JP2010205155A - 情報処理装置及び情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】データ集合を列挙して表示し、選択候補のデータにフォーカスをあててユーザに提示する表示画面においてフォーカスを高速移動させた際にも、データ集合の中からユーザが容易に目的のデータを選択できるようにする。
【解決手段】重要度決定部104がデータごとに重要度を決定し、フォーカスを高速移動させる際に、フォーカス制御部103が、データごとの重要度に基づいて、データごとに、継続してフォーカスがあてられるフォーカス維持時間を決定し、表示制御部102が表示部108を制御して、フォーカスを高速移動させるとともに、フォーカス維持時間の間は各データにフォーカスがあたっている状態が維持される表示を行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ表示制御技術に関し、特に、複数のデータから目的のデータを選択・処理・実行させる場合に適したデータ表示制御技術に関する。
近年、情報技術の発展と普及に伴い、単一情報処理装置にて取り扱うデータ数が増大し、データの種類も多岐に渡っている。
例えば、カーナビゲーションシステムでは地図データであっても、複数の地図データフォーマットに対応し、かつ同一地点であっても縮尺の異なる複数のデータを扱う以外にも、商業施設や観光地点等に関する地点情報や音楽データや映像データを数千曲単位でカーナビゲーションシステムに保存し、運転中に利用者が自由に楽曲を視聴することが可能となっている。
また、情報処理装置は近年小型化が進み、PC(Personal Computer)以外にも携帯電話やカーナビゲーションシステム、音楽プレイヤー、携帯型ゲーム機等のようにPCと比較してユーザインタフェースに制約がある組込み機器でも同様に多量のデータを取り扱う状況が多くなってきている。
そのため、ユーザインタフェースに制約がある組込み機器で利用者が目的のデータを容易に選択できるようにするため、その状況に応じた選択対象となるデータの一覧表示を行い、利用者が選択候補となるフォーカスを移動させ、目的のデータにフォーカスを当てて、データを選択する方式が主流となっている。
その際に、データ数が多い場合に全てのデータへのアクセスを高速に行うために、利用者が移動用ボタンを長押ししている間は、その方向に対して連続したフォーカス移動を行う高速フォーカス移動が実装されている事が多い。
しかし、高速フォーカス移動が高速すぎて、高速フォーカス移動中に利用者がどのデータにフォーカスが当たっているのかを認識するのが難しくなるという欠点がある。
そのため、目的のデータ付近で利用者が高速フォーカス移動を中断しても、目的のデータを行き過ぎてしまう状況や逆に目的のデータまで到達していない状況等が多々発生する。
そのため、高速スクロール中断後に目的のデータにフォーカスを移動させる調整を利用者が行う負担が発生する。
以上の課題を解決するため先行技術として、データを表示する内容を解析し、その中で利用者にとって重要度の高いデータが表示される場合にはスクロール量を減らすことによって、重要な内容が記述されている箇所でスクロールを停止しなくとも見やすくする技術などが開発されている(たとえば、特許文献1)。
特開平11−312038号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、スクロールを伴わないデータ選択画面においては適用できないという課題がある。
また、スクロール速度を変更したとしても、どのデータがどの程度重要なのか、利用者が直感的に認識することが出来ないという課題がある。
そのため、利用者はスクロールを伴う状況のみでしか、上記技術の恩恵を受けることは出来ず、かつ利用者はその画面内でどのデータが重要なのか判断する手間を強いられる。
以上の背景を考慮して、本発明は、大量のデータ集合の中からユーザが目的のデータを選択する際に、ユーザが容易に目的のデータを選択でき、かつ、そのデータがどの程度重要であるかを直感的にユーザが判断できるようにすることを主な目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、
複数のデータを所定の順序で示し、いずれかのデータにフォーカスがあてられている状態を示すとともに前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく状態を示す表示情報を表示装置に表示させる表示制御部と、
前記表示情報に示されるデータごとに重要度を管理する重要度管理部と、
前記表示情報に示される順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく場合に、データごとに、継続してフォーカスがあてられるフォーカス維持時間をデータの重要度に基づいて指定するフォーカス制御部とを有し、
前記表示制御部は、
前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していくとともに前記フォーカス制御部により指定されたフォーカス維持時間の間各データにフォーカスがあてられている表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、データごとの重要度に基づいて、データごとにフォーカス維持時間を決定し、フォーカスの移動時でもフォーカス維持時間の間は各データにフォーカスがあたっている状態が維持されるので、ユーザは重要なデータを確実に検知することができ、データの選択におけるユーザの利便性を向上させることができる。
実施の形態1に係る情報処理装置の構成例を示す図。 実施の形態1に係る情報処理装置の基本的な処理シーケンスを示す図。 実施の形態1に係る情報処理装置の装置ブロック図。 実施の形態1に係る情報処理装置の例を示す図。 実施の形態1に係る表示画面例を示す図。 実施の形態1に係る表示画面の画面遷移例を示す図。 実施の形態1に係る重要度更新手順を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る入力情報判定処理を示すフローチャート図。 実施の形態5に係るデータ選択画面例を示す図。 実施の形態5に係るデータ選択画面例を示す図。 実施の形態1に係る選択日時をリストに記録する場合の更新手順を示すフローチャート図。 実施の形態1に係るデータ構造に対する更新手順を示すフローチャート図。 実施の形態1に係るデータ構造に対する更新手順を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る選択回数による重要度のデータ構造例を示す図。 実施の形態1に係る選択回数による重要度のデータ構造例を示す図。 実施の形態1に係る期間を限定した選択回数による重要度のデータ構造例を示す図。 実施の形態1に係る日別選択回数リストを用いたデータ構造例を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る属性別選択回数リストを用いたデータ構造例を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る状態遷移を伴わない場合の処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る状態遷移処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る状態情報の構成例を示す図。 実施の形態1に係る制御処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る表示制御処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る連続押下時のフォーカス制御部の処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る短押し時のフォーカス制御部の処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る表示更新要求に対するフォーカス表示処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る連続押下表示更新要求に対するフォーカス表示処理を示すフローチャート図。 実施の形態1に係るボタンオブジェクトに対するフォーカス表示例を示す図。 実施の形態2に係る重要度を用いたフォーカス表示変更規則例を示す図。 実施の形態2に係る重要度を用いたフォーカス表示変更規則例を示す図。 実施の形態2に係る重要度を用いたフォーカス表示変更規則例を示す図。 実施の形態2に係る重要度を用いたフォーカス表示変更規則例を示す図。 実施の形態3に係る重要度をフォーカス以外で表示する例を示す図。 実施の形態3に係る重要度をフォーカス以外で表示する例を示す図。 実施の形態3に係る重要度をフォーカス以外で表示する例を示す図。 実施の形態3に係る重要度をフォーカス以外で表示する例を示す図。 実施の形態3に係る重要度をフォーカス以外で表示する例を示す図。 実施の形態3に係る重要度をフォーカス以外で表示する例を示す図。 実施の形態3に係る重要度をフォーカス以外で表示する例を示す図。 実施の形態4に係るフォーカスを残りフォーカス維持時間で制御する例を示す図。 実施の形態4に係るフォーカス表示を残りフォーカス維持時間で制御した場合の変化の例を示す図。 実施の形態4に係るフォーカス表示を残りフォーカス維持時間で制御した場合のデータ選択画面の例を示す図。 実施の形態4に係るフォーカス色を残りフォーカス維持時間で制御する場合の決定方法例を示す図。 実施の形態4に係るフォーカス色を残りフォーカス維持時間で制御した場合の変化の例を示す図。 実施の形態4に係るフォーカス表示系表を残りフォーカス維持時間で制御する場合の例を示す図。 実施の形態5に係るスクロールを制御する方法の例を示す図。 実施の形態5に係るスクロールを制御する方法の例を示す図。 実施の形態5に係るスクロールを制御する方法の例を示す図。 実施の形態5に係るWebブラウザでの表示画面とコンテンツ全景の関係例を示す図。 実施の形態5に係る表示領域に対するコンテンツ表示例を示す図。 実施の形態5に係るHTML文書における属性を利用した重要度決定例を示す図。 実施の形態5に係るHTML文書の表示例を示す図。 実施の形態1に係る表示制御情報の例を示す図。 実施の形態1に係るフォーカス制御情報の例を示す図。 実施の形態1に係る処理・遷移情報の例を示す図。
実施の形態1.
1.実施の形態1の概要
本実施の形態では、ユーザによって選択された回数等をもとにしたデータ毎の重要度を記憶するテーブルを保持し、その重要度に応じて、そのデータの項目がフォーカスされるフォーカス維持時間(以下、フォーカス時間ともいう)を制御する情報処理装置について説明する。
ここで、フォーカス維持時間とは、そのデータにフォーカスが維持される時間である。
本実施の形態に係る情報処理装置は、図4に例示するように、液晶ディスプレイ402等の表示装置に表示情報を表示させることができる装置である。
また、本実施の形態に係る情報処理装置は、図4に例示するように、ユーザが操作できるボタン403〜409を備えている。ユーザが操作する対象は、キーボードやマウス等であってもよい。
また、本実施の形態に係る情報処理装置は、図5に例示するような表示情報を液晶ディスプレイ402等の表示装置に表示させる。
表示情報は、複数のデータを所定の順序で示し、いずれかのデータにフォーカス504があてられている状態を示すとともに、ユーザ操作に基づき、データの順序に従ってフォーカス504がデータ間を順次移動していく状態を示す。
そして、フォーカス504がデータ間を順次高速に移動していく場合に、1つのデータに継続してフォーカス504があてられる時間がフォーカス維持時間である。
フォーカス維持時間は、データの重要度に基づいて指定される。
そして、本実施の形態に係る情報処理装置では、データの順序に従ってフォーカス504がデータ間を順次高速移動していくとともにフォーカス維持時間の間各データにフォーカスがあてられる表示情報を表示装置に表示させる。
フォーカスの高速移動は、例えばユーザが情報処理装置の特定のボタン、キー等の長押しや連続押しを行うことで開始される。
情報処理装置では、特定のボタン、キー等の長押しや連続押しを検知してフォーカスを高速移動させるとともに、重要度の高いデータにフォーカスが移動した際にはフォーカス維持時間の間そのデータに対するフォーカスを維持する。
本実施の形態に係る情報処理装置は、以上のように動作するので、重要な(よく選択される)データほどフォーカス維持時間を長くすることができ、このためユーザは重要な(よく選択される)データを選択しやすくなる。
また、上記の特許文献1の技術は、スクロールを伴っている場合でないと適用できないが、本実施の形態に係る情報処理装置では、一画面で収まっている場合(スクロールが伴わない場合)にも適用することができる。
以下、本実施の形態に係る情報処理装置の詳細を説明する。
1.1.機能ブロック図と装置ブロック図の説明
図1は、本実施の形態に係る情報処理装置100の構成例を示す。
図1では、本実施の形態に係る情報処理装置100の主要動作を説明するための最低限の機能のみを示しており、図1に示していない要素を追加することが可能である。
ここでは、図1の情報処理装置100の構成要素の概要を説明し、各構成要素の詳細は後述する。
図1において、状態制御部101は、情報処理装置100が現在どのような状態にあるのかを管理する手段である。
また、表示制御部102は、図5に例示したような表示情報、すなわち、複数のデータを所定の順序で示し、いずれかのデータにフォーカスがあてられている状態を示すとともにデータの順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく状態を示す表示情報を表示部108に表示させる。
フォーカス制御部103は、表示情報に示されるデータの順序に従ってフォーカスがデータ間を順次高速移動していく場合に、データごとに、継続してフォーカスがあてられるフォーカス維持時間をデータの重要度に基づいて指定する。より具体的には、重要度が高いデータほど長いフォーカス維持時間を指定する。
重要度決定部104は、表示情報に列挙される各データの重要度を決定する。重要度は、例えばデータごとのユーザによる選択回数、選択頻度等に基づいて決定される。
重要度記憶部105は、重要度決定部104により決定された各データの重要度を記憶する。
なお、重要度決定部104及び重要度記憶部105が重要度管理部の例である。
データ格納部106は、情報処理装置100の動作に必要な各種データを格納している。
入力部107は、ユーザからの指示を入力するための手段である。
表示部108は、液晶ディスプレイ等の表示装置であり、表示制御部102からの表示情報をユーザに提示する。
図3は、本実施の形態に係る情報処理装置の装置ブロック図(ハードウェア構成例)である。
図1で示した各機能ブロックは、図3で示した装置ブロックによって機能が実現される。
CPU(Central Processing Unit)301は、情報処理装置100の全体制御を行うための中央演算処理装置であり、その他の装置と連携して処理を遂行し、情報処理装置100としての機能を維持および遂行する装置である。
CPU301はROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、補助記憶装置306に格納されているデータや実行可能ファイル等をもとに情報処理装置100として提供すべきサービスアプリケーションを実行し、入力装置305等からの入力をもとに処理を行い、その結果を表示装置304に出力したり、新たな処理を起動したりする事によって全体のサービスアプリケーションを維持および遂行する。
ROM302は、不揮発性の記憶装置であり、情報処理装置100の電源を絶っても内部に記録した内容は永続的に維持される。
ただし、情報処理装置100はROMに対してデータを書き込む事が出来ないため、ROM302には情報処理装置100として永続的に必要となるデータや実行可能ファイル等を格納するために用いられる。
RAM303は、ROM302とは異なり情報処理装置100がデータを書き込む事が可能な記憶装置である。また、RAM303は情報処理装置100に対する電源共有がなされている期間のみ内部に記録されたデータを保持可能な揮発メモリと、電源供給が絶たれた後でもデータを保持可能な不揮発メモリの二種類に分類可能だが、本情報処理装置100は揮発メモリ、不揮発メモリどちらでも、また両方を保持していても構わない。
情報処理装置100では処理中に一時的に必要となるデータをRAM303上に記録し、CPU301がそのデータを用いて処理を行うため等に用いる。
補助記憶装置306は、データを記録・保持するメディアとそのメディアに対してデータの読み込み、もしくは書き込みを行うドライブで構成される記憶装置である。
補助記憶装置306はROM302やRAM303と比較するとデータ転送速度が遅い欠点がある反面、ROM302やRAM303よりも大容量のデータを記録・保持可能である。
そのため、情報処理装置100では、ROM302やRAM303に全て格納しきれない大容量のデータを格納するため等に用いる。
入力装置305は、情報処理装置100の利用者から情報処理装置100に対して情報を入力するために用いられる装置である。
利用者が人である場合には、スイッチやキーボード、マウスやトラックボール等のポインティングデバイス、タッチパネルやジョイスティックといった利用者が入力装置を直接操作することによって情報を入力する装置や、マイクロフォンと音声認識の組み合わせやビデオカメラと画像認識の組み合わせにより、入力装置を直接操作せずに声や音、画像やジェスチャーと言った形式で入力を行う装置、ブレイン・マシン・インタフェースの様に人の生体活動により発生する電気信号等を計測し、その電気信号を入力として扱う装置などが考えられる。
入力装置305は入力された情報をCPU301に通知し、CPU301は現在の処理ステートに応じ、その情報を解釈し、その解釈に基づいた処理を行う。
表示装置304は、情報処理装置100が処理結果等を利用者に対して提示するために用いられる情報出力装置である。
具体的には利用者が人である場合には、CRT(Cathode Ray Tune)や液晶ディスプレイによって提示する情報を静止画や動画として光学的に利用者に提示する装置や、点字ディスプレイのように情報を人間の触覚で認識させる装置、スピーカーを用いて情報を音声として聴覚で認識させる装置などが考えられる。
1.1.2.状態制御部
次に図1における各機能ブロックの詳細な説明を行う。
状態制御部101とは、情報処理装置100が現在どのような状態にあるのかを管理する手段である。
状態制御部101には、情報処理装置100がサービスを遂行するに当たり、取りうる全ての状態がどのように関連しているのかを表現する状態遷移情報を保持しており、現在の状態がその中のどの状態であるかを常時把握している。
1.2.1状態情報
状態遷移情報は、主に状態を表現する情報である。
状態遷移情報は、図21、図53、図54、図55に例示する状態情報によって構成される。
状態情報には各状態を一意に識別可能な状態ID、状態に対する名前となる状態名、その状態で表示すべき内容および表示制御方法等を記述した表示制御情報、その状態で表示すべき内容で利用者が入力部107を介してフォーカスを当てる事が出来る対象となるデータに関するリスト情報や利用者からの入力などに応じてそのリスト内のデータ間でのフォーカス移動方法等を記述したフォーカス制御情報、その状態において処理すべき内容やその処理に伴い遷移すべき状態を記述した処理・遷移情報等で構成されている。
状態IDはその状態を一意に識別可能であればどのような型でも構わないため、ここでは整数値と仮定する。
なお、図21は状態情報の全体構成を示し、図53は状態情報の一要素である表示制御情報の詳細を示し、図54は状態情報の一要素であるフォーカス制御情報の詳細を示し、図55は状態情報の一要素である処理・遷移情報の詳細を示している。
1.2.1.1表示制御情報
図53に示すように、表示制御情報には、その状態を表示する際に表示対象となる可能性があるオブジェクトを列挙したオブジェクト情報リスト、オブジェクトの種類毎にどのように表示すべきか共通的に記述可能な規則となるオブジェクト種別共通表示規則、上位から渡される入力情報やイベント情報等に対してどのように表示内容を更新すべきかを記述した表示変更規則等が含まれる。
ただし、オブジェクト種別共通表示規則や表示変更規則は状態毎に変更される事がなく情報処理装置全体で固定されている場合には、表示制御情報には含まれている必要はなく、表示制御部102自身に組み込まれているとしてもよい。
また、その状態に対する遷移元の状態で利用していたオブジェクト種別共通表示規則や表示変更規則を再利用する場合には、それぞれの情報に遷移元規則を利用する事を規則として記述する方法や、もしくは再利用する規則を表示制御情報には格納しない方法であってもよい。
オブジェクト情報リストにはその状態で表示対象となる全てのオブジェクトに関する情報が格納されている。
オブジェクトとは例えばHTML(HyperText Markup Language)コンテンツが表示対象だとした場合、各種タグやテキストがオブジェクトとして扱われる。
その中で例えば、<button>タグはボタンとして表示するためボタン種別、テキストは文字列として表示するため文字列種別などのように種別分類可能である。
その種別毎に共通な表示規則をまとめたものがオブジェクト種別共通表示規則にまとめられることになる。
例えば<button>タグはデフォルトの設定ではどのように表示するのか、例えば特定の画像データをボタンとして表示する等の表示規則が記述される。
また、オブジェクトは、フォーカスを当てる事が可能な選択対象オブジェクトとフォーカスを当てる事が不可能な非選択対象オブジェクトに分類される。
オブジェクト情報にはそのオブジェクトを一意に識別可能なオブジェクトID、そのオブジェクトに固有な表示規則となるオブジェクト固有表示情報が含まれる。
オブジェクトIDは状態IDと同様にオブジェクトを一意に識別可能であればどのような型でも構わないため、ここでは整数値と仮定する。
オブジェクト固有表示規則は表示方式およびオブジェクト種別等に依存した規則が記述されるが、例えばHTMLコンテンツにおける<button>タグであれば、表示内容全体における表示位置、ボタンのサイズ、ボタンの背景・前景色、ボタン名、ボタン名表示用フォント、ボタン名整列規則等、実際に表示制御部102が表示部108に表示情報を生成する際にオブジェクト毎に必要となる具体的な情報が記述される。
また、ボタン等のオブジェクトのように利用者による操作によって何らかの制御が駆動する場合には、駆動する条件となる通知IDと駆動する処理内容が記述されている場合もある。
オブジェクト固有表示情報はオブジェクト種別共通表示規則よりも優先度は高く設定されており、双方に同じパラメータに対する異なる値が設定されている場合、オブジェクト固有表示情報の値を利用する。
このような優先度を設ける事により、オブジェクト種別共通表示規則にそのオブジェクト種別のデフォルト設定の表示規則を記述し、オブジェクト固有表示情報にそれぞれオブジェクト固有の表示規則や表示情報を記述でき、共通した表示規則をオブジェクト毎に保持する必要がなくなり、データサイズを小さくする事が可能となる。
その他に、例えばカーナビゲーションシステムにおいて経路案内を音声出力する情報処理装置の場合には、通常経路案内種別オブジェクトであれば、出力強度は通常、出力音声は女性、出力スピードは低速、危険検知案内種別オブジェクトであれば出力強度は強、出力音声は男性、出力スピードはやや高速などの様に画像表示以外の表示手段であってもオブジェクトの表示に関する情報を記述する事が考えられる。
オブジェクト種別共通表示規則には、そのオブジェクト種別の表示制御で共通的に利用される種別共通表示情報、そのオブジェクト種別に対応したオブジェクト固有表示情報のデータ構造を表す種別固有表示情報構造、種別共通表示情報と種別固有表示情報を用いてどのように表示制御を行うかを記述した種別共通表示規則等が含まれる。
種別共通表示情報には表示方式に依存したオブジェクト種別で共通して用いられる表示情報が含まれる。
例えば、オブジェクト固有表示情報では指定されていない情報に関する初期値や、固定的に用いられる値等が記述される。
種別共通表示規則も表示方式に依存したオブジェクト種別で共通する種別共通表示情報、オブジェクト固有表示情報を用いて具体的にどのような表示制御を行えばよいのかが記述されている。
例えばHTMLコンテンツの<button>タグに対応するオブジェクト種別であれば、ボタンとして具体的にどのような見え方の画像として表示部108に表示するのか、その画像中のどの位置にボタン名を表示するのか等が記述される。
表示変更規則には、表示制御部102が別手段から通知を受けた時の内容に応じてどのような表示変更をすべきかを示す変更規則が記述されており、通知の内容を一意に識別可能な通知IDと具体的な変更規則となる個別変更規則が記述される。
通知IDは入力部107から通知される入力情報に対応するものと、内部処理で通知されるイベント情報に対応するものが存在する。
それ以外に外部装置と通信をする手段を備えている場合等には外部イベント情報等、それ以外の通知情報に対応するものがあっても構わない。
フォーカス表示に関しても個別変更規則にそのオブジェクトにフォーカスが当たっている場合にはどのような表示方式を用い、フォーカスが当たっていない場合にはどのような表示方式を用いるのかと言った条件分岐を用いた規則で表現される。
1.2.1.2.フォーカス制御情報
図54に示すように、フォーカス制御情報にはフォーカスを当てる事が可能な選択可能オブジェクトのオブジェクトIDを集積した選択対象リストがあり、リストの各要素である選択対象情報にはオブジェクトIDと対応した選択可能オブジェクトに対しフォーカスが当たっている状態でフォーカス制御部103が他手段より通知を受けた際にフォーカス移動すべきと判断した時、どの通知IDの通知の場合にはどのオブジェクトIDの選択可能オブジェクトにフォーカスを移動すべきかを記述するため、通知IDと個別制御規則を組とした要素からなるフォーカス制御規則が付随する。
フォーカス制御記述は例えば、HTMLコンテンツを表示する場合にある<button>タグに対応するオブジェクトAにフォーカスが当たっている場合に、利用者から十字キー等が操作された場合に関するフォーカス制御記述は、例えば下キーが押された場合にはオブジェクトAに表示上下側に最隣接する選択可能オブジェクトBに遷移する、上キーが押された場合にはオブジェクト表示上上側に最隣接する選択可能オブジェクトは存在しないため、フォーカス移動は行わない等といった制御情報が記述される。
ただし、フォーカス制御記述に関しては状態やフォーカスが当たっているオブジェクトに依存せず、情報処理装置全体で固定されている場合には、選択対象リストに含まれている必要はない。
その場合には、フォーカス制御部103自身に組み込まれているとしても構わないし、フォーカス制御情報およびフォーカス制御部103双方がフォーカス制御記述に関する情報を持ち、統合する事によって、全体として必要十分なフォーカス制御が可能となるように構成することも可能である。
また、上記例の様に具体的なフォーカス移動先のオブジェクトに関する情報は、表示制御情報に記述されたオブジェクト情報リストのオブジェクト全てを表示した際の相対的な位置関係で決める場合等には省略しても構わず、その場合の規則は移動先オブジェクトを抽象的に記述し、例えば下ボタンを押された場合には下側で最隣接する選択可能オブジェクトにフォーカス移動するといった条件による制御情報が記述される。
1.2.1.3.処理・遷移情報
状態制御部101は入力部107からの入力情報を受け、現在の状態に対応する状態情報に記述されている情報をもとに他の状態に遷移する必要があるかを判定し、必要がある場合には状態遷移処理を行う。
また、入力情報を受け、情報処理装置が利用者に提供するサービスロジックの起動や終了・制御といったサービスロジック処理、表示部108に表示されているオブジェクト操作やフォーカス移動に関する表示処理等様々な処理の開始トリガーを発行する。
各状態においてどの入力に対してどのような処理・遷移を行うかの規則を処理・遷移情報に記述している。
具体的には、図55に示すように、前述の処理情報を要素として持つ処理情報リストが処理・遷移情報に含まれ、処理情報には対応する通知ID、その通知IDの通知を状態制御部101が受けた場合に、遷移すべき状態の状態IDとなる遷移先状態IDと処理すべき制御が記述されている制御規則が記述されている。
1.2.2.状態情報に含まれる制御の記述方法
以上までに説明した状態情報に含まれる規則や制御に関する記述は情報処理装置100が直接解釈・実行可能な形式で記述していてもよい。
また、あらかじめ制御に関する実装は情報処理装置100側に関数と用意しておき、その関数を識別する関数IDとその関数に与えるパラメータリストで表現してもよい。
それ以外にも、情報処理装置100があるインタプリタ型プログラム言語の解釈・実行環境を内蔵している場合には、その実行環境が解釈可能なテキスト形式でのスクリプトコードやその実行環境が解釈可能な中間言語コードであってもよい。
1.2.3.状態制御部の具体的な処理例
以下にて、状態制御部101の処理例を説明する。
1.2.3.1.状態遷移を伴わない場合の処理例
状態制御部101が、保持する状態情報をもとにどのように処理を行うかの具体例について図19を用いて説明を行う。
具体例では利用者が入力部107を操作することによって通知される入力情報をトリガーとして処理が開始されたものとする。
利用者によって入力部107が操作されると、入力部107はその操作内容に対応した入力情報を生成し、入力情報を状態制御部101に通知する。
通知される入力情報には入力部107に対して行われた操作を識別するための通知IDが少なくとも含まれている。
入力情報の通知を受けた状態制御部101は、その時点で保持する状態情報の処理・遷移情報の処理リストに、通知された入力情報に含まれている通知IDの値を持つ処理情報があるか検索を行う(S1901)。
その検索の結果、対応する処理情報がなければ処理は終了する。
対応する処理情報がある場合には、その処理情報の中の制御規則を取得し(S1902)、取得した制御規則に従った制御処理を行う(S1903)。
その後、制御処理に伴って状態遷移が発生した場合には、制御処理に伴って発生した状態遷移を優先するため、制御処理に伴って発生した状態遷移の遷移先状態IDを利用して状態遷移処理を行う(S1906)。
状態遷移が発生しない場合には、入力情報をフォーカス制御部103に通知し(S1904)、フォーカス制御部103に制御処理命令を行う。
また、処理情報の中の遷移先状態IDに従って(S1905)状態遷移処理を行う(S1906)。
1.2.3.2.状態遷移を伴う場合の状態遷移処理例
次に状態遷移が伴う場合に行われる状態遷移処理例を、図20を用いて説明する。
上記例において、状態情報の状態IDと遷移先状態IDが異なっている場合に状態処理が行われる。
その場合、状態制御部101は遷移先の状態がどのような情報であるかを知るために、遷移先状態IDに対応する状態情報をデータ格納部106から取得する(S2001)。
遷移先状態の状態情報から処理・遷移情報を取得し(S2002)、遷移後に状態制御部101が制御に用いる情報を予め確保した後、遷移元状態に対応する状態情報を開放し(S2003)、遷移元状態情報を状態制御部101から削除し、処理対象の情報として遷移先の状態情報とその中の処理・遷移情報を状態制御部101で管理開始する。
次に、遷移先状態の状態情報から表示制御情報とフォーカス制御情報を取得し、入力部107から通知された入力情報と共にフォーカス制御部103に通知を行い(S2004)、フォーカス制御部103および表示制御部102が管理するフォーカス制御情報および表示制御情報を遷移先のものに更新させ、その情報をもとにフォーカス制御部103、表示制御部102の遷移先状態への初期化と表示部108の遷移先状態の初期表示を行わせる(S2005〜S2008)。
以上で状態遷移処理は完了する。
1.2.3.3.制御処理の具体例
次に、処理情報の中に制御規則が記述されている場合に行われる制御処理の具体例を図22を用いて説明する。
状態制御部101が処理情報の中の制御規則を取得し(S2201)、その制御規則に従った処理を実行する(S2202)。
その処理の結果として渡される情報の中に状態制御部101が通知すべき通知情報が含まれている場合には、その通知情報に記述されている通知先に対して通知処理を行う(S2203)。
また処理の結果として渡される情報の中に状態遷移に関する情報が含まれている場合にはその情報を伴って制御処理を終了し(S2204)、上位の処理でその状態遷移を実施する。
もし状態遷移に関する情報が含まれていない場合には何も情報は伴わずに制御処理を終了し(S2205)、上位の処理でも状態遷移は行われず、通常の処理が再開される。
以上までで説明した状態制御部101の処理例、状態遷移処理例および制御処理例はあくまで一つの例であり、この処理方式に従わなければならないという事はない。
例えば、制御処理に伴って通知情報や状態遷移が発生しなくとも構わないし、状態遷移処理も遷移元の状態情報の解放タイミングなども変更されたとしても構わない。
1.3.データ格納部
データ格納部106は、前述の状態制御部101が必要とする状態遷移情報と、情報処理装置100が処理を遂行するに当たり必要となる可能性があるデータを少なくとも格納し、それらの情報に他手段からアクセスする機能を提供するする手段であり、図3で示すROM302、RAM303、補助記憶装置306などに情報本体は格納され、その管理処理をCPU301が実行する。
図1ではデータ格納部106は情報処理装置100の内部に格納されているが、情報処理装置100の内部に格納されている必要はなく、外部に設置し、外部のデータ格納部106と通信するための通信手段を情報処理装置100に格納する方法でも構わない。
通信手段は有線、無線を問わず、通信方式もEthernet(登録商標)や携帯電話通信網等を利用し、遠隔に設置されたデータ格納部106からデータを取得する方式でも、USB(Universal Serial Bus)等の様に直接外部に存在するデータ格納部106を情報処理装置に接続してデータを取得する方式でも構わない。その他FDD(Flexible Disc Drive、CD(Compact Disc)、DVD、Blu−Ray(登録商標)Disk等の記憶メディア等を利用し、データ自体はメディアに格納し、情報処理装置100に内蔵もしくは接続されたメディア読み込み装置によって情報処理装置100はデータにアクセスする方式でも構わない。また、それらの方式を単独で用いても、複数併用しても構わない。
1.4.表示部
表示部108は、情報処理装置100が何らかの表示・出力を行う最終的な手段である。
表示部108は、表示制御部102による制御下にあり、表示制御部102からの制御をトリガーとして、その制御内容および表示制御部102から指定された情報をもとに表示内容を更新する。
表示する具体的な手段はCRTや液晶ディスプレイ等を用いてテキストや画像、映像等で視覚的に表示する手段や、スピーカー等を用いて音声等で聴覚的に表示する手段などを想定している。これらを単独で用いても、同一手段の装置を複数用いても、異なる手段の装置を複数用いても構わない。
また、データ格納部106と同様に、表示部108を情報処理装置100に内蔵していなくともよく、外部に存在する表示部108を用いても構わない。
1.5.表示制御部
表示制御部102は、表示部108に対して具体的にどのような表示を行うのかを制御する手段である。
具体的な制御に関する情報は状態制御部101からフォーカス制御部103経由で通知される表示制御情報に記述されている。
表示制御部102は、表示制御情報、情報処理装置100の処理結果やデータ格納部106に格納されているデータ、CPUによる処理の結果や後述のフォーカス制御部103の制御、表示制御部102内部で管理している情報に基づき、表示部108が解釈可能な情報である表示情報を生成し、その情報とともに表示部108に対して表示制御を行う。
表示制御情報は、直前にフォーカス制御部103から通知される表示制御情報を次の新たな表示制御情報が通知されるまでの間、表示制御部102内で管理する。
すでに表示制御部102内に表示制御情報がある場合に新たな表示制御情報が通知された場合には、速やかに今まで管理していた表示制御情報を破棄し、新たに通知された表示制御情報を新たに管理対象とし、表示制御処理に用いる。
具体的な表示部108の更新手順について、図23を用いて説明する。
例えば利用者が入力部107を操作すると、その操作内容を示す入力情報が入力部107から状態制御部101およびフォーカス制御部103を経由して表示制御部102に通知される。
入力情報を通知された表示制御部102は、その入力情報に記述されている通知IDを取得し(S2301)、その通知IDに対応する変更規則を表示制御部102が保持している表示制御情報の表示変更規則から検索する(S2302)。
検索の結果、対応する変更規則が存在しない場合には、通知された内容に伴って表示を更新する必要がない事を意味するため、この時点で処理は終了する。
逆に対応する変更規則が存在した場合には、通知された内容に伴って表示内容を更新する必要がある事を意味するため、変更規則に従い、表示部108が解釈可能な表示内容情報を生成する(S2303)。
その際に取得した変更規則の個別変更規則、表示制御情報のオブジェクト種別共通表示規則、オブジェクト情報リストおよび、表示制御部102内で保持している表示制御部102の内部管理情報をもとに表示内容情報を生成し(S2303)、その生成した表示内容情報を表示部108に通知を行い(S2304)、処理は完了する。
この例では利用者の入力に対する処理として説明を行ったが、それ以外の表示制御部102に通知された入力情報に対しては種別を問わず基本的に同一の処理を行う。
例えばHTMLコンテンツを表示する情報処理装置100において、利用者が十字キーの下ボタンを押すことによって画面スクロールをする場合、表示制御部102には下ボタンの短押しに対応する通知IDをもつ入力情報が通知される(S2301)。
その通知IDにしたがって変更規則を取得する(S2302)と、例えばそこには現在の画面表示からコンテンツを10ピクセル下にスクロールさせる変更が記述された個別変更規則がある。
この個別変更規則に従い、現在のコンテンツ全体での表示領域情報を表示制御部102の内部管理情報から取得し、その領域をコンテンツ全体で下に10ピクセル移動させた新たな表示領域の位置を算出し、オブジェクト情報リストからその領域に含まれるオブジェクト情報のリストである表示対象オブジェクト情報リストを構成し、個別変更規則とオブジェクト種別共通表示規則と共にどのオブジェクトを具体的にどのようにその領域に表示するかを示す表示内容情報を生成し(S2303)、表示部108に通知を行う(S2304)。
また、表示対象オブジェクト情報リストの中から選択対象オブジェクトを抽出してリスト化した表示対象選択オブジェクト情報リストも表示対象オブジェクト情報リストを生成する毎に生成し(S2305)、前回のリストの要素構成と異なる場合には、新しい表示対象選択オブジェクト情報リストをフォーカス制御部103に応答として通知を行う(S2306)。
表示対象選択オブジェクト情報リストは、フォーカス制御部103で、フォーカス移動規則に基づいて次にフォーカス遷移すべきオブジェクトが表示部108に表示されているかどうかを判定する際に用いられる。
上記説明では10ピクセル下にスクロールとしたが、ピクセル数やスクロールという挙動でなければならない訳ではなく、あくまでも一例である。
また、表示内容情報を生成する際に、新たな表示領域に含まれるオブジェクトを抽出してからそのオブジェクトのみで表示内容情報を生成する説明をしたが、そのような処理である必要はなく、表示制御部102の内部管理情報としてコンテンツ全体の表示内容情報を予め生成し保持し、その表示内容情報から新たな表示領域に含まれる表示内容情報のみを抽出してきたとしてもよく、それ以外の方法でも構わない。
上記説明ではフォーカスに関する表示制御を行っていないが、この処理に関してはフォーカス制御部103を説明する際に併せて説明する。
1.6.入力部
入力部107は、情報処理装置100の利用者から情報処理装置100に対する命令を受け付ける手段であり、その入力部107は利用者からの入力を情報処理装置100が解釈可能な情報に変換する。
この入力部107は図3の入力装置305を利用者が操作する事により、入力装置305がその操作を情報化し、CPU301に渡し、CPU301でその情報を解釈し、必要であればその解釈結果をもとに処理を行う。
1.7.データの具体例
情報処理装置100が処理対象とするデータは、情報処理装置100が処理を行う際に処理対象となる情報の表現であり、状態情報の表示制御情報にあるオブジェクト情報リストで管理されるオブジェクトに対応する。
そのため、表示部108で表示する対象となるオブジェクトに関する情報と言う事が可能であるが、必ずしも具体的な表示される対象である必要はなく、表示制御部102に対する制御に影響を与えるオブジェクトであっても構わない。
具体例を挙げると、情報処理装置100がファイルシステムである場合には、ファイルやファイルを一つの名前で紐付けするフォルダなどがデータとして挙げることが出来る。
このファイルシステムの例のようにデータとは最小単位情報(ファイル)以外にも、自身より小さい単位に分解可能な情報(フォルダ)もデータとして取り扱う。
情報処理装置100が音楽再生装置である場合には再生する音楽情報を表現したものがデータの一つであり、通常は曲単位で一つのファイルを構成する。
また、音楽データはその曲の作曲者、演奏者、収録アルバム、録音年月日、発表年月日などで分類可能であり、これらの上位概念を音楽データの属性と呼び、属性もデータとして取り扱う。前述のファイルシステムにおけるフォルダもあるファイルの集合に対してフォルダという上位概念となる属性と捉える事も可能である。
また、情報処理装置100がHTMLブラウザである場合には、処理対象となるHTMLファイルやそのHTMLファイルを解析し、抽出されたタグやその属性、非タグ要素であるテキストなどがデータとして解釈することが出来る。
1.8.データ選択機能に関する説明
本実施の形態で説明に用いる情報処理装置100は、データ格納部106により格納されているデータ全て、もしくはその一部の中から情報処理装置100の利用者が目的のデータをひとつ、もしくは複数個選択する事を可能とするデータ選択機能を有している。
複数を選択する場合、直接データを複数個選択する方法でもかまわないし、データが保持する属性情報のうち、ひとつ、もしくは複数の内容から一つ、もしくは複数を選択し、選択された属性情報を持つデータを選択する方法でもかまわない。
図2を用いて情報処理装置100における基本的な処理手順を説明する。
情報処理装置は起動するとBIOS等に格納されているブート処理を開始し、本来情報処理装置100が利用者に提供すべきサービスアプリケーションの起動を行う。
その一連の処理およびサービスアプリケーションに関する処理において、何らかのデータが必要な処理に遷移した場合において、さらに情報処理装置100が処理すべきデータを確定できている場合、情報処理装置100はそのデータをデータ格納部106等から取得し、処理を実行する。
しかし、処理すべきデータが確定できていない場合、一部しか確定されていない場合、確定されてはいるが利用者に対して確認を求める必要がある場合等には、前述のデータ選択機能を起動し、利用者に処理すべきデータの確定を促す。
利用者は表示部108に表示される内容等をもとに、入力部107を介して処理すべきデータを選択、確定すると、情報処理装置は入力部107からの入力をもとに処理すべきデータを確定し、その結果をもとに処理を継続する。
具体的に、例えば携帯型音楽再生装置であれば、データ格納部106により格納されている楽曲データの中からどれを再生すべきかを利用者に確定させるため、携帯型音楽再生装置の表示部108に楽曲リストを表示し、そのリストの中から再生する曲を選択するように促す等の状況があり、利用者が楽曲を選択することにより携帯型音楽再生装置は選択された楽曲データを読み込み、再生をすることが可能となる。
次に、図4、図5及び図6を用いてデータ選択機能における具体的な表示内容について説明する。
図4における情報処理装置401は携帯型音楽再生装置である。
情報処理装置401は、表示部108として液晶ディスプレイ402を有し、入力部107として決定ボタン403、キャンセルボタン404、十字キー405を有している。
本実施の形態では、以降、本情報処理装置401を前提として説明を行うが、このような構成の情報処理装置である必要はなく、テンキーやその他ファンクションキー等を備えて、それらを用いた操作が可能であってもよい。
また、音楽再生装置である必要もなく、携帯電話やカーナビゲーションシステム、ポータブル録音機器やパーソナルコンピュータ等の入力部107、表示部108を持ち、情報処理装置が処理するデータを利用者が選択して、指示する事を実現するデータ選択機能を持ち合わせている情報処理装置であればどのような形態であっても構わない。
次に、図5は情報処理装置401がデータ選択機能を処理中に液晶ディスプレイ402に表示した表示情報の一例である。
この表示情報は、情報処理装置401が再生対象となる音楽データを利用者に、その音楽を演奏している演奏者や団体の名前に基づき、絞り込みを促しているデータ選択表示である。
この表示情報では、背景画像501の上に現在の状態を示す状態表示領域502、選択対象となるデータもしくは、選択対象となるデータの名前、要約、関連付けされた画像など、データを少なくとも利用者がおおよそ一意に識別可能な情報を表示する選択項目表示領域503、現在の選択項目表示領域503が表示している情報をある規則に基づいて整列させた場合に、整列リスト上でどの位置が表示されているのかを表示する表示領域位置表示領域505が描画される。
状態表示領域502には、現在情報処理装置401がどのような基準に基づいて利用者にデータ選択を促しているのか、利用者が把握できる情報を表示する。
図5では「Artists」と表示されており、情報処理装置401が再生対象となる音楽データを利用者に音楽を演奏している演奏者や団体の名前に基づき選択を促している事を示している。
選択項目表示領域503には、現在のデータ選択機能で選択対象となっているデータの名前、要約、関連付けされた画像等(以下、サムネイルと呼ぶ)が表示される。
図5では、サムネイルとして演奏者や団体の名前を採用しており、その名前がある一定の規則に従い、例えばアルファベット順に整列されて表示されている。
全ての選択対象のデータが一画面中に表示できない場合には、表示可能な個数だけ表示を行い、表示領域位置表示領域505上に表示される表示位置表示506によって、整列されたデータ列のどの位置が表示されているのかを示す。
この表示位置表示506が表示領域位置表示領域505の最上部に位置している場合には、表示領域503に表示されている最上位のデータよりも上に選択対象のデータは整列データリストには存在しないことを意味し、最下部に表示位置表示506が位置している場合には、表示領域503に表示されている最下位のデータよりも下に選択対象のデータは整列データリストには存在しない事を意味する。
以上のように、表示位置表示506が表示領域位置表示領域505のどの位置に表示されているかによって、利用者は選択項目表示領域503に表示されているデータが整列データリストのどの位置のデータであるかを直感的に把握する事が可能となる。
また選択項目表示領域503には、選択対象のデータもしくはそのサムネイルのみが表示されるとは限らず、図5では「All」と表示された選択項目は今回の選択対象データすべてを選択することを意味するデータ選択条件や、現在動作中のデータ選択機能の実行を中断するキャンセル、データ選択機能を階層的に利用してデータを絞り込みながら最終的なデータ選択を行う場合には、一つ上位のデータ選択機能に戻る機能などを示すサムネイルが表示されてもかまわない。
次に選択項目表示領域503には、利用者が選択動作を行うことによって、選択されるデータをそれ以外の選択されないデータと区別してサムネイル表示するフォーカス504が表示される。
このフォーカス504は、他のサムネイルとは表示上異なるものとするため、通常は他のサムネイルとは異なる背景や前景、サムネイルの強調表示や拡大等の表示上の効果を利用して、利用者に直感的にどのサムネイルにフォーカス504が位置するのかを把握可能としている。
選択動作とは、データ選択機能が実行されている状況において利用者が右ボタンもしくは決定ボタンを短押しする事によって起動され、短押しされた時点でフォーカス504が表示されているサムネイルを処理対象データとして選択することを意味する。
現在のデータ選択機能が一つだけのデータを選択することを許可するのであれば、利用者によって選択動作が実行されると、速やかにそのデータを処理対象として判断し、情報処理装置はそのサムネイルに対応するデータをデータ格納部106から取得し、処理を開始してもよい。
それ以外に、選択動作が実行されると、そのデータで処理を行ってよいか表示部108に確認ポップアップを表示し、利用者に選択動作の確認を促しても構わない。
また現在のデータ選択機能が複数のデータを選択することを許可するのであれば、利用者によって選択動作が実行されると、選択されたサムネイルを選択済みと利用者が認識可能とするために、フォーカスとは異なる方式で強調表示を行う。
例えば、フォーカスや未選択のサムネイルとは異なる背景や前景で表示したり、サムネイルの左側にチェックイメージを表示したりする事などが考えられる。
同様に選択済みのサムネイルにフォーカスが表示されている状態で選択動作が行われると、そのサムネイルに対応するデータは未選択状態に戻されるとしてもよい。
それ以外にも選択済みのサムネイルにフォーカスが表示されている状態でキャンセルボタンを短押しすることによって対応するデータを未選択状態に戻しても構わない。
最終的に利用者がデータの選択を確定したい場合には、任意の状態で決定ボタンを短押しすると、情報処理装置401はそのデータ選択機能におけるデータ選択が確定したと判断し、選択された複数のデータを利用して処理を開始する等が考えられる。
図6では、「Cob Sincler」にフォーカス504があたっている状況で右ボタンもしくは決定ボタンが短押しされると、「Cob Sincler」に関連するデータ全てが選択され、「Cob Sincler」が発表したアルバムでデータを絞り込むデータ選択画面に遷移する。
逆に左ボタンもしくはキャンセルボタンを短押しした場合、現在のデータ選択画面を中断し、もし中断したデータ選択機能の上位のデータ選択機能がある場合には、上位のデータ選択機能に戻り、上位のデータ選択機能で再度、データ選択処理を行う画面に遷移する。
図6では、演奏者によるデータ選択機能の上位データ選択機能となるデータ絞込みのキーを選択するキー選択画面に遷移し、再度どのキーをもとにデータ選択を行うか選択する画面が表示される。
上記例以外にもHTMLコンテンツのように、表示されたHTMLコンテンツ中にアンカーと呼ばれる他のHTMLコンテンツへの関連表示を示すサムネイルにフォーカスをあて選択する事によって関連付けされたHTMLコンテンツを表示するような仕組みもHTMLコンテンツをデータとして捉えた場合、データ選択機能で実現していると言える。
1.9.フォーカス移動手順
また利用者の操作によってフォーカス504が表示されるデータを変更することが可能となっている。
例えば利用者が十字キー405の下ボタン409を短押しした場合には、表示部108に表示されている現在のフォーカス504に下側で隣接するデータのサムネイルにフォーカス504の表示が移動し、十字キー405の上ボタン408を短押しした場合には、現在のフォーカス504に上側で隣接するデータのサムネイルにフォーカス504の表示が移動するなどである。
図5では、「Cob Sincler」にフォーカス504が位置しており、この状態で上ボタン408を短押しすると上側で隣接する「CCB World Service」にフォーカス504は移動し、「Cob Sincler」はフォーカス504がなくなる(図6−下ボタン短押し)。
同様に「Cob Sincler」にフォーカス504が位置している状態で下ボタン409が短押しされると、「Cob Sincler」に下側で隣接する「Coom Coom Satellites」にフォーカス504は移動し、「Cob Sincler」はフォーカス504がなくなる(図6−上ボタン短押し)。
また、隣接したデータが存在しない場合には、フォーカス移動は行われない。
例えば、フォーカス504が「All」に位置した状態で、上ボタンを押されたとしても、それ以上の選択項目は存在しないため、フォーカスは「All」の位置から移動することはない。
また、下ボタン409もしくは上ボタン408を長押し(継続的にボタンを押し続ける事)をした場合、フォーカス504は長押しされている間は連続的に下側に、もしくは上側に隣接したデータのサムネイルにフォーカス移動を繰り返す。
短押しの場合と同様に長押しもフォーカス504に移動方向に対して隣接する選択項目が存在しない場合にはフォーカスの移動は発生しない。
この長押しによるフォーカス移動は通常、選択対象となるデータ数が多くとも利用者にストレスを感じさせないために、短押しでフォーカス移動する際の移動速度より高速でフォーカス移動する。
この時に、フォーカス移動が高速であるが故に、利用者は長押し中にフォーカス504がどのデータのサムネイルに位置しているのかを明確に認識することが困難であり、利用者が目的のデータのサムネイルで長押し操作をやめようとしても、実際には目的のサムネイルより行き過ぎていたり、逆に手前でとまってしまっていたりする問題が発生する。
本実施の形態では、その長押し状態でフォーカス移動が高速に行われたとしても、利用者がよく利用するデータのサムネイルを認識しやすくし、目的のデータのサムネイルでフォーカス移動を完了する事が出来るようにする事に主眼を置いている。
1.9.1選択対象データと非選択対象データの取り扱いの違い
データは前述のフォーカスを当てる事が可能な選択対象データとフォーカスを当てる事が出来ない非選択対象データに分類する事が出来る。
前述のとおり、データは表示情報の表示制御情報内のオブジェクト情報リストで管理しているオブジェクトも選択対象データと非選択対象データに分類できることにも対応している。
1.10.重要度決定部、重要度記憶部
次に、選択対象データの重要度に関する説明を行う。
選択対象データの重要度とは、そのデータが利用者にとってどれだけ重要であるかを示す情報であり、例えば利用者が過去にそのデータを何回選択したか、またその選択頻度、利用者が過去のある期間においてそのデータを何回選択したか、またその選択頻度、利用者が過去に選択したデータとどれだけ関連性があるのか等の指標を利用して具体的な数値として重要度を算出する方法が考えられる。
この重要度を算出する方法を提供するのが重要度決定部104であり、算出された重要度や重要度を算出するために用いられる指標をデータ毎に記憶する手段が重要度記憶部105である。
以降、明確に区別する必要がない限り、重要度を算出する際の指標やその値も重要度と呼ぶ事にする。
重要度記憶部105は、重要度決定部104によって更新される特徴があるためROMのみで管理することは出来ないが、デフォルト値をROMで管理し、最新の情報をRAMや補助記憶装置で記憶する方法もある。
同様にROMは用いずにRAMや補助記憶装置のみで記憶する方法も考えられる。
1.10.1.選択回数による重要度の例
例えば利用者が過去にデータを選択した回数を指標とした場合、選択回数が多いものほど重要度が高いとして重要度を算出することが考えられる。
この場合には、データに対して、利用者が選択操作を行った場合にその回数をカウントするためのカウントデータ領域を設けることによって、データとその選択回数を同時に保存することが可能となる。
この場合のデータ構造としては、図14の様に選択対象となるデータに対して直接選択回数を記憶する領域を保持させてもかまわないし、図15の様にデータとそのデータの選択回数を全データでデータを一意に識別可能なデータで関連付行い、選択回数とデータを独立して記憶する方法でもかまわない。
選択回数の逆数や反比例値を重要度として利用する方法も考えられる。
この場合の重要度はユーザが選択していないデータ程重要度が高いと解釈する重要度であり、例えばToDoリストなどで利用する場合等ではこの重要度の算出方法を利用することによって、未完了のアイテムをより重要度が高いとすることも可能となる。
また、RSSを利用した新着情報通知リスト表示の場合にも、利用者が選択したことないデータは利用者がまだ内容を確認していない新着情報であり、重要度が高いと解釈する事が適切であると考えられる。
次に、過去の選択回数を重要度の指標として用いた場合の具体的な更新手順を図7を利用して説明する。
利用者によってデータ選択操作が行われると(S701)、入力部107からその情報がフォーカス制御部103に通知される。
フォーカス制御部103は、その情報をもとに現在フォーカスされているサムネイルに対応するデータの選択操作が実施された事を検知し、フォーカス制御部103内で管理しているフォーカス対象データに関するデータIDをキーとして、重要度決定部104に対して重要度の更新要求を行う。
重要度の更新要求を受けた重要度決定部104はキーとして与えられたデータID(S702)をもとにどのデータに対する重要度を更新するのかを決定し、そのデータに対する選択回数を取得し(S703)、その値に1加算した値を同一データの選択回数として更新する(S704)。
以上の処理で重要度の更新作業は完了する。
その後、フォーカス制御部103は表示制御部102に対してデータ選択操作描画要求を行い(S705)、表示内容をデータ選択に対応した内容に変更し、データ選択に伴って発生する状態遷移処理が起動される(S706)。
1.10.2.期間を限定した選択回数による重要度の例
そのほかの重要度の具体例を示す。
特に人は時期によって好みが変化する事がある。
例えば、現時点においてよく視聴する音楽と一年前によく視聴した音楽は異なることはよくある。
そのため、単純に過去全てにおける選択回数を指標とした場合、現時点においては選択されることがないが、過去によく選択されていたデータも、現時点においてよく選択されるデータも選択回数が同一回数の場合には同じ重要度となる。
そのため、過去のある期間を現在から例えば半年前までに限定し、その限定した期間で利用者が選択した回数を重要度の指標とすることによって、過去によく選択されていたが現在では選択されなくなったデータをフィルタリングすることが可能となる。
また、ある日時でフィルタリングするのではなく、現時点からの経過時間によって、重み付けを変更することによって、より柔軟な重要度算出を行う方法も考えられる。
その場合、現時点からの経過時間が多い程重み付け係数を小さい値とすることによって、期間を限定した場合と類似した効果を得ることが可能となる。
ある期間における選択回数を重要度の指標として利用する場合のデータ構造の具体例を図16に示す。
ある日時よりも過去の選択回数を重要度の算出から除外しなければならないため、単純に選択回数を記録するのではなく、データ一つに対して選択操作が行われた日時を記録する選択日時リストを一つ割り当て、そのリストに選択される毎にそのときの日時情報を追加するとともに、定期的に一定日時より過去となった選択日時情報を削除し、リスト要素数の爆発を防ぐ。
このデータ構造に対する具体的な更新手順を図11を用いて説明する。
利用者によってデータ選択操作が行われると(S1101)、入力部107からその情報がフォーカス制御部103に通知される。
フォーカス制御部103は、その情報をもとに現在フォーカスされているサムネイルに対応するデータの選択操作が実施された事を検知し、フォーカス制御部103内で管理しているフォーカス対象データに関するデータIDをキーとして、重要度決定部104に対して重要度の更新要求を行う。
重要度の更新要求を受けた重要度決定部104はキーとして与えられたデータID(S1102)をもとにどのデータに対する重要度を更新するのかを決定し、そのデータに対する選択日時リストを取得し(S1103)、リストの先頭に現在の日時情報を追加する(S1104)。
以上の処理で重要度の更新作業は完了する。
その後、そのリスト中に格納されている日時情報を走査し、一定期間経過している日時情報を削除する処理を行っても構わない(S1105)。
削除処理に関しては、現在の日時情報を選択日時リストに追加する前に実施し、削除対象となる日時情報がリストにある場合には、その情報に現在の日時情報を上書きすることによって、データ操作手順を削減する等を行っても構わない。
また、フォーカス制御部103は表示制御部102に対してデータ選択操作描画要求を行い(S1106)、表示内容をデータ選択に対応した内容に変更し、データ選択に伴って発生する状態遷移処理が起動される(S1107)。
以上の選択日時リストを利用する方法以外に、図17の様なデータ構造で選択日時ではなくそのデータが選択された日別で選択回数を集計する日別選択回数リストを各データに対して一つ用意し、そのリストでデータが選択された日と選択回数を組みで管理する方法も考えられる。
この方法であれば、同じ日に何度も選択されたとしてもリスト要素数が増大することがなく、情報処理装置のメモリ消費を抑制することが可能である。ここで選択日を選択週や選択月などを採用したとしても本質的な違いはない。
このデータ構造に対する具体的な更新手順を図12を用いて説明する。
利用者によってデータ選択操作が行われると(S1201)、入力部107からその情報がフォーカス制御部103に通知される。
フォーカス制御部103は、その情報をもとに現在フォーカスされているサムネイルに対応するデータの選択操作が実施された事を検知し、フォーカス制御部103内で管理しているフォーカス対象データに関するデータIDをキーとして、重要度決定部104に対して重要度の更新要求を行う。
重要度の更新要求を受けた重要度決定部104はキーとして与えられたデータID(S1202)をもとにどのデータに対する重要度を更新するのかを決定し、そのデータに対するリストを取得し、リストに現在日に対応する要素があるか検索する(S1203)。
検索の結果、現在日に対応する要素がない場合にはリストに現在日情報と選択回数が1の要素を追加し(S1204)、現在日に対応する要素がある場合には、その要素の選択回数に1加算する(S1205)。
以上の処理で重要度の更新作業は完了する。
その後、そのリスト中に格納されている要素の日情報を走査し、一定期間経過している要素を削除する処理を行っても構わない(S1206)。
また、フォーカス制御部103は表示制御部102に対してデータ選択操作描画要求を行い(S1207)、表示内容をデータ選択に対応した内容に変更し、データ選択に伴って発生する状態遷移処理が起動される(S1208)。
具体的な重要度の算出方法は、例えば、重要度を算出したいデータに対応するリストに格納されているある日時よりも新しい日時情報の個数をカウントして、その値を重要度とする方法や、リストに格納されているある日時よりも新しい日時情報を現時点の日時情報から引いた値の逆数と選択回数の乗算結果の総計を求めることにより、古い日時情報ほど重要度に対する影響度を小さくする重み付けを行う方法等が考えられる。
例えば、下記により重み付けを行う。
上記は前述の古い日時情報ほど重要度に対する影響度を小さくする重み付けを行う具体的な重要度算出式の例である。
データdに対応する日別選択回数リストはSelectTime(d)で表現され、データdの重要度はSignificiance(d)で表されている。
日時情報は例えば過去のある日時を基準日として、何日経過しているか等で表現する方法等が考えられ、日を単位とせずに週や月、また時間、分、秒、ミリ秒などを単位として日時情報を算出してもよい。この時に基準日を十分に過去の日を設定すれば、日時情報は正の値となる。
上記例では選択回数の重み付けが現在の日時情報から選択された時点での日時情報の差の逆数のみを利用しているが、その値を何倍かした値等を利用しても構わないし、逆数がある値以下となった場合にはその逆数ではなく代わりに理論上は0を掛けるとして、その計算を省略する等重み付けの調整を行っても構わない。
1.10.3.データの属性を利用した重要度
上記以外の重要度の指標の具体例を示す。
データの多くはそれ一つで独立した存在ではなく、相互にさまざまな関連性を見出すことが可能である。
例えば、音楽データであれば、異なる音楽データであっても、その音楽を演奏している演奏者が同じであったり、その音楽のジャンルが一緒であったり、収録されているアルバムが同一であったり、さまざまな関連性が考えられる。
そのため、過去に選択された事のないデータであっても、過去によく選択されているデータと関連性が強い場合には、その選択された事のないデータも利用者にとって重要度が高いと解釈することも可能である。
また、HTMLコンテンツの場合では、アンカーとして表示される文字列の単語解析を行い、よく選択されるアンカーに含まれている単語を含む、もしくはその単語の同義語、類義語などのシソーラス上関連性がある語彙を含むアンカーは、含まれていないアンカーよりも重要度が高いとすることが考えられる。
以上のようにある事柄(演奏者やジャンル、単語など)を媒介として異なるデータ同士で共通性を持つことを以下ではデータ同士が関連性を持つと言い、その共通性の媒介となる事柄を属性と言うことにする。
属性は一つの属性で複数の値、例えば演奏者という属性には様々な演奏者の具体的な名前等が設定可能であり、通常その属性を属性名や属性種別(演奏者という属性に対しては演奏者が属性名)と、その値である属性値(演奏者という属性に対しては演奏者の具体的な名前が属性値)の二つで表現する事も可能である。
また、属性自身もデータとして扱うことが可能であるため、属性に対して再帰的に属性を持たせる事も可能であり、属性を持つ属性を上位属性、ある属性の属性を下位属性と言う事にする。
例えば、音楽データに対して演奏者名属性が付加され、その演奏者名属性にはその人が発表したアルバム名属性が付加される場合等が考えられる。
図18を用いて上記データの属性を利用した重要度の指標に関するデータ構造の具体例を示す。
各データにはそのデータに一意に割り当てられる識別番号となるデータID、そのデータが関連している属性を格納する0個以上の属性データを持つ属性データ列とデータ自身を格納するデータ本体から構成される。
属性データは例えば音楽データに対する作曲者の属性、ジャンルの属性等、属性種別が複数ある場合には各属性データ領域には属性名を格納する属性名データ領域と、その属性の属性値を格納する属性値データ領域で構成する事が考えられる。
また、データに対応付けされる属性種別が単一の場合、例えばHTMLコンテンツにおけるアンカーに対して単語解析された語彙のみを属性とする場合、属性データ領域から属性名データ領域を省略し、属性値データ領域のみで表現する事が考えられる。
本実施の形態では、説明を簡単にするため属性データ列は全データを通して同数の属性データを持つ構成を想定しているが、データ毎に異なる個数であってもかまわない。
その場合には属性データ列の先頭等に、属性データ列に格納されている属性データの個数を示す属性数を格納する。
また、データとは独立に各属性の選択回数を記録するための属性別選択回数リストを用意する。
このリストは要素が各属性を示す属性データ領域とその属性が関連付けされている全てのデータが何回選択されたかを記録する選択回数データ領域で構成され、その要素が属性の総数だけ用意され、任意の属性に対して、リスト中のある要素と1対1対応付けされている。
ただし、必ず1対1対応している必要がある訳ではなく、その属性に関連付けされている全てのデータが1回も選択された事がない場合には、その属性に対応する要素を属性別選択回数リストには設けず、初めて関連付けされたデータが選択された時に、属性別選択回数リストに選択回数が1の対応付けされた要素を追加する等の可変リスト方式としても問題ない。
データ選択機能で利用者によってあるデータが選択されると、属性別選択回数リストからそのデータに関連付けされている全ての属性に対応する各要素の選択回数を1加算する事により、属性別選択回数リストは更新されることになる。
このデータ構造に対する具体的な更新手順を図13を用いて説明する。
利用者によってデータ選択操作が行われると(S1301)、入力部107からその情報がフォーカス制御部103に通知される。
フォーカス制御部103は、その情報をもとに現在フォーカスされているサムネイルに対応するデータの選択操作が実施された事を検知し、フォーカス制御部103内で管理しているフォーカス対象データに関するデータIDをキーとして、重要度決定部104に対して重要度の更新要求を行う。
重要度の更新要求を受けた重要度決定部104はキーとして与えられたデータID(S1302)をもとにどのデータに対する重要度を更新するのかを決定し、そのデータが保持する属性データを全て取得し(S1303)、属性選択回数テーブル内のそのデータが保持する全ての属性データに対応する選択回数を1加算する(S1305)。
ただし、対応する要素が属性選択回数テーブル内に存在しない場合には、その属性を初めて選択した事になるので、属性データに対応する要素を属性選択回数テーブルに一つ追加し(S1304)、その選択回数を1とする(S1305)。
以上の処理で重要度の更新作業は完了する。
その後、フォーカス制御部103は表示制御部102に対してデータ選択操作描画要求を行い(S1306)、表示内容をデータ選択に対応した内容に変更し、データ選択に伴って発生する状態遷移処理が起動される(S1307)。
この例で重要度を算出するには例えば、以下に従って、算出したデータの属性に対応する選択回数の総和によって重要度を決定することが考えられる。
上記例はデータdの重要度Significiance(d)の算出例である。
p(ak,i,d)はデータdの重要度を算出する際に属性値ak,iの選択回数SelectTime(ak,i)に対する重み付けである。
全てのp(ak,i,d)を1に固定することにより、属性の選択回数の単純総和が重要度となる。
これらの値は情報処理装置として固定値を利用しても構わないが、可変値を利用しても構わない。
例えば、データ選択機能で、あるデータdが選択された場合、そのデータに対応する属性集合Attr(d)に属す任意の属性ak,iに対応する重みp(ak,i,d)を増加する可変値が考えられる。
また逆にあるデータdが選択された場合、そのデータに対応する属性集合Attr(d)には属さない任意の属性ak,iに対応する重みp(ak,i,d)を減少させる可変値や前述の増加させる可変値との組み合わせ等が考えられる。
この例では、各属性に対して選択回数を設定し、選択回数が重要度の指標として採用されているが、期間を限定した選択回数を重要度の指標として採用してもかまわない。
その場合には、属性別選択回数リストの要素における選択回数領域が選択日時リストや日別選択回数リスト等で置き換わる。置き換わったデータに対する処理は置き換わったデータ構造に対する説明に記載した処理内容を流用・応用することで対応可能となる。
1.10.4.ユーザが明示的に重要度を入力する
次に、利用者が明示的に重要度を入力する場合が考えられる。
情報処理装置において重要度入力機能を備え、利用者がデータを選択した後に、例えば利用者が普段よく利用するPCで同様に重要度の指標を集計しておき、本実施の形態に係る情報処理装置とPCが接続された時にPC側で保持する重要度の指標を情報処理装置に転送し、転送された重要度の指標を利用して情報処理装置は処理を行っても構わない。
また、今までに説明した具体例を複合的に利用してもかまわない。
また、ここまでに説明した具体例以外であっても、そのデータの重要度を示す別の指標を利用したとしてもかまわなく、また算出する重要度を単純加算の算出方法、例えば正規化を取り入れるなどのバリエーションがあってもかまわない。
また、重要度の指標は、本実施の形態に係る情報処理装置内で生成、更新しなければならないとは限らず、別の情報処理装置において重要度の指標を生成・更新していたものを利用しても構わない。
1.11.フォーカス制御部
次に、フォーカス制御部103について説明する。
フォーカス制御部103は、入力部107からの入力や、重要度記憶部105に記憶されている重要度をもとに、フォーカスの制御を行う手段であり、データ選択画面におけるフォーカスの管理処理全般を行う制御手段である。
フォーカス制御部103は、状態制御情報から通知されるフォーカス制御情報を次のフォーカス制御情報が通知される前までの間、フォーカス制御部103内で管理し、その情報をもとにフォーカス制御を行う。
フォーカス制御部103では、現在の表示部108において、選択対象となるデータのうち、どのデータに対応するデータもしくはそのサムネイルにフォーカスが表示されているのかを管理する情報である被フォーカスデータIDを保持する。
具体的には例えば、そのデータに対応して一意に割り振られている識別番号や識別値(ファイルであればその絶対パス等)を保持し、データ自身を保持しなくとも構わない。
フォーカス制御部103はあくまでどのデータもしくはそのサムネイルにフォーカスを表示すべきかを管理しており、そのフォーカスを表示部108上のどの位置に表示すべきかを管理する必要がなく、それらを決定するのは表示制御部102である。
また、フォーカス制御部103は、表示制御部102が表示部108に表示する対象としているオブジェクトのうち選択対象オブジェクトに関するリストである表示対象選択オブジェクト情報リストを保持している。
このリストは表示制御部102が表示対象オブジェクトを更新し、その中の選択対象オブジェクトの構成が更新される毎に表示制御部102から通知されるものを、次の通知があるまで管理する事で維持される。
表示対象オブジェクト情報リストを用いて、フォーカス制御部103は、フォーカス制御情報により遷移先オブジェクトとして判定されたオブジェクトが実際にフォーカス遷移可能なオブジェクトであるかどうかを遷移先オブジェクトに関する情報が表示対象選択オブジェクト情報リストに含まれているかどうかで判定し、含まれている場合にはフォーカス遷移可能、含まれていない場合にはフォーカス遷移不可能と判定する。
フォーカス制御部103は、図8に示すように、通常は入力装置からの入力を断続的にチェックする入力待ち状態で待機している(S801)。入力装置からの入力情報を検知すると(S802)、その情報をもとにどのような操作が行われたのかを判定し、それに対応する処理を実行する。
例えば、図4で説明した情報処理装置401の場合であれば、入力部107からどのキーを押下されたのかを識別する情報が通知されるため、その情報を解析あし、決定ボタンもしくは右ボタンであれば、決定処理を実行し(S803)、キャンセルボタンもしくは左ボタンであればキャンセル処理を実行し(S804)、上ボタンもしくは下ボタンであればフォーカス移動処理を行う。
この時、上ボタン、もしくは下ボタンである場合には、同一ボタンで連続した押下がなされているかを判別し、連続した押下がなされていると判定された場合には連続フォーカス移動処理に移行し、利用者が同一ボタンを押下し続ける間には同一方向にフォーカスを高速に連続移動させる処理を実行する。
連続した押下がなされていると判定されなかった場合には、単発のフォーカス移動処理に遷移する(S805)。
連続押下の判定方法は例えば、入力待ち状態で入力なしにならずに一定回数下ボタンもしくは上ボタンが連続して入力された場合に連続押下であると判定する場合が考えられる。
なお、本実施の形態では、高速フォーカス移動は同一ボタンを押下し続けることによって、起動されるとして説明を行うが、それ以外に高速フォーカス移動専用のボタンを情報処理装置が装備し、そのボタンが押された入力情報がフォーカス制御部103に通知された場合に起動されるなどのほかの手段で起動されても構わない。
連続フォーカス移動処理に遷移すると、フォーカス制御部103は、現在フォーカスが表示されている選択項目に対応するデータの重要度を重要度記憶部105より取得し、取得した重要度からその選択項目に対してフォーカスを維持する時間であるフォーカス維持時間を決定する(S806)。
連続フォーカス移動処理が継続している間は、ここで決定された時間が経過するまで、フォーカス制御部103は現在フォーカスされている選択項目に対するフォーカス表示を維持したままとし、表示制御部102にはフォーカスを維持したままの表示要求を繰り返し行うことになる。
そのため、利用者にとっては連続フォーカス移動時にそれぞれの選択項目に対応するデータの重要度に応じてフォーカス維持時間が異なって認識されることとなる。
連続フォーカス移動処理が維持された状態で決定された時間が経過するとフォーカス制御部103は移動方向に隣接するデータにフォーカス表示を移動させる(S807)と共に、移動先のデータの重要度を重要度記憶部105から取得し、そのデータに対するフォーカス維持時間を算出し、同様の処理を繰り返す。
以上の動作を行うことによって、フォーカス制御部103は重要度の値によって選択項目に対するフォーカスを維持する時間を変更することが可能となり、高速フォーカス移動処理中であっても、利用者にどのデータが重要であるかをフォーカスの維持されている時間で直感的に認識させることが可能となる。
図25は上記例で説明した連続押下ではない場合の単発フォーカス移動処理(S805)に関する具体例である。
この処理では短押しされた入力に対するフォーカス遷移が発生するかを判定し、その判定結果と共に入力情報を表示制御部102に通知する。
はじめにフォーカス制御部103が管理している被フォーカスデータIDに対応するフォーカス制御記述をフォーカス制御情報から取得し(S2501)、その中から入力情報の通知IDに対応する個別制御規則を取り出し(S2502)、さらにその中から短押しに関する規則を取得する(S2503)。
短押しに関する規則にはフォーカス遷移規則が記述されているので、その記述に従い、フォーカス遷移すべき遷移先オブジェクトIDを決定する(S2504)。
決定した遷移先オブジェクトIDが表示対象選択オブジェクトリストに含まれているか検索し、含まれている場合には遷移先オブジェクトIDを被フォーカスデータIDとした上で(S2505)、表示制御部102に入力情報と遷移先オブジェクトIDをパラメータとして表示更新要求を行う(S2507)。
検索の結果、表示対象選択オブジェクトリストに含まれていない場合には、表示制御部102に対して入力情報をパラメータとして表示更新要求を行う(S2506)。
図24は上記例で説明した連続押下時(S806、S807)のフォーカス制御部103が行う具体的な処理例である。
フォーカス制御部103は連続押下を判断するとはじめに、その判断が初回の判断であるか、連続した二回目以降の判断であるかを判別する。
初回の判断の場合には二回目以降の判断の場合に行う処理と同一の処理を行う前に、事前処理(S2401〜S2406)が必要となる。
初回の判断時の事前処理を説明する。
この事前処理では、これから開始されるフォーカス制御処理に必要な情報を確保する。
まず、現在時刻を取得し、その時刻を長押し開始時刻とする(S2401)。
次に、被フォーカスデータIDに対応する重要度を重要度記憶部105から取得する(S2402)。
その後、フォーカス制御情報から被フォーカスデータIDに対応するフォーカス制御記述を取得し(S2403)、その中から現在フォーカス制御部103が処理を開始した要因となっている入力情報が持つ通知IDに対応する個別制御規則を取得し(S2404)、その中から長押しに関する規則を取得する(S2405)。
この規則は、つまりは現時点において利用者が連続的に入力部107を操作している入力に対応するフォーカスの挙動を規定している。
最後に長押しに関する規則と重要度から現在フォーカスされているオブジェクトに対するフォーカスを維持する時間であるフォーカス維持時間を決定し(S2406)、事前処理は完了する。
次に、二回目以降の判断時の処理(S2407〜S2413)を説明する。
この処理に遷移してきた時点で処理に必要な長押し開始時刻、重要度、フォーカス維持時間はフォーカス制御部103で保持されている。
そのため、この処理ではフォーカスを遷移させるべきかどうかを判断し、させるべき状況にある場合はフォーカス遷移処理を行う。
フォーカス遷移の判断は長押し開始時刻から計測してフォーカス維持時間経過したかで判断する。
よって、
長押し開始時刻 + フォーカス維持時間 > 現在時刻
が成立する場合、つまりフォーカス維持時間だけ経過していない場合には、フォーカス遷移はさせるべきではなく、逆に不成立の場合にはフォーカス遷移をさせるべきであると判断できる。
フォーカス遷移はさせるべきではないと判断した場合、フォーカス維持表示を更新するため表示制御部102に対して入力情報をパラメータとして連続押下表示更新要求を行う(S2407)。
この要求を受けた表示制御部102は、フォーカス遷移を伴わないフォーカス維持表示を更新する。
以上でフォーカス遷移を伴わない場合の処理は終了する。
次にフォーカス遷移をさせるべきと判断した場合、フォーカス制御部103はフォーカス対象となるオブジェクトを更新し、フォーカスを遷移させた状態の表示更新要求を行う必要がある。
フォーカス遷移先オブジェクトを確定するため、被フォーカスデータIDに対応するフォーカス制御記述を取得し(S2408)、そこから入力情報の通知IDに対応する個別制御規則を取り出し(S2409)、そこから短押しに関する規則を取得する(S2410)。
その規則は現在押下されている入力に対するフォーカス遷移規則が記述されているため、その規則をもとにフォーカス遷移先のオブジェクトのオブジェクトIDを取得し、その値を被フォーカスデータIDとする(S2411)。
また、フォーカス遷移先オブジェクトに対する長押し開始時刻、重要度、フォーカス維持時間を再計算し(S2411)、フォーカス遷移先オブジェクトでの連続押下処理に必要な情報を確保する。
最後に表示制御部102に対して入力情報とフォーカスデータIDをパラメータとして連続押下表示更新要求を行う(S2413)。
この要求を受けた表示制御部102は、フォーカス遷移を伴うフォーカス維持表示を更新する。
以上でフォーカス遷移を伴う場合の処理は終了する。
短押しの場合でも、連続押下の場合であっても、フォーカス制御部103から表示制御部102に対して要求を行うと、その結果として表示制御部102から応答がフォーカス制御部103に対し通知される。
その応答には、表示内容を更新した結果、表示対象オブジェクトの中の選択対象オブジェクトの構成が前回と変更された場合には、最新の表示対象選択オブジェクトリストが格納されて通知される。
表示対象選択オブジェクト情報リストが格納されている場合、フォーカス制御部103は速やかに自身が管理している表示対象選択オブジェクトリストを通知されたリストで置き換え、表示内容とリストを同期させる。
1.12.表示制御部におけるフォーカス表示制御
次に、表示制御部102が行うフォーカス表示制御を説明する。
表示制御部102が受け付ける要求でフォーカス表示を伴う要求は表示更新要求と連続押下表示更新要求である。
図26は、フォーカス制御部103から表示更新要求がなされた場合の表示制御部102におけるフォーカス表示処理の一例である。
表示更新要求を受けた表示制御部102は表示内容情報を更新するため、表示制御情報や内部情報をもとに表示対象オブジェクト情報リストを更新し(S2602)、新たな表示内容情報を生成し、表示部108に表示命令を行う(S2603)。
その際に、フォーカス対象のオブジェクトにフォーカス表示を重ね合わせて表示内容情報を生成する。
フォーカス対象のオブジェクトに関する情報はフォーカス制御部103から要求のパラメータとして通知される最新の遷移先オブジェクトパラメータIDもしくは被フォーカスデータIDを表示制御部102で保持しておき、その値を使う。
そのため、要求に含まれるパラメータに遷移先オブジェクトIDが含まれている場合には表示制御部102で管理する被フォーカスデータIDを遷移先オブジェクトIDで更新を行う(S2601)。
次に表示制御情報と入力情報から表示対象のオブジェクトを確定し、表示内容情報を生成する。その表示内容情報を生成する過程において被フォーカスデータIDと一致するオブジェクトに関する表示内容情報を生成する場合、そのオブジェクトに対応する種別共通表示規則もしくはオブジェクト固有表示情報をもとにフォーカスをそのオブジェクト上に重ね合わせるもしくはオブジェクト自身の表示内容を変更し、表示内容を生成する。
最後に表示対象オブジェクト情報リスト内に存在する選択対象オブジェクトに関する表示対象選択オブジェクト情報リストを作成し(S2604)、前回作成した構成と異なる場合にはそのリストをパラメータとしてフォーカス制御部103に通知する(S2605)。
前回と同一構成であればリストの通知は不要のため正常完了をフォーカス制御部103に通知して終了する(S2606)。
図28は、具体的なフォーカス表示例として表示部108がディスプレイの場合にボタンオブジェクトを表示した時のフォーカス表示例である。
非フォーカスボタンオブジェクトの表示例はボタンオブジェクトに対してフォーカスが当たっていない状態でのボタン表示例である。
それに対して、フォーカスボタンオブジェクトの表示例はボタンオブジェクトに対してフォーカスが当たっている場合のボタン表示例である。
枠強調の例は、ボタンオブジェクトの枠に対して通常より太い線でフォーカスを重ね合わせた表示例である。
色変更は、ボタンオブジェクトの全てもしくは一部の色を異なる色に変更した表示例である。
色調反転は、ボタンオブジェクトの全てもしくは一部の色調に関して反転させた表示例である。
フォントサイズ変更およびフォント変更はボタン名を表示する際に用いられるフォントの大きさもしくは種別を変更した表示例である。
形状種別変更および形状サイズ変更は、通常のボタン表示の形状種別もしくは大きさを変更した表示例である。
ここであげた表示例以外であっても利用者が、フォーカスが当たっているオブジェクトの表示と、フォーカスが当たっていない同種のオブジェクトの表示が異なると認識可能であれば構わなく、フォーカス対象オブジェクトが点滅する、フォーカス対象オブジェクトにズームインするなどであってもよい。
また、複数の表示方式を組み合わせても構わない。
図27は、フォーカス制御部103から連続押下表示更新要求がなされた場合の表示制御部102におけるフォーカス制御処理の一例である。
連続押下表示更新要求も表示更新要求と同様にフォーカス遷移が発生した場合としない場合でパラメータに被フォーカスデータIDがつく場合とつかない場合に分けることが可能であり、パラメータに被フォーカスデータIDがつく場合にはつかない場合の処理と同一の処理をする前に事前処理が発生する。
パラメータに被フォーカスデータIDがつく場合には、そのIDに対応するオブジェクトが表示対象オブジェクトに存在するか検索する。
存在する場合には、被フォーカスデータIDを遷移先オブジェクトIDに代入して更新し(S2702)、フォーカス対象オブジェクトを通知の通りに変更する。
検索の結果被フォーカスデータIDに対応するオブジェクトが存在しない場合、フォーカス制御部103が遷移を要求しているオブジェクトが表示対象外である事を意味するため、被フォーカス制御部103が表示対象となるように表示領域を更新する(S2701)。具体的には表示部108がディスプレイの場合には現在の表示領域の位置から最小の移動距離で対象のオブジェクトが表示領域に入るように平行移動させる方法や対象のオブジェクトを表示領域の特定の位置(例えば表示領域の中央など)に表示されるように表示領域を平行移動する方法、対象オブジェクトが入るように表示領域のサイズを変更する方法、対象オブジェクトが入るように表示制御での縮尺を変更する方法等が考えられる。
その後、被フォーカスデータIDを遷移先オブジェクトIDに代入し(S2702)、事前処理は終了する。
以上の事前処理を行う事によって、通常の短押しによるフォーカス移動先は表示領域が決定した表示領域の範囲内に制限されていたが、長押しはその制限に影響される事はなく逆にフォーカス制御部103が決定したフォーカス対象オブジェクトに表示制御部102が影響を受けて表示領域を決定すると言う主従関係の逆転が発生し、フォーカス維持時間だけフォーカスを一つのオブジェクトに維持する様に表示制御部102をフォーカス制御部103が制御する事になる。
事前処理後に行われる、もしくはパラメータに被フォーカスデータIDが存在しない場合に行われる処理(S2703〜S2707)であるが、この処理は基本的な処理は表示更新要求の場合と同様であるが、表示制御情報から取得する表示規則は連続押下時の規則である点が異なる。
パラメータに被フォーカスデータIDがつかない場合には、表示制御部102は現状の遷移先オブジェクトIDを維持し、現状の更新制御で遷移先オブジェクトIDに対応するオブジェクト表示が表示範囲から外れない場合には、そのままの更新制御を行い、表示内容情報を生成する。遷移先オブジェクトIDに対応するオブジェクトが表示範囲から外れる場合には、そのオブジェクトが表示範囲内に収まるように表示領域を調整した上で、表示内容情報を生成する。
その後の処理はパラメータに被フォーカスデータIDがついている場合と同様である。
以上までの機能を実現する事によって、利用者が入力部107を連続押下することによって発生する高速フォーカス移動処理が発生した場合、フォーカス表示は対象となる選択対象オブジェクトの重要度に応じて維持される時間が決定されるため、利用者はオブジェクトに対するフォーカス維持時間が長いオブジェクトほど重要度が高いオブジェクトであると判断する事が可能となる。
また、データごとの重要度に基づいて、データごとにフォーカス維持時間を決定し、フォーカスの高速移動時でもフォーカス維持時間の間は各データにフォーカスがあたっている状態が維持されるので、ユーザは重要なデータを確実に検知することができ、データの選択におけるユーザの利便性を向上させることができる。
実施の形態2.
2.実施の形態2の概要
本実施の形態に係る情報処理装置は、フォーカスの表示方式をフォーカスが当たっているデータの重要度に応じて変更する。
このため、フォーカスの表示方式の違いで利用者が重要度の高低を直感的に把握する事ができる効果がある。
またこの機能がないと、一定以上の重要度のデータにフォーカスが来た場合に画面更新がとまるので、処理落ちで画面が更新できなくなったと利用者が誤認識する恐れがある。そのため、一定以上の重要度のデータにフォーカスが来た場合には、処理落ちで画面が固まっているのではない事を示すため、フォーカスに対してアニメーション効果を追加する等して画面更新は安定して行われている事を示し、利用者の誤認識を回避できる効果もある。
なお、本実施の形態では、フォーカスの表示方式のみを重要度で変更するものであり、フォーカスされていないデータの表示方式は変更しない。
次にフォーカス制御部103から表示制御部102に対して連続押下表示更新要求を行う際に、パラメータとして被フォーカスオブジェクトの重要度もしくはフォーカス維持時間をパラメータとして追加し、そのパラメータを表示制御部102によってフォーカス表示規則を変更する事でフォーカスの表示内容を制御する具体的な方法について説明する。
以降の説明では内容を簡単に説明するためパラメータとして重要度のみを用いて説明するが、重要度をフォーカス維持時間で置き換えて解釈しても構わないし、重要度が反映された他のパラメータ、例えばオブジェクトや関連する属性の選択回数等を用いても構わない。また、複数のパラメータを同時にフォーカス制御部103から表示制御部102に通知し、それらを複合的に利用してフォーカス表示規則を変更するとしても構わない。
2.1.表示制御部102におけるフォーカス表示規則変更方法
はじめに表示制御部102でフォーカス制御部103から受け取った重要度を用いてフォーカス表示規則を変更する具体的な方法について説明する。
フォーカス表示規則を変更する方法に関しては、状態情報の表示制御情報に含まれる通知ID毎に設定されている個別変更規則の中に記述される方法が考えられる。
例えば、それぞれの個別変更規則においてフォーカスが当たっている場合の表示規則が記述される箇所で、さらに重要度を条件とした条件分岐規則を記述し、分岐先それぞれで異なるフォーカス表示規則を記述する事によって、フォーカス表示規則を重要度によって変更する規則を組み込む事が可能となる。
上記以外の方法で表示制御部102に直接フォーカス表示規則を変更する条件分岐を組み込む方法もあり、表示制御情報内に組み込まなくても構わない。
2.2.フォーカス表示規則変更の条件分岐例
次に、具体的なフォーカス表示規則変更に用いる条件分岐の具体例を幾つか説明する。
最も簡単な条件分岐として重要度に対して一つの閾値を設定し、重要度がその閾値以上になった場合と、その閾値未満となった場合で条件分岐する方法が考えられる。
図29は、一つの閾値を用いた条件分岐の一例である。
この例では重要度が閾値未満であれば通常フォーカス用のフォーカス色に設定し、閾値以上の場合には重要フォーカス用のフォーカス色に設定し、フォーカス表示内容を生成する。
ここで重要度が0以上の値をとると仮定し、閾値を0もしくは重要度で取り得る最大値、もしくはある固定値に設定すると、フォーカス表示規則が一定の表示制御処理と同等になる。
閾値は固定値であっても、状況に応じて変更可能な値としても構わない。
このようなフォーカス表示規則変更を行う事で、利用者はフォーカスが当たっているオブジェクトの重要度が一定以上あるかどうかを色の違いで判断する事が可能となり、フォーカスがどの位の時間維持されているかを認識するよりも迅速に、オブジェクトの重要度を直感的に把握する事を可能とする効果がある。
図30は、複数の閾値を用いた条件分岐の一例である。
閾値が一つの場合と比較してより細かく重要度を分類する事が可能となり、それぞれに応じたフォーカス表示が可能となるため、利用者はフォーカスが当たっているオブジェクトの重要度をより詳細にフォーカス表示の違いで直感的に把握する事を可能とする効果がある。
図29および図30は重要度を条件数に応じた有限数の区分に分類する分岐方法であったが、図31は重要度をフォーカス表示規則のパラメータとして利用する方法であり、ここでは重要度をパラメータとしてフォーカス表示のフォーカス色を決定する例である。
それまでの条件と異なり、無限の区分に分類する事が可能となる。
区分を用いた分岐であっても区分を十分に細分化することで近似する事は可能であるが条件分岐処理の負荷が高くなるため、重要度に応じてフォーカス表示規則を連続的に変更したい場合等にはこの分岐方法を用いる方が、処理負荷を軽減可能と言う効果がある。
以上の説明ではフォーカス表示規則変更で変更する規則をフォーカスの色のみで説明を行っているが、色に限定する必要はなく、フォーカスのサイズやアニメーション効果のON・OFF切り替えやパラメータ変更、表示に用いられる画像ファイル等の外部参照情報を切り替えるなど、他の表示規則を適用しても本質的な発明の効果は同等である。
特にある一定以上の重要度のオブジェクトに対してはフォーカスが長時間維持される事になり、その結果として表示部108に表示される内容がその期間同一のままとなるため、利用者が情報処理装置の処理能力以上の処理が行われて処理落ちが発生していると誤認識する恐れがある。そのため、ある一定上の重要度のオブジェクトにフォーカスが維持される場合にはフォーカス表示規則にアニメーション効果をONとすることによって、毎回の表示内容更新で表示内容が変化させる事が出来るようになり、利用者の誤認識を回避する効果もある。
また図32の条件分岐のように重要度に応じてフォーカス表示規則の一つのパラメータを変更するのではなく、変更するパラメータを変更する事も考えられる。
実施の形態3.
3.実施の形態3の概要
本実施の形態に係る情報処理装置は、重要度をフォーカス以外の表示対象オブジェクトとして表示する。
つまり、本実施の形態では、表示制御部102がフォーカス制御部103から受け取った重要度をフォーカス表示以外の表示に用いる。
本実施の形態では、フォーカス延長中のメッセージを出して、処理落ちの誤認識を回避する効果や、重要度を具体的な数値やオブジェクトの個数やグラフとして表示する事でより具体的な値として重要度を利用者が把握可能となる効果がある。
3.1.他オブジェクトの表示内容として利用する
ここでは重要度をフォーカスではない表示対象オブジェクトリスト中の任意のオブジェクトの表示内容情報生成時のパラメータとして利用する方法を例に挙げて説明を行う。
3.1.1.ステータスバーに表示する
重要度を表示内容情報生成時のパラメータとして利用する具体的なオブジェクトとして画面下部に常設するステータスバーオブジェクトをここでは例に挙げる。
ステータスバーとは、図5の状態表示領域502とほぼ同等の機能を持つオブジェクトである。
図33は、ステータスバーをオブジェクトとして持つ表示制御情報をもとに表示制御部102が表示部108であるディスプレイに画像として表示した一例である。
画面はデータ1〜データ4のサムネイルが配置されている領域とその下に隣接する領域に分かれており、サムネイルが配置されている領域はデータ選択機能を表す画面であり、下方領域はステータスバーの領域である。
ステータスバーはどのような文字列であっても画像であっても表示可能であるとする。
この例ではデータ選択機能では現時点においてデータ2というサムネイルにフォーカスが当たっている状況であり、ステータスバーにはデータ2の重要度を直接文字列として表示した場合の画面である。
このような表示を行うにはそのステータスバーのオブジェクトIDに対応するオブジェクト情報のオブジェクト固有表示情報に以下の(1)〜(3)の表示規則を記述する事で対処可能である。
(1)表示制御部102が保持する重要度を文字列化する。
(2)上記(1)の結果を文字列“重要度:”に後方連結する。
(3)上記(2)の結果を最上位にステータスバー前景として表示する。
この例の様に具体的な数値として表示する事によって利用者はフォーカスが維持される時間やフォーカスの効果の違いといった抽象的な重要度の表現から重要度を直感的に把握するのではなく、具体的な値として認識可能になる効果がある。
図34は、ステータスバーに重要度を直接表示するのではなく、重要度の値に応じた文字や記号を表示する例である。この例では重要度を三段階に分類し、値が大きい分類から順に“大”、“中”、“小”の文字列として表示した場合に二段階目として分類された場合の表示例である。
図35は、ステータスバーに重要度を値に応じてステータスバーに表示する記号の個数を変更する表示例である。この例では重要度を6段階に分類し値が大きい分類から順に記号の個数を5個、4個、3個、2個、1個、0個表示する場合に4段目として分類された場合の表示例である。
図36は、ステータスバーに重要度を数値や文字、記号ではなくグラフ表示を行う事によって重要度を具体的に示す例である。
グラフを表示する際に棒グラフが長ければ長いほど重要度が高いとして表示する。
ただし、ある一定上の重要度の場合には全て棒グラフを最大まで伸ばした表示としても構わないが、フォーカス制御部103から重要度と共に重要度の最大値が通知されている場合には、最大値で重要度を割った値で棒グラフの長さを決めて表示しても構わない。
図33のように各オブジェクトの重要度を数値として表示した場合、その値が全体としてどの位高いのかを把握しにくいが、図34、図35、図36のように表示される記号の種別や個数、棒グラフの長さで表示する事によって相対位置を把握する事が可能になる効果がある。
次に、フォーカス制御部103から重要度に関連する他の情報が取得できた場合のステータスバーに対する表示例を示す。
図37は、フォーカス制御部103からデータ総数と現在フォーカスが当たっているオブジェクトの重要度の順位を取得できた場合にその順位と総数を表示している例である。
この例では分数表示としたが図36のように棒グラフなどの画像による表示としても構わない。
また図38は、フォーカス制御部103から重要度と共に重要度の最大値と最小値が取得できた場合の表示例である。
以上のように重要度以外の情報をフォーカス制御部103から取得することにより、具体的な重要度の相対的な位置を把握しやすくすることも可能である。
3.1.2.ポップアップウィンドウに表示する
図39はステータスバーの代わりにポップアップ表示が行われるデータ選択機能に関する表示制御情報に従って表示制御部102が表示部108であるディスプレイに表示した表示内容である。
ポップアップは前景に様々な情報を表示可能という点ではステータスバーと同じ機能を有するオブジェクトであるが、ステータスバーは表示位置が固定である反面、ポップアップは表示位置を状況に応じて変更可能である点で異なるオブジェクトである。
この例では表示制御部102が、フォーカスが当たっているオブジェクトに対してポップアップ表示の矢印部分の一部先端部分が重なるが、それ以外の部分は重ならないように位置を調整して表示している例である。
そのため、フォーカスがデータ2からデータ3に移動したとすると、表示制御部102がポップアップの位置を適切な一時決定して図39とは異なる位置に表示する事となる。
この時に用いられる位置算出規則はこのポップアップに対応するオブジェクト情報のオブジェクト固有表示情報の中に記載されている。
表示内容は棒グラフとしているが、それ以外の重要度の数値表示や記号表示など他の表示内容としても構わない。
3.1.3.画面背景色を変更する
それ以外に背景色を重要度に応じて変更するといった事も考えられる。
3.1.4.音として表示する
また、例えば表示部108としてディスプレイ以外にスピーカーも併せ持つ情報処理装置の場合、フォーカスが当たっているオブジェクトの重要度に応じて予め重要度の値によって対応付けされた音声データを用いて、その音声データをスピーカーから出力するなど、複数の表示部108を複合的に利用して重要度に応じた出力を行う事も考えられる。
実施の形態4.
4.実施の形態4の概要
本実施の形態に係る情報処理装置は、フォーカスが当たっているオブジェクトに対するフォーカスの残り維持時間をパラメータとしてフォーカス表示制御やその他のオブジェクトの表示制御を行う。
本実施の形態では、フォーカスの残り維持時間を棒グラフ等で表示する事によって、あとどれくらいでフォーカス移動が発生するかを直感的に利用者が把握できる効果があり、いつになったらフォーカスが移動するのかわからないために利用者を不安にさせることを回避できる効果もある。
また、棒グラフ以外でもフォーカスの色やサイズやそれらの変更周期などを決定するパラメータとして利用する事でフォーカスのアニメーション挙動に変化をつける事も可能である。
また、残り時間で制御するため毎回の表示内容が変化するため処理落ちの誤認識回避の効果もある。
本実施の形態では、フォーカス制御部103から受け取るパラメータによって表示制御部102で表示するフォーカス表示を制御する別の方法について説明する。
実施の形態1〜3の方法では、表示制御部102から受け取るパラメータ(例えば重要度)もしくはそのパラメータを利用して算出される値(例えば重要度を用いて条件分岐処理を行った結果、真となる条件)は、オブジェクトの重要度が変更されない限りいつ取得しても同じ値であった。
本実施の形態で説明する方法ではオブジェクトの重要度が変更されない場合であっても、状況に応じて値が変化するパラメータ、もしくは受け取るパラメータは変更されなくともそのパラメータを利用して算出される値は状況に応じて変化する値を用いた場合の具体例を説明する。
本実施の形態では、フォーカス制御部103から表示制御部102は残りフォーカス維持時間をパラメータとして設定された連続押下表示更新要求を受け取る、もしくはフォーカス維持時間をパラメータとして設定された連続押下表示更新要求を受け取り、表示制御部102が残りフォーカス維持時間を算出する場合を例に具体例を説明する。
ここで、残りフォーカス維持時間とは現在フォーカス対象となっているオブジェクトに対して、残りフォーカス維持時間が算出された時点から、少なくともそのオブジェクトにフォーカスを表示し続けなければならない時間(フォーカス維持時間の残り時間)、もしくはその時間を決定する際に用いるパラメータの事を指す。
例えば具体的に具体的な時間としてミリ秒単位で残りフォーカス維持時間を表現する場合や、表示部108における表示内容更新回数で残りフォーカス維持時間を与える事により、間接的にフォーカスの維持時間を決定する場合等が考えられる。
フォーカス制御部103は、連続押下表示を継続中、少なくとも残りフォーカス維持時間が0にならない限りは、現在フォーカス対象となっているオブジェクトに対するフォーカスを別のオブジェクトに移動させる事はない。
また、残りフォーカス維持時間はフォーカス時間を超えた場合に算出されたとしても、0として扱い負の値にはならないものとする。
4.1.フォーカスを棒グラフ表示する
ここでは残りフォーカス維持時間を用いて、フォーカス表示の大きさを変更する制御について説明を行う。
図40は、残りフォーカス維持時間を用いてフォーカス表示の大きさを変更する際の大きさの決定方法の一例を具体的に図示したものである。
この図ではデータ2とサムネイル表示されるデータがフォーカス対象である場合に、残りフォーカス維持時間(図中では残り時間と表記)を用いて、フォーカスの高さは固定し、幅を制御するフォーカス表示制御を行っている。
通常のフォーカス表示の場合の幅をW、フォーカス維持時間をTfocus、現時点における残りフォーカス維持時間をtとした場合、本例で表示されるフォーカスの左端からの幅W(t)は、次式で算出される。
図41のようにフォーカス維持時間と残りフォーカス維持時間が一致する初回表示ではフォーカスの幅は0となり、表示を繰り返す毎に残りフォーカス維持時間は少なくなるため、フォーカスの幅は大きくなり、フォーカス移動直前に残りフォーカス維持時間が0となった状態で初めてフォーカスの幅は通常のフォーカス表示の幅Wと等しくなる表示が行われる事になる。
また、図42は、図41のデータ2のサムネイルが他のサムネイルとともに表示された状態を示す。図42のデータ2のサムネイルは、図41に示すようにフォーカス表示の幅Wが時間の経過とともに伸びていく。
従来ではフォーカスの具体的表示規則は状態情報の表示制御情報の一部として記述されていた規則に従い固定的な表現を行っていた処理であるが、本方法でフォーカスの幅W(t)を残りフォーカス維持時間より算出した値を用いてフォーカス表示を行うようにフォーカスの具体的表示規則の記述を変更する事で対応する事ができる。
この表示方法を適用する事によって、フォーカス表示が左端から右端に伸びていく棒グラフのアニメーションの様に認識される事になり、そのアニメーション速度はフォーカス維持時間から残りフォーカス維持時間を引いた値をフォーカス維持時間で割った値をパラメータとして決定するため、フォーカス維持時間が大きいほど、言い換えると重要度の高いオブジェクトに対するフォーカス表示程、アニメーション速度は遅くなることになる。
以上のように、残りフォーカス維持時間をパラメータにフォーカス表示を制御する事によって、利用者はフォーカス表示をフォーカス経過時間の棒グラフとして認識する事が可能となり、フォーカス表示が右端まで延びきるまでそのオブジェクトに対するフォーカスが維持され続ける事を直感的に認識する事が可能となる。
そのため、実施の形態1〜3で示したようなフォーカス表示では認識する事が困難であった、そのオブジェクトに対してどの位フォーカスが維持されるのかを示す情報を視覚的に利用者に提供できる効果がある。
また、フォーカス維持時間をフォーカスとは別領域に表示するのではなく、利用者が最も視線が向けられるフォーカスの表示を制御する事によって残りフォーカス維持時間を提示するため、利用者の視線移動が発生しないため、利用者の視覚的な疲労を軽減する効果もある。
さらに、重要度の高いオブジェクトほどフォーカスのアニメーション表示速度が遅くなるため、利用者がフォーカス表示のアニメーション表示速度からおおよその重要度を直感的に認識可能となる効果もある。
4.1.1.類似した表現方法
上記の説明では、フォーカスの幅を残りフォーカス維持時間でフォーカスの左端からの幅を決定してフォーカス表示を制御していたが、制御するフォーカス表示のパラメータを左端からの幅に固定する必要はなく、下からの高さを残りフォーカス維持時間で制御しても構わないし、右端からの幅を制御しても構わない。
また、フォーカス表示の大きさを制御するのではなく、他のパラメータを制御する方法も考えられ、具体的にはフォーカスの色、縮小・拡大率、変形率、フォーカス表示アニメーションの表示周期等が考えられる。
4.1.2.円グラフに似た表現方法
また、図45に示すように、棒グラフのような表示方法ではなく、円グラフのような表示方法も考えられる。この場合には通常のフォーカス表示の中心点と基準線からフォーカス表示を行う範囲を以下の角度θ(t)で決定する。
4.1.3.フォーカスの色を制御する表現方法
フォーカスの色を制御する場合、図43の様に0から1の値を与えるとある開始色Cstartとある終了色Cendの間の連続的な色のある色を返す関数fcolor(x)を用いて、その時点のフォーカスの色Cfocusはその時点での残りフォーカス維持時間tをパラメータとして決定される下記式で求められる。
関数fcolor(x)は∀x、∀ε∈[0,1]に対して、0≦x<x+ε≦1が成立するならばCstart≦fcolor(x)<fcolor(x+ε)≦Cendが成立する事が望ましく、この条件が成立する事によって、図44の様に残りフォーカス維持時間の変化に対して連続的な色変化としてフォーカス表示を成業する事が可能となり、利用者にとって終了色Cendでフォーカスの色が表示されるまでの変化を認識がより容易となり、残りのフォーカス維持時間を現時点での色から直感的に概算値を認識する事が可能となる。
図44ではCstartを白色、Cendを黒色として二色の合成色をフォーカスの色として制御する方法による具体的な表示例であり、合成色は色の合成率を(Tfocus−t)/Tfocusによって決定する方法をとっている。
このような色変化の制御を行う事によって、フォーカスの色が黒色に近づくほどフォーカスが維持される時間が短くなる事を意味し、かつフォーカスの色が白色から黒色に変化する速度が速いほど重要度が低い事を意味する。
図44では、サムネイル表示のデータ2の表示を最初は黒色で行っているが、黒色にフォーカス色が近づくにつれ、サムネイルの表示色と同じになるためサムネイルが見づらくなる事を回避するため、サムネイルの表示色をフォーカス色の補色になるように制御しても構わない。
4.1.4.アニメーション周期を制御する表現方法
また、フォーカス表示アニメーションの表示周期は残りフォーカス維持時間が無くなるほどアニメーション周期を短くする、もしくは逆に遅く変化させる事によってアニメーション速度の違いで残りフォーカス維持時間を直感的に把握する事が可能となる。
4.1.5.ディスプレイ以外の表現方法
以上までに説明した残りフォーカス維持時間をパラメータとしてフォーカス表示を制御する方法はディスプレイを表示部108として持つ場合の具体例であるが、それ以外の表示部108、例えばスピーカーも表示部108として持つ場合に、スピーカーからフォーカス表示を行う場合にも残りフォーカス維持時間をパラメータとして表示を制御しても構わない。
例えば、あるオブジェクトに対してフォーカスが維持されている間にスピーカーからSE(Sound Effect)を表示する場合、残りフォーカス維持時間に応じてSEの周波数を制御する方法が考えられる。
残りフォーカス維持時間が短いほどSEの周波数を短く制御する事によって、音程によって残りフォーカス維持時間を利用者が直感的に認識する事が可能である。
実施の形態5.
5.画面固定型データ選択画面での具体例
本実施の形態では、具体的なデータ選択機能を例に挙げて説明を行う。
ここでは、スクロールが伴わない画面切り替え方式のデータ選択画面における具体例として図9にあげるような選択項目が二次元配列形式で表示されているデータ選択画面を取り上げる。
この画面では各選択項目data1からdata25が配列上に表示されており、太枠で囲まれているdata25にフォーカスが表示されている事を示している。
このデータ選択画面を図4のような十字キーと決定/キャンセルキーを備える情報処理装置で操作する場合には十字キーでフォーカス移動を上下左右に行い、決定キーで現在フォーカスされている選択項目に対応するデータを選択し、キャンセルボタンで現在のデータ選択画面を中断する操作となる。
また左端に表示されているデータにフォーカスがある状態で左ボタンを押すとフォーカスされていたデータが並ぶ行の一段下の右端のデータにフォーカスが移動する。
逆に右端に表示されているデータにフォーカスがある状態で右ボタンを押すと一段上の左端のデータに移動する。
同様に最上段のデータにフォーカスがある状態で上ボタンを押すとフォーカスされていたデータが並ぶ列の左隣りの最下段のデータにフォーカスが移動し、逆に最下段のデータにフォーカスがある状態で下ボタンを押すと右隣りの最上段のデータにフォーカスが移動する。
この画面例ではデータ選択項目は最大で25個までしか表示できない。
そのため、それ以上のデータが存在する場合には、data25の選択項目にフォーカスが表示されている状態で右ボタンが押されると、フォーカス制御部103は入力情報を表示制御部102に通知する。
その通知を受けた表示制御装置は、図10に示す内容の画面に表示内容を更新し、data26からdata50までデータが選択項目として表示される。
その際に、表示制御装置はdata26にフォーカスを表示させる。
このフォーカス表示に関する制御は表示制御記述に記載されている。
最後に新たな表示対象選択オブジェクト情報リストを生成し、そのリストをフォーカス制御部103に通知して、フォーカス制御部103の表示対象選択オブジェクト情報リストの更新を行わせ、フォーカス対象オブジェクトIDをdata26に更新する。
逆にdata26にフォーカスが表示されている状態で十字キーの左ボタンを押すことによって、フォーカス制御装置はdata25にフォーカス移動したことを表示制御部102に通知する。その通知を受けた表示制御装置は、図9に示す内容の画面に表示内容を更新し、data1からdata25までのデータが選択項目として表示される。その際に、表示制御装置はフォーカス制御装置から通知されているフォーカスを表示すべきdata25にフォーカスを表示させる。
このような画面に表示しきれないデータに対してフォーカスが遷移する場合に、表示されている内容全てを更新するデータ選択機能の画面を画面固定型データ選択画面と呼ぶ。
この場合に任意の方向ボタンを長押ししてフォーカスの高速移動が起動すると、全てのオブジェクトに対して一律のフォーカス維持時間でフォーカスが表示され、その時間が経過すると次のオブジェクトに移動するのが従来技術であったが、実施の形態1〜4に示した制御を適用する事により、重要度に比例してフォーカス維持時間が長くなるため、利用者はフォーカスが長く維持されているオブジェクトは重要度が高いと直感的に判断する事が可能となる。
また、フォーカス維持時間や残りフォーカス維持時間を用いてフォーカスの表示を制御する事によって、フォーカスされているオブジェクトの重要度や現在のフォーカスが次のオブジェクトに移動するまでの残りフォーカス維持時間を表示内容によって利用者に直感的に把握する事を可能とする効果が得られる。
このようにスクロールが伴わない画面固定型データ選択画面の場合、特許文献1ではスクロール量を調整しなければならないため対処することが出来ないが、実施の形態1〜4で示した制御では選択項目に対するフォーカスの維持時間を制御しているため、スクロールの有無とは関係なく対処でき、かつフォーカス維持時間で選択項目に対応するデータの重要度を利用者に提示可能となる。
6.スクロール型データ選択画面での具体例
次に、図5に示すようなスクロールを伴う場合のデータ選択画面を例に挙げて説明を行う。
この画面例は選択対象となるデータを縦一列にある規則のもとにリストとして整列し、そのリストの一部を表示部108であるディスプレイに表示している。
このような表示方式では通常は、利用者から下ボタン押下があると、現在フォーカスされているオブジェクトの次に整列されているデータに対してフォーカスを移動させ、上ボタン押下があると、現在フォーカスされているオブジェクトの前に整列されているデータに対してフォーカス移動を行う。
ただし、フォーカスが画面上に表示されている最下段のデータにある場合に利用者から下ボタン押下があると、リストの最上段に二段目のデータを表示し、二段目に三段目のデータを表示するといった方法で、表示内容を一段上にずらし、最下段にはその段に表示されていたデータの次に整列されているデータを表示し、表示上データがスクロールしたかのように表示する効果を持たせ、この操作を断続的に行う事によって、リストの全てのデータを画面上に表示する事が可能となる。
同様に最上段にフォーカスがある場合に利用者から上ボタン押下があると、上ボタンを押された場合とは逆に最下段には一つ前のデータを表示する方向で表示内容をシフトする事で対応する。
スクロールを伴うデータ選択画面において、高速フォーカス移動を行うと、通常はスクロールする速度を通常の上ボタンもしくは下ボタンの短押しを連続的に行った場合よりも高速にすることによって、全てのデータを表示する時間を短縮する方法等が考えられる。
その場合、重要度に応じてフォーカス維持時間を制御する実施の形態1〜4の方式では、フォーカス維持時間の長さによっては、高速フォーカス移動時に行われるスクロール速度を変更しなければ、フォーカスされているデータが表示部108から表示されなくなる場合が発生する。
そのような表示上の不都合を回避するために、フォーカス維持時間が一定以上あるデータに対してフォーカス表示を行う場合にはスクロール速度を停止、もしくは低速に切り替える方法等が考えられる。
例えばある一定以上のフォーカス維持時間のデータにフォーカスが当たっている場合と一定未満のフォーカス維持時間のデータにフォーカスが当たっている場合で、スクロールの速度を低速と高速に切り替える方法が考えられる。
6.1.重要度を用いたスクロール速度の決定方法
上記以外の具体的なスクロール速度の決定方法の一例を図46を用いて説明する。
現在高速フォーカス移動表示が上方向に行われている状況において、フォーカスが初めてサムネイル「Cob Sincler」に対応するデータDcobsinclerに移動してきたとする。その時、サムネイル「Cob Sincler」の上辺とリスト表示領域の上辺までの距離を移動可能長hで表し、サムネイル「Cob Sincler」に対応するデータのフォーカス維持時間をTfocus(Dcobsincler)とした時、スクロール方向に対するスクロール速度S(Dcobsincler)を次式で決定する。
これにより、フォーカス対象のデータのサムネイル表示が表示領域外に移動する事を回避する事が可能である。この方法はスクロール方向が逆になった場合には、移動可能長をフォーカスの下辺からリスト表示領域の下辺までの距離として同様に処理する事が可能である。
6.2.フォーカスの表示位置によるスクロール速度の決定方法
またリスト表示領域のどの位置にフォーカスが表示されているかによって、スクロール速度を決める方法がある。
図47は、リスト表示領域中のフォーカス表示位置によってスクロール速度を決める方法を図示している。
スクロール方法が上方向の場合に、フォーカス表示が(1)から(10)の間のどの位置にあるかによって、図中右側のグラフの通りスクロール速度を一意に決定させる。
スクロールが上方向の場合には(1)の位置にフォーカス表示がされている場合にはスクロール速度を0に設定し、これ以上スクロールする事によってフォーカス対象のデータが表示領域外にスクロールする事を回避する。
またフォーカス表示位置が(1)、(2)、(3)・・・とリスト表示領域の下に移動するごとにスクロール速度を早く設定する。
以上の様にスクロール速度を決定する事によって、重要度の低いデータが連続している場合にはフォーカス表示がリスト表示領域下側に表示されスクロールが高速に行われ、重要度の高いデータが表示されると、フォーカスが維持されるため、フォーカス表示位置がリスト表示領域上部に移動し、それに伴いスクロール速度が低速に制御する事が可能となる。
この方法はスクロール方向が逆になった場合には、図48の様に位置と速度の関係も逆になり、(10)でスクロール速度が0、(1)に近づくほどスクロール速度が上昇する事になる。
この方法は、重要度を利用せずに表示制御部102がスクロール速度やフォーカス維持時間、残りフォーカス維持時間を知る事無く決定可能という点で前述のスクロール速度決定方法とは異なる。
フォーカスの表示位置によってスクロール速度を決定する方法は説明を簡単にするため、離散的な位置関係で速度を決定する方法として説明したが、離散的である必要はなく、連続値で表現された位置関係を用いて算出しても構わない。
また、スクロール速度もフォーカス位置関係に比例した速度になる必要はなく、2次曲線や対数関数の様に加速度が位置によって異なったとしてもかまわないが、速度制御の目的であるフォーカス表示を表示領域外に移動させない事を考慮するとスクロール方向に最も位置する表示領域にフォーカスが表示された場合に速度が0になる事が望ましい。
以上の様に、スクロールを伴うデータ選択画面においても、上述のようなスクロール速度の制御を加える事により、フォーカスが維持される事によりフォーカス表示が表示領域外に移動する事を回避できるため、図9を用いて説明した画面固定型データ選択画面と実質的に同等として捉える事が可能となり、同様の効果が得られる事になる。
1.7.Webブラウザでの具体例
次にスクロールが1軸に限定されておらず、かつ選択対象オブジェクトの表示の並びが画面表示順と一致していないWebブラウザにおけるHTMLコンテンツ表示時を例に挙げて実施の形態1〜4の方式の適用例を示す。
Webブラウザはインターネットを経由して任意のサーバーからHTML文書ならびに関連データを用いて画面上にHTML文書を表示するアプリケーションである。
HTML文書は使用上、任意のサイズにHTML文書の表示結果をレイアウトする事が可能であり、通常は縦方向のスクロールだけではなく、横方向のスクロールも同時に可能な画面表示となる。
図49は、あるHTML文書の全景に対する実施の形態1〜4の方式を適用した情報処理装置の表示部108であるディスプレイで表示可能な画面領域を破線長方形で囲んだ状態を示す図である。
この例の様にHTML文書は表示部108が表示可能な領域よりも縦方向、横方向共に大きいため、表示部108にてこのHTML文書を表示した場合には一部の領域のみしか表示する事ができず、例えば破線領域を表示した具体例は図50の様になり、一般的に縦方向のスクロールバーだけではなく、横方向のスクロールバーも表示される事になる。
また、HTML文書は他のHTML文書などと関連付けを行うためのアンカーと呼ばれる部品があり、Webブラウザはアンカーをフォーカス対象の一つとして扱っている。
アンカー以外にもボタンやテキスト等のフォームオブジェクトのWebブラウザ利用者が操作可能なオブジェクトをフォーカス対象としている。
そこで、実施の形態1〜4の方式をWebブラウザに適用する場合は、Webブラウザがフォーカス対象とする種別のオブジェクトを選択対象オブジェクトとして扱い、それ以外文書やアンカーやフォームオブジェクトに貼り付けられていない画像等のデータを非選択対象オブジェクトとして扱う事になる。
画像はアンカー等の選択対象オブジェクトに貼り付ける事が可能であるため、表示部108で表示された状態では画像に対してフォーカスが当たるように見える場合もある。
図50では、左上部の「J」と表示された画像にフォーカスが当たっている状況を示しているが、これは画像自体にフォーカスが当たっているのではなく、この画像が貼り付けられているアンカーにフォーカスが当たっていると解釈する。
次に、HTML文書のフォーカス移動はHTML文書を表示部108で表示した際に最も隣接する選択可能オブジェクトに移動する場合もあるが、HTML文書のデータ中における出現順にフォーカス移動する場合もある。
またHTML文書ではそのオブジェクトの表示上の位置関係は必ずしもデータ上の出現順序と一致しない。
そのため、高速フォーカス移動を行うと、表示部108に表示される高速フォーカス移動は表示位置とは独立に、例えばコンテンツ全景の最下段のあるアンカーからコンテンツ全景における最上段のアンカーに対してフォーカス移動する場合もある。
そのため、上述の特許文献1のようなスクロール量を制御する方法では対応できない。
しかし、実施の形態1〜4に示した方式であれば、2軸に対するスクロールがあるWebブラウザであっても、前述のスクロール速度制御を各軸に対応させれば、実質画面切り替え型のデータ選択画面と同等に取り扱う事が可能であり、データ中の出現順序と表示上の出現位置関係が独立でフォーカス移動が連続した画面移動にならない問題に対しても、非連続的なフォーカス移動の場合には画面切り替え型のデータ選択画面の画面切り替えと捉える事が可能であり、実施の形態1〜4に示した方式を適用する事が可能である。
HTML文書は通常のデータ選択機能の場合とは異なり、ほぼ固定のデータ集合に対して適用されるのではなく、インターネット上で日々更新されている膨大な数のデータを選択対象として扱う。そのため、個々のアンカーに対する選択回数のみで重要度を求める方法だけでは、未知のHTML文書を表示した場合に、本発明の効果が効果的に現れ難い事が想定される。
このような任意で日々更新されるようなデータを選択対象とする場合には、実施の形態1〜4で示した重要度を選択対象の選択回数だけではなく、選択対象の属性を利用した重要度の算出方法も併せて適用する事で、未知のHTML文書でも過去に選択されたアンカーの属性との一致度や類似度で重要度を判定する事が可能となる。
例えば、HTMLコンテンツのアンカーとして表示される文字列を字句解析し、単語を一つの属性としてそのアンカーに付加すれば、例えばよく「サッカー」という単語が含まれるアンカー、もしくは前後の一定範囲に「サッカー」という単語が含まれるアンカーを選択する利用者に対しては、未知のHTML文書中にある「サッカー」が単語として含まれるアンカー、もしくは前後の一定範囲に「サッカー」という単語が含まれるアンカーは他の含まれていないアンカーよりも重要度が高いとして、連続フォーカス移動時に他のアンカーよりも長いフォーカス維持時間を設定する事が考えられる。
ここで一定範囲とは対象となるアンカーに対応するアンカータグに対して前後の範囲を字数で指定する方法でも構わないが、タグの親子関係の世代数で指定する方法も考えられる。
例えば、図51に示すHTML文書をWebブラウザで表示した場合の表示内容例は図52の通りである。この時にアンカーおよびその前後5文字までを字句解析対象とした場合に、「サッカー」属性が関連付けられているアンカーをよく選択する利用者の場合には「サッカー」と表示される先頭のアンカー及び、そのアンカーの直後に表示されるアンカー「野球」は「サッカー」に関連付けされる。一方で、アンカー「柔道」は前五文字が「ッカー野球」で、後五文字が「広告最新サ」であり、サッカーとは関連付けされる事はなく、重要度は上げられることはない。
同様に最後の「スポーツ○△×」は広告の内容から判断するとサッカーに関連するアンカーであるが、アンカーおよびその前後5文字までに「サッカー」という単語が含まれないため、他のアンカー同様に重要度はそのままである。よって、この場合にはアンカーの「サッカー」と「野球」は他のアンカーと比較して重要度が高いとして判定される。
次に、同一コンテンツで、タグの親子世代数で例えば2世代までを解析範囲とした場合を考える。
この場合には、アンカー「サッカー」と同世代にアンカー「野球」およびアンカー「柔道」が存在するため、この3種類のアンカーは重要度が高いと判定される。
また、HTML文書上で「スポーツ○△×」の1世代上に存在する文字列「最新サッカーシューズの事なら」があるため、「スポーツ○△×」に字句解析の結果が「サッカー」が含まれ、同様に重要度が高いと判定される。
よって、この場合には属性「サッカー」でアンカーの重要度を決定した場合、全てのアンカーが同じ重要度となる事がわかる。
より詳細に重要度を求めたい場合には、その他の属性を考慮したり、属性とアンカーとの間に含まれる文字数による距離を考慮して重要度に差をつけたりする方法が考えられる。
また、画像が貼り付けられているアンカーに対しては、画像中の文字を画像認識してその単語を属性とする方法や、HTML文書中のそのアンカーに対応するアンカータグのalt属性等の文字列を字句解析して、同様に単語を属性として扱う方法を用いる事で文字列としてアンカー表示されるアンカーと同等の扱いを行う事が可能である。
100 情報処理装置、101 状態制御部、102 表示制御部、103 フォーカス制御部、104 重要度決定部、105 重要度記憶部、106 データ格納部、107 入力部、108 表示部。

Claims (15)

  1. 複数のデータを所定の順序で示し、いずれかのデータにフォーカスがあてられている状態を示すとともに前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく状態を示す表示情報を表示装置に表示させる表示制御部と、
    前記表示情報に示されるデータごとに重要度を管理する重要度管理部と、
    前記表示情報に示される順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく場合に、データごとに、継続してフォーカスがあてられるフォーカス維持時間をデータの重要度に基づいて指定するフォーカス制御部とを有し、
    前記表示制御部は、
    前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していくとともに前記フォーカス制御部により指定されたフォーカス維持時間の間各データにフォーカスがあてられている表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記フォーカス制御部は、
    重要度が高いデータほど長いフォーカス維持時間を指定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記フォーカス制御部は、
    情報処理装置のユーザによりフォーカスの高速移動を要求する操作が行われた場合に、データごとにフォーカス維持時間を指定し、
    前記表示制御部は、
    前記順序に従ってフォーカスがデータ間を高速移動していくとともに前記フォーカス制御部により指定されたフォーカス維持時間の間各データにフォーカスがあてられている表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制御部は、
    フォーカスがあてられているデータに対してフォーカス維持時間の経過時間及びフォーカス維持時間の残り時間の少なくともいずれかを示す表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御部は、
    フォーカスがあてられているデータに対してフォーカス維持時間の経過時間及びフォーカス維持時間の残り時間の少なくともいずれかをグラフで示す表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御部は、
    フォーカスがあてられているデータに対してフォーカス維持時間の経過時間及びフォーカス維持時間の残り時間の少なくともいずれかをフォーカスの色の濃淡で示す表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示制御部は、
    前記表示情報がスクロールされる場合に、フォーカスがあてられているデータのフォーカス維持時間と、フォーカスがあてられているデータからスクロール方向においてスクロール可能な距離とに基づき、スクロール速度を決定し、決定したスクロール速度にて前記表示情報のスクロールが行われるように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記表示制御部は、
    前記表示情報がスクロールされる場合に、フォーカスがあてられているデータの前記表示装置の表示画面内の表示位置と、スクロール方向とに基づき、スクロール速度を決定し、決定したスクロール速度にて前記表示情報のスクロールが行われるように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記フォーカス制御部は、
    前記表示情報に示される順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく場合に、データごとに、フォーカスの表示形式をデータの重要度に基づいて指定し、
    前記表示制御部は、
    前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していくとともに各データにフォーカスがあてられる際に前記フォーカス制御部により指定された表示形式のフォーカスが各データに対して示される表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記フォーカス制御部は、
    データごとにフォーカスの色を指定することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記フォーカス制御部は、
    データごとにフォーカスのサイズを指定することを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
  12. 前記表示制御部は、
    フォーカスがあてられているデータの重要度を示す表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の情報処理装置。
  13. 前記表示制御部は、
    情報処理装置のユーザに選択候補のデータを提示する表示情報を前記表示装置に表示させ、
    前記重要度管理部は、
    前記表示情報に示されるデータごとに、ユーザによるデータの選択回数、ユーザによるデータの選択頻度、及びデータの属性の少なくともいずれかに基づいて重要度を設定することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 複数のデータを所定の順序で示し、いずれかのデータにフォーカスがあてられている状態を示すとともに前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく状態を示す表示情報をコンピュータが表示装置に表示させる表示制御ステップと、
    前記コンピュータが、前記表示情報に示されるデータごとに重要度を管理する重要度管理ステップと、
    前記表示情報に示される順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく場合に、前記コンピュータが、データごとに、継続してフォーカスがあてられるフォーカス維持時間をデータの重要度に基づいて指定するフォーカス制御ステップとを有し、
    前記表示制御ステップにおいて、
    前記コンピュータが、前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していくとともに前記フォーカス制御ステップにより指定されたフォーカス維持時間の間各データにフォーカスがあてられている表示情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする情報処理方法。
  15. 複数のデータを所定の順序で示し、いずれかのデータにフォーカスがあてられている状態を示すとともに前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく状態を示す表示情報を表示装置に表示させる表示制御処理と、
    前記表示情報に示されるデータごとに重要度を管理する重要度管理処理と、
    前記表示情報に示される順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していく場合に、データごとに、継続してフォーカスがあてられるフォーカス維持時間をデータの重要度に基づいて指定するフォーカス制御処理とをコンピュータに実行させ、
    前記表示制御処理において、
    前記順序に従ってフォーカスがデータ間を順次移動していくとともに前記フォーカス制御処理により指定されたフォーカス維持時間の間各データにフォーカスがあてられている表示情報を前記表示装置に表示させる処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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