JP2010218230A - 非接触検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この非接触検知装置Bでは、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次コイル7と2次コイル9が非接触で近接対応位置しつつ、1次側1から2次側2に電力を供給可能であると共に、検知対象Oの情報に基づく2次側2の負荷抵抗値変動、そして検知対象Oの必要情報が、1次側1の電圧変化を利用して検知される。そして、タンクに適用される場合は、1次側1と2次側2は、磁石にてタンク側壁の内外に固定される。これと共に2次側回路6には、フロートスイッチが設けられており、フロートスイッチのオンオフそしてタンク内の液面位置情報が、1次側回路の電圧変化を利用して検知される。
【選択図】図1
Description
温度,圧力,位置,湿度,光,その他の検知対象情報を、対応した電気抵抗値変動に基づき検知,測定する、例えばポテンショメータ,サーミスタ,その他の検知装置は、一般的に広く普及している。
しかしながら、このような抵抗値変動そして検知対象の必要情報を、煩雑さを伴わずに、壁向こうから壁に孔を開けずに、簡単,容易かつ確実に検知,測定できる検知装置は、一般的には知られていない。
この種従来例としては、煩雑ではあるが配線ケーブルを用いて、給電及びデータ伝達を行うものが一般的である。これに対し、僅かに次の検知装置が存在していた。すなわち、給電もデータ伝達も非接触とするために、まず非接触給電装置により、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、非接触で近接対応位置した1次側から2次側に電力を供給する。
そして、このような非接触給電装置による1次側から2次側への給電により、検知対象情報に基づく2次側の抵抗値変動を、別途付設した電波や光伝送によるデータ伝達手段を経由して、例えば1次側付近で検知するようにした検知装置は存在していた。
ところで、このような従来例については、次の課題が指摘されていた。すなわち、この種従来例の検知装置において、抵抗値変動のデータ伝達手段としては、配線ケーブルの使用が最も簡便であり低コストである。しかし壁向こうに検知対象がある場合は、壁に孔を穿るか遠回りさせる必要があり、使いづらい場合があった。
又、壁向こうからのデータ伝達手段として、電波を利用するものは、ノイズや相互干渉による誤作動や検知ミス発生が懸念され、信頼性に問題があった。光伝送であれば、壁材は透光性であることが大前提となってしまう。
更に、この種のデータ伝達手段は、特に液中使用における問題が指摘されていた。
上述した非接触給電装置に付随した検知装置の例として図2の(2)図に示した、タンクT内に収納された液体Lの液面位置L’情報の検知装置Aにおいても、上述の問題が指摘されていた。
すなわち、タンクTにあっては、収容された液体Lの液面位置L’情報を、各種の異なった高さレベルで検知すべきニーズが高い。そこで、この種従来例では、液面位置L’検出用のフロートスイッチSが、複数個、異なった高さレベル(図示例では2箇所)にて、固定金具U等を用いてタンクT中に固定されていた。図中Fは、フロートスイッチSのフロートである。
ところで、検知すべき液面位置L’の高さレベルについては、事後に変更ニーズが生じることが頻繁にある。しかしながら、一旦一定高さレベルで固定されたフロートスイッチSをレベル調整するには、その度毎に、高い位置にあるタンクTのタンク蓋Rを外して、空にしたタンクT内に入って、固定金具U上で再度位置決め作業を要する等、極めて煩雑であり危険でもあった。
又、フロートスイッチSのデータ伝達手段として、配線ケーブルCが使用されていたが、配線ケーブルCを使用すると、例えばタンク蓋Rに通線穴穿設を要するのを始め、構成コストや加工コスト負担増となると共に、タンクTのシール性,液中における配線ケーブルCの防水性,メンテナンス性,そして耐久性にも、問題が生じていた。同様に、フロートスイッチSのメンテナンス性にも、問題が指摘されていた。
フロートスイッチS,配線ケーブルC,固定金具U等がスペースを取り、タンクT内部の洗浄に際し邪魔になる、という指摘もあった。
本発明の非接触検知装置は、このような実情に鑑み、上記従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、壁向こうの検知対象情報に基づく抵抗値変動を、ケーブル敷設なしに簡単,容易かつ確実に検知可能であり、第2に、例えばタンク内の液面位置情報も、孔を開けることなく同様に検知できる、非接触検知装置を提案することを目的とする。
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。
請求項1の非接触検知装置は、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側から2次側に、非接触で近接対応位置しつつ電力を供給可能であると共に、検知対象情報に基づく該2次側の負荷抵抗値変動、そして検知対象の必要情報が、該1次側の電圧変化を利用して検知されること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。請求項2の非接触検知装置では、請求項1において、該1次側回路は、電源とチョークコイルとを有している。
そして該電源は、方形波の給電交流を印加する。該チョークコイルは、該方形波の高調波成分をカットすると共に、該2次側回路の負荷抵抗値の変動分検知に際し、分圧インピーダンスとして機能すること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。請求項3の非接触検知装置では、請求項1において、該1次側回路では、コイルとコンデンサで共振回路が形成され、該2次側回路では、コイルとコンデンサで該1次側と共振する共振回路が形成される。もって、該2次側の負荷抵抗値変動に対する該1次側の電圧変化が、最大化するようになっていること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。請求項4の非接触検知装置では、請求項1において、該非接触検知装置はタンクにおいて使用される。
そして、該1次側と該2次側とは、磁石を用いてタンク側壁の内外に対応位置決め固定される。これと共に該2次側回路にはフロートスイッチが設けられており、該フロートスイッチのオンオフ、そして該タンク内の液面位置情報が、該1次側回路の電圧変化を利用して検知されること、を特徴とする。
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)この非接触検知装置では、1次コイルと2次コイルが、非接触で近接対応位置している。
(2)そしてまず、1次側から2次側に、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、電力を供給可能となっている。
(3)そして、検知対象の物理的,化学的情報に基づき、2次側の抵抗値が変動すると、1次側の電圧変化となってあらわれる。
(4)なお、1次側ではチョークコイルが、抵抗値変動に対応した電圧を分圧する。更に1次側1と2次側では、それぞれコイルとコンデンサにて共振回路が形成されると共に、2次側が1次側に共振するので、1次側の電圧変化が最大化される。
(5)そこで信号処理部にて、この1次側の電圧変化をデータ処理することにより、検知対象の必要情報が検知される。
(6)この非接触検知装置では、このような非接触データ伝達技術が採用されているので、構成が簡素化され、誤作動や検知ミスの懸念がなく、回路的にも小型化され、防水性,耐久性,メンテナンス性等も向上する。
(7)ところで、この非接触検知装置をタンク内の液面位置検知用に適用した場合は、2次側のフロートスイッチのオンオフにより、1次側の電圧が変化する。これと共に1次側と2次側は、お互いが保持する磁石等によってタンク側壁の内外に対応位置決めされている。
(8)そこでこの場合は、上記(6)の利点に加え、タンク外の磁石付の1次側を上下操作することにより、タンク内の磁石もしくは磁性体付きの2次側も上下するため、検知すべき液面位置のレベル変更作業が容易化する、という利点がある。その他の作業に関しても、タンク上やタンク内で行う必要性が軽減される。
(9)さてそこで、本発明の非接触検知装置は、次の効果を発揮する。
第1に、検知対象情報に基づく抵抗値変動を、簡単,容易かつ確実に検知可能となる。すなわち、本発明の非接触検知装置では、温度,圧力,変位,湿度,光,その他の検知対象情報を、2次側の抵抗値変動に基づき、非接触で対応位置した1次側の電圧変化データを利用して、検知する。なお、本例では検知対象情報に対しては非接触ではないが、例えばそれを近接センサのような非接触のものとしても可である。
そこで、前述したこの種従来例、つまり配線ケーブル,電波,光伝送等を利用して抵抗値変動を送信,伝達していた、この種従来例の検知装置において指摘されていた各問題点が、すべて解決される。
すなわち、本発明では従来例に比し、壁向こうに検知対象物がある場合は、構成が簡素化されて、コスト負担が削減され、誤作動や検知ミス発生の懸念もない。又、液中や非透光性の壁に対しても、問題なく使用可能である。
すなわち、本発明の非接触検知装置を、タンク内の液面位置情報の検知用に適用する場合は、1次側と2次側を磁石を用いてタンク側壁の内外に固定することにより、2次側のフロートスイッチのオンオフが、1次側の電圧変化として把握される。
そこで、前述したこの種従来例の検知装置、つまりフロートスイッチを固定金具等でタンク内に固定し、そのオンオフ信号を配線ケーブルを利用してタンク外に送信,伝達していた、従来例の検知装置について指摘されていた問題点が、すべて解決される。
すなわち、本発明では従来例に比し、まず、検知すべき液面位置の頻繁に生じる変更ニーズ(レベル調整ニーズ)に、タンク外からの操作により簡単,容易に対応可能である。又、構成が簡素化され、構成コストやタンク蓋等の加工コストが、削減される。シール性,防水性,そして耐久性も向上する。更に、高い位置にあるタンクの蓋を外す作業が不要となり、メンテナンス性や安全性にも優れている。
タンク内にケーブルや固定金具等がないので、タンク内部の洗浄も容易化され、液のコンタミも軽減される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。まず、本発明の概要について述べる。
図1に示したように、本発明の非接触検知装置Bでは、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側1から2次側2に、非接触で近接対応位置しつつ電力を供給可能である。これと共に、検知対象O情報に基づく2次側2の負荷抵抗値変動、そして検知対象Oの必要情報が、1次側1の電圧変化を利用して検知される。
又、1次側回路3は、電源4とチョークコイル5を有している。電源4は、方形波の給電交流を印加する。チョークコイル5は、方形波の高調波成分をカットすると共に、2次側回路6の負荷抵抗値の変動分検知に際し、分圧インピーダンスとして機能する。
更に、1次側回路3では、1次コイル7とコンデンサ8で共振回路が形成され、2次側回路6では、2次コイル9とコンデンサ10で1次側1と共振する共振回路が形成される。もって、2次側2の負荷抵抗値変動に対する1次側1の電圧変化が、最大化する。
本発明の概要は、このようになっている。
このような本発明の非接触検知装置Bについて、図1を参照して、更に詳述する。
この非接触検知装置Bでは、1次側1の1次コイル7と2次側2の2次コイル9とが、ギャップ11を存し、対をなすと共に非接触で近接対応位置している。
そしてまず、1次側1から2次側2に向け、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、電力を供給可能である。すなわち、非接触で近接対応位置する1次側1の1次コイル7での磁束形成により、2次側2の2次コイル9に誘導起電力を生成させ、もって、1次コイル7から2次コイル9へと電力を供給し、2次側2の負荷抵抗12に通電可能となっている。
これと共に、2次側2における検知対象O情報に比例した負荷抵抗12の抵抗値変動が、1次側1において電圧変化としてあらわれる。このような1次コイル7と2次コイル9を経由した非接触データ伝達技術により、2次側2での抵抗値変動が1次側1へと送信,伝達され、もって1次側1での電圧変化が、信号処理部Dでデータ処理されることにより、検知対象Oの情報が検知,測定される。
チョークコイル5は、まず、給電交流を周波制御し、基本波成分以外の高調波成分を阻止し,カットすべく機能する。これと共に、チョークコイル5は分圧インピーダンスとして機能し、1次側回路3において、電源4側電圧に対し2次側2の抵抗値変動に対応した電圧を分圧して、抵抗値変動に対応した電圧を検知対象可能とする。
コンデンサ8は、1次コイル7と組み合わされて共振回路を形成し、特定周波数での共振作用に基づき、1次コイル7への電力供給を効率化する。1次コイル7としては、例えば、複数回ターン方式で環状をなす扁平状のフラット構造のものが使用される。図中13は、1次コイル7に付設されたフェライトコア等の平板状磁心コアである。
2次コイル9や磁心コア14については、上述した1次コイル7や磁心コア13に準じる。コンデンサ10は、2次コイル9と組み合わされて共振回路を形成して、上述した1次側1と共振する。もって、2次側2の負荷抵抗12の抵抗値変動に対応する1次側1の電圧変化を、最大化せしめる。
負荷抵抗12は、温度,圧力,変位,湿度,光,その他の検知対象O情報に基づき、給電させた際の抵抗値が比例等対応して変動する。つまり、検知対象Oの物理的情報や化学的情報を、電気的な抵抗値変動に変換する可変抵抗よりなる。
すなわち、2次側回路6の負荷抵抗12の抵抗値変動、そして、その検知容易化のため共振回路で補正されたインピーダンス変動が、1次側回路3において電圧変化としてあらわれ,把握される。
そこで信号処理部Dは、1次側回路3の1次コイル7とコンデンサ8間から送出された交流電圧変化をデータ処理することにより、検知対象Oの必要情報を検知,測定する。なお信号処理部Dとして、専用プログラムが読み込まれたマイクロコンピュータを使用することも、勿論可能である。
本発明は、このようになっている。
次に、図2を参照して、本発明の非接触検知装置BのタンクTへの適用について、説明する。この適用例において、非接触検知装置Bは、タンクT内に収納された液体Lの液面位置L’を、検知対象Oとして検知,測定する。
又、その1次側1と2次側2が、磁石Mを用いてタンク側壁Wの内外に対応位置決め固定されると共に、2次側回路6には、タンクT内の液面位置L’検出用のフロートスイッチSWが設けられている。もって、フロートスイッチSWのオンオフに起因した抵抗値変動、そしてタンクT内の液面位置L’情報が、1次側回路3の電圧変化を利用して検知される。
このようなタンクTへの適用例について、更に詳述する。まず前提として、前述したようにタンクTにおいては、収納された液体Lの液面位置L’を、異なった高さレベルで検知すべきニーズが高い。すなわち、一旦検知対象として設定した液面位置L’の高さレベルについて、事後において、上下位置を変更するニーズが生じることが頻繁にある。
そこで、この非接触検知装置Bにあっては、まず、1次側1がタンク側壁W外側に配されると共に、2次側2がタンク側壁W内側に配され、対をなす1次側1と2次側2とが、磁石Mと磁性体MMにより内外に対応位置決め固定されている。
図示例では、1次側1に、永久磁石製の磁石Mが付設され、2次側2に、強磁性体製の磁性体MMが付設されている。もって、相互間に生じる吸引力により、非接触検知装置Bの1次側1と2次側2とが、タンク側壁Wを介し所定高さレベルにて固定される。
勿論、タンクT特にそのタンク側壁Wは、FRP製,その他の非磁性体製よりなる。なお磁性体製のタンクTの場合は、非接触検知装置Bの配設,移動対象箇所については、非磁性体製とする(例えば、タンク側壁Wの一部に縦ライン状に覗き窓を設け、各非接触検知装置Bの配設対象箇所とする)。
又、図示例では、タンク側壁Wの肉厚がほぼ、1次コイル7と2次コイル9間のギャップ11となっている。
すなわち、前述した図1の例では、通電された2次側2の抵抗値が連続的に変動するのに対し、この図2の例では、スイッチ接点開では通電されず抵抗値は変動せず、スイッチ接点閉で通電され抵抗値変動が生じる。
なお、フロートスイッチSWにおいては、液面に浮くフロートFの上下動に基づき、スイッチ接点が切換わる。そしてフロートFとして、図示例では略浮き輪状の昇降タイプのものが使用されているが、勿論これに代え、その他公知の各種タイプのフロートFも、使用可能である。例えば、レバー支持された球状浮子タイプのものが使用可能である。図2中、Hは2次側2の落下防止紐である。
タンクTへの適用例は、このようになっている。
本発明の非接触検知装置Bは、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)この非接触検知装置Bでは、1次側1の1次コイル7と、2次側2の2次コイル9とが、ギャップ11を介し非接触で近接対応位置している。
更に1次側1では、コンデンサ8と1次コイル7にて共振回路が形成されると共に、2次側2では、コンデンサ10と2次コイル9にて、1次側1と共振する共振回路が形成されており、1次側1の上記電圧変化が最大化される。
そこで、配線ケーブルC,電波,光伝送等のデータ伝達手段を採用した場合に比し、構成が簡素化され、ノイズによる誤作動や検知ミスの懸念がない。又、回路的にも小型化されるので、取付スペースにも優れており、防水性,耐久性,メンテナンス性等も向上する。
これと共に、1次側1と2次側2とが、磁石Mを用いてタンク側壁Wの内外に、対応位置決め固定されている。
すなわち、検知すべき液面位置L’の高さレベルについては、頻繁に変更する必要が生じることが多い(レベル調整ニーズ)。そして、変更の必要が生じた場合には、タンクT外から磁石M付の1次側1を、上下動操作することにより、(タンクT内の2次側2も追従して上下動するので、)簡単容易に対応可能である。更に、その他の作業についても、高い位置にあるタンクTのタンク蓋Rを外してタンクT内に出入りする必要性が大きく削減される等、簡単容易化される。
本発明に係る非接触検知装置BのタンクTへの適用等については、更に次の第1,第2,第3のとおり。
第1に、図3の(1)図,(2)図に示したように、本発明の非接触検知装置BのタンクTへの適用例については、フロートスイッチSWのスイッチ接点に関し、ノーマルオープン(a接点)とノーマルクローズド(b接点)とに、簡単に変更可能であるという利点がある。
すなわち、この非接触検知装置Bでは、1次側1と2次側2とが、磁石Mを用いてタンク側壁Wの内外に対応位置決めされているので、この対をなす1次側1と2次側2を、共に上下反転させることも容易である。つまり、タンクT外から磁石M付の1次側1を、上下反転させることにより、タンクT内の2次側2のフロートスイッチSWを、容易に上下反転させることができる。
これにより、本発明の非接触検知装置Bでは、フロートスイッチSWのスイッチ接点の動作を、例えば図3の(1)図に示したように、動作状態で閉路するノーマルオープンタイプと、図3の(2)図に示したように、動作状態で開路するノーマルクローズドタイプとに、簡単に設定変更することができる、という利点がある。
すなわち、図3の(3)図に示したように、タンクT内に収納された液体Lが減少し、その液面位置L’上にフロートFが露出した状態となることが多々ある。そして、例えば1日の作業が終了して翌朝まで、このような露出状態が継続した場合において、フロートFが上下動不能にフロートスイッチSW本体側の部材に固着してしまう事態が、発生してしまうことがあった。
つまり液体L内に、空気中露出により乾燥固化してしまう物質が含有されている場合において、この物質がフロートF外表面に付着して、フロートFと共に液面位置L’上に露出すると、空気中での乾燥固化により、フロートFがフロートスイッチSW本体側の部材に、固着されてしまう事態発生が、従来報告されていた。
これに対し、本発明の非接触検知装置Bでは、1次側1と2次側2が、磁石Mを用いてタンク側壁Wの内外に対応位置決めされている。そこで、タンクT外から磁石M付の1次側1を、上昇操作や降下操作することにより、タンクT内の2次側2のフロートスイッチSWそしてフロートFを、容易に上昇,降下させることができる。
そこで、図3の(4)図に示したように、フロートF固着事態発生の虞のある期間や時間、例えば1日の作業終了から翌朝まで、フロートスイッチSW特にフロートFを、所定高さレベル位置から液面位置L’以下の液体L中の位置に、降下させておく。そして、例えば翌朝の作業開始に際し、元の正規の所定高さレベル位置まで上昇させて戻すことにより、前述したフロートFが固着する事態発生は、回避される。
すなわち、タンクT内に収納された物の上下位置(高さレベル)を、前述した液面位置L’の検出例に準じて2次側回路6の抵抗値変動として捉え、もって検知することが考えられる。
タンクTへの適用例等については、以上の通り。
2 2次側
3 1次側回路
4 電源
5 チョークコイル
6 2次側回路
7 1次コイル
8 コンデンサ
9 2次コイル
10 コンデンサ
11 ギャップ
12 負荷抵抗
13 磁心コア
14 磁心コア
A 検知装置(従来例)
B 非接触検知装置(本発明)
C 配線ケーブル
D 信号処理部
F フロート
L 液体
H 落下防止紐
L’液面位置
M 磁石
MM 磁性体
O 検知対象
R タンク蓋
S フロートスイッチ(従来例)
SW フロートスイッチ(本発明)
T タンク
U 固定金具
W タンク側壁
Claims (4)
- 電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側から2次側に、非接触で近接対応位置しつつ電力を供給可能であると共に、
検知対象情報に基づく該2次側の負荷抵抗値変動、そして検知対象の必要情報が、該1次側の電圧変化を利用して検知されること、を特徴とする非接触検知装置。 - 請求項1に記載した非接触検知装置において、該1次側回路は、電源とチョークコイルとを有しており、
該電源は、方形波の給電交流を印加し、該チョークコイルは、該方形波の高調波成分をカットすると共に、該2次側回路の負荷抵抗値の変動分検知に際し、分圧インピーダンスとして機能すること、を特徴とする非接触検知装置。 - 請求項1に記載した非接触検知装置において、該1次側回路では、コイルとコンデンサで共振回路が形成され、該2次側回路では、コイルとコンデンサで該1次側と共振する共振回路が形成され、
もって、該2次側の負荷抵抗値変動に対する該1次側の電圧変化が、最大化するようになっていること、を特徴とする非接触検知装置。 - 請求項1に記載した非接触検知装置において、該非接触検知装置はタンクにおいて使用され、
該1次側と該2次側とは、磁石を用いてタンク側壁の内外に対応位置決め固定されると共に、該2次側回路にはフロートスイッチが設けられており、該フロートスイッチのオンオフそして該タンク内の液面位置情報が、該1次側回路の電圧変化を利用して検知されること、を特徴とする非接触検知装置。
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JP5179417B2 (ja) | 2013-04-10 |
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