JP2010210265A - 通過検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構成で、より高い精度で通過物を検出することができる通過検出装置を提供する。
【解決手段】 通過検出装置100は、対面して設けられる第1及び第2の本体101及び102と、前記第1の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第1の画像を撮像する第1の撮像部5Aと、前記第2の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第2の画像を撮像する第2の撮像部5Bと、を具備する。通過検出装置100は、前記第1の撮像部による撮像のタイミングと前記第2の撮像部による撮像のタイミングとをそれぞれ個別に制御し、前記第1の撮像部により撮像した第1の画像と前記第2の撮像部により撮像した第2の画像とのそれぞれに基づいて、通過物の通過状態を検出する。
【選択図】 図1
【解決手段】 通過検出装置100は、対面して設けられる第1及び第2の本体101及び102と、前記第1の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第1の画像を撮像する第1の撮像部5Aと、前記第2の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第2の画像を撮像する第2の撮像部5Bと、を具備する。通過検出装置100は、前記第1の撮像部による撮像のタイミングと前記第2の撮像部による撮像のタイミングとをそれぞれ個別に制御し、前記第1の撮像部により撮像した第1の画像と前記第2の撮像部により撮像した第2の画像とのそれぞれに基づいて、通過物の通過状態を検出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、所定の場所を通過する物体を検出する通過検出装置に関する。
現在、人の通行を管理するために、通行制御装置が用いられている。通行制御装置は、例えば、鉄道、空港、または施設などの特定のエリアの出入口などに設けられている。通行制御装置としての自動改札装置は、例えば、利用者の所持する情報記憶媒体を読み取り、利用者の通行の可否を判定する。通行制御装置は、通行可と判定した場合、扉を開き利用者の通行を促す。また、通行制御装置は、通行不可と判定した場合、扉を閉じて利用者の通行を阻止する。
自動改札装置では、情報記憶媒体の所持者と扉により通行を制御する人物とを対応付ける必要がある。この為に、本体の側面に利用者及び移動物体の通過状態を検出するための複数のポイントセンサを備える自動改札装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
上記した自動改札装置は、検知領域に人または物が存在するか否かを各センサ毎に判定する。自動改札装置は、センサにより取得する明るさのレベルが基準値以下である場合、人、または物が存在すると判定する。これらのセンサは、自動改札装置が並べられて形成される通路の通行方向に沿って所定間隔をおいて配置されている。
自動改札装置は、隣接するセンサで基準値以下の明るさを検知した場合、同じ人物、または物をそれぞれのセンサにより検知していると判断する。これにより、上記した自動改札装置は、移動する人または物の位置を検出する。
しかし、上記した自動改札装置は、複数並べられた照明部に対応するように、光を受光する受光素子を複数備えている。この為、検出するポイントを増やすために照明部を増設する場合、受光素子も照明部と同じだけ増設する必要がある。この為、コストが嵩むという問題がある。
構成を簡易にする為に、エリアカメラにより各照明部からの光を一括して受光する構成が考えられる。しかし、通過物の動きを逐次検出する為に、通過検出装置は、連続的に検出結果を取得する必要がある。エリアカメラは、ポイントセンサに比べて処理するデータ量が多い。この為、エリアカメラを用いた場合、ポイントセンサを用いた場合に比べ検出結果の収集周期が遅くなる。この結果、高速で動く通過物に対して正確に通過状態を検出することができない可能性があるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成で、より高い精度で通過物を検出することができる通過検出装置を提供することにある。
本発明の一実施形態としての通過検出装置は、対面して設けられる第1及び第2の本体間に形成される通路を通過する通過物を検出する通過検出装置であって、前記第1の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第1の画像を撮像する第1の撮像部と、前記第2の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第2の画像を撮像する第2の撮像部と、前記第1の撮像部による撮像のタイミングと前記第2の撮像部による撮像のタイミングとをそれぞれ個別に制御する撮像制御部と、前記第1の撮像部により撮像した第1の画像と前記第2の撮像部により撮像した第2の画像とのそれぞれに基づいて、前記通過物の通過状態を検出する検出部と、を具備する。
この発明の一形態によれば、簡易な構成で、より高い精度で通過物を検出することができる通過検出装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る通過検出装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通過検出装置100の構成例について説明するためのブロック図である。
図1に示すように、通過検出装置100は、照明部1A、照明部1B、照明制御部4、撮像部5A、撮像部5B、撮像制御部6、画像入力部7、画像処理部8、および制御部9などを備えている。撮像制御部6、画像入力部7、画像処理部8、及び制御部9は、バス10などを介して互いに接続されている。
図2は、図1に示す通過検出装置100の一対の本体101及び102により形成される通路を人物が通過する例について説明するための説明図である。
図3は、図1に示す通過検出装置100の概観を示す図である。
照明部1A及び照明部1Bは、図3に示すように、通過検出装置100の一対の本体101、及び102の通路側に設置される。即ち、照明部1Aは、通過検出装置100の本体101に設置される。また、照明部1Bは、通過検出装置100の本体102に設置される。照明部1A及び照明部1Bは、例えば、指向性を有する近赤外の光を発するLight Emitting Diode(LED)などにより構成される。
照明部1A及び照明部1Bは、図3に示すように、一対の本体101及び102の通路側で、かつ撮像部5の設置位置よりも下方に、一対の本体101及び102により形成される通路の通行方向に沿って水平に並べられた状態で設置される。即ち、照明部1A及び照明部1Bは、それぞれ指向性を有する近赤外の光を対面する本体に向けて水平に発する。
なお、照明部1A及び照明部1Bは、集光レンズなどを備えている。照明部1A及び照明部1Bから発せられる光は、集光レンズにより集光される。照明部1A及び照明部1Bから発せられる光は、最大距離(一対の本体101及び102により形成される通路の幅程度)において照射範囲の半径が数cm程度のビーム状である。
照明制御部4は、照明部1A及び照明部1Bの点灯のタイミング、及び照射強度を制御する。照明制御部4は、例えば、カウンターICを実装した電気基板などを備えている。照明制御部4は、照明部1A及び照明部1Bに流す電流のONとOFFとを切り替えることにより、照明が点灯するタイミングを制御する。また、照明制御部4は、電流値を調整することにより、照明部1A及び照明部1Bの発光強度を変えることができる。
撮像部5A及び撮像部5Bは、図3に示すように、通過検出装置100の一対の本体101及び102の通路側に仰角を持って設置される。即ち、撮像部5Aは、通過検出装置100の本体101に設置される。また、撮像部5Bは、通過検出装置100の本体102に設置される。
撮像部5A及び撮像部5Bは、例えば、CCD、またはCMOSなどのエリアイメージセンサを備えたノンインターレース方式のカメラなどをそれぞれ備えている。撮像部5A及び撮像部5Bは、レンズなどの光学系により受光した光をエリアイメージセンサに結像させる。上記のエリアイメージセンサの各画素は、受光した光を電気信号、即ち画像に変換し、ディジタル信号として出力する。
撮像制御部6は、撮像部5A及び撮像部5Bによる撮像のタイミングをそれぞれ制御する。撮像制御部6は、少なくとも2つの出力端子を備えている。2つの出力端子は、撮像部5A及び撮像部5Bにそれぞれ接続されている。即ち、撮像制御部6は、撮像部5A及び撮像部5Bによる撮像のタイミングをそれぞれ個別に制御することができる。
また、撮像制御部6は、照明制御部4と同期を取ることにより、照明部1A及び照明部1Bの点灯のタイミングと、撮像部5A及び撮像部5Bによる撮像のタイミングとを同期させることができる。
また、撮像制御部6は、撮像部5A及び撮像部5Bのエリアイメージセンサのゲインなどの制御を行う。
画像入力部7は、撮像部5A及び撮像部5Bにより取得された画像を逐次取り込む。画像入力部7は、例えば、画像を一時的に保存するメモリ、及びタイミング信号発生部などを備えている。タイミング信号発生部は、画像を取り込むタイミンングを制御するためのタイミング信号を発生させる。
画像処理部8は、画像入力部7により入力された画像に対して種々の画像処理を行う。例えば、画像処理部8は、入力画像に対して、背景差分処理、及びエッジ検出処理などを施す。また、画像処理部8は、入力画像に対して2値化処理、及びラベリング処理を施す。またさらに、画像処理部8は、ラベリング処理によりラベリングされた各領域の重心をそれぞれ特定する。
制御部9は、照明制御部4、撮像制御部6、画像処理部8の動作を総合的に制御する。制御部9は、記憶手段として機能するメモリを備えている。メモリは、例えば、ROM、RAM、及び不揮発性メモリなどにより構成される。ROMは、制御用のプログラム、および制御データなどを予め記憶している。また、RAMは、ワーキングメモリとして機能し、制御部9が処理中のデータなどを一時保管する。不揮発性メモリは、本装置の処理結果などを記憶する。
制御部9は、検出部として機能する。制御部9は、撮像部5A及び撮像部5Bにより撮像された画像に基づいて、通過検出装置100の本体101及び102から通過物までの距離及び通過物の高さをそれぞれ算出する。また、制御部9は、通過物の通路の通行方向における幅及び通過物の本体間方向の厚さ等を検出する。
図4及び図5は、1対の本体101、102により形成される通路を対象物(人物)が通過する例について説明するための説明図である。
図4は、1対の本体101、102により形成される通路を上部から見た図である。
図5は、1対の本体101、102により形成される通路を通行方向から見た図である。
図4は、1対の本体101、102により形成される通路を上部から見た図である。
図5は、1対の本体101、102により形成される通路を通行方向から見た図である。
図4及び図5に示すように、本体101及び本体102は、LMの距離をおいて設置されている。通過物が撮像部5A及び撮像部5Bの撮像範囲内に存在している場合、即ち、人物が通路を通過している場合、本体101及び102の通路側に設置されている照明部1A及び1Bから射出される光が人物を照射する。
また、図4に示すように、照明部1A及び照明部1Bは、各照明部が対面する照明部と通路の通行方向において同じ位置に設置されている。
照明部1A及び1Bにより照明される通過物を撮像する場合、撮像した画像に輝点が写り込む。通過検出装置100は、画像に写り込んだ輝点に基づいて、本体101から通過物までの距離Laと、本体102から通過物までの距離Lbと、を後述する処理により検出する。通過検出装置100は、本体間の距離LM、本体101から通過物までの距離La、及び本体102から通過物までの距離Lbに基づいて、通過物の本体間方向における厚さLwを検出することができる。
図6は、図1乃至図5に示す通過検出装置100により撮像された画像について説明するための説明図である。なお、図6(A)に示す画像は、図4及び図5に示す撮像部5Aにより撮像された画像である。また、図6(B)に示す画像は、図4及び図5示す撮像部5Bにより撮像された画像である。
撮像部5A及び撮像部5Bにより撮像され、画像入力部7により入力された画像(入力画像)は、図6(A)及び図6(B)に示すように、X軸方向(横方向)2Nhorのピクセルと、Y軸方向(縦方向)2Nverのピクセルとにより構成される。入力画像には、通過物と、その通過物を照明部1A及び1Bから射出される光が照射することにより生じる輝点Qとが写り込んでいる。図6(A)及び図6(B)に示す点Fは、撮像部5A及び撮像部5Bの画面の中心点である。
図6(A)及び図6(B)に示すように、中心点Fより下側に、照明部1A及び1Bにより照明されている輝点Qが写り込んでいる。なお、照明部1A及び1Bは、それぞれ通過検出装置100の本体101の側面に複数並べられている為、1枚の画像に輝点Qが複数写りこんでいる。
なお、図4及び図5に示す例では、本体101から通過物までの距離のほうが、本体102から通過物までの距離に対して短い。この為、本体101に配置されている撮像部5Aにより撮像された画像、即ち、図6(A)に示す画像では、輝点Qが中心点Fから離れて写り込んでいる。また、本体102に配置されている撮像部5Bにより撮像された画像、即ち、図6(B)に示す画像では、輝点Qが中心点Fの近くに写り込んでいる。
上記したように、本体101及び102により形成される通路内に存在する通過物の位置に応じて、画像に写り込む輝点の座標が変化する。即ち、制御部9は、画像に写り込む輝点の座標に基づいて、通過検出装置100のそれぞれの本体から通過物までの距離を算出することができる。本体101と対象物との距離を逆算により求めることができる。
次に、通過検出装置100の本体から通過物までの距離の算出方法について詳細に説明する。本実施形態では、三角測距の原理を用いて本装置から通過物までの距離を求める方法について説明するが、距離を求める方法は、他の如何なる方法であってもよい。
まず、入力画像に対する処理について説明する。
図7は、図6に示す入力画像の上側画像に対して行う処理について説明するための説明図である。
図7は、図6に示す入力画像の上側画像に対して行う処理について説明するための説明図である。
図7(A)は、撮像部5Aまたは撮像部5Bにより撮像された画像の例を示す図である。
画像処理部8は、入力画像に対して、2値化処理を行う。即ち、画像処理部8は、図示しないメモリに記憶されている閾値と下側画像の各画素の値とを比較し、閾値未満の画素を「0(暗)」、閾値以上の画素を「1(明)」に置き換える。
なお、ここでは、照明部1A及び1Bからの照射光が通路を通過している通過物によって反射される箇所が「明」になり、その他の箇所が「暗」になるような閾値がメモリに設定されている。上記した2値化処理により、画像処理部8は、図7(A)に示す画像から図7(B)に示すような画像を抽出する。
画像処理部8は、2値化処理を行った画像に対して、ラベリング処理を行う。即ち、画像処理部8は、図7(B)に示す画像において「明」となっている画素でラベルを付加していない画素を一つ見つけ、ラベルを付加する。画像処理部8は、ラベルを付加した画素に連結している4近傍の画素のうちの「明」の画素に同じラベルを付加する。
この処理を画像全体に行うことにより、「明」の領域(輝点)をグループとして分類する。上記したラベリング処理により、図7(C)に示すようなデータが得られる。図7(C)は、ラベリング処理により画素毎に付加されたラベル情報の例を示す図である。図では3つの領域が照明位置として検出されている。
なお、本実施形態では、「明」の画素の4近傍の画素にラベルを付加するようにラベリング処理を行ったが、これに限定されない。ラベリング処理は、如何なる範囲で行われてもよい。照明のサイズ、照明の光の均一度、ノイズの影響などにより画素にばらつきが出る可能性があるため、ラベリング処理を行う範囲は、例えば、周囲8画素、または周囲24画素など、適宜設定することができる。
さらに、画像処理部8は、ラベリング処理を行った画像に基づいて、各グループの重心を算出する重心算出処理を行う。即ち、画像処理部8は、領域内の各画素の座標と画素数とに基づいて、各輝点の中心の座標(重心)を求める。
図7(D)は、ラベリング処理により分類された1つの領域を示す図である。図7(D)に示すように、分類された領域の中に5つの画素が存在している。この領域の重心の座標を(Xc、Yc)とし、領域内の各画素の座標を(Xi、Yi)とし、領域内の画素数をnとした場合、下記の数式1及び数式2が成り立つ。
上記の数式1及び数式2により、重心(Xc、Yc)を特定することができる。画像処理部8は、この特定した重心と、入力画像の中心点FとのX軸方向における距離N1を算出する。また画像処理部8は、特定した重心と、入力画像の中心点FとのY軸方向における距離N2を算出する。
次に、特定した輝点の座標に基づいて、通過検出装置100の本体から通過物までの距離を算出する方法について詳細に説明する。
図8は、通過検出装置100の各構成の配置の関係について説明するための説明図である。図8は、1対の本体101、102により形成される通路を上部から見た図である。なお、ここでは、撮像部5Aにより撮像された画像に基づいて通過検出装置100の本体101から通過物までの距離を算出することを前提として説明する。しかし、撮像部5Bにより撮像された画像に基づいて通過検出装置100の本体102から通過物までの距離を算出する場合でも、同様の処理により同様の結果を得ることができるため、説明を省略する。
図8に示すように、撮像部5Aと照明部1Aとは、通路の通行方向においてWsの距離を置いて設置されている。この照明部1Aは、本体101の通路側に複数設置されている照明部1Aのうちの1つである。照明部1Aの光軸は、撮像部5Aの光軸と通路の通行方向において異なるものであるとする。
撮像部5Aの水平方向における画角は、θhorである。また、本体101と本体102との距離はLMである。また、通過物において照明部1Aにより光が照射される箇所(輝点)Qと撮像部5Aとを結ぶ線と、撮像部5Aの光軸と、が成す角をθaとする。またさらに、撮像部5Aと照明位置Qとの水平方向における距離をLaとすると、下記の数式3が成り立つ。
tanθa=Ws/La・・・(数式3)
ここで、撮像部5Aの光軸方向のある点Fまでの距離をLcとし、距離Lcにおける光軸方向と直行する方向の面をフレーム面とする。また、撮像部5Aと点Qとを結ぶ線の延長線とフレーム面とが交わる点をQ´とする。この場合、点Q´と点Fとの距離Waは、下記の数式4のように表される。
Wa=Lc・tanθa・・・(数式4)
ここで、撮像部5Aの光軸とで1/2θhorの角度を成す直線とフレーム面とが交わる点をSとする。この場合、点Sと点Fとの距離(垂直方向の画像フレーム幅の1/2の距離)Whorは、下記の数式5のように表される。
Whor=Lc・tan(θhor/2)・・・(数式5)
また、この場合、入力画像のNhorとWhorとが対応し、N1とWaとが対応する為、次の数式6が成り立つ。
Wa/Whor=N1/Nhor・・・(数式6)
数式3乃至数式6をLaについて解くと、下記の数式7が得られる。
La=Ws・Nhor/N1・tan(θhor/2)・・・(数式7)
θhor及びWsは、照明部1A及び撮像部5Aの設置状態などの条件に基づく定数である。また、N1/Nhorは、画像から得られる値である。この為、通過検出装置100の制御部9は、撮像部5Aにより取得した画像に基づいて、本体101から通過物までの水平方向の距離Laを算出することができる。
tanθa=Ws/La・・・(数式3)
ここで、撮像部5Aの光軸方向のある点Fまでの距離をLcとし、距離Lcにおける光軸方向と直行する方向の面をフレーム面とする。また、撮像部5Aと点Qとを結ぶ線の延長線とフレーム面とが交わる点をQ´とする。この場合、点Q´と点Fとの距離Waは、下記の数式4のように表される。
Wa=Lc・tanθa・・・(数式4)
ここで、撮像部5Aの光軸とで1/2θhorの角度を成す直線とフレーム面とが交わる点をSとする。この場合、点Sと点Fとの距離(垂直方向の画像フレーム幅の1/2の距離)Whorは、下記の数式5のように表される。
Whor=Lc・tan(θhor/2)・・・(数式5)
また、この場合、入力画像のNhorとWhorとが対応し、N1とWaとが対応する為、次の数式6が成り立つ。
Wa/Whor=N1/Nhor・・・(数式6)
数式3乃至数式6をLaについて解くと、下記の数式7が得られる。
La=Ws・Nhor/N1・tan(θhor/2)・・・(数式7)
θhor及びWsは、照明部1A及び撮像部5Aの設置状態などの条件に基づく定数である。また、N1/Nhorは、画像から得られる値である。この為、通過検出装置100の制御部9は、撮像部5Aにより取得した画像に基づいて、本体101から通過物までの水平方向の距離Laを算出することができる。
次に、下側画像に基づいて、通過検出装置100の本体から通過物の距離を算出する他の方法について詳細に説明する。
図9は、通過検出装置100の各構成の配置の関係について説明するための説明図である。
図9に示すように、撮像部5Aは、垂直方向Dcamの高さに設置されている。撮像部5Aの垂直方向における画角は、それぞれθverである。撮像部5Aは、光軸が水平に対してθelの仰角を持つように設置されている。また、照明部1Aは、撮像部5AよりDsの距離だけ下方に設置されている。また、通過物において照明部1Aにより光が照射される箇所(輝点)Qと撮像部5Aとを結ぶ線と、水平とが成す角をθaとする。
ここで、撮像部5Aの光軸方向のある点Fまでの距離をLcとする。この距離Lcにおける撮像部5Aの光軸方向と直交する方向の面をフレーム面とする。また、撮像部5Aと輝点Qとを結ぶ線の延長線とフレーム面とが交わる線をQ´とする。ここで、点Fと点Q´との距離をDaとした場合、Daは次の数式8により表すことができる。
Da=Lc・tan(θel+θa)・・・(数式8)
また、ここで、撮像部5Aの光軸とで1/2θverの角度を成す直線とフレーム面とが交わる点をRとする。この場合、点Rと点Fとの距離(垂直方向の画像フレーム幅の1/2の距離)Dverは、下記の数式9のように表される。
Dver=Lc・(θver/2)・・・(数式9)
また、この場合、入力画像のNverとDverとが対応し、N2とDaとが対応する為、次の数式10が成り立つ。
Da/Dver=N2/Nver・・・(数式10)
数式8乃至数式10をLaについて解くと、下記の数式11が得られる。
La=Ds・(C・tanθel+1)/(C−tanθel)・・・(数式11)
なお、Cは、下記の数式12によりあらわされる。
C=N2・tan(θver/2)/Nver・・・(数式12)
θel、θver及びDsは、照明部1A及び撮像部5Aの設置状態などの条件に基づく定数である。また、N2/Nverは、画像から得られる値である。この為、通過検出装置100の制御部9は、撮像部5Aにより取得した画像に基づいて、本体101から通過物までの距離(輝点Qまでの水平方向の距離)Laを算出することができる。
Da=Lc・tan(θel+θa)・・・(数式8)
また、ここで、撮像部5Aの光軸とで1/2θverの角度を成す直線とフレーム面とが交わる点をRとする。この場合、点Rと点Fとの距離(垂直方向の画像フレーム幅の1/2の距離)Dverは、下記の数式9のように表される。
Dver=Lc・(θver/2)・・・(数式9)
また、この場合、入力画像のNverとDverとが対応し、N2とDaとが対応する為、次の数式10が成り立つ。
Da/Dver=N2/Nver・・・(数式10)
数式8乃至数式10をLaについて解くと、下記の数式11が得られる。
La=Ds・(C・tanθel+1)/(C−tanθel)・・・(数式11)
なお、Cは、下記の数式12によりあらわされる。
C=N2・tan(θver/2)/Nver・・・(数式12)
θel、θver及びDsは、照明部1A及び撮像部5Aの設置状態などの条件に基づく定数である。また、N2/Nverは、画像から得られる値である。この為、通過検出装置100の制御部9は、撮像部5Aにより取得した画像に基づいて、本体101から通過物までの距離(輝点Qまでの水平方向の距離)Laを算出することができる。
上記したように、通過検出装置100の制御部9は、撮像部5Aにより撮像した画像に基づいて輝点Qの重心点を特定する。制御部9は、特定した輝点Qの重心点の座標と、撮像部5A及び照明部1Aの設置条件とに基づいて、本体101と通過物との距離Laを算出することができる。
なお、撮像部5Aの光軸の角度は、少なくとも、照明部1Aの光軸と交差しない角度であれば、如何なる角度で配置されてもよい。
また、上記した方法により、本体101から通過物までの距離Laと、本体102から通過物までの距離Lbとを算出することにより、通過物の本体間方向の厚みLwを算出することができる。即ち、1対の本体101と本体102との間隔がLMであるので、通過物の本体間方向の厚さLwは、Lw=LM−(La+Lb)という式により求めることができる。これにより、例えば、カバンなどの厚さが薄いものを人であると誤認することを防ぐことができる。
上記したように、同一の照明について2通りの方法で本体から通過物までの距離を算出する例について説明したが、正確に距離を算出できない場合がある。例えば、輝点の間隔が狭い場合、または照明部1Aが連続照明である場合、対象物までの距離とその水平方向の位置の対応付けができない。そこで、図9において説明した方法を用いてLaを算出し、下記の数式13によりWsを逆算して図8に示す方法を用いることにより、距離Laを正確に算出することができる。
Ws=N1・tan(θhor/2)・La/Nhor・・・(数式13)
なお、上記した方法により通過物の本体間方向の厚みLwを算出する場合、LaとLbとが同じタイミングにおける本体から通過物までの距離である必要がある。しかし、撮像部5Aと撮像部5Bとで同時に画像を取得して通過物の厚さの検出を行う場合、検出のタイミングの間隔が開く可能性がある。
なお、上記した方法により通過物の本体間方向の厚みLwを算出する場合、LaとLbとが同じタイミングにおける本体から通過物までの距離である必要がある。しかし、撮像部5Aと撮像部5Bとで同時に画像を取得して通過物の厚さの検出を行う場合、検出のタイミングの間隔が開く可能性がある。
そこで、本実施形態の通過検出装置100は、撮像部5Aと撮像部5Bとで交互に撮像を行うように制御する。さらに、通過検出装置100は、連続的に撮像した画像に基づいて、2つのタイミングの中間のタイミングにおける本体から通過物までの距離を推定し、通過物の厚さを検出する処理に用いる。これにより、通過物の厚さを検出する周期を短くすることができる。
図10は、図1に示す撮像制御部6の構成例について説明するためのブロック図である。
図10に示すように。撮像制御部6は、パルスジェネレータ61、及び駆動信号生成回路62を備えている。
図10に示すように。撮像制御部6は、パルスジェネレータ61、及び駆動信号生成回路62を備えている。
パルスジェネレータ61は、周期的なパルス信号(クロックパルス)を生成する発信回路である。パルスジェネレータは、生成したクロックパルスを駆動信号生成回路62に供給する。
駆動信号生成回路62は、入力されるクロックパルスに基づいて、撮像部5A及び撮像部5Bを駆動するための駆動信号を生成する。
駆動信号生成回路62は、例えば、シフトレジスタなどにより構成される。駆動信号生成回路62は、端子A及び端子Bを備えている。端子Aは、撮像部5Aに接続されている。駆動信号生成回路62は、端子Aから駆動信号65Aを出力する。また、端子Bは、撮像部5Bに接続されている。駆動信号生成回路62は、端子Bから駆動信号65Bを出力する。
駆動信号生成回路62は、駆動信号65Aと駆動信号65Bとで位相が半周期ずれるような回路構成を有している。例えば、駆動信号生成回路62が、遅延フリップフロップ(以下、D−FFと称する)を備える構成である場合、端子Aは、D−FFの正出力端子に接続される。また、端子Bは、D−FFの反転出力端子に接続される。これにより、駆動信号生成回路62は、駆動信号65Aと、この駆動信号65Aと位相が半周期異なる駆動信号65Bとを生成する。
図11は、駆動信号生成回路62により生成された駆動信号65A及び駆動信号65Bについて説明するためのタイミングチャートである。
駆動信号65A及び駆動信号65Bは、同じ周期で位相が半周期異なる信号である。図11に示すように、駆動信号65Aは、タイミングt1からタイミングt3までを1周期(T)とする信号である。タイミングt2は、タイミングt1とタイミングt3との中間である。即ち、タイミングt1及びタイミングt3と、タイミングt2との間隔は、駆動信号65Aの半周期(T/2)に相当する。
駆動信号65A及び駆動信号65Bは、同じ周期で位相が半周期異なる信号である。図11に示すように、駆動信号65Aは、タイミングt1からタイミングt3までを1周期(T)とする信号である。タイミングt2は、タイミングt1とタイミングt3との中間である。即ち、タイミングt1及びタイミングt3と、タイミングt2との間隔は、駆動信号65Aの半周期(T/2)に相当する。
駆動信号65Bは、タイミングt2からタイミングt4までを1周期(T)とする信号である。タイミングt3は、タイミングt2とタイミングt4との中間である。即ち、タイミングt2及びタイミングt4と、タイミングt3との間隔は、駆動信号65Aの半周期(T/2)に相当する。
図12は、図11に示す駆動信号により駆動される撮像部5A及び撮像部5Bにより撮像される画像の例について説明するための説明図である。
駆動信号65Aにより駆動される撮像部5Aは、タイミングt1において図12Aに示す画像を撮像する。また、撮像部5Aは、タイミングt3において図12Bに示す画像を撮像する。またさらに、駆動信号65Bにより駆動される撮像部5Bは、タイミングt2において、図12Cに示す画像を撮像する。
通過検出装置100の制御部9は、図12Aに示す画像に基づいて、タイミングt1における本体101から通過物までの距離La1を算出する。また、制御部9は、図12Bに示す画像に基づいてタイミングt3における本体101から通過物までの距離La3を算出する。またさらに、制御部9は、図12Cに示す画像に基づいてタイミングt2における本体102から通過物までの距離Lb2を算出する。
ここで、制御部9は、通過物の本体間方向における厚さLwを算出する為に、タイミングt2における本体101から通過物までの距離La2を推測する補完処理を行う。この場合、制御部9は、補完処理部として機能する。
本体101と通過物との距離Laが、タイミングt1からタイミングt3までの間で直線的に変化すると過程してタイミングt2における本体101から通過物までの距離La2を推測する。即ち、制御部9は、タイミングt1における距離La1とタイミングt3における距離La3との中間の値を距離La2として通過物の厚さを算出する処理に用いる。この場合、通過物の本体間方向における厚さLwは、次の数式14により示すことができる。
Lw=LM−((La1+La3)/2+Lb2)・・・(数式14)
上記した処理により、タイミングt2における通過物の本体間方向における厚さLwを算出することができる。この処理を連続的に行うことにより、従来より短い間隔で通過物の厚さの検出を行う事ができる。
上記した処理により、タイミングt2における通過物の本体間方向における厚さLwを算出することができる。この処理を連続的に行うことにより、従来より短い間隔で通過物の厚さの検出を行う事ができる。
図13は、図1に示す通過検出装置100の動作について説明するためのフローチャートである。
まず、通過検出装置100は、撮像部5A及び撮像部5Bにより画角内の画像を取得する(ステップS11)。
まず、通過検出装置100は、撮像部5A及び撮像部5Bにより画角内の画像を取得する(ステップS11)。
通過検出装置100の画像処理部8は、撮像した画像に対して、2値化処理を行う(ステップS12)。即ち、画像処理部8は、閾値と入力画像の各画素の値とを比較し、閾値未満の画素を「暗」、閾値以上の画素を「明」に置き換える。
画像処理部8は、2値化を施した画像に対してラベリング処理を行う(ステップS13)。即ち、画像処理部8は、隣接する「明」の画素に同じラベルを付する処理を、2値化処理を施した画像全体に施す。
画像処理部8は、ラベリング処理を施した画像に基づいて、各グループの重心点を算出する重心算出処理を行う(ステップS14)。即ち、画像処理部8は、領域内の各画素の座標と画素数とに基づいて、輝点Qの中心の座標(重心点)を求める。
次に、通過検出装置100の制御部9は、算出した輝点Qの重心点の座標に基づいて本体と通過物との距離を算出する(ステップS15)。
制御部9は、算出した距離に基づいて、通過物の本体間方向における厚さLwを算出する(ステップS16)。即ち、制御部9は、上述した補完処理により各タイミングにおける両本体からの距離をそれぞれ算出する。制御部9は、本体間の距離と算出した距離とに基づいて、通過物の本体間方向における厚さLwを算出する。
制御部9は、処理結果(距離La、距離Lb、及び厚さLwなど)を、画像処理部8内のRAM(ランダムアクセスメモリ)に書き込み(ステップS17)、処理を終了する。
上記したように、通過検出装置100は、第1の本体101に設置された撮像部5Aと、第2の本体102に設置された撮像部5Bとにより交互に画像を撮像する。通過検出装置100は、第2の本体102の撮像部5Bの撮像タイミングにおける本体101から通過物までの距離を前後のタイミングにおける結果から推定し、通過物の厚さLwを算出する。これにより、通過検出装置100は、従来より短い間隔で通過物の厚さLwの検知を行う事ができる。この結果、簡易な構成で、より高い精度で通過物を検出することができる通過検出装置を提供することができる
なお、上記した例では、通過物と本体との距離が直線的に変化すると過程して説明した。しかし、通過物が不規則な動きをした場合、正確に検出を行う事ができない可能性がある。この場合、通過検出装置100は、エラーを出力してしまう。そこで、通過検出装置100は、上記した処理により検出した通過物の厚さに基づいて、通過物の特性を検出することにより、エラーを出力することを防ぐことができる。
なお、上記した例では、通過物と本体との距離が直線的に変化すると過程して説明した。しかし、通過物が不規則な動きをした場合、正確に検出を行う事ができない可能性がある。この場合、通過検出装置100は、エラーを出力してしまう。そこで、通過検出装置100は、上記した処理により検出した通過物の厚さに基づいて、通過物の特性を検出することにより、エラーを出力することを防ぐことができる。
図14は、通過物の特性を検出する例について説明するための説明図である。
通過検出装置100の制御部9は、連続的に検出した通過物の厚さに基づいて、通過物の厚さの最大値及び最小値を特定する。例えば、制御部9は、初回から数回目までの厚さの検出の結果を内部のメモリに記憶する。制御部9は、メモリに記憶した検出結果の最大値と最小値とを特定する。
制御部9は、これ以降、通過物の厚さを検出する毎に、検出結果が特定した最小値以上最大値未満であるか否か判定する。検出結果が最小値未満である場合、制御部9は、検出結果を最小値と等しい値に補正する。また、検出結果が最大値以上である場合、制御部9は、検出結果を最大値と等しい値に補正する。この場合、制御部9は、検出結果補正手段として機能する。
また、初回から数回目までの厚さの検出の結果から平均値を算出し、この平均値から最大値及び最小値を算出する構成であってもよい。この場合、平均値から最大値及び最小値までの値の振れ幅を予め設定する必要がある。
上記の構成を有する場合、制御部9は、あるタイミングにおいて検出した通過物の本体間方向における厚さLw1、Lw2、及びLw3がそれぞれ最小値以上であり、最大値未満であるか否か判定する。検出結果が、最小値以上最大値未満の範囲をはずれる場合、制御部9は、値の補正を適宜行う。
なお、上記した実施形態では、通過検出装置100は、一方の本体101に撮像部5A及び照明部1Aを備え、他方の本体102に撮像部5B及び照明部1Bを備えているとして説明したが、この構成に限定されない。例えば、照明部1A及び1Bの数をさらに増やしてもよい。
図15は、通過検出装置100の他の例の概観を示す図である。図15に示すように、通過検出装置100の本体101は、照明部1Aを複数列備えている。また、通過検出装置100の本体102は、照明部1Bを複数列備えている。即ち、通過検出装置100は、それぞれの本体の異なる高さにそれぞれ水平に配列された複数の照明部1A及び1Bを備えている。このように照明部1A及び1Bを複数列配列することにより、通過検出装置100は、異なる高さで通過物と本体との距離を検出することができる。
図16は、通過検出装置100のさらに他の例の概観を示す図である。図16に示すように、通過検出装置100は、照明部として、ライン状の連続的な平行照明11A及び11Bを備えている。このように照明部として平行照明11A及び11Bを用いることにより、水平方向の分解能を上げることができる。
なお、上記した実施形態では、撮像部5A及び撮像部5Bは、ノンインターレース方式のカメラとして説明したがこれに限定されない。インターレース方式のカメラを用いる場合であっても、本発明を実現することができる。
図17は、本発明の一実施形態に係る通過検出装置100の他の構成例について説明するためのブロック図である。なお、図1に示す通過検出装置100の各ブロックと同じ構成には同じ参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図17に示すように、通過検出装置100は、照明部1A、照明部1B、照明制御部4、撮像部5C、撮像部5D、撮像制御部6、画像入力部7、画像処理部8、および制御部9などを備えている。撮像制御部6、画像入力部7、画像処理部8、及び制御部9は、バス10などを介して互いに接続されている。
撮像部5Cは、通過検出装置100の本体101に設置される。また、撮像部5Dは、通過検出装置100の本体102に設置される。
撮像部5C及び撮像部5Dは、例えば、CCD、またはCMOSなどのエリアイメージセンサを備えたインターレース方式のカメラなどをそれぞれ備えている。撮像部5C及び撮像部5Dは、レンズなどの光学系により受光した光をエリアイメージセンサに結像させる。上記のエリアイメージセンサの各画素は、受光した光を電気信号、即ち画像に変換し、ディジタル信号として出力する。
なお、撮像部5C及び撮像部5Dは、インターレース方式のカメラである為、1周期中に2回撮像を行う。即ち、撮像部5C及び撮像部5Dは、駆動信号が入力された場合、まず、奇数フィールドに配列された画素により撮像を行う。半周期経過後、撮像部5C及び撮像部5Dは、偶数フィールドに配列された画素により撮像を行う。なお、撮像部5C及び撮像部5Dの設置位置及び角度などの条件は、撮像部5A及び撮像部5Bと同様である。
撮像制御部6は、撮像部5C及び撮像部5Dによる撮像のタイミングをそれぞれ制御する。撮像制御部6の構成を図18に示す。
図18は、図17に示す通過検出装置100の撮像制御部6の構成例について説明するためのブロック図である。
図18に示すように。撮像制御部6は、パルスジェネレータ61、及び駆動信号生成回路62を備えている。
駆動信号生成回路62は、入力されるクロックパルスに基づいて、撮像部5C及び撮像部5Dを駆動するための駆動信号を生成する。
駆動信号生成回路62は、例えば、シフトレジスタなどにより構成される。駆動信号生成回路62は、端子C及び端子Dを備えている。端子Cは、撮像部5Cに接続されている。駆動信号生成回路62は、端子Cから駆動信号65Cを出力する。また、端子Dは、撮像部5Dに接続されている。駆動信号生成回路62は、端子Dから駆動信号65Dを出力する。
駆動信号生成回路62は、駆動信号65Cと駆動信号65Dとで位相が1/4周期ずれるような回路構成を有している。例えば、駆動信号生成回路62が、直列に接続された複数のD−FFを備える構成である場合、端子Cは、1段目のD−FFの正出力端子に接続される。また、端子Dは、2段目のD−FFの正出力端子に接続される。これにより、駆動信号生成回路62は、駆動信号65Cと、この駆動信号65Cと位相が1/4周期異なる駆動信号65Dとを生成する。
図19は、駆動信号生成回路62により生成された駆動信号65C及び駆動信号65Dについて説明するためのタイミングチャートである。
駆動信号65C及び駆動信号65Dは、同じ周期で位相が1/4周期異なる信号である。図11に示すように、駆動信号65Cは、タイミングt1からタイミングt5までを1周期(T)とする信号である。タイミングt1−タイミングt6は、全て等間隔である。即ち、タイミングt1とタイミングt2との間隔は、駆動信号65Cの1/4周期に相当する。駆動信号65Dは、タイミングt2からタイミングt6までを1周期(T)とする信号である。
駆動信号65C及び駆動信号65Dは、同じ周期で位相が1/4周期異なる信号である。図11に示すように、駆動信号65Cは、タイミングt1からタイミングt5までを1周期(T)とする信号である。タイミングt1−タイミングt6は、全て等間隔である。即ち、タイミングt1とタイミングt2との間隔は、駆動信号65Cの1/4周期に相当する。駆動信号65Dは、タイミングt2からタイミングt6までを1周期(T)とする信号である。
駆動信号65Cにより駆動される撮像部5Cは、タイミングt1において奇数フィールドの画像を撮像する。また、撮像部5Cは、タイミングt3において偶数フィールドの画像を撮像する。またさらに、撮像部5Cは、タイミングt5において奇数フィールドの画像を撮像する。
駆動信号65Dにより駆動される撮像部5Dは、タイミングt2において奇数フィールドの画像を撮像する。また、撮像部5Dは、タイミングt4において偶数フィールドの画像を撮像する。
通過検出装置100の制御部9は、偶数フィールドの画像と奇数フィールドの画像の分離を行う。制御部9は、分離したそれぞれの画像に基づいて、本体101から通過物までの距離を算出する。
ここで、制御部9は、通過物の本体間方向における厚さを算出する為に、タイミングt4における本体101から通過物までの距離を推測する補完処理を行う。
本体101と通過物との距離が、タイミングt3からタイミングt5までの間で直線的に変化すると過程してタイミングt4における本体101から通過物までの距離を推測する。即ち、制御部9は、タイミングt3における距離とタイミングt5における距離との中間の値を用いて通過物の厚さを算出する。
上記した処理により、両本体101及び102のいずれかにより撮像を行ったタイミングにおける通過物の本体間方向における厚さを算出することができる。この処理を連続的に行うことにより、従来より短い間隔で通過物の厚さの検出を行う事ができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1A…照明部、1B…照明部、4…照明制御部、5A…撮像部、5B…撮像部、5C…撮像部、5D…撮像部、6…撮像制御部、7…画像入力部、8…画像処理部、9…制御部、11…平行照明、61…パルスジェネレータ、62…駆動信号生成回路、100…通過検出装置、101…本体、102…本体。
Claims (6)
- 対面して設けられる第1及び第2の本体間に形成される通路を通過する通過物を検出する通過検出装置であって、
前記第1の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第1の画像を撮像する第1の撮像部と、
前記第2の本体の通路側に仰角を持って設けられ、通路側の所定範囲の第2の画像を撮像する第2の撮像部と、
前記第1の撮像部による撮像のタイミングと前記第2の撮像部による撮像のタイミングとをそれぞれ個別に制御する撮像制御部と、
前記第1の撮像部により撮像した第1の画像と前記第2の撮像部により撮像した第2の画像とのそれぞれに基づいて、前記通過物の通過状態を検出する検出部と、
を具備することを特徴とする通過検出装置。 - 前記第1及び第2の撮像部は、ノンインターレース方式のカメラを具備し、
前記撮像制御部は、周期性を有する第1の駆動信号と、前記第1の駆動信号と同じ周期を有し位相が半周期異なる第2の駆動信号とを生成し、前記第1の駆動信号により前記第1の撮像部を制御し、前記第2の駆動信号により前記第2の撮像部を制御することを特徴とする請求項1に記載の通過検出装置。 - 前記第1及び第2の撮像部は、インターレース方式のカメラを具備し、
前記撮像制御部は、周期性を有する第1の駆動信号と、前記第1の駆動信号と同じ周期を有し位相が四半周期異なる第2の駆動信号とを生成し、前記第1の駆動信号により前記第1の撮像部を制御し、前記第2の駆動信号により前記第2の撮像部を制御することを特徴とする請求項1に記載の通過検出装置。 - 水平に光を射出する角度で前記第1及び第2の本体の前記第1及び第2の撮像部より下部に前記通路の通行方向に沿って複数設置されている照明部をさらに具備し、
前記検出部は、前記第1及び第2の画像に写り込んでいる前記複数の照明部により照明される複数の輝点のうちの何れか1つの座標に基づいて、前記第1及び第2の本体から通過物までの本体間方向の距離を検出することを特徴とする請求項1に記載の通過検出装置。 - 前記検出部は、前記第2の撮像部による撮像のタイミングにおける前記第1の本体から通過物までの本体間方向における距離を推測する補完処理部を具備し、
前記検出部は、前記第2の画像に基づいて算出した距離と、前記補完処理部により推測した距離と、前記第1及び第2の本体間の距離に基づいて、前記通過物の本体間方向における厚さを検出することを特徴とする請求項4に記載の通過検出装置。 - 前記検出部により検出した前記通過物の厚さの情報に基づいて、前記通過物の厚さの最大値及び最小値を特定し、特定した最大値及び最小値に基づいて前記検出部による前記通過物の厚さの検出結果を補正する補正手段をさらに具備することを特徴とする請求項5に記載の通過検出装置。
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JP2009053719A JP2010210265A (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 通過検出装置 |
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Cited By (3)
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WO2021149218A1 (ja) * | 2020-01-23 | 2021-07-29 | 日本電気株式会社 | 物体認識装置 |
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-
2009
- 2009-03-06 JP JP2009053719A patent/JP2010210265A/ja not_active Withdrawn
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