JP2010206956A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】界磁磁束がケーシングに漏洩することを回避又は抑制する技術を提供する。
【解決手段】回転軸Qを中心とし回転軸Qに垂直な径方向Rで回転軸Qから最も遠い界磁発生部22の外縁22Sは、径方向Rで回転軸Qから最も遠い電機子巻線12の外縁12Sよりも外側にあり、界磁発生部22の外縁22Sとケーシング60の内縁60Sとの間の最短距離たる第2距離d2(>d1)は、界磁発生部22の外縁22Sと磁芯14の外縁14Sとの間の最長距離たる第3距離d3よりも大きく、回転子10の外縁10Sとケーシング60の内縁60Sとは第4距離d4(>0)の空隙を介して対向する。
【選択図】図2
【解決手段】回転軸Qを中心とし回転軸Qに垂直な径方向Rで回転軸Qから最も遠い界磁発生部22の外縁22Sは、径方向Rで回転軸Qから最も遠い電機子巻線12の外縁12Sよりも外側にあり、界磁発生部22の外縁22Sとケーシング60の内縁60Sとの間の最短距離たる第2距離d2(>d1)は、界磁発生部22の外縁22Sと磁芯14の外縁14Sとの間の最長距離たる第3距離d3よりも大きく、回転子10の外縁10Sとケーシング60の内縁60Sとは第4距離d4(>0)の空隙を介して対向する。
【選択図】図2
Description
本発明は、アキシャルギャップ型の回転電機を搭載する圧縮機に関するものである。
回転電機の構成の一例として、界磁磁束を発生する界磁子たる回転子と、電機子巻線を有してこれに流れる電機子電流によって回転磁界を発生する電機子たる固定子とを備えるものがある。
これらの回転子と固定子とが、当該回転子の回転軸方向に空隙を介して対向するアキシャルギャップ型モータが実用化されている。このアキシャルギャップ型モータを、容器(ケーシング)の内部に収容して密閉型圧縮機を構成する技術が提案されている(例えば下記の特許文献1)。また、回転子と固定子とが回転軸に垂直な径方向に空隙を介して対向するラジアルギャップ型モータも実用化されている。このラジアルギャップ型モータを、ケーシングの内部に収容して密閉型圧縮機を構成する技術も提案されている(例えば下記の特許文献2、3)。
圧縮機の運転効率向上を図るために、モータのトルクを向上することが望ましく、界磁子が有する永久磁石の量を増加させ、磁気装荷を高める必要がある。しかしながら、永久磁石の量を増加させようとすると、回転軸方向からの平面視で界磁子の面積が増大し、もって永久磁石とケーシングとの距離が近接する事態を招来する。
永久磁石とケーシングとの距離が近接すると例えば、次のような問題が生じる。すなわち、ケーシングが磁性体である場合、永久磁石の磁束の一部が固定子にわたらずにケーシングを介して回転子よりも外周で短絡する。当該短絡した磁束はケーシング内で渦電流を発生させ、渦電流が損失を招来する。特に、弱め磁束制御時には弱め磁束制御を行わない場合と比較して、界磁子と電機子とが同じ極性の磁極を呈して対向する状態が多くなるため、界磁磁束が電機子以外に漏洩しやすい。また、仮にケーシングが非磁性体であっても、金属である限り、漏れ磁束による渦電流は発生する。特に軽量化のためアルミを利用した場合、導電率が高く、その傾向が顕著である。
したがって、永久磁石とケーシングとの距離が小さい場合には、運転時、特に、弱め磁束制御時に界磁磁束がケーシングに漏洩する事態を招来する。ケーシングに漏洩した界磁磁束は渦電流を発生させ運転効率を損なう要因となる。
本発明は、上記課題に鑑み、界磁磁束がケーシングに漏洩することを回避又は抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る圧縮機の第1の態様は、予め定められた軸(Q)を中心として環状に配列する電機子巻線(12)と、前記電機子巻線に貫挿される磁芯(14)とを含む固定子(10,10c,10d)と、前記軸を中心として環状に配列する界磁発生部(22,22f)を含み前記固定子に対して前記電機子巻線側で前記軸に平行な軸方向で第1距離(d1)の空隙を介して対向する回転子(20,20f)とを有するアキシャルギャップ型回転電機(50,50a,50c,50d,50e,50f)と、前記固定子の外縁を支持し、前記アキシャルギャップ型回転電機を格納するケーシング(60,60a,60b,60c,60d,60e)とを備える圧縮機(100,100e,100f)であって、前記軸を中心とし前記軸に垂直な径方向(R)で前記軸から最も遠い前記界磁発生部の外縁(22S)は、前記径方向で前記軸から最も遠い前記磁芯の外縁(14S)よりも外側にあり、前記界磁発生部の前記外縁と前記ケーシングの内縁との間の最短距離たる第2距離(d2(>d1))は、前記界磁発生部の前記外縁と前記磁芯の外縁との間の最長距離たる第3距離(d3)よりも大きく、前記回転子の外縁と前記ケーシングの内縁とは第4距離(d4(>0))の空隙を介して対向する。
本発明に係る圧縮機の第2の態様は、その第1の態様であって、前記軸(Q)を中心とする前記ケーシング(60,60a,60b,60c,60d,60e)の内縁の径は、前記固定子(10,10c)の外縁と接する位置において第1値(r1)をとり、前記径方向で前記回転子(20,20f)と対向する位置において前記第1値よりも大きい第2値(r2)をとる。
本発明に係る圧縮機の第3の態様は、その第2の態様であって、前記ケーシング(60a,60b)では、径寸が前記第1値(r1)をとる内縁を有する第1円筒体(62)と、径寸が前記第2値(r2)をとる内縁を有する第2円筒体(64)とが接合されている。
本発明に係る圧縮機の第1の態様によれば、界磁発生部の外縁とケーシングとの間に形成されやすい漏洩磁路の形成を回避又は抑制でき、もって渦電流を低減できる。また、回転子の外縁と固定子の外縁とが同径であっても、アキシャルギャップ型回転電機をケーシング内に保持しつつ、回転子周辺のガス通路を確保できる。また、空芯コイルを採用した圧縮機でも奏功する。
本発明に係る圧縮機の第2の態様によれば、回転子の外周を広くとることができ、渦電流の低減に資する。また、ガス通路を確保できる。
本発明に係る圧縮機の第3の態様によれば、それぞれで径寸が一定で形成が容易な第1円筒体と第2円筒体とを接合して、容易にケーシングを形成できる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
〈第1実施形態〉
〈装置構成の概要〉
図1は本発明の第1実施形態に係る圧縮機100を例示する縦断面図であり、アキシャルギャップ型回転電機50の回転軸Qを含む面内での断面を示している。ただし、アキシャルギャップ型回転電機50については側面図を示す。
〈装置構成の概要〉
図1は本発明の第1実施形態に係る圧縮機100を例示する縦断面図であり、アキシャルギャップ型回転電機50の回転軸Qを含む面内での断面を示している。ただし、アキシャルギャップ型回転電機50については側面図を示す。
本実施形態における圧縮機100は、アキシャルギャップ型回転電機50とケーシング60と圧縮機構部70とを備えている。ケーシング60は例えば磁性体である。圧縮機構部70はケーシング60内に配置され、ケーシング60内でかつ圧縮機構部70の上側にアキシャルギャップ型回転電機50が配置される。そして圧縮機構部70は、シャフト51を介してアキシャルギャップ型回転電機50によって駆動される。
〈回転電機の構成〉
図2は図1の部分拡大図であり、図1で示す領域Aを拡大して示している。領域Aは回転軸Q方向と回転軸Qを中心とする径方向Rとで規定される面における断面のうち、径方向Rの一方側でアキシャルギャップ型回転電機50を含む領域である。
図2は図1の部分拡大図であり、図1で示す領域Aを拡大して示している。領域Aは回転軸Q方向と回転軸Qを中心とする径方向Rとで規定される面における断面のうち、径方向Rの一方側でアキシャルギャップ型回転電機50を含む領域である。
図2に示す如く、アキシャルギャップ型回転電機50は、固定子10,30と回転子20とを有している。固定子10は電機子として機能する。回転子20は界磁子として機能する。固定子30は回転子20に対して固定子10と反対側に配置され、電機子巻線を有しない磁性体である。固定子10の外縁10S及び、固定子30の外縁30Sはそれぞれケーシング60の内縁に固定されている。また、回転子20は回転軸Qに沿って延在するシャフト51に固定されて、固定子10,30との間で回転自在に設けられている。
固定子10は例えば、ステータコア11と、電機子巻線12と、磁芯14とを含む。ステータコア11は、回転軸Q方向を法線とする主面を呈し、その中心にシャフト51が貫挿する円環板として例示される。電機子巻線12は、当該主面の片側でシャフト51を中心として環状に配列される。磁芯14は、電機子巻線12に貫挿される。電機子巻線12は回転子20側でステータコア11に配置される。
なお、磁芯14は絶縁体(図示省略)を介して電機子巻線12の磁芯として機能するとともに、そのステータコア11とは反対側の部分で電機子巻線12を押さえて電機子巻線12の脱落を防止する。なお、本願では特に断りのない限り、電機子巻線12はこれを構成する導線の1本1本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指すものとする。これは図面においても同様である。また、巻始め及び巻終わりの引出線及び、それらの結線も図面においては省略している。
回転子20は、固定子10に対して回転軸Q方向で距離d1(課題を解決するための手段における「第1距離」に相当する;以下「第1距離d1」とも称する)の空隙を介して対向する。本実施形態においては電機子巻線12よりも回転子20側に磁芯14の一部が突出しているため、第1距離d1は回転子20と磁芯14との間の最短距離である。なお、固定子10に磁芯14が設けられず、電機子巻線12としていわゆる空芯コイルが適用された場合(図示省略)には当該空芯コイルと回転子20との間の最短距離を第1距離d1とする。
回転子20は複数の界磁発生部22を備えている。複数の界磁発生部22のそれぞれは、回転軸Q方向からの平面視で互いに略同形状を呈する永久磁石222と磁性体コア224とを有している。永久磁石222と磁性体コア224とが回転軸Q方向に積層することで界磁発生部22を形成する。
回転軸Qを中心とし回転軸Qに垂直な径方向Rで回転軸Qから最も遠い界磁発生部22の外縁22Sは、径方向Rで回転軸Qから最も遠い磁芯14の外縁14Sよりも外側(回転軸Qから遠い側)にある。そして、界磁発生部22の外縁22Sと磁芯14の外縁14Sとの間は最長で距離d3(課題を解決するための手段における「第3距離」に相当する;以下「第3距離d3」とも称する)を呈する。
磁性体コア224は、固定子10側で、一の永久磁石222それぞれの磁極面上に設けられる。磁性体コア224は、永久磁石222より導電率の低い部材(例えば圧粉磁芯)又は、回転軸Qに直交する方向に積層された電磁鋼板を用いることで、固定子10からの電機子磁束による永久磁石222での渦電流を低減し、永久磁石222の減磁を回避又は抑制するコアとして機能する。
なお、図1及び図2では1つの永久磁石222に対して1つの磁性体コア224が回転軸Q方向の片側で隣接している例を示しているが、双方側に配置する態様であっても良い。このような態様は、固定子30に置換して、電機子として機能する固定子が設けられる場合に好適である。いずれにせよ、換言すれば、永久磁石222には、電機子(固定子10を含む)と対向する側に磁性体コア224が設けられることが望ましい。
複数の界磁発生部22のそれぞれは、回転軸Qを中心とする円の周方向に沿って予め定められた間隔を空けて保持する非磁性体の保持部材21によって保持されている。ここで、保持部材21の具体的な材料としては例えば、ステンレス、アルミ若しくは真鍮等の非磁性金属、樹脂又はセラミックを採用することが望ましく、モールド成形やダイカスト等のインサート成形又は、一体成形により成形する。
保持部材21が回転軸Q方向を法線として呈する主面のうち、永久磁石222に対して磁性体コア224が隣接していない側の主面には短絡鋼板23が設けられている。短絡鋼板23は、保持部材21と略同じ外形を呈し、界磁発生部22及び保持部材21を支持しつつ、磁石磁束の一部を短絡させて、回転子20と固定子30との間のスラスト力低減を図る。上述のように固定子30と置換して電機子が設けられる場合には、界磁磁束の有効活用のため、短絡鋼板23を設けないことが望ましい。また、固定子30を設ける態様であっても、必ずしも短絡鋼板23を必要とするものではない。
固定子30は、回転子20の短絡鋼板23側でエアギャップを隔てて回転子20と対向する。回転子20と固定子30との間には引力が作用する一方で、固定子10と回転子20との間にも引力が作用する。つまり、固定子30は、固定子10と回転子20との間に働くスラスト力を緩和する機能を担う。2つの引力は略同じ強さで、回転子20に作用する力が相殺されることが望ましい。
〈ケーシングの形態〉
上述のようなアキシャルギャップ型回転電機50をケーシング60内に収容して密閉型圧縮機100を構成する。
上述のようなアキシャルギャップ型回転電機50をケーシング60内に収容して密閉型圧縮機100を構成する。
ケーシング60の内縁60Sは、固定子10の外縁10S(本実施形態においては具体的にはステータコア11の外縁)及び、固定子30の外縁30Sと接して、固定子10,30をケーシング60内に保持する。つまりケーシング60は、外縁10Sと接する位置においては内縁60Sの半径が値r1(課題を解決するための手段における「第1値」に相当する;以下「第1値r1」とも称する)をとり、当該値r1は回転軸Qと外縁10Sとの間の距離に略等しい。また、ケーシング60は、外縁30Sと接する位置においては内縁60Sの半径が値r3(課題を解決するための手段における「第3値」に相当する;以下「第3値r3」とも称する)をとり、当該値r3は回転軸Qと外縁30Sとの間の距離に略等しい。
そして、界磁発生部22の外縁22Sとケーシング60の内縁60Sとの間の最短距離d2(課題を解決するための手段における「第2距離」に相当する;以下「第2距離d2」とも称する)は、第1距離d1よりも大きくかつ、第3距離d3よりも大きい。さらに、回転子20の外縁20Sとケーシング60の内縁60Sとは0より大きい距離d4(課題を解決するための手段における「第4距離」に相当する;以下「第4距離d4」とも称する)の空隙を介して対向する。
例えばケーシング60は、固定子10の外縁10Sと接する位置において半径が第1値r1をとり、径方向Rで回転子20と対向する位置において第1値r1よりも大きい値r2(課題を解決するための手段における「第2値」に相当する;以下「第2値r2」とも称する)をとる。
つまり、径方向Rで回転子20とケーシング60との間は所定距離(>0)以上の空隙を呈してかつ、界磁発生部22による界磁磁束が磁芯14に流れるときに要する磁路の長さよりも、当該界磁磁束がケーシング60に漏洩する場合に要する磁路の長さよりも短い。
以上のように、回転子20の周辺に十分な空隙を有していれば、ケーシング60に磁性体を用いても、界磁発生部22の外縁22Sとケーシング60の内縁60Sとの間に形成されやすい漏洩磁路の形成を回避又は抑制でき、もって渦電流を低減できる。また、空芯コイル(図示省略)を採用した圧縮機でも奏功する。また、ケーシング60が非磁性体であっても、金属であれば、渦電流が発生するため、同様に奏効する。
〈圧縮機の構成〉
ケーシング60の下側下方には吸入管61が接続される一方、ケーシング60の上側には吐出管63が接続されている。吸入管61から供給される冷媒は、圧縮機構部70に導かれる。吸入管61及び吐出管63も、図1においてはその側面を示している。
ケーシング60の下側下方には吸入管61が接続される一方、ケーシング60の上側には吐出管63が接続されている。吸入管61から供給される冷媒は、圧縮機構部70に導かれる。吸入管61及び吐出管63も、図1においてはその側面を示している。
ケーシング60の内縁60Sに固定子10の外縁10S及び固定子30の外縁30Sが固定されて、アキシャルギャップ型回転電機50が固定される。シャフト51の下端側が圧縮機構部70に連結されている。
圧縮機構部70は、シリンダ状の本体部71と、上端板72及び下端板73とを備えている。上端板72及び下端板73は、それぞれ本体部71の開口側の上側と下側に取付けられる。シャフト51は、上端板72及び下端板73を貫通して、本体部71の内部に挿入されている。
シャフト51は、圧縮機構部70の上端板72に設けられた軸受74と、圧縮機構部70の下端板73に設けられた軸受75により回転自在に支持されている。本体部71内のシャフト51にはクランクピン76が設けられる。クランクピン76にはピストン77が嵌合して駆動される。ピストン77及びこれに対応するシリンダとの間に形成された圧縮室78において、冷媒が圧縮される。ピストンは偏芯した状態で回転し、又は公転運動を行い、圧縮室78の容積を変化させる。
アキシャルギャップ型回転電機50が回転することにより、圧縮機構部70が駆動されると、吸入管61から圧縮機構部70に冷媒が供給され、圧縮機構部70(とりわけ圧縮室78)で冷媒を圧縮する。圧縮機構部70で圧縮された高圧冷媒は、圧縮機構部70の吐出ポート79からケーシング60内に吐出される。さらに高圧冷媒は、シャフト51の周りに設けられた溝(図示省略)、固定子10,30の内部を回転軸Q方向に貫通する孔10H,30H、回転子20及び固定子10,30の外周部とケーシング60の内面との間の空間等を通ってアキシャルギャップ型回転電機50の上部空間に運ばれる。その後、吐出管62を介してケーシング60の外部に吐出される。
〈ケーシングの形成手法〉
図3はケーシング60の形成手法を例示する概念図である。上述のようなケーシング60は例えば、次のような手法で形成できる。すなわち、互いに直交する2つの方向で規定される矩形状を呈する磁性体板65に、当該2つの方向のうちの一方向に延在する凹条67を施す。凹条67の上側で凹条67が延在する方向に直交する方向Q1を中心として円筒形に形成する(換言すれば、磁性体板を円筒形に形成したときに凹条67に相当する位置で外側に凸を呈するように形成し)。環状に形成された凹条67が回転子20の周辺に位置するように配することでケーシング60として採用できる。又は、円筒形の磁性体(図示省略)のうち、回転軸Q方向の一部において円筒の内径を拡大することによって形成できる。なお、図3では凹条67は、予め定められた角度に屈曲する屈曲部67C,67Dによって規定されているが、滑らかに連続する湾曲部(図示省略)によって規定されていても良い。
図3はケーシング60の形成手法を例示する概念図である。上述のようなケーシング60は例えば、次のような手法で形成できる。すなわち、互いに直交する2つの方向で規定される矩形状を呈する磁性体板65に、当該2つの方向のうちの一方向に延在する凹条67を施す。凹条67の上側で凹条67が延在する方向に直交する方向Q1を中心として円筒形に形成する(換言すれば、磁性体板を円筒形に形成したときに凹条67に相当する位置で外側に凸を呈するように形成し)。環状に形成された凹条67が回転子20の周辺に位置するように配することでケーシング60として採用できる。又は、円筒形の磁性体(図示省略)のうち、回転軸Q方向の一部において円筒の内径を拡大することによって形成できる。なお、図3では凹条67は、予め定められた角度に屈曲する屈曲部67C,67Dによって規定されているが、滑らかに連続する湾曲部(図示省略)によって規定されていても良い。
例えばケーシング60は、外縁10Sと接する位置において半径が第1値r1をとり、径方向Rで回転子20と対向する位置において第1値r1よりも大きい値r2(課題を解決するための手段における「第2値」に相当する;以下「第2値r2」とも称する)をとる。従来の密閉型圧縮機に搭載されるアキシャルギャップ型モータでは、回転子20の径は固定子10の径よりも小さくしなければならないという制約があった。しかし、ケーシング60を採用することにより、回転子20の径を固定子10の同径以上にすることも可能となる。つまり、回転子20の外縁20Sと固定子10の外縁10Sとが同径以上であっても、アキシャルギャップ型回転電機50をケーシング60内に保持しつつ、回転子20周辺のガス通路を確保できる。
〈第2実施形態〉
上記第1実施形態ではケーシング60を一の部材で形成した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第2実施形態として、ケーシングを複数の部材で形成する態様について図面を参照しながら説明する。なお、特に断りのない限り、上記第1実施形態と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
上記第1実施形態ではケーシング60を一の部材で形成した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第2実施形態として、ケーシングを複数の部材で形成する態様について図面を参照しながら説明する。なお、特に断りのない限り、上記第1実施形態と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4は本発明の第2実施形態に係る圧縮機を例示する部分拡大図であり、当該圧縮機のうち図1で示した領域Aに相当する領域A2の拡大図を示している。本実施形態におけるアキシャルギャップ型回転電機50aは、固定子10,30a及び、回転子20を備えている。また、ケーシング60aは、例えば2つの円筒体62,64で構成される。固定子30aは固定子30と同様の機能を果たす。
ケーシング60aを構成する第1円筒体62は、その内縁62Sの半径が第1値r1をとってその回転子20側の端が固定子10の外縁10Sに固定される。また、ケーシング60aを構成する第2円筒体64は、その内縁64Sの半径が第2値r2をとり、その固定子10側の端が第1円筒体62の回転子20側の端の外縁に接合される。つまり、内縁64Sの半径が第2値r2をとるとき、第1円筒体62の外縁の半径が第2値r2をとることが望ましい。ここで、第1円筒体62と第2円筒体64とは全周にわたる溶接等によって密に接合される。
また、内縁64Sは固定子30aに固定されることが、アキシャルギャップ型回転電機50aとケーシング60aとを強固に固定する点で望ましい。つまり、固定子30aは回転軸Qと外縁30aSとの間の距離が第2値r2を呈する。
以上のように、ケーシング60aを2つの円筒体62,64で構成しても、d2>d1かつd2>d3かつd4>0を満足する構造を得ることができる。よって円筒体64が磁性体であっても、界磁磁束がケーシング60aに漏洩することを回避又は抑制できる。もって渦電流を低減できる。また、2つの円筒体62,64のそれぞれに特殊な加工を施すことなく本構成を実現できるため、加工による強度低下を回避又は抑制できる。
〈第3実施形態〉
図5は本発明の第3実施形態に係る圧縮機を例示する部分拡大図であり、当該圧縮機のうち図1で示した領域Aに相当する領域A3の拡大図を示している。本実施形態におけるケーシング60bは、例えば3つの円筒体62,64b,66bで構成される。
図5は本発明の第3実施形態に係る圧縮機を例示する部分拡大図であり、当該圧縮機のうち図1で示した領域Aに相当する領域A3の拡大図を示している。本実施形態におけるケーシング60bは、例えば3つの円筒体62,64b,66bで構成される。
第2円筒体64bは、その内縁64bSの半径が第2値r2をとり、回転軸Q方向の長さがステータコア11と固定子30との間の距離に略等しい略円筒形を呈する。そして、その固定子10側の端で内縁64bSが第1円筒体62の回転子20側の端の外縁に接合される。つまり、内縁64bSの半径が第2値r2をとるとき、第1円筒体62の外縁の半径も第2値r2をとることが望ましい。
第3円筒体66bは、その内縁66bSの半径が第3値r3をとり、その固定子10側の端の外縁が第2円筒体64bの固定子30側の端で内縁64bSに接合される。つまり、内縁64bSの半径が第2値r2をとるとき、第3円筒体66bの外縁の半径も第2値r2をとることが望ましい。
以上のようなケーシング60bを採用しても、d2>d1かつd2>d3かつd4>0を満足する構造を得ることができる。よって円筒体64bが磁性体であっても、界磁磁束がケーシング60bに漏洩することを回避又は抑制できる。もって渦電流を低減できる。また、回転子20の近傍でだけ半径が大きい(第2値r2をとる)第2円筒体64bを採用すれば良いので、曲げ加工等による強度低下を回避又は抑制しつつ、円筒体の材料を削減できる。
〈第4実施形態〉
図6は本発明の第4実施形態に係る圧縮機を例示する部分拡大図であり、当該圧縮機のうち図1で示した領域Aに相当する領域A4の拡大図を示している。本実施形態におけるアキシャルギャップ型回転電機50cは、固定子10c,30及び、回転子20を備えている。このアキシャルギャップ型回転電機50cがケーシング60cの内部に収容される。固定子10cは固定子10と同様に電機子巻線12及び磁芯14を有し、電機子として機能する。
図6は本発明の第4実施形態に係る圧縮機を例示する部分拡大図であり、当該圧縮機のうち図1で示した領域Aに相当する領域A4の拡大図を示している。本実施形態におけるアキシャルギャップ型回転電機50cは、固定子10c,30及び、回転子20を備えている。このアキシャルギャップ型回転電機50cがケーシング60cの内部に収容される。固定子10cは固定子10と同様に電機子巻線12及び磁芯14を有し、電機子として機能する。
固定子10cは上記第1ないし第3実施形態で示したステータコア11に対応するステータコア11cを採用している。ステータコア11cはステータコア11よりも回転軸Qを中心とする外縁の半径が異なる。具体的には、ステータコア11cの回転軸Qを中心とする外縁(本願においては固定子10cの外縁10cSに相当する)の半径が第2値r2をとる。
ケーシング60cは例えば、回転軸Q方向で固定子30と接する位置よりも回転子20側で、その内縁60cSの半径が拡大するような段差60cTを呈する。具体的には、内縁60cSの半径は、ケーシング60が固定子30と接する位置において第3値r3をとり、回転子20と対向する位置において第2値r2(ただし、r2>r3)をとる。
以上のようなケーシング60cを採用しても、d2>d1かつd2>d3かつd4>0を満足する構造を得ることができる。よってケーシング60cが磁性体であっても、界磁磁束がケーシング60cに漏洩することを回避又は抑制できる。もって渦電流を低減できる。また、電機子巻線12の周囲も内縁60cSの半径が大であるため、より多くの巻線を巻回できる。
〈第5実施形態〉
図7は本発明の第5実施形態に係る圧縮機を例示する部分拡大図であり、当該圧縮機のうち図1で示した領域Aに相当する領域A5の拡大図を示している。本実施形態におけるアキシャルギャップ型回転電機50dは、固定子10dと回転子20とを備えている(上記実施形態における固定子30は備えられていない、あるいは図示省略)。このアキシャルギャップ型回転電機50dがケーシング60dの内部に収容される。
図7は本発明の第5実施形態に係る圧縮機を例示する部分拡大図であり、当該圧縮機のうち図1で示した領域Aに相当する領域A5の拡大図を示している。本実施形態におけるアキシャルギャップ型回転電機50dは、固定子10dと回転子20とを備えている(上記実施形態における固定子30は備えられていない、あるいは図示省略)。このアキシャルギャップ型回転電機50dがケーシング60dの内部に収容される。
ケーシング60dは例えば、2つの円筒体62d,64dで構成される。第1円筒体62dは、回転軸Q方向で固定子10dの外縁10dSと接する位置よりも回転子20側で、その内縁60dSの半径が拡大するような段差60dTを呈する。具体的には、内縁60dSの半径は、ケーシング60dが外縁10dSと接する位置において第1値r1をとり、固定子10dよりも回転子20側において第2値r2をとる。
第2円筒体64dは、回転子20よりも上側の位置で第1円筒体62dと嵌合してケーシング60dを構成する。具体的には、第1円筒体62dのうち回転子20よりも上側の位置で、第1円筒体62dの内縁62dSと、第2円筒体64dの外縁64dSとが接合する。これによりケーシング60dの強度を高めることができる。
以上のような構成を採用し、円筒体62dが磁性体であっても、界磁磁束がケーシング60dに漏洩することを回避又は抑制できる。もって渦電流を低減できる。
〈第6実施形態〉
上記第1ないし第5実施形態で示したケーシング60,60a,60b,60c,60dの他に次のような形態のケーシングを採用することも可能である。
上記第1ないし第5実施形態で示したケーシング60,60a,60b,60c,60dの他に次のような形態のケーシングを採用することも可能である。
図8は本発明の第6実施形態に係る圧縮機100eを例示する縦断面図であり、図1と同様に、アキシャルギャップ型回転電機50c、吸入管61及び、吐出管63については側面を示している。
圧縮機100eは、ケーシング60eの内部にアキシャルギャップ型回転電機50cと圧縮機構部70とを収容している。ケーシング60eは2つの円筒体62e,64eで構成される。
ケーシング60eを構成する第1円筒体62eは、内縁62eSの半径が第2値r2をとり、内縁62eSには固定子10cの外縁10cSが固定される。また、ケーシング60eを構成する第2円筒体64eは、内縁64eSの半径が第3値r3をとり、その回転軸Q方向の固定子10c側の端の内縁64eSが固定子30の外縁30Sに固定される。さらに、第2円筒体64eの固定子10c側の端の外縁には第1円筒体62eの回転子20側の端の内縁62eSが接合する。
以上のような構成を採用し、円筒体62eが磁性体であっても、界磁磁束がケーシング60eに漏洩することを回避又は抑制できる。もって渦電流を低減できる。また、電機子巻線12の近傍においても内縁62eSの半径が大であるため、より多くの巻線を巻回できる。
〈第7実施形態〉
上記第1ないし第6実施形態では、永久磁石222の磁極面が回転軸Q方向を呈している態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第7実施形態として、磁極面が回転軸Qを中心とする円の周方向を呈している態様について説明する。
上記第1ないし第6実施形態では、永久磁石222の磁極面が回転軸Q方向を呈している態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第7実施形態として、磁極面が回転軸Qを中心とする円の周方向を呈している態様について説明する。
図9は本発明の第7実施形態に係る圧縮機100fを例示する縦断面図であり、図1と同様に、アキシャルギャップ型回転電機50f、吸入管61及び、吐出管63については側面を示している。また、図10はアキシャルギャップ型回転電機50fに搭載される回転子20fを例示する斜視図である。また、図11は図9の部分拡大図であり、図9で示す領域Bを拡大して示している。領域Bは回転軸Q方向と回転軸Qを中心とする径方向Rとで規定される面における断面のうち、径方向Rの一方側でアキシャルギャップ型回転電機50fを含む領域である。
圧縮機100fは、ケーシング60の内部にアキシャルギャップ型回転電機50fと圧縮機構部70とを収容している。回転子20fの回転軸Q方向の両側には、電機子巻線12を有する固定子10を配置する。具体的には、2つの固定子10のそれぞれが、電機子巻線12及び磁芯14を回転子20側に向けて配置し、それぞれのステータコア11の外縁がケーシング60の内縁60Sに固定される。
回転子20fは例えば、永久磁石222fと、磁性体コア224fとを含む界磁発生部22fと、非磁性体ボス226fとを有している。非磁性体ボス226fは、回転軸Qを中心として略円環状に形成され、その径方向R外側で略円環状に形成された磁性体コア224fが設けられる。磁性体コア224fには回転軸Qを中心とする放射状に複数(例えば図10では6個)の孔が設けられており、当該孔のそれぞれに永久磁石222fが埋設されている。
永久磁石222fは、回転軸Qを中心とする円の周方向に磁極を呈し、当該周方向で隣接する永久磁石222f同士が対向する側の主面が互いに同じ極性の磁極を呈する。つまり、一の永久磁石222fが周方向の一方側の主面においてN極の磁極を呈する場合、当該一方側で隣接する他の永久磁石は、当該周方向の他方側(当該一の永久磁石222f側)の主面においてN極の磁極を呈する。
このような回転子20fにおいては、磁性体コア224fのうち、2つの永久磁石222fに挟まれた領域が、当該2つの永久磁石222fが対向する主面が呈する磁極と同じ極性を呈する。このとき、回転子20fの径方向R外側、より具体的には、磁性体コア224fのうち永久磁石222fが埋設されている部位の径方向R外側には、永久磁石222fの周方向の厚みt以上の長さの磁路が形成され、渦電流を招来し得る。
そこで、磁性体コア224fの外縁224Sと磁芯14の外縁との間の最長距離d5は、磁性体コア224fの外縁224Sとケーシング60の内縁60Sとの間の第2距離d2よりも短いことが望ましい。
以上、本発明の好適な態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述した実施形態を適宜に組合せても奏効する。また、上記第1ないし第6実施形態では、電機子巻線12を有する固定子10が、固定子30よりも回転軸Q方向で下側に設けられる態様を図示したが、回転子20を境にして上下入替えても良い。
Q 回転軸
d1,d2,d3,d4 距離
R 径方向
r1,r2,r3 値
10,10c,10d 固定子
12 電機子巻線
14 磁芯
20,20f 回転子
22 界磁発生部
50,50a,50c,50d,50e,50f アキシャルギャップ型回転電機
60,60a,60b,60c,60d,60e ケーシング
62 第1円筒体
64 第2円筒体
100,100e,100f 圧縮機
d1,d2,d3,d4 距離
R 径方向
r1,r2,r3 値
10,10c,10d 固定子
12 電機子巻線
14 磁芯
20,20f 回転子
22 界磁発生部
50,50a,50c,50d,50e,50f アキシャルギャップ型回転電機
60,60a,60b,60c,60d,60e ケーシング
62 第1円筒体
64 第2円筒体
100,100e,100f 圧縮機
Claims (3)
- 予め定められた軸(Q)を中心として環状に配列する電機子巻線(12)と、前記電機子巻線に貫挿される磁芯(14)とを含む固定子(10,10c,10d)と、
前記軸を中心として環状に配列する界磁発生部(22,22f)を含み前記固定子に対して前記電機子巻線側で前記軸に平行な軸方向で第1距離(d1)の空隙を介して対向する回転子(20,20f)と
を有するアキシャルギャップ型回転電機(50,50a,50c,50d,50e,50f)と、
前記固定子の外縁を支持し、前記アキシャルギャップ型回転電機を格納するケーシング(60,60a,60b,60c,60d,60e)と
を備える圧縮機(100,100e,100f)であって、
前記軸を中心とし前記軸に垂直な径方向(R)で前記軸から最も遠い前記界磁発生部の外縁(22S)は、前記径方向で前記軸から最も遠い前記磁芯の外縁(14S)よりも外側にあり、
前記界磁発生部の前記外縁と前記ケーシングの内縁との間の最短距離たる第2距離(d2(>d1))は、前記界磁発生部の前記外縁と前記磁芯の外縁との間の最長距離たる第3距離(d3)よりも大きく、
前記回転子の外縁と前記ケーシングの内縁とは第4距離(d4(>0))の空隙を介して対向する、
圧縮機。 - 前記軸(Q)を中心とする前記ケーシング(60,60a,60b,60c,60d,60e)の内縁の径は、
前記固定子(10,10c)の外縁と接する位置において第1値(r1)をとり、
前記径方向で前記回転子(20,20f)と対向する位置において前記第1値よりも大きい第2値(r2)をとる、
請求項1記載の圧縮機(100,100e,100f)。 - 前記ケーシング(60a,60b)では、径寸が前記第1値(r1)をとる内縁を有する第1円筒体(62)と、径寸が前記第2値(r2)をとる内縁を有する第2円筒体(64)とが接合されている、
請求項2記載の圧縮機(100)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009050243A JP2010206956A (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009050243A JP2010206956A (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010206956A true JP2010206956A (ja) | 2010-09-16 |
Family
ID=42967879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009050243A Pending JP2010206956A (ja) | 2009-03-04 | 2009-03-04 | 圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010206956A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110073108A (zh) * | 2016-12-13 | 2019-07-30 | 大金工业株式会社 | 具有固定于外壳的压缩机构的压缩机 |
-
2009
- 2009-03-04 JP JP2009050243A patent/JP2010206956A/ja active Pending
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CN110073108A (zh) * | 2016-12-13 | 2019-07-30 | 大金工业株式会社 | 具有固定于外壳的压缩机构的压缩机 |
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