JP2010201587A - 主軸装置 - Google Patents

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亨 中川
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Abstract

【課題】主軸の1次曲げ固有角周波数の振動を減衰させる。
【解決手段】ドローバー17の曲げ剛性をばね要素とし、ドローバー17と両螺旋皿ばね20,22と中間間座21を質量要素とし、緩衝部材25を減衰要素とした主軸内蔵部材の振動系の固有角周波数を、主軸12の1次曲げ固有角周波数近傍の値に設定する。これにより、主軸12の動吸振器とすることができ、加工外乱などに誘発される主軸12の1次曲げ固有角周波数の振動を大幅に低減することができ、安定して良好な加工面品位を維持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械に適用される主軸装置に係り、特に、加工外乱による主軸の1次曲げ固有角周波数における振動の減衰を促進することが必要とされる主軸装置に関するものである。
従来の主軸装置としては、ツールを保持するホルダを先端に嵌合させると共に主軸台に回転自在に支承され軸方向に中空穴が設けられた主軸と、軸方向に摺動可能とされて前記主軸の前記中空穴内に配設されたドローバーと、該ドローバーの外周に微小な隙間をもって設置して前記ドローバーを前記ホルダから離間する軸方向に付勢する複数の皿ばねとを備えた主軸装置において、軸方向に移動可能に前記ドローバーに嵌合され、両端面が隣接する2枚の前記皿ばねに個別に当接し、内外周面が前記ドローバーの外周面および前記軸穴に当接するとともに、半径方向に弾性を有する吸振伝達部材を具備し、前記ドローバー自体の振動を低減する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図7は特許文献1に記載された従来の主軸装置の構成を示すものである。
図7に示す主軸装置は、軸穴101を有する主軸102,軸穴101内に挿入されたドローバー103,ドローバー103に嵌装された複数の皿ばね104,複数の皿ばね104の中間部に介設され、かつドローバー103に軸方向自在に嵌着された輪板105、輪板105の内外周面に嵌装された半径方向吸振部材のOリング106,107を有している。
輪板105は複数の皿ばね104の中間部に設けられているため、Oリング106,107はドローバーの1次の曲げ固有角周波数のダンパーとして作用し、その結果、ドローバー103の振動低減が可能となる。
特開平03−213202号公報
しかしながら、前記従来の主軸装置の構成では、主軸内に設置されたドローバーの1次曲げ固有角周波数にのみ着目し、その振動の腹の位置に吸振部材を設置しただけであるため、ドローバーの1次曲げ固有角周波数の振動を低減することは可能であるが、加工により大きな影響を及ぼす主軸本体の曲げ振動を減衰させることは考慮されていなかった。
本発明は、前記従来の技術の課題に鑑み、主軸の1次曲げ固有角周波数の振動を減衰させることができる主軸装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の主軸装置は、ツールを保持するホルダが先端に嵌合され、軸方向に中空孔が設けられ、主軸台に回転自在に支承される主軸と、前記主軸の前記中空孔内に、軸方向に摺動可能に配設されるドローバーと、前記ドローバーの外周に微小な隙間をもって設置され、前記ドローバーを前記ホルダから離間する軸方向に付勢する螺旋皿ばねとを備えた主軸装置において、前記螺旋皿ばねを、前記ドローバーの外周に設置し該ドローバーの一方側に配設される右巻き螺旋皿ばねと、前記ドローバーの外周に設置し該ドローバーの他方側に配設される左巻き螺旋皿ばねとし、前記左巻き螺旋皿ばねと前記右巻き皿ばねとの間に配置され、前記両螺旋皿ばねの端部にそれぞれ当接し、前記ドローバーの外周に摺動可能に設置される中間間座と、前記中間間座と前記主軸の前記中空孔との間に設置される緩衝部材とを備え、前記ドローバーの曲げ剛性をばね要素とし、前記ドローバーと前記両螺旋皿ばねと前記中間間座とを質量要素とし、前記緩衝部材を減衰要素とした振動系の固有角周波数を、前記主軸の1次曲げ固有角周波数近傍の値に設定したものである。
本構成によって、主軸の1次曲げ固有角周波数における振動に対して、主軸内に設置されたドローバーの曲げ剛性をばね要素とし、ドローバーと一対の螺旋皿ばねと中間間座を質量要素とし、中間間座と主軸の間に介設された緩衝部材を減衰要素とした振動系が反共振することになり、主軸の1次曲げ固有角周波数における振動を大幅に減衰させることができる。
本発明の主軸装置によれば、主軸の1次曲げ固有角周波数における振動に対して、主軸内に設置されたドローバーの曲げ剛性をばね要素とし、ドローバーと一対の螺旋皿ばねと中間間座を質量要素とし、中間間座と主軸の間に介設された緩衝部材を減衰要素とした振動系が反共振することにより、主軸の1次曲げ固有角周波数における振動を大幅に減衰させることができる。このため、加工外乱によって主軸が1次曲げ固有角周波数で振動した結果、加工面品位が著しく劣化するという問題を解決することができる。よって、加工面品位を良好な状態に安定維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における主軸装置の要部断面図である。
図1において、複数の軸受11によって支承された主軸12が、主軸台13に回転自在に配設されている。この主軸12は、軸方向に中空孔14が形成され、先端にツール15を保持したホルダ16のテーパー面に嵌合するテーパー孔が形成されている。主軸12の中空孔14内には、ドローバー17が軸方向に移動可能に配設され、該ドローバー17の先端にホルダ16の後端に係合する連結部材18が連結して配設されている。
ドローバー17には、先端側(図1の下方側)から第1のカラー19,右螺旋皿ばね20,中間間座21,左螺旋皿ばね22,第2のカラー23,ナット24が前記の順序で互いに当接して軸方向に挿入されている。第1のカラー19と中間間座21はドローバー17と軸方向に摺動可能に嵌合されている。右螺旋皿ばね20と左螺旋皿ばね22は、ドローバー17と軸方向に摺動可能に、該ドローバー17の外周に微小な隙間をもって設置されている。
ナット24はドローバー17の後端部に螺合されており、該ナット24によって第2のカラー23が、両螺旋皿ばね20,22を圧縮させるために、ドローバー17に軸方向に対して摺動可能に嵌合されている。緩衝部材25は、中間間座21と主軸12の中空孔14の内壁間に、該中空穴14に対して摺動可能に設置されている。
前記各部材が組み付けられると、第1のカラー19が中空孔14内に形成された段部に当接し、ホルダ16のクランプ時にドローバー17は、両螺旋皿ばね20,22のばね力(圧縮状態を開放する力)によって、軸方向後方(図1の上方向)に付勢され、これにより、ホルダ16が連結部材18を介して主軸12に固定される。
主軸12には、モータロータ26が外嵌固定され、モータロータ26の外周面側には、主軸台13に固定されたモータステータ27が同軸上に配置されている。このモータトルクにより、主軸12の先端部のツール15が回転し、機械加工を実施することが可能となる。
また、ドローバー17の後方には駆動装置(図示せず)が配設されており、ホルダ16のクランプ/アンクランプ時に、前記駆動装置により両螺旋皿ばね20,22のばね力に抗して、ドローバー17を軸方向に押圧して前進(図1の下方向)させ、連結部材18に係合しているホルダ16の把持を解除することができるようになっている。
次に、ドローバー17の曲げ剛性をばね要素とし、ドローバー17と両螺旋皿ばね20,22と中間間座21を質量要素とし、緩衝部材25を減衰要素とした主軸内蔵部材の振動系の固有角周波数を、主軸12の1次曲げ固有角周波数近傍の値に設定し、主軸12の動吸振器とする方法について説明する。
図2は実施の形態1における動吸振器の力学モデルを示す図であり、主軸12を制御対象とし、主軸内蔵部材の振動系を動吸振器として扱う方法を考える。
まず、主軸12の1次の曲げ固有角周波数ωは、主軸12の材料あるいは形状が決定されれば、有限要素法を用いた数値計算により求めることができる。主軸12の質量をmとすれば、ばね定数kは下式(数1)から求めることができる。
Figure 2010201587
主軸12の内蔵部材の振動系の1次の曲げ角周波数ωは、中央に質量を持つ単純支持はりと考えて、下式(数2)から求めることができる。
Figure 2010201587
g:重力加速度
E:ドローバーの縦弾性係数
I:ドローバーの断面2次モーメント
W:中間間座の質量
L:ドローバーの長さ
α:ドローバーと螺旋皿ばねの質量和と中間間座の質量の比の値
したがって、主軸12の内蔵部材の振動系の総質量をmとすれば、ばね定数kは、下式(数3)から求めることができる。
Figure 2010201587
動吸振器の定点理論によれば、下式(数4),(数5)とした場合、下式(数6),(数7)となるように、主軸12の内蔵部材の振動系の1次の曲げ角周波数ωと緩衝部材25の減衰比ζを決定することができる。
Figure 2010201587
Figure 2010201587
ζ:減衰比
:緩衝部材25の減衰係数
Figure 2010201587
Figure 2010201587
かかる構成によれば、ドローバー17の曲げ剛性をばね要素とし、ドローバー17と両螺旋皿ばね20,22と中間間座21を質量要素とし、緩衝部材25を減衰要素とした主軸内蔵部材の振動系の固有角周波数を、主軸12の1次曲げ固有角周波数近傍の値に設定し、主軸12の動吸振器とすることができ、加工外乱などに誘発される主軸12の1次曲げ固有角周波数の振動を大幅に低減することができる。よって、安定して良好な加工面品位を維持することができる。
なお、本実施の形態において、動吸振器の定点理論により、上式(数6),(数7)としたが、動吸振器の最小分散規範に基づいた方法により、下式(数8),(数9)としてもよい。
Figure 2010201587
Figure 2010201587
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における主軸装置の要部断面図である。なお、以下の説明において、既に説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
図3において、ドローバー17には、先端側から第1のカラー219,右螺旋皿ばね20,中間間座221,左螺旋皿ばね22,第2のカラー223が前記の順序で互いに当接して軸方向に挿入されている。第1のカラー219と中間間座221と第2のカラー223はドローバー17と軸方向に摺動可能に嵌合されている。両螺旋皿ばね20,22は、ドローバー17と軸方向に摺動可能に、該ドローバー17の外周に微小な隙間をもって設置されている。
中間間座221と第1のカラー219と第2のカラー223における螺旋皿ばね20,22と当接する部分に、それぞれドローバー17と同軸の斜面形状を形成している。
前記実施の形態1においては、第1のカラー19,右螺旋皿ばね20,中間間座21,左螺旋皿ばね22,第2のカラー23は互いに当接している。またこれらは、ホルダ16のクランプ時、両螺旋皿ばね20,22のばね力(圧縮状態を開放する力)によって互いに押圧されているため、ドローバー17の外周に微小な隙間をもって設置されている両螺旋皿ばね20,22は半径方向にも保持されている。
しかし、例えば、より高速回転,高能率加工を求められるような場合、ドローバー17の外周に微小な隙間をもって設置されている両螺旋皿ばね20,22は、より大きな半径方向振動を受け、第1のカラー19,中間間座21,第2のカラー23との間に微小なずれ振動が発生することになる。
前記ずれ振動により、主軸内蔵部材の振動系の動吸振器の能力が低下することになる。具体的には、上式(数2)で設定した主軸内蔵部材の振動系の固有角周波数がずれていくことになり、所望の動吸振器性能が低下する場合が発生する。
実施の形態2の構成によれば、中間間座221と第1のカラー219と第2のカラー223とにおける各螺旋皿ばね20,22と当接する部分に、ドローバー17と同軸の斜面形状を形成しているため、より高速回転,高能率加工が求められるような場合においても、ドローバー17の外周に微小な隙間をもって設置された右螺旋皿ばね20と左螺旋皿ばね22は、第1のカラー219,中間間座221、第2のカラー223との間に微小なずれ振動が発生することはない。
したがって、主軸内蔵部材の振動系の固有角周波数を、主軸12の1次曲げ固有角周波数近傍の値に設定し、主軸12の動吸振器とすることができ、加工外乱などに誘発される主軸12の1次曲げ固有角周波数の振動を大幅に低減することができる。よって、安定して良好な加工面品位を維持することができる。
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3における主軸装置の要部断面図である。
図4において、ドローバー17には、先端側から第1のカラー319,右螺旋皿ばね20,中間間座321,左螺旋皿ばね22,第2のカラー323が前記の順序で互いに当接して軸方向に挿入されている。第1のカラー319と中間間座321と第2のカラー323はドローバー17と軸方向に摺動可能に嵌合されている。両螺旋皿ばね20,22は、ドローバー17と軸方向に摺動可能に、該ドローバー17の外周に微小な隙間をもって設置されている。
中間間座321と第1のカラー319と第2のカラー323の螺旋皿ばね20,22と当接する部分に、それぞれドローバー17と同軸の斜面形状を形成している。
上記までの基本構成は実施の形態2と同様な構成になっている。
中間間座321と第1のカラー319の螺旋皿ばね20,22との当接部の斜面形状に起因して、両螺旋皿ばね20,22の付勢力の主軸半径方向成分が発生する。この半径方向の力により第1のカラー319とドローバー17との間の摺動抵抗の増加、および両螺旋皿ばね20,22とドローバー17との間の摺動抵抗の増加、および中間間座321とドローバー17との間の摺動抵抗の増加が伴っても、ホルダ16から離間する軸方向の付勢力が規定のホルダ引き込み力を確保でき、かつドローバー17と微小な隙間をもって設置した両螺旋皿ばね20,22の端部が、主軸12の回転に伴う遠心力によっても中間間座321と第1のカラー319と第2のカラー323の斜面形状の当接部と相対移動しないという条件の基に、中間間座321と第1のカラー319と第2のカラー323の斜面形状が決定されている。
図4において、前記方法で決定された中間間座321と第1のカラー319の斜面は、第2のカラー323の斜面より緩やかに形成されている。
ここで、図5を参照して、中間間座321と第1のカラー319の斜面形状を決定する方法について詳細に説明する。
図5は螺旋皿ばね(ここでは螺旋皿ばねを右螺旋皿ばね20とする)が中間間座321あるいは第1のカラー319の斜面に当接した状態を示しており、螺旋皿ばね20とドローバー17との摺動抵抗について検討した説明図である。
図5において、一対の螺旋皿ばね20の付勢力をF、中間間座321あるいは第1のカラー319の斜面からの抗力をN,螺旋皿ばね20のドローバー17から受ける抗力をR、半径方向と中間間座321あるいは第1のカラー319における斜面とのなす角度をθとすると、力の釣り合いから下式(数10)〜(数12)が成立する。
Figure 2010201587
Figure 2010201587
Figure 2010201587
ここで、螺旋皿ばね20とドローバー17との間の摩擦係数をν、規定のホルダ引き込み力Tstとすると、ホルダ16の引き込み力Tは下式(数13)を満足しなければならない。
Figure 2010201587
図6は螺旋皿ばね20が中間間座321あるいは第1のカラー319の斜面に当接した状態を示す説明図であり、遠心力による螺旋皿ばね20の斜面からの滑りについて検討した説明図である。
両螺旋皿ばね20,22の付勢力をF、中間間座321あるいは第1のカラー319の斜面からの抗力をN,螺旋皿ばね20の遠心力をP,静止摩擦力をQ、半径方向中間間座321あるいは第1のカラー319における斜面とのなす角度をθとすると、力の釣り合いから下式(数14)〜(数17)が成立する。
Figure 2010201587
Figure 2010201587
Figure 2010201587
Figure 2010201587
静止摩擦係数をνとすると、螺旋皿ばねが斜面から滑り出さない条件は下式(数18)となる。
Figure 2010201587
上式(数16)〜(数18)により下式(数19)となる。
Figure 2010201587
また、螺旋皿ばね20の遠心力Pは、螺旋皿ばね20の回転軸からの偏心量をドローバー17との間の微小隙間eとし、螺旋皿ばね20の質量をM、主軸12の回転角周波数をωspとすると、下式(数20)により求めることができる。
Figure 2010201587
上式(数13),(数19),(数20)を同時に満足するように、中間間座321あるいは第1のカラー319の斜面の角度θ、螺旋皿ばね20,22の付勢力Fなどを決定することによって、中間間座321と第1のカラー319の螺旋皿ばね20との当接部の斜面形状に起因したホルダ16の引き込み力低下があっても、規定のホルダ引き込み力を損なわず、かつドローバー17と微小な隙間をもって設置した両螺旋皿ばね20,22の端部が、主軸12の回転に伴う遠心力によっても中間間座321と第1のカラー319と第2のカラー323の斜面形状の当接部と相対移動しないという条件を満たすことができる。
なお、第2のカラー323の斜面形状の決定において、第2のカラー323およびこの近傍の螺旋皿ばね(本例では左螺旋皿ばね22)は、ホルダ16のクランプ/アンクランプ動作時には、ドローバー17と摺動せず、摺動抵抗が発生しないので、上記(数19),(数20)を満足するだけでよいので、図4に示すように、中間間座321あるいは第1のカラー319より斜面の角度θを大きく設定することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、ホルダ16の引き込み力を規定値以上に保った上に、主軸内蔵部材の振動系の固有角周波数を、主軸12の1次曲げ固有角周波数近傍の値に設定することにより、主軸12の動吸振器とすることができる。このため、加工外乱などに誘発される主軸12の1次曲げ固有角周波数の振動を大幅に低減することができる。よって、安定して良好な加工面品位を維持することができる。
本発明の主軸装置は、主軸内蔵部材の振動系を主軸の動吸振器とすることができ、加工外乱などに誘発される主軸の1次曲げ固有角周波数の振動を大幅に低減できて、安定して良好な加工面品位を維持できるものであって、振動の小さな高精度回転を要求される各分野の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における主軸装置の要部断面図 実施の形態1における動吸振器の力学モデルを示す図 本発明の実施の形態2における主軸装置の要部断面図 本発明の実施の形態3における主軸装置の要部断面図 実施の形態3における螺旋皿ばねとドローバーの摺動抵抗の検討についての説明図 実施の形態3における遠心力による螺旋皿ばねの斜面からの滑りの検討についての説明図 従来の主軸装置の要部断面図
11 軸受
12 主軸
13 主軸台
14 中空孔
15 ツール
16 ホルダ
17 ドローバー
18 連結部材
19,219,319 第1のカラー
20 右螺旋皿ばね
21,221,321 中間間座
22 左螺旋皿ばね
23,223,323 第2のカラー
24 ナット
25 緩衝部材
319 第1のカラー

Claims (3)

  1. ツールを保持するホルダが先端に嵌合され、軸方向に中空孔が設けられ、主軸台に回転自在に支承される主軸と、
    前記主軸の前記中空孔内に、軸方向に摺動可能に配設されるドローバーと、
    前記ドローバーの外周に微小な隙間をもって設置され、前記ドローバーを前記ホルダから離間する軸方向に付勢する螺旋皿ばねとを備えた主軸装置において、
    前記螺旋皿ばねを、前記ドローバーの外周に設置し該ドローバーの一方側に配設される右巻き螺旋皿ばねと、前記ドローバーの外周に設置し該ドローバーの他方側に配設される左巻き螺旋皿ばねとし、
    前記左巻き螺旋皿ばねと前記右巻き皿ばねとの間に配置され、前記両螺旋皿ばねの端部にそれぞれ当接し、前記ドローバーの外周に摺動可能に設置される中間間座と、
    前記中間間座と前記主軸の前記中空孔との間に設置される緩衝部材とを備え、
    前記ドローバーの曲げ剛性をばね要素とし、前記ドローバーと前記両螺旋皿ばねと前記中間間座とを質量要素とし、前記緩衝部材を減衰要素とした振動系の固有角周波数を、前記主軸の1次曲げ固有角周波数近傍の値に設定したことを特徴とする主軸装置。
  2. 前記ホルダ側に配設された前記螺旋皿ばねにおける一方の前記ホルダ側端部に当接し、前記ドローバーの外周に摺動可能に設置される第1のカラーと、
    他方の螺旋皿ばねの前記ホルダと反対側の端部と当接し、前記ドローバーの外周に設置される第2のカラーとを備え、
    前記中間間座と前記第1のカラーと前記第2のカラーとが前記螺旋皿ばねとに当接する部分に、それぞれ前記ドローバーと同軸の斜面形状を形成したことを特徴とする請求項1記載の主軸装置。
  3. 前記中間間座と前記第1のカラーとにおける前記螺旋皿ばねとの当接部の斜面形状に起因して、
    前記両螺旋皿ばねの付勢力の主軸半径方向成分による前記第1のカラーと前記ドローバーとの間の摺動抵抗の増加、および前記両螺旋皿ばねと前記ドローバーとの間の摺動抵抗の増加、および前記中間間座と前記ドローバーとの間の摺動抵抗の増加が伴っても、
    前記ホルダから離間する軸方向の付勢力が所定の前記ホルダの引き込み力を確保することができ、かつ前記ドローバーと微小隙間をもって設置した前記両螺旋皿ばねの端部が、前記主軸の回転に伴う遠心力によっても、前記中間間座と前記第1のカラーと前記第2のカラーとの前記斜面形状の当接部と相対移動しないという条件の基で、
    前記中間間座と前記第1のカラーと前記第2のカラーとの前記斜面形状を決定することを特徴とする請求項2記載の主軸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018012145A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 オークマ株式会社 工作機械の主軸装置
JP7366777B2 (ja) 2020-01-31 2023-10-23 コマツNtc株式会社 主軸装置

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JP7366777B2 (ja) 2020-01-31 2023-10-23 コマツNtc株式会社 主軸装置

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