JP2010206400A - 撮像ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子にレンズとレンズ枠との少なくとも一方からなるレンズユニットを固定する熱硬化型の接着剤が、レンズユニットの浮き上がりを防いで硬化されていることにより、受光部上の封止空間を気密に保つことのできる構成を有する撮像ユニットを提供する。
【解決手段】レンズ5は、レンズ本体5bと該レンズ本体5bからイメージセンサ2側に光軸方向Zに沿って延出された脚部5mとを有し、脚部5mがイメージセンサ2の受光部3の周囲を光軸方向Z前方から平面視した状態で覆うよう、イメージセンサ2に第1の熱硬化型接着剤9を介して当接されることによりレンズ5と受光部3との間に形成された気密封止部7は、減圧状態となっていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子と、該撮像素子よりも光軸方向前方に設けられた光学素子とを具備する撮像ユニット、撮像ユニットの製造方法に関する。
従来、光学素子と、CCDやCMOS等の撮像素子が設けられた撮像装置とを有する撮像ユニットを具備する電子内視鏡や、カメラ付き携帯電話、デジタルカメラ等が周知である。
また、近年、撮像ユニットにおける撮像装置においては、撮像素子上に、透光性部材から形成されたカバーガラスが貼り合せされることによって、撮像素子における撮像領域となる受光部上に、該受光部保護用のカバーガラスが貼着された構成が知られている。
また、撮像素子の受光部上に、該受光部への集光効果を向上させるマイクロレンズが形成されている場合、該マイクロレンズへの集光効果を十分に得るため、受光部上において撮像素子とカバーガラスとの間に封止空間が形成されるよう受光部上にカバーガラスが貼着された撮像装置の構成も周知である。
さらに、特許文献1には、カバーガラスを用いずに、撮像ユニットのレンズを保持するレンズ枠としてのホルダから撮像素子側に延出する突起体が、撮像素子のレンズ側の面に熱硬化型の接着剤を介して気密に固定されているとともに、ホルダにおける突起体よりも径方向外側に位置する外周縁部が、撮像素子が載置された基板のレンズ側の面における撮像素子の不載置領域に、熱硬化型の接着剤を介して気密に固定されていることにより、レンズと受光部との間に上述した封止空間が形成された撮像ユニットの構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された撮像ユニットにおいては、ホルダの突起体及び外周縁部を、熱硬化型の接着剤を介して固定する際、接着剤を硬化させるため、撮像ユニットをオーブン内に載置してオーブン内の雰囲気を加熱すると、封止空間内の空気が膨張して封止空間の内圧が上昇し、ホルダが基板及び撮像素子から浮き上がってしまうといった問題があった。その結果、ホルダが位置ずれしてしまう他、接着剤に間隙が形成されてしまう場合があり、間隙から封止空間内に塵埃等が進入してしまうといった問題があった。
尚、このような問題に鑑み、ホルダの接着に光硬化型接着剤を用いることも考えられるが、通常、ホルダは、不透光性部材から形成され、撮像素子の受光部へ不要な光が進入してしまうのを防止する遮光部材として機能していることから、光硬化型接着剤を硬化させるため該接着剤に光を照射すると、光がホルダによって遮られてしまうため、光照射が難しいといった問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、撮像素子にレンズとレンズ枠との少なくとも一方からなるレンズユニットを固定する熱硬化型の接着剤が、レンズユニットの浮き上がりを防いで硬化されていることにより、受光部上の封止空間を気密に保つことのできる構成を有する撮像ユニット、撮像ユニットの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明による撮像ユニットは、撮像素子と、該撮像素子よりも光軸方向前方に設けられた光学素子とを具備する撮像ユニットであって、前記光学素子は、光学素子本体と該光学素子本体から前記撮像素子側に前記光軸方向に沿って延出された脚部とを有し、前記脚部が前記撮像素子の受光部の周囲を前記光軸方向前方から平面視した状態で覆うよう、前記撮像素子に第1の熱硬化型接着剤を介して当接されることにより前記光学素子と前記受光部との間に形成された気密封止部は、減圧状態となっていることを特徴とする。
また、本発明による撮像ユニットの製造方法は、撮像素子と、該撮像素子よりも光軸方向前方に設けられた光学素子とを具備する撮像ユニットの製造方法であって、前記光学素子における光学素子本体から前記撮像素子側に前記光軸方向に沿って延出された脚部を、前記撮像素子の受光部の周囲を前記光軸方向前方から平面視した状態で覆うよう、前記撮像素子に第1の熱硬化型接着剤を介して当接させることにより前記光学素子と前記受光部との間に形成された気密封止部を、減圧下において減圧状態とする気密封止部形成工程と、前記第1の熱硬化型接着剤に熱を付与して硬化させる第1の硬化工程と、枠部を用いて、前記光学素子を前記光軸方向に沿って覆う枠部被覆工程と、前記枠部を、前記撮像素子の前記脚部の当接面に電気的に接続された基板または前記撮像素子の前記当接面に、第2の熱硬化型接着剤を介して接着する枠部接着工程と、減圧下において、前記第2の熱硬化型接着剤に熱を付与して硬化させる第2の硬化工程と、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子にレンズとレンズ枠との少なくとも一方からなるレンズユニットを固定する熱硬化型の接着剤が、レンズユニットの浮き上がりを防いで硬化されていることにより、受光部上の封止空間を気密に保つことのできる構成を有する撮像ユニット、撮像ユニットの製造方法を提供することができる。
第1実施の形態を示す撮像ユニットの部分断面図。 図1の撮像ユニットを、図1中のII方向からみた上面図。 第1の熱硬化型接着剤を硬化させるオーブンの構成を概略的に示す図。 第2実施の形態を示す撮像ユニットの部分断面図。 図4の撮像ユニットを、図4中のV方向からみた上面図。 第2実施の形態における撮像ユニットの製造方法の概略を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、図面は模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、それぞれの部材の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態を示す撮像ユニットの部分断面図、図2は、図1の撮像ユニットを、図1中のII方向からみた上面図である。
図1に示すように、撮像ユニット1は、撮像素子であるイメージセンサ2と、該イメージセンサ2よりも光軸方向Zの前方に設けられた光学ユニットを構成する光学素子であるレンズ5とにより主要部が構成されている。
イメージセンサ2のレンズ5側の面となる表面2aに、レンズ5から光が集光されるイメージセンサ2における撮像領域となる受光部3が、図2に示すように、光軸方向Zの前方から平面視した状態で、イメージセンサ2の略中央領域に形成されている。また、受光部3上には、図示しない既知のマイクロレンズが形成されていても構わない。
また、イメージセンサ2の表面2aにおいて、受光部3を光軸方向Zの前方から平面視した状態で囲む領域に、即ち受光部3を除く領域に、イメージセンサ2の図示しない信号処理系の回路や、イメージセンサ2の図示しない駆動用の回路等が設けられている。
さらに、図1、図2に示すように、イメージセンサ2の表面2aにおいて受光部3を除く領域に、端子8aが設けられている。端子8aには、イメージセンサ2から外部回路へ撮像信号等の各種信号を送受信する用の図示しないプリント基板が、例えばフリップチップ実装により電気的に接続される。尚、端子8aへのプリント基板の接続は、ワイヤボンディングにより行われていても構わない。
レンズ5は、光学素子本体であるレンズ本体5bと、該レンズ本体5bからイメージセンサ2側に光軸方向Zに沿って延出された、例えば円環状の脚部5mとを有し主要部が構成されている。尚、脚部5mの形状は、円環状に限定されない。
図1、図2に示すように、脚部5mは、イメージセンサ2の表面2aに対し、受光部3の周囲を光軸方向Zの前方から平面視した状態で覆うよう当接されているとともに、表面2aに、第1の熱硬化型接着剤9を介して気密に接着されている。尚、この際、表面2aは、脚部の当接面を構成している。
このことにより、レンズ5は、イメージセンサ2の表面2aに搭載されている。また、レンズ5とイメージセンサ2の表面2aの受光部3との間は、気密封止部7を有して封止されている。尚、この際、気密封止部7は、受光部3に光を集光させるためのレンズとして機能する。よって、気密封止部7は、受光部3上にマイクロレンズが形成されている場合、特に集光効果を向上させることができるため、撮像ユニット1を、より感度良く形成することができる。また、レンズ5は、気密封止部7を有して受光部3を保護する。
さらに、気密封止部7は、減圧状態となっている。具体的には、大気中の気圧より低くなっているか、真空状態となっている。よって、レンズ5は、イメージセンサ2の表面2aに対し、気密封止部7の負圧により光軸方向Zに圧着されて貼着されている。尚、気密封止部7中の雰囲気は、不活性ガスであっても構わない。気密封止部7が不活性ガスで充満された減圧状態となっていると、空気で満たされている場合に比べ、湿気がないことから、レンズ5の曇り等をより効果的に防止することができる。
次に、本実施の形態の作用、即ち撮像ユニット1の製造方法について、上述した図1、図2及び図3を用いて説明する。図3は、第1の熱硬化型接着剤を硬化させるオーブンの構成を概略的に示す図である。
先ず、イメージセンサ2を、図3に示すオーブン100のチャンバ101の内部101iに、搬出入口103を介して搬入し、内部101iにおけるステージ102上に、アライメントを施して載置する。この際、レンズ5も内部101iに搬入しておく。
その後、イメージセンサ2の表面2aにおいて、図2に示すように、受光部3の周囲を、光軸方向Zの前方から平面視した状態で囲むように、第1の熱硬化型接着剤9を円環状に塗布する。尚、第1の熱硬化型接着剤9の塗布は、チャンバ101の内部101iに搬入する前に行っても構わない。
次いで、内部101iにおいて、第1の熱硬化型接着剤9を円環状に塗布した位置に、レンズ5の円環状の脚部5mを光軸方向Zの前方から、脚部5mが第1の熱硬化型接着剤9を介して表面2aに当接するよう、脚部5mを貼着することにより、レンズ5と受光部3との間には気密封止部7が形成され、受光部3が封止された状態で、イメージセンサ2の表面2aにレンズ5が搭載される。尚、この状態においては、気密封止部7は、気密状態となっていない。
その後、バルブ104をポンプ105側に切り換えて、ポンプ105を駆動することにより、チャンバ101の内部101iを減圧状態とする。即ち、内部101iを大気中の気圧より低くするか、真空状態とする。尚、この後、バルブ104をガス供給装置106側に切り換えて、内部101iにガス供給装置106から不活性ガス、例えばNガスを供給しても構わない。また、この際、気密封止部7も、第1の熱硬化型接着剤9を介して減圧状態となる。
その後、第1の熱硬化型接着剤9を硬化させるため、チャンバ101の内部101iの雰囲気を加熱する。その結果、第1の熱硬化型接着剤9は硬化することにより、脚部5mは、表面2aに気密に貼着され、気密封止部7は、減圧状態を維持したまま密閉状態となる。
尚、チャンバ101の内部101iの雰囲気の加熱の際、通常、気密封止部7内が大気圧となっていると、内部101iの雰囲気を加熱後、気密封止部7内の空気が膨張してしまい、レンズ5が光軸方向Zの前方に浮き上がってしまうことにより、第1の熱硬化型接着剤9から気密封止部7内に塵埃等が進入してしまう恐れがある他、レンズ5の光軸方向Zへの取り付け長さがずれてしまうことがある。しかしながら、本実施の形態においては、気密封止部7は、内部101iの雰囲気の加熱の際、減圧状態となっていることにより、気密封止部7内の空気の膨張が無いまたは少ないため、レンズ5の浮き上がりが防止されている。
最後に、チャンバ101の内部101iを大気状態に戻すと、気密封止部7の負圧により、脚部5mは表面2aに圧着される。
このように、本実施の形態においては、減圧状態において、レンズ5の脚部5mをイメージセンサの表面2aに第1の熱硬化型接着剤9を介して気密に貼着することにより、レンズ5と受光部3との間が、減圧状態となった気密封止部7を有して封止されていると示した。
このことによれば、気密封止部7が負圧になることにより、脚部5mをイメージセンサ2の表面2aに圧着できることから、より強固に脚部5mを接着することができるとともに、第1の熱硬化型接着剤9を硬化させる際、オーブン100を用いて加熱したとしても、気密封止部7が減圧状態となっていることにより、気密封止部7内の空気の膨張が無いまたは少ないため、レンズ5の表面2aからの浮き上がりを防止することができる。
その結果、レンズ5から正確に受光部3に光を集光させることができる、即ち、撮像ユニット1は、正確な合焦画像を得ることができるとともに、受光部3への塵埃等の進入を確実に防止することができる。
以上から、イメージセンサ2にレンズ5を固定する第1の熱硬化型の接着剤9が、レンズ5の浮き上がりを防いで硬化されていることにより、受光部3上の気密封止部7を気密に保つことのできる構成を有する撮像ユニット1、撮像ユニット1の製造方法を提供することができる。
尚、本実施の形態においては、光学素子として、レンズ5を例に挙げて示したが、これに限らず、イメージセンサ2の表面2aを保護する、既知のカバーガラスや、プリズム等であっても構わないということは勿論である。
(第2実施の形態)
図4は、本実施の形態を示す撮像ユニットの部分断面図、図5は、図4の撮像ユニットを、図4中のV方向からみた上面図である。
この第2実施の形態の撮像ユニットの構成は、上述した図1〜図2に示した第1実施の形態の撮像ユニットと比して、光学素子が複数のレンズから構成されている点と、光学素子が光軸方向に沿ってレンズ枠によって覆われている点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、撮像ユニット40は、イメージセンサ2と、該イメージセンサ2よりも光軸方向Zの前方に設けられたレンズユニット90とにより主要部が構成されている。尚、レンズユニット90は、光学素子であるレンズ4と、レンズ枠10とを具備している。
また、本実施の形態においても、図4、図5に示すように、イメージセンサ2の表面2aにおいて受光部3を除く領域に、端子8aが設けられている。端子8aには、イメージセンサ2から外部回路へ撮像信号等の各種信号を送受信する用のプリント基板11が、例えばフリップチップ実装によって、バンプ8cを介して電気的に接続されている。
尚、図4に示すように、端子8a及びバンプ8cは、封止樹脂8bによって封止されていることにより、イメージセンサ2の表面2aとプリント基板11との間は、気密に封止されている。また、端子8aへのプリント基板11の接続は、ワイヤボンディングにより行われていても構わない。この際、レンズ枠10は、ワイヤボンディング部となる端子8aを保護する。
図4に示すように、レンズ4は、イメージセンサ2側に位置するレンズ5と、該レンズ5よりも光軸方向Zの前方に位置するレンズ6とを具備している。尚、レンズ4を構成するレンズの数は、2つに限定されず、上述した図1に示すように1つであっても、3つ以上であっても構わない。
図4、図5に示すように、レンズ5は、レンズ4の内、光軸方向Zにおいて、最もイメージセンサ2側に位置しているレンズである。
レンズ5は、第1実施の形態同様、レンズ本体5bと、脚部5mとを有し、脚部5mは、イメージセンサ2の表面2aに対し、第1の熱硬化型接着剤9を介して接着されている。また、本実施の形態においても、気密封止部7は、減圧状態となっており、気密封止部7中の雰囲気は、不活性ガスで満たされていても構わない。
レンズ5の光軸方向Zの先端側の面に、突起5tが例えば円環状に形成されている。突起5tに、レンズ6における光軸方向Zの後端側の面に形成された、例えば円環状の溝6hが嵌合している。このことにより、レンズ5に対するレンズ6の光軸方向Zにおける位置が規定されるとともに、各レンズ5、6の径方向Rの位置が規定されている。
レンズ6の径方向Rの外周には、レンズ4の外周を光軸方向Zに沿って覆うことにより、受光部3に不要な光が入光されてしまうことを妨げる、不透光部材から形成された枠部であるレンズ枠10が貼着されている。尚、レンズ枠10が設けられていることにより、撮像ユニット40の機械的強度が第1実施の形態よりも向上されている。
また、図4、図5に示すように、レンズ枠10の光軸方向Zの後端側に形成されたフランジ部10mは、第2の熱硬化型接着剤19を介して、プリント基板11に気密に貼着されている。尚、フランジ部10mは、イメージセンサ2の表面2aに貼着されていても構わない。また、レンズ枠10とレンズ5との間の空間は、減圧状態となっている。また、レンズ枠10とレンズ5との空間も不活性ガスで満たされていても構わない。
尚、その他の構成は、上述した第1実施の形態と同様である。
次に、本実施の形態の作用、即ち撮像ユニット40の製造方法について、上述した図3〜図5及び図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態における撮像ユニットの製造方法の概略を示すフローチャートである。
図6のステップS1において、先ず、レンズ5の脚部5mを、イメージセンサ2の受光部3の周囲を光軸方向Zの前方から平面視した状態で覆うよう、イメージセンサ2に第1の熱硬化型接着剤9を介して当接させ、減圧下において、レンズ5と受光部3との間に形成された気密封止部7を減圧状態とする気密封止部形成工程を行う。
具体的には、先ず、端子8aにプリント基板11が気密に貼着されたイメージセンサ2を、図3に示すオーブン100のチャンバ101の内部101iに、搬出入口103を介して搬入し、内部101iにおけるステージ102上に載置する。この際、レンズ4及びレンズ枠10も内部101iに搬入しておく。
次いで、イメージセンサ2の表面2aにおいて、図5に示すように、受光部3の周囲を、光軸方向Zの前方から平面視した状態で囲むように、第1の熱硬化型接着剤9を円環状に塗布する。尚、第1の熱硬化型接着剤9の塗布は、チャンバ101の内部101iに搬入する前に行っても構わない。
次いで、内部101iにおいて、第1の熱硬化型接着剤9を塗布した位置に、レンズ5の円環状の脚部5mを光軸方向Zの前方から、脚部5mが第1の熱硬化型接着剤9を介して表面2aに当接するよう貼着する。その結果、レンズ5と受光部3との間には気密封止部7が形成され、受光部3が封止された状態で、イメージセンサ2の表面2aにレンズ5が搭載される。尚、この状態においては、気密封止部7は、気密状態となっていない。
その後、バルブ104をポンプ105側に切り換えて、ポンプ105を駆動することにより、チャンバ101の内部101iを減圧状態とする。即ち、内部101iを、大気中の気圧より低くするか、真空状態とする。尚、この後、バルブ104をガス供給装置106側に切り換えて、内部101iに、ガス供給装置106から、不活性ガス、例えばNガスを供給しても構わない。その結果、気密封止部7も第1の熱硬化型接着剤9を介して減圧状態となる。
図6に戻って、次に、ステップS2において、第1の熱硬化型接着剤9に熱を付与して硬化させる第1の硬化工程を行う。
具体的には、第1の熱硬化型接着剤9を硬化させるため、チャンバ101の内部101iの雰囲気を加熱する。その結果、第1の熱硬化型接着剤9は硬化する。この際、第1実施の形態同様、気密封止部7が減圧状態となっていることから、レンズ5の浮き上がりが防止されている。また、第1の熱硬化型接着剤9の硬化後、気密封止部7は、減圧状態を保ったまま気密状態となる。
次いで、ステップS3において、レンズ枠10を用いてレンズ4を光軸方向Zに沿って覆う枠部被覆工程を行う。
具体的には、図4に示すように、レンズ5の突起5tに、径方向Rの外周にレンズ枠10が貼着されたレンズ6の溝6hを嵌合させる。この際、突起5tと溝6hとの嵌合により、レンズ5、6の径方向Rの位置が規定される。
さらに、レンズ5にレンズ6が嵌合されることにより、レンズ4の径方向Rの外周は、光軸方向Zに沿って、レンズ枠10により覆われる。このレンズ枠10により、受光部3に不要な光が進入してしまうことが防止される。
次いで、ステップS4において、減圧下において、レンズ枠10を、プリント基板11に第2の熱硬化型接着剤19を介して接着する枠部接着工程を行う。
具体的には、減圧下において、プリント基板11のレンズ枠10のフランジ部10mの当接部位に、第2の熱硬化型接着剤19を塗布した後、フランジ部10mを光軸方向Zの前方から、フランジ部10mが第2の熱硬化型接着剤19を介してプリント基板11に当接するよう貼着する。その結果、レンズ枠10とレンズ5との間も第2の熱硬化型接着剤19を介して、減圧状態となる。
その後、ステップS5において、第2の熱硬化型接着剤19に熱を付与して硬化させる第2の硬化工程を行う。
具体的には、第2の熱硬化型接着剤19を硬化させるため、チャンバ101の内部101iの雰囲気を加熱する。その結果、第2の熱硬化型接着剤19は硬化する。また、レンズ枠10とレンズ5との間が減圧状態を保ったまま封止される。この際、レンズ枠10とレンズ5との間が減圧状態となっていることから、レンズ枠10の浮き上がりが防止される他、気密封止部7も減圧状態となっていることから、第2の硬化工程においても、レンズ5の浮き上がりが防止されている。
最後に、チャンバ101の内部101iの雰囲気を大気圧に戻すと、気密封止部7の負圧により、図4、図5に示すように、脚部5mは表面2aに圧着されるとともに、レンズ枠10とレンズ5との間の負圧により、フランジ部10mは、プリント基板11に圧着される。
このように、本実施の形態においては、減圧状態において、レンズ5の脚部5mをイメージセンサの表面2aに第1の熱硬化型接着剤9を介して気密に貼着するとともに、レンズ枠10のフランジ部10mをプリント基板11に第2の熱硬化型接着剤19を介して気密に貼着することにより、レンズ5と受光部3との間が、減圧状態となった気密封止部7を有して封止されるとともに、レンズ枠10とレンズ5との間が減圧状態となって封止されていると示した。
このことによれば、上述した第1実施の形態のレンズ5の浮き上がりが防止できる効果に加え、第2の熱硬化型接着剤19を硬化させる際、オーブン100を用いて加熱したとしても、レンズ枠10とレンズ5との間が減圧状態となっていることにより、レンズ枠10のプリント基板11からの浮き上がりも防止することができる。
その結果、レンズ5から正確に受光部3に光を集光させることができる、即ち、撮像ユニット40は、正確な合焦画像を得ることができるとともに、受光部3への塵埃等の進入を確実に防止することができる。
以上から、イメージセンサ2にレンズユニット90を固定する第1の熱硬化型接着剤9、第2の熱硬化型接着剤19が、レンズユニット90の浮き上がりを防いで硬化されていることにより、受光部3上の気密封止部7を気密に保つことのできる構成を有する撮像ユニット40、撮像ユニット40の製造方法を提供することができる。
尚、本実施の形態においては、光学素子として、レンズ4を例に挙げて示したが、これに限らず、イメージセンサ2の表面2aを保護する、既知のカバーガラスや、プリズム等であっても構わないということは勿論である。
また、本実施の形態においては、レンズ5の脚部5mのイメージセンサ2の表面2aへの貼着は、第1の熱硬化型接着剤9が用いられると示したが、これに限らず、気密封止部7が減圧されていれば、脚部5mは、熱硬化型接着剤以外の接着剤が用いられて接着されていても良いし、接着なしで気密封止部7の負圧のみで表面2aに貼り付いていても構わない。
これは、レンズ枠10が、第2の熱硬化型接着剤19を用いてプリント基板11に気密に固定されていることから、該固定のみでも、レンズ枠10内を減圧状態で気密に封止できるとともに、脚部5mの接着に熱硬化型接着剤以外の接着剤が用いられておれば、第2の熱硬化型接着剤19を熱硬化させる際、気密封止部7内を減圧状態としなくとも、そもそもレンズ5が浮き上がる事がないためである。
また、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
さらに、上述した第1、第2実施の形態に示した撮像装置ユニットは、医療用のカプセル内視鏡や、通常の内視鏡に設けられていても構わないし、内視鏡に限らず、カメラ付き携帯電話や、デジタルカメラに適用しても良いことは云うまでもない。
1…撮像ユニット
2…イメージセンサ(撮像素子)
2…表面(当接面)
3…受光部
4…レンズ(光学素子)
5…レンズ(光学素子)
5a…レンズ本体(光学素子本体)
5b…脚部
6…レンズ(光学素子)
7…気密封止部
9…第1の熱硬化型接着剤
10…レンズ枠(枠部)
11…プリント基板
19…第2の熱硬化型接着剤
40…撮像ユニット
Z…光軸方向
特開2007−184801号公報

Claims (6)

  1. 撮像素子と、該撮像素子よりも光軸方向前方に設けられた光学素子とを具備する撮像ユニットであって、
    前記光学素子は、光学素子本体と該光学素子本体から前記撮像素子側に前記光軸方向に沿って延出された脚部とを有し、前記脚部が前記撮像素子の受光部の周囲を前記光軸方向前方から平面視した状態で覆うよう、前記撮像素子に第1の熱硬化型接着剤を介して当接されることにより前記光学素子と前記受光部との間に形成された気密封止部は、減圧状態となっていることを特徴とする撮像ユニット。
  2. 前記光学素子を、前記光軸方向に沿って覆う枠部をさらに具備し、
    前記枠部は、前記撮像素子の前記脚部の当接面に電気的に接続された基板、または前記撮像素子の前記当接面に、第2の熱硬化型接着剤を介して接着されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 前記気密封止部の雰囲気は、不活性ガスであることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像ユニット。
  4. 前記光学素子は、前記受光部に被写体像を集光させるレンズであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  5. 前記枠部は、不透光性部材から形成されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像ユニット。
  6. 撮像素子と、該撮像素子よりも光軸方向前方に設けられた光学素子とを具備する撮像ユニットの製造方法であって、
    前記光学素子における光学素子本体から前記撮像素子側に前記光軸方向に沿って延出された脚部を、前記撮像素子の受光部の周囲を前記光軸方向前方から平面視した状態で覆うよう、前記撮像素子に第1の熱硬化型接着剤を介して当接させることにより前記光学素子と前記受光部との間に形成された気密封止部を、減圧下において減圧状態とする気密封止部形成工程と、
    前記第1の熱硬化型接着剤に熱を付与して硬化させる第1の硬化工程と、
    枠部を用いて、前記光学素子を前記光軸方向に沿って覆う枠部被覆工程と、
    前記枠部を、前記撮像素子の前記脚部の当接面に電気的に接続された基板または前記撮像素子の前記当接面に、第2の熱硬化型接着剤を介して接着する枠部接着工程と、
    減圧下において、前記第2の熱硬化型接着剤に熱を付与して硬化させる第2の硬化工程と、
    を具備したことを特徴とする撮像ユニットの製造方法。
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