JP2010210946A - 現像剤補給容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出開口部を通じて搬送部材を容器本体へ取り付け取り出し可能であるとともに、容器本体内からくみ出せないで残留する現像剤が少なくて済む現像剤補給容器を提供する。
【解決手段】搬送部材3は、水平に配置された容器本体と一体に回転して現像剤をすくい上げて容器本体の一端の供給口へ滑り落とす。固定部1dとバッフル3a1、3a2とはスリット3eによって分離され、搬送リブ3b1、3b2によって接続されている。搬送リブ3b1、3b2は、固定部3dとバッフル3a1、3a2との中間に、固定部3dにもバッフル3a1、3a2にも接続していない板状部分3b3、3b4を確保している。このため、バッフル3a1、3a2を縮径させる際には、板状部分3b3、3b4が可逆的に弾性変形する。
【選択図】図7

Description

本発明は、容器本体の排出開口部から現像剤を汲み上げるための搬送部材を挿入して組み立てられる現像剤補給容器、詳しくは、搬送部材の挿入や再利用を容易にする構造に関する。
円筒状の現像剤補給容器を寝かせた状態で回転させることにより、現像装置へ現像剤(トナー)が供給される画像形成装置が実用化されている。現像剤補給容器の回転に伴って現像剤補給容器の貯留円筒部の現像剤が排出開口部側へ移動し、その後、排出開口部の高さに汲み上げられる(特許文献1〜3)。
特許文献1には、ブロー成形した貯留円筒部の一端に形成された排出開口部から、弾性的に縮径させた搬送部材を挿入して内部で拡径させて貯留円筒部の内面に当接させる現像剤補給容器が示される。
特許文献2には、ブロー成形した貯留円筒部の円筒空間を縦に二分割するように隔壁状の搬送部材が容器本体の内部に固定される。そして、隔壁状の搬送部材に起立させて設けた平行な複数のリブが隔壁状の部分と協働して、軸方向へトナーを搬送して排出開口部へ汲み上げる。
特許文献3には、ブロー成形した貯留円筒部の一端に形成された排出開口部から、現像剤をすくい上げて前記排出開口部へ搬送する搬送部材を挿入して組み立てられる現像剤補給容器が示される。
特開平09−34233号公報 特開2003−057931号公報 特開2001−42626号公報
現像剤補給容器の容器本体を再利用する場合、容器本体から搬送部材を抜き出して内部の洗浄、検査等を行えることが望ましい。
この点、特許文献1に示される現像剤補給容器では、容器本体の内部で一度拡径させた搬送部材を再び抜き出すことが困難であるという問題がある。
また、特許文献2に示される現像剤補給容器では、排出開口部の反対側の底面に搬送部材を取り出すための大きな開口部を設ける必要がある。大きな開口部を設けて着脱可能な蓋を取り付けると、容器本体の成型が困難になり、使用材料や部品点数が増える等、現像剤補給容器の製造コストが上昇する。
また、特許文献2に示される現像剤補給容器では、排出開口部を通じて搬送部材を取り出すことができるが、搬送部材が縮径しない構造であるため、排出開口部を大きく形成する必要がある。大きな排出開口部を設けると、容器本体の成型が困難になり、使用材料も増える等、現像剤補給容器の製造コストが上昇する。
また、搬送部材が容器本体内で拡径しない場合、搬送部材と容器本体の貯留円筒部との間に隙間ができて、容器本体内にくみ出せない現像剤が大量に残ってしまう。
本発明は、排出開口部を通じて搬送部材を容器本体へ取り付け取り出し可能であるとともに、容器本体内からくみ出せないで残留する現像剤が少なくて済む現像剤補給容器を提供することを目的としている。
本発明の現像剤補給容器は、貯留円筒部の一方の底面に前記貯留円筒部よりも小さな内径の排出開口部を有する容器本体と、前記容器本体の内側で前記容器本体と一体に回転することにより前記貯留円筒部から現像剤をすくい上げて前記排出開口部へ搬送する搬送部材とを備えたものである。そして、前記搬送部材は、前記排出開口部の内径を横断した対向位置に両端部を当接して位置決められる固定部と、前記固定部から両側にそれぞれ起立して前記貯留円筒部と前記排出開口部とを連絡する傾斜面を形成する一対の傾斜板部と、それぞれの前記傾斜板部から起立して前記貯留円筒部の内面に沿った現像剤のすくい上げ面を形成する一対のすくい上げ板部とを有し、前記傾斜板部は、前記固定部と前記すくい上げ板部との中間に前記固定部にも前記すくい上げ板部にも接続していない板状部分を有し、前記一対のすくい上げ板部を縮径させて前記排出開口部を通過させるように前記板状部分が弾性的に曲げ変形する。
本発明の現像剤補給容器は、容器本体の内側で搬送部材が容器本体と一体に回転して貯留円筒部から排出開口部へ現像剤を汲み上げる。搬送部材は、傾斜板部の中間に確保された板状部分を弾性変形の範囲で曲げ変形させて一対のすくい上げ板部を縮径させることにより、排出開口部を通じて挿入される。そして、容器本体内で板状部分の弾性変形が回復して一対のすくい上げ板部を拡径させることにより、貯留円筒部の内面との隙間が小さくなる、あるいは消滅する。
従って、排出開口部を通じて搬送部材を容器本体へ取り付け取り出し可能であるとともに、容器本体内からくみ出せないで残留する現像剤が少なくて済む。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 現像剤補給装置の構成の説明図である。 現像剤補給容器の説明図である。 現像剤補給容器の組み立て状態の斜視図である。 供給口ユニットを取り外した容器本体の排出開口部の斜視図である。 搬送部材の側面図である。 搬送部材の斜視図である。 容器本体へ搬送部材を取り付ける過程の説明図である。 図7における破線で囲んだスリット先端部分の拡大図である。 実施例2の搬送部材の構成の説明図である。 実施例3の搬送部材の構成の説明図である。 実施例3の搬送部材の斜視図である。 搬送部材の射出成形に用いる型の説明図である。 スリットの先端の構造の説明図である。 切り込みの効果の説明図である。 実施例4の搬送部材の構成の説明図である。 実施例5の搬送部材の構成の説明図である。 実施例6の容器本体の説明図である。 実施例6の容器本体へ搬送部材を取り付ける過程の説明図である。 実施例7の排出部材の構成の説明図である。 搬送部材の断面係数の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、搬送部材が排出開口部を通過する際に縮径して容器本体内で拡径する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、現像剤は、一成分現像剤に限らず、二成分現像剤、補充用の非磁性トナーでも使用できる。
また、実施例の現像剤補給容器は、記録材へ枚葉式にトナー像を転写する画像形成装置に限らず、中間転写ベルトを用いる画像形成装置や記録材搬送ベルトを用いる画像形成装置でも搭載できる。1個の感光ドラムを配置した1ドラム型に限らず、ベルト部材に沿って複数の感光ドラムを配置したタンデム型でも搭載できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1〜3に示される画像形成装置、現像装置、現像剤補給容器の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<画像形成装置>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、原稿の画像情報を読み取るイメージスキャナ103からの画像情報に基づいたトナー像を感光ドラム104に形成して記録材Pに転写する。また、画像形成装置100は、プリンタ機能時には、パーソナルコンピュータ等の外部装置にて作成されて通信回線を介して送信されたプリントデータを受信してプリントデータに基づいた画像を記録材Pに形成する。
記録材カセット107、108からピックアップローラ107A、108Aを用いて必要に応じて取り出された記録材Pは、1枚ずつに分離してレジストローラ110へ給送される。レジストローラ110は、記録材Pを待機させて、感光ドラム104のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを転写部T1へ送り出す。転写部T1でトナー像を転写された記録材Pは、搬送ベルト113によって定着装置114へ送り込まれ、定着装置114で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着される。
片面コピーの場合、記録材Pは、排出反転部115を通過し、排出ローラ116により排出トレイ117へ排出される。
両面コピーの場合、記録材Pは、フラッパ118の制御により、排出ローラ116でスイッチバックさせ、再給送搬送路119、120を経由してレジストローラ110へ表裏反転状態で再搬送される。その後、片面コピーの場合と同様の経路をたどって排出トレイ117へ排出される。
感光ドラム104を囲んで、帯電装置203、露光装置204、現像装置201、転写帯電器111、分離帯電器112、及びクリーニング装置202が配設されている。
帯電装置203は、荷電粒子を照射して、感光ドラム104の表面を一様な負極性の電位に帯電させる。
露光装置204は、画像データを展開した画像信号に応じてON−OFF変調されたレーザービームを走査して、感光ドラム104の表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置201は、一成分現像剤の磁性トナーを負極性に帯電させ、現像スリーブ201fに薄層状態で担持させて感光ドラム104の静電像に供給する。不図示の電源から現像スリーブ201fに、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を印加することで、相対的に正極性となった感光ドラム104の露光部分にトナーが移転して、静電像が反転現像される。
転写帯電器111は、転写部T1に給送された記録材に荷電粒子を照射して正極性に帯電させることにより、負極性に帯電した感光ドラム1のトナー像を記録材Pへ移転させる。
分離帯電器112は、トナー像が転写された記録材に荷電粒子を照射して記録材Pの不必要な電化を中和して除電させることにより、記録材Pを感光ドラム104から曲率分離させる。
クリーニング装置202は、感光ドラム104にクリーニングブレードを摺擦させて、転写部T1を通過した感光ドラム104の表面に残留した転写残トナーを除去する。
<現像剤補給装置>
図2は現像剤補給装置の構成の説明図である。
図2に示すように、現像剤は極めて微細な粉末であるため、現像剤補給時には、現像剤が飛散しないように現像剤補給容器1Aを画像形成装置100の内部に据え置いて、小さな開口部から少量ずつ現像剤を排出させる。
交換用カバー105は、現像剤補給容器1Aを着脱交換するための専用カバーであって、現像剤補給容器1Aを着脱するためだけに開閉される。画像形成装置100の外装カバーの一部である交換用カバー105をユーザーが開けると、現像剤補給容器1Aが現れる。操作レバー(図示せず)を操作すると現像剤補給容器1Aが軸方向(紙面の手前側)へ押し出されて、現像剤補給容器1Aを取り出し可能となる。交換用カバー105の開口から現像剤が無くなった現像剤補給容器1Aを取り出して、現像剤が充填された新しい現像剤補給容器1Aを現像剤補給装置109の駆動ローラ106上にセットする。
その後、駆動ローラ106上に支持させた状態で操作レバー(図示せず)を元の位置へ復帰させると、現像剤補給容器1Aが軸方向(紙面の奥側)へ押し込まれて現像剤補給容器1Aが現像剤補給装置109に接続される。
現像剤補給装置109は、現像剤補給容器1Aを回転させて現像剤補給容器1A内の現像剤を軸方向(紙面の奥側)へ移動させ、現像剤補給容器1Aと一体に回転する搬送部材3によって現像剤をくみ上げて現像剤補給装置109へ供給する。
図1に示すように、現像剤補給容器1Aは、略円筒形状に形成されており、画像形成装置100の本体内に略水平方向に配置されている。現像剤補給装置109は、現像剤補給容器1Aを回転させて、現像装置201へ現像剤を供給する。現像装置201へ供給された現像剤は、搬送スクリュー201cによって紙面の手前側へ折り返して現像スリーブ201fに沿って均等に行き渡らせる。供給された新しい現像剤は、搬送方向が逆の搬送スクリュー201c、201dによって軸方向に攪拌されて古い現像剤に混合される。そして、搬送羽根201によって均等に攪拌しつつ現像スリーブ201fへ搬送される。
<現像剤補給容器>
図3は現像剤補給容器の説明図、図4は現像剤補給容器の組み立て状態の斜視図、図5は供給口ユニットを取り外した容器本体の排出開口部の斜視図である。
図3に示すように、現像剤補給容器1Aの容器本体1は、現像剤Tが充填される貯留円筒部1cの一方の底面に、貯留円筒部1cよりも小さな内径の排出開口部1bが形成されている。
搬送部材3は、容器本体1の内側で容器本体1と一体に回転することにより、貯留円筒部1cから現像剤をすくい上げて排出開口部1bに搬送する。
搬送部材3は、排出開口部1bの内径を横断した対向位置に固定部3dの両端部を当接して位置決められる。
一対の傾斜板部の一例である搬送リブ3b1、3b2は、固定部3dから両側にそれぞれ起立して貯留円筒部1cと排出開口部1bとを連絡する傾斜面を形成する。
一対のすくい上げ板部の一例であるバッフル3a1、3a2は、搬送リブ3b1、3b2から起立して貯留円筒部1cの内面に沿った現像剤のすくい上げ面を形成する。
搬送リブ3b1、3b2は、固定部3dとバッフル3a1、3a2との中間に固定部3dにもバッフル3a1、3a2にも接続していない板状部分3b3、3b4を確保している。バッフル3a1、3a2を縮径させて排出開口部1bを通過させる際には、板状部分3b3、3b4が弾性的、可逆的に曲げ変形する。
なお、図3では、板状部分3b3、3b4を誇張して長く図示しているが、図6に示すように、固定部3dとバッフル3a1、3a2との隙間であるスリット3eは、実際には、回転に伴う現像剤のこぼれ落ちを回避するために狭く形成されている。
搬送部材3は、固定部3dとバッフル3a1、3a2とを同一面に配置して、固定部3dと搬送リブ3b1、3b2とバッフル3a1、3a2とが一体に樹脂成型されている。
搬送部材3は、排出開口部1bを上にした起立状態で現像剤Tを充填した容器本体1に挿入した際に現像剤Tに干渉して現像剤Tを飛散させることがない挿入方向の長さに形成されている。容器本体1の貯留円筒部1cの内面には、容器本体1の回転に伴って現像剤Tを排出開口部1bへ向かって搬送するためのらせん状の突起(螺状突起1e)が形成されている。
容器本体1の排出開口部1bに隣接した位置には、貯留円筒部1cと排出開口部1bとを連絡する傾斜案内面1gが形成されている。
バッフル3a1、3a2に形成された第二傾斜面3hは、容器本体1から搬送部材3を抜き取る時に、傾斜案内面1gに案内されてバッフル3a1、3a2を縮径させる。
バッフル3a1、3a2に形成された第一傾斜面3gは、容器本体1へ搬送部材3を挿入する時に、排出開口部1bに案内されてバッフル3a1、3a2を縮径させる。
図4に示すように、現像剤補給容器1Aの容器本体1の一端に供給口ユニット2が組み立てられ、供給口ユニット2の先端に封止部材4が取り付けられている。供給口2aの先端には、現像剤補給容器1Aの軸方向(矢印C方向)にスライド移動可能な封止部材4が軽圧入して取り付けられている。
封止部材4は、係止突起4aを現像剤補給装置(109:図1)から回転軸方向に駆動して供給口2aの自動開閉動作を行う。封止部材4は、抜き出す方向に移動することにより供給口2aを開口させ、押し込む方向に移動することにより供給口2aを密封する。
封止部材4は、係止突起4aを現像剤補給装置(109:図1)から回転方向に駆動して、図2に示す現像剤補給装置109のトレイ106上に回転自在に支持された現像剤補給容器1Aを回転させる。
図5に示すように、容器本体1の排出開口部1bの外側面に部分的なねじ1hが形成されている。
図3を参照して図4に示すように、ねじ1hに対して供給口ユニット2の雌ねじ2cを噛み合せて約30度回転させることにより、シール部材5を挟んで容器本体1に供給口ユニット2が連結される。
供給口ユニット2の中心軸上に、容器本体1の外径よりも小さい円筒状の供給口2aが配置されている。搬送部材3は、容器本体1と一体に回転して、容器本体1に取り付けられた供給口ユニット2の供給口2aの高さ位置まで現像剤をくみ上げる。
容器本体1は、インジェクションブロー成形によって、内面に螺状突起1eを形成した円筒状の外観に成型されている。インジェクションブロー成形は、まず射出成形によって“プリフォーム”と呼ばれる試験管のような有底筒状の部材を形成し、その後加熱・温調して軸方向に延伸しながら雌型内でエアーを吹き込んでブロー成形を行う加工方法である。
容器本体1は、プリフォームの開口部を排出開口部1bとしているため、排出開口部1bの内面や外面に、ねじ1h、支持部1d、シール面等の細かい形状を射出成形により精度よく形成できる。一方、排出開口部1bを除いた有底筒状の部分については、ブロー成形によって内部に螺状突起1eを容易に形成できる。このように、精度が必要な部分は射出成形で、単純な突起形状が必要な部分はブロー成形で、それぞれのメリットを生かして容器本体1を製造できる。
なお、特許文献1には、容器本体を二軸延伸ブロー成形法によって製造することが記載されている。二軸延伸ブロー成形法は、プリフォームと呼ばれる加熱した樹脂部材を金型の中に入れて、プリフォーム内部にエアーを吹き込み膨らませることで、金型に密着・成形させてペットボトル状の容器を形成する。
また、容器本体1は、二軸延伸ブロー成形法で全体を成形してもよく、一般的に広く知られている射出成形やブロー成形等の各種製法で全体を形成してもよい。
また、搬送部材3は、一対のバッフル3a1、3a2を設けているが、放射状に拡径する機能を満足する形態であれば3つ以上のいくつでもよい。
<現像剤補給容器の再利用>
現像剤補給容器1Aは、リサイクルにも好適である。現像剤補給容器1Aは、容器本体1、搬送部材3、供給口ユニット2、封止部材4、及びシール5の5部品で構成されており部品点数が少ない。
使用済みの現像剤補給容器1Aを再利用する場合、搬送部材3を図8の(b)に示す矢印とは反対側に引っ張ると簡単に容器本体1から取り外すことができる。そして、搬送部材3を取り出した容器本体1の内部には、特許文献1、2に示される構成のような邪魔な部材がないので、洗浄、清掃、検査等を簡単に行うことができる。
再利用は、次の手順で行う。
(1)回収した使用済み現像剤補給容器1Aから供給口ユニット2を取り外して、搬送部材3を抜き取る。これにより再利用品の容器本体1と再利用品の搬送部材3が回収される。
(2)分解した再利用品を洗浄又は清掃して検査する。
(3)再利用品の容器本体1の排出開口部1bを上にした状態で上方から搬送部材3が挿入される高さまで新しい現像剤を充填する。これは、(4)で上方から搬送部材3を挿入した際に充填完了した現像剤に干渉して飛散させることがないようにするためである。
(4)排出開口部1bを上にした充填完了の状態のまま、上方から容器本体1に再利用品の搬送部材3を挿入する。
(5)排出開口部1bを上にした状態のまま、シール部材5を装着して封止部材4を組み立てた供給口ユニット2を容器本体1に取り付ける。
<搬送部材>
図6は搬送部材の側面図、図7は搬送部材の斜視図、図8は容器本体へ搬送部材を取り付ける過程の説明図である。
図6、図7に示すように、搬送部材3は、現像剤補給容器(1A:図2)が回転したときに内部の現像剤Tをすくい上げるための、板状でハサミのような開脚形状をした一対のバッフル3a1、3a2を有する。搬送リブ3b1、3b2は、現像剤補給容器(1A:図2)の回転に伴ってバッフル3a1、3a2がすくい上げた現像剤を供給口2aに導く。
図8の(a)に示すように、搬送部材3は、バッフル3a1、3a2を開いた状態で容器本体1の排出開口部1bへ挿入される。但し、排出開口部1bの内径D0よりもバッフル3a1、3a2の挿入開始点3g1の寸法G0が大きな搬送部材3を挿入する場合は、第一傾斜面3gが排出開口部1bと係合しないため、軽く閉じた状態で挿入開始してもよい。
図8の(b)に示すように、搬送部材3は、挿入時、第一傾斜面3gが排出開口部1bに当接してバッフル3a1、3a2が矢印のように直径方向の内側に倒れた状態で排出開口部1bを通過する。搬送部材3は、支持部1dの突き当たり面に当接部3fが突き当たるまで挿入される。
図8の(c)に示すように、挿入時、バッフル3a1、3a2が排出開口部1bを通過すると、搬送リブ3b1、3b2の弾性復元力でバッフル3a1、3a2が元の状態に回復して容器本体1の内壁に密着する。
その後、図4に示すように、供給口ユニット2を容器本体1にねじ込んで組み立てると、搬送部材3は、回転方向および回転軸方向のいずれに対しても容器本体1に固定されて、現像剤補給容器1Aとして全体が一体的に回転可能となる。
図8の(a)、(b)に示すように、バッフル3a1、3a2は、搬送部材3を容器本体1に挿入する際に、第1傾斜面3gが排出開口1bに案内されて、径方向の内側に倒れる。
図6に示すように、第一傾斜面3gの傾斜角度αが小さいほど、排出開口1bに挿入する際の抵抗は小さくなって挿入性が向上する。しかし、第一傾斜面3gの傾斜角度αを小さくし過ぎると、バッフル3a1、3a2の全長が容器本体1の長手方向に長くなる。そして、バッフル3a1、3a2の全長が長くなると、現像剤の充填後に排出開口1bを上にした状態で搬送部材3を挿入した際に、バッフル3a1、3a2が現像剤に衝突して現像剤を飛散させるため、好ましくない。
よって、第一傾斜面3gの傾斜角度αは、10度から45度の範囲内が好ましく、30度から35度がより望ましく、ここでは、現像剤の飛散を優先して、第一傾斜面3g傾斜角度αを35度とした。
図8の(c)に示すように、バッフル3a1、3a2が容器本体1内で拡径して容器本体1の内周面に密着したとき、第二傾斜面3hは、容器本体1の案内傾斜部1gに密着して隙間を形成しない。
図6に示すように、第二傾斜面3hの傾斜角度βは、容器本体1との密着性を向上させるため、容器本体1の形状とフィットしている必要がある。
第二傾斜面3hの傾斜角度βが小さいほど、現像剤の掬い上げの傾斜が緩くなるので排出性が向上し、搬送部材3を使用済みの容器本体1の内部から取り外す際の抵抗が小さくなって抜き取り性が向上する。
しかし、第二傾斜面3hの傾斜角度βを小さくし過ぎると、バッフル3a1、3a2の全長が容器本体1の長手方向に長くなって、上述したように現像剤の充填後に搬送部材3を挿入した際に現像剤が飛散し易くなる。
よって、第二傾斜面3hの傾斜角度βは、10度から45度の範囲内が好ましく、30度から35度がより望ましく、ここでは、搬送部材3の抜き取り性を優先して45度とした。
搬送リブ3b1、3b1は、容器本体(1:図3)の回転軸線方向に対して傾斜角度θを成して形成されている。ここで、傾斜角度θが45度よりも大きいと、バッフル3a1、3a2で1回当たりにすくい上げる現像剤の量が少なくなる。しかし、傾斜角度θが30度よりも小さいと、現像剤が滑り落ちる速度が遅くなり、供給口(2a:図3)に導く現像剤の量が少なくなる。
よって、傾斜角度θは、30度から45度までが好ましく、40度から45度までに設定するのがより望ましく、ここでは、搬送リブ3b1、3b1の傾斜角度θを45度としている。
図7に示すように、搬送リブ3b1、3b2の幅W1、W2は、図3に示す容器本体1の排出開口部1bに搬送部材3を挿入して無理なく組み立てられるサイズである。
搬送リブ3b1、3b2の幅W1、W2が広いと、1回当たりに開口部1aに導く現像剤の量を多くできるため、全体的な排出性を考慮すると広いほうが望ましい。しかし、幅W1、W2が広すぎると、現像剤を充填した現像剤補給容器1Aの物流輸送時に、内部で現像剤が集まって閉塞し易くなり、初期排出性が悪化することがある。このため、幅W1、W2は、各種製品ごとに、現像剤の種類に応じて最適化される。
ここでは、磁性トナーを主成分とする一成分現像剤を用いて最適化を行い、搬送リブ3b1、3b2の幅W1、W2をそれぞれ15mmとしている。
搬送部材3の材料は、POM(ポリアセタール)、又はPP(ポリプロピレン)等の汎用樹脂で成形し易く、曲げに対して機械的性質の優れた材質が望ましい。ここでは、特に曲げ特性の優れたPP(ポリプロピレン)を使用している。
搬送リブ3b1、3b2の厚みt1は、使用する材料に応じて定められるが、厚すぎると弾性変形し難くなり、薄すぎると弾性復元力が得られなくなる。よって、搬送リブ3b1、搬送リブ3b2の厚みt1は、0.5mm〜3mmが望ましいが、より好ましくは成形性も考慮して1mm〜2mmが望ましい。ここでは、搬送リブ3b1、3b2の厚みtを1mmとしている。
図3に示すように、当接部3fは、搬送部材3を容器本体1の内部に組み込んだ挿入時に、排出開口部1bの内周面に当接して支持される。排出開口部1bの内周面には、挿入方向に当接部3fの側面を案内する支持部1dが形成されている。当接部3fが支持部1dによって周方向に拘束されることで、搬送部材3が回転方向に規制される。
搬送部材3の固定部3dとバッフル3a1、3a2とは同一平面上に同一厚さを持たせて形成されている。固定部3dとバッフル3a1との間及び固定部3dとバッフル3a2との間にはそれぞれスリット3eが形成されて、バッフル3a1とバッフル3a2とが内側へ倒れ易い構成としている。スリット3eの幅は、バッフル3a1、3a2ですくい上げた現像剤を搬送リブ3b1、3b2で供給口(2a:図3)に導く際に、現像剤がこぼれ落ち過ぎないように設計されている。スリット3eの幅は、狭ければ狭いほど現像剤のこぼれ落ちが少なくなるので望ましいが、あまり狭くしすぎると成形のための金型のスリット3eを形成する部分の強度が低下して、金型寿命が著しく短くなるので好ましくない。
このため、スリット3eの間隔は0.1〜2.0mmが望ましいが、より好ましくは0.8mm〜1.5mmが望ましい。本実施例ではスリット3eの間隔はスリット3eを形成する部分の強度が金型寿命に影響しない程度であり、排出性への影響がほとんどなかった1.0mmに設計した。
スリット3eで分離されているため、バッフル3a1、3a2と固定部3dとは直接繋がっておらず、板状の搬送リブ3b1、3b2を介して間接的に繋がっている。
<実施例1>
図9は図7における破線で囲んだスリット先端部分の拡大図である。
図9の(a)に拡大して示すように、実施例1では、スリット3eの先端(中心側)が搬送リブ3b1、3b2を貫通しているため、バッフル3a1、3a2の影響を受けないで搬送リブ3b1、3b2が曲げ変形できる。このため、バッフル3a1が排出開口部(1b:図3)を通過する際の内側への倒れ込みは、スリット3eの幅に相当する長さの搬送リブ3b1の板状部分の曲げ変形によって実現される。同時に、バッフル3a2が排出開口部(1b:図3)を通過する際の内側への倒れ込みは、スリット3eの幅に相当する長さの搬送リブ3b2の板状部分の曲げ変形によって実現される。
このように形成された実施例1の搬送部材と、スリット3eの先端(中心側)が搬送リブ3b1、3b2を貫通していない比較例(先行例)とを、図8に示すように、容器本体1に着脱する実験を行った。容器本体1の排出開口部1bを通過させる際のバッフル3a1、3a2の変形量(縮径量)を変化させて1回の着脱に伴う永久変形の有無を調べた。表1における変形量は、搬送部材3が排出開口部1bを通過する過程でバッフル3a1、3a2が最小径寸法になった時の直径方向の片側での変形量である。
Figure 2010210946
○・・・白化無し
△・・・僅かに白化有り
×・・・白化有り
表1に示すように、比較例(先行例)では、片側の変形量が3mm以上になると、バッフル3a1、3a2が元の直径まで復元しなくなり、変形量が4mm以上になると、装着状態のバッフル3a1、3a2と容器本体1との間に隙間が発生した。変形量が3mm以上では、実験後に観察すると、スリット3eの先端に隣接する搬送リブ3b1、3b2に塑性変形に伴う白化現象が観察された。変形量が5mm以上になると同じ場所が広範囲に完全に白化して元の状態に復元しなくなっていた。
これに対して、実施例1では、変形量が10mmでも、バッフル3a1、3a2が元の直径まで完全に復元して、装着状態のバッフル3a1、3a2と容器本体1との間に隙間が無かった。そして、実験後の搬送部材3を観察したところ、スリット3eの先端に隣接する搬送リブ3b1、3b2に白化現象は発生していなかった。
比較例(先行例)の搬送部材は、上述した容器本体1への組立時、又は取外し時にバッフル3a1、3a2の根元部に白化が生じて繰り返し使用することが困難であった。
しかし、実施例1の搬送部材3は、取外し後でも根元部が白化して損傷することがないため、繰り返しの使用に伴う部品劣化が殆ど無く、何度でも繰り返して再利用が可能である。使用済みの搬送部材3を繰り返し再生使用することが可能である大きな理由は、搬送部材3の独自の構成、すなわちスリット3eの先端(中心側)が搬送リブ3b1、3b2を貫通している構成によるものである。
図21は、搬送部材の断面係数の説明図である。図3を参照して図21の(a)に示すように、搬送部材3を容器本体1に装着する際に、搬送リブ3b1に曲げモーメントMが作用するとする。
このとき、実施例1の搬送リブ3b1の板状部分には、幅W、厚みtの断面積に対して曲げモーメントMが発生するので断面二次モーメントIaは次式となる。
Ia=Wt/12 ・・・(1)
これに対して、板状部分に隣接する部分(3a1)では、バッフル3a1又は固定部1dの基本肉厚Tと高さ方向の寸法Hが曲げモーメントMに抵抗するため、断面二次モーメントIbは次式となる。
Ib=Ia+TH/12 ・・・(2)
(1)、(2)式において断面二次モーメントIを支配的する高さ方向の寸法の関係は以下である。
H>t ・・・(3)
このため、(a)の実施例1での断面二次モーメントIaと(b)の比較例(先行例)での断面二次モーメントIbの関係は以下である。
Ib>>Ia ・・・(4)
よって、搬送リブ3b1のバッフル3a1にも固定部1dにも接続していない中間の板状部分に、曲げモーメントMによる曲げ変形が集中する。
このとき、(a)の実施例1では、スリット3eが搬送リブ3b1、3b2を貫通しているため、中間の板状部分W×tは均等に弾性変形することができる。
これに対して、(b)の比較例(先行例)では、板状部分のバッフル3a1側の縁で圧縮側の変形が規制されているため、引張り側であるバッフル3a1の付け根や固定部3dの付け根に大きな引張り応力が発生する。このため、応力集中した部分が塑性変形して白化する。
図3に示すように、実施例1の搬送部材3は、小径の排出開口部1bから挿入したときに、図21の(a)に示す板状部分にかかる曲げモーメントMを小さくできるため、搬送リブ3b1、3b2の変形に要する力が少なくなって、組立時に挿入し易くなる。
実施例1の搬送部材3は、開脚形状をした搬送部材3のバッフル3a1、3a2の根元に発生する曲げモーメントMを低減できる。このため、容器本体1への組立時にバッフル3a1、3a2の根元が永久変形するのを低減でき、組立後における搬送部材3と容器本体1の内周面との密着性を向上できる。
よって、現像剤補給容器1A内の現像剤を最後まで使い切ることができ、所望の補給性能を実現しつつ組立性に優れた現像剤補給容器1Aを提供することができる。搬送部材3が簡単に弾性変形させることが可能な構成であることから、搬送部材3を容器本体1から取り外して繰り返し再利用できることとなり、リサイクル性に優れた現像剤補給容器1Aを実現できる。
なお、スリット3eが搬送リブ3b1、3b2に交差する部分では、応力集中を回避するために、スリット3eと搬送リブ3b1、3b2リブとが円弧状に交差するようにバッフル3a1、3a2の一部を円形に切り欠いてもよい。また、実施例2のように搬送リブ3b1、3b2の直近でスリット3eの幅を拡大してスリット3eを横断する搬送リブ3b1、3b2が曲げ変形する長さを長くすることも好ましい。
<実施例2>
図10は実施例2の搬送部材の構成の説明図である。
図10に示すように、実施例2の搬送部材3は、固定部3dとバッフル3a1、3a2とを分離するスリット3eが直線的に形成されている以外は図6に示す実施例1の搬送部材3と等しく構成されている。実施例2の搬送部材3は、実施例1の搬送部材3の独自の構成、すなわちスリット3eの先端(中心側)が搬送リブ3b1、3b2を直線的に貫通している構成を採用している。
このため、実施例1の搬送部材3と同様に、実施例2の搬送部材3においても、所望の補給性能を実現しつつ組立性に優れた現像剤補給容器1Aを提供することができる。
そして、スリット3eが屈曲しておらず、直線的に形成しているため、スリット3eの全長が最短にできる。このため、容器本体1の回転に伴ってバッフル3a1、3a2ですくい上げた現像剤を搬送リブ3b1、3b2によって供給口(2a:図3)へ滑り落とす際にスリット3eからこぼれ落ちる現像剤を実施例1の構成よりも減らせる。これにより、現像剤補給容器1A内の現像剤を実施例1の構成よりも最後まで使い切ることができる。
<実施例3>
図11は実施例3の搬送部材の構成の説明図、図12は実施例3の搬送部材の斜視図、図13は搬送部材の射出成形に用いる型の説明図、図14はスリットの先端の構造の説明図、図15は切り込みの効果の説明図である。
図11に示すように、実施例3の搬送部材3は、スリット3eの先端が搬送リブ3b2に沿って延長されている以外は、図6に示す実施例1の搬送部材3と等しく構成されている。
図12に示すように、搬送部材3の片側のバッフル3a2に、搬送リブ3b1、3b2に沿ってスリット3eの先端を延長するための切り込み3jが搬送リブ3b2の長手方向に設けられている。切り込み3jの幅(K:図11)は、バッフル3a2ですくい上げた現像剤を供給口(2a:図3)に滑り落とすために支障を来たさない程度の間隔が求められ、狭ければ狭いほど現像剤のこぼれ落ちが少なくなるので望ましい。
しかし、切り込み3jの幅(K:図11)を狭くし過ぎると、切り込み3jを形成する金型の強度が低下して金型寿命が短くなるので好ましくない。
このため、実施例2では、切り込み3jの幅Kは、現像剤のこぼれ落ちの影響が無く、金型の強度が金型寿命に影響しない程度の2.0mmに設計してある。
図13の(b)に示すように、搬送部材3は、パーティングラインPLで分割される(a)に示す可動型(コア)502と(c)に示す固定型501とで構成される。図13の(a)、(c)では、便宜上、金型構造を見易くするためにそれぞれの型を紙面上に対して45度開いた状態で示している。図13の(b)に示すように、パーティングラインPLは、当接部3f側から見た搬送部材3のバッフル3a1の右側面に設けられている。
実施例3の搬送部材3は、一般的に知られている射出成形法によって成形される。すなわち、成形材料に熱を加えて溶融し、型閉めした固定型501と可動型502とからなる金型内に成形材料を圧入して充填し、成形品が冷却固化した後に取り出して搬送部材3をつくる。固定型501と可動型502の形状は、寸法精度、表面状態などがそのまま成形品の品質に影響する。
固定型501には、突起501aが形成されている。突起501aは、図12に示す切り込み3jの空間を形成するために必要な形状である。仮に、突起501aが可動型502側に配置されていると成形品に引っ掛かって成形品を抜けないので、切り込み3jの空間を形成できない。このため、突起501aは、固定型501側から設けられているが、可動型502側に設けられた場合と比べて局部的に突出した形状をしているので、寸法によっては剛性が不足して金型の強度が低下する可能性があった。
突起501aが1.0mm(幅K)×1.0mm(搬送リブ厚み)×2.0mm(バッフル厚み)の直方体の場合、剛性が不足して摩耗したり、変形してかじったりして、金型寿命は50万ショット(成形回数)の耐久性を満足できなかった。
実施例3では、図11に示す切り込み3jの幅Kを広げて、突起501aの形状を太らせて剛性を高めている。突起501aは、2.0mm(幅K)×1.0mm(搬送リブ厚み)×2.0mm(バッフル厚み)の直方体にしてある。これにより、金型寿命は、50万ショット(成形回数)の耐久性を満足できた。
なお、実施例3では、幅Kの寸法を広げて突起501aの剛性を高めているが、成形品の排出性に影響がない範囲で幅Kとは直交方向の幅Lを広げても同様の効果が得られる。但し、以下に述べる理由によって、幅Lを広げるよりは、幅Kを広げる方が有利である。
図15は、図11に示すバッフル3a1、3a2の厚み方向で半分に切った断面図である。
図12に示すように、バッフル3a2と固定部3dは直接繋がっておらず、板状の搬送リブ3b2を介して繋がっている。そして、バッフル3a2に幅Kの切り込み3jを設けている。
この状態で搬送リブ3b2に曲げモーメントがかかったとすると、図15に示すように、幅Kの場合は、スリット3eの幅K1の場合よりも支点Qから作用点Pを遠ざけることができる。このため、曲げ応力をより広い範囲に分散できるので弾性変形に対して有利である。
従って、組立時に搬送部材3の根元が塑性変形するのを低減でき、組立後に搬送部材と容器内周面との密着性の信頼性を向上させることができる。よって、金型の強度を高めて金型の耐久性を満足することに加えて、現像剤補給容器内の現像剤を最後まで使い切る性能と組立性とを高めることができる。
<実施例4>
図16は実施例4の搬送部材の構成の説明図である。
図16に示すように、実施例4の搬送部材3は、搬送リブ3b1、3b2の傾斜角度θ及び切り込み3jの幅Kが異なる以外は図11に示す実施例3の搬送部材と等しく構成されている。なお、スリット3eの形状も搬送リブ3b1、3b2の傾斜角度θに合わせて最適化されている。
実施例4の搬送部材3は、切り込み3jの幅Kを1.5mmとしている。
また、搬送リブ3b1、3b2の傾斜角度θを排出性に影響がないレベルで、実施例3の45度から30度に小さくして、搬送部材3における太点線の三角形で囲まれた掬い上げ領域の面積を実施例3の構成よりも大きくしている。このように構成することで掬い上げ領域の面積を大きくすることができ、容器本体(1:図3)が1回転ごとにすくい上げる現像剤の量を実施例3の構成よりも多くできる。
<実施例5>
図17は実施例5の搬送部材の構成の説明図である。
図17に示すように、実施例5の搬送部材3は、搬送リブ3b1、3b2の傾斜角度θ及び切り込み3jの幅Kが異なる以外は図11に示す実施例3の搬送部材と等しく構成されている。なお、スリット3eの形状も搬送リブ3b1、3b2の傾斜角度θに合わせて最適化されている。
実施例5の搬送部材3は、切り込み3jの幅Kを4.0mmと大きくしているため、バッフル3a2を縮径させる際の搬送リブ3b2の塑性変形に対して、実施例3及び実施例4よりも有利である。
また、搬送リブ3b1、3b2の傾斜角度θを排出性に影響がないレベルで、実施例3の45度から30度に小さくして、搬送部材3における太点線の三角形で囲った掬い上げ領域の面積を実施例3の構成よりも大きくしている。このように構成することで掬い上げ領域の面積を大きくすることができ、容器本体(1:図3)が1回転ごとにすくい上げる現像剤の量を実施例3の構成よりも多くできる。
<実施例6>
図18は実施例6の容器本体の説明図、図19は実施例6の容器本体へ搬送部材を取り付ける過程の説明図である。図18中、(a)は排出開口部の正面図、(b)は排出開口部の斜視図である。
図18の(a)に示すように、実施例6の容器本体1は、排出開口部1bにバッフル3a1、3a2を通過させるための溝1fが形成されている以外は、図3、図4、図5に示す容器本体1と同一に構成されている。
溝1fは、排出開口部1bの内周面よりも深さF窪んだ凹形状になっている。従って、実施例1〜実施例5の搬送部材3を挿入する際のバッフル3a1、3a2に必要な縮径量が溝1fの深さFだけ少なくて済む。これにより、容器本体1へ搬送部材3を着脱する際の搬送部材3の変形量を小さくできるため、搬送リブ3b1、3b2の曲げ負担が軽減される。
図19の(a)に示すように、搬送部材3は、バッフル3a1、3a2を開いた挿入前の状態で容器本体1へ挿入される。
図19の(b)に示すように、搬送部材3の第一傾斜面3gが排出開口部1bの内周面に案内されてバッフル3a1、3a2が容器本体1の直径方向の内側に変位しながら排出開口部1bを通過する。
このとき、図8の(b)に示す容器本体1では、容器本体1に溝1fが無いため、内径D0まで変形する必要があった。
これに対して、実施例6の容器本体1では、溝1fを搬送部材3のバッフル3a1、3a2が通過するため、深さFの2倍だけバッフル3a1、3a2の縮径量が小さくて済む。
図19の(c)に示すように、バッフル3a1、3a2が排出開口部1bを通過すると、搬送部材3が排出開口部1bの規制から開放される。これにより、搬送リブ3b1、3b2の弾性復元力でバッフル3a1、3a2が元の状態に回復して、容器本体1の内壁に密着する。
<実施例7>
図20は実施例7の排出部材の構成の説明図である。
図20に示すように、実施例7の搬送部材3は、射出成形で全体を一体に成形しないこと以外は図6に示す実施例1の搬送部材と等しく構成されている。
当接部3fを一体に成形した固定部3dの両側に搬送リブ3b1、3b2が接着される。搬送リブ3b1にはバッフル3a1が接着され、搬送リブ3b2にはバッフル3a2が接着される。
以上説明したように、実施例1〜7の現像剤補給容器1Aによれば、搬送部材3を弾性変形させても、バッフル3a1、3a2の根元の搬送リブ3b1、3b2に応力集中するのを低減できる。このため、搬送部材の組立時に搬送部材が塑性変形するのを低減でき、組立後の搬送部材と容器本体内周面との密着性を向上できる。
また、搬送部材の搬送リブに切り込みを入れることで、金型の寿命を向上することができ、切り込みによって搬送リブにかかる弾性変形領域の距離を長く稼げるので応力集中をさらに分散できる。このため、搬送部材の組立時に搬送部材が塑性変形するのをさらに低減でき、組立後の搬送部材と容器本体内周面との密着性をさらに向上できる。
また、容器本体の口部に溝を設けることで、搬送部材が変形する量を少なくでき、搬送部材の塑性変形をさらに低減でき、組立後の搬送部材と容器内周面との密着性をさらに向上できる。
以上の理由から、金型の耐久性を満足して製品の信頼性を向上できるのは勿論のこと、現像剤補給容器内の現像剤を最後まで使い切ることができるので、所望の補給性能を実現し、組立性に優れた現像剤補給容器を提供することができる。
寝かせた状態で回転してトナーを供給する形式のトナーボトルを着脱交換してトナー補給を行う画像形成装置。
1A 現像剤補給容器
1 容器本体
1b 排出開口部
1c 貯留円筒部
1d 支持部
1e 螺旋突起
1f 溝
1g 案内傾斜部
2 供給口ユニット
2a 供給口
3 搬送部材
3a1、3a2 バッフル
3b1、3b2 搬送リブ
3d 固定部
3f 当接部
3e スリット
3g 第一傾斜面
3h 第二傾斜面
3i 隙間
3j 切り込み
4 封止部材

Claims (8)

  1. 貯留円筒部の一方の底面に前記貯留円筒部よりも小さな内径の排出開口部を有する容器本体と、前記容器本体の内側で前記容器本体と一体に回転することにより前記貯留円筒部から現像剤をすくい上げて前記排出開口部へ搬送する搬送部材と、を備えた現像剤補給容器において、
    前記搬送部材は、前記排出開口部の内径を横断した対向位置に両端部を当接して位置決められる固定部と、前記固定部から両側にそれぞれ起立して前記貯留円筒部と前記排出開口部とを連絡する傾斜面を形成する一対の傾斜板部と、それぞれの前記傾斜板部から起立して前記貯留円筒部の内面に沿った現像剤のすくい上げ面を形成する一対のすくい上げ板部とを有し、
    前記傾斜板部は、前記固定部と前記すくい上げ板部との中間に前記固定部にも前記すくい上げ板部にも接続していない板状部分を有し、前記一対のすくい上げ板部を縮径させて前記排出開口部を通過させるように前記板状部分が弾性的に曲げ変形することを特徴とする現像剤補給容器。
  2. 前記固定部と前記一対のすくい上げ板部とを同一面に配置して前記固定部と前記傾斜板部と前記すくい上げ板部とが一体に樹脂成型されていることを特徴とする請求項1記載の現像剤補給容器。
  3. 前記傾斜板部に達するスリットによって前記固定部と前記一対のすくい上げ板部とが分割され、前記スリットの先端は、前記板状部分に弾性変形が可能な長さを確保させるように前記傾斜板部に沿って延長されていることを特徴とする請求項2記載の現像剤補給容器。
  4. 前記搬送部材は、前記排出開口部を上にした起立状態で現像剤を充填した前記容器本体に挿入した際に現像剤を飛散させることがない挿入方向の長さを有し、
    前記容器本体は、前記貯留円筒部の内面に、前記容器本体の回転に伴って現像剤を前記排出開口部へ向かって搬送するらせん状の突起を有することを特徴とする請求項3記載の現像剤補給容器。
  5. 前記容器本体は、前記貯留円筒部と前記排出開口部とを連絡する傾斜案内面を有し、
    前記搬送部材のすくい上げ板部は、前記容器本体への挿入時に前記すくい上げ板部を縮径させるように前記排出開口部に案内される第一傾斜面と、前記容器本体からの抜き取り時に前記すくい上げ板部を縮径させるように前記傾斜案内面に案内される第二傾斜面と、を有することを特徴とする請求項4記載の現像剤補給容器。
  6. 前記容器本体の排出開口部は、縮径させた前記すくい上げ板部が通過する部分の内径を他の部分よりも大きくしてあることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の現像剤補給容器。
  7. 前記排出開口部を上にして前記容器本体を起立させた状態で上方から現像剤を充填する第1工程と、現像剤を充填完了した状態で前記すくい上げ板部を縮径させた前記搬送部材を上方から前記容器本体に挿入する第2工程と、を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の現像剤補給容器の使用方法。
  8. 前記容器本体は、使用済みの現像剤補給容器から前記搬送部材を抜き取った再利用品であり、前記搬送部材は、使用済みの現像剤補給容器の前記排出開口部から抜き取った再利用品であることを特徴とする請求項7記載の使用方法。
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