JP2010212767A - Otdr測定器、光通信線路監視システム、及び光通信線路監視方法 - Google Patents

Otdr測定器、光通信線路監視システム、及び光通信線路監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異常が発生した検査部を正確に特定できる光通信線路監視システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る光通信線路監視システムでは、OTDR測定器19は、2つの検査光(L1、L2)を検査用光ファイバ11の一端に入力してそれぞれの検査光(L1、L2)でOTDRを行う。OTDR測定器19は、反射素子21が検査光L2又は検査光(L1、L2)を反射した反射光で反射素子21が配置された地下クロージャ(13a〜13d)の位置を特定することができる。OTDR測定器19は、検査光L1の後方散乱光で検査用光ファイバ11の一端から検査光L1に損失を発生させた浸水検知モジュール15までの損失発生点距離を測定する。OTDR測定器19は、反射光で特定した地下クロージャ(13a〜13d)の位置と測定した損失発生点距離とから浸水が発生した地下クロージャを特定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光通信線路設備の保全のため光通信線路を監視するOTDR測定器、光通信線路監視システム、及び光通信線路監視方法に関する。
近年、光アクセスサービスの増加と光サービスエリアの拡大に伴い、光設備量が増加しており、サービス品質確保の観点から、設備の予防保全がますます重要になっている。
メタルケーブルに比べて、光ファイバケーブルは極めて優れた伝送特性を有しているが、光ファイバ接続部が長時間浸水すると、光損失の増加や機械的強度が低下し、故障の原因となることが知られている。光ファイバ接続部を保護するため、光ファイバ接続部は通常地下クロージャと呼ばれる筐体内に入れられているが、地下ケーブルの保守作業として定期的に地下クロージャ内への浸水の有無を監視する必要がある。
図1は従来の光通信線路監視システムを説明する概念図である。地下ケーブルの保守作業のために、従来の光通信線路監視システムは、通信用光ファイバ(不図示)と平行に保守用心線の検査用光ファイバ11が配置され、地下クロージャ(13a〜13d)内に浸水を検知する浸水検知モジュール15が設置されている構造である。さらに、この光通信線路監視システムは、検査用光ファイバ11の一端にOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)測定器19を接続している。OTDR測定器19は、例えば、光通信線路を監視する設備ビル10に設置されている。浸水検知モジュール15は検査用光ファイバ11を挟み込む構造となっており、地下クロージャ(13a〜13d)内に水が入った場合、浸水検知モジュール15内の膨張材17が水に反応して膨らむことで、検査用光ファイバ11に曲げ損失を与える。そこで、OTDR測定器19を使って定期的に測定することにより、各地下クロージャ(13a〜13d)内への浸水の有無を監視している(例えば、非特許文献1を参照。)。
図1にOTDRの測定結果Aを示す。測定結果Aにおいて横軸は検査用光ファイバ11上のOTDR測定器19からの距離であり、縦軸はOTDR測定器19が受光した後方散乱光の光強度である。後方散乱光の光強度は光パルスが検査用光ファイバ11を進むにつれて低下する。例えば、地下クロージャ13cで浸水が発生し、浸水検知モジュール15が検査用光ファイバ11に曲げを与えた場合、光パルスは曲げ損失により急激に減衰し、後方散乱光の光強度が低下する。このため、後方散乱光の光強度が低下した位置から浸水が発生した地下クロージャを推定することができる。
有居正仁、東裕司、榎本圭高、鈴木勝晶、荒木則幸、宇留野重則、渡邉常一 著、"拡大する光アクセス網を支える光媒体網運用技術"、NTT技術ジャーナル、vol.18、no.12、pp.58−61、Dec.2006。
図2は、従来の他の光通信線路監視システムを説明する概念図である。図2の光通信線路監視システムは地下クロージャ13bと地下クロージャ13cとが近接している。図2に示すように地下クロージャが近接している場合、光通信線路監視システムは、OTDRで設備ビル10から浸水している地下クロージャまでの検査用光ファイバ11上の距離を求めることができるが、いずれの地下クロージャに浸水が生じているかの特定が困難という課題があった。例えば、図2のOTDRの測定結果Aによると検査用光ファイバ11上の浸水位置は設備ビル10から5kmの位置である。しかし、設備の仕様では設備ビル10から4.9kmの位置に地下クロージャ13b、設備ビル10から5.1kmの位置に地下クロージャ13cがある。OTDRの測定結果Aでは、どちらの地下クロージャで浸水しているのか判別が困難であり、浸水していないのにもかかわらず、誤って地下クロージャをあけてしまい、作業の出戻りを発生させることがあった。
これは、検査用光ファイバ11上の設備ビル10から地下クロージャ(13a〜13d)までの距離と仕様上の設備ビル10から地下クロージャ(13a〜13d)までの距離とが以下の理由で一致していないことによる。1つめの理由は、光ファイバケーブルはスロッド構造のため、光ファイバケーブルの長さより検査用光ファイバ11の長さが長くなることである。2つめの理由は、スロッド構造は複数の構造があり、スロッド構造によってらせん状の溝の深さなどが異なり、光ファイバケーブルの長さから検査用光ファイバ11の長さを一意に決定できないことである。3つめの理由は、光ファイバケーブル埋設時にケーブルを切り縮めることもあり、埋設されている光ファイバケーブルの長さと購入時の光ファイバケーブルの長さとが異なる場合があることである。
このように、検査用光ファイバ11上の距離と仕様上の距離とが一致していないため、従来の光通信線路監視システムは、OTDRで測定した距離だけからではいずれの地下クロージャが浸水したか判別が困難という課題があった。
以上では地下クロージャを例に説明したが、光通信線路の監視点に光通信線路を監視する検査部が設置された光通信線路監視システムでも同様の課題がある。そこで、前記課題を解決するために、本発明は、環境変化を生じた検査部を正確に特定できるOTDR測定器、光通信線路監視システム及び光通信線路監視方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るOTDR測定器は、2つの検査光を利用する。OTDR測定器は、一方の検査光の後方散乱光で異状が発生した検査部までの距離を測定し、他方の検査光が各検査部で反射した反射光を測定して各検査部の位置を把握し、双方を比較することで異状が発生した検査部を特定する。
具体的には、本発明に係るOTDR測定器は、複数の検査部が長手方向に順次設けられた検査用光ファイバの一端に互いに波長が異なる2つの検査光を入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、少なくとも前記検査光の他方が反射素子を持つ前記検査部毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する特定断線判断機能を有する。
本発明に係る光通信線路監視システムは、互いに波長が異なる2つの検査光を伝搬する検査用光ファイバと、前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部と、前記検査部の全てに配置され、前記検査部の環境変化に応じて前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査光の一方に損失を発生させる複数の検知モジュールと、前記検査部に配置され、前記検知モジュールの前段で少なくとも前記検査光の他方を一部反射する複数の反射素子と、2つの前記検査光を前記検査用光ファイバの一端に入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査光の一方に損失を発生させた前記検知モジュールまでの損失発生点距離を測定し、少なくとも前記検査光の他方が前記反射素子毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子が配置された前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器と、を備える。
また、本光通信線路監視システムの光通信線路監視方法は、2つの検査光を検査用光ファイバの一端に入力し、前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部で環境変化が生じた際に、環境変化が生じた前記検査部内で前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査光の一方に損失を発生させ、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、少なくとも前記検査光の他方が反射素子を持つ前記検査部毎に反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する特定判断を行う。
本光通信線路監視システムは、本OTDR測定器が検査光の一方の後方散乱光を測定することで、従来の光通信線路監視システムと同様に環境変化を生じた検査部までの検査用光ファイバ上の距離を測定することができる。一方、本光通信線路監視システムは、本OTDR測定器が検査光の両方又は検査光の他方が反射素子を持つ検査部で反射された反射光を測定することで、反射光の波形から反射素子を持つ各検査部の検査用光ファイバ上の位置を把握することができる。反射光の波形は光通信線路に配置された反射素子を持つ検査部の順に現れるため、本光通信線路監視システムは、光通信線路の仕様書などから検査部の仕様上の位置と検査用光ファイバ上の位置とを対応させることができる。
従って、本発明は、検査光の一方でのOTDRの結果と検査光の他方でのOTDRの結果とを対比することで環境変化を生じた検査部を正確に特定できるOTDR測定器、光通信線路監視システム及び光通信線路監視方法を提供することができる。
本発明に係る他のOTDR測定器は、複数の検査部が長手方向に順次設けられた検査用光ファイバの一端に、互いに波長が異なる2つの検査光を入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、複数の前記検査部を経由し、且つ前記検査用光ファイバと並行する反射用光ファイバの一端に反射測定光を入力し、前記反射測定光が反射素子を持つ前記検査部毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバ及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する特定断線判断機能を有する。
本発明に係る光通信線路監視システムは、互いに波長が異なる2つの検査光を伝搬する検査用光ファイバと、前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部と、複数の前記検査部を経由し、且つ前記検査用光ファイバと並行しており、反射測定光を伝搬する反射用光ファイバと、前記検査部の全てに配置され、前記検査部の環境変化に応じて前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査用光ファイバが伝搬する前記検査光の一方に損失を発生させる複数の検知モジュールと、前記検査部に配置され、前記反射用光ファイバを伝搬する前記反射測定光を一部反射する複数の反射素子と、互いに波長が異なる2つの前記検査光を前記検査用光ファイバの一端に入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査光の一方に損失を発生させた前記検知モジュールまでの損失発生点距離を測定し、前記反射測定光を前記反射用光ファイバの一端に入力し、前記反射測定光が前記反射素子毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子が配置された前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバ及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器と、を備える。
また、本光通信線路監視システムの光通信線路監視方法は、2つの検査光を検査用光ファイバの一端に入力し、前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部で環境変化が生じた際に、環境変化が生じた前記検査部内で前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査光の一方に損失を発生させ、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、複数の前記検査部を経由し、且つ前記検査用光ファイバと並行する反射用光ファイバの一端に反射測定光を入力し、前記反射測定光が反射素子を持つ前記検査部毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバ及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する特定判断を行う。
環境変化を生じた検査部を特定する手法は前述の光通信線路監視システムと同様である。本光通信線路監視システムは、二本の光ファイバを備えることでいずれかの光ファイバに断線が生じても断線箇所を正確に把握することができる。
本発明に係る光通信線路監視システムの前記検査用光ファイバに入力される前記検査光の一方は、前記検査用光ファイバの歪で前記検査光の他方より損失が大きくなる波長の光であることが好ましい。
検査光の一方は光ファイバの歪で損失が出やすい波長の光を選択し、検査光の他方は光ファイバの歪で損失が出難い波長の光を選択する。光通信線路監視システムは、検査光の他方を用いることで光ファイバの歪にかかわらず、環境変化が生じた検査部を特定すること以外の情報(例えば断線情報)を取得することができる。
本発明に係る光通信線路監視システムの前記反射素子は、反射減衰量が−35dB以上−30dB以下であることが好ましい。
反射減衰量を−35dB以上とすることで、反射素子による反射光と光ファイバケーブルの接続に使用されるMTコネクタによる反射光と区別することができる。また、強度が強い反射光をOTDR測定器が受光した場合、OTDRの波形にすそ引きを生じることがある。このため、反射減衰量を−30dB以下とすることで、このすそ引きを防ぎ、後段の検査部の位置を正確に把握することができる。
本発明は、環境変化を生じた検査部を正確に特定できるOTDR測定器、光通信線路監視システム及び光通信線路監視方法を提供することができる。また、光ファイバが断線して環境変動時と同様な波形を取得しても、環境変動か断線かを区別することができる。
従来の光通信線路監視システムを説明する概念図である。 従来の光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。 本発明に係る光通信線路監視システムを説明する概念図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(第1実施形態)
図3は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。光通信線路監視システムは、互いに波長が異なる2つの検査光(L1、L2)を伝搬する検査用光ファイバ11と、検査用光ファイバ11の長手方向に順次設けられる複数の検査部と、前記検査部の全てに配置され、前記検査部の環境変化に応じて前記検査用光ファイバに歪を与えて検査光L1に損失を発生させる複数の検知モジュールと、前記検査部に配置され、前記検知モジュールの前段で少なくとも検査光L2を一部反射する複数の反射素子21と、検査光(L1、L2)を検査用光ファイバ11の一端に入力し、検査光L1の後方散乱光を測定した散乱波形で検査用光ファイバ11の一端から検査光L1に損失を発生させた前記検知モジュールまでの損失発生点距離を測定し、少なくとも検査光L2が反射素子21毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で反射素子21が配置された前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して検査用光ファイバ11の断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して検査用光ファイバ11の断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器19と、を備える
図3の光通信線路監視システムは、検査部が地下クロージャ(13a〜13d)であり、検知モジュールが浸水検知モジュール15であり、地下クロージャへの浸水を検知することができる。
検査用光ファイバ11は通信用の光ファイバと並行して配置されている。検査用光ファイバ11は長手方向に複数の地下クロージャ(13a〜13d)が順次設けられ、互いに波長が異なる2つの検査光(L1、L2)を伝搬する。
検査光L1は、検査用光ファイバ11の歪で検査光L2より損失が大きくなる波長の光である。具体的には、OTDRの検査光として、検査光L1は光ファイバを曲げると損失が発生する波長λ1の光を使用し、検査光L2は光ファイバが曲がっても損失が発生しない波長λ2の光を使用している。例えば、λ1はOTDRでよく使われ、比較的曲げ損失に弱い1650nmを使用するのが好ましい。λ2はOTDRでよく使われ、比較的曲げ損失に強い1310nmを使用するのが好ましい。
光ファイバ接続部にはMTコネクタが使われることもある。このため、反射素子21は少なくともMTコネクタより反射減衰量が小さいほうが好ましい。具体的には、MTコネクタの反射減推量は一般的に−35dB以下である。光通信線路監視システムは、反射素子21の反射減衰量が−35dB以上あれば、MTコネクタの反射光と識別できる。
一方、OTDR測定器19は強い反射光を受けるとすそ引き等が発生し、その強い反射光を発生させた反射素子より遠方の後方散乱光や反射光がすそ引きに隠れて測定できなくなる。このため、反射素子21の反射減衰量は−30dB以上−35dB以下の範囲が好ましい。
地下クロージャ(13a〜13d)は、それぞれ反射素子21及び浸水検知モジュール15を持つ。反射素子21は、地下クロージャ(13a〜13d)内で浸水検知モジュール15の前段の検査用光ファイバ11に取り付けられ、少なくとも検査光L2を一部反射する。反射素子21は検査光L1及び検査光L2の双方を反射してもよい。反射素子21の製造を容易にすることができる。
浸水検知モジュール15は、地下クロージャ(13a〜13d)の全てに配置され、地下クロージャに浸水が発生したときに検査用光ファイバ11に曲げを与えて検査光L1に損失を発生させる。浸水検知モジュール15の代替として、例えば、位置変動により光ファイバに伸びや曲げ等の歪を与える検知モジュールを設置すれば地殻変動等を測定する変位計とすることができる。
OTDR測定器19は、2つの検査光(L1、L2)を検査用光ファイバ11の一端に入力してそれぞれの検査光(L1、L2)で戻り光測定を行う。ここで、戻り光とは、検査光の後方散乱光や検査光が反射素子で反射した反射光を含む、検査光を入力した検査用光ファイバの一端に戻る光である。この戻り光をOTDR測定器で測定することを戻り光測定とする。
OTDR測定器19は、反射素子21が検査光L2又は検査光(L1、L2)を反射した反射光で反射素子21が配置された地下クロージャ(13a〜13d)の位置を特定することができる。OTDR測定器19は、検査光L1の後方散乱光で検査用光ファイバ11の一端から検査光L1に損失を発生させた浸水検知モジュール15までの損失発生点距離を測定する。OTDR測定器19は、反射光で特定した地下クロージャ(13a〜13d)の位置と測定した損失発生点距離とから浸水が発生した地下クロージャを特定する。
図3にOTDRの測定結果Aを示す。OTDR波形L1’は検査光L1を戻り光測定したときのOTDR波形であり、OTDR波形L2’は検査光L2を戻り光測定したときのOTDR波形の結果である。なお、本実施例でOTDR波形L1’を散乱波形、OTDR波形L2’を反射波形と呼ぶこともある。反射素子21が検査光L2を反射した反射光の波形の位置が地下クロージャ(13a〜13d)の位置を示している。検査光L1の後方散乱光が急激に減衰している位置、すなわちOTDR波形L1’が急激に減衰している位置が浸水が発生している箇所を示す。OTDR波形L1’とOTDR波形L2’とを比較することで浸水が発生している地下クロージャを正確に特定できる。図3の場合、OTDR波形L2’のうち設備ビル10から3つ目の反射光の波形の位置とOTDR波形L1’のうち曲げ損失が発生している位置とが一致しているため、設備ビル10から3つ目にある地下クロージャ13cで浸水していることがわかる。
図4は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。本光通信線路は、地下クロージャ13bと地下クロージャ13cとが近接している。しかし、OTDR波形L1’とOTDR波形L2’とを比較すれば、OTDR波形L1’のうち曲げ損失が発生している位置が、OTDR波形L2’のうち設備ビル10から2つ目の反射光の波形の位置より後方にあるため、浸水の発生は地下クロージャ13bではなく地下クロージャ13cであることがわかる。
図5は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。図5の場合も、本光通信線路は、地下クロージャ13bと地下クロージャ13cとが近接している。OTDR波形L1’とOTDR波形L2’とを比較すれば、OTDR波形L1’のうち曲げ損失が発生している位置が、OTDR波形L2’のうち設備ビル10から2つ目の反射光の波形の位置と一致しているため、浸水が発生は地下クロージャ13cではなく地下クロージャ13bであることがわかる。
図6は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。検査光L1に損失を与えられる要因は検知モジュールだけではない。検査用光ファイバ11が断線しても検査光L1に損失が発生する。この場合、検査光L2にも損失が発生する。図6の場合、OTDR波形L1’とOTDR波形L2’とを比較すると、いずれもほぼ同じ位置で急激に減衰している。これは、設備ビル10から3つ目の地下クロージャ13cで検査光L1及び検査光L2とも損失が発生したことを意味し、この位置で検査用光ファイバ11が断線していることがわかる。
なお、地下クロージャの間隔が数百メートル以上と充分にあいていれば、光通信線路監視システムは浸水が発生した地下クロージャを特定できるため、必ずしも全ての地下クロージャに反射素子21を設置する必要はない。
(実施形態2)
図7は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。光通信線路監視システムは、互いに波長が異なる2つの検査光(L1、L2)を伝搬する検査用光ファイバ41と、検査用光ファイバ41の長手方向に順次設けられる複数の検査部と、複数の前記検査部を経由し、且つ検査用光ファイバ41と並行しており、反射測定光L3を伝搬する反射用光ファイバ43と、前記検査部の全てに配置され、前記検査部の環境変化に応じて検査用光ファイバ41に歪を与えて検査用光ファイバ41が伝搬する検査光L1に損失を発生させる複数の検知モジュールと、前記検査部に配置され、反射用光ファイバ43を伝搬する反射測定光L3を一部反射する複数の反射素子21と、2つの検査光(L1、L2)を検査用光ファイバ41の一端に入力し、検査光L1の後方散乱光を測定した散乱波形で検査用光ファイバ41の一端から検査光L1に損失を発生させた前記検知モジュールまでの損失発生点距離を測定し、反射測定光L3を反射用光ファイバ43の一端に入力し、反射測定光L3が反射素子21毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で反射素子21が配置された前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して検査用光ファイバ41及び反射用光ファイバ43の少なくとも一方の断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して検査用光ファイバ41の断線及び反射用光ファイバ43の少なくとも一方の断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器19と、を備える。
検査光L1は、検査用光ファイバ41の歪で検査光L2より損失が大きくなる波長の光である。具体的には、OTDRの検査光として、検査光L1は光ファイバを曲げると損失が発生する波長λ1の光を使用し、検査光L2は光ファイバが曲がっても損失が発生しない波長λ2の光を使用している。例えば、λ1はOTDRでよく使われ、比較的曲げ損失に弱い1650nmを使用するのが好ましい。λ2はOTDRでよく使われ、比較的曲げ損失に強い1310nmを使用するのが好ましい。検査光L3は、反射素子21で反射する波長を備えていればよい。ただし,OTDRの光源を考慮すれば、1310nmもしくは1650nmを使用するのが好ましい。
図7の光通信線路監視システムも、検査部が地下クロージャ(13a〜13d)であり、検知モジュールが浸水検知モジュール15であり、地下クロージャへの浸水を検知することができる。
図7の光通信線路監視システムは、検査用光ファイバ41の他に反射用光ファイバ43)を備え、検査用光ファイバ41の検査光L1で浸水箇所を把握し、反射用光ファイバ43の反射測定光L3で地下クロージャ(13a〜13d)の位置を把握している点が図3の光通信線路監視システムと異なる点である。図3の光通信線路監視システムと異なる点を以下に説明する。
浸水モジュール15は地下クロージャ(13a〜13d)内で検査用光ファイバ41に設置される。反射素子21は地下クロージャ(13a〜13d)内で反射用光ファイバ43に設置される。反射測定光L3は反射素子21で反射可能な波長の光とする。
OTDR測定器19は、互いに波長が異なる2つの検査光(L1、L2)を検査用光ファイバ41の一端に入力してそれぞれの検査光(L1、L2)で戻り光測定を行う。OTDR測定器19は、検査光L1の後方散乱光で検査用光ファイバ41の一端から検査光L1に損失を発生させた浸水検知モジュール15までの損失発生点距離を測定する。
OTDR測定器19は、1つの反射測定光L3を反射用光ファイバ43の一端に入力して反射測定光L3で戻り光測定を行う。OTDR測定器19は、反射素子21からの反射光で反射素子21が配置された地下クロージャ(13a〜13d)の位置を特定する。さらに、OTDR測定器19は、特定した地下クロージャ(13a〜13d)の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた地下クロージャを特定する。
図7にOTDRの測定結果Aを示す。OTDR波形L1’、OTDR波形L2’及びOTDR波形L3’はそれぞれ検査光L1、検査光L2及び反射測定光L3を戻り光測定したときのOTDR波形である。なお、本実施例でOTDR波形L1’を散乱波形、OTDR波形L3’を反射波形と呼ぶこともある。反射素子21が反射測定光L3を反射した反射光の波形の位置が地下クロージャ(13a〜13d)の位置を示している。検査光L1の後方散乱光が急激に減衰している位置、すなわちOTDR波形L1’が急激に減衰している位置が浸水が発生している箇所を示す。なお、検査光L2は波長λ2の光を使用しているため、浸水検知モジュール15が検査用光ファイバ41に曲げを与えても損失が生じにくく、後方散乱光は急激に減衰しない。
OTDR波形L1’とOTDR波形L3’とを比較することで浸水が発生している地下クロージャを正確に特定できる。図7の場合、OTDR波形L3’のうち設備ビル10から3つ目の反射光の波形の位置とOTDR波形L1’のうち曲げ損失が発生している位置とが一致しているため、設備ビル10から3つ目にある地下クロージャ13cで浸水していることがわかる。
図8は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。本光通信線路は、地下クロージャ13bと地下クロージャ13cとが近接している。しかし、OTDR波形L1’とOTDR波形L3’とを比較すれば、OTDR波形L1’のうち曲げ損失が発生している位置が、OTDR波形L3’のうち設備ビル10から2つ目の反射光の波形の位置より後方にあるため、浸水が発生は地下クロージャ13bではなく地下クロージャ13cであることがわかる。
図9は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。図9の場合も、本光通信線路は、地下クロージャ13bと地下クロージャ13cとが近接している。OTDR波形L1’とOTDR波形L3’とを比較すれば、OTDR波形L1’のうち曲げ損失が発生している位置が、OTDR波形L3’のうち設備ビル10から2つ目の反射光の波形の位置と一致しているため、浸水が発生は地下クロージャ13cではなく地下クロージャ13bであることがわかる。
図10は、本実施形態の光通信線路監視システムを説明する概念図である。検査光L1に損失を与えられる要因は検知モジュールだけではない。検査用光ファイバ41が断線しても検査光L1に損失が発生する。この場合、検査光L2にも損失が発生する。図10の場合、OTDR波形L1’、OTDR波形L2’及びOTDR波形L3’を比較すると、OTDR波形L1’とOTDR波形L2’がほぼ同じ位置で急激に減衰している。これは、設備ビル10から3つ目の地下クロージャ13cで検査光L1及び検査光L2とも損失が発生したことを意味し、この位置で検査用光ファイバ41が断線していることがわかる。また、反射用光ファイバ43が断線した場合、検査光L3に損失が発生する。このため、OTDR波形L3’が急激に減衰したほぼ同じ位置においてOTDR波形L1’とOTDR波形L2’が急激な減衰を生じていない場合、反射用光ファイバ43が断線したと判断できる。
なお、本実施形態においても地下クロージャの間隔が数百メートル以上と充分にあいていれば、光通信線路監視システムは浸水が発生した地下クロージャを特定できるため、必ずしも全ての地下クロージャに反射素子21を設置する必要はない。
本実施形態は地下クロージャへの浸水を検知する光通信線路監視システムであるが、この実施形態に限定されず、本発明は光ファイバを利用して監視点における環境変化を検知するシステムに適用することができる。例えば、本発明は、浸水検知モジュールの代替として測定点の変位を計測する検知モジュールとすれば、建物や地殻の変位を計測する変位計にも適用できる。
10:設備ビル
11、41:検査用光ファイバ
13a、13b、13c、13d:地下クロージャ
15:浸水検知モジュール
17:膨張材
19:OTDR測定器
21:反射素子
43:反射用光ファイバ
A:OTDRの測定結果
L1、L2:検査光
L3:反射測定光
L1’〜L3’:OTDR波形

Claims (10)

  1. 複数の検査部が長手方向に順次設けられた検査用光ファイバの一端に互いに波長が異なる2つの検査光を入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、少なくとも前記検査光の他方が反射素子を持つ前記検査部毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、
    特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器。
  2. 複数の検査部が長手方向に順次設けられた検査用光ファイバの一端に、互いに波長が異なる2つの検査光を入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、複数の前記検査部を経由し、且つ前記検査用光ファイバと並行する反射用光ファイバの一端に反射測定光を入力し、前記反射測定光が反射素子を持つ前記検査部毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、
    特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバ及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器。
  3. 互いに波長が異なる2つの検査光を伝搬する検査用光ファイバと、
    前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部と、
    前記検査部の全てに配置され、前記検査部の環境変化に応じて前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査光の一方に損失を発生させる複数の検知モジュールと、
    前記検査部に配置され、前記検知モジュールの前段で少なくとも前記検査光の他方を一部反射する複数の反射素子と、
    2つの前記検査光を前記検査用光ファイバの一端に入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査光の一方に損失を発生させた前記検知モジュールまでの損失発生点距離を測定し、少なくとも前記検査光の他方が前記反射素子毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子が配置された前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器と、
    を備える光通信線路監視システム。
  4. 互いに波長が異なる2つの検査光を伝搬する検査用光ファイバと、
    前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部と、
    複数の前記検査部を経由し、且つ前記検査用光ファイバと並行しており、反射測定光を伝搬する反射用光ファイバと、
    前記検査部の全てに配置され、前記検査部の環境変化に応じて前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査用光ファイバが伝搬する前記検査光の一方に損失を発生させる複数の検知モジュールと、
    前記検査部に配置され、前記反射用光ファイバを伝搬する前記反射測定光を一部反射する複数の反射素子と、
    互いに波長が異なる2つの前記検査光を前記検査用光ファイバの一端に入力し、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査光の一方に損失を発生させた前記検知モジュールまでの損失発生点距離を測定し、前記反射測定光を前記反射用光ファイバの一端に入力し、前記反射測定光が前記反射素子毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子が配置された前記検査部の位置を特定し、特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定する特定機能、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバ及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する断線判断機能、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する特定断線判断機能を有するOTDR測定器と、
    を備える光通信線路監視システム。
  5. 前記検査用光ファイバに入力される前記検査光の一方は、前記検査用光ファイバの歪で前記検査光の他方より損失が大きくなる波長の光であることを特徴とする請求項3又は4に記載の光通信線路監視システム。
  6. 前記反射素子は、反射減衰量が−35dB以上−30dB以下であることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の光通信線路監視システム。
  7. 2つの検査光を検査用光ファイバの一端に入力し、
    前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部で環境変化が生じた際に、環境変化が生じた前記検査部内で前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査光の一方に損失を発生させ、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、
    少なくとも前記検査光の他方が反射素子を持つ前記検査部毎に反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、
    特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線を判断する特定判断を行うことを特徴とする光通信線路監視方法。
  8. 2つの検査光を検査用光ファイバの一端に入力し、
    前記検査用光ファイバの長手方向に順次設けられる複数の検査部で環境変化が生じた際に、環境変化が生じた前記検査部内で前記検査用光ファイバに歪を与えて前記検査光の一方に損失を発生させ、前記検査光の一方の後方散乱光を測定した散乱波形で前記検査用光ファイバの一端から前記検査部内で前記検査光の一方に損失を発生させている損失発生点までの損失発生点距離を測定し、
    複数の前記検査部を経由し、且つ前記検査用光ファイバと並行する反射用光ファイバの一端に反射測定光を入力し、
    前記反射測定光が反射素子を持つ前記検査部毎に一部反射した反射光を測定した反射波形で前記反射素子を持つ前記検査部の位置を特定し、
    特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから環境変化が生じた前記検査部を特定、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバ及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断、又は特定した前記検査部の位置と測定した前記損失発生点距離とから前記損失発生点を持つ前記検査部を特定し、前記散乱波形と前記反射波形とを比較して前記検査用光ファイバの断線及び前記反射用光ファイバの少なくとも一方の断線を判断する特定判断を行うことを特徴とする光通信線路監視方法。
  9. 前記検査用光ファイバに入力された前記検査光の一方は、前記光ファイバの歪で前記検査光の他方より損失が大きくなる波長の光であることを特徴とする請求項7又は8に記載の光通信線路監視方法。
  10. 前記反射素子の反射減衰量が−35dB以上−30dB以下であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の光通信線路監視方法。
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