JP2010213680A

JP2010213680A - 苗物の地上・地下防虫カバー

Info

Publication number: JP2010213680A
Application number: JP2009097443A
Authority: JP
Inventors: Kimiko Nawata; 紀美子縄田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2009-03-18
Filing date: 2009-03-18
Publication date: 2010-09-30

Abstract

【課題】花や野菜の苗物を畑や花壇に移植すると、様々な害虫が食害するため、これまでは、農薬散布や地上の防虫カバーなどに頼ってきたが、健康に悪いなど不具合が多かった。
本発明は、花や野菜の苗物を、害虫に食害されないように、地面の上と下の両方で防虫して守る、苗物の地上・地下防虫カバーを提供する。
【解決手段】生分解樹脂製の網袋の開口部縁に板枠を設け、板枠の先端にふたを設ける。
【選択図】図１

Description

本発明は、花や野菜の苗物を、害虫に食害されないように、地面の上と下の両方で防虫して守る、苗物の地上・地下防虫カバーに関するものである。

花や野菜の苗物を畑や花壇に移植すると、青虫や夜盗虫など様々な害虫が苗物を食害する。苗物が大きくなればある程度害虫にも強くなるが、苗物が小さいうちは一晩で害虫に食害され枯らしてしまうことも多かった。従来は、このような害虫による食害を防ぐために農薬の散布をしていた。また、農薬に頼らずに、苗物に付いた害虫を直接手で捕獲したり、防虫ネットやドーム状のポットカバーを苗物の上にかぶせるやり方があった。

そのために、次のような問題点があった。
（イ）苗物が害虫に食害されると、枯れたり、定植の適期をのがしたり、収穫が遅れるなどの被害が出る。
（ロ）農薬を散布すると人間の健康に悪い影響がある。
（ハ）苗物に付いた害虫を直接手で捕獲するのは、手間も時間もかかり、効率が悪い。
（ニ）防虫ネットやポットカバーを苗物の上にかぶせるやり方では、地中から来る害虫まで防ぐことができない。
本発明は、以上の問題点を解決しようとするものである。

網袋の開口部縁に板枠を設け、板枠の先端にふたを設ける。網袋の素材を生分解樹脂にする。以上を特徴とする苗物の地上・地下防虫カバーである。

本発明には、以下の効果がある。
（イ）網袋と板枠で、苗物を地面の上と下の両方で防虫することができる。
（ロ）生分解樹脂には抗菌・防虫効果があり、本発明の防虫性をより高めることができ、苗物の根が伸びて大きくなる頃には、地中でもろくなり自然に分解していくので、苗の生長を妨げない。
（ハ）農薬を散布しないので、人間の健康に悪い影響がない。
（ニ）苗物に付いた害虫を直接手で捕獲するなどの、手間のかかる作業がなく効率がよい。

以下、本発明の実施の形態を説明する。
（イ）細かい網目の生分解樹脂製の網袋（４）の網袋開口部縁（９）に沿って、透明または半透明な合成樹脂製の板状の板枠（３）を設ける。
（ロ）板枠（３）の板枠開口部縁（７）の一カ所とふた（２）を接合させて接合部（８）とし、開閉式の円形のふた（２）を設け、板枠（３）と同じ材質とする。
（ハ）ふた（２）に複数の小さい通気孔（５）を設ける。
（ニ）ふた（２）の接合部（８）と反対の端に、先端が丸い細長い突起（１５）を設ける。
（ホ）ふた（２）を閉じて突起（１５）が本体（１）に差し込めるよう、本体（１）上部に切り込み（１６）をいれる。
本発明の構成は、以上の構成よりなっている。
本発明を使用するときは、以下のようにする。
（イ）苗物（１４）の根周りの土より少し大きめに掘った穴に網袋（４）を入れて広げ、境界線（１１）まで地中（１３）に入るようにする。
（ロ）網袋（４）の中に消毒済み培養土（１０）を入れて苗物（１４）を植え、境界線（１１）の位置で、網袋（４）の中と外の土が同じ高さになるように整える。
（ハ）ふた（２）の突起（１５）を本体（１）の切れ込み（１６）に差し込んで、ふた（２）を閉める。
（ニ）本発明で、消毒済み培養土（１０）ごと苗物（１４）全体を囲うので、地上・地下の両方で防虫でき、保温・防寒にもなる。
（ホ）網袋（４）は細かい網目なので、水はけもよく酸素もよく通し苗物（１４）の根の成長を妨げない。
（ヘ）苗物（１４）の根はしばらくの間、消毒済み培養土（１０）の中だけで生育し、網袋（４）の網目を超えて成長する頃には、大きく丈夫になって害虫の食害で壊滅的な被害を負うことも少なくなる。網袋（４）も、苗物（１４）の成長に比例して徐々に分解していく。
（ト）板枠（３）とふた（２）は透明または半透明なので、太陽光をよく通し成長によい。ふた（２）の通気孔（５）で換気をし、内部が蒸れない。

本発明のふた（２）をとって、本体（１）のみの構造にする。板枠（３）の高さは、目的に応じて短く切って使用できる。（図２参照）

本発明の材質全体に、より防虫効果を高めるために、木酢液をしみこませる。製品に加工する前の段階で材料にしみこませたり、製品に加工した後で付着させてもよい。

本発明の寸法を、次のようにする。網袋（４）の厚みは０．０２ｍｍ、深さは３０ｃｍ、網袋開口部縁（９）の周囲の長さは８０ｃｍである。板枠（３）の厚みは０．５ｍｍ、高さは３０ｃｍ、ふた（２）の厚みは０．５ｍｍである。

本発明の網袋（４）の素材を、不織布の伸縮性の網にする。

本発明の網袋（４）の素材を、薄く細かい穴あき袋にする。

本発明の使用状態を示す斜視図本発明の実施例１の使用状態を示す斜視図本発明の斜視図

１本体
２ふた
３板枠
４網袋
５通気孔
６開口部
７板棒開口部縁
８接合部
９網袋開口部縁
１０消毒済み培養土
１１境界線
１２地表
１３地中
１４苗物
１５突起
１６切れ込み

Claims

網袋の開口部縁に板枠を設けたことを特徴とする苗物の地上・地下防虫カバー。
板枠の先端にふたを設けた請求項１の苗物の地上・地下防虫カバー。
網袋の素材を生分解樹脂にした請求項１または請求項２の苗物の地上・地下防虫カバー。