めた再送回数N1以上である場合、パイロットGIの長さを、ノーマルGIより長い長さに決定する。なお、ノーマルGIより長いGIを付加したシンボルをロングGI−OFDMシンボルとよぶ。
すなわち、ノーマルGIシンボル生成部が生成したノーマルGI−OFDMシンボル中でノーマルGI付加されたサブキャリアと、パイロットGIシンボル生成部が生成したロングGI−OFDMシンボル中でロングGIを付加したサブキャリアとが、同一時刻においてマルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置されている。
すなわち、送信パケット管理部a102は、自装置が送信した信号を再送信する再送回数Nが予め定めた再送回数N1以上である場合、パイロットGIの長さを、ノーマルGIより長い長さに決定する。なお、ノーマルGIより長いGIを付加したシンボルをロングGI−OFDMシンボルとよぶ。
すなわち、ノーマルGIシンボル生成部が生成したノーマルGI−OFDMシンボル中でノーマルGI付加されたサブキャリアと、パイロットGIシンボル生成部が生成したロングGI−OFDMシンボル中でロングGIを付加したサブキャリアとが、同一時刻においてマルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置されている。
なお、ロングGIは、変調シンボルをIFFT処理することにより得られる有効シンボルの後端を、前方に付加することで実現される。例えば、有効シンボルの全てを前方に付加しても、ロングGIの長さに不足がある場合、パイロットGI挿入部a125は、さらに有効シンボルの後端を前方に付加し、パイロットGI−OFDMシンボルを得る。ロングGIが、さらに長く、長さに不足があるときは、さらに有効シンボルの後端を前方に付加することを繰り返すことで生成する。
なお、τ1がノーマルGI長、τ2がパイロットGI(ロングGI)長、TsymがノーマルGI−OFDMシンボル長、及び、Teffが有効シンボル長である。また、τ2+TeffがパイロットGI−OFDMシンボル長である。
また、パイロットGIシンボル生成部a14から出力する信号の有効シンボル区間Teffは、ノーマルGIシンボル生成部a13から出力する信号の有効シンボル区間に対して時間タイミングが一致している(時間方向にずれがない)ため、後述するようにパケット受信装置b1では、従来と同様にFFT区間を設定することができる。
また、パイロットGIシンボル生成部a14から出力する信号の有効シンボル区間Teffは、ノーマルGIシンボル生成部a13から出力する信号の有効シンボル区間に対して時間タイミングが一致している(時間方向にずれがない)ため、後述するようにパケット受信装置b1では、従来と同様にFFT区間を設定することができる。
以上のように、パイロットシンボルを割り当てたサブキャリアのOFDMシンボルに対して、通常のガードインターバル区間よりも長いロングGIを付加することにより、パイロットシンボルに対する長遅延波の到来により生じるシンボル間干渉の影響が小さくできるため、受信装置での伝搬路推定精度を向上することができる。
また、上記の図9、10で示した例では、再送回数N≧N1である場合、パイロットシンボルを配置するリソースエレメントに対して時間方向に一つ前のリソースエレメントにゼロを配置する例を説明したが、本発明はこれに限らず、パイロットシンボルを配置するリソースエレメントに対して時間方向に前の複数のリソースエレメントにゼロを配置してもよい。
以下、パイロットシンボルを配置するリソースエレメントに対して時間方向に前のm個(1、・・・、M)のリソースエレメントに対してゼロを配置する場合について説明をする。
再送回数N≧N1の場合、シンボル配置設定部a121は、パイロットシンボルをリソースエレメント(K,L)に配置させ、リソースエレメント(K,L−m)にゼロ(ヌル、null)を配置させるシンボル配置情報を、マッピング部a133及びマッピング部a143に出力する。
再送回数N≧N1の場合、シンボル配置設定部a121は、パイロットシンボルをリソースエレメント(K,L)に配置させ、リソースエレメント(K,L−m)にゼロ(ヌル、null)を配置させるシンボル配置情報を、マッピング部a133及びマッピング部a143に出力する。
この場合、パイロットGI挿入部a145は、γ≦(m+1)×Tsym−Teffを満たすガードインターバルτ2を付加する。なお、図10と同様に、TsymがノーマルGI−OFDMシンボル長、及び、Teffが有効シンボル長である。
なお、mは、τ2≧τMAX(ただし、τMAXは、到来する遅延波の先行波からの最大遅延時間)を満たすOFDMシンボル数であることが望ましい。
なお、mは、τ2≧τMAX(ただし、τMAXは、到来する遅延波の先行波からの最大遅延時間)を満たすOFDMシンボル数であることが望ましい。
<パケット送信装置a1の動作について>
以下、パケット送信装置a1の動作について説明する。
図11は、本実施形態に係るパケット送信装置a1の動作を表すフローチャートである。
以下、パケット送信装置a1の動作について説明する。
図11は、本実施形態に係るパケット送信装置a1の動作を表すフローチャートである。
(ステップS101)パケット送信装置a1は、パケットを送信するに際し、そのパケットが再送パケットか否かを判断する。再送パケットであると判断した場合(YES)、ステップS103に進む。一方、再送パケットでないと判断した場合(NO)、ステップS102に進む。
(ステップS102)パケット送信装置a1は、情報データ信号、制御信号、及びパイロット信号に対して、ノーマルGIを付加したOFDMシンボルで構成した初送パケットを送信する。その後、ステップ109に進む。
(ステップS102)パケット送信装置a1は、情報データ信号、制御信号、及びパイロット信号に対して、ノーマルGIを付加したOFDMシンボルで構成した初送パケットを送信する。その後、ステップ109に進む。
(ステップS103)パケット送信装置a1は、再送パケットに対する応答信号を受信する。その後ステップS104に進む。
(ステップS104)パケット送信装置a1は、ステップS103にて受信した応答信号がACKか否かを判断する。応答信号がACKである場合(YES)、ステップS102に進む。一方、応答信号がACKでない場合(NO)、ステップS105に進む。
(ステップS104)パケット送信装置a1は、ステップS103にて受信した応答信号がACKか否かを判断する。応答信号がACKである場合(YES)、ステップS102に進む。一方、応答信号がACKでない場合(NO)、ステップS105に進む。
(ステップS105)パケット送信装置a1は、再送パケットの再送回数NがN1以上であるか否かを判定する。再送回数NがN1以上である場合(YES)、ステップS107に進む。一方、再送回数NがN1以上でない場合(NO)、ステップS106に進む。
(ステップS106)パケット送信装置a1は、パイロットシンボルにノーマルGIを付加した再送パケットを生成する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS107)パケット送信装置a1は、パイロットシンボルにロングGIを付加した再送パケットを生成する。なお、ロングGIは、パイロットシンボルのサブキャリアのみに付加される。その後、ステップS108に進む。
(ステップS107)パケット送信装置a1は、パイロットシンボルにロングGIを付加した再送パケットを生成する。なお、ロングGIは、パイロットシンボルのサブキャリアのみに付加される。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)パケット送信装置a1は、ステップS106又はステップS107にて生成した再送パケットを、第N+1回目の再送パケットとして送信する。その後、ステップS109に進む。
(ステップS109)パケット送信装置a1は、ステップS109にて送信した第N+1回目の再送パケットに対する応答信号を受信するために、受信待機する。
(ステップS109)パケット送信装置a1は、ステップS109にて送信した第N+1回目の再送パケットに対する応答信号を受信するために、受信待機する。
<パケット受信装置b1の構成について>
図12は、本実施形態に係るパケット受信装置b1の構成を示す概略ブロック図である。パケット受信装置b1は、受信部b101、パイロットGIシンボル処理部b12、第1のFFT区間抽出部b102、FFT部b103、フィルタ部b104、第1のデマッピング部b105、復調部b106、ビットLLR記憶部b107、合成部b108、復号部b109、及び制御信号生成部b13を含んで構成され、アンテナ部c2が接続されている。
パイロットGIシンボル処理部b12は、第2のFFT区間抽出部b122、FFT部b123、第2のデマッピング部b124、伝搬路推定部b125を含んで構成される。
図12は、本実施形態に係るパケット受信装置b1の構成を示す概略ブロック図である。パケット受信装置b1は、受信部b101、パイロットGIシンボル処理部b12、第1のFFT区間抽出部b102、FFT部b103、フィルタ部b104、第1のデマッピング部b105、復調部b106、ビットLLR記憶部b107、合成部b108、復号部b109、及び制御信号生成部b13を含んで構成され、アンテナ部c2が接続されている。
パイロットGIシンボル処理部b12は、第2のFFT区間抽出部b122、FFT部b123、第2のデマッピング部b124、伝搬路推定部b125を含んで構成される。
アンテナ部c2は、パケット送信装置a1から送信された信号を受信する。また、アンテナ部c2は、パケット受信装置b1が生成した応答信号を含む信号を送信する。
受信部b101は、アンテナ部c2にて受信したパケット送信装置a1からの信号を、信号検出処理などの信号処理可能な周波数帯へ変換し、さらに帯域制限するフィルタリング処理、及び、フィルタリング処理した信号をアナログ信号からデジタル信号に変換(Analogue to Digital変換)する。
受信部b101は、デジタルに変換した受信信号をパイロットGIシンボル処理部b12及び第1のFFT区間抽出部b102に出力する。
受信部b101は、アンテナ部c2にて受信したパケット送信装置a1からの信号を、信号検出処理などの信号処理可能な周波数帯へ変換し、さらに帯域制限するフィルタリング処理、及び、フィルタリング処理した信号をアナログ信号からデジタル信号に変換(Analogue to Digital変換)する。
受信部b101は、デジタルに変換した受信信号をパイロットGIシンボル処理部b12及び第1のFFT区間抽出部b102に出力する。
パイロットGIシンボル処理部b12の第2のFFT区間抽出部b122は、受信部b101から入力された信号からパイロットGI−OFDMシンボルに対するFFT区間Teffを抽出する。なお、FFT区間Teffの抽出は、パケット受信装置b1が受信する受信信号であって、該受信信号の先行波に同期して、抽出することが望ましい。パイロットシンボルが配置されているパイロットGI−OFDMシンボルの位置は、制御信号により送信装置a1から受信装置b1に通知したり、あるいは、受信装置b1が受信信号を構成する全てのOFDMシンボルを検索することにより可能となる。
図13は、制御信号により通知された再送回数がN≧N1である場合(受信装置b1が図10に示される送信フレームを送信装置a1から受信した場合)、第2のFFT区間抽出部b122が、受信部b101から入力される入力信号から抽出するパイロットGI−OFDMシンボルのFFT区間を示す概略図である。図13は、再送回数がN≧N1である場合であり、パイロットGI−OFDMシンボルにはロングGIが付加されている。第2のFFT区間抽出部b122は、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することによりパイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。図13は、再送回数がN≧N1である場合であり、パイロットGI−OFDMシンボルにはロングGIが付加されている。
ここで、斜線で塗り潰された部分は、パイロットシンボルがマッピングされた区間を示す。また、白抜きの部分は、情報データシンボルあるいは制御シンボルがマッピングされた区間を示す。また、ドットで塗り潰された部分は、ガードインターバル区間を示す。
なお、図13は、再送回数Nが≧N1である場合を示したが、N<N1である場合も同様に、パイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
第2のFFT区間抽出部b122は、抽出したシンボル区間を、FFT部b123に出力する。
ここで、斜線で塗り潰された部分は、パイロットシンボルがマッピングされた区間を示す。また、白抜きの部分は、情報データシンボルあるいは制御シンボルがマッピングされた区間を示す。また、ドットで塗り潰された部分は、ガードインターバル区間を示す。
なお、図13は、再送回数Nが≧N1である場合を示したが、N<N1である場合も同様に、パイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
第2のFFT区間抽出部b122は、抽出したシンボル区間を、FFT部b123に出力する。
FFT部b123は、時間領域の信号である第2のFFT区間抽出部b122が抽出したシンボル区間に対して、高速フーリエ変換処理を行い、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。FFT部b123は、変換した周波数領域の信号を第2のデマッピング部b124に出力する。
第2のデマッピング部b124は、FFT部b123が変換した周波数領域の信号から、パイロットシンボルを抽出する。第2のデマッピング部b124は、抽出したパイロットシンボルを伝搬路推定部b125に出力する。
伝搬路推定部b125は、第2のデマッピング部b124が抽出したパイロットシンボルと既知のパイロットシンボルの波形(位相、振幅)とを比較して、フェージングなどによる振幅と位相の変動を推定(伝搬路推定)し、その伝搬路推定値をフィルタ部b104に出力する。
このとき、パイロットシンボルが配置されたリソースエレメント以外のリソースエレメントに対する伝搬路推定の方法として、パイロットシンボルが配置されたリソースエレメントに対する伝搬路推定結果を用いて線形補間やFFT補間するなど公知の方法を用いることができる。
このとき、パイロットシンボルが配置されたリソースエレメント以外のリソースエレメントに対する伝搬路推定の方法として、パイロットシンボルが配置されたリソースエレメントに対する伝搬路推定結果を用いて線形補間やFFT補間するなど公知の方法を用いることができる。
第1のFFT区間抽出部b102は、受信部b101から入力された信号からノーマルGIの区間を除去して、情報データシンボルあるいは制御シンボルが配置されているノーマルGI−OFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。なお、FFT区間Teffの抽出は、第2のFFT区間抽出部b122と同様の同期により、抽出することが望ましい。
図14は、制御信号により通知された再送回数がN≧N1である場合(受信装置b1が図10に示される送信フレームを送信装置a1から受信した場合)、第1のFFT区間抽出部b102が、受信部b101から入力される入力信号から抽出するノーマルGI−OFDMシンボルのFFT区間を示す概略図である。ここで、図13と同様に、斜線で塗り潰された部分は、パイロットシンボルがマッピングされた区間を示す。また、白抜きの部分は、情報データシンボルあるいは制御シンボルがマッピングされた区間を示す。また、ドットで塗り潰された部分は、ガードインターバル区間を示す。
第1のFFT区間抽出部b102は、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することにより、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。なお、図14は、再送回数がN≧N1である場合を示したが、N<N1である場合も同様に、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
第1のFFT区間抽出部b102は、抽出したシンボル区間を、FFT部b103に出力する。
図14は、制御信号により通知された再送回数がN≧N1である場合(受信装置b1が図10に示される送信フレームを送信装置a1から受信した場合)、第1のFFT区間抽出部b102が、受信部b101から入力される入力信号から抽出するノーマルGI−OFDMシンボルのFFT区間を示す概略図である。ここで、図13と同様に、斜線で塗り潰された部分は、パイロットシンボルがマッピングされた区間を示す。また、白抜きの部分は、情報データシンボルあるいは制御シンボルがマッピングされた区間を示す。また、ドットで塗り潰された部分は、ガードインターバル区間を示す。
第1のFFT区間抽出部b102は、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することにより、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。なお、図14は、再送回数がN≧N1である場合を示したが、N<N1である場合も同様に、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
第1のFFT区間抽出部b102は、抽出したシンボル区間を、FFT部b103に出力する。
FFT部b103は、時間領域の信号である第1のFFT区間抽出部b102が抽出したシンボル区間に対して、高速フーリエ変換処理を行い、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。FFT部b103は、変換した周波数領域の信号をフィルタ部b104に出力する。
フィルタ部b104は、伝搬路推定部b125が推定した伝搬路推定値に基づいて、ZF(Zero Forcing)基準、MMSE(Minimum Mean Square Error;最小二乗誤差)基準等を用いた重み係数を算出する。また、フィルタ部b104は、FFT部b103から入力された周波数領域の信号である変調シンボルに対して、シンボルの振幅と位相の変動の補償(伝搬路補償)を行なう。
フィルタ部b104は、伝搬路補償を行った変調シンボルを第1のデマッピング部b105に出力する。
フィルタ部b104は、伝搬路補償を行った変調シンボルを第1のデマッピング部b105に出力する。
第1のデマッピング部b105は、フィルタ部b104が伝搬路補償を行った変調シンボルに対して、情報データシンボル及び制御シンボルが配置されたサブキャリアの変調シンボルを抽出(デマッピング)し、復調部b106へ出力する。
復調部b106は、第1のデマッピング部b105が抽出した変調シンボルに対して、QPSKやQAMなど、パケット送信装置a1の変調部a132のデータ変調方式に対応した復調処理を行う。なお、このパケット送信装置a1の変調部a132のデータ変調方式は、制御信号により通知される。なお、制御信号の変調シンボルについては予め決められたデータ変調方式に対応した復調処理を行う。
復調部b106は、復調した情報データ信号及び制御信号の符号化ビットを合成部b108及びビットLLR記憶部b107に出力する。
なお、復調部b106が復調した信号は、第1のデマッピング部b105から入力されるシンボルに対する復調後のビット対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)などの軟判定であり、以下、符号化ビットLLRという。ここで、対数尤度比は、各情報データ信号が「1」であるか、「0」であるかの確率の比である。
復調部b106は、復調した情報データ信号及び制御信号の符号化ビットを合成部b108及びビットLLR記憶部b107に出力する。
なお、復調部b106が復調した信号は、第1のデマッピング部b105から入力されるシンボルに対する復調後のビット対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)などの軟判定であり、以下、符号化ビットLLRという。ここで、対数尤度比は、各情報データ信号が「1」であるか、「0」であるかの確率の比である。
ビットLLR記憶部b107は、復調部b106が出力する符号化ビットLLRを記憶する。
合成部b108は、復調部b106からの出力される符号化ビットLLRと、ビットLLR記憶部b107が記憶している符号化ビットLLRであって、復調部b106から出力される信号と同一の情報データに関する符号化ビットLLRとを合成する。合成部b108は、合成した符号化ビットLLRを復号部b109に出力する。
具体的に、HARQにおいて、パケット受信装置b1が第n回目の再送パケットを受信して復調部b106が第n回目の再送パケットに対する符号化ビットLLRを出力する場合、合成部b108は、ビットLLR記憶部b107が記憶している第n回目以前の受信パケットに対する符号化ビットLLRを読み出し、復調部b106から入力される符号化ビットLLRと合成する。
合成部b108は、復調部b106からの出力される符号化ビットLLRと、ビットLLR記憶部b107が記憶している符号化ビットLLRであって、復調部b106から出力される信号と同一の情報データに関する符号化ビットLLRとを合成する。合成部b108は、合成した符号化ビットLLRを復号部b109に出力する。
具体的に、HARQにおいて、パケット受信装置b1が第n回目の再送パケットを受信して復調部b106が第n回目の再送パケットに対する符号化ビットLLRを出力する場合、合成部b108は、ビットLLR記憶部b107が記憶している第n回目以前の受信パケットに対する符号化ビットLLRを読み出し、復調部b106から入力される符号化ビットLLRと合成する。
復号部b109は、合成部b108が合成した符号化ビットLLRに対して、後述する復号処理を行い、復号処理結果のビット列である情報データ信号を出力する。
制御信号生成部b13は、復号部b109での誤り検出結果から、パケット誤りの有無を示す制御データ(ACK/NACK)含むデータ系列を生成し、誤り訂正符号化、データ変調などの信号処理を行うことで応答信号を生成する。
制御信号生成部b13は、生成した応答信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、さらに送信可能な周波数帯域に変換し、アンテナ部c2を介して、パケット送信装置a1に送信する。この応答信号の通信方式は、OFDM、シングルキャリア変調方式など、いずれの方式であってもよく、通信相手のパケット送信装置a1における復元部a101の処理が対応していればよい。
制御信号生成部b13は、生成した応答信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、さらに送信可能な周波数帯域に変換し、アンテナ部c2を介して、パケット送信装置a1に送信する。この応答信号の通信方式は、OFDM、シングルキャリア変調方式など、いずれの方式であってもよく、通信相手のパケット送信装置a1における復元部a101の処理が対応していればよい。
図15は、本実施形態に係る復号部b109の構成を示す概略ブロック図である。復号部b109は、誤り訂正復号部b1091、及び誤り検出部b1092を含んで構成される。
誤り訂正復号部b1091は、送信元のパケット送信装置a1が施したターボ符号化、畳み込み符号化などの誤り訂正符号化に対する誤り訂正復号処理を行い、誤り検出符号化された情報データ信号を出力する。
誤り訂正復号部b1091は、送信元のパケット送信装置a1が施したターボ符号化、畳み込み符号化などの誤り訂正符号化に対する誤り訂正復号処理を行い、誤り検出符号化された情報データ信号を出力する。
誤り検出部b1092は、誤り訂正復号部b1091の出力信号に対して、送信元のパケット送信装置a1が施した巡回冗長検査CRC(Cyclic Reduncancy Check)などの誤り検出によりパケットに対する誤り検出処理を行い、誤り検出情報を生成し、制御信号生成部b13に出力する。
このように、本実施形態によれば、通信システムは、送信装置a1が、ノーマルGIを有するノーマルGI−OFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記送信装置が長さを決定したロングGIを有するロングGI−OFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを散在させるので、通常のガードインターバル区間を超える到来波が到来する環境において、シンボル間干渉への耐性を大幅に向上させることができる。
さらに、送信信号のHARQにおける再送回数に基づいて、所定のサブキャリアに対して、ノーマルGIを付加したノーマルGI−OFDMシンボルとロングGIを付加したロングGI−OFDMシンボルとで切り替えるので、長遅延波が存在する環境における再送回数の急激な増加の抑圧、所定再送回数内でのQosの制御が可能となり、伝送効率の劣化を抑えることができる。
さらに、送信信号のHARQにおける再送回数に基づいて、所定のサブキャリアに対して、ノーマルGIを付加したノーマルGI−OFDMシンボルとロングGIを付加したロングGI−OFDMシンボルとで切り替えるので、長遅延波が存在する環境における再送回数の急激な増加の抑圧、所定再送回数内でのQosの制御が可能となり、伝送効率の劣化を抑えることができる。
また、通信システムは、送信装置a1が、パイロットシンボルに、ロングGI長のパイロットGIを付加するので、受信装置b1がノーマルGI区間を超える到来波が到来する環境においても、到来波が区間を超えないロングGIを付加したパイロットシンボル、つまり、受信品質が高いパイロットシンボルを検出し、このパイロットシンボルを用いて伝搬路推定をすることができ、情報データシンボルの検出の精度を向上することができる。
さらに、送信装置a1が、HARQの再送回数に基づいて、パイロットシンボルに付加するGI長を制御するので、受信装置は、長遅延波が到来することに起因する伝搬路推定の劣化による送信パケットの誤りを減らすことができ、HARQの再送回数を減らすことができる。その結果、再送回数の急激な増加の抑圧、所定再送回数内でのQosの制御が可能となり、伝送効率の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、再送回数に基づいて、ノーマルGIとロングGIの2種類で切り替えたが、ノーマルGIと複数のロングGIからなる複数種類のGIで切り替えることも可能である。
さらに、送信装置a1が、HARQの再送回数に基づいて、パイロットシンボルに付加するGI長を制御するので、受信装置は、長遅延波が到来することに起因する伝搬路推定の劣化による送信パケットの誤りを減らすことができ、HARQの再送回数を減らすことができる。その結果、再送回数の急激な増加の抑圧、所定再送回数内でのQosの制御が可能となり、伝送効率の劣化を抑えることができる。
なお、本実施形態では、再送回数に基づいて、ノーマルGIとロングGIの2種類で切り替えたが、ノーマルGIと複数のロングGIからなる複数種類のGIで切り替えることも可能である。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の通信システムは、スキャッタードパイロットを含む信号を送信するパケット送信装置が、情報データ信号に施す変調多値数や符号化率等のMCS(Modulation and Coding Scheme:変調・符号化方式)の情報に応じてパイロットGIの長さを決定する。
本実施形態の通信システムは、OFDM方式で通信するパケット送信装置a2とパケット受信装置b2とを備える。
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の通信システムは、スキャッタードパイロットを含む信号を送信するパケット送信装置が、情報データ信号に施す変調多値数や符号化率等のMCS(Modulation and Coding Scheme:変調・符号化方式)の情報に応じてパイロットGIの長さを決定する。
本実施形態の通信システムは、OFDM方式で通信するパケット送信装置a2とパケット受信装置b2とを備える。
<パケット送信装置a2の構成について>
図16は、本発明の第2の実施形態に係るパケット送信装置a2の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係るパケット送信装置a2(図16)と第1の実施形態に係るパケット送信装置a1(図1)とを比較すると、復元部a201、送信パケット管理部a202、制御信号生成部a211、シンボル配置設定部a221、ノーマルGIシンボル生成部a23、及びパイロットGIシンボル生成部a24が異なる。しかし、他の構成要素(多重部a15、及び送信部a16)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。また、ノーマルGIシンボル生成部a23において、符号部a231、変調部a232が第1の実施形態と異なるが、他の構成要素(マッピング部a133、IFFT部a134、ノーマルGI挿入部a135)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。また、パイロットGIシンボル生成部a24において、パイロットGI挿入部a245が第1の実施形態と異なるが、他の構成要素(マッピング部a143、IFFT部a144)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。なお、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
図16は、本発明の第2の実施形態に係るパケット送信装置a2の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係るパケット送信装置a2(図16)と第1の実施形態に係るパケット送信装置a1(図1)とを比較すると、復元部a201、送信パケット管理部a202、制御信号生成部a211、シンボル配置設定部a221、ノーマルGIシンボル生成部a23、及びパイロットGIシンボル生成部a24が異なる。しかし、他の構成要素(多重部a15、及び送信部a16)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。また、ノーマルGIシンボル生成部a23において、符号部a231、変調部a232が第1の実施形態と異なるが、他の構成要素(マッピング部a133、IFFT部a134、ノーマルGI挿入部a135)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。また、パイロットGIシンボル生成部a24において、パイロットGI挿入部a245が第1の実施形態と異なるが、他の構成要素(マッピング部a143、IFFT部a144)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。なお、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
復元部a201は、アンテナ部c1を介して受信したパケット受信装置b2からの信号を復元処理可能な周波数帯へ変換する。また、復元部a201は、周波数帯へ変換した信号に対して帯域制限を行うフィルタリング処理し、アナログ信号からデジタル信号への変換(Analogue to Digital変換)を行う。
また、復元部a201は、変換したデジタル信号に対してデータ復調、誤り訂正復号などの復元処理を行い、パケット受信装置b2からの信号に含まれるCQI(Coding Quality Indicator:チャネル品質インジケータ)を取り出す。
本実施形態では、CQIは、受信装置が復調可能な変調方式と符号化率(MCS)の識別情報であるMCSインデックスである。なお、CQIは、チャネル状況(伝搬路状況)、SNR、SINRであってもよい。また、復元部a201は、受信信号の伝送方式に基づいて受信信号を復元処理する公知の機能を有する。
本実施形態では、CQIは、受信装置が復調可能な変調方式と符号化率(MCS)の識別情報であるMCSインデックスである。なお、CQIは、チャネル状況(伝搬路状況)、SNR、SINRであってもよい。また、復元部a201は、受信信号の伝送方式に基づいて受信信号を復元処理する公知の機能を有する。
送信パケット管理部a202は、MCSインデックス、MCSの情報、及びパイロットGI長を対応付けたMCS−ガードインターバル情報(図18)を記憶する。
送信パケット管理部a202は、復元部a201からのMCSインデックスに基づき、次に送信するパケットのMCS(本実施形態では、変調多値数及び符号化率とする)及びパイロットGI長を決定する。送信パケット管理部a202が行うMCS及びパイロットGI長の決定の詳細については後述する。
送信パケット管理部a202は、決定したMCSの情報を制御信号生成部a211、符号部a231及び変調部a232に出力する。また、送信パケット管理部a202は、パイロットGIをロングGIとすることを決定した場合、パイロットシンボルにロングGIを付加する制御を、シンボル配置設定部a221及びパイロットGI挿入部a245に対して行う。
送信パケット管理部a202は、復元部a201からのMCSインデックスに基づき、次に送信するパケットのMCS(本実施形態では、変調多値数及び符号化率とする)及びパイロットGI長を決定する。送信パケット管理部a202が行うMCS及びパイロットGI長の決定の詳細については後述する。
送信パケット管理部a202は、決定したMCSの情報を制御信号生成部a211、符号部a231及び変調部a232に出力する。また、送信パケット管理部a202は、パイロットGIをロングGIとすることを決定した場合、パイロットシンボルにロングGIを付加する制御を、シンボル配置設定部a221及びパイロットGI挿入部a245に対して行う。
制御信号生成部a211は、送信パケット管理部a202から入力されたMCSの情報をパケット受信装置b2に通知するための信号(制御信号)を生成する。なお、制御信号にHARQの再送回数、MIMOランクの情報等の送信モードなどの送信パラメータ、パイロット配置位置などの送信信号フォーマット情報の通知を含んでもよい。また、制御信号は誤り訂正符号化、データ変調が施されていることが好ましい。
制御信号生成部a211は、制御信号に対し、誤り訂正符号化、データ変調を施した変調シンボル(制御シンボル)をマッピング部a133に出力する。
制御信号生成部a211は、制御信号に対し、誤り訂正符号化、データ変調を施した変調シンボル(制御シンボル)をマッピング部a133に出力する。
シンボル配置設定部a221は、シンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a23及びパイロットGIシンボル生成部a24に出力する。ここで、シンボル配置設定部a221は、たとえば、図5のシンボル配置情報を出力する。また、送信パケット管理部a202からパイロットシンボルにロングGIを付加する制御があった場合は、例えば図9、図7に示したシンボル配置情報を出力することも可能である。
符号部a231は、入力された情報データ信号を、この情報データ信号を受信するパケット受信装置b2において誤り検出、誤り訂正ができるように、この情報データ信号に冗長ビットを付加する。また、符号部a231は、入力された情報データ信号に対し、送信パケット管理部a202から入力された情報のMCSの符号化率で符号化する。
符号部a231の構成の詳細については、後述する。
符号部a231の構成の詳細については、後述する。
変調部a232は、符号部a231からの入力された符号化ビットに対して、送信パケット管理部a202から入力された情報のMCSの変調多値数のデータ変調を行い、情報データシンボルを生成する。
パイロットGI挿入部a245は、IFFT部a144が変換した時間領域の信号に対して、送信パケット管理部a202からの制御に基づいて、ノーマルGI又はロングGIであるパイロットGIを挿入して生成したパイロットGI−OFDMシンボルを多重部a15に出力する。
<符号部a231の構成について>
以下、符号部a231の構成の詳細について説明をする。
図17は、本実施形態に係る符号部a231の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る符号部a231(図17)と第1の実施形態に係る符号部a131(図2)とを比較すると、パンクチャ部a2314が異なる。しかし、他の構成要素(誤り検出符号化部a1311、誤り訂正符号化部a1312、及び送信データ記憶部a1313)が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
パンクチャ部a2314は、送信パケット管理部a202から入力されたMCSの情報の符号化率に基づいて、パンクチャ処理を行う。
以下、符号部a231の構成の詳細について説明をする。
図17は、本実施形態に係る符号部a231の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る符号部a231(図17)と第1の実施形態に係る符号部a131(図2)とを比較すると、パンクチャ部a2314が異なる。しかし、他の構成要素(誤り検出符号化部a1311、誤り訂正符号化部a1312、及び送信データ記憶部a1313)が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
パンクチャ部a2314は、送信パケット管理部a202から入力されたMCSの情報の符号化率に基づいて、パンクチャ処理を行う。
<MCS−ガードインターバル情報>
本実施形態では、送信する信号の送信パラメータに基づいて、送信パケットを構成する一部のリソースエレメントに配置した変調シンボルの有効シンボルに付加するガードインターバル長を可変する。具体的には、本実施形態では、送信パラメータを、MCS(変調多値数、符号化率)として、MCS−ガードインターバル情報に基づいて、ガードインターバル長を可変する。また、本実施形態では、受信装置において伝搬路推定に用いたれるパイロットシンボルに付加するガードインターバル長を可変する。
図18は、本実施形態に係る送信パケット管理部a202が予め記憶するMCS−ガードインターバル情報の一例を示す図である。MCS−ガードインターバル情報は、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、MCSを識別するMCSインデックス(MCS Index)、変調多値数、符号化率、及びガードインターバル長の各項目の列を有している。
なお、MCS−ガードインターバル情報は、パケット送信装置a2及びパケット受信装置b2が同じ情報を保持している。
本実施形態では、送信する信号の送信パラメータに基づいて、送信パケットを構成する一部のリソースエレメントに配置した変調シンボルの有効シンボルに付加するガードインターバル長を可変する。具体的には、本実施形態では、送信パラメータを、MCS(変調多値数、符号化率)として、MCS−ガードインターバル情報に基づいて、ガードインターバル長を可変する。また、本実施形態では、受信装置において伝搬路推定に用いたれるパイロットシンボルに付加するガードインターバル長を可変する。
図18は、本実施形態に係る送信パケット管理部a202が予め記憶するMCS−ガードインターバル情報の一例を示す図である。MCS−ガードインターバル情報は、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、MCSを識別するMCSインデックス(MCS Index)、変調多値数、符号化率、及びガードインターバル長の各項目の列を有している。
なお、MCS−ガードインターバル情報は、パケット送信装置a2及びパケット受信装置b2が同じ情報を保持している。
この図は、変調多値数が大きい値になるとガードインターバルが長くなることを示し、また、符号化率が大きい値になるとガードインターバルが長くなることを示す。すなわち、送信パケット管理部a202は、変数多値数又は符号化率が予め定めた値より大きい場合に、パイロットGIの長さをノーマルGIより長い長さに決定する。つまり、自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、パイロットGIの長さを長い長さに決定する。
この図は、例えば、送信パケット管理部a202がCQIとしてMCSインデックス「2」を取得した場合、送信パケット管理部a202が、変調部a232に変調方式(変調多値数)「QPSK」、符号部a231に符号化率「3/4」、シンボル配置設定部a221及びパイロットGI挿入部a245に対して「ノーマルGI」を付加する制御を行うことを示す。この場合、マッピング部a133は情報データシンボルおよび制御シンボルを図6に示すマッピング処理を行い、マッピング部a143はパイロットシンボルを図7に示す処理マッピングを行う。なお、シンボル配置設定部a221が、図6、7に示すシンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a23及びパイロットGIシンボル生成部a24に出力することも可能である。また、多重部a15は、図8に示す信号を出力する。
また、この図は、例えば、送信パケット管理部a202がCQIとしてMCSインデックス「10」を取得した場合、送信パケット管理部a202が、変調部a232に変調方式(変調多値数)「64QAM」、符号部a231に符号化率「7/8」、シンボル配置設定部a221及びパイロットGI挿入部a245に対して「ロングGI」を付加する制御を行うことを示す。この場合、マッピング部a133は情報データシンボルおよび制御シンボルを図9に示すマッピング処理を行い、マッピング部a143はパイロットシンボルを図7に示す処理マッピングを行う。なお、シンボル配置設定部a221は、図9、7に示すシンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a23及びパイロットGIシンボル生成部a24に出力することも可能である。また、多重部a15は、図10に示す信号を出力する。
MCSインデックス、変調多値数、符号化率が大きくなると、より高精度な伝搬路推定が必要となる。MCS−ガードインターバル情報は、要求される伝送品質、Qosを満たすように、MCSとガードインターバル長とが対応付けられている。
<パケット送信装置a2の動作について>
以下、パケット送信装置a2の動作について説明する。
図19は、本実施形態に係るパケット送信装置a2の動作を表すフローチャートである。なお、MCSおよびGI長の選択は、図18のテーブルを保持している場合で説明する。
以下、パケット送信装置a2の動作について説明する。
図19は、本実施形態に係るパケット送信装置a2の動作を表すフローチャートである。なお、MCSおよびGI長の選択は、図18のテーブルを保持している場合で説明する。
(ステップS201)パケット送信装置a2は、パケット受信装置b2からのCQIを含む制御信号を受信する。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)パケット送信装置a2は、ステップS201にて受信したCQIからMCSインデックスを取得し、取得したMCSインデックスが4より大きいか否かを判断する。MCSインデックスが4以下の場合(NO)、ステップS203に進む。一方、MCSインデックスが4より大きい場合(YES)、ステップS205に進む。
(ステップS202)パケット送信装置a2は、ステップS201にて受信したCQIからMCSインデックスを取得し、取得したMCSインデックスが4より大きいか否かを判断する。MCSインデックスが4以下の場合(NO)、ステップS203に進む。一方、MCSインデックスが4より大きい場合(YES)、ステップS205に進む。
(ステップS203)パケット送信装置a2は、全てのシンボルにノーマルGIを付加するようにマッピングを行う。その後、ステップS204に進む。
(ステップS204)パケット送信装置a2は、全てのシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS207に進む。
(ステップS204)パケット送信装置a2は、全てのシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS207に進む。
(ステップS205)パケット送信装置a2は、パイロットシンボルにロングGIを付加し、他のシンボルにノーマルGIを付加するようにマッピングを行う。その後、ステップS206に進む。
(ステップS206)パケット送信装置a2は、パイロットシンボルにロングGIを付加し、他のシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS207に進む。
(ステップS206)パケット送信装置a2は、パイロットシンボルにロングGIを付加し、他のシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS207に進む。
(ステップS207)パケット送信装置a2は、ステップS204又はステップS206で生成した送信パケットを、CQIを送信したパケット受信装置b2に送信する。
<パケット受信装置b2の構成について>
図20は、本実施形態に係るパケット受信装置b2の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係るパケット受信装置b2(図20)と第1の実施形態に係るパケット受信装置b1(図12)とを比較すると、パイロットGIシンボル処理部b22、RSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度測定)部b24及び制御信号生成部b23が異なる。しかし、他の構成要素(受信部b101、第1のFFT区間抽出部b102、FFT部b103、フィルタ部b104、第1のデマッピング部b105、復調部b106、及び復号部b109)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。また、パイロットGIシンボル処理部b22において、第2のFFT区間抽出部b222が第1の実施形態と異なるが、他の構成要素(FFT部b123、第2のデマッピング部b124、伝搬路推定部b125)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。なお、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
図20は、本実施形態に係るパケット受信装置b2の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係るパケット受信装置b2(図20)と第1の実施形態に係るパケット受信装置b1(図12)とを比較すると、パイロットGIシンボル処理部b22、RSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度測定)部b24及び制御信号生成部b23が異なる。しかし、他の構成要素(受信部b101、第1のFFT区間抽出部b102、FFT部b103、フィルタ部b104、第1のデマッピング部b105、復調部b106、及び復号部b109)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。また、パイロットGIシンボル処理部b22において、第2のFFT区間抽出部b222が第1の実施形態と異なるが、他の構成要素(FFT部b123、第2のデマッピング部b124、伝搬路推定部b125)が持つ機能は第1の実施形態と同じである。なお、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
第2のFFT区間抽出部b222は、受信部b101から入力された信号からパイロットシンボルが配置されているパイロットGI−OFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。パイロットシンボルが配置されているパイロットGI−OFDMシンボルの位置は、制御信号により送信装置a1から受信装置b1へ通知したり、あるいは、受信装置b1が受信信号を構成する全てのOFDMシンボルを検索することにより可能となる。
例えば、第2のFFT区間抽出部b222は、MCSインデックス「10」である場合、図13で示すように、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することによりパイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。図13は、MCSインデックス「10」場合であり、パイロットGI−OFDMシンボルにはロングGIが付加されている。なお、図13は、パイロットGI−OFDMがロングGIを付加している場合を示したが、パイロットGI−OFDMがノーマルGIを付加している場合(MCSインデックスが4以下である場合)においても同様に、パイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
第2のFFT区間抽出部b222は、抽出したシンボル区間を、FFT部b123に出力する。
例えば、第2のFFT区間抽出部b222は、MCSインデックス「10」である場合、図13で示すように、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することによりパイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。図13は、MCSインデックス「10」場合であり、パイロットGI−OFDMシンボルにはロングGIが付加されている。なお、図13は、パイロットGI−OFDMがロングGIを付加している場合を示したが、パイロットGI−OFDMがノーマルGIを付加している場合(MCSインデックスが4以下である場合)においても同様に、パイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
第2のFFT区間抽出部b222は、抽出したシンボル区間を、FFT部b123に出力する。
RSSI部b24は、受信部b101から入力された受信信号の受信信号強度を測定し、測定結果を制御信号生成部b23に出力する。
制御信号生成部b23は、RSSI部b24が測定した受信信号強度を用いて、CQIを含むデータ系列を生成し、誤り訂正符号化、データ変調などの信号処理を行うことで制御信号を生成する。
例えば、制御信号生成部b23は、前記受信信号強度から受信信号のSNR(Signal to Noise Ratio)を算出し、算出したSNR(Single to Noise Ratio)から受信可能なMCSの情報を選択する。制御信号生成部b23は、選択したMCSのMCSインデックスを含むCQIを生成する。制御信号生成部b23は、生成したCQIを含む制御信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、さらに送信可能な周波数帯域に変換する。変換された制御信号は、アンテナ部c2を介して、パケット送信装置a2に送信される。前記MCSは、前記受信信号強度から算出した受信信号のSINR(Single to Interference and Noise Ratio)、受信電力から選択することもできる。
例えば、制御信号生成部b23は、前記受信信号強度から受信信号のSNR(Signal to Noise Ratio)を算出し、算出したSNR(Single to Noise Ratio)から受信可能なMCSの情報を選択する。制御信号生成部b23は、選択したMCSのMCSインデックスを含むCQIを生成する。制御信号生成部b23は、生成したCQIを含む制御信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、さらに送信可能な周波数帯域に変換する。変換された制御信号は、アンテナ部c2を介して、パケット送信装置a2に送信される。前記MCSは、前記受信信号強度から算出した受信信号のSINR(Single to Interference and Noise Ratio)、受信電力から選択することもできる。
このように、本実施形態によれば、情報データ信号のMCS(変調多値数、符号化率)に基づいて、パイロットシンボルが配置されたパイロットGI−OFDMシンボルのパイロットGIの長さを、ノーマルGIとロングGIで制御することにより、長遅延波が生じる伝搬環境においても高MCSを用いた送信ができる。その結果、長遅延波が生じる伝搬環境において、伝送効率の向上が可能となる。
具体的には、パケット送信装置a2は、変調多値数又は符号化率が大きい値であり自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、パイロットGIの長さを長い長さに切り替える。よって、長遅延波が到来する伝搬路環境において、パケット送信装置が変調多値数又は符号化率を大きく選択し、パケット受信装置が高精度な伝搬路推定、復調および復号が必要な高伝送レートで信号を送信した場合であっても、パケット受信装置は、受信品質の劣化を抑えることができる。
具体的には、パケット送信装置a2は、変調多値数又は符号化率が大きい値であり自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、パイロットGIの長さを長い長さに切り替える。よって、長遅延波が到来する伝搬路環境において、パケット送信装置が変調多値数又は符号化率を大きく選択し、パケット受信装置が高精度な伝搬路推定、復調および復号が必要な高伝送レートで信号を送信した場合であっても、パケット受信装置は、受信品質の劣化を抑えることができる。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の通信システムは、スキャッタードパイロットを含む信号を送信するパケット送信装置が、送信モードに応じてパイロットGIの長さを決定する。本実施形態では、送信モードが、送信アンテナおよび受信アンテナで規定されるMIMO多重情報であるMIMO(Multi Input Multi Output:マルチ入力マルチ出力)ランクの情報(空間多重する送信信号系列の数を示す情報)である場合について説明をする。なお、MIMOランクの情報は、空間多重する送信信号系列の数(ストリーム数)に相当する。また、送信モードは、送信ダイバーシチなど送信に使用するアンテナ数、およびプレコーディングにより決定する送信信号の種類であってもよい。
本実施形態の通信システムは、N本のアンテナを備え、OFDM方式で通信するパケット送信装置a3とM本のアンテナを備えるパケット受信装置b3とを備える。
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の通信システムは、スキャッタードパイロットを含む信号を送信するパケット送信装置が、送信モードに応じてパイロットGIの長さを決定する。本実施形態では、送信モードが、送信アンテナおよび受信アンテナで規定されるMIMO多重情報であるMIMO(Multi Input Multi Output:マルチ入力マルチ出力)ランクの情報(空間多重する送信信号系列の数を示す情報)である場合について説明をする。なお、MIMOランクの情報は、空間多重する送信信号系列の数(ストリーム数)に相当する。また、送信モードは、送信ダイバーシチなど送信に使用するアンテナ数、およびプレコーディングにより決定する送信信号の種類であってもよい。
本実施形態の通信システムは、N本のアンテナを備え、OFDM方式で通信するパケット送信装置a3とM本のアンテナを備えるパケット受信装置b3とを備える。
図21は、本発明の第3の実施形態に係るパケット送信装置a3の構成を示す概略ブロック図である。パケット送信装置a3は、復元部a301、送信パケット管理部a302、制御信号生成部a311、シンボル配置設定部a321、及びストリーム信号生成部a3−1〜a3−Nを含んで構成され、ストリーム信号生成部a3−1〜a3−Nにはそれぞれアンテナ部c1−1〜c1−Nが接続されている。
ストリーム信号生成部a3−1〜a3−Nは、それぞれ同様の構成及び機能を有するので、その一つ(ストリーム信号生成部a3−1)を代表して説明する。ストリーム信号生成部a3−1は、ノーマルGIシンボル生成部a33、パイロットGIシンボル生成部a34、多重部a35、送信部a36を含んで構成され、情報データ信号から生成したN個のストリーム信号を同時に送信する。
ノーマルGIシンボル生成部a33は、符号部a331、変調部a332、マッピング部a333、IFFT部a334、ノーマルGI挿入部a335を含んで構成される。パイロットGIシンボル生成部a34は、マッピング部a343、IFFT部a344、パイロットGI挿入部a345を含んで構成される。
アンテナ部c1−1は、後述するパケット受信装置b3から送信された応答信号を含む信号を受信する。また、アンテナ部c1−1は、パケット送信装置a3のストリーム信号生成部a3−1が生成した信号を送信する。
復元部a301は、アンテナ部c1−1を介して受信したパケット受信装置b3からの信号を復元処理可能な周波数帯へ変換する。また、復元部a301は、周波数帯へ変換した信号に対して帯域制限を行うフィルタリング処理し、アナログ信号からデジタル信号への変換(Analogue to Digital変換)を行う。
また、復元部a301は、変換したデジタル信号に対してデータ復調、誤り訂正復号などの復元処理を行い、パケット受信装置b3からの信号に含まれるMIMOランクの情報を取り出す。ここで、復元部a301は、受信信号の伝送方式に基づいて受信信号を復元処理する公知の機能を有する。
なお、本実施形態では、復元部a301がアンテナ部c1−1に接続される場合について説明をしたが、他のアンテナ部c1−2〜c1−Nに接続されていてもよい。
また、復元部a301は、変換したデジタル信号に対してデータ復調、誤り訂正復号などの復元処理を行い、パケット受信装置b3からの信号に含まれるMIMOランクの情報を取り出す。ここで、復元部a301は、受信信号の伝送方式に基づいて受信信号を復元処理する公知の機能を有する。
なお、本実施形態では、復元部a301がアンテナ部c1−1に接続される場合について説明をしたが、他のアンテナ部c1−2〜c1−Nに接続されていてもよい。
送信パケット管理部a302は、MIMOランク、送信アンテナ数、及びパイロットGI長を対応付けたランク−ガードインターバル情報(図22)を記憶する。
送信パケット管理部a302は、復元部a301からの情報のMIMOランクに基づき、送信アンテナ数、次に送信するパケットのパイロットGI長を決定する。送信パケット管理部a302が行うパイロットGI長の決定の詳細については後述する。
送信パケット管理部a302は、MIMOランクの情報を制御信号生成部a311に出力する。
送信パケット管理部a302は、復元部a301からの情報のMIMOランクに基づき、送信アンテナ数、次に送信するパケットのパイロットGI長を決定する。送信パケット管理部a302が行うパイロットGI長の決定の詳細については後述する。
送信パケット管理部a302は、MIMOランクの情報を制御信号生成部a311に出力する。
また、送信パケット管理部a302は、ストリーム信号生成部a3−1〜a3−Nのうち決定した送信アンテナ数のストリーム信号生成部a3−1〜a3−Nに、送信パケットを送信させる制御を行う。
また、送信パケット管理部a302は、パイロットGIをロングGIとすることを決定した場合、パイロットシンボルにロングGIを付加する制御を、シンボル配置設定部a321及びパイロットGI挿入部a345に対して行う。
また、送信パケット管理部a302は、パイロットGIをロングGIとすることを決定した場合、パイロットシンボルにロングGIを付加する制御を、シンボル配置設定部a321及びパイロットGI挿入部a345に対して行う。
制御信号生成部a311は、送信パケット管理部a302から入力されたMIMOランクの情報をパケット受信装置b3に通知するための信号(制御信号)を生成する。なお、制御信号にHARQの再送回数、MCSなどの送信パラメータ、パイロット配置位置などの送信信号フォーマット情報の通知を含んでもよい。また、制御信号は誤り訂正符号化、データ変調が施されていることが好ましい。
制御信号生成部a311は、制御信号に対し、誤り訂正符号化、データ変調を施した変調シンボル(制御シンボル)をマッピング部a333に出力する。
制御信号生成部a311は、制御信号に対し、誤り訂正符号化、データ変調を施した変調シンボル(制御シンボル)をマッピング部a333に出力する。
シンボル配置設定部a321は、シンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a33及びパイロットGIシンボル生成部a34に出力する。シンボル配置設定部a321が出力する配置情報は、情報データシンボル、制御シンボル、パイロットシンボルを配置するリソースエレメントを示す情報がある。
符号部a331は、入力された情報データ信号を、この情報データ信号を受信するパケット受信装置b3において誤り検出、誤り訂正ができるように、この情報データ信号に冗長ビットを付加する。なお、本実施形態では、情報データ信号をストリーム毎に符号化しているが、情報データ信号を符号化した後、各ストリームに割り振ってもよい。
変調部a332は、符号部a331からの入力された符号化ビットに対して、QPSK、16QAMなどのデータ変調を行い、情報データシンボルを生成する。なお、データ変調方式は、ストリーム毎に異なってもよい。
マッピング部a333は、シンボル配置設定部a321から入力されたシンボル配置情報、送信パケット管理部a302から入力されるGI長に関する情報に基づいて、変調部a332が変調した情報データシンボル及び制御シンボルを、送信パケットを構成するリソースエレメントに配置する。また、マッピング部a333は、パイロットシンボルを配置するリソースエレメントにはゼロ(ヌル、null)を配置する。
IFFT部a334は、マッピング部a333が配置したシンボルを、同一OFDMシンボルで送信するシンボル毎にIFFT処理を行い、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。IFFT部a334は、変換した時間領域の信号をノーマルGI挿入部a335に出力する。
ノーマルGI挿入部a335は、IFFT部a334が変換した時間領域の信号に対して、ノーマルGIを挿入して生成したノーマルGI−OFDMシンボルを多重部a35に出力する。
パイロットGIシンボル生成部a34のマッピング部a343は、シンボル配置設定部a321から入力されたシンボル配置情報、送信パケット管理部a302から入力されるGI長に関する情報に基づいて、パイロットシンボルをリソースエレメントに配置する。また、マッピング部a343は、情報データシンボル、制御シンボル、他のストリーム信号生成部a3−2〜a3−Nがパイロットシンボルを配置するリソースエレメントにゼロ(ヌル、null)を配置する。
IFFT部a344は、マッピング部a343が配置した信号を、同一OFDMシンボルで送信する信号毎にIFFT処理を行い、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。IFFT部a344は、変換した時間領域の信号をパイロットGI挿入部a345に出力する。
パイロットGI挿入部a345は、IFFT部a344が変換した時間領域の信号に対して、送信パケット管理部a302からの制御に基づいて、ノーマルGI又はロングGIであるパイロットGIを挿入して生成したパイロットGI−OFDMシンボルを多重部a35に出力する。
パイロットGI挿入部a345が付加するパイロットGIの一例については、シンボル配置情報とあわせて後述する。
パイロットGI挿入部a345が付加するパイロットGIの一例については、シンボル配置情報とあわせて後述する。
多重部a35は、ノーマルGIシンボル生成部a33から入力されたノーマルGI−OFDMシンボルとパイロットGIシンボル生成部a34から入力されたパイロットGI−OFDMシンボルとを加算(多重)する。すなわち、多重部a35は、ノーマルGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとパイロットGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとが周波数分割多重した信号を出力する。特に、OFDM方式においては、多重部a35は、ノーマルGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとパイロットGI−OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアとが直交周波数分割多重している信号を出力する。
送信部a36は、多重部a35からの出力信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、帯域制限を行うフィルタリング処理、さらに送信可能な周波数帯域に変換を行い、アンテナ部c1−1を介して送信する。
<ランク−ガードインターバル情報>
本実施形態では、送信する信号の送信パラメータに基づいて、送信パケットを構成する一部のリソースエレメントに配置した変調シンボルの有効シンボルに付加するガードインターバル長を可変する。具体的には、本実施形態では、送信パラメータを、MIMOのランク情報として、ランク−ガードインターバル情報に基づいて、ガードインターバル長を可変する。また、本実施形態では、受信装置において伝搬路推定に用いたれるパイロットシンボルに付加するガードインターバル長を可変する。
図22は、本実施形態に係る送信パケット管理部a302が予め記憶するランク−ガードインターバル情報の一例を示す図である。ランク−ガードインターバル情報は、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、MIMOランク(MIMO Rank)、送信アンテナ数、及びガードインターバル長の各項目の列を有している。
本実施形態では、送信する信号の送信パラメータに基づいて、送信パケットを構成する一部のリソースエレメントに配置した変調シンボルの有効シンボルに付加するガードインターバル長を可変する。具体的には、本実施形態では、送信パラメータを、MIMOのランク情報として、ランク−ガードインターバル情報に基づいて、ガードインターバル長を可変する。また、本実施形態では、受信装置において伝搬路推定に用いたれるパイロットシンボルに付加するガードインターバル長を可変する。
図22は、本実施形態に係る送信パケット管理部a302が予め記憶するランク−ガードインターバル情報の一例を示す図である。ランク−ガードインターバル情報は、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、MIMOランク(MIMO Rank)、送信アンテナ数、及びガードインターバル長の各項目の列を有している。
この図は、MIMOランクが大きい値になるとガードインターバルが長くなることを示し、また、送信アンテナ数が大きい値になるとガードインターバルが長くなることを示す。すなわち、送信パケット管理部a302は、送信信号系列の数が予め定めた値より大きい場合に、パイロットGIの長さをノーマルGIより長い長さに決定する。つまり、自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、パイロットGIの長さを長い長さに決定する。
この図は、例えば、送信パケット管理部a302がMIMOランク「0」を取得した場合、送信パケット管理部a302が、ストリーム信号生成部a3−1〜a3−Nのうち送信アンテナ数「1」のストリーム信号生成部a3−1〜a3−N(例えば、ストリーム信号生成部a3−1)に、送信パケットを送信させる制御を行うことを示す。また、この場合、送信パケット管理部a302が、シンボル配置設定部a321及びパイロットGI挿入部a345に対して「ノーマルGI」を付加する制御を行うことを示す。この場合、シンボル配置設定部a321は、図5に示すシンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a33及びパイロットGIシンボル生成部a34に出力する。ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a333は、図6に示すマッピングを行い、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a343は、図7に示すマッピングを行う。また、ストリーム信号生成部a3−1の多重部a35は、図8に示す信号を出力する。
また、この図は、例えば、送信パケット管理部a302がMIMOランク「1」を取得した場合、送信パケット管理部a302が、ストリーム信号生成部a3−1〜a3−Nのうち送信アンテナ数「2」のストリーム信号生成部a3−1〜a3−N(ストリーム信号生成部a3−1、a3−2とする)に、送信パケットを送信させる制御を行うことを示す。この場合、送信パケット管理部a302が、シンボル配置設定部a321及びパイロットGI挿入部a345に対して「ロングGI」を付加する制御を行うことを示す。
この場合、シンボル配置設定部a321は、図23に示すシンボル配置情報をストリーム信号生成部a3−1に出力する。ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a333は、図25に示すマッピングを行い、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a343は、図26に示すマッピングを行う。ストリーム信号生成部a3−1の多重部a35は図28に示す信号を出力する。また、シンボル配置設定部a321は、図24に示すシンボル配置情報をストリーム信号生成部a3−2に出力する。ストリーム信号生成部a3−2のマッピング部a333は、図26に示すマッピングを行い、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a343は、図27に示すマッピングを行う。ストリーム信号生成部a3−2の多重部a35は図29に示す信号を出力する。
MIMOランクが大きくなると空間多重数が大きくなるため、より高精度な伝搬路推定が必要となる。よって、ランク−ガードインターバル情報は、要求される伝送品質、Qosを満たすように、MIMOランクとガードインターバル長とが対応付けられている。
<マッピングについて>
以下、シンボル配置情報に基づいたマッピングついて説明をする。
まず、MIMOランクが「0」である場合について説明をする。MIMOランク「0」の場合、図22が示すように、パケット送信装置a3は、「1」本の送信アンテナから送信パケットを送信、つまり、「1」のストリーム信号生成部a3−1〜a3−N(例えば、ストリーム信号生成部a3−1)にて生成したシンボルを送信パケットとして送信する。この場合、シンボル配置設定部a321は、図5に示すシンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a33及びパイロットGIシンボル生成部a34に出力する。ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a333は、図6に示すマッピングを行い、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a343は、図7に示すマッピングを行う。また、多重部a35は、図8に示す信号を出力する。
以下、シンボル配置情報に基づいたマッピングついて説明をする。
まず、MIMOランクが「0」である場合について説明をする。MIMOランク「0」の場合、図22が示すように、パケット送信装置a3は、「1」本の送信アンテナから送信パケットを送信、つまり、「1」のストリーム信号生成部a3−1〜a3−N(例えば、ストリーム信号生成部a3−1)にて生成したシンボルを送信パケットとして送信する。この場合、シンボル配置設定部a321は、図5に示すシンボル配置情報をノーマルGIシンボル生成部a33及びパイロットGIシンボル生成部a34に出力する。ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a333は、図6に示すマッピングを行い、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a343は、図7に示すマッピングを行う。また、多重部a35は、図8に示す信号を出力する。
次に、MIMOランクが「1」である場合について、図23〜27を用いて説明をする。送信パケット管理部a302がMIMOランク「1」をシンボル配置設定部a321に入力すると、図23に示すシンボル配置情報をストリーム信号生成部a3−1のノーマルGIシンボル生成部a33及びパイロットGIシンボル生成部a34に出力し、図24に示すシンボル配置情報をストリーム信号生成部a3−2のノーマルGIシンボル生成部a33及びパイロットGIシンボル生成部a34に出力する。
図23は、MIMOランク「1」において、ストリーム信号生成部a3−1から出力される信号(第1ストリーム信号)のシンボル配置情報の一例を示す図である。この図は、送信パケットを、12個のサブキャリア及び14個のOFDMシンボルを用いて送信する場合を示す。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l(OFDMシンボルインデックス)、縦軸はサブキャリア番号k(サブキャリアインデックス)である。リソースエレメント(k,l)は、第kサブキャリアかつ第lOFDMシンボルのリソースエレメントを示す。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l(OFDMシンボルインデックス)、縦軸はサブキャリア番号k(サブキャリアインデックス)である。リソースエレメント(k,l)は、第kサブキャリアかつ第lOFDMシンボルのリソースエレメントを示す。
白抜きのリソースエレメントは情報データシンボルを割り当てる位置(情報データシンボル配置位置)、斜線で塗りつぶしたリソースエレメント(位置)は第1ストリーム用パイロットシンボルを割り当てる位置(第1ストリーム用パイロットシンボル配置位置)、格子状で塗りつぶしたリソースエレメントは制御信号生成部a311が出力する制御シンボルを割り当てる位置(制御シンボル配置位置)、斜線の格子状で塗りつぶしたリソースエレメントはストリーム信号生成部a3−1において信号配置禁止リソースエレメントである。なお、信号配置禁止リソースエレメントは、他のストリーム信号生成部a3−2〜a3−N(本例では、ストリーム信号生成部a3−2)においてパイロットシンボル(第2ストリーム用パイロットシンボル)を割り当てる位置である。
図24は、ストリーム信号生成部a3−2から出力される信号(第2ストリーム信号)のシンボル配置情報の一例を示す図である。この図は、送信パケットを、12個のサブキャリア及び14個のOFDMシンボルを用いて送信する場合を示す。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l(OFDMシンボルインデックス)、縦軸はサブキャリア番号k(サブキャリアインデックス)である。リソースエレメント(k,l)は、第kサブキャリアかつ第lOFDMシンボルのリソースエレメントを示す。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l(OFDMシンボルインデックス)、縦軸はサブキャリア番号k(サブキャリアインデックス)である。リソースエレメント(k,l)は、第kサブキャリアかつ第lOFDMシンボルのリソースエレメントを示す。
白抜きのリソースエレメントは情報データシンボルを割り当てる位置(情報データシンボル配置位置)、斜線で塗りつぶしたリソースエレメントは第2ストリーム用パイロットシンボルを割り当てる位置(第2ストリーム用パイロットシンボル配置位置)、斜線の格子状で塗りつぶしたリソースエレメントはストリーム信号生成部a3−2において信号配置禁止リソースエレメントである。なお、信号配置禁止リソースエレメントは、他のストリーム信号生成部a3−1、a3−3〜a3−N(本例では、ストリーム信号生成部a3−1)においてパイロットシンボル(本例では、第1ストリーム用パイロットシンボル)を割り当てる位置である。
なお、データ配置情報は、図5、図23、図24に基づいて、ノーマルGIを付加するリソースエレメント及びロングGIを付加するリソースエレメントを示す情報であってもよい。
なお、データ配置情報は、図5、図23、図24に基づいて、ノーマルGIを付加するリソースエレメント及びロングGIを付加するリソースエレメントを示す情報であってもよい。
図25〜27を用いてMIMOランク「1」の場合におけるマッピングについて説明をする。
図25は、ストリーム生成部a3−1のマッピング部a333に、シンボル配置設定部a321から、シンボル配置情報として図23が入力された場合において、前記マッピング部a333が行うシンボルのマッピングの一例を示す図である。この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図25は、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a333が、実線で示したリソースエレメントのうち、白抜きのリソースエレメントに情報データシンボルをマッピングし、格子状で塗りつぶしたリソースエレメントに制御シンボルをマッピングすることを示す。また、この図は、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a333が、鎖線で示したリソースエレメントにはゼロをマッピングすることを示し、図23において斜線で塗りつぶした第1ストリーム用パイロットシンボル配置位置、及び、斜めの格子状で塗りつぶした信号配置禁止リソースエレメントにゼロを配置することを示す。
また、この図は、第1ストリーム用パイロットシンボルを配置するリソースエレメント(k1、l1)、及びシンボル信号配置禁止リソースエレメント(k2、l2)に対して時間方向に一つ前のリソースエレメント(k1、l1−1)、(k2、l2−1)にシンボルを配置しないことを示す。
なお、ストリーム信号生成部a3−1のパイロットGI挿入部a345は、リソースエレメント(k1、l1−1)にロングGIを挿入する。また、ストリーム信号生成部a3−2のパイロットGI挿入部a345は、リソースエレメント(k2、l2−1)にロングGIを挿入する。
なお、ストリーム信号生成部a3−1のパイロットGI挿入部a345は、リソースエレメント(k1、l1−1)にロングGIを挿入する。また、ストリーム信号生成部a3−2のパイロットGI挿入部a345は、リソースエレメント(k2、l2−1)にロングGIを挿入する。
また、この場合、ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a343が行うパイロットシンボルのマッピングは、図7と同じであるので、説明は省略する。
図26は、ストリーム生成部a3−2のマッピング部a333に、シンボル配置設定部a321から、シンボル配置情報として図24が入力された場合において、前記マッピング部a333が行うシンボルのマッピングの一例を示す図である。この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図26は、ストリーム信号生成部a3−2のマッピング部a333が、実線で示したリソースエレメントのうち、白抜きのリソースエレメントに情報データシンボルをマッピングすることを示す。また、この図は、ストリーム信号生成部a3−2のマッピング部a333が、鎖線で示したリソースエレメントにはゼロを配置することを示し、図24において斜線で塗りつぶした第2ストリーム用パイロットシンボル配置位置、及び、斜めの格子状で塗りつぶしたシンボル配置禁止位置にゼロを配置することを示す。
また、この図は、第2ストリーム用パイロットシンボルを配置するリソースエレメント(k1、l1)、及びシンボル配置禁止位置(k2、l2)に対して時間方向に一つ前のリソースエレメント(k1、l1−1)、(k2、l2−1)にシンボルを配置しないことを示す。
なお、ストリーム信号生成部a3−2のパイロットGI挿入部a345は、リソースエレメント(k1、l1−1)にロングGIを挿入する。
なお、ストリーム信号生成部a3−2のパイロットGI挿入部a345は、リソースエレメント(k1、l1−1)にロングGIを挿入する。
図27は、本実施形態に係るストリーム信号生成部a3−2のマッピング部a343が行うパイロットシンボルのマッピングの一例を示す図である。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
この図において、横軸はOFDMシンボル番号l、縦軸はサブキャリア番号kである。
図27は、ストリーム信号生成部a3−2のマッピング部a343が、実線で示され、斜線で塗りつぶしたリソースエレメントに第2ストリーム用パイロットシンボルを配置することを示す。また、この図は、ストリーム信号生成部a3−2のマッピング部a343が、鎖線で示したリソースエレメントにはゼロを配置することを示し、図24において白抜きの情報データシンボル配置位置及び斜めの格子状で塗りつぶしたシンボル配置禁止位置にゼロを配置することを示す。
ストリーム信号生成部a3−1のマッピング部a333及びマッピング部a343が、それぞれ、図25、図7で示すように配置した場合おいて、ストリーム信号生成部a3−1の多重部a35が出力する信号の周波数成分と時間成分を、図28に示す。
図28は、本実施形態に係るストリーム信号生成部a3−1の多重部a35がノーマルGIシンボル生成部a33から入力されたノーマルGI−OFDMシンボルとパイロットGIシンボル生成部a34から入力されたパイロットGI−OFDMシンボルとを多重したシンボルの一例を示す概略図である。この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
図28は、本実施形態に係るストリーム信号生成部a3−1の多重部a35がノーマルGIシンボル生成部a33から入力されたノーマルGI−OFDMシンボルとパイロットGIシンボル生成部a34から入力されたパイロットGI−OFDMシンボルとを多重したシンボルの一例を示す概略図である。この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
また、この図において、斜線による網掛けで示した部分が第1ストリーム用パイロットシンボルを示し、斜めの格子状による網掛けで示した部分がゼロであることを示し、縦線による網掛けで示した部分はガードインターバルを示している。
このように、ストリーム信号生成部a3−1は、情報データシンボル、制御シンボルにノーマルGIを付加し、パイロットシンボルにロングGIを付加する。また、ストリーム信号生成部a3−1は、シンボル配置禁止位置(k2、l2)および(k2、l2)に対して時間方向に一つ前のリソースエレメント(k2、l2−1)には、ノーマルGI−OFDMシンボルおよびパイロットGI−OFDMシンボルのどちらのシンボルも配置しないことを示す。
このように、ストリーム信号生成部a3−1は、情報データシンボル、制御シンボルにノーマルGIを付加し、パイロットシンボルにロングGIを付加する。また、ストリーム信号生成部a3−1は、シンボル配置禁止位置(k2、l2)および(k2、l2)に対して時間方向に一つ前のリソースエレメント(k2、l2−1)には、ノーマルGI−OFDMシンボルおよびパイロットGI−OFDMシンボルのどちらのシンボルも配置しないことを示す。
ストリーム信号生成部a3−2のマッピング部a333及びマッピング部a343が、それぞれ、図26、図27で示すように配置した場合おいて、ストリーム信号生成部a3−2の多重部a35が出力する信号の周波数成分と時間成分を、図29に示す。
図29は、本実施形態に係るストリーム信号生成部a3−2の多重部a35がノーマルGIシンボル生成部a33から入力されたノーマルGI−OFDMシンボルとパイロットGIシンボル生成部a34から入力されたパイロットGI−OFDMシンボルとを多重したシンボルの一例を示す概略図である。この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
図29は、本実施形態に係るストリーム信号生成部a3−2の多重部a35がノーマルGIシンボル生成部a33から入力されたノーマルGI−OFDMシンボルとパイロットGIシンボル生成部a34から入力されたパイロットGI−OFDMシンボルとを多重したシンボルの一例を示す概略図である。この図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。
また、この図において、斜線による網掛けで示した部分が第2ストリーム用パイロットシンボルを示し、斜めの格子状による網掛けで示した部分がゼロであることを示し、縦線による網掛けで示した部分はガードインターバルを示している。
このように、ストリーム信号生成部a3−2は、情報データシンボル、制御シンボルにノーマルGIを付加し、パイロットシンボルにロングGIを付加する。また、ストリーム信号生成部a3−2は、シンボル配置禁止位置(k2、l2)および(k2、l2)に対して時間方向に一つ前のリソースエレメント(k2、l2−1)には、ノーマルGI−OFDMシンボルおよびパイロットGI−OFDMシンボルのどちらのシンボルを配置しないことを示す。
このように、ストリーム信号生成部a3−2は、情報データシンボル、制御シンボルにノーマルGIを付加し、パイロットシンボルにロングGIを付加する。また、ストリーム信号生成部a3−2は、シンボル配置禁止位置(k2、l2)および(k2、l2)に対して時間方向に一つ前のリソースエレメント(k2、l2−1)には、ノーマルGI−OFDMシンボルおよびパイロットGI−OFDMシンボルのどちらのシンボルを配置しないことを示す。
<パケット送信装置a3の動作について>
以下、パケット送信装置a3の動作について説明する。
図30は、本実施形態に係るパケット送信装置a3の動作を表すフローチャートである。なお、図30は、パケット送信装置a3がMIMOランク情報として図22のテーブルを保持している場合である。
以下、パケット送信装置a3の動作について説明する。
図30は、本実施形態に係るパケット送信装置a3の動作を表すフローチャートである。なお、図30は、パケット送信装置a3がMIMOランク情報として図22のテーブルを保持している場合である。
(ステップS301)パケット送信装置a3は、パケット受信装置b3からのMIMOランクの情報を含む制御信号を受信する。その後、ステップS302に進む。
(ステップS302)パケット送信装置a3は、ステップS301にて受信した制御信号からMIMOランクの情報を取得し、取得したMIMOランクが1以上であるか否かを判断する。MIMOランクが1より小さい場合(NO)、ステップS303に進む。一方、MIMOランクが1以上である場合(YES)、ステップS305に進む。
(ステップS302)パケット送信装置a3は、ステップS301にて受信した制御信号からMIMOランクの情報を取得し、取得したMIMOランクが1以上であるか否かを判断する。MIMOランクが1より小さい場合(NO)、ステップS303に進む。一方、MIMOランクが1以上である場合(YES)、ステップS305に進む。
(ステップS303)パケット送信装置a3は、全てのシンボルにノーマルGIを付加するようにマッピングを行う。その後、ステップS304に進む。
(ステップS304)パケット送信装置a3は、全てのシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS307に進む。
(ステップS304)パケット送信装置a3は、全てのシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS307に進む。
(ステップS305)パケット送信装置a3は、パイロットシンボルにロングGIを付加し、他のシンボルにノーマルGIを付加するようにマッピングを行う。その後、ステップS306に進む。
(ステップS306)パケット送信装置a3は、パイロットシンボルにロングGIを付加し、他のシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS307に進む。
(ステップS306)パケット送信装置a3は、パイロットシンボルにロングGIを付加し、他のシンボルにノーマルGIを付加した送信パケットを生成する。その後、ステップS307に進む。
(ステップS307)パケット送信装置a3は、ステップS304又はステップS306で生成した送信パケットを、MIMOランクの情報を送信したパケット受信装置b3に送信する。
<パケット受信装置b3の構成について>
図31は、本実施形態に係るパケット受信装置b3の構成を示す概略ブロック図である。パケット受信装置b3は、制御信号検出部b31、シンボル処理部b3−1〜b3−M、フィルタ部b304、ストリーム検出部b35−1〜b35−N、RSSI部b34、及び制御信号生成部b33を含んで構成され、シンボル処理部b3−1〜b3−Mにはそれぞれアンテナ部c2−1〜c2−Mが接続されている。
図31は、本実施形態に係るパケット受信装置b3の構成を示す概略ブロック図である。パケット受信装置b3は、制御信号検出部b31、シンボル処理部b3−1〜b3−M、フィルタ部b304、ストリーム検出部b35−1〜b35−N、RSSI部b34、及び制御信号生成部b33を含んで構成され、シンボル処理部b3−1〜b3−Mにはそれぞれアンテナ部c2−1〜c2−Mが接続されている。
シンボル処理部b3−1は、制御信号検出部b31に信号を出力するが、それ以外の構成及び機能は、他のシンボル処理部b3−2〜b3−Mと同様であるので、シンボル処理部b3−1を代表して説明する。シンボル処理部b3−1は、受信部b301、パイロットGIシンボル処理部b32、第1のFFT区間抽出部b302、及びFFT部b303を含んで構成される。
パイロットGIシンボル処理部b32は、第2のFFT区間抽出部b322、FFT部b323、第2のデマッピング部b324、伝搬路推定部b325を含んで構成される。
パイロットGIシンボル処理部b32は、第2のFFT区間抽出部b322、FFT部b323、第2のデマッピング部b324、伝搬路推定部b325を含んで構成される。
ストリーム検出部b35−1〜b35−Nは、それぞれ同様の構成及び機能を有するので、その一つ(ストリーム検出部b35−1)を代表して説明する。ストリーム検出部b35−1は、第1のデマッピング部b351、復調部b352、及び復号部b353を含んで構成される。
アンテナ部c2−1〜c2−Mは、パケット送信装置a3から送信された信号を受信する。また、アンテナ部c2−1〜c2−Mは、パケット受信装置b3が生成したMIMOランクの情報を送信する。
制御信号検出部b31は、シンボル処理部b3−1の受信部b301から入力される信号の制御信号からMIMOランクの情報を取得してシンボル処理部b3−1〜b3−Mに出力する。
受信部b301は、アンテナ部c2−1にて受信したパケット送信装置a3からの信号を、信号検出処理などの信号処理可能な周波数帯へ変換し、さらに帯域制限するフィルタリング処理、及び、フィルタリング処理した信号をアナログ信号からデジタル信号に変換(Analogue to Digital変換)する。
受信部b301は、前記デジタル信号をパイロットGIシンボル処理部b32及び第1のFFT区間抽出部b302に出力する。
また、シンボル処理部b3−1の受信部b301は、受信信号を制御信号検出部b31に出力する。
受信部b301は、前記デジタル信号をパイロットGIシンボル処理部b32及び第1のFFT区間抽出部b302に出力する。
また、シンボル処理部b3−1の受信部b301は、受信信号を制御信号検出部b31に出力する。
パイロットGIシンボル処理部b32の第2のFFT区間抽出部b322は、受信部b301から入力された信号からパイロットシンボルが配置されているパイロットGI−OFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。なお、FFT区間Teffの抽出は、パケット受信装置b3が受信する受信信号であって、該受信信号の先行波に同期して、抽出することが望ましい。パイロットシンボルが配置されているパイロットGI−OFDMシンボルの位置は、制御信号により送信装置a1から受信装置b1へ通知したり、あるいは、受信装置b1が受信信号を構成する全てのOFDMシンボルを検索することにより可能となる。
例えば、第2のFFT区間抽出部b322は、MIMOランクが1以上の場合、図13で示すように、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することによりパイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。図13は、MIMOランクが1より大きい場合であり、パイロットGI−OFDMシンボルにはロングGIが付加されている。なお、図13は、パイロットGI−OFDMがロングGIを付加している場合を示したが、パイロットGI−OFDMがノーマルGIを付加している場合(MIMOランクが1より小さい場合)においても同様に、パイロットシンボルを配置した第2、6、9、13番のOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
FFT部b323は、時間領域の信号である第2のFFT区間抽出部b322が抽出したシンボル区間に対して、高速フーリエ変換処理を行い、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。FFT部b323は、変換した周波数領域の信号を第2のデマッピング部b324に出力する。
第2のデマッピング部b324は、FFT部b323が変換した周波数領域の信号から、パイロットシンボルが配置されているリソースエレメントのシンボルを抽出する。第2のデマッピング部b324は、抽出したパイロットシンボルを伝搬路推定部b325に出力する。
伝搬路推定部b325は、第2のデマッピング部b324が抽出したパイロットシンボルと既知のパイロットシンボルの波形(位相、振幅)とを比較して、フェージングなどによる振幅と位相の変動(伝搬路の伝達関数)を推定(伝搬路推定)し、その伝搬路推定値をフィルタ部b304に出力する。なお、伝搬路推定部b325は、パイロットシンボル以外のシンボル、例えば、制御シンボルやプリアンブル信号のシンボル等を用いて伝搬路推定をしてもよい。
第1のFFT区間抽出部b302は、受信部b301から入力された信号からノーマルGIの区間を除去して、情報データシンボルあるいは制御シンボルが配置されているノーマルGI−OFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。なお、FFT区間Teffの抽出は、第2のFFT区間抽出部b122と同様の同期により、抽出することが望ましい。
例えば、第2のFFT区間抽出部b322は、MIMOランクが1以上の場合、図14で示すように、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することにより、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。なお、図14は、MIMOランクが1以上の場合である場合であるが、パイロットGI−OFDMがノーマルGIを付加している場合(MIMOランクが1より小さい場合)においても同様に、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
例えば、第2のFFT区間抽出部b322は、MIMOランクが1以上の場合、図14で示すように、受信信号から抽出するFFT区間以外(ガードインターバル)を除去することにより、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。なお、図14は、MIMOランクが1以上の場合である場合であるが、パイロットGI−OFDMがノーマルGIを付加している場合(MIMOランクが1より小さい場合)においても同様に、情報データシンボルあるいは制御シンボルを配置した全てのOFDMシンボルのFFT区間Teffを抽出する。
FFT部b303は、時間領域の信号である第1のFFT区間抽出部b302が抽出したシンボル区間に対して、高速フーリエ変換処理を行い、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。FFT部b303は、変換した周波数領域の信号をフィルタ部b304に出力する。
フィルタ部b304は、シンボル処理部b3−1〜b3−MのFFT部b303から入力されたシンボルについて、ストリーム分離及び伝搬路補償を行う。
具体的に、フィルタ部b304は、伝搬路推定部b325が推定した伝搬路推定値に基づいて、ZF基準、MMSE基準等を用いた重み係数を算出して、ストリーム分離を行う。
以下、ストリームの分離方法の原理について説明をする。
具体的に、フィルタ部b304は、伝搬路推定部b325が推定した伝搬路推定値に基づいて、ZF基準、MMSE基準等を用いた重み係数を算出して、ストリーム分離を行う。
以下、ストリームの分離方法の原理について説明をする。
送信アンテナ数と受信アンテナ数がそれぞれN×MであるMIMOシステムでは、パケット受信装置b3が受信した空間多重信号の第kサブキャリアにおけるシンボルR(k)は、式(2)〜(5)の行列R(k)、H(k)、S(k)、及びN(k)を用いて、式(1)で表せる。
ここで、H(k)は送信アンテナと受信アンテナ間のそれぞれの伝搬路特性であり、S(k)は送信アンテナ毎の送信シンボルである。つまり、S(k)を構成するN個の要素S1(k),・・・,SN(k)は、それぞれ、パケット送信装置a3のアンテナc1−1〜c1−Nから送信されたストリーム信号の第kサブキャリアのシンボルである。また、N(k)は受信アンテナ毎の雑音であり、Tは転置行列を表す。
また、ZF基準、MMSE基準に基づいた重み係数WZF(k)、WMMSE(k)は、H(k)を用いて、式(6)、(7)で表せる。
ここで、Hは行列の複素共役転置、−1は逆行列、σ2は雑音電力、IMはM×Mの単位行列を表す。
フィルタ部b304は、算出した重み係数をシンボル処理部b3−2〜b3−MのFFT部b303から入力されたシンボルR(k)に乗算することにより、各ストリームの変調シンボル系列S(k)を算出する。
なお、本実施形態では、線形フィルタを用いて各ストリームを分離しているが、PIC(Parallel Interfrence Canceller)、SIC(Succsessive Interference Canceller)、MLD(Maximum Likelihood Detection)などの非線形処理を用いて分離することも可能である。
フィルタ部b304は、算出した重み係数をシンボル処理部b3−2〜b3−MのFFT部b303から入力されたシンボルR(k)に乗算することにより、各ストリームの変調シンボル系列S(k)を算出する。
なお、本実施形態では、線形フィルタを用いて各ストリームを分離しているが、PIC(Parallel Interfrence Canceller)、SIC(Succsessive Interference Canceller)、MLD(Maximum Likelihood Detection)などの非線形処理を用いて分離することも可能である。
ストリーム検出部b35−1は、第1ストリーム信号の変調シンボルを検出する。ストリーム検出部b35−1の第1のデマッピング部b351は、フィルタ部b304が伝搬路補償を行った第1ストリーム信号の変調シンボルに対して、情報データシンボル及び制御シンボルが配置されたサブキャリアのシンボルを抽出(デマッピング)し、復調部b352へ出力する。
復調部b352は、第1のデマッピング部b351が抽出した変調シンボルに対して、QPSKやQAMなど、パケット送信装置a3の変調部a332のデータ変調方式に対応した復調処理を行う。なお、このパケット送信装置a3の変調部a332のデータ変調方式は、制御信号により指定される。
復号部b353は、復調部b352が変調した信号に対して、復号処理を行い、復号処理結果のビット列である情報データ信号を出力する。
なお、ストリーム検出部b35−Nは、第Nストリーム信号の変調シンボルを、同様の処理により検出する。
復号部b353は、復調部b352が変調した信号に対して、復号処理を行い、復号処理結果のビット列である情報データ信号を出力する。
なお、ストリーム検出部b35−Nは、第Nストリーム信号の変調シンボルを、同様の処理により検出する。
RSSI部b34は、受信部b301から入力された受信信号の受信信号強度を測定し、測定結果を制御信号生成部b33に出力する。
制御信号生成部b33は、RSSI部b34が測定した受信信号強度を用いて、及びパケット受信装置b3が次の送信を要求する送信パケットに要求される受信品質、Qosに基づき、送信パケットを送信する際のMIMOランクを選択し、選択したMIMOランク含む制御信号を生成する。
制御信号生成部b33は、生成した制御信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、さらに送信可能な周波数帯域に変換する。変換された制御信号は、アンテナ部c2−1を介して、パケット送信装置a3に送信される。
制御信号生成部b33は、生成した制御信号をアナログ信号に変換し(Digital to Analogue変換)、さらに送信可能な周波数帯域に変換する。変換された制御信号は、アンテナ部c2−1を介して、パケット送信装置a3に送信される。
このように、本実施形態によれば、MIMOランクに基づいて、パイロットシンボルが配置されたパイロットGI−OFDMシンボルのパイロットGIの長さを、ノーマルGIとロングGIで制御することにより、長遅延波が生じる伝搬環境においても高いMIMOランクを用いた送信ができる。その結果、長遅延波が生じる伝搬環境において、伝送効率の向上が可能となる。
具体的には、パケット送信装置a3は、MIMOランクが高く自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、パイロットGIの長さを長い長さに切り替える。よって、長遅延波が到来する伝搬路環境において、パケット送信装置が高いMIMOランクの選択し、パケット受信装置が高精度な伝搬路推定、復調および復号が必要な高伝送レートで信号を送信した場合であっても、パケット受信装置は、受信品質の劣化を抑えることができる。
具体的には、パケット送信装置a3は、MIMOランクが高く自装置が送信する信号の伝送レートが高い場合、パイロットGIの長さを長い長さに切り替える。よって、長遅延波が到来する伝搬路環境において、パケット送信装置が高いMIMOランクの選択し、パケット受信装置が高精度な伝搬路推定、復調および復号が必要な高伝送レートで信号を送信した場合であっても、パケット受信装置は、受信品質の劣化を抑えることができる。
なお、本発明は、固定ディジタル通信及び移動ディジタル通信に用いることができる。移動ディジタル通信に用いるときは、本発明のパケット送信装置a1〜a3を移動局装置の送信部に用い、本発明のパケット受信装置b1〜b3を基地局装置の受信部に用いることができる。また、移動ディジタル通信に用いるときは、本発明のパケット送信装置a1〜a3を基地局装置の送信部に用い、本発明のパケット受信装置b1〜b3を移動局装置の受信部に用いることができる。
なお、上述した発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルを多数のサブキャリアに分散させて、変調を行うマルチキャリア変調して送信するマルチキャリア伝送方式を用いて通信する無線通信システムで、ガードインターバルを付加して送信する場合に用いることができ、第1の実施形態から第3実施形態では、一例としてOFDM方式を用いて通信する無線通信システムに適用した場合を説明したが、OFDM方式に限定されない。その際にガードインターバルが付加されるシンボルは、マルチキャリアシンボルとなる。
なお、その他のマルチキャリア伝送方式の例としては、OFDMA、MC−CDM、DFT−S−OFDMなどが挙げられる。また、OFDM、OFDMAでは、上記シンボルには変調シンボルが相当し、マルチキャリア変調として、変調シンボルを分散させてサブキャリアに配置し、逆フーリエ変換した後にガードインターバルを付加するOFDM変調を行なう。また、MC−CDMでは、上記シンボルにはチップが相当し、マルチキャリア変調として、変調シンボルに拡散符号を乗算して生成したチップを分散させてサブキャリアに配置し、逆フーリエ変換した後にガードインターバルを付加するMC−CDM変調を行う。また、DFT−S−OFDMでは、上記シンボルには離散スペクトルが相当し、複数のシンボルをフーリエ変換して生成した離散スペクトルを分散させてサブキャリアに配置し、逆フーリエ変換した後にガードインターバルを付加するDFT−S−OFDM変調を行う。
なお、上述した発明は、デジタル信号の基本単位であるシンボルを多数のサブキャリアに分散させて、変調を行うマルチキャリア変調して送信するマルチキャリア伝送方式を用いて通信する無線通信システムで、ガードインターバルを付加して送信する場合に用いることができ、第1の実施形態から第3実施形態では、一例としてOFDM方式を用いて通信する無線通信システムに適用した場合を説明したが、OFDM方式に限定されない。その際にガードインターバルが付加されるシンボルは、マルチキャリアシンボルとなる。
なお、その他のマルチキャリア伝送方式の例としては、OFDMA、MC−CDM、DFT−S−OFDMなどが挙げられる。また、OFDM、OFDMAでは、上記シンボルには変調シンボルが相当し、マルチキャリア変調として、変調シンボルを分散させてサブキャリアに配置し、逆フーリエ変換した後にガードインターバルを付加するOFDM変調を行なう。また、MC−CDMでは、上記シンボルにはチップが相当し、マルチキャリア変調として、変調シンボルに拡散符号を乗算して生成したチップを分散させてサブキャリアに配置し、逆フーリエ変換した後にガードインターバルを付加するMC−CDM変調を行う。また、DFT−S−OFDMでは、上記シンボルには離散スペクトルが相当し、複数のシンボルをフーリエ変換して生成した離散スペクトルを分散させてサブキャリアに配置し、逆フーリエ変換した後にガードインターバルを付加するDFT−S−OFDM変調を行う。
なお、上述した実施形態におけるパケット送信装置a1〜a3、パケット受信装置b1〜b3の一部、例えば、ノーマルGIシンボル生成部a13、a23、a33、パイロットGIシンボル生成部a14、a34、多重部a15、a35、送信部a16、a36、復元部a101、a201、a301、送信パケット管理部a102、a202、a302、制御信号生成部a111、a211、シンボル配置設定部a121、a221、a321、符号部a131、a231、a331、変調部a132、a232、a332、マッピング部a133、a333、IFFT部a134、a334、ノーマルGI挿入部a135、a335、マッピング部a143、a343、IFFT部a144、a344、パイロットGI挿入部a145、a245、a345、誤り検出符号化部a1311、誤り訂正符号化部a1312、パンクチャ部a1314、a2314、内部符号器3121、3122、内部インタリーバ3123、ストリーム信号生成部a3−1〜a3−N、アンテナ部c1、c2、パケット受信装置b1〜b3、パイロットGIシンボル処理部b12、b32、第2のFFT区間抽出部b122、b322、FFT部b123、b323、第2のデマッピング部b124、b324、伝搬路推定部b125、b325、受信部b101、b301、第1のFFT区間抽出部b102、b302、FFT部b103、b303、フィルタ部b104、b304、第1のデマッピング部b105、復調部b106、合成部b108、復号部b109、第1のデマッピング部b351、復調部b352、復号部b353、制御信号生成部b13、b23、b33、RSSI部b24、b34、誤り訂正復号部b1091、誤り検出部b1092、シンボル処理部b3−1〜b3−M、及びストリーム検出部b35−1〜b35−Nをコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、パケット送信装置a1〜a3、パケット受信装置b1〜b3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
a1、a2、a3・・・パケット送信装置、a3−1〜a3−N・・・ストリーム信号生成部、a13、a23、a33・・・ノーマルGIシンボル生成部(第1のマルチキャリアシンボル生成部)、a14、a24、a34・・・パイロットGIシンボル生成部(第2のマルチキャリアシンボル生成部)、a15、a35・・・多重部、a16、a36・・・送信部、a101、a201、a301・・・復元部、a102、a202、a302・・・送信パケット管理部、a111、a211、a311・・・制御信号生成部、a121、a221、a321・・・シンボル配置設定部、a131、a231、a331・・・符号部、a132、a232、a332・・・変調部、a133、a333・・・マッピング部、a134、a334・・・IFFT部、a135、a335・・・ノーマルGI挿入部、a143、a343・・・マッピング部、a144、a344・・・IFFT部、a145、a245、a345・・・パイロットGI挿入部、a1311・・・誤り検出符号化部、a1312・・・誤り訂正符号化部、a1313・・・送信データ記憶部、a1314、a2314・・・パンクチャ部、3121・・・内部符号器、3122・・・内部符号器、3123・・・内部インタリーバ、c1、c1−1〜c1−N・・・アンテナ部、c2、c2−1〜c2−M・・・アンテナ部、b1、b2、b3・・・パケット受信装置、b3−1〜b3−M・・・シンボル処理部、b35−1〜b35−N・・・ストリーム検出部、b12、b22、b32・・・パイロットGIシンボル処理部、b122、b322・・・第2のFFT区間抽出部、b123、b323・・・FFT部、b124、b324・・・第2のデマッピング部、b125、b325・・・伝搬路推定部、b101、b301・・・受信部、b102、b302・・・第1のFFT区間抽出部、b103、b303・・・FFT部、b104、b304・・・フィルタ部、b105・・・第1のデマッピング部、b106・・・復調部、b107・・・ビットLLR記憶部、b108・・・合成部、b109・・・復号部、b351・・・第1のデマッピング部、b352・・・復調部、b353・・・復号部、b13、b23、b33・・・制御信号生成部、b24、b34・・・RSSI部、b1091・・・誤り訂正復号部、b1092・・・誤り検出部
Claims (20)
- デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調した送信信号を送信する送信装置において、
第1のガードインターバルを有する第1のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のOFDMシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させることを特徴とする送信装置。 - デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調した送信信号を送信する送信装置において、
第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1のマルチキャリアシンボル生成部と、
第2のガードインターバルの長さを決定する送信パケット管理部と、
前記送信パケット管理部が決定した長さの第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第2のマルチキャリアシンボル生成部と、
前記第1のマルチキャリアシンボルと前記第2のマルチキャリアシンボルとを多重する多重部と、
前記第1のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第2のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させるシンボル配置設定部と、
を備えることを特徴とする送信装置。 - 前記第2のマルチキャリアシンボル生成部は、前記受信装置にて伝搬路推定に用いられる変調シンボルであるパイロットシンボルに、前記第2のガードインターバルを付加したシンボルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成することを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、自装置が送信した信号の送信パラメータに基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする請求項2又請求項3に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、前記送信パラメータを自装置が送信する信号を再送信する再送回数とすることを特徴とする請求項4に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、自装置が送信した信号を再送信する再送回数が予め定めた再送回数以上である場合、前記第2のガードインターバルの長さを、前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、自装置が送信する信号の送信パラメータにおける伝送レートが高い場合、前記第2のガードインターバルの長さを長い長さに決定することを特徴とする請求項4に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、変調方式に基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする請求項7に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、変数多値数又は符号化率に基づいて、前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする請求項8に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、変数多値数又は符号化率が予め定めた値より大きい場合、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする請求項9に記載の送信装置。
- 前記送信装置は、複数の送信アンテナを介して信号を送信し、
前記送信パケット管理部は、前記送信パラメータとして空間多重する送信信号系列の数を示す情報に基づいて前記第2のガードインターバルの長さを決定することを特徴とする請求項4に記載の送信装置。 - 前記送信パケット管理部は、前記送信信号系列の数が予め定めた値より大きい場合、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする請求項11に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする請求項2又請求項3に記載の送信装置。
- 前記送信パケット管理部は、前記第2のガードインターバルの長さを前記第1のガードインターバルと同じ長さ、又は、第1のガードインターバルより長い長さに決定することを特徴とする請求項2又請求項3に記載の送信装置。
- デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置と、前記送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置と、を具備する通信システムにおいて、
前記送信装置は、
第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1のマルチキャリアシンボル生成部と、
第2のガードインターバルの長さを決定する送信パケット管理部と、
前記送信パケット管理部が決定した長さの第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第2のマルチキャリアシンボル生成部と、
前記第1のマルチキャリアシンボルと前記第2のマルチキャリアシンボルとを多重する多重部と、
前記第1のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第2のマルチキャリアシンボル生成部が生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させるシンボル配置設定部と、
を備え、
前記受信装置は、
前記第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1のFFT区間抽出部と、
前記第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2のFFT区間抽出部と、
を備えることを特徴とする通信システム。 - デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置において、
第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1のFFT区間抽出部と、
前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2のFFT区間抽出部を備えることを特徴とする受信装置。 - デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置における送信方法において、
前記送信装置が、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1の過程と、
前記送信装置が、第2のガードインターバルの長さを決定する第2の過程と、
前記送信装置が、前記第2の過程で決定したガードインターバル長の第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第3の過程と、
前記送信装置が、前記第1の過程で生成したマルチキャリアシンボルと前記第3の過程で生成したマルチキャリアシンボルとを多重する第4の過程と
前記送信装置が、前記第1の過程で生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第3の過程で生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させる第5の過程と、
を有することを特徴とする送信方法。 - デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置における受信方法において、
前記受信装置が、第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1の過程と、
前記受信装置が、前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2の過程と、
を有すること特徴とする受信方法。 - デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置のコンピュータを、
第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルを生成する第1のマルチキャリアシンボル生成手段、
第2のガードインターバルの長さを決定する送信パケット管理手段、
ガードインターバル長決定手段で決定した長さの第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルを生成する第2のマルチキャリアシンボル生成手段、
前記第1のマルチキャリアシンボルと前記第2のマルチキャリアシンボルとを多重する多重手段、
前記第1のマルチキャリアシンボル生成手段で生成した第1のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアと、前記第2のマルチキャリアシンボル生成手段で生成した第2のマルチキャリアシンボル中でシンボルが配置されたサブキャリアとを、同一時刻において前記マルチキャリアを構成する複数のサブキャリアの間で散在させるように配置させるシンボル配置設定手段、
として機能させる送信制御プログラム。 - デジタル信号の基本単位であるシンボルをマルチキャリア変調して送信する送信装置が送信する送信信号を受信する受信装置のコンピュータを、
第1のガードインターバルを有する第1のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第1のFFT区間抽出手段、
前記送信装置が長さを決定した第2のガードインターバルを有する第2のマルチキャリアシンボルに対するFFT区間を、前記送信信号から抽出する第2のFFT区間抽出手段、
として機能させる受信制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009062847A JP2010219748A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 送信装置、通信システム、受信装置、送信方法、受信方法、送信制御プログラム及び受信制御プログラム |
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JP2009062847A Pending JP2010219748A (ja) | 2009-03-16 | 2009-03-16 | 送信装置、通信システム、受信装置、送信方法、受信方法、送信制御プログラム及び受信制御プログラム |
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JP2019503626A (ja) * | 2016-01-27 | 2019-02-07 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 通信方法、ネットワーク側装置、及び端末 |
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