JP2010134625A - 電子機器、表示制御方法、およびプログラム - Google Patents

電子機器、表示制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入力領域を示した画像を移動させるための操作入力を受付けたとき、当該操作入力に応じた位置に当該画像を表示するとともに、当該位置とは異なる位置に他の入力領域を示した画像を表示する。
【解決手段】電子機器100は、液晶パネル240の表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力領域を示す第1画像を表示させる表示制御部11と、第1画像が選択されたことを検知する第1検知部13と、選択された第1画像を移動させるための操作入力を受け付けたことを検知する第2検知部14とを備える。操作入力を受け付けたことが検知された場合、表示制御部11は、第1画像の表示位置を、選択された際に表示されていた位置から、操作入力に応じた位置に切換える。さらに、表示制御部11は、表示領域のうち、操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力領域を示す第2画像を表示させる。
【選択図】図14

Description

本発明は、タッチパネルを備えた電子機器、電子機器における表示制御方法、および表示制御方法を電子機器に実行させるためのプログラムに関する。
従来、キーボード操作とポインティングデバイス操作との操作移行時に、ユーザの腕の動きを少なくすることが可能な入力装置が知られている。
このような入力装置の1つとして、特許文献1には、キーボードの表示パターンデータとポインティングデバイスの表示パターンデータとを入力装置の表示パターンとして格納する記憶手段を備える入力装置が開示されている。当該入力装置は、記憶手段から選択されて読出される表示パターンデータに従って入力装置のパターン表示を行なう液晶表示装置と、表示されるパターンを表面から目視可能に重ねて配置されたタッチセンサパネルとを備える。さらに、入力装置は、タッチセンサパネルに対して指示された位置情報からその位置に対応する液晶表示装置上の領域が表象する情報を取得し、当該取得した情報を所定のコードデータとして出力する。当該構成により、入力装置は、単一の機器でキーボードによる操作とポインティングデバイスによる操作とを切換え可能としている。
また、特許文献2には、仮想キー入力方式と手書き文字認識方式とを切換えることができる情報入力装置が開示されている。当該情報入力装置は、初期状態においては、仮想キー入力方式を選択する。情報入力装置は、スイッチがオフであれば、仮想キー入力方式を維持する。一方、情報入力装置は、スイッチがオンの場合、仮想キーを消去して手書入力文字認識方式を選択する。
また、特許文献3には、タブレット上で機能切換えシートを交換しながら各種機能を実行するペン入力装置が開示されている。当該ペン入力装置は、機能切換えシートによって、たとえばキーボードとして機能する。
特開平7−5969号公報 特開平6−4211号公報 特開平9−325848号公報
しかしながら、特許文献1の入力装置は、キーボードとポインティングデバイスとを同時に表示することはできない。また、特許文献2の情報入力装置は、仮想キーと手書文字認識領域とを同時に表示することはできない。また、特許文献3のペン入力装置は、シートを交換して各種機能を実行する構成であるため、各機能を実行するための複数の画面を同時に表示できない。
さらに、特許文献1の入力装置は、キーボードの表示位置を変更することはできない。また、特許文献2の情報入力装置は、仮想キーの表示位置を変更することはできない。また、特許文献3には、シートをタブレット上で移動することについては開示されていない。このため、特許文献3のペン入力装置は、機能切換えシートが他の機能切換えシートに交換されてもキー配列を変更するだけであり、キーボード自体の表示位置は変更しない。
本願発明は上記の問題点を鑑みなされたものであって、その目的は、入力を受付ける入力領域を示した画像を移動させるための操作入力を受付けたとき、当該操作入力に応じた位置に当該画像を表示することが可能であるとともに、当該位置とは異なる位置に他の入力を受付ける入力領域を示した画像をさらに表示可能な電子機器、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明のある局面に従うと、電子機器は、第1表示領域を有するタッチパネルと、第1表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させる表示制御手段と、表示されている第1画像が選択されたことを検知する第1検知手段と、選択された第1画像を移動させるための第1操作入力を受付けたことを検知する第2検知手段とを備える。第1操作入力を受付けたことが検知された場合、表示制御手段は、第1画像の表示位置を、選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換え、第1表示領域のうち、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させる。
好ましくは、表示制御手段は、第1画像の移動の方向に基づき、第2画像の表示位置を決定する。
好ましくは、電子機器は、第2画像が表示される位置に応じて、第2画像の表示内容を決定する第1決定手段をさらに備える。表示制御手段は、決定された表示内容の第2画像を当該位置に表示させる。
好ましくは、電子機器は、第2表示領域を有する表示装置と、アプリケーションが実行され、かつ当該アプリケーションに基づく画像が前記第2表示領域に表示されている場合、当該アプリケーションに応じて、第2画像の表示内容を決定する第1決定手段をさらに備える。表示制御手段は、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、決定された表示内容の第2画像を表示させる。
好ましくは、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に第2画像が表示された場合、表示制御手段は、第1操作入力に応じた位置に、第1画像を縮小した縮小画像を表示させる。
好ましくは、電子機器は、第1画像の表示位置を切換える場合に、前記受付けた第1操作入力に基づいて、第1画像の全体が第1表示領域に表示可能であるか否かを判断する判断手段をさらに備える。第1表示領域に表示可能ではないと判断された場合、表示制御手段は、第1画像のうちの第1表示領域に表示可能でない部分を非表示とする。
好ましくは、電子機器は、第1操作入力を受付けたことが検知された場合、第1操作入力に応じた位置に基づき、第2画像を表示する領域のサイズを決定する第2決定手段と、決定されたサイズに基づき、第2画像の表示態様を決定する第3決定手段とをさらに備える。表示制御手段は、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、決定された表示態様にて第2画像を表示させる。
好ましくは、第2検知手段は、さらに、選択された第1画像を当該第1画像の移動の方向とは反対の方向に移動させるための第2操作入力を受付けたことを検知する。第2操作入力が受付けられたことが検知された場合、表示制御手段は、第1画像の表示位置を、第1操作入力に応じた位置から、選択された際に表示されていた位置に切換え、さらに第2画像を非表示にする。
好ましくは、電子機器は、第2表示領域を有する表示装置をさらに備える。第2画像は、第2表示領域に表示されているアプリケーションに基づく画像に関連する画像である。アプリケーションが終了した場合、表示制御手段は、第1画像の表示位置を、第1操作入力に応じた位置から、選択された際に表示されていた位置に切換え、さらに第2画像を非表示にする。
好ましくは、第2画像は、第2表示領域に表示されているアプリケーションに基づく画像に関連する画像である。アプリケーションが終了した場合、表示制御手段は、第1画像の表示位置を、第1操作入力に応じた位置から、選択された際に表示されていた位置に切換え、さらに第2画像を非表示にする。
好ましくは、電子機器は、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に第2画像が表示された場合に、第1入力領域を介した第1入力と第2入力領域を介した第2入力とを受付ける受付手段をさらに備える。
好ましくは、第1画像は、ソフトウェアキーボードのキーボードを示す画像である。
好ましくは、タッチパネルは、多点入力を受付け、第1画像は、第1キー群を示した第1要素画像と第2キー群を示した第2要素画像とを含む。第1検知手段は、第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力と、第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力とを、多点入力として受付けたことを検知し、当該多点入力を受付けたことを検知することにより、第1画像が選択されたことを検知する。第1操作入力が、第1要素画像を移動させるための入力である場合、表示制御手段は、第1要素画像の表示位置を、選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換える。
好ましくは、タッチパネルは、多点入力を受付け、第1画像は、第1キー群を示した第1要素画像と第2キー群を示した第2要素画像とを含む。第1検知手段は、第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力と、第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力とを、多点入力として受付けたことを検知し、当該多点入力を受付けたことを検知することにより、第1画像が選択されたことを検知する。第1操作入力が、第1要素画像および第2要素画像を移動させるための入力である場合、表示制御手段は、第1要素画像の表示位置および第2要素画像の表示位置を、選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換える。
好ましくは、タッチパネルは、表示領域に沿って内蔵された複数の光センサを含む。
本発明の他の局面に従うと、表示制御方法は、タッチパネルを備える電子機器における表示制御方法であって、タッチパネルにおける表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させるステップと、表示されている第1画像が選択されたことを検知するステップと、選択された第1画像を移動させるための操作入力を受付けたことを検知するステップと、操作入力を受付けたことが検知された場合、第1画像の表示位置を、選択された際に表示されていた位置から、操作入力に応じた位置に切換えるとともに、表示領域のうち、操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させるステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、タッチパネルを備える電子機器における表示制御方法を電子機器に実行させるためのプログラムであって、表示制御方法は、タッチパネルにおける表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させるステップと、表示されている第1画像が選択されたことを検知するステップと、選択された第1画像を移動させるための操作入力を受付けたことを検知するステップと、操作入力を受付けたことが検知された場合、第1画像の表示位置を、選択された際に表示されていた位置から、操作入力に応じた位置に切換えるとともに、表示領域のうち、操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させるステップとを備える。
電子機器が、第1入力を受付ける第1入力領域を示した第1画像が表示している場合に、第2入力を受付ける第2入力領域を示した第2画像をさらに表示するとき、電子機器は、第1画像を移動させるための操作入力に応じた位置に第1画像を表示することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本発明に係る電子機器の一実施態様について、図1から図28を参照して説明すると以下のとおりである。
<電子機器の外観>
図1は、本実施の形態に係る電子機器100の外観を示した図である。図1を参照して、電子機器100は、第1の筐体100Aと第2の筐体100Bとを含む。
第1の筐体100Aと第2の筐体100Bとは、ヒンジ100Cにより折畳み可能に接続されている。第1の筐体100Aは、光センサ内蔵液晶パネル140を備える。第2の筐体100Bは、光センサ内蔵液晶パネル240を備える。このように、電子機器100は、光センサ内蔵液晶パネルを2つ備える。
なお、電子機器100は、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型のパーソナルコンピュータ、携帯型電話機、電子辞書などの表示機能を有する携帯型デバイスとして構成される。
<ハードウェア構成について>
次に、図2を参照して、電子機器100の具体的構成の一態様について説明する。図2は、電子機器100のハードウェア構成を表わすブロック図である。電子機器100は、主たる構成要素として、本体装置101と、表示装置102と、表示装置103とを含む。
第1の筐体100Aは、表示装置102を含む。第2の筐体100Bは、本体装置101と表示装置103とを含む。なお、電子機器100は、第2の筐体100Bの代わりに第1の筐体100Aに本体装置101を含んでもよい。
本体装置101は、CPU(Central Processing Unit)110と、RAM(Random Access Memory)171と、ROM(Read-Only Memory)172と、メモリカードリーダライタ173と、通信部174と、マイク175と、スピーカ176と、操作キー177とを含む。各構成要素は、相互にデータバスDB1によって接続されている。メモリカードリーダライタ173には、メモリカード1731が装着される。
CPU110は、プログラムを実行する。操作キー177は、電子機器100の使用者による指示の入力を受ける。RAM171は、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー177を介して入力されたデータを揮発的に格納する。ROM172は、データを不揮発的に格納する。また、ROM172は、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどのデータの書込みおよび消去が可能なROMである。通信部174は、図示しない他の電子機器との間で無線通信を行なう。なお、図2には図示していないが、電子機器100が、他の電子機器に有線により接続するためのインターフェイス(IF)を備える構成としてもよい。
表示装置102は、ドライバ130と、光センサ内蔵液晶パネル140(以下、液晶パネル140と称する)と、内部IF178と、バックライト179と、画像処理エンジン180とを含む。
ドライバ130は、液晶パネル140およびバックライト179を駆動するための駆動回路である。ドライバ130に含まれる各種の駆動回路については、後述する。
液晶パネル140は、液晶ディスプレイの機能と光センサの機能とを備えたデバイスである。つまり、液晶パネル140は、液晶を用いた画像の表示と、光センサを用いたセンシングとを行なうことができる。液晶パネル140の詳細については、後述する。
内部IF(Interface)178は、本体装置101と表示装置102との間で、データの遣り取りを仲介する。
バックライト179は、液晶パネル140の裏面に配置された光源である。バックライト179は、当該裏面に対して均一な光を照射する。
画像処理エンジン180は、ドライバ130を介して液晶パネル140の動作を制御する。ここで、当該制御は、内部IF178を介して本体装置101から送られてくる各種データに基づいて行われる。なお、当該各種データは、後述するコマンドを含む。また、画像処理エンジン180は、液晶パネル140から出力されるデータを処理し、処理したデータを内部IF178を介して本体装置101に送る。さらに、画像処理エンジン180は、ドライバ制御部181と、タイマ182と、信号処理部183とを含む。
ドライバ制御部181は、ドライバ130に対して制御信号を送ることによりドライバ130の動作を制御する。また、ドライバ制御部181は、本体装置101から送られてくるコマンドを解析する。そして、ドライバ制御部181は、当該解析の結果に基づいた制御信号をドライバ130に送る。ドライバ130の動作の詳細については、後述する。
タイマ182は、時刻情報を生成し、信号処理部183に対して時刻情報を送る。
信号処理部183は、上記光センサから出力されるデータを受け取る。ここで、上記光センサから出力されるデータはアナログデータであるため、信号処理部183は、まず当該アナログデータをデジタルデータに変換する。さらに、信号処理部183は、当該デジタルデータに対して、本体装置101から送られてくるコマンドの内容に応じたデータ処理を行なう。そして、信号処理部183は、上記データ処理を行なった後のデータと、タイマ182から取得した時刻情報とを含んだデータ(以下、応答データと称する)を本体装置101に送る。また、信号処理部183は、後述するスキャンデータを連続して複数格納できるRAM(図示せず)を備えている。
上記コマンドは、上記光センサによりセンシングを指示するセンシングコマンドを含む。当該センシングコマンドの詳細および上記応答データの詳細については、後述する(図7〜図9)。
なお、タイマ182は、必ずしも画像処理エンジン180に備えられている必要はない。たとえば、タイマ182は、表示装置102内における、画像処理エンジン180の外部に備えられていてもよい。あるいは、タイマ182は、本体装置101に備えられていてもよい。また、マイク175およびスピーカ176は、電子機器100が常に備える構成ではなく、電子機器100の実施例によっては、マイク175およびスピーカ176のいずれかあるいは両方を有さない構成であってもよい。
ここで、表示装置102は、システム液晶を含んでいる。なお、システム液晶とは、液晶パネル140の周辺機器を当該液晶パネル140のガラス基板上に一体形成することにより得られるデバイスである。本実施の形態では、ドライバ130(バックライト179を駆動する回路を除く)と、内部IF178と、画像処理エンジン180とが、液晶パネル140のガラス基板上に一体形成されている。なお、表示装置102が、必ずしもシステム液晶を用いて構成されている必要はなく、ドライバ130(バックライト179を駆動する回路を除く)と、内部IF178と、画像処理エンジン180とが、上記ガラス基板以外の基板に構成されていてもよい。
表示装置103は、ドライバ230と、光センサ内蔵液晶パネル240(以下、「液晶パネル240」と称する)と、内部IF278と、バックライト279と、画像処理エンジン280とを含む。画像処理エンジン280は、ドライバ制御部281と、タイマ282と、信号処理部283とを含む。
表示装置103は、表示装置102と同様な構成を有する。つまり、ドライバ230、液晶パネル240、内部IF278、バックライト279、および画像処理エンジン280は、表示装置102における、ドライバ130、液晶パネル140、内部IF178、バックライト179、画像処理エンジン180と同じ構成をそれぞれ有する。ドライバ制御部281、タイマ282、および信号処理部283は、表示装置102における、ドライバ制御部181、タイマ182、信号処理部183と同じ構成をそれぞれ有する。したがって、表示装置103に含まれる各機能ブロックについての説明は、繰り返さない。
ところで、電子機器100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM172に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード1731その他の記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、メモリカードリーダライタ173その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信部174または通信IF(図示せず)を介してダウンロードされた後、ROM172に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU110によってROM172から読み出され、RAM171に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU110は、そのプログラムを実行する。
図2に示される電子機器100の本体装置101を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM171、ROM172、メモリカード1731その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、電子機器100の本体装置101のハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記憶媒体としては、メモリカードに限られず、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを格納する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<光センサ内蔵液晶パネルの構成および駆動について>
次に、液晶パネル140の構成と、当該液晶パネル140の周辺回路の構成とについて説明する。図3は、液晶パネル140の構成と、当該液晶パネル140の周辺回路とを示した図である。
図3を参照して、液晶パネル140は、画素回路141と、光センサ回路144と、走査信号線Giと、データ信号線SRjと、データ信号線SGjと、データ信号線SBjと、センサ信号線SSjと、センサ信号線SDjと、読出信号線RWiと、リセット信号線RSiとを含む。なお、iは、1≦i≦mを満たす自然数であり、jは1≦j≦nを満たす自然数である。
また、図2に示した表示装置102のドライバ130は、液晶パネル140の周辺回路として、走査信号線駆動回路131と、データ信号線駆動回路132と、光センサ駆動回路133と、スイッチ134と、アンプ135とを含む。
走査信号線駆動回路131は、図2に示すドライバ制御部181から制御信号TC1を受ける。そして、走査信号線駆動回路131は、制御信号TC1に基づき、各走査信号線(G1〜Gm)に対して、走査信号線G1から順に予め定められた電圧を印加する。より詳しくは、走査信号線駆動回路131は、単位時間毎に走査信号線(G1〜Gm)の中から1つの走査信号線を順次選択し、当該選択した走査信号線に対して後述するTFT(Thin Film Transistor)142のゲートをターンオンできるだけの電圧(以下、ハイレベル電圧)を印加する。なお、選択されていない走査信号線に対しては、ハイレベル電圧を印加することなく、ローレベル電圧を印加したままとする。
データ信号線駆動回路132は、図2に示すドライバ制御部181から画像データ(DR,DG,DB)を受ける。そして、データ信号線駆動回路132は、3n個のデータ信号線(SR1〜SRn,SG1〜SGn,SB1〜SBn)に対して、上記単位時間毎に、1行分の画像データに対応する電圧を順次印加する。
なお、ここでは、いわゆる線順次方式と呼ばれる駆動方式を用いて説明したが、駆動方式はこれに限定されるものではない。
画素回路141は、1つの画素の輝度(透過率)を設定するための回路である。また、画素回路141は、マトリクス状にm×n個配されている。より詳しくは、画素回路141は、図3の縦方向にm個、横方向にn個配されている。
画素回路141は、Rサブピクセル回路141rと、Gサブピクセル回路141gと、Bサブピクセル回路141bとからなる。これら3つの回路(141r,141g,141b)は、それぞれ、TFT142と、画素電極と対向電極とからなる1組の電極対143と、図示しないコンデンサとを含む。
なお、n型のトランジスタとp型のトランジスタとを作れるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を実現できること、キャリア(電子または正孔)の移動速度がアモルファスシリコン薄膜トランジスタ(a-Si TFT)に比べて数百倍早いことなどから、表示装置102では、TFT142として多結晶シリコン薄膜トランジスタ(p-Si TFT)が用いられる。なお、TFT142は、n型チャネルの電界効果トランジスタであるとして説明する。ただし、TFT142がp型チャネルの電界効果トランジスタであってもよい。
Rサブピクセル回路141r内のTFT142のソースはデータ信号線SRjに接続されている。また、当該TFT142のゲートは走査信号線Giに接続されている。さらに、当該TFT142のドレインは、電極対143の画素電極に接続される。そして、画素電極と対向電極との間には、液晶が配される。なお、Gサブピクセル回路141gおよびBサブピクセル回路141bについても、各TFT142のソースが接続されるデータ信号線が異なる以外は、Rサブピクセル回路141rと同じ構成である。このため、これら2つの回路(141g,141b)についての説明は、繰り返さない。
ここで、画素回路141における輝度の設定について説明する。まず、走査信号線Giに上記ハイレベル電圧を印加する。当該ハイレベル電圧の印加により、TFT142のゲートがターンオンする。このようにTFT142のゲートがターンオンした状態で、各データ信号線(SRj,SGj,SBj)に対して、それぞれ指定された電圧(1画素分の画像データに対応する電圧)を印加する。これにより、当該指定された電圧に基づいた電圧が画素電極に印加される。その結果、画素電極と対向電極との間に電位差が生じる。この電位差に基づいて、液晶が応答し、画素の輝度は予め定められた輝度に設定される。なお、当該電位差は、上記図示しないコンデンサ(補助容量)によって、次のフレーム期間において走査信号線Giが選択されるまで保持される。
光センサ駆動回路133は、図2に示すドライバ制御部181から制御信号TC2を受ける。
そして、光センサ駆動回路133は、制御信号TC2に基づき、単位時間毎にリセット信号線(RS1〜RSm)の中から1つの信号線を順次選択し、当該選択した信号線に対して、予め定められたタイミングで通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。なお、選択されていないリセット信号線に対しては、選択されたリセット信号線に印加した電圧よりも低い電圧VSSRを印加したままとする。たとえば、電圧VDDRを0Vに、電圧VSSRを−5Vに設定すればよい。
また、光センサ駆動回路133は、制御信号TC2に基づき、単位時間毎に読出信号線(RW1〜RWm)の中から1つの信号線を順次選択し、当該選択した信号線に対して、予め定められたタイミングで通常よりもハイレベルな電圧VDDを印加する。なお、選択されていない読出信号線に対しては、上記電圧VSSRを印加したままとする。たとえば、VDDの値を8Vに設定すればよい。
なお、電圧VDDRを印加するタイミング、および電圧VDDを印加するタイミングについては、後述する。
光センサ回路144は、フォトダイオード145と、コンデンサ146と、TFT147とを含む。なお、以下では、TFT147がn型チャネルの電界効果トランジスタであるとして説明する。ただし、TFT147がp型チャネルの電界効果トランジスタであってもよい。
フォトダイオード145のアノードは、リセット信号線RSiに接続されている。一方、フォトダイオード145のカソードは、コンデンサ146の一方の電極に接続されている。また、コンデンサ146の他方の電極は、読出信号線RWiに接続されている。なお、以下では、フォトダイオード145とコンデンサ146との接続点をノードNと称する。
TFT147のゲートは、ノードNに接続されている。また、TFT147のドレインは、センサ信号線SDjに接続されている。さらに、TFT147のソースは、センサ信号線SSjに接続されている。光センサ回路144を用いたセンシングの詳細については、後述する。
スイッチ134は、センサ信号線(SD1〜SDn)に対して、予め定められた電圧を印加するか否かを切り換えるために設けられたスイッチである。スイッチ134の切り換え動作は、光センサ駆動回路133により行われる。なお、スイッチ134が導通状態となった場合にセンサ信号線(SD1〜SDn)に印加される電圧については、後述する。
アンプ135は、各センサ信号線(SS1〜SSn)から出力された電圧を増幅する。なお、増幅された電圧は、図2に示した信号処理部183に送られる。
なお、画素回路141を用いて画像を液晶パネル140に表示させるタイミングと、光センサ回路144を用いてセンシングするタイミングとについては、画像処理エンジン180が制御する。
図4は、液晶パネル140とバックライト179との断面図である。図4を参照して、液晶パネル140は、アクティブマトリクス基板151Aと、対向基板151Bと、液晶層152とを含む。対向基板151Bは、アクティブマトリクス基板151Aに対向して配されている。液晶層152は、アクティブマトリクス基板151Aと対向基板151Bとに挟まれている。バックライト179は、アクティブマトリクス基板151Aに関し液晶層152と反対側に配されている。
アクティブマトリクス基板151Aは、偏光フィルタ161と、ガラス基板162と、電極対143を構成する画素電極143aと、フォトダイオード145と、データ信号線157と、配向膜164とを含む。さらに、図4には示していないが、アクティブマトリクス基板151Aは、図3に示した、コンデンサ146と、TFT147と、TFT142と、走査信号線Giとを含む。
また、アクティブマトリクス基板151Aにおいては、バックライト179側から、偏光フィルタ161、ガラス基板162、画素電極143a、および配向膜164が、この順に配されている。フォトダイオード145とデータ信号線157とは、ガラス基板162の液晶層152側に形成されている。
対向基板151Bは、偏光フィルタ161と、ガラス基板162と、遮光膜163と、カラーフィルタ(153r,153g,153b)と、電極対143を構成する対向電極143bと、配向膜164とを含む。
また、対向基板151Bにおいては、液晶層152側から、配向膜164、対向電極143b、カラーフィルタ(153r,153g,153b)、ガラス基板162、および偏光フィルタ161が、この順に配されている。遮光膜163は、カラーフィルタ(153r,153g,153b)と同一の層に形成されている。
カラーフィルタ153rは、赤色の波長の光を透過させるフィルタである。カラーフィルタ153gは、緑色の波長の光を透過させるフィルタである。カラーフィルタ153bは、青色の波長の光を透過させるフィルタである。ここで、フォトダイオード145は、カラーフィルタ153bに対向する位置に配されている。
液晶パネル140は、外光やバックライト179などの光源により発せられた光を遮ったり又は当該光を透過させたりすることによって、画像の表示をする。具体的には、液晶パネル140は、画素電極143aと対向電極143bとの間に電圧を印加することにより液晶層152の液晶分子の向きを変化させ、上記光を遮ったり、あるいは透過させる。ただし、液晶だけでは光を完全に遮ることができないため、特定の偏光方向の光のみを透過させる偏光フィルタ161を配置している。
なお、フォトダイオード145の位置は、上記の位置に限定されるものではなく、カラーフィルタ153rに対向する位置やカラーフィルタ153gに対向する位置に設けることも可能である。
ここで、光センサ回路144の動作について説明する。図5は、光センサ回路144を動作させる際のタイミングチャートを示した図である。図5において、電圧VINTは、光センサ回路144内のノードNにおける電位を示している。また、電圧VPIXは、図3に示したセンサ信号線SSjからの出力電圧であって、アンプ135によって増幅される前の電圧を示している。
以下では、光センサ回路144をリセットするためのリセット期間と、光センサ回路144を用いて光をセンシングするためのセンシング期間と、センシングした結果を読み出す読出期間とに分けて説明する。
まず、リセット期間について説明する。リセット期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧を、ローレベル(電圧VSSR)からハイレベル(電圧VDDR)へと瞬間的に切り換える。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)のままとする。このように、リセット信号線RSiに上記ハイレベルの電圧を印加することにより、フォトダイオード145の順方向(アノード側からカソード側)に電流が流れ始める。その結果、ノードNの電位である電圧VINTは、以下の式(1)で示す値となる。なお、式(1)では、フォトダイオード145における順方向の電圧降下量をVfとしている。
VINT=VSSR+|VDDR−VSSR|−Vf … (1)
それゆえ、ノードNの電位は、図5に示すとおり、電圧VDDRよりもVfだけ小さな値となる。
ここで、電圧VINTは、TFT147のゲートをターンオンさせる閾値以下であるため、センサ信号線SSjからの出力はない。このため、電圧VPIXは変化しない。また、コンデンサ146の電極間には、上記電圧VINT分の差が生じる。このため、コンデンサ146には、当該差に応じた電荷が蓄積される。
次に、センシング期間について説明する。リセット期間に続くセンシング期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧は、ハイレベル(電圧VDDR)からローレベル(電圧VSSR)へと瞬間的に切り換わる。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)のままとする。
このように、リセット信号線RSiに印加する電圧をローレベルに変化させることにより、ノードNの電位は、リセット信号線RSiの電圧および読出信号線RWiの電圧よりも高くなる。このため、フォトダイオード145においては、カソード側の電圧がアノード側の電圧よりも高くなる。つまり、フォトダイオード145は、逆バイアスの状態となる。このような逆バイアスの状態において、光源からの光をフォトダイオード145が受光すると、フォトダイオード145のカソード側からアノード側へと電流が流れ始める。その結果、図5に示すとおり、ノードNの電位(つまり、電圧VINT)は時間の経過とともに低くなる。
なお、このように電圧VINTが低下し続けるため、TFT147のゲートはターンオンした状態にはならない。それゆえ、センサ信号線SSjからの出力はない。このため、電圧VPIXは変化しない。
次に、読出期間について説明する。センシング期間に続く読出期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧をローレベル(電圧VSSR)のままとする。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)からハイレベル(電圧VDD)へと瞬間的に切り換わる。ここで、電圧VDDは、電圧VDDRよりも高い値である。
このように、読出信号線RWiにハイレベルの電圧を瞬間的に印加することにより、図5に示すとおり、コンデンサ146を介してノードNの電位が引き上げられる。なお、ノードNの電位の上昇幅は、読出信号線RWiに印加する電圧に応じた値となる。ここで、ノードNの電位(つまり、電圧VINT)が、TFT147のゲートをターンオンさせる閾値以上まで引き上げられるため、TFT147のゲートがターンオンする。
この際、TFT147のドレイン側に接続されたセンサ信号線SDj(図3参照)に予め一定電圧を印加しておけば、TFT147のソース側に接続されたセンサ信号線SSjからは、図5のVPIXのグラフに示すとおり、ノードNの電位に応じた電圧が出力される。
ここで、フォトダイオード145が受光する光の量(以下、受光量と称する)が少ないと、図5のVINTのグラフに示す直線の傾きが緩やかになる。その結果、電圧VPIXは、受光量が多い場合に比べて高くなる。このように、光センサ回路144は、フォトダイオード145の受光量に応じて、センサ信号線SSjに出力する電圧の値を変化させる。
ところで、上記においては、m×n個存在する光センサ回路のうち、1つの光センサ回路144に着目して、その動作を説明した。以下では、液晶パネル140における各光センサ回路の動作について説明する。
まず、光センサ駆動回路133は、n個のセンサ信号線(SD1〜SDn)の全てに対して、予め定められた電圧を印加する。次に、光センサ駆動回路133は、リセット信号線RS1に対して、通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。なお、他のリセット信号線(RS2〜RSm)および読出信号線(RW1〜RWm)については、ローレベルの電圧を印加したままの状態とする。これにより、図3における1行目のn個の光センサ回路が、上述したリセット期間に入る。その後、1行目のn個の光センサ回路は、センシング期間に入る。さらに、その後、1行目のn個の光センサ回路は、読出期間に入る。
なお、n個のセンサ信号線(SD1〜SDn)の全てに対して予め定められた電圧を印加するタイミングは、上記のタイミングに限定されず、少なくとも読出期間前に印加されるタイミングであればよい。
1行目のn個の光センサ回路の読出期間が終了すると、光センサ駆動回路133は、リセット信号線RS2に対して、通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。つまり、2行目のn個の光センサ回路のリセット期間に入る。リセット期間が終了すると、2行目のn個の光センサ回路は、センシング期間に入り、その後は、読出期間に入る。
以降は、上述した処理が、順に、3行目のn個の光センサ回路、4行目のn個の光センサ回路、…m行目のn個の光センサ回路に対して行われる。その結果、センサ信号線(SS1〜SSn)からは、1行目のセンシング結果、2行目のセンシング結果、…、m行目のセンシング結果が、この順に出力される。
なお、表示装置102においては、上記のように行毎にセンシングが行われるとともに、行毎にセンシング結果が液晶パネル140から出力される。このため、以下では、液晶パネル140から出力される1行目からm行目までのm行分の電圧に関するデータに対して、信号処理部183が上述したデータ処理を行なった後のデータを、「スキャンデータ」と称する。つまり、スキャンデータとは、スキャン対象物(たとえば、ユーザの指)をスキャンすることにより得られる画像データを指す。また、当該スキャンデータに基づいて表示された画像を、「スキャン画像」と称する。さらに、以下では、センシングを「スキャン」と称する。
また、上記においては、m×n個の光センサ回路全てを用いてスキャンを行なう構成を例に挙げたが、これに限定されるものではない。予め選択された光センサ回路を用いて、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なうことも構成としてもよい。
以下では、電子機器100が、両構成のいずれの構成をも採れるものとする。さらに、当該構成間の切り換えは、操作キー177を介した入力などに基づく本体装置101から送られてくるコマンドにより行われるものとする。なお、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なう場合、画像処理エンジン180が、スキャン対象領域の設定を行なう。なお、当該領域の設定を、操作キー177を介してユーザが指定できる構成としてもよい。
このように、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なう場合には、画像の表示に関し、以下のような利用の態様がある。1つ目は、上記一部の領域(以下、スキャン領域と称する)以外の表面の領域において、画像を表示させる態様である。2つ目は、上記スキャン領域以外の表面の領域において、画像を表示させない態様である。いずれの態様とするかは、本体装置101から画像処理エンジン180に送られてくるコマンドに基づく。
図6は、液晶パネル140とバックライト179との断面図であって、スキャンの際にフォトダイオード145がバックライト179からの光を受光する構成を示した図である。
図6を参照して、ユーザの指900が液晶パネル140の表面に接触している場合、バックライト179から発せられた光の一部は、当該接触している領域ではユーザの指900(略平面)にて反射される。そして、フォトダイオード145は、当該反射された光を受光する。
また、指900が接触していない領域においても、バックライト179から発せられた光の一部は、ユーザの指900にて反射される。この場合においても、フォトダイオード145は、当該反射された光を受光する。ただし、当該領域においては液晶パネル140の表面に指900が接触していないため、指900が接触している領域よりも、フォトダイオード145の受光量は少なくなる。なお、バックライト179から発せられた光のうち、ユーザの指900に到達しない光のほとんどについては、フォトダイオード145は受光できない。
ここで、バックライト179を、少なくともセンシング期間においては点灯させておくことにより、光センサ回路144は、ユーザの指900により反射した光の光量に応じた電圧をセンサ信号線SSjから出力することができる。このように、バックライト179の点灯と消灯とを制御することにより、液晶パネル140では、指900の接触位置、指900の接触している範囲(指900の押圧力によって定まる)、液晶パネル140の表面に対する指900の方向などに応じて、センサ信号線(SS1からSSn)から出力される電圧が変化することになる。
以上により、表示装置102は、指900によって光が反射されることにより得られる像(以下、反射像とも称する)をスキャンすることができる。
なお、指900以外のスキャン対象物としては、スタイラスなどが挙げられる。
ところで、本実施の形態においては、電子機器100の表示装置として液晶パネルを例に挙げて説明しているが、液晶パネルの代わりに有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの他のパネルを用いてもよい。
<データについて>
次に、センシングコマンドについて説明する。なお、表示装置102においては、画像処理エンジン180は、センシングコマンドの内容を解析し、当該解析の結果に従ったデータ(つまり、応答データ)を本体装置101に送り返す。
図7は、センシングコマンドの概略構成を示した図である。図7を参照して、センシングコマンドは、ヘッダのデータ領域DA01と、タイミングを示すデータ領域DA02と、データ種別を示すデータ領域DA03と、読取方式を示すデータ領域DA04と、画像階調を示すデータ領域DA05と、解像度を示すデータ領域DA06と、予備のデータ領域DA07とを含む。
図8は、センシングコマンドの各領域におけるデータの値と、当該値が示す意味内容とを示した図である。
図8を参照して、タイミングを示すデータ領域に「00」が設定されたセンシングコマンドは、画像処理エンジン180に対して、そのときのスキャンデータの送信を要求する。つまり、センシングコマンドは、当該センシングコマンドを画像処理エンジン180が受信した後に、光センサ回路144を用いてスキャンすることにより得られるスキャンデータの送信を要求する。また、タイミングを示すデータ領域に「01」が設定されたセンシングコマンドは、スキャン結果に変化があったときのスキャンデータの送信を要求する。さらに、タイミングを示すデータ領域に「10」が設定されたセンシングコマンドは、一定周期毎にスキャンデータの送信を要求する。
データ種別を示すデータ領域に「001」が設定されたセンシングコマンドは、部分画像における中心座標の座標値の送信を要求する。また、データ種別を示すデータ領域に「010」が設定されたセンシングコマンドは、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する。なお、スキャン結果が変化したとは、前回のスキャン結果と今回のスキャン結果が異なっていることを指す。さらに、データ種別を示すデータ領域に「100」が設定されたセンシングコマンドは、全体画像の送信を要求する。
ここで、「全体画像」とは、m×n個の光センサ回路を用いてスキャンした際に、各光センサ回路から出力される電圧に基づいて、画像処理エンジン180により生成された画像である。また、「部分画像」とは、全体画像の一部である。部分画像に関して、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する構成とした理由については後述する。
なお、上記座標値と上記部分画像または上記全体画像とを同時に要求する構成としてもよい。また、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なう構成の場合には、上記全体画像はスキャンが行われる領域に対応した画像となる。
読取方式を示すデータ領域に「00」が設定されたセンシングコマンドは、バックライト179を点灯してスキャンすることを要求する。また、読取方式を示すデータ領域に「01」が設定されたセンシングコマンドは、バックライト179を消灯してスキャンすることを要求する。なお、バックライト179を消灯してスキャンする構成については後述する(図12)。さらに、読取方式を示すデータ領域に「10」が設定されたセンシングコマンドは、反射と透過とを併用してスキャンすることを要求する。なお、反射と透過とを併用するとは、バックライト179を点灯してスキャンする方式と、バックライトを消灯してスキャンする方式とを切り換えて、スキャン対象物のスキャンを行なうことを指す。
画像階調を示すデータ領域に「00」が設定されたセンシングコマンドは、白黒の2値の画像データを要求する。また、画像階調を示すデータ領域に「01」が設定されたセンシングコマンドは、多階調の画像データを要求する。さらに、画像階調を示すデータ領域に「10」が設定されたセンシングコマンドは、RGBのカラーの画像データを要求する。
解像度を示すデータ領域に「0」が設定されたセンシングコマンドは、解像度の高い画像データを要求する。また、解像度を示すデータ領域に「1」が設定されたセンシングコマンドは、解像度の低い画像データを要求する。
また、センシングコマンドには、図7および図8に示したデータ以外に、スキャンを行なう領域(光センサ回路144を駆動する画素の領域)の指定、スキャンを行なうタイミング、バックライト179の点灯のタイミングなどが記述されている。
図9は、応答データの概略構成を示した図である。応答データは、センシングコマンドの内容に応じたデータであって、表示装置102の画像処理エンジン180が本体装置101に対して送信するデータである。
図9を参照して、応答データは、ヘッダのデータ領域DA11と、座標を示すデータ領域DA12と、時刻を示すデータ領域DA13と、画像を示すデータ領域DA14とを含む。ここで、座標を示すデータ領域DA12には、部分画像の中心座標の値が書き込まれる。また、時刻を示すデータ領域には、画像処理エンジン180のタイマ182から取得した時刻情報が書き込まれる。さらに、画像を示すデータ領域には、画像処理エンジン180により処理がされた後の画像データ(つまり、スキャンデータ)が書き込まれる。
図10は、指900をスキャンすることにより得られた画像(つまり、スキャン画像)を示した図である。図10を参照して、太実線で囲まれた領域W1の画像が全体画像であり、破線で囲まれた領域P1の画像が部分画像である。また、太線で示した十字の中心点C1が、中心座標となる。
本実施の形態では、矩形の領域であって、かつセンサ信号線SSjからの出力電圧が予め定められた値以上となった光センサ回路が備えられた画素(つまり、予め定められた階調または予め定められた輝度以上の画素)全てを含む領域を、部分画像の領域としている。
また、中心座標は、部分画像の領域における各画素の階調を考慮して決定される座標である。具体的には、中心座標は、部分画像内の各画素に関し、画素の階調と、当該画素と上記矩形の中心点(つまり図心)との距離とに基づき、重み付け処理を行なうことにより決定される。つまり、中心座標は、部分画像の図心とは必ずしも一致しない。
ただし、必ずしも中心座標の位置は上記に限定されるものではなく、中心座標を上記図心の座標あるいは図心の近傍の座標としてもよい。
センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「001」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、座標を示すデータ領域DA12に上記中心座標の値を書き込む。この場合、画像処理エンジン180は、画像を示すデータ領域DA14には画像データを書き込まない。画像処理エンジン180は、上記中心座標の値の書き込みを行なった後、当該中心座標の値を含む応答データを本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「001」が設定されている場合には、センシングコマンドは、画像データの出力を要求せずに、中心座標の値の出力を要求する。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「010」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、画像を示すデータ領域DA14に、スキャン結果が変化した部分画像の画像データを書き込む。この場合、画像処理エンジン180は、中心座標の値を座標を示すデータ領域DA12に書き込まない。画像処理エンジン180は、上記スキャン結果が変化した部分画像の画像データの書き込みを行なった後、当該部分画像の画像データを含む応答データを本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「010」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力を要求せずに、スキャン結果が変化した部分画像の画像データの出力を要求する。
なお、上記のように、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する構成とした理由は、スキャンデータのうち部分画像の領域のスキャンデータが、当該領域以外のスキャンデータよりも重要度の高いデータであること、および、指900などのスキャン対象物との接触状態により、スキャンデータのうち部分画像の領域に相当する領域のスキャンデータが変化しやすいことによる。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「011」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、座標を示すデータ領域DA12に中心座標の値を書き込むとともに、画像を示すデータ領域DA14にスキャン結果が変化した部分画像の画像データを書き込む。その後、画像処理エンジン180は、当該中心座標の値と当該部分画像の画像データとを含む応答データを本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「011」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力と、スキャン結果が変化した部分画像の画像データの出力とを要求する。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「100」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、図9に示した応答データの画像を示すデータ領域DA14に、全体画像の画像データを書き込む。この場合、画像処理エンジン180は、中心座標の値を座標を示すデータ領域DA12に書き込まない。画像処理エンジン180は、上記全体画像の画像データの書き込みを行なった後、当該全体画像の画像データを含む応答データを本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「100」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力を要求せずに、全体画像の画像データの出力を要求する。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「101」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、座標を示すデータ領域DA12に中心座標の値を書き込むとともに、画像を示すデータ領域DA14に全体画像の画像データを書き込む。その後、画像処理エンジン180は、当該中心座標の値と当該全体画像の画像データとを含む応答データを本体装置101に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「101」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力と、全体画像の画像データの出力とを要求する。
<構成の第1の変形例について>
ところで、液晶パネル140の構成は、図3に示した構成に限定されるものではない。以下では、図3とは異なる態様の液晶パネルについて説明する。
図11は、上記異なる態様である光センサ内蔵液晶パネル140Aの回路図である。図11を参照して、光センサ内蔵液晶パネル140A(以下、液晶パネル140Aと称する)は、1画素内に3つの光センサ回路(144r,144g,144b)を含んでいる。このように液晶パネル140Aが1画素内に3つの光センサ回路(144r,144g,144b)を備える点において、液晶パネル140Aは、1画素内に1つの光センサ回路を備える液晶パネル140と異なる。なお、光センサ回路144の構成と、3つの各光センサ回路(144r,144g,144b)との構成は同じである。
また、1画素内における3つのフォトダイオード(145r,145g,145b)は、それぞれ、カラーフィルタ153r、カラーフィルタ153g、カラーフィルタ153bに対向する位置に配されている。それゆえ、フォトダイオード145rは赤色の光を受光し、フォトダイオード145gは緑色の光を受光し、フォトダイオード145bは青色の光を受光する。
また、液晶パネル140は1画素内において1つの光センサ回路144しか含まないため、1画素内に配設されるTFT147用のデータ信号線は、センサ信号線SSjとセンサ信号線SDjとの2本であった。しかしながら、液晶パネル140Aは1画素内において3つの光センサ回路(144r,144g,144b)を含むため、1画素内に配設されるTFT(147r,147g,147b)用のデータ信号線は6本となる。
具体的には、カラーフィルタ153rに対向する位置に配されたフォトダイオード145rのカソードに接続されたTFT147rに対応して、センサ信号線SSRjとセンサ信号線SDRjとが配設される。また、カラーフィルタ153gに対向する位置に配されたフォトダイオード145gのカソードに接続されたTFT147gに対応して、センサ信号線SSGjとセンサ信号線SDGjとが配設される。さらに、カラーフィルタ153bに対向する位置に配されたフォトダイオード145bのカソードに接続されたTFT147bに対応して、センサ信号線SSBjとセンサ信号線SDBjとが配設される。
このような液晶パネル140Aにおいては、バックライト179から照射された白色光は、3つのカラーフィルタ(153r,153g,153b)を透過し、液晶パネル140Aの表面では、赤、緑、および青とが混ざり白色光となる。ここで、スキャン対象物により白色光が反射されると、スキャン対象物の表面の色素に白色光の一部が吸収され、また一部が反射される。そして、反射された光は、再度、3つのカラーフィルタ(153r,153g,153b)を透過する。
この際、カラーフィルタ153rは赤色の波長の光を透過し、フォトダイオード145rは、当該赤色の波長の光を受光する。また、カラーフィルタ153gは緑色の波長の光を透過し、フォトダイオード145gは、当該緑色の波長の光を受光する。また、カラーフィルタ153bは青色の波長の光を透過し、フォトダイオード145bは、当該青色の波長の光を受光する。つまり、スキャン対象物によって反射された光は3つのカラーフィルタ(153r,153g,153b)によって3原色(R,G,B)に色分解され、各フォトダイオード(145r,145g,145b)は、それぞれに対応した色の光を受光する。
スキャン対象物の表面の色素に白色光の一部が吸収されると、各フォトダイオード(145r,145g,145b)の受光量が各フォトダイオード(145r,145g,145b)で異なることになる。このため、センサ信号線SSRjとセンサ信号線SSGjとセンサ信号線SSBjとの出力電圧は互いに異なる。
それゆえ、各出力電圧に応じて、Rの階調とGの階調とBの階調とを画像処理エンジン180が決定することにより、画像処理エンジン180はRGBのカラー画像を本体装置101へ送ることができる。
以上述べたように、電子機器100が液晶パネル140Aを備えた構成とすることにより、スキャン対象物をカラーでスキャンできることになる。
次に、図12を参照して、前述のスキャンの方法(つまり、図6における反射像をスキャンする方法)とは異なるスキャンの方法について説明する。
図12は、スキャンの際にフォトダイオードが外光を受光する構成を示した断面図である。図12に示されるように、外光の一部は、指900によって遮られる。それゆえ、指900と接触している液晶パネル140の表面領域の下部に配されたフォトダイオードは、ほとんど外光を受光できない。また、指900の影が形成された表面領域の下部に配されたフォトダイオードは、ある程度の外光を受光できるものの、影が形成されていない表面領域に比べると外光の受光量が少ない。
ここで、バックライト179を、少なくともセンシング期間においては消灯させておくことにより、光センサ回路144は、液晶パネル140の表面に対する指900の位置に応じた電圧をセンサ信号線SSjから出力することができる。このように、バックライト179を点灯と消灯とを制御することにより、液晶パネル140では、指900の接触位置、指900の接触している範囲(指900の押圧力によって定まる)、液晶パネル140の表面に対する指900の方向などに応じて、センサ信号線(SS1からSSn)から出力される電圧が変化することになる。
以上により、表示装置102は、指900によって外光が遮られることにより得られる像(以下、影像とも称する)をスキャンすることができる。
さらに、表示装置102を、バックライト179を点灯させてスキャンを行なった後に、バックライト179を消灯させて再度スキャンを行なう構成としてもよい。あるいは、表示装置102を、バックライト179を消灯させてスキャンを行なった後に、バックライト179を点灯させて再度スキャンを行なう構成としてもよい。
この場合には、2つのスキャン方式を併用することになるため、2つのスキャンデータを得ることができる。それゆえ、一方のスキャン方式のみを用いてスキャンする場合に比べて、精度の高い結果を得ることができる。
<表示装置について>
表示装置103の動作は、表示装置102の動作と同様、本体装置101からのコマンド(たとえば、センシングコマンド)に応じて制御される。表示装置103は表示装置102と同様な構成を有する。それゆえ、表示装置103が表示装置102と同じコマンドを本体装置101から受付けた場合、表示装置103は表示装置102と同様の動作を行なう。このため、表示装置103の構成や動作についての説明は繰り返さない。
なお、本体装置101は、表示装置102と表示装置103とに対して、命令が異なるコマンドを送ることができる。この場合、表示装置102と表示装置103とは別々の動作を行なう。また、本体装置101は、表示装置102および表示装置103のいずれかに対して、コマンドを送ってもよい。この場合、一方の表示装置のみがコマンドに応じた動作を行なう。また、本体装置101が、表示装置102と表示装置103とに命令が同じコマンドを送ってもよい。この場合、表示装置102と表示装置103とは、同じ動作を行なう。
なお、表示装置102の液晶パネル140のサイズと表示装置103の液晶パネル240のサイズとは、同じであってもよいし又は異なっていてもよい。また、液晶パネル140の解像度と液晶パネル240の解像度とは、同じであってもよいし又は異なっていてもよい。
<構成の第2の変形例について>
本実施の形態では、電子機器100が、液晶パネル140と液晶パネル240といったそれぞれに光センサを内蔵した液晶パネルを備える構成について説明するが、一方の液晶パネルのみが光センサを内蔵している構成であってもよい。
図13は、電子機器1300のハードウェア構成を表すブロック図である。電子機器1300は、電子機器100と同様、第1の筐体100Aと、第2の筐体100Bとを含む。第1の筐体100Aは、光センサを内蔵しない液晶パネル(つまり、表示機能のみを有する液晶パネル)を含む。第2の筐体100Bは、表示装置103を含む。電子機器1300は、第1の筐体100Aが光センサを内蔵しない液晶パネルを含む点で、第1の筐体100Aが光センサを内蔵した液晶パネル140を含む電子機器100と異なる。このような電子機器1300は、第2の筐体100Bの表示装置103を用いて上述したセンシングを行なう。
また、本実施の形態では、表示装置102がタイマ182を備え、表示装置103がタイマ282を備える構成として説明するが、表示装置102と表示装置103とが1つのタイマを共有する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、電子機器100を折畳型の機器として説明するが、電子機器100は必ずしも折畳型に限定されるものではない。たとえば、電子機器100は、第1の筐体100Aが第2の筐体100Bに対してスライドする構成のスライド式の機器であってもよい。
<<具体的な実現例>>
次に、上述の構成を用いる電子機器100の具体的な実現例について説明する。なお、以下では、液晶パネル240の表示領域に接触するものが「指」である場合を例に挙げて説明する。
<電子機器100の機能ブロック>
図14は、電子機器100の機能ブロックを示した図である。図14を参照して、電子機器100は、制御部10と、記憶装置90と、液晶パネル140,240とを備える。制御部10は、表示制御部11と、データ受付部12と、第1検知部13と、第2検知部14と、第1決定部15と、判断部16と、第2決定部17と、第3決定部18とを含む。なお、記憶装置90は、RAM171やハードディスク(図示せず)により構成される。
表示制御部11は、記憶装置90内のVRAM(図示せず)に格納された画像データに基づき、液晶パネル140,240に画像を表示させる。表示制御部11は、液晶パネル240の表示領域において表示されている画像の当該表示領域での位置を示した位置情報を、第1検知部13、第2検知部14、第1決定部15、判断部16、および第2決定部17に送る。表示制御部11は、液晶パネル240の表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させる。
データ受付部12は、液晶パネル140,240から上述したスキャンデータを受付ける。データ受付部12は、受信したスキャンデータを、表示制御部11、第1検知部13、および第2検知部14に送る。
表示制御部11は、データ受付部12から送られてきたスキャンデータに基づき、液晶パネル140,240における表示態様を変更する。たとえば、上記スキャンデータが液晶パネル140に表示されたアイコンを指定するデータに相当する場合、表示制御部11は、表示態様を、アイコンが選択されたことを示す態様に変更する。たとえば、表示制御部11は、アイコンの色を上記選択前とは異なる色に変更する。
ユーザの指が液晶パネル240の表示領域に接触した場合、第1検知部13は、上記スキャンデータと上記位置情報とに基づき、液晶パネル240に表示されている第1画像が選択されたことを検知する。第1検知部13は、第1画像が選択されたことを示すデータを、表示制御部11および第2検知部14に送る。なお、表示制御部11が当該データを受付けた場合、表示制御部11は、第1画像の表示態様を、第1画像が選択されていることを示す態様に変化させる。
第2検知部14は、上記スキャンデータおよび上記位置情報に基づいて、上記選択された第1画像を移動させるための第1操作入力を受付けたことを検知する。第2検知部14は、第1操作入力を示したデータ(以下、「第1操作データ」という)を表示制御部11および判断部16に送る。表示制御部11は、当該第1操作データに基づいて、第1画像の表示位置を、当該第1画像が選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換える。さらに、表示制御部11は、液晶パネル240の表示領域のうち、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させる。
ここで、第1操作入力および後述する第2操作入力とは、たとえば、ユーザの指を液晶パネル240の表示領域に接触した状態で、当該指を表示領域上で移動させることにより、電子機器100が受付ける入力である。また、第2検知部14は、第1操作入力を受付けたことを検知した後、スキャンデータに基づいて、ユーザが指を離したことを検知する。第2検知部14は、指が離れたことを検知すると、表示制御部11は、第1画像の表示位置を確定する。なお、第2検知部14は、指が離れてから予め定めた時間経過後に、第1画像の表示位置を確定してもよい。
表示制御部11は、第2画像を表示させる場合、第1画像の移動の方向に基づき当該第2画像の表示位置を決定する。表示位置の具体例については、後述する(図16〜図19等参照)。また、表示制御部11は、たとえば、ユーザの指が表示領域上で移動している間、当該指の移動に追従して、第1画像の表示位置を連続的に変更する構成とすることが好ましい。このように、第1画像の表示位置を連続的に変更することにより、ユーザは、第1画像が移動している状態を視認できるためである。
また、第2検知部14は、上記スキャンデータおよび上記位置情報に基づいて、上記選択された第1画像を上記移動方向とは反対の方向に移動させるための第2操作入力を受付けたことを検知する。第2検知部14が当該第2操作入力が受付けられたことを検知した場合、表示制御部11は、第1画像の表示位置を、第1操作入力に応じた位置から、上記選択された際に表示されていた位置に切換える。さらに、表示制御部11は、第2画像を非表示にする。
第1決定部15は、第2画像が表示される位置に応じて、当該第2画像の表示内容を決定する。この場合、制御部10は、当該第2画像の表示内容に応じた処理を行なう。
上記第1操作入力に基づき第1画像の表示位置を切換える場合、判断部16は、上記第1操作データおよび上記位置情報に基づいて、第1画像の全体が液晶パネル240の表示領域に表示可能であるか否かを判断する。判断部16が当該表示領域に表示可能ではないと判断した場合、表示制御部11は、第1画像のうちの当該表示領域に表示可能でない部分を非表示とする。
第2検知部14が上記第1操作入力を受付けたことを検知した場合、第2決定部17は、当該第1操作入力に応じた位置に基づき、第2画像を表示する領域のサイズを決定する。第2決定部17は、表示制御部11から送られてくる上記位置情報を用いて、上記サイズの決定を行なう。たとえば、第2画像を表示する領域を矩形の領域であると予め電子機器100において定めている場合、第2決定部17は、第2画像を表示する領域の縦および横のサイズを決定する。第2決定部17は、決定したサイズを示したデータを第3決定部18に送る。
第3決定部18は、第2決定部17が決定したサイズに基づき、第2画像の表示態様を決定する。第3決定部18が表示態様を決定した場合、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、当該決定された表示態様にて第2画像を表示させる。表示態様の具体例については、後述する(図25,図26参照)。
以下では、第1入力領域が、文字や数字などの入力を受付けるための領域である場合を例に挙げて説明する。具体的には、制御部10が、第1入力領域を、ソフトウェアキーボードによる処理のための領域として設定した場合について説明する。この場合、第1画像は、ソフトウェアキーボードのキーボードを示した画像(以下、「キーボード画像」という)であり、第1入力はキー入力である。なお、ソフトウェアキーボードとは、ハードウェアであるキーボードを用いて行なう入力処理をソフトウェアにより実現したものである。なお、キーボード画像が選択されたことを第1検知部13が検知した場合、制御部10は、電子機器100の状態を、ソフトウェアキーボードによるキー入力を受付ける状態に遷移させる。
さらに、以下では、第2入力領域が、液晶パネル240の表示領域における点および方向を指示する入力、表示領域に示されたカーソルの移動を指する入力、その他の入力(第2入力)を受付けるための領域である場合を例に挙げて説明する。具体的には、制御部10が、第2入力領域を、タッチパッドと同様な機能を実行するための領域として設定した場合について説明する。以下では、第2画像を「タッチパッド画像」という。なお、制御部10は、液晶パネル240の第2入力領域を、タッチパッドの表面の入力領域(つまり指が触れる領域)に相当する領域として機能させる。
また、以下では、表示制御部11は、第1画像を、第1キー群を示した第1要素画像と第2キー群を示した第2要素画像とに分けて、当該第1要素画像と当該第2要素画像との表示制御を独立して行なう場合について説明する。第1画像(キーボード画像)における文字の配列が、たとえばQWERTY配列の場合、第1キー群とは、たとえばFキーを含むキー群であり、第2キー群とは、たとえばJキーを含むキー群である。
なお、第1検知部13は、第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力と、第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力とを、多点入力として受付けたことを検知する。そして、第1検知部13は、当該多点入力を受付けたことを検知することにより、第1画像が選択されたことを検知する。なお、第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力、および第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力は、それぞれ、少なくとも1本の指で行なう。
ここで、「多点入力を受け付ける」とは、電子機器100が、複数の入力を同時に受付けることをいう。ここで、「複数の入力を同時に受け付ける」とは、予め定められた時間に複数の入力を受け付けることをいう。この場合、電子機器100は、複数の点が同時に指定されたこと検知する。
ところで、文字や数字を入力するキー入力か、第1画像を移動させる操作入力かの判断は、以下のように制御部10が判断する。ユーザの指が、ある文字(たとえば「A」)を示した領域に接触することにより、当該文字が選択されたことを制御部10が検知した場合、予め定められた第1の時間までに当該接触が解除されると、制御部10は、当該文字の入力であると判断する。また、上記第1の時間以上である予め定められた第2の時間を越えて、当該接触が続いている場合、制御部10は、当該文字の連続入力であると判断する。さらに、上記第1の時間以上かつ第2の時間未満の間に、第2検知部14が第1画像を移動させる操作入力を受付けたことを検知した場合、制御部10は、当該文字の入力とは判断せずに、第1画像を移動させる操作入力と判断する。このようにして、制御部10は、文字や数字を入力するキー入力か、第1画像を移動させる操作入力かを判断する。
<画面遷移について>
図15は、キーボード画像301が表示された領域に指が接触した状態を示した図である。当該接触により、第1検知部13は、キーボード画像301が選択されたことを検知する。
(第1の例)
図16は、キーボード画像301を移動させるための第1操作入力を第2検知部14が受付けたことを検知した後の、液晶パネル240の表示内容を示した図である。図16を参照して、左手801の指および右手802の指が表示領域に接触した状態で、ユーザが各指をそれぞれ矢印701,702で示す方向(つまり反対方向)に移動させた場合、表示制御部11は、キーボード画像301を、第1キー群を示した第1要素画像301Aと第2キー群を示した第2要素画像301Bとに分割し、第1要素画像301Aと第2要素画像301Bとを、液晶パネル240に表示させる。
この際、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置に、第1要素画像301Aおよび第2要素画像301Bを表示させる。具体的には、表示制御部11は、矢印701が示す方向の位置に第1要素画像301Aを表示させ、矢印702が示す方向の位置に第2要素画像301Bを表示させる。
また、表示制御部11は、タッチパッド画像401を、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に表示させる。表示制御部11は、キーボード画像の移動によりキーボード画像が表示されなくなった領域の少なくとも一部に、タッチパッド画像401を表示させる。具体的には、表示制御部11は、第1要素画像301Aと第2要素画像301Bとの間に、タッチパッド画像401を表示させる。
(第2の例)
図17は、キーボード画像301を移動させるための他の第1操作入力を第2検知部14が受付けたことを検知した後の、液晶パネル240の表示内容を示した図である。図17を参照して、左手801の指および右手802の指とが表示領域に接触した状態で、ユーザが各指をそれぞれ矢印711,712で示す方向(つまり同方向)に移動させた場合、表示制御部11は、キーボード画像301を分割することなく、キーボード画像301を液晶パネル240に表示させる。
この際、表示制御部11は、当該第1操作入力に応じた位置に、キーボード画像301を表示させる。また、表示制御部11は、タッチパッド画像401を、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に表示させる。より詳しくは、表示制御部11は、キーボード画像301の移動によりキーボード画像301が表示されなくなった領域の少なくとも一部に、タッチパッド画像401を表示させる。具体的には、表示制御部11は、キーボード画像301の左側の領域にタッチパッド画像401を表示させる。
(第3の例)
図18は、キーボード画像301を移動させるためのさらに他の第1操作入力を第2検知部14が受付けたことを検知した後の、液晶パネル240の表示内容を示した図である。図18を参照して、左手801の指および右手802の指とが表示領域に接触した状態で、ユーザが各指をそれぞれ矢印721,722で示す方向(つまり同方向)に移動させた場合、表示制御部11は、キーボード画像301を分割することなく、キーボード画像301を液晶パネル240に表示させる。
この際、表示制御部11は、当該第1操作入力に応じた位置に、キーボード画像301を表示させる。また、表示制御部11は、タッチパッド画像401を、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に表示させる。また、表示制御部11は、キーボード画像301の移動によりキーボード画像301が表示されなくなった領域の少なくとも一部に、タッチパッド画像401を表示させる。具体的には、表示制御部11は、キーボード画像301の下側の領域にタッチパッド画像401を表示させる。
(第4の例)
図19は、キーボード画像を移動させるためのさらに他の第1操作入力を受付けたことを第2検知部14が検知した後の、液晶パネル240の表示内容を示した図である。図19を参照して、左手801の指および右手802の指とが表示領域に接触した状態で、ユーザが右手802の当該指を矢印731で示す方向に移動させた場合、表示制御部11は、キーボード画像301を、第1キー群を示した第1要素画像301Aと第2キー群を示した第2要素画像301Bとに分割し、第1要素画像301Aと第2要素画像301Bとを、液晶パネル240に表示させる。
この際、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置に、第2要素画像301Bを表示させる。具体的には、表示制御部11は、矢印731が示す方向の位置に第2要素画像301Bを表示させる。
また、表示制御部11は、タッチパッド画像401を、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に表示させる。表示制御部11は、キーボード画像301の移動によりキーボード画像301が表示されなくなった領域の少なくとも一部に、タッチパッド画像401を表示させる。具体的には、表示制御部11は、第1要素画像301Aの右側の領域であって、かつ第2要素画像301Bの下側の領域に、タッチパッド画像401を表示させる。
(第5の例)
次に、キーボード画像の表示位置を切換える際に、キーボード画像の全体が液晶パネル240の表示領域に表示可能でないと判断部16が判断した場合について説明する。
図20は、キーボード画像を移動させるためのさらに他の第1操作入力を受付けたことを第2検知部14が検知した後の、液晶パネル240の表示内容を示した図である。図20を参照して、左手801の指および右手802の指とが表示領域に接触した状態で、ユーザが当該各指をそれぞれ矢印741,742で示す方向(つまり反対方向)に移動させた場合、表示制御部11は、キーボード画像301を第1キー群を示した第1要素画像301Aと第2キー群を示した第2要素画像301Bとに分割し、第1要素画像301Aと第2要素画像301Bとを、液晶パネル240に表示させる。
この際、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置に、第1要素画像301Aおよび第2要素画像301Bを表示させる。具体的には、表示制御部11は、矢印741が示す方向の位置に第1要素画像301Aを表示させ、矢印742が示す方向の位置に第2要素画像301Bを表示させる。キーボード画像の全体が液晶パネル240の表示領域に表示可能でないため、表示制御部11は、キーボード画像のうち当該表示領域に表示可能でない部分351A,351Bを非表示とする。
また、表示制御部11は、タッチパッド画像401を、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に表示させる。表示制御部11は、キーボード画像301の移動によりキーボード画像301が表示されなくなった領域の少なくとも一部に、タッチパッド画像401を表示させる。具体的には、表示制御部11は、第1要素画像301Aと第2要素画像301Bとの間に、タッチパッド画像401を表示させる。
(第6の例)
キーボード画像301の全体を表示領域に表示可能ではないと判断部16が判断した場合、表示制御部11は、キーボード画像のうちの当該表示領域に表示可能でない部分を非表示とせずに、第1操作入力に応じた位置にキーボード画像301を縮小した縮小画像を表示させてもよい。以下、表示制御部11が縮小画像を表示させる場合について説明する。
図21は、キーボード画像を移動させるためのさらに他の第1操作入力を第2検知部14が受付けたことを検知した後の、液晶パネル240の表示内容を示した図である。図21を参照して、左手801の指および右手802の指とが表示領域に接触した状態で、ユーザが当該各指をそれぞれ矢印751,752で示す方向(つまり反対方向)に移動させた場合、表示制御部11は、キーボード画像301を、第1キー群を示した第1要素画像301Aと第2キー群を示した第2要素画像301Bとに分割し、第1要素画像301Aと第2要素画像301Bとを、液晶パネル240に表示させる。
この際、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置に、第1要素画像301Aおよび第2要素画像301Bを表示させる。具体的には、表示制御部11は、矢印751が示す方向の位置に第1要素画像301A表示させ、矢印752が示す方向の位置に第2要素画像301Bを表示させる。
キーボード画像301の全体が液晶パネル240の表示領域に表示可能でないため、表示制御部11は、キーボード画像301を縮小した縮小画像を表示領域に表示させる。具体的には、表示制御部11は、画像361Aを縮小した第1要素画像301Aと、画像361Bを縮小した第2要素画像301Bとを表示領域に表示させる。
また、表示制御部11は、タッチパッド画像401を、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に表示させる。表示制御部11は、キーボード画像301の移動によりキーボード画像301が表示されなくなった領域の少なくとも一部に、タッチパッド画像401を表示させる。具体的には、表示制御部11は、第1要素画像301Aと第2要素画像301Bとの間に、タッチパッド画像401を表示させる。
なお、上記においては、判断部16の判断結果に基づき、表示制御部11が縮小画像を液晶パネル240に表示させる構成を例に挙げて説明した。しかしながら、判断部16の判断結果に関わりなく、表示制御部11が縮小画像を液晶パネル240に表示させてもよい。
ところで、上記第1の例から上記第6の例の各例においては、キーボード画像301や要素画像301A,301Bが表示された領域に指が物理的に接触した場合について説明したが、当該領域に指が物理的に接触していなくてもよい。つまり、光センサを内蔵した液晶パネル240を備えた電子機器100においては、たとえばキーボード画像301が表示された領域に指が物理的に接触していなくても、当該領域に指が近接した状態となれば、第1検知部13はキーボード画像301が選択されたことを検知する。また、同様に、当該領域に指が近接した状態において上記第1操作入力が行なわれる場合であっても、第2検知部14は当該第1操作入力を受付けたことを検知可能である。また、同様に、タッチパッド画像401が表示された領域に指が近接した状態となれば、電子機器100は、上記第2入力を受け付けたことを検知する。
このように、各種入力の検知にあたり、液晶パネル240の表示領域に指が物理的に接触している必要はなく、電子機器100が入力を検知したと判断する程度に、液晶パネル240の表示領域に指が近接していればよい。つまり、電子機器100は、物理的な接触だけに限らず、論理的な接触であっても、入力を検知可能である。
なお、電子機器100が、ペンタブレットに液晶パネルを統合させた液晶ペンタブレットを液晶パネル240の代わりに備える構成においても、ペンが当該ペンタブレットの入力面に近接した状態となれば、上述した検知が可能である。
<処理フロー>
図22は、電子機器100における処理のフローを示したフローチャートである。図22を参照して、ステップS2において、電子機器100は第1画像(キーボード画像)を表示する。ステップS4において、電子機器100は、第1検知部13による検知結果に基づき、第1画像が選択されたか否かを判断する。
電子機器100が、第1画像が選択されたと判断した場合(ステップS4においてYES)、ステップS6において、電子機器100は、第1検知部14による検知結果に基づき、第1画像を移動させる第1操作入力を受付けたか否かを判断する。一方、電子機器100が、第1画像が選択されていないと判断した場合(ステップS4においてNO)、電子機器100は、処理をステップS4に戻す。
電子機器100が、第1画像を移動させる第1操作入力を受付けたと判断した場合(ステップS6においてYES)、ステップS8において、電子機器100は、第1操作データに基づいて、第1画像の表示位置を、当該第1画像が選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換える。ステップS10において、電子機器100は、液晶パネル240の表示領域のうち、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2画像(タッチパネル画像)を表示させる。そして、電子機器100は、一連の処理を終了する。
一方、電子機器100が、第1画像を移動させる第1操作入力を受付けていないと判断した場合(ステップS6においてNO)、ステップS12において、電子機器100は、ステップS4において第1画像が選択されてから予め定めた時間が経過したか否かを判断する。電子機器100が、予め定めた時間が経過したと判断した場合(ステップS12においてYES)、電子機器100は一連の処理を終了する。一方、電子機器100が予めだ定めた時間が経過していないと判断した場合(ステップS12においてNO)、電子機器100は、処理をステップS6に戻す。
<第2入力領域の変形例>
上記においては、制御部10が、第2入力領域を、タッチパッドと同様な機能を実行するための領域に設定した。しかしながら、電子機器100は、第2入力領域を、タッチパッドと異なる機能を実行するための領域に設定してもよい。
図23は、タッチパッドと異なる第1の機能を実行するための領域に第2入力領域を設定した場合に、液晶パネル240に表示される第2画像を示した図である。図23を参照して、表示制御部11は、たとえば、アプリケーションのコントロールボタンの画像401Aを、液晶パネル240に表示させる。
図24は、タッチパッドと異なる第2の機能を実行するための領域に第2入力領域を設定した場合に、液晶パネル240に表示される第2画像を示した図である。図24を参照して、表示制御部11は、たとえば、第2画像として、選択肢を示すメニュー画像401Bを液晶パネル240に表示させる。
図25は、タッチパッドと異なる第3の機能を実行するための領域に第2入力領域を設定した場合に、液晶パネル240における、第2画像の一表示態様を示した図である。図25を参照して、表示制御部11は、たとえば、第2画像としてアプリケーションの各ツールを示したアイコン群の画像401Cを液晶パネル240に表示させる。
ところで、上述したように、第3決定部18は、第2決定部17が決定したサイズに基づき、第2画像の表示態様を決定する。そして、第3決定部18が表示態様を決定した場合、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、当該決定された表示態様にて第2画像を表示させる。以下では、第2決定部が決定したサイズが図25で示したサイズと異なる場合について、図26に基づき説明する。
図26は、第2入力領域を上記第3の機能を実行するための領域に設定した場合に、液晶パネル240における、第2画像の他の表示態様を示した図である。具体的には、図26は、第2画像の表示領域の横のサイズが、図25よりも小さい場合を示した図である。
図26を参照して、表示制御部11は、第2画像としてアプリケーションの各ツールを示したアイコン群の画像401Dを液晶パネル240に表示させる。第2画像の表示領域の横サイズが、図25における横サイズよりも小さいため、表示制御部11は、横方向に配して表示するアイコンの数を減少させる。さらに、表示制御部11は、縦方向に配して表示するアイコンの数を増加させる。
なお、第2画像としては、たとえばテンキーの画像を表示する構成としてもよい。当該構成の場合、制御部10は、第2入力領域をテンキーと同様な機能を実行するための領域に設定する。
<電子機器100のまとめ>
(1)電子機器100は、液晶パネル240の表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させる表示制御部11を備える。また、電子機器100は、表示されている第1画像が選択されたことを検知する第1検知部13を備える。さらに、電子機器100は、上記選択された第1画像を移動させるための第1操作入力を受付けたことを検知する第2検知部14を備える。
第1検知部13が第1操作入力を受付けたことを検知した場合、表示制御部11は、第1画像の表示位置を、上記選択された際に表示されていた位置から、上記第1操作入力に応じた位置に切換える。さらに、表示制御部11は、液晶パネル240の表示領域のうち、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させる。
したがって、電子機器100は、第1入力を受付ける第1入力領域を示した第1画像を表示している場合に、第1画像を移動させるための操作入力を受付けたとき、当該第1操作入力に応じた位置に第1画像を表示できる。さらに、電子機器100は、当該操作入力を受付けたとき、第2入力を受付ける第2入力領域を示した第2画像を表示できる。その結果、ユーザは、第1操作入力を電子機器100に対して行なうことにより、第1画像の表示位置を切換えることができるとともに、第1画像が表示された状態で第2画像を用いた電子機器100への入力が可能となる。
特に、上述したように、ユーザが、第1操作入力を、ユーザの指を液晶パネル240の表示領域と接触した状態で電子機器100に対して行なう場合、ユーザは、当該表示領域から手を離すことなく、電子機器100に第2画像を表示させることができる。また、電子機器100は、第2入力を受付けるためのハードウェアを別途備える必要なく、第2入力を受付けることができる。
(2)好ましくは、表示制御部11は、第1画像の移動の方向に基づき、第2画像の表示位置を決定する。したがって、ユーザは、第1操作入力において第1画像の移動方向を指定することにより、第2画像の表示位置を所望の位置に表示させることができる。
さらに好ましくは、電子機器100は、第2画像が表示される位置に応じて、第2画像の表示内容を決定する第1決定部15をさらに備える。表示制御部11は、当該決定された表示内容の第2画像を上記位置に表示させる。したがって、ユーザは、第1操作入力において第1画像の移動方向を指定することにより、第2画像の表示位置を所望の位置に表示させることができるとともに、第2画像の表示内容も選ぶことができる。
(3)好ましくは、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に第2画像が表示された場合、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置に、第1画像を縮小した縮小画像を表示させる。したがって、電子機器100は、第2画像を表示させるための表示領域の確保が容易となる。
(4)好ましくは、電子機器100は、第1画像の表示位置を切換える場合、第1操作入力に基づいて、第1画像の全体が液晶パネル240の表示領域に表示可能であるか否かを判断する判断部16をさらに備える。判断部16が、当該表示領域に表示可能ではないと判断した場合、表示制御部11は、第1画像のうちの当該表示領域に表示可能でない部分を非表示とする。したがって、電子機器100は、第1画像を縮小することなく、第2画像を液晶パネル240の表示領域に表示することができる。
(5)好ましくは、電子機器100は、第1操作入力を受付けたことが検知された場合、第1操作入力に応じた位置に基づき、第2画像を表示する領域のサイズを決定する第2決定部17をさらに備える。また、電子機器100は、第2決定部17が決定したサイズに基づき、第2画像の表示態様を決定する第3決定部18をさらに備える。表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、当該決定された表示態様にて第2画像を表示させる。
したがって、電子機器100は、第2画像を表示する領域のサイズに応じて、第2画像の表示態様を決定する。それゆえ、ユーザは、第1操作入力において第1画像の移動方向および移動量を指定することにより、液晶パネル240の表示領域に、所望の表示態様で第2画像を表示させることができる。
(6)好ましくは、第2検知部14は、さらに、上記選択された第1画像を上記移動の方向とは反対の方向に移動させるための第2操作入力を受付けたことを検知する。第2操作入力が受付けられたことを第2検知部14が検知した場合、表示制御部11は、第1画像の表示位置を、第1操作入力に応じた位置から、上記選択された際に表示されていた位置に切換える。さらに、表示制御部11は、第2画像を非表示にする。
したがって、電子機器100は、選択された第1画像をさらに上記移動の方向とは反対の方向に移動させるための第2操作入力を受付けた場合、第2画像を非表示とする。また、電子機器100は、第1画像の表示位置を、第1操作入力を受付ける前の位置に戻す。それゆえ、ユーザが第2操作入力を電子機器100に対して行なうことにより、ユーザは、第1操作入力を受付ける前の位置で、第1画像を用いた電子機器100への入力が可能となる。
特に、上述したように、ユーザが、第2操作入力を、ユーザの指を液晶パネル240の表示領域と接触した状態で電子機器100に対して行なう場合、ユーザは、当該表示領域から手を離すことなく、第2画像を非表示させる指示を電子機器100に対して行なうことができる。
(7)好ましくは、第1画像は、ソフトウェアキーボードのキーボードを示す画像である。したがって、ユーザは、ソフトウェアキーボードを用いて電子機器100への入力を行なっている場合に、ソフトウェアキーボードを用いた入力とは異なる入力を第2入力領域を用いて行なうことができる。
(8)好ましくは、第1画像は、第1キー群を示した第1要素画像と第2キー群を示した第2要素画像とを含む。第1検知部13は、第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力と、第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力とを、多点入力として受付けたことを検知する。第1検知部13は、当該多点入力を受付けたことを検知することにより、第1画像が選択されたことを検知する。第1操作入力が、第1要素画像を移動させるための入力である場合、表示制御部11は、第1要素画像の表示位置を、上記選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換える。
したがって、電子機器100は、第1要素画像を移動させるための第1操作入力を受付けた場合、第2要素画像の表示位置は切換えずに、第1要素画像の表示位置を切換える。それゆえ、ユーザが当該第1操作入力を電子機器100に対して行なうことにより、ユーザは、キーボードを示す画像のうちの第1要素画像のみの表示位置を、上記選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換えることができる。
(9)好ましくは、第1画像は、第1キー群を示した第1要素画像と第2キー群を示した第2要素画像とを含む。第1検知部13は、第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力と、第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力とを、多点入力として受付けたことを検知する。第1検知部13は、当該多点入力を受付けたことを検知することにより、第1画像が選択されたことを検知する。第1操作入力が、第1要素画像および第2要素画像を移動させるための入力である場合、表示制御部11は、第1要素画像の表示位置および第2要素画像の表示位置を、上記選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換える。
したがって、電子機器100は、第1要素画像および第2要素画像を移動させるための第1操作入力を受付けた場合、第1要素画像および第2要素画像の表示位置を切換える。それゆえ、ユーザが当該第1操作入力を電子機器100に対して行なうことにより、ユーザは、第1要素画像と第2要素画像との表示位置を、上記選択された際に表示されていた位置から、第1操作入力に応じた位置に切換えることができる。
特に、ユーザが、第1要素画像を移動させる方向と、第2要素画像を移動させる方向とが異なるように第1操作入力を電子機器100に対して行なった場合、ユーザは、第1要素画像と第2要素画像とを別方向に移動させることができる。
<電子機器100の変形例>
(1)上記においては、左手801の指および右手802の指とが表示領域に接触した状態で、ユーザが当該各指を移動させた場合に、表示制御部11がキーボード画像301の表示位置を切換える構成について説明した。しかしながら、表示制御部11は、この構成に限定されない。たとえば、一方の手の指が表示領域に接触した状態でユーザが当該指を移動させた場合に、表示制御部11は、第1操作入力に従ってキーボード画像の表示位置を切換えてもよい。
図27は、左手801の指が、キーボード画像301の表示領域に接触した状態を示した図である。図28は、図27の状態において、ユーザが左手801の当該指を矢印761の方向に移動させた場合を示した図である。図28を参照して、表示制御部11は、第1操作入力に応じた位置に、キーボード画像301を表示させる。また、表示制御部11は、タッチパッド画像401を第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に表示させる。より詳しくは、表示制御部11は、キーボード画像301の移動によりキーボード画像301が表示されなくなった領域の少なくとも一部に、タッチパッド画像401を表示させる。具体的には、表示制御部11は、キーボード画像301の右側の領域にタッチパッド画像401を表示させる。
(2)第1決定部15は、第2画像が表示される位置に応じて、当該第2画像の表示内容を決定する構成に限定されるものではない。アプリケーションが実行され、かつ当該アプリケーションに基づく画像が液晶パネル140の表示領域に表示されている場合、当該アプリケーションに応じて、第2画像の表示内容を決定してもよい。たとえば、電子機器100が、Webページを閲覧するためのアプリケーションを実行しており、液晶パネル140に当該アプリケーションの画像を表示している場合、第1決定部15は、たとえば、当該アプリケーションのコントロールボタンの画像(図23参照)を液晶パネル240に表示させることを決定する。
(3)第2画像が、液晶パネル140の表示領域に表示されている上記アプリケーションに基づく画像に関連する画像である場合、制御部10が当該アプリケーションが終了すると、表示制御部11は、以下の処理を行なうことが好ましい。すなわち、当該アプリケーションが終了した場合、表示制御部11は、第1画像の表示位置を、第1操作入力に応じた位置から、選択された際に表示されていた位置に切換えるとともに、第2画像を非表示にすることが好ましい。
(4)上記においては、電子機器100が、光センサを内蔵した液晶パネル240を備える構成を例に挙げて説明した。しかしながら、電子機器100が備える第2の筐体100Bの表示装置は、光センサを内蔵した液晶パネル240に限定されるものではない。電子機器100は、第2の筐体100Bの表示装置として、多点入力が可能な表示装置を備えていればよい。
(5)上記においては、電子機器100が、液晶パネル240において第1画像の表示位置の切換えを行なう構成を例に挙げて説明したが、上記の内容は、電子機器100が、液晶パネル140において第1画像の表示位置の切換えを行なう場合にも適用可能である。
(6)上記においては、第2検知部14が、ユーザの指が離れたことを検知すると、表示制御部11は、切換え後の第1画像の表示位置を確定した。第1画像の表示位置の確定は、以下のようにしてもよい。すなわち、第2検知部14が、第1操作入力として、第1画像を第1方向に移動させる操作入力と、当該第1画像を第2方向に移動させる操作入力を受付けたことを連続して検知した場合、当該第1画像を第2方向に移動させる操作入力を受付けたことを検知することにより、表示制御部11は第1画像の表示位置を確定してもよい。具体的には、表示制御部11は、当該第1画像を第2方向に移動させる操作入力の開始を受付けた時点におけるユーザの指の位置に基づいて、第1画像の表示位置を確定すればよい。
(7)上記においては、第2検知部14が、第1操作入力に基づく移動方向とは反対方向の第2操作入力を検知すると、表示制御部11は、第1画像の表示位置を、第1操作入力に応じた位置から、上記選択された際に表示されていた位置に切換えた。つまり、表示制御部11は、第1画像の表示位置を、元の位置に戻す処理を行なった。この際の第2操作入力は、第1画像の元の位置までのストロークデータの入力であってもよいし、あるいは当該元の位置に達する途中までのストロークデータの入力であってもよい。
また、第2検知部14が、第1操作入力の後に指が離れたことを検知すると、表示制御部11は、第1画像の表示位置を上記元の位置まで戻してもよい。なお、この場合、ユーザは、指を表示領域に接触させた状態で、第2入力領域を用いた入力を行なうことになる。
また、表示制御部11は、第2画像を表示した際に、第1画像の表示位置を元の位置に戻すための入力を受付ける領域を、第2画像の表示領域、あるいは他の表示領域に設けてもよい。なお、この場合、ユーザは、第1画像の表示位置を元の位置に戻すための入力を受付ける領域を指で選択することにより、第1画像の表示位置を元の位置に戻すことができる。
また、たとえば、第2操作入力が、第2画像と重なる位置まで第1要素画像または第2要素画像を移動させる入力であるとき、表示制御部11は、第1画像の表示位置を元の位置に戻してもよい。
また、表示制御部11が第2画像を表示領域に表示させた場合、制御部10が、第1画像と第2画像とが表示されている領域以外の領域においてユーザの指が接触したことを検知すると、表示制御部11は、第1画像の表示位置を元の位置に戻してもよい。
(8)制御部10は、第1要素画像が表示された領域と第2要素画像が表示された領域とに、それぞれ2本の指が接触した状態であることを条件に、第1操作入力および第2操作入力の受付けを許可してもよい。
(9)第2検知部14が第1操作入力を受付けたことを検知する度に、表示制御部11は、前回表示した内容とは異なる内容の第2画像を、表示領域に表示させてもよい。
(10)第1画像は、キーボード画像に限定されるものではない。第1画像は、第2入力とは異なる第1入力を行なうための第1入力領域を示す画像であればよい。第2画像がタッチパッドである場合、たとえば、第1画像をテンキーの画像や携帯電話機の操作キーを示した画像としてもよい。第1画像は、文字や数字を入力をするための画像ではなくて、複数の項目から少なくとも1つ以上の項目を選択するための画像であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
電子機器の外観を示した図である。 電子機器のハードウェア構成を表わすブロック図である。 電子機器の液晶パネルの構成と、当該液晶パネルの周辺回路とを示した図である。 液晶パネルとバックライトとの断面図である。 光センサ回路を動作させる際のタイミングチャートを示した図である。 液晶パネルとバックライトとの断面図であって、スキャンの際にフォトダイオードがバックライトからの光を受光する構成を示した図である。 センシングコマンドの概略構成を示した図である。 センシングコマンドの各領域におけるデータの値と、当該値が示す意味内容とを示した図である。 応答データの概略構成を示した図である。 指をスキャンすることにより得られた画像を示した図である。 他の光センサ内蔵液晶パネルの回路図である。 スキャンの際にフォトダイオードが外光を受光する構成を示した断面図である。 他の電子機器のハードウェア構成を表すブロック図である。 電子機器の機能ブロックを示した図である。 キーボード画像が表示された領域に指が接触した状態を示した図である。 キーボード画像を移動させるための第1操作入力を第2検知部が受付けたことを検知した後の、液晶パネルの表示内容を示した図である。 キーボード画像を移動させるための他の第1操作入力を受付けたことを第2検知部が検知した後の、液晶パネルの表示内容を示した図である。 キーボード画像を移動させるためのさらに他の第1操作入力を受付けたことを第2検知部が検知した後の、液晶パネルの表示内容を示した図である。 キーボード画像を移動させるためのさらに他の第1操作入力を受付けたことを第2検知部が検知した後の、液晶パネルの表示内容を示した図である。 キーボード画像を移動させるためのさらに他の第1操作入力を受付けたことを第2検知部が検知した後の、液晶パネルの表示内容を示した図である。 キーボード画像を移動させるためのさらに他の第1操作入力を受付けたことを第2検知部が検知した後の、液晶パネルの表示内容を示した図である。 電子機器における処理のフローを示したフローチャートである。 タッチパッドと異なる第1の機能を実行するための領域に第2入力領域を設定した場合に、液晶パネルに表示される第2画像を示した図である。 タッチパッドと異なる第2の機能を実行するための領域に第2入力領域を設定した場合に、液晶パネルに表示される第2画像を示した図である。 タッチパッドと異なる第3の機能を実行するための領域に第2入力領域を設定した場合に、液晶パネルにおける、第2画像の一表示態様を示した図である。 第2入力領域を上記第3の機能を実行するための領域に設定した場合に、液晶パネルにおける、第2画像の他の表示態様を示した図である。 左手の指が、キーボード画像の表示領域に接触した状態を示した図である。 図27の状態において、ユーザが左手の指を矢印の方向に移動させた場合を示した図である。
符号の説明
10 制御部、11 表示制御部、12 データ受付部、13 第1検知部、14 第2検知部、15 第1決定部、16 判断部、17 第2決定部、18 第3決定部、90 記憶装置、140 液晶パネル、240 液晶パネル。

Claims (17)

  1. 電子機器であって、
    第1表示領域を有するタッチパネルと、
    前記第1表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させる表示制御手段と、
    前記表示されている第1画像が選択されたことを検知する第1検知手段と、
    前記選択された第1画像を移動させるための第1操作入力を受付けたことを検知する第2検知手段とを備え、
    前記第1操作入力を受付けたことが検知された場合、前記表示制御手段は、
    前記第1画像の表示位置を、前記選択された際に表示されていた位置から、前記第1操作入力に応じた位置に切換え、
    前記第1表示領域のうち、前記第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させる、電子機器。
  2. 前記表示制御手段は、前記第1画像の移動の方向に基づき、前記第2画像の表示位置を決定する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電子機器は、前記第2画像が表示される位置に応じて、前記第2画像の表示内容を決定する第1決定手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記決定された表示内容の第2画像を前記位置に表示させる、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記電子機器は、
    第2表示領域を有する表示装置と、
    アプリケーションが実行され、かつ当該アプリケーションに基づく画像が前記第2表示領域に表示されている場合、当該アプリケーションに応じて、前記第2画像の表示内容を決定する第1決定手段とをさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、前記決定された表示内容の第2画像を表示させる、請求項1または2に記載の電子機器。
  5. 前記第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に前記第2画像が表示された場合、前記表示制御手段は、前記第1操作入力に応じた位置に、前記第1画像を縮小した縮小画像を表示させる、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記電子機器は、前記第1画像の表示位置を切換える場合に、前記受付けた第1操作入力に基づいて、前記第1画像の全体が前記第1表示領域に表示可能であるか否かを判断する判断手段をさらに備え、
    前記第1表示領域に表示可能ではないと判断された場合、前記表示制御手段は、前記第1画像のうちの前記第1表示領域に表示可能でない部分を非表示とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記電子機器は、
    前記第1操作入力を受付けたことが検知された場合、前記第1操作入力に応じた位置に基づき、前記第2画像を表示する領域のサイズを決定する第2決定手段と、
    前記決定されたサイズに基づき、前記第2画像の表示態様を決定する第3決定手段とをさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に、前記決定された表示態様にて前記第2画像を表示させる、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記第2検知手段は、さらに、前記選択された第1画像を当該第1画像の移動の方向とは反対の方向に移動させるための第2操作入力を受け付けたことを検知し、
    前記第2操作入力が受け付けられたことが検知された場合、前記表示制御手段は、前記第1画像の表示位置を、前記第1操作入力に応じた位置から、前記選択された際に表示されていた位置に切換え、さらに前記第2画像を非表示にする、請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記電子機器は、第2表示領域を有する表示装置をさらに備え、
    前記第2画像は、前記第2表示領域に表示されている前記アプリケーションに基づく画像に関連する画像であり、
    前記アプリケーションが終了した場合、前記表示制御手段は、前記第1画像の表示位置を、前記第1操作入力に応じた位置から、前記選択された際に表示されていた位置に切換え、さらに前記第2画像を非表示にする、請求項1,2,3,5,6,および7のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記第2画像は、前記第2表示領域に表示されている前記アプリケーションに基づく画像に関連する画像であり、
    前記アプリケーションが終了した場合、前記表示制御手段は、前記第1画像の表示位置を、前記第1操作入力に応じた位置から、前記選択された際に表示されていた位置に切換え、さらに前記第2画像を非表示にする、請求項4に記載の電子機器。
  11. 前記電子機器は、前記第1操作入力に応じた位置とは異なる位置に前記第2画像が表示された場合に、前記第1入力領域を介した前記第1入力と前記第2入力領域を介した前記第2入力とを受け付ける受付手段をさらに備える、請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 前記第1画像は、ソフトウェアキーボードのキーボードを示す画像である、請求項1から11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 前記タッチパネルは、多点入力を受け付け、
    前記第1画像は、第1キー群を示した第1要素画像と第2キー群を示した第2要素画像とを含み、
    前記第1検知手段は、前記第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力と、前記第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力とを、前記多点入力として受け付けたことを検知し、当該多点入力を受付けたことを検知することにより、前記第1画像が選択されたことを検知し、
    前記第1操作入力が、前記第1要素画像を移動させるための入力である場合、前記表示制御手段は、前記第1要素画像の表示位置を、前記選択された際に表示されていた位置から、前記第1操作入力に応じた位置に切換える、請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記タッチパネルは、多点入力を受付け、
    前記第1画像は、第1キー群を示した第1要素画像と第2キー群を示した第2要素画像とを含み、
    前記第1検知手段は、前記第1キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力と、前記第2キー群のうちの少なくとも1つのキーを指定する入力とを、前記多点入力として受付けたことを検知し、当該多点入力を受付けたことを検知することにより、前記第1画像が選択されたことを検知し、
    前記第1操作入力が、前記第1要素画像および前記第2要素画像を移動させるための入力である場合、前記表示制御手段は、前記第1要素画像の表示位置および前記第2要素画像の表示位置を、前記選択された際に表示されていた位置から、前記第1操作入力に応じた位置に切換える、請求項12に記載の電子機器。
  15. 前記タッチパネルは、前記表示領域に沿って内蔵された複数の光センサを含む、請求項1から14のいずれか1項に記載の電子機器。
  16. タッチパネルを備える電子機器における表示制御方法であって、
    前記タッチパネルにおける表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させるステップと、
    前記表示されている第1画像が選択されたことを検知するステップと、
    前記選択された第1画像を移動させるための操作入力を受付けたことを検知するステップと、
    前記操作入力を受付けたことが検知された場合、前記第1画像の表示位置を、前記選択された際に表示されていた位置から、前記操作入力に応じた位置に切換えるとともに、前記表示領域のうち、前記操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させるステップとを備える、表示制御方法。
  17. タッチパネルを備える電子機器における表示制御方法を前記電子機器に実行させるためのプログラムであって、
    前記表示制御方法は、
    前記タッチパネルにおける表示領域の少なくとも一部の領域に、第1入力を受付けるための第1入力領域を示す第1画像を表示させるステップと、
    前記表示されている第1画像が選択されたことを検知するステップと、
    前記選択された第1画像を移動させるための操作入力を受付けたことを検知するステップと、
    前記操作入力を受付けたことが検知された場合、前記第1画像の表示位置を、前記選択された際に表示されていた位置から、前記操作入力に応じた位置に切換えるとともに、前記表示領域のうち、前記操作入力に応じた位置とは異なる位置に、第2入力を受付けるための第2入力領域を示す第2画像を表示させるステップとを備える、プログラム。
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