JP2010205704A - 光電変換素子およびその製造方法、光センサならびに太陽電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体層103および色素を含む半導体電極108、対電極109ならびに半導体電極108と対電極109との間に設けられた電解質層104を有する光電変換素子100であって、電解質層104中に環状ニトロキシルラジカル化合物とオキソアンモニウム塩を有する。
【選択図】図1
Description
半導体層および色素を含む半導体電極と、
対電極と、
前記半導体電極と前記対電極との間に設けられた電解質層と、
を含み、
前記電解質層が、下記一般式(1)に示される環状ニトロキシルラジカル化合物と下記一般式(2)で表されるオキソアンモニウム塩とを含む、光電変換素子が提供される。
また、本発明によれば、前記光電変換素子を含む、太陽電池が提供される。
多孔質半導体材料に、色素を吸着させて、半導体電極を得る工程と、
前記半導体電極に、電解質を含浸させる工程と、
前記電解質を含浸させた前記半導体電極に対向して対電極を配置する工程と、
を含み、
前記電解質が、上記一般式(1)に示される環状ニトロキシルラジカル化合物と上記一般式(2)で表されるオキソアンモニウム塩とを含む、光電変換素子の製造方法が提供される。
図1は、本実施形態における光電変換素子の構成を示す断面図である。図1に示した光電変換素子100は、半導体電極108と、対電極109と、両極間に保持された電解質層104とを備え、光エネルギーをラジカルで受けて、半導体を経由して外部に取り出す素子である。光電変換素子100は、さらに具体的には、導電性基材上に色素を吸着した半導体(たとえばn型半導体)からなる光電変換層を持つ半導体電極108と、半導体電極108に相対向して設けられた導電性基材からなる対極(対電極109)と、半導体電極108と対電極109との間に保持された電解質層104とを備えてなる色素増感型光電変換素子である。
以下、光電変換素子100を例に各構成要素について詳述する。
半導体電極108は、たとえば、導電性基板(透明基板101、透明導電膜102)と、その上に形成された半導体層103とからなり、導電性基板および半導体層103が素子の外側から内側に向かってこの順に積層している。半導体層103には、光増感剤として機能する色素(不図示)が吸着している。
導電性基板は、基板自体が導電性を有しているものであってよく、基板上に導電層を形成することによって基板に導電性を持たせたものであってもよい。基板としては、たとえば、ガラス基板、プラスチック基板、金属板などが挙げられ、中でも透明性の高い基板(透明基板101)が特に好ましい。
(1−2−1)半導体層の材料・構造
半導体層103を構成する材料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムなどの公知の半導体材料が挙げられる。これらの半導体材料は単独で用いることも2種類以上を混合して用いることもできる。これらの中でも、変換効率、安定性、安全性の観点からは、半導体層103が、酸化チタンを含む半導体材料により構成されていることが好ましい。酸化チタンとして、さらに具体的には、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メタチタン酸、オルソチタン酸などの種々の酸化チタン、含酸化チタン複合体などが挙げられる。その中でも、光電変換の安定性をさらに向上させる観点からは、アナターゼ型酸化チタンであることが好ましい。また、半導体層103が、多孔性のチタニアであってもよい。
また、半導体微粒子から形成される多孔性の多層半導体層は、半導体微粒子の平均粒径の異なる複数の半導体層からなってもよい。たとえば、光入射側に近い方の半導体層(第1半導体層)の半導体微粒子の平均粒径を、光入射側から遠い方の半導体層(第2半導体層)より小さくすることにより、第1半導体層で多くの光を吸収させるとともに、第1半導体層を通過した光を第2半導体層で効率よく散乱させて第1半導体層に戻し、第1半導体層で吸収させることにより、全体の光吸収率をより一層向上させることができる。
半導体層103の膜厚は、特に限定されるものではないが、透過性、変換効率などの観点より、たとえば0.5μm以上45μm以下とする。
次に、上記半導体層の形成方法について、多孔性半導体層を例にとって説明する。多孔性半導体層は、たとえば、半導体微粒子を高分子などの有機化合物および分散剤とともに、有機溶媒や水などの分散媒に加えて懸濁液を調製する。そしてこの懸濁液を導電性基板(図1では透明導電膜102)上に塗布し、これを乾燥、焼成することによって形成する。
有機化合物は、懸濁液中に溶解し、焼成するときに燃焼して除去できるものであれば何でも用いることができる。たとえば、ポリエチレングリコール、エチルセルロース等の高分子が挙げられる。懸濁液の分散媒としては、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグライム系溶媒;
イソプロピルアルコール等のアルコール類;および
イソプロピルアルコール/トルエン等の混合溶媒;ならびに
水等が挙げられる。
本実施形態において、色素は、光増感剤として機能する。具体的には、色素は種々の可視光領域および赤外光領域に吸収を持つものであって、半導体層に強固に吸着させるために、色素分子中にCOOH基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、スルホン酸基、エステル基、メルカプト基、ホスホニル基などのインターロック基を有するものが好ましい。この中でも、色素を多孔質半導体表面にさらに安定的に吸着させる観点からは、COOH基を有するものが特に好ましい。
色素を溶解するために用いる溶媒は、エタノールなどのアルコール類;
アセトンなどのケトン類;
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;
アセトニトリルなどの窒素化合物;
クロロホルムなどのハロゲン化脂肪族炭化水素;
ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼンなどの芳香族炭化水素;
酢酸エチルなどのエステル類などが挙げられる。またこれらの溶媒は2種類以上を混合して用いてもよい。
溶液中の色素濃度は、使用する色素および溶媒の種類は適宜調整することができ、吸着機能を向上させる観点からは、ある程度高濃度である方が好ましい。たとえば5×10−5mol/L以上の濃度であればよい。
また色素を吸着する際に、色素およびその吸着状態や、多孔性半導体層を構成するTiO2等の微粒子表面などを制御するために、色素を溶解した溶液にDeoxychlic AcidやGuanidine Thiocyanate、tert-ブチルピリジン、エタノールなどの有機化合物を加えてもよい。
対電極109としては、たとえば図1に示したように、支持基板(透明導電膜106、透明基板107)上に白金等の金属触媒またはカーボンを含む層(触媒層105)が存在するものなどが挙げられる。
光電変換素子100において、対電極109は、素子の外側から電解質層104側に向かって、透明基板107、透明導電膜106および触媒層105がこの順に積層されてなる。
電解質層104は、半導体層103と対電極109との間の電荷輸送を行う機能を有する。電解質層104は、具体的には、ニトロキシルラジカルを有する有機化合物を含む固体状またはゲル状電解質からなり、下記一般式(1)に示される環状ニトロキシルラジカル化合物と下記一般式(2)で表されるオキソアンモニウム塩とを含む。
また、上記一般式(2)で表される化合物の具体例としては、下記式(5)〜(12)で表される化合物のオキソアンモニウム塩が挙げられる。
電解質層104は、液体電解質により構成されていてもよい。液体電解質としては、先に示したニトロキシルラジカルを有する有機化合物および溶媒を含有し、液体状態のものであればよい。上記溶媒としては、たとえば、有機溶媒として、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミドなどの含窒素化合物;
メトキシプロピオニトリルやアセトニトリルなどのニトリル化合物;
γ−ブチロラクトンやバレロラクトンなどのラクトン化合物;
エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート化合物;
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールジアルキルエーテルなどのエーテル類;
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類;さらには
イミダゾール類などが挙げられ、これらはそれぞれ単独で、または2種以上混合して使用することができる。
また、溶融塩のアニオンとしては、AlCl4 −、Al2Cl7 −などの金属塩化物、PF6 −、BF4 −、CF3SO3 −、N(CF3SO2)2 −、CF3COO−などのフッ素含有物、NO3 −、CH3COO−、C6H11COO−、CH3OSO3 −、CH3OSO2 −、CH3SO3 −、CH3SO2 −、(CH3O)2PO2 −などの非フッ素化合物、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン化物などが挙げられる。
電解質層104は、固体電解質により構成されていてもよい。固体電解質としては、有機溶媒を高分子化合物に浸透させることにより固体化した高分子電解質、溶融塩を含む液体電解質を微粒子により固体化した電解質などが挙げられる。用いる高分子化合物としてはニトロキシルラジカルを有するポリマー自身を用いる場合と、ニトロキシルラジカルポリマー以外を用いる場合がある。
また、(ロ)少なくとも一種類のイソシアネート基を有する化合物Aと、少なくとも一種のイソシアネート基と反応性のある化合物Bとを含み、化合物Aと化合物Bのうち少なくとも一種類がポリオキシアルキレン鎖を持つものが挙げられる(上記特許文献2、3参照)。ポリオキシアルキレン鎖を持つ化合物としては、分子量500〜50,000の高分子構造を有する化合物が好ましく用いられる
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート;
イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート等の脂環族イソシアネートが挙げられ、これらの2量体、3量体などの多量体または変性体であってもよい。また、低分子アルコールとこれらイソシアネートのアダクト体、さらには、ポリオキシアルキレンとこれらイソシアネートをあらかじめ付加反応させた化合物が挙げられる。
ヒドロキシル基を有する化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖などのアルコール;
アミノ基を有する化合物としては、エチレンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ジエチレントリアミンなどのアミンなどがそれぞれ挙げられる。
また、化合物Bとしては、上記のような活性水素基を一分子中に一つ以上有し、かつポリオキシアルキレン鎖を有する化合物も挙げられる。
電解質層中の上記一般式(1)に示したニトロキシドラジカルは、下記式(13)に示すように、ラジカル状態とカチオン状態で酸化還元している。
用いる塩としては、カチオンとして、リチウム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、イミダゾリウム、オキサゾリウム、チアゾリウム、ピペリジニウム、ピラゾリウム、イソオキサゾリウム、チアジアゾリウム、オキサジアゾリウム、トリアゾリウム、ピロリジニウム、ピリジニウム、ピリミジニウム、ピリダジニウム、ピラジニウム、トリアジニウム、ホスホニウム、スルホニウム、カルバゾリウム、インドリウム、およびこれらの誘導体が好ましく、特に好ましくは、アンモニウム、イミダゾリウム、ピリジニウム、ピペリジニウム、ピラゾリウム、スルホニウムである。また、アニオンとしては、PF6 −、BF4 −、CF3SO3 −、N(CF3SO2)2 −、F(HF)n −、CF3COO−などのフッ素含有物、NO3 −、CH3COO−、C6H11COO−、CH3OSO3 −、CH3OSO2 −、CH3SO3 −、CH3SO2 −、(CH3O)2PO2 −、SbCl6 −などの非フッ素化合物、ヨウ素、臭素などのハロゲン化物などが挙げられる。
ステップ11:多孔質半導体材料に、色素を吸着させて、半導体電極108を得る工程、
ステップ12:半導体電極108に、電解質を含浸させる工程、および
ステップ13:電解質を含浸させた半導体電極108に対向して対電極109を配置する工程。
ステップ11で用いられる電解質は、上記一般式(1)および(2)に示した化合物を含む。
第一の実施形態に記載の光電変換素子100(図1)は、たとえば色素増感太陽電池として好適に用いられる。
このとき、光電変換素子100の透明基板101側から太陽光が照射されると、太陽光は、透明基板101および透明導電膜102をこの順に透過して、半導体層103に吸着している色素(不図示)に照射される。色素は光を吸収して励起する。この励起によって発生した電子は、半導体層103から透明導電膜102に移動する。透明導電膜102へ移動した電子は、外部回路を通じて対電極109に移動し、対電極109から電解質層104を経由して色素に戻る。このようにして電流が流れ、太陽電池を構成することができる。
図2は、太陽光発電システムの具体例を示す図である。図2に示した太陽光発電システム150においては、光電変換素子スタック151で生じた電子が、充放電制御装置152を経由して蓄電池154に移動する。充放電制御装置152には負荷153が接続されている。また、蓄電池154からの直流電流は、インバーター155でDA変換されて、負荷156に流れる。
図3においては、透明基板163と透明基板164との間に、光電極167、電解質168および対向極(対電極)169により構成された光電変換素子が複数配置されている。光電極167は、たとえば第一の実施形態に記載の半導体層103とする。透明基板163と光電極167との間、および透明基板164と対向極169との間には、それぞれ、透明導電性膜166および透明導電性膜165が設けられている。これらの透明導電性膜は、1つの素子の光電極167と隣接する素子の対向極169とに共通に設けられ、隣接する素子間が接続されている。また、複数の透明導電性膜165間および透明導電性膜166間は、絶縁材料により構成されたシール材170によりシールされている。透明基板163は、両端においてそれぞれアノード(マイナス極)161およびカソード(プラス極)162に接続する。
図4においては、透明導電性膜166上に光電極167が設けられ、光電極167の上面から側面にわたって光電極167を覆うセパレータ171およびセパレータ171の全面を覆う対向極169が設けられて、素子を構成している。図4においても、隣接する一方の素子の光電極167と他方の対向極169とが共通の透明導電性膜166を介して1つの透明基板163上に配置されている。
図5の基本構成は図3に示したW型と共通するが、図5においては、複数の透明導電性膜165および透明導電性膜166が素子ごとに設けられている。隣接する一方の素子の光電極167は、透明導電性膜166、導電性シール材172および他方の素子の透明導電性膜165を介して他方の素子の対向極169に接続する。導電性シール材172の側面外周は、透明導電性膜165および透明導電性膜166に接する領域をのぞいてシール材170に被覆されている。
図6においては、電解質168、透明導電性膜165および透明導電性膜166が複数の素子に共通に設けられており、透明導電性膜165および透明導電性膜166上の所定の位置に金属集電配線174が配置されている。金属集電配線174は絶縁膜173に覆われ、電解質168との間が絶縁されている。
以下の実施例では、第一の実施形態に記載の光電変換素子100からなる色素増感太陽電池(図1)を次のようにして作製した。
(実施例1)
1.半導体電極の作製
半導体層は以下の手順で作製した。まず溶剤として濃度15vol%の酢酸水溶液20mLを用い、そこに市販の多孔質酸化チタン粉末5g(P25、日本アエロジル社製)、界面活性剤0.1ml(Triton X-100、シグマアルドリッチ社製)、ポリエチレングリコール0.3g(分子量20000)を加え、攪拌ミキサーで約1時間攪拌(1回10分間)することで、酸化チタンペーストを作製した。次いで、この酸化チタンペーストをITOガラス基板(6cm×4cm、シート抵抗:20Ω/□)にドクターブレード法で膜厚が20μm程度となるように適量塗布(塗布面積:3cm×3cm)した。この電極を電気炉に挿入し、大気雰囲気にて450℃で約30分間焼成して半導体電極108を得た。
次に、ルテニウム色素Ru(2,2'−bipyridine−4,4'−dicarboxylic acid)2(NSC)2(小島化学株式会社製、商品名:ルテニウム錯体)を無水エタノールに濃度4×10−4mol/Lで溶解させ、吸着用色素溶液を調製した。この吸着用色素溶液と、上述で得られた光電変換層(半導体層103)と透明導電膜102とを具備した透明基板101とを容器に入れ、12時間静置し、色素を吸着させた。その後、無水エタノールで数回洗浄し、50℃で約30分間自然乾燥させた。
次に電解液を調製した。電解液としては、TEMPOとTEMPO・PF6の両方が溶解したメトキシプロピオニトリルを用いた。まず、透明導電膜102を具備した透明基板101上の光電変換層(半導体層103)にTEMPOとTEMPO・PF6の両方を含むメトキシプロピオニトリル溶液を滴下し、さらにロータリーポンプで約10分間真空引きして溶液を光電変換層に十分浸みこませた。その後、白金触媒層(触媒層105)を具備した対極(対電極109)を設置し、治具にて固定した。その後、50℃で60分間放置することにより、TEMPO/TEMPO・PF6電解質層(電解質層104)を具備した素子を作製した。その後、エポキシ樹脂にて外界との接触を避ける封止を実施し光電変換素子を作製した。
実施例2では、実施例1において有機溶媒に溶解したTEMPOの代わりに上記式(11)で示したラジカルポリマーを用いた以外は、実施例1に準じて光電変換素子を作製した。
実施例2では、実施例1において有機溶媒に溶解したTEMPOの代わりに電気化学的に作製した上記式(12)で示したラジカルとカチオンを有するポリマーを用いた以外は、実施例1に準じて光電変換素子を作製した。
比較例では、実施例1においてTEMPOとTEMPO・PF6の両方が溶解した液体電解質の代わりに、TEMPOのみを用いた以外は、実施例1に準じて光電変換素子を作製した。
各実施例および比較例にて作製した光電変換素子の評価として、ソーラーシュミレーターを用いてAM1.5、100mW/cm2照射条件下でのI−V測定を行った。ここで、光電変換素子の両端を電子負荷装置に接続して、開放電圧から取り出し電圧がゼロになるまで5mV/secステップの電位走査を繰り返して行った。図8に得られたI−V曲線を示した。
101 透明基板
102 透明導電膜
103 半導体層
104 電解質層
105 触媒層
106 透明導電膜
107 透明基板
108 半導体電極
109 対電極
150 太陽光発電システム
151 光電変換素子スタック
152 充放電制御装置
153 負荷
154 蓄電池
155 インバーター
156 負荷
161 アノード
162 カソード
163 透明基板
164 透明基板
165 透明導電性膜
166 透明導電性膜
167 光電極
168 電解質
169 対向極
170 シール材
171 セパレータ
172 導電性シール材
173 絶縁膜
174 金属集電配線
Claims (11)
- 半導体層および色素を含む半導体電極と、
対電極と、
前記半導体電極と前記対電極との間に設けられた電解質層と、
を含み、
前記電解質層が、下記一般式(1)に示される環状ニトロキシルラジカル化合物と下記一般式(2)で表されるオキソアンモニウム塩とを含む、光電変換素子。
- 請求項1に記載の光電変換素子において、前記一般式(1)に示した環状ニトロキシルラジカル化合物が、下記一般式(4)に示す共重合体である、光電変換素子。
- 請求項1乃至3いずれかに記載の光電変換素子において、前記電解質層が、液体電解質により構成されている、光電変換素子。
- 請求項4に記載の光電変換素子において、前記液体電解質が、常温溶融塩を含む、光電変換素子。
- 請求項1乃至3いずれかに記載の光電変換素子において、前記電解質層が、固体電解質により構成されている、光電変換素子。
- 請求項1乃至6いずれかに記載の光電変換素子において、前記半導体層が、多孔性のチタニアである、光電変換素子。
- 請求項1乃至7いずれかに記載の光電変換素子において、前記色素がルテニウム金属錯体色素である、光電変換素子。
- 請求項1乃至8いずれかに記載の光電変換素子を含む、光センサ。
- 請求項1乃至8いずれかに記載の光電変換素子を含む、太陽電池。
- 多孔質半導体材料に、色素を吸着させて、半導体電極を得る工程と、
前記半導体電極に、電解質を含浸させる工程と、
前記電解質を含浸させた前記半導体電極に対向して対電極を配置する工程と、
を含み、
前記電解質が、下記一般式(1)に示される環状ニトロキシルラジカル化合物と下記一般式(2)で表されるオキソアンモニウム塩とを含む、光電変換素子の製造方法。
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