JP2010204729A - テキスト表示装置、テキスト表示方法、およびテキスト表示プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが電子機器に対して行う操作と当該電子機器内で実行される処理とを連想し易いテキスト表示装置を提供する。
【解決手段】テキスト表示装置100は、ディスプレイ140と、タッチパネル240と、操作命令を受け付ける受付手段1101と、ディスプレイにテキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させる第1の表示制御手段1103と、テキストが縦書きで表示されている場合において、第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを先に進め、第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを前に戻すページ制御手段1102とを備える。ページ制御手段は、テキストが横書きで表示されている場合において、第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを前に戻し、第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを先に進める。
【選択図】図19

Description

本発明は、電子書籍などのテキストを表示するテキスト表示装置、テキスト表示方法、およびテキスト表示プログラムに関し、特に、テキストを表示するための表示パネルとタッチ操作を受け付けるタッチパネルとを有するテキスト表示装置、テキスト表示方法、およびテキスト表示プログラムに関する。
画像やテキストなどを表示(再生)することができる電子機器(テキスト表示装置)が知られている。そのような電子機器の中には、表示パネルと操作パネルとを有するものがある。より詳細には、電子機器は、表示パネルを介してユーザに画像やテキストを表示するとともに、タブレット機能などを搭載した操作パネルを介してユーザから各種の命令を受け付ける。そのような電子機器としては、ノート型のパーソナルコンピュータや携帯電話などが挙げられる。
たとえば、特開2000−172395号公報(特許文献1)には、小さな携帯情報端末やスマートフォン向けのコンパクトGUIシステムが開示されている。特開2000−172395号公報(特許文献1)によると、メニューバー(+ツールバー)及び各メニューを開いたコマンド一覧表や各項目を開いたダイアログボックスの位置を開いたコンテンツ表示部を動かすことなく自由に移動できる。コンテンツ表示部をメニューバー(+ツールバー)やコマンド一覧表及びダイアロッグボックスの上に重ねて表示できる、またこの逆も可能となる。さらにそれらをそれぞれ縮少、拡大できる。同一ソフトで異なる二つの画面を開いた場合、それぞれに対応する同一のメニューバー(+ツールバー)は別々に表示されるのではなく一つに統合して表示される。対象とする携帯情報端末が二つの独立したディスプレイ部を持つ場合、メニューバー(+ツールバー)をコンテンツ表示部画面が開かれているディスプレイとは別のディスプレイに分割して表示できる。
また、近年、電子書籍を表示する電子機器が知られている。このような、電子機器の中には、タッチパネルを介してユーザからページをめくるための命令を受け付けるとともに、当該タッチパネルを介してユーザに次のページを表示するものがある。
特開2000−172395号公報
しかしながら、電子機器は仮想の書籍(テキスト)を実現するものである。そのため、タッチパネルを介して電子機器に対してユーザが行うべき操作は、現実の書籍(テキスト)に対してユーザが行うべき現実の操作に、直感的に関連していることが好ましい。たとえば、ユーザは、自身が電子機器に対して行う操作から、当該電子機器内で実行される処理を容易に連想できることが好ましい。換言すれば、ユーザは、自身が所望する電子機器の処理に基づいて、自身が行うべき操作を想像できることが好ましい。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザが電子機器に対して行う操作と当該電子機器内で実行される処理とを連想し易いテキスト表示装置、テキスト表示方法、およびテキスト表示プログラムを提供することである。
この発明のある局面に従うと、テキスト表示装置が提供される。テキスト表示装置は、ディスプレイと、タッチパネルと、タッチパネルを介して第1および第2の操作命令のいずれかを受け付ける受付手段と、ディスプレイに、テキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させる第1の表示制御手段と、テキストが縦書きで表示されている場合において、受付手段が第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを先に進め、受付手段が第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを前に戻すページ制御手段とを備える。ページ制御手段は、テキストが横書きで表示されている場合において、受付手段が第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを前に戻し、受付手段が第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを先に進める。
好ましくは、受付手段は、タッチパネルを介して第3および第4の操作命令のいずれかを受け付ける。ページ制御手段は、テキストが縦書きで表示されている場合において、受付手段が第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ先に進め、受付手段が第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ前に戻し、受付手段が第3の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第2の量だけ先に進め、受付手段が第4の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第2の量だけ前に戻す。ページ制御手段は、テキストが横書きで表示されている場合において、受付手段が第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ前に戻し、受付手段が第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ先に進め、受付手段が第3の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第2の量だけ前に戻し、受付手段が第4の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第2の量だけ先に進める。
好ましくは、第1の表示制御手段は、表示対象エリア中の第1のエリア内の文字を第1のスタイルで表示するとともに、表示対象エリア中の第1のエリアを除く第2のエリア内の文字を第2のスタイルで表示する。第1の量は、表示対象エリアの大きさに対応する。第2の量は、第1のエリアの大きさに対応する。
好ましくは、ページ制御手段は、テキストが縦書きで表示されている場合において、受付手段が第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ先に進め、受付手段が第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ前に戻す。ページ制御手段は、テキストが横書きで表示されている場合において、受付手段が第1の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ前に戻し、受付手段が第2の操作命令を受け付けたときに表示対象エリアを第1の量だけ先に進める。受付手段は、タッチパネルを介して第3および第4の操作命令のいずれかを受け付ける。表示制御手段は、表示対象エリア中の第1のエリア内の文字を第1のスタイルで表示するとともに、表示対象エリア中の第1のエリアを除く第2のエリア内の文字を第2のスタイルで表示する。表示制御手段は、テキストが縦書きで表示されている場合において、受付手段が第3の操作命令を受け付けたときに第1のエリアを第2の量だけ先に進め、受付手段が第4の操作命令を受け付けたときに第1のエリアを第2の量だけ前に戻す。表示制御手段は、テキストが横書きで表示されている場合において、受付手段が第3の操作命令を受け付けたときに第1のエリアを第2の量だけ前に戻し、受付手段が第4の操作命令を受け付けたときに第1のエリアを第2の量だけ先に進める。第1の量は、表示対象エリアの大きさに対応する。第2の量は、第1のエリアの大きさに対応する。
好ましくは、受付手段は、タッチパネルを介して、接触箇所が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、タッチパネルを介して、接触箇所が所定の距離以上移動したか否かを判断する距離判断手段と、接触箇所が所定の距離以上第1の方向へ移動したときに第1の操作命令を受け付けたと判断し、接触箇所が所定の距離以上第2の方向へ移動したときに第2の操作命令を受け付けたと判断し、接触箇所が所定の距離未満第1の方向へ移動したときに第3の操作命令を受け付けたと判断し、接触箇所が所定の距離未満第2の方向へ移動したときに第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む。
好ましくは、受付手段は、タッチパネルを介して、接触箇所が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、タッチパネルを介して、接触箇所が所定のエリア内を通ったか否かを判断するエリア判断手段と、接触箇所が第1の所定のエリアを通って第1の方向へ移動したときに第1の操作命令を受け付けたと判断し、接触箇所が第2の所定のエリアを通って第2の方向へ移動したときに第2の操作命令を受け付けたと判断し、接触箇所が第3の所定のエリアを通って第1の方向へ移動したときに第3の操作命令を受け付けたと判断し、接触箇所が第4の所定のエリアを通って第2の方向へ移動したときに第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む。
好ましくは、タッチパネルは、複数の接触箇所を検知可能である。受付手段は、タッチパネルを介して、複数の接触箇所を検知したか否かを判断する個数判断手段と、タッチパネルを介して、少なくとも1つの接触箇所の各々が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、複数の接触箇所が第1の方向へ移動したときに第1の操作命令を受け付けたと判断し、複数の接触箇所が第2の方向へ移動したときに第2の操作命令を受け付けたと判断し、1つの接触箇所が第1の方向へ移動したときに第3の操作命令を受け付けたと判断し、1つの接触箇所が第2の方向へ移動したときに第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む。
好ましくは、タッチパネルは、接触領域を検知可能である。受付手段は、タッチパネルを介して、接触領域の形状が所定の条件を満たすか否かを判断する形状判断手段と、タッチパネルを介して、接触領域が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、所定の条件を満たす接触領域が第1の方向に移動したときに第1の操作命令を受け付けたと判断し、所定の条件を満たす接触領域が第2の方向に移動したときに第2の操作命令を受け付けたと判断し、所定の条件を満たさない接触領域が第1の方向に移動したときに第3の操作命令を受け付けたと判断し、所定の条件を満たさない接触領域が第2の方向に移動したときに第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む。
好ましくは、形状判断手段は、接触領域の面積が所定の値以上であるか否かを判断し、接触領域の面積が所定の値以上である場合、当該接触領域の形状が所定の条件を満たすと判断し、接触領域の面積が所定の値未満である場合、当該接触領域の形状が所定の条件を満たさないと判断する。
好ましくは、タッチパネルは、入射光に応じて第1の信号を生成する複数の光センサ回路と、第2の信号に応じて光を発する複数の画素回路とを含む。受付手段は、複数の光センサ回路からの第1の信号に基づいて操作命令を受け付ける。テキスト表示装置は、複数の画素回路に第2の信号を出力することによって、タッチパネルに書籍の画像を表示させる第2の表示制御手段をさらに備える。
好ましくは、テキスト表示装置は、テキストデータと縦書きあるいは横書きを示す情報とを対応付けて格納する記憶部をさらに備える。第1の表示制御手段は、テキストデータと当該テキストデータに対応する情報とに基づいて、ディスプレイにテキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させる。
好ましくは、受付手段は、縦書き表示を行なうための第1の命令および横書き表示を行なうため第2の命令を受け付け、第1および第2の命令に基づいて情報を更新する。
この発明の別の局面に従うと、ディスプレイとタッチパネルと演算処理部とを備えるコンピュータにおけるテキスト表示方法が提供される。テキスト表示方法は、演算処理部が、ディスプレイに、テキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させるステップと、演算処理部が、タッチパネルを介して第1および第2の操作命令のいずれかを受け付けるステップと、演算処理部が、テキストが縦書きで表示されている場合において、第1の操作命令に応じて表示対象エリアを先に進めるステップと、演算処理部が、テキストが縦書きで表示されている場合において、第2の操作命令に応じて表示対象エリアを前に戻すステップと、演算処理部が、テキストが横書きで表示されている場合において、第1の操作命令に応じて表示対象エリアを前に戻すステップと、演算処理部が、テキストが横書きで表示されている場合において、第2の操作命令に応じて表示対象エリアを先に進めるステップとを備える。
この発明の別の局面に従うと、ディスプレイとタッチパネルと演算処理部とを備えるコンピュータにテキストを表示させるためのテキスト表示プログラムが提供される。テキスト表示プログラムは、演算処理部に、ディスプレイに、テキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させるステップと、タッチパネルを介して第1および第2の操作命令のいずれかを受け付けるステップと、テキストが縦書きで表示されている場合において、第1の操作命令に応じて表示対象エリアを先に進めるステップと、テキストが縦書きで表示されている場合において、第2の操作命令に応じて表示対象エリアを前に戻すステップと、テキストが横書きで表示されている場合において、第1の操作命令に応じて表示対象エリアを前に戻すステップと、テキストが横書きで表示されている場合において、第2の操作命令に応じて表示対象エリアを先に進めるステップとを実行させる。
以上のように、本発明によって、ユーザが電子機器に対して行う操作と当該電子機器内で実行される処理とを連想し易いテキスト表示装置、テキスト表示方法、およびテキスト表示プログラムが提供される。
実施の形態1に係る電子機器の外観を示す第1のイメージ図である。 実施の形態1に係る電子機器の外観を示す第2のイメージ図である。 電子機器のハードウェア構成を表わすブロック図である。 表示パネルの構成と当該表示パネルの周辺回路とを示した図である。 表示パネルとバックライトとの断面図である。 光センサ回路を動作させる際のタイミングチャートを示した図である。 スキャンの際にフォトダイオードがバックライトからの光を受光する構成を示した断面図である。 コマンドの概略構成を示した図である。 種別「000」のコマンドを説明するための図である。 種別「001」のコマンドを説明するための図である。 種別「010」のコマンドを説明するための図である。 種別「011」のコマンドを説明するための図である。 種別「100」のコマンドを説明するための図である。 種別「101」のコマンドを説明するための図である。 応答データの概略構成を示した図である。 指をスキャンすることにより得られた画像(スキャン画像)を示した図である。 スキャンの際にフォトダイオードが外光を受光する構成を示した断面図である。 電子機器の変形例のハードウェア構成を表すブロック図である。 実施の形態1に係る電子機器の機能構成を示すブロック図である。 第2の表示パネルが表示する画像を示すイメージ図である。 本実施の形態に係る電子機器におけるテキスト表示処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電子機器における縦処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電子機器における横処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電子機器の外観を示すイメージ図である。 実施の形態2に係る電子機器の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る電子機器における縦処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電子機器における横処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電子機器の変形例の外観を示すイメージ図である。 実施の形態3に係る電子機器の外観を示す第1のイメージ図である。 実施の形態3に係る電子機器の外観を示す第2のイメージ図である。 実施の形態3に係る電子機器の外観を示す第3のイメージ図である。 実施の形態3に係る電子機器の外観を示す第4のイメージ図である。 実施の形態3に係る電子機器の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る電子機器における縦処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る電子機器における横処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る電子機器の外観を示すイメージ図である。 実施の形態4に係る電子機器の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る電子機器における縦処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る電子機器における横処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る電子機器の変形例の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態4の変形例に係る電子機器における縦処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4の変形例に係る電子機器における横処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<電子機器100の全体構成>
まず、本実施の形態に係るテキスト表示装置の一例である電子機器100の全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る電子機器100の外観を示す第1のイメージ図である。より詳細には、図1(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を縦書きで表示した状態の電子機器100のイメージ図である。図1(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向のタッチ操作が入力されたときの電子機器100のイメージ図である。図1(C)はテキストを1ページ進めた状態の電子機器100のイメージ図である。図1(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に左方向のタッチ操作が入力されたときの電子機器100のイメージ図である。図1(E)はテキストを1ページ戻した状態の電子機器100のイメージ図である。
図2は、本実施の形態に係る電子機器100の外観を示す第2のイメージ図である。より詳細には、図2(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を横書きで表示した状態の電子機器100のイメージ図である。図2(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向のタッチ操作が入力されたときの電子機器100のイメージ図である。図2(C)はテキストを1ページ戻した状態の電子機器100のイメージ図である。図2(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に左方向のタッチ操作が入力されたときの電子機器100のイメージ図である。図2(E)はテキストを1ページ進めた状態の電子機器100のイメージ図である。
図1および図2を参照して、電子機器100は、第1の筐体100Aと第2の筐体100Bとを含む。第1の筐体100Aと第2の筐体100Bとは、ヒンジ100Cにより折畳み可能に接続されている。第1の筐体100Aは、第1の光センサ内蔵液晶パネル140(以下、第1の表示パネル140ともいう。)を含む。第2の筐体100Bは、操作キーと第2の光センサ内蔵液晶パネル240(以下、第2の表示パネル240あるいはサブ画面あるいはタッチパネルともいう。)を含む。
このように、本実施の形態に係る電子機器100は、光センサ内蔵液晶パネルを2つ備える。なお、電子機器100は、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型のパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、電子辞書などの、表示機能を有する携帯型デバイスである。
そして、本実施の形態に係る電子機器100は、第1の表示パネル140を用いて電子書籍などのテキストや画像を表示するとともに、操作キー177および第2の表示パネル240を介してユーザからの操作命令を受け付ける。第2の表示パネル240は、第1の表示パネル140に表示されるポインタを移動させるための命令や、第1の表示パネル140に表示される書籍などの表示を制御するための命令を受け付ける。
なお、第1の表示パネル140は、光センサ内蔵液晶パネルである必要はなく、テキストが表示可能であればよい。一方、第2の表示パネル240は、ユーザによるタッチ操作を検出できる必要があるため、タブレット機能を有するタッチパネルや、光センサ内蔵液晶パネルであることが好ましい。
<電子機器100の動作概要>
(テキストが縦書き表示されている場合の動作概要)
次に、図1(A)〜図1(E)を参照して、テキストが縦書き表示されている場合の、本実施の形態に係る電子機器100の動作概要について説明する。ここでは、電子機器100が、テキストを縦書きで表示する場合について説明する。
図1(A)を参照して、電子機器100は、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を縦書きで表示させる。より詳細には、電子機器100は、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100は、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
図1(B)を参照して、電子機器100は、第2の表示パネル240を介して、ユーザから右方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900あるいは図示しないスタイラスペンなどを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900あるいはスタイラスペンを右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100は、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、右方向のタッチ操作を受け付ける。
図1(C)を参照して、電子機器100は、第1の表示パネル140にテキストの4ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100は、テキストを縦書きで表示している際には、右方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを先に(次に)進める。
図1(D)を参照して、電子機器100は、第2の表示パネル240を介して、ユーザから左方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900を左方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100は、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、左方向のタッチ操作を受け付ける。
図1(E)を参照して、電子機器100は、第1の表示パネル140にテキストの2ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100は、テキストを縦書きで表示している際には、左方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを前に戻す。
(テキストが横書き表示されている場合の動作概要)
次に、図2(A)〜図2(E)を参照して、テキストが横書き表示されている場合の、本実施の形態に係る電子機器100の動作概要について説明する。ここでは、電子機器100が、テキストを横書きで表示する場合について説明する。
図2(A)を参照して、電子機器100は、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を横書きで表示させる。より詳細には、電子機器100は、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100は、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
図2(B)を参照して、電子機器100は、第2の表示パネル240を介して、ユーザから右方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100は、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、右方向のタッチ操作を受け付ける。
図2(C)を参照して、電子機器100は、第1の表示パネル140にテキストの2ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100は、テキストを横書きで表示している際には、右方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストのページを前に戻す。
図2(D)を参照して、電子機器100は、第2の表示パネル240を介して、ユーザから左方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900を左方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100は、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、左方向のタッチ操作を受け付ける。
図2(E)を参照して、電子機器100は、第1の表示パネル140にテキストの4ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100は、テキストを横書きで表示している際には、左方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストのページを先に進める。
このように、本実施の形態に係る電子機器100は、テキストが縦書きで表示されている場合と、テキストが横書きで表示されている場合とにおいて、入力操作に応じて電子機器100が実行する処理が異なる。この構成は、通常、現実の縦書きの書籍は右から左へとページが進み、現実の横書きの書籍は左から右へとページが進むことに由来している。すなわち、電子機器100は、仮想の書籍(テキスト)を実現するものであるため、現実の書籍におけるページの配置に基づいて、ユーザの操作と電子機器100の処理とが関連付けられていることが好ましい。
本実施の形態に係る電子機器100においては、そのユーザが、電子機器に対して行う操作と当該電子機器内で実行される処理とを連想し易い。以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<電子機器100のハードウェア構成>
次に、図3を参照して、電子機器100の具体的構成の一態様について説明する。図3は、電子機器100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
電子機器100は、第1ユニット1001(メイン装置)と、第2ユニット1002とを含む。第2ユニット1002は、電子機器100から着脱可能に第1ユニット1001に接続されている。第1ユニット1001は、本体装置101と、表示装置102とを含む。第2ユニット1002は、表示装置103と、本体装置104とを含む。
第1の筐体100Aは、表示装置102を含む。第2の筐体100Bは、本体装置101を含む。また、第2の筐体100Bは、第2ユニット1002を含む。
(第1ユニットについて)
本体装置101は、CPU(Central Processing Unit)110と、RAM(Random Access Memory)171と、ROM(Read-Only Memory)172と、メモリカードリーダライタ173と、外部通信部174と、マイク175と、スピーカ176と、操作キー177と、電源スイッチ191と、電源回路192と、電源検出部193と、USB(Universal Serial Bus)コネクタ194と、アンテナ195と、LAN(Local Area Network)コネクタ196とを含む。各構成要素(110,171〜177,193)は、相互にデータバスDB1によって接続されている。メモリカードリーダライタ173には、メモリカード1731が装着される。
CPU110は、プログラムを実行する。操作キー177は、電子機器100の使用者による指示の入力を受ける。RAM171は、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー177を介して入力されたデータを揮発的に格納する。ROM172は、データを不揮発的に格納する。また、ROM172は、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどのデータの書込みおよび消去が可能なROMである。
外部通信部174は、他の電子機器と通信を行う。具体的には、外部通信部174は、USBコネクタ194を介して、たとえば第2ユニット1002と通信を行う。また、外部通信部174は、アンテナ195を介して、たとえば第2ユニット1002と無線通信を行う。さらに、外部通信部174は、LANコネクタ196を介して、他の電子機器との間で有線通信を行う。
なお、本体装置101は、Bluetooth(登録商標)以外の無線通信により、他の電子機器と通信を行ってもよい。たとえば、外部通信部174は、図示しない無線LANアンテナを介して、LANに接続された他の電子機器との間で無線通信を行ってもよい。あるいは、図示しない赤外線ポートを介して、他の電子機器との間で無線通信を行ってもよい。
電源スイッチ191は、電子機器100を起動させるためのスイッチである。
電源スイッチ191がオンすると、電源回路192は、電源検出部193を介して、データバスDB1に接続されている各構成要素と表示装置102とに電力を供給する。また、電源スイッチ191がオンすると、電源回路192は、電源検出部193を介することなく、外部通信部174に電力を供給する。
電源検出部193は、電源回路192からの出力を検出する。また、電源検出部193は、当該検出した出力に関する情報(たとえば、電圧値や電流値)を、CPU110に送る。
USBコネクタ194は、第1ユニット1001を第2ユニット1002に接続するために用いられる。なお、本体装置101は、USBコネクタ194に加えて他のUSBコネクタを備えていてもよい。
第1ユニット1001は、USBコネクタ194を介して、第2ユニット1002にデータを送信する。また、第1ユニット1001は、USBコネクタ194を介して、第2ユニット1002からデータを受信する。さらに、第1ユニット1001は、USBコネクタ194を介して、第2ユニット1002に電力を供給する。
アンテナ195は、第1ユニット1001と、他の通信装置(たとえば第2ユニット1002)との間における、Bluetooth(登録商標)の規格に沿った通信に用いられる。LANコネクタ196は、電子機器100をLANに接続するために用いられる。
表示装置102は、ドライバ130と、光センサ内蔵液晶パネル140(以下、表示パネル140と称する)と、内部IF178と、バックライト179と、画像処理エンジン180とを含む。
ドライバ130は、表示パネル140およびバックライト179を駆動するための駆動回路である。ドライバ130に含まれる各種の駆動回路については、後述する。
表示パネル140は、液晶ディスプレイの機能と光センサの機能とを備えたデバイスである。つまり、表示パネル140は、液晶を用いた画像の表示と、光センサを用いたセンシングとを行うことができる。表示パネル140の詳細については、後述する。
内部IF(Interface)178は、本体装置101と表示装置102との間で、データの遣り取りを仲介する。
バックライト179は、表示パネル140の裏面に配置された光源である。バックライト179は、当該裏面に対して均一な光を照射する。
画像処理エンジン180は、ドライバ130を介して表示パネル140の動作を制御する。ここで、当該制御は、内部IF178を介して本体装置101から送られてくる各種データに基づいて行われる。なお、当該各種データは、後述するコマンドを含む。また、画像処理エンジン180は、表示パネル140から出力されるデータを処理し、処理したデータを内部IF178を介して本体装置101に送る。さらに、画像処理エンジン180は、ドライバ制御部181と、タイマ182と、信号処理部183とを含む。
ドライバ制御部181は、ドライバ130に対して制御信号を送ることによりドライバ130の動作を制御する。また、ドライバ制御部181は、本体装置101から送られてくるコマンドを解析する。そして、ドライバ制御部181は、当該解析の結果に基づいた制御信号をドライバ130に送る。ドライバ130の動作の詳細については、後述する。
タイマ182は、時刻情報を生成し、信号処理部183に対して時刻情報を送る。
信号処理部183は、上記光センサから出力されるデータを受け取る。ここで、上記光センサから出力されるデータはアナログデータであるため、信号処理部183は、まず当該アナログデータをデジタルデータに変換する。さらに、信号処理部183は、当該デジタルデータに対して、本体装置101から送られてくるコマンドの内容に応じたデータ処理を行う。そして、信号処理部183は、上記データ処理を行った後のデータと、タイマ182から取得した時刻情報とを含んだデータ(以下、応答データと称する)を本体装置101に送る。また、信号処理部183は、後述するスキャンデータを連続して複数格納できるRAM(図示せず)を備えている。
上記コマンドは、上記光センサによりセンシングを指示するセンシングコマンドを含む。当該センシングコマンドの詳細および上記応答データの詳細については、後述する(図8,図9,および図15)。
なお、タイマ182は、必ずしも画像処理エンジン180に備えられている必要はない。たとえば、タイマ182は、表示装置102内における、画像処理エンジン180の外部に備えられていてもよい。あるいは、タイマ182は、本体装置101に備えられていてもよい。また、マイク175およびスピーカ176は、電子機器100が常に備える構成ではなく、電子機器100の実施例によっては、マイク175およびスピーカ176のいずれかあるいは両方を有さない構成であってもよい。
ここで、表示装置102は、システム液晶を含んでいる。なお、システム液晶とは、表示パネル140の周辺機器を当該表示パネル140のガラス基板上に一体形成することにより得られるデバイスである。本実施の形態では、ドライバ130(バックライト179を駆動する回路を除く)と、内部IF178と、画像処理エンジン180とが、表示パネル140のガラス基板上に一体形成されている。なお、表示装置102が、必ずしもシステム液晶を用いて構成されている必要はなく、ドライバ130(バックライト179を駆動する回路を除く)と、内部IF178と、画像処理エンジン180とが、上記ガラス基板以外の基板に構成されていてもよい。
(第2ユニットについて)
第2ユニット1002は、第1ユニット1001から電力の供給を受ける。具体的には、後述するUSBコネクタ294と第1ユニット1001のUSBコネクタ294とを接続することにより、第2ユニット1002は、第1ユニット1001の電源回路192から電力の供給を受ける。
本体装置104は、CPU210と、RAM271と、ROM272と、外部通信部274と、電源検出部293と、USBコネクタ294と、アンテナ295と、信号強度検出部297とを含む。各構成要素(210,271,272,274,293)は、相互にデータバスDB2によって接続されている。
CPU210は、プログラムを実行する。RAM271は、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納する。ROM272は、データを不揮発的に格納する。また、ROM272は、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどのデータの書込みおよび消去が可能なROMである。
外部通信部274は、他の電子機器との間で通信を行う。具体的には、外部通信部274は、USBコネクタ294を介して、たとえば第1ユニット1001と通信を行う。また、外部通信部274は、アンテナ295を介して、たとえば第1ユニット1001と通信を行う。
なお、本体装置104は、Bluetooth(登録商標)以外の無線通信により、他の電子機器(たとえば、第1ユニット1001)と通信を行ってもよい。たとえば、外部通信部274は、図示しない赤外線ポートを介して、他の電子機器との間で無線通信を行ってもよい。
信号強度検出部297は、アンテナ295を介して受信した信号についての強度を検出する。そして、信号強度検出部297は、検出した強度を外部通信部274に送る。
USBコネクタ194は、第2ユニット1002を第1ユニット1001に接続するために用いられる。
第2ユニット1002は、USBコネクタ294を介して、第1ユニット1001にデータを送信する。また、第2ユニット1002は、USBコネクタ294を介して、第1ユニット1001からデータを受信する。さらに、第2ユニット1002は、上述したように、USBコネクタ294を介して、第1ユニット1001から電力の供給を受ける。なお、第2ユニット1002は、第1ユニット1001から供給された電力を、図示しないバッテリに蓄電する。
アンテナ295は、第2ユニット1002と、たとえば第1ユニット1001との間における、Bluetooth(登録商標)の規格に沿った通信に用いられる。
電源検出部193は、USBコネクタ294を介して給電された電力を検出する。また、電源検出部193は、当該検出した電力についての情報を、CPU210に送る。
また、本体装置104は、赤外線通信を行う機能を備えていてもよい。
表示装置103は、ドライバ230と、光センサ内蔵液晶パネル240(以下、「表示パネル240」と称する)と、内部IF278と、バックライト279と、画像処理エンジン280とを含む。画像処理エンジン280は、ドライバ制御部281と、タイマ282と、信号処理部283とを含む。
表示装置103は、表示装置102と同様な構成を有する。つまり、ドライバ230、表示パネル240、内部IF278、バックライト279、および画像処理エンジン280は、表示装置102における、ドライバ130、表示パネル140、内部IF178、バックライト179、画像処理エンジン180と同じ構成をそれぞれ有する。ドライバ制御部281、タイマ282、および信号処理部283は、表示装置102における、ドライバ制御部181、タイマ182、信号処理部183と同じ構成をそれぞれ有する。したがって、表示装置103に含まれる各機能ブロックについての説明は、繰り返さない。
ところで、電子機器100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM172に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード1731その他の記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、メモリカードリーダライタ173その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信部174または通信IF(図示せず)を介してダウンロードされた後、ROM172に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU110によってROM172から読み出され、RAM171に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU110は、そのプログラムを実行する。
図3に示される電子機器100の本体装置101を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM171、ROM172、メモリカード1731その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、電子機器100の本体装置101のハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記憶媒体としては、メモリカードに限られず、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを格納する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<光センサ内蔵液晶パネルの構成および駆動について>
次に、表示パネル140の構成と、当該表示パネル140の周辺回路の構成とについて説明する。図4は、表示パネル140の構成と、当該表示パネル140の周辺回路とを示した図である。
図4を参照して、表示パネル140は、画素回路141と、光センサ回路144と、走査信号線Giと、データ信号線SRjと、データ信号線SGjと、データ信号線SBjと、センサ信号線SSjと、センサ信号線SDjと、読出信号線RWiと、リセット信号線RSiとを含む。なお、iは、1≦i≦mを満たす自然数であり、jは1≦j≦nを満たす自然数である。
また、図3に示した表示装置102のドライバ130は、表示パネル140の周辺回路として、走査信号線駆動回路131と、データ信号線駆動回路132と、光センサ駆動回路133と、スイッチ134と、アンプ135とを含む。
走査信号線駆動回路131は、図3に示すドライバ制御部181から制御信号TC1を受ける。そして、走査信号線駆動回路131は、制御信号TC1に基づき、各走査信号線(G1〜Gm)に対して、走査信号線G1から順に予め定められた電圧を印加する。より詳しくは、走査信号線駆動回路131は、単位時間毎に走査信号線(G1〜Gm)の中から1つの走査信号線を順次選択し、当該選択した走査信号線に対して後述するTFT(Thin Film Transistor)142のゲートをターンオンできるだけの電圧(以下、ハイレベル電圧)を印加する。なお、選択されていない走査信号線に対しては、ハイレベル電圧を印加することなく、ローレベル電圧を印加したままとする。
データ信号線駆動回路132は、図3に示すドライバ制御部181から画像データ(DR,DG,DB)を受ける。そして、データ信号線駆動回路132は、3n個のデータ信号線(SR1〜SRn,SG1〜SGn,SB1〜SBn)に対して、上記単位時間毎に、1行分の画像データに対応する電圧を順次印加する。
なお、ここでは、いわゆる線順次方式と呼ばれる駆動方式を用いて説明したが、駆動方式はこれに限定されるものではない。
画素回路141は、1つの画素の輝度(透過率)を設定するための回路である。また、画素回路141は、マトリクス状にm×n個配されている。より詳しくは、画素回路141は、図4の縦方向にm個、横方向にn個配されている。
画素回路141は、Rサブピクセル回路141rと、Gサブピクセル回路141gと、Bサブピクセル回路141bとからなる。これら3つの回路(141r,141g,141b)は、それぞれ、TFT142と、画素電極と対向電極とからなる1組の電極対143と、図示しないコンデンサとを含む。
なお、n型のトランジスタとp型のトランジスタとを作れるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を実現できること、キャリア(電子または正孔)の移動速度がアモルファスシリコン薄膜トランジスタ(a-Si TFT)に比べて数百倍早いことなどから、表示装置102では、TFT142として多結晶シリコン薄膜トランジスタ(p-Si TFT)が用いられる。なお、TFT142は、n型チャネルの電界効果トランジスタであるとして説明する。ただし、TFT142がp型チャネルの電界効果トランジスタであってもよい。
Rサブピクセル回路141r内のTFT142のソースはデータ信号線SRjに接続されている。また、当該TFT142のゲートは走査信号線Giに接続されている。さらに、当該TFT142のドレインは、電極対143の画素電極に接続される。そして、画素電極と対向電極との間には、液晶が配される。なお、Gサブピクセル回路141gおよびBサブピクセル回路141bについても、各TFT142のソースが接続されるデータ信号線が異なる以外は、Rサブピクセル回路141rと同じ構成である。このため、これら2つの回路(141g,141b)についての説明は、繰り返さない。
ここで、画素回路141における輝度の設定について説明する。まず、走査信号線Giに上記ハイレベル電圧を印加する。当該ハイレベル電圧の印加により、TFT142のゲートがターンオンする。このようにTFT142のゲートがターンオンした状態で、各データ信号線(SRj,SGj,SBj)に対して、それぞれ指定された電圧(1画素分の画像データに対応する電圧)を印加する。これにより、当該指定された電圧に基づいた電圧が画素電極に印加される。その結果、画素電極と対向電極との間に電位差が生じる。この電位差に基づいて、液晶が応答し、画素の輝度は予め定められた輝度に設定される。なお、当該電位差は、上記図示しないコンデンサ(補助容量)によって、次のフレーム期間において走査信号線Giが選択されるまで保持される。
光センサ駆動回路133は、図3に示すドライバ制御部181から制御信号TC2を受ける。
そして、光センサ駆動回路133は、制御信号TC2に基づき、単位時間毎にリセット信号線(RS1〜RSm)の中から1つの信号線を順次選択し、当該選択した信号線に対して、予め定められたタイミングで通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。なお、選択されていないリセット信号線に対しては、選択されたリセット信号線に印加した電圧よりも低い電圧VSSRを印加したままとする。たとえば、電圧VDDRを0Vに、電圧VSSRを−5Vに設定すればよい。
また、光センサ駆動回路133は、制御信号TC2に基づき、単位時間毎に読出信号線(RW1〜RWm)の中から1つの信号線を順次選択し、当該選択した信号線に対して、予め定められたタイミングで通常よりもハイレベルな電圧VDDを印加する。なお、選択されていない読出信号線に対しては、上記電圧VSSRを印加したままとする。たとえば、VDDの値を8Vに設定すればよい。
なお、電圧VDDRを印加するタイミング、および電圧VDDを印加するタイミングについては、後述する。
光センサ回路144は、フォトダイオード145と、コンデンサ146と、TFT147とを含む。なお、以下では、TFT147がn型チャネルの電界効果トランジスタであるとして説明する。ただし、TFT147がp型チャネルの電界効果トランジスタであってもよい。
フォトダイオード145のアノードは、リセット信号線RSiに接続されている。一方、フォトダイオード145のカソードは、コンデンサ146の一方の電極に接続されている。また、コンデンサ146の他方の電極は、読出信号線RWiに接続されている。なお、以下では、フォトダイオード145とコンデンサ146との接続点をノードNと称する。
TFT147のゲートは、ノードNに接続されている。また、TFT147のドレインは、センサ信号線SDjに接続されている。さらに、TFT147のソースは、センサ信号線SSjに接続されている。光センサ回路144を用いたセンシングの詳細については、後述する。
スイッチ134は、センサ信号線(SD1〜SDn)に対して、予め定められた電圧を印加するか否かを切り替えるために設けられたスイッチである。スイッチ134の切り替え動作は、光センサ駆動回路133により行われる。なお、スイッチ134が導通状態となった場合にセンサ信号線(SD1〜SDn)に印加される電圧については、後述する。
アンプ135は、各センサ信号線(SS1〜SSn)から出力された電圧を増幅する。なお、増幅された電圧は、図3に示した信号処理部183に送られる。
なお、画素回路141を用いて画像を表示パネル140に表示させるタイミングと、光センサ回路144を用いてセンシングするタイミングとについては、画像処理エンジン180が制御する。
図5は、表示パネル140とバックライト179との断面図である。図5を参照して、表示パネル140は、アクティブマトリクス基板151Aと、対向基板151Bと、液晶層152とを含む。対向基板151Bは、アクティブマトリクス基板151Aに対向して配されている。液晶層152は、アクティブマトリクス基板151Aと対向基板151Bとに挟まれている。バックライト179は、アクティブマトリクス基板151Aに関し液晶層152と反対側に配されている。
アクティブマトリクス基板151Aは、偏光フィルタ161と、ガラス基板162と、電極対143を構成する画素電極143aと、フォトダイオード145と、データ信号線157と、配向膜164とを含む。さらに、図5には示していないが、アクティブマトリクス基板151Aは、図4に示した、コンデンサ146と、TFT147と、TFT142と、走査信号線Giとを含む。
また、アクティブマトリクス基板151Aにおいては、バックライト179側から、偏光フィルタ161、ガラス基板162、画素電極143a、および配向膜164が、この順に配されている。フォトダイオード145とデータ信号線157とは、ガラス基板162の液晶層152側に形成されている。
対向基板151Bは、偏光フィルタ161と、ガラス基板162と、遮光膜163と、カラーフィルタ(153r,153g,153b)と、電極対143を構成する対向電極143bと、配向膜164とを含む。
また、対向基板151Bにおいては、液晶層152側から、配向膜164、対向電極143b、カラーフィルタ(153r,153g,153b)、ガラス基板162、および偏光フィルタ161が、この順に配されている。遮光膜163は、カラーフィルタ(153r,153g,153b)と同一の層に形成されている。
カラーフィルタ153rは、赤色の波長の光を透過させるフィルタである。カラーフィルタ153gは、緑色の波長の光を透過させるフィルタである。カラーフィルタ153bは、青色の波長の光を透過させるフィルタである。ここで、フォトダイオード145は、カラーフィルタ153bに対向する位置に配されている。
表示パネル140は、外光やバックライト179などの光源により発せられた光を遮ったり又は当該光を透過させたりすることによって、画像の表示をする。具体的には、表示パネル140は、画素電極143aと対向電極143bとの間に電圧を印加することにより液晶層152の液晶分子の向きを変化させ、上記光を遮ったり、あるいは透過させたりる。ただし、液晶だけでは光を完全に遮ることができないため、特定の偏光方向の光のみを透過させる偏光フィルタ161を配置している。
なお、フォトダイオード145の位置は、上記の位置に限定されるものではなく、カラーフィルタ153rに対向する位置やカラーフィルタ153gに対向する位置に設けることも可能である。
ここで、光センサ回路144の動作について説明する。図6は、光センサ回路144を動作させる際のタイミングチャートを示した図である。図6において、電圧VINTは、光センサ回路144内のノードNにおける電位を示している。また、電圧VPIXは、図4に示したセンサ信号線SSjからの出力電圧であって、アンプ135によって増幅される前の電圧を示している。
以下では、光センサ回路144をリセットするためのリセット期間と、光センサ回路144を用いて光をセンシングするためのセンシング期間と、センシングした結果を読み出す読出期間とに分けて説明する。
まず、リセット期間について説明する。リセット期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧を、ローレベル(電圧VSSR)からハイレベル(電圧VDDR)へと瞬間的に切り替える。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)のままとする。このように、リセット信号線RSiに上記ハイレベルの電圧を印加することにより、フォトダイオード145の順方向(アノード側からカソード側)に電流が流れ始める。その結果、ノードNの電位である電圧VINTは、以下の式(1)で示す値となる。なお、式(1)では、フォトダイオード145における順方向の電圧降下量をVfとしている。
VINT=VSSR+|VDDR−VSSR|−Vf … (1)
それゆえ、ノードNの電位は、図6に示すとおり、電圧VDDRよりもVfだけ小さな値となる。
ここで、電圧VINTは、TFT147のゲートをターンオンさせる閾値以下であるため、センサ信号線SSjからの出力はない。このため、電圧VPIXは変化しない。また、コンデンサ146の電極間には、上記電圧VINT分の差が生じる。このため、コンデンサ146には、当該差に応じた電荷が蓄積される。
次に、センシング期間について説明する。リセット期間に続くセンシング期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧は、ハイレベル(電圧VDDR)からローレベル(電圧VSSR)へと瞬間的に切り替わる。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)のままとする。
このように、リセット信号線RSiに印加する電圧をローレベルに変化させることにより、ノードNの電位は、リセット信号線RSiの電圧および読出信号線RWiの電圧よりも高くなる。このため、フォトダイオード145においては、カソード側の電圧がアノード側の電圧よりも高くなる。つまり、フォトダイオード145は、逆バイアスの状態となる。このような逆バイアスの状態において、光源からの光をフォトダイオード145が受光すると、フォトダイオード145のカソード側からアノード側へと電流が流れ始める。その結果、図6に示すとおり、ノードNの電位(つまり、電圧VINT)は時間の経過とともに低くなる。
なお、このように電圧VINTが低下し続けるため、TFT147のゲートはターンオンした状態にはならない。それゆえ、センサ信号線SSjからの出力はない。このため、電圧VPIXは変化しない。
次に、読出期間について説明する。センシング期間に続く読出期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧をローレベル(電圧VSSR)のままとする。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)からハイレベル(電圧VDD)へと瞬間的に切り替わる。ここで、電圧VDDは、電圧VDDRよりも高い値である。
このように、読出信号線RWiにハイレベルの電圧を瞬間的に印加することにより、図6に示すとおり、コンデンサ146を介してノードNの電位が引き上げられる。なお、ノードNの電位の上昇幅は、読出信号線RWiに印加する電圧に応じた値となる。ここで、ノードNの電位(つまり、電圧VINT)が、TFT147のゲートをターンオンさせる閾値以上まで引き上げられるため、TFT147のゲートがターンオンする。
この際、TFT147のドレイン側に接続されたセンサ信号線SDj(図4参照)に予め一定電圧を印加しておけば、TFT147のソース側に接続されたセンサ信号線SSjからは、図6のVPIXのグラフに示すとおり、ノードNの電位に応じた電圧が出力される。
ここで、フォトダイオード145が受光する光の量(以下、受光量と称する)が少ないと、図6のVINTのグラフに示す直線の傾きが緩やかになる。その結果、電圧VPIXは、受光量が多い場合に比べて高くなる。このように、光センサ回路144は、フォトダイオード145の受光量に応じて、センサ信号線SSjに出力する電圧の値を変化させる。
ところで、上記においては、m×n個存在する光センサ回路のうち、1つの光センサ回路144に着目して、その動作を説明した。以下では、表示パネル140における各光センサ回路の動作について説明する。
まず、光センサ駆動回路133は、n個のセンサ信号線(SD1〜SDn)の全てに対して、予め定められた電圧を印加する。次に、光センサ駆動回路133は、リセット信号線RS1に対して、通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。なお、他のリセット信号線(RS2〜RSm)および読出信号線(RW1〜RWm)については、ローレベルの電圧を印加したままの状態とする。これにより、図4における1行目のn個の光センサ回路が、上述したリセット期間に入る。その後、1行目のn個の光センサ回路は、センシング期間に入る。さらに、その後、1行目のn個の光センサ回路は、読出期間に入る。
なお、n個のセンサ信号線(SD1〜SDn)の全てに対して予め定められた電圧を印加するタイミングは、上記のタイミングに限定されず、少なくとも読出期間前に印加されるタイミングであればよい。
1行目のn個の光センサ回路の読出期間が終了すると、光センサ駆動回路133は、リセット信号線RS2に対して、通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。つまり、2行目のn個の光センサ回路のリセット期間に入る。リセット期間が終了すると、2行目のn個の光センサ回路は、センシング期間に入り、その後は、読出期間に入る。
以降は、上述した処理が、順に、3行目のn個の光センサ回路、4行目のn個の光センサ回路、…m行目のn個の光センサ回路に対して行われる。その結果、センサ信号線(SS1〜SSn)からは、1行目のセンシング結果、2行目のセンシング結果、…、m行目のセンシング結果が、この順に出力される。
なお、表示装置102においては、上記のように行毎にセンシングが行われるとともに、行毎にセンシング結果が表示パネル140から出力される。このため、以下では、表示パネル140から出力される1行目からm行目までのm行分の電圧に関するデータに対して、信号処理部183が上述したデータ処理を行った後のデータを、「スキャンデータ」と称する。つまり、スキャンデータとは、スキャン対象物(たとえば、ユーザの指)をスキャンすることにより得られる画像データを指す。また、当該スキャンデータに基づいて表示された画像を、「スキャン画像」と称する。さらに、以下では、センシングを「スキャン」と称する。
また、上記においては、m×n個の光センサ回路全てを用いてスキャンを行う構成を例に挙げたが、これに限定されるものではない。予め選択された光センサ回路を用いて、表示パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行うことも構成としてもよい。
以下では、電子機器100が、両構成のいずれの構成をも採れるものとする。さらに、当該構成間の切り替えは、操作キー177を介した入力などに基づく本体装置101から送られてくるコマンドにより行われるものとする。なお、表示パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行う場合、画像処理エンジン180が、スキャン対象領域の設定を行う。なお、当該領域の設定を、操作キー177を介してユーザが指定できる構成としてもよい。
このように、表示パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行う場合には、画像の表示に関し、以下のような利用の態様がある。1つ目は、上記一部の領域(以下、スキャン領域と称する)以外の表面の領域において、画像を表示させる態様である。2つ目は、上記スキャン領域以外の表面の領域において、画像を表示させない態様である。いずれの態様とするかは、本体装置101から画像処理エンジン180に送られてくるコマンドに基づく。
図7は、表示パネル140とバックライト179との断面図であって、スキャンの際にフォトダイオード145がバックライト179からの光を受光する構成を示した図である。
図7を参照して、ユーザの指900が表示パネル140の表面に接触している場合、バックライト179から発せられた光の一部は、当該接触している領域ではユーザの指900(略平面)にて反射される。そして、フォトダイオード145は、当該反射された光を受光する。
また、指900が接触していない領域においても、バックライト179から発せられた光の一部は、ユーザの指900にて反射される。この場合においても、フォトダイオード145は、当該反射された光を受光する。ただし、当該領域においては表示パネル140の表面に指900が接触していないため、指900が接触している領域よりも、フォトダイオード145の受光量は少なくなる。なお、バックライト179から発せられた光のうち、ユーザの指900に到達しない光のほとんどについては、フォトダイオード145は受光できない。
ここで、バックライト179を、少なくともセンシング期間においては点灯させておくことにより、光センサ回路144は、ユーザの指900により反射した光の光量に応じた電圧をセンサ信号線SSjから出力することができる。このように、バックライト179の点灯と消灯とを制御することにより、表示パネル140では、指900の接触位置、指900の接触している範囲(指900の押圧力によって定まる)、表示パネル140の表面に対する指900の方向などに応じて、センサ信号線(SS1からSSn)から出力される電圧が変化することになる。
以上により、表示装置102は、指900によって光が反射されることにより得られる像(以下、反射像とも称する)をスキャンすることができる。
なお、指900以外のスキャン対象物としては、スタイラスなどが挙げられる。
ところで、本実施の形態においては、電子機器100の表示装置として表示パネルを例に挙げて説明しているが、表示パネルの代わりに有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの他のパネルを用いてもよい。
<データについて>
次に、第1ユニット1001と第2ユニット1002との間でやり取りされるコマンドの一例、および第1ユニット1001内の本体装置101と表示装置102との間でやり取りされるコマンドの一例について説明する。
図8は、コマンドの概略構成を示した図である。図8を参照して、コマンドは、ヘッダDA01と、第1フィールドDA02と、第2フィールドDA03と、第3フィールドDA04と、第4フィールドDA05と、第5フィールドDA06と、予備のデータ領域DA07とを含む。
図9は、種別「000」のコマンド(つまり、センシングコマンド)を説明するための図である。CPU110は、種別「000」のコマンド(以下、「第1コマンド」と称する)を、第1ユニット1001の本体装置101から第2ユニット1002に送る。あるいは、CPU110は、第1コマンドを、本体装置101から表示装置102に送る。なお、以下においては、CPU110が第1コマンドを第1ユニット1001の本体装置101から第2ユニット1002に送る場合を例に挙げて説明する。
CPU110は、ヘッダDA01に、コマンドの種別(「000」)、コマンドの送信先等を書き込む。CPU110は、第1フィールドDA02に、番号が「1」のタイミングの値を書き込む。CPU110は、第2フィールドDA03に、番号が「2」のデータ種別の値を書き込む。CPU110は、第3フィールドDA04に、番号が「3」の読取方式の値を書き込む。CPU110は、第4フィールドDA05に、番号が「4」の画像階調の値を書き込む。CPU110は、第5フィールドDA06に、番号が「5」の解像度の値を書き込む。
第1フィールドDA02に「00」が設定された第1コマンドは、画像処理エンジン280に対して、そのときのスキャンデータの送信を要求する。つまり、センシング第1コマンドは、当該第1コマンドを画像処理エンジン280が受信した後に、表示パネル240の光センサ回路を用いてスキャンすることにより得られるスキャンデータの送信を要求する。また、第1フィールドDA02に「01」が設定された第1コマンドは、スキャン結果に変化があったときのスキャンデータの送信を要求する。さらに、第1フィールドDA02に「10」が設定された第1コマンドは、一定周期毎にスキャンデータの送信を要求する。
第2フィールドDA03に「001」が設定された第1コマンドは、部分画像における中心座標の座標値の送信を要求する。また、第2フィールドDA03に「010」が設定された第1コマンドは、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する。なお、スキャン結果が変化したとは、前回のスキャン結果と今回のスキャン結果が異なっていることを指す。さらに、第2フィールドDA03に「100」が設定された第1コマンドは、全体画像の送信を要求する。
ここで、「全体画像」とは、m×n個の光センサ回路を用いてスキャンした際に、各光センサ回路から出力される電圧に基づいて、画像処理エンジン280により生成された画像である。また、「部分画像」とは、全体画像の一部である。部分画像に関して、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する構成とした理由については後述する。
なお、上記座標値と上記部分画像または上記全体画像とを同時に要求する構成としてもよい。また、表示パネル240の表面の一部の領域に関してスキャンを行う構成の場合には、上記全体画像はスキャンが行われる領域に対応した画像となる。
第3フィールドDA04に「00」が設定されたセンシング第1コマンドは、バックライト279を点灯してスキャンすることを要求する。また、第3フィールドDA04に「01」が設定された第1コマンドは、バックライト279を消灯してスキャンすることを要求する。なお、バックライト279を消灯してスキャンする構成については後述する(図18)。さらに、第3フィールドDA04に「10」が設定された第1コマンドは、反射と透過とを併用してスキャンすることを要求する。なお、反射と透過とを併用するとは、バックライト279を点灯してスキャンする方式と、バックライトを消灯してスキャンする方式とを切り替えて、スキャン対象物のスキャンを行うことを指す。
第4フィールドDA05に「00」が設定された第1コマンドは、白黒の2値の画像データを要求する。また、第4フィールドDA05に「01」が設定された第1コマンドは、多階調の画像データを要求する。さらに、第4フィールドDA05に「10」が設定された第1コマンドは、RGBのカラーの画像データを要求する。
第5フィールドDA06に「0」が設定された第1コマンドは、解像度の高い画像データを要求する。また、第5フィールドDA06に「1」が設定された第1コマンドは、解像度の低い画像データを要求する。
また、上記第1コマンドには、図9に示したデータ以外に、スキャンを行う領域(光センサ回路144を駆動する画素の領域)の指定、スキャンを行うタイミング、バックライト179の点灯のタイミングなどが記述されている。
なお、画像処理エンジン280は、第1コマンドの内容を解析し、当該解析の結果に従ったデータ(つまり、応答データ)を本体装置101に送り返す。
図10は、種別「001」のコマンド(以下、「第2コマンド」と称する)を説明するための図である。CPU110は、第2コマンドを、第1ユニット1001の本体装置101から第2ユニット1002に送る。
CPU110は、ヘッダDA01に、コマンドの種別(「001」)、コマンドの送信先等を書き込む。CPU110は、第1フィールドDA02に、番号が「1」の表示要求の値を書き込む。CPU110は、第2フィールドDA03に、番号が「2」の個数/種類に関する情報を書き込む。CPU110は、第3フィールドDA04に、番号が「3」の表示範囲の値を書き込む。CPU110は、第4フィールドDA05に、番号が「4」の画像データに関する情報を書き込む。
第1フィールドDA02に「001」が設定された第2コマンドは、表示パネル240に画像を表示させることを画像処理エンジン280に対して要求する。また、第1フィールドDA02に「010」が設定された第2コマンドは、表示パネル240にアイコンを表示させることを画像処理エンジン280に対して要求する。さらに、第1フィールドDA02に「011」が設定された第2コマンドは、表示パネル240に手書領域を表示させることを画像処理エンジン280に対して要求する。
第2フィールドDA03には、表示パネル240に表示させる画像の個数、および手書言語の種類を指定する番号が格納される。画像処理エンジン280は、当該画像の個数、または言語の種類に応じた処理を行う。
第3フィールドDA04に「01」が設定された第2コマンドは、表示パネル240における表示範囲を座標にて指定することを、画像処理エンジン280に対して要求する。また、第3フィールドDA04に「10」が設定された第2コマンドは、表示パネル240における表示範囲を表示領域の全体にすることを、画像処理エンジン280に対して要求する。
第4フィールドDA05には、表示パネル240に表示させる画像データと、当該画像データを表示する位置情報とが格納される。画像処理エンジン280は、当該位置情報で特定される位置に当該画像データを表示する処理を行う。
図11は、種別「010」のコマンド(以下、「第3コマンド」と称する)を説明するための図である。CPU110は、第3コマンドを、第1ユニット1001の本体装置101から第2ユニット1002に送る。あるいは、CPU210は、第3コマンドを、第2ユニット1002の本体装置104から第1ユニット1001に送る。
CPU110,210は、ヘッダDA01に、コマンドの種別(「010」)、コマンドの送信先等を書き込む。CPU110,210は、第1フィールドDA02に、番号が「1」のOS(Operating System)処理要求の値を書き込む。CPU110,210は、第2フィールドDA03に、番号が「2」のOS情報の値を書き込む。
第1フィールドDA02に「01」または「10」が設定された第3コマンドは、第2ユニット1002から第1ユニット1001に送信される。
第1フィールドDA02に「01」が設定された第3コマンドは、第1ユニット1001に対して、当該第1ユニット1001のOSの種類を示した情報の送信を要求する。また、第1フィールドDA02に「10」が設定された第3コマンドは、第1ユニット1001に対して、OS情報にて指定されたOSの起動を要求する。
第2フィールドDA03に「000」、「001」、または「010」が設定された第3コマンドは、第2ユニット1002から第1ユニット1001に送信される。
第2フィールドDA03に「000」が設定された第3コマンドは、第1ユニット1001におけるOSの起動を要求しない。また、第2フィールドDA03に「001」が設定された第3コマンドは、第2ユニット1002が第1OSの起動を選択したことを示す。さらに、第2フィールドDA03に「010」が設定された第3コマンドは、第2ユニット1002が第2OSの起動を選択したことを示す。
図12は、種別「011」のコマンド(以下、「第4コマンド」と称する)を説明するための図である。CPU210は、第4コマンドを、第2ユニット1002の本体装置104から第1ユニット1001に送る。
CPU210は、ヘッダDA01に、コマンドの種別(「011」)、コマンドの送信先等を書き込む。CPU210は、第1フィールドDA02に、番号が「1」の起動アプリに関する情報を書き込む。CPU210は、第2フィールドDA03に、番号が「2」の起動時情報を書き込む。
第1フィールドDA02には、第1ユニット1001において起動させるアプリを指定する情報が格納される。第2フィールドDA03には、起動設定時に用いる情報、および起動後に用いる情報が格納される。
図13は、種別「100」のコマンド(以下、「第5コマンド」と称する)を説明するための図である。CPU210は、第5コマンドを、第2ユニット1002の本体装置104から第1ユニット1001に送る。
CPU210は、ヘッダDA01に、コマンドの種別(「100」)、コマンドの送信先等を書き込む。CPU210は、第1フィールドDA02に、番号が「1」の受信要求に関する情報を書き込む。CPU210は、第2フィールドDA03に、番号が「2」の個数に関する情報を書き込む。CPU210は、第3フィールドDA04に、番号が「3」のファイルに関する情報を書き込む。
第1フィールドDA02に「01」が設定された第5コマンドは、第1ユニット1001に対してファイルの受信を要求する。また、第2フィールドDA03には、第2ユニット1002が第1ユニット1001に送信するファイルの個数が格納される。さらに、第3フィールドDA04には、第2ユニット1002が第1ユニット1001に送信するファイルが格納される。
図14は、種別「101」のコマンド(以下、「第6コマンド」と称する)を説明するための図である。CPU110は、第6コマンドを、第1ユニット1001の本体装置101から第2ユニット1002に送る。あるいは、CPU210は、第6コマンドを、第2ユニット1002の本体装置104から第1ユニット1001に送る。
CPU110,210は、ヘッダDA01に、コマンドの種別(「101」)、コマンドの送信先等を書き込む。CPU110,210は、第1フィールドDA02に、番号が「1」の通信種別の値を書き込む。CPU110,210は、第2フィールドDA03に、番号が「2」の接続先の値を書き込む。CPU110,210は、第3フィールドDA04に、番号が「3」の転送先の値を書き込む。CPU110,210は、第4フィールドDA05に、番号が「4」の信号強度の取得タイミングの値を書き込む。
第1フィールドDA02に「001」が設定された第6コマンドは、相手側の装置に対して赤外線通信を行うことを要求する。また、第1フィールドDA02に「010」が設定された第6コマンドは、相手側の装置に対してBluetooth(登録商標)による無線通信を行うことを要求する。さらに、第1フィールドDA02に「011」が設定された第6コマンドは、相手側の装置に対してLAN通信を行うことを要求する。
第2フィールドDA03に「000」が設定された第6コマンドは、通信の接続先を指定する情報を有していないことを示す。
また、第2フィールドDA03に「001」が設定された第6コマンドは、第1ユニット1001によって、当該第1ユニット1001の接続先の装置に送信される。そのような第6コマンドは、第1ユニット1001が接続する装置に関する情報の送信を要求する。
さらに、第2フィールドDA03に「010」が設定された第6コマンドは、第2ユニット1002によって、当該第2ユニット1002の接続先の第1ユニット1001に送信される。そのような第6コマンドは、第2ユニット1002が接続する第1ユニット1001に関する情報の送信を要求する。
また、第2フィールドDA03に「011」が設定された第6コマンドは、第2ユニット1002によって、当該第2ユニット1002の接続先の第1ユニット1001に送信される。そのような第6コマンドは、第2ユニット1002に関する情報を接続先の機器情報として設定することを要求する。
さらに、第2フィールドDA03に「100」が設定された第6コマンドは、第1ユニット1001によって、当該第1ユニット1001の接続先の装置(たとえば、第2ユニット1002)に送信される。そのような第6コマンドは、第1ユニット1001に関する情報を接続先の機器情報として設定することを要求する。
第3フィールドDA04に「000」が設定された第6コマンドは、データ(たとえば、ファイル)の転送先を指定する情報を有していないことを示す。
また、第3フィールドDA04に「001」が設定された第6コマンドは、第1ユニット1001によって、データ転送先の装置に送信される。そのような第6コマンドは、データ転送先の装置に関する情報の送信を要求する。
さらに、第3フィールドDA04に「010」が設定された第6コマンドは、第2ユニット1002によって、データ転送先の第1ユニット1001に送信される。そのような第6コマンドは、データ転送先の第1ユニット1001に関する情報の送信を要求する。
また、第3フィールドDA04に「011」が設定された第6コマンドは、第2ユニット1002によって、データ転送先の第1ユニット1001に送信される。そのような第6コマンドは、第2ユニット1002に関する情報をデータ転送元の機器情報として設定することを要求する。
さらに、第3フィールドDA04に「100」が設定された第6コマンドは、第1ユニット1001によって、データ転送先の装置(たとえば、第2ユニット1002)に送信される。そのような第6コマンドは、第1ユニット1001に関する情報をデータ転送元の機器情報として設定することを要求する。
第4フィールドDA05に「00」、「01」、「10」、または「11」が設定された第6コマンドは、第1ユニット1001によって、第2ユニット1002に送信される。
第4フィールドDA05に「00」が設定された第6コマンドは、第2ユニット1002に対して、信号強度を示したデータの送信を要求しない。また、第4フィールドDA05に「01」が設定された第6コマンドは、信号強度検出部297に対して、そのときの信号強度を示したデータの送信を要求する。さらに、第4フィールドDA05に「10」が設定された第6コマンドは、信号強度に変化があったときの信号強度を示したデータの送信を要求する。また、第4フィールドDA05に「11」が設定された第6コマンドは、一定周期毎に信号強度を示したデータの送信を要求する。
図15は、応答データの概略構成を示した図である。応答データは、第1コマンド(センシングコマンド)の内容に応じたデータである。
第1コマンドが本体装置101から第2ユニット1002に送信された場合、CPU210は、応答データを、表示装置103から第1ユニット1001に送信する。また、第1コマンドが本体装置101から第1ユニット1001の表示装置102に送信された場合、画像処理エンジン180は、応答データを、画像処理エンジン180から本体装置101に送信する。なお、以下では、第1コマンドが本体装置101から第2ユニット1002に送信された場合を例に挙げて説明する。
図15を参照して、応答データは、ヘッダのデータ領域DA11と、座標を示すデータ領域DA12と、時刻を示すデータ領域DA13と、画像を示すデータ領域DA14とを含む。ここで、座標を示すデータ領域DA12には、部分画像の中心座標の値が書き込まれる。また、時刻を示すデータ領域には、画像処理エンジン280のタイマ282から取得した時刻情報が書き込まれる。さらに、画像を示すデータ領域には、画像処理エンジン280により処理がされた後の画像データ(つまり、スキャンデータ)が書き込まれる。
図16は、指900をスキャンすることにより得られた画像(つまり、スキャン画像)を示した図である。図16を参照して、太実線で囲まれた領域W1の画像が全体画像であり、破線で囲まれた領域P1の画像が部分画像である。また、太線で示した十字の中心点C1が、中心座標となる。
本実施の形態では、矩形の領域であって、かつセンサ信号線SSjからの出力電圧が予め定められた値以上となった光センサ回路が備えられた画素(つまり、予め定められた階調または予め定められた輝度以上の画素)全てを含む領域を、部分画像の領域としている。
また、中心座標は、部分画像の領域における各画素の階調を考慮して決定される座標である。具体的には、中心座標は、部分画像内の各画素に関し、画素の階調と、当該画素と上記矩形の中心点(つまり図心)との距離とに基づき、重み付け処理を行うことにより決定される。つまり、中心座標は、部分画像の図心とは必ずしも一致しない。
ただし、必ずしも中心座標の位置は上記に限定されるものではなく、中心座標を上記図心の座標あるいは図心の近傍の座標としてもよい。
第1コマンドのデータ種別を示すデータ領域に「001」が設定されている場合には、画像処理エンジン280は、座標を示すデータ領域DA12に上記中心座標の値を書き込む。この場合、画像処理エンジン280は、画像を示すデータ領域DA14には画像データを書き込まない。画像処理エンジン280は、上記中心座標の値の書き込みを行った後、当該中心座標の値を含む応答データを本体装置104に送る。本体装置104は、当該中心座標の値を含む応答データを第1ユニット1001の本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「001」が設定されている場合には、第1コマンドは、画像データの出力を要求せずに、中心座標の値の出力を要求する。
また、第1コマンドのデータ種別を示すデータ領域に「010」が設定されている場合には、画像処理エンジン280は、画像を示すデータ領域DA14に、スキャン結果が変化した部分画像の画像データを書き込む。この場合、画像処理エンジン280は、中心座標の値を座標を示すデータ領域DA12に書き込まない。画像処理エンジン280は、上記スキャン結果が変化した部分画像の画像データの書き込みを行った後、当該部分画像の画像データを含む応答データを本体装置104に送る。本体装置104は、当該部分画像の画像データを含む応答データを第1ユニット1001の本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「010」が設定されている場合には、第1コマンドは、中心座標の値の出力を要求せずに、スキャン結果が変化した部分画像の画像データの出力を要求する。
なお、上記のように、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する構成とした理由は、スキャンデータのうち部分画像の領域のスキャンデータが、当該領域以外のスキャンデータよりも重要度の高いデータであること、および、指900などのスキャン対象物との接触状態により、スキャンデータのうち部分画像の領域に相当する領域のスキャンデータが変化しやすいことによる。
また、第1コマンドのデータ種別を示すデータ領域に「011」が設定されている場合には、画像処理エンジン280は、座標を示すデータ領域DA12に中心座標の値を書き込むとともに、画像を示すデータ領域DA14にスキャン結果が変化した部分画像の画像データを書き込む。その後、画像処理エンジン280は、当該中心座標の値と当該部分画像の画像データとを含む応答データを本体装置104に送る。本体装置104は、当該中心座標の値と当該部分画像の画像データとを含む応答データを第1ユニット1001の本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「011」が設定されている場合には、第1コマンドは、中心座標の値の出力と、スキャン結果が変化した部分画像の画像データの出力とを要求する。
また、第1コマンドのデータ種別を示すデータ領域に「100」が設定されている場合には、画像処理エンジン280は、図15に示した応答データの画像を示すデータ領域DA14に、全体画像の画像データを書き込む。この場合、画像処理エンジン280は、中心座標の値を座標を示すデータ領域DA12に書き込まない。画像処理エンジン280は、上記全体画像の画像データの書き込みを行った後、当該全体画像の画像データを含む応答データを本体装置104に送る。本体装置104は、当該全体画像の画像データを含む応答データを第1ユニット1001の本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「100」が設定されている場合には、第1コマンドは、中心座標の値の出力を要求せずに、全体画像の画像データの出力を要求する。
また、第1コマンドのデータ種別を示すデータ領域に「101」が設定されている場合には、画像処理エンジン280は、座標を示すデータ領域DA12に中心座標の値を書き込むとともに、画像を示すデータ領域DA14に全体画像の画像データを書き込む。その後、画像処理エンジン280は、当該中心座標の値と当該全体画像の画像データとを含む応答データを本体装置104に送る。本体装置104は、当該中心座標の値と当該全体画像の画像データとを含む応答データを第1ユニット1001の本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「101」が設定されている場合には、第1コマンドは、中心座標の値の出力と、全体画像の画像データの出力とを要求する。
<構成の第1の変形例について>
次に、図17を参照して、前述のスキャンの方法(つまり、図7における反射像をスキャンする方法)とは異なるスキャンの方法について説明する。
図17は、スキャンの際にフォトダイオードが外光を受光する構成を示した断面図である。同図に示すとおり、外光の一部は、指900によって遮られる。それゆえ、指900と接触している表示パネル140の表面領域の下部に配されたフォトダイオードは、ほとんど外光を受光できない。また、指900の影が形成された表面領域の下部に配されたフォトダイオードは、ある程度の外光を受光できるものの、影が形成されていない表面領域に比べると外光の受光量が少ない。
ここで、バックライト179を、少なくともセンシング期間においては消灯させておくことにより、光センサ回路144は、表示パネル140の表面に対する指900の位置に応じた電圧をセンサ信号線SSjから出力することができる。このように、バックライト179を点灯と消灯とを制御することにより、表示パネル140では、指900の接触位置、指900の接触している範囲(指900の押圧力によって定まる)、表示パネル140の表面に対する指900の方向などに応じて、センサ信号線(SS1からSSn)から出力される電圧が変化することになる。
以上により、表示装置102は、指900によって外光が遮られることにより得られる像(以下、影像とも称する)をスキャンすることができる。
さらに、表示装置102を、バックライト179を点灯させてスキャンを行った後に、バックライト179を消灯させて再度スキャンを行う構成としてもよい。あるいは、表示装置102を、バックライト179を消灯させてスキャンを行った後に、バックライト179を点灯させて再度スキャンを行う構成としてもよい。
この場合には、2つのスキャン方式を併用することになるため、2つのスキャンデータを得ることができる。それゆえ、一方のスキャン方式のみを用いてスキャンする場合に比べて、精度の高い結果を得ることができる。
<表示装置について>
表示装置103の動作は、表示装置102の動作と同様、本体装置101からのコマンド(たとえば、第1コマンド)に応じて制御される。表示装置103は表示装置102と同様な構成を有する。それゆえ、表示装置103が表示装置102と同じコマンドを本体装置101から受け付けた場合、表示装置103は表示装置102と同様の動作を行う。このため、表示装置103の構成や動作についての説明は繰り返さない。
なお、本体装置101は、表示装置102と表示装置103とに対して、命令が異なるコマンドを送ることができる。この場合、表示装置102と表示装置103とは別々の動作を行う。また、本体装置101は、表示装置102および表示装置103のいずれかに対して、コマンドを送ってもよい。この場合、一方の表示装置のみがコマンドに応じた動作を行う。また、本体装置101が、表示装置102と表示装置103とに命令が同じコマンドを送ってもよい。この場合、表示装置102と表示装置103とは、同じ動作を行う。
なお、表示装置102の表示パネル140のサイズと表示装置103の表示パネル240のサイズとは、同じであってもよいし又は異なっていてもよい。また、表示パネル140の解像度と表示パネル240の解像度とは、同じであってもよいし又は異なっていてもよい。
<構成の第2の変形例について>
本実施の形態では、電子機器100が、光センサを内蔵した第1の表示パネル140と光センサを内蔵した第2の表示パネル240とを備えているが、前述したように、第2の表示パネル240のみがタブレットや光センサを内蔵している構成であってもよい。
図18は、電子機器1300のハードウェア構成を表すブロック図である。電子機器1300は、電子機器100と同様、第1の筐体100Aと、第2の筐体100Bとを含む。また、図18を参照して、電子機器1300は、第1ユニット1001Aと、第2ユニット1002とを含む。第1ユニット1001Aは、本体装置101と、表示装置102Aとを含む。第2ユニット1002は、本体装置104と、表示装置103とを含む。
表示装置102Aは、光センサを内蔵しない表示パネル(つまり、表示機能のみを有する表示パネル)である。電子機器1300は、第1ユニット1001Aが光センサを内蔵しない表示パネルを含む点で、第1ユニット1001が光センサを内蔵した表示パネル240を含む電子機器100と異なる。このような電子機器1300は、第2ユニット1002の表示装置103を用いて上述したセンシングを行う。
また、第1ユニット1001は、光センサを内蔵した表示パネル140の代わりに、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式のタッチパネルを備えてもよい。
また、本実施の形態では、表示装置102がタイマ182を備え、表示装置103がタイマ282を備える構成として説明するが、表示装置102と表示装置103とが1つのタイマを共有する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、電子機器100を折畳型の機器として説明するが、電子機器100は必ずしも折畳型に限定されるものではない。たとえば、電子機器100は、第1の筐体100Aが第2の筐体100Bに対してスライドする構成のスライド式の機器であってもよい。
本実施の形態に係る電子機器100は、上記のように構成されているため、第2ユニット1002が、USBコネクタ194,294を介して第1ユニット1001に着脱自在になっている。
そして、本実施の形態に係る電子機器100は、たとえば電源投入時において、以下のような機能を発揮することができる。まず、ユーザが第1ユニット1001の電源スイッチ191を押下すると、第1ユニット1001は電源回路192からの電力を利用することによってBIOS(Basic Input/Output System)を起動させる。
第2ユニット1002は、USBコネクタ194,294を介して第1ユニット1001から電力を取得する。第2ユニット1002は、当該電力を利用することによって、第1ユニット1001との間でデータを送受信することができる。このとき、第2ユニット1002のCPU210は、USBコネクタ194,294からの電力を使用することによって、表示パネル240にOS(Operation System)の種類を選択可能に表示させることができる。
ユーザは、表示パネル240を介して、起動したいOSを選択する。CPU210は、ユーザの選択に応じ、USBコネクタ194,294を介して第1ユニット1001へと、起動すべきOSを指定するコマンド(たとえば、図11に示す「第1のOS」コマンド)を送信する。第1ユニット1001は、当該コマンドに応じて、OSを起動する。
また、たとえば、第2ユニット1002は、アンテナ295を介して外部の携帯電話などとの間でデータの送受信を行う。第2ユニット1002のCPU210は、アンテナ295を介して、外部の携帯電話から写真画像データや対応するサムネイルデータを取得して、当該写真画像データや対応するサムネイルデータをRAM271などに格納する。CPU210は、RAM271からサムネイルデータを読み出して、表示パネル240に写真のサムネイル画像を選択可能に表示させる。
そして、外部からの選択命令に応じて、CPU210は、表示パネル240に写真画像を表示させる。あるいは、CPU210は、USBコネクタ294を介して、写真画像を表示パネル140あるいは表示装置102Aに表示させる。
なお、上述したように、電子機器100の第2の表示パネル240は、タブレット機能と表示機能とを有する通常のタッチパネルであってもよい。さらに、本実施の形態に係る電子機器100の第2の表示パネル240は、タブレット機能のみを有する通常のタッチパネルであってもよい。
<本実施の形態に係る電子機器100の機能構成>
以下では、図1〜図3、図19などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100の機能構成について説明する。なお、図19は、本実施の形態に係る電子機器100の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る電子機器100は、受付部1101と、ページ制御部1102と、第1の表示制御部1103と、第2の表示制御部1110とを含む。また、電子機器100は、図3にも示したように、RAM171と、第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)と、複数の光センサ回路244および複数の画素回路241とを含む第2の表示パネル240とを含む。
まず、RAM171は、テキストを表示するためのテキストデータ171Aと、当該テキストの表示方向を示す方向データ171Bと、書籍のページがめくられる映像を示すための画像データなどを記憶する。より詳細には、RAM171は、テキスト毎に、テキストデータ171Aと方向データ171Bとを対応付けて記憶する。あるいは、テキストデータ171Aが、当該テキストの表示方向を示す方向データ171Bを含む。CPU110は、方向データ171Bに基づいて、第1の表示パネル140に、対応するテキストの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させる。
第1の表示パネル140は、第1の表示制御部1103からの画像データやテキストデータ171Aに基づいて、すなわちCPU110からの出力信号に基づいて外部に可視光を発する。より詳細には、第1の表示パネル140は、画像処理エンジン180(図3)などを介して、第1の表示制御部1103からの画像データやテキストデータに基づいて、バックライト179からの光を利用しながらテキストやテキストなどを表示する。
第2の表示パネル240の複数の光センサ回路244のそれぞれは、入射光を受光して、入射光に応じた電気信号を生成する。複数の光センサ回路244は全体として、画像処理エンジン280(図3)などを介して、入射光に対応する電気信号を受付部1101に入力する。なお、複数の光センサ回路244は、図17に示すようにバックライト179を消灯させた状態で、指900やスタイラスペンなどの接触位置を読み取ってもよい。
このように、本実施の形態に係る複数の光センサ回路244および画像処理エンジン280は全体として操作部を実現する。そして、操作部は、第2の表示パネル240を介して、第1の表示パネル140に表示されているテキストの表示を制御するための操作命令を受け付けたり、第1の表示パネル140に表示されているポインタを移動させる移動命令を受け付けたりする。
第2の表示パネル240の複数の画素回路241のそれぞれは、第2の表示制御部1110からの画像データやテキストデータに基づいて、すなわちCPU110からの出力信号に基づいて外部に可視光を発する。より詳細には、複数の画素回路241は全体として、画像処理エンジン280(図3)などを介して、第2の表示制御部1110からの画像データやテキストデータに基づいて、バックライト179からの光を利用しながらテキストやテキストなどを表示する。
このように、本実施の形態に係る複数の画素回路241および画像処理エンジン280は全体として表示部を実現する。すなわち、表示部は、第2の表示パネル240に操作画像やその他の画像やテキストなどを表示させる。
受付部1101と、ページ制御部1102と、第1の表示制御部1103と、第2の表示制御部1110とは、CPU110などによって実現される機能である。より詳細には、CPU110が有する各機能は、CPU110がRAM171などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって実現される機能である。
あるいは、第2の表示制御部1110、受付部1101、ページ制御部1102のいずれかが、CPU210などによって実現されてもよい。より詳細には、CPU210がRAM271などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって、第2の表示制御部1110、受付部1101、ページ制御部1102のいずれかを実現してもよい。
まず、第1の表示制御部1103は、RAM171からテキストデータ171Aと方向データ171Bとを読み出して、第1の表示パネル140に縦書きあるいは横書きでテキストを表示させる。たとえば、図1(A)および図2(A)に示すように、第1の表示制御部1103は、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を表示させる。
受付部1101は、複数の光センサ回路244から画像処理エンジン280を介して入力される電気信号に基づいて、第2の表示パネル240に入力された操作命令や移動命令などを受け付ける。より詳細には、受付部1101は、センシング時間毎に第2の表示パネル240の画像処理エンジン280から出力される画像データを取得して、当該画像データに基づいて操作命令や移動命令などを生成する。
そして、受付部1101は、画像処理エンジン280から出力された画像データをRAM271に記憶してもよい。すなわち、受付部1101は、RAM271の画像データを常時最新の画像データに更新してもよい。なお、受付部1101は、CPU210と第2の表示パネル240の複数の光センサ回路244とによって実現される機能であってもよい。すなわち、受付部1101は、CPU210の一部の機能と第2の表示パネル240の受光機能とを含む機能ブロックを示す概念であってもよい。
すなわち、受付部1101は、第2の表示パネル240からの電気信号に基づいて、第2の表示パネル240に対するタッチ操作を検出する。そして、受付部1101は、タッチ操作に応じて、ユーザからの操作命令を認識する。
より詳細には、受付部1101は、第2の表示パネル240を介して検出される指900と第2の表示パネル240との接触位置の移動方向を判断する方向判断部1104を含む。方向判断部1104は、接触位置が右方向へ移動したか否かを判断する。また、方向判断部1104は、接触位置が左方向へ移動したか否かを判断する。
受付部1101は、方向判断部1104からの判断結果に基づいて、ユーザからの操作命令を判断する命令判断部1105を含む。命令判断部1105は、図1(B)および図2(B)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105は、第1の操作命令を取得した際に、当該第1の操作命令をページ制御部1102および第2の表示制御部1110に受け渡す。
一方、命令判断部1105は、図1(D)および図2(D)に示すように、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105は、第2の操作命令を受け付けた際に、当該第2の操作命令をページ制御部1102および第2の表示制御部1110に受け渡す。
ページ制御部1102は、第1の表示制御部1103が表示すべきテキストの表示対象エリアを指定する。すなわち、ページ制御部1102は、テキストが縦書きで表示されている場合、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべき表示対象エリア(表示対象ページ)を先に進める。たとえば、ページ制御部1102は、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103に受け渡す。あるいは、ページ制御部1102は、第1の表示制御部1103に現在表示中のページの次のページを表示する旨の第1の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102は、テキストが縦書きで表示されている場合、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべき表示対象エリア(表示対象ページ)を前に戻す。たとえば、ページ制御部1102は、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103に受け渡す。あるいは、ページ制御部1102は、第1の表示制御部1103に現在表示中のページの前のページを表示する旨の第2の指令を与えてもよい。
一方、ページ制御部1102は、テキストが横書きで表示されている場合、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべき表示対象エリア(表示対象ページ)を前に戻す。たとえば、ページ制御部1102は、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103に受け渡す。あるいは、ページ制御部1102は、第1の表示制御部1103に現在表示中のページの前のページを表示する旨の第2の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102は、テキストが横書きで表示されている場合、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべき表示対象エリア(表示対象ページ)を先に進める。たとえば、ページ制御部1102は、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103が表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103に受け渡す。あるいは、ページ制御部1102は、第1の表示制御部1103に現在表示中のページの次のページを表示する旨の第1の指令を与えてもよい。
第1の表示制御部1103は、ページ制御部1102からの表示対象エリア(表示対象ページ)の指定を受け付けて、テキストデータ171Aに基づいて、第1の表示パネル140を介してテキストの一部を表示する。たとえば、第1の表示制御部1103は、ページ制御部1102から第1の指令を受け付けて、図1(C)および図2(E)に示すように、テキストの4ページ目を表示する。第1の表示制御部1103は、ページ制御部1102からの第2の指令を受け付けて、図1(E)および図2(C)に示すように、テキストの2ページ目を表示する。
第2の表示制御部1110は、受付部1101からの第1の操作命令を受け付けて、第2の表示パネル240を介してページを送る動画像を表示させる。第2の表示制御部1110は、受付部1101からの第2の操作命令を受け付けて、第2の表示パネル240を介してページを戻す動画像を表示させる。
図20は、第2の表示パネル240が表示する画像を示すイメージ図である。図20を参照して、第2の表示制御部1110は、第1の操作命令に応じて、第2の表示パネル240に(A)から(J)の画像を順次表示させる。第2の表示制御部1110は、第2の操作命令に応じて、第2の表示パネル240に(J)から(A)の画像を順次表示させる。
より詳細には、RAM171が(A)〜(J)の画像を示す画像データを格納する。第2の表示制御部1110は、テキストが縦書き表示されている場合、第1の操作命令を受け付けたときに、第2の表示パネル240の左半分に(J)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の右半分に(A)から(E)の画像を順次表示させる。その後、第2の表示制御部1110は、第2の表示パネル240の右半分に(A)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の左半分に(F)から(J)の画像を順次表示させる。
第2の表示制御部1110は、テキストが縦書き表示されている場合、第2の操作命令を受け付けたときに、第2の表示パネル240の右半分に(A)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の左半分に(J)から(F)の画像を順次表示させる。その後、第2の表示制御部1110は、第2の表示パネル240の左半分に(J)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の右半分に(E)から(A)の画像を順次表示させる。
一方、第2の表示制御部1110は、テキストが横書き表示されている場合、第1の操作命令を受け付けたときに、第2の表示パネル240の右半分に(A)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の左半分に(J)から(F)の画像を順次表示させる。その後、第2の表示制御部1110は、第2の表示パネル240の左半分に(J)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の右半分に(E)から(A)の画像を順次表示させる。
第2の表示制御部1110は、テキストが横書き表示されている場合、第2の操作命令を受け付けたときに、第2の表示パネル240の左半分に(J)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の右半分に(A)から(E)の画像を順次表示させる。その後、第2の表示制御部1110は、第2の表示パネル240の右半分に(A)の画像を表示させながら、第2の表示パネル240の左半分に(F)から(J)の画像を順次表示させる。
なお、本実施の形態においては、受付部1101とページ制御部1102と第1の表示制御部1103と第2の表示制御部1110とを異なる機能ブロックとして説明した。しかしながら、それらの2つ以上を1つの機能ブロックにまとめてもよいし、それらの1つを2つ以上の機能ブロックに分割してもよい。
たとえば、受付部1101と第2の表示制御部1110とがCPU210が実現する1つのモジュールとして構成され、ページ制御部1102と第1の表示制御部1103とがCPU110が実現する1つのモジュールとして構成されてもよい。この場合には、CPU210からCPU110へと、第1および第2の操作命令(実施の形態2から4においては、後述する第1〜第4の操作命令)が受け渡される。
<テキスト表示処理>
次に、図1〜図3、図19、図21を参照して、本実施の形態に係る電子機器100におけるテキスト表示処理について説明する。なお、図21は、本実施の形態に係る電子機器100におけるテキスト表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101として機能するCPU110(あるいはCPU210)は、第2の表示パネル240を介して、テキストの表示命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS102)。第1の表示制御部1103として機能するCPU110は、表示命令を受け付けると(ステップS102にてYESである場合)、ユーザが閲覧したいテキストに対応するテキストデータ171Aと方向データ171Bとを読み出して、当該テキストを縦書きで表示すべきか否かを判断する(ステップS104)。
テキストを縦書き表示すべき場合(ステップS104にてYESである場合)、CPU110は、テキストデータ171Aに基づいて、図1(A)に示すように、第1の表示パネル140にテキストを縦書きで表示させる(ステップS106)。CPU110は、第2の表示パネル240を介して、第1あるいは第2の操作命令(これらを総称して「タッチ操作」ともいう。)を受け付けたか否かを判断する(ステップS108)。
受付部1101とページ制御部1102と第1の表示制御部1103として機能するCPU110は、タッチ操作を受け付けた場合(ステップS108にてYESである場合)、縦処理(ステップS200)を実行する。縦処理(ステップS200)については後述する。
受付部1101として機能するCPU110は、縦書き処理(ステップS200)を終了後、第2の表示パネル240を介してテキストの表示終了命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS110)。CPU110は、タッチ操作を受け付けない場合(ステップS108にてNOである場合)、ステップS108からの処理を繰り返す。CPU110は、テキストの表示終了命令を受け付けた場合(ステップS110にてYESである場合)、テキスト表示処理を終了する。
一方、テキストを横書き表示すべき場合(ステップS104にてNOである場合)、CPU110は、テキストデータ171Aに基づいて、図2(A)に示すように、第1の表示パネル140にテキストを横書きで表示させる(ステップS112)。CPU110は、第2の表示パネル240を介して、タッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS114)。
受付部1101とページ制御部1102と第1の表示制御部1103として機能するCPU110は、タッチ操作を受け付けた場合(ステップS114にてYESである場合)、横処理(ステップS300)を実行する。横処理(ステップS300)については後述する。
受付部1101として機能するCPU110は、横書き処理(ステップS300)を終了後、第2の表示パネル240を介してテキストの表示終了命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS116)。CPU110は、タッチ操作を受け付けない場合(ステップS116にてNOである場合)、ステップS114からの処理を実行する。CPU110は、テキストの表示終了命令を受け付けた場合(ステップS116にてYESである場合)、テキスト表示処理を終了する。
<縦処理>
次に、図1〜図3、図19、図22を参照して、本実施の形態に係る電子機器100における縦処理について説明する。なお、図22は、本実施の形態に係る電子機器100における縦処理(ステップS200)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101として機能するCPU110(CPU210)は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS202)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。図1(B)に示すように、ページ制御部1102として機能するCPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS202にてYESである場合)、現在表示されているページの次のページを指定する。図1(C)に示すように、第1の表示制御部1103として機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS204)。
受付部1101として機能するCPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けない場合(ステップS202にてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS206)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。図1(D)に示すように、ページ制御部1102として機能するCPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS206にてYESである場合)、現在表示されているページの前のページを指定する。図1(E)に示すように、第1の表示制御部1103として機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS208)。
CPU110は、縦処理(ステップS200)を終了して、図21に示す表示処理へと制御を戻す。
<横処理>
次に、図1〜図3、図19、図23を参照して、本実施の形態に係る電子機器100における横処理について説明する。なお、図23は、本実施の形態に係る電子機器100における横処理(ステップS300)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101として機能するCPU110は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS302)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。図2(B)に示すように、ページ制御部1102として機能するCPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS302にてYESである場合)、現在表示されているページの前のページを指定する。図2(C)に示すように、第1の表示制御部1103として機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS204)。
受付部1101として機能するCPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けない場合(ステップS302にてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS306)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。図2(D)に示すように、ページ制御部1102として機能するCPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS306にてYESである場合)、現在表示されているページの次のページを指定する。図2(E)に示すように、第1の表示制御部1103として機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS308)。
CPU110は、横処理(ステップS300)を終了して、図21に示す表示処理へと制御を戻す。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係る電子機器100は、テキストの表示方向に応じて、ページの切り替え処理が異なるものであった。一方、本実施の形態に係る電子機器100Xは、テキストの表示方向と、タッチ操作のストロークの長さとに応じて、ページの切り替え処理が異なるものである。より詳細には、本実施の形態に係る電子機器100Xは、テキストの表示方向に応じてページの移動方向を変更し、タッチ操作の長さに応じてページの移動量を変更する。
さらに、本実施の形態に係る電子機器100Xは、表示しているテキストの一部のエリア(第1のエリア)内の文字を、その他のエリア(第2のエリア)の文字とは異なるスタイルにて表示させる。以下では、表示しているテキストの一部のエリア内の文字を、その他のエリアの文字よりも大きいサイズにて表示させる電子機器100Xについて説明を行う。しかしながら、電子機器100Xは、表示しているテキストの一部のエリア内の文字を、その他のエリアの文字とは異なる文字色、領域色(背景色)、フォント、文字属性にて表示させてもよい。
<電子機器100Xの動作概要>
まず、本実施の形態に係る電子機器100Xの動作概要について説明する。図24は、本実施の形態に係る電子機器100Xの外観を示すイメージ図である。より詳細には、図24(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を縦書きで表示した状態の電子機器100Xのイメージ図である。図24(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の長いタッチ操作が入力されたときの電子機器100Xのイメージ図である。図24(C)はテキストを1ページ進めた状態の電子機器100Xのイメージ図である。図24(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の短いタッチ操作が入力されたときの電子機器100Xのイメージ図である。図24(E)はテキストを数行進めた状態の電子機器100Xのイメージ図である。
ここでは、図24(A)〜図24(E)を参照して、電子機器100Xが、テキストを縦書きで表示する場合について説明する。
図24(A)を参照して、電子機器100Xは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を縦書きで表示させる。より詳細には、電子機器100Xは、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。このとき、第1の表示パネル140の中心エリア、すなわちテキストの3ページ目の4行目と5行目の文字のフォントが拡大して表示される。電子機器100Xは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
図24(B)を参照して、電子機器100Xは、第2の表示パネル240を介して、ユーザから右方向の長いタッチ操作(ロングストローク)を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900を右方向に長い距離スライドさせる。より詳細には、電子機器100Xは、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、右方向の長いタッチ操作を受け付ける。
図24(C)を参照して、電子機器100Xは、第1の表示パネル140にテキストの4ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Xは、テキストを縦書きで表示している際には、右方向への長いタッチ操作に応じて、表示しているテキストを1ページ先に進める。このとき、第1の表示パネル140の中心エリア、すなわちテキストの4ページ目の4行目と5行目の文字のフォントが拡大して表示される。
図24(D)を参照して、電子機器100Xは、第2の表示パネル240を介して、ユーザから右方向の短いタッチ操作(ショートストローク)を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900を右方向に短い距離スライドさせる。より詳細には、電子機器100Xは、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、右方向の短いタッチ操作を受け付ける。
図24(E)を参照して、電子機器100Xは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目の第3行からのテキストを表示させる。すなわち、電子機器100Xは、テキストを縦書きで表示している際には、右方向への短いタッチ操作に応じて、表示しているテキストを数行先に進める。換言すれば、本実施の形態に係る電子機器100Xは、テキストを大きなフォントで表示するエリアを、数行進める。このとき、第1の表示パネル140の中心エリア、すなわちテキストの3ページ目の6行目と7行目の文字のフォントが拡大して表示される。
なお、電子機器100Xが左方向のタッチ操作を受け付けた場合については、実施の形態1の図1と同様に、電子機器100Xは右方向のタッチ操作を受け付けた場合の逆の処理を行う。そのため、電子機器100Xが左方向のタッチ操作を受け付けた場合の動作概要の説明はここでは繰り返さない。
また、電子機器100Xがテキストを横書きで表示する場合については、実施の形態1の図1および図2と同様に、電子機器100Xがテキストを縦書きで表示する場合の逆の処理を行う。そのため、電子機器100Xがテキストを横書きで表示する場合の動作概要の説明はここでは繰り返さない。
すなわち、本実施の形態に係る電子機器100Xも、テキストが縦書きで表示されている場合と、テキストが横書きで表示されている場合とにおいて、入力操作に応じて電子機器100Xが実行する処理が異なる。そして、本実施の形態に係る電子機器100Xは、タッチ操作のストロークの長さに応じて、ページを進める(戻す)量を変更する。以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
なお、本実施の形態に係るテキスト表示装置の一例である電子機器100Xの全体構成、ハードウェア構成などは、実施の形態1に係る電子機器100のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<本実施の形態に係る電子機器100Xの機能構成>
以下では、図3、図24、図25などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Xの機能構成について説明する。図25は、本実施の形態に係る電子機器100Xの機能構成を示すブロック図である。なお、以下では、実施の形態1に係る電子機器100と同様の機能を有するブロックについては説明を繰り返さない。
本実施の形態に係る電子機器100Xは、受付部1101Bと、ページ制御部1102Bと、第1の表示制御部1103Bと、第2の表示制御部1110とを含む。また、電子機器100Xは、図3にも示したように、RAM171と、第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)と、複数の光センサ回路244および複数の画素回路241とを含む第2の表示パネル240とを含む。
受付部1101Bと、ページ制御部1102Bと、第1の表示制御部1103Bと、第2の表示制御部1110とは、CPU110などによって実現される機能である。より詳細には、CPU110が有する各機能は、CPU110がRAM171などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって実現される機能である。
あるいは、第2の表示制御部1110、受付部1101B、ページ制御部1102Bのいずれかが、CPU210などによって実現されてもよい。より詳細には、CPU210がRAM271などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって、第2の表示制御部1110、受付部1101B、ページ制御部1102B、第1の表示制御部1103Bのいずれかを実現してもよい。
まず、第1の表示制御部1103Bは、RAM171からテキストデータ171Aと方向データ171Bとを読み出して、第1の表示パネル140に縦書きあるいは横書きでテキスト(表示対象エリア)を表示させる。たとえば、図24(A)に示すように、第1の表示制御部1103Bは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を表示させる。このとき、第1の表示制御部1103Bは、第1の表示パネル140の中心エリア、すなわちテキストの3ページ目の4行目と5行目の文字のフォントを拡大して表示する。
受付部1101Bは、操作キー177からの電気信号、あるいは複数の光センサ回路244から画像処理エンジン280を介して入力される電気信号に基づいて、第2の表示パネル240に入力された操作命令や移動命令などを受け付ける。より詳細には、受付部1101Bは、センシング時間毎に第2の表示パネル240の画像処理エンジン280から出力される画像データを取得して、当該画像データに基づいて操作命令や移動命令などを生成する。
より詳細には、受付部1101Bは、第2の表示パネル240を介して検出される指900と第2の表示パネル240との接触位置の移動方向を判断する方向判断部1104を含む。方向判断部1104は、接触位置が右方向へ移動したか否かを判断する。また、方向判断部1104は、接触位置が左方向へ移動したか否かを判断する。
受付部1101Bは、接触位置の移動距離が所定の値以上であるか否かを判断する距離判断部1106を含む。より詳細には、距離判断部1106は、第2の表示パネル240から順次受け付ける画像データに基づいて、接触位置の移動距離を計算する。
距離判断部1106は、接触位置が検出されたときから所定時間が経過したときまでの移動距離を計算する。あるいは、距離判断部1106は、接触位置が検出された位置から接触位置が最後に検出された位置までの距離を移動距離として算出する。距離判断部1106は、当該移動距離が所定の値以上であるか否かを判断する。あるいは、距離判断部1106は、当該移動距離が所定の値未満であるか否かを判断する。
受付部1101Bは、方向判断部1104からの判断結果と距離判断部1106からの判断結果とに基づいて、ユーザからの操作命令を判断する命令判断部1105Bを含む。命令判断部1105Bは、図24(B)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつ移動距離が所定の値以上であると判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105Bは、図24(D)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつ移動距離が所定の値未満であると判断した場合に、第3の操作命令を受け付けたと判断する。
一方、命令判断部1105Bは、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつ移動距離が所定の値以上であると判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105Bは、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつ移動距離が所定の値未満であると判断した場合に、第4の操作命令を受け付けたと判断する。
ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bが表示すべきテキストの箇所を指定する。すなわち、ページ制御部1102Bは、テキストが縦書きで表示されている場合、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Bは、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの次のページを表示する旨の第1の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Bは、テキストが縦書きで表示されている場合、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Bは、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの前のページを表示する旨の第2の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Bは、テキストが縦書きで表示されている場合、第3の操作命令を受け付けて、拡大エリアを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Bは、第3の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページを数行進める旨の第3の指令を与えてもよい。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに、拡大エリア自体を数行分先へ(第1の表示パネル140の左方向へ)移動させる旨の第3の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Bは、テキストが縦書きで表示されている場合、第4の操作命令を受け付けて、拡大エリアを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Bは、第4の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページを数行戻す旨の第4の指令を与えてもよい。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに、拡大エリア自体を数行分前へ(第1の表示パネル140の右方向へ)移動させる旨の第4の指令を与えてもよい。
一方、ページ制御部1102Bは、テキストが横書きで表示されている場合、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Bは、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの前のページを表示する旨の第2の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Bは、テキストが横書きで表示されている場合、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Bは、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの次のページを表示する旨の第1の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Bは、テキストが横書きで表示されている場合、第3の操作命令を受け付けて、拡大エリアを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Bは、第3の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページを数行戻す旨の第4の指令を与えてもよい。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに、拡大エリア自体を数行分前へ(第1の表示パネル140の上方向へ)移動する旨の第4の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Bは、テキストが横書きで表示されている場合、第4の操作命令を受け付けて、拡大エリアを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Bは、第4の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページを数行進める旨の第3の指令を与えてもよい。あるいは、ページ制御部1102Bは、第1の表示制御部1103Bに、拡大エリア自体を数行分先へ(第1の表示パネル140の下方向へ)移動する旨の第3の指令を与えてもよい。
第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Bからのページ指定を受け付けて、テキストデータ171Aに基づいて、図24(A)に示すように、第1の表示パネル140を介してテキストを表示する。そして、第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Bから第1の指令を受け付けて、図24(C)に示すように、テキストの4ページ目を表示する。
同様に、テキスト図24(A)が表示された状態において、第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Bからの第2の指令を受け付けて、テキストの2ページ目を表示する。
同様に、テキスト図24(A)が表示された状態において、第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Bから第3の指令を受け付けて、図24(E)に示すように、3ページ目の3行目からのテキストを表示する。このとき、第1の表示制御部1103Bは、第1の表示パネル140の中心エリア、すなわちテキストの3ページ目の6行目と7行目の文字のフォントを拡大して表示する。
同様に、テキスト図24(A)が表示された状態において、第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Bからの第4の指令を受け付けて、2ページ目の最後の2行目からのテキストを表示する。このとき、第1の表示制御部1103Bは、第1の表示パネル140の中心エリア、すなわちテキストの3ページ目の2行目と3行目の文字のフォントを拡大して表示する。
ただし、第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Bからの第3あるいは第4の指令に基づいて、拡大エリア自体を移動させてもよい。すなわち、第1の表示制御部1103Bは、第3の指令に基づいて、表示対象エリアを変更することなく拡大エリアを先(第1の表示パネル140における左方向あるいは下方向)へ移動させてもよい。そして、第1の表示制御部1103Bは、第4の指令に基づいて、表示対象エリアを変更することなく拡大エリアを前(第1の表示パネル140における右方向あるいは上方向)へ移動させてもよい。
なお、本実施の形態においては、受付部1101Bとページ制御部1102Bと第1の表示制御部1103Bと第2の表示制御部1110とを異なる機能ブロックとして説明した。しかしながら、それらの2つ以上を1つの機能ブロックにまとめてもよいし、それらの1つを2つ以上の機能ブロックに分割してもよい。
たとえば、受付部1101Bと第2の表示制御部1110とがCPU210が実現する1つのモジュールとして構成され、ページ制御部1102Bと第1の表示制御部1103BとがCPU110が実現する1つのモジュールとして構成されてもよい。この場合には、CPU210からCPU110へと、第1〜第4の操作命令が受け渡される。
<縦処理>
次に、図3、図24、図25、図26などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Xにおける縦処理(ステップS200)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが縦書きで表示されている場合についての処理について説明する。図26は、本実施の形態に係る電子機器100Xにおける縦処理(ステップS200)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101Bとして機能するCPU110(CPU210)は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS212)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS212にてYESである場合)、タッチ操作の移動距離を計算する。CPU110は、移動距離が所定の値以上であるか否かを判断する(ステップS214)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値以上である場合(ステップS214にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。図24(C)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS216)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値未満である場合(ステップS214にてNOである場合)、現在表示されているページを所定行進めるための指示を生成する。図24(E)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、所定行進めたテキストを表示する(ステップS218)。
一方、受付部1101Bとして機能するCPU110は、右方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS212にてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS220)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS220にてYESである場合)、タッチ操作の移動距離を計算する。CPU110は、移動距離が所定の値以上であるか否かを判断する(ステップS222)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値以上である場合(ステップS222にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS224)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値未満である場合(ステップS222にてNOである場合)、現在表示されているページを所定行戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、所定行戻したテキストを表示する(ステップS226)。
CPU110は、左方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS220においてNOである場合)、新たなページを表示した場合(ステップS216、ステップS218、ステップS224、ステップS226)、縦処理(ステップS200)を終了する。
<横処理>
次に、図3、図24、図25、図27を参照して、本実施の形態に係る電子機器100Xにおける横処理(ステップS300)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが横書きで表示されている場合についての処理について説明する。図27は、本実施の形態に係る電子機器100Xにおける横処理(ステップS300)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101Bとして機能するCPU110(CPU210)は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS312)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS312にてYESである場合)、タッチ操作の移動距離を計算する。CPU110は、移動距離が所定の値以上であるか否かを判断する(ステップS314)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値以上である場合(ステップS314にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS316)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値未満である場合(ステップS314にてNOである場合)、現在表示されているページを所定行戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、所定行戻したテキストを表示する(ステップS318)。
一方、受付部1101Bとして機能するCPU110は、右方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS312にてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS320)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS320にてYESである場合)、タッチ操作の移動距離を計算する。CPU110は、移動距離が所定の値以上であるか否かを判断する(ステップS322)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値以上である場合(ステップS322にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS324)。
ページ制御部1102Bとして機能するCPU110は、移動距離が所定の値未満である場合(ステップS322にてNOである場合)、現在表示されているページを所定行進めるための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、所定行進めたテキストを表示する(ステップS326)。
CPU110は、左方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS320においてNOである場合)、新たなページを表示した場合(ステップS316、ステップS318、ステップS324、ステップS326)、横処理(ステップS300)を終了する。
<変形例>
本実施の形態に係る電子機器100Xは、テキストの表示方向と、タッチ操作のストロークの長さとに応じて、ページの切り替え処理が異なるものである。特に、上記の電子機器100Xは、表示しているテキストの一部のエリア内の文字をその他のエリアの文字よりも大きなフォントで表示させるとともに、ストロークの長さに応じてテキストをページ単位で進めたり行単位で進めたりする。しかしながら、表示されている文字のフォントを全て同じにしてもよい。また、表示対象エリア(表示対象ページ)を進める量は、適宜選択されることが好ましい。
さらに、電子機器100Xは、ストロークの長さに応じて、3つ以上の段階で、進める量を変化させてもよい。たとえば、電子機器100Xは、短いストロークを受け付けてテキストを1ページ進め、中ストロークを受け付けてテキストを3ページ進め、長いストロークを受け付けてテキストを5ページ進めてもよい。
以下では、本実施の形態に係る電子機器100Xの1つの変形例の動作概要について説明する。図28は、本実施の形態に係る電子機器100Xの変形例の外観を示すイメージ図である。より詳細には、図28(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を縦書きで表示した状態の電子機器100Xのイメージ図である。図28(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の長いタッチ操作が入力されたときの電子機器100Xのイメージ図である。図28(C)はテキストを5ページ進めた状態の電子機器100Xのイメージ図である。図28(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の短いタッチ操作が入力されたときの電子機器100Xのイメージ図である。図28(E)はテキストを1ページ進めた状態の電子機器100Xのイメージ図である。
ここでは、図28(A)〜図28(E)を参照して、電子機器100Xが、テキストを縦書きで表示する場合について説明する。また、表示中の全ての文字のフォントが同じ場合について説明する。
図28(A)を参照して、電子機器100Xは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を縦書きで表示させる。より詳細には、電子機器100Xは、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100Xは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
図28(B)を参照して、電子機器100Xは、第2の表示パネル240を介して、ユーザから右方向の長いタッチ操作(ロングストローク)を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900を右方向に長い距離スライドさせる。より詳細には、電子機器100Xは、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、右方向の長いタッチ操作を受け付ける。
図28(C)を参照して、電子機器100Xは、第1の表示パネル140にテキストの8ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Xは、テキストを縦書きで表示している際には、右方向への長いタッチ操作に応じて、表示しているテキストを5ページ分だけ先に進める。
図28(D)を参照して、電子機器100Xは、第2の表示パネル240を介して、ユーザから右方向の短いタッチ操作(ショートストローク)を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、指900を右方向に短い距離スライドさせる。より詳細には、電子機器100Xは、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、右方向の短いタッチ操作を受け付ける。
図28(E)を参照して、電子機器100Xは、第1の表示パネル140にテキストの4ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Xは、テキストを縦書きで表示している際には、右方向への短いタッチ操作に応じて、表示しているテキストを1ページ分だけ先に進める。
なお、電子機器100Xが左方向のタッチ操作を受け付けた場合については、実施の形態1の図1と同様に、電子機器100Xは右方向のタッチ操作を受け付けた場合の逆の処理を行う。そのため、電子機器100Xが左方向のタッチ操作を受け付けた場合の動作概要の説明はここでは繰り返さない。
また、電子機器100Xがテキストを横書きで表示する場合については、実施の形態1の図1および図2と同様に、電子機器100Xがテキストを縦書きで表示する場合の逆の処理を行う。そのため、電子機器100Xがテキストを横書きで表示する場合の動作概要の説明はここでは繰り返さない。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。上述の実施の形態2に係る電子機器100Xは、テキストの表示方向と、タッチ操作のストロークの長さとに応じて、ページの切り替え処理が異なるものであった。一方、本実施の形態に係る電子機器100Yは、テキストの表示方向と、タッチ操作の接触位置とに応じて、ページの切り替え処理が異なるものである。以下では、電子機器100Yが、全ての文字を同じフォントにて表示する場合について説明する。
<電子機器100Yの動作概要>
(テキストが縦書き表示されている場合の動作概要1)
本実施の形態に係る電子機器100Yの動作概要について説明する。まず、電子機器100Yが、テキストを縦書きで表示しているときに、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合について説明する。
図29は、本実施の形態に係る電子機器100Yの外観を示す第1のイメージ図である。より詳細には、図29(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を縦書きで表示した状態の電子機器100Yのイメージ図である。図29(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の第1のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図29(C)はテキストを1ページ進めた状態の電子機器100Yのイメージ図である。図29(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の第2のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図29(E)はテキストを5ページ進めた状態の電子機器100Yのイメージ図である。
図29(A)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を縦書きで表示させる。より詳細には、電子機器100Yは、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
本実施の形態においては、図29(B)および図29(D)に示すように、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストを縦書きで表示する際には、第2の表示パネル240の左側にテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーとテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを表示するとともに、第2の表示パネル240の右側にテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーとテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを表示する。
図29(B)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした右方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が右方向へ移動したこととを検知する。
図29(C)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの4ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを縦書きで表示している際には、テキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした右方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを1ページ先に進める。
図29(D)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした右方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が右方向へ移動したこととを検知する。
図29(E)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの8ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを縦書きで表示している際には、テキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした右方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを5ページ先に進める。
(テキストが縦書き表示されている場合の動作概要2)
次に、電子機器100Yが、テキストを縦書きで表示しているときに、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合について説明する。
図30は、本実施の形態に係る電子機器100Yの外観を示す第2のイメージ図である。より詳細には、図30(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を縦書きで表示した状態の電子機器100Yのイメージ図である。図30(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に左方向の第1のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図30(C)はテキストを1ページ戻した状態の電子機器100Yのイメージ図である。図30(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に左方向の第2のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図30(E)はテキストを最初のページに戻した状態の電子機器100Yのイメージ図である。
図30(A)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を縦書きで表示させる。より詳細には、電子機器100Yは、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
前述したように、本実施の形態においては、図30(B)および図30(D)に示すように、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストを縦書きで表示する際には、第2の表示パネル240の左側にテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーとテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを表示するとともに、第2の表示パネル240の右側にテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーとテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを表示する。
図30(B)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした左方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が左方向へ移動したこととを検知する。
図30(C)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの2ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを縦書きで表示している際には、テキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした左方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを1ページ前に戻す。
図30(D)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした左方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を左方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が左方向へ移動したこととを検知する。
図30(E)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの最初のページ目を表示させる。なお、電子機器100Yは、テキストの8ページ目を表示している際にこの操作を受け付けると、テキストの3ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを縦書きで表示している際には、テキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした左方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを5ページ前に戻す。
(テキストが横書き表示されている場合の動作概要1)
次に、電子機器100Yが、テキストを横書きで表示しているときに、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合について説明する。
図31は、本実施の形態に係る電子機器100Yの外観を示す第3のイメージ図である。より詳細には、図31(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を横書きで表示した状態の電子機器100Yのイメージ図である。図31(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の第1のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図31(C)はテキストを1ページ戻した状態の電子機器100Yのイメージ図である。図31(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に右方向の第2のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図31(E)はテキストを最初のページに戻した状態の電子機器100Yのイメージ図である。
図31(A)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を横書きで表示させる。より詳細には、電子機器100Yは、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
本実施の形態においては、図31(B)および図31(D)に示すように、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストを横書きで表示する際には、第2の表示パネル240の左側にテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーとテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを表示するとともに、第2の表示パネル240の右側にテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーとテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを表示する。
図31(B)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした右方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が右方向へ移動したこととを検知する。
図31(C)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの2ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを横書きで表示している際には、テキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした右方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを1ページ前に戻す。
図31(D)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした右方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が右方向へ移動したこととを検知する。
図31(E)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの最初のページを表示させる。なお、電子機器100は、テキストの8ページ目を表示している際にこの操作を受け付けると、テキストの3ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを横書きで表示している際には、テキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを起点とした右方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを5ページ前に戻す。
(テキストが横書き表示されている場合の動作概要2)
次に、電子機器100Yが、テキストを横書きで表示しているときに、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合について説明する。
図32は、本実施の形態に係る電子機器100Yの外観を示す第4のイメージ図である。より詳細には、図32(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を横書きで表示した状態の電子機器100Yのイメージ図である。図32(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に左方向の第1のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図32(C)はテキストを1ページ進めた状態の電子機器100Yのイメージ図である。図32(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に左方向の第2のタッチ操作が入力されたときの電子機器100Yのイメージ図である。図32(E)はテキストを5ページ進めた状態の電子機器100Yのイメージ図である。
図32(A)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を横書きで表示させる。より詳細には、電子機器100Yは、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
前述したように、本実施の形態においては、図32(B)および図32(D)に示すように、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストを横書きで表示する際には、第2の表示パネル240の左側にテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーとテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーを表示するとともに、第2の表示パネル240の右側にテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーとテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを表示する。
図32(B)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした左方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を左方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が左方向へ移動したこととを検知する。
図32(C)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの4ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを横書きで表示している際には、テキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした左方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを1ページ先に進める。
図32(D)を参照して、電子機器100Yは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした左方向のタッチ操作を受け付ける。すなわち、ユーザが、指900などを第2の表示パネル240のテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキー上に接触させてから、指900を左方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Yは、第2の表示パネル240と指900との接触位置がテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーの表示エリア内に出現したことと、接触位置が左方向へ移動したこととを検知する。
図32(E)を参照して、電子機器100Yは、第1の表示パネル140にテキストの8ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Yは、テキストを横書きで表示している際には、テキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーを起点とした左方向へのタッチ操作に応じて、表示しているテキストを5ページ先に進める。
このように、本実施の形態に係る電子機器100Yは、テキストが縦書きで表示されている場合と、テキストが横書きで表示されている場合とにおいて、入力操作に応じて電子機器100Yが実行する処理が異なる。また、タッチ操作の起点の位置に応じて、ページを進める(戻す)量が異なる。ただし、タッチ操作の起点の位置の代わりに、タッチ操作の終点の位置に応じて、進める(戻す)量が変化してもよい。以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
本実施の形態に係るテキスト表示装置の一例である電子機器100Yの全体構成、ハードウェア構成などは、実施の形態1に係る電子機器100のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<本実施の形態に係る電子機器100Yの機能構成>
以下では、図3、図29〜図33などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Yの機能構成について説明する。なお、図33は、本実施の形態に係る電子機器100Yの機能構成を示すブロック図である。なお、以下では、実施の形態1に係る電子機器100あるいは実施の形態2に係る電子機器100Xと同様の機能を有するブロックについては説明を繰り返さない。
本実施の形態に係る電子機器100Yは、受付部1101Cと、ページ制御部1102Cと、第1の表示制御部1103Bと、第2の表示制御部1110Cとを含む。また、電子機器100Yは、図3にも示したように、RAM171と、第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)と、複数の光センサ回路244および複数の画素回路241とを含む第2の表示パネル240とを含む。
受付部1101Cと、ページ制御部1102Cと、第1の表示制御部1103Bと、第2の表示制御部1110Cとは、CPU110などによって実現される機能である。より詳細には、CPU110が有する各機能は、CPU110がRAM171などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって実現される機能である。
あるいは、第2の表示制御部1110C、受付部1101C、ページ制御部1102C、第1の表示制御部1103Bのいずれかが、CPU210などによって実現されてもよい。より詳細には、CPU210がRAM271などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって、第2の表示制御部1110C、受付部1101C、ページ制御部1102C、第1の表示制御部1103Bのいずれかを実現してもよい。
本実施の形態に係る第1の表示制御部1103Bは、表示されている文字を全て同じフォントで表示するものとする。
第2の表示制御部1110Cは、RAM171から所定の画像データを読み出して、第2の表示パネル240に各種のソフトウェアキーなどを表示する。たとえば、図29(B)に示すように、第2の表示制御部1110Cは、テキストを1ページ進めるためのソフトウェアキー、テキストを1ページ戻すためのソフトウェアキー、テキストを5ページ進めるためのソフトウェアキー、テキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーなどを表示する。また、前述したように、第2の表示制御部1110Cは、第1〜第4の操作命令を受け付けた際に、第2の表示パネル240を介してページをめくる動画像を表示してもよい。
受付部1101Cは、操作キー177からの電気信号、あるいは複数の光センサ回路244から画像処理エンジン280を介して入力される電気信号に基づいて、第2の表示パネル240に入力された操作命令や移動命令などを受け付ける。より詳細には、受付部1101Cは、センシング時間毎に第2の表示パネル240の画像処理エンジン280から出力される画像データを取得して、当該画像データに基づいて操作命令や移動命令などを生成する。
受付部1101Cは、第2の表示パネル240を介して検出される指900と第2の表示パネル240との接触位置の移動方向を判断する方向判断部1104を含む。方向判断部1104は、接触位置が右方向へ移動したか否かを判断する。また、方向判断部1104は、接触位置が左方向へ移動したか否かを判断する。
受付部1101Cは、接触位置がテキストを1ページ進めるためのソフトウェアキーの表示エリア(第1のエリア)内に位置するか否かを判断するエリア判断部1107を含む。本実施の形態に係るエリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最初に検知された接触位置(ストロークの起点)が第1のエリア内に位置するか否かを判断する。ただし、エリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最後に検知された接触位置(ストロークの終点)が第1のエリア内に位置するか否かを判断してもよい。
本実施の形態に係るエリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最初に検知された接触位置(ストロークの起点)がテキストを1ページ戻すためのソフトウェアキーの表示エリア(第2のエリア)内に位置するか否かを判断する。ただし、エリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最後に検知された接触位置(ストロークの終点)が第2のエリア内に位置するか否かを判断してもよい。
本実施の形態に係るエリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最初に検知された接触位置(ストロークの起点)がテキストを5ページ進めるためのソフトウェアキーの表示エリア(第3のエリア)内に位置するか否かを判断する。ただし、エリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最後に検知された接触位置(ストロークの終点)が第3のエリア内に位置するか否かを判断してもよい。
本実施の形態に係るエリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最初に検知された接触位置(ストロークの起点)がテキストを5ページ戻すためのソフトウェアキーの表示エリア(第4のエリア)内に位置するか否かを判断する。ただし、エリア判断部1107は、第2の表示パネル240を介して最後に検知された接触位置(ストロークの終点)が第4のエリア内に位置するか否かを判断してもよい。
受付部1101Cは、方向判断部1104からの判断結果とエリア判断部1107からの判断結果とに基づいて、ユーザからの操作命令を判断する命令判断部1105Cを含む。
テキストが縦書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図29(B)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第1のエリア内であると判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第1あるいは第2のエリア内であると判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
テキストが縦書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図29(D)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第3のエリア内であると判断した場合に、第3の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第3あるいは第4のエリア内であると判断した場合に、第3の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
テキストが縦書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図30(B)に示すように、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第2のエリア内であると判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第1あるいは第2のエリア内であると判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
テキストが縦書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図30(D)に示すように、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第4のエリア内であると判断した場合に、第4の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第3あるいは第4のエリア内であると判断した場合に、第4の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
一方、テキストが横書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図31(B)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第2のエリア内であると判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第1あるいは第2のエリア内であると判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
テキストが横書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図31(D)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第4のエリア内であると判断した場合に、第3の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第3あるいは第4のエリア内であると判断した場合に、第3の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
テキストが横書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図32(B)に示すように、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第1のエリア内であると判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第1あるいは第2のエリア内であると判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
テキストが横書き表示されている場合、命令判断部1105Cは、図32(D)に示すように、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第3のエリア内であると判断した場合に、第4の操作命令を受け付けたと判断する。ただし、ここでは、命令判断部1105Cは、テキストの表示方向にかかわらず、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつタッチ操作のストロークの起点が第3あるいは第4のエリア内であると判断した場合に、第4の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bが表示すべきテキストの箇所を指定する。すなわち、ページ制御部1102Cは、テキストが縦書きで表示されている場合、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Cは、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの次のページを表示する旨の第1の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Cは、テキストが縦書きで表示されている場合、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Cは、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの前のページを表示する旨の第2の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Cは、テキストが縦書きで表示されている場合、第3の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Cは、第3の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの5ページ先を表示する旨の第3の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Cは、テキストが縦書きで表示されている場合、第4の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Cは、第4の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの5ページ前を表示する旨の第4の指令を与えてもよい。
一方、ページ制御部1102Cは、テキストが横書きで表示されている場合、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Cは、第1の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの前のページを表示する旨の第2の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Cは、テキストが横書きで表示されている場合、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Cは、第2の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの次のページを表示する旨の第1の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Cは、テキストが横書きで表示されている場合、第3の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを前に戻す。たとえば、ページ制御部1102Cは、第3の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの5ページ前を表示する旨の第4の指令を与えてもよい。
ページ制御部1102Cは、テキストが横書きで表示されている場合、第4の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページを先に進める。たとえば、ページ制御部1102Cは、第4の操作命令を受け付けて、第1の表示制御部1103Bが表示すべきページや行などを示す情報を第1の表示制御部1103Bに受け渡す。あるいは、ページ制御部1102Cは、第1の表示制御部1103Bに現在表示中のページの5ページ先を表示する旨の第3の指令を与えてもよい。
第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Cからのページ指定を受け付けて、テキストデータ171Aに基づいて、第1の表示パネル140を介してテキストを表示する。すなわち、第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Cから第1の指令を受け付けて、図29(C)および図32(C)に示すように、テキストの4ページ目を表示する。第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Cからの第2の指令を受け付けて、図30(C)および図31(C)に示すように、テキストの2ページ目を表示する。
第1の表示制御部1103Bは、ページ制御部1102Cから第3の指令を受け付けて、図29(E)および図32(E)に示すように、テキストの8ページ目を表示する。第1の表示制御部1103Bは、図30(E)および図31(E)に示すように、ページ制御部1102Cからの第4の指令を受け付けて、テキストの最初のページを表示する。
なお、本実施の形態においては、受付部1101Bとページ制御部1102Cと第1の表示制御部1103Bと第2の表示制御部1110とを異なる機能ブロックとして説明した。しかしながら、それらの2つ以上を1つの機能ブロックにまとめてもよいし、それらの1つを2つ以上の機能ブロックに分割してもよい。
たとえば、受付部1101Cと第2の表示制御部1110とがCPU210が実現する1つのモジュールとして構成され、ページ制御部1102Cと第1の表示制御部1103BとがCPU110が実現する1つのモジュールとして構成されてもよい。この場合には、CPU210からCPU110へと、第1〜第4の操作命令が受け渡される。
<縦処理>
次に、図3、図29、図30、図33、図34などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Yにおける縦処理(ステップS200)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが縦書きで表示されている場合についての処理について説明する。図34は、本実施の形態に係る電子機器100Yにおける縦処理(ステップS200)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101Cとして機能するCPU110(CPU210)は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS232)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS232にてYESである場合)、タッチ操作の起点が第1のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS234)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第1のエリア内に位置する場合(ステップS234にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。図29(C)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページ(4ページ目)を表示する(ステップS236)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第1のエリア内に位置しない場合(ステップS234にてNOである場合)、タッチ操作の起点が第3のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS238)。CPU110は、タッチ操作の起点が第3のエリア内に位置する場合(ステップS238においてYESである場合)、現在表示されているページを5ページ進めるための指示を生成する。図29(E)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの5ページ先(8ページ目)を表示する(ステップS240)。
CPU110は、タッチ操作の起点が第3のエリア内に位置しない場合(ステップS238においてNOである場合)、表示処理へと戻る。
一方、CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けない場合(ステップS232においてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS242)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS242にてYESである場合)、タッチ操作の起点が第2のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS244)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第2のエリア内に位置する場合(ステップS244にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻すための指示を生成する。図30(C)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページ(2ページ目)を表示する(ステップS246)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第2のエリア内に位置しない場合(ステップS244にてNOである場合)、タッチ操作の起点が第4のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS248)。CPU110は、タッチ操作の起点が第4のエリア内に位置する場合(ステップS248においてYESである場合)、現在表示されているページを5ページ戻すための指示を生成する。図30(E)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの5ページ前(ここでは最初のページ)を表示する(ステップS250)。
CPU110は、左方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS242においてNOである場合)、タッチ操作の起点が第4のエリア内に位置しない場合(ステップS248においてNOである場合)、新たなページを表示した場合(ステップS236、ステップS240、ステップS246、ステップS250)、縦処理(ステップS200)を終了する。
<横処理>
次に、図3、図31、図32、図33、図35などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Yにおける横処理(ステップS300)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが横書きで表示されている場合についての処理について説明する。図35は、本実施の形態に係る電子機器100Yにおける横処理(ステップS300)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101Cとして機能するCPU110(CPU210)は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS332)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS332にてYESである場合)、タッチ操作の起点が第2のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS334)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第2のエリア内に位置する場合(ステップS334にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻るための指示を生成する。図31(C)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページ(2ページ目)を表示する(ステップS336)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第2のエリア内に位置しない場合(ステップS334にてNOである場合)、タッチ操作の起点が第4のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS338)。CPU110は、タッチ操作の起点が第4のエリア内に位置する場合(ステップS338においてYESである場合)、現在表示されているページを5ページ戻るための指示を生成する。図31(E)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの5ページ前(ここでは最初のページ)を表示する(ステップS340)。
CPU110は、タッチ操作の起点が第4のエリア内に位置しない場合(ステップS338においてNOである場合)、表示処理へと戻る。
一方、CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けない場合(ステップS332においてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS342)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS342にてYESである場合)、タッチ操作の起点が第1のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS344)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第1のエリア内に位置する場合(ステップS344にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。図32(C)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページ(4ページ目)を表示する(ステップS346)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、タッチ操作の起点が第1のエリア内に位置しない場合(ステップS344にてNOである場合)、タッチ操作の起点が第3のエリア内に位置するか否かを判断する(ステップS348)。CPU110は、タッチ操作の起点が第3のエリア内に位置する場合(ステップS348においてYESである場合)、現在表示されているページを5ページ進めるための指示を生成する。図32(E)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの5ページ先(8ページ)を表示する(ステップS350)。
CPU110は、左方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS342においてNOである場合)、タッチ操作の起点が第3のエリア内に位置しない場合(ステップS348においてNOである場合)、新たなページを表示した場合(ステップS336、ステップS340、ステップS346、ステップS350)、横処理(ステップS300)を終了する。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4について説明する。上述の実施の形態2に係る電子機器100Xは、テキストの表示方向と、タッチ操作のストロークの長さとに応じて、ページの切り替え処理が異なるものであった。一方、本実施の形態に係る電子機器100Zは、テキストの表示方向と、タッチ操作した指の本数とに応じて、ページの切り替え処理が異なるものである。以下では、電子機器100Zが、全ての文字を同じフォントにて表示する場合について説明する。
<電子機器100Zの動作概要>
以下では、本実施の形態に係る電子機器100Zの動作概要について説明する。図36は、本実施の形態に係る電子機器100Zの外観を示すイメージ図である。より詳細には、図36(A)は第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)がテキストの3ページ目を縦書きで表示した状態の電子機器100Zのイメージ図である。図36(B)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に1本指によるタッチ操作が入力されたときの電子機器100Zのイメージ図である。図36(C)はテキストを1ページ進めた状態の電子機器100Zのイメージ図である。図36(D)は第2の表示パネル240(タッチパネル)に2本指によるタッチ操作が入力されたときの電子機器100Zのイメージ図である。図36(E)はテキストを5ページ進めた状態の電子機器100Zのイメージ図である。
ここでは、図36(A)〜図36(E)を参照して、電子機器100Zが、テキストを縦書きで表示する場合について説明する。
図36(A)を参照して、電子機器100Zは、第1の表示パネル140にテキストの3ページ目を縦書きで表示させる。より詳細には、電子機器100Zは、ユーザからの操作を受け付けて、ユーザが所望するページを第1の表示パネル140に表示させる。電子機器100Zは、第2の表示パネル240を介して、ユーザからのページ切り替え命令を受け付ける。
図36(B)を参照して、電子機器100Zは、第2の表示パネル240を介して、ユーザから1本の指によるタッチ操作(シングルストローク)を受け付ける。すなわち、ユーザが、人差し指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、当該人差し指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Zは、第2の表示パネル240と指900との接触位置を検知することによって、右方向の1本の指によるタッチ操作を受け付ける。
図36(C)を参照して、電子機器100Zは、第1の表示パネル140にテキストの4ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Zは、テキストを縦書きで表示している際には、右方向への1本の指によるタッチ操作に応じて、表示しているテキストを1ページ先に進める。
図36(D)を参照して、電子機器100Zは、第2の表示パネル240を介して、ユーザから右方向の2本の指によるタッチ操作(ダブルストローク)を受け付ける。すなわち、ユーザが、人差し指および中指900などを第2の表示パネル240に接触させた状態で、人差し指および中指900を右方向にスライドさせる。より詳細には、電子機器100Zは、第2の表示パネル240と人差し指および中指900の接触位置を検知することによって、右方向の2本の指によるタッチ操作を受け付ける。
図36(E)を参照して、電子機器100Zは、第1の表示パネル140にテキストの8ページ目を表示させる。すなわち、電子機器100Zは、テキストを縦書きで表示している際には、右方向への2本の指によるタッチ操作に応じて、表示しているテキストを5ページ先に進める。
なお、電子機器100Zが左方向のタッチ操作を受け付けた場合については、実施の形態1の図1と同様に、電子機器100Zは右方向のタッチ操作を受け付けた場合の逆の処理を行う。そのため、電子機器100Zが左方向のタッチ操作を受け付けた場合の動作概要の説明はここでは繰り返さない。
また、電子機器100Zがテキストを横書きで表示する場合については、実施の形態1の図1および図2と同様に、電子機器100Zがテキストを縦書きで表示する場合の逆の処理を行う。そのため、電子機器100Zがテキストを横書きで表示する場合の動作概要の説明はここでは繰り返さない。
すなわち、本実施の形態に係る電子機器100Zも、テキストが縦書きで表示されている場合と、テキストが横書きで表示されている場合とにおいて、入力操作に応じて電子機器100Zが実行する処理が異なる。そして、本実施の形態に係る電子機器100Zは、タッチ操作を行う指の本数に応じて、ページを進める(戻す)量を変更する。以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
なお、本実施の形態に係るテキスト表示装置の一例である電子機器100Zの全体構成、ハードウェア構成などは、実施の形態1に係る電子機器100のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<本実施の形態に係る電子機器100Zの機能構成>
以下では、図3、図36、図37などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Zの機能構成について説明する。なお、図37は、本実施の形態に係る電子機器100Zの機能構成を示すブロック図である。以下では、実施の形態1に係る電子機器100あるいは実施の形態2に係る電子機器100Xあるいは実施の形態3に係る電子機器100Yと同様の機能を有するブロックについては説明を繰り返さない。
本実施の形態に係る電子機器100Zは、受付部1101Dと、ページ制御部1102Cと、第1の表示制御部1103Bと、第2の表示制御部1110とを含む。また、電子機器100Zは、図3にも示したように、RAM171と、第1の表示パネル140(あるいは表示装置102A)と、複数の光センサ回路244および複数の画素回路241とを含む第2の表示パネル240とを含む。
受付部1101Dと、ページ制御部1102Cと、第1の表示制御部1103Bと、第2の表示制御部1110とは、CPU110などによって実現される機能である。より詳細には、CPU110が有する各機能は、CPU110がRAM171などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって実現される機能である。
あるいは、第2の表示制御部1110、受付部1101D、ページ制御部1102C、第1の表示制御部1103Bのいずれかが、CPU210などによって実現されてもよい。より詳細には、CPU210がRAM271などに記憶される制御プログラムを実行して、図3に示される各ハードウェアを制御することによって、受付部1101D、ページ制御部1102C、第1の表示制御部1103B、第2の表示制御部1110のいずれかを実現してもよい。
本実施の形態に係る第1の表示制御部1103Bは、表示されている文字を全て同じフォントで表示するものとする。
受付部1101Dは、操作キー177からの電気信号、あるいは複数の光センサ回路244から画像処理エンジン280を介して入力される電気信号に基づいて、第2の表示パネル240に入力された操作命令や移動命令などを受け付ける。より詳細には、受付部1101Dは、センシング時間毎に第2の表示パネル240の画像処理エンジン280から出力される画像データを取得して、当該画像データに基づいて操作命令や移動命令などを生成する。
受付部1101Dは、第2の表示パネル240を介して検出される指900と第2の表示パネル240との接触位置の各々の移動方向を判断する方向判断部1104Dを含む。ただし、方向判断部1104Dは、接触位置の中心座標の移動方向を判断してもよい。方向判断部1104Dは、接触位置の各々あるいは接触位置の中心座標が右方向へ移動したか否かを判断する。また、方向判断部1104Dは、接触位置の各々あるいは接触位置の中心座標が左方向へ移動したか否かを判断する。
受付部1101Dは、接触位置(接触箇所)の個数を判断する個数判断部1108を含む。より詳細には、個数判断部1108は、第2の表示パネル240から順次受け付ける画像データに基づいて、接触箇所の個数を検知する。個数判断部1108は、後述する命令判断部1105Dに、接触箇所が単数であるか複数であるか示す情報を受け渡してもよいし、接触箇所の個数を示す情報を受け渡してもよい。
受付部1101Dは、方向判断部1104Dからの判断結果と個数判断部1108からの判断結果とに基づいて、ユーザからの操作命令を判断する命令判断部1105Dを含む。命令判断部1105Dは、図36(B)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつ接触位置が1つであると判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105Dは、図36(D)に示すように、接触位置が右方向へ移動したと判断した場合、かつ接触位置が複数であると判断した場合に、第3の操作命令を受け付けたと判断する。
一方、命令判断部1105Dは、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつ接触位置が単数であると判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105Dは、接触位置が左方向へ移動したと判断した場合、かつ接触位置が複数であると判断した場合に、第4の操作命令を受け付けたと判断する。
<縦処理>
次に、図3、図36、図37、図38などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Zにおける縦処理(ステップS200)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが縦書きで表示されている場合についての処理について説明する。図38は、本実施の形態に係る電子機器100Zにおける縦処理(ステップS200)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101Dとして機能するCPU110(CPU210)は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS262)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS262にてYESである場合)、接触箇所が1つであるか否かを判断する(ステップS264)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が1つである場合、すなわちタッチ操作が1本の指で行われた場合(ステップS264にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。図36(C)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS266)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が複数である場合、すなわちタッチ操作が複数本の指で行われた場合(ステップS264にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ進めるための指示を生成する。図36(E)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ進めたテキストを表示する(ステップS268)。
一方、受付部1101Dとして機能するCPU110は、右方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS262にてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS270)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS270にてYESである場合)、接触箇所が1つであるか否かを判断する(ステップS272)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が1つである場合、すなわちタッチ操作が1本の指で行われた場合(ステップS272にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS274)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が複数である場合、すなわちタッチ操作が複数本の指で行われた場合(ステップS272にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ戻したテキストを表示する(ステップS276)。
CPU110は、左方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS270においてNOである場合)、新たなページを表示した場合(ステップS266、ステップS268、ステップS274、ステップS276)、縦処理(ステップS200)を終了する。
<横処理>
次に、図3、図36、図37、図39を参照して、本実施の形態に係る電子機器100Zにおける横処理(ステップS300)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが横書きで表示されている場合についての処理について説明する。図39は、本実施の形態に係る電子機器100Zにおける横処理(ステップS300)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部1101Dとして機能するCPU110(CPU210)は、第2の表示パネル240を介して、右方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS362)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が右方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS362にてYESである場合)、接触箇所が1つであるか否かを判断する(ステップS364)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が1つである場合、すなわちタッチ操作が1本の指で行われた場合(ステップS364にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS366)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が複数である場合、すなわちタッチ操作が複数本の指で行われた場合(ステップS364にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ戻したテキストを表示する(ステップS368)。
一方、受付部1101Dとして機能するCPU110は、右方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS362にてNOである場合)、第2の表示パネル240を介して、左方向へのタッチ操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS370)。すなわち、CPU110は、第2の表示パネル240の接触箇所が左方向に移動したか否かを判断する。CPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS370にてYESである場合)、接触箇所が1つであるか否かを判断する(ステップS372)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が1つである場合、すなわちタッチ操作が1本の指で行われた場合(ステップS372にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS374)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触箇所が複数である場合、すなわちタッチ操作が複数本の指で行われた場合(ステップS372にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ進めるための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ進めたテキストを表示する(ステップS376)。
CPU110は、左方向のタッチ操作を受け付けない場合(ステップS370においてNOである場合)、新たなページを表示した場合(ステップS366、ステップS368、ステップS374、ステップS376)、縦処理(ステップS300)を終了する。
<変形例>
本実施の形態に係る電子機器100Zは、テキストの表示方向と、タッチ操作した指の本数とに応じて、ページの切り替え処理が異なるものである。特に、上記の電子機器100Zは、接触箇所の個数に基づいて、タッチした指の本数を認識するものである。しかしながら、電子機器100Zは、接触領域の面積に基づいて上記の指の本数を認識してもよい。また、電子機器100Zは、指の本数を介さずに、接触領域の面積に基づいてページを進める(戻す)量を変更してもよい。また、電子機器100Zは、第2の表示パネル240に接触した指の種類(親指であるか否か)に基づいて、ページを進める(戻す)量を変更してもよい。
以下では、図3、図36、図40などを参照して、本実施の形態に係る電子機器100Zの1つの変形例の機能構成について説明する。より詳細には、変形例に係る電子機器100Zは、接触領域の面積に応じて、ページを進める(戻す)量を変更するものである。なお、図40は、本実施の形態に係る電子機器100Zの変形例の機能構成を示すブロック図である。以下では、実施の形態4に係る電子機器100Zと同様の機能を有するブロックについては説明を繰り返さない。
本変形例に係る受付部1101Eは、上記の受付部1101Dと比較して、方向判断部1104Eと形状判断部1109と命令判断部1105Eの構成が異なるものである。
すなわち、受付部1101Eは、第2の表示パネル240を介して検出される指900と第2の表示パネル240との接触領域の移動方向を判断する方向判断部1104Eを含む。ただし、方向判断部1104Eは、接触領域が複数ある場合には、当該接触領域の重心座標の移動方向を判断してもよい。方向判断部1104Eは、接触領域あるいは接触領域の重心座標が右方向へ移動したか否かを判断する。また、方向判断部1104Dは、接触領域あるいは接触領域の重心座標が左方向へ移動したか否かを判断する。
受付部1101Eは、接触領域の形状を判断する形状判断部1109を含む。より詳細には、形状判断部1109は、第2の表示パネル240から順次受け付ける画像データに基づいて、接触領域の形状が所定の条件を満たすか否かを判断する。たとえば、形状判断部1109は、接触領域の面積が所定の値未満であるか否かを判断する。あるいは、形状判断部1109は、接触領域の面積が所定の値以上であるか否かを判断する。
あるいは、形状判断部1109は、接触領域の形状が親指(あるいはその他の指)の形状と実質的に一致するか否かを判断する。すなわち、形状判断部1109は、あらかじめRAM171が記憶している親指(あるいはその他の指)の形状を示す画像データと、第2の表示パネル240から入力される画像データとに基づいて、パターンマッチングを行うことによって第2の表示パネル240にタッチした指の種類を判断してもよい。
受付部1101Eは、方向判断部1104Eからの判断結果と形状判断部1109からの判断結果とに基づいて、ユーザからの操作命令を判断する命令判断部1105Eを含む。命令判断部1105Eは、図36(B)に示すように、接触領域が右方向へ移動したと判断した場合、かつ接触領域の面積が所定値未満であると判断した場合に、第1の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105Eは、図36(D)に示すように、接触領域が右方向へ移動したと判断した場合、かつ接触領域の面積が所定値以上であると判断した場合に、第3の操作命令を受け付けたと判断する。
一方、命令判断部1105Eは、接触領域が左方向へ移動したと判断した場合、かつ接触領域の面積が所定値未満であると判断した場合に、第2の操作命令を受け付けたと判断する。命令判断部1105Eは、接触領域が左方向へ移動したと判断した場合、かつ接触領域の面積が所定値以上であると判断した場合に、第4の操作命令を受け付けたと判断する。
ただし、命令判断部1105Eは、接触領域の面積が所定値以上である場合に、第1あるいは第2の操作命令を受け付けたと判断してもよい。命令判断部1105Eは、接触領域の形状に基づいて親指(あるいはその他の指)を介して操作を受け付けた際に、第1あるいは第2の操作命令を受け付けたと判断してもよい。
<縦処理>
次に、図3、図36、図40、図41などを参照して、本変形例に係る電子機器100Zにおける縦処理(ステップS200)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが縦書きで表示されている場合についての処理について説明する。また、図38と同様のステップについては説明を繰り返さない。図41は、本変形例に係る電子機器100Zにおける縦処理(ステップS200)の処理手順を示すフローチャートである。
受付部1101Eとして機能するCPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS262にてYESである場合)、接触領域の形状が所定の条件を見たすか否かを判断する(ステップS282)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たす場合(ステップS282にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。図36(C)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS266)。
CPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たさない場合(ステップS282にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ進めるための指示を生成する。図36(E)に示すように、第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ進めたテキストを表示する(ステップS268)。
受付部1101Dとして機能するCPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS270にてYESである場合)、接触領域の形状が所定の条件を満たすか否かを判断する(ステップS284)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たす場合(ステップS284にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS274)。
CPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たさない場合(ステップS284にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ戻したテキストを表示する(ステップS276)。
<横処理>
次に、図3、図36、図40、図42を参照して、本変形例に係る電子機器100Zにおける横処理(ステップS300)について説明する。なお、表示処理については、実施の形態1に係る図21と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ここでは、テキストが横書きで表示されている場合についての処理について説明する。また、図38と同様のステップについては説明を繰り返さない。図42は、本変形例に係る電子機器100Zにおける横処理(ステップS300)の処理手順を示すフローチャートである。
受付部1101Eとして機能するCPU110は、右方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS362にてYESである場合)、接触領域の形状が所定の条件を見たすか否かを判断する(ステップS382)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たす場合(ステップS382にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの前のページを表示する(ステップS366)。
CPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たさない場合(ステップS382にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ戻すための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ戻したテキストを表示する(ステップS368)。
受付部1101Dとして機能するCPU110は、左方向へのタッチ操作を受け付けた場合(ステップS370にてYESである場合)、接触領域の形状が所定の条件を満たすか否かを判断する(ステップS384)。
ページ制御部1102Cとして機能するCPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たす場合(ステップS384にてYESである場合)、現在表示されているページを1ページ進めるための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、テキストの次のページを表示する(ステップS374)。
CPU110は、接触領域の形状が所定の条件を満たさない場合(ステップS384にてNOである場合)、現在表示されているページを5ページ進めるための指示を生成する。第1の表示制御部1103Bとして機能するCPU110は、第1の表示パネル140を介して、5ページ進めたテキストを表示する(ステップS376)。
<その他の実施の形態>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,100X,100Y,100Z 電子機器、101 本体装置、102,102A,103 表示装置、110 CPU、1101,1101B,1101C,1101D,1101E 受付部、1102,1102B,1102C ページ制御部、1103,1103B 第1の表示制御部、1104,1104D,1104E 方向判断部、1105,1105B,1105C,1105D,1105E 命令判断部、1106 距離判断部、1107 エリア判断部、1108 個数判断部、1109 形状判断部、1110,1110C 第2の表示制御部、130 ドライバ、131 走査信号線駆動回路、132 データ信号線駆動回路、133 光センサ駆動回路、134 スイッチ、135 アンプ、140 第1の光センサ内蔵液晶パネル(第1の表示パネル)、141,241 画素回路、141b,141g,141r サブピクセル回路、143 電極対、143a 画素電極、143b 対向電極、144,244 光センサ回路、145,145b,145g,145r フォトダイオード、146 コンデンサ、151A アクティブマトリクス基板、151B 対向基板、152 液晶層、153b,153g,153r カラーフィルタ、157 データ信号線、161 偏光フィルタ、162 ガラス基板、163 遮光膜、164 配向膜、171 RAM、173 メモリカードリーダライタ、174 通信装置、175 マイク、176 スピーカ、177 操作キー、179 バックライト、180 画像処理エンジン、181 ドライバ制御部、182 タイマ、183 信号処理部、240 第2の光センサ内蔵液晶パネル(第2の表示パネル)、1001 第1のユニット、1002 第2のユニット、1731 メモリカード、DB1,DB2 データバス。

Claims (14)

  1. ディスプレイと、
    タッチパネルと、
    前記タッチパネルを介して第1および第2の操作命令のいずれかを受け付ける受付手段と、
    前記ディスプレイに、テキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させる第1の表示制御手段と、
    前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第1の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを先に進め、前記受付手段が前記第2の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前に戻すページ制御手段とを備え、
    前記ページ制御手段は、前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第1の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前に戻し、前記受付手段が前記第2の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを先に進める、テキスト表示装置。
  2. 前記受付手段は、前記タッチパネルを介して第3および第4の操作命令のいずれかを受け付け、
    前記ページ制御手段は、
    前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第1の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを第1の量だけ先に進め、前記受付手段が前記第2の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第1の量だけ前に戻し、前記受付手段が前記第3の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを第2の量だけ先に進め、前記受付手段が前記第4の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第2の量だけ前に戻し、
    前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第1の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第1の量だけ前に戻し、前記受付手段が前記第2の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第1の量だけ先に進め、前記受付手段が前記第3の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第2の量だけ前に戻し、前記受付手段が前記第4の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第2の量だけ先に進める、請求項1に記載のテキスト表示装置。
  3. 前記第1の表示制御手段は、前記表示対象エリア中の第1のエリア内の文字を第1のスタイルで表示するとともに、前記表示対象エリア中の前記第1のエリアを除く第2のエリア内の文字を第2のスタイルで表示し、
    前記第1の量は、前記表示対象エリアの大きさに対応し、
    前記第2の量は、前記第1のエリアの大きさに対応する、請求項2に記載のテキスト表示装置。
  4. 前記ページ制御手段は、
    前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第1の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを第1の量だけ先に進め、前記受付手段が前記第2の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第1の量だけ前に戻し、
    前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第1の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第1の量だけ前に戻し、前記受付手段が前記第2の操作命令を受け付けたときに前記表示対象エリアを前記第1の量だけ先に進め、
    前記受付手段は、前記タッチパネルを介して第3および第4の操作命令のいずれかを受け付け、
    前記表示制御手段は、
    前記表示対象エリア中の第1のエリア内の文字を第1のスタイルで表示するとともに、前記表示対象エリア中の前記第1のエリアを除く第2のエリア内の文字を第2のスタイルで表示し、
    前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第3の操作命令を受け付けたときに前記第1のエリアを第2の量だけ先に進め、前記受付手段が前記第4の操作命令を受け付けたときに前記第1のエリアを前記第2の量だけ前に戻し、
    前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記受付手段が前記第3の操作命令を受け付けたときに前記第1のエリアを前記第2の量だけ前に戻し、前記受付手段が前記第4の操作命令を受け付けたときに前記第1のエリアを前記第2の量だけ先に進め、
    前記第1の量は、前記表示対象エリアの大きさに対応し、
    前記第2の量は、前記第1のエリアの大きさに対応する、請求項1に記載のテキスト表示装置。
  5. 前記受付手段は、
    前記タッチパネルを介して、接触箇所が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、
    前記タッチパネルを介して、前記接触箇所が所定の距離以上移動したか否かを判断する距離判断手段と、
    前記接触箇所が所定の距離以上第1の方向へ移動したときに前記第1の操作命令を受け付けたと判断し、前記接触箇所が所定の距離以上第2の方向へ移動したときに前記第2の操作命令を受け付けたと判断し、前記接触箇所が所定の距離未満前記第1の方向へ移動したときに前記第3の操作命令を受け付けたと判断し、前記接触箇所が所定の距離未満前記第2の方向へ移動したときに前記第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む、請求項2から4のいずれかに記載のテキスト表示装置。
  6. 前記受付手段は、
    前記タッチパネルを介して、接触箇所が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、
    前記タッチパネルを介して、前記接触箇所が所定のエリア内を通ったか否かを判断するエリア判断手段と、
    前記接触箇所が第1の所定のエリアを通って第1の方向へ移動したときに前記第1の操作命令を受け付けたと判断し、前記接触箇所が第2の所定のエリアを通って第2の方向へ移動したときに前記第2の操作命令を受け付けたと判断し、前記接触箇所が第3の所定のエリアを通って前記第1の方向へ移動したときに前記第3の操作命令を受け付けたと判断し、前記接触箇所が第4の所定のエリアを通って前記第2の方向へ移動したときに前記第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む、請求項2から4のいずれかに記載のテキスト表示装置。
  7. 前記タッチパネルは、複数の接触箇所を検知可能であって、
    前記受付手段は、
    前記タッチパネルを介して、前記複数の接触箇所を検知したか否かを判断する個数判断手段と、
    前記タッチパネルを介して、少なくとも1つの前記接触箇所の各々が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、
    前記複数の接触箇所が第1の方向へ移動したときに前記第1の操作命令を受け付けたと判断し、前記複数の接触箇所が第2の方向へ移動したときに前記第2の操作命令を受け付けたと判断し、1つの前記接触箇所が前記第1の方向へ移動したときに前記第3の操作命令を受け付けたと判断し、1つの前記接触箇所が前記第2の方向へ移動したときに前記第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む、請求項2から4のいずれかに記載のテキスト表示装置。
  8. 前記タッチパネルは、接触領域を検知可能であって、
    前記受付手段は、
    前記タッチパネルを介して、前記接触領域の形状が所定の条件を満たすか否かを判断する形状判断手段と、
    前記タッチパネルを介して、前記接触領域が所定の方向へ移動したか否かを判断する方向判断手段と、
    前記所定の条件を満たす前記接触領域が第1の方向に移動したときに前記第1の操作命令を受け付けたと判断し、前記所定の条件を満たす前記接触領域が第2の方向に移動したときに前記第2の操作命令を受け付けたと判断し、前記所定の条件を満たさない前記接触領域が前記第1の方向に移動したときに前記第3の操作命令を受け付けたと判断し、前記所定の条件を満たさない前記接触領域が前記第2の方向に移動したときに前記第4の操作命令を受け付けたと判断する命令判断手段とを含む、請求項2から4のいずれかに記載のテキスト表示装置。
  9. 前記形状判断手段は、
    前記接触領域の面積が所定の値以上であるか否かを判断し、
    前記接触領域の面積が前記所定の値以上である場合、当該接触領域の形状が前記所定の条件を満たすと判断し、
    前記接触領域の面積が前記所定の値未満である場合、当該接触領域の形状が前記所定の条件を満たさないと判断する、請求項8に記載のテキスト表示装置。
  10. 前記タッチパネルは、
    入射光に応じて第1の信号を生成する複数の光センサ回路と、
    第2の信号に応じて光を発する複数の画素回路とを含み、
    前記受付手段は、前記複数の光センサ回路からの前記第1の信号に基づいて前記操作命令を受け付け、
    前記複数の画素回路に前記第2の信号を出力することによって、前記タッチパネルに書籍の画像を表示させる第2の表示制御手段をさらに備える、請求項1から9のいずれかに記載のテキスト表示装置。
  11. テキストデータと縦書きあるいは横書きを示す情報とを対応付けて格納する記憶部をさらに備え、
    前記第1の表示制御手段は、前記テキストデータと当該テキストデータに対応する前記情報とに基づいて、前記ディスプレイに前記テキストのうちの前記表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させる、請求項1から10のいずれかに記載のテキスト表示装置。
  12. 前記受付手段は、
    縦書き表示を行なうための第1の命令および横書き表示を行なうため第2の命令を受け付け、
    前記第1および第2の命令に基づいて前記情報を更新する、請求項11に記載のテキスト表示装置。
  13. ディスプレイとタッチパネルと演算処理部とを備えるコンピュータにおけるテキスト表示方法であって、
    前記演算処理部が、前記ディスプレイに、テキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させるステップと、
    前記演算処理部が、前記タッチパネルを介して第1および第2の操作命令のいずれかを受け付けるステップと、
    前記演算処理部が、前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記第1の操作命令に応じて前記表示対象エリアを先に進めるステップと、
    前記演算処理部が、前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記第2の操作命令に応じて前記表示対象エリアを前に戻すステップと、
    前記演算処理部が、前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記第1の操作命令に応じて前記表示対象エリアを前に戻すステップと、
    前記演算処理部が、前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記第2の操作命令に応じて前記表示対象エリアを先に進めるステップとを備える、テキスト表示方法。
  14. ディスプレイとタッチパネルと演算処理部とを備えるコンピュータにテキストを表示させるためのテキスト表示プログラムであって、
    前記演算処理部に、
    前記ディスプレイに、テキストのうちの表示対象エリアを縦書きあるいは横書きにて表示させるステップと、
    前記タッチパネルを介して第1および第2の操作命令のいずれかを受け付けるステップと、
    前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記第1の操作命令に応じて前記表示対象エリアを先に進めるステップと、
    前記テキストが縦書きで表示されている場合において、前記第2の操作命令に応じて前記表示対象エリアを前に戻すステップと、
    前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記第1の操作命令に応じて前記表示対象エリアを前に戻すステップと、
    前記テキストが横書きで表示されている場合において、前記第2の操作命令に応じて前記表示対象エリアを先に進めるステップとを実行させる、テキスト表示プログラム。
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