JP2010218262A - ジョブ転送システム、ジョブ転送方法、ジョブ転送プログラム、および記憶媒体 - Google Patents

ジョブ転送システム、ジョブ転送方法、ジョブ転送プログラム、および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】転送先の環境に応じた転送先を選択可能とし、依頼内容を細かく設定しなくても、転送環境や転送の効率化といったジョブ内容に適した転送先へジョブを転送できるようにする。
【解決手段】依頼元情報処理装置20から第1の情報処理装置30に対してジョブを転送し、第1の情報処理装置30のジョブ転送部32の依頼内容確認手段によりジョブ転送の依頼内容を確認し、転送先情報取得手段により第2の情報処理装置40に対して連携可能な転送先情報を返送するよう要求する。ジョブ転送部42の転送先情報返送手段は、転送先情報を第1の情報処理装置30に返送する。第1の情報処理装置30のジョブ転送部32は、返送されてきた転送先情報のリストを確認後、転送先決定手段によりジョブ転送の依頼内容と転送先情報リストとを比較し、転送先を決定してジョブを転送先へ転送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ジョブ転送システム、ジョブ転送方法、ジョブ転送プログラム、および記憶媒体に関し、より詳しくは、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、その中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システム、ジョブ転送方法、ジョブ転送プログラム、および記憶媒体に関する。
近年、文書情報や画像情報を扱う情報処理装置としての複合機(MFP:Multi Function Peripheral)では、多機能化が進んでおり、ネットワークに接続することによって、読み取り画像データなどをネットワーク上に接続された情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(PC)へ転送することが可能となる。このように、ネットワーク上の情報処理装置に対して文書情報や画像情報を転送し、その転送先で画像処理などを行わせるジョブ転送により、負荷分散を図ることが可能となる。
このような情報転送システムにおいては、情報転送の効率化が求められている。特に、転送されるジョブ数や転送環境に影響されることなく、転送性能が発揮されることが望ましい。例えば、転送先の情報処理装置が1つに限定されている場合は、当該情報処理装置の性能や環境に大きく左右されるが、転送先の情報処理装置が複数あって選択可能であれば、負荷分散させることで効率的に処理することができる。
また、情報転送システムにおいては、上記した情報転送の効率化以外にも、情報の重要度に応じてできる限りセキュリティを確保した通信経路を選んで転送できるようにしたり、使用するプロトコルの種類に応じて転送先を適宜選択したりするなど、転送先情報を細かく指示しなくても指示内容に適した転送先を自ら選択して転送処理を実行することにより、転送時点におけるネットワーク環境に対応した転送先や転送経路を選択することが可能な転送システムが求められている。
そこで、特許文献1では、エンジンユニットと、コントローラユニットと、操作部ユニットとを備えており、コントローラユニットが保持する画像ファイルをコントローラユニット以外に転送して画像ファイルの加工後の仕上がりイメージを生成し、その仕上がりイメージを操作部ユニットの表示部に表示させることにより、負荷分散を図るという画像処理装置、画像処理方法、画像処理システムが開示されている。
また、特許文献2では、ネットワーク上に接続された複数の情報処理装置が有するそれぞれの資源を共有することにより、分散処理が行えるようにしたネットワーク分散処理システム開示されている。例えば、各情報処理装置は、複数の情報処理装置においてそれぞれ実行可能な情報処理機能に関する情報をそれぞれの情報処理装置と関連付けて格納している。そして、ある情報処理装置がいずれかの情報処理機能によって実行可能なジョブを受け付けると、その格納されている情報処理機能に関する情報に基づいて、当該ジョブを実行可能な情報処理機能を持つ情報処理装置へのジョブパスを発生させ、他の情報処理装置へジョブの実行を依頼するものであった。
しかしながら、上記した特許文献1にあっては、処理負荷の大きい画像処理をコントローラユニットのCPUやコントローラチップに集中するのを防止するため、コントローラユニット以外のエンジンユニットや操作部ユニットに画像ファイルを転送して、加工後の仕上がりイメージを生成させることで、負荷分散は可能となるが、転送先の環境に応じて転送先を適宜変更したり、転送先情報を細かく指示しなくても指示内容に適した転送先を自ら選択して転送を実行したりすることはできないという問題があった。
また、特許文献2にあっては、ネットワーク上に接続された複数の情報処理装置が有する資源を共有(各情報処理装置がそれぞれ実行可能な情報処理機能に関する情報をそれぞれの情報処理装置と関連付けたものを格納)することにより、ある情報処理装置がいずれかの情報処理機能によって実行可能なジョブを受け付けた場合、共有資源に基づいて当該ジョブを実行可能な情報処理機能を持つ情報処理装置へ依頼するものである。しかし、各情報処理装置がそれぞれ実行可能な情報処理機能に関する情報をそれぞれの情報処理装置と関連付けて格納しておくことが前提となるため、転送先の環境に応じてリアルタイムに転送先を適宜変更したり、また、転送先情報を細かく指示しなくても指示内容に適した転送先を自ら選択して転送を実行したりすることはできないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、連携可能な情報処理装置間でジョブの転送先情報を交換することによって、転送先の環境に応じた転送先の選択が可能となり、転送依頼内容を細かく設定しなくても、転送環境や転送処理の効率化などといったジョブ内容に適した転送先を選択し、転送を実行することができるジョブ転送システム、ジョブ転送方法、ジョブ転送プログラム、および記憶媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、転送依頼されたジョブの依頼内容を確認する依頼内容確認手段と、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先情報を要求し、これを取得する転送先情報取得手段と、前記依頼内容確認手段で確認したジョブの依頼内容と、前記転送先情報取得手段により取得した前記第2の情報処理装置の転送先情報とを比較し、前記依頼内容に応じたジョブの転送先を決定する転送先決定手段と、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送する転送実行手段と、を備え、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置から転送先情報の要求があると、自装置の転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送する転送先情報返送手段と、前記第1の情報処理装置から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、これを受領する受領手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、転送依頼されたジョブの依頼内容を確認する依頼内容確認手段と、前記依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定する第1の転送速度測定手段と、前記依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から第2の情報処理装置へダミー通信を行って転送速度を測定する第2の転送速度測定手段と、前記第1の転送速度測定手段で測定された転送速度と、前記第2の転送速度測定手段で測定された転送速度に、前記第2の情報処理装置から転送先までの転送速度を加えた転送速度とを比較して、転送速度の速い方のルートに決定する転送ルート決定手段と、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送ルート決定手段で決定したルートを経由して転送先へ転送する転送実行手段と、を備え、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置から送られてきたプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定する第3の転送速度測定手段と、前記第3の転送速度測定手段の測定結果を前記第1の情報処理装置に返送する転送速度結果返送手段と、前記第1の情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送する転送実行手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、転送依頼されたジョブに含まれる情報が重要か否かを測定する情報重要度測定手段と、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先のプロトコル情報を含む転送先情報を要求し、これらを取得する転送先情報取得手段と、前記情報重要度測定手段がジョブに含まれる情報を重要とした場合、前記第2の情報処理装置から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中から安全な転送先を確認する転送先情報確認手段と、前記依頼元情報処理装置から依頼されたジョブの依頼内容と、前記転送先情報確認手段で確認した前記第2の情報処理装置から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中の安全な転送先リストとを比較して、転送先を決定する転送先決定手段と、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送する転送実行手段と、を備え、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置からプロトコル情報を含む転送先情報の要求があると、自装置のプロトコル情報を含む転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送する転送先情報返送手段と、前記第1の情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送する転送実行手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、転送依頼されたジョブの依頼内容を確認する依頼内容確認手段と、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して、安全に転送可能な転送先のユーザ名情報を要求し、これを取得するユーザ名情報取得手段と、前記依頼内容確認手段で確認したジョブの依頼内容と、前記ユーザ名情報取得手段により取得した安全に転送可能な転送先のユーザ名情報とを比較し、安全に転送可能な転送先のユーザ名情報の中に前記依頼内容の転送先のユーザ名がある場合は、これをジョブの転送先として決定する転送先決定手段と、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送する転送実行手段と、を備え、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置から安全に転送可能な転送先のユーザ名情報の要求があると、自装置から安全に転送可能な転送先のユーザ名情報を収集して前記第1の情報処理装置へ返送するユーザ名情報返送手段と、前記第1の情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送する転送実行手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、その中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムで実行されるジョブ転送方法であって、前記ジョブ転送システムを構成する各情報処理装置は、CPUと記憶手段とを少なくとも備え、ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置のCPUから、これと連携可能な第1の情報処理装置に対してジョブ転送を依頼するステップと、第1の情報処理装置のCPUが、転送依頼されたジョブの依頼内容を確認して記憶手段に記憶するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先情報を要求するステップと、前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から転送先情報の要求があると、自装置の記憶手段に記憶されている転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報を取得して記憶手段に記憶するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、前記記憶手段に記憶されている前記依頼元情報処理装置から転送依頼されたジョブの依頼内容と、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報とを比較し、依頼内容に応じたジョブの転送先を決定するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記決定した転送先へ転送するステップと、前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、これを受領して記憶手段に記憶するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置のCPUから、これと連携可能な第1の情報処理装置に対してジョブ転送を依頼するステップと、第1の情報処理装置のCPUが、転送依頼されたジョブの依頼内容を確認して記憶手段に記憶するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先情報を要求するステップと、前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から転送先情報の要求があると、自装置の記憶手段に記憶されている転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報を取得して記憶手段に記憶するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、前記記憶手段に記憶されている前記依頼元情報処理装置から転送依頼されたジョブの依頼内容と、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報とを比較し、依頼内容に応じたジョブの転送先を決定するステップと、前記第1の情報処理装置のCPUが、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記決定した転送先へ転送するステップと、前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、これを受領して記憶手段に記憶するステップと、をコンピュータに実行させるためのジョブ転送プログラムである。
また、本発明は、上記ジョブ転送プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
本発明によれば、連携可能な情報処理装置間でジョブの転送先情報を交換し、ジョブ転送の依頼内容と収集した転送先情報とを比較することにより、転送先の環境に応じた転送先の選択が可能となるため、転送依頼内容を細かく設定しなくても、転送環境や転送処理の効率化などといったジョブの依頼内容に適した転送先を選択し、転送を実行することができるという効果を奏する。
本発明によれば、連携可能な情報処理装置間でプロトコル情報を含む転送先情報を種々のルートでダミー通信を行い、擬似的にジョブの転送速度を測定して、ルート毎の転送速度を比較することにより、最も速い転送ルートを選んで転送先へジョブを転送することができるという効果を奏する。
本発明によれば、転送依頼されたジョブに含まれる文書の重要度を測定し、重要文書が含まれるジョブの場合、連携可能な他の情報処理装置に対してプロトコル情報を含む転送先情報の返送を要求し、ジョブ転送の依頼内容と確認した転送先情報リストとを比較することにより、ルートを選択してジョブを転送することができるという効果を奏する。
本発明によれば、連携可能な情報処理装置間でジョブの転送先のユーザ名情報を交換し、ジョブ転送の依頼内容に含まれる転送先のユーザ名と一致する転送先を選択すること可能となるため、転送依頼内容を細かく設定しなくても、ジョブ転送を依頼されたユーザ名と一致する転送先を選択し、転送を実行することができるという効果を奏する。
本発明によれば、CPUと記憶手段とを備えた連携可能な情報処理装置間でジョブの転送先情報を交換し、ジョブ転送の依頼内容と収集した転送先情報とを比較することにより、転送先の環境に応じた転送先の選択が可能となるため、転送依頼内容を細かく設定しなくても、転送環境や転送処理の効率化などといったジョブの依頼内容に適した転送先を選択し、転送を実行することができるという効果を奏する。
本発明によれば、CPUと記憶手段とを備えた連携可能な情報処理装置間でジョブの転送先情報を交換し、ジョブ転送の依頼内容と収集した転送先情報とを比較する各ステップをコンピュータのCPUと記憶手段とを用いて実行させるジョブ転送プログラムとしたため、転送依頼内容を細かく設定しなくても、転送環境や転送処理の効率化などといったジョブの依頼内容に適した転送先を選択し、転送を実行することができるという効果を奏する。
本発明によれば、ジョブ転送プログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶させたため、この記憶媒体からコンピュータがジョブ転送プログラムを読み出して実行することにより、転送依頼内容を細かく設定しなくても、転送環境や転送処理の効率化などといったジョブの依頼内容に適した転送先を選択し、転送を実行することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。 図2は、図1における第1の情報処理装置の操作表示部で依頼元情報処理装置と連携設定を行う連携設定画面例を示す図である。 図3は、図1における第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能な転送先情報を示す図である。 図4は、第1の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。 図5は、第2の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。 図6は、第3の実施の形態にかかるジョブ転送システムにおける第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能な他の情報処理装置のプロトコル情報を示す図である。 図7は、第3の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。 図8は、第4の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。 図9は、第4の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。 図10は、第5の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。 図11は、第6の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。 図12は、図11における第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能でセキュアな転送先情報を示す図である。 図13は、第6の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。 図14は、第7の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。 図15は、第8の実施の形態にかかるジョブ転送システムにおける第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能な他の情報処理装置のユーザ名を示す図である。 図16は、第8の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。 図17は、第1〜8の実施の形態にかかる依頼元情報処理装置としてのMFP(複合機)のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるジョブ転送システム、ジョブ転送方法、ジョブ転送プログラム、および記憶媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図であり、図2は、図1における第1の情報処理装置の操作表示部で依頼元情報処理装置と連携設定を行う連携設定画面例を示す図であり、図3は、図1における第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能な転送先情報を示す図であり、図4は、第1の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。
まず、図1に示すように、第1の実施の形態にかかるジョブ転送システム10を構成する依頼元情報処理装置20、第1の情報処理装置30、および第2の情報処理装置40は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)ドライブ装置等の外部記憶装置、タッチパネル付きディスプレイ装置やキーボードあるいはマウスといった入出力装置等を備えており、通常のコンピュータと同様のハードウェア構成となっている。
特に、第1の実施の形態かかるジョブ転送システム10における依頼元情報処理装置20には、後述する複合機(MFP:Multi Function Printer)が用いられ、第1の情報処理装置30および第2の情報処理装置40にはパーソナルコンピュータ(PC)が用いられていて、各情報処理装置間をインターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して接続され、構成されている。
依頼元情報処理装置20は、複合機のスキャナを使って入力した文書情報などを所望の転送先へ転送させるというジョブの転送依頼を他の情報処理装置に対して行うものである。
第1の情報処理装置30は、PC上で動作するサーバソフト(以下、転送ソフトウェア1ともいう)により、依頼内容確認手段、転送先情報取得手段、転送先決定手段、および転送実行手段の機能を実現するジョブ転送部32を備え、前記依頼元情報処理装置20と連携可能に設定することにより、前記依頼元情報処理装置20からのジョブ転送依頼を受けることができる。
ジョブ転送部32における依頼内容確認手段は、依頼元情報処理装置20からジョブの転送依頼を受けると、そのジョブの転送先などの依頼内容を確認する。
ジョブ転送部32における転送先情報取得手段は、第1の情報処理装置30と連携可能な情報処理装置(ここでは、第2の情報処理装置40)に対して転送先の環境に関する転送先情報を要求し、これを取得する。転送先情報取得手段は、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1により、ネットワークをブロードキャストすることで、自装置と連携設定になっている情報処理装置やサーバを探し出し、転送先情報の要求を行って、これを取得する。また、転送先情報取得手段は、第1の情報処理装置30と連携可能な情報処理装置(例えば、第2の情報処理装置40)の転送先情報だけでなく、さらに第2の情報処理装置40の転送ソフトウェア2がネットワークをブロードキャストして得た転送先情報をも要求して、これを取得することもできる。
ジョブ転送部32における転送先決定手段は、依頼内容確認手段で確認したジョブの依頼内容と、転送先情報取得手段により取得した第2の情報処理装置40の転送先情報とを比較して、依頼元情報処理装置20からの依頼内容に適合したジョブの転送先を決定する。また、転送先決定手段は、上記転送先情報取得手段によって、さらに第2の情報処理装置40と連携可能な他の情報処理装置の転送先情報を取得した場合は、ジョブの依頼内容と比較を行い、依頼内容に適合したジョブの転送先を決定する。
ジョブ転送部32における転送実行手段は、依頼元情報処理装置20から転送依頼を受けたジョブを、転送先決定手段で決定した転送先へ転送する。
第2の情報処理装置40は、PC上で動作する転送ソフトウェア2により、転送先情報返送手段、および受領手段の機能を実現するジョブ転送部42を備え、前記第1の情報処理装置30からの転送先情報の問い合わせに答えると共に、第2の情報処理装置40を転送先に決定した場合は、転送されてきたジョブを受領する。
ジョブ転送部42における転送先情報返送手段は、第1の情報処理装置30から転送先情報の要求があると、第2の情報処理装置40が持っている転送先情報を第1の情報処理装置30へ返送する。
ジョブ転送部42における受領手段は、第1の情報処理装置30から第2の情報処理装置40宛てにジョブが転送されて来た場合に、そのジョブを受領する。
また、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42は、PC上で動作するサーバソフト(以下、転送ソフトウェア2ともいう)により、ネットワークをブロードキャストすることによって、自装置と連携可能な情報処理装置の転送先情報を事前に収集する転送先情報収集手段をさらに備えていても良い。その場合、ジョブ転送部42における転送先情報返送手段は、第1の情報処理装置30から自装置および自装置と連携可能な情報処理装置の転送先情報の要求があると、自装置および前記転送先情報収集手段が収集した転送先情報を第1の情報処理装置30へ返送する。そして、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42は、第1の情報処理装置30からジョブの転送依頼があった場合に、転送ソフトウェア2によりジョブを他の転送先へ転送する転送実行手段をさらに備えていても良い。
第1の実施の形態におけるジョブ転送システム10は、上記のように構成されており、以下その動作を図1〜図4を用いて説明する。ネットワークを介して接続された各情報処理装置は、ネットワークを介して通信を行う際に、各情報処理装置上で動作する転送ソフトウェア同士が互いに連携を行ってよいかどうかを確認する。ここでは、転送ソフトウェアのインストール後、システム管理者によって連携可能設定が行われる。例えば、図2に示すように、ユーザが第1の情報処理装置30であるPCの管理ツールにアクセスすると、ディスプレイ50に連携設定用画面が表示され、その画面上のチェックボックス52にタッチパネルなどを使ってチェックを入れ、OKボタン54を押下することで、連携可能設定を行うことができる。キャンセルボタン56を押下することで、設定を解除することができる。
第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、上記の連携可能設定を行った後、自動的にネットワークをブロードキャストして、同様に連携設定となっている他の情報処理装置を探し、連携の行えるサーバを確認しておく。
続いて、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、連携可能な転送先のうちいずれかの転送先を決定して、転送を実行する。転送先を決定する基準としては、(1)ネットワーク転送速度の速い転送先、あるいは、(2)安全な転送環境が確保できる転送先などを一例としてあげることができる。例えば、図3に示すように、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1がネットワークをブロードキャストして、連携可能な転送先の情報を収集すると、第1の情報処理装置30のディスプレイ50に連携可能な転送先のIPアドレスが表示される。この中から任意の転送先を選択する場合は、所望のIPアドレスにタッチして選択し、OKボタン54を押下することで転送先を決定することができる。
上記処理を行うため、複合機(MFP)である依頼元情報処理装置20からジョブ転送を依頼するPCとしての第1の情報処理装置30に転送ソフトウェア1がインストールされ、ジョブ転送先であるPCとしての第2の情報処理装置40には、転送ソフトウェア2がインストールされている。そして、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、依頼元情報処理装置20との間に連携設定を行い、第2の情報処理装置40の転送ソフトウェア2は、第1の情報処理装置30との間に連携設定を行っている。
これらの設定を前提として、図4に示すように、依頼元情報処理装置20から第1の情報処理装置30に対してジョブが転送されてくると(ステップS100)、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、ジョブ転送部32の依頼内容確認手段によりジョブ転送の依頼内容を確認する(ステップS101)。
続いて、転送ソフトウェア1は、ジョブ転送部32の転送先情報取得手段により、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42に対して連携可能な転送先情報を返送するように要求する(ステップS102)。
これに対して、転送ソフトウェア2は、ジョブ転送部42の転送先情報返送手段によって転送先の環境に関する転送先情報を第1の情報処理装置30に対して返送する(ステップS103)。転送先情報としては、例えば、転送先のIPアドレス、転送先で使用するプロトコル情報、転送先のユーザ名などのユーザ情報などをあげることができ、これらを単独、あるいは、組み合わせたものを要求し、返送される。
第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、返送されてきた転送先情報のリストを確認後(ステップS104)、ジョブ転送部32の転送先決定手段により、ジョブ転送の依頼内容と、転送ソフトウェア2から返送されてきた転送先情報リストとを比較して、転送先を決定する(ステップS105)。例えば、ジョブ転送先のIPアドレスを図3の「192.168.1.10」に決定した場合は、転送ソフトウェア1の転送実行手段によってジョブそのものを第2の情報処理装置40へ転送し(ステップS106)、転送ソフトウェア2に転送の実行を任せる。転送先が第2の情報処理装置40自身であれば、転送ソフトウェア2の受領手段によりジョブを受領し(ステップS107)、第2の情報処理装置40からさらに他の情報処理装置へジョブを転送する場合は、転送ソフトウェア2の転送実行手段によりジョブを転送する(ステップS107)。
このように、第1の実施の形態によれば、連携可能な情報処理装置間でジョブの転送先情報を交換することによって、転送先の環境に応じた転送先を選択することが可能となり、転送依頼内容を細かく設定しなくても、ジョブの転送依頼を受けた情報処理装置が転送先の環境とジョブの依頼内容とを照合することにより、依頼内容に適合した転送先へジョブを転送することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴は、前記第1の実施の形態において第1の情報処理装置30が行っていた連携可能な情報処理装置に対する問い合わせと、ジョブの受け渡し処理とを依頼元情報処理装置20で行えるようにした点にある。
図5は、第2の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。第2の実施の形態かかるジョブ転送システム10の依頼元情報処理装置20は、図5に示すように、複合機(MFP)上で動作するソフトウェアにより、転送先情報取得手段、転送先決定手段、および転送実行手段の機能を実現するジョブ転送問い合わせ部22を備えている。そして、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置に対して転送先情報の問い合わせを行い、取得した転送先情報とジョブ転送の依頼内容とを比較することで転送先を決定し、ジョブ転送を直接依頼する。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送先情報取得手段は、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(ここでは、第1の情報処理装置30および第2の情報処理装置40とする)に対して転送先情報を要求し、これを取得する。この転送先情報取得手段は、複合機(MFP)上で動作するソフトウェアによって、ネットワークをブロードキャストすることにより、依頼元情報処理装置20と連携設定になっている情報処理装置やサーバを探し出し、それらに対して転送先情報を要求し、これを取得する。また、転送先情報取得手段は、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(第1の情報処理装置30と第2の情報処理装置40)の転送先情報だけでなく、さらに第1の情報処理装置30または第2の情報処理装置40の転送ソフトウェアがネットワークをブロードキャストすることによって得た連携可能な情報処理装置の転送先情報をも要求し、これらを取得することもできる。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送先決定手段は、依頼元情報処理装置20自身のジョブ転送の依頼内容と、転送先情報取得手段により取得した連携可能な第1の情報処理装置30あるいは第2の情報処理装置40の転送先情報とを比較して、依頼内容に適合したジョブの転送先に決定する。また、転送先決定手段は、上記転送先情報取得手段によって、第1の情報処理装置30あるいは第2の情報処理装置40と連携可能な情報処理装置の転送先情報も取得している場合、ジョブ転送の依頼内容と比較して、依頼内容に適合したジョブの転送先に決定する。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送実行手段は、転送を依頼したジョブを転送先決定手段で決定した転送先へ転送する。
また、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(例えば、第1の情報処理装置30あるいは第2の情報処理装置40)は、図5に示すように、情報処理装置上で動作する転送ソフトウェアにより、転送先情報返送手段および受領手段の機能を実現するジョブ転送部32、42を備えている。さらに、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置の転送ソフトウェアがネットワークをブロードキャストすることにより、自装置と連携可能な転送先の転送先情報を収集する転送先情報収集手段、および自装置以外の転送先へ転送依頼があった場合に転送を実行する転送実行手段を、ジョブ転送部32、42が備えていても良い。
ジョブ転送部32、42における転送先情報返送手段は、依頼元情報処理装置20から転送先情報の要求があると、要求を受けた情報処理装置の持っている転送先情報を依頼元情報処理装置20へ返送する。また、要求を受けた情報処理装置が上記転送先情報収集手段により、自装置と連携可能な転送先の転送先情報を予めネットワークをブロードキャストして収集し、記憶していた場合は、収集した転送情報も含めて依頼元情報処理装置20へ返送する。
ジョブ転送部32、42における受領手段は、依頼元情報処理装置20から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、そのジョブを受領する。
ジョブ転送部32、42における転送実行手段は、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置において、自装置以外の情報処理装置へジョブを転送する依頼があった場合、自装置からさらに転送先の情報処理装置に対してジョブ転送を実行する。
第2の実施の形態におけるジョブ転送システム10は、上記のように構成されており、以下その動作について説明する。各情報処理装置20、30、40は、インターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して相互に接続されている。依頼元情報処理装置20からジョブの転送を依頼する場合は、複合機(MFP)のジョブ転送問い合わせ部22が自動的にネットワークをブロードキャストして、連携可能な情報処理装置を確認し、転送先情報を要求する。
一方、依頼元情報処理装置20と既に連携設定された連携可能な状態にあって、転送先情報の要求を受けた情報処理装置(ここでは、第1の情報処理装置30および第2の情報処理装置40とする)のジョブ転送部32、42の転送先情報返送手段は、自装置の持っている転送先情報を依頼元情報処理装置20へ返送する。自装置の持っている転送先情報とは、自装置のみの転送先情報の場合と、自装置からさらに連携可能な他の情報処理装置に対して予めブロードキャストを行って収集した転送先情報を含む場合とがある。
依頼元情報処理装置20は、転送先情報を要求した情報処理装置から返送されてきた転送先情報を取得すると、ジョブ転送問い合わせ部22を構成する転送先決定手段により、自装置が転送依頼するジョブの依頼内容と、転送先情報取得手段により取得した転送先情報とを比較して、依頼内容に応じたジョブの転送先を決定する。
ジョブ転送問い合わせ部22の転送先決定手段によって、どの転送先に決定するかという転送先の設定基準は、上記第1の実施の形態と同様であり、例えば、(1)ネットワーク転送速度の速い転送先、あるいは、(2)安全な転送環境が確保できる転送先などがある。依頼元情報処理装置20のソフトウェアがネットワークをブロードキャストして連携可能な転送先の転送先情報を収集すると、依頼元情報処理装置20のディスプレイに連携可能な転送先のIPアドレスが表示され(図3参照)、その中から設定基準に合ったIPアドレスを自動的に選択する。その選択されたIPアドレスの情報処理装置を転送先と決定しても良いが、選択結果をディスプレイに表示させ、オペレータがそれで良い場合にOKボタン54を押下することで、転送先を最終決定するようにしても良い。
ジョブ転送問い合わせ部22の転送実行手段は、転送先決定手段によって決定した転送先へジョブを転送する。例えば、ジョブの転送先のIPアドレスが図3の「192.168.1.10」に決定した場合は、ジョブ転送問い合わせ部22の転送実行手段によりジョブそのものを第1の情報処理装置30あるいは第2の情報処理装置40へ転送し、ジョブ転送部32あるいは42に転送の実行を任せる。転送先が第1の情報処理装置30あるいは第2の情報処理装置40であれば、それぞれの転送ソフトウェアの受領手段によりジョブを受領する。転送先が第1の情報処理装置30または第2の情報処理装置40から他の情報処理装置へジョブを転送する場合は、それぞれの転送ソフトウェアの転送実行手段によりジョブを転送する。
このように、第2の実施の形態によれば、依頼元情報処理装置20のジョブ転送問い合わせ部22が、依頼元情報処理装置20と連携可能な他の情報処理装置に対して直接問い合わせを行って、ジョブの転送先情報を交換することにより、転送先の環境に応じた転送先の選択が可能となり、転送依頼内容を細かく設定しなくても、転送先の環境とジョブの依頼内容とを照合するだけで、依頼内容に最も適合した転送先へジョブを転送することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴は、上記第1の実施の形態の図1において、ジョブ転送部32、42の転送先情報取得手段、転送先決定手段、転送先情報返送手段で扱う転送先の環境に関する転送先情報に、転送先のプロトコル情報が含まれている点にある。
図6は、第3の実施の形態にかかるジョブ転送システムにおける第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能な他の情報処理装置のプロトコル情報を示す図であり、図7は、第3の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。第3の実施の形態にかかるジョブ転送システム10は、上記第1の実施の形態における図1と同様に構成されており、インターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して接続された各情報処理装置間で通信を行う際に、各情報処理装置上で動作する転送ソフトウェアが互いに連携を行ってよいかどうかを確認する。ここでも、転送ソフトウェアのインストール後、システム管理者によって連携可能設定が行われる。例えば、図2に示すように、ユーザが第1の情報処理装置30であるPCの管理ツールにアクセスすると、ディスプレイ50に連携設定用画面が表示され、その画面上のチェックボックス52にタッチパネルなどからチェックを入れ、OKボタン54を押下することで、依頼元情報処理装置20との間で連携可能設定が行われる。
第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、上記の連携可能設定を行った後、自動的にネットワークをブロードキャストして、同様に連携設定となっている他の情報処理装置を探し、連携の行えるサーバを確認しておく。
続いて、ユーザが第1の情報処理装置30であるPCの管理ツールにアクセスし、連携可能な転送先のうちどのプロトコルであれば連携するかの設定を行う。設定基準としては、(1)ネットワーク転送速度の速い転送先、あるいは、(2)安全な転送環境が確保できるプロトコルを用いた転送先などを一例としてあげることができる。例えば、図6に示すように、連携可能なプロトコル例として、TCP/IPを利用したネットワーク上においてファイル転送機能を持つFTPプロトコル、あるいは、ネット上のメールサーバ間でのメール配信に使用されるSMTPプロトコルが表示されている。この場合、ユーザは、どのプロトコルであれば連携するかの設定を事前に行っているため、この設定に基づくプロトコルを選択する。また、ユーザが図6に示す連携可能なプロトコルの中から連携設定を行うプロトコルを選択し、OKボタン54を押下することにより設定することもできる。
このような設定を前提として、図7に示すように、依頼元情報処理装置20から第1の情報処理装置30に対してジョブが転送されると(ステップS200)、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、ジョブ転送部32の依頼内容確認手段によってジョブの依頼内容を確認する(ステップS201)。
続いて、転送ソフトウェア1は、ジョブ転送部32の転送先情報取得手段により、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42に対して連携可能なプロトコル情報を含む転送先情報を要求する(ステップS202)。
これに対して、第2の情報処理装置40の転送ソフトウェア2は、ジョブ転送部42の転送先情報返送手段により連携可能なプロトコル情報を含む転送先情報を第1の情報処理装置30に対して返送する(ステップS203)。
第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、返送されてきたプロトコル情報を含むジョブの転送先情報リストを確認し(ステップS204)、ジョブ転送部32の転送先決定手段により、転送ソフトウェア2から返送されてきた連携可能なプロトコル情報を含む転送先情報リストと、確認したジョブの依頼内容に基づくプロトコル情報とを比較し、転送先を決定する(ステップS205)。例えば、ジョブの転送先プロトコルが図6に示すFTPプロトコルに決定した場合は、転送ソフトウェア1の転送実行手段によってジョブそのものを第2の情報処理装置40へ転送し(ステップS206)、転送ソフトウェア2に転送の実行を任せる。転送先が第2の情報処理装置40であれば、転送ソフトウェア2の受領手段によりジョブを受領する(ステップS207)。また、第2の情報処理装置40より先の情報処理装置へジョブを転送する場合は、転送ソフトウェア2の転送実行手段によりジョブ転送が実行される(ステップS207)。
このように、第3の実施の形態によれば、連携可能な情報処理装置間でプロトコル情報を含む転送先情報を交換することによって、転送先のプロトコル環境に応じた転送先の選択が可能となるため、転送依頼内容を細かく設定しなくても、ジョブの転送依頼を受けた情報処理装置が転送先の環境とジョブの依頼内容とを照合して、依頼内容に最も適合した転送先へジョブを転送することができる。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図であり、図9は、第4の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。第4の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴は、図8に示すように、上記第1の実施の形態の図1における、第1の情報処理装置30および第2の情報処理装置40のジョブ転送部32、42に加えて、ジョブの転送速度を測定するためのジョブ転送速度結果収集部34、44をさらに具備している点にある。なお、ジョブ転送部32、42の構成については、上記第1の実施の形態とほぼ同様であるので、重複説明を省略する。
図8に示すジョブ転送システム10の第1の情報処理装置30のジョブ転送速度結果収集部34は、第1の転送速度測定手段と、第2の転送速度測定手段と、転送ルート決定手段とを備えている。第1の転送速度測定手段は、ジョブの転送依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、第1の情報処理装置30から転送先へダミー通信を行うことにより転送速度を測定する。第2の転送速度測定手段は、ジョブの転送依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、第1の情報処理装置30から第2の情報処理装置40へダミー通信を行うことにより転送速度を測定する。転送ルート決定手段は、第1の転送速度測定手段で測定された転送速度と、第2の転送速度測定手段で測定された転送速度に、第2の情報処理装置から転送先までの転送速度を加えた転送速度とを比較して、転送速度の速い方のルートに決定する。
また、図8に示すジョブ転送システム10の第2の情報処理装置40のジョブ転送速度結果収集部44は、第3の転送速度測定手段と、転送速度結果返送手段とを備えている。第3の転送速度測定手段は、第1の情報処理装置30から送られてきたプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、第2の情報処理装置40から転送先へダミー通信を行うことにより転送速度を測定する。転送速度結果返送手段は、第3の転送速度測定手段により測定した転送速度の測定結果を第1の情報処理装置30へ返送する。
図8のジョブ転送システム10は、依頼元情報処理装置20に複合機(MFP)を用い、第1の情報処理装置30および第2の情報処理装置40にパーソナルコンピュータ(PC)を用いて、各情報処理装置間をインターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して相互に接続されている。各情報処理装置上で動作する転送ソフトウェアを用いて、互いに連携を行ってよいかどうかを確認する。情報処理装置に転送ソフトウェアをインストールした後、上記実施の形態と同様に、システム管理者が管理ツールを用いて連携可能設定を行う。
上記連携可能設定を行った後、情報処理装置の転送ソフトウェアは、自動的にネットワークをブロードキャストして、同様に連携設定となっている他の情報処理装置を探し、連携の行えるサーバを確認しておく。これにより、図8では、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1が依頼元情報処理装置20と直接連携をしている設定で、第2の情報処理装置40の転送ソフトウェア2との間にも連携設定がなされている。
次に、図9を用いて第4の実施の形態の動作を説明する。図9に示すように、依頼元情報処理装置20から第1の情報処理装置30に対してジョブが転送されると(ステップS300)、第1の情報処理装置30のジョブ転送部32は、依頼内容確認手段によりジョブの依頼内容を確認し、その依頼内容の中のプロトコル情報を含む転送先情報を取得する(ステップS301)。
続いて、転送ソフトウェア1は、ジョブ転送速度結果収集部34の第1の転送速度測定手段により、第2の情報処理装置40のジョブ転送速度結果収集部44に対し、依頼内容の中のプロトコル情報を含む転送先情報を渡す(ステップS302)。
これに対して、第2の情報処理装置40のジョブ転送速度結果収集部44の第3の転送速度測定手段は、受け取ったプロトコル情報を含む転送先情報を用いて転送先へダミー通信を行い、その時の転送速度を測定する(ステップS303)。そして、第2の情報処理装置40のジョブ転送速度結果収集部44の転送速度結果返送手段は、測定した第2の情報処理装置40から転送先までの転送速度結果を第1の情報処理装置30のジョブ転送速度結果収集部34に返送する(ステップS304)。
第1の情報処理装置30のジョブ転送速度結果収集部34の第1の転送速度測定手段は、ステップS301で確認したプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、第1の情報処理装置30から転送先へダミー通信を行い、その時の転送速度を測定すると共に、第2の転送速度測定手段により転送ソフトウェア1から転送ソフトウェア2までの転送速度を測定する(ステップS305)。
そして、第1の情報処理装置30のジョブ転送部32の転送ルート決定手段は、第1の転送速度測定手段で測定された第1の情報処理装置30から転送先までの転送速度と、第2の転送速度測定手段で測定した第1の情報処理装置30から第2の情報処理装置40までの転送速度に、第3の転送速度測定手段で測定した第2の情報処理装置40から転送先までの転送速度を加えた転送速度とを比較し、転送速度の速い方のルートに決定する(ステップS306)。例えば、第1の情報処理装置30から転送先までの転送速度が30msで、第2の情報処理装置40から転送先までの転送速度が10msで、第1の情報処理装置30から第2の情報処理装置40までの転送速度が10msの場合、30ms(第1の情報処理装置からの直通ルート)>10ms+10ms(第2の情報処理装置を経由するルート)となる。このため、ジョブ転送部32の転送ルート決定手段は、第2の情報処理装置40を経由して転送先へジョブを転送するルートに決定する。
この場合、第1の情報処理装置30のジョブ転送部32の転送実行手段は、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42に対して、依頼元情報処理装置20から取得したジョブそのものを転送し(ステップS307)、その先の転送処理は、第2の情報処理装置40の転送ソフトウェア2に任せる。ジョブ転送部42の転送実行手段は、受け取ったジョブを転送先へ転送する(ステップS308)。
このように、第4の実施の形態によれば、連携可能な情報処理装置間でプロトコル情報を含む転送先情報を種々のルートでダミー通信を行うことにより、擬似的にジョブの転送速度を測定し、ルート毎の転送速度を比較することによって、最も速い転送ルートを選んで転送先へジョブを転送することができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴は、前記第4の実施の形態において第1の情報処理装置30が行っていたジョブの転送速度の測定と、その測定結果に基づく転送ルートの決定とを、依頼元情報処理装置20で行えるようにした点にある。
図10は、第5の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。第5の実施の形態にかかるジョブ転送システム10の依頼元情報処理装置20は、図10に示すように、複合機(MFP)上で動作するソフトウェアにより、第1の転送速度測定手段、第2の転送速度測定手段、転送ルート決定手段、および転送実行手段の機能を実現するジョブ転送問い合わせ部22を備えている。そして、この依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置に対して転送速度の測定を行い、測定した転送速度結果を比較して転送先を決定し、ジョブ転送を直接依頼する。
ジョブ転送問い合わせ部22における第1の転送速度測定手段は、ジョブの転送依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、依頼元情報処理装置20から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定する。
ジョブ転送問い合わせ部22における第2の転送速度測定手段は、ジョブの転送依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(ここでは、第1の情報処理装置30または第2の情報処理装置40)へダミー通信を行って転送速度を測定する。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送ルート決定手段は、第1の転送速度測定手段で測定された転送速度と、第2の転送速度測定手段で測定された転送速度に、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(第1の情報処理装置30または第2の情報処理装置40)から転送先までの転送速度を加えた転送速度とを比較して、転送速度の速い方のルートに決定する。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送実行手段は、転送依頼するジョブを転送ルート決定手段で決定したルートを経由して転送する。
また、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(第1の情報処理装置30または第2の情報処理装置40)は、図10に示すように、情報処理装置上で動作する転送ソフトウェアにより、第3の転送速度測定手段および転送速度結果返送手段の機能を実現するジョブ転送速度結果収集部34、44を備えている。
ジョブ転送速度結果収集部34、44における第3の転送速度測定手段は、依頼元情報処理装置20から送られてきたプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置から転送先へダミー通信を行い、転送速度を測定する。
ジョブ転送速度結果収集部34、44における転送速度結果返送手段は、第3の転送速度測定手段による転送速度の測定結果を依頼元情報処理装置20に返送する。
さらに、依頼元情報処理装置20と連携可能な第1の情報処理装置30または第2の情報処理装置40のジョブ転送部32、42は、依頼元情報処理装置20からジョブの転送依頼を受けた場合に、これを転送先へ転送する転送実行手段を備えている。
第5の実施の形態におけるジョブ転送システム10は、上記のように構成されており、以下その動作について説明する。図10に示すように、各情報処理装置20、30、40は、インターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して相互に接続されている。依頼元情報処理装置20からジョブの転送を依頼する場合は、複合機(MFP)のジョブ転送問い合わせ部22の第1の転送速度測定手段がプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、依頼元情報処理装置20から転送先へダミー通信を行い、転送速度を測定する。また、ジョブ転送問い合わせ部22の第2の転送速度測定手段は、プロトコル情報を含む転送先情報を用いて、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置までの転送速度を測定する。
また、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置のジョブ転送速度結果収集部34、44では、第3の転送速度測定手段が依頼元情報処理装置20から送られてきたプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定し、転送速度結果返送手段によりその測定結果を依頼元情報処理装置20に返送する。
そして、依頼元情報処理装置20のジョブ転送問い合わせ部22の転送ルート決定手段では、第1の転送速度測定手段で測定した転送速度と、第2の転送速度測定手段の測定結果に、返送されてきた第3の転送速度測定手段による測定結果を加えた転送速度とを比較して、転送速度の速い方のルートに決定する。
依頼元情報処理装置20のジョブ転送問い合わせ部22の転送実行手段は、転送ルート決定手段で決定したルートに従って、転送依頼するジョブを転送先へ転送する。転送ルート決定手段で決定したルートが、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置を経由する場合は、該情報処理装置の転送実行手段によってジョブを転送先へ転送する。
このように、第5の実施の形態によれば、依頼元情報処理装置からプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、連携可能な情報処理装置を経由する種々のルートで転送先へダミー通信を行い、測定した転送速度を比較することにより、最も速い転送ルートを使ってジョブを転送先へ転送することができる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴は、ジョブの転送を依頼する情報処理装置と連携可能な情報処理装置間で、転送先の環境に関する転送先情報を交換すると共に、ジョブの重要度を測定し、転送を依頼するジョブの重要度に応じて転送先を決めるようにした点にある。
図11は、第6の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図であり、図12は、図11における第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能でセキュアな転送先情報を示す図であり、図13は、第6の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。図11に示すように、第6の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴的な構成は、上記第1の実施の形態の図1における第1の情報処理装置30および第2の情報処理装置40のジョブ転送部32、42に加え、ジョブに含まれる情報の重要度を測定する情報重要度測定手段としての情報重要度測定部36、46を具備した点にある。なお、ジョブ転送部32、42は、転送先情報取得手段、依頼内容確認手段、転送先決定手段、転送実行手段の機能を備えており、基本的には上記実施の形態と同様であるため、重複説明を省略する。
図11に示す情報重要度測定手段としての情報重要度測定部36は、文字変換手段と、重要度判定手段とを備えている。文字変換手段は、転送依頼されたジョブに含まれる情報が文書データの場合、その文書データを文字データに変換するもので、例えばOCR(光学式文字読み取り装置)機能を持った辞書を使って文書データを文字データに変換する。重要度判定手段は、文書の重要度を表すキーワードを予め登録しておき、文字変換手段で変換された文字データと登録してあるキーワードとを照合して、キーワードと一致した文字データを含む文書データを重要文書と判定し、キーワードと一致する文字データが含まれていない文書データは通常文書と判定する。重要度を表すキーワード例としては、設計部署などで重要文書であることを示す「テーマコード」、あるいは、文書中に含まれる「マル秘」、「社外秘」、「重要文書」といった重要度を表す特定文字列(キーワード)などをあげることができる。勿論、キーワードは、上記例に限るものではなく、文書内容に応じて適宜登録することができる。
また、図11の第1の情報処理装置30のジョブ転送部32における転送先決定手段は、情報重要度測定部36の重要度判定手段により通常文書と判定された文書データの場合、前記第1の実施の形態と同様に転送先情報に基づいて転送先を決定する。しかし、重要度判定手段により重要文書と判定された文書データの場合は、取得したプロトコル情報を含む転送先情報に基づいてセキュアな通信が可能(例えば、暗号化が可能)な転送先か否かを転送先情報確認手段で確認し、転送先決定手段は、依頼内容と転送先情報リストとを比較して、転送先を決定する。ジョブ転送部32における転送実行手段は、決定した転送先へジョブを転送する。
第6の実施の形態におけるジョブ転送システム10は、上記のように構成されており、以下その動作について図13を用いて説明する。インターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して接続された各情報処理装置は、相互間で通信を行う際に、各情報処理装置上で動作する転送ソフトウェアが互いに連携を行ってよいかどうかを確認する。ここでは、転送ソフトウェアのインストール後、システム管理者によって連携可能設定が行われる。例えば、図2に示すように、ユーザが第1の情報処理装置30であるPCの管理ツールにアクセスすると、ディスプレイ50に連携設定用画面が表示され、その画面上のチェックボックス52にタッチパネルなどでチェックを入れ、OKボタン54を押下することで連携可能設定が行われる。
第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、上記の連携可能設定を行った後、自動的にネットワークをブロードキャストして、同様に連携設定となっている他の情報処理装置を探し、連携の行えるサーバを確認しておく。
続いて、第6の実施の形態の場合、重要文書を転送依頼することがあるため、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、連携可能な転送先のうちセキュア(安全)な転送環境が確保できる転送先があげられる。例えば、図12に示すように、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1がネットワークをブロードキャストすることによって、連携可能な転送先のプロトコル情報を含む転送先情報を収集し、第1の情報処理装置30のディスプレイ50に連携可能な転送先のプロトコル情報とIPアドレスとが表示されている。ここでは、第1の情報処理装置30と連携可能であって、セキュアな転送先情報を選択的に表示するよう設定されている。
図12の例では、IPアドレスが「192.168.1.10」の転送先のプロトコルがFTP(ファイル転送)プロトコルであり、IPアドレスが「192.168.1.11」の転送先のプロトコルがSMTP(メール転送)プロトコルであることを示している。転送先のプロトコルがFTPであれば、SSL(Secure Socket Layer)などの暗号化プロトコルが利用可能なため、セキュアな環境といえる。また、転送先のプロトコルがSMTPであれば、セキュアな環境か否かの能力をケーパビリティに基づいて判断することができる。表示されたセキュアな転送先情報の中から転送先を選択する場合は、所望のIPアドレスにタッチして選択し、OKボタン54を押下することで転送先を決定することができる。また、ジョブ転送部32によって、表示されたセキュアな転送先情報の中から転送先を自動選択するようにしても良い。
次に、図13を用いて第6の実施の形態の動作を説明する。図13に示すように、依頼元情報処理装置20から第1の情報処理装置30に対してジョブが転送されると(ステップS400)、第1の情報処理装置30のジョブ転送部32が情報重要度測定部36に対して重要度測定を依頼する(ステップS401)。情報重要度測定部36は、転送依頼されたジョブに含まれる情報が文書データの場合、文字変換手段のOCR機能を使って文書データを文字データに変換する。そして、予め登録しておいた文書の重要度を表すキーワードが、変換された文字データに含まれているか否かを判定する。キーワードと一致する文字データが含まれていない文書データは、通常文書と判定され、上記第1の実施の形態と同様に転送先情報に基づいて転送先が決定される。しかし、キーワードと一致した文字データを含む文書データは、重要文書と判定され、その重要度測定結果をジョブ転送部32に出力する(ステップS402)。
第1の情報処理装置30のジョブ転送部32における転送先情報取得手段は、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42に対して、プロトコル情報を含む連携可能な転送先情報を要求する(ステップS403)。
第2の情報処理装置40のジョブ転送部42は、自装置のプロトコル情報を含む転送先情報、および第2の情報処理装置40がネットワークをブロードキャストして取得した連携可能な他の情報処理装置のプロトコル情報を含む転送先情報を記憶手段から読み出して、要求のあった第1の情報処理装置30のジョブ転送部32へ返送する(ステップS404)。
第1の情報処理装置30のジョブ転送部32における転送先情報確認手段は、依頼元情報処理装置20から転送依頼されたジョブに含まれる情報が情報重要度測定手段により重要文書とされた場合、第2の情報処理装置40から返送されてきたプロトコル情報を含む連携可能な転送先情報の中から安全な転送先情報リストを確認する(ステップS405)。
第1の情報処理装置30のジョブ転送部32における転送先決定手段は、依頼元情報処理装置20から依頼されたジョブ転送の依頼内容と、転送先情報確認手段で確認した第2の情報処理装置40から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中の安全な転送先リストとを比較して、転送先を決定する(ステップS406)。例えば、図12に示すように、安全(セキュア)な転送先のIPアドレスが「192.168.1.10」でFTPプロトコルの場合、転送ソフトウェア2の第2の情報処理装置40を転送先と決定する。そして、第1の情報処理装置30のジョブ転送部32の転送実行手段は、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42へ依頼元情報処理装置20から取得したジョブそのものを転送し(ステップS407)、第2の情報処理装置40に転送処理を任せる。
第2の情報処理装置40のジョブ転送部42の転送実行手段は、第1の情報処理装置30から転送されてきたジョブを受け取り、そのジョブ転送を実行する(ステップS408)。
このように、第6の実施の形態によれば、依頼元情報処理装置20から転送依頼されたジョブに含まれる文書の重要度を第1の情報処理装置30で測定し、重要文書が含まれたジョブの場合は、連携可能な他の情報処理装置に対してプロトコル情報を含む転送先情報の返送を要求し、返送されてきたプロトコル情報を含む転送先情報に基づいて安全(セキュア)な転送先情報リストを確認する。そして、第1の情報処理装置30は、転送依頼内容と確認した安全な転送先情報リストとを比較することにより、安全なルートを選択してジョブを転送することができる。特に、この第6の実施の形態では、ユーザからの依頼内容としてジョブ転送という簡単な依頼だけでも、ジョブに含まれる文書の重要度を測定し、その重要度に見合った転送ルートを探し出して、ジョブ転送を実行する。このように、ジョブ内容に見合った転送環境を独自に判断し、ルートを決定するというインテリジェンスな機能を持ったシステムが構築できるため、ジョブの転送依頼内容を詳細に設定しなくてもジョブ内容に応じたルートを選んで転送することができる。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴は、前記第6の実施の形態において第1の情報処理装置30が行っていたジョブに含まれる文書の情報重要度測定と、その文書の重要度測定結果に基づく転送ルートの決定とを、依頼元情報処理装置20で行えるようにした点にある。
図14は、第7の実施の形態にかかるジョブ転送システムの概略構成図である。第7の実施の形態にかかるジョブ転送システム10の依頼元情報処理装置20は、図14に示すように、複合機(MFP)上で動作するソフトウェアにより、情報重要度測定手段、転送先情報取得手段、転送先情報確認手段、転送先決定手段、および転送実行手段の機能を実現するジョブ転送問い合わせ部22を備えている。そして、このジョブ転送問い合わせ部22における情報重要度測定手段は、ジョブに含まれる文書の重要度を測定し、通常文書であれば上記第2の実施の形態と同様に依頼内容に応じた転送先へ転送し、重要文書であれば転送先情報取得手段を用いて、連携可能な情報処理装置に対してプロトコル情報を含む転送先情報を要求し、これを取得する。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送先情報確認手段は、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(ここでは、第2の情報処理装置40)から返送されてきたプロトコル情報を含む転送先情報の中から、安全な転送先情報リストを確認する。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送先決定手段は、依頼内容と、転送先情報確認手段で確認した連携可能な情報処理装置から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中の安全な転送先リストとを比較して、転送先を決定する。
ジョブ転送問い合わせ部22における転送実行手段は、転送依頼するジョブを転送先決定手段によって決定された転送先へ転送する。
また、依頼元情報処理装置20と連携可能な情報処理装置(第1の情報処理装置30または第2の情報処理装置40)は、図14に示すように、情報処理装置上で動作する転送ソフトウェアにより、転送先情報返送手段および転送実行手段の機能を実現するジョブ転送部32、42を備えている。なお、図14の第1の情報処理装置30および第2の情報処理装置46において、情報重要度測定部36、46を備えているが、これはジョブ転送問い合わせ部22を備えていない依頼元情報処理装置からジョブ転送依頼があった場合に、この情報重要度測定部36、46を使ってジョブに含まれる文書の重要度を測定する必要があるからである。
ジョブ転送部32、42における転送先情報返送手段は、依頼元情報処理装置20からプロトコル情報を含む転送先情報の要求があった場合に、自装置のプロトコル情報を含む転送先情報を依頼元情報処理装置20へ返送する。
ジョブ転送部32、42における転送実行手段は、依頼元情報処理装置20からジョブの転送依頼を受けた場合に、これを転送先へ転送する。
第7の実施の形態におけるジョブ転送システム10は、上記のように構成されており、以下その動作について説明する。図14に示すように、各情報処理装置20、30、40は、インターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して相互に接続されている。依頼元情報処理装置20からジョブの転送を依頼する場合は、複合機(MFP)のジョブ転送問い合わせ部22の情報重要度測定手段が依頼内容のジョブに含まれる文書情報が重要であるか否かを測定する。
そして、その情報重要度測定手段による測定の結果、ジョブに含まれる情報が重要文書とされた場合は、転送先情報取得手段を用いて依頼元情報処理装置20と連携可能な他の情報処理装置に対して、プロトコル情報を含む転送先情報を要求する。
これに対して、要求を受けた情報処理装置の転送先情報返送手段は、自装置のプロトコル情報を含む転送先情報を依頼元情報処理装置20に対して返送する。
依頼元情報処理装置20の転送先情報確認手段は、要求を行った連携可能な他の情報処理装置から返送されてきたプロトコル情報を含む転送先情報の中から、安全な転送先情報リストを確認する。
続いて、依頼元情報処理装置20の転送先決定手段は、ジョブ転送の依頼内容と、連携可能な情報処理装置から返送されてきたプロトコル情報を含む転送先情報リストとを比較することにより安全な転送先に決定し、その決定された転送先に対して転送実行手段がジョブを転送する。
依頼元情報処理装置20からジョブ転送依頼を受けた情報処理装置の転送実行手段は、これを転送先へ転送する。
このように、第7の実施の形態によれば、依頼元情報処理装置において転送依頼するジョブに含まれる文書の重要度を測定し、重要文書であるとされた場合は、連携可能な情報処理装置に対してプロトコル情報を含む転送先情報を要求して取得し、その取得した転送先情報リストの中から安全なルートを選んでジョブを転送することができる。そして、ユーザからの依頼内容もジョブ転送という簡単な依頼内容で済み、ジョブの転送依頼内容を詳細に設定しなくてもジョブ内容に適したルートを選んで転送することができるという利点がある。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴は、ジョブの転送を依頼する情報処理装置と連携可能な情報処理装置間で、転送先のユーザ名を含む転送先情報を交換し、依頼内容に含まれる安全に転送可能なユーザ名の転送先情報と照合することによって、安全に転送できるユーザ名で依頼しても、依頼内容に適合するジョブの転送先を探し出し、ジョブを安全に転送できるようにした点にある。
図15は、第8の実施の形態にかかるジョブ転送システムにおける第1の情報処理装置がネットワークをブロードキャストして自装置と連携可能な他の情報処理装置のユーザ名を示す図であり、図16は、第8の実施の形態にかかるジョブ転送システムの動作を説明するシーケンス図である。なお、第8の実施の形態にかかるジョブ転送システムの構成図は、図1と同様であるため、図1を参照して説明する。図1に示すように、第8の実施の形態にかかるジョブ転送システムの特徴的な構成は、図1における第1の情報処理装置30のジョブ転送部32は、依頼内容確認手段、ユーザ名情報取得手段、転送先決定手段、転送実行手段の機能を備えている。また、図1における第2の情報処理装置40のジョブ転送部42は、ユーザ名情報返送手段および転送実行手段を備えている。
図1の第1の情報処理装置30のジョブ転送部32における依頼内容確認手段は、依頼元情報処理装置20からジョブの転送依頼を受けると、そのジョブの転送先のユーザ名などの依頼内容を確認する。
ジョブ転送部32におけるユーザ名情報取得手段は、第1の情報処理装置30と連携可能な情報処理装置(ここでは、第2の情報処理装置40)に対して転送先のユーザ名を含む転送先情報を要求し、これを取得する。このユーザ名情報取得手段は、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1により、ネットワークをブロードキャストすることで、自装置と連携設定になっている情報処理装置やサーバを探し出し、転送先のユーザ名情報の要求を行って、これを取得する。また、ユーザ名情報取得手段は、第1の情報処理装置30と連携可能な情報処理装置(例えば、第2の情報処理装置40)のユーザ名情報だけでなく、さらに第2の情報処理装置40の転送ソフトウェア2がネットワークをブロードキャストして得た連携可能な他の情報処理装置のユーザ名情報をも要求して、これを取得することもできる。
ジョブ転送部32における転送先決定手段は、依頼内容確認手段で確認したジョブの依頼内容と、ユーザ名情報取得手段により取得した第2の情報処理装置40のユーザ名情報とを比較し、依頼元情報処理装置20から依頼されたユーザ名の転送先へ決定する。また、転送先決定手段は、ユーザ名情報取得手段によって、さらに第2の情報処理装置40と連携可能な他の情報処理装置のユーザ名情報を取得した場合は、ジョブの依頼内容と比較し、依頼内容のユーザ名と一致する転送先へ決定する。
ジョブ転送部32における転送実行手段は、依頼元情報処理装置20から転送依頼を受けたジョブを、転送先決定手段で決定した転送先へ転送する。
第2の情報処理装置40は、PC上で動作する転送ソフトウェア2により、ユーザ名情報返送手段、および転送実行手段の機能を実現するジョブ転送部42を備え、前記第1の情報処理装置30からのユーザ名情報の問い合わせに対して、自装置および自装置と連携可能な情報処理装置のユーザ名情報を返送する。また、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42における転送実行手段は、第1の情報処理装置30のジョブ転送部32から転送されてきたジョブを転送先決定手段で決定された転送先へ転送する。
第8の実施の形態におけるジョブ転送システム10は、上記のように構成されており、以下その動作について図16を用いて説明する。インターネットやイーサーネット(登録商標)などのネットワークを介して接続された各情報処理装置は、相互間で通信を行う際に、各情報処理装置上で動作する転送ソフトウェアが互いに連携を行ってよいかどうかを確認する。ここでは、転送ソフトウェアのインストール後、システム管理者によって連携可能設定が行われる。例えば、図2に示すように、ユーザが第1の情報処理装置30であるPCの管理ツールにアクセスすると、ディスプレイ50に連携設定用画面が表示され、その画面上のチェックボックス52にタッチパネルなどでチェックを入れ、OKボタン54を押下することで連携可能設定が行われる。
第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、上記の連携可能設定を行った後、自動的にネットワークをブロードキャストして、同様に連携設定となっている他の情報処理装置を探し、連携の行えるサーバを確認しておく。
続いて、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、連携可能な転送先のうちいずれかの転送先を決定して、転送を実行する。転送先を決定する基準としては、(1)ネットワーク転送速度の速い転送先、あるいは、(2)安全な転送環境が確保できる転送先などを一例としてあげることができる。例えば、図15に示すように、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1がネットワークをブロードキャストして、連携可能な転送先のユーザ名情報を収集すると、第1の情報処理装置30のディスプレイ50に連携可能な転送先のユーザ名情報が表示される。この中から任意の転送先を選択する場合は、所望のユーザ名にタッチして選択し、OKボタン54を押下することで転送先を決定することができる。
上記処理を行うため、複合機(MFP)である依頼元情報処理装置20からジョブ転送を依頼するPCとしての第1の情報処理装置30に転送ソフトウェア1がインストールされ、ジョブ転送先であるPCとしての第2の情報処理装置40には、転送ソフトウェア2がインストールされている。そして、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、依頼元情報処理装置20との間に連携設定を行い、第2の情報処理装置40の転送ソフトウェア2は、第1の情報処理装置30との間に連携設定を行っている。
これらの設定を前提として、図16に示すように、依頼元情報処理装置20から第1の情報処理装置30に対してジョブが転送されてくると(ステップS500)、第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、ジョブ転送部32の依頼内容確認手段によりジョブ転送の依頼内容を確認する(ステップS501)。
続いて、転送ソフトウェア1は、ジョブ転送部32のユーザ名情報取得手段により、第2の情報処理装置40のジョブ転送部42に対して連携可能な情報処理装置のユーザ名情報を含む転送先情報を返送するように要求する(ステップS502)。
これに対して、転送ソフトウェア2は、ジョブ転送部42のユーザ名情報返送手段によって転送先のユーザ名情報を第1の情報処理装置30に対して返送する(ステップS503)。ユーザ名情報としては、例えば、図15に示すように、「tanaka」、「yamada」などのユーザ情報などがある。この第8の実施の形態では、依頼内容として、安全な転送環境にあるユーザ名により依頼するようにしたため、このユーザ名と一致する転送先を探し、一致する転送先が見つかった場合にジョブ転送を実行するので、安全な環境の転送先へジョブを転送することができる。また、転送速度の速い情報処理装置のユーザ名が予め分かっている場合は、そのユーザ名で転送依頼するようにすれば、速い転送速度でジョブを転送することができる。
第1の情報処理装置30の転送ソフトウェア1は、返送されてきたユーザ名情報のリストを確認後(ステップS504)、ジョブ転送部32の転送先決定手段により、ジョブ転送の依頼内容(ユーザ名)と、転送ソフトウェア2から返送されてきたユーザ名情報リストとを比較して、転送先を決定する(ステップS505)。例えば、ジョブ転送先のユーザ名を図15の「tanaka」に決定した場合は、転送ソフトウェア1の転送実行手段によってジョブそのものを第2の情報処理装置40へ転送し(ステップS506)、転送ソフトウェア2に転送の実行を任せる。転送先が第2の情報処理装置40自身であれば、転送ソフトウェア2がジョブを受領するが、第2の情報処理装置40からさらに他の情報処理装置へジョブを転送する場合は、転送ソフトウェア2の転送実行手段によりジョブを転送する(ステップS507)。
このように、第8の実施の形態によれば、連携可能な情報処理装置間でジョブの転送先のユーザ名情報を交換することにより、依頼内容に含まれる転送先のユーザ名と一致する転送先を選択することが可能なため、予め安全な転送環境にあるユーザ名であることが分かっている場合は、転送依頼内容を一々細かく設定しなくても、ジョブの転送依頼を受けた情報処理装置がそのユーザ名と一致する転送先へ、ジョブを転送することができる。
次に、図17は、第1〜8の実施の形態にかかる依頼元情報処理装置20としてのMFP(複合機)のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、このMFPは、コントローラ60とエンジン部(Engine)110とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ60は、MFP全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部110は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部110には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ60は、CPU61と、ノースブリッジ(NB)63と、システムメモリ(MEM−P)62と、サウスブリッジ(SB)64と、ローカルメモリ(MEM−C)67と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)66と、ハードディスクドライブ(HDD)68とを有し、ノースブリッジ(NB)63とASIC66との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス65で接続した構成となる。また、MEM−P62は、ROM(Read Only Memory)62aと、RAM(Random Access Memory)62bとをさらに有する。
CPU11は、MFPの全体制御をおこなうものであり、NB6、MEM−P62およびSB64からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB63は、CPU61とMEM−P62、SB64、AGP65とを接続するためのブリッジであり、MEM−P62に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P62は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM62aとRAM62bとからなる。ROM62aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM62bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB64は、NB63とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB64は、PCIバスを介してNB63と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC66は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP65、PCIバス、HDD68およびMEM−C67をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC66は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC66の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C67を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部110との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC66には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)80、USB(Universal Serial Bus)90、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース100が接続される。操作表示部70はASIC66に直接接続されている。
MEM−C67は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)68は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP65は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P62に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
なお、上記各実施の形態では、依頼元情報処理装置20として、MFP(複合機)を用いて説明したが、依頼元情報処理装置20はこれに限定されるものではない。例えば、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置などスキャナ機能を備えた装置であれば、いずれの装置であっても適用することができる。
また、上記各実施の形態における依頼元情報処理装置20、第1の情報処理装置30、および第2の情報処理装置40は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)ドライブ装置等の外部記憶装置、ディスプレイ装置などの表示装置、キーボードやマウスなどの入出力装置等を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
また、上記各実施の形態における依頼元情報処理装置20、第1の情報処理装置30、および第2の情報処理装置40で実行されるジョブ転送プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供される。
また、上記各実施の形態における依頼元情報処理装置20、第1の情報処理装置30、および第2の情報処理装置40で実行されるジョブ転送プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、情報処理装置20、30、40で実行されるジョブ転送プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、上記各実施の形態のジョブ転送プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
また、上記各実施の形態における依頼元情報処理装置20、第1の情報処理装置30、および第2の情報処理装置40で実行されるジョブ転送プログラムは、上述した各部(ジョブ転送部、ジョブ転送問い合わせ部、ジョブ転送速度結果収集部、情報重要度測定部等)を含むモジュール構成となっている。そして、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からジョブ転送プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、ジョブ転送部、ジョブ転送問い合わせ部、ジョブ転送速度結果収集部、情報重要度測定部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
10 ジョブ転送システム
20 依頼元情報処理装置
22 ジョブ転送問い合わせ部
30 第1の情報処理装置
32 ジョブ転送部
34 ジョブ転送速度結果収集部
36 情報重要度測定部
40 第2の情報処理装置
42 ジョブ転送部
44 ジョブ転送速度結果収集部
46 情報重要度測定部
50 ディスプレイ
52 チェックボックス
54 OKボタン
56 キャンセルボタン
特開2007−282198号公報 特開2007−65785号公報

Claims (15)

  1. 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、
    ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、
    転送依頼されたジョブの依頼内容を確認する依頼内容確認手段と、
    自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先情報を要求し、これを取得する転送先情報取得手段と、
    前記依頼内容確認手段で確認したジョブの依頼内容と、前記転送先情報取得手段により取得した前記第2の情報処理装置の転送先情報とを比較し、前記依頼内容に応じたジョブの転送先を決定する転送先決定手段と、
    前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送する転送実行手段と、
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置から転送先情報の要求があると、自装置の転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送する転送先情報返送手段と、
    前記第1の情報処理装置から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、これを受領する受領手段と、
    を備えたことを特徴とするジョブ転送システム。
  2. 前記第1の情報処理装置の転送先情報取得手段は、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して、該第2の情報処理装置および該第2の情報処理装置と連携可能な他の情報処理装置の転送先情報とを要求して、これらを取得し、
    前記第1の情報処理装置の転送先決定手段は、前記依頼内容確認手段で確認したジョブの依頼内容と、前記転送先情報取得手段により取得した前記第2の情報処理装置の転送情報および前記第2の情報処理装置と連携可能な他の情報処理装置の転送先情報とを比較し、前記依頼内容に応じたジョブの転送先を決定し、
    前記第2の情報処理装置は、自装置と連携可能な情報処理装置の転送先情報をネットワーク上で収集する転送先情報収集手段をさらに備え、
    前記第2の情報処理装置の転送先情報返送手段は、前記第1の情報処理装置から自装置および自装置と連携可能な情報処理装置の転送先情報の要求があると、自装置および前記転送先情報収集手段が収集した転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送し、
    前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置からジョブの転送依頼があると、当該ジョブを所望の転送先へ転送する転送実行手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のジョブ転送システム。
  3. 前記依頼元情報処理装置は、前記第1の情報処理装置における転送先情報取得手段と、転送先決定手段と、転送実行手段とをさらに備え、
    前記依頼元情報処理装置の転送先情報取得手段は、自装置と連携可能な情報処理装置に対して転送先情報を要求して、これを取得し、
    前記依頼元情報処理装置の転送先決定手段は、自装置が転送依頼するジョブの依頼内容と、前記転送先情報取得手段により取得した連携可能な情報処理装置の転送先情報とを比較して、前記依頼内容に応じたジョブの転送先を決定し、
    前記依頼元情報処理装置の転送実行手段は、転送依頼するジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送し、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能な情報処理装置は、前記第2の情報処理装置における転送先情報返送手段と、受領手段とをさらに備え、
    前記情報処理装置の転送先情報返送手段は、前記依頼元情報処理装置から転送先情報の要求があると、自装置の転送先情報を前記依頼元情報処理装置へ返送し、
    前記情報処理装置の受領手段は、前記依頼元情報処理装置から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、これを受領することを特徴とする請求項1に記載のジョブ転送システム。
  4. 前記依頼元情報処理装置の転送先情報取得手段は、自装置と連携可能な情報処理装置に対して、該情報処理装置および該情報処理装置と連携可能な他の情報処理装置の転送先情報とを要求して、これらを取得し、
    前記依頼元情報処理装置の転送先決定手段は、自装置が転送依頼するジョブの依頼内容と、前記転送先情報取得手段により取得した前記情報処理装置の転送先情報および前記情報処理装置と連携可能な転送先情報とを比較して、前記依頼内容に応じたジョブの転送先を決定し、
    前記情報処理装置は、自装置と連携可能な情報処理装置の転送先情報をネットワーク上で収集する転送先情報収集手段をさらに備え、
    前記情報処理装置の転送先情報返送手段は、前記依頼元情報処理装置から自装置および自装置と連携可能な他の情報処理装置の転送先情報の要求があると、自装置および前記転送先情報収集手段が収集した転送先情報を前記依頼元情報処理装置へ返送し、
    前記情報処理装置は、前記依頼元情報処理装置からジョブの転送依頼があると、当該ジョブを所望の転送先へ転送する転送実行手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載のジョブ転送システム。
  5. 前記転送先情報取得手段、前記転送先決定手段、および前記転送先情報返送手段で扱う転送先の環境に関する転送先情報に転送先のプロトコル情報を含み、
    取得したプロトコル情報を含む転送先情報に基づいてジョブ転送を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のジョブ転送システム。
  6. 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、
    ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、
    転送依頼されたジョブの依頼内容を確認する依頼内容確認手段と、
    前記依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定する第1の転送速度測定手段と、
    前記依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から第2の情報処理装置へダミー通信を行って転送速度を測定する第2の転送速度測定手段と、
    前記第1の転送速度測定手段で測定された転送速度と、前記第2の転送速度測定手段で測定された転送速度に、前記第2の情報処理装置から転送先までの転送速度を加えた転送速度とを比較して、転送速度の速い方のルートに決定する転送ルート決定手段と、
    前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送ルート決定手段で決定したルートを経由して転送先へ転送する転送実行手段と、
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置から送られてきたプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定する第3の転送速度測定手段と、
    前記第3の転送速度測定手段の測定結果を前記第1の情報処理装置に返送する転送速度結果返送手段と、
    前記第1の情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送する転送実行手段と、
    を備えたことを特徴とするジョブ転送システム。
  7. 前記依頼元情報処理装置は、前記第1の情報処理装置における第1の転送速度測定手段と、第2の転送速度測定手段と、転送ルート決定手段と、転送実行手段とをさらに備え、
    前記依頼元情報処理装置の第1の転送速度測定手段は、依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定し、
    前記依頼元情報処理装置の第2の転送速度測定手段は、依頼内容であるプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置と連携可能な情報処理装置までの転送速度を測定し、
    前記依頼元情報処理装置の転送ルート決定手段は、前記第1の転送速度測定手段で測定された転送速度と、前記第2の転送速度測定手段で測定された転送速度に、前記情報処理装置から転送先までの転送速度を加えた転送速度とを比較して、転送速度の速い方のルートに決定し、
    前記依頼元情報処理装置の転送実行手段は、転送依頼するジョブを前記転送ルート決定手段で決定したルートを経由して転送先へ転送し、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能な情報処理装置は、前記第2の情報処理装置における第3の転送速度測定手段と、転送速度結果返送手段と、転送実行手段とをさらに備え、
    前記情報処理装置の第3の転送速度測定手段は、前記依頼元情報処理装置から送られたプロトコル情報を含む転送先情報を用いて、自装置から転送先へダミー通信を行って転送速度を測定し、
    前記情報処理装置の転送速度結果返送手段は、前記第3の転送速度測定手段の測定結果を前記依頼元情報処理装置に返送し、
    前記情報処理装置の転送実行手段は、前記依頼元情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送することを特徴とする請求項6に記載のジョブ転送システム。
  8. 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、
    ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、
    転送依頼されたジョブに含まれる情報が重要か否かを測定する情報重要度測定手段と、
    自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先のプロトコル情報を含む転送先情報を要求し、これらを取得する転送先情報取得手段と、
    前記情報重要度測定手段がジョブに含まれる情報を重要とした場合、前記第2の情報処理装置から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中から安全な転送先を確認する転送先情報確認手段と、
    前記依頼元情報処理装置から依頼されたジョブの依頼内容と、前記転送先情報確認手段で確認した前記第2の情報処理装置から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中の安全な転送先リストとを比較して、転送先を決定する転送先決定手段と、
    前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送する転送実行手段と、
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置からプロトコル情報を含む転送先情報の要求があると、自装置のプロトコル情報を含む転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送する転送先情報返送手段と、
    前記第1の情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送する転送実行手段と、
    を備えたことを特徴とするジョブ転送システム。
  9. 前記情報重要度測定手段は、
    転送依頼されたジョブに含まれる情報が文書データの場合、該文書データを文字データに変換する文字変換手段と、
    文書の重要度を表す登録キーワードと、前記文字変換手段で変換された文字データとを照合し、前記登録キーワードと一致する文字が含まれた文書を重要文書と判定し、キーワードと一致する文字が含まれていない文書を通常文書と判定する重要度判定手段と、
    を備え、前記転送先決定手段は、通常文書と判定された文書データについては、転送先情報に基づいて転送先を決定し、重要文書と判定された文書データについては、プロトコル情報を含む転送先情報に基づいて暗号化可能な転送先に決定することを特徴とする請求項8に記載のジョブ転送システム。
  10. 前記依頼元情報処理装置は、前記第1の情報処理装置における情報重要度測定手段と、転送先情報取得手段と、転送先情報確認手段と、転送先決定手段と、転送実行手段とをさらに備え、
    前記依頼元情報処理装置の情報重要度測定手段は、ジョブに含まれる情報が重要か否かを測定し、
    前記依頼元情報処理装置の転送先情報取得手段は、自装置と連携可能な情報処理装置に対してプロトコル情報を含む転送先情報を要求して、これを取得し、
    前記依頼元情報処理装置の転送先情報確認手段は、前記情報重要度測定手段がジョブに含まれる情報を重要とした場合に、前記情報処理装置から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中から安全な転送先を確認し、
    前記依頼元情報処理装置の転送先決定手段は、ジョブの依頼内容と、前記転送先情報確認手段で確認した前記第2の情報処理装置から取得したプロトコル情報を含む転送先情報の中の安全な転送先リストとを比較して、転送先を決定し、
    前記依頼元情報処理装置の転送実行手段は、転送依頼するジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送し、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能な情報処理装置は、前記第2の情報処理装置における転送先情報返送手段と、転送実行手段とをさらに備え、
    前記情報処理装置の転送先情報返送手段は、前記依頼元情報処理装置からプロトコル情報を含む転送先情報の要求があると、自装置のプロトコル情報を含む転送先情報を前記依頼元情報処理装置へ返送し、
    前記情報処理装置の転送実行手段は、前記依頼元情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送することを特徴とする請求項8または9に記載のジョブ転送システム。
  11. 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、交換した転送先情報の中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムであって、
    ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置と、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能で、ジョブ転送の依頼を受ける第1の情報処理装置は、
    転送依頼されたジョブの依頼内容を確認する依頼内容確認手段と、
    自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して、安全に転送可能な転送先のユーザ名情報を要求し、これを取得するユーザ名情報取得手段と、
    前記依頼内容確認手段で確認したジョブの依頼内容と、前記ユーザ名情報取得手段により取得した安全に転送可能な転送先のユーザ名情報とを比較し、安全に転送可能な転送先のユーザ名情報の中に前記依頼内容の転送先のユーザ名がある場合は、これをジョブの転送先として決定する転送先決定手段と、
    前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送する転送実行手段と、
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記第1の情報処理装置から安全に転送可能な転送先のユーザ名情報の要求があると、自装置から安全に転送可能な転送先のユーザ名情報を収集して前記第1の情報処理装置へ返送するユーザ名情報返送手段と、
    前記第1の情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送する転送実行手段と、
    を備えたことを特徴とするジョブ転送システム。
  12. 前記依頼元情報処理装置は、前記第1の情報処理装置におけるユーザ名情報取得手段と、転送先決定手段と、転送実行手段とをさらに備え、
    前記依頼元情報処理装置のユーザ名情報取得手段は、自装置と連携可能な情報処理装置に対して安全に転送可能な転送先のユーザ名情報を要求して、これを取得し、
    前記依頼元情報処理装置の転送先決定手段は、ジョブの依頼内容と、前記ユーザ名情報取得手段により取得した安全に転送可能な転送先のユーザ名情報とを比較して、安全に転送可能な転送先のユーザ名情報の中に前記依頼内容の転送先のユーザ名がある場合は、これをジョブの転送先として決定し、
    前記依頼元情報処理装置の転送実行手段は、転送依頼するジョブを前記転送先決定手段で決定した転送先へ転送し、
    前記依頼元情報処理装置と連携可能な情報処理装置は、前記第2の情報処理装置におけるユーザ名情報返送手段と、転送実行手段とをさらに備え、
    前記情報処理装置のユーザ名情報返送手段は、前記依頼元情報処理装置から安全に転送可能な転送先のユーザ名情報の要求があると、自装置から安全に転送可能な転送先のユーザ名情報を収集して前記依頼元情報処理装置へ返送し、
    前記情報処理装置の転送実行手段は、前記依頼元情報処理装置からジョブの転送依頼を受けると、これを転送先へ転送することを特徴とする請求項11に記載のジョブ転送システム。
  13. 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続され、任意の情報処理装置からのジョブ転送依頼に対して、連携可能な情報処理装置間で転送先の環境に関する転送先情報を交換し、その中から所望の転送先を選択してジョブ転送を行うジョブ転送システムで実行されるジョブ転送方法であって、
    前記ジョブ転送システムを構成する各情報処理装置は、CPUと記憶手段とを少なくとも備え、
    ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置のCPUから、これと連携可能な第1の情報処理装置に対してジョブ転送を依頼するステップと、
    第1の情報処理装置のCPUが、転送依頼されたジョブの依頼内容を確認して記憶手段に記憶するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先情報を要求するステップと、
    前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から転送先情報の要求があると、自装置の記憶手段に記憶されている転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報を取得して記憶手段に記憶するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、前記記憶手段に記憶されている前記依頼元情報処理装置から転送依頼されたジョブの依頼内容と、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報とを比較し、依頼内容に応じたジョブの転送先を決定するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記決定した転送先へ転送するステップと、
    前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、これを受領して記憶手段に記憶するステップと、
    を含むことを特徴とするジョブ転送方法。
  14. ジョブ転送を依頼する依頼元情報処理装置のCPUから、これと連携可能な第1の情報処理装置に対してジョブ転送を依頼するステップと、
    第1の情報処理装置のCPUが、転送依頼されたジョブの依頼内容を確認して記憶手段に記憶するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、自装置と連携可能な第2の情報処理装置に対して転送先情報を要求するステップと、
    前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から転送先情報の要求があると、自装置の記憶手段に記憶されている転送先情報を前記第1の情報処理装置へ返送するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報を取得して記憶手段に記憶するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、前記記憶手段に記憶されている前記依頼元情報処理装置から転送依頼されたジョブの依頼内容と、前記第2の情報処理装置から返送されてきた転送先情報とを比較し、依頼内容に応じたジョブの転送先を決定するステップと、
    前記第1の情報処理装置のCPUが、前記依頼元情報処理装置から転送依頼を受けたジョブを前記決定した転送先へ転送するステップと、
    前記第2の情報処理装置のCPUが、前記第1の情報処理装置から自装置宛てにジョブが転送されて来た場合に、これを受領して記憶手段に記憶するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのジョブ転送プログラム。
  15. 請求項14に記載のジョブ転送プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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