JP2010202471A - 成形装置および成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレス成形によって成形素材から得られる成形品の寸法精度を向上させる。
【解決手段】下側プレート11と上側プレート10との間で成形型ユニット1を挟圧してプレス成形を行う成形工程部19に、上側プレート10の側面に設けられた反射部材71の反射面71aに成形室7の外部からレーザビーム73aを照射して反射光73bを検出することで上側プレート10の型当接面10bの位置を実測する距離測定器73を設け、サーボモータ81による上側プレート10の変位制御に距離測定器73によって測定された上側プレート10と下側プレート11の正確な距離をフィードバックし、成形室7の変形等に影響されることなく、たとえば、軸位置優先の制御による精密なプレス成形によって高精度の成形品を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形装置および成形方法に関する。
従来、光学的精度の精密な成形面を有する金型を用いて、熱可塑性の成形用素材に光学機能面が精密に転写されるようにプレス成形し、研磨等の工程を必要とすることなく、高精度な光学素子を量産する型成形方法が実用化されている。
このような、型成形技術では、金型を挟んでプレスするプレートの駆動制御が、精密な形状の光学素子を得る上で重要となる。
このため、従来、特許文献1のような技術が開示されている。
すなわち、不活性ガス雰囲気の成形室の内部に上下に対向するようにプレートを配置し、上側のプレートは、サーボモータの回転変位をプレートの昇降方向の変位に変換する直動変換部に軸を介して支持され、さらに直動変換部は、サーボモータの出力軸に接続された構成としている。
また、プレートの昇降方向の変位はサーボモータの出力軸の回転角位置を検出するエンコーダによって測定し、プレスの加圧力は直動変換部設けられたロードセルによって測定する構成としている。
そして、内部に光学素子素材が実装された金型組の一対のプレートによる保圧力を加える際に、このサーボモータのエンコーダによる昇降変位の測定値と、ロードセルによる加圧力に基づいて、加圧力優先の制御から、軸位置優先の制御に切り替えることで、指定した軸位置に上側のプレートの位置を制御するものである。
この従来技術によれば、金型組に保圧力を加える際、加圧力優先の制御から軸位置優先の制御に切り替えることで、指定した軸位置を保持するようになる。そのため、従来の加圧時間、保圧時間の変化による厚さの変化がなくなり、結果的に成形品の厚さを安定化することが可能となる、としている。
ところで、上述の従来技術では成形室の加熱雰囲気外に配置されサーボモータに設置されたエンコーダからの情報を用いて上側のプレートの高さを制御することにより、下側のプレートから上側のプレートまでの距離を制御し、レンズの肉厚を調整していた。
しかし、レンズのプレス成形には大きな圧力を要し、その影響により成形室が変形したり、成形室や実際に金型組を押圧する上側のプレートは成形のための加熱により膨張変形する可能性がある。
このため、サーボモータのエンコーダの情報から間接的に予測される下側のプレートから上側のプレートまでの距離と、実際の下側のプレートから上側のプレートまでの距離が必ずしも一致するとは限らない。
この結果、加圧力優先の制御から軸位置優先の制御に切り替えたとしても、軸位置の制御精度の低下によって成形後レンズの肉厚にバラツキが起きる懸念がある、という技術的課題があった。
特開2008−105885号公報
本発明の目的は、プレス成形によって成形素材から得られる成形品の寸法精度を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、内部に成形素材が実装された成形型ユニットを第1プレートと第2プレートの間で挟圧することで前記成形素材から成形品を得る成形装置であって、
前記第1プレートと前記第2プレートとの距離を非接触に実測する距離測定手段と、
前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前記成形型ユニットを挟持した状態において、前記距離の実測値に基づいて前記第1プレートに対する前記第2プレートの相対的な位置を制御する制御手段と、
を備えた成形装置を提供する。
本発明の第2の観点は、内部に成形素材が実装された成形型ユニットを第1プレートと第2プレートの間で挟圧することで前記成形素材から成形品を得る成形方法であって、
前記第1プレートと前記第2プレートとの距離を非接触に実測する第1工程と、
前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前記成形型ユニットを挟持した状態において、前記距離の実測値に基づいて前記第1プレートに対する前記第2プレートの相対的な位置を制御する第2工程と、
を含む成形方法を提供する。
本発明によれば、プレス成形によって成形素材から得られる成形品の寸法精度を向上させることが可能な技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置の構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態の成形装置に供される型セットの構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の成形装置で成形された光学素子の外観を示す側面図である。 本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置における成形工程部を取り出して例示した略断面図である。 本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置における成形工程部での準備作業を例示した略断面図である。
本実施の形態の一態様のレンズ成形装置は、下側プレート上の成形型ユニットに対して、上方より上側プレートが降下して成形型ユニットに当接され、下側プレートと上側プレートとの間で成形型ユニットを加熱、加圧成形、冷却する様に構成されたレンズ成形装置において、成形室外に非接触の距離測定器を設置し、距離測定器から上側プレートの底面までの距離を直接測定する構成とした。
距離測定器から下側プレートの上面までの距離を予め測定して既知の値とすることにより、距離測定器から上側プレートの底面までの距離と距離測定器から下側プレートの上面までの距離との差をとれば、下側プレートの上面から上側プレートの底面までの正確な距離を知ることができる。
これにより、圧力や熱による変形に影響されることなく、上側プレートと下側プレートの間の距離と成形素材の軸方向の変形量(レンズの潰し量)との相関を正確に把握することが可能になるため、たとえば、軸位置(プレート位置)優先の制御を正確に実現でき、肉厚のバラツキが小さなレンズの成形が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置の構成例を示す概念図である。図2Aは、本発明の実施の形態の成形装置に供される型セットの構成例を示す断面図、図2Bは、本発明の実施の形態の成形装置で成形された光学素子の外観を示す側面図である。
図3は、本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置における成形工程部を取り出して例示した略断面図である。
図4は、本発明の一実施の形態である成形方法を実施する成形装置における成形工程部での準備作業を例示した略断面図である。
なお、図1において、左右方向をX方向、上下方向をZ方向、紙面に垂直な方向をY方向として説明する。また、一例として、Z方向は鉛直方向、X−Y平面は水平面とする。
まず、図2Aに例示されるように、本実施の形態の成形装置6において使用される成形型ユニット1は、上型2、下型3、スリーブ型4を備えている。
上型2及び下型3は、スリーブ型4の内側で、それぞれの成形面2a及び成形面3aが対向するようにスリーブ型4の両端側から挿嵌されている。そして、本実施の形態では、上型2はスリーブ型4の軸方向(Z方向)に摺動可能になっている。
上型2の成形面2aと下型3の成形面3aとの間には、たとえば、ガラスやプラスチック等の熱可塑性素材5が実装される。
そして、成形型ユニット1を下型3と上型2が接近する方向に外部から挟圧することで、図2Bに例示されるように、上型2の成形面2aおよび下型3の成形面3aが転写されることによって光学機能面5bおよび光学機能面5cが形成された光学素子5aがプレス成形される。
一方、図1に示すように、本実施の形態の成形装置6は、加熱工程部18、成形工程部19、及び冷却工程部20と、これらが収容される成形室7を備えている。
また、成形装置6は、制御部80(制御手段)によって全体の動作が制御される。
成形室7の内部の雰囲気7aは、必要に応じて、たとえば、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気とすることができる。
成形室7において、加熱工程部18〜冷却工程部20の配列方向(X方向)の両端の壁面には、型搬入扉7bおよび型搬出扉7cが設けられている。
加熱工程部18は、上下に対向する加熱手段としての一対の上側プレート8及び下側プレート9と、ロッド15aを介して上側プレート8を支持し、上側プレート8を上下(Z対向)方向に駆動する駆動手段としてのサーボモータユニット15を含んでいる。
サーボモータユニット15による上側プレート8の昇降動作により、加熱工程部18における成形型ユニット1の挟持、挟圧、解放等の動作が行われる。上側プレート8及び下側プレート9には、上側プレート8及び下側プレート9の温度制御を行う不図示の温度調節器が接続されている。
プレス成形を行う成形工程部19は、上下に対向する一対の上側プレート10(第1プレート)及び下側プレート11(第2プレート)と、軸16aを介して上側プレート10を支持し、この上側プレート10を上下(対向)方向に駆動する駆動手段としてのサーボモータユニット16を備えている。
上側プレート10及び下側プレート11には、当該上側プレート10及び下側プレート11の温度制御を行うカートリッジヒータ10aおよびカートリッジヒータ11aが設けられ、このカートリッジヒータ10aおよびカートリッジヒータ11aには、制御部80によって制御される不図示の温度調節器が接続されている。
さらに、図示しない温度センサが上側プレート10および下側プレート11の各々の中央部に埋設されており、成形型ユニット1と接触する上側プレート10および下側プレート11の中央部の表面近傍の温度が実測され、制御部80に出力されるようになっている。
サーボモータユニット16は、制御部80によって制御されるサーボモータ81と、このサーボモータ81の出力回転軸82および軸16aに接続され、当該出力回転軸82の回動変位を軸16aのZ方向の直線変位に変換する直動変換部83を備えている。
直動変換部83に対する軸16aの接続部には、ロードセル84が設けられており、直動変換部83から軸16aに軸方向に作用する荷重が測定され、制御部80に出力される。
そして、サーボモータユニット16による上側プレート10の昇降動作により、成形工程部19における成形型ユニット1の挟持、挟圧、解放等の動作が行われる。
本実施の形態の場合、成形工程部19の上側プレート10の側面には、反射部材71(距離測定手段)が固定されている。
この反射部材71は、下向きの反射面71aの高さが、上側プレート10の型当接面10b(すなわち成形型ユニット1の上型2に対する当接面)と等しくなるように設定されている。
また、成形室7の底部において、下側プレート11と下側プレート13の間の位置には後述のレーザビーム73a(光)および反射光73bを透過させる透明部材からなる窓72が設けられ、この窓72の外部には、距離測定器73(距離測定手段)が配置されている。
この距離測定器73は、窓72を通じて成形室7の内部の反射部材71に向かってレーザビーム73aを出射し、反射面71aからのレーザビーム73aの反射光73bを受光することにより、距離測定器73を基準とした反射部材71(すなわち上側プレート10の型当接面10b)のZ方向の距離h1(距離の実測値)を測定し、制御部80に出力する機能を備えている。
また、本実施の形態の場合には、後述のように、成形型ユニット1の下型3が載置される下側プレート11の型載置面11bに下向きの反射面74aが接するように水平に載置される反射治具部材74を用いて、距離測定器73を基準とした下側プレート11の上面のZ方向の距離h2(距離の実測値)を測定し、制御部80に出力することが可能になっている。
制御部80では、距離h1と距離h2の差から、上側プレート10の型当接面10bと下側プレート11の型載置面11bとの距離Δh(=距離h1−距離h2)を演算して、成形工程部19における制御に用いる。
冷却工程部20は、上下に対向する一対の上側プレート12及び下側プレート13と、上側プレート12を上下(対向)方向に駆動するサーボモータユニット17を備えている。サーボモータユニット17による上側プレート12の昇降動作により、冷却工程部20における成形型ユニット1の挟持、挟圧、解放等の動作が行われる。
上側プレート12及び下側プレート13には、上側プレート12及び下側プレート13の温度制御を行う不図示の温度調節器が接続され、この温度調節器は制御部80によって制御される。
本実施の形態の場合、制御部80は、温度制御部80a、荷重制御部80b、軸位置制御部80c、動作制御部80dを有し、加熱工程部18、成形工程部19、及び冷却工程部20の各々での、上側プレート8〜下側プレート13の初期温度等の設定、さらには加熱方向又は冷却方向への温度変更、及びサーボモータユニット15〜サーボモータユニット17による荷重や軸位置(上側プレート8、上側プレート10、上側プレート12のZ方向における高さ位置)の制御を行う。
荷重制御部80bは、成形工程部19において、ロードセル84から実測される軸16a(上側プレート10)に作用する荷重の実測値を用いたフィードバック制御により、加圧力優先の制御によるプレス成形を行う制御機能を備えている。
また、軸位置制御部80cは、成形工程部19において、距離測定器73から得られる上側プレート10と下側プレート11の距離Δhの実測値を用いたフィードバック制御により、軸位置優先の制御によるプレス成形を行う制御機能を備えている。
動作制御部80dは、成形工程部19において、荷重制御部80bによる加圧力優先の制御と、軸位置制御部80cによる軸位置優先の制御とを切り換えて実施させる機能を備えている。
また、成形室7の内部には、加熱工程部18、成形工程部19、及び冷却工程部20の間における成形型ユニット1の移動を行うための移動アーム25が設けられている。
本実施の形態において、成形作業は、成形型ユニット1が加熱工程部18、成形工程部19、及び冷却工程部20の下側プレート9、下側プレート11、下側プレート13上を移動アーム25によって移動させられながら、サーボモータユニット15、16、17によって上側プレート8、10、12を降下させて成形型ユニット1を挟持しつつ、順次各工程部に設定された温度と圧力を付与して、予熱、プレス成形、冷却の各工程が逐次実施されることにより、成形型ユニット1を用いた成形工程が進められる。
以下、本実施の形態の作用を説明する。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、制御部80の制御の下で、成形装置6の動作が行われるものとする。
本実施の形態の場合、最初に、準備作業として、後述の図4のような手順で、成形室7の実際と同じ成形温度や雰囲気の環境下で、距離測定器73を用いて、距離測定器73に対する下側プレート11の型載置面11bの距離h2を測定し、制御部80に記憶させる。
次に、実際の成形工程では、成形室7外において準備された成形型ユニット1は、型搬入扉7bを通じて移動アーム25によって成形室7内に搬送され、加熱工程部18の下側プレート9上に載置される。
その後、この加熱工程部18において、成形型ユニット1はサーボモータユニット15により上側プレート8で挟持され、所定時間加熱されて内部の熱可塑性素材5が軟化する。
熱可塑性素材5が軟化した後、サーボモータユニット15によって上側プレート8を上昇させ、成形型ユニット1を解放する。
次いで、成形型ユニット1を移動アーム25によって次工程である成形工程部19の下側プレート11上に移動させる。
成形工程部19に搬入された成形型ユニット1は、下側プレート11上に載置された後、サーボモータユニット16によって上側プレート10で挟持され、熱可塑性素材5は、所定時間、所定圧力で押圧されて変形し、光学素子5aに成形される。
本実施の形態の場合、この成形工程部19では、後述のように、距離測定器73を用いて、上側プレート10の型当接面10bの距離測定器73に対する距離h1を測定し(第1工程)、制御部80は、既に記憶されている距離h2と距離h1との差として実測される距離Δhの測定結果に基づいて、上側プレート10の型当接面10bと下側プレート11の型載置面11bとの距離Δhを精密に制御し(第2工程)、たとえば、荷重制御部80bによる加圧力優先の制御と、軸位置制御部80cによる軸位置優先の制御とを組み合わせて熱可塑性素材5のプレス成形を行う。
そして、熱可塑性素材5を所定の厚さに成形した後、サーボモータユニット16によって上側プレート10を上昇させ、成形型ユニット1を解放する。
更に、解放された成形型ユニット1を、移動アーム25によって冷却工程部20の下側プレート13上に移動させる。
冷却工程部20に搬入された成形型ユニット1は、下側プレート13上に載置された後、サーボモータユニット17によって上側プレート12で挟持され、外部に搬出可能な温度にまで所定時間冷却される。
この冷却後、サーボモータユニット17によって上側プレート12を上昇させ、成形型ユニット1を解放する。
更に、解放された成形型ユニット1を、移動アーム25によって型搬出扉7cを通じて成形室7の外部に搬出する。
その後、成形型ユニット1を分解して内部の成形品である光学素子5aを取り出し、成形の全工程を完了する。
ここで、図3および図4を参照して、本実施の形態における上述の成形工程部19の作用の一例をさらに詳細に説明する。
まず、本実施の形態の成形装置6において、成形を行なう前に、準備作業として、図4に示すように反射治具部材74を、実際の成形時するときと同じ加熱雰囲気内で、下側プレート11の型載置面11bと反射治具部材74の底面(反射面74a)が接して同一面になるように配置する。
そして、距離測定器73において、窓72を透過し、反射治具部材74の底面に当たるようにレーザビーム73aを照射し、反射治具部材74からのレーザビーム73aの反射光73bを検出する。
これにより、距離測定器73から反射治具部材74の底面(反射面74a)までの距離h2を測定し、制御部80に入力する。上述のように、反射治具部材74の底面(反射面74a)と下側プレート11の型載置面11bは同一面であるので、制御部80では、距離測定器73から下側プレート11の型載置面11bまでの距離h2を記憶することができる。
次に、実際の成形作業における成形工程部19では、距離測定器73において、窓72を透過し、上側プレート10に装着された反射部材71の底面(反射面71a)に当たるようにレーザビーム73aを照射し、反射部材71からの反射光73bを検出する。
これにより、距離測定器73から上側プレート10の型当接面10bまでの距離h1を直接測定することができる。
上述のように、距離測定器73から下側プレート11の型載置面11bまでの距離h2は既知の値であるため、制御部80は、距離測定器73から下側プレート11の型載置面11bまでの距離h2と、距離測定器73から上側プレート10の型当接面10bまでの距離h1との差をとることで、下側プレート11の型載置面11bから上側プレート10の型当接面10bまでの距離Δhを常時正確に測定することが可能となる。
これにより、本実施の形態では、たとえば、成形工程部19において、軸位置制御部80cによる軸位置優先の制御において、距離測定器73による距離Δhの測定値をサーボモータ81の制御にフィードバックさせ、サーボモータユニット16の回転を制御することで、下側プレート11の型載置面11bから上側プレート10の型当接面10bまでの距離Δhを常時正確に制御することができる。
すなわち、本実施の形態の距離Δhは、距離測定器73によって実際の成形環境で実測された値であるため、たとえば、サーボモータユニット16の回転位置を示す図示しないエンコーダの出力から間接的に距離Δhを推測する従来技術に比較して、上側プレート10の成形型ユニット1の加圧動作による成形室7等の変形や各部の熱膨張に影響されない正確な値となる。
この結果、成形工程部19における軸位置制御部80cを用いた距離Δhのフィードバック制御による軸位置優先の成形制御において、正確な距離Δhに基づく当該距離Δhの制御によって成形型ユニット1のZ方向(この場合、光軸5dの方向)の挟圧動作を正確に制御できる。
これにより、たとえば、成形時、成形型ユニット1を構成する上型2と下型3との距離を、所定の設定値に一定に保つ(制御する)ことが可能になるため、成形後に得られるレンズ等の光学素子5aの肉厚(たとえば、図2Bの光軸5dにおける中肉寸法h0)のバラツキを小さくして、光学素子5aの寸法精度を向上させることができる。
この結果、中肉寸法h0が所定の値に安定した高精度で高品質な複数の光学素子5aを量産することが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、距離測定器73によって、制御部80が上側プレート10の正確な位置を直接的に知ることができるようになるため、成形装置6の成形室7等の各部の変形に起因する成形後のレンズ等の光学素子5aの肉厚(中肉寸法h0)のバラツキを小さくすることができ、高精度で高品質のレンズ等の光学素子5aを成形することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、上述の実施の形態では、複数の加熱工程部18、成形工程部19、冷却工程部20を配列し、これらの間で成形型ユニット1を順次移動させることで成形を行う成形装置6を例示したが、一対のプレートで、成形型ユニット1に対する加熱、加圧成形、冷却を行う、いわゆる単軸型の成形装置に適用することもできる。
また、成形品としては光学素子に限らず、一般の高精度部品等の成形等にも適用できる。
[付記1]
ステージの下側プレート上の金型に対して、上方から上側プレートが降下して金型に当接され、下側プレートと上側プレートとの間で成形型ユニットを加熱、圧縮成形、冷却するようになされたレンズ成形装置であって、非接触の距離測定器により、上側プレートの高さを常時測定することにより、上側プレートと下側プレートとの距離を正確に管理するこことを特徴とするレンズ成形装置。
1 成形型ユニット
2 上型
2a 成形面
3 下型
3a 成形面
4 スリーブ型
5 熱可塑性素材
5a 光学素子
5b 光学機能面
5c 光学機能面
5d 光軸
6 成形装置
7 成形室
7a 雰囲気
7b 型搬入扉
7c 型搬出扉
8 上側プレート
9 下側プレート
10 上側プレート
10a カートリッジヒータ
10b 型当接面
11 下側プレート
11a カートリッジヒータ
11b 型載置面
12 上側プレート
13 下側プレート
15 サーボモータユニット
15a ロッド
16 サーボモータユニット
16a 軸
17 サーボモータユニット
18 加熱工程部
19 成形工程部
20 冷却工程部
25 移動アーム
71 反射部材
71a 反射面
72 窓
73 距離測定器
73a レーザビーム
73b 反射光
74 反射治具部材
74a 反射面
80 制御部
80a 温度制御部
80b 荷重制御部
80c 軸位置制御部
80d 動作制御部
81 サーボモータ
82 出力回転軸
83 直動変換部
84 ロードセル

Claims (4)

  1. 内部に成形素材が実装された成形型ユニットを第1プレートと第2プレートの間で挟圧することで前記成形素材から成形品を得る成形装置であって、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの距離を非接触に実測する距離測定手段と、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前記成形型ユニットを挟持した状態において、前記距離の実測値に基づいて前記第1プレートに対する前記第2プレートの相対的な位置を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする成形装置。
  2. 請求項1記載の成形装置において、
    前記距離測定手段は、前記第1プレートに固定された反射部材と、前記反射部材に光を照射して前記距離を非接触に測定する距離測定器と、を備えたことを特徴とする成形装置。
  3. 内部に成形素材が実装された成形型ユニットを第1プレートと第2プレートの間で挟圧することで前記成形素材から成形品を得る成形方法であって、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの距離を非接触に実測する第1工程と、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間に前記成形型ユニットを挟持した状態において、前記距離の実測値に基づいて前記第1プレートに対する前記第2プレートの相対的な位置を制御する第2工程と、
    を含むことを特徴とする成形方法。
  4. 請求項3記載の成形方法において、
    前記第1工程では、前記第1プレートに固定された反射部材に光を照射して前記距離を非接触に測定することを特徴とする成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111687316A (zh) * 2020-06-24 2020-09-22 广州百畅信息科技有限公司 一种金属塑形用成型模具

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