JP2010216865A - 光ファイバ用パワーメータおよび光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット - Google Patents

光ファイバ用パワーメータおよび光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2010216865A
JP2010216865A JP2009061508A JP2009061508A JP2010216865A JP 2010216865 A JP2010216865 A JP 2010216865A JP 2009061508 A JP2009061508 A JP 2009061508A JP 2009061508 A JP2009061508 A JP 2009061508A JP 2010216865 A JP2010216865 A JP 2010216865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
block
power meter
unit
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009061508A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Yamashita
育男 山下
Kazuhiro Ito
和広 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
Fujikura Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Kansai Electric Power Co Inc filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2009061508A priority Critical patent/JP2010216865A/ja
Publication of JP2010216865A publication Critical patent/JP2010216865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

【課題】光ファイバを切断することなく光ファイバ内を伝送する信号光の強度を再現性よく安定的に測定することが可能な光ファイバ用パワーメータを提供する。
【解決手段】光ファイバ用パワーメータ1Aは、光ファイバ受部12と、凹状ブロック13および凸状ブロック14と、凸状ブロック14をスライド移動可能に支持する支持機構と、凸状ブロック14をスライド移動させるスライド移動駆動手段と、光ファイバ100からの漏洩光を受光する受光部とを備える。スライド移動駆動手段は、凸状ブロック14のスライド移動動作を手動操作するために凸状ブロック14に接続された可動部30Bと、可動部30Bをスライド移動可能に案内するスライドレールと、可動部30Bの操作可能範囲を規制することで凸状ブロック14の可動範囲を規制するストッパ31A,31Bと、可動部30Bの操作可能範囲内の所定位置で可動部30Bをロックするロック機構とを含む。
【選択図】図11

Description

本発明は、光ファイバを部分的に湾曲させることで光ファイバから漏洩する漏洩光の強度を検出することにより、光ファイバを切断することなく光ファイバ内を伝送する信号光の強度を測定することが可能な光ファイバ用パワーメータおよび当該光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットに関する。
光ファイバ内を伝送する信号光の強度を測定することが可能に構成された光ファイバ用パワーメータが開示された文献として、特開2004−132846号公報(特許文献1)や特開2005−214663号公報(特許文献2)等がある。当該特許文献1および2に開示の光ファイバ用パワーメータは、光ファイバ心線対照器と呼ばれる装置に光ファイバ内を伝送する信号光の強度測定機能を付加したものであり、光ファイバの端部を装置に挿し込んでこれを光学的に受光素子に結合させ、当該光ファイバの端部から出射される信号光の強度を測定するものである。
しかしながら、上述の如くの構成の光ファイバ用パワーメータを用いた場合には、光ファイバの端部でしか信号光の強度が測定できず、光ファイバの途中位置でこれを測定するためには、当該途中位置で光ファイバを切断して測定することが必要であった。そのため、上記光ファイバ用パワーメータは、光ファイバの敷設や保守といった現場での使い勝手が必ずしもよいものとは言えず、光ファイバを切断することなく途中位置で信号光の強度測定が可能な光ファイバ用パワーメータが求められていた。
ところで、光ファイバ心線対照器においては、光ファイバを部分的に湾曲させ、湾曲した部分の光ファイバからの漏洩光を検出することにより、活線判別や心線対照が行なわれている(たとえば、上述した特許文献1および2、特開2006−235362号公報(特許文献3)等参照)。ここで、当該光ファイバ心線対照器においては、湾曲面を有する凹状ブロックおよび凸状ブロックにて光ファイバを挟み込むことで光ファイバを湾曲させることが一般的に行なわれており、挟み込みに際して凹状ブロックまたは凸状ブロックを手動でスライド移動させることが行なわれている。
特開2004−132846号公報 特開2005−214663号公報 特開2006−235362号公報
光ファイバを湾曲させた場合に光ファイバから漏洩する漏洩光の強度は、光ファイバ中を伝送する信号光の強度に比例する。したがって、上述の光ファイバ心線対照器の如く、凹状ブロックおよび凸状ブロックを用いて光ファイバを部分的に湾曲させた場合に、当該湾曲部分から漏洩する漏洩光の強度を安定して測定することができれば、光ファイバを切断することなく信号光の強度を測定することができる。
しかしながら、従来の光ファイバ心線対照器にあっては、光ファイバに付与される応力がその都度異なることとなってしまい、光ファイバを安定的に再現性よく湾曲させる構成とはなっていなかった。これは、上述した活線判別や心線対照が、必ずしも光ファイバを再現性よく湾曲させずとも行なえるためである。したがって、従来の光ファイバ心線対照器において採用されていた構成をそのまま光ファイバ用パワーメータに採用したのでは、測定の度毎に光ファイバの湾曲状態が異なるものとなってしまい、再現性よく安定的に信号光の強度を測定することはできない。
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべく成されたものであり、光ファイバを切断することなく光ファイバ内を伝送する信号光の強度を再現性よく安定的に測定することが可能な光ファイバ用パワーメータおよび当該光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットを提供することを目的とする。
本発明に基づく光ファイバ用パワーメータは、光ファイバを部分的に湾曲させることで光ファイバから漏洩する漏洩光の強度を検出し、これに基づいて光ファイバ内を伝送する信号光の強度を測定するものであって、光ファイバ受部と、凹状ブロックおよび凸状ブロックと、支持機構と、スライド移動駆動手段と、受光部とを備えている。上記光ファイバ受部は、光ファイバを受け入れ可能な部位であり、上記凹状ブロックおよび上記凸状ブロックは、上記光ファイバ受部によって受け入れられた部分の光ファイバを挟み込むことで光ファイバを部分的に湾曲させるものである。上記支持機構は、上記凹状ブロックおよび上記凸状ブロックのうちの少なくともいずれかを可動ブロックとしてスライド移動可能に支持するものであり、上記スライド移動駆動手段は、上記支持機構によってスライド移動可能に支持された上記可動ブロックをスライド移動させる手段である。また、上記受光部は、上記凹状ブロックおよび上記凸状ブロックによって挟み込まれて湾曲させられた部分の光ファイバから漏洩する漏洩光を受光する部位である。上記スライド移動駆動手段は、上記可動ブロックのスライド移動動作を手動操作するために上記可動ブロックに接続されたスライドレバーと、上記スライドレバーをスライド移動可能に案内するスライドレールと、上記スライドレバーの操作可能範囲を規制することで上記可動ブロックの可動範囲を規制する可動範囲規制手段と、上記スライドレバーの操作可能範囲内の所定位置で上記スライドレバーをロックするロック機構とを含んでいる。
上記本発明に基づく光ファイバ用パワーメータにあっては、上記ロック機構によってロックされる上記スライドレバーの位置が可変に調節できることが好ましい。
上記本発明に基づく光ファイバ用パワーメータにあっては、上記可動範囲規制手段によって規制される上記可動ブロックの可動範囲が可変に調節できるように、上記スライドレバーの操作可能範囲が可変に調節できることが好ましい。
上記本発明に基づく光ファイバ用パワーメータにあっては、上記スライド移動駆動手段が、上記スライドレバーをその初期位置に向けて付勢する弾性付勢手段をさらに含んでいることが好ましく、その場合に、上記スライドレバーが、手動での操作が安定して行なえるようにマスバランスにて構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく光ファイバ用パワーメータは、上記光ファイバ受部、上記凹状ブロック、上記凸状ブロックおよび上記受光部が設けられた本体ユニットと、上記本体ユニットが載置されるステージおよび上記ステージに載置された本体ユニットを上記ステージに位置決めして固定する固定手段を含む載置台ユニットとをさらに備えていることが好ましく、その場合に、上記スライド移動駆動手段が、上記載置台ユニットに設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づく光ファイバ用パワーメータにあっては、上記載置台ユニットが、上記本体ユニットに設けられた上記光ファイバ受部の両側に位置することで当該光ファイバ受部にて受け入れられた光ファイバを安定的に支持する光ファイバ支持部をさらに含んでいることが好ましい。
本発明に基づく光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットは、光ファイバを部分的に湾曲させることで光ファイバから漏洩する漏洩光の強度を検出し、これに基づいて光ファイバ内を伝送する信号光の強度を測定する光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットであって、ステージと、固定手段と、スライド移動駆動手段とを備えている。上記ステージは、光ファイバを挟み込むことで光ファイバを湾曲させる可動ブロックが設けられた本体ユニットが載置される部位であり、上記固定手段は、上記ステージに載置された本体ユニットを上記ステージに位置決めして固定する手段である。また、スライド移動駆動手段は、本体ユニットの可動ブロックをスライド移動させる手段である。上記スライド移動駆動手段は、本体ユニットの可動ブロックのスライド移動動作を手動操作するために本体ユニットの可動ブロックに接続されるスライドレバーと、上記スライドレバーをスライド移動可能に案内するスライドレールと、上記スライドレバーの操作可能範囲を規制することで本体ユニットの可動ブロックの可動範囲を規制する可動範囲規制手段と、上記スライドレバーの操作可能範囲内の所定位置で上記スライドレバーをロックするロック機構とを含んでいる。
本発明によれば、光ファイバを切断することなく光ファイバ内を伝送する信号光の強度を再現性よく安定的に測定することが可能な光ファイバ用パワーメータおよび当該光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットとすることができる。
本発明の実施の形態1における光ファイバ用パワーメータの全体構造を示す概略斜視図である。 図1に示す光ファイバ用パワーメータの本体ユニットの構造を示す概略斜視図である。 図2に示す本体ユニットの機能ブロックの構成を示すブロック図である。 図1に示す光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットの構造を示す概略斜視図である。 図4に示す載置台ユニットの掛止ブロックを除く部分の模式上面図である。 図4に示す載置台ユニットの掛止ブロックを除く部分の模式側面図である。 図4に示す載置台ユニットの掛止ブロックを除く部分の模式側面図である。 図4に示す載置台ユニットの掛止ブロックの底面側の斜視図である。 図1に示す光ファイバ用パワーメータの分解斜視図である。 図1に示す光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットした状態の模式上面図および模式側面図である。 図1に示す光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットして湾曲させた状態の模式上面図および模式側面図である。 図11に示す状態における光ファイバ受部近傍の模式図である。 本発明の実施の形態2における光ファイバ用パワーメータの全体構造を示す概略斜視図である。 図13に示す光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットの構造を示す概略斜視図である。 図13に示す光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットした状態の模式上面図および模式側面図である。 図13に示す光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットして湾曲させた状態の模式上面図および模式側面図である。 検証試験において、従来の光ファイバ心線対照器に付加されている光パワー測定機能を用いて漏洩光の強度を測定した場合の結果を示すグラフである。 検証試験において、本発明の実施の形態2における光ファイバ用パワーメータを用いて漏洩光の強度を測定した場合の結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態においては、光ファイバ用パワーメータとして、本体ユニットと、当該本体ユニットに取付けられて使用される載置台ユニットとに分割して構成された光ファイバ用パワーメータを例示して説明を行なう。なお、以下に示す実施の形態において同一または対応する部分については、図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さないこととする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光ファイバ用パワーメータの全体構造を示す概略斜視図である。図2は、図1に示す光ファイバ用パワーメータの本体ユニットの概略斜視図であり、図3は、図2に示す本体ユニットの機能ブロックの構成を示すブロック図である。図4は、図1に示す光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットの構造を示す概略斜視図であり、図5ないし図7は、図4に示す載置台ユニットの掛止ブロックを除く部分の模式上面図および模式側面図である。また、図8は、図4に示す載置台ユニットの掛止ブロックの底面側の斜視図である。まず、これら図1ないし図8を参照して、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータの詳細な構造について説明する。
図1に示すように本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Aは、本体ユニット10と、載置台ユニット30とを主として備えている。本体ユニット10は、載置台ユニット30上に載置されて固定されることにより載置台ユニット30と一体化され、この状態において光ファイバの信号光の強度測定が行なわれる。
図1および図2に示すように、本体ユニット10は、細長の略直方体形状の筐体11を有している。筐体11の前端部(図中の手前側の部分)の上面には、光ファイバ受部12が設けられている。光ファイバ受部12は、光ファイバを受け入れるための部位であり、筐体11を横方向に横断するように設けられた溝にて構成されている。
筐体11の後端部(図中の奥側の部分)の上面には、表示部18および操作部19が設けられている。表示部18は、測定結果等を表示するための部位であり、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)にて構成されている。操作部19は、電源のオン/オフや測定の開始等の命令を入力するための部位であり、たとえば押し釦等のスイッチにて構成されている。
図2に示すように、光ファイバ受部12が設けられた部分近傍の筐体11の内部には、凹状ブロック13および凸状ブロック14が配置されている。凹状ブロック13および凸状ブロック14は、光ファイバ受部12によって受け入れられた部分の光ファイバを挟み込むことで光ファイバを部分的に湾曲させるためのブロックであり、光ファイバ受部12を挟み込む位置に対向して配置されている。具体的には、凹状ブロック13が光ファイバ受部12に隣接して当該光ファイバ受部12が設けられた位置よりも筐体11の後端部側に配置されており、凸状ブロック14が光ファイバ受部12に隣接して当該光ファイバ受部12が設けられた位置よりも筐体11の前端部側に配置されている。凹状ブロック13および凸状ブロック14のそれぞれの対向面には、それぞれ湾曲形状の凹部13aおよび凸部14aが設けられている。
凹状ブロック13および凸状ブロック14のうち、凹状ブロック13は、筐体11の内部において移動不能に支持されることで固定ブロックとして構成されており、凸状ブロック14は、筐体11の内部において図中矢印A方向にスライド移動可能に支持されることで可動ブロックとして構成されている。可動ブロックとしての凸状ブロック14は、筐体11の内部に設けられた案内溝等の支持機構(不図示)によって支持されることでスライド移動可能に構成されている。
可動ブロックとしての凸状ブロック14は、光ファイバ受部12に光ファイバがセットされた状態において凹状ブロック13側に向けて移動させられることにより、光ファイバを凹状ブロック13に向けて押し付け、これにより凹状ブロック13の凹部13aおよび凸状ブロック14の凸部14aによって挟み込まれた部分の光ファイバが湾曲することになる。
図2に示すように、筐体11の中央部の上面には、開口部16が設けられている。当該開口部16によって露出する部分の筐体11の内部には、スライダ17に設けられた引っ掛け部17aが位置している。スライダ17は、上述した凸状ブロック14に接続されており、図中矢印A方向にスライド移動可能である。したがって、スライダ17がスライド移動することで上述した凸状ブロック14もスライド移動することになる。
なお、上述したスライダ17は、その初期位置に向けて付勢するコイルバネ等からなる弾性付勢手段(不図示)を具備していることが好ましい。ここで、スライダ17の初期位置とは、スライダ17に何ら外力が付与されておらず、したがって凸状ブロック14が凹状ブロック13側に向けて移動されていない初期状態におけるスライダ17の位置のことである。
図3に示すように、本体ユニット10は、上述した各種の構成に加え、制御部20と、受光部21と、増幅回路22と、フィルタ回路23と、A/D(Analog/Digital)変換回路24と、ゲイン制御回路25とを備えている。制御部20は、本体ユニット10の全体を制御するための部位であり、たとえばCPU(Central Processing Unit)にて構成されている。受光部21は、上述した凹状ブロック13および凸状ブロック14によって挟み込まれて湾曲した部分の光ファイバからの漏洩光を受光する部位であり、たとえばPD(Photo-Diode)によって構成されている。
増幅回路22は、受光部21から入力された信号を増幅して出力するための部位であり、増幅後の信号をフィルタ回路23に出力する。フィルタ回路23は、増幅回路22から入力された信号から雑音を除去するための部位であり、処理後の信号をA/D変換回路24に出力する。A/D変換回路24は、フィルタ回路23から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する部位であり、処理後の信号を制御部20に出力する。ゲイン制御回路25は、増幅回路によって増幅される信号の増幅率を制御するための回路であり、制御部20から入力される制御信号に基づいて増幅率を調整する。上述した制御部20は、操作部19を介して入力された各種の命令を処理するとともに、A/D変換回路24から入力された信号に基づいて漏洩光の強度を算出し、これを表示部18に出力して測定結果を表示させる。
図1および図4に示すように、載置台ユニット30は、本体ユニット10を載置台ユニット30に載置した状態においてこれを床面等に置くための台であり、固定部30Aと、可動部30Bとを有している。固定部30Aは、上述した台に相当する部位であり、可動部30Bは、固定部30Aに対して相対的に移動可能となるように固定部30Aに組付けられた部位である。
図1および図4ないし図7に示すように、固定部30Aは、ベース板31と、支柱32と、ステージ33とを主として備えている。ベース板31は、床面等に直接接触する部位であり、略矩形状の細長の板状の部材からなる。ステージ33は、本体ユニット10が載置される部位であり、略矩形状の細長の板状の部材からなる。支柱32は、ステージ33を支持する部位であり、円柱状の部材からなる。支柱32は、上下方向に沿ってその主面が対向するように平行に配置されたベース板31とステージ33とをベース板31の四隅で連結している。なお、これらベース板31、支柱32およびステージ33は、床面等に安定的に置くことが可能となるように金属等の剛性のある部材にて構成されていることが好ましいが、軽量化の観点から樹脂部材等によって構成されていてもよい。
ステージ33の上面33aには、本体ユニット10が載置される。当該ステージ33の背面および両側面には、ステージ33の上面33aに載置された本体ユニット10をステージ33上において位置決めして固定するための固定手段としてのガイド部34a,34bがそれぞれ設けられている。当該ガイド部34a,34bは、その上部がステージ33の上面33aよりも上方に向けて突出するように設けられており、本体ユニット10の後端面および両側面がこれらガイド部34a,34bに当て止めされることで本体ユニット10の位置決めと固定が行なわれる。
図5ないし図7に示すように、ステージ33の下面には、ステージ33の長手方向に沿ってスライドレール33bが設けられている。当該スライドレール33bは、可動部30Bをスライド移動可能に案内する部位である。
ベース板31の上面の所定位置には、ストッパ31A,31Bが設けられている。当該ストッパ31A,31Bは、上述したスライドレール33bの延びる方向に沿って当該スライドレール33bの両端に対応して設けられており、可動部30Bのスライド移動可能な範囲を規制するための部位である。ストッパ31A,31Bは、スライドレール33bの延びる方向に沿って捩じ込まれた調節ネジを含んでおり、当該調節ネジの捩じ込み量を調節することで可動部30Bのスライド移動可能な範囲を調節することが可能である。
ベース板31の一方の側面には、ロック部材35が設けられている。当該ロック部材35は、上面視略L字状の形状を有しており、可動部30Bを移動不能にロックするロック機構の一部を構成する。なお、このロック部材35を含むロック機構の詳細については、後述することとする。
図1および図4ないし図8に示すように、可動部30Bは、ベースブロック36と、支柱37,38と、掛止ブロック39とを主として備えている。ベースブロック36は、上述した固定部30Aに可動部30Bを取付けるための部位であり、略矩形状の細長のブロック状の部材からなる。ベースブロック36は、上述した固定部30Aのベース板31とステージ33との間を横切るように配置されており、その上面に取付け部36aを有している。取付け部36aは、ステージ33の下面に設けられたスライドレール33bに係合する係合部36bを含んでおり、当該係合部36bがスライドレール33bに係合することでベースブロック36がスライドレール33bに沿ってスライド移動可能に組付けられている。
支柱37,38は、ベースブロック36の長手方向の両端部近傍にそれぞれ取付けられており、角柱状の部材からなる。支柱37,38は、ステージ33の側方においてベースブロック36から上方に向かって延びており、支柱37,38の上端は、ステージ33の上面33aよりも上方にまで達している。ここで、支柱37は、上述したロック部材35が位置する側のベースブロック36の端部に取付けられており、支柱38は、当該ロック部材35が位置しない側のベースブロック36の端部に取付けられている。支柱37,38は、掛止ブロック39を支持するための部位であり、その上部にそれぞれ固定ネジ37aと一対の突出ピン38aとを有している。
図1,図4および図8に示すように、掛止ブロック39は、略矩形状の細長のブロック状の部材からなり、本体ユニット10のスライダ17と可動部30Bとを接続するための部材である。掛止ブロック39は、その下面に設けられた引っ掛かり部39aと、その側部に設けられた固定穴39bと、その下面に設けられた一対の係止穴39cとを有している。
引っ掛かり部39aは、本体ユニット10がステージ33の上面33a上に載置されるとともに掛止ブロック39が支柱37,38に固定された状態において、本体ユニット10のスライダ17の引っ掛け部17aに引っ掛かることで掛止ブロック39とスライダ17とを掛止させる部位である。したがって、当該引っ掛かり部39aと引っ掛け部17aとが掛止した状態においては、掛止ブロック39がスライド移動することでスライダ17もスライド移動することになる。固定穴39bおよび係止穴39cは、掛止ブロック39を支柱37,38に位置決めして固定するための部位であり、それぞれ支柱37,38に設けられた固定ネジ37aおよび突出ピン38aに嵌め合わされる。
また、図5ないし図7に示すように、ベースブロック36の支柱37が設けられた側の端部には、ロックピン36cが取付けられている。ロックピン36cは、ベースブロック36に設けられた挿通孔36dに挿通されている。ここで、ロックピン36cの挿通孔36dに挿通された部分は、当該挿通孔36dの内径よりも僅かに小さく構成されており、これによりロックピン36cは、自重によってその下端が固定部30Aのロック部材35のロック部35aに当接している。このロックピン36cは、上述したロック部材35と組み合わされることで可動部30Bを移動不能にロックするロック機構を構成する。なお、ロック部材35は、ベース板31に対する取付け位置を可変に調節することが可能に構成されており、これにより可動部30Bを移動不能にロックする位置は、可変に調節が可能である。
図4ないし図6に示すように、主として上述したベースブロック36、支柱37,38および掛止ブロック39によって構成される可動部30Bは、その全体がスライドレバーとして機能する。すなわち、上述した掛止ブロック39を支柱37,38に固定した状態において当該可動部30Bを把持してこれをスライド操作することにより、可動部30Bは、固定部30Aに対して相対的に図中矢印A方向にスライド移動することになる。なお、ベースブロック36,支柱37,38および掛止ブロック39からなるスライドレバーは、安定的にそのスライド操作が可能となるように比較的重量の重いマスバランスにて構成されていることが好ましく、好適には金属製の部材にて構成される。
図6に示すように、可動部30Bは、上述した如く固定部30Aのベース板31に設けられたストッパ31A,31Bによってそのスライド移動可能な範囲が規制されている。具体的には、可動部30Bのベースブロック36がストッパ31A,31Bの調節ネジに当接することにより、可動部30Bはそれ以上スライド移動できないように構成されている。すなわち、上述したストッパ31A,31Bの存在により、可動部30Bによって構成されたスライドレバーの操作可能範囲が規制されることになる。
また、可動部30Bは、上述したロック部材35およびロックピン36cによって構成されるロック機構によって、上述した操作可能範囲内の所定位置でロックされ得る。具体的には、可動部30Bがスライド移動することによってロックピン36cが移動し、当該ロックピン36cがロック部材35のロック部35a上から外れた場合には、ロックピン36cが自重によって下降し、これによりロックピン36cがロック部35aの側面に当接することとなり、可動部30Bはそれ以上初期位置側に向けて戻らなくなる。すなわち、上述したロック機構の存在により、可動部30Bによって構成されたスライドレバーが上述した操作可能範囲の所定位置にロックされることになる。
図9は、図1に示す光ファイバ用パワーメータの分解斜視図である。次に、この図9を参照して、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータの組付け構造について詳説する。
図9に示すように、光ファイバ用パワーメータ1Aの本体ユニット10は、掛止ブロック39が取り外された状態の載置台ユニット30のステージ33上にその底面が接触するように載置される。このとき、本体ユニット10は、その後端面がステージ33の後端部に設けられたガイド部34aに当接するように配置されるとともに、その両側面がステージ33の両側部に設けられたガイド部34bに当接するように配置される。これにより、本体ユニット10は、載置台ユニット30のステージ33上に位置決めして載置されることになる。
次に、載置台ユニット30の掛止ブロック39を除く部分の可動部30Bをスライド移動させて初期位置にセットする。ここで、初期位置とは、掛止ブロック39を支柱37,38に固定した場合に当該掛止ブロック39に設けられた引っ掛かり部39aが本体ユニット10のスライダ17に設けられた引っ掛け部17aに掛止されることとなる位置であり、当該初期位置は、予めストッパ31Aの調節ネジを調節することで可動部30Bにて構成されるスライドレバーの操作可能範囲の一方の限界点に設定しておくことが好ましい。その後、掛止ブロック39を支柱37,38上に載置し、これにより上述した掛止ブロック39の引っ掛かり部39aとスライダ17の引っ掛け部17aとの掛止を行ない、固定ネジ37aを用いて掛止ブロック39を支柱37に固定する。
以上により、光ファイバ用パワーメータ1Aの組付けが完了し、これにより本体ユニット10が載置台ユニット30上に載置されてセットされ、光ファイバの信号光の強度測定が可能な状態となる。
図10は、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットした状態を示す図であり、(A)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式上面図、(B)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式側面図である。また、図11および図12は、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットして湾曲させた状態の図であり、(A)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式上面図、(B)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式側面図、図12は、当該状態における光ファイバ受部近傍の模式図である。次に、これら図10ないし図12を参照して、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータにおいて光ファイバを伝送する信号光の強度が測定される仕組みについて説明する。
図10(A)および図10(B)に示すように、光ファイバ100を伝送する信号光の強度を測定する場合には、まず光ファイバ用パワーメータ1Aを上述した図9に示した組付け状態とし、その後、本体ユニット10の光ファイバ受部12内を挿通するように光ファイバ100を挿入配置する。つづいて、載置台ユニット30の可動部30Bにて構成されたスライドレバーを把持し、これを図中矢印A1方向に向けてスライド移動させる。これにより、スライドレバーの移動に伴って本体ユニット10のスライダ17も図中矢印A1方向にスライド移動することになり、その結果スライダ17に接続された凸状ブロック14も図中矢印A1方向にスライド移動することになる。
ここで、上述したように、スライドレバーは比較的重量の重いマスバランスで構成されているため、スライダ17にコイルバネ等の付勢手段が設けられている場合には、当該付勢手段の付勢力(コイルバネの場合にはとうがいコイルバネのバネ定数に基づく弾性力)と合間ってスライドレバーがゆっくりと安定的に移動することになり、またスライダ17にコイルバネ等の付勢手段が設けられていない場合にも、スライドレバーが比較的ゆっくりと安定的に移動することになる。
そして、図11(A)および図11(B)に示すように、可動部30Bにて構成されたスライドレバーが所定量スライド移動した後においては、可動部30Bに設けられたロックピン36cがロック部材35のロック部35a上から外れて下降する。ここで、スライダ17にコイルバネ等の付勢手段が設けられている場合には、当該付勢手段の付勢力に基づいてスライドレバーが初期位置側に向けて付勢されることになり、スライドレバーが当該位置において安定的にロックされることになり、またスライダ17にコイルバネ等の付勢手段が設けられていない場合にも、予めストッパ31Bの調節ネジを調節することで当該位置を可動部30Bにて構成されるスライドレバーの操作可能範囲の他方の限界点に設定しておけば、当該位置においてスライドレバーがそれ以上初期位置側とは反対側に向けて移動しないようになり、ロック機構とストッパ31Bとによってスライドレバーが当該位置において安定的にロックされることになる。
スライドレバーが上述の如く安定的にロックされた状態においては、図12に示すように、凸状ブロック14が凹状ブロック13に向けてスライド移動し、光ファイバ受部12に挿通配置された光ファイバ100が凹状ブロック13と凸状ブロック14とによって挟み込まれることになる。これにより、光ファイバ100は、凹状ブロック13の凹部13aと凸状ブロック14の凸部14aとによって曲げられて湾曲し、この湾曲した部分から漏洩光が漏れ出すことになる。そして、漏れ出した漏洩光の一部は、凹状ブロック13の凹部13aに設けられた検出窓13bを介して受光部21によって受光され、これに基づいて光ファイバ100内を伝送する信号光の強度が測定されることになる。
ここで、スライドレバーをスライド操作することで凹状ブロック13と凸状ブロック14とが接近し、これら凹状ブロック13および凸状ブロック14の対向面にて形成されることとなる光ファイバ挿通路15の間の距離dは、上述した如くスライドレバーが安定的にロックされることにより、スライド操作の度毎に再現性よく同じ距離となる。
以上において説明したように、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Aにおいては、可動部30Bにて構成されるスライドレバーと、固定部30Aに設けられ、スライドレバーをスライド移動可能に案内するスライドレール33bと、固定部30Aに設けられ、スライドレバーの操作可能範囲を規制することで凸状ブロック14の可動範囲を規制する可動範囲規制手段としてのストッパ31A,31Bと、固定部30Aおよび可動部30Bに設けられたロック部材35およびロックピン36cにて構成されるロック機構とによってスライド移動駆動手段が構成されることになり、光ファイバ100を湾曲させるために凸状ブロック14に付与される操作力が安定化することになる。そのため、光ファイバ100を挟み込む際の凸状ブロック14のスライド移動のスピードおよびその移動距離が安定化することになり、測定すべき光ファイバ100が同一種(同一の材質で同一径)である場合には、光ファイバ100の湾曲状態に再現性が生じることになる。したがって、上述の如くの光ファイバ用パワーメータ1Aおよびその載置台ユニット30とすることにより、光ファイバ100内を伝送する信号光の強度を再現性よく安定的に測定することが可能になる。
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2における光ファイバ用パワーメータの全体構造を示す概略斜視図であり、図14は、図13に示す光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットの構造を示す概略斜視図である。図15は、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットした状態の図であり、(A)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式上面図、(B)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式側面図である。また、図16は、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータに光ファイバをセットして湾曲させた状態の図であり、(A)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式上面図、(B)は、当該状態における光ファイバ用パワーメータの模式側面図である。
図13および図14に示すように、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Bは、上述の実施の形態1における光ファイバ用パワーメータ1Aと同様に、本体ユニット10と、載置台ユニット30とを備えている。ここで、本体ユニット10は、上述の実施の形態1におけるそれと同様の構成を有している。一方、載置台ユニット30は、上述の実施の形態におけるそれと比較してさらに光ファイバ支持部材40を有している。
光ファイバ支持部材40は、長尺のブロック状の部材にて構成されており、その上面の所定位置に長手方向に向かって延びる一対の溝状の光ファイバ支持部41を有している。光ファイバ支持部材40は、載置台ユニット30のステージ33の前端部に取付けられている。図13に示すように、本体ユニット10が載置台ユニット30上に載置された状態においては、一対の光ファイバ支持部41が本体ユニット10の光ファイバ受部12の両側に位置してこれと連続するように配置される。
図15(A)および図15(B)に示すように、光ファイバ100を伝送する信号光の強度を測定する場合には、まず光ファイバ用パワーメータ1Bを上述した図13に示した組付け状態とし、その後、本体ユニット10の光ファイバ受部12内および光ファイバ支持部材40の光ファイバ支持部41内を挿通するように光ファイバ100を挿入配置する。つづいて、載置台ユニット30の可動部30Bにて構成されたスライドレバーを把持し、これを図中矢印A1方向に向けてスライド移動させる。これにより、スライドレバーの移動に伴って本体ユニット10のスライダ17も図中矢印A1方向にスライド移動することになり、その結果スライダ17に接続された凸状ブロック14も図中矢印A1方向にスライド移動することになる。
そして、図16(A)および図16(B)に示すように、可動部30Bにて構成されたスライドレバーが所定量スライド移動した後においては、可動部30Bに設けられたロックピン36cがロック部材35のロック部35a上から外れて下降する。これにより、上述の実施の形態1の場合と同様に、スライドレバーが当該位置において安定的にロックされることになる。
スライドレバーが上述の如く安定的にロックされた状態においては、図12に示すように、凸状ブロック14が凹状ブロック13に向けてスライド移動し、光ファイバ受部12に挿通配置された光ファイバ100が凹状ブロック13と凸状ブロック14とによって挟み込まれることになる。これにより、光ファイバ100は、凹状ブロック13の凹部13aと凸状ブロック14の凸部14aとによって曲げられて湾曲し、この湾曲した部分から漏洩光が漏れ出すことになる。そして、漏れ出した漏洩光の一部は、凹状ブロック13の凹部13aに設けられた検出窓13bを介して受光部21によって受光され、これに基づいて光ファイバ100内を伝送する信号光の強度が測定されることになる。
ここで、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Bにおいては、光ファイバ100が凹状ブロック13および凸状ブロック14によって挟み込まれるに際し、光ファイバ100の湾曲させられる部分およびその近傍が本体ユニット10の光ファイバ受部12によって支持されるのみならず、さらにその両側の部分が光ファイバ支持部材40の光ファイバ支持部41によって支持されることになる。したがって、より安定的に光ファイバ100が支持されることになり、光ファイバ100が傾くことや捩れることが防止されて、光ファイバ100の湾曲状態により高い再現性が生じることになる。したがって、上述の如くの光ファイバ用パワーメータ1Bおよびその載置台ユニット30とすることにより、光ファイバ100内を伝送する信号光の強度をより再現性よくより安定的に測定することが可能になる。
以下、上述した本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Bを実際に試作してその効果の検証を行なった検証試験の結果について説明する。検証試験では、光源に接続された2kmの長さを有する光ファイバを準備し、当該光ファイバの終端にて信号光の強度を実測するとともに、その中間位置にて光ファイバを湾曲させてその漏洩光の強度を測定し、これら光ファイバの終端位置において実測された信号光の強度と光ファイバの中間位置において測定された漏洩光の強度との相関をとることでを行なった。ここで、漏洩光の強度の測定は、従来の光ファイバ心線対照器に付加されている光パワー測定機能を用いた測定と、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Bを用いた測定との2通りで行ない、それぞれについて光ファイバの終端位置において実測された信号光の強度との相関を求め、その結果を比較した。なお、検証試験においては、光源から出射される信号光の波長を1.3μmとし、当該信号光の強度を可変減衰器を用いて変化させることとした。
図17は、従来の光ファイバ心線対照器に付加されている光パワー測定機能を用いて漏洩光の強度を測定した場合の結果を示すグラフであり、図18は、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータを用いて漏洩光の強度を測定した場合の結果を示すグラフである。
図17に示すように、従来の光ファイバ心線対照器に付加されている光パワー測定機能を用いて漏洩光の強度を測定した場合には、光ファイバの終端位置において実測された信号光の強度と光ファイバの中間位置において測定された漏洩光の強度との間におおよその比例関係が認められるが、その誤差は大きく、最大で3dB程度の誤差が確認された。なお、このばらつきの標準偏差は、1.01であった。
一方、図18に示すように、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Bを用いて漏洩光の強度を測定した場合には、光ファイバの終端位置において実測された信号光の強度と光ファイバの中間位置において測定された漏洩光の強度との間に緊密な比例関係が認められ、その誤差は最大でも1dBであった。また、そのばらつきの標準偏差は、0.25であった。なお、当該ばらつきは、光ファイバの敷設や保守といった現場での使用に際して、十分に許容できる範囲の誤差である。
以上の検証結果より、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Bとすることにより、高精度に漏洩光の強度を検出することが可能になることが確認された。したがって、本実施の形態における光ファイバ用パワーメータ1Bとすることにより、光ファイバを切断することなく光ファイバ内を伝送する信号光の強度を再現性よく安定的に測定することが可能になることが確認された。
以上において説明した本発明の実施の形態1および2においては、凸状ブロックを可動ブロックとし、凹状ブロックを固定ブロックとした場合を例示して説明を行なったが、本発明は、このように構成された場合のみにその適用が限定されるものではなく、凸状ブロックを固定ブロックとし、凹状ブロックを可動ブロックとした場合や、凸状ブロックおよび凹状ブロックのいずれをも可動ブロックとした場合にも当然にその適用が可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1および2においては、本体ユニットと載置台ユニットとに光ファイバ用パワーメータを分割して構成した場合を例示して説明を行なったが、本発明は、このように構成された場合のみにその適用が限定されるものではなく、これらユニットが予め一体化した(すなわち分離不能に一体的に形成された)構成とした場合にも当然にその適用が可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A,1B 光ファイバ用パワーメータ、10 本体ユニット、11 筐体、12 光ファイバ受部、13 凹状ブロック、13a 凹部、13b 検出窓、14 凸状ブロック、14a 凸部、15 光ファイバ挿通路、16 開口部、17 スライダ、17a 引っ掛け部、18 表示部、19 操作部、20 制御部、21 受光部、22 増幅回路、23 フィルタ回路、24 A/D変換回路、25 ゲイン制御回路、30 載置台ユニット、30A 固定部、30B 可動部、31 ベース板、31A,31B ストッパ、32 支柱、33 ステージ、33a 上面、33b スライドレール、34a,34b ガイド部、35 ロック部材、35a ロック部、36 ベースブロック、36a 取付け部、36b 係合部、36c ロックピン、36d 挿通孔、37 支柱、37a 固定ネジ、38 支柱、38a 突出ピン、39 掛止ブロック、39a 引っ掛かり部、39b 固定穴、39c 係止穴、40 光ファイバ支持部材、41 光ファイバ支持部、100 光ファイバ。

Claims (7)

  1. 光ファイバを部分的に湾曲させることで光ファイバから漏洩する漏洩光の強度を検出し、これに基づいて光ファイバ内を伝送する信号光の強度を測定する光ファイバ用パワーメータであって、
    光ファイバを受け入れ可能な光ファイバ受部と、
    前記光ファイバ受部によって受け入れられた部分の光ファイバを挟み込むことで光ファイバを部分的に湾曲させる凹状ブロックおよび凸状ブロックと、
    前記凹状ブロックおよび前記凸状ブロックのうちの少なくともいずれかを可動ブロックとしてスライド移動可能に支持する支持機構と、
    前記支持機構によってスライド移動可能に支持された前記可動ブロックをスライド移動させるスライド移動駆動手段と、
    前記凹状ブロックおよび前記凸状ブロックによって挟み込まれて湾曲させられた部分の光ファイバから漏洩する漏洩光を受光する受光部とを備え、
    前記スライド移動駆動手段は、前記可動ブロックのスライド移動動作を手動操作するために前記可動ブロックに接続されたスライドレバーと、前記スライドレバーをスライド移動可能に案内するスライドレールと、前記スライドレバーの操作可能範囲を規制することで前記可動ブロックの可動範囲を規制する可動範囲規制手段と、前記スライドレバーの操作可能範囲内の所定位置で前記スライドレバーをロックするロック機構とを含む、光ファイバ用パワーメータ。
  2. 前記ロック機構によってロックされる前記スライドレバーの位置が可変に調節できる、請求項1に記載の光ファイバ用パワーメータ。
  3. 前記可動範囲規制手段によって規制される前記可動ブロックの可動範囲が可変に調節できるように、前記スライドレバーの操作可能範囲が可変に調節できる、請求項1または2に記載の光ファイバ用パワーメータ。
  4. 前記スライド移動駆動手段は、前記スライドレバーをその初期位置に向けて付勢する弾性付勢手段をさらに含み、
    前記スライドレバーは、手動での操作が安定して行なえるようにマスバランスにて構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバ用パワーメータ。
  5. 前記光ファイバ受部、前記凹状ブロック、前記凸状ブロックおよび前記受光部が設けられた本体ユニットと、
    前記本体ユニットが載置されるステージおよび前記ステージに載置された本体ユニットを前記ステージに位置決めして固定する固定手段を含む載置台ユニットとをさらに備え、
    前記スライド移動駆動手段が、前記載置台ユニットに設けられている、請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ用パワーメータ。
  6. 前記載置台ユニットは、前記本体ユニットに設けられた前記光ファイバ受部の両側に位置することで当該光ファイバ受部にて受け入れられた光ファイバを安定的に支持する光ファイバ支持部をさらに含む、請求項5に記載の光ファイバ用パワーメータ。
  7. 光ファイバを部分的に湾曲させることで光ファイバから漏洩する漏洩光の強度を検出し、これに基づいて光ファイバ内を伝送する信号光の強度を測定する光ファイバ用パワーメータの載置台ユニットであって、
    光ファイバを挟み込むことで光ファイバを湾曲させる可動ブロックが設けられた本体ユニットが載置されるステージと、
    前記ステージに載置された本体ユニットを前記ステージに位置決めして固定する固定手段と、
    本体ユニットの可動ブロックをスライド移動させるスライド移動駆動手段とを備え、
    前記スライド移動駆動手段は、本体ユニットの可動ブロックのスライド移動動作を手動操作するために本体ユニットの可動ブロックに接続されるスライドレバーと、前記スライドレバーをスライド移動可能に案内するスライドレールと、前記スライドレバーの操作可能範囲を規制することで本体ユニットの可動ブロックの可動範囲を規制する可動範囲規制手段と、前記スライドレバーの操作可能範囲内の所定位置で前記スライドレバーをロックするロック機構とを含む、光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット。
JP2009061508A 2009-03-13 2009-03-13 光ファイバ用パワーメータおよび光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット Pending JP2010216865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061508A JP2010216865A (ja) 2009-03-13 2009-03-13 光ファイバ用パワーメータおよび光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061508A JP2010216865A (ja) 2009-03-13 2009-03-13 光ファイバ用パワーメータおよび光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010216865A true JP2010216865A (ja) 2010-09-30

Family

ID=42975884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009061508A Pending JP2010216865A (ja) 2009-03-13 2009-03-13 光ファイバ用パワーメータおよび光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010216865A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012205284A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 検知装置及び検知方法
JP2018063391A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置
JP2019086461A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 日立金属株式会社 光ケーブル監視システム
WO2020149156A1 (ja) * 2019-01-17 2020-07-23 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0511123A (ja) * 1991-06-28 1993-01-19 Ando Electric Co Ltd 光フアイバ心線対照器の光フアイバ保持機構
JPH0843249A (ja) * 1994-07-29 1996-02-16 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ心線用漏光検出装置
JPH09274149A (ja) * 1996-04-05 1997-10-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ無切断通信装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0511123A (ja) * 1991-06-28 1993-01-19 Ando Electric Co Ltd 光フアイバ心線対照器の光フアイバ保持機構
JPH0843249A (ja) * 1994-07-29 1996-02-16 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ心線用漏光検出装置
JPH09274149A (ja) * 1996-04-05 1997-10-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ無切断通信装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012205284A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 検知装置及び検知方法
JP2018063391A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置
JP2019086461A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 日立金属株式会社 光ケーブル監視システム
JP7013802B2 (ja) 2017-11-09 2022-02-15 日立金属株式会社 光ケーブル監視システム
WO2020149156A1 (ja) * 2019-01-17 2020-07-23 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置
JP2020115162A (ja) * 2019-01-17 2020-07-30 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置
JP2023022285A (ja) * 2019-01-17 2023-02-14 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置
JP7480827B2 (ja) 2019-01-17 2024-05-10 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10072972B2 (en) Non-contact methods of measuring insertion loss in optical fiber connectors
US7710552B2 (en) Method and apparatus for extracting light from an optical waveguide
JP2010216865A (ja) 光ファイバ用パワーメータおよび光ファイバ用パワーメータの載置台ユニット
Kedenburg et al. Nonlinear refractive indices of nonlinear liquids: wavelength dependence and influence of retarded response
KR20210083393A (ko) 곡선부를 특징짓는 프리즘­커플링 시스템 및 방법
US10352841B2 (en) Determination of a refractive index of a sample and of a particle size of particles in said samples by means of a dynamic light scattering apparatus
US7729567B2 (en) Fiber optic transducer for simultaneous pressure and temperature measurement in fluid flow
Silva et al. Multimode interference-based fiber sensor in a cavity ring-down system for refractive index measurement
US20090103867A1 (en) Variable Optical Attenuator
US6765223B2 (en) Sub-micron accuracy edge detector
US20140036258A1 (en) Optical transmission line connection system and optical transmission line connection method
CN102590139B (zh) 高压下透明流体折射率测量装置
US11442008B2 (en) Systems and methods for measuring stress-based characteristics of a glass-based sample
CN208270020U (zh) 基于u型光纤的液面高度传感装置
CN105953930A (zh) 皮秒级窄脉宽测试装置
EP3227665B1 (en) Apparatus and method for performing a light-absorption measurement of a specified amount of sample subject to pressure force
CN105547473A (zh) 分光光度计
Demory et al. Progress on optical microspheres for CO2 sensors
KR100637375B1 (ko) 측면연마형 광섬유를 이용한 용액 굴절률 측정 장치 및방법
JP6684754B2 (ja) 光ファイバ側方入出力装置及び光ファイバ側方入出力装置における光ファイバの把持方法
US6917750B2 (en) System and method for characterizing optical devices
JP2012251860A (ja) 光学測定装置、光学測定方法および同測定方法を用いた光学フィルムの製造方法
TWI388808B (zh) 光纖量測裝置
KR102426076B1 (ko) 자외선 감지용 광섬유 센서 모듈 및 이를 이용한 자외선 측정 장치
JP2019008152A (ja) 光ファイバ側方入出力装置及び光強度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111216

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20111216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A521 Written amendment

Effective date: 20111216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140225