JP2010211580A - 電子機器、設定機器および通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度調節器等の電子機器のパラメータを設定機器側に高速に読み出しできるようにする。
【解決手段】設定機器から電子機器に読み出し専用コマンドを発行する第1ステップN1と、電子機器は専用コマンドを受信すると、変更設定値が存在するかどうかを検索し、この検索の結果、変更設定値が存在するときは変更フラグをONし、データとしてそのアドレスと変更された設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信する第2ステップと、を含む。
【選択図】図4
【解決手段】設定機器から電子機器に読み出し専用コマンドを発行する第1ステップN1と、電子機器は専用コマンドを受信すると、変更設定値が存在するかどうかを検索し、この検索の結果、変更設定値が存在するときは変更フラグをONし、データとしてそのアドレスと変更された設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信する第2ステップと、を含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、温度調節器などの電子機器、電子機器に対してパラメータ等の設定値の書き込みや読み出しを行う設定機器、および、それらの間の通信方法に関し、更に詳しくは、設定機器が、電子機器の内部メモリから設定値を読み出す場合に、その読み出しに要する通信時間を短縮するのに好適な電子機器、設定機器および通信方法に関する。
電子機器、例えば、温度調節器は、近年における著しい高機能化により、制御対象に対する制御動作に用いるパラメータが数多く必要となってきている。温度調節器は、CPUと共にプログラムやデータの格納などのために各種の内部メモリを備えており、この内部メモリの1つをそれらのパラメータを格納するメモリとして用いている。これらパラメータの各設定値は、設定機器により内部メモリの各アドレスに記憶される。
パラメータには、例えば、PIDパラメータ、ヒータ断線検出抵抗変化率、ヒータ特性抵抗値、ヒータ断線検出出力量範囲下限値、ヒータ過電流検出値、ヒータ断線警報、積算稼動時間、等の各種のものがある。
これらのパラメータは、温度調節器のメーカーが温度調節器製造後の工場出荷時にパソコン等からなる設定機器によって、制御対象に対する制御動作に必要なパラメータの設定値が書き込まれて設定された状態で出荷される。
この設定に際しては、設定機器と温度調節器とをRS485等の通信線により接続すると共に、設定機器から温度調節器にパラメータ書き込み指令であるコマンドをこの通信線を用いて送信する。
温度調節器では、通信インターフェースを有する通信機能により設定機器からのコマンドに応答して温度調節器の内部メモリの各アドレスにパラメータの値を書き込む。
また、こうして工場出荷時に温度調節器のメーカーによってパラメータの設定値(工場出荷時の設定値)が書き込まれた温度調節器においては、例えば、オートチューニングでPIDパラメータの設定値が自動変更されてしまったり、あるいは、温度調節器のユーザによって、上記パラメータの幾つか、あるいは多くが、実際の制御対象の種類や制御態様に応じて工場出荷時の設定値とは異なる設定値に変更されてしまったりする。
そして、温度調節器を例えばメンテナンスする場合とか、温度調節器に発生した故障を修理するような場合、などにおいて、工場出荷時の設定値が、工場出荷後、どのように変更されたかを知ることが必要となる場合がある。
しかしながら、設定機器では全設定値のうちのいずれの設定値が工場出荷時とは異なる値に変更されているかを識別することはできない。そのため、従来では、設定機器では温度調節器の内部メモリに記憶されているパラメータの設定値をすべて読み出していた。
この読み出しにおいては、パラメータ数が膨大であること、設定機器と温度調節器との間の通信媒体が、RS485等の通信速度が遅い通信媒体であることなどにより、パラメータの設定値をすべて読み出しするまでに時間がかかっていた。特に、温度調節器が一台ではなく、例えば、半導体製造ラインで多数の温度調節器を用いて多点の温度制御が必要な工程がある場合、それら多点制御の温度調節器それぞれの内部メモリから設定値をすべて読み出しするのに、半日以上要するという事例もあった。
このように従来における設定値読み出しは、長時間を要するなど作業効率が悪く、また、作業コストも高くつくものとなっていた。
なお、設定機器で端末機からデータを読み出しする先行技術文献として以下の特許文献1を挙げることができる。
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、パラメータ数が膨大で、かつ、設定機器と電子機器との間の通信媒体の通信速度が遅い場合に、設定機器側で、電子機器の設定値がどのように変更されたかを短時間で把握できるようにすることを目的とする。
(1)本発明の通信方法は、設定機器と電子機器との間の通信方法であって、前記設定機器から前記電子機器に対して設定値を読み出すための専用コマンドを送信する第1ステップと、前記専用コマンドを受信した電子機器が、該電子機器の内部メモリの各アドレス内に、基準時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかを検索し、変更設定値が存在するときは、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信する第2ステップとを含むものである。
基準時は、工場出荷時であるのが好ましい。
電子機器としては、温度調節器、デジタルパネルメータ、その他の機器がある。
本発明の通信方法によると、設定機器は、電子機器のパラメータの設定値を読み出す場合は、電子機器に読み出しのための専用コマンドを発行するだけで、電子機器からは、内部メモリの各アドレス内の、工場出荷時などの基準時の設定値から変更された変更設定値のみが検索されて返信されてくるので、設定機器は、従来のように、電子機器の内部メモリの各アドレスに記憶されている設定値をすべて読み出す必要がなくなり、その分、通信時間が短縮されることになり、これによって、例えば、メンテナンスや故障修理等を容易に効率よく実施することができるようになる。
(2)本発明の通信方法の一つの実施形態では、前記基準時が工場出荷時であり、前記第1ステップでは、前記電子機器の内部メモリの各アドレス内に前記変更設定値が存在するかどうかの検索を、最初から行うときは、前記専用コマンドに含まれる読み出し開始フラグをONにし、そうでないときはOFFにして送信し、前記第2ステップでは、受信した専用コマンドに含まれる前記読み出し開始フラグがONのときのみ、内部メモリの各アドレスに前記変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うとともに、変更設定値が存在するときは、前記レスポンスに含まれる変更フラグをONにし、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信するようにしている。
この実施形態によると、設定機器からの専用コマンドに含まれる読み出し開始フラグがONであれば、電子機器は、内部メモリの各アドレスに書き込まれている設定値の読み出しを最初から行うので、変更設定値を正確にすべて検索することができる。そして、設定機器は電子機器から変更フラグがONであることを確認できれば、再度、専用コマンドを発行するとともに、読み出し開始フラグをOFFにすることで、変更設定値のみを引き続いて検索して、設定機器に返信することができるようになり、通信効率が大きく向上するようになる。
(3)本発明の通信方法は、設定機器と電子機器との間の通信方法であって、設定機器から電子機器に対して設定値を読み出すための専用コマンドを送信し、この送信に際しては専用コマンドに読み出し開始フラグを設け、前記電子機器の内部メモリの各アドレス内に、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うときは、この開始フラグをONにし、そうでないときはOFFにして送信する第1ステップと、前記専用コマンドを受信した電子機器が、読み出し開始フラグがONであるときには、内部メモリの各アドレス内に、前記変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うとともに、変更設定値が存在するときは変更フラグをONし、この変更フラグに、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信する第2ステップと、設定機器は、返信されたレスポンスから、前記変更フラグがONのときは、読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを電子機器に送信する第3ステップと、電子機器は、再度、専用コマンドを受信し、読み出し開始フラグがOFFであるときは、内部メモリの各アドレス内に、変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行わず、既に設定器に返信した変更設定値以外の変更設定値がメモリのアドレスに存在すれば、変更フラグをONにし、この変更フラグに、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して設定機器に返信する第4ステップと、設定機器は、返信されたレスポンスから、変更フラグがONのときは読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを電子機器に送信する第5ステップと、電子機器は、再度、専用コマンドを受信しても、設定器に返信した変更設定値以外の変更設定値が存在しないときは変更フラグをOFFにして設定機器にレスポンスを返信する一方、設定機器は、変更フラグがOFFであるときは、専用コマンドの送信を終了する第6ステップとを含んでいる。
本発明の通信方法によると、設定機器からの専用コマンドに含まれる読み出し開始フラグがONであれば、電子機器は内部メモリの各アドレスに書き込まれている設定値読み出しを最初から行うので、変更設定値を正確にすべて検索することができる。そして、設定機器は電子機器から変更フラグがONであることを確認できれば、再度、専用コマンドを発行すると共に、読み出し開始フラグをOFFにすることで、変更設定値のみを引き続いて検索して、設定機器に返信することができるようになり、更に、設定器は、電子機器からの変更フラグがOFFであることを確認できれば、変更設定値がそれ以上存在しないことを認識して専用コマンドの送信を終了し、通信を終了することができる。
(4)本発明の電子機器は、設定機器との間で通信を行う電子機器であって、前記設定器からの専用コマンドを受信するとともに、前記設定器にレスポンスを返信する通信手段と、設定値が書き込まれる内部メモリと、前記内部メモリの各アドレス内に、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかを検索する検索手段と、前記通信手段および前記検索手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記通信手段で受信した前記専用コマンド内の読み出し開始フラグがONのときにのみ、前記検索手段によって前記内部メモリの各アドレス内に前記変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行い、変更設定値が存在するときは、変更フラグをONし、この変更フラグに、そのアドレスと変更設定値とを付加して前記通信手段によって設定機器にレスポンスとして返信し、変更設定値が存在しないときは変更フラグをOFFにして前記通信手段によって設定機器にレスポンスとして返信する。
本発明の電子機器によると、設定機器からの専用コマンドを受けて、当該電子機器の内部メモリの各アドレス内の、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値を検索して設定機器に返信するので、設定機器は、従来のように、当該電子機器の内部メモリの各アドレスに記憶されている設定値をすべて読み出す必要がなくなり、その分、通信時間が短縮されることになり、これによって、例えば、メンテナンスや故障修理等を容易に効率よく実施することができるようになる。
(5)本発明の設定機器は、電子機器との間で通信を行う設定機器であって、電子機器に専用コマンドを送信するとともに、電子機器から返信されるレスポンスを受信する通信手段と、前記通信手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記専用コマンドの送信に際しては、専用コマンドに読み出し開始フラグを設け、前記電子機器の内部メモリの各アドレス内に、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うときは、この読み出し開始フラグをONにし、そうでないときはOFFにして前記通信手段によって送信し、返信されたレスポンスから、変更フラグがONのときは、読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを送信し、変更フラグがOFFであるときは、専用コマンドの送信を終了する。
本発明の設定機器によると、電子機器に読み出し用の専用コマンドを送信することによって、電子機器は、該電子機器の内部メモリの各アドレス内の、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値を検索してレスポンスとして返信するので、従来のように、電子機器の内部メモリの各アドレスに記憶されている設定値をすべて読み出す必要がなくなり、その分、通信時間が短縮されることになり、これによって、例えば、メンテナンスや故障修理等を容易に効率よく実施することができるようになる。
本発明では、設定機器は、電子機器のパラメータの設定値を読み出す場合は、電子機器に読み出しのための専用コマンドを発行するだけで、電子機器からは、内部メモリの各アドレス内の、工場出荷時などの基準時の設定値から変更された変更設定値のみが検索されて返信されてくるので、設定機器は、従来のように、電子機器の内部メモリの各アドレスに記憶されている設定値をすべて読み出す必要がなくなり、その分、通信時間が短縮されることになり、これによって、例えば、メンテナンスや故障修理等を容易に効率よく実施することができるようになる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る通信方法を説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる通信方法が適用される通信システムを示す。
同図を参照して、電子機器の一例である温度調節器1と、設定機器3とが通信線5を介して接続されている。温度調節器1は、通信手段としての通信インターフェース1a、変更された設定値を検索する検索手段および制御手段としての機能を有するCPU1b、および、内部メモリ1cを有する。設定機器3は、汎用パソコンからなり、通信手段としての通信インターフェース3a、制御手段としてのCPU3b等を有する。
温度調節器1と設定機器3との相互間での通信は、コマンド/レスポンス通信方式であり、この通信方式でパラメータの送受信が行われる。設定機器3側からは読み出しコマンド(指令)が温度調節器1に送信され、温度調節器1側では、このコマンドに対してレスポンス(応答)が設定機器3に返信される。
この実施の形態は、温度調節器1の内部メモリ1cの各アドレスに記憶されている設定値の読み出し時間を短縮するものであり、設定機器1から温度調節器1にはその読み出し時間短縮のための専用コマンドを送信するようになっている。この専用コマンドは、温度調節器1のユニット番号、読み出し専用をあらわすコマンド種別、読み出しを最初から行う開始フラグがONかOFFかを表すフラグ種別を含む。
一方、温度調節器1から設定機器3へ返信するレスポンスは、温度調節器1のユニット番号、設定値が変更されたアドレスが存在するときはONで、存在しないときはOFFで表す特定フラグである変更フラグ、内部メモリのアドレス、そのアドレスに書き込まれている設定値等のデータを含む。
図2に、温度調節器1の内部メモリ1cのアドレス構成の一部を例示する。この内部メモリ1cの一部の各アドレス「0000」「0001」「0002」「0003」「0004」には、工場出荷時のパラメータの設定値として「0」「0」「0」「0」「0」が書き込まれている。もちろん、この工場出荷時の設定値は理解のための一例であり、この工場出荷時の設定値は別の異なる値でもよい。
図3を参照して、温度調節器1の内部メモリ1cの各アドレス「0000」「0001」「0002」「0003」「0004」には、それぞれ「10」「0」「30」「0」「0」の値が記憶されている。これらにおいて、工場出荷後にユーザ等によりアドレス「0000」「0002」には、変更された変更設定値「10」「30」が書き込まれ、他のアドレス「0001」「0003」「0004」の設定値は変更されていないことが判る。なお、図3では、内部メモリ1cの同一アドレスに、工場出荷時の設定値も同時に表示している。温度調節器1は、設定機器3からの読み出し専用コマンドを受信すると、内部メモリ1cの各アドレス「0000」「0001」「0002」「0003」「0004」に記憶されている上記両設定値を比較して、変更された変更設定値を設定機器3へレスポンスとして返信することができるようになっている。
次に図4を参照して、設定機器3と温度調節器1との専用コマンドとレスポンスとによる通信を説明する。
まず、通信ステップN1では、設定機器3のCPU3bは、読み出し専用コマンドを、通信インターフェース3aから通信線5を介して温度調節器1に発行する。この読み出し専用コマンドは、読み出し開始のフラグがONとなっている。
通信ステップN2では、温度調節器1のCPU1bは専用コマンドを受信すると、読み出し開始フラグがONであることにより、内部メモリ1cの各アドレス「0000」「0001」「0002」「0003」「0004」に書き込まれているパラメータの値読み出しを最初から行う。温度調節器1のCPU1bは、図3で説明したように、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値がメモリアドレス「0000」「0002」に存在することが判るので、そのことを識別するための変更フラグをONし、データとしてそのアドレス「0000」と変更されたパラメータの値「10」とを付加し、通信インターフェース1aから通信線5を介してレスポンスを設定機器3に返信する。
通信ステップN3では、設定機器3側では、返信されたレスポンスから、変更フラグがONなので、読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを温度調節器1側に発行する。
通信ステップN4では、温度調節器1は再度、専用コマンドを受信する。この受信では、開始フラグがOFFなので内部メモリ1cの各アドレスに書き込まれているパラメータの値読み出しを最初から行わない。また、パラメータの値が工場出荷時から変更された変更設定値がメモリアドレス「0002」に存在するので、変更フラグをONにし、データとしてそのアドレス「0002」と変更された設定値「30」とを付加して設定機器3に返信する。
通信ステップN5では、設定機器3側では、返信されたレスポンスから、変更フラグがONなので、読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを温度調節器1側に発行する。
通信ステップN6では、温度調節器1側では変更された設定値が存在しないので変更フラグをOFFにして設定機器3側に返信する。設定機器3側では、変更フラグがOFFであるので、返信の中でデータとしてアドレス「0000」、設定値「0」が付加されていても、これらを無視し、専用コマンドの発行を終了する。
以上の通信ステップに関して設定機器3側と温度調節器1側それぞれの処理フローを、図5を参照して、説明する。
図5(a)を参照して、設定機器3側での送受信を説明すると、スタートしてステップS11では、設定機器3は、通信ステップN1に対応して専用コマンドを温度調節器1に発行する。このステップS11での専用コマンドでは、開始フラグはONにしている。
ステップS12では、通信ステップN3に対応して設定機器3は温度調節器1からレスポンスを受信する。
ステップS13では、このレスポンスで示される変更フラグがONかOFFかを判断する。変更フラグがONであれば、ステップS14で温度調節器1から受信したデータを該当する設定値にセットする。変更フラグがOFFであれば、ステップS15でエンドとする。
図5(b)を参照して、温度調節器1側での送受信を説明すると、スタートしてステップS21では、温度調節器1は、専用コマンドを受信すると、ステップS22で、読み出し開始フラグがONかOFFかを判断する。読み出し開始フラグがONであれば、ステップS23で、カウンタのカウント値をクリアして、ステップS24に移行する。読み出し開始フラグがOFFであれば、そのままステップS24に移行する。
ステップS24では、カウンタのカウント値に従い、内部メモリ1cの各アドレスにアクセスし、変更された設定値の有無を検索する。このカウンタのカウント値は内部メモリ1cのアドレスに対応する。ステップS25では、各アクセスにアクセスするごとに変更された設定値の有無を判断し、いずれのアドレスにも変更された設定値が無ければ、ステップS26で返信データを更新すると共に、変更フラグをOFFにする。いずれかのアドレスに変更された設定値が有れば、ステップS27で返信データを更新する。この更新では、変更フラグをONにし、かつ、設定値のアドレス、変更された設定値を更新する。ステップS28ではカウンタを+1して次のアドレスにアクセスし、ステップS29でレスポンスを返信する。
なお、ステップS27の返信データの更新では、アドレスおよび設定値の更新は、1個に限らず、複数個としてもよく、複数個とすることによって、通信回数を減らすことができる。
以上の実施の形態では、温度調節器1が1台であったが、図6で示すように、温度調節器1を複数台にし、各温度調節器1はそれぞれ制御対象7を多点で制御するシステム構成として、設定値を読み出す場合も同様である。
すなわち、温度調節器1が複数台、図6の例では4台の場合、各温度調節器1それぞれに例えばユニット番号NO.1−NO.4を付ける。そして、設定機器3側では、ユニット番号NO.1−NO.4を個別に記入して専用コマンドを送信する。温度調節器1側では設定機器3から送信されてくる専用コマンド内のユニット番号からそれが自身に対するコマンドであるかどうかを識別し、自身向けの専用コマンドであれば、その専用コマンドに対応して、設定機器3と通信する。
以上から本実施の形態では、パラメータ数が膨大であり、かつ、設定機器と電子機器との間の通信媒体が例えばRS485等であってその通信速度が遅くても、設定機器側では、工場出荷時のパラメータの値のいずれが変更されたかを前記返信から識別することができるので、工場出荷時の設定値とその後の設定値とを比較して、効率よくメンテナンスや故障修理等を容易に実施可能とすることができる。
本発明は、電子機器と設定機器との通信に有用である。
1 温度調節器(電子機器)
3 設定機器
5 通信線
3 設定機器
5 通信線
Claims (5)
- 設定機器と電子機器との間の通信方法であって、
前記設定機器から前記電子機器に対して設定値を読み出すための専用コマンドを送信する第1ステップと、
前記専用コマンドを受信した電子機器が、該電子機器の内部メモリの各アドレス内に、基準時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかを検索し、変更設定値が存在するときは、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信する第2ステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。 - 前記基準時が工場出荷時であり、
前記第1ステップでは、前記電子機器の内部メモリの各アドレス内に前記変更設定値が存在するかどうかの検索を、最初から行うときは、前記専用コマンドに含まれる読み出し開始フラグをONにし、そうでないときはOFFにして送信し、
前記第2ステップでは、受信した専用コマンドに含まれる前記読み出し開始フラグがONのときのみ、内部メモリの各アドレスに前記変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うとともに、変更設定値が存在するときは、前記レスポンスに含まれる変更フラグをONにし、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信する、
請求項1に記載の通信方法。 - 設定機器と電子機器との間の通信方法であって、
設定機器から電子機器に対して設定値を読み出すための専用コマンドを送信し、この送信に際しては専用コマンドに読み出し開始フラグを設け、前記電子機器の内部メモリの各アドレス内に、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うときは、この開始フラグをONにし、そうでないときはOFFにして送信する第1ステップと、
前記専用コマンドを受信した電子機器が、読み出し開始フラグがONであるときには、内部メモリの各アドレス内に、前記変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うとともに、変更設定値が存在するときは変更フラグをONし、この変更フラグに、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して、設定機器にレスポンスを返信する第2ステップと、
設定機器は、返信されたレスポンスから、前記変更フラグがONのときは、読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを電子機器に送信する第3ステップと、
電子機器は、再度、専用コマンドを受信し、読み出し開始フラグがOFFであるときは、内部メモリの各アドレス内に、変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行わず、既に設定器に返信した変更設定値以外の変更設定値がメモリのアドレスに存在すれば、変更フラグをONにし、この変更フラグに、データとしてそのアドレスと変更設定値とを付加して設定機器に返信する第4ステップと、
設定機器は、返信されたレスポンスから、変更フラグがONのときは読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを電子機器に送信する第5ステップと、
電子機器は、再度、専用コマンドを受信しても、設定器に返信した変更設定値以外の変更設定値が存在しないときは変更フラグをOFFにして設定機器にレスポンスを返信する一方、設定機器は、変更フラグがOFFであるときは、専用コマンドの送信を終了する第6ステップと、
を含む通信方法。 - 設定機器との間で通信を行う電子機器であって、
前記設定器からの専用コマンドを受信するとともに、前記設定器にレスポンスを返信する通信手段と、
設定値が書き込まれる内部メモリと、
前記内部メモリの各アドレス内に、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかを検索する検索手段と、
前記通信手段および前記検索手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記通信手段で受信した前記専用コマンド内の読み出し開始フラグがONのときにのみ、前記検索手段によって前記内部メモリの各アドレスに前記変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行い、変更設定値が存在するときは、変更フラグをONし、この変更フラグに、そのアドレスと変更設定値とを付加して前記通信手段によって設定機器にレスポンスとして返信し、変更設定値が存在しないときは変更フラグをOFFにして前記通信手段によって設定機器にレスポンスとして返信することを特徴とする電子機器。 - 電子機器との間で通信を行う設定機器であって、
電子機器に専用コマンドを送信するとともに、電子機器から返信されるレスポンスを受信する通信手段と、
前記通信手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記専用コマンドの送信に際しては、専用コマンドに読み出し開始フラグを設け、前記電子機器の内部メモリの各アドレス内に、工場出荷時の設定値から変更された変更設定値が存在するかどうかの検索を最初から行うときは、この読み出し開始フラグをONにし、そうでないときはOFFにして前記通信手段によって送信し、
返信されたレスポンスから、変更フラグがONのときは、読み出し開始フラグをOFFにして、再度、専用コマンドを送信し、変更フラグがOFFであるときは、専用コマンドの送信を終了することを特徴とする設定機器。
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