JP2010205227A - 診療記録・支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は医師の負担を軽減し、医師の思考プロセスと合致した入力や表示を可能とすると共に、システムの負荷を軽減し、統括的な管理を可能とすることを目的とする。
【解決手段】本発明の診療記録・支援システムは、クリニカルチェーン画面を表示する領域と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示するToDo一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する領域と、ToDo一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される領域と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する領域とを有する画面を表示する表示制御部20hを有することを特徴とする。
【選択図】図13

Description

本発明は、診療記録の閲覧や記録が可能な診療記録・支援システムに関する。
従来、診療録、即ち所謂カルテの記載方法として最も利用されている方法は、SOAPと称される記載方法である。
ここで、SOAPとは、
S:Subjective findings (主観的症状)
O:Objective findings (客観的所見)
A:Assessment (評 価)
P:Plan (プラン)
の頭文字をとった記載項目のモデル化である。同方法は、紙カルテが汎用されていた時代に提唱された方法であり、従来技術に係る多くの電子カルテも同方法を採用している。より具体的には、S,O,A,Pの各欄というように診療録の記述場面を4分割しているものもある。或いは、自由記載欄にS,O,A,Pのいずれかの入力内容であることを指定した上で、記録できるものもある。
ここで、例えば、特許文献1では、S,O,A,Pの各入力モードを含み、主観情報入力モードでは、患者が主観的に感じている症状が入力され、客観情報入力モードでは、客観的な症状が入力され、評価情報入力モードでは主観的及び客観的情報に基づく医師の評価ないしは判断が入力される電子カルテシステムが開示されている。
特開2005−316970号公報
しかしながら、診断の中で医療者、特に医師が、必要なデータを入力する上で、従来技術に係る電子カルテシステムにおいては、以下の課題があることが判明した。
第1に、S,O,A,Pは内容の分類であり、時系列としての順番ではない。紙カルテでは、記載の工夫でこれらの欠点を補っていたが、従来技術では、フォーマットが決まった電子カルテ上で、SOAP形式で診療記録を入力する順番と、医師の思考プロセスがマッチしない場合が多く、使い勝手が悪く、医師の負担を増加している。
第2に、従来技術に係る多くの電子カルテでは、記録が電子的に行われているが、診療記録部分の記述はテキスト形式で記録されている。即ち、S,O,A,Pのデータがテキスト形式で保管されている。従って、所見の変化をコンピュータがアルゴリズミックに自動的に判別することは困難であり、医師が都度確認する必要がある。
第3に、臨床検査の結果は、客観的所見(O)そのものであるが、従来技術に係る多くの電子カルテでは、検査結果をカット・アンド・ペーストで診療記録記載欄の「客観的所見(O)」にペーストできるようになっているものの、ペーストされた結果と元の結果にリンクはないため、診療記録上の客観的所見(O)の記録と検査結果の値がリンクしておらず、両者の整合性が期待できない。
第4に、評価(A)とは、プラン(P)に基づき何らかのオーダを実施した結果(S又はO)について医学的解釈を行い、その後のプラン(P)を考えるプロセスであるが、この際に医学的なエビデンス(臨床研究によって立証された医学的な根拠)あるいはガイドライン(専門家によって確立されたエビデンスに基づいた推奨すべき診療)を参照して次のオーダを考える必要がある。質の高い診療を行う為には、根拠に基づいた医療、即ちEBM(evidence-based medicine)が推奨され、評価(A)の時点で適切なエビデンス・ガイドラインを適切に提示し、意志決定支援することが重要であるが、この機能を実装している電子カルテは実現されていない。
第5に、評価(A)の結果、更なる検査或いは治療が必要と判断された場合、必要な検査・治療に必要なオーダを行う。つまり、検査や治療には目的があるが、検査や治療の結果が戻ってきた際には、その「目的」と「結果」が切り離されているため、即ち、プラン(P)とオーダが結びついていないため、医師は検査結果を見ながら、以前の評価を見直す必要がある。これらは、理想的には同一画面で閲覧できる方が医師の思考プロセスを阻害しないが、このような電子カルテシステムは実現されていない。
第6に、既存のクリニカルパスは、入院後所定日にどのようなケア(検査や治療)がなされるかを記述してあるような「診療計画書」のようなタイプが一般的である。また、クリニカルパスと、診療録上のS,O,A,Pやオーダ実施記録と結果がリンクしていないため、現在の所見、オーダ、結果がクリニカルパス上、どの部分に対応し、スケジューリングにどのような影響があるかが判別できない。即ち、従来技術では、SOAPの実施が診療計画(クリニカルパス)と結び付いていない。
第7に、SOAPが「医療の質」のモニタリングと統合されていない。即ち、ある診断名の患者、あるクリニカルパスを適用された患者、ある治療を要した患者にどのような医療が行われたか、患者間、医師間でばらつきがあるのかを集計・分析できない。
第8に、医療のマネジメントに利用できない。即ち、ある診断名の患者、あるクリニカルパスを適用された患者、ある治療を要した患者にどのくらいのリソースや物品、時間がかかったかなどのリソース利用状況をベンチマークすることができない。
第9に、従来技術に係る電子カルテシステムでは、医療機関内の運用に係る全てのデータを保存しようとしている。同様に、全てのデータに対する標準化を念頭に置いて設計されている。しかしながら、実際に、医療連携や患者のマネジメント、あるいは医療マネジメントに必要なデータはその中の僅かである。実際に医師が他の医師に患者を紹介する際には、5〜10分程度の会話と数枚の診療記録のサマリーがあれば十分であるといわれており、これらデータが、本来的に記録・保存すべき診療録であるが、従来技術ではその区別がついていない。その結果、システムに対する負荷が高くなり、医師がデータロードを待つ時間を無駄にしており、医師に負担をかけている。
そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑み、医師の負担を軽減し、医師の思考プロセスと合致した入力や表示を可能とすると共に、システムの負荷を軽減し、統括的な管理が可能な診療記録・支援システムを提供することを目的とする。
上述技術的な課題を解決するため、本発明の第1の態様による診療記録・支援システムは、医療に係る診療記録を閲覧、記録する診療記録・支援システムにおいて、クリニカルチェーン画面を表示する第1の領域と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示する要実施事項一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する第2の領域と、上記要実施事項一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される第3の領域と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する第4の領域と、を有する画面を表示するよう制御する表示制御部と、各画面における情報の更新を管理する管理部と、表示制御部の制御に基づいて各画面を表示する表示部とを備え、表示制御部は、要実施事項一覧画面において、一の要実施事項が選択されると、当該要実施事項に対応するクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいてクリニカルチェーン画面を更新し、クリニカルチェックポイント達成状況確認画面における客観的所見の表示では、各タスクのクリニカルチェックポイントを表示部に一覧表示し、評価の表示では、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて現時点での達成状況を表示部に表示することを特徴とする。
また、本発明の第2の態様による診療記録・支援システムは、サーバと情報処理端末機が通信自在に接続された診療記録・支援システムであって、サーバは、クリニカルチェーン、患者の一覧、要実施事項一覧、要実施事項一覧の各要実施事項に係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を少なくとも記憶するデータベースと、情報処理端末機からの通知に従って、データベースのデータを読み出し、或いはデータの更新を行う制御部とを備え、情報処理端末機は、クリニカルチェーン画面を表示する領域と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示する要実施事項一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する領域と、要実施事項一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される領域と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する領域と、を有する画面を表示するよう制御する表示制御部と、各画面における入力情報に基づいて、クリニカルチェーン、患者の一覧、要実施事項一覧、要実施事項一覧の各要実施事項に係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価の更新状況を管理し、更新がなされた場合に上記サーバに通知する管理部と、表示制御部の制御に基づいて各画面を表示する表示部とを備え、表示制御部は、要実施事項一覧画面において、一の要実施事項が選択されると、当該要実施事項に対応するクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいてクリニカルチェーン画面を更新し、クリニカルチェックポイント達成状況確認画面における客観的所見の表示では、各タスクのクリニカルチェックポイントを表示部に一覧表示し、評価の表示では、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて現時点での達成状況を表示部に表示することを特徴とする。
本発明に係る診療記録・支援システムによれば、医師の負担を軽減し、医師の思考プロセスと合致した入力や表示を可能とすると共に、システムの負荷を軽減し、統括的な管理が可能となる。
本発明の一実施形態に係る診療記録・支援システムの構成図である。 図1の診療記録・支援システムの構成を更に具現化して示した図である。 情報処理端末機やサーバの詳細な構成を示す図である。 クリニカルチェーンについて説明する概念図である。 脳卒中に係るクリニカルチェーンの例を示す図である。 クリニカルタスクについて説明する概念図である。 クリニカルタスクについて説明する他の概念図である。 糖尿病教育入院のクリニカルチェーンを示す概念図である。 クリニカルタスクの終了基準を示す図である。 クリニカルチェックポイントの設定画面の表示例を示す図である。 クリニカルチェックポイントの設定データに係るデータベースの構成例を示す図である。 臨床行為のフローに従って、SOAPの記録とクリニカルチェックポイント、そしてオーダの関連性を示す図である。 図3の構成を更に具現化したものであって、特に診療記録・支援プログラムについて説明する構成図である。 本発明の一実施形態に係る診療記録・支援システムによる画面の表示例を示す図である。 クリニカルチェーン画面の表示例を示す図である。 ToDo一覧画面の表示例を示す図である。 患者一覧画面の表示例を示す図である。 オーダの要求の画面の表示例を示す図である。 実施の要求の画面の表示例を示す図である。 結果の確認の画面の表示例を示す図である。 クリニカルチェックポイント達成状況確認画面の表示例を示す図である。
以下、本発明の診療記録・支援システムに係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の診療記録・支援システムは、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
図1には本発明の一実施形態に係る診療記録・支援システムの構成を示し説明する。
この図1に示されるように、診療記録・支援システム1は、医療マネジメント支援システム2とは独立したシステムとして構成される。この診療記録・支援システム1は、サーバSVと病棟や医局、検査室に配置された情報処理端末機CLにより構成されている。医療マネジメント支援システム2としては、例えば特開2007−140607号公報に詳細に開示されているシステムを活用することが可能である。
図2には診療記録・支援システム1の構成を更に具現化して示し説明する。
この図2に示されるように、情報処理端末機CLは、ネットワークNTを介してサーバSVと通信自在に接続されている。この情報処理端末CLは、例えば、パーソナルコンピュータの他、携帯電話機や携帯情報端末機(PDA;Personal Digital Assistant)等から構成されており、医師や看護師等によって操作されるものである。
より具体的には、図3に示されるように、情報処理端末機CLは、各部を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)11と、各種プログラムを含む各種情報を格納する読み取り専用のROM(Read Only Memory)12と、ワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)13と、各種情報を読み出し及び/又は書き込み可能に記憶する記憶部14と、外部のネットワークに接続して通信を行う通信部15と、ユーザインターフェースとしての不図示の所定の操作デバイスを介した入力操作の処理及び制御を行う入力操作制御部16と、各種情報を表示する表示部17とを備える。
CPU11は、記憶部14等に格納されている各種アプリケーションプログラムをはじめとする各種プログラムを実行し、各部を統括的に制御する。例えば、CPU11は、後述する診療記録・支援プログラムを実行する。ROM12は、各種プログラムをはじめとする各種情報を格納している。このROM12に格納されている情報は、CPU11の制御の下に読み出される。RAM13は、CPU11が各種プログラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU11の制御のもとに、各種情報を一時記憶すると共に、記憶している各種情報を読み出す。記憶部14は、CPU11の制御の下に、上記診療記録・支援プログラムの他、各種画像データや音声データをはじめとする各種情報を記憶すると共に、記憶している各種情報を読み出す。この記憶部14としては、例えば、ハードディスクや不揮発性メモリ等を用いることができる。記憶部14には、本体に対して着脱可能とされるフレキシブルディスクやメモリカード等の記憶媒体に対して各種情報の読み出し及び/又は書き込みを行うドライブ装置も含まれる。
通信部15は、例えば、アナログ回線、所謂イーサネット(登録商標)等から構成されるLAN(Local Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、若しくはFTTH(Fiber To The Home)等の各種ネットワーク回線、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に準拠した無線LAN若しくは所謂ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の各種無線通信方式、又は所謂FOMA(登録商標)等のW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式若しくはHDR(High Data Rate)等のCDMA−2000方式といった、各種方式に基づくネットワークに接続するためのインタフェースであり、CPU11の制御の下に、外部との通信を行う。
入力操作制御部16は、例えばキーボードやマウス、キーパッド、赤外線リモートコントローラ、スティックキー、又はプッシュボタンといった、ユーザインターフェースとしての不図示の所定の操作デバイスを介した入力操作を受け付け、操作内容を示す制御信号をCPU11に供給する。表示部17は、例えば液晶ディスプレイ(LCD; Liquid Crystal Display)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP; Plasma Display Panel)、有機エレクトロルミネッセンス(Organic Electro Luminescent)ディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)といった、各種表示デバイスであり、CPU11の制御の下に、各種画像データや、その他の各種情報を表示する。
このような各部を備える情報処理端末機CLは、CPU11の制御のもとに、サーバSVに対してアクセスし、当該サーバSVによって提供される各種画面を表示部17に表示する。サーバSVは、情報処理端末機CLと同様に、物理的には図3に示したような各部を備えるものとして構成される。従って、以下でサーバSVの構成を説明する場合には図3の各符号を用いる。更に、サーバSVは後述するデータベース50を備えており、データベース50の各種データの記録・更新は、制御部としてのCPU11により管理されている。即ち、情報処理端末機CLからデータの更新等に係る通知がサーバSV側になされた場合には、当該通知に従って、サーバSV側のCPU11がデータベース50のデータの内容を更新等することになる。
ここで、本実施形態の理解を容易にするために、「クリニカルチェーン」、「クリニカルタスク」、「クリニカルチェックポイント」といった基本的な概念について説明する。
(クリニカルチェーン)
クリニカルチェーンとは、クリティカルチェーン理論を用いた各種業務の遂行と医療の質の向上とを支援するもので、複数のクリニカルタスクがネットワーク状にリンクされたものである。医療マネジメント支援システムのアルゴリズムの本体、本実施形態に係る診療記録・支援システムの統合をしたシステムで活用される。クリニカルチェーンは、例えば図4に示されるように、大別して図4(a)の急性期モデル、図4(b)の慢性・回復・終末期モデルに分類される。「急性期」とは、発症して直ぐの診療で、その後、リハビリなどの回復期の治療を経て、継続的にケアが必要な場合を「慢性期」と称し、回復が望めない状態の場合を「終末期」と称する。急性期から慢性期に移行する疾患もある。
図5に示した例は、脳卒中の例であり、発症時は手術を含めた急性期の治療が行われるが、最終的に後遺症が残った場合には慢性期の治療あるいはリハビリなどが行われる。急性期の入院治療において、クリニカルチェーンの期間は、決められた入院日数であることが求められる。具体的には、例えば特開2007−140607号公報に記載されたようなDPCと呼ばれる包括払い方式の診療報酬体系の中で、医療の質と経済合理性を両立させるために利用することができる。
(クリニカルタスク)
本実施形態で採用するクリニカルチェーンは、複数のクリニカルタスクのネットワーク図であり、このクリニカルタスクを分担することで、適切な医療連携の役割分担が可能となる。例えば、図6では、脳卒中の急性期〜回復期〜慢性期の医療において、どのようにクリニカルタスクを役割分担するかを示している。
このクリニカルタスクは、「患者が抱えている問題を引き起こす原因が医学的に存在しない」事を表している。多くの場合、患者は様々な症状(主観的な患者の訴え)を訴えて来院する。医師は、診察、レントゲンや血液検査などで発見される客観的所見から、診断を下し、その原因を決定する。例えば、図7にあるように、患者が咳、発熱という症状があり、胸部X線検査で肺に陰影があれば、肺炎という診断が下される。肺炎の原因は様々な細菌或いはウィルスによる感染で、その結果、肺に炎症が生じ、様々な症状が生じる。従って、肺炎患者に対するクリニカルタスクを完遂することで、肺炎が治癒する。
クリニカルタスクは、「どのように」疾患を治療するかを決めるものではなく、「疾患の治療とはどのような状態か」を既定するものである。医学には様々なガイドラインや種々のエビデンスといった「標準治療」が存在するが、実際の診療においては、様々な要因を考慮し、一人一人の状態に合わせた治療が選択されるため、how toを規定することは難しい。現存するクリニカルパス=how toまで既定しているため、日本中の医療機関で共有されにくい原因の一つとなっている。
各クリニカルタスクの期間を決定することで、クリニカルタスクの進捗状況を管理することが可能となる。タスク終了までの期日で進捗を管理するクリティカルチェーンの手法を用いることで、タスクに関連するToDo(要実施事項)の優先度を決定し、詳細は後述するようにToDoをソートすることができるようになる。
(クリニカルチェックポイント)
クリニカルタスクが完了したこと、即ち、「どのような状態であれば疾患が治癒したと言えるかは」は、医学的にコンセンサスをとることは難しくない。この条件をクリニカルチェックポイントという。即ち、換言すれば、クリニカルタスクの終了条件をクリニカルチェックポイントと定義する。
次にクリニカルタスクとクリニカルチェックポイント設定について説明する。図8は糖尿病教育入院のクリニカルチェーンを既定したものである。この例では、退院に向けて「自己血糖測定指導」、「インスリン注射指導」、「眼科依頼」、「血糖コントロール」といった4つのタスクがある。これらのクリニカルタスクの終了基準は、図9に示される。この例では、クリニカルタスクの終了条件、即ち、クリニカルチェックポイントは、「オーダ」、「実施」、「結果」の3つである。以下、それぞれにつき説明する。
・オーダ
オーダは検査、処方など特定の診療行為をオーダすることが重要な意義を持つ場合にクリニカルチェックポイントとなる。本来は、「実施」をチェックすることが好ましいが、外来薬の処方の「実施」=自宅での薬服用、他院における受診のための紹介状の準備の「実施」=他院への受診のように実施の確認が難しい場合、「オーダ」をもってクリニカルチェックポイントとする。
・実施
指導や定期的な検査など、実施することが医療の質の評価指標となる場合に「実施」をクリニカルチェックポイントとする。
・結果
検査の結果がある一定の値の範囲にあることが求められるような場合に「結果」がクリニカルチェックポイントとなる。この場合の結果は、数値、あるいはカテゴリで表記される必要がある。画像データ(CTやMRI、レントゲン)などの画像検査や心電図でも結果がカテゴリや数字で記述できる形式になっていれば、クリニカルチェックポイントに利用することができるようになっている。
以上の考え方に従って、例えば、図10に示される設定画面において、各クリニカルタスク毎にクリニカルチェックポイントの設定を行う。
即ち、「タスク名」にはクリニカルタスク名が表示される。「内容」はオーダ、実施、結果の中から選択する。「項目条件」は、項目に対し、何らかの条件(例えば日本臨床検査医学会の識別コード表などをマスタとして利用する)が加わる場合に自動的に表示されるようになっている。「項目」では、検査項目を選択する。検査項目は、例えば日本臨床検査医学会の臨床検査項目分類コードあるいは各医療機関のコード表を利用する。これらは、各クリニカルタスク毎に臨床的に決められるため、クリニカルチェーン作成時に同時に選択肢のリストを作成する。「条件」では、=、>、≧、<、≦、≠、and、orを利用して条件設定する。「条件値」については数字、或いはカテゴリが記録される。これは各項目によって数字の範囲やカテゴリの種類を予めマスタとして作成しておく。そして、「回数・繰り返し」については、複数回条件を満たす必要がある場合、設定する。
次に、クリニカルチェーン、クリニカルタスク、クリニカルチェックポイントのデータベース化について説明する。クリニカルチェックポイントの設定データは、図11に示されるような形式でデータベース50に保管される。即ち、データベース50には、診断名マスタ、チェーンマスタ、タスクマスタ、項目・条件テーブルが記録される。診断名マスタでは、診断名IDと診断名を対応付けて管理する。チェーンマスタでは、チェーンIDとチェーンとを対応付けて管理している。タスクマスタでは、タスクIDとタスク名とを対応付けて管理する。項目・条件テーブルでは、条件IDと条件、値、繰り返し、回数を対応付けて管理する。保管されたマスタやテーブルはテンプレートとして保管できるほか、各医療機関の間で共有することが可能である。つまり、クリニカルタスクが決まるとクリニカルチェックポイントは医学的にテンプレート化することが可能である。従って、実際の運用では、タスクを選択すると、通常使われるクリニカルチェックポイントのセットが自動的に選択され、変更の必要がある場合のみ変更することになる。即ち、タスクマスタにより管理されている各クリニカルタスク毎に、項目・条件テーブルによりクリニカルチェックポイントを定義することが可能となる。上記クリニカルチェックポイントのセットの自動選択は、サーバSVのCPU11により制御される。
これらデータベース50と共にXMLスキーマを標準化し、このデータベース50のデータのインポートとエクスポートを容易にする。そのことで、ベストプラクティスとなるクリニカルチェーンを、医療機関を超えて共有することができる。さらに、各医療機関の状況に応じてカスタマイズしたり、様々なバージョンを医療機関内外で共有・比較したりすることを可能とする。
次に、図12には、臨床行為のフローに従って、SOAPの記録とクリニカルチェックポイント、そしてオーダの関連性を示し、説明する。
医師があるクリニカルタスクを達成するためにオーダを行い(S1)、該オーダが実施されると(S2)、何らかの結果(O)が生じる(S3)。その結果(O)を判断(評価)して(S4)、全てのクリニカルチェックポイントの条件と比較し(S5)、全てのクリニカルチェックポイントの条件が達成されている場合には(S6)、クリニカルタスク完了が示唆され(S8)、まだ、条件を満たしていないクリニカルチェックポイントがある場合(S7)、次のオーダが示唆される(S9,10)。このオーダは、予め設定しておいたクリニカルチェックポイントの条件と客観的所見に基づいて「推奨されるオーダ」として表示することができる。クリニカルチェックポイントは、既に確立したエビデンス、あるいはガイドラインに基づいていることが多いため、この自動的に出現する「推奨オーダ」をE(エビデンス)・G(ガイドライン)・オーダ(イージーオーダ)と呼ぶ。
しかしながら、クリニカルチェックポイントの条件が達成しても、臨床上、何らかの理由でクリニカルタスク終了と考えられない場合、逆に条件は満たしていないが、何らかの理由でタスク終了としていい場合もあり得る。このあたりの臨床医の裁量に基づく意思決定があった場合、例外事項としてその理由を同時に記録することで、EGオーダ以外のオーダも可能にする。さらに、クリニカルチェックポイントには直接関連しないオーダでも実際にはあるクリニカルタスクを達成するために行われるオーダ(ほとんどの処方オーダがこれに該当すると考えられる)は、クリニカルタスクと紐づけた形でデータベース50に保管する。
その結果、各クリニカルタスク毎に、
・要した日数(時間)
・必要としたリソース(オーダ)
・例外の発生
・各クリニカルチェックポイントクリアに要した日数(時間)
をデータをして得ることが可能であり、医療マネジメントに必要なデータを作成することができるようになる。
次に図13を参照して、診療記録・支援システムにより実行される診療記録・支援プログラムについて説明する。CPU11は、記憶部14に記憶されている診療記録・支援プログラム20を読み出し実行することで、各種機能を奏する。即ち、CPU11は、診療記録・支援プログラム20を実行することで、クリニカルチェーンを管理するクリニカルチェーン管理部20a、ToDo一覧/患者一覧を管理するToDo一覧/患者一覧管理部20b、オーダの要求や実施の要求、結果の確認の内容を管理する要求/確認管理部20c、クリニカルチェックポイント達成状況を管理するクリニカルチェックポイント達成状況管理部20d、コメント等を管理するコメント管理部20e、オーダリング等を管理するオーダリング管理部20f、ログを管理するログ管理部20g、上記管理に基づいて各種の表示制御を行う表示制御部20hとして機能する。各管理部20a乃至20hは、サーバSV側のデータベース50にアクセスして、各種データを読み出し、或いは入力された各種データに基づきデータの更新を行う。表示制御部20hはサーバSV側のデータベース50のデータに基づく各種の表示を行う。各画面の表示は、表示制御部20hの制御の下、表示部17にて行われる。
即ち、サーバSV側のデータベース50は、前述したテンプレートのほか、クリニカルチェーン、ToDo一覧/患者一覧、オーダの要求や実施の要求、結果の確認の内容、クリニカルチェックポイント達成状況、コメント等、及びオーダリング等を統括して管理している。そして、これらに係る表示制御を表示制御部20hが行い、各表示画面における操作入力によるデータの更新等を各管理部20a乃至20hが管理しており、サーバSV側に該更新内容等を通知し、データベース50の記録内容を適宜に更新するようになっている。各画面における操作入力は、入力操作制御部16を介して行う。
次に、診療録(電子カルテ)画面の展開について更に詳細に言及する。図14は本実施形態に係る診療記録・支援システムによる画面の表示例を示している。この図14に示されるように、画面100は、クリニカルチェーン画面が表示されるクリニカルチェーン画面表示領域101と、ToDo一覧/患者一覧画面が表示されるToDo一覧/患者一覧画面表示領域102と、オーダの要求や実施の要求、結果の確認画面が表示される要求/確認画面表示領域103と、クリニカルチェックポイント達成状況確認画面が表示されるクリニカルチェックポイント達成状況確認画面表示領域104と、コメント画面が表示されるコメント画面表示領域105と、オーダリング画面が表示されるオーダリング画面表示領域106と、ログ画面が表示されるログ画面表示領域107と、依頼事項一覧画面が表示される依頼事項一覧画面表示領域108を有する。各表示領域での画面表示は、表示制御部20hにより統括して制御されるようになっている。尚、ToDo一覧画面と患者一覧画面を別の領域に表示するようにしてもよい。
図15には、医師が利用するクリニカルチェーン画面の全体像を示す。既に終わったクリニカルタスクは別の色で表示したり、現在、選択されているタスクを別の色で表示することで見やすくしたりすることができる。ここで選択されるクリニカルタスクで、ToDo一覧/患者一覧以外の画面の表示が影響を受ける。つまり、ここで選んだタスクに関連して他のウィンドウのビューが展開するようになっている。クリニカルチェーン画面は表示制御部20hの制御の下、クリニカルチェーン画面表示領域101に表示される。タスクが選択されると、クリニカルチェーン管理部20aが当該選択を管理すると共に、表示制御部20hが他の画面の表示を当該タスクに合致したものに更新する。
ToDo一覧/患者一覧画面は、このクリニカルチェーンとは独立した画面であり、ToDo一覧と患者一覧はタグで切り替え可能となっている。
図16は、ToDo一覧画面の表示例を示している。ToDo一覧画面は、現時点でログインしたユーザが知るべき、あるいは行うべき事項を全て一覧にしてある。病棟に行くと紙カルテに立っている指示棒のようなものであり、言い換えると、ここにある事項を全て終了することが各医師に求められる。この例では、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従って、医師が確認すべき事項が一覧表示されている。ToDo一覧画面は、表示制御部20hの制御の下、ToDo一覧/患者一覧画面表示領域102に表示される。後述する患者一覧画面との切り替えも表示制御部20hが制御する。
尚、これらのToDoは、表示制御部20hの制御の下、タスクの進捗状況、オーダの重要性の二つの要因でソート可能である。また、ユーザにはロールが与えられているため、同じユーザであっても異なるロールへの依頼はあるロールを持っているときには閲覧しなくてよい。例えば外来の仕事をしているときは「外来医」ロールとしてのToDo一覧のみが提示され、病棟の仕事をしているときは「病棟医」のロールのみとなる。逆に、両者のタスクを持つべき担当者は両方のToDo一覧を閲覧することになる。
図17は、患者一覧画面の表示例を示している。患者一覧画面に切り替えた場合、担当している全ての患者の一覧が閲覧できる。自分の受け持ち患者ではなくとも、何らかの診療依頼(オーダ)を受けた患者の場合、そのオーダが完了(実施)するまではその患者の情報を閲覧できる。患者一覧画面では、ToDoがあるものとないものが区別され、患者を選択すると、当該患者に対応するクリニカルチェーンでタスクを選ぶことも、更にToDoがあれば、患者単位のToDoを選ぶことも可能とである。ToDoを選ぶと、ToDo一覧画面(その患者のみ)が更新される。この患者一覧画面は、表示制御部20hの制御の下、ToDo一覧/患者一覧画面表示領域102に表示される。患者が選ばれた場合には、ToDo一覧/患者一覧管理部20bが、当該選択を管理し、表示制御部20hの制御の下、対応するクリニカルチェーン画面等に更新がなされる。
この患者一覧画面には、カンファレンスボタンが設けられている。このボタンをクリックすると、表示制御部20hが、定期的なカンファレンスに必要なデータを一覧にして画面に表示する。そして、紙への印刷、あるいはXMLでの出力もすることができる。その内容は、以下の通りである。
・患者の属性(氏名、年齢、性別、診断名)
・クリニカルチェーン
・現在のアクティブなクリニカルタスクと進捗状況
・クリニカルチェックポイントの達成状況
・タスク外のコメント、O,A,オーダ,結果
次に、ToDo一覧画面に対応した要求/確認画面について説明する。
ToDoは、(A)オーダの要求、(B)実施の要求、(C)結果の確認の3つに分類される。それぞれで画面のフレームが異なるが、全てToDo一覧の画面における選択に応じて、その下の対応画面に表示される。尚、一のToDoを選択した時点で、表示制御部20hの制御の下、そのToDoに紐付いているクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいて、表示制御部20hの制御の下、対応するクリニカルチェーン画面等に表示の更新がなされることになる。オーダの要求、実施の要求、結果の確認のいずれかが選択されると、要求/確認管理部20cが当該選択を管理し、表示制御部20hの制御の下、選択に応じた画面が要求/確認画面が要求/確認画面表示領域103に表示されるようになっている。
以下、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各画面について説明する。
図18はオーダの要求の画面の例である。オーダに関連するタスク名とオーダ者及び連絡先が記載され、連絡・確認が必要な際に簡便となっている。オーダの依頼があると、同じ属性のオーダが以前にある場合、以前のオーダが表示され、それを参考にオーダを決めることができる。選択肢は、(a1)同内容でオーダ、(a2)変更してオーダ、(a3)依頼、(a4)保留の4つである。
(a1)は、クリックすることで、オーダリング画面に前回と同じオーダ(例えば内容や日数)が表示される。この後で変更することも可能である。(a2)を選んだ場合、前回と同じオーダが表示されるが、変更が可能で、変更した場合、変更理由を選択する必要がある。この変更理由は、医師へのフィードバック・リソース活用に関する分析に利用される。(a3)を選択した場合、電子メールを転送するかのように、オーダ依頼を他のユーザに転送することできる。依頼する際にメモをつけることで、例えば、専門医への依頼も可能である。他の医師は、依頼を完遂するまでの期間、この患者の全データにアクセスできる。別の医師がオーダを完了したら、元のユーザには「実施の結果」が「結果確認」に返送されてくるので、オーダ依頼が完遂したことを知ることができる。依頼した事項は、依頼事項一覧の画面に表示される。依頼先がこの依頼に対して何らかのアクションを起こすことで依頼元は依頼要件のステータスを知ることができる。これは、医療連携の重要な要素となる。医師以外のユーザは、多くの場合、「オーダを依頼する」場合と、「オーダを依頼され、実施する」事が多いため、ToDoのスクリーンの割合が多くなる。そして、(a4)を選択すると、一定時間後にスヌーズさせる設定が可能である。また、前回、オーダをする際に行ったアセスメント、或いはプランのメモがあれば、それを閲覧することが可能となっている。上記(a1)〜(a4)の選択がなされた場合には、その選択に係る情報が要求/確認管理部20cにより管理され、サーバSV側に通知されるようになっている。
図19は実施の要求の画面の例である。実施依頼とは、診療、検査、処置、指導等を行うことである。専門医への依頼も実施依頼に該当する。選択肢は、(b1)実施記録、(b2)オーダ者に連絡、(b3)依頼、(b4)保留の4つである。
(b1)は、クリックすることで、オーダが実施された記録を残すことができる。ここで記録される内容はオーダごとで予めテンプレートを作成しておく。(b2)は、オーダを実施する上で問題がある場合、あるいは確認事項がある場合で多少、オーダ実施まで猶予がある場合は、記録を残しておく場合に利用する。急を要する場合、上記にあるPHS等に連絡する。(b3),(b4)は上記(a3),(a4)と同様である。上記(b1)〜(b4)の選択がなされた場合には、その選択に係る情報が要求/確認管理部20cにより管理され、サーバSV側に通知されるようになっている。
図20は結果の確認の画面例である。結果の中で、数値、あるいはカテゴリのモノは客観的所見(O)として記録される。画像や心電図のようにクリニカルチェーンシステムの骨格の中に含まれないものは、ここから、外部システムにリンクを張ることで、実際の画像などを閲覧できるようにもできる。画像などは、サムネイル化しておくことで閲覧も可能にでき、本システムを拡張して画像も扱うこともできるようになる。アクションは(c1)確認、(c2)他のユーザに確認要求、(c3)保留である。
(c1)は、この結果を見たことを証明する。この結果、検査し放しによる医療事故を防ぐことが可能である。(c2)は、重要な結果の場合に、それをチームでシェアする機能であり、メールの転送機能と同様である。(c3)は(a3)と同様である。上記(c1)〜(c4)の選択がなされた場合には、その選択に係る情報が要求/確認管理部20cにより管理され、サーバSV側に通知されるようになっている。
次に図21には各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見(O)と、それに対する評価(A)を表示する画面の表示例を示す。この画面をクリニカルチェックポイント達成状況確認画面と称する。このクリニカルチェックポイント達成状況確認画面は、表示制御部20hの制御の下、クリニカルチェックポイント達成状況確認画面表示領域104に表示される。
客観的所見(O)の表示領域では、画面の大きさにもよるが、表示制御部20hの制御の下、各タスクのクリニカルチェックポイントが縦方向に一覧表示され、「+」となっているときは折りたたまれており、そこをクリックすると「−」表示になると同時に内容が一覧できる。一度に見ることができる客観的データは、画面の大きさに依存するが、関連タスクが開始されてからの全てのデータをスクロールすることができる。あたかも関連するデータを、カルテを捲って見るかの如くである。また、必要に応じてグラフで経時的な表示もできる。グラフビューでは、他の検査値を選択し、複合グラフを作成することも可能である。更に、検査値の中で、選択するものを選ぶとハイライトされる。その内容に応じたアセスメントの内容が下に現れるようになっている。
評価(A)の表示領域では、表示制御部20hの制御の下、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて、現時点での達成状況が表示される。ここには、例えば、特開2007−140607号公報に開示された「各タスクの達成率」に関する情報を含めることも可能である。
尚、タスクが完了していない状況で、タスクを完了する場合には、「理由」を選択あるいは自由記載する必要がある。これは、後々の医療マネジメントと各医師へのフィードバックに利用する。また、予めクリニカルチェックポイントの設定で記録してあった検査はEGオーダの形式でワンクリックオーダが可能である。同時に、評価に際して記録しておくべきメモは「アセスメントメモ」の項に記録しておくことで、結果を「結果確認」で見る際に参照できる。タスクの完了、或いはEGオーダがなされた場合には、クリニカルチェックポイント達成状況管理部20dが当該内容を管理し、サーバSV側のその内容について通知を行うようになっている。
次にコメント画面について説明する。コメント画面は、選択しているクリニカルタスクに関連するコメントや看護記録をナラティブに閲覧する部分である。コメント画面は、表示制御部20hの制御の下、コメント画面表示領域105に表示される。自分の記述を加えたい場合には、ここに自由テキストを記載することも可能である。ここは全てチャットのようにテキストで保存されるので、後にできることは、この部分に記述された自由テキストの検索のみとなる。さらに、システムを設定する際に、テキスト以外にファイル(例えばPDF、PNGなどの画像ファイル)をアップロードするようにしておくことで、雑多なものは全てこの中に保管できる。このテキストデータ、及びファイルはクリニカルタスクに紐付いているため、後ほど、特定のクリカルタスクに関連するファイル一覧のような形式のインタフェースを作ることで検索が容易となる。コメントには、「保存」や「ハイライト」を選べるようにして、後に重要なコメントを検索しやすくなる。尚、コメントの記述や画像ファイルのアップロードがなされた場合には、コメント管理部20eがその状況を管理し、サーバSV側にテキストデータ或いは画像ファイル等を送信するようになっている。これにより、サーバSVのデータベース50により、テキストデータや画像ファイル等も統括管理されるようになっている。
次にオーダリング画面について説明する。オーダリング画面は、表示制御部20hの制御の下、オーダリング画面表示領域106に表示される。本クリニカルチェーンは、オーダリングそのものは含んでおらず、あくまでも外部のオーダリングシステムとの連携を考えている。理想的には、ここに外部のオーダリングを呼び出すことができれば、一元的に管理可能である。このオーダリング画面では、メモ、重要度、タスク外オーダを記録できる。これらメモや重要度、タスク外オーダ等が記録された場合、オーダリング管理部20fがそれを管理し、サーバSV側に通知するようになっている。
即ち、オーダを行う際に記録すべきメモを記録することができる。このメモは、オーダの結果、或いは実施を「結果確認」で見る際に参照できる。また、オーダを行う場合、該オーダの重要性をチェックできる項目を付ける。このことで、ToDo一覧において、より重要性の高い「結果」をハイライトして表示可能である。また、オーダを行う場合、タスクに関連付いていないオーダが行われる可能性があり、タスクと関連しないと考えられる所見が得られる場合もある。その際には、「タスク外」に分類する。
クリニカルチェーンには、「タスク外」と書かれている他のタスクとリンクしていないタスクがあり、ここをクリックすると、タスク外のオーダ、実施、結果が閲覧できる。タスク外のオーダ、或いはSOAPは患者に予想外の事象が起こったことを示す。タスク外のSOAPを繰り返すことで、新たな診断が生じ、場合によっては新規のタスクあるいはサブチェーンができる場合もある。また、コメント画面(主に患者の主観的症状や言葉を記録する:S)では、タスク外のコメントを記録する際には、「タスク外」であることを記録し、それはToDo一覧で通知されるようにする。
次にログ画面について説明する。ログ画面は、表示制御部20hの制御の下、ログ画面表示領域107に表示されるようになっている。即ち、ログ画面では、表示制御部20hの制御の下、各ユーザがクリニカルチェーン内で行った、「オーダ」、「実施」、「結果」(確認を含む)を経時的に表示する。また、最大化することで、このログ画面だけを見ることもできるようになっている。ログ画面の使い方としては、自分がしたかどうか忘れた場合の確認、指導する立場の者(例えば指導医)が研修医の行動を管理する場合、マネジメントする立場の者(例えば病棟医長、病棟リーダナース)が状況を把握する為、等が想定される。他人のログを閲覧するのは、個人ユーザの「ロール」と「権限」で調整するようにしている。尚、ログ画面は、ログ管理部20gにより定期的にログが管理把握され、表示制御部20hの制御の下、適宜に更新されるようになっている。
また、ログ、即ち全記録はXMLでタグ付けしてエクスポート可能となっている。そして、そのXMLを医療機関内外で共有できるようなウェブアプリケーションの仕組みを構築している。従って、自院で、クリニカルチェーンやタスクの設定をするのが難しい場合、ベストプラクティスのXMLファイルをダウンロードすることで、直ぐにでも診療に利用でき、必要に応じてカスタマイズすることも可能である。カスタマイズしたバージョンを他の施設と共有することも可能である。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る診療記録・支援システムは、クリニカルチェーン画面を表示する領域101と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示するToDo一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する領域102と、ToDo一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される領域103と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する領域104と、を有する画面100を表示するよう制御する表示制御部20hと、各画面における情報の更新を管理する管理部20a乃至20gと、表示制御部20hの制御に基づいて各画面を表示する表示部17とを備え、表示制御部20hは、ToDo一覧画面において、一のToDoが選択されると、当該ToDoに対応するクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいてクリニカルチェーン画面を更新し、クリニカルチェックポイント達成状況確認画面における客観的所見(O)の表示では、各タスクのクリニカルチェックポイントを表示部17に一覧表示し、評価(A)の表示では、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて現時点での達成状況を表示部17に表示することを特徴とする。
また、表示制御部20hは、ToDo一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の選択に応じて、要求/確認画面を更新することを特徴とする。
さらに、表示制御部20hは、上記ToDo一覧画面を、タスクの進捗状況、オーダの重要性によりソート可能とすることを特徴とする。
また、上記患者一覧画面では、ToDoがあるものとないものとが区別され、表示制御部20hは、一の患者が選択されると、当該患者に対応するクリニカルチェーン画面に更新し、ToDoがある場合には、表示上、患者単位のToDoを選ぶことも可能とすることを特徴とする。
さらに、上記患者一覧画面にはカンファレンスボタンが設けられており、表示制御部20hは、当該カンファレンスボタンが選択されると、定期的なカンファレンスに必要なデータを一覧にして画面に表示することを特徴とする。
また、表示制御部20hは、オーダの要求が選択された場合、同内容でオーダ、変更してオーダ、依頼、保留のいずれかを選択可能とし、同内容でオーダが選択された場合にはオーダリング画面に前回と同じオーダを表示し、変更してオーダが選択された場合にはオーダリング画面には前回と同じオーダを表示するが、変更を可能とし、変更がなされた場合、変更理由を選択することを表示上可能とし、依頼が選択された場合にはオーダ依頼を他のユーザに転送することを表示上可能とし、保留が選択された場合には所定定時間後にスヌーズさせる設定を可能とすることを特徴とする。
さらに、画面100は、クリニカルチェーン画面において選択されているクリニカルタスクに関連するコメントを入力可能なコメント画面を表示する領域105を有し、該コメント画面では、テキスト形式のデータのほか、画像ファイルをアップロードすることが可能である。
また、画面100は、メモ、重要度、タスク外オーダを記録できるオーダリング画面を表示する領域106を更に有することを特徴とする。
さらに、画面100は、各ユーザがクリニカルチェーン内で行った、オーダ、実施、結果を経時的に表示するログ画面を表示する領域107を更に有することを特徴とする。このログは、XMLでタグ付けしてエクスポート可能である。
また、本発明の一実施形態に係る診療記録・支援システムは、サーバSVと情報処理端末機CLが通信自在に接続された診療記録・支援システムであって、サーバSVは、クリニカルチェーン、患者の一覧、ToDo一覧、ToDo一覧の各ToDoに係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を少なくとも記憶するデータベース50と、情報処理端末機からの通知に従って、データベースのデータを読み出し、或いはデータの更新を行う制御部とを備え、情報処理端末機CLは、クリニカルチェーン画面を表示する領域101と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示するToDo一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する領域102と、ToDo一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される領域103と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する領域104と、を有する画面100を表示するよう制御する表示制御部20hと、各画面における入力情報に基づいて、クリニカルチェーン、患者の一覧、ToDo一覧、ToDo一覧の各ToDoに係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価の更新状況を管理し、更新がなされた場合にサーバSVに通知する管理部20a乃至20gと、上記表示制御部20hの制御に基づいて各画面を表示する表示部17を備え、表示制御部20hは、ToDo一覧画面において一のToDoが選択されると、当該ToDoに対応するクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいてクリニカルチェーン画面を更新し、クリニカルチェックポイント達成状況確認画面における客観的所見(O)の表示では、各タスクのクリニカルチェックポイントを一覧表示し、評価(A)の表示では、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて現時点での達成状況を表示することを特徴とする。
より具体的には、本発明の一実施形態に係る診療記録・支援システムは、サーバSVと情報処理端末機CLがネットワークNTを介して通信自在に接続された診療記録・支援システムである。サーバSVは、疾患の治療とはどのような状態かを既定する複数のクリニカルタスクがチェーン状にリンクされたクリニカルチェーン、患者の一覧、要実施事項であるToDo一覧、ToDo一覧の各ToDoに係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイント、即ちクリニカルタスクの終了条件の達成状況を示す客観的所見(O)と該客観的所見(O)に対する評価(A)を少なくとも記憶するデータベース50を備えている。そして、サーバSVは、情報処理端末機CLからの通知に従って、データベースのデータ50を読み出し、或いはデータの更新を行う制御部11を備える。一方、情報処理端末機CLは、クリニカルチェーン画面を表示する領域101と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示するToDo一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する領域102と、ToDo一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される領域103と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する領域104と、を有する画面100を表示するよう制御する表示制御部20hを有する。更に、情報処理端末機CLは、各画面における入力情報に基づいて、クリニカルチェーン、患者の一覧、ToDo一覧、ToDo一覧の各ToDoに係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見(O)と該客観的所見(O)に対する評価(A)の更新状況等を管理し、更新がなされた場合にサーバSVに通知する管理部20a乃至20gと、上記表示制御部20hの制御に基づいて各画面を表示する表示部17を備える。上記サーバSVとの通信は、通信部15を介して行われる。表示制御部20hは、ToDo一覧画面において入力操作制御部16により入力操作が検出され一のToDoが選択されると、当該ToDoに対応するクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいてクリニカルチェーン画面を更新し、クリニカルチェックポイント達成状況確認画面における客観的所見(O)の表示では、各タスクのクリニカルチェックポイントを一覧表示し、評価(A)の表示では、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて現時点での達成状況を表示することを特徴とする。客観的所見(O)の表示領域では、関連するクリニカルタスクが開始されてからの全てのデータをスクロールすることができる。また、評価(A)の表示には、各タスクの達成率に関する情報を含めることができる。そして、クリニカルタスクを完了する場合には、理由を選択或いは自由記載することができ、予めクリニカルチェックポイントの設定で記録してあった検査はEGオーダを行うこともできる。即ち、エビデンス、ガイドラインに従った意思決定支援を行うことができるようになっている。
従って、以下の効果が奏される。
(1)診療記録として記録すべき項目が抽出できる。
診療においては多くのデータを扱うが、将来的に医療の連携や患者の記録として利用すべき事項はそれほど多くない。今回のクリニカルチェーンのフレームを利用することで、診療記録の中で保管しておくべき最低限のデータが定義することができる。
(2)医師の思考プロセス・診療行為とマッチしている。
システムのフローを利用者である医師の思考プロセスと合致させるSOAPで構成すると同時に、SOAPの記録の方法に基づいて画面構成を考えてあるため、診療に要する時間が短縮でき、医師の負担を減らすことができる。
(3)保存されるデータが整理される。
保存されるデータが全て、患者、クリニカルチェーン、クリニカルタスク、クリニカルチェックポイントという階層化構造とリンクしていること、行為が「オーダ」、「実施」、「結果(確認)」という分類にMECEに分類されていることから、誰が何を目的にどのような行為を何時行い、その結果がどうだったのかという5W1Hを容易に把握できる。
(4)クリニカルタスクを核としたマネジメントに利用できる。
全ての記録がクリニカルタスクとリンクしているため、マネジメントに必須なヒト、モノ、そして時間に関連するデータを各クリニカルタスク毎に集計・分析可能である。
(5)医療マネジメント・医療の質向上に寄与する。
全ての診療行為を数字あるいはカテゴリで保管し、クリニカルタスクに紐付けているため、質評価指標(クオリティ・インディケータ)の算出、医師ごとのフィードバックに容易に利用することが可能である。
(6)エビデンス・ガイドラインに基づいた意志決定支援ができる
予め、クリニカルチェックポイントを「自分」で登録しておくことで、エビデンス・ガイドラインに基づいた意志決定(EGオーダ)を必要な時点で受けることができる。
(7)スケジュール・リソース管理と連携できる。
例えば、特開2007−140607号公報のシステムとリンクする。
(8)他のシステムとの連携
本クリニカルチェーンシステムで利用しないが、病院運営に必要なデータを別システムにしても、基本はオーダリングであるため、連携が容易である。
(9)地域連携
地域の医療機関で連携すべき項目が全てクリニカルチェーンに入っているため、データのやりとりはクリニカルチェーンのXMLファイルだけで十分である。
1 診療記録・支援システム
2 医療マネジメント支援システム
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 記憶部
15 通信部
16 入力操作制御部
17 表示部
20 診療記録・支援プログラム
21 データベース

Claims (11)

  1. 医療に係る診療記録を閲覧、記録する診療記録・支援システムにおいて、
    クリニカルチェーン画面を表示する第1の領域と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示する要実施事項一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する第2の領域と、上記要実施事項一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される第3の領域と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する第4の領域と、を有する画面を表示するよう制御する表示制御部と、
    上記各画面における情報の更新を管理する管理部と、
    上記表示制御部の制御に基づいて各画面を表示する表示部と、
    を備え、
    上記表示制御部は、上記要実施事項一覧画面において、一の要実施事項が選択されると、当該要実施事項に対応するクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいてクリニカルチェーン画面を更新し、上記クリニカルチェックポイント達成状況確認画面における客観的所見の表示では、各タスクのクリニカルチェックポイントを上記表示部に一覧表示し、評価の表示では、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて現時点での達成状況を上記表示部に表示する
    ことを特徴とする診療記録・支援システム。
  2. 上記表示制御部は、上記要実施事項一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の選択に応じて、要求/確認画面を更新することを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  3. 上記表示制御部は、上記要実施事項一覧画面を、タスクの進捗状況、オーダの重要性によりソート可能とすることを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  4. 上記患者一覧画面では、要実施事項があるものとないものとが区別され、上記表示制御部は、一の患者が選択されると当該患者に対応するクリニカルチェーン画面に更新し、要実施事項がある場合には、患者単位の要実施事項を選ぶことも可能とする表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  5. 上記患者一覧画面にはカンファレンスボタンが設けられており、上記表示制御部は、当該カンファレンスボタンが選択されると、定期的なカンファレンスに必要なデータを一覧にして画面に表示することを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  6. 上記表示制御部は、上記オーダの要求が選択された場合には、少なくとも同内容でオーダ、変更してオーダ、依頼、保留のいずれかが選択可能とし、同内容でオーダが選択された場合には、オーダリング画面に前回と同じオーダを表示し、変更してオーダが選択された場合には、オーダリング画面には前回と同じオーダを表示するが、変更を可能とし、変更がなされた場合、変更理由を選択することを表示上可能とすることを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  7. 上記画面は、クリニカルチェーン画面において選択されているクリニカルタスクに関連するコメントを入力可能なコメント画面を表示する第5の領域を有し、該コメント画面では、テキスト形式のデータのほか、画像ファイルをアップロードすることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  8. 上記画面は、メモ、重要度、タスク外オーダを記録できるオーダリング画面を表示する第6の領域を更に有することを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  9. 上記画面は、各ユーザがクリニカルチェーン内で行った、オーダ、実施、結果を経時的に表示するログ画面を表示する第7の領域を更に有することを特徴とする請求項1に記載の診療記録・支援システム。
  10. 上記ログは、XMLでタグ付けしてエクスポート可能であることを特徴とする請求項9に記載の診療記録・支援システム。
  11. サーバと情報処理端末機が通信自在に接続された診療記録・支援システムであって、
    上記サーバは、
    クリニカルチェーン、患者の一覧、要実施事項一覧、要実施事項一覧の各要実施事項に係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を少なくとも記憶するデータベースと、
    上記情報処理端末機からの通知に従って、上記データベースのデータを読み出し、或いはデータの更新を行う制御部と、
    を備え、
    上記情報処理端末機は、
    クリニカルチェーン画面を表示する領域と、オーダの要求、実施の要求、結果の確認の各項目に従ってユーザが確認すべき事項を一覧表示する要実施事項一覧画面、或いはユーザが担当している患者の一覧を患者一覧画面として表示する領域と、要実施事項一覧画面におけるオーダの要求、実施の要求、結果の確認の3つのいずれかの選択に応じて、対応する要求/確認画面が表示される領域と、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価を示すクリニカルチェックポイント達成状況確認画面を表示する領域と、を有する画面を表示するよう制御する表示制御部と、
    上記各画面における入力情報に基づいて、上記クリニカルチェーン、患者の一覧、要実施事項一覧、要実施事項一覧の各要実施事項に係るオーダの要求、実施の要求、結果の確認、各クリニカルタスクに対するクリニカルチェックポイントの達成状況を示す客観的所見と該客観的所見に対する評価の更新状況を管理し、更新がなされた場合に上記サーバに通知する管理部と、
    上記表示制御部の制御に基づいて上記各画面を表示する表示部と、
    を備え、
    上記表示制御部は、上記要実施事項一覧画面において、一の要実施事項が選択されると、当該要実施事項に対応するクリニカルタスク、クリニカルチェックポイントに基づいて上記クリニカルチェーン画面を更新し、上記クリニカルチェックポイント達成状況確認画面における客観的所見の表示では、各タスクのクリニカルチェックポイントを上記表示部に一覧表示し、評価の表示では、最初に設定したクリニカルチェックポイントの達成条件と照らし合わせて現時点での達成状況を上記表示部に表示する
    ことを特徴とする診療記録・支援システム。
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