JP2010203821A - 電子機器のボタンの良否判定方法、電子機器の製造方法及び電子機器ボタン試験装置 - Google Patents
電子機器のボタンの良否判定方法、電子機器の製造方法及び電子機器ボタン試験装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】第1の押下速度で求めた極大値を第1特徴点の第1荷重とする工程と、第1特徴点の前記第1荷重を、第2の押下速度で押下した時の第1特徴点の第2荷重に補正する第1の補正工程と、第1の押下速度で求めた極小値を第2特徴点の第3荷重とする工程と、第2特徴点の第3荷重を、第2の押下速度で押下した時の第2特徴点の第4荷重に補正する第2の補正工程と、第2荷重及び第4荷重に基づいて、ボタンの良否判定を行う工程を設ける。
【選択図】図4
Description
a=V+ P
となり、このV+ Pから多項式の係a0〜anが求まる。
このように求めた係数a0〜anを用いて押下速度vに対する荷重Pの増減を示す減衰関数C(v)を下記の式で定義する。
C(v)=a0vn +a1vn-1 +・・・+an−1v=Σaivn-i
なお、C1(v)は、極大値P1に関する減衰関数であり、C2(v)は、極小値P2に関する減衰関数である。
P1(va)=P1(vs)+C1(va)−C1(vs)
となり、この式から押下速度vsにおける荷重P1(vs)を求めると
P1(vs)=P1(va)−C1(va)+C1(vs)
となる。一方、極小値P2については、
P2(va)=P2(vs)+C2(va)−C2(vs)
となり、この式から押下速度vsにおける荷重P2(vs)を求めると
P2(vs)=P2(va)−C2(va)+C2(vs)
となる。
c1=〔P1(v2)−P1(v1)〕/(v2−v1)
c2=〔P2(v2)−P2(v1)〕/(v2−v1)
として求める。このc1,c2が良否判定基準を満たしている場合に良品として判定する。
ステップS1:被検査電子機器としての携帯電話を傷防止台にセットする。次いで、
ステップS2:xステージ及びyステージを駆動して傷防止部材付き指を所定のキー位置へ移動させる。次いで、
ステップS3:速度vでzステージを降下させる。次いで、
ステップS4:ストローク計測を開始する。次いで、
ステップS5:荷重計測を開始する。
ステップS6:荷重が破壊防止のために予め定めた停止荷重に到達したか否かを判定し、停止荷重に到達するまで荷重計測を継続する。次いで、
ステップS7:停止荷重に到達した時点で、荷重計測を停止するとともに、zステージを停止する。次いで、
ステップS8:Zステージを上昇させる。
ここまでのステップを測定系において行い、以降のステップは制御系において行う。
ステップS9:測定した荷重データ列を二階微分する。次いで、
ステップS10:二階微分した値の最大値近傍で極小荷重P2に対応するストローク量x′2を探索する。次いで、
ステップS11:ストローク量x′2以下の領域において、極大荷重P1に対応するストローク量x′1を探索する。次いで、
ステップS12:x′1±(x′2−x′1)の範囲で、荷重Pの近似多項式fP1(x)を求める。次いで、
ステップS13:x′1±(x′2−x′1)の範囲で、近似多項式fP1(x)の極大値をP1(v)とする。次いで、
ステップS14:ストローク量x′1〜x′2の範囲において、荷重Pの近似多項式fP2(x)を求める。次いで、
ステップS15:ストローク量x′2以降の任意の範囲で、近似多項式gP2(x)を求める。次いで、
ステップS16:近似多項式fP2(x)と近似多項式gP2(x)の交点を極小荷重P2(v)として求める。
ステップS17:極大荷重P1(v)及び極小荷重P2(v)を、データ格納部に予め格納した減衰関数C1(v)及びC2(v)を用いて減衰補正を行う。この減衰補正によって、判定基準値を求めた時の押下速度vsにおける荷重P1(vs)及びP2(vs)に変換される。次いで、
ステップS18:クリック率α=〔P1(vs)−P2(vs)〕/P1(vs)を求める。
ステップS19:求めたクリック率αを、データ格納部に予め格納した判定基準となるクリック率αsと比較する。ここで、α>αsのものを良品と判定し、α≦αsのものを不良品と判定する。なお、データベースの構築に際して必要な極大荷重P1及び極小荷重P2の計測に際しても、上記のステップS1〜ステップS16と同じステップを踏んで求める。
ステップs1:被検査電子機器としての携帯電話を傷防止台にセットする。次いで、
ステップs2:xステージ及びyステージを駆動して傷防止部材付き指を所定のキー位置へ移動させる。次いで、
ステップs3:押下速度をv1に設定する。次いで、
ステップs4:極大荷重P1(v1)及び極小荷重P2(v1)を計測する。この計測に際しては、上記の実施例1に示したステップS3〜ステップS16と全く同様のステップを踏んで行う。
ステップs5:押下速度をv2に設定する。次いで、
ステップs6:極大荷重P1(v2)及び極小荷重P2(v2)を計測する。この計測に際しても、上記の実施例1に示したステップS3〜ステップS16と全く同様のステップを踏んで行う。
ステップs7:極大荷重P1の減衰に関する勾配c1を
c1=〔P1(v2)−P1(v1)〕/(v2−v1)として求める。次いで、
ステップs18:極小荷重P2の減衰に関する勾配c2を
c1=〔P2(v2)−P1(v1)〕/(v2−v1)として求める。
ステップs9:求めた勾配c1及びc2を、データ格納部に予め格納した判定基準となる勾配cs1及びcs2のマージンβを見込んだ許容範囲内か否かを判定する。ここで、cs1−β1<c1<cs1+β1、且つ、cs2−β2<c2<cs2+β2のものを良品と判定し、それ以外のものを不良品と判定する。
11 xステージ
12 zステージ
13 押圧部
14 ロードセル
15 傷防止部材付き指
16 yステージ
17 傷防止台
18 被検査電子機器
19 回転ステージ
20 制御装置
21 制御ボード
22 AD変換器
23 演算部
24 データ格納部
25 補正部
26 良否判定部
41 回路基板
42 中心電極
43 周辺電極
44 ドーム
45 当接部
46 シート
47 キートップ
48 ラバー
49 押圧部
50 抵抗
51 電源
Claims (6)
- 第1の押下速度で電子機器のボタンの第1特徴点の第1荷重を求める工程と、
前記第1特徴点の前記第1荷重を、第2の押下速度で押下した時の前記第1特徴点の第2荷重に補正する工程と、
前記第1の押下速度で前記ボタンの第2特徴点の第3荷重を求める工程と、
前記第2特徴点の前記第3荷重を、前記第2の押下速度で押下した時の前記第2特徴点の第4荷重に補正する工程と、
前記第2荷重及び前記第4荷重に基づいて、前記ボタンの良否判定を行う工程と
を有することを特徴とする電子機器のボタンの良否判定方法。 - 前記補正する工程は、予め求められた複数の押下速度における前記第1特徴点及び前記第2特徴点の複数の荷重に基づいて補正することを特徴とする請求項1に記載の電子機器のボタンの良否判定方法。
- 前記第1特徴点及び前記第2特徴点の荷重は変位荷重曲線を特徴付ける変化点にお
ける荷重であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器のボタンの良否判定方法。 - 第1の押下速度で電子機器のボタンの第1特徴点の第1荷重を求める工程と、
前記第1特徴点の前記第1荷重を、第2の押下速度で押下した時の前記第1特徴点の第2荷重に補正する工程と、
前記第1の押下速度で第2特徴点の第3荷重を求める工程と、
前記第2特徴点の前記第3荷重を、前記第2の押下速度で押下した時の前記第2特徴点の第4荷重に補正する工程と、
前記第2荷重及び前記第4荷重に基づいて、前記ボタンの良否判定を行う工程と
を有することを特徴とする電子機器の製造方法。 - 電子機器のボタンの複数の押下速度における第1特徴点及び第2特徴点の複数の荷重を備えるデータベースと、
第1の押下速度で前記第1特徴点の第1荷重及び前記第2特徴点の第3荷重を求める測定部と、
前記第1の押下速度で前記第1特徴点の前記第1荷重及び前記第2特徴点の前記第3荷重を、前記第2の押下速度で押下した時の前記第1特徴点の第2荷重及び前記第2特徴点の第4荷重に補正する補正部と、
前記第2荷重及び前記第4荷重に基づいて、前記ボタンの良否判定を行う判定部と
を有することを特徴とする電子機器ボタン検査装置。 - 電子機器のボタンを一定の押下速度で押して、複数のストローク量における荷重‐ストローク特性を測定する工程と、
前記荷重‐ストローク特性のデータ列を二階微分して、二階微分値の最大値近傍における最大荷重に対応する第1のストローク量x2を決定する工程と、
前記第1のストローク量x2以下のストローク領域において、最大荷重に対応する第2のストローク量x1を決定する工程と、
前記第2のストローク量x1 を中心としたx1 ±(x2−x1)の範囲において、前記荷重−ストローク特性の近似多項式fP1(x)を求め、前記近似多項式fP1(x)の極大値を求める工程と、
前記第2のストローク量x1から前記第1のストローク量x2の範囲において、前記荷重−ストローク特性の近似多項式fP2(x)を求めるとともに、前記第1のストローク量x2以上のストローク領域において、前記荷重‐ストローク特性の近似多項式gP2(x)を求め、前記近似多項式fP2(x)と近似多項式gP2(x)との工程を極小点とする工程とを少なくとも有することを特徴とする電子機器のボタンの良否判定方法。
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