JP2010217295A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器側の筐体への電気光学装置の固定強度を向上させる。
【解決手段】電気光学装置は、開口部を有する筐体(4010)に収容される電気光学装置であって、表示領域が開口部に対応させて配置される電気光学パネル(100)と、電気光学パネルの開口部に面する一方のパネル面側に、少なくとも前記表示領域を覆うように配置されたカバー部材(160)と、電気光学パネルを収容し、カバー部材の外周側の少なくとも一部に張り出すように延設された延設部(210)を有するケース部材(200)とを備える。延設部は、カバー部材が開口部内に配置された状態で、筐体内面に固定される。
【選択図】図4
【解決手段】電気光学装置は、開口部を有する筐体(4010)に収容される電気光学装置であって、表示領域が開口部に対応させて配置される電気光学パネル(100)と、電気光学パネルの開口部に面する一方のパネル面側に、少なくとも前記表示領域を覆うように配置されたカバー部材(160)と、電気光学パネルを収容し、カバー部材の外周側の少なくとも一部に張り出すように延設された延設部(210)を有するケース部材(200)とを備える。延設部は、カバー部材が開口部内に配置された状態で、筐体内面に固定される。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置、及びこのような電気光学装置を備える電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置の一例である液晶装置を備え、タッチパネル機能を有するPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)等の電子機器が知られている。このような電子機器において、液晶装置には液晶パネルを含むモジュールに加え、このモジュールに直接、接着固定されたカバーガラス及びタッチパネル(例えば静電容量方式のタッチパネル)が設けられる。尚、例えば特許文献1には、液晶装置において液晶パネルやカバーガラスを同じケース内に保持する構成が開示されている。
このような液晶装置は、PDA等の電子機器側の筐体の開口部に例えばカバーガラスが両面テープで固定された状態で、電子機器内に収容される。例えばカバーガラスは平面的に見て液晶パネルのパネル面よりも大きいサイズで形成され、筐体の開口部の断面部分はパネル面より張り出すカバーガラスの端部を、開口部から露出するカバーガラスの上面及びこれと反対側の液晶パネルに面する下面のうち、下面側から支えつつ側面側を保持することが可能な形状で形成される。この場合、液晶装置はカバーガラスの側(上側)から液晶パネルの側(下側)に向かって、筐体の開口部に組み込まれる。(後述の図5参照)
或いは、液晶パネルのパネル面より大きいサイズで形成されたカバーガラスは、上面よりも下面のサイズが大きくなるように、パネル面より張り出す端部の断面部分は階段形状を有し、筐体の開口部の断面部分はカバーガラスの端部を、上面側から押さえて側面側を保持することが可能な形状で形成される。この場合、液晶装置は液晶パネルの側(下側)からカバーガラスの側(上側)に向かって、筐体の開口部に組み込まれる。(後述の図6参照)
或いは、液晶パネルのパネル面より大きいサイズで形成されたカバーガラスは、上面よりも下面のサイズが大きくなるように、パネル面より張り出す端部の断面部分は階段形状を有し、筐体の開口部の断面部分はカバーガラスの端部を、上面側から押さえて側面側を保持することが可能な形状で形成される。この場合、液晶装置は液晶パネルの側(下側)からカバーガラスの側(上側)に向かって、筐体の開口部に組み込まれる。(後述の図6参照)
しかしながら、上述したような先行技術によれば、電子機器側の筐体の開口部と液晶装置とが固定される固定強度が十分でないために、開口部から液晶装置が飛び出して外れるおそれがあるという技術的問題点がある。即ち、上述したように筐体の開口部に液晶装置を上側から下側に向かって組み込む場合、電子機器の製造中や製品としての使用時に、両面テープを介した開口部へのカバーガラスの接着が外れて又は接着による固定強度が弱くなることで、筐体の開口部から液晶装置が上側に向かって飛び出して外れる不具合が生じるおそれがある。一方、上述したように筐体の開口部に液晶装置を下側から上側に向かって組み込む場合も、カバーガラスの端部は前述の階段形状を有するように削って加工し部分的に厚さを小さくしてあるため、開口部への固定強度が部分的に弱くなり外れ易くなるおそれがある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、より確実に電子機器側の筐体への固定強度を向上させることが可能な電気光学装置及び電子機器を提供することを課題とする。
本発明に係る第1の電気光学装置は上記課題を解決するために、開口部を有する筐体に収容される電気光学装置であって、表示領域が前記開口部に対応させて配置される電気光学パネルと、前記電気光学パネルの前記開口部に面する一方のパネル面側に、少なくとも前記表示領域を覆うように配置されたカバー部材と、前記電気光学パネルを収容し、前記カバー部材の外周側の少なくとも一部に張り出すように延設された延設部を有するケース部材とを備え、前記延設部は、前記カバー部材が前記開口部内に配置された状態で、前記筐体内面に固定される。
本発明に係る第1の電気光学装置は、電気光学パネル、カバー部材及びケース部材を備える。電気光学パネルは、例えば液晶パネルであり、表示領域において各画素の単位で印加される電圧レベルに応じて例えば電気光学物質である液晶において光を変調する。カバー部材は、例えばガラス基板を用いた板状の部材により形成され、電気光学パネルの一方のパネル面(例えば電気光学パネルの2つのパネル面のうち表示光が出射される側のパネル面)側に少なくとも表示領域を覆うように設けられる。電気光学パネルは、カバー部材が設けられた一方のパネル面側と反対側の他方のパネル面側からケース部材内に収容され、保持される。
本発明に係る第1の電気光学装置は、例えばPDA等の電子機器が備える筐体内に収容される。より具体的には、電子機器の筐体に設けられた開口部に対して、電気光学パネルの表示領域を対応させて開口部内にカバー部材を配置させ、ケース部材の側(下側)からカバー部材の側(上側)に向かって組み込まれる。即ち、筐体の開口部は、電気光学パネルの表示領域からの表示光を出射可能で且つカバー部材を配置可能な開口を規定する壁部分として形成される。
ケース部材は、例えば電気光学パネルを保持することが可能な保持部を有しており、電気光学パネルを収容する。更に、ケース部材は、保持部から延設された延設部を有する。電気光学パネルは、例えば、保持部によって他方のパネル面側及び側面側から保持された状態で、ケース部材内に収容される。延設部は、カバー部材の外周側に少なくとも部分的に張り出すように、例えば保持部から連続的に延設される。当該電気光学装置を筐体に組み込む際には、開口部内にカバー部材を配置させた状態で、延設部のカバー部材の外周側に少なくとも部分的に張り出す一部を、筐体内面(例えば、筐体における開口部のケース部材が配置された側の表面)に例えば両面テープにより固定する。尚、延設部が開口部に固定されると共に、カバー部材が補助的に開口部に固定されるようにしてもよい。
従って、既に説明した先行技術のように、筐体の開口部に液晶装置を上側から下側に向かって組み込み、開口部へカバー部材を接着させるのみの構成と比較して、延設部によって開口部に固定されたケース部材により、電気光学パネル及びカバー部材を下側から支え止める構成であるため、開口部から電気光学装置が飛び出して外れる事態をより確実に防止できる。更に、本発明に係る第1の電気光学装置では、ケース部材が筐体内面(例えば、筐体における開口部のケース部材が配置された側の表面)に固定され、カバー部材のみが固定される構成ではないため、既に説明した先行技術のように開口部の形状に対応させて加工されたカバー部材の端部により固定強度が弱くなるような事態が生じることもない。
よって、以上説明したような本発明に係る第1の電気光学装置によれば、ケース部材の延設部が、カバー部材が開口部内に配置された状態で、筐体内面に固定されるので、例えば電子機器側の筐体へ収容する際の固定強度をより確実に向上させることが可能となる。
加えて、筐体の開口部におけるケース部材が固定される側と反対側の表面と、開口部内に配置されたカバー部材の表面とを同程度の位置に揃える、即ちフラットにして、電気光学装置を筐体内に組み込むことができる。従って、電子機器において、筐体内に電気光学装置が収容された状態での製品としての見栄えを良好なものとし、デザイン性を向上させることも可能となる。
本発明に係る第1の電気光学装置の一態様では、前記カバー部材は、平面的に見て、前記一方のパネル面より大きいサイズで形成され、前記一方のパネル面の外周側に張り出す端部が少なくとも部分的に前記延設部に固定される。
この態様によれば、カバー部材は、電気光学パネルの一方のパネル面に対して、端部が一方のパネル面の外周側に張り出すように設けられる。このように一方のパネル面より張り出す端部がケース部材の延設部に少なくとも部分的に固定される。従って、カバー部材はケース部材によって支えられた状態で、端部が延設部に固定されるため、カバー部材をケース部材へより確実に固定することが可能となる。よって、上述したようなケース部材の筐体内面(例えば、筐体における開口部のケース部材が配置された側の表面)への固定に加え、カバー部材をケース部材へより確実に固定することで、筐体の開口部から電気光学装置が飛び出して外れる事態をより確実に防止できる。
本発明に係る第1の電気光学装置の他の態様では、前記延設部は、前記一方のパネル面の少なくとも2辺に対して設けられる。
この態様によれば、延設部によりカバー部材の外周側において一方のパネル面の少なくとも2辺の各々の側で、筐体内面にケース部材を固定することが可能となる。従って、ケース部材の筐体への固定強度をより大きく確保することが可能となる。
本発明に係る第1の電気光学装置の他の態様では、前記カバー部材と前記電気光学パネルの間に、前記表示領域に対応させて配置されたタッチパネルを備える。
この態様によれば、電気光学装置はタッチパネルからのタッチペン等の入力内容に基づいて動作することが可能なように構成される。ここに、上述したように筐体の開口部の表面と、開口部内に配置されたカバー部材の表面とをフラットにすることができるため、例えば、開口部の縁に生じるカバー部材との段差においてタッチペン等が接触し難くなる事態が生じるのをより確実に抑制することが可能となる。従って、タッチパネルにおける入力内容に基づいてより正確に電気光学装置を動作させるようなことも可能となり、製品としての利便性を向上させた電子機器を提供することができる。
本発明に係る第2の電気光学装置は上記課題を解決するために、開口部を有する筐体に収容される電気光学装置であって、表示領域が前記開口部に対応させて配置される電気光学パネルと、前記電気光学パネルの前記開口部に面する一方のパネル面側に、少なくとも前記表示領域を覆うように配置されたタッチパネルと、前記電気光学パネルを収容し、前記タッチパネルの外周側の少なくとも一部に張り出すように延設された延設部を有するケース部材とを備え、前記延設部は、前記タッチパネルが前記開口部内に配置された状態で、前記筐体内面に固定される。
本発明に係る第2の電気光学装置によれば、上述した本発明に係る第1の電気光学装置と概ね同様に、例えば電子機器側の筐体へ収容する際の固定強度をより確実に向上させることが可能となる。即ち、本発明に係る第2の電気光学装置によれば、ケース部材の延設部が、タッチパネルが開口部内に配置された状態で、筐体内面に固定されるので、例えば電子機器側の筐体へ収容する際の固定強度をより確実に向上させることが可能となる。
加えて、筐体の開口部におけるケース部材が固定される側と反対側の表面と、開口部内に配置されたタッチパネルの表面とを同程度の位置に揃える、即ちフラットにして、電気光学装置を筐体内に組み込むことができる。従って、電子機器において、筐体内に電気光学装置が収容された状態での製品としての見栄えを良好なものとし、デザイン性を向上させることも可能となる。
本発明に係る第2の電気光学装置の一態様では、前記タッチパネルは、平面的に見て、前記一方のパネル面より大きいサイズで形成され、前記一方のパネル面の外周側に張り出す端部が少なくとも部分的に前記延設部に固定される。
この態様によれば、タッチパネルは、電気光学パネルの一方のパネル面に対して、端部が一方のパネル面の外周側に張り出すように設けられる。このように一方のパネル面より張り出す端部がケース部材の延設部に少なくとも部分的に固定される。従って、タッチパネルはケース部材によって支えられた状態で、端部が延設部に固定されるため、タッチパネルをケース部材へより確実に固定することが可能となる。よって、タッチパネルの筐体内面(例えば、筐体における開口部のケース部材が配置された側の表面)への固定に加え、タッチパネルをケース部材へより確実に固定することで、筐体の開口部から電気光学装置が飛び出して外れる事態をより確実に防止できる。
本発明に係る第2の電気光学装置の他の態様では、前記延設部は、前記一方のパネル面の少なくとも2辺に対して設けられる。
この態様によれば、延設部によりタッチパネルの外周側において一方のパネル面の少なくとも2辺の各々の側で、筐体内面にケース部材を固定することが可能となる。従って、ケース部材の筐体への固定強度をより大きく確保することが可能となる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明に係る第1又は第2の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備してなる。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、筐体への電気光学装置の固定強度の高い、タッチパネル機能を有するPDA等の携帯情報端末、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末などの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)、これら電気泳動装置、電子放出装置を用いた表示装置を実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、本発明に係る電気光学装置の一例として液晶装置を挙げる。尚、以下の図では、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各図ごとに各層・各部材ごとの縮尺を異ならしめて図示することもある。
<第1実施形態>
先ず、本実施形態に係る液晶装置を表示部として備える電子機器について、図1を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る液晶装置を表示部として備える電子機器について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電子機器の構成を示す斜視図である。
図1において、本実施形態に係る電子機器4000は、タッチパネル機能を有する携帯情報端末(PDA)である。電子機器4000は、本体部に操作ボタン4001や電源スイッチ4002を備え、更に、本実施形態に係る液晶装置1からなる表示部4003を備えている。表示部4003においてはタッチペン等による入力操作が可能となっており、本体部では操作ボタン4001等に加えてタッチペン等による入力内容に従った動作を行うことが可能なように構成されている。
次に、本実施形態に係る液晶装置の構成について、図2から図4を参照して説明する。
図2は、電子機器側の筐体及び液晶装置の主要部の外観を示す外観斜視図であり、図3は、電子機器側の筐体及び液晶装置の各々について、主要な構成要素ごとに分解して示す分解斜視図であり、図4は、液晶装置が筐体内に収容された状態での主要な構成を概略的に示す断面図である。尚、図2から図4では、筐体については本実施形態の特徴的な構成に関係する主要部に着目して部分的に示してある。
図2において、本実施形態に係る液晶装置1は、例えば図1を参照して上述した電子機器4000が備える筐体4010内に収容される。液晶装置1は、液晶パネル100(図3及び図4参照)がケース部材200内に収容され、液晶パネル100の表示領域10a(図3参照)を覆うようにカバー部材160が設けられる。液晶装置1は、筐体4010に設けられた開口部4012に対して、液晶パネル100の表示領域10aを対応させて開口部4012内にカバー部材160を配置させ、ケース部材200の側(下側)からカバー部材160の側(上側)に向かって組み込まれる。即ち、筐体4010の開口部4012は、液晶パネル100の表示領域10aからの表示光を出射可能で且つカバー部材160を配置可能な開口を規定する壁部分として形成されている。
図3及び図4において、液晶装置1は、カバー部材160、タッチパネル150、液晶パネル100及びケース部材200を備えている。
図3において、液晶パネル100は、互いに対向配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶が封入されている。対向基板20側の表示領域10aには、対向電極や配向膜等が形成され、TFTアレイ基板10側の表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線の上層に、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明材料からなる画素電極がマトリクス状に設けられ、画素電極上には配向膜が形成される。
液晶パネル100の駆動時において、画素毎に画素電極には画像信号が供給され、対向電極との間で一定期間保持される。このようにして印加される電圧レベルにより液晶は、分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。液晶装置1の動作時、光源としてのバックライトから液晶パネル100の表示領域10aに供給された光は、液晶において変調され、表示光として、カバー部材160を介して筐体4010の開口部4012から出射される。尚、詳細な説明は省略するが、各画素はデータ線や走査線に画像信号等の各種信号が供給されることにより駆動され、画素電極は画素スイッチング用TFTによりスイッチング制御される。
液晶パネル100を駆動するための駆動回路は、例えば一部(データ線及び走査線を駆動するデータ線駆動回路及び走査線駆動回路等)がTFTアレイ基板10上に設けられ液晶パネル100内に内蔵されると共に、他部(データ線駆動回路や走査線駆動回路に各種のタイミング信号や電源電圧等を供給する各種回路)が液晶パネル100外の外部回路内に作り込まれる。図3において、その詳細な構成について図示を省略してあるが、外部回路は例えばフレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuits)に実装され、表示領域10a外のTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられた外部回路接続端子にフレキシブル基板は電気的に接続される。尚、本発明では、液晶パネル100は、特定の構成に限定されず、周知の種々の構成を採り得る。
液晶パネル100は、光源であるバックライト等と共にモジュールを構成し、このモジュールがケース部材200内に収容され、タッチパネル150及びカバー部材160が配置される。尚、モジュールについても詳細な構成は図示を省略してある。
図3及び図4において、カバー部材160は、例えばガラス基板を用いた板状の部材により形成され、液晶パネル100の一方のパネル面側に少なくとも表示領域10aを覆うように設けられる。タッチパネル150は、例えば静電容量方式のタッチパネルであり、例えば液晶パネル100の一方のパネル面側に対して、カバー部材160及び液晶パネル100間に表示領域10aに対応させて配置される。液晶装置1は、タッチパネル150からのタッチペン等の入力内容に基づいて動作することが可能なように構成される。尚、カバー部材160及びタッチパネル150は夫々、液晶パネル100を含む上述したようなモジュールに直接、例えば接着剤を介して固定される。
図4に示すように、液晶パネル100は、カバー部材160が設けられた一方のパネル面側と反対側の他方のパネル面側からケース部材200内に収容され、保持される。
図2から図4において、ケース部材200は、液晶パネル100を保持することが可能な保持部250、及び保持部250から延設された延設部210を有する。
図3及び図4において、保持部250は、液晶パネル100を収容するためにいわばくり抜かれたような状態となっており、これによる開口内に液晶パネル100は収容される。この状態で、図4に示すように、液晶パネル100は、保持部250によって他方のパネル面側及び側面側から保持される。
図2から図4に示すように、延設部210は、平面的に見てカバー部材160の外周側に少なくとも部分的に張り出すように、保持部250から連続的に延設される。延設部210は、好ましくは、液晶パネル100のカバー部材160が配置される一方のパネル面に対し、その少なくとも2辺の各々に沿って帯状に延設される。図2及び図3においては、液晶パネル100の一方のパネル面の4辺の各々に沿って帯状に延設部210が延設される構成を示してある。
尚、保持部250には、液晶パネル100に電気的に接続されたフレキシブル基板を部分的にケース部材200外に導出するための導出口が、側壁部を部分的に切り欠いて設けられるようにしてもよい。この場合、導出口が設けられた保持部250の一部について延設部210も部分的に切り欠いて形成するようにしてもよい。このようなフレキシブル基板を部分的に導出するための詳細な構成については、図示を省略してある。
図4において、筐体4010に組み込む際には、開口部4012内にカバー部材160を配置させた状態で、延設部210のカバー部材160の外周側に少なくとも部分的に張り出す一部を、筐体4010の内面4010s(即ち、筐体4010のケース部材200が配置された側の表面)に例えば両面テープにより固定する。尚、延設部210が筐体4010に固定されると共に、カバー部材160が補助的に筐体4010に固定されるようにしてもよい。
ここに、図2及び図4に示すように、カバー部材160は平面的に見て、液晶パネル100の一方のパネル面より大きいサイズで形成され、一方のパネル面の外周側に張り出す端部160aが少なくとも部分的に延設部210に、接着剤を介して固定される。
本実施形態では、ケース部材200はマグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)等を含む金属材料により形成されるのが好ましい。このように構成すれば、液晶パネル100を薄型化しても強度の低下をケース部材200によって補い液晶装置1の強度を確保することが可能となる。加えて、例えばプレス加工技術により、ケース部材200において保持部250や延設部210をより容易に形成し、より簡易な製造プロセスにより電気光学装置を製造することができる。
図5を参照して、比較例について本実施形態と異なる点についてのみ注目して説明する。
図5は、比較例の構成について、図4に対応する断面部分の構成を概略的に示す断面図である。
図5に示す比較例では、カバーガラス160は、平面的に見て液晶パネル100のパネル面よりも大きいサイズで形成され、筐体4010の開口部4012の断面部分はパネル面より張り出すカバーガラス160の端部160aを、開口部4012から露出するカバーガラス160の上面及びこれと反対側の液晶パネル100に面する下面のうち、下面側から支えつつ側面側を保持することが可能な形状で形成される。この場合、液晶装置1はカバーガラス160の側(上側)から液晶パネル100の側(下側)に向かって、筐体4010の開口部4012に組み込まれる。
図5に示した比較例では、筐体4010の開口部4012に例えばカバーガラス160が両面テープで固定される。しかしながら、図5に示す比較例のように、筐体4010の開口部4012に液晶装置1を上側から下側に向かって組み込む場合、電子機器の製造中や製品としての使用時に、両面テープを介した開口部4012へのカバーガラス160の接着が外れて又は接着による固定強度が弱くなることで、筐体4010の開口部4012から液晶装置1が上側に向かって飛び出して外れる不具合が生じるおそれがある。
これに対して本実施形態では、図5に示す比較例の構成と比較して、延設部210によって筐体4010の内面4010s(具体的には、開口部4012の内面)、即ち、筐体4010における液晶パネル100が配置される側(即ち、内側)の表面に固定されたケース部材200により、液晶パネル100及びカバー部材160を下側から支え止める構成であるため、開口部4012から液晶装置1が飛び出して外れる事態をより確実に防止できる。
延設部210は、上述したように一方のパネル面に対し、その少なくとも2辺(図2及び図3において4辺)の各々に沿って帯状に延設されている。従って、延設部210によりカバー部材160の外周側において一方のパネル面の少なくとも2辺の各々の側で、筐体4010の内面4010sにケース部材200を固定することが可能となる。従って、ケース部材200の筐体4010への固定強度をより大きく確保することが可能となる。また、ケース部材200において、一方のパネル面側から平面的に見て延設部210を帯状に形成することでその配置面積をより大きく確保することが可能となる。従って、延設部210により一方のパネル面の少なくとも2辺の各々の側で、筐体4010へのケース部材200の固定強度をより大きく確保することが可能となる。
更に、カバー部材160がケース部材200によって支えられた状態で、その端部160aが延設部210に固定されるため、カバー部材160をケース部材200へより確実に固定することが可能となる。よって、上述したようなケース部材200の筐体4010への固定に加え、カバー部材160をケース部材200へより確実に固定することで、筐体4010の開口部4012から液晶装置1が飛び出して外れる事態をより確実に防止できる。
加えて、図4において、筐体4010の開口部4012におけるケース部材200が固定される側と反対側の表面と、開口部4012内に配置されたカバー部材160の表面とを、同図中点線A0で示すように同程度の位置に揃える、即ちフラットにして、液晶装置1を筐体4010内に組み込むことができる。従って、図1を参照して上述した電子機器4000において、筐体4010内に液晶装置1が収容された状態での製品としての見栄えを良好なものとし、デザイン性を向上させることも可能となる。これにより、タッチパネル150を介しての入力操作で、開口部4012の縁に生じるカバー部材160との段差においてタッチペン等が接触し難くなる事態が生じるのをより確実に抑制することが可能となる。従って、タッチパネル150における入力内容に基づいてより正確に液晶装置1を動作させるようなことも可能となり、製品としての利便性を向上させた電子機器を提供することができる。
よって、以上説明したような本実施形態に係る液晶装置1によれば、ケース部材200の延設部210が、カバー部材160が開口部4012内に配置された状態で、筐体内面4010sに固定されるので、例えば電子機器側の筐体4010へ収容する際の固定強度をより確実に向上させることが可能となる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る液晶装置について、図6を参照して説明する。
第2実施形態に係る液晶装置について、図6を参照して説明する。
図6は、第2実施形態における、図4と同趣旨の断面図、即ち、第2実施形態に係る液晶装置が筐体内に収容された状態での主要な構成を概略的に示す断面図である。尚、図6において、図1から図4に示した第1実施形態に係る構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。
図6において、第2実施形態に係る液晶装置は、上述した第1実施形態におけるカバー部材160及びタッチパネル150に代えて、タッチパネル152を備える点で、上述した第1実施形態に係る液晶装置と異なり、その他の点については、上述した第1実施形態に係る液晶装置と概ね同様に構成されている。
図6において、タッチパネル152は、例えば静電容量方式のタッチパネルであり、液晶パネル100を含むモジュールに直接、例えば接着剤を介して固定される。タッチパネル152は、平面的に見て、液晶パネル100のパネル面より大きいサイズで形成されている。
第2実施形態に係る液晶装置を、筐体4010に組み込む際には、開口部4012内にタッチパネル152を配置させた状態で、ケース部材200における延設部210のタッチパネル152の外周側に少なくとも部分的に張り出す一部を、筐体4010の内面4010s(即ち、筐体4010のケース部材200が配置された側の表面)に例えば両面テープにより固定する。
タッチパネル152は平面的に見て、液晶パネル100の一方のパネル面より大きいサイズで形成され、一方のパネル面の外周側に張り出す端部152aが少なくとも部分的に延設部210に、接着剤を介して固定される。
本実施形態では、タッチパネル152がケース部材200によって支えられた状態で、その端部152aが延設部210に固定されるため、タッチパネル152をケース部材200へより確実に固定することが可能となる。よって、ケース部材200の筐体4010の内面4010sへの固定に加え、タッチパネル152をケース部材200へより確実に固定することで、筐体4010の開口部4012から液晶装置1が飛び出して外れる事態をより確実に防止できる。
加えて、図6において、筐体4010の開口部4012におけるケース部材200が固定される側と反対側の表面と、開口部4012内に配置されたタッチパネル152の表面とを、同図中点線A1で示すように同程度の位置に揃える、即ちフラットにして、本実施形態に係る液晶装置を筐体4010内に組み込むことができる。従って、図1を参照して上述した電子機器4000において、筐体4010内に液晶装置が収容された状態での製品としての見栄えを良好なものとし、デザイン性を向上させることも可能となる。これにより、タッチパネル152に対する入力操作で、開口部4012の縁に生じるタッチパネル152と筐体4010との段差においてタッチペン等が接触し難くなる事態が生じるのをより確実に抑制することが可能となる。従って、タッチパネル152における入力内容に基づいてより正確に液晶装置を動作させるようなことも可能となり、製品としての利便性を向上させた電子機器を提供することができる。
以上説明したような第2実施形態に係る液晶装置によれば、ケース部材200の延設部210が、タッチパネル152が開口部4012内に配置された状態で、筐体内面4010sに固定されるので、例えば電子機器側の筐体4010へ収容する際の固定強度をより確実に向上させることが可能となる。
尚、上述した各実施形態に係る液晶装置が適用可能な電子機器は、図1を参照して説明した電子機器の他にも、プロジェクタや、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等が挙げられる。
また本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…液晶装置、10a…表示領域、100…液晶パネル、150、152…タッチパネル、160…カバー部材、200…ケース部材、210…延設部、250…保持部、4010…筐体、4012…開口部
Claims (8)
- 開口部を有する筐体に収容される電気光学装置であって、
表示領域が前記開口部に対応させて配置される電気光学パネルと、
前記電気光学パネルの前記開口部に面する一方のパネル面側に、少なくとも前記表示領域を覆うように配置されたカバー部材と、
前記電気光学パネルを収容し、前記カバー部材の外周側の少なくとも一部に張り出すように延設された延設部を有するケース部材と
を備え、
前記延設部は、前記カバー部材が前記開口部内に配置された状態で、前記筐体内面に固定される
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記カバー部材は、平面的に見て、前記一方のパネル面より大きいサイズで形成され、前記一方のパネル面の外周側に張り出す端部が少なくとも部分的に前記延設部に固定されることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記延設部は、前記一方のパネル面の少なくとも2辺に対して設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
- 前記カバー部材と前記電気光学パネルの間に、前記表示領域に対応させて配置されたタッチパネルを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 開口部を有する筐体に収容される電気光学装置であって、
表示領域が前記開口部に対応させて配置される電気光学パネルと、
前記電気光学パネルの前記開口部に面する一方のパネル面側に、少なくとも前記表示領域を覆うように配置されたタッチパネルと、
前記電気光学パネルを収容し、前記タッチパネルの外周側の少なくとも一部に張り出すように延設された延設部を有するケース部材と
を備え、
前記延設部は、前記タッチパネルが前記開口部内に配置された状態で、前記筐体内面に固定される
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記タッチパネルは、平面的に見て、前記一方のパネル面より大きいサイズで形成され、前記一方のパネル面の外周側に張り出す端部が少なくとも部分的に前記延設部に固定されることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
- 前記延設部は、前記一方のパネル面の少なくとも2辺に対して設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の電気光学装置。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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