JP2010209958A - 流体輸送用可撓管 - Google Patents

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【課題】 内部を流れる流体に含まれる腐食性ガス等により、金属補強層の劣化や腐食を簡易な構造で防止できる流体輸送用可撓管を提供する。
【解決手段】 座床層5aの外周には、遮硫層7が設けられる。遮硫層7は、インターロック管3内を流れる流体からの硫黄分を遮蔽する。遮硫層7は、樹脂に微粒子である硫化物トラップ材が添加されたものである。硫化物トラップ材としては、流体内の硫黄分と反応する前後において、難水油溶性を示し、硫黄分との反応により生成する硫化物が長期にわたって非常に安定であり、樹脂との相溶性が良く均一に分散可能であり、かつ、硫黄分との反応速度が十分に速ければ良く、例えば、亜鉛、アンチモン、鉛、鉄およびカドミニウム系の金属またはこれらの金属化合物、またはこれらの複合体を用いることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、海底油田等から産出した油やガスを輸送するための流体輸送用可撓管に関するものである。
従来、海底油田から算出する油は、流体輸送用可撓管によって浮遊式石油生産設備まで輸送される。可撓管には、耐内圧特性や液密性、防水性等が要求されている。
このような流体輸送用可撓管としては、例えば、最内層に、可撓性に優れ、耐外圧および敷設時の耐側圧補強に優れるステンレス製のインターロック管を用い、その外周部に、耐油性に優れ、液密性に優れるプラスチック内管が設けられ、さらにその外周に耐内圧補強としての金属製内圧補強層および軸方向補強としての金属製軸力補強層が設けられ、最外層に防水層としてのプラスチックシースが設けられ、軸力補強層には等価比重1.0以下の軽量平型材を介在させ、平型補強層の炭素含有率を規定した可撓性流体輸送管がある(特許文献1)。
特開平7−156285号公報
しかし、通常、海底から汲み上げる原油成分には、腐食性ガスである硫化水素が多量に(数10ppm以上)含まれる場合がある。このような硫化水素の含有率が高い原油を、特許文献1のような可撓性流体輸送管で輸送すると、硫化水素がプラスチック内管から径方向に漏えいし、プラスチック内管外周部の金属製補強層を腐食させる恐れがある。このように、従来の可撓性流体輸送管は、長期耐久性に対して問題がある場合がある。
しかし、金属製補強層の耐食性を向上させたのではコスト増となり、より簡易に硫化水素による腐食を防止する方法が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、内部を流れる流体に含まれる腐食性ガス等により、金属補強層の劣化や腐食を簡易な構造で防止できる流体輸送用可撓管を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明は、可撓性を有する管体と、前記管体の外周に設けられた遮硫層と、前記遮硫層の外周に設けられた補強層と、前記補強層の外周に設けられた保護層と、を具備し、前記遮硫層は、硫黄および/または硫化物と反応可能な硫化物トラップ材を含有する樹脂層であることを特徴とする流体輸送用可撓管である。
前記遮硫層と前記補強層との間には、さらに、前記遮硫層と前記補強層との間のすべりを良くするための樹脂製の滑層が設けられることが望ましい。前記硫化物トラップ材は、亜鉛、アンチモン、鉛、鉄、カドミニウム系いずれかの金属、またはこれらの金属化合物、またはこれらの複合体のいずれかであることが望ましい。
前記遮硫層はポリエチレンに前記硫化物トラップ材が添加されたものであり、前記遮硫層の厚みは2mm以上であることが望ましい。
前記管体と前記遮硫層との間には、さらに内管が設けられてもよく、この場合、前記内管はポリアミド系樹脂製であってもよい。
前記遮硫層の内周部には、前記管体内部を流れる流体に含まれる硫黄分と前記硫化物トラップ材とが反応することにより反応層が形成可能であり、前記反応層における硫黄分の拡散係数が、前記反応層以外の前記遮硫層における硫黄分の拡散係数よりも小さいことが望ましい。
本発明によれば、管体と補強層との間に硫化物トラップ材を含有する遮硫層が設けられるため、管体内部を流れる流体から硫化水素などの硫化物が外部の補強層へ到達することを防止でき、このため、補強層の腐食を防止することができる。
また、ポリエチレンに硫化物トラップ材を添加した場合、トラップ材の種類等にもよるが、遮硫層の厚みが2mm以上であれば、硫化水素を長期にわたって確実に遮蔽することができる。
さらに、遮硫層と管体との間に内管を設ければ、遮硫層が直接内部を流れる油等の流体とは接触しないため、遮硫層の耐油性等が不要となる。このため、硫化層の樹脂材料として、主に硫化物トラップ材との相溶性等を考慮して選択することができる。
また、樹脂に硫化物トラップ材を含有させると、硫化物トラップ材と流体からの硫化物(硫黄分)とが反応して安定な反応物を生成する。安定な反応物は緻密な結晶構造を有し、硫黄の拡散係数を樹脂の場合と比較して著しく低下させる。このため、遮硫層と流体中の硫黄分とが反応することで、遮硫層の内周部には、緻密な反応層が形成される。すなわち、流体中の硫黄分によって遮硫層の面方向に緻密な反応層を形成するとともに、径方向へは自らが形成した反応層によって拡散が防止される。このため径方向への硫黄分の拡散を確実に防止することができる。したがって、硫黄分が補強層へ漏えいすることがない。
本発明によれば、内部を流れる流体に含まれる腐食性ガス等により、金属補強層の劣化や腐食を簡易な構造で防止できる流体輸送用可撓管を提供することができる。
可撓管1を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図。 遮硫層7の機能を示す図。 可撓管20を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図。 遮硫層7の機能を示す図。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、可撓管1を示す図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は断面図である。可撓管1は主に、管体であるインターロック管3、座床層5a、5b、遮硫層7、周方向補強層9、軸方向補強層11、保護層13等から構成される。
インターロック管3は、可撓管1の最内層に位置し、外圧に対する座屈強度に優れ、耐食性も良好なステンレス製である。インターロック管3はテープを断面S字形状に成形させてS字部分で互いに噛み合わせて連結されて構成され、可撓性を有する。なお、インターロック管3に代えて、同様の可撓性を有し、座屈強度等に優れる管体であれば、他の態様の管体を使用することも可能である。
インターロック管3の外周には、必要に応じて座床層5aが設けられる。座床層5aは、インターロック管3の外周の凹凸形状を略平らにならすための層であり、インターロック管3の可撓性に追従して変形可能である。すなわち、座床層5aは、例えば不織布等のようにある程度の厚みを有し、インターロック管3外周の凹凸のクッションとしての役割を有する。
座床層5aの外周には、遮硫層7が設けられる。遮硫層7は、インターロック管3内を流れる流体からの硫黄分を遮蔽する。遮硫層7は、樹脂に微粒子である硫化物トラップ材が添加されたものである。樹脂としては、水や薬品等の透過率が低く、後述する硫化物トラップ材を多く含有可能な相溶性を有しており、その他流体輸送用管体に用いられる上で必要な物理特性を有していれば良く、例えばポリエチレンやポリアミド系樹脂を使用することができる。
硫化物トラップ材としては、流体内の硫黄分と反応する前後において、難水油溶性を示し、硫黄分との反応により生成する硫化物が長期にわたって非常に安定であり、樹脂との相溶性が良く均一に分散可能であり、かつ、硫黄分との反応速度が十分に速ければ良く、例えば、亜鉛、アンチモン、鉛、鉄、カドミニウム系いずれかの金属、またはこれらの金属化合物、またはこれらの複合体を用いることができる。
可撓管1の硫化物トラップ材として効率良く機能させるためには、樹脂材料や硫化物トラップ材の種類にもよるが、例えば樹脂に対して5〜60質量部程度の硫化物トラップ材を添加することが望ましく、さらに望ましくは10〜40質量部である。硫化物トラップ材の添加量が少ないと、遮硫層としての機能が低くなり、また、硫化物トラップ材の添加量が多すぎると、管体の可撓性が悪化し、またコストの点からも望ましくないためである。
遮硫層7の外周には、周方向補強層9が設けられる。周方向補強層9は、主にインターロック管3内を流れる流体の内圧等に対する補強層である。周方向補強層9は、例えば断面C形状または断面Z形状等の金属製のテープ等を互いに向かい合うように、かつ、互いに軸方向に重なり合うように短ピッチで巻きつけられて形成される。なお、周方向補強層9は、上述のように金属テープが所定ピッチで巻きつけられた構成であり、インターロック管3の曲げ変形等に追従可能である。なお、遮硫層7と周方向補強層9との間には、必要に応じて滑層を設けてもよい。滑層としては例えば樹脂テープを遮硫層7の外周に巻き付ければよい。遮硫層7は硫化物トラップ材が添加されると硬くなるため、金属層である周方向補強層9との界面での接触により、可撓管1の曲げ時などに周方向補強層9が傷ついたり、クラックや摩耗等が生じる恐れがあるためである。樹脂テープとしては、周方向補強層9とのすべりが良ければ良く、例えばポリエステルテープが使用できる。
周方向補強層9の外周には、軸方向補強層11が設けられる。軸方向補強層11は、主にインターロック管3が可撓管1の軸方向へ変形する(伸びる)ことを抑えるための補強層である。軸方向補強層11は、例えば平型断面形状の金属製補強材をロングピッチで2層交互巻きして形成される。軸方向補強層11は、インターロック3の可撓性に追従して変形可能である。
なお、周方向補強層9と軸方向補強層11との間にポリエチレン製等の樹脂テープを巻き付けてもよい。金属補強部材同士が可撓管1の変形に追従する際に擦れて、摩耗することを防止するためである。同様に、軸方向補強層11の2層巻きの層間に樹脂テープを巻き付けてもよい。なお、以後、特に説明がない場合には、周方向補強層9および軸方向補強層11を総称して補強層と称する。
軸方向補強層11の外周には、必要に応じて座床層5bが設けられる。座床層5bは、軸方向補強層11の外周の凹凸形状を略平らにならすための層であり、インターロック管3の可撓性に追従して変形可能である。なお、座床層5bは座床層5aと同様の構成であるため、説明を省略する。
座床層5bの外周には、保護層13が設けられる。保護層13は、例えば海水等が補強層へ浸入することを防止するための層である。保護層13は、例えばポリエチレン製やポリアミド系合成樹脂製等が使用できる。以上のように、可撓管1を構成する各層は、それぞれ可撓管1の曲げ変形等に追従し、可撓性を有する。
次に、遮硫層7の機能について説明する。図2は、可撓管1の断面を示す図である。インターロック管3内には、油等の流体が流れている。前述の通り、油等には、硫化水素などの硫化物が含まれている場合がある。
また、インターロック管3は、液密性・気密性を有しないため、図2(a)に示すように、通常インターロック管3の外周部に設けられる遮硫層7が流体と接する。すなわち、流体中の硫黄分が遮硫層7へ接触する(図中矢印A)。流体に含まれる硫黄分が遮硫層7と接触すると、遮硫層中の硫化物トラップ材と硫黄分とが反応し、安定な硫化物を生成する。
例えば、流体中の硫黄分S2−と硫化物トラップ材M2+とが反応して、MSなる安定な硫化物を生成する。なお、硫化物トラップ材は2価である必要はなく、Sと安定な硫化物を生成可能であれば、他の金属(および金属間化合物)であってもよい。
生成された硫化物は、緻密な結晶構造を有し、図2(b)に示すように、遮硫層7の内周側に遮硫部である反応層15を形成する。反応層15は、安定かつ緻密な硫化物で構成されるため、反応層15中での硫黄分(硫黄および硫化物)の拡散係数は極めて小さくなる。
すなわち、反応層15以外の部位での遮硫層7中の硫黄分の拡散係数と比較して、反応層15中の硫黄分の拡散係数は極めて小さい。したがって、ある程度の厚さの反応層15が形成されると、それ以上は遮硫層7の径方向(厚さ方向)へ反応層15が成長することが抑制される。すなわち、反応層15は、遮硫層7の軸方向(すなわち遮硫層7の内周面方向)へ広がるように形成される。
このように、遮硫層7は流体中からの硫黄分と反応することで、硫黄分の浸透を防止する反応層15を自ら形成し、反応層15が遮硫層7の内周部に層状に形成されるため、反応層15の形成によって確実に硫黄分の遮硫層7外部への漏えい(すなわち遮硫層7中での硫黄分の径方向への移動)を防止することができる。
なお、反応層15の厚さは、樹脂材料および硫化物トラップ材の種類等の影響を受け、また、同じ材種であっても、硫化物トラップ材の添加量によって変化する。
たとえば、ベース樹脂として、低密度ポリエチレンを用いた場合と高密度ポリエチレンを用いた場合とでは、水の透過率のより小さい高密度ポリエチレンを用いた方が、反応層15の厚さは薄くなる。同様に、低密度ポリエチレンを用いた場合と可塑化ポリ塩化ビニルを用いた場合とでは、水の透過率のより大きな可塑化ポリ塩化ビニルを用いた方が、反応層15の厚さは厚くなる。
また、硫化物トラップ材の添加量を増やすと反応層15の厚みは薄くなり、硫化物トラップ材の添加量を減らすと反応層15の厚みは厚くなる。このように、反応層15の厚さは種々の条件によって異なるが、例えば可塑化ポリ塩化ビニルを用いて、硫化物トラップ材を40重量部程度含有させるとすると、硫黄分の拡散を確実に防止することができる反応層15を形成させるためには、遮硫層7を2mm以上とすれば良く、望ましくは2〜3mmである。遮硫層7の厚さが厚すぎると、可撓性の悪化や重量アップ、コストアップ等を招くためである。
以上説明したように、第1の実施形態にかかる可撓管1によれば、補強層の内側に遮硫層7が設けられるため、内部を流れる流体に含まれる硫黄分と遮硫層7内に含まれる硫化物トラップ材とが反応することで、安定かつ緻密な反応層15を形成することができる。このため、流体に含まれる硫黄分が遮硫層7内に浸透し、補強層へ漏えいすることによる補強層の腐食を防止することができる。
反応層15内は、緻密な結晶構造を有するため、硫黄分(硫化物含む)の拡散係数が極めて小さく、反応層15がある程度以上の厚さとなると、それ以上の反応層15の厚さ方向の成長は止まり、反応層15が遮硫層7の内面前面に均一に形成されると、それ以降は流体からの硫黄分および反応層15中の硫化物等が遮硫層7の外方へ拡散することがない。したがって、長期にわたって確実に硫黄分が補強層へ漏えいすることを防止することができる。
特に、遮硫層7の厚みが2mm以上であるため、流体中の硫黄分と硫化物トラップ材とが反応して形成される反応層15の厚みが十分確保でき、硫黄分が遮硫層7の外部へ漏えいすることを確実に防止することができる。また、可撓管1を深海などの低温域等で使用した場合にも、遮硫層7が内部の保温効果に役立つため、流体の流動性の悪化を防止することができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態において、図1に示す可撓管1等と同一の機能を果たす構成要素には、図1と同一番号を付し、重複した説明を避ける。
図3は、第2の実施の形態にかかる可撓管20を示す図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は断面図である。可撓管20は、可撓管1に対して更に内管21を有する点で異なる。可撓管20は、遮硫層7の内周面に内管21が設けられる。
内管21は、インターロック管3内の流体が直接遮硫層7と接触することを防止する。内管21は、可撓性を有し、また、流体と直接接触することから、耐油性に優れる材質が望ましく、例えばポリアミド系樹脂製のものが使用できる。この場合、遮硫層7の樹脂材質としては、耐油性を考慮する必要がないため、硫化物トラップ材と相溶性を有し、より多くの硫化物トラップ材を含有させることが可能なポリエチレン製とすることが望ましい。
なお、内管21は、流体と遮硫層7との直接の接触を防止でき、液密性を確保できれば良い。内管21の厚さとしては、可撓性等を考慮すると、薄い方が望ましい。
図4は、図2と同様に、内管21を有する場合における遮硫層7の機能を示す図である。図4(a)に示すように、インターロック管3内を流れる流体は、内管21と接し、流体が直接遮硫層7と接触することはない。一方、流体中の硫黄分は、内管21内を容易に拡散し、遮硫層7へ到達する(図中矢印A)。
遮硫層7に到達した硫黄分は、遮硫層7中の硫化物トラップ材と反応し、図4(b)に示すように、遮硫層7の内周部に遮硫部である反応層15を形成する。反応層15は、前述の通り、安定かつ緻密な硫化物で構成されるため、反応層15中での硫黄分(硫黄および硫化物)の拡散係数は極めて小さくなる。したがって、遮硫層7は流体中からの硫黄分と反応することで、硫黄分の浸透を防止する反応層15を自ら形成し、反応層15の形成によって確実に硫黄分が遮硫層7外部への漏えいすることを防止することができる。
第2の実施の形態にかかる可撓管20によれば、可撓管1と同様の効果を得ることができる。また、遮硫層7の内周に内管21を設けることで、油等の流体と接触する内管21には耐油性に優れる、例えばポリアミド系樹脂を用いることができ、遮硫層7には、硫化物トラップ材を多く含有させることが可能な、例えばポリエチレンを使用することができる。したがって、流体および硫黄分の漏えいを確実に防止することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、20………可撓管
3………インターロック管
5a、5b………座床層
7………遮硫層
9………周方向補強層
11………軸方向補強層
13………保護層
21………内管

Claims (7)

  1. 可撓性を有する管体と、
    前記管体の外周に設けられた遮硫層と、
    前記遮硫層の外周に設けられた補強層と、
    前記補強層の外周に設けられた保護層と、
    を具備し、
    前記遮硫層は、硫黄および/または硫化物と反応可能な硫化物トラップ材を含有する樹脂層であることを特徴とする流体輸送用可撓管。
  2. 前記遮硫層と前記補強層との間には、さらに、前記遮硫層と前記補強層との間のすべりを良くするための樹脂製の滑層が設けられることを特徴とする請求項1記載の流体輸送用可撓管。
  3. 前記硫化物トラップ材は、亜鉛、アンチモン、鉛、鉄、カドミニウム系いずれかの金属、またはこれらの金属化合物、またはこれらの複合体のいずれかであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体輸送用可撓管。
  4. 前記遮硫層はポリエチレンに前記硫化物トラップ材が添加されたものであり、前記遮硫層の厚みは2mm以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の流体輸送用可撓管。
  5. 前記管体と前記遮硫層との間には、さらに内管が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の流体輸送用可撓管。
  6. 前記内管はポリアミド系樹脂製であることを特徴とする請求項5記載の流体輸送用可撓管。
  7. 前記遮硫層の内周部には、前記管体内部を流れる流体に含まれる硫黄分と前記硫化物トラップ材とが反応することにより反応層が形成可能であり、前記反応層における硫黄分の拡散係数が、前記反応層以外の前記遮硫層における硫黄分の拡散係数よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項6記載の流体輸送用可撓管。
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