JP2010210688A - トナー、及び該トナーを用いた現像剤、プロセスカートリッジ、及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも、結着樹脂としてのポリエステル樹脂と、着色剤と、離型剤と、定着補助成分とを含むトナーであって、前記定着補助成分が、二価カルボン酸と一価脂肪族アルコールとをエステル化した二塩基酸エステル化合物であり、前記二価カルボン酸の炭素数が2以上6以下であり、前記二塩基酸エステル化合物の融点が60℃以上100℃未満であることを特徴とするトナー。
【選択図】 なし
Description
前記現像剤としては、磁性トナー又は非磁性トナーを単独で用いる一成分現像剤と、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤とがある。
(1) 「少なくとも、結着樹脂としてのポリエステル樹脂と、着色剤と、離型剤と、定着補助成分とを含むトナーであって、前記定着補助成分が、二価カルボン酸と一価脂肪族アルコールとをエステル化した二塩基酸エステル化合物であり、前記二価カルボン酸の炭素数が2以上6以下であり、前記二塩基酸エステル化合物の融点が60℃以上100℃未満であることを特徴とするトナー」;
(2) 「前記二塩基酸エステル化合物の酸価が0.1mgKOH/g以上100mgKOH/g未満であることを特徴とする前記第(1)項に記載のトナー」;
(3) 「前記二価カルボン酸がアジピン酸であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載のトナー」;
(4) 「前記一価脂肪族アルコールが直鎖飽和脂肪族アルコールであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載のトナー」;
(5) 「前記直鎖飽和脂肪族アルコールの炭素数が10以上24以下であることを特徴とする前記第(4)項に記載のトナー」;
(6) 「前記離型剤が、融点60℃以上90℃未満の炭化水素系ワックスであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載のトナー」;
(7) 「前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の酸価が5mgKOH/g以上40mgKOH/g未満であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載のトナー」;
(8) 「前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の酸価がさらには10mgKOH/g以上30mgKOH/g未満であることを特徴とする前記第(7)項に記載のトナー」;
(9) 「前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の水酸基価が5mgKOH/g以上100mgKOH/g未満であることを特徴とする前記第(7)項又は第(8)項に記載のトナー」;
(10) 「前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の水酸基価が、さらには20mgKOH/g以上60mgKOH/g未満であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載のトナー」;
(11) 「前記トナーに含まれる少なくとも1種以上のポリエステル樹脂のTgが55℃以上80℃未満であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載のトナー」;
(12) 「前記トナーに含まれる少なくとも1種以上のポリエステル樹脂のガラス転移温度をTgrとし、該ポリエステル樹脂90質量部に対し定着助剤を10質量部加えて150℃で加熱した後のポリエステル樹脂のガラス転移温度をTgr’とすると、次式、Tgr−Tgr’>10℃を満たすことを特徴とする前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載のトナー」;
(13) 「前記定着補助成分のトナー中における含有量が3重量%以上20重量%未満であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載のトナー」;
(14) 「前記トナーが水系媒体中で生成されたものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(13)項のいずれかに記載のトナー」;
(15) 「前記第(1)項乃至第(14)項のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤」;
(16) 「前記第(1)項乃至第(14)項のいずれかに記載のトナーが充填されてなることを特徴とするトナー入り容器」;
(17) 「静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、前記トナーが、前記第(1)項乃至第(14)項のいずれかに記載のトナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ」;
(18) 「静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、前記トナーが、前記第(1)項乃至第(14)項のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成方法」。
ムに対応し、耐オフセット性が良好であり、定着装置及び画像を汚染することがなく、鮮鋭性の良好な高品質画像を長期にわたり形成することができるトナー並びに、該トナーを用いた現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、及び画像形成方法を提供することができる。
本発明のトナーは、少なくとも結着樹脂、離型剤、及び定着補助成分を含有し、さらに必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明での定着補助成分は、定着部により加熱を受ける前には、結着樹脂とは、独立した結晶ドメインとしてトナー中に存在し、定着時の加熱により速やかに融解して、結着樹脂の軟化を促す作用を持つ。定着前には結着樹脂の軟化を生じさせないため、耐熱保存性に優れ、かつ定着時に結着樹脂を軟化させる作用を持つため、優れた低温定着性を発揮することができる。
本発明の二塩基酸エステル化合物としては、以下の構造式を有する二価カルボン酸と、一価脂肪族アルコールがエステル化した下記構造のものである。
フマル酸:HOOC−(CH2)n−COOH
n=0以上4以下
R1−OH
R1:飽和または不飽和の炭素水素基
R2−COO−R1−COO−R3
R2−COO−R1−COOH
R1:炭素数0〜4の直鎖炭素水素基
R2:飽和または不飽和の炭素水素基
R3:飽和または不飽和の炭素水素基
二塩基酸エステル化合物は、複数種の一価脂肪族アルコールとエステル化してもよく、また、二塩基酸エステルは、ジエステル、モノエステルいずれでもよく、またその混合物でもよい。
Speed [%] 25
Time [s] 15
EQP titration
Titrant/Sensor
Titrant CH3ONa
Concentration [mol/L] 0.1
Sensor DG115
Unit of measurement mV
Predispensing to volume
Volume [mL] 1.0
Wait time [s] 0
Titrant addition Dynamic
dE(set) [mV] 8.0
dV(min) [mL] 0.03
dV(max) [mL] 0.5
Measure mode Equilibrium controlled
dE [mV] 0.5
dt [s] 1.0
t(min) [s] 2.0
t(max) [s] 20.0
Recognition
Threshold 100.0
Steepest jump only No
Range No
Tendency None
Termination
at maximum volume [mL] 10.0
at potential No
at slope No
after number EQPs Yes
n=1
comb. termination conditions No
Evaluation
Procedure Standard
Potential 1 No
Potential 2 No
Stop for reevaluation No
ただし、Nは、0.1N水酸化カリウムのアルコール溶液のファクターである。
前記定着補助成分が結晶性を有することを確認するためには、X線回折チャートから、結晶性の保持状態(相溶又は非相溶)を測定することができる。
前記離型剤の中でも、本発明の離型剤としては、パラフィン、ポリエチレン、マイクロクリスタリン、ポリプロピレン等の炭化水素系ワックスが好ましい。前記炭化水素系ワックスは、本発明の定着補助成分である脂肪酸アミド系化合物との相溶性が低いため、互いの機能を損なうことなく独立して作用することができるため、十分な低温定着性を得ることができる。
無機微粒子は、一次粒径が5nm〜2μmであることが好ましく、5〜500nmがさらに好ましい。
また、無機微粒子は、流動性向上剤で表面処理されていることが好ましい。これにより、無機微粒子の疎水性が向上し、高湿度下においても流動性や帯電性の低下を抑制することができる。流動性向上剤としては、例えば、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイル等が挙げられる。シリカ、酸化チタンは、流動性向上剤で表面処理し、疎水性シリカ、疎水性酸化チタンとして用いることが好ましい。
前記トナーの製造方法としては、特に制限はなく、従来公知のトナーの製造方法の中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、混練・粉砕法、重合法、溶解懸濁法、噴霧造粒法等が挙げられる。これらの中でも、水系媒体中で生成される溶解懸濁法、重合法が定着補助成分とポリエステル樹脂をトナー製造時には非相溶の状態を形成しやすいことから特に好ましい。
前記混練・粉砕法は、例えば、少なくとも結着樹脂、離型剤、及び定着補助成分を含有するトナー材料を溶融混練し、得られた混練物を粉砕し、分級することにより、前記トナーの母体粒子を製造する方法である。
前記粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力などで気流中に分級し、所定の粒径のトナー母体粒子を製造することができる。
前記重合法によるトナーの製造方法としては、例えば、有機溶媒中に少なくともウレア又はウレタン結合し得る変性されたポリエステル系樹脂、離型剤、及び定着助剤を含むトナー材料を溶解乃至分散させる。そして、この溶解乃至分散物を水系媒体中に分散し、重付加反応させ、この分散液の溶媒を除去し、洗浄して得られる。
また、容器本体の大きさ、形状、構造、材質等は、特に限定されないが、形状は、円筒状等であることが好ましく、内周面にスパイラル状の凹凸が形成され、回転させることにより、内容物である現像剤が排出口側に移行することが可能であり、スパイラル状の凹凸の一部又は全てが蛇腹機能を有することが特に好ましい。さらに、材質は、特に限定されないが、寸法精度がよいものであることが好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリル酸、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
また、本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段を少なくとも有することが好ましく、クリーニング手段を有することがさらに好ましく、必要に応じて、例えば、除電手段、リサイクル手段、制御手段等を有してもよい。
帯電器としては、特に限定されないが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えた公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器等を用いることができる。
なお、記録媒体としては、特に限定されず、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
また、中間転写体(50)の近傍には、クリーニングブレードを有するクリーニング装置(90)が配置されている。さらに、記録紙(95)にトナー像を転写(二次転写)するための転写バイアスを印加することが可能な転写手段としての転写ローラー(80)が中間転写体(50)に対向して配置されている。
また、中間転写体(50)の周囲には、中間転写体(50)上のトナー像に電荷を付与するためのコロナ帯電器(52)が、感光体ドラム(10)と中間転写体(50)の接触部と、中間転写体50と記録紙(95)の接触部との間に配置されている。
ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色の現像器(40)は、現像剤収容部(41)と、現像剤供給ローラー(42)と、現像ローラー(43)を備える。
複写装置本体(150)には、無端ベルト状の中間転写体(50)が中央部に設けられている。中間転写体(50)は、支持ローラー(14)、(15)及び(16)に張架されており、矢印方向に回転することができる。
また、タンデム型現像器(120)の近傍には、露光装置(30)が配置されている。露光装置(30)は、感光体ドラム(10)上に露光光Lを露光し、静電潜像を形成する。
また、二次転写装置(22)及び定着装置(25)の近傍に、記録紙の両面に画像を形成するために記録紙を反転させる反転装置(28)が配置されている。
そして、中間転写体(50)上に形成された複合トナー像にタイミングを合わせてレジストローラー(49)を回転させ、中間転写体(50)と二次転写装置(22)の間に記録紙を送り出し、複合トナー像を記録紙上に転写(二次転写)する。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物67部、ビスフェノールAのプロピオンオキシド3モル付加物84部、テレフタル酸274部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で10時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下、6時間反応させて、ポリエステル樹脂を合成した。得られたポリエステル樹脂Aは、数平均分子量(Mn)が2300、重量平均分子量(Mw)が7000、ガラス転移温度(Tg)が65℃、酸価が20mgKOH/g、水酸基価が40mgKOH/gであった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物77部、ビスフェノールAのプロピオンオキシド3モル付加物74部、テレフタル酸289部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下、5時間反応させて、ポリエステル樹脂を合成した。得られたポリエステル樹脂Aは、数平均分子量(Mn)が2100、重量平均分子量(Mw)が5600、ガラス転移温度(Tg)が62℃、酸価が35mgKOH/g、水酸基価が95mgKOH/gであった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物82部、ビスフェノールAのプロピオンオキシド3モル付加物69部、テレフタル酸294部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下、5時間反応させて、ポリエステル樹脂を合成した。得られたポリエステル樹脂Aは、数平均分子量(Mn)が2100、重量平均分子量(Mw)が5600、ガラス転移温度(Tg)が60℃、酸価が45mgKOH/g、水酸基価が105mgKOH/gであった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物60部、ビスフェノールAのプロピオンオキシド3モル付加物92部、テレフタル酸265部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下、5時間反応させて、ポリエステル樹脂を合成した。得られたポリエステル樹脂Aは、数平均分子量(Mn)が2100、重量平均分子量(Mw)が5600、ガラス転移温度(Tg)が68℃、酸価が5mgKOH/g、水酸基価が5mgKOH/gであった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物55部、ビスフェノールAのプロピオンオキシド3モル付加物97部、テレフタル酸260部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下、5時間反応させて、ポリエステル樹脂を合成した。得られたポリエステル樹脂Aは、数平均分子量(Mn)が2100、重量平均分子量(Mw)が5600、ガラス転移温度(Tg)が70℃、酸価が3mgKOH/g、水酸基価が3mgKOH/gであった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、酢酸エチル300部、スチレン200部、アクリルモノマー100部及びアゾビスイソブチルニトリル5部を投入して、窒素雰囲気下、60℃(常圧)で8時間反応させた。次に、メタノール200部を加え、1時間攪拌した後、上澄みを除去し、減圧乾燥させて、スチレン−アクリル樹脂Aを合成した。得られたスチレン−アクリル樹脂Aは、Mwが20000、Tgが60℃であった。
表1に示す各二価カルボン酸と、表1に示す各一価アルコール成分を、触媒と共に、脂肪酸、アルコールを表1記載のモル比率で反応容器に入れ、窒素気流下、240℃でエステル化反応させ、表1に示す物性を有する二塩基酸エステル化合物を合成した。
水1000部、DBP吸油量が42ml/100g、pHが9.5のカーボンブラックPrintex35(デグサ社製)540部、及び1200部のポリエステル樹脂Aを、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。次に、二本ロールを用いて、得られた混合物を150℃で30分間混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、マスターバッチを作製した。
イオン交換水306部、リン酸三カルシウムの10重量%懸濁液265部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を混合撹拌し、均一に溶解させて、水系媒体を調製した。
エステル化合物(1)の添加量を0部とした以外は実施例1と同様にして、比較例1のトナーを得た。
二塩基酸エステル化合物(1)の代わりに、表1記載の二塩基酸エステル化合物(7)を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例4のトナーを得た。
二塩基酸エステル化合物(1)の代わりに、表1記載の二塩基酸エステル化合物(8)を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例5のトナーを得た。
ポリエステル樹脂Aの代わりに、スチレンアクリル樹脂Aを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例5のトナーを得た。
トルエン100部に、シリコーン樹脂オルガノストレートシリコーン100部、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン5部及びカーボンブラック10部を添加し、ホモミキサーで20分間分散させて、樹脂層塗布液を調製した。流動床型コーティング装置を用いて、平均粒径50μmの球状マグネタイト1000部の表面に樹脂層塗布液を塗布して、キャリアを作製した。
ボールミルを用いて、トナー5部とキャリア95部を混合し、現像剤を作製した。
(評価方法及び評価結果)
得られた現像剤を用いて、以下の評価を行なった。評価結果を表3に示す。
定着ローラーとして、テフロン(登録商標)ローラーを使用した複写機MF−200(リコー社製)の定着部を改造した装置を用いて、タイプ6200紙(リコー社製)をセットし、定着ローラーの温度を5℃刻みで変化させて、複写テストを行なった。定着画像をパットで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上となる定着ローラーの温度の最小値を定着下限温度とした。定着下限温度は、消費電力が抑えられることから、低いことが好ましく、135℃以下であれば、実使用上問題の無いレベルである。
タンデム型カラー電子写真装置Imagio Neo C350(リコー社製)の定着ユニットから、シリコーンオイル塗布機構を取り去り、オイルレス定着方式に改造して、温度及び線速を調整可能にチューニングした。このタンデム型カラー電子写真装置を用いて、0.85±0.3mg/cm2のトナーが現像されるように調整した。得られた画像を定着ローラーの温度を5℃刻みで変化させて定着し、ホットオフセットの発生する定着温度(オフセット発生温度)を測定し、ホットオフセットが発生せずに定着させることが可能な定着ローラーの温度の最大値を定着上限温度とした。定着上限温度は、耐オフセット性に対する余裕度が増すことから、高いことが好ましく、190℃以上であれば、実使用上問題の無いレベルである。
画像形成装置MF2800(リコー社製)を用いて、マクベス反射濃度計で平均画像濃度が1.38以上となる、15cm×15cmの黒ベタ画像を形成し、式
転写率[%]=(記録紙上に転写されたトナー量/感光体上に現像されたトナー量)×100
から、転写率を求めた。なお、転写率が90%以上のものを◎、80%以上90%未満のものを○、70%以上80%未満のものを△、70%未満のものを×として、判定した。
画像形成装置MF2800(リコー社製)を用いて、黒ベタ画像を形成し、得られた画像の転写ムラの有無を目視観察し、転写ムラを評価した。なお、転写ムラがなく、非常に良好なレベルであるものを◎、転写ムラがなく、実使用上、問題が無いレベルであるものを○、転写ムラが少しあるが、実使用可能なレベルであるものを△、転写ムラがあり、実用上、問題があるレベルであるものを×として、判定した。
感光体に当接するクリーニングブレード及び帯電ローラーを有するタンデム型カラー電子写真装置imagio Neo 450(リコー社製)を用いて、現像スリーブの回転方向に対して垂直な方向に1cm間隔で黒ベタと白ベタを繰り返したA4横チャート(画像パターンA)を1万枚出力した後、白紙画像を出力し、かぶりの有無を目視評価した。なお、かぶりが無いものを○、かぶりが有るものを×として、判定した。
画像形成装置MF2800(リコー社製)を用いて、10000枚画像を形成させた後の感光体を目視で検査し、トナー成分、主に離型剤の感光体への固着が生じていないか評価した。なお、感光体へのトナー成分の固着が確認されないものを○、感光体へのトナー成分の固着が確認できるが、実用上、問題になるレベルではないものを△、感光体へのトナー成分の固着が確認でき、実用上、問題のあるレベルであるものを×として、判定した。
また、得られたトナーを用いて、以下の評価を行なった。評価結果を表3に示す。
50mlのガラス容器にトナーを充填し、50℃の恒温槽に24時間放置した後、24℃に冷却し、針入度試験(JIS K2235−1991)により、針入度を測定し、耐熱保存性を評価した。なお、針入度が25mm以上であるものを◎、15mm以上25mm未満であるものを○、5mm以上15mm未満であるものを△、5mm未満であるものを×として、判定した。このとき、針入度が大きい程、耐熱保存性が優れていることを意味し、針入度が5mm未満であるものは、使用上、問題が発生する可能性が高い。
18 画像形成手段
20 帯電ローラー
22 二次転写装置
24 二次転写ベルト
25 定着装置
30 露光装置
40 現像器
50 中間転写体
52 コロナ帯電器
60 クリーニング装置
70 除電ランプ
80 転写ローラー
90 クリーニング装置
100A、100B 画像形成装置
110 プロセスカートリッジ
120 タンデム型現像器
Claims (18)
- 少なくとも、結着樹脂としてのポリエステル樹脂と、着色剤と、離型剤と、定着補助成分とを含むトナーであって、前記定着補助成分が、二価カルボン酸と一価脂肪族アルコールとをエステル化した二塩基酸エステル化合物であり、前記二価カルボン酸の炭素数が2以上6以下であり、前記二塩基酸エステル化合物の融点が60℃以上100℃未満であることを特徴とするトナー。
- 前記二塩基酸エステル化合物の酸価が0.1mgKOH/g以上100mgKOH/g未満であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 前記二価カルボン酸がアジピン酸であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー。
- 前記一価脂肪族アルコールが直鎖飽和脂肪族アルコールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー。
- 前記直鎖飽和脂肪族アルコールの炭素数が10以上24以下であることを特徴とする請求項4に記載のトナー。
- 前記離型剤が、融点60℃以上90℃未満の炭化水素系ワックスであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のトナー。
- 前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の酸価が5mgKOH/g以上40mgKOH/g未満であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のトナー。
- 前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の酸価がさらには10mgKOH/g以上30mgKOH/g未満であることを特徴とする請求項7に記載のトナー。
- 前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の水酸基価が5mgKOH/g以上100mgKOH/g未満であることを特徴とする請求項7又は8に記載のトナー。
- 前記ポリエステル樹脂の少なくとも1種以上の水酸基価が、さらには20mgKOH/g以上60mgKOH/g未満であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のトナー。
- 前記トナーに含まれる少なくとも1種以上のポリエステル樹脂のTgが55℃以上80℃未満であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のトナー。
- 前記トナーに含まれる少なくとも1種以上のポリエステル樹脂のガラス転移温度をTgrとし、該ポリエステル樹脂90質量部に対し定着助剤を10質量部加えて150℃で加熱した後のポリエステル樹脂のガラス転移温度をTgr’とすると、次式、Tgr−Tgr’>10℃を満たすことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のトナー。
- 前記定着補助成分のトナー中における含有量が3重量%以上20重量%未満であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のトナー。
- 前記トナーが水系媒体中で生成されたものであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のトナー。
- 請求項1乃至14のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤。
- 請求項1乃至14のいずれかに記載のトナーが充填されてなることを特徴とするトナー入り容器。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、前記トナーが、請求項1乃至14のいずれかに記載のトナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と前記静電潜像を、トナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、前記トナーが、請求項1乃至14のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成方法。
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