JP2010217231A - 照明制御装置および方法、照明装置、撮像装置、並びに、プログラム - Google Patents

照明制御装置および方法、照明装置、撮像装置、並びに、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和する。
【解決手段】赤外線撮像装置101の照明装置112は、3つの光源を備え、各光源は、個別に光量を調節することが可能である。撮像装置111の光量制御部146は、例えば、画像内に人の顔が検出され、かつ、周囲が暗く、かつ、被写体距離が遠いといった所定の条件が成立し、赤目発生可能性判定部145により、赤目現象が発生する可能性があると判定されたとき、撮像装置111のレンズ121の光軸に最も近い光源から光量を下げるように制御する。本発明は、例えば、赤外線カメラに適用できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、照明制御装置および方法、照明装置、撮像装置、並びに、プログラムに関し、特に、赤面現象の緩和を行う照明制御装置および方法、照明装置、撮像装置、並びに、プログラムに関する。
従来、写真の撮影時などに発生する赤目現象を緩和する方法として、カメラのレンズとストロボなどの照明装置との間の距離を離して設置する方法がよく用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−74645号公報
しかしながら、カメラのレンズと照明装置との間の距離を離して設置するようにした場合、その分だけ装置が大きくなったり、特許文献1に記載の発明のように、撮影時に照明装置を移動させたりする必要が生じる。また、カメラのレンズと照明装置との間の距離が離れるほど、レンズの光軸に対して、被写体に照射される照明光の光軸の角度が大きくなり、被写体に影が発生しやすくなる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和できるようにするものである。
本発明の第1の側面の照明制御装置は、部分毎に光量の調節が可能な撮像装置用の照明装置を制御する照明制御装置において、所定の条件が成立したとき、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量を下げるように制御する光量制御手段を含む。
本発明の第1の側面の照明制御装置においては、所定の条件が成立したとき、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量が下げられる。
従って、装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和することができる。
この撮像装置は、例えば、赤外光の撮像が可能なカメラにより構成される。この照明装置は、例えば、赤外光を発する複数のLED(Light Emitting Diode)により構成される。この光量制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。
この光量制御手段には、被写体との距離が所定の閾値以上である場合、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量を下げるように制御させることができる。
これにより、被写体との距離に応じて適切なときに赤目現象を緩和させる処理を行うことができる。
この光量制御手段には、周囲の明るさが所定の閾値未満である場合、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量を下げるように制御させることができる。
これにより、周囲の明るさに応じて適切なときに赤目現象を緩和させる処理を行うことができる。
この照明制御装置には、撮像装置から取得した画像内の人を検出する人検出手段をさらに設け、この光量制御手段には、画像内に人が検出された場合、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量を下げるように制御させることができる。
これにより、人の有無に応じて適切なときに赤目現象を緩和させる処理を行うことができる。
この人検出手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。
この照明制御装置には、撮像装置から取得した画像内の人の目の赤目現象を検出する赤目検出手段をさらに設け、この光量制御手段には、画像内に人の目に赤目現象が発生している場合、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量を下げるように制御させることができる。
これにより、赤目現象の発生の有無に応じて適切なときに赤目現象を緩和させる処理を行うことができる。
この照明制御装置には、撮像装置の光軸に最も近い部分から順に照明装置の光量を下げていった場合に、撮像装置により撮像された画像内の人の白目の輝度が瞳孔の輝度より明るくなるときの照明装置の各部分の光量を求める設定手段をさらに設け、この光量制御手段には、所定の条件が成立したとき、設定手段により求められた光量となるように照明装置の各部分の光量を制御させることができる。
これにより、確実に瞳孔の輝度より白目の輝度の方を明るくすることができる。
この設定手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。
本発明の第1の側面の照明制御方法は、部分毎に光量の調節が可能な撮像装置用の照明装置を制御する照明制御装置が、所定の条件が成立したとき、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量を下げるように制御するステップを含む。
本発明の第1の側面のプログラムは、部分毎に光量の調節が可能な撮像装置用の照明装置を制御するコンピュータに、所定の条件が成立したとき、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量を下げるように制御するステップを含む処理を実行させる。
本発明の第1の側面の照明制御方法またはプログラムを実行するコンピュータにおいては、所定の条件が成立したとき、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明装置の光量が下げられる。
従って、装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和することができる。
この撮像装置は、例えば、赤外光の撮像が可能なカメラにより構成される。この照明装置は、例えば、赤外光を発する複数のLED(Light Emitting Diode)により構成される。この照明制御装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。
本発明の第2の側面の撮像装置は、部分毎に光量の調節が可能な照明手段と、所定の条件が成立したとき、レンズの光軸に最も近い部分から照明手段の光量を下げるように制御する光量制御手段とを含む。
本発明の第2の側面の撮像装置においては、所定の条件が成立したとき、撮像装置の光軸に最も近い部分から照明手段の光量が下げられる。
従って、装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和することができる。
この撮像装置は、例えば、赤外光の撮像が可能なカメラにより構成される。この照明手段は、例えば、赤外光を発する複数のLED(Light Emitting Diode)により構成される。この光量制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。
本発明の第3の側面の照明装置は、撮像装置用の照明装置であって、撮像装置の光軸に近いほど暗く、光軸から遠いほど明るい。
従って、装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和することができる。
この撮像装置は、例えば、赤外光の撮像が可能なカメラにより構成される。この照明装置は、例えば、赤外光を発する複数のLED(Light Emitting Diode)により構成される。
本発明の第4の側面の撮像装置は、本発明の第3の側面の照明装置を備える。
従って、装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和することができる。
この撮像装置は、例えば、赤外光の撮像が可能なカメラにより構成される。この照明装置は、例えば、赤外光を発する複数のLED(Light Emitting Diode)により構成される。
本発明の第1乃至第4の側面によれば、装置を大きくすることなく、被写体の影の発生を抑制しつつ、赤目現象を緩和することができる。
赤目現象について説明するための図である。 赤目現象について説明するための図である。 光軸間距離および被写体距離と赤目現象の発生の有無との関係を示す図である。 被写体距離と赤目現象の発生具合の関係を説明するための図である。 光軸間距離と赤目現象の発生具合の関係を説明するための図である。 本発明を適用した赤外線撮像装置の第1の実施の形態の外観の構成例を示す模式図である。 照明装置の各光源の白目輝度および瞳孔輝度への寄与度の例を示す図である。 本発明を適用した撮像装置の機能の構成の例を示すブロック図である。 照明調整処理について説明するためのフローチャートである。 照明装置の各光源の寄与度の例を示す図である。 本発明による効果について説明するための図である。 従来の赤外線撮像装置の構成の例を示す模式図である。 本発明を適用した赤外線撮像装置の第2の実施の形態の外観の構成例を示す模式図である。 照明装置の各光源の寄与度の例を示す図である。 照明装置の光源の光量の制御方法の例を説明するための図である。 照明装置の光源の光量の制御方法の他の例を説明するための図である。 本発明を適用した赤外線撮像装置の第3乃至第5の実施の形態の外観の構成例を示す模式図である。 照明制御処理の第1の実施の形態について説明するためのフローチャートである。 赤目発生可能性判定処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 照明制御処理の第2の実施の形態について説明するためのフローチャートである。 赤目判定処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 本発明を適用した赤外線撮像装置の第6の実施の形態の外観の構成例を示す模式図である。 本発明を適用した赤外線撮像装置の第7の実施の形態の外観の構成例を示す模式図である。 本発明を適用した赤外線撮像装置の第8の実施の形態の外観の構成例を示す模式図である。 遮光板を用いた撮像装置の外観の構成例を示す模式図である。 コンピュータの構成の例を示すブロック図である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1乃至図5を参照して、赤目現象の性質等について簡単に説明する。
図1は、撮像装置11、人間の眼球12、および、眼球12に入射する光線の関係を模式的に表した図である。
赤目現象は、眼球12に入射したストロボ光などの光線が、角膜21、水晶体23および硝子体24を透過し、網膜25(および、図示せぬ脈絡膜)の毛細血管に到達し、その反射光である赤い光が、撮像装置11により撮像されることにより発生する。
特に、暗所で瞳孔23A(すなわち、虹彩22の間から露出している水晶体23の部分)が拡大し、網膜25の露光量が多いときに、赤目現象は発生しやすい。また、人間の対光反応は、目に光が照射されてから瞳孔23Aの収縮が開始されるまでに約0.2秒、瞳孔23Aの収縮が完了するまでに約1秒要する。そのため、ストロボ光のような瞬間的な光線に対しては、瞳孔23Aの収縮が間に合わず、赤目現象が発生しやすくなる。一方、可視光線が連続して眼球12に入射する場合、虹彩22の筋肉により瞳孔23Aが収縮して網膜25に届く光量を調節するため、赤目現象は発生しにくい。
また、被写体である人(以下、被写体人物と称する)の視線の方向に関わらず、撮像装置11に瞳孔23Aが写っている限り、赤目現象が発生する可能性がある。例えば、被写体人物が、顔または眼球12を動かして、レンズ11Aから視線を逸らしていても、撮像装置11に瞳孔23Aが写る角度であれば、赤目現象が発生する可能性がある。
さらに、人間には見えない赤外光を目に照射しても、瞳孔23Aが収縮しないため、赤外光を連続して照射した場合、赤目現象は連続して発生する。この場合に撮像した赤外線画像では、カラー画像ではないため、赤目現象が白色の点として現れる。加えて、網膜25の光線反射率は、可視光領域よりも赤外光領域の方が高いので、赤外光を照射した場合の方が、可視光を照射した場合よりも、赤目現象が顕著に現れる。
また、「赤目」という呼称は、人間の目が赤くなることに由来しているが、例えば、猫など他の動物では、赤以外の色となる場合もある。これは、網膜の後ろにある輝板という組織の反射光が、赤色になるとは限らないからである。ただし、人間には輝板が存在しないため、誰でも血液の色である赤色となる。
なお、以下、色の種類に関わらず、上述したように、眼球に入射した光の反射光により目の色が変化して撮像または観察される現象を、赤目現象と定義する。
ここで、赤目現象の発生条件について考える。
光線Aが眼球12に入射し網膜25に到達した場合、光線Aは正反射されずに様々な方向に乱反射される。そして、撮像装置11のレンズ11Aの光軸(以下、レンズ光軸または撮像光軸と称する)の方向と光線Aの光軸の方向のズレが大きく、光線Aの眼球12への入射角が大きい場合、そのほとんどがレンズ光軸から乖離した方向に反射され、レンズ11Aに入射しないため、赤目現象は発生しにくい。
一方、光軸の方向が撮像装置11のレンズ光軸の方向に近く、眼球12への入射角が小さい光線Bが、眼球12に入射し網膜25に到達した場合、その反射光の多くがレンズ光軸に近い方向に反射され、レンズ11Aに入射するため、赤目現象が発生しやすい。すなわち、撮像装置11のレンズ光軸の方向と眼球12に入射する光線の光軸の方向が近いほど、赤目現象は発生しやすくなる。従って、撮像装置11とストロボなどの照明装置との間の距離が近いほど、撮像装置11のレンズ光軸の方向と照明光の光軸の方向とが近くなり、赤目現象は発生しやすくなる。
なお、以下、撮像装置の光軸(レンズ光軸)と、撮像時に用いる照明装置の光源(より正確には光源の中心)との間の距離を光軸間距離と称する。
図2は、撮像装置11と図示せぬ照明装置との間の光軸間距離Daと、撮像装置11と被写体人物との間の被写体距離Dpとの関係を模式的に表した図である。なお、線A1は、撮像装置11のレンズ光軸を示しており、線A2は、図示せぬ照明装置の照明光のうち、被写体人物の網膜25に入射する照明光の光軸を示している。
一般的に、被写体人物の個人差にほとんど関係なく、光軸間距離Daが、被写体距離Dp(より正確には、撮像装置11のレンズ11Aの中心と被写体人物の網膜との間の距離)の約1/20以下になる場合、赤目現象が誘発されることが知られている。逆に言えば、被写体距離Dpが光軸間距離Daの約20倍(以下、この値を赤目定数αrと称する)以上になる場合、赤目現象が誘発される。これは、撮像装置11のレンズ光軸A1と照明光の光軸A2の間の角度θa(以下、入射角度θaと称する)が約2.86°以下になる場合である。
従って、光軸間距離Daおよび被写体距離Dpと赤目現象の発生の有無との関係を表に表すと、図3のようになる。なお、図3の表頭には被写体距離Dp(単位はmm)が示されており、表側には光軸間距離Da(単位はmm)が示されている。また、表内の各欄には、その欄に対応する光軸間距離Daと被写体距離Dpの組み合わせにおいて、赤目現象が発生するか否かが示されており、赤目現象が発生する欄には丸が記入され、赤目現象が発生しない欄には何も記入されていない。例えば、光軸間距離Daが10mmで被写体距離Dpが200mmの場合には赤目現象が発生し、光軸間距離Daが50mmで被写体距離Dpが400mmの場合には赤目現象が発生しないことが示されている。
ところで、図3において丸が記入されている条件下では、赤目現象が高い確率で発生するが、その発生具合は異なる。
具体的には、入射角度θaが小さいほど、網膜25から撮像装置11のレンズ11Aに戻ってくる光線量は大きくなる。その結果、網膜25から瞳孔23Aを通過し、レンズ11Aに入射する反射光の輝度(以下、瞳孔輝度と称する)が明るくなり、赤目現象が明るく観察される。一方、入射角度θaが大きいほど、網膜25から撮像装置11のレンズ11Aに戻ってくる光線量は小さくなる。その結果、網膜25から瞳孔23Aを通過し、レンズ11Aに入射する反射光の輝度(瞳孔輝度)が暗くなり、赤目現象が暗く観察される。
従って、被写体距離Dpが同じ場合、光軸間距離Daが小さくなるほど、入射角度θaが小さくなり、瞳孔輝度は明るくなり、赤目現象が明るく観察される。一方、被写体距離Dpが同じ場合、光軸間距離Daが大きくなるほど、入射角度θaが大きくなり、瞳孔輝度は暗くなり、赤目現象が暗く観察される。
また、光軸間距離Daが同じ場合、被写体距離Dpが大きくなるほど、入射角度θaが小さくなり、瞳孔輝度は明るくなり、赤目現象が明るく観察される。一方、光軸間距離Daが同じ場合、被写体距離Dpが小さくなるほど、入射角度θaが大きくなり、瞳孔輝度は暗くなり、赤目現象が暗く観察される。
なお、光軸間距離Daと瞳孔輝度との関係は、一次関数のような単純な関係ではなく、指数関数的な特性を持つ。一方、白目の輝度(以下、白目輝度と称する)は、点光源による単純な拡散反射モデルにより近似できる。すなわち、白目輝度は、光源からの距離の2乗に反比例して暗くなる。
従って、被写体距離Dpが同じ場合、光軸間距離Daの違いに関わらず、白目輝度はほとんど変化しない。一方、光軸間距離Daが同じ場合、被写体距離Dpが小さくなるほど、白目輝度は明るくなり、被写体距離Dpが大きくなるほど、白目輝度は暗くなる。
従って、光軸間距離Daを固定し、被写体距離Dpを変化させた場合、赤目現象は、図4に模式的に示されるようなイメージで変化する。具体的には、被写体距離Dpが大きくなるにつれて、瞳孔輝度が明るくなり、白目輝度が暗くなる。そして、被写体距離DpがA2(mm)以下の場合は、白目輝度>瞳孔輝度となるが、被写体距離DpがA3(mm)以上になると、その関係が逆転し、白目輝度<瞳孔輝度となる。
一方、被写体距離Dpを固定し、光軸間距離Daを変化させた場合、赤目現象は、図5に模式的に示されるようなイメージで変化する。具体的には、光軸間距離Daが大きくなるにつれて、瞳孔輝度が暗くなる一方、白目輝度はほとんど変化しない。そして、光軸間距離DaがB3(mm)以上の場合は、白目輝度>瞳孔輝度となるが、被写体距離DpがB2(mm)以下になると、その関係が逆転し、白目輝度<瞳孔輝度となる。
なお、白目輝度は、被写体距離Dpが小さい場合、撮像系で飽和する場合がある。一方、瞳孔輝度は、ある一定の値までしか増加しない。
ところで、どのような状態を赤目現象が発生している状態と判定するかの判定基準は、撮像系や処理系によって異なる。例えば、カラー画像の場合には、瞳孔に赤い輝点が発生したときに赤目現象が発生していると判定することが一般的である。この場合、例えば、図4の状態A2乃至A4、および、図5の状態B1乃至B3において、赤目現象が発生していると判定される。つまり、瞳孔が少しでも明るければ、赤目現象が発生していると判定される。
一方、赤外線画像など、色情報を持たないモノクローム画像では、輝度のみで赤目現象を判定することになる。その判定基準としては、以下の2つが考えられる。
1.瞳孔輝度が閾値以上の場合、赤目現象が発生していると判定する。
2.白目輝度>瞳孔輝度の関係が成立しない場合、赤目現象が発生していると判定する。
判定条件1の場合、瞳孔輝度のみに基づいて、赤目現象の発生の有無が判定される。すなわち、カラーカメラの場合と同様に、瞳孔に輝点が発生しているか否かに基づき、赤目現象の発生の有無が判定される。
一方、判定条件2の場合、白目輝度と瞳孔輝度の関係により、赤目現象の発生の有無が判定される。この場合、例えば、図4の状態A3およびA4、並びに、図5の状態B1およびB2において、赤目現象が発生していると判定される。
ここで、判定条件1を用いて赤目現象の発生の有無を判定する撮像装置においては、瞳孔輝度の絶対値が問題となるので、図3の丸が記入された条件を避けるような光学設計が求められる。一方、判定条件2を用いて赤目現象の発生の有無を判定する撮像装置においては、「白目輝度>瞳孔輝度」の関係さえ成立していれば、光学系が、図3の丸が記入された条件を避ける必要は必ずしもない。
つまり、判定条件1を採用する撮像装置では、光軸間距離Daを十分に設ける必要があるが、判定条件2を採用する撮像装置では、光軸間距離Daを短くすることが可能である。よって、判定条件2を採用する撮像装置においては、撮像装置の大型化を抑制することが可能になる。
なお、判定条件2を用いる例として、例えば、目検出処理の信頼性を評価する場合が考えられる。例えば、瞳孔は白目よりも暗いという前提の基に人の目を検出するアルゴリズムを実行する目検出処理系がある場合、判定条件2を用いて、目の検出結果を信頼できるか否かを評価することが可能である。
なお、以下、特に記載されていない場合、赤目現象は、判定条件2によるものを指すものとする。
次に、図6乃至図10を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図6は、本発明を適用した撮像装置の第1の実施の形態である赤外線撮像装置101の外観を模式的に示した図である。
赤外線撮像装置101は、撮像装置111および照明装置112により構成される。
撮像装置111は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)撮像素子、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子、または、対数変換型撮像素子などを用いて、赤外光の撮像が可能なカメラにより構成される。
照明装置112は、撮像装置111の正面に向かって右側に取付けられている。また、照明装置112は、LED(Light Emitting Diode)などからなり、赤外光を発する光源L(1,1)乃至L(1,3)が設けられている。光源L(1,1)乃至L(1,3)は、撮像装置111の制御の基に点灯し、撮像装置111が撮像する方向を照射する。また、光源L(1,1)乃至L(1,3)は、個別に光量を調節することが可能である。すなわち、照明装置112は、部分毎に光量の調節することが可能である。
光源L(1,1)乃至L(1,3)は、撮像装置111のレンズ121とほぼ同じ高さの位置で、ほぼ等間隔で横方向に並んでいる。また、光源L(1,1)乃至L(1,3)とレンズ121との間の距離、すなわち光軸間距離Daは、光源L(1,1)<光源L(1,2)<光源L(1,3)の順となっている。
従って、被写体距離Dpが十分に確保されている場合、図7に示されるように、光源L(1,1)乃至L(1,3)が、被写体人物の白目の輝度の上昇に寄与する度合い(寄与度)は、ほぼ同じになる。一方、被写体距離Dpが十分に確保されている場合、光源L(1,1)乃至L(1,3)が、被写体人物の瞳孔の輝度の上昇に寄与する度合い(寄与度)は、光源L(1,1)が最も大きく、光源L(1,3)が最も小さく、光源L(1,2)がその中間となる。
従って、白目輝度>瞳孔輝度とし、赤目現象を緩和するためには、瞳孔輝度への寄与度が高い光源から、すなわち、光源L(1,1)から優先的に消灯または減光すればよい。
図8は、撮像装置111の機能の構成の例を示すブロック図である。撮像装置111は、レンズ121、操作部131、撮像部132、照度検出部133、距離測定部134、および、照明制御部135を含むように構成される。また、照明制御部135は、設定部141、顔検出部142、目検出部143、赤目検出部144、赤目発生可能性判定部145、および、光量制御部146を含むように構成される。
操作部131は、例えば、スイッチ、ボタン、キーなどの操作手段により構成される。ユーザは、操作部131を介して、照明装置112の設定に関する情報を入力する。例えば、ユーザは、操作部131を介して、赤外線撮像装置101の赤目緩和機能のオン/オフを設定する。
撮像部132は、赤外光の撮像が可能であり、レンズ121を通して入射する被写体からの光を撮像し、その結果得られた画像を顔検出部142に供給する。
照度検出部133は、例えば、照度センサにより構成され、赤外線撮像装置101や被写体の周囲の照度(明るさ)を検出し、検出結果を赤目発生可能性判定部145に通知する。
なお、照度検出部133が周囲の明るさを検出する方法は、所定の方法に限定されるものではなく、任意の方法を採用することが可能である。例えば、赤外線撮像装置101が車両に設けられる場合、車両の走行位置および時刻に基づいて、その走行位置におけるその時刻の周囲の明るさを推定するようにしてもよい。また、例えば、照明装置112の光源L(1,1)乃至L(1,3)を全て消灯した状態において撮像部132により撮像された画像から、被写体の周囲の明るさを推定するようにしてもよい。
距離測定部134は、例えば、測距センサにより構成され、被写体までの距離を測定し、測定結果を赤目発生可能性判定部145に通知する。
なお、距離測定部134が被写体までの距離を測定する方法は、所定の方法に限定されるものではなく、任意の方法を採用することが可能である。例えば、撮像部132により撮像された画像の輝度から推定するようにしてもよい。また、例えば、画像内に写っている人の顔のサイズや両目の瞳孔間の距離に基づいて推定するようにしてもよい。
照明制御部135は、照明装置112の点灯および消灯、並びに、光量の制御を行う。
具体的には、照明制御部135の設定部141は、操作部131を介して入力されたユーザの指令に従って、照明装置112の制御に関する設定を行う。また、設定部141は、赤目現象を緩和するための緩和制御を行う場合の照明装置112の各光源の点灯の有無および光量を示す赤目緩和制御情報を生成し、図示せぬメモリに記録する。
顔検出部142は、所定の方法を用いて、撮像部132から取得した画像内に写っている人の顔の検出を行い、人の顔の検出結果を示す情報および画像を目検出部143に供給する。また、顔検出部142は、人の顔の検出結果を示す情報を赤目発生可能性判定部145に供給する。
なお、顔検出部142が人の顔を検出する方法は、特定の方法に限定されるものではなく、任意の方法を採用することが可能である。
目検出部143は、所定の方法により、顔検出部142による人の顔の検出結果を用いて、顔検出部142を介して撮像部132から取得した画像に写っている人の目の検出を行う。目検出部143は、人の目の検出結果を示す情報および画像を赤目検出部144に供給する。また、目検出部143は、人の目の検出結果を示す情報を赤目発生可能性判定部145に供給する。
なお、目検出部143が人の目を検出する方法は、特定の方法に限定されるものではなく、任意の方法を採用することが可能である。
赤目検出部144は、目検出部143により検出された画像内の人の目の白目輝度および瞳孔輝度を算出する。赤目検出部144は、算出した白目輝度および瞳孔輝度を設定部141に通知する。また、赤目検出部144は、算出した白目輝度および瞳孔輝度に基づいて、画像内の人の目の赤目現象の検出を行い、赤目現象の検出結果を光量制御部146に通知する。
赤目発生可能性判定部145は、照度検出部133により検出された周囲の明るさ、距離測定部134により測定された被写体までの距離、顔検出部142による画像内の人の顔の検出結果、および、目検出部143による画像内の人の目の検出結果に基づいて、被写体である人(被写体人物)の目に赤目現象が発生する可能性があるか否かを判定する。赤目発生可能性判定部145は、判定結果を光量制御部146に通知する。
光量制御部146は、設定部141により設定された赤目緩和制御情報、赤目検出部144による赤目現象の検出結果、および、赤目発生可能性判定部145による赤目現象が発生する可能性の判定結果に基づいて、照明装置112の各光源の点灯、消灯、および、光量を制御する。
次に、図9のフローチャートを参照して、赤外線撮像装置101により実行される照明調整処理について説明する。なお、この処理は、例えば、操作部131を介して、照明調整処理の開始の指令が入力されたとき開始される。また、照明調整処理を行う場合、赤外線撮像装置101の前の所定の距離以上離れた位置に、被写体距離Dpがほぼ一定に保たれるように、モデルとなる人(被写体人物)が配置される。
ステップS1において、設定部141は、撮像部131の露光時間を延長する。これは、後述するように、照明装置112の各光源を1つずつ点灯して撮像するため、必要な光量を確保する目的で行われる。
ステップS2において、設定部141は、変数nに1を設定する。
ステップS3において、設定部141は、変数mに1を設定する。
ステップS4において、照明装置112は、光源L(m,n)のみを点灯する。具体的には、設定部141は、光源L(m,n)の点灯を光量制御部146に指令する。照明装置112は、光量制御部146の制御の基に、光源L(m,n)のみを点灯する。いまの場合、光源L(1,1)のみが点灯される。
ステップS5において、顔検出部142は、顔の検出を行う。具体的には、顔検出部142は、撮像部132から画像を取得し、取得した画像内に写っている人の顔の検出を行い、検出結果を示す情報および画像を目検出部143に供給する。
ステップS6において、目検出部143は、目の検出を行う。具体的には、目検出部143は、顔検出部142による人の顔の検出結果を用いて、取得した画像内に写っている人の目の検出を行う。このとき、目検出部143は、検出した人の目の中の白目および瞳孔の検出も行う。目検出部143は、検出結果を示す情報および画像を赤目検出部144に供給する。
ステップS7において、赤目検出部144は、目検出部143により検出された人の目の白目輝度を算出する。このとき、例えば、人の目の白目の部分の輝度の平均値が、白目輝度として算出される。
ステップS8において、赤目検出部144は、目検出部143により検出された人の目の瞳孔輝度を算出する。このとき、例えば、人の目の瞳孔の部分の輝度の平均値が、瞳孔輝度として算出される。
ステップS9において、照明制御部135は、輝度情報を記録する。具体的には、赤目検出部144は、ステップS7およびS8において算出した白目輝度および瞳孔輝度を設定部141に通知する。設定部141は、通知された白目輝度および瞳孔輝度を、光源L(m,n)を点灯したときの輝度情報として、図示せぬメモリに記録する。
ステップS10において、設定部141は、m<Mmaxであるか否かを判定する。m<Mmaxであると判定された場合、処理はステップS11に進む。
ステップS11において、設定部141は、変数mの値を1つインクリメントする。その後、処理はステップS4に戻り、ステップS10において、m≧Mmaxであると判定されるまで、ステップS4乃至S11の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS10において、m≧Mmaxであると判定された場合、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、設定部141は、n<Nmaxであるか否かを判定する。n<Nmaxであると判定された場合、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、設定部141は、変数nの値を1つインクリメントする。その後、処理はステップS3に戻り、ステップS12において、n≧Nmaxであると判定されるまで、ステップS3乃至S13の処理が繰り返し実行される。
このように、ステップS3乃至S13の処理が繰り返されることにより、照明装置112の各光源を1つずつ順番に点灯させながら、各光源を点灯したときの白目輝度および瞳孔輝度が算出され、記録される。
一方、ステップS12において、n≧Nmaxであると判定された場合、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、設定部141は、各光源の白目輝度および瞳孔輝度への寄与度を算出する。具体的には、まず、設定部141は、算出した全ての白目輝度および瞳孔輝度の中から最小値を抽出する。すなわち、設定部141は、白目輝度の最小値と瞳孔輝度の最小値のうち、より小さい方を最小値として抽出する。そして、設定部141は、白目輝度および瞳孔輝度をそれぞれ、抽出した最小値で割り、さらに小数点以下を四捨五入することにより、白目輝度および瞳孔輝度を正規化する。そして、設定部141は、この正規化した値を、各光源の白目輝度および瞳孔輝度への寄与度とする。なお、四捨五入をする桁を、小数点のさらに下位の桁に設定するようにしてもよいし、四捨五入をしないようにしてもよい。
図10は、照明装置112の各光源の寄与度の例を示している。この例では、光源L(1,3)のみを点灯したときの瞳孔輝度が、全ての白目輝度および瞳孔輝度の中の最小値となり、その瞳孔輝度の最小値を基準にして、各光源の白目輝度および瞳孔輝度への寄与度が求められている。
具体的には、各光源の白目輝度への寄与度は全て同じ2となっており、光源L(1,3)の瞳孔輝度への寄与度の2倍である。すなわち、光源L(1,1)乃至L(1,3)のいずれか1つのみを点灯したときの白目輝度は、光源L(1,3)のみを点灯したときの瞳孔輝度の約2倍となる。
また、光源L(1,1)の瞳孔輝度への寄与度は4となっており、光源L(1,3)の瞳孔輝度への寄与度の4倍である。すなわち、光源L(1,1)のみを点灯したときの瞳孔輝度は、光源L(1,3)のみを点灯したときの瞳孔輝度の約4倍となる。
さらに、光源L(1,2)の瞳孔輝度への寄与度は2となっており、光源L(1,3)の瞳孔輝度への寄与度の2倍である。すなわち、光源L(1,2)のみを点灯したときの瞳孔輝度は、光源L(1,3)のみを点灯したときの瞳孔輝度の約2倍となる。
なお、図10の光量は、予め求められている値であり、光源L(1,1)乃至L(1,3)の光量のうちの最小値を抽出し、各光源の光量を、抽出した最小値で割ることにより正規化することにより求められる。なお、この例では、光源L(1,1)乃至L(1,3)の光量は全て同じ1である。
なお、以下、図10に示される情報を、寄与度情報と称する。
ステップS15において、設定部141は、各輝度への寄与度の総和を算出する。すなわち、設定部141は、各光源の白目輝度への寄与度の総和および瞳孔輝度への寄与度の総和を算出する。例えば、図10の寄与度情報が得られている場合、各光源の白目輝度への寄与度の総和は6(=2+2+2)となり、瞳孔輝度への寄与度の総和は7(=4+2+1)となる。
ステップS16において、設定部141は、変数mに1を設定する。すなわち、設定部141は、1列目の光源を制御対象の候補に設定する。
ステップS17において、設定部141は、以下の式(1)に基づいて、目輝度コントラスト比を算出する。
目輝度コントラスト比=瞳孔輝度への寄与度/白目輝度への寄与度 ・・・(1)
すなわち、目輝度コントラスト比は、白目輝度と瞳孔輝度の関係性を評価するための指標である。目輝度コントラスト比が1より小さい場合、白目輝度>瞳孔輝度であり、上述した判定条件2による赤目現象が発生していない状態である。一方、目輝度コントラスト比が1以上である場合、瞳孔輝度≧白目輝度であり、判定条件2による赤目現象が発生している状態である。また、目輝度コントラスト比が大きいほど、赤目現象が顕著に現れていることになる。
なお、いまの場合、目輝度コントラスト比は、7/6となる。
ステップS18において、設定部141は、目輝度コントラスト比<1であるか否かを判定する。目輝度コントラスト比≧1であると判定された場合、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、設定部141は、m列目までの光源を消灯した場合の各輝度への寄与度の総和を算出する。すなわち、設定部141は、m列目までの光源を除いた各光源の白目輝度への寄与度の総和および瞳孔輝度への寄与度の総和を算出する。
例えば、いまの場合、m=1なので、光源L(1,1)を除いた光源L(1,2)および光源L(1,3)の白目輝度および瞳孔輝度への寄与度の総和が算出され、白目輝度への寄与度の総和が、4(=2+2)となり、瞳孔輝度への寄与度の総和が、3(=2+1)となる。
ステップS20において、設定部141は、変数mの値を1つインクリメントする。すなわち、設定部141は、次に撮像装置111のレンズ121から近い列の光源を制御対象の候補に設定する。
ステップS21において、設定部141は、m<Mmaxであるか否かが判定される。m<Mmaxであると判定された場合、処理はステップS17に戻り、ステップS18において、目輝度コントラスト比<1であると判定されるか、ステップS21において、m≧Mmaxであると判定されるまで、ステップS17乃至S21の処理が繰り返し実行される。
これにより、目輝度コントラスト比<1であると判定されるか、m≧Mmaxであると判定されるまで、消灯する光源の列をレンズ121に近い方から順番に1列ずつ増やしていきながら、そのときの目輝度コントラスト比の算出が行われる。
一方、ステップS18において、目輝度コントラスト比<1であると判定された場合、処理はステップS22に進む。
なお、いまの例の場合、m=1のとき、1列目の光源L(1,1)を消去したときの目輝度コントラストが3/4となるため、ステップS18において、目輝度コントラスト比<1であると判定され、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、設定部141は、m列目の光源の光量を設定する。すなわち、設定部141は、現在制御対象の候補となっているm列目の光源を制御対象に決定し、m−1列目までの光源を消灯し、m+1列目以降の光源を減光せずにそのまま点灯した場合に、目輝度コントラスト比<1とすることが可能なm列目の光源の光量を設定する。
例えば、いまの場合、1列目の光源L(1,1)の光量を設定することになるが、光源L(1,1)の光量を減少させる割合をxとすると、以下の式(2)を満たすxを求めればよい。
(4×x+2+1)/(2×x+2+2)<1 ・・・(2)
式(2)を解くと、x<1/2となる。すなわち、光源L(1,1)の光量を1/2未満に減光すると、目輝度コントラスト比を1未満とすることができ、赤目現象の発生を抑制することができる。なお、以下、光源L(1,1)の光量を1/3に減光するように設定するものとする。
なお、全ての光源を点灯した状態で、目輝度コントラスト比が1未満になる場合、全ての光源を点灯するように設定される。
ステップS23において、設定部141は、赤目緩和制御情報を記録する。すなわち、設定部141は、各光源の点灯の有無および光量を示す情報を、赤目緩和制御情報として図示せぬメモリに記録する。例えば、いまの場合、光源L(1,1)の光量を1/3に減光し、光源L(1,2)およびL(1,3)を減光せずにそのまま点灯することを示す赤目緩和制御情報が記録される。その後、処理はステップS25に進む。
一方、ステップS21において、m≧Mmaxであると判定された場合、すなわち、全ての光源を制御対象の候補としても、目輝度コントラスト比<1にならない場合、処理はステップS24に進む。
ステップS24において、設定部141は、赤目緩和は不可能と判定する。すなわち、設定部141は、全ての光源を制御しても、赤目現象の発生を回避できないと判定する。
ステップS25において、設定部141は、撮像部131の露光時間を元に戻す。その後、照明調整処理は終了する。
このようにして、目輝度コントラスト比を1未満にし、赤目現象の発生を抑制することが可能な光源L(1,1)乃至L(1,3)の光量が設定される。
これにより、例えば、図11の黒く塗り潰された光源L(1,1)を単純に消灯する場合と比較して、光量をより多く確保しつつ、赤目現象の発生を抑制することができるとともに、被写体の影の発生を抑制することができる。
また、例えば、図12に示される赤外線撮像装置151のように、照明装置112と比較して光源L(1,1)乃至L(1,3)がレンズ121から遠い位置に配置される照明装置161を用いる場合と比較して、装置を大きくすることなく、光量の減少を最小限に抑えつつ、赤目現象の発生を抑制することができる。
ここで、さらに、図13に示される赤外線撮像装置201について、図9の照明調整処理を実行する場合について考える。なお、赤外線撮像装置201は、赤外線撮像装置101の照明装置112を照明装置211に置き換えたものである。より具体的には、照明装置112が、横方向に一次元に配列された光源L(1,1)乃至L(1,3)を備えているのに対し、照明装置211は、縦3列×横3行に配列された光源L(1,1)乃至L(3,3)を備えている。
この場合、ステップS1乃至S14の処理で、光源L(1,1)、光源L(2,1)、光源L(3,1)、光源L(1,2)、光源L(2,2)、光源L(3,2)、光源L(1,3)、光源L(2,3)、光源L(3,3)の順に白目輝度および瞳孔輝度が算出され、その結果に基づいて、寄与度情報が生成される。
なお、以下、図14に示される寄与度情報が得られたとする。この例では、光源L(1,1)乃至L(3,3)の光量は全て等しい。また、3列目の光源L(1,3)乃至L(3,3)のいずれかのみを点灯したときの瞳孔輝度が、全ての白目輝度および瞳孔輝度の中の最小値となり、その瞳孔輝度の最小値を基準にして、各光源の白目輝度および瞳孔輝度への寄与度が求められている。
具体的には、各光源の白目輝度への寄与度は、全て同じ2となっており、光源L(1,3)乃至L(3,3)の瞳孔輝度への寄与度の2倍である。また、1列目の光源L(1,1)乃至L(3,1)の瞳孔輝度への寄与度は4となっており、3列目の光源L(1,3)乃至L(3,3)の瞳孔輝度への寄与度の4倍である。さらに、2列目の光源L(1,2)乃至L(3,2)の瞳孔輝度への寄与度は2となっており、3列目の光源L(1,3)乃至L(3,3)の瞳孔輝度への寄与度の2倍である。
従って、光源L(1,1)乃至L(3,3)を全て点灯したとき、白目輝度への寄与度の総和は18(=2×9)となり、瞳孔輝度への寄与度の総和は21(=4×3+2×3+1×3)となる。従って、目輝度コントラスト比は、7/6(=21/18)となり、赤目現象が発生する。また、この場合の光量は、9(=1×9)となる。
一方、撮像装置111のレンズ121の光軸(レンズ光軸)に最も近い1列目の光源L(1,1)乃至L(3,1)を全て消灯した場合、白目輝度への寄与度の総和は12(=2×6)となり、瞳孔輝度への寄与度の総和は9(=2×3+1×3)となる。従って、目輝度コントラスト比は、3/4(=9/12)となり、赤目現象は発生しない。また、この場合の光量は、6(=1×6)となる。
従って、1列目の光源L(1,1)乃至L(3,1)を全て消灯した場合の目輝度コントラスト比を算出したときに、ステップS18において、目輝度コントラスト比<1であると判定され、ステップS22において、1列目の光源L(1,1)乃至L(3,1)の光量が設定される。
この場合、例えば、図15の斜線で示される1列目の光源L(1,1)乃至L(3,1)を、全て等しく減光するようにすることが考えられる。光源L(1,1)乃至L(3,1)を全て等しく減光するようにした場合、目輝度コントラスト比を1未満にするためには、光源L(1,1)乃至L(3,1)の光量を1/2未満にすればよい。例えば、光源L(1,1)乃至L(3,1)の光量を1/3にすると、白目輝度への寄与度の総和が14(=2×1/3×3+2×6)となり、瞳孔輝度への寄与度の総和が13(=4×1/3×3+2×3+1×3)となり、目輝度コントラスト比は13/14となる。なお、この場合の光量は、7(=1/3×3+1×6)となる。
また、例えば、図16の黒く塗り潰した光源L(1,1)およびL(3,1)を消灯するようにしてもよい。この場合、白目輝度への寄与度の総和が14(=2×7)になり、瞳孔輝度への寄与度の総和が13(=4×1+2×3+1×3)となり、目輝度コントラスト比は13/14となる。なお、この場合の光量は、7(=1×7)となる。
このように目輝度コントラスト比を1未満にする照射パターンが複数存在する場合、どのパターンを選択するかは、制御の容易さや部品のコストなどを考慮して選択するようにすることが望ましい。
なお、図16の例のように、光源の一部を消灯するようにした場合、その光源を照明装置211から取り外すようにすることも考えられる。
ここで、照明調整処理の変形例等について説明する。
以上の説明では、各光源を1つずつ点灯しながら、各光源1個あたりの白目輝度および瞳孔輝度を求めるようにしたが、逆に、全ての光源を点灯した状態で各光源を1つずつ消灯しながら輝度の減少量を求めることにより、各光源1個あたりの白目輝度および瞳孔輝度を求めるようにしてもよい。
また、照明調整処理を行うタイミングとしては、以下のケースが考えられる。
例えば、赤外線撮像装置101および赤外線撮像装置201の設計時などに行い、赤目緩和制御情報を固定してしまうことが考えられる。この場合、人種の違いなどの個人差による影響を避け、より確実に赤目現象を緩和できるように、制御対象となる光源の光量を、照明調整処理により求まる設計値よりも少し下げたり、制御対象に決定した列よりもレンズ121から遠い列にある光源も制御対象に設定したりするようにすることが望ましい。
また、例えば、赤外線撮像装置101または赤外線撮像装置201を使用する毎に行うことが考えられる。これにより、個人差や周囲の環境の違いに柔軟に対応して、より適切な赤目緩和制御情報を得ることができ、より確実に赤目現象を緩和することが可能になる。
さらに、例えば、予め撮像する被写体人物が決まっている場合、事前にその被写体人物を用いて照明調整処理を行い、被写体人物毎に赤目緩和制御情報を求めておくようにしてもよい。これにより、個人差に柔軟に対応して、より適切な赤目緩和制御情報を得るこができ、より確実に赤目現象を緩和することが可能になる。
また、照明調整処理を行うときの被写体距離Dpは、十分な距離を確保するようにすることが望ましい。例えば、照明調整処理を行ったときの被写体距離DpをDp1とした場合、被写体距離DpがDp1より小さいとき、被写体距離DpがDp1であるときと比較して、赤目現象は発生しにくくなる。従って、被写体距離DpがDp1より小さい場合、被写体距離DpをDp1に設定して求めた赤目緩和制御情報を用いることが可能である。
さらに、被写体距離Dpを変化させながら、各被写体距離Dpについて赤目緩和制御情報を求め、被写体距離Dpに応じて、赤目緩和制御情報を使い分けるようにしてもよい。
また、以上の説明では、撮像装置111の片側方向にのみ照明装置が配置されている場合の照明調整処理について説明したが、照明装置の配置に関わらず、同様の照明調整処理により、各照明装置に対する赤目緩和制御情報を求めることができる。例えば、図17に示されるように、撮像装置111の左右に照明装置311L,311Rが配置されている赤外線撮像装置301、撮像装置111の上下に照明装置331U,331Dが配置されている赤外線撮像装置321、撮像装置111の周囲をリング状に取り囲む照明装置351が配置されている赤外線撮像装置341などについても、同様の照明調整処理により、各照明装置に対する赤目緩和制御情報を求めることができる。すなわち、各照明装置の各光源1つずつについて、白目輝度および瞳孔輝度への寄与度を求め、光輝度コントラスト比を1未満とすることが可能な各光源の光量を求めればよい。
なお、図17の赤外線撮像装置301および赤外線撮像装置321のように、撮像装置111に対して照明装置が上下または左右に対称に配置されている場合、一方のみを用いて赤目緩和制御情報を求め、求めた赤目緩和制御情報を他方に適用するようにすることも可能である。
また、以上の説明では、制御対象となる光源を列単位で設定する例を示したが、1個単位で設定するようにしてもよい。この場合、例えば、撮像装置111のレンズ121に近い方から1個ずつ制御対象の候補となる光源を切替えていき、目輝度コントラスト比<1となった時点で制御対象の候補となっている光源を制御対象に決定し、その光源の光量を調整するようにすればよい。
さらに、赤外線撮像装置101または赤外線撮像装置201のように、照明装置の各光源が1次元または2次元に整列されていない場合も同様に、例えば、撮像装置111のレンズ121に近い方から1個ずつ制御対象の候補となる光源を切替えていき、目輝度コントラスト比<1となった時点で制御対象の候補となっている光源を制御対象に決定し、その光源の光量を調整するようにすればよい。
また、以上の説明では、全ての光源を点灯した状態からレンズ121の光軸に近い列から遠い列の順に光源を消灯していきながら、目輝度コントラスト比が1未満になったときに制御対象の候補となっている列の光源を制御対象として、光量を調整する例を示した。これに対して、逆に、全ての光源を消灯した状態から、レンズ121の光軸に遠い列から近い列の順に光源を点灯してきながら、目輝度コントラスト比が1以上になったときに制御対象の候補となっている列の光源を制御対象として、光量を調整するようにしてもよい。なお、どちらの場合も、結果的に同じ列の光源が制御対象となる。
さらに、ステップS24において赤目緩和が不可能と判定された場合、赤目緩和制御を行わないようにしてもよいし、あるいは、ステップS18の処理で目輝度コントラスト比の判定に用いる閾値を1より大きくして(例えば、1.2)、照明調整処理を再度行うようにしてもよい。なお、閾値を1より大きくするようにした場合、赤目現象の防止効果は薄れるが、赤目現象の発生具合を緩和することができる。
次に、図18のフローチャートを参照して、図6の赤外線撮像装置101または図13の赤外線撮像装置201により実行される照明制御処理について説明する。なお、この処理は、例えば、赤外線撮像装置101または赤外線撮像装置201の電源がオンにされたとき開始され、オフにされたとき終了する。
なお、以下、赤外線撮像装置201が照明制御処理を実行する場合について説明する。
ステップS51において、光量制御部146は、赤目緩和機能がオンに設定されているか否かを判定する。光量制御部146は、赤目緩和機能がオンに設定された状態が継続している場合、あるいは、赤目緩和機能がオフからオンに変更された場合、赤目緩和機能がオンに設定されていると判定し、処理はステップS52に進む。
なお、ユーザは、赤目緩和機能をオンに設定する場合、すなわち、赤目緩和機能を有効にする場合、操作部131を介して、赤目緩和機能をオンにするよう指令する。そして、その指令が設定部141を介して光量制御部146に通知され、赤目緩和機能がオンに設定される。一方、ユーザは、赤目緩和機能をオフに設定する場合、すなわち、赤目緩和機能を無効にする場合、操作部131を介して、赤目緩和機能をオフにするよう指令する。そして、その指令が設定部141を介して光量制御部146に通知され、赤目緩和機能がオフに設定される。なお、この設定処理は、照明制御処理の実行中にも行うことができる。
ステップS52において、照明制御部135は、赤目発生可能性判定処理を実行する。ここで、図19のフローチャートを参照して、赤目発生可能性判定処理の詳細について説明する。
ステップS71において、顔検出部142は、人の顔の検出を行う。具体的には、顔検出部142は、撮像部132から画像を取得し、取得した画像内に写っている人の顔の検出を行う。そして、顔検出部142は、検出結果を赤目発生可能性判定部145に通知する。
ステップS72において、赤目発生可能性判定部145は、顔検出部142の判定結果に基づいて、人の顔が検出されたか否かを判定する。人の顔が検出されたと判定された場合、処理はステップS73に進む。
ステップS73において、照度検出部133は、周囲の明るさを検出する。そして、照度検出部133は、検出結果を赤目発生可能性判定部145に通知する。
ステップS74において、赤目発生可能性判定部145は、周囲が暗いか否かを判定する。赤目発生可能性判定部145は、照度検出部133により検出された周囲の明るさが所定の閾値未満である場合、周囲が暗いと判定し、処理はステップS75に進む。
ステップS75において、距離測定部134は、被写体距離Dpを測定する。すなわち、距離測定部134は、撮像部131の撮像対象となっている被写体人物までの被写体距離Dpを測定し、測定結果を赤目発生可能性判定部145に通知する。
ステップS76において、赤目発生可能性判定部145は、被写体距離Dpが遠いか否かを判定する。赤目発生可能性判定部145は、距離測定部134により測定された被写体距離Dpが所定の閾値以上である場合、被写体距離Dpが遠いと判定し、処理はステップS77に進む。
ステップS77において、赤目発生可能性判定部145は、赤目現象が発生する可能性ありと判定する。すなわち、赤目発生可能性判定部145は、撮像部131からの画像に人の顔が写っており、周囲が暗く、被写体距離Dpが遠く、赤目現象が発生する条件が揃っているため、赤目現象が発生する可能性ありと判定する。そして、赤目発生可能性判定部145は、赤目現象が発生する可能性があることを光量制御部146に通知する。その後、赤目発生可能性判定処理は終了する。
一方、ステップS72において、人の顔が検出されなかったと判定されるか、ステップS74において、周囲が明るいと判定されるか、または、ステップS76において、被写体距離Dpが遠いと判定された場合、処理はステップS78に進む。
ステップS78において、赤目発生可能性判定部145は、赤目現象が発生する可能性なしと判定する。すなわち、赤目発生可能性判定部145は、撮像部131からの画像に人の顔が写っていなかったり、周囲が明るかったり、または、被写体距離Dpが近かったりして、赤目現象が発生する条件が揃っていないため、赤目現象が発生する可能性なしと判定する。そして、赤目発生可能性判定部145は、赤目現象が発生する可能性がないことを光量制御部146に通知する。その後、赤目発生可能性判定処理は終了する。
図18に戻り、ステップS53において、光量制御部146は、赤目発生可能性判定部145による判定結果に基づいて、赤目現象が発生する可能性があるか否かを判定する。赤目現象が発生する可能性がないと判定された場合、処理はステップS54に進む。
一方、ステップS51において、光量制御部146は、赤目緩和機能がオフに設定された状態が継続している場合、あるいは、赤目緩和機能がオンからオフに変更された場合、赤目緩和機能がオフに設定されていると判定し、ステップS52およびS53の処理はスキップされ、処理はステップS54に進む。
ステップS54において、光量制御部146は、赤目緩和制御を行っているか否かを判定する。赤目緩和制御を行っていると判定された場合、処理はステップS55に進む。
ステップS55において、光量制御部146は、赤目緩和制御を解除する。すなわち、この後、光量制御部146は、照明装置211を点灯する場合、全ての光源を光量を下げずに点灯するように制御する。その後、処理はステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が実行される。
一方、ステップS54において、赤目緩和制御を解除していると判定された場合、処理はステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が実行される。
一方、ステップS53において、赤目現象が発生する可能性があると判定された場合、処理はステップS56に進む。
ステップS56において、光量制御部146は、赤目緩和制御を解除しているか否かを判定する。赤目緩和制御を解除していると判定された場合、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、光量制御部146は、赤目緩和制御を開始する。すなわち、この後、光量制御部146は、照明装置211を点灯する場合、図9の照明調整処理により求められた赤目緩和制御情報に従って、各光源を点灯する。その後、処理はステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が実行される。
一方、ステップS56において、赤目緩和制御を行っていると判定された場合、処理はステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が実行される。
このようにして、赤目緩和機能がオンに設定されており、かつ、赤目現象が発生する可能性がある場合にのみ、赤目緩和制御が行われ、赤目現象を緩和することができる。一方、赤目緩和機能がオフに設定されている場合、または、赤目現象が発生する可能性がない場合、赤目緩和制御は行われず、光量を下げずに照明が行われる。
なお、赤目発生可能性判定処理に用いた3種類の判定条件は、必ずしも全て用いる必要はなく、そのうちの1つまたは2つのみを用いるようにしてもよい。また、画像に人の顔が写っているか否かを判定条件とする代わりに、画像に人が写っているか、または、画像に人の目が写っているかを判定条件として用いるようにしてもよい。
また、ステップS72、S74およびS76の判定処理は、順番を互いに入れ替えることが可能である。さらに、各判定処理を並列に実行し、判定用のマトリクスなどを用いて、各判定結果の組み合わせにより、赤目現象が発生する可能性があるか否かを判定するようにしてもよい。
次に、図20のフローチャートを参照して、照明制御処理の第2の実施の形態について説明する。なお、この処理は、例えば、赤外線撮像装置101または赤外線撮像装置201の電源がオンにされたとき開始され、オフにされたとき終了する。
なお、以下、赤外線撮像装置201が照明制御処理を実行する場合について説明する。
ステップS101において、図18のステップS51の処理と同様に、赤目緩和機能がオンに設定されているか否かが判定される。赤目緩和機能がオンに設定されていると判定された場合、処理はステップS102に進む。
ステップS102において、図18のステップS52の処理と同様に、赤目発生可能性判定処理が実行される。
ステップS103において、図18のステップS53の処理と同様に、赤目現象が発生する可能性があるか否かが判定され、赤目現象が発生する可能性がないと判定された場合、処理はステップS104に進む。
一方、ステップS101において、赤目緩和機能がオフに設定されていると判定された場合、ステップS102およびS103の処理はスキップされ、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、図18のステップS54の処理と同様に、赤目緩和制御を行っているか否かが判定され、赤目緩和制御を行っていると判定された場合、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、図18のステップS55の処理と同様に、赤目緩和制御が解除され、その後、処理はステップS101に戻り、ステップS101以降の処理が実行される。
一方、ステップS104において、赤目緩和制御が解除されていると判定された場合、処理はステップS101に戻り、ステップS101以降の処理が実行される。
一方、ステップS103において、赤目現象が発生する可能性があると判定された場合、処理はステップS106に進む。
ステップS106において、図18のステップS56の処理と同様に、赤目緩和制御が解除されているか否かが判定され、赤目緩和制御が解除されていると判定された場合、処理はステップS107に進む。
ステップS107において、照明制御部135は、赤目判定処理を実行する。ここで、図21のフローチャートを参照して、赤目判定処理の詳細について説明する。
ステップS131乃至S134の処理は、図9のステップS5乃至S8の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるため省略する。なお、これらの処理により、撮像部132により撮像された画像に写っている人の目の白目輝度と瞳孔輝度が算出される。
ステップS135において、赤目検出部144は、目輝度コントラスト比を算出する。このとき、赤目検出部144は、上述した式(1)の代わりに、以下の式(3)により、実際の白目輝度と瞳孔輝度とを用いて目輝度コントラスト比を算出する。
目輝度コントラスト比=瞳孔輝度/白目輝度 ・・・(3)
ステップS136において、赤目検出部144は、算出した目輝度コントラスト比<1であるか否かを判定する。目輝度コントラスト比<1であると判定された場合、処理はステップS137に進む。
ステップS137において、赤目検出部144は、赤目現象が発生していないと判定する。そして、赤目検出部144は、赤目現象が発生していないことを光量制御部146に通知する。その後、赤目判定処理は終了する。
一方、ステップS136において、目輝度コントラスト比≧1であると判定された場合、処理はステップS138に進む。
ステップS138において、赤目検出部144は、赤目現象が発生していると判定する。そして、赤目検出部144は、赤目現象が発生していることを光量制御部146に通知する。その後、赤目判定処理は終了する。
図20に戻り、ステップS108において、光量制御部146は、赤目検出部144による判定結果に基づいて、赤目現象が発生しているか否かを判定する。赤目現象が発生していると判定された場合、処理はステップS109に進む。
ステップS109において、図18のステップS57の処理と同様に、赤目緩和制御が開始される。その後、処理はステップS101に戻り、ステップS101以降の処理が実行される。
一方、ステップS106において、赤目緩和制御を行っていると判定された場合、または、ステップS108において、赤目現象が発生していないと判定された場合、処理はステップS101に戻り、ステップS101以降の処理が実行される。
このようにして、実際に赤目現象が発生している場合のみ、赤目緩和制御が行うことができる。従って、赤目現象が発生する可能性があると判定された場合でも、個人差などに応じて、実際に赤目緩和制御を行うか否かを制御することが可能になる。また、これは、複数回撮像を繰り返したり、赤外光などの不可視光の照明を連続して照射して撮像したりする場合に、特に有効である。
ここで、照明制御処理の変形例等について説明する。
以上の説明では、赤目緩和制御を実行するか否かのみを選択する例を示したが、赤目緩和制御に強弱のレベルを何段階か設けて、そのレベルを切替えるようにしてもよい。すなわち、レベルに応じて、消灯または減光する光源の数を増減したり、光源の減光量を増減するようにしてもよい。この場合、例えば、図18のステップS55または図20のステップS105において、赤目緩和制御を解除する代わりに、赤目緩和制御のレベルを弱くするようにし、図18のステップS57または図20のステップS109において、赤目緩和制御を開始する代わりに、赤目緩和制御のレベルを強くするようにすればよい。
また、赤目緩和制御を実行することにより、照明全体の光量が低下するのを補償するために、例えば、撮像部131の露光時間を延長するようにしてもよい。
以上のようにして、撮像装置111のレンズ光軸に最も近い光源から光量を下げるようにすることにより、照明全体の光量の低下を抑制しつつ、確実に赤目現象を緩和することができるとともに、被写体の影の発生を抑制することができる。さらに、照明装置の大型化を抑制することができる。
また、赤目発生可能性判定処理および赤目判定処理の判定結果に基づいて、赤目緩和制御を行うか否かを切替えることにより、赤目緩和制御が不要なときに赤目緩和制御が行われなくなり、照明全体の光量の低下を抑制することができる。
さらに、本発明は、照明光の波長に関わらず、すなわち、照明光が可視光であるか否かに関わらず、有効である。
例えば、従来、撮影前に可視光のプリフラッシュを発光し、被写体人物の瞳孔を収縮させた後、本番のフラッシュ撮影を行うことにより、赤目現象を緩和することが行われている。しかし、例えば、運転者を撮像し、監視するシステムでは、照明が眩しいと運転に支障を来す恐れがあるため、撮像時の照明に可視光を使用することは望ましくない。従って、例えば、赤外光を用いて運転者を照明し、赤外線画像を撮像することが行われるが、この場合、不可視光である赤外光では人の瞳孔は収縮しないため、プリフラッシュ方式を適用することができない。
一方、本発明では、照明光が可視光か不可視光であるかに関わらず、赤目現象を緩和することが可能である。
また、赤目緩和機能をオンに設定するだけで、簡単に赤目現象の緩和を行うことができ、例えば、上述した特許文献1に記載の発明のように、照明装置を移動させる手段を設けて、撮影時に照明装置を移動させるといった特別な対応を行う必要がない。
次に、本発明の実施の形態の変形例等について説明する。
以上の説明では、各光源の白目輝度への寄与度が光軸間距離Daによりあまり変化しない一方、各光源の瞳孔輝度への寄与度が、光軸間距離Daが小さくなるほど大きくなる性質を利用して、撮像装置111のレンズ光軸に最も近い光源から、その光量を下げていき、瞳孔輝度を暗くすることにより、赤目現象を緩和する例について説明した。すなわち、レンズ121の光軸に近い方の照明を暗くし、瞳孔輝度を暗くすることにより、赤目現象を緩和する例について説明した。
これに対して、逆に、撮像装置111のレンズ光軸に最も遠い光源から、その光量を上げていき、目輝度コントラスト比が1未満となるように白目輝度を明るくすることにより、赤目現象を緩和するようにしてもよい。すなわち、レンズ121の光軸から遠い方の照明を明るくすることにより、赤目現象を緩和するようにしてもよい。
この場合、例えば、図9の照明調整処理とは逆に、レンズ121の光軸から最も遠い列から光源の光量を上げていき、目輝度コントラスト比が1未満になったときの列の光源の光量を調整するようにすればよい。
また、それらを組み合わせて、レンズ121の光軸に最も近い光源から、その光量を下げていき、レンズ121の光軸に最も遠い光源から、その光量を上げていくことにより、赤目現象を緩和するようにしてもよい。すなわち、レンズ121の光軸に近いほど照明を暗くし、レンズ121の光軸から遠いほど照明を明るくすることにより、赤目現象を緩和するようにしてもよい。これにより、光量の減衰または増光のみを行う場合と比較して、より確実に赤目現象を緩和することが可能になる。また、照明全体の光量をあまり変えずに、赤目現象を緩和することが可能になる。
さらに、以上の説明では、判定条件2による赤目現象を緩和する場合について説明したが、本発明は、判定条件1による赤目現象を緩和する場合についても適用することが可能である。
具体的には、上述したように、撮像装置111のレンズ光軸に近い光源ほど、瞳孔輝度への寄与度が高い。従って、判定条件1による赤目現象を緩和する場合も同様に、同じ量だけ照明の光量を下げるのであれば、レンズ121の光軸により近い光源の光量を下げるようにした方が、その効果が高い。
これを利用して、例えば、レンズ121の光軸に最も近い光源から光量を下げていきながら、判定条件1による赤目現象の発生を抑制することが可能な各光源の光量を求める。そして、求めた各光源の光量を用いて赤目緩和制御を行うことにより、照明全体の光量の低下を抑制しつつ、判定条件1による赤目現象を緩和することが可能になる。また、例えば、図12の赤外線撮像装置151のように、レンズ121から離して光源を配置する場合と比較して、照明装置の大型化および被写体の影の発生を抑制することが可能になる。
また、例えば、図22の赤外線撮像装置401のように、撮像装置111のレンズ121の光軸に近いほど暗く、レンズ121の光軸から遠いほど明るい照明装置411を設けることにより、全ての光源を減光せずにそのまま点灯しても、判定条件1または判定条件2による赤目現象を緩和することが可能になる。この場合、例えば、図12の赤外線撮像装置151のように、レンズ121から離して光源を配置する場合と比較して、照明装置の大型化および被写体の影の発生を抑制することが可能になる。
さらに、以上の説明では、照明装置の光源としてLEDを用いる例を示したが、照明装置の光量を部分毎(例えば、光源毎)に調節できるのであれば、任意の種類の光源を採用することが可能である。
なお、ここまでは、照明装置の光源の光量を制御することにより、赤目現象を緩和する方法について説明したが、以下、光量を制御せずに、赤目現象を緩和する方法について説明する。
上述したように、撮像装置111のレンズ光軸に近く、光軸間距離Daが短い光源ほど、瞳孔輝度への寄与度が大きい。これは、光軸間距離Daが短い光源ほど、その光源から発せられた光線が網膜に入射する入射角度θaが小さくなり、その反射光がレンズ121に戻ってくる量が多くなるからである。
そこで、レンズ121の近傍の光源のみ、出力する光線の方向を、人の眼球から逸らすようにし、網膜に入射する光量を減少させることにより、赤目現象を緩和することが考えられる。
例えば、図23の赤外線撮像装置451の照明装置461のように、光源L11乃至L14のうち、撮像装置111のレンズ121に最も近い光源L11のみ上方向に傾けるようにして、光源L11から発せられる光線が、人の目452に入射する量を減少させることが考えられる。
また、例えば、図24の赤外線撮像装置501の照明装置511のように、光源L21乃至L24のうち、撮像装置111のレンズ121に最も近い光源L21のみパッケージの形状を調整して、光源L21から発せられる光線が、人の目452に入射する量を減少させることが考えられる。
また、例えば、図25に示されるように、赤外線撮像装置201の照明装置211に、遮光板551を取付けるようにしてもよい。この遮光板551は、照明装置211に取付けた状態で、光源L(1,1)およびL(3,1)を覆い、光源L(1,1)およびL(3,1)から発せられる光線を遮る。これにより、図16のように光源L(1,1)およびL(3,1)を消灯する場合と同様の効果を得ることができる。
なお、この遮光板551は、例えば、赤外線撮像装置201のオプションパーツとして、仕向地の違いにより設置の有無を選択できるようにしてもよい。例えば、日本人は虹彩色が濃い茶色から黒色であるのに対し、欧米人は薄い青色である場合があり、平均的に欧米人の方が、赤目現象が顕著に現れる。従って、日本国内と欧米とでは、赤目現象の緩和に必要な対策のレベルが異なる。従って、遮光板551をオプションパーツとすることにより、赤外線撮像装置201の赤目現象の緩和レベルを、日本国内向けと欧米向けとで簡単に切替えることが可能になる。
なお、遮光板以外にも、例えば、光源を個別に遮蔽する手段を用いたり、照明装置の前面に光学フィルタを設けている場合、その光学フィルタを加工して、所望の光源の光線を遮断または屈折させたりするようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図26は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)701,ROM(Read Only Memory)702,RAM(Random Access Memory)703は、バス704により相互に接続されている。
バス704には、さらに、入出力インタフェース705が接続されている。入出力インタフェース705には、入力部706、出力部707、記憶部708、通信部709、及びドライブ710が接続されている。
入力部706は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部707は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部708は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部709は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ710は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア711を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU701が、例えば、記憶部708に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース705及びバス704を介して、RAM703にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU701)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア711に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア711をドライブ710に装着することにより、入出力インタフェース705を介して、記憶部708にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部709で受信し、記憶部708にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM702や記憶部708に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
101 赤外線撮像装置
111 撮像装置
112 照明装置
121 レンズ
131 操作部
132 撮像部
133 照度検出部
134 距離測定部
135 照明制御部
141 設定部
142 顔検出部
143 目検出部
144 赤目検出部
145 赤目発生可能性判定部
146 光量制御部
201 赤外線撮像装置
211 照明装置
301 赤外線撮像装置
311L,311R 照明装置
321 赤外線撮像装置
331U,331D 照明装置
341 赤外線撮像装置
351 照明装置
401 赤外線撮像装置
411 照明装置
451 赤外線撮像装置
461 照明装置
501 赤外線撮像装置
511 照明装置
551 遮光板

Claims (11)

  1. 部分毎に光量の調節が可能な撮像装置用の照明装置を制御する照明制御装置において、
    所定の条件が成立したとき、前記撮像装置の光軸に最も近い部分から前記照明装置の光量を下げるように制御する光量制御手段を
    含む照明制御装置。
  2. 前記光量制御手段は、被写体との距離が所定の閾値以上である場合、前記撮像装置の光軸に最も近い部分から前記照明装置の光量を下げるように制御する
    請求項1に記載の照明制御装置。
  3. 前記光量制御手段は、周囲の明るさが所定の閾値未満である場合、前記撮像装置の光軸に最も近い部分から前記照明装置の光量を下げるように制御する
    請求項1に記載の照明制御装置。
  4. 前記撮像装置から取得した画像内の人を検出する人検出手段を
    さらに含み、
    前記光量制御手段は、前記画像内に人が検出された場合、前記撮像装置の光軸に最も近い部分から前記照明装置の光量を下げるように制御する
    請求項1に記載の照明制御装置。
  5. 前記撮像装置から取得した画像内の人の目の赤目現象を検出する赤目検出手段を
    さらに含み、
    前記光量制御手段は、前記画像内に人の目に赤目現象が発生している場合、前記撮像装置の光軸に最も近い部分から前記照明装置の光量を下げるように制御する
    請求項1に記載の照明制御装置。
  6. 前記撮像装置の光軸に最も近い部分から順に前記照明装置の光量を下げていった場合に、前記撮像装置により撮像された画像内の人の白目の輝度が瞳孔の輝度より明るくなるときの前記照明装置の各部分の光量を求める設定手段を
    さらに含み、
    前記光量制御手段は、前記所定の条件が成立したとき、前記設定手段により求められた光量となるように前記照明装置の各部分の光量を制御する
    請求項1に記載の照明制御装置。
  7. 部分毎に光量の調節が可能な撮像装置用の照明装置を制御する照明制御装置が、
    所定の条件が成立したとき、前記撮像装置の光軸に最も近い部分から前記照明装置の光量を下げるように制御する
    ステップを含む照明制御方法。
  8. 部分毎に光量の調節が可能な撮像装置用の照明装置を制御するコンピュータに、
    所定の条件が成立したとき、前記撮像装置の光軸に最も近い部分から前記照明装置の光量を下げるように制御する
    ステップを含む処理を実行させるプログラム。
  9. 部分毎に光量の調節が可能な照明手段と、
    所定の条件が成立したとき、レンズの光軸に最も近い部分から前記照明手段の光量を下げるように制御する光量制御手段と
    を備える撮像装置。
  10. 撮像装置用の照明装置において、
    前記撮像装置の光軸に近いほど暗く、前記光軸から遠いほど明るい照明装置。
  11. 請求項10に記載の照明装置を備える撮像装置。
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