JP2010218259A - 生体認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチ操作等を行うことなく指静脈認証と指紋認証の切り替えが可能な薄型・小型の生体認証装置を実現する。
【解決手段】レンズアレイ3を含む縮小光学系を用い、非接触で指1の静脈縮小像と指紋縮小像の集合である複眼像を入力する。照明装置17により指1に直線偏光が照射され、この直線偏光の偏光方向と平行な方向の偏光成分のみが検光子30を通過するため、指表面での反射光のみによる鮮明な指紋縮小像のデータI2を入力可能である。この指紋縮小像の成分を静脈縮小像のデータI1から減算することにより、指内部で反射・散乱された光のみによる鮮明な静脈縮小像を得ることができる。入力された複眼像中の個眼像間の視差を視差検出演算部43で検出し、この視差に基づいて静脈/指紋切替部45は静脈認証と指紋認証を切替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、静脈認証と指紋認証の両方が可能な生体認証装置に関する。
特許文献1に、指静脈画像入力部と手のひら静脈画像入力部と指紋画像入力部とを一体化し、既に登録されている認証データに対応させて認証データを取得し、認証を行う装置が開示されている。
特許文献2に、指紋画像読み取り手段と指静脈パターン画像読み取り手段を一体的に備えるケースを有し、このケースの形状を工夫することにより、ユーザーがリラックスした状態で認証操作をできるようにした装置が開示されている。
特許文献3に、透明板の上に置いた指の上方より照明する静脈用照明装置、透明板の下方より照明する指紋用照明装置、透明板の下方より指の静脈と指紋のいずれにも焦点を合わせて撮像することができる撮像装置を備え、静脈認証と指紋認証が可能な装置が開示されている。
特許文献4に、光源の切替手段を操作することにより、近赤外光を指に照射して指静脈像を撮像し、赤色光を指に照射して指紋真皮像を撮像し、静脈認証と指紋認証のいずれも可能な生体認証装置が開示されている。
ところで、モバイル機器のような小型機器に搭載する生体認証装置においては、その小型・薄型化が重要な課題である。また、生体認証装置を搭載する機器のセキュリティ強度を向上させるためには、一台の生体認証装置で静脈認証と指紋認証の両方に対応できると好都合であり、このことは生体認証装置の汎用性の面でも有利である。
指紋認証と静脈認証を同じ装置を用いて可能とした従来技術としては、先の特許文献1乃至4に開示されている。しかし、特許文献1乃至3の装置は、単眼のレンズを用いているため、その小型・薄型化を図ろうとしてもレンズのバックフォーカスに起因した限界があり、モバイル機器への搭載に適するほど小型・薄型化することが困難な構成のものである。
また、特許文献4の装置は、レンズアレイを用いた薄型化に向いた構成である。しかし、指をレンズアレイに接触もしくは近接させて撮像するため、指の広い範囲を撮像しようとすると(静脈はまばらであるため、指の比較的広い範囲について撮像する必要がある)、撮像面積の大きな高価な撮像素子を必要として装置コストが上昇し、また、装置を薄型化できたとしても小型化は困難である。さらに、静脈認証と指紋認証の切替えのためのスイッチ操作等を行う必要があり、そのためのスイッチ等の手段も備える必要がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、撮像面積の小さい安価な撮像素子を使用可能であって、装置の低コスト化及び薄型・小型化が容易な構成であり、また、格別のスイッチ操作等を行うことなく静脈認証と指紋認証の切替えが可能で操作性に優れた生体認証装置を提供することにある。
請求項1の発明による生体認証装置は、
複数のレンズがアレイ配列されてなるレンズアレイと、該レンズアレイの視野内にかざされた指に照明光を照射する照明手段と、該レンズアレイのレンズにより略結像される、該レンズアレイの視野内にかざされた指の指紋の縮小像及び静脈の縮小像(以下、これら縮小像を個眼像と総称する)の集合である複眼像を撮像する、該レンズアレイの像面側に設けられた撮像素子とを含み、該レンズアレイの視野内にかざされた指と非接触で前記複眼像を入力する像入力装置と、
前記像入力装置により入力された複眼像中の静脈縮小像を利用して個人認証を行う静脈認証手段と、
前記像入力装置により入力された複眼像中の指紋縮小像を利用して個人認証を行う指紋認証手段と、
前記像入力装置により入力された複眼像中の個眼像間の視差を検出する視差検出手段と、
前記視差検出手段により検出された視差が静脈認証のための所定範囲内であるときには前記静脈認証手段による個人認証を有効にし、該視差が指紋認証のための所定範囲内であるときには前記指紋認証手段による個人認証を有効にする認証切替手段とを有することを特徴とするものである。
請求項2の発明の特徴は、請求項1の発明による生体認証装置において、前記照明手段により照射される照明光は所定偏光方向の直線偏光であり、前記像入力装置は、前記レンズアレイにおける指紋縮小像を結像するためのレンズの物体側又は像面側に、前記所定偏光方向と平行な方向の偏光成分のみを通過させる検光子を有することである。
請求項3の発明の特徴は、請求項2の発明による生体認証装置において、前記像入力装置により入力された複眼像中の静脈縮小像に対し、その画素値から該複眼像中の指紋縮小像の対応画素値を減算する補正演算を施す演算手段をさらに有し、該演算手段による補正演算後の静脈縮小像が前記静脈認証手段に利用されることである。
請求項1の発明による生体認証装置においては、像入力装置は、レンズアレイを含む縮小光学系を用い、レンズアレイの視野内にかざされた指と非接触で、該指の静脈縮小像及び指紋縮小像の集合である複眼像を撮像し入力するため、撮像面積の小さな安価な撮像素子を用いて指の十分に広い範囲の静脈像を入力可能であり、装置のコストを抑えつつ装置の薄型・小型化を実現可能である。また、複眼像中の個眼像間の視差(被写体距離と反比例する関係がある)に応じて静脈認証と指紋認証の切替えが行われるため、指とレンズアレイとの光軸方向の距離を選ぶのみで静脈認証又は指紋認証を選択することができ、格別なスイッチ操作等が不要で操作性に優れる。また、そのような切替えのためのスイッチ等を備える必要がなくなり、装置コストの面でも有利である。
請求項2の発明による生体認証装置においては、照明光として直線偏光を指に照射し、レンズアレイの指紋縮小像を結像するためのレンズの物体側又は像面側に、照明光の偏光方向と平行な方向の偏光成分のみを通過させる検光子を有するため、もっぱら指表面近傍での反射光による鮮明な指紋縮小像を入力することができ、このような指紋縮小像を利用した高精度の指紋認証が可能となる。
請求項3の発明による生体認証装置においては、静脈縮小像に対し、その画素値から、もっぱら指表面近傍での反射光による鮮明な指紋縮小像の対応画素値を減算する補正演算を施すことにより、指表面近傍の反射光の影響を除去し、指内部で反射・散乱した光による鮮明な静脈縮小像を得ることができ、このような静脈縮小像を利用した高精度の静脈認証が可能となる。
本発明の一実施形態に係る生体認証装置の構成説明図である。 本発明の一実施形態に係る像入力装置の平面構造説明図である。 本発明の一実施形態に係る生体認証装置の動作説明用フローチャートである。
図1は本発明の一実施形態に係る生体認証装置の構成説明図である。この生体認証装置は、生体情報として手の指の静脈又は指紋の情報を利用して個人認証を行うもので、図示のように指1と非接触の状態で、指の静脈の縮小像と指紋の縮小像(以下、これらの縮小像を個眼像と総称する)の集合である複眼像を入力するための像入力装置2を備える。
なお、図1においては像入力装置2の断面構造が概略的に示されている。図2に、指と対向する側から見た像入力装置2の平面構造を概略的に示す。なお、指の長手方向は、図1及び図2の左右方向に対応する。
像入力装置2は、複数の撮像用レンズをレンズ光軸と略直交する平面内にアレイ配列したレンズアレイ3を有する。ここに示す例では、図2に見られるように6個のレンズ4,5,6,7,8,9が2×3アレイ配列されている。
像入力装置2は、レンズアレイ3の像面側に、各レンズ4〜9により略結像される像を撮像するための撮像素子10を備える。この撮像素子10は、その撮像面11に多数の画素が二次元的に配列されたもので、例えば、一般的なCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサを用いることができる。像入力装置2は、レンズアレイ3から離れた指1の静脈又は指紋の縮小像を撮像することになるため、撮像素子10として撮像面11の小さな安価な素子を使用し、指1をレンズアレイ3に密着もしくは接近させた状態で撮像する形態に比べ指1の十分広い領域の像を入力可能になる。
また、像入力装置2は、各レンズ4〜9を通過した光線の像面上でのクロストークを防止するための遮光壁部材12を備える。これらのレンズアレイ3、遮光壁部材12、撮像素子10は筐体13により一体的に保持されている。
像入力装置2は、近赤外帯の直線偏光を指に照射するための照明装置17を備える。ここに示す例では、照明装置17は、光源としての近赤外発光ダイオード(LED)14と、この近赤外LED14の発した近赤外光を、より効率的に、かつ、より均等な光量で指へ照射させるための、レンズアレイ3に一体的に設けられた照明用レンズ15と、この照明用レンズ15を通過した近赤外光を所定の偏光方向の直線偏光にするための偏光子としての、レンズアレイ上に設けられた偏光フィルム16とを含む。近赤外帯の光は、生体に対して透過率を有し、また、血液中の還元ヘモグロビンで吸収を受けるため、指内部の静脈の像を入力する目的に好適である。
図2に示されるように、レンズアレイ3は、指と対向する側より観察した場合、遮光壁部材12により各撮像用レンズ4〜9に対応した四角形の領域24,25,26,27,28,29に区画されている。そして、レンズアレイ3には、レンズ8に対応した領域28に、照明装置17よる照射される直線偏光の偏光方向と平行な方向の偏光成分のみを通過させる検光子としての偏光フィルム30が設けられ、また、レンズ9に対応した領域29に、照明装置17により照射される直線偏光の偏光方向と直交する方向の偏光成分のみを通過させる検光子としての偏光フィルム31が設けられている。
また、図1及び図2には図示されていないが、レンズアレイ3のレンズ4,6,7,8,9に対応した領域24,26,27,28,29に、レンズアレイの上面又は下面に成膜された金属薄膜等からなる可視光カットフィルタ(又は近赤外光透過フィルタ)が形成されている。なお、レンズ5に対応した領域25には可視光カットフィルタ(又は近赤外光透過フィルタ)を設けないが、これは、このレンズ5による像を装置周囲の照度の検出に利用可能にするためである。このような利用を考えないならば、このレンズ5の領域25にも同フィルタを設けてよい。また、可視光が入射する可能性のないような環境で生体認証装置を利用するのであれば、そのようなフィルタを省いてもよい。また、レンズアレイ3の撮像用の各レンズは円形であるので、撮像用の各レンズの有効範囲外の領域からの光の入射を阻止するための金属薄膜等の遮光膜(不図示)が例えばレンズアレイ3の像面側の面に形成されている。
なお、偏光フィルム16,30,31に代えて、レンズアレイ3の上面(物体側)又は下面(像面側)に微細構造を形成することによって、同様の偏光子又は検光子を実現することも可能であり、かかる実施形態も当然に本発明に包含される。このような実施形態は、レンズアレイ3に偏光フィルムを貼り付けたり塗布する形態に比べて、生産コストや加工精度の面で一般に有利である。
図1を参照し、生体認証装置の他の構成要素について説明する。図1において、LED駆動部41は照明装置17の近赤外LED14を駆動する手段である。画像キャプチャ部42は、撮像素子10より出力される画像データを取り込み、レンズ4,6,7,8,9による像(個眼像)のデータS1,S2,I1,I2,I3を抽出する手段である。撮像素子10より取り込まれる画像データは、レンズ4〜9による個眼像の集合した複眼像データであり、その各個眼像の周囲が遮光壁部材12の影で囲まれている。したがって、複眼像データの画素値を適当な閾値と比較して遮光壁部材12の影部分を検出することにより、各個眼像データを容易に抽出可能である。なお、レンズアレイ3のレンズピッチや遮光壁部材12の寸法等の精度が十分に高い場合には、予め決めた領域を単純に個眼像として切り出すようにしてもよい。
視差検出演算部43は、レンズ4,6に対応した個眼像データS1,S2より両個眼像間の視差(画像シフト)を算出するとともに、この視差を基に、レンズ7に対応した個眼像データI1に対する、レンズ8,9の個眼像データI2,I3の視差を算出する演算手段である。例えば、個眼像データS1,S2のうちの一方の個眼像データS2をx方向,y方向にシフトしたものと、もう一方の基準側の個眼像データS1との間の輝度偏差をとり、その二乗和を求める計算を、シフト量を変化させながら繰り返し、輝度偏差の二乗和が最小となったx方向,y方向のシフト量を、個眼像データ間のx方向,y方向の視差とするような演算を行う。このようにして個眼像データS1,S2間の視差が算出されたならば、レンズピッチ等に基づいて個眼像データI1に対する、個眼像データI2,I3の視差も容易に計算することができる。
視差調整演算部44は、視差検出演算部43により算出された個眼像データI2,I3の個眼像データI1に対する視差に基づき、その視差を打ち消すように像位置を調整する視差調整演算を個眼像データI2,I3に対し施す手段である。このような視差調整演算を施すため、レンズアレイ3から指1までの光軸方向距離が一定でなくとも正常な認証が可能になる。
さて、複眼像中の個眼像間の視差と被写体距離との間には、被写体距離が増大するほど視差が減少するという関係があるので、検出した視差から、被写体距離がどの程度であるかを判定可能である。静脈/指紋切替部45は、視差検出演算部43により算出された個眼像データS1,S2間の視差が静脈認証のための所定範囲内にあると判定したとき、換言すれば、視差に基づいて、被写体距離が静脈認証のための所定範囲内にある(例えば指1が図1に実線に示すような距離にある)と判定したときには静脈認証を有効にし、また、視差が指紋認証のための所定範囲内にあると判定したとき、換言すれば、視差に基づいて、被写体距離が指紋認証のための所定範囲内にある(例えば指1が図1に破線で示すような距離にある)と判定したときには指紋認証を有効にする認証切替手段である。
補正演算部46は、静脈/指紋切替部45で静脈認証が選択された場合に、個眼像データI1に対し、視差調整演算後の個眼像データI2,I3による補正演算を施す手段であり、演算モード選択信号47に応じて第1の演算モード又は第2の演算モードを選択可能である。なお、演算モード選択信号47は、例えば、当該生体認証装置の備える不図示のスイッチの操作や、当該生体認証装置が搭載された情報端末等の機器の備えるスイッチの操作により設定されたり、あるいは、当該機器で動作するプログラムにより設定される。第1の演算モードが選択された場合、補正演算部46では、個眼像データI1の各画素値に対し、視差調整演算後の個眼像データI2の対応画素値を減算する演算(I1−I2)が行われる。第2の演算モードが選択された場合、個眼像データI1の各画素値に対し、視差調整演算後の個眼像データI2の対応画素値を減算し、また、視差調整演算後の個眼像データI3の対応画素値を加算する演算(I1−I2+I3)が行われる。
静脈/指紋切替部45による選択結果は、静脈照合/登録切替部48及び指紋照合/登録切替部49にも入力される。静脈照合/登録切替部48及び指紋照合/登録切替部49には、照合/登録切替信号50も入力される。この照合/登録切替信号50は、例えば、当該生体認証装置の備える不図示のスイッチの操作や、当該生体認証装置が搭載された情報端末等の機器の備えるスイッチの操作により設定され、あるいは、当該機器で動作するプログラムにより設定される。
静脈/指紋切替部45により静脈認証が選択された場合において、照合/登録切替信号50が登録側に設定されているときには、静脈照合/登録切替部48は補正演算部46より出力された個眼像データ((I1−I2)又は(I1−I2+I3))を静脈登録データベース(DB)51へ転送し、静脈登録データベース51において、その個眼像データを登録データとして登録させる。また、照合/登録切替信号50が照合側に設定されているときには、静脈照合/登録切替部48は、補正演算部46より出力された個眼像データ((I1−I2)、又は、(I1−I2+I3))を静脈照合演算部52へ転送し、静脈照合演算部52において、その個眼像データと、静脈登録データベース51の登録データとの照合演算(静脈認証)を行わせる。すなわち、静脈照合演算部51は、静脈登録データベース51とともに静脈認証手段を構成している。
静脈/指紋切替部45により指紋認証が選択された場合において、照合/登録切替信号50が登録側に設定されているときには、指紋照合/登録切替部49は視差調整演算部44より出力された個眼像データI2を指紋登録データベース(DB)53へ転送し、指紋登録データベース53において、その個眼像データを登録データとして登録させる。また、照合/登録切替信号50が照合側に設定されているときには、指紋照合/登録切替部49は、個眼像データI2を指紋照合演算部54へ転送し、指紋照合演算部54において、その個眼像データと、指紋登録データベース53の登録データとの照合演算を行わせる。すなわち、指紋照合演算部54は、指紋登録データベース53とともに指紋認証手段を構成している。
なお、静脈登録データベース51において、個眼像データより抽出した静脈走行の分岐点座標等の静脈特徴情報を登録データとして登録させ、静脈照合演算部52において、個眼像データより抽出した静脈特徴情報と、静脈登録データベース51に登録されている静脈特徴情報との照合演算を行わせるようにしてもよい。同様に、指紋登録データベース53において、個眼像データより抽出した指紋特徴情報を登録データとして登録させ、指紋照合演算部54において、個眼像データより抽出した指紋特徴情報と、指紋登録データベース53に登録されている指紋特徴情報との照合演算を行わせるようにしてもよい。
以上に説明した各演算部等は、ハードウェアで実現してもよいし、マイクロプロセッサ等のハードウェア資源を利用してプログラムにより実現してもよい。
なお、認証/登録動作は開始信号55により開始する。この開始信号55は、例えば、当該生体認証装置の備える不図示のスイッチの操作や、当該生体認証装置が搭載された情報端末等の機器の備えるスイッチの操作により発生し、あるいは、当該機器で動作するプログラムで発生する。
図3は、生体認証装置の全体的な動作の流れを説明するためのフローチャートである。以下、図3を参照しながら生体認証装置の動作について説明する。
手の指をレンズアレイ3の上にかざし、スイッチ操作等により開始信号55を発生させると、動作が開始する。この際、静脈認証を希望する場合には指を図1に実線で示すようにレンズアレイ3から比較的遠く離してかざし、指紋認証を希望する場合には指を図1に破線で示すようにレンズアレイ3に比較的近づけてかざすようにする。
LED駆動部41が所定時間だけ近赤外LED14を駆動し発光させる。レンズアレイ3にかざした指1に近赤外帯の直線偏光が照射され、この状態で撮像素子10によりレンズ4〜9による個眼像の集合である複眼像が撮像され、その複眼像データが画像キャプチャ部42に取り込まれる(step1)。
画像キャプチャ部42で、複眼像データから、レンズ4,6,7,8,9に対応した個眼像データS1,S2,I1,I2,I3が抽出される(step2)。
視差検出演算部43において、個眼像データS1,S2間の視差が算出され、この視差を基に、個眼像データI1に対する、個眼像データI2,I3の視差が算出される(step3)。
視差調整演算部44において、個眼像データI1に対する個眼像データI2,I3の視差を打ち消すための視差調整演算が個眼像データI2,I3に施される(step4)。
静脈/指紋切替部45において、個眼像データS1,S2間の視差に基づいて、静脈認証又は指紋認証の一方が選択される(step5)。前述した通り、図1に破線で示すように指をレンズアレイ3に比較的近づけてかざすことにより自動的に指紋認証を選択させ、図1に実線で示すように指をレンズアレイ3からかなり離してかざすことにより自動的に静脈認証を選択させることができる。
指紋認証が選択された場合、補正演算部46を通じて視差調整演算後の個眼像データI2が指紋照合/登録切替部49に転送される(step6)。そして、指紋照合/登録切替部49は、照合/登録切替信号50が照合に設定されているならば(step7,Yes)、指紋照合演算部54で該個眼像データI2と登録データとの照合演算を実行させ(step8)、照合/登録切替信号50が登録に設定されているならば(step7,No)、指紋登録データベース53で当該個眼像データI2を登録させる(step9)。
静脈/指紋切替部45で静脈認証が選択された場合、補正演算部46において、演算モード選択信号47が第1モードを選択しているならば(step10,第1モード)、個眼像データI1の各画素値から個眼像データI2の対応画素値を減算する補正演算を行い、補正後の個眼像データを静脈照合/登録切替部48へ転送する(step11)。演算モード選択信号47が第2モードを選択しているならば(step10,第2モード)、個眼像データI1の各画素値から個眼像データI2の対応画素値を減算し、さらに個眼像データI3の対応画像値を加算する補正演算を行い、補正後の個眼像データを静脈照合/登録切替部48へ転送する(step12)。そして、静脈照合/登録切替部48は、照合/登録切替信号50が照合に設定されているならば(step14,Yes)、静脈照合演算部52で該個眼像データと登録データとの照合演算を実行させ(step8)、照合/登録切替信号50が登録に設定されているならば(step13,No)、静脈登録データベース51で当該個眼像データを登録させる(step15)。
さて、照明装置17による照明光は、指の表面近傍で反射され、あるいは指の内部に進入して指組織や静脈で反射・散乱されるので、指からレンズアレイ3へ戻る光には、指の表面近傍での反射光と、指の内部で反射・散乱された光とがある。指の表面近傍での反射光は照明光の偏光方向と平行な方向の偏光成分が大きな割合を占めているのに対し、指内部で反射・散乱された光は照明光とは偏光方向が異なった偏光成分が大きな割合を占めている。
レンズ8の領域28に設けられた偏光フィルム(検光子)30は、照明光の偏光方向と平行な方向の偏光成分は通すが、それ以外の方向の偏光成分の通過を阻止するので、もっぱら指表面近傍での反射光による鮮明な指紋縮小像がレンズ8により結像され、これが個眼像データI2として入力される。したがって、このような個眼像データI2を利用した高精度の指紋認証が可能となるのである。
一方、レンズ7に対応した個眼像データI1は静脈縮小像のデータであるが、レンズ7には検光子30のような検光子は設けられていないため、指表面近傍での反射光による影響を受けている。特に、指をレンズアレイ3から離してかざした場合、指をレンズアレイ3に密着させるような場合に比べて、指の表面近傍での反射光が増加し、また、指位置の変動に伴い照明光の面内強度分布も変化するが、その面内強度分布の変化は主に指表面近傍での反射光に起因するため、静脈認証の場合には指表面近傍での反射光による影響を強く受けやすい。しかし、補正演算部46による第1又は第2の演算モードの補正演算によって、指表面での反射光の影響を効果的に排除し、指内部で反射・散乱した光による鮮明な指静脈像のデータを取得することができるため、これを用いて高精度の静脈認証が可能となるのである。
レンズ9に対応して設けられた偏光フィルム(検光子)31は照明光の偏光方向に直交する方向の偏光成分のみを通過させるものであるが、この通過する偏光成分は指に照射された直線偏光が指静脈により反射されて偏光方向が大きく変化した成分である。したがって、補正演算部46で、レンズ9に対応した個眼像データI3の画素値を加算する第2の演算モードの補正演算を施した場合、静脈のエッジを強調したような指静脈像のデータを取得することができる。このようなエッジを強調した指静脈像を利用することが静脈認証の精度面でより有利となる場合がある。
なお、検光子としての偏光フィルム31は、照明光の偏光方向と非平行な方向の偏光成分を通すものであればよく、その偏光方向は必ずしも照明光の偏光方向と直交する方向でなくともよい。
1 指
2 像入力装置
3 レンズアレイ
4〜9 撮像用レンズ
10 撮像素子
11 撮像面
12 遮光壁部材
13 筐体
14 近赤外発光ダイオード(LED)
15 照明用レンズ
16 偏光フィルム(偏光子)
17 照明装置
30,31 偏光フィルム(検光子)
41 LED駆動部
42 画像キャプチャ部
43 視差検出演算部
44 視差調整演算部
45 静脈/指紋切替部
46 補正演算部
48 静脈照合/登録切替部
49 指紋照合/登録切替部
51 静脈登録データベース(DB)
52 静脈照合演算部
53 指紋登録データベース(DB)
54 指紋照合演算部
特開2006−331239号公報 特開2008−102728号公報 特開2007−175250号公報 特開2008−212311号公報

Claims (3)

  1. 複数のレンズがアレイ配列されてなるレンズアレイと、該レンズアレイの視野内にかざされた指に照明光を照射する照明手段と、該レンズアレイのレンズにより略結像される、該レンズアレイの視野内にかざされた指の指紋の縮小像及び静脈の縮小像(以下、これら縮小像を個眼像と総称する)の集合である複眼像を撮像する、該レンズアレイの像面側に設けられた撮像素子とを含み、該レンズアレイの視野内にかざされた指と非接触で前記複眼像を入力する像入力装置と、
    前記像入力装置により入力された複眼像中の静脈縮小像を利用して個人認証を行う静脈認証手段と、
    前記像入力装置により入力された複眼像中の指紋縮小像を利用して個人認証を行う指紋認証手段と、
    前記像入力装置により入力された複眼像中の個眼像間の視差を検出する視差検出手段と、
    前記視差検出手段により検出された視差が静脈認証のための所定範囲内であるときには前記静脈認証手段による個人認証を有効にし、該視差が指紋認証のための所定範囲内であるときには前記指紋認証手段による個人認証を有効にする認証切替手段とを有することを特徴とする生体認証装置。
  2. 前記照明手段により照射される照明光は所定偏光方向の直線偏光であり、
    前記像入力装置は、前記レンズアレイにおける指紋縮小像を結像するためのレンズの物体側又は像面側に、前記所定偏光方向と平行な方向の偏光成分のみを通過させる検光子を有することを特徴とする請求項1記載の生体認証装置。
  3. 前記像入力装置により入力された複眼像中の静脈縮小像に対し、その画素値から該複眼像中の指紋縮小像の対応画素値を減算する補正演算を施す演算手段を有し、該演算手段による補正演算後の静脈縮小像が前記静脈認証手段に利用されることを特徴とする請求項2記載の生体認証装置。
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